JP2008014215A - エンジン制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン低温時にはサブタンク内の補助燃料によりエンジンを始動し、始動後はメインタンク内の主燃料(フレックス燃料)にて運転を継続させるエンジン制御装置において、サブタンクの燃料切れによりエンジンを低温始動できなくなるのを防止する。
【解決手段】エンジンECU80は、エンジン2の低温始動によってサブタンク6内の補助燃料(ガソリン)が低下し、燃料スイッチ40がオン状態となると、給油ランプ86を点灯して、運転者に補助燃料の補給を促し、しかも、その後の低温始動時にエンジン2に供給する補助燃料の噴射量を、燃料スイッチ40のオフ時よりも少なくして、補助燃料の減少を抑制する。また給油ランプ86の点灯状態や低温始動時の補助燃料の噴射量は、燃料スイッチ40がオン状態にあるときのエンジン2の低温始動回数に応じて変化させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、主燃料と、該主燃料とは性状が異なり主に低温始動時の燃焼を補助する補助燃料とを用いるフレックス燃料用エンジン制御装置に関する。
主燃料と、該主燃料とは性状が異なり主に低温始動時の燃焼を補助する補助燃料とを用いるフレックス燃料用エンジンにおいては、主燃料がガソリンに比べて発火点が低いことから、主燃料を蓄えるメインタンクとは別に、補助燃料としてガソリンを蓄えるサブタンクを設け、エンジンの低温時には、主燃料に代えてサブタンク内の補助燃料(ガソリン)をエンジンに供給することで、エンジンを始動させることが提案されている(例えば、特許文献1、2等参照)。
特開平2−149758号公報 特開2006−105043号公報
ところで、上記提案のエンジン制御装置において、サブタンク内の補助燃料は、エンジンの低温始動時にだけ消費されることから、使用者は、サブタンク内の補助燃料の残量を目視で確認しない限り、補助燃料の残量を把握することはできない。
このため、上記提案のエンジン制御装置においては、使用者が補助燃料の残量低下を目視で確認して、補助燃料を供給する前に、サブタンク内の補助燃料が空になってしまい、次の低温始動時にエンジンを始動できなくなることがあった。
一方、この問題を防止するために、サブタンク内の補助燃料の残量低下を検出して、給油ランプを点灯することで、使用者にサブタンクへの燃料供給を促すことも考えられる。
しかし、このように補助燃料の残量低下時に給油ランプを点灯するようにしただけでは、使用者が給油ランプの点灯に気付いてサブタンクを確認するとは限らないし、また、使用者が給油ランプの点灯に気付いたとしても、給油ランプの点灯後直ぐに補助燃料が空になるわけではないので、使用者がサブタンクを確認して補助燃料を供給するとは限らない。
このため、サブタンク内の補助燃料の残量低下を検出して給油ランプを点灯させるようにしても、使用者が補助燃料を供給する前にサブタンク内の補助燃料が空になってしまい、次の低温始動時にエンジンを始動できなくなることがある。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、エンジンの低温時にはサブタンク内の補助燃料(ガソリン)をエンジンに供給してエンジンを始動し、エンジンの始動後はメインタンク内の主燃料にてエンジンを運転させるエンジン制御装置において、サブタンク内の補助燃料が空になってエンジンの低温時にエンジンを始動できなくなるのをより良好に防止できるようにすることを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載のエンジン制御装置においては、エンジンの始動時に、低温始動判定手段が、メインタンクに蓄えられた主燃料にてエンジンを始動可能か否かを判定する。
そして、低温始動判定手段にてエンジンが始動可能であると判定されると、通常始動制御手段が、エンジンにメインタンク内の主燃料を供給することによりエンジンを始動し、逆に低温始動判定手段にてエンジン温度が始動可能温度よりも低いと判定されると、低温始動制御手段が、エンジンにサブタンク内の補助燃料を供給することによりエンジンを始動する。
また、請求項1に記載のエンジン制御装置には、サブタンク内の補助燃料の残量が予め設定された残量以下に低下したことを検出する残量低下検出手段が設けられており、この残量低下検出手段にて補助燃料の残量低下が検出されると、補助燃料消費抑制手段が、エンジンの低温始動時に低温始動制御手段がエンジンに供給する補助燃料量を、残量低下検出手段にて補助燃料の残量低下が検出されていない通常時よりも減少させる。
このため、請求項1に記載のエンジン制御装置によれば、残量低下検出手段にて補助燃料の残量低下が検出されてから補助燃料が空になるまでの低温始動制御手段によるエンジンの始動可能回数(換言すれば、サブタンク内の補助燃料が空になるまでの時間)を増加させることができ、サブタンク内の補助燃料が空になるまでの間に使用者(若しくはエンジンの点検者)がサブタンクを確認して補助燃料を補給する確率を高くすることができる。よって、本発明によれば、補助燃料が供給されずにサブタンク内の補助燃料が空になって、次の低温始動時にエンジンを始動できなくなる確率を低下させることができる。
ここで、補助燃料消費抑制手段は、エンジンを始動できる範囲内にて、低温始動制御手段がエンジンに供給する補助燃料量を通常時よりも減少させることができればよく、具体的には、請求項2に記載のように、低温始動制御手段による補助燃料の供給時間を通常時よりも短縮するよう構成しても、或いは、請求項4に記載のように、低温始動制御手段が補助燃料を供給する際の単位時間当たりの燃料供給量を通常時よりも減少させるよう構成してもよい。
そして、補助燃料消費抑制手段を請求項2に記載のように構成する際には、更に請求項3に記載のように、残量低下検出手段にて補助燃料の残量低下が検出されているときに低温始動制御手段がエンジンを始動した回数が多くなるほど、低温始動制御手段による補助燃料の供給時間が短くなるように、補助燃料の供給時間を短縮するようにすれば、残量低下検出手段にて補助燃料の残量低下が検出されてから補助燃料が空になるまでの時間をより延ばして、低温始動時にエンジンを始動できなくなる確率を低下させることができる。
また、同様に、補助燃料消費抑制手段を請求項4に記載のように構成する際には、請求項5に記載のように、残量低下検出手段にて補助燃料の残量低下が検出されているときに低温始動制御手段がエンジンを始動した回数が多くなるほど、低温始動制御手段が補助燃料を供給する際の単位時間当たりの燃料供給量が少なくなるように、補助燃料の単位時間当たりの燃料供給量を減少させるようにすれば、残量低下検出手段にて補助燃料の残量低下が検出されてから補助燃料が空になるまでの時間をより延ばして、低温始動時にエンジンを始動できなくなる確率を低下させることができる。
ところで、請求項1〜請求項5に記載のエンジン制御装置のように、残量低下検出手段にて補助燃料の残量低下が検出されると、低温始動制御手段によるエンジンの低温始動時に使用される補助燃料の量を通常よりも減少させるようにした場合、低温始動制御手段によるエンジンの始動可能回数を増加させて、サブタンク内の補助燃料が空になるまでの間に使用者が補助燃料を供給する確率を高くすることはできるが、その間に使用者がサブタンクを確認して、補助燃料の残量低下に気付かなければ、サブタンク内に補助燃料が供給されることはない。
そこで、請求項1〜請求項5に記載のエンジン制御装置には、更に、請求項6に記載のように、残量低下検出手段にて補助燃料の残量低下が検出されると、その残量低下を使用者に報知する報知手段を設けるようにするとよい。
つまり、このようにすれば、補助燃料の残量低下を使用者に報知することができるので、サブタンク内の補助燃料が空になるまでの間に使用者が補助燃料を供給する確率をより高めることができ、延いては、エンジンの低温始動時に補助燃料が空になっていてエンジンを始動できなくなるのをより良好に防止することができる。
また、このように、報知手段により補助燃料の残量低下を報知させる場合、その報知形態を固定すると、使用者が、その報知に気付かず補助燃料を供給しないとか、或いは、その報知に気付いても、補助燃料は未だ空にならないと判断して、補助燃料を供給しないことが考えられる。
そこで、サブタンク内の補助燃料が無くなる前に使用者が補助燃料を供給する確率をより高めるには、請求項7に記載のように、報知手段を、残量低下検出手段にて補助燃料の残量低下が検出されているときに低温始動制御手段がエンジンを始動した回数(つまりサブタンク内の補助燃料の減少量)に応じて、残量低下の報知形態を変化させるように構成するか、或いは、請求項8に記載のように、報知手段を、残量低下検出手段にて補助燃料の残量低下が検出されているときに当該エンジン制御装置が起動された回数(つまりエンジン始動回数)に応じて、残量低下の報知形態を変化させるように構成するとよい。
つまり、報知手段を、請求項6又は請求項7に記載のように構成すれば、使用者は、報知手段による残量低下の報知形態の変化から、サブタンクへの燃料供給の必要性を把握することができるようになる。
よって、請求項7又は請求項8に記載のエンジン制御装置によれば、サブタンクが空になる前に使用者が補助燃料を供給する確率を高めて、低温始動時にエンジンを始動できなくなるのをより良好に防止することができるようになる。
なお、こうした報知手段の構成は、補助燃料消費抑制手段を備えた請求項1〜請求項5に記載のエンジン制御装置に適用すれば、補助燃料の残量低下が検出されてから補助燃料が無くなる迄の時間を延ばしつつ、使用者に対して補助燃料の供給を催促することができるようになるので、低温始動時にエンジンを始動できなくなるのをより良好に防止することができるが、請求項9又は請求項10に記載のように、補助燃料消費抑制手段を備えていないエンジン制御装置に適用するだけでも、本発明の目的を達成することはできる。
つまり、請求項9、10に記載のエンジン制御装置においては、残量低下検出手段にて補助燃料の残量低下が検出されたときには、報知手段が、補助燃料の残量低下を報知するだけであるが、請求項9に記載の報知手段は、請求項7に記載のものと同様、残量低下検出手段にて補助燃料の残量低下が検出されているときに低温始動制御手段がエンジンを始動した回数(つまりサブタンク内の補助燃料の減少量)に応じて、報知手段による残量低下の報知形態を変化させるように構成されており、請求項10に記載の報知手段は、請求項8に記載のものと同様、残量低下検出手段にて補助燃料の残量低下が検出されているときに当該エンジン制御装置が起動された回数(つまりエンジン始動回数)に応じて、報知手段による残量低下の報知形態を変化させるように構成されている。
このため、請求項9又は請求項10に記載のエンジン制御装置によれば、報知手段による残量低下の報知形態を変化させることにより、サブタンクが空になる前に使用者が補助燃料を供給する確率を高めて、低温始動時にエンジンを始動できなくなる確率を低下させることができるようになり、本発明の所期の目的を達成することができる。
ところで、上記のように、サブタンク内の補助燃料の残量低下に伴い、報知手段が補助燃料の残量低下を報知しても、その報知時期が、例えば冬から春への移行期のように、エンジンの始動時に補助燃料が使用される頻度が少なくなる時期である場合には、サブタンク内の補助燃料が空になることはないので、使用者は、サブタンクへ補助燃料を供給しないことが考えられる。
そして、このようにサブタンクへ補助燃料が供給されない状態で、季節が春から夏、夏から秋へと変化し、低温始動制御手段によるエンジン始動が頻繁に実行される冬へと移行すると、サブタンク内の補助燃料が急速に減少して、低温始動時にエンジンを始動できなくなる虞がある。
そこで、こうした問題を防止するには、請求項11に記載のように、エンジン始動毎にエンジン始動時のエンジン温度(エンジン冷却水温等)をサンプリングし、そのサンプリングしたエンジン温度の変化に基づき、低温始動制御手段によるエンジン始動が実行されることのない気温が続く状態(例えば温暖な季節)から低温始動制御手段によるエンジン始動が実行される気温(例えば冬季)への移行時期を検出する気温変化検出手段を設け、報知手段を、この気温変化検出手段にて、低温始動制御手段によるエンジン始動が実行される気温への移行時期が検出されると、補助燃料の残量低下の報知形態を変化させて、サブタンクへの燃料供給を促すように構成するとよい。
つまり、このようにすれば、エンジン始動時に低温始動制御手段が動作し始める気温への移行時(例えば秋から冬への移行時)に、使用者に対してサブタンクへの補助燃料の供給を催促して、サブタンク内の補助燃料が空になる前に、サブタンクに補助燃料を供給させることができるようになり、その後の低温始動時にエンジンを始動できなくなるのを防止することができる。
なお、請求項7〜請求項11に記載のエンジン制御装置において、報知手段が、ランプ、発光ダイオード、液晶等の表示手段を駆動することにより補助燃料の残量低下を報知するように構成されている場合には、請求項12に記載のように、残量低下の報知形態として、表示手段(つまりランプや発光ダイオード)の点灯パターン(点灯・点滅、点滅時の点灯時間及び消灯時間等)や点灯色、或いは、表示手段が表示する文字や記号の少なくとも一つを変化させるようにすればよい。そして、このようにすれば、使用者は、表示手段の点灯パターンや点灯色、或いは、表示手段に表示された文字や記号の変化から、サブタンクへの燃料補給の必要性(緊急性)を把握できることになる。
ところで、本発明(請求項1〜請求項12)のエンジン制御装置では、補助燃料の残量低下を検出してからサブタンク内の補助燃料が空になる迄の時間を延ばすか、或いは、報知手段による残量低下の報知形態を変化させることにより、サブタンク内の補助燃料が空になるまでに使用者がサブタンクに補助燃料を供給する確率を高めることはできるものの、サブタンクに補助燃料が供給されなければ、最終的にはエンジンを低温始動することができなくなってしまう。
そこで、本発明のエンジン制御装置には、更に、請求項13に記載のように、燃料切れ判定手段を設け、この燃料切れ判定手段により、残量低下検出手段にて補助燃料の残量低下が検出されているときに低温始動制御手段の動作によってエンジンを始動できたか否かを判定し、低温始動制御手段の動作によってエンジンを始動できなかった場合には、サブタンク内の補助燃料が無くなったと判断して、その旨を記憶媒体に記憶するようにするとよい。
つまり、このようにすれば、エンジンの始動不良が発生した際、使用者は、記憶媒体に記憶された情報を読み出すことにより、エンジンの始動不良がサブタンク内の補助燃料切れによるものなのか、或いは、補助燃料供給系以外の故障(メインタンクからの燃料供給系や点火系の故障等)によるものなのかを識別することができるようになり、補助燃料の補給、エンジンの修理、といった対策を速やかに施すことができる。
また、燃料切れ判定手段は、請求項14に記載のように、サブタンク内の補助燃料が無くなったと判断すると、例えば、エンジンの点検を促すチェックエンジンランプの点灯等によって、補助燃料が無くなったことを報知し、その旨を記憶媒体に記憶するように構成してもよい。
そして、燃料切れ判定手段をこのように構成すれば、補助燃料の燃料切れによる始動不良が発生した際に、補助燃料の燃料切れによってエンジンを始動できないことを使用者に通知し、使用者に対して、補助燃料を速やかに供給させることができるようになる。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明が適用された第1実施形態のエンジン2とその制御系全体の構成を表す概略構成図である。
本実施形態のエンジン2は、自動車の動力源として使用される多気筒4サイクルエンジンであり、アルコールとガソリンとの混合燃料(アルコール混合燃料)を主燃料として蓄えるメインタンク4と、ガソリンを補助燃料として蓄えるサブタンク6とを備える。
エンジン2の吸気通路10は、サージタンク12よりも下流の吸気マニホールド14にて気筒毎に分岐され、吸気ポート16を介して各気筒の燃焼室20にそれぞれ接続されている。また、吸気通路12のサージタンク14よりも上流側には、吸入空気量を検出する吸気量センサ22や、モータ24により開度調整可能な電子制御式のスロットルバルブ26が設けられており、スロットルバルブ26には、その開度(スロットル開度)を検出するためのスロットルセンサ27も設けられている。
次に、サージタンク14よりも下流の各気筒の吸気ポート16には、主燃料を噴射供給するための主燃料インジェクタ28と、補助燃料を噴射供給するための補助燃料噴射ノズル30が設けられている。
補助燃料噴射ノズル30への補助燃料の供給経路32は、各気筒共通になっており、サブタンク6から各補助燃料噴射ノズル30には、補助燃料供給ポンプ34、燃料遮断弁36、及び、燃料制御弁38を介して補助燃料が供給される。このため、補助燃料噴射ノズル30からの補助燃料の噴射量は、後述のエンジンECU80によりデューティ駆動される燃料制御弁38の開度(駆動デューティ比)とその駆動時間とにより決定される。なお、サブタンク6には、補助燃料が給油の必要な所定量まで減少するとオン状態となる燃料スイッチ40が設けられている。
一方、主燃料インジェクタ28には、メインタンク4から主燃料供給ポンプ42を介して汲み上げられた主燃料が一定圧で供給されている。そして、主燃料インジェクタ28は、エンジンECU80からの駆動信号に従い内部の電磁弁を開弁することにより、その開弁時間に応じた量の燃料を対応する気筒に噴射供給する。なお、メインタンク4には、タンク内で気化した蒸発燃料を吸着するキャニスタ44が設けられており、エンジン2の吸気通路10には、このキャニスタ44に蓄えられた燃料を吸気通路10内の負圧で吸気通路10内に流入させるパージバルブ46が設けられている。
次に、エンジン2の各気筒の燃焼室20には、吸気弁18を介して燃焼室20内に導入された燃料混合気を火花点火するための点火プラグ50が設けられており、燃焼室20周囲のウォータジャケットには、その内部を流れる冷却水の温度を検出する水温センサ54や、エンジン2のノッキングを検出するためのノックセンサ56が設けられている。なお、各気筒の点火プラグ50には、エンジンECU80からの指令に従い点火プラグ50に火花放電用の高電圧を印加するための点火コイル52が設けられている。
また、エンジン2の排気通路60は、各気筒の燃焼室20に排気ポート62を介して接続されている。そして、この排気通路60には、各気筒の燃焼室20から排気弁64を介して排出された排気の酸素含有量に基づいて、燃焼室20での燃焼に供された混合気の空燃比を検出する空燃比センサ66が設けられ、更に、その下流には、排気を浄化する触媒装置68が設けられている。
また、エンジン2には、クランク軸の所定回転角度毎にパルス信号を発生する回転角センサ58や、運転者によって操作されるアクセルペダル70の操作位置(踏込量)を検出するアクセルセンサ72等も設けられている。そして、これら各センサ58、72からの検出信号は、上述した他のセンサ・スイッチ類からの検出信号と共にエンジンECU80に入力される。
次に、エンジンECU80は、CPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータ(マイコン)82を中心に構成された電子制御ユニットであり、上述した各種センサやスイッチ類からの検出信号に基づきエンジン2の運転状態を検出して、主燃料インジェクタ28の開弁時間(つまり燃料噴射量)を制御する燃料噴射制御や、点火コイル52の高電圧発生タイミング(つまり点火時期)を制御する点火時期制御、或いは、アクセルセンサ72からの検出信号等に基づきスロットルバルブ26の開度を制御するスロットル制御等を実行する。
なお、エンジンECU80には、車載バッテリからの電源供給が遮断されたときに制御に必要なデータが消失することのないよう、そのデータを記憶する不揮発性メモリ(本実施形態ではEEPROM)84が設けられている。
また、エンジンECU80には、車両の運転席前方に設けられて、運転者に対しサブタンク6への補助燃料の補給を促すサブタンク給油ランプ86や、同じく運転者に対しエンジン2の異常を通知するチェックエンジンランプ88等も接続されており、エンジンECU80は、サブタンク6内の補助燃料が減少して燃料スイッチ40がオン状態になると、サブタンク給油ランプ86を点灯し、エンジン2を始動できなかったとき等、エンジン制御に異常が生じると、チェックエンジンランプ88を点灯する。
また、エンジンECU80は、図示しないイグニッションスイッチ(IGSW)がオンされることにより起動し、その後、イグニッションスイッチ(IGSW)がオフされるまで、上述した各種制御処理を実行するが、起動直後には、メインタンク4内の主燃料のアルコール濃度とエンジン温度(水温)とに基づき、主燃料にてエンジン2を始動できるか否かを判定し、主燃料でエンジン2を始動できないと判断すると(後述の低温始動条件成立)、サブタンク6内の補助燃料を補助燃料噴射ノズル30から噴射させてエンジン2を確実に始動させる低温始動制御処理を実行する。
以下、このようにエンジンECU80にて起動直後に実行される低温始動制御処理と、この低温始動制御処理に対応して実行される主燃料噴射制御処理とを、図2及び図3に示すフローチャートに沿って説明する。
図2に示すように、低温始動制御処理では、まずS110(Sはステップを表す)にて、メインタンク4内の主燃料のアルコール濃度を推定するアルコール濃度推定処理を実行する。このアルコール濃度推定処理では、例えば、燃料噴射量の演算時に空燃比センサ66からの検出信号に基づき排気中の酸素濃度が所定値以下となるように更新される補正係数(空燃比補正係数)の学習値をEEPROM84から読み込み、その読み込んだ空燃比補正係数の学習値の基準値(値1)からのずれ量に応じて主燃料のアルコール濃度を推定するようにされており、その推定には、例えば、図4(a)に示すアルコール濃度推定マップが用いられる。
つまり、燃料噴射量の演算は、吸気量センサ22にて検出される吸入空気量と回転角センサ58からの検出信号に基づき得られるエンジン回転数NEとから、主燃料インジェクタ28からの主燃料の基本噴射量を求め、この基本噴射量を、空燃比センサ66等からの検出信号に基づき補正する、といった手順で実行される。そして、その空燃比センサ66を用いた空燃比のフィードバック制御では、主燃料のアルコール濃度が高くなるほど、排気中の酸素濃度が高くなるため、空燃比補正係数も大きくなり、EEPROM84にはその学習値として大きい値が記憶されることになる。そこで、S110では、この空燃比補正係数の学習値と図4(a)に示したマップとを用いて、主燃料のアルコール濃度を推定するのである。
このようにS110にて主燃料のアルコール濃度が推定されると、S120に移行して、水温センサ54からの検出信号をAD変換することによりエンジン2の冷却水温THWを読み込み、続くS130にて、その冷却水温THWとS110で推定した主燃料のアルコール濃度とから、エンジン2の始動に補助燃料を用いる低温始動の実行条件(低温始動条件)が成立したか否かを判断する。
つまり、主燃料は、アルコール濃度が高いほど点火し難く、また、温度が低いほど点火し難いことから、S130では、冷却水温THWと主燃料のアルコール濃度とをパラメータとする図4(b)に示す低温始動条件成立判定マップを用いて、低温始動条件が成立したか否かを判断する。
そして、S130にて、低温始動条件は成立していないと判断すると、主燃料だけでエンジン2を始動できるので、当該低温始動制御処理をそのまま終了し、逆に、S130にて、低温始動条件が成立したと判断すると、続くS140に移行して、運転者によりエンジン2のスタータが駆動(オン)されたか否かを判断することにより、スタータが駆動されるのを待つ。
次に、S140にて、スタータが駆動されたと判断されると、S150に移行して、サブタンク6に設けられた燃料スイッチ(SW)40がオン状態になっているか否かを判断する。そして、燃料スイッチ40がオフ状態(つまり、サブタンク6に補助燃料が充分残っている場合)であれば、S170にて、低温始動制御時間として予め設定された基準時間(例えば30秒)を設定し、逆に、燃料スイッチ40がオン状態(つまり、サブタンク6内の補助燃料の残量が少ない場合)であれば、S160にて、低温始動制御時間として基準時間の2分の1の時間(例えば15秒)を設定する。
次に、S160又はS170にて低温始動制御時間が設定されると、S180にて、補助燃料供給ポンプ34を駆動し、燃料遮断弁36を開弁することによりサブタンク6から補助燃料噴射ノズル30への燃料供給を開始する。そして、続くS190にて、燃料制御弁38を所定デューティ比でデューティ駆動することにより、補助燃料噴射ノズル30からの補助燃料の噴射量を、エンジン2の始動に必要な噴射量まで増量し、続くS200にて、マイコン82内のタイマを起動することにより、サブタンク6からの補助燃料供給時間の計時を開始する。
次に、S210では、回転角センサ58からの検出信号に基づきエンジン回転数NEを求め、そのエンジン回転数NEが予め設定された始動判定回転数NE1(例えば800[rpm])以上になったか否かを判断することにより、エンジン回転数NEが始動判定回転数NE1に達するのを待つ。そして、S210にて、エンジン回転数NEが始動判定回転数NE1に達したと判断されると、S220に移行して、燃料制御弁38の駆動デューティ比をエンジン2の運転を維持するのに必要な最低維持デューティ比に変更することで、補助燃料噴射ノズル30からの補助燃料の噴射量をエンジン2の運転を継続するのに最低必要な量まで減量する。
次に、S230では、S200で計時を開始したタイマによる計時時間(燃料供給時間)がS160又はS170にて設定した低温始動制御時間に達したか否かを判断することにより、低温始動制御時間が経過するのを待つ。そして、燃料供給時間が低温始動制御時間に達すると、S240に移行して、燃料制御弁38、燃料遮断弁36及び補助燃料供給ポンプ34の駆動を停止することにより、サブタンク6から補助燃料噴射ノズル30への燃料供給(換言すれば補助燃料の噴射)を停止し、当該低温始動制御処理を終了する。
次に、図3に示す主燃料噴射制御処理は、上述した低温始動制御と同様にエンジンECU80の起動直後から実行される処理である。この主燃料噴射制御では、まずS300にて、上述したS110〜S130と同様の手順で低温始動条件が成立しているか否かを判定する。
そして、低温始動条件が成立していなければ、S310にて、主燃料供給ポンプ42を駆動することによりメインタンク4から主燃料インジェクタ28への燃料供給を開始し、続くS320にて、エンジン2の回転に同期して気筒毎に主燃料インジェクタ28を駆動することにより、各気筒にエンジン始動用の主燃料を供給する始動時噴射制御処理を実行する。また、この始動時噴射制御処理にてエンジン2が始動されると、S330に移行して、エンジン始動後の通常の燃料噴射制御処理を実行する。
一方、S300にて、低温始動条件が成立していると判断されると、S340に移行して、運転者によりエンジン2のスタータが駆動(オン)されたか否かを判断することにより、スタータが駆動されるのを待つ。そして、スタータが駆動されると、S350に移行して、主燃料供給ポンプ42を停止することによりメインタンク4から主燃料インジェクタ28への燃料供給を停止させ、S360にて、回転角センサ58からの検出信号に基づきエンジン回転数NEを求め、そのエンジン回転数NEが予め設定された噴射開始判定回転数NE2以上になったか否かを判断することにより、エンジン回転数NEが噴射開始判定回転数NE2に達するのを待つ。なお、噴射開始判定回転数NE2は、始動判定回転数NE1と同じか始動判定回転数NE1よりも低い回転数に設定される。
そして、S360にて、エンジン回転数NEが噴射開始判定回転数NE2に達したと判断されると、S370に移行して、主燃料供給ポンプ42を駆動することによりメインタンク4から主燃料インジェクタ28への燃料供給を開始し、続くS380にて、エンジン2の回転に同期して気筒毎に主燃料インジェクタ28を一定時間だけ駆動することにより、各気筒に主燃料を一定量だけ噴射供給する定量噴射制御処理を実行する。
また、この定量噴射制御処理の実行中は、S390にて、低温始動制御処理が終了したか否かを判断し、低温始動制御処理が終了していなければ再度S380に移行することで、低温始動制御処理の状態を監視し、S390にて低温始動制御処理が終了したと判断すると、S330に移行して、エンジン始動後の通常の燃料噴射制御処理を実行する。
以上説明したように、本実施形態のエンジン制御装置では、イグニッションスイッチ(IGSW)がオンされ、エンジンECU80が起動されると、エンジンECU80にて低温始動制御処理と主燃料噴射制御処理とが実行される。
そして、エンジンECU80の起動時(換言すればエンジン2の始動時)に、エンジン2の冷却水温THWが低く、メインタンク4に蓄積された主燃料(アルコール混合燃料)ではエンジン2を始動できない場合(つまり低温始動制御実行条件成立時)には、図5に示すように、運転者がスタータの駆動を開始するのと同時に(時点t1)、補助燃料噴射ノズル30から、燃料制御弁38の駆動デューティ比に対応した噴射率にて補助燃料が噴射される。
この補助燃料の燃料噴射は、低温始動制御時間だけ継続されるが、その噴射機関中に、エンジン回転数NEが噴射開始判定回転数NE2に達すると(時点t2)、主燃料インジェクタ28から各気筒に一定量の主燃料が噴射供給されるようになり、更に、エンジン回転数NEが始動判定回転数NE1に達すると(時点t3)、燃料制御弁38の駆動デューティ比が、主燃料の定量噴射と補助燃料の噴射とでエンジン2の運転を継続するのに必要な最低維持デューティ比にまで低減されて、補助燃料の噴射量が抑制される。
このため、エンジン2の始動時に、冷却水温THW(延いてはエンジン温度)が低く、主燃料ではエンジン2を始動できない場合であっても、エンジン2に補助燃料を噴射供給することで、エンジン2を確実に始動することができるようになり、低温始動制御時間経過後(時点t4)、補助燃料の噴射を停止して、主燃料だけでエンジン2を運転する通常の燃料噴射制御処理に移行しても、エンジン2の運転を安定して継続することができる。
また、本実施形態では、サブタンク6に設けられた燃料スイッチ40がオン状態である場合には、エンジンECU80がサブタンク給油ランプ86を点灯して、運転者に対して補助燃料の給油を促し、しかも、エンジンECU80が低温始動制御処理によって補助燃料噴射ノズル30から補助燃料を噴射供給させる際には、その噴射供給時間である低温始動制御時間を、通常時の基準時間の2分の1の時間に設定することにより、低温始動制御処理の終了タイミングを図5に示す時点t4から時点t4′へと早めて、エンジン2に補助燃料を噴射供給する時間を抑制する。
このため、本実施形態のエンジン制御装置によれば、燃料スイッチ40によりサブタンク6内の補助燃料の残量の低下が検出されてから補助燃料が空になるまでに、低温始動制御処理によりエンジン2を始動することのできる始動可能回数を増加させ、サブタンク給油ランプ86の点灯後、補助燃料が供給されずにサブタンク内の補助燃料が空になる確率を低下させることができる。
なお、本実施形態においては、燃料スイッチ40が本発明の残量低下検出手段に相当し、サブタンク給油ランプ86が本発明の表示手段に相当し、エンジンECU80が本発明の報知手段に相当する。また、エンジンECU80にて実行される制御処理のうち、上述したS130及びS300にて実行される低温始動条件の判定処理が、本発明の低温始動判定手段に相当し、主燃料噴射制御処理のS320にて実行される始動時噴射制御処理が、本発明の通常始動制御手段に相当し、低温始動制御処理のS140〜S240にて実行される補助燃料の噴射制御処理が、本発明の低温始動制御手段に相当し、このS140〜S240の処理のうち、特にS160の処理が、本発明の補助燃料消費抑制手段に相当する。
(第2実施形態)
ところで、第1実施形態では、燃料スイッチ40がオン状態である場合には、エンジンECU80がサブタンク給油ランプ86を点灯するものとして説明したが、燃料スイッチ40がオン状態である場合には、補助燃料の消費に伴い、運転者に対して燃料補給をより強く催促できるようにすることが望ましく、そのためには、例えば、サブタンク給油ランプ86の点灯状態を変化させるようにするとよい。
そこで、このようにサブタンク給油ランプ86の点灯状態を変化させるのに好適なエンジン制御装置について、本発明の第2実施形態として説明する。
なお、第2実施形態のエンジン制御装置の構成は、第1実施形態と同様であり、第1実施形態と異なる点は、エンジンECU80にて実行される低温始動制御処理とサブタンク給油ランプ86の点灯制御処理であるので、以下の説明では、これら各制御処理の手順を図6、図7に示すフローチャートに沿って説明する。
図6に示す低温始動制御処理は、第1実施形態の低温始動制御処理と同様、エンジンECU80にて起動直後に実行される処理であり、この処理が開始されると、エンジンECU80は、まずS410にて、燃料スイッチ40がオン状態であるか否かを判断する。
そして、燃料スイッチ40がオン状態でなければ、S420にて、低温始動カウント値nに初期値「0」を設定し、続くS430にて、その低温始動カウント値nを不揮発性メモリであるEEPROM84に書き込んだ後、S440に移行し、逆に、燃料スイッチ40がオン状態であれば、そのままS440に移行する。
次に、S440では、上述したS110〜S130と同様の手順で低温始動条件が成立しているか否かを判定し、低温始動条件が成立していなければ、そのまま当該処理を終了し、逆に低温始動条件が成立していれば、S450に移行して、上述したS140〜S240と同様の手順で補助燃料噴射制御処理を実行する。
そして、この補助燃料噴射制御処理が終了すると、S460に移行して、EEPROM84から低温始動カウント値nを読み出し、続くS470にて、その読み出した低温始動カウント値nに値1を加算(インクリメント)し、その加算後の低温始動カウント値nをEEPROM84に書き込むことで、EEPROM84内の低温始動カウント値nを更新し、当該処理を終了する。
次に、図7に示す給油ランプ点灯制御処理は、上述した低温始動制御処理等と共に、エンジンECU80にて起動直後に実行される処理である。
この給油ランプ点灯制御処理では、まずS510にて、燃料スイッチ40がオン状態であるか否かを判断し、燃料スイッチ40がオン状態でなければ、S520にて、サブタンク給油ランプ86を消灯した後、当該処理を終了する。
一方、S510にて、燃料スイッチ40がオン状態であると判断されると、S530にて、サブタンク給油ランプ86を点灯し、S540に移行する。S540では、EEPROM84から低温始動カウント値nを読み出し、その値nが予め設定された所定値Kn(例えば値3)以上であるか否かを判断する。
そして、低温始動カウント値nが所定値Knに達していなければ、そのまま当該処理を終了し、逆に、低温始動カウント値nが所定値Kn以上であれば、サブタンク給油ランプ86の点灯を点滅に切り換え、当該処理を終了する。
このように、本実施形態のエンジン制御装置では、エンジンECU80が起動されてエンジン2を始動する際に、低温始動条件が成立して補助燃料噴射制御処理を実行すると、低温始動カウント値nをインクリメントすることにより、補助燃料噴射制御処理の実行回数(低温始動回数)をカウントし、そのカウント値(低温始動カウント値n)が所定値Kn(例えば3回)以上になると、サブタンク給油ランプ86の点灯状態を、通常の点灯から点滅に切り換えるようにされている。
従って、本実施形態によれば、燃料スイッチ40がオン状態となってサブタンク給油ランプ86を点灯してサブタンク6への給油がなされず、その後の補助燃料噴射制御処理によってサブタンク6内の補助燃料が更に低下した際に、サブタンク給油ランプの点灯状態を変化させることで、運転者に対して、サブタンク6への燃料補給をより強く促し、サブタンク6内の燃料が空になるのを抑制できる。
なお、本実施形態においては、図7に示す給油ランプ点灯制御処理が本発明の報知手段に相当する。
以上、本発明を適用した2つの実施形態について説明したが、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて、種々の態様を採ることができる。
以下、その態様について上記各実施形態の変形例として説明する。
(変形例1)
上記第2実施形態では、図6のS450にて実行される補助燃料噴射制御処理は、第1実施形態と同様の手順(S140〜S240)で実行されるものとして説明したが、本実施形態では、必ずしも補助燃料噴射制御処理を第1実施形態と同様に実行する必要はなく、例えば、第1実施形態の補助燃料噴射制御処理(S140〜S240)からS150、S160の処理を削除して、燃料スイッチ40のオン・オフ状態にかかわらず低温始動制御時間には予め設定された基準時間を設定するようにしてもよい。
つまり、このようにすると、サブタンク6内の燃料低下は抑制することはできないものの、サブタンク給油ランプ86の点灯状態の変化によって、運転者がサブタンク6に補助燃料を補給するのを促進することができるので、サブタンク6内の補助燃料が空になって低温始動時にエンジンを始動できなくなる確率を低減することはできる。
(変形例2)
上記第2実施形態では、燃料スイッチ40がオン状態であるときの低温始動回数(低温始動カウント値n)からサブタンク6内の補助燃料の更なる低下を検出して、サブタンク給油ランプ86の点灯状態を、通常の点灯から点滅に切り換えるものとして説明したが、燃料スイッチ40がオン状態であるときには、低温始動回数(低温始動カウント値n)に代えて、エンジンECU80の起動回数(換言すればエンジン2の始動回数)をカウントするようにし、そのカウント値が設定値以上になったときに、サブタンク給油ランプ86の点灯状態を、通常の点灯から点滅に切り換えるようにしてもよい。
そして、このようにしても、サブタンク給油ランプ86を点灯してもサブタンク6への給油がなされないときに、運転者に対してサブタンク6への燃料補給をより強く要求して、サブタンク6内の燃料が空になるのを抑制できる。
なお、このように、燃料スイッチ40がオン状態であるときのエンジン2の低温始動回数(若しくは始動回数)に基づきサブタンク給油ランプ86の点灯状態を変更する際には、単にサブタンク給油ランプ86を点灯から点滅に切り換えるのではなく、エンジン2の低温始動回数(若しくは始動回数)が増加するに連れて、サブタンク給油ランプ86の点滅間隔をより短くするか、或いは、エンジン2の低温始動回数(若しくは始動回数)に応じてサブタンク給油ランプ86の点灯時の色を変化させるようにしてもよい。
また、上記説明では、燃料スイッチ40がオン状態であるとき(つまり補助燃料の残量低下時)に、その旨を報知するための表示手段として、サブタンク給油ランプ86を用いるものとしているが、このサブタンク給油ランプ86は、一般的な電球からなるランプに限らず、発光ダイオードであってもよい。また、表示手段として、液晶等からなる表示パネルを用い、その表示パネルへの文字や記号の表示によって補助燃料の残量低下を報知するようにしてもよい。
(変形例3)
図2の低温始動制御処理において、低温始動制御時間には、燃料スイッチ40がオン状態であるか否かによって、基準時間若しくは基準時間よりも短い時間を設定するものとして説明したが、燃料スイッチ40がオン状態であるときに低温始動制御時間を設定するS160の処理では、図8に示すように、エンジン2の低温始動回数(低温始動カウント値n)に応じて、その低温始動回数が増加するに連れて低温始動制御時間が短くなるように、低温始動時間を設定するようにしてもよい。
そして、このようにすれば、燃料スイッチ40がオン状態であるときにエンジン2が低温始動されることによって減少する補助燃料の量を更に抑制することができるようになる。
(変形例4)
図2の低温始動制御処理では、燃料スイッチ40がオン状態であるか否かによって、低温始動制御時間を変更するものとして説明したが、エンジン2の低温始動時には、図9に示すように、低温始動制御時間は一定の基準時間に固定しておき、エンジン2の始動開始後(時点t1)、エンジン回転数NEが始動判定回転数NE1に達するまでの間(時点t3)、S190の処理にて補助燃料噴射ノズル30から噴射させる補助燃料の噴射量を、燃料スイッチ40がオフ状態である通常時よりも減らすようにしてもよい。
そして、このようにしても、燃料スイッチ40がオン状態であるときにエンジン2が低温始動されることによって減少する補助燃料の量を更に抑制することができる。
なお、この場合、燃料スイッチ40がオン状態であるときに補助燃料噴射ノズル30から噴射させる補助燃料の噴射量は、通常時よりも少ない一定量であってもよいが、より好ましくは、図9に示すように、エンジン2の低温始動回数(低温始動カウント値n)が増加するに連れて補助燃料の噴射量が少なくなるようにするとよい。
(変形例5)
第1実施形態では、燃料スイッチ40がオン状態であるときに、サブタンク給油ランプ86を点灯して、運転者にサブタンク6への補助燃料の補給を促すものとして説明したが、このようにサブタンク給油ランプ86を点灯するようにしても、例えば、春先にサブタンク給油ランプ86が点灯したような場合には、運転者は、これから暖かくなるので低温始動によってサブタンク6内の補助燃料が消費されることはないと判断して、サブタンク6への補給を行わないことが考えられる。
そして、このようにサブタンク6への燃料補給が行われない状態で、季節が夏から秋、秋から冬へと変化し、エンジン2の低温始動が行われるようになると、サブタンク6内の補助燃料が急速に減少して、低温始動時にエンジンを始動できなくなることが考えられる。
そこで、このような問題を防止するには、エンジンECU80において、図10に示す給油ランプ点灯制御処理を実行するようにするとよい。
すなわち、図10に示す給油ランプ点灯制御処理は、第1実施形態のエンジンECU80において、図2に示した低温始動制御処理等と共に、エンジンECU80の起動直後に実行される処理である。
そして、この給油ランプ点灯制御処理では、まずS610にて、燃料スイッチ40がオン状態であるか否かを判断し、燃料スイッチ40がオン状態でなければ、S620にて、サブタンク給油ランプ86を消灯すると共に、気温変化判定用の2つのカウント値m、jに初期値(値0)を設定してEEPROM84内に格納した後、当該処理を終了する。
一方、S610にて、燃料スイッチ40がオン状態であると判断されると、S630にて、サブタンク給油ランプ86を点灯して、S640に移行する。そして、S640では、EEPROM84からカウント値mを読み出し、そのカウント値mが予め設定された所定値Km(例えば値100)以上であるか否かを判断する。
次に、S640にて、カウント値mが所定値Kmに達していないと判断されると、S650に移行して、エンジン2の冷却水温THWが、エンジン2の低温始動がなされることのない温暖な気候を表す温度(例えば20°C)以上であるか否かを判断する。
そして、S650にて、冷却水温THWが20°C以上であると判断されると、S660に移行して、カウント値mに値1を加えることによりカウント値mを更新し、その更新後のカウント値mをEEPROM84に書き込み、当該処理を終了し、逆に、S650にて、冷却水温THWは20°Cに達していないと判断されると、そのまま当該処理を終了する。
次に、S640にて、カウント値mが所定値Kmに達していないと判断された場合には、670に移行して、EEPROM84からカウント値jを読み出し、そのカウント値jが予め設定された所定値Kj(例えば値10)以上であるか否かを判断する。
そして、S670にて、カウント値jが所定値Kjに達していないと判断されると、S680に移行して、エンジン2の冷却水温THWが、エンジン2の低温始動条件が成立する温度(本実施形態では17°C)よりも1〜2°高い温度範囲(例えば18〜19°C)内にあるか否かを判断する。
S680にて、冷却水温THWが18〜19°Cであると判断されると、S690に移行して、カウント値jに値1を加えることによりカウント値jを更新し、その更新後のカウント値jをEEPROM84に書き込み、当該処理を終了し、逆にS680にて、冷却水温THWは18〜19°C内にないと判断されると、S650に移行する。
また、S670にて、カウント値jが所定値Kjに達していると判断されると、S700に移行して、サブタンク給油ランプ86の点灯状態を、通常の点灯から点滅に切り換え、当該処理を終了する。
このように、図10に示した給油ランプ点灯制御処理では、燃料スイッチ40がオン状態であるときに、エンジン始動時の冷却水温THWが20°C以上となった回数mが所定値Km(例えば100回)以上となり、その後、その冷却水温THWが18〜19°Cとなった回数jが、所定値Kj以上となると、燃料スイッチ40がオン状態となってから、気温(換言すれば季節)が、エンジン2の低温始動が行われることのない気温(換言すれば温暖な季節)からエンジン2の低温始動条件が成立し始める気温(換言すれば冬季)へと変化したと判断して、サブタンク給油ランプ86の点灯状態を、通常の点灯から点滅に切り換える。
従って、第1実施形態のエンジン制御装置において、エンジンECU80にて、この給油ランプ点灯制御処理を実行するようにすれば、運転者に対して、気温(季節)の変化に伴いエンジン2の低温始動が始まる前の適正な時期に、サブタンク6への補助燃料の補給を催促することができるようになり、その後の低温始動時にエンジン2を始動できなくなるのを防止することができる。
なお、図10に示した給油ランプ点灯制御処理において、S640〜S690の処理は、本発明の気温変化検出手段に相当する。
また、図10に示した給油ランプ点灯制御処理は、図7に示した第2実施形態の給油ランプ点灯制御処理と組み合わせ、S650、S690又はS700の処理実行後は、図7のS540の処理を実行し、このS540にて、低温始動カウント値nが所定値Kn以上であると判断された際には、サブタンク給油ランプ86の点灯状態(点滅間隔や点灯色等)を更に変化させるようにしてもよい。
(変形例6)
上記実施形態又は変形例では、燃料スイッチ40がオン状態となってサブタンク給油ランプ86の点灯を開始してからサブタンク6内の補助燃料が空になる迄の時間を延ばすことはできるが、運転者がサブタンク給油ランプ86の点灯状態を見てサブタンク6に補助燃料を補給しなければ、最終的には、サブタンク6内の補助燃料が無くなり、低温時にエンジン2を始動することができなくなってしまう。
そして、このようにエンジン2を始動できなくなった場合、運転者は、その原因が補助燃料の燃料切れによるものなのか、或いは、メインタンク4からの燃料供給系や点火系の故障等、エンジン2の故障によるものなのかを判断して、燃料補給や修理等の対策を行う必要があるが、サブタンク給油ランプ86が点灯しているからといってサブタンク6が空になっているとは限らないので、エンジン始動不良の原因は、サブタンク給油ランプ86の点灯状態から特定することはできない。
そこで、エンジン2の始動不良が発生した際に、その原因がサブタンク6内の補助燃料の燃料切れによるものなのか、或いは、エンジン2の故障によるものなのかを簡単に識別できるようにするには、例えば、図2に示した第1実施形態の低温始動制御処理を、図11に示すように変更するとよい。
この低温始動制御処理は、基本的には図2に示した第1実施形態のものと同様であり、異なる点は、S200の処理実行後にS202の判定処理を実行し、この判定処理の判定結果に従い、S210の処理に移行するか、S204,S206の処理を実行するかを切り換えるようにした点である。
すなわち、図11に示した低温始動制御処理では、S200にて、マイコン82内のタイマを起動して、サブタンク6からの補助燃料供給時間の計時を開始すると、S202にて、その計時時間が、補助燃料の噴射を開始してからエンジン回転数NEが始動判定回転数NE1以上になるのに必要な時間(例えば5秒)よりも長い設定時間T1以上になったか否かを判断し、タイマによる計時時間が設定時間T1に達していなければ、S210に移行して、S210とS202の判定処理を繰り返し実行するようにし、S210でエンジン回転数NEが始動判定回転数NE1に達したと判断される前に、S202でタイマによる計時時間が設定時間T1以上になったと判断されると、S204にて、サブタンク6内の補助燃料が切れたと判断してEEPROM84にその旨を記憶し、S206にて、チェックエンジンランプ88を点灯して、低温始動制御処理を終了する。
この結果、エンジン2の始動時に低温始動条件が成立して補助燃料を噴射供給しているにもかかわらず、設定時間T1が経過してもエンジン2を始動できないときには、EEPROM84にサブタンク6の燃料切れが記憶されて、チェックエンジンランプ88が点灯されることになり、運転者は、チェックエンジンランプ88の点灯により、エンジン2の始動不良を検知でき、しかも、その始動不良の原因がサブタンク6の燃料切れによるものなのか否かを、EEPROM84に記憶された情報に基づき簡単に識別することができるようになる。
なお、図11に示した低温始動制御処理において、S202、S204及びS206の処理は、本発明の燃料切れ判定手段に相当する。
第1実施形態のエンジンとその制御系全体の構成を表す概略構成図である。 第1実施形態のエンジンECUにて実行される低温始動制御処理を表すフローチャートである。 第1実施形態のエンジンECUにて実行される主燃料噴射制御処理を表すフローチャートである。 図2の低温始動制御処理の実行時に使用されるアルコール濃度推定マップ及び低温始動条件成立判定マップを表す説明図である。 第1実施形態のエンジンECUによる低温始動時の制御動作を説明するタイムチャートである。 第2実施形態のエンジンECUにて実行される低温始動制御処理を表すフローチャートである。 第2実施形態のエンジンECUにて実行される給油ランプ点灯制御処理を表すフローチャートである。 変形例3の低温始動制御時間の設定動作を説明する説明図である。 変形例4の補助燃料噴射量の設定動作を説明する説明図である。 変形例5の給油ランプ点灯制御処理を表すフローチャートである。 変形例6の低温始動制御処理を表すフローチャートである。
符号の説明
2…エンジン、4…メインタンク、6…サブタンク、10…吸気通路、12…サージタンク、12…吸気通路、14…サージタンク、14…吸気マニホールド、16…吸気ポート、18…吸気弁、20…燃焼室、22…吸気量センサ、24…モータ、26…スロットルバルブ、27…スロットルセンサ、28…主燃料インジェクタ、30…補助燃料噴射ノズル、32…供給経路、34…補助燃料供給ポンプ、36…燃料遮断弁、38…燃料制御弁、40…燃料スイッチ、42…主燃料供給ポンプ、44…キャニスタ、46…パージバルブ、50…点火プラグ、52…点火コイル、54…水温センサ、56…ノックセンサ、58…回転角センサ、60…排気通路、62…排気ポート、64…排気弁、66…空燃比センサ、68…触媒装置、70…アクセルペダル、72…アクセルセンサ、80…エンジンECU、82…マイコン、84…EEPROM、86…サブタンク給油ランプ、88…チェックエンジンランプ。

Claims (14)

  1. 主燃料と、該主燃料とは性状が異なり主に低温始動時の燃焼を補助する補助燃料とを用いるフレックス燃料用エンジンにおいて、
    主燃料を蓄えるメインタンクと、
    補助燃料を蓄えるサブタンクと、
    エンジン始動時に、前記主燃料にてエンジンを始動可能か否かを判定する低温始動判定手段と、
    該低温始動判定手段にてエンジンが始動可能であると判定されると、エンジンに前記メインタンク内の主燃料を供給することによりエンジンを始動する通常始動制御手段と、
    前記低温始動判定手段にてエンジンが始動可能でないと判定されると、エンジンに前記サブタンク内の補助燃料を供給することによりエンジンを始動する低温始動制御手段と、
    を備え、エンジンの始動後は前記メインタンク内の主燃料をエンジンに供給してエンジンの運転を制御するエンジン制御装置であって、
    前記補助燃料の残量が予め設定された残量以下に低下したことを検出する残量低下検出手段と、
    前記残量低下検出手段にて補助燃料の残量低下が検出されているときには、エンジンの低温始動時に前記低温始動制御手段がエンジンに供給する補助燃料量を、前記残量低下検出手段にて補助燃料の残量低下が検出されていない通常時よりも減少させる補助燃料消費抑制手段と、
    を設けたことを特徴とするエンジン制御装置。
  2. 前記補助燃料消費抑制手段は、前記低温始動制御手段による補助燃料の供給時間を通常時よりも短縮することにより、エンジンに供給する補助燃料量を通常時よりも減少させることを特徴とする請求項1に記載のエンジン制御装置。
  3. 前記補助燃料消費抑制手段は、前記残量低下検出手段にて補助燃料の残量低下が検出されているときに前記低温始動制御手段がエンジンを始動した回数が多くなるほど、前記低温始動制御手段による補助燃料の供給時間が短くなるように、前記補助燃料の供給時間を短縮することを特徴とする請求項2に記載のエンジン制御装置。
  4. 前記補助燃料消費抑制手段は、前記低温始動制御手段が補助燃料を供給する際の単位時間当たりの燃料供給量を通常時よりも減少させることにより、エンジンに供給する補助燃料量を通常時よりも減少させることを特徴とする請求項1に記載のエンジン制御装置。
  5. 前記補助燃料消費抑制手段は、前記残量低下検出手段にて補助燃料の残量低下が検出されているときに前記低温始動制御手段がエンジンを始動した回数が多くなるほど、前記低温始動制御手段が補助燃料を供給する際の単位時間当たりの燃料供給量が少なくなるように、前記補助燃料の単位時間当たりの燃料供給量を減少させることを特徴とする請求項4に記載のエンジン制御装置。
  6. 前記残量低下検出手段にて補助燃料の残量低下が検出されると、補助燃料の残量低下を報知する報知手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載のエンジン制御装置。
  7. 前記報知手段は、前記残量低下検出手段にて補助燃料の残量低下が検出されているときに前記低温始動制御手段がエンジンを始動した回数に応じて、前記残量低下の報知形態を変化させることを特徴とする請求項6に記載のエンジン制御装置。
  8. 前記報知手段は、前記残量低下検出手段にて補助燃料の残量低下が検出されているときに当該エンジン制御装置が起動された回数に応じて、前記残量低下の報知形態を変化させることを特徴とする請求項6に記載のエンジン制御装置。
  9. 主燃料と、該主燃料とは性状が異なり主に低温始動時の燃焼を補助する補助燃料とを用いるフレックス燃料用エンジンにおいて、
    主燃料を蓄えるメインタンクと、
    補助燃料を蓄えるサブタンクと、
    エンジン始動時に、前記主燃料にてエンジンを始動可能か否かを判定する低温始動判定手段と、
    該低温始動判定手段にてエンジンが始動可能であると判定されると、エンジンに前記主燃料を供給することによりエンジンを始動する通常始動制御手段と、
    前記低温始動判定手段にてエンジンが始動可能でないと判定されると、エンジンに前記補助燃料を供給することによりエンジンを始動する低温始動制御手段と、
    を備え、エンジンの始動後は前記主燃料をエンジンに供給してエンジンの運転を制御するエンジン制御装置であって、
    前記補助燃料の残量が予め設定された残量以下に低下したことを検出する残量低下検出手段と、
    該残量低下検出手段にて補助燃料の残量低下が検出されると、補助燃料の残量低下を報知する報知手段と、
    を備え、該報知手段は、前記残量低下検出手段にて補助燃料の残量低下が検出されているときに前記低温始動制御手段がエンジンを始動した回数に応じて、前記残量低下の報知形態を変化させることを特徴とするエンジン制御装置。
  10. 主燃料と、該主燃料とは性状が異なり主に低温始動時の燃焼を補助する補助燃料とを用いるフレックス燃料用エンジンにおいて、
    主燃料を蓄えるメインタンクと、
    補助燃料を蓄えるサブタンクと、
    エンジン始動時に、前記主燃料にてエンジンを始動可能か否かを判定する低温始動判定手段と、
    該低温始動判定手段にてエンジンが始動可能であると判定されると、エンジンに前記主燃料を供給することによりエンジンを始動する通常始動制御手段と、
    前記低温始動判定手段にてエンジンが始動可能でないと判定されると、エンジンに前記補助燃料を供給することによりエンジンを始動する低温始動制御手段と、
    を備え、エンジンの始動後は前記主燃料をエンジンに供給してエンジンの運転を制御するエンジン制御装置であって、
    前記補助燃料の残量が予め設定された残量以下に低下したことを検出する残量低下検出手段と、
    該残量低下検出手段にて補助燃料の残量低下が検出されると、補助燃料の残量低下を報知する報知手段と、
    を備え、該報知手段は、前記残量低下検出手段にて補助燃料の残量低下が検出されているときに当該エンジン制御装置が起動された回数に応じて、前記残量低下の報知形態を変化させることを特徴とするエンジン制御装置。
  11. 前記残量低下検出手段にて補助燃料の残量低下が検出されると、エンジン始動毎にエンジン始動時のエンジン温度(エンジン冷却水温等)をサンプリングし、該サンプリングしたエンジン温度の変化に基づき、前記低温始動制御手段によるエンジン始動が実行されることのない気温が続く状態から前記低温始動制御手段によるエンジン始動が実行される気温への移行時期を検出する気温変化検出手段を備え、
    前記報知手段は、前記気温変化検出手段にて前記低温始動制御手段によるエンジン始動が実行される気温への移行時期が検出されると、前記残量低下の報知形態を変化させてサブタンクへの給油を促すことを特徴とする請求項6〜請求項10の何れかに記載のエンジン制御装置。
  12. 前記報知手段は、ランプ、発光ダイオード、液晶等の表示手段を駆動することにより前記補助燃料の残量低下を報知し、前記残量低下の報知形態として、表示手段の点灯パターン、点灯色、表示文字、表示記号の少なくとも一つを変化させることを特徴とする請求項7〜請求項11の何れかに記載のエンジン制御装置。
  13. 前記残量低下検出手段にて補助燃料の残量低下が検出されているときに、前記低温始動制御手段の動作によってエンジンを始動できたか否かを判定し、前記低温始動制御手段の動作によってエンジンを始動できなかった場合には、前記サブタンク内の補助燃料が無くなったと判断して、その旨を記憶媒体に記憶する燃料切れ判定手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項12の何れかに記載のエンジン制御装置。
  14. 前記燃料切れ判定手段は、前記サブタンク内の補助燃料が無くなったと判断すると、補助燃料が無くなったことを報知し、その旨を記憶媒体に記憶することを特徴とする請求項13に記載のエンジン制御装置。
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