JP2008015917A - 情報処理装置、ジョブ処理方法、記憶媒体、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 作成された印刷プロセスジョブチケット中のワークフローが正当であるかを検証することである。
【解決手段】 工程管理マネージャ202は、印刷プロセスジョブチケットで指示されている印刷ワークフローを記号化し、該記号化した記号化ワークフローを、印刷プロセスジョブチケット208内の印刷条件メタデータ209に埋め込んでメモリに保持させる。そして、工程管理マネージャ202は、検証対象の印刷プロセスジョブチケットを拠点212より取得する。そして、工程管理マネージャ202は、メモリに保持される印刷プロセスジョブチケット中の各記号化ワークフローとを比較照合して、拠点212から取得した検証対象の印刷プロセスジョブチケット中のワークフローの正当性を判別することを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】 工程管理マネージャ202は、印刷プロセスジョブチケットで指示されている印刷ワークフローを記号化し、該記号化した記号化ワークフローを、印刷プロセスジョブチケット208内の印刷条件メタデータ209に埋め込んでメモリに保持させる。そして、工程管理マネージャ202は、検証対象の印刷プロセスジョブチケットを拠点212より取得する。そして、工程管理マネージャ202は、メモリに保持される印刷プロセスジョブチケット中の各記号化ワークフローとを比較照合して、拠点212から取得した検証対象の印刷プロセスジョブチケット中のワークフローの正当性を判別することを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、複数の印刷デバイスを使用した印刷プロセスを管理する情報処理装置の印刷プロセス情報の検証処理に関するものである。
従来、複数の印刷デバイスを使用した印刷プロセスを管理するデータ処理システムが提案されている。このような印刷システムには、印刷ジョブ情報を管理する情報処理装置、各種の印刷デバイスを備えている。
そして、上記印刷システムにおいて、管理している印刷ジョブ情報を検証して、印刷プロセスを制御する必要がある。
このような印刷ジョブ情報を検出する一例として、印刷対象として作成された電子文書の改変を検知する方法は、ハッシュアルゴリズムを使ってハッシュデータを作成し比較する方法が一般的に知られている(特許文献1)。
また、同様のシステムにおいて、第1の項目の設定と第2の項目の設定との関係が不正な場合、正しい第2の項目の設定を表示させる。そして、表示された正しい第2の項目の設定に変更するか、再度項目の設定をするか、いずれかを選択させるという方法があった(特許文献2)。
また、電子文書を利用して印刷処理を実行する手法として、印刷、出版のプロセスを自動的に管理するワークフローのシステムでは、標準化されているジョブチケットを利用するフォーマットとして、JDFが提案されている。
特開2005−101883号公報
特開2001−142667号公報
しかしながら、上述した従来の各技術では、印刷指示および印刷ワークフローが、ツリー構造とそのパラメータの入出力属性の関係によって表現される印刷プロセスジョブチケットの場合、「全体が電子文書として改変されている・いない」の検知はできる。また、「1つのプリンタに対する印刷指示パラメータの改変」の検知はできるものの、印刷ワークフローが改変されているか否かまでの検知はできなかった。
また、最終成果物を出力する印刷ワークフローは1つとは限らず、印刷ワークフローで使用される装置やプログラムの組み合わせによって、異なる印刷ワークフローであっても同じ最終成果物を出力することができる。
そのため、印刷ワークフローが変更されている場合でも、その変更が正当なものか否かを容易に判定することができない。このように、上述の従来技術でも、「1つのプリンタに対する印刷指示の有効・無効」は判定できても、「印刷ワークフローが正当なものか否か」までは行っておらず、また行うにしても容易ではなかった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、作成された印刷プロセスジョブチケット中のワークフローが正当であるかを検証できる情報処理装置を提供することである。
上記目的を達成する本発明の情報処理装置は以下に示す構成を備える。
印刷プロセスジョブチケットを生成する情報処理装置であって、前記印刷プロセスジョブチケットで指示されている印刷ワークフローを記号化する記号化手段と、前記記号化手段により記号化した記号化ワークフローを、前記印刷プロセスジョブチケット内の印刷条件メタデータに埋め込む埋め込み手段と、前記印刷プロセスジョブチケットを保持する保持手段と、検証対象の印刷プロセスジョブチケットと、前記保持手段に保持される印刷プロセスジョブチケット中の各記号化ワークフローとを比較照合して、検証対象の印刷プロセスジョブチケット中のワークフローの正当性を判別する判別手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、作成された印刷プロセスジョブチケット中のワークフローが正当であるかを検証できる。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
以下、添付図面に従って本発明に係る実施形態を詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
以下、添付図面に従って本発明に係る実施形態を詳細に説明する。
〔システムの概要説明〕
図1は、本発明の第1実施形態を示す印刷システムの構成の一例を示すブロック図である。本システムは、ネットワークを介して工程管理マネージャが印刷ジョブのワークフローを統括管理して、一連の印刷ジョブ進捗状況を管理する印刷システム例である。この際、機能の異なる印刷デバイスを使用して、電子文書に対する印刷指示(ジョブチケットによる指示)に従う印刷デバイスを選択して印刷ジョブ情報のプロセスの進捗状況を管理して、最終的に納品すべき印刷物を作成する。
図1は、本発明の第1実施形態を示す印刷システムの構成の一例を示すブロック図である。本システムは、ネットワークを介して工程管理マネージャが印刷ジョブのワークフローを統括管理して、一連の印刷ジョブ進捗状況を管理する印刷システム例である。この際、機能の異なる印刷デバイスを使用して、電子文書に対する印刷指示(ジョブチケットによる指示)に従う印刷デバイスを選択して印刷ジョブ情報のプロセスの進捗状況を管理して、最終的に納品すべき印刷物を作成する。
図1に示すように、本実施形態の印刷システムを構成する各装置はネットワーク101で接続されており、このネットワーク101は一系統であっても、図に示されるように101a、101b及び101cのように複数系統持っていても構わない。
このシステムには、例えば、スキャナユニットからの電子データやコンピュータ等の外部装置からの電子データ等をプリント可能な、複数の機能を具備している。
具体的には、カラーMFP104a,104bや白黒MFP105a,105b等の複合機能のデバイスを具備している。
また、スキャナ106のようにスキャナ機能のみを具備したデバイスや、プリント機能のみを具備するデバイス(不図示)等の単一機能のデバイスも具備している。
又、当該システムには、上記印刷装置にて印刷されたシートに対するシート加工処理を実行可能な各種のシート処理装置を具備する。
なお、ここで、シート加工処理とは、印刷された記録紙に対する、断裁処理、ステープル処理、折り処理、中綴じ製本やくるみ製本等の製本処理、封入処理、丁合処理等の、複数種類の後処理の少なくとも何れかに相当する。
例えば、当該システムには、シート処理装置の一例として、上記の各印刷装置にて印刷された記録紙を、該記録紙の所定の部分を軸に断裁する、記録紙の断裁処理を行う断裁機121を具備する。例えば、所定の部分を軸として、記録紙の右端、或いは、記録紙の上端部、右端部、下端部の三方、或いは、記録紙の真中などが指定可能に構成されている。
又、印刷された記録紙を、該記録紙の中央真中部分にステイプルユニットによりステープル処理を施し、その後、該中央真中部分を中心軸として、二つに折り畳むことで、中綴じ製本物を作成する、中綴じ製本機122を具備する。
又、上記印刷装置にて印刷された記録紙を揃えて(整合処理し)、該整合処理された記録紙束の背の部分を特製のりで接着し、表紙でくるんでプレス成形する、くるみ製本処理を行う、くるみ製本機123を具備する。
又、上記の印刷装置で印刷された記録紙の折り処理が可能な紙折機124を具備する。
又、上述の印刷装置にて印刷され、上述のシート処理装置等でシート加工処理がなされた記録紙を、封筒等の所定の封入物の中に収納して、封をする、顧客に納品する場合に役立つ、封入機125を具備する。
又、上記印刷装置で印刷された記録紙の丁合処理(適正なページ順に記録紙をまとめる処理)を実行可能な丁合機126を具備する。
なお、本形態のシステムでは、このように、複数種類のシート加工処理を各シート処理装置毎に実行可能な構成例で説明する。しかし、このような装置構成に限らず、例えば、ある1台のシート処理装置がステープル処理や製本処理や折り処理等の複数種類のシート加工処理を実行可能な構成でも良い。また、1台のシート処理装置が1つのシート加工処理のみを実行可能な機械構成でも良い。いずれにしても、ユーザ(顧客)が望む形態のシート加工処理が実行可能な装置構成、システム構成であれば本形態を適用可能とする。
以上、本形態のシステムは、印刷装置やシート処理装置等の複数種類のデバイスを有し、これら複数のデバイスは、互いに、通信ユニットを具備している。そして、ネットワーク101等の所定の通信媒体を介して、データ(画像データや印刷条件データや制御データ、ステータスリクエストデータ、ステータスデータ等)の授受が可能に構成されている。
図1において、111は工程管理マネージャであり、以下に示す各ジョブの工程を管理する。例えばコンピュータやデバイス、或るいは本印刷システムを流れる全てのジョブ(印刷処理等の処理が実行中である実行中ジョブ、印刷要求がなされて処理開始を待機する待機中ジョブを管理する。また、同様に、出力処理が完了した終了ジョブ、エラーが発生したエラージョブ等の、様々なステータスの、本システムにて処理対象の、各ジョブを含む)の工程を管理している。
また、工程管理マネージャ111は、自身が具備する通信ユニットと各デバイス(印刷装置、シート処理装置等を含む)が具備する通信ユニット等を用いて、ジョブの受け付け状況に関する情報を獲得する。また、デバイスのステータス(動作状況、エラー状況など)に関する情報や、ジョブの処理状況に関わるジョブ進捗情報等の各種のデータを、ネットワーク110等の通信媒体経由で、各デバイスから獲得する。これにより、各デバイス及び本システムにおける処理対象のジョブを把握し、各ジョブの工程を管理可能に構成している。
112は受注・入稿マネージャであり、インターネット等の所定の通信媒体を介して、ユーザ(顧客)のユーザインターフェースユニット(例えば、クライアントコンピュータ)からデータ入稿されるジョブの受け付けを行う。
113は原稿編集マネージャであり、入稿されたジョブ及び/又はスキャナによって読み取られた画像データに基づくジョブをユーザの要求どおりのページ順や配置に加工するためのものである。
なお、記録紙に印刷する画像データや、印刷部数の設定、画像処理の設定、仕上げ処理の設定等の各種の印刷出力処理条件データを、含む各種のデータをジョブデータとする。
114はプルーフマネージャであり、インターネット等の通信媒体を介してクライアントコンピュータ等のデバイスとデータ通信可能に構成されている。
そして、プルーフマネージャ114は、クライアントからの原稿データをクライアントからの出力処理条件に従って原稿編集されたジョブまたはその出力サンプルがユーザの意図どおりであるかどうかを以下のように確認させる。例えば、クライアントコンピュータのディスプレイ等のユーザインターフェースユニットを介してユーザ(顧客)に確認させる(プルーフ処理(校正処理)する)ためのものである。
また、プルーフマネージャ114は、例えば、クライアントコンピュータからクライアントの原稿画像データ共に、該画像データをどのように処理すべきかを特定する為の印刷出力条件データを受信する。なお、印刷出力条件データとは、色編集や、拡大、縮小等の変倍処理や、縮小レイアウト処理や拡大レイアウト処理等の編集処理や、仕上げ処理等に関する各種の処理条件データである。
そして、プルーフマネージャ114は、自身が具備する編集ユニット及び/又は本システムの他のデバイスが具備する編集ユニットを用いて、受信した原稿画像データを、その原稿画像データの為に設定された出力条件データに従って処理する。そして、その処理済画像データを、印刷装置により実際の印刷する前に、インターネット等の通信媒体を介して、クライアントコンピュータに返信して、クライアントコンピュータのディスプレイにて該処理済画像データを表示させる。これにより、クライアントにその処理済結果を確認把握可能に構成する。
また、当該システムは、ユーザによる当該確認作業を経たうえで、実際に印字処理を開始可能に構成している。このため、クライアントが所望とする出力結果とは異なる不適正な出力結果を生成する事無く、クライアントが所望の出力結果をクライアントに提供可能にしている。
このような効果を得る為に、プルーフマネージャ114は、実際に印刷処理を実行する前に、原稿編集処理やプルーフ処理等の印刷前処理を実行可能にする。113は原稿編集マネージャである。
なお、プルーフマネージャ114は、編集処理済みの画像データをクライアントコンピュータのUIを介してクライアントに提示する。そして、クライアントがその処理結果で良い旨を示す承諾指示を該クライアントコンピュータのUIのOKキー(不図示)を介して入力されたことに応答して、次工程であるプリントマネージャ115に当該ジョブの処理を渡すよう制御する。
また、プルーフマネージャ114は、一方、クライアントから承諾指示が得られず、例えば、再編集指示がクライアントコンピュータのUIを介してクライアントより入力された場合には、再度、編集処理を実行する。この編集処理は、クライアントが納得する処理済原稿画像データが得られるまで、この工程(処理対象となるジョブのプルーフ工程)を繰り返すよう制御可能に構成する。
115はプリントマネージャであり、プルーフマネージャ114によるプルーフ処理を経て印刷前処理(原稿編集処理,プルーフ処理)された処理対象のジョブに対して、ラスタライズ処理(ビットマップ画像データに変換する処理)を施す。そして、プリントマネージャ115は、該ラスタライズ処理済み画像データを、本システムが具備する印刷出力先となる印刷装置、例えばMFPに、ネットワーク110等の通信媒体を介して、データ転送する。そして、該印刷出力先の印刷装置にて該処理済画像データのプリント出力(印刷処理)を実行させるよう制御する。ここで、MFPとは、カラーMFP104a,104bまたは白黒MFP105a,105bの少なくともいずれかのデバイスである。
116は後処理マネージャであり、受注・入稿マネージャ112にて受け付けたジョブの出力処理条件データに従った、ユーザ(クライアント)の要求どおりの後処理(仕上げ処理)工程を以下にように制御する。
例えば、上述のMFP等の印刷装置にて印刷された記録紙に対して施すように、断裁機121,中綴じ製本機122,くるみ製本機123,紙折機124,封入機,丁合機126等のシート処理装置を制御する。ここで、なお、これらシート処理装置を用いて行われる工程を後処理(仕上げ処理)工程という。
117はファイル保管マネージャであり、ユーザのジョブ(記録紙への印刷対象となる画像データを含む)を保管したり、再プリント依頼に応えるファイルサーバとして機能する。
例えば、受注・入稿マネージャ112が受信したジョブの画像データを、クライアントの所望の出力形態で、本システムのMFP等の何れかの印刷装置により印刷させた後でも、ファイル管理マネージャ117は以下の処理を行う。
ファイル管理マネージャ117は、上述したように該印刷済み画像データを、該ファイル管理マネージャ117が具備するハードディスク等のメモリユニットに格納保持させておく。そして、受注・入稿マネージャ112を通じて、上記印刷済みのジョブの再度の出力要求指示がクライアントからなされた場合に、該メモリユニットに保持しておいた上記印刷済みの画像データを、該メモリユニットから再度読み出す。そして、ファイル管理マネージャ117は、再出力要求時にクライアントより新たに設定された所望の出力形態でもって、上記MFP等の何れかの印刷装置にて再印刷可能に構成している。
このように、印刷済みの画像データの再利用性を向上させ、同じデータを何度もクライアントから受け付けないようにして無駄なデータ通信を極力控えることができる様に構成している。
118は納品・発送マネージャであり、インターネット等の通信媒体を介して他のデバイスとデータ通信可能に構成されている。このため、例えば、本システムのデバイスの何れかのデバイスより、印刷物の完成を示す印刷完了通知データを受信したことに応答する。そして、納品・発送マネージャ118は、本システムのデバイスを操作する作業者に対して出来上がった書類(印刷物)を受注・入稿マネージャ112に対して印刷要求を送出したクライアントに納品するようデバイスのUI等を用いて指示する。また、納品した納品伝票データ(納品対象のジョブに関する伝票情報を含む)や発送履歴データ(書類作成が完了されクライアントに発送したジョブに関する情報を含む)などを管理する(納品処理する)役割を果たす。
119はスキャンマネージャであり、紙原稿で印刷依頼を要求するクライアントの為の、紙原稿での入稿などに応えるべく、クライアントの紙原稿を読み取り可能なスキャナ106で該原稿を読み取る。そして、読み取ったデータをMFP等の本システムのデバイスにて取扱可能なデータとして電子データ化することができる。
なお、各マネージャ111〜118は、それぞれ別個の情報処理装置(例えば、ホストコンピュータやサーバ)で構成されていてもよい。また、マネージャ111〜118のいずれか複数又は全ての機能を1つの情報処理装置で実現するように構成してもよい。
例えば、マネージャ111〜118の機能の全ての機能を実行可能な1台のホストコンピュータやサーバなどを当該システムに組み込んでも良い。また、これらのマネージャ111〜118の各マネージャ毎にそれぞれ個別のホストコンピュータやサーバなどを当該システムに組み込んでも良い。
さらに、一部の複数のマネージャの機能を実行可能な1台のホストコンピュータやサーバなどを複数台当該システムに組み込んでも良く、本形態で述べる各種の制御が実行可能な装置構成、システム構成であれば如何なる構成でも良い。
また、各マネージャは、例えば、CPU,ROM,RAM,HD等を有するコンピュータ装置(情報処理ユニット)であり、CPUがROM,HD又はその他の記憶媒体に格納されるプログラムを実行して各機能を実現するものである。
103はクライアントコンピュータ(クライアント)であり、各マネージャにアクセス可能である。
例えば、クラインコンピュータ103は、印刷作成を望む画像データを、その画像データの印刷出力処理条件データと共に受注・入稿マネージャ112にデータ送信する。また、クラインコンピュータ103は、印刷依頼した原稿の出来栄えを確認すべく、プルーフマネージャ114から編集処理済み原稿画像データを受信する。
さらに、クラインコンピュータ103は、印刷完了の通知を受け取るべく、納品・発送マネージャ118から印刷完了通知データを受信可能に構成されている。このため、クラインコンピュータ103は、該クライアントコンピュータのディスプレイ等のUIを介してユーザによる各種の印刷設定や画像確認等を実行可能に構成している。
図2は、図1に示した印刷システムにおける印刷拠点間のシステムの一例を示すブロック図である。本例は、上記の各種構成からなる印刷拠点同士(拠点211、拠点212)が、互いにネットワークを通じて共同作業を行うシステム例である。なお、各拠点は、いわゆるPC等の情報処理装置で構成され、CPU,ROM,RAM等の制御部、入出力デバイス、外部記憶装置、表示装置を備える。そして、情報処理装置は、外部記憶装置に記憶されるOSをRAM上にロードして、種々のアプリケーションプログラム、後述する管理プログラムを実行することで、印刷システムにおける印刷プロセスを管理する。
図2において、201は管理情報システム(MIS=Management Information System)と呼ばれる集中的管理システムとして機能する。そして、管理情報システム201は、生産関連データの収集、加工、報告を通して経営計画と管理業務を支援し、情報を蓄積して、必要なとき、必要な部署に提供できる。
工程管理マネージャ202は、拠点211において、この管理情報システムの中心となるコンピュータである。なお、拠点211を拠点Aと、拠点212を拠点Bと記す。
そして、工程管理マネージャ202は、メモリに蓄えられたデータを用いて、印刷目的ジョブチケット207から、一旦印刷条件メタデータ209を作成する。ここで、メモリに蓄えられたデータとは、例えば、拠点211側の各デバイスが具備する機能情報や能力情報、及び、各デバイスのステータス情報、及び、受け付けたジョブの状況情報や進捗情報等である。
また、工程管理マネージャ202は、印刷条件メタデータ209から印刷プロセスジョブチケット208を作成したり、作成した印刷プロセスジョブチケット208に印刷条件メタデータ209を埋め込む処理を行う。
また、工程管理マネージャ202は、印刷プロセスジョブチケット208を各種デバイス、拠点212に送信したり、送信された印刷プロセスジョブチケット213の改変を検知する。
また、工程管理マネージャ202は、印刷プロセスジョブチケット213に表現されているワークフローの正当性を判別する。このように、工程管理マネージャ202は、本システムにおいて、複合的な機能処理を担っている。
203は、拠点211にて稼動している各種デバイスであり、印刷プロセスジョブチケットに従って、そのワークフロー順にプロセスを実施する。204は、拠点間を結ぶネットワークである。
工程管理マネージャ205は、拠点212における、管理情報システムの中心となるコンピュータであり、蓄えられたデータを用いて、拠点211から受け取る。ここで、メモリに蓄えられたデータとは、例えば、拠点212側の各デバイスが具備する機能情報や能力情報、各デバイスのステータス情報、受け付けたジョブの状況情報や進捗情報等である。なお、工程管理マネージャ205も、工程管理マネージャ202と同等のハードウエア資源を備える。
また、工程管理マネージャ205は、拠点211から受け取った印刷プロセスジョブチケット208を、拠点212側の環境や条件にあわせて印刷条件メタデータ209から印刷プロセスジョブチケット213を作成し直す。
また、工程管理マネージャ205は、印刷プロセスジョブチケット213自体を変更、変更した印刷プロセスジョブチケットを拠点211に返信、拠点212の各種デバイスに送信する役割を果たす。
工程管理マネージャ205は、拠点212にて稼動している各種デバイスであり、印刷プロセスジョブチケット213に従って、そのワークフロー順にプロセスを実施する。206は各種のデバイスで、拠点211のデバイス構成とは異なっている例である。したがって、拠点211と拠点212とのMFPやフィニッシャの能力に応じて、指定されている印刷指示によっては、できるものとできないものが発生し得る。
このように構成された工程管理マネージャは、ネットワーク上の情報処理装置上に構築されて、以下の特徴的機能処理を行う。
工程管理マネージャ202は、印刷プロセスジョブチケットで指示されている印刷ワークフローを記号化する図4に示す手順を実行する。そして、該記号化した記号化ワークフローを、印刷プロセスジョブチケット208内の印刷条件メタデータ209に埋め込んでメモリに保持させる。そして、工程管理マネージャ202は、図9に示す手順に従い、検証対象の印刷プロセスジョブチケットを拠点212より取得する(図9のS901)。そして、工程管理マネージャ202は、メモリに保持される印刷プロセスジョブチケット中の各記号化ワークフローとを比較照合して、拠点212から取得した検証対象の印刷プロセスジョブチケット中のワークフローの正当性を判別することを特徴とする。具体的には、図9〜図12に示す手順に従うので、詳細は後述する。
図3は、本実施形態を示す印刷システムにおける第1のデータ処理のワークフローを説明する図である。本例は、図1に示した工程管理マネージャ111が図2に示した拠点内において、印刷プロセスジョブチケットにしたがってプロセスの処理例である。
図3において、工程管理マネージャ111は、印刷目的ジョブチケット301を受け取った後、ジョブチケットアプリケーション302によって、蓄えられたデータを用いて、印刷目的ジョブチケット207から、一旦印刷条件メタデータ209を作成する。
ここで、データとは、例えば、拠点212側の各デバイスが具備する機能情報や能力情報、及び、各デバイスのステータス情報、及び、受け付けたジョブの状況情報や進捗情報等である。
そして、作成した印刷条件メタデータ209から印刷プロセスジョブチケット303aを作成して、作成した印刷プロセスジョブチケットに印刷条件メタデータを埋め込み、印刷プロセスジョブチケットを各種のデバイス203に送信する。
この時、各種のデバイス203は、受け取った印刷プロセスジョブチケットを、ジョブチケットParserでパースおよび解釈した後、各種デバイスのInterfaceを介して実際の処理が実行される。
例えば、プリントマネージャ303は、受け取った印刷プロセスジョブチケット303bを、ジョブチケットParser305でパースおよび解釈する。そして、その後、PDLController306で変換したPDLを、PrinterInterface307を介して、MFP104またはMFP105から印刷する。
そして、印刷処理後、プリントマネージャ303は、印刷プロセスジョブチケット303cを工程管理マネージャ111に返信したり、直接次の後処理マネージャ308に送信する。
この時、紙出力は、別手段(オペレータ等)にて、次のプロセスを実行するデバイスへと運ばれる。
また、例えば、後処理マネージャ308は、受け取った印刷プロセスジョブチケット303dを、ジョブチケットParser309でパースおよび解釈する。その後、Finisher-A Interface310を介して、Off-line Finisher-Aにてフィニッシング処理を実行する。または、Finisher-B Interface311を介して、Off-line Finisher-Bにてフィニッシング処理を実行する。
各Finisher印刷処理後、後処理マネージャ308は、印刷プロセスジョブチケット303eを工程管理マネージャ111に返信したり、直接次のマネージャに送信する。
〔工程管理マネージャの処理の例の説明〕
図4は、本実施形態を示す印刷システムにおける第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、図2に示した拠点211側の工程管理マネージャ202による拠点212側へ印刷プロセスジョブチケットを送信する前の処理例である。なお、本願におけるS〜はフローチャートの各ステップを示す。また、本願のフローチャートにおける各ステップは、情報処理装置のCPUが実行することで実現される。
図4は、本実施形態を示す印刷システムにおける第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、図2に示した拠点211側の工程管理マネージャ202による拠点212側へ印刷プロセスジョブチケットを送信する前の処理例である。なお、本願におけるS〜はフローチャートの各ステップを示す。また、本願のフローチャートにおける各ステップは、情報処理装置のCPUが実行することで実現される。
まず、S401にて、拠点211側の工程管理マネージャ202は、MIS201経由で印刷目的ジョブチケット207を受信し、S402にて、印刷目的ジョブチケット207から印刷条件メタデータ209を作成する。
S403にて、工程管理マネージャ202は、現在稼動中のデバイス203に合わせて印刷プロセスジョブチケット208を作成し、S404にて、作成した印刷プロセスジョブチケット208のハッシュデータを作成し、印刷条件メタデータ209に埋め込む。
次に、S405で、工程管理マネージャ202は、印刷プロセスジョブチケット208の印刷ワークフロー記号化データ210を生成し、印刷条件メタデータ209に埋め込む。なお、図4中において、印刷プロセスジョブチケット208を印刷プロセスジョブチケットAと記す。
そして、S406にて、拠点211側の工程管理マネージャ202は、印刷プロセスジョブチケット208に印刷目的ジョブチケットと印刷条件メタデータ209を埋め込む。
次に、S407にて、拠点211側の工程管理マネージャは、拠点212へ印刷プロセスジョブチケット208を送信して、本処理を終了する。
図5は、本実施形態を示す印刷システムにおける第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、図2に示した拠点211側の工程管理マネージャ202の印刷プロセスジョブチケットの印刷ワークフロー記号化データ210を生成する処理例である。
まず、S501で、工程管理マネージャ202は、プロセス順位パラメータNを「1」に初期化し、S502で、印刷プロセスジョブチケット(図6に示すJC1201やJC1203に対応する)からプロセスを処理の順番に抽出する。プロセス同士はデータの入出力によって順番が判明する。
例えばデータCがプロセスAの出力データであるとともに、データCがプロセスBの入力データである場合、プロセスAの次にプロセスBが実行されるという順番が判明する。
図6は、図2に示した工程管理マネージャ202が抽出する印刷プロセスジョブチケットの一例を示す図である。
図6において、1201、1203は、印刷プロセスジョブチケット(JC)である。1202、1204は記号化テーブルで、工程管理マネージャ202が印刷プロセスジョブチケットから抽出する情報を、図7に示すプロセス記号辞書を参照して生成する。なお、工程管理マネージャ202により生成された記号化テーブルは、情報処理装置のメモリ資源に一時的に記憶されて管理される。
図7は、図2に示した工程管理マネージャ202が参照するプロセス記号辞書の一例を示す図である。
本例では、各プロセスに対して、プロセス記号IDが対応付けられている(例えばCombinedに対してプロセス記号ID「100」が対応付けられている)。
次に、S503にて、拠点211側の工程管理マネージャ202は、プロセスに該当するプロセス記号IDをプロセス記号辞書(図7参照)から検索し、S504にて、該当プロセスがCombinedプロセスの内部のプロセスか否かを判定する。
なお、印刷プロセスジョブチケットのCombinedプロセスは、MFP内部処理のように、1つのデバイス内で複数のプロセスを実行するような場合に、複数のプロセスがまとまって実行されることを示すプロセスである。
したがって、Combinedプロセスの内部にあるプロセスはMFP内部で実行されるプロセスであることを意味し、Combinedプロセスの外部にあるプロセスは、MFP外部で実行されるプロセスであることを意味する。
つまり、S504において、Combinedプロセス内部のプロセスであるか否かは、木構造になっているジョブチケットのCombinedプロセスと同じノードに列挙されているか否かで判定する。
具体的には、図6に示したJC1201に対するワークフローは、図8に示すワークフローのケース1に対応し、図6に示したJC1203に対するワークフローは、図8に示すワークフローのケース3に対応する。
S504で、工程管理マネージャ202がCombinedプロセス内部のプロセスであると判断した場合、プロセス記号IDがCombinedプロセス内部のプロセスであるか否かを区別するために、プロセス記号IDに「100」を加算する。
そして、S506で、拠点211側の工程管理マネージャ202は、記号化テーブル1202、1204のN番目の位置にプロセス記号IDを記録する。
一方、S504にて、工程管理マネージャ202がCombinedプロセス内部のプロセスでない場合も、ステップS506に進む。
そして、S507で、拠点211側の工程管理マネージャ202は、次のプロセスがあるか否かを判定し、次のプロセスがあると判断した場合は、S508で、処理順序Nに「1」を加算し、S502に戻る。
一方、S507で、工程管理マネージャ202が次のプロセスがないと判断した場合は、印刷プロセスジョブチケットのワークフローの記号化が完了したものとして、本処理を終了する。
図9は、本実施形態を示す印刷システムにおける第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、図2に示した拠点212にて印刷プロセスジョブチケットに改変が加えられて、拠点211へ変換された後の、拠点211側の工程管理マネージャ202の処理例である。なお、本願におけるS〜はフローチャートの各ステップを示す。また、本願のフローチャートにおける各ステップは、情報処理装置のCPUが実行することで実現される。
まず、S901にて、工程管理マネージャ202は、拠点212から印刷プロセスジョブチケット213をネットワーク204を介して受け付ける。そして、S902で、工程管理マネージャ202は、印刷プロセスジョブチケット213から、埋め込まれている印刷条件メタデータ209、並びに印刷条件メタデータ209に埋め込まれているハッシュデータおよび記号化ワークフロー210を分離抽出する。
S903で、工程管理マネージャ202は、印刷プロセスジョブチケット213のハッシュデータと、印刷プロセスジョブチケット213に埋め込まれていた印刷条件メタデータから抽出した元の印刷プロセスジョブチケット208のハッシュデータを照合する。なお、印刷プロセスジョブチケット213は、埋め込まれていたデータを除く部分が対象となる。
工程管理マネージャ202が照合結果に基づいて、印刷プロセスジョブチケット213が改変されているかを判断し、印刷プロセスジョブチケット213が改変されていると判断した場合、例えばハッシュデータに相違があったと判断した場合は、S904に進む。そして、S904で、拠点211側の工程管理マネージャ202は、「印刷プロセスジョブチケット213に改変有り」と判定し、S906に進む。
なお、図9において、印刷プロセスジョブチケット213を、印刷プロセスジョブチケットBと表記し、印刷プロセスジョブチケット208を、印刷プロセスジョブチケットAと表記する。
一方、S904で、拠点211側の工程管理マネージャ202による照合した結果、ハッシュデータに相違がなかったと判断した場合は、「印刷プロセスジョブチケット213に改変なし」と判定し、S905に進む。
そして、S905で、拠点211側の工程管理マネージャ202は、拠点212の工程管理マネージャ205に「確認済み」かつ「処理続行OK」を送信する。
そして、S906で、拠点211側の工程管理マネージャ202は、印刷プロセスジョブチケット213からワークフローを記号化し、記号化ワークフロー251を生成する。
次に、S907にて、工程管理マネージャ202は、分離抽出した記号化ワークフロー210と、印刷プロセスジョブチケット213から導出した記号化ワークフロー251とを照合する。そして、S908で、工程管理マネージャ202がこの照合の結果、記号化ワークフローに相違があるかどうかを判断する。そして、ここで、工程管理マネージャ202が相違があると判断した場合は、「印刷プロセスジョブチケット213の記号化ワークフロー251に不一致あり」と判定してS910に進む。
一方、S908で、工程管理マネージャ202が照合の結果、記号化ワークフローに相違がないと判断した場合、「印刷プロセスジョブチケット213の記号化ワークフロー251に不一致なし」と判定して、S909に進む。
S909にて、工程管理マネージャ202は、印刷プロセスジョブチケット213は、「印刷ワークフローの変更は無いがパラメータが改変されたもの」と判定し、「オペレータ判定に持ち越し」のフラグをコンピュータメモリ上で立てて、S916へ進む。
一方、S910では、工程管理マネージャ202は、印刷ワークフローの正当性判定処理1(印刷ワークフロー順序検査)を行い、S911で、印刷ワークフローの正当性判定処理2(印刷ワークフローへのプロセス追加・削除検査)を行う。
そして、S912で、工程管理マネージャ202が印刷ワークフローの正当性判定処理1または、ワークフローの正当性判定処理2にて改変が「不当」であると判定されたものがあるか否かを判定する。ここで、工程管理マネージャ202が不当であると判定されたものがある場合は、S913に進む。
一方、S912で、印刷ワークフローの正当性判定処理1または、ワークフローの正当性判定処理2にて改変が「正当」もしくは「オペレータ判定に持ち越し」と判定されたものがあった場合は、S916へ進む。
つまり、S912にて、工程管理マネージャ202は、「改変ジョブチケットのワークフローに不当なものがある」と自動判定できなかった場合、S916に進む。
そして、S916にて、工程管理マネージャ202で自動判定結果をオペレータに対して表示装置上でGUIを介して提示し、最終確認を促す。
具体的には、ワークフローの改変を、「正当」もしくは「オペレータ判定に持ち越し」を、工程管理マネージャ202は、オペレータに対して表示装置上でGUIを介して提示し、最終確認を促す。
そして、S917にて、オペレータが「正当」であると最終確認したかどうかを判断する。具体的には、ユーザは、例えば、工程管理マネージャ202が表示装置に提示したGUI上にて、OKボタンを押下するなどの操作を行う。
そして、S917にて、オペレータが「正当」であると最終確認した場合に、工程管理マネージャ202の処理がS918に進む。
そして、S918にて、工程管理マネージャ202は、拠点212に「確認済み」かつ「処理続行OK」を送信して、本処理を終了する。
S917で、オペレータが最終確認として「不当」であると判断した場合(例えば、工程管理マネージャ202が表示装置上にGUIを介して提示したて、NGボタンを押下するなど)は、S913で、修正指示書を自動生成し、「作り直し」指示がセットされる。次に、S914で、工程管理マネージャ202は、修正指示書に「不当」と判断した項目を記述して、本処理を終了する。
図10は、本実施形態を示す印刷システムにおける第4のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、図2に示した工程管理マネージャの印刷ワークフローの正当性判定1(ワークフロー順序検査)処理(図9に示したS910のワークフローの正当性判定処理の詳細手順)例である。なお、本願におけるS〜はフローチャートの各ステップを示す。また、本願のフローチャートにおける各ステップは、情報処理装置のCPUが実行することで実現される。
まず、S1001で、工程管理マネージャ202は、印刷プロセスジョブチケット213と印刷プロセスジョブチケット208の印刷ワークフローとで、印刷ワークフローを構成するプロセス数及び種類は同じか否かを検査して判定する。
ここで、工程管理マネージャ202が印刷ワークフローを構成するプロセスの数または種類が異なると判定した場合、順序検査以外の正当性検査が必要と判定したものとして、順序検査を終了する。
一方、S1001で、印刷ワークフローを構成するプロセスの数および種類が同じであると判定した場合は、S1002に進む。
ここで、Combinedプロセスとは、MFP内部処理のように、1つのデバイス内で複数のプロセスを実行するような場合に、複数のプロセスがまとまって実行されることを示すプロセスである。
つまり、MFP内部処理のように、1つのデバイス内で複数のプロセスを実行するような場合に、複数のプロセスがまとまって実行される場合がある。
したがって、Combinedプロセスの内部にあるプロセスはMFP内部で実行されるプロセスであることを意味し、Combinedプロセスの外部にあるプロセスは、MFP外部で実行されるプロセスであることを意味する。
そこで、S1002で、工程管理マネージャ202は、プロセスの数と種類が同じであると判断した場合には、さらに、相違している内容がCombinedプロセスの内にあるのか、外にあるのかの違いであるかを判断する。
ここで、検知された印刷ワークフローの相違として、印刷プロセスジョブチケットのCombinedプロセスの内部にあるプロセスがCombinedプロセスの外部に移っただけで、各プロセスの前後関係(順序)には相違が無い場合、S707に進む。同様に、Combinedプロセスの外部にあるプロセスが内部に移っただけで、各プロセスの前後関係(順序)には相違が無い場合も、ステップS707に進む。
一方、S1002で、検知されたワークフローの相違が、上記以外の場合は、プロセスの前後関係(順序)に相違があるので、ターゲットとなるプロセスを1つずつ定めて、プロセスの前後関係(順序)の相違を検査し、S1003に進む。
S1003にて、工程管理マネージャ202は、あらかじめ定めたルールと照合し、ターゲットとなるプロセスの前後関係(順序)の相違が、あらかじめ定めたルールにあった場合、S1004で、そのルールに基づいて、「正当」か「不当」かを判定する。つまり、プロセスの前後関係(順序)がルール外の順序か否かを判定する。
例えば、プロセスの前後関係(順序)が「HoleMakingの後ろにあったRingBindingが、前に置き換わっている」は「不当(ルール外)」と判定する。
また、プロセスの前後関係(順序)が「Stitchingの後ろにあったTrimmingが、前に置き換わっている」は「正当(非ルール外)」と判定する等である。
次に、S1004で、S1003の判定結果が、「ルールにある(非ルール外)」と判定した場合、工程管理マネージャ202がS1003の判定結果が、「正当」であるか否かを判断する。ここで、「正当」であると判定した場合は、S1007に進む。
一方、S1006で、工程管理マネージャ202がステップS703の判定結果が、「不当」である場合は、S1005に進む。
なお、S1004にて、S1003の判定結果が、「ルールにない」場合も、S1005に進む。
そして、S1007にて、工程管理マネージャ202は、「正当」と判定し、「印刷ワークフローの改変は正当」のフラグをコンピュータメモリ上で立てて記憶する。
ただし、すでに他のターゲットプロセスの検査において、「印刷ワークフローの改変は不当」のフラグをコンピュータメモリ上で立てて記憶してあった場合は、なにもしない。
そして、S1008で、工程管理マネージャ202は、ターゲットとなるプロセスを次のプロセスに移し、その前後関係(順序)の相違を検査して、相違があるかどうかを判断する。そして、工程管理マネージャ202が相違があると判断した場合は、S1002へ戻り、相違がないと判断した場合は、本処理を終了する。
なお、すべてのプロセスをターゲットとして検査し、それぞれの前後関係(順序)の相違の検査結果が「正当」であった場合は、「印刷ワークフローの改変は正当」のフラグをコンピュータメモリ上で立てて記憶したままとする。
一方、S1004で順序を「不当」と判断した場合、S1005で、工程管理マネージャ202は、当該プロセスを「不当」と判定し、ターゲットプロセスと、その前後関係の違いを「不当リスト」に記録する。同時に、工程管理マネージャ202は「印刷ワークフローの改変は不当」のフラグをコンピュータメモリ上で立てて記憶する。なお、すでに「印刷ワークフローの改変は正当」のフラグをコンピュータメモリ上で立てて記憶してあった場合は、それを取り消す。その後、S1008へ進む。
なお、本処理は、サブルーチンであるため、本処理が終了すると、図9に示したS911に処理を移す。
図11は、本実施形態を示す印刷システムにおける第5のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、図2に示した工程管理マネージャの印刷ワークフローの正当性判定2(ワークフローへのプロセスの追加・削除検査)処理(図9に示したS911のワークフローへのプロセスの追加・削除検査の詳細手順)例である。なお、本願におけるS〜はフローチャートの各ステップを示す。また、本願のフローチャートにおける各ステップは、情報処理装置のCPUが実行することで実現される。
まず、S1101にて、工程管理マネージャ202は、Binding系の追加or削除があるか否かを検査して判定する。具体的には、印刷プロセスジョブチケット213の印刷ワークフローに、印刷プロセスジョブチケット208の印刷ワークフローから、PostPressプロセスのうち、Binding系の追加or削除があるか否かを検査して判定する。
ここで、PostPressプロセスとは、印刷後工程処理であってフィニシングデバイスに関連する処理の指示に関するものである。特に、フィニシングデバイスに関連する処理のうち、Binding系(Stitching(ステープルを用いた綴じ処理の指示)が含まれる。また、フィニシングデバイスに関連する処理には、RingBinding(リングを用いた綴じ処理の指示)、WireCombBinding(ワイヤーを用いた綴じ処理の指示)も含まれる。
ここで、工程管理マネージャ202が追加or削除があると判断した場合は、S1102に進んでからS1103に進み、追加or削除がないと判断した場合は、S1103に進む。
そして、S1102にて、工程管理マネージャ202は、「不当」と判定し、判定の根拠となった検査とその結果を「不当リスト」に記録し、「印刷ワークフローの改変は不当」のフラグをコンピュータメモリ上で立てて記憶する。
なお、既に「印刷ワークフローの改変は正当」のフラグをコンピュータメモリ上で立てて記憶してあった場合は、それを取り消す。
S1103で、工程管理マネージャ202は、同一種類のPostPressプロセスが追加されているか否かを検査して判定する。ここで、追加されていると判定した場合は、S1104に進んで、S1102と同じ処理を行った後、S1105に進む。
一方、S1105で、同一種類のPostPressプロセスが追加されていないと判定した場合は、S1105に進む。
そして、S1105にて、工程管理マネージャ202は、最終出力サイズに影響のあるPostPressプロセスの追加or 削除がなれているかを検査して判定する。なお、最終出力サイズに影響のあるPostPressプロセスとは、Folding(折り処理の指示)、Stitching(Saddle Stitchなど)、Trimming(不要部分の削除処理の指示)である。ただしCutting(1枚のシートに複数のページを配置して複数のページに分割する裁断処理の指示)を除かれる。ここで、追加or削除がある場合は、S1106(S1102と同じ処理を行う。)に進んでからS1107に進む。
S1105で、最終出力サイズに影響のあるPostPressプロセスの追加or削除がないいと判断した場合、、S1107にて、工程管理マネージャ202は、最終出力サイズに影響のあるPostPressプロセスの追加or 削除を検査して判定する。ここで、終出力サイズに影響のあるPostPressプロセスとは、Cutting(1枚のシートに複数のページを配置して複数のページに分割する裁断処理の指示)等である。
ここで、終出力サイズに影響のあるPostPressプロセスの追加or削除があると判断した場合は、S1110に進み、終出力サイズに影響のあるPostPressプロセスの追加or削除がないと判断した場合は、S1108に進む。
そして、S1110にて、工程管理マネージャ202は、ワークフローに追加or削除されたCuttingプロセスに対するレイアウト系プロセスの追加・削除・変更の検査を行い、S1111へ進む。なお、レイアウト系プロセスの追加・削除・変更の検査の詳細は後述する。
一方、S1107で、終出力サイズに影響のあるPostPressプロセスの追加or削除がないと判断した場合は、S1108に進む。
そして、S1108で、工程管理マネージャ202は、レイアウト系プロセス(1枚のシートに複数のページを配置する処理の指示)のみの追加or削除を検査して判定する。ここで、裁断処理の追加がないのに、レイアウト系プロセスのみが追加されている場合は、1枚のシートに対する複数のページの配置方法が変更されているので、本来は裁断処理の追加が必要と判断してS1109へ進む。そして、S1109で、「ワークフローの変更は不当」と判定して、本処理を終了する。
なお、S1108で、裁断処理の削除がないのに、レイアウト系プロセスのみが削除されている場合も、1枚のシートに対する複数のページの配置方法が削除されているので、本来は裁断処理の削除も必要と判断し、ステップS1109へ進む。そして、S1109で、「ワークフローの変更は不当」と判定して、本処理を終了する。
S1108で、裁断処理の追加or削除がなく、レイアウト系プロセスの追加も削除もないと判断した場合、ステップS1111にて、工程管理マネージャ202は、他のプロセスの追加or削除を検査する。ここで、工程管理マネージャ202が他のプロセスの追加or削除が無いと判断した場合、S1112にて、「正当」と判定され、「印刷ワークフローの改変は正当」のフラグをコンピュータメモリ上で立てて記憶してあるかを判断する。これまでの検査にて「正当」と判定した場合、S1113に進み、「印刷ワークフローの改変は正当」のフラグをコンピュータメモリ上で立てて記憶したままにして、本処理を終了する。
一方、S1112にて、ここまでの検査にて「不当」と判定されたことがある場合は、「印刷ワークフローの改変は正当」のフラグはコンピュータメモリ上から取り消されているので、ステップS1109に進む。
そして、S1109で、工程管理マネージャ202は、「印刷ワークフローの改変は不当」のフラグをコンピュータメモリ上で立てて記憶したままにして、本処理を終了する。
S1111にて、工程管理マネージャ202が他のプロセスの追加or削除があると判断した場合、S1114で、工程管理マネージャ202は、その他のプロセスの追加・削除のケースとして、「オペレータ判定に持ち越し」のフラグをメモリ上で立てる。
なお、本処理は、サブルーチンであるため、本処理が終了すると、図9に示したS912に処理を移す。
図12は、本実施形態を示す印刷システムにおける第6のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、図2に示した工程管理マネージャ202の印刷ワークフローの正当性判定(レイアウト系プロセスの追加・削除・変更検査)処理(図11に示したのS1110)例である。なお、本願におけるS〜はフローチャートの各ステップを示す。また、本願のフローチャートにおける各ステップは、情報処理装置のCPUが実行することで実現される。
まず、S1201で、工程管理マネージャ202は、印刷プロセスジョブチケット2131の印刷ワークフローに印刷プロセスジョブチケット208の印刷ワークフローから、PostPressプロセスが追加されているか判定する。
ここで、工程管理マネージャ202が追加されていると判定した場合は、S1202に進む。ここで、PostPressプロセスとは、Cutting(1枚のシートに複数のページを配置して複数のページに分割する裁断処理の指示)である。
一方、S1201で、工程管理マネージャ202がPostPressプロセス(Cutting)が削除されていると判定した場合は、S1207へ進む。
S1201で工程管理マネージャ202がPostPressプロセスが追加されていると判定した場合、S1202で工程管理マネージャ202は、レイアウト系プロセスがワークフローに追加or変更されているかを検査して判定する。
ここで、レイアウト系プロセスには、Imposition(1枚のシートに対する複数のページの配置処理の指示に座標を用いる方法)が含まれる。
また、レイアウト系プロセスとは、LayoutPreparation(1枚のシートに対する複数のページの配置処理の指示に論理的なパラメータ(例:「4UPで左上から順にコンテンツを配置する」など)を用いる方法が含まれる。
そして、S1202で、レイアウト系プロセスの追加or変更が無いと判断した場合は、最終成果物が変化することになるため、PostPressプロセス(Cutting)の追加との整合性が無いと判定し、S1206に進む。
そして、S1206で、工程管理マネージャ202は、「不当」と判定し、判定の根拠となった検査とその結果を「不当リスト」に記録し、「印刷ワークフローの改変は不当」のフラグをコンピュータメモリ上で立てて記憶して、本処理を終了する。
なお、すでに「印刷ワークフローの改変は正当」のフラグをコンピュータメモリ上で立てて記憶してあった場合は、それを取り消す。
なお、本処理は、サブルーチンであるため、本処理が終了すると、図11に示したS1111に処理を移す。
S1202で、レイアウト系プロセスの追加or変更があると判定した場合、S1203で、工程管理マネージャ202は、追加or変更されたレイアウト系プロセスが、PostPressプロセスに合わせたページ配置指示であるかを検査する。PostPressプロセス(Cutting)に合わせたページ配置指示とは、1枚のシートに対する複数のページの配置する指示である。ここで、レイアウト系プロセスとはImpositionやLayoutPreparationである。
具体的には、N個に裁断する指示がCuttingプロセスにて指示されているならば、レイアウトプロセスの方にもN個のページを1枚のシートに配置する指示がなければならない。
そして、S1203で、ページ配置指示が、Cuttingプロセスの指示との整合性が取れていないと判定した場合は、最終成果物が変化することになるため、PostPressプロセス(Cutting)の追加との整合性が無いと判定する。
なお、本処理は、サブルーチンであるため、本処理が終了すると、図11に示したS1111に処理を移す。
一方、S1203で、ページ配置指示が、Cuttingプロセスの指示との整合性が取れていると判定した場合、拠点211側の工程管理マネージャ202は、メディアサイズ(一枚のシートのサイズ)がページ配置に妥当な値か否かを検査して判定する。
なお、1枚のシートに対する複数のページの配置処理の指示の追加or変更に対して、使用するメディア(1枚のシート)自体のサイズが小さすぎる場合は、最終成果物を出力することが不可能となる。また、使用するメディア(1枚のシート)自体のサイズが大きすぎる場合は、用紙に無駄を生じてしまう。
そこで、このような場合は、PostPressプロセス(Cutting)の追加とレイアウト系プロセスの追加or変更の整合性が無いと判定し、S1206に進む。
S1204にて、メディアサイズ(一枚のシートサイズ)がページ配置に妥当な値であると判断した場合、S1205にて、工程管理マネージャ202は、「正当」と判定し、「印刷ワークフローの改変は正当」のフラグをメモリ上で立てる。
ただし、すでに他の検査において、「印刷ワークフローの改変は不当」のフラグをコンピュータメモリ上で立てて記憶してあった場合は、なにもしない。
なお、本処理は、サブルーチンであるため、本処理が終了すると、図11に示したS1111に処理を移す。
一方、S1201で、PostPressプロセス(Cutting)の削除であると判定した場合は、S1207に進む。そして、工程管理マネージャ202は、レイアウト系プロセス(ImpositionやLayoutPreparation)がワークフローから削除or変更されているかを検査して判定する。
ここで、レイアウト系プロセスの削除も変更も無ければ、最終成果物が変化することになるため、PostPressプロセス(Cutting)の削除との整合性が無いと判定し、S1206に進む。
一方、S1207で、レイアウト系プロセスの変更があると判定した場合は、S1209に進む。また、レイアウト系プロセスの追加があると判定した場合は、ステップS1208に進む。
S1209で、当初の目的ジョブチケットに記述されるレイアウトインテント(ページ配置要望)が、1ページを1シートに配置する要望であり、変更されたレイアウト系プロセスも、1個のページを1つのシートに配置する指示になっているかを検査する。
ここで、レイアウトインテントとレイアウト系プロセスのどちらも1個のページを1つのシートに配置する指示になっていると判定した場合、工程管理マネージャ202は以下のように判定する。すなわち、PostPressプロセス(Cutting)の変更とレイアウト系プロセスとレイアウトインテントの整合性は保たれていると判定し、S1210に進む。
S1209で、レイアウトインテントとレイアウト系プロセスのどちらかが1個のページを1つのシートに配置する指示になっていない場合は、最終成果物が変化することになる。このため、PostPressプロセス(Cutting)の削除とレイアウト系プロセスとレイアウトインテントの整合性が無いと判定し、S1206に進む。
そして、S1210で、工程管理マネージャ202は、メディアサイズ(一枚のシートのサイズ)がページ配置に妥当な値か否かを検査して判定する。
ここで、1枚のシートに対する1個のページの配置処理の指示に対して、使用するメディア(1枚のシート)自体のサイズが小さすぎる場合は、最終成果物を出力することが不可能となる。また、使用するメディア(1枚のシート)自体のサイズが大きすぎる場合は、用紙に無駄を生じてしまう。そのような場合は、PostPressプロセス(Cutting)の削除およびレイアウト系プロセスの変更or削除との整合性が無いと判定し、S1206に進む。
S1210にて、メディアサイズ(一枚のシートのサイズ)がページ配置に妥当な値であると判定した場合、工程管理マネージャ202は、「正当」と判定し、「印刷ワークフローの改変は正当」のフラグをメモリ上で立てる。
ただし、すでに他の検査において、「印刷ワークフローの改変は不当」のフラグをコンピュータメモリ上で立てて記憶してあった場合は、なにもしない。
なお、本処理は、サブルーチンであるため、本処理が終了すると、図11に示したS1111に処理を移す。
一方、S1207で、レイアウト系プロセスの追加があると判定した場合は、S1208に進む。そして、S1208で、工程管理マネージャ202は、もともとの目的ジョブチケットに記述してあるレイアウトインテント(ページ配置要望)が、1個のページを1つのシートに配置する指示であったか否かを検査して判定する。
ここで、1個のページを1つのシートに配置する指示であった場合は、レイアウト系プロセスを削除することによって、1個のページを1つのシートに配置する処理が暗黙で指定されたものとMFPは解釈する。このため、工程管理マネージャ202はPostPressプロセス(Cutting)の削除とレイアウト系プロセスとレイアウトインテントの整合性は保たれていると判定し、S1210に進む。
一方、もともとの目的ジョブチケットに記述してあるレイアウトインテント(ページ配置要望)が、複数個のページを1つのシートに配置する指示であったと判定した場合は、レイアウト系プロセスを削除する。これによって、1個のページを1つのシートに配置する処理が暗黙で指定されたものとMFPは解釈する。このため、工程管理マネージャ202はPostPressプロセス(Cutting)の削除とレイアウト系プロセスとレイアウトインテントの整合性が無いと判定し、S1206に進む。
以上のようにして、印刷プロセスジョブチケットで表現される印刷ワークフローが改変されているか否かの検知ができる。これにより、印刷プロセスジョブチケットで表現される印刷ワークフローが変更された場合でも、その変更が正当なものか否かの判定を容易にすることができる。
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、拠点211と拠点212との間で、引き渡される印刷プロセスジョブチケットの改変状態を検証する処理について説明したが、同一拠点内においても印刷プロセスジョブチケットの改変が起こる場合がある。そこで、印刷プロセスジョブチケットが所定時間経過内に改変、該改変の正当性を検証する実施形態について以下詳述する。
上記第1実施形態では、拠点211と拠点212との間で、引き渡される印刷プロセスジョブチケットの改変状態を検証する処理について説明したが、同一拠点内においても印刷プロセスジョブチケットの改変が起こる場合がある。そこで、印刷プロセスジョブチケットが所定時間経過内に改変、該改変の正当性を検証する実施形態について以下詳述する。
図13は、本発明の第2実施形態を示す印刷システムの一例を示すブロック図である。本例は、ジョブ作成時点や前回のシステム利用時点から一定時間経過後の同一印刷拠点1311(過去の拠点1311A、現在の拠点1311B)状態変化を示す例である。
図13において、工程管理マネージャ1302は、拠点1311において、この管理情報システムの中心となるコンピュータであり、いわゆるPCとしてのハードウエア資源を備えている。ここで、ハードディスクウエア資源とは、CPU,ROM,RAM等を含む制御部、入出力デバイスとしてのキーボード、表示装置、外部記憶装置等が含まれる。なお、図2と異なる点についてのみ説明する。
1310は記号化ワークフローである。なお、説明上、ジョブ作成時点や前回のシステム利用時点の印刷プロセスジョブチケット1308に対して、一定時間経過後の同一印刷拠点1311の印刷プロセスジョブチケットを、印刷プロセスジョブチケット1312と表記する。
このように構成された拠点1311において、工程管理マネージャ1302は、メモリ上に蓄えられたデータを用いて、拠点1311の環境に合わせて印刷プロセスジョブチケット1308を作成後、そのままメモリ上に保持する。ここで、データとは、例えば、拠点211側の各デバイスが具備する機能情報や能力情報、及び、各デバイスのステータス情報、及び、受け付けたジョブの状況情報や進捗情報等である。
その後、作成時点や前回利用時点から一定時間経過後、現在保持している印刷プロセスジョブチケット1312の改変を検知したり、現在保持している印刷プロセスジョブチケットAにて表現されているワークフローの正当性を判別したりする役割を果たす。
図14は、本実施形態を示す印刷システムにおける第7のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、図13に示した工程管理マネージャ1302が過去の印刷プロセスジョブチケットAを作成し、印刷後メモリに保存する例である。なお、本願におけるS〜はフローチャートの各ステップを示す。また、本願のフローチャートにおける各ステップは、情報処理装置のCPUが実行することで実現される。
まず、ステップS1401からS1403の処理はS401からS403と基本的に同じ処理なので説明を省略する。
そして、ステップS1404にて、工程管理マネージャ1302は、作成した印刷プロセスジョブチケットAのハッシュデータを作成し、印刷条件メタデータ1309に埋め込む。
次に、ステップS1405にて、工程管理マネージャ1302は、印刷プロセスジョブチケットAの記号化ワークフロー1310を生成し、印刷条件メタデータ1309に埋め込む。
そして、ステップS1406にて、工程管理マネージャ1302は、印刷プロセスジョブチケット1308に印刷目的ジョブチケットと印刷条件メタデータ1309を埋め込む。
次に、ステップS1407にて、工程管理マネージャ1302は、印刷プロセスジョブチケット1308に基づいて、デバイス1303で印刷を行った後、印刷プロセスジョブチケット1308をメモリに保存して、本処理を終了する。
図15は、本実施形態を示す印刷システムにおける第8のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、本願におけるS〜はフローチャートの各ステップを示す。また、本願のフローチャートにおける各ステップは、情報処理装置のCPUが実行することで実現される。
本例は、一定時間経過後の印刷プロセスジョブチケットの改変の検知および改変の正当性の検証を行う、現在の拠点1311Bの工程管理マネージャ1302の処理例である。
まず、S1501にて、図13に示す現在の拠点1311Bの工程管理マネージャ1302は、利用する印刷プロセスジョブチケット1312が作成時点や前回利用時点から一定時間を経過しているかを判断する。
一方、S1501で、工程管理マネージャ1302は、利用する印刷プロセスジョブチケット1312が作成時点や前回利用時点から一定時間を経過していると判断した場合は、S1502へ進む。
次に、S1502で、工程管理マネージャ1302は、印刷プロセスジョブチケット1312から、埋め込まれている印刷条件メタデータ1309、印刷条件メタデータに埋め込まれているハッシュデータ(H1)、記号化ワークフロー(W1)を抽出する。ここで、記号化ワークフロー(W1)は、図13に示した記号化ワークフロー1310に対応するものである。
S1503にて、工程管理マネージャ1302は、印刷プロセスジョブチケット1312から算出したハッシュデータ(H2)と、印刷条件メタデータ1309から抽出したハッシュデータ(H1)とを照合する。なお、印刷プロセスジョブチケット1323は、埋め込まれていたデータを除く部分が対象となる。
そして、S1504で、照合した結果、ハッシュデータに相違があるかどうかを判断する。そして、現在の拠点1311Bの工程管理マネージャ1302は、「現在の印刷プロセスジョブチケットAに改変有り」と判定した場合は、S1506に進む。また、照合した結果、ハッシュデータに相違がないと判断した場合は、現在の拠点1311Bの工程管理マネージャ1302は、「現在の印刷プロセスジョブチケットAに改変なし」と判定し、S1505に進む。
そして、S1505にて、現在の拠点1311Bの工程管理マネージャ1302は、「改変なしと判定した」ことを、図示しない表示装置上にGUIを介して表示しオペレータに知らせた後、本処理を終了する。
一方、S1506にて、現在の拠点1311Bの工程管理マネージャ1302は、現在の印刷プロセスジョブチケット1312からワークフローを記号化し、記号化ワークフロー(W2)を生成する。
次に、S1507にて、現在の拠点1311Bの工程管理マネージャは、分離抽出した記号化ワークフロー(W1)と、印刷プロセスジョブチケット1312から導出した記号化ワークフロー(W2)を照合する。
そして、S1508で、工程管理マネージャ1302が記号化ワークフローW1、W2の照合の結果、記号化ワークフローに相違がある(不一致)かどうかを判断する。ここで、現在の拠点1311Bの工程管理マネージャ1302が、「現在の印刷プロセスジョブチケットAの印刷ワークフローに不一致あり」と判定した場合は、S1510に進む。一方、現在の拠点1311Bの工程管理マネージャ1302が、照合の結果、記号化ワークフローに相違がないと判定した場合は、「現在の印刷プロセスジョブチケットAの印刷ワークフローに不一致なし」と判定してS1509に進む。
そして、S1509で、現在の拠点1311Bの工程管理マネージャ1302は、現在の印刷プロセスジョブチケット1312は、「印刷ワークフローの変更は無いがパラメータが改変されたもの」と判定する。そして「オペレータ判定に持ち越し」のフラグをコンピュータメモリ上で立てて記憶し、S1509へ進む。
次に、S1510で、現在の拠点1311Bの工程管理マネージャ1302は、印刷ワークフローの正当性判定処理1(印刷ワークフロー順序検査)を行う。
そして、S1511で、現在の拠点1311Bの工程管理マネージャ1302は、印刷ワークフローの正当性判定処理2(印刷ワークフローへのプロセス追加・削除検査)を行う。
なお、S1510,S1511の詳細は、第1実施形態に示した、図10〜図12に示した手順に準ずるので、説明は省略する。
次に、S1512で、現在の拠点1311Bの工程管理マネージャ1302は、印刷ワークフローの正当性判定処理1または、ワークフローの正当性判定処理2にて改変が「不当」であると判定されたものがあるかどうかを判断する。
ここで、現在の拠点1311Bの工程管理マネージャ1302は、「改変ジョブチケットのワークフロー(W2)に不当なものがある」と判定した場合は、S1513に進む。そして、S1513で、現在の拠点1311Bの工程管理マネージャ1302は、「不当な改変ありと判定した」ことを表示装置にGUIを介して表示しオペレータに知らせた後、本処理を終了する。
一方、S1512で、現在の拠点1311Bの工程管理マネージャ1302は、「改変ジョブチケットのワークフロー(W2)に不当なものがある」と自動判定できなかったものとして、ステップS1514に進む。
ここで、工程管理マネージャ1302は、印刷ワークフローの正当性判定処理1、2にて改変が「正当」または「オペレータ判定に持ち越し」と判定されたものがあった場合は、不当なものがないと判断する。
S1514で、工程管理マネージャ1302は、ワークフローの改変を「正当」もしくは「オペレータ判定に持ち越し」と、拠点1311Bで判定したワークフローの印刷プロセスジョブチケットとを、表示装置を介してオペレータに提示し、最終確認を促す。
そして、S1515で、現在の拠点1311Bの工程管理マネージャ1302は、オペレータが最終確認として「正当」であるかどうかを判断する。ここで、現在の拠点1311Bの工程管理マネージャ1302が「正当」であると判断した場合(例えば、表示装置に表示されたGUI上にてOKボタンを押下する等)は、現在の拠点1311Bの工程管理マネージャの処理がS1516に進む。
そして、S1516にて、現在の拠点1311Bの工程管理マネージャ1302は、「正当な改変ありと判定した」ことを表示装置にGUIを介して表示しオペレータに知らせた後、本処理を終了する。
一方、S1515で、オペレータが最終確認として「不当」であると判断した場合(たとえば、GUI上にて、NGボタンを押下するなど。)は、工程管理マネージャ1302は、「不当な改変ありと判定した」ことを表示装置上にGUIを介して表示しオペレータに知らせた後、本処理を終了する。
以上、本実施形態によれば、同一拠点内において、一定時間経過後の作成されたジョブチケットの改変検知および改変の正当性の検証も可能となる。
〔第3実施形態〕
上記実施形態では、同一拠点内における印刷デバイスの構成が変動がない場合の印刷プロセスジョブチケットに対する改変、改変の正当性を検証する例について説明した。しかし、同一拠点内においても、印刷デバイスの構成が変動して、1つのジョブチケットで指示されている印刷プロセスが実行できない状態に変移している場合がある。
上記実施形態では、同一拠点内における印刷デバイスの構成が変動がない場合の印刷プロセスジョブチケットに対する改変、改変の正当性を検証する例について説明した。しかし、同一拠点内においても、印刷デバイスの構成が変動して、1つのジョブチケットで指示されている印刷プロセスが実行できない状態に変移している場合がある。
そこで、印刷デバイス等の資源構成が変動した場合に、印刷プロセスジョブチケットの印刷プロセスを実行可能であるかを判定する実施形態について以下詳述する。
図16は、本発明の第3実施形態を示す印刷システムの一例を示すブロック図である。本例は、ジョブ作成時点や前回のシステム利用時点から一定時間経過後の同一印刷拠点1611(過去の拠点1611A、現在の拠点1611B)状態変化を示す例である。
図16において、工程管理マネージャ1602は、拠点1611において、この管理情報システムの中心となるコンピュータであり、いわゆるPCとしてのハードウエア資源を備えている。ここで、ハードディスクウエア資源とは、CPU,ROM,RAM等を含む制御部、入出力デバイスとしてのキーボード、表示装置、外部記憶装置等が含まれる。なお、図2と異なる点について説明する。1610は記号化ワークフローである。
なお、説明上、ジョブ作成時点や前回のシステム利用時点の印刷プロセスジョブチケット1608に対して、一定時間経過後の同一印刷拠点1611の印刷プロセスジョブチケットを、印刷プロセスジョブチケット1613と表記する。1606はデバイスであるが、一定時間前は、デバイス1603との資源構成が異なっている。
本システム例では、拠点1611Aにおいて、一定時間経過後、複数のMFP中のいずれかが削除されて、拠点1611Bのデバイス環境に変移しているものとする。
このように構成された第3実施形態を示す印刷システムの拠点1311において、工程管理マネージャ1602は、拠点1611Aにおいて、この管理情報システムの中心となるコンピュータである。そして、工程管理マネージャ1602は、蓄えられたデータを用いて、拠点1611Aの環境にあわせて印刷プロセスジョブチケット1608を作成する。そして、基準印刷プロセスジョブチケットとしてそのままメモリ上に保持する。ここで、蓄えられたデータとは、例えば、拠点211側の各デバイス1603が具備する機能情報や能力情報、及び、各デバイスのステータス情報、及び、受け付けたジョブの状況情報や進捗情報等である。
その後、工程管理マネージャ1602は、一定時間経過後、保持している印刷プロセスジョブチケット1608の改変を検知したり、現在の印刷環境に合わせて作成した印刷プロセスジョブチケット1613と照合する。そして、工程管理マネージャ1602は、その照合結果から、記号化ワークフロー1610、1614の相違から現在の拠点1611Bの印刷環境の変化状態を判別する役割を果たす。
図17は、本実施形態を示す印刷システムにおける第9のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、工程管理マネージャ1602が一定時間経過後の一定時間経過後の同一印刷拠点(過去の拠点1611A、現在の拠点1611Bの相違の検知を行う処理例である。なお、本願におけるS〜はフローチャートの各ステップを示す。また、本願のフローチャートにおける各ステップは、情報処理装置のCPUが実行することで実現される。
まず、S1701にて、現在の拠点1611Aの工程管理マネージャ1602は、メモリに保存してあった基準印刷プロセスジョブチケット1608から、埋め込まれている印刷目的ジョブチケットを分離抽出する。
次に、S1702にて、現在の拠点1611Bの工程管理マネージャ1605は、印刷目的ジョブチケットから、現在稼動中のデバイスに合わせて新たな印刷プロセスジョブチケット1613を作成する。そして、S1703で、現在の拠点1611Aの工程管理マネージャ1605は、作成した印刷プロセスジョブチケット1613から不一致検知用データ(ハッシュデータや記号化印刷ワークフローC)を生成する。
次に、S1704にて、現在の拠点1611Bの工程管理マネージャ1605は、保存してあった基準印刷プロセスジョブチケットAの正当性を検査する処理を行う。なお、検査方法は、第2実施形態における図15で示した検査処理と同様であるので、説明を省略する。
次に、S1705にて、現在の拠点1611Bの工程管理マネージャ1605は、正当性の検査結果が「正当」であるかどうかを判断する。そして、正当性の検査結果が「正当」であると判断した場合は、S1706に進む。
一方、S1705にて、現在の拠点1611Bの工程管理マネージャ1605は、正当性の検査結果が「不当」であると判断した場合は、S1710に進む。
そして、S1710にて、現在の拠点1611Bの工程管理マネージャ1605は、新しい印刷プロセスジョブチケット1614を基準印刷プロセスジョブチケットとしてメモリ保存する。そして、過去の基準印刷プロセスジョブチケット1608をメモリ上から廃棄した後、本処理を終了する。
そして、S1706で、現在の拠点1611Bの工程管理マネージャ1605は、一定時間経過した印刷プロセスジョブチケット1608と現状のデバイス環境に合わせて生成した印刷プロセスジョブチケット1614との間のワークフローの相違を検知する。
なお、ワークフローの相違を検知する方法については、第1、第2実施形態と同様であるので、説明は省略する。
次に、S1707で、現在の拠点1611Bの工程管理マネージャ1605は、ワークフローの相違の検知結果が「相違がある」かどうかを判断する。ここで、ワークフローの相違の検知結果が「相違がなし」があると判断した場合は、S1708に進む。
そして、S1708で、現在の拠点1611Bの工程管理マネージャ1605は、「現在の印刷拠点環境に変化は無い」と判定し、現状の基準印刷プロセスジョブチケット1608は、そのままメモリ上に保持させて、本処理を終了する。
一方、S1707で、現在の拠点1611Bの工程管理マネージャ1605は、ワークフローの相違の検知結果が「相違がある」と判定した場合は、S1709に進む。
そして、S1709にて、現在の拠点1611Bの工程管理マネージャ1605は、「現在の印刷拠点環境に変化があった」と判定し、S1710に進む。
そして、S1710で、現在の拠点1611Bの工程管理マネージャ1605は、新しい印刷プロセスジョブチケット1614を基準印刷プロセスジョブチケットとしてメモリ保存する。そして、過去の基準印刷プロセスジョブチケット1608をメモリ上から廃棄した後、本処理を終了する。
以上、上記のように時間経過による同一拠点の印刷デバイス資源環境の変化に適応して、印刷プロセスジョブチケットに対する改変性をも検知可能となる。
〔第4実施形態〕
以下、図18に示すメモリマップを参照して本発明に係る情報処理装置で読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
以下、図18に示すメモリマップを参照して本発明に係る情報処理装置で読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
図18は、本発明に係る情報処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
本実施形態における図4,図5,図9〜図12,図14,図15,図17に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではない。例えばそのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行う。そして、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込ませる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではない。
201,205 MIS
202,205 工程管理マネージャ
207 印刷目的ジョブチケット
208,213 印刷プロセスジョブチケット
202,205 工程管理マネージャ
207 印刷目的ジョブチケット
208,213 印刷プロセスジョブチケット
Claims (16)
- 印刷プロセスジョブチケットを生成する情報処理装置であって、
前記印刷プロセスジョブチケットで指示されている印刷ワークフローを記号化する記号化手段と、
前記記号化手段により記号化した記号化ワークフローを、前記印刷プロセスジョブチケット内の印刷条件メタデータに埋め込む埋め込み手段と、
前記印刷プロセスジョブチケットを保持する保持手段と、
検証対象の印刷プロセスジョブチケットと、前記保持手段に保持される印刷プロセスジョブチケット中の各記号化ワークフローとを比較照合して、検証対象の印刷プロセスジョブチケット中のワークフローの正当性を判別する判別手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。 - 前記判別手段は、検証対象の印刷プロセスジョブチケットと前記印刷プロセスジョブチケットとの記号化ワークフローのプロセス順序に相違があるかを比較照合する第1の正当性判別手段と、
検証対象の印刷プロセスジョブチケットと前記印刷プロセスジョブチケットとの記号化ワークフローに、プロセスの追加または削除されているかを比較照合する第2の正当性判別手段とを有することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。 - 前記第1、第2の正当性判別手段により正当でないと判定された場合、前記検証対象の印刷プロセスジョブチケットを修正するための修正指示書を作成する作成手段を有することを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
- 前記第1、第2の正当性判別手段により正当であると判定された場合、正当性を確定させるための確定指示画面を表示手段に表示する表示制御手段を有することを特徴とする請求項2または3記載の情報処理装置。
- 前記検証対象の印刷プロセスジョブチケットを外部の情報処理装置から取得する取得手段を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の情報処理装置。
- 前記検証対象の印刷プロセスジョブチケットは、前記保持手段に保持された状態で一定時間経過したものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の情報処理装置。
- 前記印刷プロセスジョブチケットは、印刷プロセスを実行するデバイスの資源環境情報を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の情報処理装置。
- 印刷プロセスジョブチケットを生成する情報処理装置におけるジョブ処理方法であって、
前記印刷プロセスジョブチケットで指示されている印刷ワークフローを記号化する記号化ステップと、
前記記号化ステップにより記号化した記号化ワークフローを、前記印刷プロセスジョブチケット内の印刷条件メタデータに埋め込む埋め込みステップと、
前記印刷プロセスジョブチケットを保持手段に保持する保持ステップと、
検証対象の印刷プロセスジョブチケットと、前記保持手段に保持される印刷プロセスジョブチケット中の各記号化ワークフローとを比較照合して、検証対象の印刷プロセスジョブチケット中のワークフローの正当性を判別する判別ステップと、
を有することを特徴とするジョブ処理方法。 - 前記判別ステップは、検証対象の印刷プロセスジョブチケットと前記印刷プロセスジョブチケットとの記号化ワークフローのプロセス順序に相違があるかを比較照合する第1の正当性判別ステップと、
検証対象の印刷プロセスジョブチケットと前記印刷プロセスジョブチケットとの記号化ワークフローに、プロセスの追加または削除されているかを比較照合する第2の正当性判別ステップとを有することを特徴とする請求項8記載のジョブ処理方法。 - 前記第1、第2の正当性判別ステップにより正当でないと判定された場合、前記検証対象の印刷プロセスジョブチケットを修正するための修正指示書を作成する作成ステップを有することを特徴とする請求項9記載のジョブ処理方法。
- 前記第1、第2の正当性判別ステップにより正当であると判定された場合、正当性を確定させるための確定指示画面を表示手段に表示する表示制御ステップを有することを特徴とする請求項9または10記載のジョブ処理方法。
- 前記検証対象の印刷プロセスジョブチケットを外部の情報処理装置から取得する取得手段を有することを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載のジョブ処理方法。
- 前記検証対象の印刷プロセスジョブチケットは、前記保持手段に保持された状態で一定時間経過したものであることを特徴とする請求項8〜12のいずれかに記載のジョブ処理方法。
- 前記印刷プロセスジョブチケットは、印刷プロセスを実行するデバイスの資源環境情報を含むことを特徴とする請求項8〜13のいずれかに記載のジョブ処理方法。
- 請求項8〜14のいずれかに記載のジョブ処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
- 請求項8〜14のいずれかに記載のジョブ処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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- 2006-07-07 JP JP2006188290A patent/JP2008015917A/ja not_active Withdrawn
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