JP2008014342A - タンク - Google Patents

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Abstract

【課題】タンク内圧による口金の変形を抑制できるタンクを課題とする。
【解決手段】ライナー(10)とライナー(10)の外周側に位置する補強層(12)とを有するタンク本体(2)と、ライナー(2)と補強層(12)とに挟まれるように配置された鍔部を有する口金(3)と、を備えたタンク(1)において、鍔部(34)と補強層(12)とに挟まれるように緩衝材(90)を設けた。緩衝材(90)は、鍔部(34)の先端部(34a)の位置にのみ設ければよい。鍔部(34)は、ライナー(10)の返し部(11)と補強層(12)とに挟まれるように配置されればよい。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば燃料電池システムに搭載されるタンクであり、タンク本体と口金とを有するタンクに関するものである。
燃料電池システムに適用されるタンクには、例えば35MPaや70MPa高圧の水素ガスが貯留される。従来、この種のタンクとして、例えば特許文献1に記載のものが知られている。
図5に示すように、従来のタンク1´のタンク本体2´は、ライナー10´及び補強層12´を有し、口金3´が取り付けられる。口金3´は、バルブアッセンブリ4´がねじ込み接続されるめねじ31´と、Oリング70´によりバルブアッセンブリ4´との間を軸シールされるシール面32´とを有し、さらに、径方向外側に突出する鍔部34´を有している。鍔部34´は、ライナー10´の返し部11´と補強層12´とに挟まれるように配置されており、タンク本体2´に対し口金3´の抜け止めとして機能する。
特開2005−48918号公報(図1)
しかしながら、このようなタンク1´の構造では、タンク内圧により口金3´が変形して、口金3´とバルブアッセンブリ4´とのクリアランスが小さくなるという問題があった。
具体的には、タンク内圧が口金3´の端面39´に作用するので(図5の矢印群参照。)、口金3´は全体的に軸方向外側に押され得る。これにより、鍔部34´が補強層12´の内面に強く接触して圧縮応力を受け、鍔部34´の先端部が返し部11´側に倒れこむような変形が生じる(図5の矢印A参照)。鍔部34´の倒れこみ変形によって、シール面32´が径方向内側に押され、シール面32´の内径が縮径する(図5矢印B参照)。この縮径変形はタンク1´内の圧力を除荷した後も残るので、圧力除荷後において、シール面32´とバルブアッセンブリ4´の外周面61´とのクリアランスが小さくなる。
シール面32´及び外周面61´は厳しい公差で管理されるので、両者のクリアランスが小さくなると、バルブアッセンブリ4´の取外し時及び次回の取付け時に、両者が干渉してシール面32´を傷付けるおそれがある。このため、Oリング70´によるシール性が低下してしまう。特に、高圧ガスを対象とするタンク1´の場合には、ガス充填やガス放出に伴う大きな温度変化及び圧力変化にさらされるので、シール面32´の小さな傷でも高圧ガスが漏洩する原因になる。
もっとも、上記のクリアランスを大きくすれば、シール面32´に傷がつくことを抑制できなくもない。しかし、クリアランスが大きいと、タンク内圧によりOリング70´が取付け溝からはみ出し易くなってしまう。
本発明は、以上の問題に鑑みてなされたものであり、タンク内圧による口金の変形を抑制できるタンクを提供することを目的としている。
上記目的を達成するべく、本発明のタンクは、ライナーとライナーの外周側に位置する補強層とを有するタンク本体と、ライナーと補強層とに挟まれるように配置された鍔部を有する口金と、を備えるものにおいて、鍔部と補強層とに挟まれるように緩衝材が設けられているものである。
かかる構成によれば、タンク内圧に起因した補強層から鍔部への圧縮応力を緩衝材によって吸収できる。これにより、鍔部が倒れこむような変形など、口金の変形を抑制できる。また、緩衝材を用いることで、例えば口金自体の重量及び体積を増加させて剛性を高めるような構成を採用しなくて済み、タンクの軽量化にも寄与し得る。
好ましくは、緩衝材は、鍔部の先端部の位置にのみ設けられる。
かかる構成によれば、鍔部の領域のうち、倒れこみ(たわみ)が最も大きくなり得る先端部に緩衝材を設けることで、鍔部の全領域に設ける場合に比べて、鍔部の変形量を効果的に抑制できる。
より好ましくは、鍔部の先端部には、鍔部の基端部側の外表面と緩衝材の外表面とが面一になるように、緩衝材を配置するための凹部又は段部が形成される。
かかる構成によれば、鍔部と緩衝材との間では外表面に段差がなくなるので、これらの両方の外表面に補強層を段差なく位置させることが可能となる。これにより、補強層の強度を維持しながら、緩衝材を設けることが可能となる。
好ましくは、緩衝材の外表面とライナーの外表面とは、面一になるように構成される。
かかる構成によれば、上記同様に、緩衝材及びライナーの外表面に補強層を段差なく位置させることが可能となるので、補強層の強度を維持できる。
好ましくは、緩衝材は、ライナー及び補強層よりも弾力性を有する。
かかる構成によれば、タンク内圧に起因した補強層から鍔部への圧縮応力が、緩衝材によって好適に吸収される。
本発明の別の一態様では、緩衝材は、ライナーから延設された部位であることが好ましい。
こうすることで、部品点数を増やすことなく、簡易な構成で緩衝材を設けることができる。
好ましくは、鍔部は、先端部が基端部よりも薄肉に形成される。
かかる構成によれば、先端部が相対的に薄肉であるので、先端部の剛性を下げることができる。
より好ましくは、口金は、タンク本体内とタンク本体外とを連通する開口部を有する。鍔部は、開口部から外方に延在する。
かかる構成によれば、上記のように鍔部の変形を抑制できるので、開口部の変形も抑制できる。これにより、開口部の内径を維持できる。なお、鍔部及び緩衝材は、口金の軸線の周方向に亘って形成されるとよい。
より好ましくは、口金は、シール部材により軸シールされるシール部を有する。シール部は、鍔部よりもタンク本体の内側で、開口部から外方に延在する。
かかる構成によれば、上記のように開口部の内径が維持されるので、シール部の縮径を抑制できる。これにより、シール部のシール性を確保できる。
より好ましくは、ライナーは、補強層から離間するようにタンク内側に折り返された返し部を有する。鍔部は、返し部と補強層とに挟まれるように配置される。
かかる構成によれば、返し部によりライナーの強度を高めながら、返し部を有効に利用して返し部と補強層との間に鍔部を配置できる。
本発明のタンクによれば、鍔部と補強層とに挟まれるように緩衝材が設けられているので、タンク内圧による口金の変形を抑制できる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態に係るタンクとタンク部品との締結構造について説明する。ここでは、タンクとして高圧タンクを、タンク部品としてバルブアッセンブリを例に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態に係る高圧タンクを搭載した燃料電池自動車を示す図である。
燃料電池自動車100は、例えば3つの高圧タンク1を車体のリア部に搭載している。各高圧タンク1は、燃料電池システムの一部を構成し、ガス供給ライン102を通じて燃料電池104に燃料ガスを供給可能に構成されている。高圧タンク1に貯留される燃料ガスは、可燃性の高圧ガスであり、例えば圧縮天然ガス又は水素ガスである。なお、高圧タンク1は、燃料電池自動車のみならず、電気自動車、ハイブリッド自動車などの車両のほか、各種移動体(例えば、船舶や飛行機、ロボットなど)や定置型にも適用できる。
図2は、高圧タンク1の要部を示す断面図である。
高圧タンク1は、タンク本体2及び口金3を有すると共に、口金3にバルブアッセンブリ4がねじ込み接続される。タンク本体2は、全体として密閉円筒状からなり、その内部は、燃料ガスを常圧よりも高い圧力(すなわち高圧)で貯留する貯留空間6を構成している。例えば35MPaあるいは70MPaの水素ガス、または20MPaの圧縮天然ガスが貯留空間6内に貯留される。以下では、高圧タンク1が貯留する高圧ガスとして水素ガスを例に説明する。
タンク本体2は、例えば、ガスバリア性を有する内側の樹脂ライナー10(内殻)と、樹脂ライナー10の外周側に位置する補強層12(外殻)と、の二層構造を有している。
樹脂ライナー10は、補強層12から離間するようにタンク本体2の内側へと折り返された返し部11を有している。返し部11は、タンク本体2の長手方向の一端部又は両端部に形成されている。返し部11は、湾曲部16と円筒部17とを連続してなり、湾曲部16が、樹脂ライナー10の大部分を構成する円筒状の胴部18と折り返し部位19を介して連続している。
補強層12は、例えば炭素繊維とエポキシ樹脂を含むFRPからなり、樹脂ライナー10の外表面を被覆するように、フィラメントワインディング法等により樹脂ライナー10に巻きつけられている。補強層12の一部は、口金3及び後述する緩衝材90の外表面にも巻きつけられている。なお、樹脂ライナー10をアルミニウム等の金属製としてもよい。
口金3(口金部)は、タンク本体2の半球面状をした端壁部の中心に設けられている。口金3は、例えばステンレスなどの金属で形成されており、好ましくはアルミニウムで形成されている。口金3は、タンク本体2の長手方向の一端部又は両端部に位置し、例えばインサート成形によりタンク本体2と一体成形される。
口金3は、タンク本体2の軸線Y−Y上に軸心を有する開口部30を備えている。開口部30は、タンク本体2内とタンク本体2外とを連通するものであり、その内部にバルブアッセンブリ4が着脱自在に取り付けられる。開口部30の内周面にはめねじ31が形成されていると共に、めねじ31よりもタンク本体2内側の内周面にはシール面32が形成されている。
シール面32は、後述するシール部材70、71に当接されて、バルブアッセンブリ4との間を軸シールされる部分である。シール面32は、例えば一定の内径からなり、逆テーパ面35を介してめねじ31に連なっている。このため、シール面32の内径は、めねじ31の有効径よりも小さくなっている。シール面32を内周面に有する円筒状のシール部33は、めねじ31を内周面に有する鍔部34に連続している。鍔部34の構成については詳細を後述する。
着座部36は、鍔部34に連続しており、タンク本体2外にまで延出されている。着座部36は、バルブアッセンブリ4が着座する座面37と、座面37と直角に連なる円筒状の内壁面38と、を有している。座面37は、口金3の軸線Y−Y方向における一方の端面であり、環状に形成されている。なお、口金3の軸線Y−Y方向における他方の端面39は、貯留空間6内に位置し、同様に環状に形成されている。内壁面38は、めねじ31に連なっている。
バルブアッセンブリ4は、1以上のバルブを有するものであり、バルブや継手等の配管要素を一体的に組み込んだものである。バルブアッセンブリ4に含まれるバルブとしては、例えば、ガス放出のための遮断弁、遮断弁に直列に配置された調圧弁、ガス充填のための充填弁、リリーフ弁などが挙げられる。また、バルブアッセンブリ4は、圧力センサや温度センサなどの検出要素を有してもよい。
貯留空間6内の水素ガスは、バルブアッセンブリ4の遮断弁及び調圧弁を経て外部のガス供給ライン102へと放出(供給)され、燃料電池104に供給される。一方、貯留空間6内への水素ガスの充填は、例えば水素ステーションにおける外部のガス充填ラインからバルブアッセンブリ4のガス流路や充填弁を経ることで行われる。
バルブアッセンブリ4は、例えばステンレスなどの金属、好ましくはアルミニウムで形成されたバルブボデー40を有している。バルブボデー40は、タンク本体2外に位置する着座部41と、タンク本体2内に位置する本体部42と、で一体に構成されている。着座部41及び本体部42の内部に、上記したガス流路や遮断弁等が形成され、もしくは設けられている。着座部41は、ねじ込み接続完了後に、座面37に着座するように面接触する座面41aを有している。
本体部42は、全体として円柱状からなる。本体部42の外周面には、めねじ31に螺合するおねじ51が形成されていると共に、おねじ51よりもねじ込み方向の前方に二つの取付け溝52,53が形成されている。おねじ51とめねじ31との螺合態様は、例えばストレート接続である。本体部42は、シール部33内に挿入されて二重シールに供されるシール部55と、シール部55に連続して上記のおねじ51を有するネジ部と、を備えている。
シール部55の外周面61は、環状の取付け溝52、53をねじ込み方向に離間して有している。取付け溝52、53には、それぞれ、シール部材70,71及びバックアップリング80,81が装着されている。バックアップリング80,81は、それぞれ、対応するシール部材70、71の低圧側(ねじ込み方向の後方側)に位置し且つ隣接している。
シール部材70,71は、所定のつぶししろを有するOリングからなり、シール面32に当接可能に構成されている。シール部材70,71は、口金3とバルブアッセンブリ4との間の隙間、より詳細にはシール面32と外周面61との間のクリアランスをふさぎ、両者の間を軸シールする。このクリアランスは、シール部材70,71がタンク内圧によりはみ出さないような寸法になっており、その寸法は、例えば0.01mm以下である。なお、シール部材70,71として、リップパッキンやガスケットなどを用いてもよいし、一方を省略しても良い。
ここで、図3をも参照して、口金3のシール部33及び鍔部34まわりの構造を説明する。
シール部33及び鍔部34は、所定の肉厚を有する部位であり、開口部30から外方に延在し且つ軸線Y−Yの周方向に亘って延在している。シール部33の外周面は、円筒部16の内周面に面接触している。
鍔部34は、シール部33よりも径方向外側にまで延在しており、返し部11と補強層12との間に挟まれるように配置されている。より詳細には、鍔部34は、返し部11の湾曲部17と補強層12とによって画成される空間に位置し、且つ軸線Y−Y方向において湾曲部17及び補強層12に面接触した状態で挟まれている。
鍔部34は、先端が折り返し部位19に達する先端部34aを有しており、根元側の基端部34bから先端部34aにかけて軸線Y−Y方向の肉厚が小さくなるように形成されている。すなわち、鍔部34の先端部34aは、径方向内側の基端部34bよりも薄肉に形成されている。これにより、先端部34aの剛性を下げ得る。
先端部34aは、補強層12側の面に、緩衝材90を配置するための環状の段部34cを有している。段部34cは、鍔部34の先端から径方向内側に向かって形成されているが、基端部34bにまでは達していない。このため、段部34cの径方向の長さは、鍔部34の先端から基端部34bまでの長さをLとすると、例えば2L/3程度となっている。こうすることで、先端部34aにのみ、緩衝材90を配置するようにしている。なお、段部34に緩衝材90を接着しても良いし、単に緩衝材90を隙間なく嵌め込むだけでもよい。
緩衝材90は、軸線Y−Yの周方向に亘って延在する環状又はドーナツ状の部材である。緩衝材90は、樹脂ライナー10及び補強層12よりも弾力性を有する材料からなり、例えば軟質の樹脂やゴムからなる。好ましくは、緩衝材90は、タンク本体2内の温度変化(水素ガスの場合には例えば−60℃〜100℃の範囲で変化する。)に耐え得る材料で形成されるとよく、例えば耐熱性及び耐寒性に優れたゴムで形成されるとよい。
緩衝材90は、鍔部34と補強層12とに挟まれるように段部34cに装着されている。緩衝材90の厚みは、段部34cの深さに対応している。このため、緩衝材90の外表面91は、鍔部34における補強層12側の外表面34dと面一になると共に、樹脂ライナー10における補強層12側の外表面10aと面一になっている。これにより、補強層12が、外表面34d、外表面91及び外表面10aに段差なく位置するので、この部分において、補強層12の強度を適切に維持できる。
なお、他の実施態様では、段部34cに代えて、先端部34aに形成した凹部に緩衝材90を装着するようにしてもよい。この場合にも、緩衝材の外表面91が鍔部34の外表面34dと面一であることが好ましい。要するに、鍔部34の先端部34aにのみ緩衝材90を配置することが好ましく、しかも緩衝材90を配置しても、緩衝材90の外表面91と鍔部34の外表面34dとの間で段差が生じないようにすることが好ましい。
以上説明した本実施形態の作用効果について説明する。
上述したように、図5に示す従来のタンク1´では、タンク内圧によって鍔部34´が補強層12´から圧縮応力を受けて返し部11´側へと倒れこみ、シール面32´が縮径するおそれがあった。そのため、シール面32´と外周面61´とのクリアランスが小さくなり、バルブアッセンブリ4´の取外し時及び次回の取付け時に、シール面32´を傷付けるおそれがあった。
これに対し、本実施形態の高圧タンク1によれば、鍔部34と補強層12との間に緩衝材90を設けている。このため、タンク内圧による補強層12から鍔部34への圧縮応力は緩衝材90によって吸収、緩和される。これにより、鍔部34が返し部11側へと倒れこむような変形を抑制できる。
仮に先端部34aが補強層12に直接接触する場合には、てこの原理により鍔部34の倒れこみ(たわみ)が最も大きくなり得るし、また鍔部34の全領域に緩衝材90を設けた場合には、鍔部34の全領域に均等に圧縮応力が作用し得る。これに対し、本実施形態では、鍔部34の先端部34aに緩衝材90を設けているので、鍔部34の変形量を効果的に抑制できる。
このように、鍔部34の倒れこみ変形を抑制できるので、開口部30の縮径変形も抑制できる。したがって、鍔部34の倒れこみ方向の前方にあるシール面32の縮径変形も抑制でき、シール面32と外周面61とのクリアランスを一定に維持できる。よって、バルブアッセンブリ4の取外し時及び次回の取付け時に、シール面32を傷付ける可能性が低くなり、シール部材70,71によるシール性を確保でき、高圧タンク1からの水素ガスのリークを抑制できる。
また、上記のように、緩衝材90を用いて鍔部34の変形を抑制することで、口金3自体の重量及び体積を増加させてその剛性を高めるようにしなくて済む。これにより、高圧タンク1の軽量化を図ることができ、燃料電池車両100の航続距離を延ばすこともできるようになる。
なお、他の実施態様では、緩衝材90を段部34cに装着するのではなく、緩衝機能を有する材料を段部34cに塗布するようにしてもよい。また、緩衝材90を鍔部34と湾曲部17とに挟まれるように設けてもよい。
<第2実施形態>
次に、図4を参照して、第2実施形態について相違点を中心に説明する。第1実施形態との相違点は、緩衝材90を樹脂ライナー10と別体とするのではなく、緩衝材200を樹脂ライナー10から延設したことである。なお、第2実施形態の構成について第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
緩衝材200は、樹脂ライナー10と一体に形成されており、段部34cに嵌合している。樹脂ライナー10は、折り返し部位19から二股状に延在しており、樹脂ライナー10のうち、折り返し部位19でタンク本体2の内側に折り返された部分が返し部11を構成し、折り返し部位19から補強層12に沿って延在する部分が緩衝材200を構成している。緩衝材200の外表面201は、第1実施形態と同様に、鍔部34の外表面34dと面一である。
したがって、本実施形態の構成によっても、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。第1実施形態に比べると、全体の部品点数は減らすことができる。なお、本実施形態の場合にも、樹脂ライナー10の成形時に、段部34cを有する口金3をインサート成形するようにすればよい。また、他の実施態様では、緩衝材200が鍔部34の基端部34dにまで延在してもよい。
第1実施形態に係るタンクを搭載した燃料電池自動車を示す図である。 第1実施形態に係るタンクを示す断面図である。 図2の要部を拡大して示す断面図である。 第2実施形態に係るタンクの要部を拡大して示す断面図である。 従来のタンクを示す断面図である。
符号の説明
1:高圧タンク、2:タンク本体、3:口金、4:バルブアッセンブリ、6:貯留空間、10:ライナー、10a:外表面、11:返し部、12:補強層、30:開口部、31:めねじ、32:シール面、33:シール部、34:鍔部、34a:先端部、34b:基端部、34c:段部、34d:外表面、90:緩衝材、91:外表面、200:緩衝材、201:外表面、Y−Y:軸線

Claims (10)

  1. ライナーと当該ライナーの外周側に位置する補強層とを有するタンク本体と、
    前記ライナーと前記補強層とに挟まれるように配置された鍔部を有する口金と、を備えたタンクにおいて、
    前記鍔部と前記補強層とに挟まれるように緩衝材が設けられている、タンク。
  2. 前記緩衝材は、前記鍔部の先端部の位置にのみ設けられている、請求項1に記載のタンク。
  3. 前記鍔部の先端部には、当該鍔部の基端部側の外表面と前記緩衝材の外表面とが面一になるように、前記緩衝材を配置するための凹部又は段部が形成されている、請求項2に記載のタンク。
  4. 前記緩衝材の外表面と前記ライナーの外表面とは、面一になるように構成されている、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のタンク。
  5. 前記緩衝材は、前記ライナー及び前記補強層よりも弾力性を有する、請求項1ないし4のいずれか一項に記載のタンク。
  6. 前記緩衝材は、前記ライナーから延設された部位である、請求項1ないし4のいずれ格好に記載のタンク。
  7. 前記鍔部は、先端部が基端部よりも薄肉に形成されている、請求項1ないし6のいずれか一項に記載のタンク。
  8. 前記口金は、前記タンク本体内と前記タンク本体外とを連通する開口部を有し、
    前記鍔部は、前記開口部から外方に延在している、請求項1ないし7のいずれか一項に記載のタンク。
  9. 前記口金は、シール部材により軸シールされるシール部を有し、
    前記シール部は、前記鍔部よりも前記タンク本体の内側で、前記開口部から外方に延在している、請求項8に記載のタンク。
  10. 前記ライナーは、前記補強層から離間するようにタンク内側に折り返された返し部を有し、
    前記鍔部は、前記返し部と前記補強層とに挟まれるように配置されている、請求項1ないし9のいずれか一項に記載のタンク。
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