JP2010208458A - コラム付けニーエアバッグ装置 - Google Patents

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哲 満尾
Akiyoshi Sanada
晃圭 真田
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一弘 中山
Kazuaki Bito
和彰 尾藤
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Abstract

【課題】折畳んだニーエアバッグの形状を、該ニーエアバッグを収納するケースにより保持できるようにすると共に、衝撃吸収のためのステアリングコラムが収縮ストロークを確保できるようにすることを目的とする。
【解決手段】通常時においてニーエアバッグ14の折畳み形状を保持可能な剛性を有するケース18内にニーエアバッグ14を収納している。ステアリングコラム12の軸線方向に所定以上の荷重が入力された際には、該ステアリングコラム12の車両前側部34に対して車両後側部32が車両前方側に相対移動することで収縮して衝撃を吸収する。ニーエアバッグ14を収納するケース18は、ステアリングコラム12が収縮して車両前側部34に干渉した際、又はニーエアバッグ14の膨張展開の際に変形可能部54Dが変形して、該車両前側部34に対する車両後側部32の相対移動を許容する。
【選択図】図5

Description

本発明は、コラム付けニーエアバッグ装置に関する。
膝保護用エアバッグ装置において、エアバッグを収納するケースが、可撓性を有したシート材をコラムカバーに埋設して一体成形され、ステアリングコラムに対して前方への衝撃力が作用して、該ステアリングコラムにおける移動側部材が軸方向に沿った車両前方側に向かって移動する際に、ステアリングコラムにおける固定側部材と干渉するエリアとなる前部側の部位に配置されると共に、コラムカバーから後方に延びるように配設されてシート材から構成される可撓部と、該可撓部の後部側で、該可撓部より剛性を有して成形されて、ケースをステアリングコラムに取り付けるための取付部とを備え、ステアリングコラムの衝撃吸収時における移動側部材の移動を妨げず、かつエアバッグの展開時の反力を受け止めることができるようにした構造が開示されている(特許文献1参照)。
特開2008−110706号公報
しかしながら、上記した従来例のように、エアバッグを収納するケースが可撓性を有するシートで構成されるため、折り畳んだニーエアバッグの形状の保持が難しく、かつステアリングコラムに対するチルト操作やテレスコピック操作時にも、ニーエアバッグとステアリングコラムとが干渉するおそれがあると考えられる。
本発明は、上記事実を考慮して、折畳んだニーエアバッグの形状を、該ニーエアバッグを収納するケースにより保持できるようにすると共に、衝撃吸収のためのステアリングコラムが収縮ストロークを確保できるようにすることを目的とする。
請求項1の発明は、ステアリングコラムの後端側を覆うコラムカバー内に折畳み状態で配設され、ガスの供給を受けて該コラムカバーの外側へ膨張展開するニーエアバッグと、前記コラムカバー内に配設され、前記ニーエアバッグに膨張用のガスを供給するインフレータと、前記コラムカバー内に設けられ、前記ステアリングコラムの軸線方向に所定以上の荷重が入力された際に車両前側部に対して車両前方側に相対移動する車両後側部の下部外周面側に固定され、折畳み状態の前記ニーエアバッグ及び前記インフレータを収納し、通常時において該ニーエアバッグの折畳み形状を保持可能な剛性を有すると共に、前記車両前側部と干渉した際又は前記ニーエアバッグの膨張展開の際に変形して前記車両後側部の相対移動を許容する変形可能部を有するケースと、を有している。
請求項1に記載のコラム付けニーエアバッグ装置では、通常時においてニーエアバッグの折畳み形状を保持可能な剛性を有するケース内にニーエアバッグを収納しているので、折畳んだニーエアバッグの形状を、該ケースにより保持することができる。
一方、ステアリングコラムの軸線方向に所定以上の荷重が入力された際には、該ステアリングコラムの車両前側部に対して車両後側部が車両前方側に相対移動することで収縮して衝撃を吸収する。ニーエアバッグを収納するケースは、ステアリングコラムの車両後側部の下部外周面側に固定されており、衝撃吸収のためにステアリングコラムが収縮して車両前側部に干渉した際、又はニーエアバッグの膨張展開の際に変形可能部が変形して、該車両前側部に対する車両後側部の相対移動を許容する。このため、衝撃吸収のためのステアリングコラムが収縮ストロークを確保することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載のコラム付けニーエアバッグ装置において、前記変形可能部は、合成樹脂により形成され、前記ケースが前記車両前側部と干渉した際又は前記ニーエアバッグの膨張展開の際に、前記変形可能部が折れ曲がって変形するように、該変形可能部にはヒンジ部が設けられている。
請求項2に記載のコラム付けニーエアバッグ装置では、ケースの変形可能部が、合成樹脂により形成されており、ケースが車両前側部と干渉した際又はニーエアバッグの膨張展開の際に、ヒンジ部において容易に折れ曲がって変形する。このため、衝撃吸収のためのステアリングコラムの収縮が円滑に行われるようにすることができる。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のコラム付けニーエアバッグ装置において、前記変形可能部は、前記ニーエアバッグと連結されており、該ニーエアバッグが膨張展開して前記コラムカバー内から膨出する際に、該ニーエアバッグによりその膨出方向に引き込まれるようになっている。
請求項3に記載のコラム付けニーエアバッグ装置では、変形可能部が、ニーエアバッグと連結されており、該ニーエアバッグが膨張展開してコラムカバー内から膨出する際に、該ニーエアバッグによりその膨出方向に引き込まれるので、ケースとステアリングコラムの車両前側部とが干渉した際に、該ケースの変形可能部を変形させるために必要な荷重を軽減することができる。このため、ステアリングコラムの収縮による衝撃吸収性能をより向上させることができる。
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のコラム付けニーエアバッグ装置において、前記インフレータは、前記ステアリングコラムの車両下方に、該ステアリングコラムの前記軸線と直交する方向に沿って配設されると共に、前記ケース内において車両後方側へオフセットした位置に配置されている。
請求項4に記載のコラム付けニーエアバッグ装置では、インフレータが、ステアリングコラムの車両下方に、該ステアリングコラムの軸線と直交する方向に沿って配設されると共に、ケース内において車両後方側へオフセットした位置に配置されているので、衝撃吸収のためのステアリングコラムの収縮ストロークをより多く確保することができる。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載のコラム付けニーエアバッグ装置によれば、折畳んだニーエアバッグの形状を、該ニーエアバッグを収納するケースにより保持できるようにすることができると共に、衝撃吸収のためのステアリングコラムが収縮ストロークを確保できるようにすることができる、という優れた効果が得られる。
請求項2に記載のコラム付けニーエアバッグ装置によれば、衝撃吸収のためのステアリングコラムの収縮が円滑に行われるようにすることができる、という優れた効果が得られる。
請求項3に記載のコラム付けニーエアバッグ装置によれば、ステアリングコラムの収縮による衝撃吸収性能をより向上させることができる、という優れた効果が得られる。
請求項4に記載のコラム付けニーエアバッグ装置によれば、衝撃吸収のためのステアリングコラムの収縮ストロークをより多く確保することができる、という優れた効果が得られる。
コラム付けニーエアバッグ装置を示す断面図である。 コラム付けニーエアバッグ装置を示す要部拡大断面図である。 ニーエアバッグモジュールを示す斜視図である。 膨張展開したニーエアバッグにより乗員の膝部を拘束すると共に、ステアリングホイールに設けられたエアバッグにより乗員の頭部や胸部を拘束し、かつステアリングコラムがその軸線方向に収縮することで、衝撃を吸収している状態を示す断面図である。 衝撃吸収のためにステアリングコラムが収縮して、車両前側部であるコラムブラケットとケースとが干渉した際に、該ケースの変形可能部が変形している状態を示す拡大断面図である。 図6から図8は、変形例1に係り、図6は、通常時におけるコラム付けニーエアバッグ装置を示す断面図である。 ニーエアバッグモジュールを示す斜視図である。 衝撃吸収のためにステアリングコラムが収縮して、車両前側部であるコラムブラケットとケースとが干渉した際に、該ケースの変形可能部が変形している状態を示す拡大断面図である。 図9及び図10は、変形例2に係り、図9は、通常時におけるコラム付けニーエアバッグ装置を示す断面図である。 ニーエアバッグと連結されているケースの変形可能部が、該ニーエアバッグの膨出方向に引き込まれると共に、衝撃吸収のためにステアリングコラムが収縮して、車両前側部であるコラムブラケットとケースとが干渉して、該ケースの変形可能部が変形している状態を示す拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1において、本実施の形態に係るコラム付けニーエアバッグ装置10は、ステアリングコラム12に組み付けられるニーエアバッグ装置であって、ニーエアバッグ14と、インフレータ16と、ケース18とを有している。
ステアリングコラム12は、軸心部に配置されたステアリングシャフト20と、該ステアリングシャフト20を覆うコラムチューブ22とを含んで構成されており、内装部材の一例たるインストルメントパネル24(図4)に設けられた開口部26に挿通され、該インストルメントパネル24よりも車両後方側へ突出している。ステアリングコラム12の後端側には、コンビネーションスイッチ30が設けられている。ステアリングシャフト20の後端には、車両を操舵するためのステアリングホイール28(図4)が取り付けられるようになっている。
ステアリングシャフト20及びコラムチューブ22は、例えば電動式のチルト・テレスコピック機構(図示せず)により、ステアリングコラム12の軸線L方向に収縮可能に構成されている。またこのステアリングコラム12は、ケース18が固定される車両後側部32と、車両前側部34とを有している。またステアリングコラム12は、例えばステアリングホイール28(図4)からステアリングコラム12の軸線L方向に所定以上の荷重F(図4)が入力された際に、該車両後側部32と該車両前側部34とが該軸線L方向に相対移動することで収縮して、衝撃吸収可能に構成されている。
コラムチューブ22は、車両後方側に配置されたインナチューブ36と、車両前方側に配置されたアウタチューブ38との二重管構造になっている。本実施形態では、例えばインナチューブ36よりもアウタチューブ38の方が、径が大きく設定されている。ステアリングコラム12において、インナチューブ36が車両後側部32に相当し、アウタチューブ38が車両前側部34に相当する。ステアリングコラム12を支持するコラムブラケット40は、車両前側部34であるアウタチューブ38に設けられ、コンビネーションスイッチ30及びケース18は、車両後側部32であるインナチューブ36の下部外周面側に設けられている。
従って、ステアリングコラム12の軸線L方向に所定以上の荷重が入力された際には、例えば可動側であるインナチューブ36が、固定側であるアウタチューブ38に対して、ステアリングコラム12の軸線L方向前方に移動することで収縮して、衝撃吸収可能に構成されている。なお、図示は省略するが、コラムチューブ22の収縮の際には、インナチューブ36とアウタチューブ38との間に摩擦力等の抵抗が生じるようになっている。これによって、限られた収縮ストロークで、より高い衝撃吸収性能が得られるようになっている。
図1,図2において、ニーエアバッグ14は、ステアリングコラム12の後端側を覆うコラムカバー42内に折畳み状態で配設され、インフレータ16からのガスの供給を受けて該コラムカバー42の外側へ膨張展開する袋体である。具体的には、ニーエアバッグ14は、例えばインフレータ16を含んだ状態で折り畳まれ、巻き布17により覆われてケース18に収納され、図4に示されるように、該インフレータ16からのガスの供給を受けて、コラムカバー42内から、運転席44に着座している乗員46の膝部46K(車室48)側へ膨張展開可能に構成されている。
図2に示されるように、コラムカバー42におけるロアカバー50には、破断予定部であるティアライン50Tが形成されており、ニーエアバッグ14の膨張圧によって該ティアライン50Tが開裂して、図4に示されるように、該ロアカバー50の一部がエアバッグドア50Dとなって、例えばヒンジ部50H(図2)を中心として前後に展開することで、ニーエアバッグ14が車室48側へ膨張展開するようになっている。
インフレータ16は、コラムカバー42内におけるニーエアバッグ14内に、例えばディフューザ43と共に配設されている。ディフューザ43は、インフレータ16から供給されるガスの流れを規制する例えば筒状部材である。またインフレータ16は、ステアリングコラム12の車両下方に、該ステアリングコラム12の軸線と直交する方向に沿って配設されると共に、ケース18内において車両後方側へオフセットした位置に配置されている。換言すれば、インフレータ16は、ケース18内における車両後方寄りに、車幅方向が長手方向となるように配設されている。これにより、衝撃吸収のためのステアリングコラム12の収縮ストロークをより多く確保することができるようになっている。なお、「直交」とは、幾何学上の意味に限定されるものではなく、「ほぼ直交」をも含むものである。
このインフレータ16は、図示しないエアバッグECUからの点火電流により作動して、ニーエアバッグ14に膨張用のガスを供給可能なガス供給源であり、例えば略円筒形に構成されている。エアバッグECUは、衝突センサ(図示せず)からの信号により車両の前面衝突を判定した際に、インフレータ16に対して作動電流を流すように構成されている。
図1から図3において、ケース18は、コラムカバー42内に設けられ、ステアリングコラム12における車両後側部32の下部外周面側に固定され、折畳み状態のニーエアバッグ14及びインフレータ16を収納している。このケース18は、例えば車両前方側に配置される樹脂部54と、車両後方側に配置される金属部52とを組み合わせて構成され、通常時においてニーエアバッグ14の折畳み形状を保持可能な剛性を有している。
金属部52は、例えば鋼板を断面L字形に折曲げ成形してなる部材であり、ステアリングコラム12の下部外周面側に、該ステアリングコラム12の軸線L(図1)と平行に配置される上壁部52Aと、該上壁部52Aの後端から車両下方に延びる後壁部52Bと、該後壁部52Bの下縁に車幅方向に沿って整列して形成された複数のフック62とを有して構成されている。図3に示されるように、金属部52の車幅方向寸法は、折畳み状態のニーエアバッグ14の車幅方向寸法に対応している。
金属部52の上壁部52Aは、ステアリングコラム12の軸線L方向におけるディフューザ43の外径に対応して形成されている。換言すれば、金属部52の上壁部52Aは、ニーエアバッグ14の膨張展開時における反力を安定的に生じさせることができるように、インフレータ16及びディフューザ43の位置及び大きさに対応して設けられている。
樹脂部54は、例えば合成樹脂を断面略L字形に成形した部材であり、衝撃吸収のためにステアリングコラム12が収縮して車両前側部34における例えばコラムブラケット40と干渉した際に変形して、車両後側部32の相対移動を許容する変形可能部54Dを有している。この樹脂部54は、ステアリングコラム12の下部外周面側に、該ステアリングコラム12の軸線L(図1)と平行に配置される上壁部54Aと、該上壁部54Aの前端から車両下方に延びる前壁部54Bとを有している。上壁部54Aの後部は、金属部52における上壁部52Aの上に重ねられ、スタッドボルト56が貫通している。前壁部54Bの下縁には、複数のフック64が車幅方向に沿って整列して固定されている。図3に示されるように、樹脂部54の車幅方向寸法は、折畳み状態のニーエアバッグ14の車幅方向寸法に対応している。
本実施形態では、樹脂部54のうち、金属部52と重なる上壁部54Aの後部と、フック62が固定される前壁部54Bの下縁とを除いた大部分が、変形可能部54Dとされている。樹脂部54が合成樹脂の一体成形品であるので、変形可能部54Dも合成樹脂により形成されている。ステアリングコラム12の車両後側部32であるインナチューブ36には、ケース18を該インナチューブ36に組み付けるための取付けブラケット66が固定されており、ケース18を該取付けブラケット66に組み付けた際、該取付けブラケット66の下面側に、樹脂部54における上壁部54Aの後部が重なるようになっている。
ケース18における樹脂部54が、ステアリングコラム12の車両前側部34と干渉した際に、変形可能部54Dが折れ曲がって変形するように、該変形可能部54Dにはヒンジ部54Hが設けられている。図2,図3に示されるように、ヒンジ部54Hは、例えば取付けブラケット66の前端より車両前方側の位置と、上壁部54Aの前端位置と、前壁部54Bにおけるフック64の固定位置よりも車両上側とに、車幅方向に延びるビード状に形成されている。なお、ヒンジ部54Hの数や位置は、これに限られるものではない。
図2,図3において、ニーエアバッグ14、インフレータ16及びディフューザ43をケース18に収納することで、ニーエアバッグモジュール68が構成されている。一方、図2に示されるように、コラムカバー42におけるロアカバー50の内面には、ニーエアバッグ14の展開方向を規制して車室48(図4)側への膨張展開を促すための前壁部58及び後壁部60が、例えば該ロアカバー50と一体的に立設されている。前壁部58はニーエアバッグモジュール68の車両前側に隣接して設けられ、後壁部60はニーエアバッグモジュール68の車両後側に隣接して設けられている。前壁部58及び後壁部60には、夫々例えば複数の貫通孔58A,60Aが車幅方向に沿って整列して形成されている。ケース18の金属部52における複数のフック62は、後壁部60の貫通孔60Aに係止され、樹脂部54における複数のフック62は、前壁部58の貫通孔58Aに係止されている。このフック62は、樹脂部54の下端部に、例えば溶着(熱かしめ等)により固定されている。ニーエアバッグモジュール68は、ステアリングコラム12への組付けに先立って、ロアカバー50に組み付けられるようになっている。
金属部52の上壁部52A、樹脂部54の上壁部54A及び取付けブラケット66には、ディフューザ43に立設されているスタッドボルト56が貫通しており、該スタッドボルト56に対して車両上側からナット70が締結されている。これにより、ニーエアバッグモジュール68が、ロアカバー50と共にステアリングコラム12に締結固定されている。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図1,図2において、本実施形態に係るコラム付けニーエアバッグ装置10では、通常時においてニーエアバッグ14の折畳み形状を保持可能な剛性を有するケース18内にニーエアバッグ14を収納しているので、折畳んだニーエアバッグ14の形状を、該ケース18により安定的に保持することができる。
また図4において、本実施形態に係るコラム付けニーエアバッグ装置10では、図示しない衝突センサからの信号に基づいてエアバッグECUが車両の前面衝突の発生を判定すると、該エアバッグECUからインフレータ16に作動電流が流される。インフレータ16は、該作動電流を受けて作動して、ガス噴出孔から多量のガスを噴出させる。このガスがニーエアバッグ14へと供給されることで、該ニーエアバッグ14が膨張を開始する。
図2において、ニーエアバッグ14の膨張圧によりロアカバー50がティアライン50Tにおいて開裂し、該ロアカバー50の一部がエアバッグドア50Dとなって展開することで、該ニーエアバッグ14が、コラムカバー42内から、運転席44に着座している乗員46の膝部46K(車室48)側へ膨張展開する。乗員46の膝部46Kは、該ニーエアバッグ14により安定的に拘束される。拘束時の反力は、インストルメントパネル24から得ることができる。
一方、図4に示されるように、ステアリングホイール28にエアバッグ装置72が設けられている場合、上記した車両の前面衝突時に膨張展開するエアバッグ74により、乗員46の頭部46Hや胸部46Cが拘束される。このとき、ステアリングコラム12の軸線L方向前方に所定以上の荷重が入力されると、該ステアリングコラム12は、車両前側部34に対して車両後側部32が車両前方側に相対移動することで収縮して、その衝撃を吸収することができる。
本実施形態では、ニーエアバッグ14を収納するケース18が、ステアリングコラム12の車両後側部32であるインナチューブ36の下部外周面側に固定されており、衝撃吸収のためにステアリングコラム12が収縮して車両前側部34であるコラムブラケット40に干渉した際に、樹脂部54の変形可能部54Dが変形して、該車両前側部34に対する車両後側部32の相対移動を許容する。
具体的には、図5に示されるように、ケース18における樹脂部54の変形可能部54Dは、合成樹脂により形成されており、ケース18が車両前側部34であるコラムブラケット40と干渉した際に、ヒンジ部54Hにおいて容易に折れ曲がって変形する。これにより、コラムブラケット40が、ケース18における樹脂部54の前壁部54Bが当初位置していた領域を越えて、車両後側部32に対して相対移動することが許容される。このため、衝撃吸収のためのステアリングコラム12が収縮ストロークを確保することができ、また該収縮が円滑に行われるようにすることができる。
更に本実施形態では、インフレータ16が、ステアリングコラム12の車両下方に、該ステアリングコラム12の軸線Lと直交する方向に沿って配設されると共に、ケース18内において車両後方側へオフセットした位置に配置されているので、衝撃吸収のためのステアリングコラム12の収縮ストロークをより多く確保することができる。
(変形例1)
ケース18は、上記構成に限られるものではなく、例えば図6から図8に示される変形例1のように構成することも可能である。この変形例1では、ケース18が、全体的に合成樹脂の一体成形により形成されている。即ちケース18の全体が樹脂部54である。この樹脂部54における上壁部54Aの後端には、車両下方側に延びる後壁部54Cが形成され、該後壁部54Cの下縁には、複数のフック76が車幅方向に沿って整列して固定されている。該フック76は、後壁部60の貫通孔60Aに係止されている。
図8において、上記実施形態と同様に、衝撃吸収のためにステアリングコラム12が収縮して車両前側部34であるコラムブラケット40に干渉した際には、樹脂部54の変形可能部54Dが変形して、該車両前側部34に対する車両後側部32の相対移動を許容する。従って、衝撃吸収のためのステアリングコラム12が収縮ストロークを確保することができ、また該収縮が円滑に行われるようにすることができる。
(変形例2)
図9及び図10に示される変形例2では、ケース18の樹脂部54における変形可能部54Dが、ニーエアバッグ14と連結されており、該ニーエアバッグ14が膨張展開してコラムカバー42内から膨出する際に、該ニーエアバッグ14にその膨出方向に引き込まれて変形するようになっている。
具体的には、変形可能部54Dのうち、例えば上壁部54Aの前端に位置するヒンジ部54Hと、ニーエアバッグ14とが、ボルト締結等の連結手段78を用いて連結されている。他の連結手段78としては、リベットや縫製等が用いられる。なお、変形可能部54Dにおけるニーエアバッグ14との連結位置は、上記ヒンジ部54H以外の部位であってもよい。
この変形例2では、変形可能部54Dが、ニーエアバッグ14と連結されており、図10に示されるように、該ニーエアバッグ14が膨張展開してコラムカバー42内から膨出する際に、該ニーエアバッグ14によりその膨出方向に引き込まれるので、ケース18における樹脂部54の変形可能部54Dと、ステアリングコラム12の車両前側部34であるコラムブラケット40とが干渉した際に、該変形可能部54Dを変形させるために必要な荷重を軽減することができる。このため、ステアリングコラム12の収縮による衝撃吸収性能をより向上させることができる。
なお、一般的に、ステアリングコラム12が衝撃吸収のために収縮するタイミングよりも、ニーエアバッグ14が膨張展開するタイミングの方が早いので、該ニーエアバッグ14の膨張展開時に、ケース18における樹脂部54の変形可能部54Dを、ニーエアバッグ14の膨出方向に引き込んで十分に変形させることで、ステアリングコラム12の収縮時におけるケース18と車両前側部34との干渉をなくすことも可能である。
10 ニーエアバッグ装置
12 ステアリングコラム
14 ニーエアバッグ
16 インフレータ
18 ケース
32 車両後側部
34 車両前側部
36 インナチューブ(車両後側部)
38 アウタチューブ(車両前側部)
40 コラムブラケット(車両前側部)
42 コラムカバー
50 ロアカバー(コラムカバー)
54D 変形可能部
54H ヒンジ部
F 荷重
L 軸線

Claims (4)

  1. ステアリングコラムの後端側を覆うコラムカバー内に折畳み状態で配設され、ガスの供給を受けて該コラムカバーの外側へ膨張展開するニーエアバッグと、
    前記コラムカバー内に配設され、前記ニーエアバッグに膨張用のガスを供給するインフレータと、
    前記コラムカバー内に設けられ、前記ステアリングコラムの軸線方向に所定以上の荷重が入力された際に車両前側部に対して車両前方側に相対移動する車両後側部の下部外周面側に固定され、折畳み状態の前記ニーエアバッグ及び前記インフレータを収納し、通常時において該ニーエアバッグの折畳み形状を保持可能な剛性を有すると共に、前記車両前側部と干渉した際又は前記ニーエアバッグの膨張展開の際に変形して前記車両後側部の相対移動を許容する変形可能部を有するケースと、
    を有するコラム付けニーエアバッグ装置。
  2. 前記変形可能部は、合成樹脂により形成され、
    前記ケースが前記車両前側部と干渉した際又は前記ニーエアバッグの膨張展開の際に、前記変形可能部が折れ曲がって変形するように、該変形可能部にはヒンジ部が設けられている請求項1に記載のコラム付けニーエアバッグ装置。
  3. 前記変形可能部は、前記ニーエアバッグと連結されており、該ニーエアバッグが膨張展開して前記コラムカバー内から膨出する際に、該ニーエアバッグによりその膨出方向に引き込まれる請求項1又は請求項2に記載のコラム付けニーエアバッグ装置。
  4. 前記インフレータは、前記ステアリングコラムの車両下方に、該ステアリングコラムの前記軸線と直交する方向に沿って配設されると共に、前記ケース内において車両後方側へオフセットした位置に配置されている請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のコラム付けニーエアバッグ装置。
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