JP2008014601A - 排ガス冷却設備およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 高温の排ガスの排ガスの排出経路(2)に減温塔(1)を備え、前記減温塔の上部(11)から導入された排ガス(c)を冷却して下部(13)から下流側に送出する排ガス冷却設備において、前記減温塔の上部(11)には水噴霧ノズル(18)を設け、前記水噴霧ノズルより下方の周壁(10)には、略接線方向に空気を吹込み前記周壁に沿って上昇または下降する旋回気流(a,b)を生じさせる空気吹込みノズル(17)を設けた。
【選択図】 図1
Description
前記空気吹込みノズルの空気量が上限値に達するまでは、前記水噴霧ノズルからの水噴霧は行なわずに吹込み空気量のみを増減し、前記空気吹込みノズルの空気量が上限値に達した場合には、前記水噴霧ノズルからの水噴霧を、水粒子を適正に生成できる下限値の水量において開始し、該水量を下限値と上限値の間で増減する制御方法を採用した。
また、前記水噴霧ノズルからの水噴霧を開始した後に、前記空気吹込みノズルの空気量が上限値を下回った場合には、吹込み空気量が上限値に満たない閾値以下となるまでは、前記水噴霧ノズルの水量を下限値に維持し、吹込み空気量が閾値以下となった場合に、水噴霧を停止することが好適である。
さらに、前記空気吹込みノズルの空気量が閾値以下となって、前記水噴霧ノズルからの水噴霧を停止した後に、吹込み空気量を一旦増加させることが好適である。
また、主排ガス流および前記下降気流による誘引と前記周壁に沿った空気の吹込みによって減温塔の中心部の圧力が相対的に低くなり、減温塔に上部から導入された高温の排ガスが主に減温塔の中心部を流下し、それに伴い減温塔の上部に噴霧された水粒子が減温塔の中心部に誘導され、減温塔の中心部で気化することによって、効率良く冷却がなされると共に、水粒子の壁面への付着とそれに伴うハウジングの腐食が防止される。さらに、冷却用空気が減温塔の壁面に沿った旋回気流を形成し壁面温度が低く抑えられることにより、入口側での排ガスの性状や温度、流量の変動に壁面温度が影響を受けにくく、これら入口変動が吸収されることで安定した冷却効果を得ることができる。
前記空気吹込みノズルの空気量が上限値に達するまでは、前記水噴霧ノズルからの水噴霧は行なわずに吹込み空気量のみを増減し、前記空気吹込みノズルの空気量が上限値に達した場合には、前記水噴霧ノズルからの水噴霧を、水粒子を適正に生成できる下限値の水量において開始し、該水量を下限値と上限値の間で増減する制御方法を採用したので、極力空気で冷却がなされ、ランニングコストを低く抑えることができるとともに、冷却水の使用が必要最小限となり、排ガス中の水分が必要最小限となるため、水粒子の壁面への付着とそれに伴うハウジングの腐食をさらに防止することができる。また、水噴霧ノズルからの水噴霧を、水粒子を適正に生成できる下限値以上で行なうことにより、水滴の粗大化による壁面への水分の付着を防止できる。
図1は、本発明の実施形態に係わる減温塔1の概略を示す縦断面図であり、図2はそのA−A断面図、図3はB−B断面図である。図において減温塔1は、円筒状の本体部12の上側に、本体部12に向けて拡径した切頭円錐形状の上部11が接合され、上部11の上端部11aには、上流側の二次燃焼室(図示せず)に連通される排ガスダクト2が接続されている。また、本体部12の下側には、ホッパを構成する漏斗状の下部13が接合され、下部13の上端の一側は本体部12の側方に張出しており、この張出部分に斜上方に向けて出口ダクト14が接続され、該出口ダクト14には下流側のバグフィルタに連なる排ガスダクト(図示せず)が接続される。なお、下部13の下端はダスト排出部15であり、その内部には排出口16にダストを排出するスクリューコンベアが付設されている。
その際、
(1)空気吹込みノズル17の空気量が上限値Qaに達するまでは、水噴霧ノズル18からの水噴霧は行なわず、排ガス熱量Hに応じて吹込み空気量のみを増減する。
(2)空気吹込みノズル17の空気量が上限値Qaに達した場合には、水噴霧ノズル18から下限値の水量Qwにおいて水噴霧を開始する。
そこで、
(3)上記水噴霧開始時に、空気量を一旦減少させ、再度空気量が上限値Qaに達するまでは、水量を下限値Qwに保持し、空気量を増加させることで旋回気流による壁面冷却効果をできるだけ引き出し、再度空気量が上限値Qaに達した場合には、水噴霧ノズル18の水量を下限値Qwと上限値Qaの間で増減する。
そこで、
(4)水噴霧ノズル18からの水噴霧を開始した後に、排ガス熱量Hの減少により空気吹込みノズル17の吹込み空気量が上限値Qaを下回った場合には、空気量が閾値Qb以下となるまで水量を下限値Qwに維持し、空気量が閾値Qb以下となった場合に、水噴霧ノズル18からの水噴霧を停止する。
さらに、
(5)空気吹込みノズル17の空気量が閾値Qb以下となって、水噴霧を停止した際に、空気量を一旦増加させる。
2 排ガスダクト
11 上部
12 本体部
13 下部(ホッパ)
14 出口ダクト
17 空気吹込みノズル
18 水噴霧ノズル
19 センサ
Claims (9)
- 高温の排ガスの排出経路に減温塔を備え、前記減温塔の上部から導入された排ガスを冷却して下部から下流側に送出する排ガス冷却設備において、前記減温塔の上部に水噴霧ノズルを設け、前記水噴霧ノズルより下方の周壁には、前記減温塔内に略接線方向に空気を吹込み前記周壁に沿った旋回気流を生じさせる空気吹込みノズルを設けたことを特徴とする排ガス冷却設備。
- 前記水噴霧ノズルは、前記減温塔の略中央下方に向けて配向されていることを特徴とする請求項1記載の排ガス冷却設備。
- 前記水噴霧ノズルは、前記減温塔の周壁に周方向に離間して複数設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の排ガス冷却設備。
- 前記空気吹込みノズルは、前記減温塔の上方に向けて斜めに配向されていることを特徴とする請求項1記載の排ガス冷却設備。
- 前記空気吹込みノズルは、前記減温塔の周方向に等間隔で複数設けられていることを特徴とする請求項1または4に記載の排ガス冷却設備。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載された排ガス冷却設備において、前記減温塔の出口温度に応じて前記空気吹込みノズルの空気量と前記水噴霧ノズルの水量を調節し、前記減温塔の出口温度を一定に保持する制御方法であって、
前記空気吹込みノズルの空気量が上限値に達するまでは、前記水噴霧ノズルからの水噴霧は行なわずに吹込み空気量のみを増減し、前記空気吹込みノズルの空気量が上限値に達した場合には、前記水噴霧ノズルからの水噴霧を、水粒子を適正に生成できる下限値の水量において開始し、該水量を下限値と上限値の間で増減することを特徴とする排ガス冷却設備の制御方法。 - 前記空気吹込みノズルの空気量が上限値に達し、前記水噴霧ノズルからの水噴霧を開始した後に、吹込み空気量を一旦減少させ、吹込み空気量が再度上限値に達するまでは、前記水噴霧ノズルの水量を下限値に維持し、前記空気吹込みノズルの空気量が再度上限値に達した場合には、前記水噴霧ノズルの水量を下限値と上限値の間で増減することを特徴とする請求項6に記載の排ガス冷却設備の制御方法。
- 前記水噴霧ノズルからの水噴霧を開始した後に、前記空気吹込みノズルの空気量が上限値を下回った場合には、吹込み空気量が上限値に満たない閾値以下となるまでは、前記水噴霧ノズルの水量を下限値に維持し、吹込み空気量が閾値以下となった場合に、水噴霧を停止することを特徴とする請求項6に記載の排ガス冷却設備の制御方法。
- 前記空気吹込みノズルの空気量が閾値以下となって、前記水噴霧ノズルからの水噴霧を停止した後に、吹込み空気量を一旦増加させることを特徴とする請求項8に記載の排ガス冷却設備の制御方法。
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