JP2008014407A - 溶接構造品の製作方法 - Google Patents
溶接構造品の製作方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008014407A JP2008014407A JP2006186387A JP2006186387A JP2008014407A JP 2008014407 A JP2008014407 A JP 2008014407A JP 2006186387 A JP2006186387 A JP 2006186387A JP 2006186387 A JP2006186387 A JP 2006186387A JP 2008014407 A JP2008014407 A JP 2008014407A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- notch
- welded structure
- protrusion
- manufacturing
- metal members
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Connection Of Plates (AREA)
- Arc Welding In General (AREA)
Abstract
【課題】製造コストを低減するとともに、品質の向上及び均一化を図ることができる溶接構造品の製作方法を提供すること。
【解決手段】複数の金属部材を組み立てて、その接合部を溶接するに際し、金属部材の接合部に互いに嵌合する切欠2と突起1を設けるとともに、切欠2と突起1を嵌合させることにより金属部材を組み立てて溶接する。
【選択図】図1
【解決手段】複数の金属部材を組み立てて、その接合部を溶接するに際し、金属部材の接合部に互いに嵌合する切欠2と突起1を設けるとともに、切欠2と突起1を嵌合させることにより金属部材を組み立てて溶接する。
【選択図】図1
Description
本発明は、溶接構造品の製作方法に関し、特に、製造コストを低減するとともに、品質の向上及び均一化を図ることができる溶接構造品の製作方法に関するものである。
従来、例えば、下記の特許文献に示されるような搬送台車のフレームは、型鋼素材の切断、素材組立及び仮付溶接、本溶接、工作機械による穴加工やフライス加工といった工程により製造されている。
しかしながら、搬送台車のフレームが大型化すると、これらの工程の工数は大幅に増加する。
特開2000−277582号公報
しかしながら、搬送台車のフレームが大型化すると、これらの工程の工数は大幅に増加する。
本発明は、上記従来の溶接構造品の製作方法が有する問題点に鑑み、製造コストを低減するとともに、品質の向上及び均一化を図ることができる溶接構造品の製作方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の溶接構造品の製作方法は、複数の金属部材を組み立てて、その接合部を溶接する溶接構造品の製作方法において、金属部材の接合部に互いに嵌合する切欠と突起又は切欠同士を設けるとともに、該切欠と突起又は切欠同士を嵌合させることにより金属部材を組み立てて溶接することを特徴とする。
この場合において、切欠を長穴に形成するとともに、突起を該長穴に嵌合する突条に形成し、長穴の長さを突条より長くし、かつ、長穴の端部をR形状にすることができる。
また、組み立てる金属部材同士に、方向が異なる複数の長穴及び突条を形成することができる。
本発明の溶接構造品の製作方法によれば、金属部材の接合部に互いに嵌合する切欠と突起又は切欠同士を設けるとともに、該切欠と突起又は切欠同士を嵌合することにより金属部材を組み立てて溶接をすることから、金属部材の組立作業を合理化して、仮付治具が不要となり、仮付溶接作業も削減することができる。
また、切欠と突起又は切欠同士を嵌合することにより金属部材を組み立てることから、金属部材の取付位置の間違いを防止するとともに、位置決めを適切に行い、品質の均一化の効果を得ることができる。
また、切欠と突起又は切欠同士を嵌合することにより金属部材を組み立てることから、金属部材の取付位置の間違いを防止するとともに、位置決めを適切に行い、品質の均一化の効果を得ることができる。
この場合、切欠を長穴に形成するとともに、突起を該長穴に嵌合する突条に形成し、長穴の長さを突条より長くし、かつ、長穴の端部をR形状にすることにより、嵌合部分への応力集中を緩和し、溶接構造品の強度を確保することができる。
また、組み立てる金属部材同士に、方向が異なる複数の長穴及び突条を形成することにより、長穴が突条より長くても正確に位置決めを行い、組立精度を確保することができる。
以下、本発明の溶接構造品の製作方法の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1に、本発明の溶接構造品の製作方法の実施例を示す。
この溶接構造品の製作方法は、複数の金属部材を組み立てて、その接合部を溶接するに際し、図1(a)に示すように、金属部材の接合部に互いに嵌合する切欠2と突起1を設けるとともに、該切欠2と突起1を嵌合させることにより金属部材を組み立てて溶接するようにしている。
あるいは、図1(b)に示すように、金属部材の接合部に互いに嵌合する切欠2同士を設けるとともに、該切欠2同士を嵌合させることにより金属部材を組み立てて溶接するようにしている。
図1に、本発明の溶接構造品の製作方法の実施例を示す。
この溶接構造品の製作方法は、複数の金属部材を組み立てて、その接合部を溶接するに際し、図1(a)に示すように、金属部材の接合部に互いに嵌合する切欠2と突起1を設けるとともに、該切欠2と突起1を嵌合させることにより金属部材を組み立てて溶接するようにしている。
あるいは、図1(b)に示すように、金属部材の接合部に互いに嵌合する切欠2同士を設けるとともに、該切欠2同士を嵌合させることにより金属部材を組み立てて溶接するようにしている。
この溶接構造品の製作方法は、例えば、鋼板をレーザー加工機により切断・穴あけをし、かつ高精度プレスブレーキで曲げ加工をした板金素材を金属部材として用いている。
そして、この金属部材に、レーザー加工の段階で切欠2や突起1を設けておき、組立時に切欠2と突起1又は切欠2同士を差し込みながら組み立てて溶接する。
これにより、溶接構造品に対する機械加工工数や仮付溶接工数の低減、仮付治具の省略、素材取付間違いの防止、組立精度の均一化を図るようにしている。
また、板金加工の段階で切欠2等の穴あけ加工を施しておくことによって、工作機械による加工工数を低減することができる。
そして、この金属部材に、レーザー加工の段階で切欠2や突起1を設けておき、組立時に切欠2と突起1又は切欠2同士を差し込みながら組み立てて溶接する。
これにより、溶接構造品に対する機械加工工数や仮付溶接工数の低減、仮付治具の省略、素材取付間違いの防止、組立精度の均一化を図るようにしている。
また、板金加工の段階で切欠2等の穴あけ加工を施しておくことによって、工作機械による加工工数を低減することができる。
また、切欠2は、例えば、図1(c)に示すように、応力集中を回避するために長穴に形成するとともに、長穴の長さを該長穴に嵌合する突条に形成した突起1より長くし、かつ、長穴の端部をR形状にすることが好ましい。
切欠2の長手方向の精度は、図1(d)、(e)に示すように、別の箇所を突き合わせ部3として、この突き合わせ部3を突き合わせて位置決めすることによって確保することができる。
あるいは、切欠2の長手方向の精度は、図2(a)に示すように、二方向の切欠2及び突起1を組み合わせて固定することによって確保するなどの方法で対処する。
切欠2の長手方向の精度は、図1(d)、(e)に示すように、別の箇所を突き合わせ部3として、この突き合わせ部3を突き合わせて位置決めすることによって確保することができる。
あるいは、切欠2の長手方向の精度は、図2(a)に示すように、二方向の切欠2及び突起1を組み合わせて固定することによって確保するなどの方法で対処する。
次に、本実施例の溶接構造品の製作方法を、搬送台車のフレームに適用する場合について説明する。
鋼板に、高精度レーザー加工機及びプレスブレーキを用いて、切断や穴あけ、曲げ加工を施す。ここで、レーザー加工機による切断時に、接合部に突起1及び切欠2を設ける。
鋼板に、高精度レーザー加工機及びプレスブレーキを用いて、切断や穴あけ、曲げ加工を施す。ここで、レーザー加工機による切断時に、接合部に突起1及び切欠2を設ける。
ここで、突起1の寸法は、図2(b)に示すように、高さ=切欠部材側の板厚t2とし、長さLは、組立精度及び突起1の強度確保のためにL≧5t1、切欠部材側の強度及び接触面積確保のため、当該接合部溶接長の1/3以下を目安に設定する。
一方、切欠2の寸法は、同図に示すように、長さ=L+突起部材側の板厚t1、幅=突起部材側の板厚t1の長穴とすることで、突起1を精度良く差し込むことができるようにする。
金属部材の組立作業では、切欠2に突起1を差し込みながら組み立て、全ての部材を組み立てた後、金属部材がバラバラにならないよう仮付溶接を施す。
続いて、全ての接合部を本溶接する。
その後、機械加工において、板金作業化できない穴加工やフライス加工などを施す。切欠2の長手方向の精度確保については、設計時のノウハウとして予め加味して設計する。
金属部材の組立作業では、切欠2に突起1を差し込みながら組み立て、全ての部材を組み立てた後、金属部材がバラバラにならないよう仮付溶接を施す。
続いて、全ての接合部を本溶接する。
その後、機械加工において、板金作業化できない穴加工やフライス加工などを施す。切欠2の長手方向の精度確保については、設計時のノウハウとして予め加味して設計する。
かくして、本実施例の溶接構造品の製作方法によれば、金属部材の接合部に互いに嵌合する切欠2と突起1又は切欠2同士を設けるとともに、該切欠2と突起1又は切欠2同士を嵌合することにより金属部材を組み立てて溶接をすることから、金属部材の組立作業を合理化して、仮付治具が不要となり、仮付溶接作業も削減することができる。
また、切欠2と突起1又は切欠2同士を嵌合することにより金属部材を組み立てることから、金属部材の取付位置の間違いを防止するとともに、位置決めを適切に行い、品質の均一化の効果を得ることができる。
また、切欠2と突起1又は切欠2同士を嵌合することにより金属部材を組み立てることから、金属部材の取付位置の間違いを防止するとともに、位置決めを適切に行い、品質の均一化の効果を得ることができる。
この場合、切欠2を長穴に形成するとともに、突起1を該長穴に嵌合する突条に形成し、長穴の長さを突条より長くし、かつ、長穴の端部をR形状にすることにより、嵌合部分への応力集中を緩和し、溶接構造品の強度を確保することができる。
また、組み立てる金属部材同士に、方向が異なる複数の長穴及び突条を形成することにより、長穴が突条より長くても正確に位置決めを行い、組立精度を確保することができる。
以上、本発明の溶接構造品の製作方法について、その実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、実施例に記載した構成を適宜組み合わせるなど、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができる。
本発明の溶接構造品の製作方法は、製造コストを低減するとともに、品質の向上及び均一化を図ることができるという特性を有していることから、例えば、クリーンルームで使用される搬送台車のフレームの製作に好適に用いることができる。
1 突起
2 切欠
3 突き合わせ部
2 切欠
3 突き合わせ部
Claims (3)
- 複数の金属部材を組み立てて、その接合部を溶接する溶接構造品の製作方法において、金属部材の接合部に互いに嵌合する切欠と突起又は切欠同士を設けるとともに、該切欠と突起又は切欠同士を嵌合させることにより金属部材を組み立てて溶接することを特徴とする溶接構造品の製作方法。
- 切欠を長穴に形成するとともに、突起を該長穴に嵌合する突条に形成し、長穴の長さを突条より長くし、かつ、長穴の端部をR形状にしたことを特徴とする請求項1記載の溶接構造品の製作方法。
- 組み立てる金属部材同士に、方向が異なる複数の長穴及び突条を形成することを特徴とする請求項2記載の溶接構造品の製作方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006186387A JP2008014407A (ja) | 2006-07-06 | 2006-07-06 | 溶接構造品の製作方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006186387A JP2008014407A (ja) | 2006-07-06 | 2006-07-06 | 溶接構造品の製作方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008014407A true JP2008014407A (ja) | 2008-01-24 |
Family
ID=39071626
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006186387A Pending JP2008014407A (ja) | 2006-07-06 | 2006-07-06 | 溶接構造品の製作方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008014407A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010089155A (ja) * | 2008-10-10 | 2010-04-22 | Toyota Industries Corp | 溶接構造 |
JP2011208657A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Mitsubishi Electric Corp | フレーム構造体の仮付け構造、及び組立方法、並びにフレーム構造 |
JP2013237052A (ja) * | 2012-05-11 | 2013-11-28 | Trumpf Kk | 非接触溶接による溶接方法 |
CN103587536A (zh) * | 2013-11-22 | 2014-02-19 | 龙口丛林中德车体系统工程有限公司 | 一种动车组用铝合金水箱及其制造方法 |
CN110788451A (zh) * | 2019-11-13 | 2020-02-14 | 上海裕纪金属制品有限公司 | 广告框焊接工艺 |
-
2006
- 2006-07-06 JP JP2006186387A patent/JP2008014407A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010089155A (ja) * | 2008-10-10 | 2010-04-22 | Toyota Industries Corp | 溶接構造 |
JP2011208657A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Mitsubishi Electric Corp | フレーム構造体の仮付け構造、及び組立方法、並びにフレーム構造 |
JP2013237052A (ja) * | 2012-05-11 | 2013-11-28 | Trumpf Kk | 非接触溶接による溶接方法 |
CN103587536A (zh) * | 2013-11-22 | 2014-02-19 | 龙口丛林中德车体系统工程有限公司 | 一种动车组用铝合金水箱及其制造方法 |
CN110788451A (zh) * | 2019-11-13 | 2020-02-14 | 上海裕纪金属制品有限公司 | 广告框焊接工艺 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2008014407A (ja) | 溶接構造品の製作方法 | |
EP1775481A1 (en) | Joint structure of pipe | |
US7918008B2 (en) | Method of manufacturing column and bed of machine tool | |
JP6349888B2 (ja) | 溶接部品 | |
JP5098941B2 (ja) | 溶接構造 | |
JP3137053U (ja) | 形材の仮組構造 | |
JP2003211326A (ja) | 金属部品の製造方法および金属部品 | |
JP5312291B2 (ja) | 分割フレーム構造及びその組立方法 | |
JP2006136942A (ja) | リンクロッドの製法 | |
JPH11239890A (ja) | 溶接構造 | |
JP2005009560A (ja) | フレーム構造体 | |
JP2006136943A (ja) | リンクロッドの製法 | |
JP2009297750A (ja) | 溶接用裏当て金 | |
JP2019084559A (ja) | 溶接方法、及び角継手部品 | |
JP3163334U (ja) | 溶接用裏当て金 | |
WO2019216217A1 (ja) | 角継手のレーザ溶接方法 | |
JP2019163879A (ja) | 熱交換器用偏平チューブ及びその製造方法 | |
JP2011189366A (ja) | 筒状鋼材端部接合金具及びその接合構造 | |
JP6939127B2 (ja) | 突合せ溶接金属板の製造方法 | |
JP5863012B2 (ja) | 長尺部材間の接合方法 | |
JP4638525B2 (ja) | 摩擦攪拌による複数列部材の製造方法 | |
JP2008267458A (ja) | 中空角材の組立固定構造 | |
JP2017121641A (ja) | 中空構造物の製造方法 | |
JP2021178342A (ja) | パイプ斜材の接合固着方法及び接合固着構造 | |
JP2005152977A (ja) | 溶接用裏当金及び溶接方法 |