JP2008013148A - 運転者保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステアリングホイールがチルト作動した場合も、膝保護用エアバッグ装置の運転者拘束性能を確保する。
【解決手段】チルト作動するステアリングコラム13の支持筒16に取付けられたニーエアバッグ取付ブラケット54にニーパネル70が一体的に形成されている。このため、ニーエアバッグ装置58がステアリングコラム13とともにチルト作動した場合には、ニーパネル70もチルト作動することで、ニーエアバッグ装置58とニーパネル70との相対位置が変化しないようになっている。
【選択図】図1

Description

本発明は運転者保護装置に係り、特に、自動車等の車両に使用される運転者保護装置に関する。
従来から、自動車等の車両に使用される運転者保護装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術では、ステアリングホイールのインストルメントパネルへの取付角度が調整可能なチルト機構を有するステアリングコラムに、車両衝突時(車両前突時)に運転者の膝を保護する膝保護用エアバッグ装置を取り付けている。
特開2004−98892号公報
しかしながら、特許文献1のような運転者保護装置では、ステアリングコラムがチルト作動した場合にも運転者を確実に拘束する必要があるため、膝保護用エアバッグが大型化すると共に設計も煩雑となる。
本発明は上記事実を考慮し、ステアリングホイールがチルト作動した場合も、膝保護用エアバッグ装置の運転者拘束性能を確保できる運転者保護装置を提供することが目的である。
請求項1記載の本発明の運転者保護装置は、インストルメントパネルへの取付角度を所定範囲調節可能とされたステアリングコラムと、前記ステアリングコラムに支持され、車両衝突時に前記インストルメントパネルの車室側に膝保護用エアバッグを膨張展開する膝保護用エアバッグ装置と、前記ステアリングコラムに支持され、膨張展開した前記膝保護用エアバッグの運転者と反対側で前記膝保護用エアバッグの車両前方への移動を抑制する膝保護用エアバッグ移動抑制手段と、を有することを特徴とする。
ステアリングコラムのインストルメントパネルへの取付角度を調節した場合には、ステアリングコラムに支持された膝保護用エアバッグ装置も移動する。この結果、運転者の体格に応じて膝保護用エアバッグ装置の位置が変化する。また、ステアリングコラムに支持された膝保護用エアバッグ移動抑制手段も同時に移動する。この結果、膝保護用エアバッグ装置と膝保護用エアバッグ移動抑制手段との相対位置は変化しない。このため、車両衝突時にインストルメントパネルの車室側に膨張展開した膝保護用エアバッグが、運転者の膝によってインストルメントパネルを押圧する方向へ移動した場合には、膝保護用エアバッグ移動抑制手段が膨張展開した膝保護用エアバッグの運転者と反対側で、膝保護用エアバッグの車両前方への移動を抑制する。従って、膝保護用エアバッグによって運転者の膝が確実に拘束される。また、膝保護用エアバッグが大型化することもなく、設計が煩雑となることもない。
請求項2記載の本発明は請求項1に記載の運転者保護装置において、前記膝保護用エアバッグ移動抑制手段は前記インストルメントパネルの裏面側に配置された板部材であることを特徴とする。
膝保護用エアバッグ移動抑制手段はインストルメントパネルの裏面側に配置された板部材であるため、簡単な構成で膝保護用エアバッグのインストルメントパネルを押圧する方向への移動を抑制できる。
請求項1記載の本発明の運転者保護装置は、ステアリングホイールの角度が変化した場合も、膝保護用エアバッグ装置の運転者拘束性能を確保できる。
請求項2記載の本発明の運転者保護装置は、簡単な構成でステアリングホイールの角度が変化した場合も、膝保護用エアバッグ装置の運転者拘束性能を確保できる。
本発明の第1実施形態に係る運転者保護装置について、図1〜図4に基づいて説明する。
なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢印INは車幅内側方向を、矢印UPは車両上方方向を示す。
図1には本発明の第1実施形態に係る運転者保護装置が車両左側から見た側断面図にて示されている。
図1に示される如く、本実施形態では、インストルメントパネル10の内部にインストルメントパネルリインフォースメント12が長手方向を車幅方向方向に沿って配置されている。また、インストルメントパネルリインフォースメント12はパイプ材で構成されており、その長手方向中間部には、ステアリングサポート14が固定されている。ステアリングサポート14の車両前側部に設けた連結部14Aには、ステアリングコラム13の支持筒16がその上端に設けた連結部16Aにおいて連結されており、ステアリングコラム13は車幅方向に沿った回転軸18を中心に車両上方(図1の矢印A方向)と車両下方(図1の矢印B方向)とへ回転自在にステアリングサポート14に支持されている。
ステアリングサポート14の車両後側部14Bには、ステアリングコラム13を所定角度回転した位置に保持するための保持枠22が設けられている。なお、図示を省略したが、保持枠22の車両前後方向から見た断面形状は略逆U字状とされており、保持枠22は上端において、ステアリングサポート14の車両後側部14Bに支持されている。
保持枠22の両側壁間には固定シャフト28が回転可能に架け渡されており、固定シャフト28の一端には調整レバー30が一方の端部30Aにおいて固定されている。また、調整レバー30が固定シャフト28を中心として車両下方(図1の矢印C方向)へ回転されることで、ステアリングコラム13が保持枠22に対して車両上下方向へ回転可能となる(ロック解除状態)。一方、調整レバー30が固定シャフト28を中心として車両上方(図1の矢印D方向)へ回転されることで、ステアリングコラム13が保持枠22に対して回転停止となる(ロック状態)。なお、ステアリングコラム13は車両後側へ向かうに従い上側へ向かう方向へ傾斜している。
従って、調整レバー30を矢印C方向へ移動することで、ステアリングコラム13をチルト作動でき、調整レバー30を矢印D方向へ移動することで、ステアリングコラム13を所定の位置に固定できるようになっている。
なお、ステアリングコラム13には、中心軸部分にステアリングシャフト40が挿通されており、ステアリングシャフト40はステアリングコラム13に対し、軸周りに回転可能で、軸方向への移動は阻止されている。また、ステアリングシャフト40の車両前側の端部40Aは、ステアリングコラム13から突出されて、車体側のステアリングギヤ機構42へ接続されている。一方、ステアリングシャフト40の車両後側の端部40Bには、ステアリングホイール44が支持されており、ステアリングホイール44は運転者に対向している。
ステアリングホイール44は、外周に円環状のリム部46を有しており、リム部46の内周面には所定数の棒状又は板状とされたスポーク部48の外側端が固定されている。また、所定数のスポーク部48の内側端には、例えば円柱形の箱状のボス部50が固定されており、ボス部50の裏壁50A(車両前側の壁)にステアリングシャフト40の車両後側の端部40Bがステアリングホイール44の回転中心部分(リム部46の中心部分)において固定されている。これにより、ステアリングホイール44が回転されることで、ステアリングシャフト40が軸周りに回転されて、車両が操舵されるようになっている。
図3には図1の3−3線に沿った拡大断面図が示されている。なお、図3においては、ステアリングコラム13の断面内部の図示を省略している。
図3に示される如く、ステアリングコラム13における支持筒16の下端部に設けた取付部16Bには、膝保護用エアバッグ装置としてのニーエアバッグ装置58がニーエアバッグ取付ブラケット54を介して取付けられている。また、ニーエアバッグ取付ブラケット54の車幅方向中央部に形成した取付部54Aが支持筒16の取付部16Bにボルト等の締結部材55によって固定されている。なお、ニーエアバッグ取付ブラケット54における取付部54Aの車幅方向両外側部にはニーエアバッグ支持部54Bが形成されており、これらのニーエアバッグ支持部54Bがニーエアバッグ装置58のモジュールケース62に固定されている。
図2に示される如く、ニーエアバッグ装置58は膝保護用エアバッグとしてのニーエアバッグ60を有しており、ニーエアバッグ60は車両衝突時(車両前突時)に運転席に着座した運転者82の膝82Aを拘束するように、インストルメントパネル10の下部10Aに沿って車両下方から上方に向かって膨張展開するようになっている。
なお、ニーエアバッグ60が展開する際の、車両衝突時(車両前突時)とは、実際に車両が他車両等に衝突した場合(クラッシュ)に加え、他車両等に衝突する前に衝突を予知した場合(プリクラッシュ)も含む。
図1に示される如く、ニーエアバッグ装置58は、モジュールケース62内にニーエアバッグ60と、ニーエアバッグ60に膨張用のガスを供給するインフレータ64を収納しており、ニーエアバッグ60の膨張力により展開するエアバッグエアバッグカバー66によりモジュールケース62の開口部62Aを覆った構成となっている。なお、インフレータ64は、図示しないエアバッグ制御装置により制御されて、車両の前面衝突が検知された場合に作動し、多量のガスを噴出してニーエアバッグ60内へ供給するようになっている。
インストルメントパネル10の下部10Aには、ニーエアバッグ装置58を収納するためのエアバッグ用開口部68が形成されており、エアバッグ用開口部68は長手方向を車幅方向とする矩形状となっている。また、エアバッグ用開口部68のインストルメントパネル10に沿った上下方向開口幅W1は、ニーエアバッグ装置58がステアリングコラム13とともにチルト作動した場合に、エアバッグ用開口部68の周縁部がニーエアバッグ装置58と干渉しない大きさに設定されている。
エアバッグエアバッグカバー66の上部66Aはインストルメントパネル10におけるエアバッグ用開口部68の上側周縁部10Bの車室側に重なっており、エアバッグエアバッグカバー66の下部66Bはインストルメントパネル10におけるエアバッグ用開口部68の下側周縁部10Cの車室側に重なっている。また、エアバッグエアバッグカバー66のインストルメントパネル10に沿った上下方向幅W2は、ニーエアバッグ装置58がステアリングコラム13とともにチルト作動した場合にも、常にエアバッグ用開口部68を覆う幅に設定されている。このため、ステアリングホイール44が車上下方向へチルト作動されても、エアバッグ用開口部68が露出しないようになっている。
インストルメントパネル10の下部10Aの車幅方向から見た断面形状は円弧状となっており、エアバッグエアバッグカバー66の車幅方向から見た断面形状も円弧状となっている。また、インストルメントパネル10の下部10Aの車幅方向から見た断面形状は、ステアリングコラム13のチルト作動にともなうエアバッグエアバッグカバー66の移動軌跡に略沿った円弧形状となっている。即ち、インストルメントパネル10の下部10Aの車幅方向から見た断面形状は、回転軸18を中心とする円弧形状に近い断面形状となっている。
従って、ステアリングコラム13のチルト作動にともなって、エアバッグエアバッグカバー66がインストルメントパネル10の下部10Aに沿って車両上下方向へ円滑に移動できるようになっている。
エアバッグエアバッグカバー66の上部66Aの上端縁部からは車両前側下方へ向かって折り返し部66Cが形成されており、折り返し部66Cは弾性力によってインストルメントパネル10の下部10Aに当たっている。同様に、エアバッグエアバッグカバー66の下部66Bの下端縁部からは車両後側上方へ向かって折り返し部66Dが形成されており、折り返し部66Dは弾性力によってインストルメントパネル10の下部10Aに当たっている。
なお、ステアリングコラム13がチルト作動した場合には、インストルメントパネル10の下部10Aとエアバッグエアバッグカバー66の折り返し部66C、66Dとの摺動によって、チルト作動を阻止するような大きな負荷が発生しないようになっている。また、折り返し部66C、66Dによってインストルメントパネル10の下部10Aとエアバッグエアバッグカバー66との間に隙間を無くして外観品質を向上できるようになっている。
図3に示される如く、ニーエアバッグ取付ブラケット54におけるニーエアバッグ支持部54Bの車幅方向両外側部には、膝保護用エアバッグ移動抑制手段としてのニーパネル(膝押さえブラケット)70が一体的に形成されている。これらのニーパネル70は、車両前後方向を長手方向とする矩形の板材で構成されている。
図1に示される如く、ニーパネル70の前部70Aは、モジュールケース62の上方に位置している。また、ニーパネル70の前後方向中間部70Bはインストルメントパネル10の下部10Aに向かって延設されており、ニーパネル70の後部70Cが、インストルメントパネル10の下部10Aの裏面(内側面)に接近した位置で、インストルメントパネル10の下部10Aの裏面沿って車両後側上方へ延長されている。
従って、ニーエアバッグ装置58がステアリングコラム13とともにチルト作動した場合には、ニーパネル70もチルト作動するため、ニーエアバッグ装置58とニーパネル70との相対位置は変化しないようになっている。また、図2に実線で示されるようにニーエアバッグ60が展開し、その後、図2に2点鎖線で示すように、膨張展開したニーエアバッグ60に運転者82の膝82Aが当たり、ニーエアバッグ60がインストルメントパネル10の下部10Aを押圧し、車両前方へ変形させる場合には、ニーパネル70がインストルメントパネル10の裏面側、即ち、膨張展開したニーエアバッグ60の運転者82の膝82Aと反対側からインストルメントパネル10の下部10Aを支持するようになっている。
この結果、ニーエアバッグ60がインストルメントパネル10の下部10Aとともに、運転者82の膝82Aと反対方向(図2の矢印E方向)へ移動する(逃げる)のを、ニーパネル70によって抑制できるようになっている。このため、ニーエアバッグ60によって運転者82の膝82Aを確実に拘束できるようになっている。
図1に示されるように、ステアリングコラム13の外周部はコラムカバー76で構成されている。なお、コラムカバー76の後壁部76Aからは、ステアリングホイール44が取付けられるステアリングシャフト40の車両後側の端部40Bが突出しており、コラムカバー76の側壁部76Bからは、調整レバー30が取付けられる固定シャフト28の端部が突出している。
図4には図1の4−4線に沿った拡大断面図が示されている。なお、図4においては、ステアリングコラム13の断面内部の図示を省略している。
図4に示される如く、インストルメントパネル10の下部10Aにおけるエアバッグ用開口部68の上方には、所定距離離間した位置にコラム用開口部80が形成されている。コラム用開口部80は矩形状となっており、コラムカバー76が車両上方(図4の矢印A方向)と車両下方(図4の矢印B方向)とへチルト作動可能に挿通されている。
なお、図4に2点鎖線で示すように、エアバッグ用開口部68から車室内に膨張展開したニーエアバッグ60は、車幅方向中央部60Aが、コラムカバー76の車両下方側に膨張展開すると共に、車幅方向両端部60Bがインストルメントパネル10の下部10Aに沿って、ニーパネル70の車室内側となる位置へ膨張展開するようになっている。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
車両が前面衝突すると(車両前突時に)、運転席に着座状態の運転者82は車両前方側へ慣性移動する。このため、運転者82の膝82Aはインストルメントパネル10の下部10Aに対して相対的に近づくことになり、膝82Aとインストルメントパネル10との隙間が狭まる。
一方、車両前突時には、図示を省略したエアバッグセンサによって衝突が検地され、エアバッグ制御装置によってニーエアバッグ装置58のインフレータ64が作動して高圧ガスが折り畳み状態のニーエアバッグ60内へ噴出される。
これにより、図2に実線で示されるように、ニーエアバッグ60がエアバッグエアバッグカバー66を押し開いて、運転者82の膝82Aとインストルメントパネル10との間に膨張展開する。
この際、本実施形態では、ステアリングコラム13の支持筒16にニーエアバッグ装置58とニーパネル70とが一体的に設けられている。この結果、ニーエアバッグ装置58がステアリングコラム13とともにチルト作動した場合には、ニーパネル70も一体的にチルト作動するため、ニーエアバッグ装置58とニーパネル70との相対位置は変化しない。
従って、ステアリングコラム13がどのチルト位置にあっても、図2に2点鎖線で示すように、膨張展開したニーエアバッグ60に運転者82の膝82Aが当たり、ニーエアバッグ60を介して運転者82の膝82Aに押圧されたインストルメントパネル10の下部10Aが押圧方向(図2の矢印E方向)へ移動した場合に、ニーパネル70がインストルメントパネル10の下部10Aの裏面に当ることで、ニーエアバッグ60とインストルメントパネル10の下部10Aの矢印E方向への移動を確実に抑制できる。
この結果、本実施形態では、ステアリングホイール44がチルト作動した場合も、ニーエアバッグ装置58の運転者拘束性能を確保できる。また、ニーエアバッグ60が大型化することもなく、設計が煩雑となることもない。
例えば、運転者82の体型が小さく、ステアリングホイール44が車両下方側へ移動されている場合には、ニーエアバッグ60の膨張展開位置が車両下方側へ移動すると共に、ニーパネル70の位置も車両下方側へ移動する。この結果、ニーパネル70によってニーエアバッグ60の矢印E方向への移動(逃げ)を確実に抑制できる。このため、ニーエアバッグ60によって体型が小さい運転者82の膝82Aを最適な位置で確実に拘束できる。また、運転者82の体型が大きく、ステアリングホイール44が車両上方側へ移動されている場合には、ニーエアバッグ60の膨張展開位置が車両上方側へ移動すると共に、ニーパネル70の位置も車両上方側へ移動する。この結果、ニーパネル70によってニーエアバッグ60の矢印E方向への移動(逃げ)を確実に抑制できる。このため、ニーエアバッグ60によって体型が大きい運転者82の膝82Aを最適な位置で確実に拘束できる。
また、本実施形態では、ニーエアバッグ装置58のエアバッグエアバッグカバー66の上部66Aがインストルメントパネル10におけるエアバッグ用開口部68の上側周縁部10Bの車室側に重なっており、エアバッグエアバッグカバー66の下部66Bがインストルメントパネル10におけるエアバッグ用開口部68の下側周縁部10Cの車室側に重なっている。更に、エアバッグエアバッグカバー66の上下方向幅W2は、ニーエアバッグ装置58がステアリングコラム13とともにチルト作動した場合にも、常にエアバッグ用開口部68を覆う幅に設定されている。このため、ステアリングホイール44が車上下方向へチルト作動されても、エアバッグ用開口部68が露出しない。このため、インストルメントパネル10の下部10Aの外観品質を向上できる。
また、本実施形態では、インストルメントパネル10の下部10Aの車幅方向から見た断面形状が、ステアリングコラム13のチルト作動にともなうエアバッグエアバッグカバー66の移動軌跡に略沿った円弧形状となっている。この結果、ステアリングコラム13のチルト作動にともなって、エアバッグエアバッグカバー66がインストルメントパネル10の下部10Aに沿って車両上下方向へ円滑に移動できる。このため、チルト作動性能が低下することがない。
更に、本実施形態では、エアバッグエアバッグカバー66の上部66Aの上端縁部からは車両前側下方へ向かって折り返し部66Cが形成されており、折り返し部66Cは弾性力によってインストルメントパネル10の下部10Aに当たっている。同様に、エアバッグエアバッグカバー66の下部66Bの下端縁部からは車両後側上方へ向かって折り返し部66Dが形成されており、折り返し部66Dは弾性力によってインストルメントパネル10の下部10Aに当たっている。この結果、折り返し部66C、66Dによってインストルメントパネル10の下部10Aとエアバッグエアバッグカバー66との間に隙間が発生しない。このため、インストルメントパネル10の下部10Aの外観品質を向上できる。
次に、発明の第2実施形態に係る運転者保護装置について、図5に基づいて説明する。
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
図5には本発明の第2実施形態に係る運転者保護装置が車両左側から見た側断面図にて示されている。
図5に示される如く、本実施形態では、エアバッグエアバッグカバー66における上部66Aの折り返し部66Cが蛇腹構造となっており、折り返し部66Cが弾性力によってインストルメントパネル10の下部10Aに当たっている。同様に、エアバッグエアバッグカバー66における下部66Bの折り返し部66Dが蛇腹構造となっており、折り返し部66Dが弾性力によってインストルメントパネル10の下部10Aに当たっている。
従って、本実施形態においても第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
次に、発明の第3実施形態に係る運転者保護装置について、図6に基づいて説明する。
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
図6には本発明の第3実施形態に係る運転者保護装置が車両左側から見た側断面図にて示されている。
図6に示される如く、本実施形態では、エアバッグエアバッグカバー66における上部66Aに折り返し部が無く、図6に2点鎖線で示すように、上部66Aが弾性力によってインストルメントパネル10の下部10Aに当たっている。同様に、エアバッグエアバッグカバー66における下部66Bにも折り返し部が無く、図6に2点鎖線で示すように、下部66Bが弾性力によってインストルメントパネル10の下部10Aに当たっている。
従って、本実施形態においても第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
次に、発明の第4実施形態に係る運転者保護装置について、図7に基づいて説明する。
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
図7には本発明の第4実施形態に係る運転者保護装置が車両左側から見た側断面図にて示されている。
図7に示される如く、本実施形態では、ニーエアバッグ取付ブラケット54のニーエアバッグ取付部54Cに形成したスリット90に係合ピン92によってニーエアバッグ装置58がニーエアバッグ取付ブラケット54に移動可能に支持されている。スリット90はインストルメントパネル10の下部10Aの接線に対して垂直方向に沿って形成されている。また、ニーエアバッグ装置58と、ニーエアバッグ取付ブラケット54のニーエアバッグ取付部54Cとはコイルスプリング94によって連結されており、コイルスプリング94はニーエアバッグ装置58をインストルメントパネル10の内側へ引き込む方向(図7の矢印F方向)へ付勢している。
従って、ニーエアバッグ装置58のエアバッグエアバッグカバー66の折り返し部66C、66Dを、コイルスプリング94の付勢力によって、インストルメントパネル10の下部10Aに確実に当てることができるようになっている。また、ニーエアバッグ装置58とともにエアバッグエアバッグカバー66が、係合ピン92を中心に図7の矢印G方向と矢印H方向へ揺動するようになっている。この結果、インストルメントパネル10の下部10Aに対する、エアバッグエアバッグカバー66における上側の折り返し部66Cの接触力と、下側の折り返し部66Dの接触力とを等しくできるようになっている。
従って、本実施形態においては第1実施形態と同様の作用効果が得られると共に、エアバッグエアバッグカバー66におけるの上側の折り返し部66Cと下側の折り返し部66Dとの双方をインストルメントパネル10の下部10Aに更に確実に当てることができる。
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記各実施形態では、ニーエアバッグ取付ブラケット54におけるニーエアバッグ支持部54Bの車幅方向両外側部に、膝保護用エアバッグ移動抑制手段としてのニーパネル70を一体的に形成したが、これに代えて、ニーエアバッグ取付ブラケット54とニーパネル70とを別部材として、ニーパネル70をステアリングコラム13に取付けた構成としても良い。
また、上記各実施形態では、膝保護用エアバッグ移動抑制手段を板材で構成されたニーパネル70としたが、膝保護用エアバッグ移動抑制手段はニーパネル70に限定されず、膨張展開したニーエアバッグが運転者と反対側へ移動するのを抑制し、ニーエアバッグの反力を支持できる構成であれば、ブラケット、メッシュ(網体)、ブロック等の他の膝保護用エアバッグ移動抑制手段でも良い。
本発明の第1実施形態に係る運転者保護装置を示す車両左側から見た断面図である。 本発明の第1実施形態に係る運転者保護装置のニーエアバッグ展開状態を示す車両左側から見た断面図である。 図1の3−3断面線に沿った拡大断面図である。 図1の4−4断面線に沿った拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る運転者保護装置を示す車両左側から見た断面図である。 本発明の第3実施形態に係る運転者保護装置を示す車両左側から見た断面図である。 本発明の第4実施形態に係る運転者保護装置を示す車両左側から見た断面図である。
符号の説明
10 インストルメントパネル
13 ステアリングコラム
14 ステアリングサポート
16 支持筒
18 回転軸
30 調整レバー
44 ステアリングホイール
54 ニーエアバッグ取付ブラケット
58 ニーエアバッグ装置(膝保護用エアバッグ装置)
60 ニーエアバッグ(膝保護用エアバッグ)
66 エアバッグカバー
70 ニーパネル(膝保護用エアバッグ移動抑制手段)

Claims (2)

  1. インストルメントパネルへの取付角度を所定範囲調節可能とされたステアリングコラムと、
    前記ステアリングコラムに支持され、車両衝突時に前記インストルメントパネルの車室側に膝保護用エアバッグを膨張展開する膝保護用エアバッグ装置と、
    前記ステアリングコラムに支持され、膨張展開した前記膝保護用エアバッグの運転者と反対側で前記膝保護用エアバッグの車両前方への移動を抑制する膝保護用エアバッグ移動抑制手段と、
    を有することを特徴とする運転者保護装置。
  2. 前記膝保護用エアバッグ移動抑制手段は前記インストルメントパネルの裏面側に配置された板部材であることを特徴とする請求項1に記載の運転者保護装置。
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