JP2023056875A - タンク締結構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】高度な同軸度を要求することなく、ライナとの間のシール性やタンクに対する組付け精度を向上させることが可能なタンク締結構造を提供する。【解決手段】タンク締結構造100は、タンク200の口金230の雄ネジ231に締結される雌ネジ111を有する締結部110と、タンク200と締結部110との間に配置されるシール部120とを備える。締結部110は、雌ネジ111が内周面に設けられた凹部112と、その凹部112の底面の中央に開口部131aを有する第1通路131とを備える。シール部120は、締結部110の底面に当接するフランジ部121と、そのフランジ部121から締結部110と反対方向へ延びてライナ210のネック部211に挿入される挿入部122と、その挿入部122とフランジ部121を貫通して締結部110の第1通路131とともに流体通路130を形成する第2通路132と、を有する。【選択図】図1

Description

本開示は、タンク締結構造に関する。
従来から圧力容器が知られている。下記特許文献1に記載された圧力容器は、ライナと、補強部と、口金とを備えている(同文献要約等)。ライナは、内部に気体が充填される。補強部は、繊維強化樹脂を用いてライナの外表面に接した状態で形成され、ライナを外側から覆う。口金は、複数の口金本体部と、変形部とを有している。
複数の口金本体部は、環状に形成され、補強部側へ向けて突出する係止部を有するとともに周方向に間隔をあけて配置されている。変形部は、周方向に隣合う複数の口金本体部を周方向につなぐ。口金は、変形部が変形されて複数の口金本体部の係止部が補強部に係止された状態でライナに取付けられる。
この従来の圧力容器は、締結部を介して複数の圧力容器を互いに接続することでタンクモジュールの一部を構成する(同文献第0010段落)。締結部は、外周部の内周面に形成された雌ネジ部を、各々の口金本体部の外周部に形成された雄ネジ部に螺合することで、ライナの小径部に取り付けられる(同文献第0026段落)。
また、タンクとタンク部品との締結構造が知られている。下記特許文献2は、タンク部品がタンクの口金部にねじ込まれることによりネジ締結されるとともに、そのタンク部品と口金部との間がシール部材によりシールされる、タンクとタンク部品との締結構造を開示している(同文献要約等)。
この従来の締結構造において、口金部およびタンク部品の少なくとも一方では、ネジ締結に供される締結部とシールに供されるシール部とが、口金部の径方向に相対移動可能に構成されている。このような構成により、締結部とシール部との加工上の同軸度にずれが生じていても、タンク部品を口金部にネジ締結する際に、締結部がシール部に対し口金部の径方向に相対移動できる(同文献第0009段落)。
この従来のタンクとタンク部品との締結構造は、タンク部品の締結部とシール部とが口金部の径方向に相対移動しても、シール部が口金部の内側に配置されているため、口金部によって十分な剛性を確保することができる(同文献図2および図3)。
特開2020-112190号公報 特開2008-8402号公報
上記特許文献1に記載された従来の圧力容器は、締結部の雌ねじ部が口金本体部の雄ネジ部に螺合した状態で、ライナの内部と外部を連通する通路を有する締結部の中央の突起部が、ライナの小径部に挿入される(同文献図1)。そのため、締結部のねじ部と突起部には、高度な同軸度が要求される。また、締結部の雌ねじ部と突起部の同軸度が低下すると、締結部とライナとの間のシール性や、締結部の組付け精度が低下するおそれがある。
一方、上記特許文献2に記載された従来の締結構造は、口金部の径方向に移動可能なシール部が、上記特許文献1に記載された圧力容器のライナの小径部に挿入される場合、ライナは口金部よりも剛性が低いため、ライナとシール部との間のシール性に課題がある。
本開示は、高度な同軸度を要求することなく、ライナとの間のシール性やタンクに対する組付け精度を向上させることが可能なタンク締結構造を提供する。
本開示の一態様は、一端が開口されたネック部を有するライナと、前記ライナの外側を覆う補強部と、前記ネック部を覆う前記補強部の外側に固定されて外周面に雄ネジを有する口金と、を備えたタンクに締結され、前記ライナの内部と外部を連通する流体通路を有するタンク締結構造であって、前記タンクの前記口金の前記雄ネジに締結される雌ネジを有する締結部と、前記タンクと前記締結部との間に配置されるシール部と、を備え、前記締結部は、前記雌ネジが内周面に設けられた凹部と、該凹部の底面の中央に開口部を有する第1通路とを、備え、前記シール部は、前記締結部の前記凹部の前記底面に当接するフランジ部と、前記フランジ部から前記締結部と反対方向へ延びて前記ライナの前記ネック部に挿入される挿入部と、前記挿入部と前記フランジ部を貫通して前記締結部の前記第1通路とともに前記流体通路を形成する第2通路と、を有することを特徴とするタンク締結構造である。
上記態様のタンク締結構造は、前記シール部の前記挿入部を挿通させ、前記タンクの端面と前記シール部の前記フランジ部および前記締結部の前記凹部の前記底面との間に配置される、スペーサリングをさらに備えてもよい。
上記態様のタンク締結構造は、前記締結部の前記凹部の前記底面と前記シール部の前記フランジ部との間で前記第1通路と前記第2通路との接続部の周囲に配置される第1シールリングと、前記シール部の前記挿入部の外周に形成された凹溝に配置され、前記凹溝と前記ライナとの間で圧縮される第2シールリングと、をさらに備え、前記第1シールリングの直径は、前記第2シールリングの直径よりも小さくてもよい。
本開示の上記態様によれば、高度な同軸度を要求することなく、ライナとの間のシール性やタンクに対する組付け精度を向上させることが可能なタンク締結構造を提供することができる。
本開示に係るタンク締結構造の実施形態1を示す拡大断面図。 本開示に係るタンク締結構造の実施形態2を示す拡大断面図。
以下、図面を参照して本開示に係るタンク締結構造の実施形態を説明する。
[実施形態1]
図1は、本開示に係るタンク締結構造の実施形態1を示す拡大断面図である。本実施形態のタンク締結構造100は、主に、タンク200の口金230に締結される締結部110と、タンク200と締結部110との間に配置されるシール部120とによって構成され、タンク200の内部と外部を連通する流体通路130を有している。以下では、まず、タンク締結構造100に締結されるタンク200の構成を詳細に説明する。
図1に示すタンク200は、たとえば、燃料電池車や水素エンジン車などの車両に搭載される水素タンクとして使用される高圧タンクである。なお、タンクの用途は特に限定されず、たとえば、圧縮天然ガス(CNG)などの他のガスが充填されてもよく、液体が充填されてもよい。タンク200は、たとえば、ライナ210と、補強部220と、口金230と、を備えている。
ライナ210は、たとえば、ポリアミド(PA)やエチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)などのガスバリア性を有する樹脂製の内容器である。ライナ210は、たとえば、ライナ210において直径が最小であり、一端が開口された円筒状のネック部211と、ネック部211から緩やかに拡径するショルダー部212とを有している。また、図示を省略するが、ライナ210は、たとえば、ショルダー部212から連続してタンク200の中心軸C方向に延びる円筒状の胴部と、胴部のショルダー部と反対側の端部に設けられた半球状の底部とを有している。
図1に示す例において、ライナ210は、ネック部211およびショルダー部212の一部に埋設された管状部材213を有している。管状部材213は、金属製の円環状の部材であり、ライナ210の内圧上昇時に、ショルダー部212からネック部211にかけて縮径されたライナ210を補強して、その外側を覆う補強部220を含むネック部211の膨張を抑制する。
補強部220は、ライナ210の外側を覆い、ライナ210の内側の空間に充填されるガスの内圧に耐え得る耐圧性を発揮する。補強部220は、たとえば、ライナ210の外面に積層された複数の繊維強化樹脂層によって構成される。補強部220は、たとえば、硬化性樹脂を含浸させた炭素繊維やガラス繊維などの強化繊維を、フィラメントワインディング法によってライナ210の外側に巻き付け、硬化性樹脂を硬化させることによって形成される。
口金230は、たとえば、金属製の円筒状の部材であり、ライナ210のネック部211を覆う円筒状の補強部220の外側に固定される。口金230は、外周面に設けられた雄ネジ231と、内周面に設けられた固定用の複数の突起232とを有している。また、口金230は、たとえば、タンク200の中心軸C方向における底部側の端部に、口金230の周方向の全周にわたって径方向の外側に張り出した拡径部233を有している。
本実施形態のタンク締結構造100は、以上のような構成を有するタンク200に締結される。タンク締結構造100は、前述のように、締結部110と、シール部120と、を備えている。また、タンク締結構造100は、たとえば、第1シールリング140と、第2シールリング150とを、さらに備えている。さらに、タンク締結構造100は、バックアップリング160を備えてもよい。
締結部110は、たとえば、有底円筒状の形状を有する金属製の部材であり、タンク200の口金230の雄ネジ231に締結される雌ネジ111を有している。より詳細には、締結部110は、中心軸C方向においてタンク200に対向する端面に円筒状の凹部112を有し、雌ネジ111は、その凹部112の内周面に設けられている。また、締結部110は、凹部112の底面の中央に開口部131aを有する第1通路131を備えている。
締結部110に設けられた第1通路131は、タンク200のライナ210の内部の空間をタンク200の外部のマニホールドに連通させる流体通路130の一部を構成する。第1通路131は、たとえば、締結部110の凹部112の底面の開口部131aから、タンク200の中心軸C方向に沿ってタンク200から離れる方向に延び、さらにタンク200の中心軸Cに直交する方向へ延びている。
シール部120は、たとえば、金属製の部材であり、タンク200と締結部110との間に配置される。シール部120は、締結部110の凹部112の底面に当接する円板状のフランジ部121と、そのフランジ部121から締結部110と反対方向へ延びて、タンク200のライナ210のネック部211に挿入される、円筒状の挿入部122とを有している。
シール部120のフランジ部121の外径は、たとえば、タンク200の口金230の内径よりも大きく、口金230の外径よりも小さい。これにより、シール部120のフランジ部121は、シール部120の挿入部122の外周面から、タンク200のライナ210の端面と補強部220の端面を越えて、口金230の端面の上まで、シール部120の径方向に延びている。
シール部120の挿入部122は、たとえば、図1に示すように、タンク200の開口に挿入された状態で、タンク200の中心軸Cと同軸の円筒状の形状を有している。また、挿入部122は、タンク200のライナ210のネック部211の形状に合わせて、タンク200の内側、すなわち、フランジ部121から離れるほど、直径が減少するテーパ形状を有している。
また、挿入部122は、タンク200の内部に挿入される先端部の外周面に凹溝122aを有している。凹溝122aには、挿入部122の先端側から、第2シールリング150とバックアップリング160が配置されている。また、シール部120は、挿入部122とフランジ部121を貫通して、ライナ210の第1通路131とともに流体通路130を形成する第2通路132を有している。
第2通路132は、円筒状の挿入部122の中心軸と同軸に設けられ、挿入部122がタンク200に挿入された状態で、タンク200の中心軸Cと同軸になるように設けられている。第2通路132は、シール部120の挿入部122がタンク200に挿入された状態で、タンク200の内方側の挿入部122の先端部における内径が縮小され、タンク200の内側の空間、すなわち、ライナ210の内側の空間に開口する。
第2通路132の開口のうち、挿入部122の先端とは反対側のフランジ部121側の開口部132aは、締結部110の凹部112の底面に対向するフランジ部121の端面の中央に開口している。シール部120に設けられた第2通路132の開口部132aの直径は、締結部110に設けられた第1通路131の開口部131aの直径よりも大きくされている。
そのため、図1に示すように、シール部120のフランジ部121が締結部110の凹部112の底面に当接した状態で、第2通路132の開口部132aの内側に第1通路131の開口部131aが配置され、第1通路131と第2通路132とが連通する。その結果、第1通路131と第2通路132によって、ライナ210の内部と外部を連通する第1通路131が形成される。
また、締結部110の凹部112の底面に対向するシール部120のフランジ部121の端面には、環状の凹溝121aが形成されている。この凹溝121aには、第1シールリング140が配置されている。第1シールリング140は、図1に示すように、タンク締結構造100がタンク200に螺合された状態で、締結部110の凹部112の底面とシール部120のフランジ部121との間で第1通路131と第2通路132との接続部である開口部131a,132aの周囲に配置される。
第1シールリング140は、たとえば、樹脂製のOリングなどのシール部材であり、シール部120のフランジ部121の凹溝121aと締結部110の凹部112の底面との間で圧縮されて、締結部110とシール部120との間を封止する。なお、第1シールリング140は、たとえば、締結部110の凹部112の底面に設けられた凹溝に配置してもよい。
また、挿入部122の先端部の凹溝122aに配置された第2シールリング150は、たとえば、フランジ部121の凹溝121aに配置された第1シールリング140と同様に、樹脂製のOリングなどのシール部材である。第2シールリング150は、挿入部122の凹溝122aとタンク200のライナ210との間で圧縮されて、挿入部122とライナ210との間を封止する。フランジ部121の凹溝121aに配置された第1シールリング140の直径d1は、挿入部122の凹溝122aに配置された第2シールリング150の直径d2よりも小さい。
また、挿入部122の先端部の凹溝122aに配置されたバックアップリング160は、第2シールリング150に隣接して、シール部120のフランジ部121側に配置されている。バックアップリング160は、タンク200の中心軸C方向における凹溝122a内の第2シールリング150の移動を規制する。また、フランジ部121の凹溝121aにおいて、第1シールリング140の外側にバックアップリング160を配置してもよい。
以下、本実施形態のタンク締結構造100の作用を説明する。
本実施形態のタンク締結構造100は、前述のように、タンク200に締結されて使用される。タンク締結構造100に締結されるタンク200は、一端が開口されたネック部211を有するライナ210と、そのライナ210の外側を覆う補強部220と、ネック部211を覆う補強部220の外側に固定されて外周面に雄ネジ231を有する口金230と、を備えている。タンク締結構造100は、ライナ210の内部と外部を連通する流体通路130を有する。また、タンク締結構造100は、タンク200の口金230の雄ネジ231に締結される雌ネジ111を有する締結部110と、タンク200と締結部110との間に配置されるシール部120と、を備えている。締結部110は、雌ネジ111が内周面に設けられた凹部112と、その凹部112の底面の中央に開口部131aを有する第1通路131とを、備えている。シール部120は、締結部110の凹部112の底面に当接するフランジ部121と、そのフランジ部121から締結部110と反対方向へ延びてライナ210のネック部211に挿入される挿入部122と、を有する。また、シール部120は、挿入部122とフランジ部121を貫通して締結部110の第1通路131とともに流体通路130を形成する第2通路132を有する。
このような構成により、たとえば、以下のような手順に従って、本実施形態のタンク締結構造100にタンク200を螺合して、タンク200のライナ210の内部と外部を連通する流体通路130を形成することができる。まず、シール部120の挿入部122を、タンク200のライナ210のネック部211に挿入して、フランジ部121をタンク200の端面に配置する。これにより、シール部120の第2通路132が、タンク200の中心軸Cと同軸に配置される。
次に、締結部110の凹部112の内周面に設けられた雌ネジ111を、タンク200の口金230の外周面に設けられた雄ネジ231に螺合させる。これにより、締結部110の凹部112の底面とシール部120のフランジ部121の端面とが当接し、シール部120が締結部110とタンク200との間で固定される。また、締結部110の第1通路131とタンク200の中心軸Cとが同軸に配置され、締結部110の第1通路131とシール部120の第2通路132とが連通して、ライナ210の内側の空間とタンク200の外部とを連通する流体通路130が形成される。さらに、シール部120の挿入部122とタンク200のライナ210との間で流体がシールされるとともに、締結部110の凹部112の底面とシール部120のフランジ部121との間で流体がシールされる。
このように、本実施形態のタンク締結構造100は、タンク200を螺合させることで、締結部110とシール部120が自動的に同軸に配置されるセルフアライメント効果を発揮する。したがって、タンク締結構造100の個々の部品、すなわち、締結部110とシール部120のそれぞれに対して高度な同軸度を要求することなく、ライナ210との間のシール性やタンク200に対する組付け精度を向上させることが可能になる。
また、本実施形態のタンク締結構造100は、前述のように、第1シールリング140と、第2シールリング150と、をさらに備えている。第1シールリング140は、締結部110の凹部112の底面とシール部120のフランジ部121との間で第1通路131と第2通路132との接続部の周囲に配置される。第2シールリング150は、シール部120の挿入部122の外周に形成された凹溝122aに配置され、凹溝122aとライナ210との間で圧縮される。第1シールリング140の直径d1は、第2シールリング150の直径d2よりも小さい。
このような構成により、本実施形態のタンク締結構造100は、シール部120の挿入部122とタンク200のライナ210との間で圧縮された第2シールリング150により、挿入部122とライナ210との間が封止される。また、締結部110の凹部112の底面とシール部120のフランジ部121との間で圧縮された第1シールリング140により、締結部110とシール部120との間が封止される。
さらに、第1シールリング140の直径d1が、第2シールリング150の直径d2よりも小さい。そのため、タンク200に高圧の流体を充填したときに、第1シールリング140の内側の高圧領域の面積と、第2シールリング150の内側の高圧領域の面積との差に基づいて、シール部120を締結部110へ押し付ける力が作用する。その結果、締結部110とシール部120との間のシール性を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、高度な同軸度を要求することなく、ライナ210との間のシール性やタンク200に対する組付け精度を向上させることが可能なタンク締結構造100を提供することができる。
[実施形態2]
以下、図2を参照して、本開示に係るタンク締結構造の実施形態2を説明する。図2は、本開示に係るタンク締結構造の実施形態2を示す拡大断面図である。
本実施形態のタンク締結構造100Aは、スペーサリング170をさらに備え、締結部110が凹部112の底面に受容部113を有し、シール部120のフランジ部121の外径が口金230の内径よりも小さい点で、前述の実施形態1のタンク締結構造100と異なっている。本実施形態のタンク締結構造100Aのその他の構成は、前述の実施形態1のタンク締結構造100と同様であるので、同様の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態のタンク締結構造100Aにおいて、締結部110は、凹部112の底面の中央部に凹状の受容部113を有している。シール部120の挿入部122の軸方向から見た受容部113の形状は、たとえば、円形である。受容部113の内径は、シール部120のフランジ部121の外径よりも一回り大きくされている。受容部113の深さ寸法は、フランジ部121の厚さ寸法と等しいか、フランジ部121の厚さ寸法よりもやや深くされている。第1通路131の開口部131aは、受容部113の底面の中央に形成されている。
シール部120のフランジ部121の外径は、口金230の内径よりも小さくされている。図1に示す例において、フランジ部121の外径は、ライナ210のネック部211の先端の内径よりも大きく、ネック部211の先端の外径よりも小さくされている。図2に示すように、タンク締結構造100Aにタンク200が螺合された状態で、シール部120のフランジ部121は、受容部113内に受容され、締結部110に対向する端面が受容部113の底面に当接する。
スペーサリング170は、たとえば、中央部に貫通孔171を有する円板状の金属製の部材である。貫通孔171の内径は、シール部120のフランジ部121に接続された挿入部122の基端部の外径およびライナ210のネック部211の開口の内径とおおむね等しく、挿入部122の基端部を挿通させるためのプラスの公差を有している。スペーサリング170の外径は、たとえば、口金230の内径よりも大きく、口金230の外径よりも小さくされている。
以下、本実施形態のタンク締結構造100Aの作用を説明する。
本実施形態のタンク締結構造100Aは、前述のように、シール部120の挿入部122を挿通させ、タンク200の端面とシール部120のフランジ部121および締結部110の凹部112の底面との間に配置される、スペーサリング170をさらに備えている。
このような構成により、たとえば、以下のような手順に従って、本実施形態のタンク締結構造100Aにタンク200を螺合して、タンク200のライナ210の内部と外部を連通する流体通路130を形成することができる。まず、タンク200の開口を有する端面に、スペーサリング170を配置して、貫通孔171の位置をライナ210のネック部211の開口に合わせる。次に、シール部120の挿入部122を、スペーサリング170の貫通孔171に挿通させるとともに、タンク200のライナ210のネック部211に挿入して、フランジ部121をスペーサリング170の上に配置する。これにより、シール部120の第2通路132がタンク200の中心軸Cと同軸に配置される。また、スペーサリング170の貫通孔171と、ライナ210のネック部211の開口、すなわち、タンク200の開口とが位置合せされる。
次に、締結部110の凹部112の内周面に設けられた雌ネジ111を、タンク200の口金230の外周面に設けられた雄ネジ231に螺合させる。これにより、締結部110の凹部112の底面とスペーサリング170の端面とが当接し、シール部120のフランジ部121が受容部113に受容され、スペーサリング170が締結部110とタンク200との間で固定される。その結果、シール部120は、締結部110とスペーサリング170とによって、締結部110とタンク200との間で固定される。また、締結部110の第1通路131とタンク200の中心軸Cとが同軸に配置され、締結部110の第1通路131とシール部120の第2通路132とが連通して、ライナ210の内側の空間とタンク200の外部とを連通する流体通路130が形成される。さらに、シール部120の挿入部122とタンク200のライナ210との間で流体がシールされるとともに、締結部110の受容部113の底面とシール部120のフランジ部121との間で流体がシールされる。
このように、本実施形態のタンク締結構造100Aは、前述の実施形態1のタンク締結構造100と同様に、タンク200を螺合させることで、締結部110とシール部120が自動的に同軸に配置されるセルフアライメント効果を発揮する。したがって、タンク締結構造100Aの個々の部品、すなわち、締結部110とシール部120のそれぞれに対して高度な同軸度を要求することなく、ライナ210との間のシール性やタンク200に対する組付け精度を向上させることが可能になる。さらに、本実施形態のタンク締結構造100Aは、前述の実施形態1のタンク締結構造100と比較して、シール部120のフランジ部121の外径を小さくすることができる。したがって、シール部120の鍛造を容易にすることができ、タンク締結構造100Aの製造コストを低減することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、高度な同軸度を要求することなく、ライナ210との間のシール性やタンク200に対する組付け精度を向上させることが可能なタンク締結構造100Aを提供することができる。
以上、図面を用いて本開示に係るタンク締結構造の実施形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本開示に含まれるものである。
100 タンク締結構造
100A タンク締結構造
110 締結部
111 雌ネジ
112 凹部
120 シール部
121 フランジ部
122 挿入部
122a 凹溝
130 流体通路
131 第1通路
131a 開口部
132 第2通路
140 第1シールリング
150 第2シールリング
170 スペーサリング

Claims (3)

  1. 一端が開口されたネック部を有するライナと、前記ライナの外側を覆う補強部と、前記ネック部を覆う前記補強部の外側に固定されて外周面に雄ネジを有する口金と、を備えたタンクに締結され、前記ライナの内部と外部を連通する流体通路を有するタンク締結構造であって、
    前記タンクの前記口金の前記雄ネジに締結される雌ネジを有する締結部と、前記タンクと前記締結部との間に配置されるシール部と、を備え、
    前記締結部は、前記雌ネジが内周面に設けられた凹部と、該凹部の底面の中央に開口部を有する第1通路とを、備え、
    前記シール部は、前記締結部の前記凹部の前記底面に当接するフランジ部と、前記フランジ部から前記締結部と反対方向へ延びて前記ライナの前記ネック部に挿入される挿入部と、前記挿入部と前記フランジ部を貫通して前記締結部の前記第1通路とともに前記流体通路を形成する第2通路と、を有することを特徴とするタンク締結構造。
  2. 前記シール部の前記挿入部を挿通させ、前記タンクの端面と前記シール部の前記フランジ部および前記締結部の前記凹部の前記底面との間に配置される、スペーサリングをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のタンク締結構造。
  3. 前記締結部の前記凹部の前記底面と前記シール部の前記フランジ部との間で前記第1通路と前記第2通路との接続部の周囲に配置される第1シールリングと、
    前記シール部の前記挿入部の外周に形成された凹溝に配置され、前記凹溝と前記ライナとの間で圧縮される第2シールリングと、をさらに備え、
    前記第1シールリングの直径は、前記第2シールリングの直径よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のタンク締結構造。
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