JP2008012702A - 記録装置、記録モード設定装置、記録方法、記録モード設定方法、プログラム、および記憶媒体 - Google Patents

記録装置、記録モード設定装置、記録方法、記録モード設定方法、プログラム、および記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】必要以上にスループットを低下させることなく、電源容量を最大限に用いが記録を実現すること。
【解決手段】記録ヘッド5の複数の記録素子に電力を供給するための複数の電流供給路R1,R2毎に、その電力供給路R1,R2を通して電力が供給される記録素子の単位時間当たりの消費電力に関する消費電力情報を生成する。さらに、それらの消費電力情報の比較結果に基づいて、複数の記録素子の単位時間当たりの消費電力が異なる複数の記録モードの中から、複数の記録素子を駆動するための適合記録モードを設定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、電源の容量を効率よく利用するための記録装置、記録モード設定装置、記録方法、記録モード設定方法、プログラム、および記憶媒体に関するものである。
複写装置、ワードプロセッサやコンピュータ等の情報処理機器、さらには通信機器の普及に伴い、それらの機器で処理される文字や画像等の情報を出力するための画像記録装置として、デジタル画像をインクジェット方式により記録する装置が普及している。このようなインクジェット記録装置では、一般に、記録速度の向上等のために、複数の記録素子としてインク吐出口および液路を複数集積した記録ヘッドが用いれたている。
インクジェット記録装置の中において、安価で小型化が容易なシリアルプリンタは、パーソナル機としての需要が高い。このような記録装置は、ホストコンピュータから送られてくる画像データの内容に応じて記録情報の量が大きく異なり、また、記録紙の一頁分等の所定の記録領域中において、記録箇所に応じて異なる記録ドット密度が分布する。そのため、記録装置によっては、記録ヘッドの駆動に必要な電力が異なり、また単位時間当たりの記録量も変動する。このような電力等の変動に拘わらず常に安定した記録を実現とするために、例えば、比較的大容量の電源、および、その大容量の電源に耐える回路を備えた場合には、記録装置の大型化および高価格化を招くおそれがある。
一方、通常の記録において、記録ヘッドが最大限の高密度の記録を行なうような状況は、記録全体のごくわずかに過ぎず、大半は低密度の記録が行われる。小型化および低価格化を実現する記録装置としては、一定範囲内におけるドット数の形成数に応じた記録方法を実行して、単位時間における使用電気量を制限する方法が種々提案されている。このような方法は、一般的な画像データに基づいて画像を記録する場合に、高速記録を保ちつつ、高密度記録箇所においても記録品質を補償することを目的とするものである。
例えば、特許文献1には、記録ヘッドの主走査方向の走査を伴って画像を記録するシリアルスキャン方式の記録装置において、記録ヘッドの1走査中において形成すべきインクのドット数に応じて、記録ヘッドの走査速度を選択する構成が記載されている。このような構成は、特に、高密度の記録箇所においても消費電力を抑えることを目的としている。
また、別の記録方法としては、記録ヘッドの1走査による記録領域の画像データを複数に分割し、その記録領域に対して、記録ヘッドを複数回走査して画像を記録する方法を提案されている。例えば特許文献2には、ドットの記録デューティーが所定以上の記録領域が存在したときに、その記録領域の画像を記録ヘッドの複数回の走査に分けて記録する方法が記載されている。画像を2回の走査に分けて記録する方法の具体例としては、記録ヘッドに配列された複数の記録素子の内、偶数番目の記録素子を用いての走査と、奇数番目の記録素子を用いての走査と、に分ける方法が挙げられている。また、記録ヘッドの1走査によって記録可能な領域を2回の走査によって記録するための他の方法として、記録ヘッドに配列された複数の記録素子の内、上側半分の記録素子を用いての走査と、下側半分の記録素子を用いての走査と、に分ける方法が挙げられている。
また、画像データを分割して、複数回の走査によって画像を記録する方法には、特許文献3などにも開示されている。
特公昭62−41114号公報 特公平6−47290号公報 特許第3376118号
しかしながら、形成すべきドット数が電源の最大容量に相当する所定量を越えたときに、単に、複数回の走査に分けて記録(分割記録)を行う省電力モードに切り替えだけでは、電源の使用許容範囲内において、常に効率的に電力を利用できるとは言い難い。その理由は、形成すべきドット数が閾値を少しでも越えたときに省電力モードに入るため、電源の最大容量近くまで実際に電源が使用されることがなく、記録時間(スループット)のみが大幅に増加してしまうことが充分考えられるからである。
また、電源の最大容量を超えないように記録ヘッドの移動速度を落とす場合には、記録ヘッドを移動させるための駆動モータを高速から低速までの広範囲に渡って安定的に駆動制御する必要があり、このような制御は駆動モータの性能面から非常に難しい。その理由は、記録ヘッドの移動速度は、駆動モータの駆動電流に電流に応じて無制限に落とせるわけではなく、駆動モータが安定して動作する範囲内において、記録ヘッドの移動速度を選択することが要求されるからである。
また、電源から記録ヘッドへの電力供給経路が複数存在して、それぞれの供給経路に流れる電流、および、それらに流れる電流の合計が制限を受ける場合には、その電源から供給電力が効率的に利用できているとは言い難い。複数の電力供給経路としては、例えば、ブラックのインクを吐出するための記録ヘッド用チップへの電力供給経路、ブラックを除くカラーインクを吐出するための記録ヘッド用チップへの電力供給経路などがある。
本発明の目的は、必要以上にスループットを低下させることなく、電源容量を最大限に用いることが可能な記録装置、記録モード設定装置、記録方法、記録モード設定方法、プログラム、および記憶媒体を提供することにある。
本発明の記録装置は、複数の記録素子を備えた記録ヘッドを用い、前記記録ヘッドを移動させつつ、記録データに基づいて前記複数の記録素子を駆動することにより、記録媒体上に画像を記録する記録装置において、前記記録ヘッドの前記複数の記録素子に電力を供給するための複数の電力供給路と、前記記録データに基づいて、前記複数の電力供給路毎に、当該電力供給路を通して電力が供給される前記記録素子の単位時間当たりの消費電力に関する消費電力情報を生成する生成手段と、前記複数の電力供給路毎における前記複数の消費電力情報の比較結果に応じて、前記複数の記録素子の単位時間当たりの消費電力が異なる複数の記録モードの中から適合記録モードを設定する設定手段と、前記適合記録モードに基づいて前記複数の記録素子を駆動する駆動手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の記録モード設定装置は、複数の記録素子を備えた記録ヘッドを移動させつつ、記録データに基づいて前記複数の記録素子を駆動するときの記録モードを設定するための記録モード設定装置であって、前記記録データに基づいて、前記記録ヘッドの前記複数の記録素子に電力を供給するための複数の電力供給路毎に、当該電力供給路を通して電力が供給される前記記録素子の単位時間当たりの消費電力に関する消費電力情報を生成する生成手段と、前記複数の電力供給路毎における前記複数の消費電力情報の比較結果に応じて、前記複数の記録素子の単位時間当たりの消費電力が異なる複数の記録モードの中から、前記複数の記録素子を駆動するときの前記記録モードを設定する設定手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の記録方法は、複数の記録素子を備えた記録ヘッドを用い、前記記録ヘッドを移動させつつ、記録データに基づいて前記複数の記録素子を駆動することにより、記録媒体上に画像を記録する記録方法において、前記記録データに基づいて、前記記録ヘッドの前記複数の記録素子に電力を供給するための複数の電力供給路毎に、当該電力供給路を通して電力が供給される前記記録素子の単位時間当たりの消費電力に関する消費電力情報を生成する生成工程と、前記複数の電力供給路毎における前記複数の消費電力情報の比較結果に応じて、前記複数の記録素子の単位時間当たりの消費電力が異なる複数の記録モードの中から適合記録モードを設定する設定工程と、前記適合記録モードに基づいて前記複数の記録素子を駆動する駆動工程と、を含むことを特徴とする。
本発明の記録モード設定方法は、複数の記録素子を備えた記録ヘッドを移動させつつ、記録データに基づいて前記複数の記録素子を駆動するときの記録モードを設定するための記録モード設定方法であって、前記記録データに基づいて、前記記録ヘッドの前記複数の記録素子に電力を供給するための複数の電力供給路毎に、当該電力供給路を通して電力が供給される前記記録素子の単位時間当たりの消費電力に関する消費電力情報を生成する生成工程と、前記複数の電力供給路毎における前記複数の消費電力情報の比較結果に応じて、前記複数の記録素子の単位時間当たりの消費電力が異なる複数の記録モードの中から、前記複数の記録素子を駆動するときの前記記録モードを設定する設定工程と、を含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、上記の記録方法の生成工程、設定工程、および駆動工程をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明のプログラムは、上記の記録モード設定方法の生成工程、および設定工程をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明のコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体は、上記のプログラムを記憶することを特徴とする。
本発明によれば、記録ヘッドの複数の記録素子に電力を供給するための複数の電力供給路毎に、その電力供給路を通して電力が供給される記録素子の単位時間当たりの消費電力に関する消費電力情報を生成する。さらに、それらの消費電力情報の比較結果に基づいて、前記複数の記録素子の単位時間当たりの消費電力が異なる複数の記録モードの中から適合記録モードを設定する。そして、その適合記録モードに基づいて複数の記録素子を駆動することにより、スループットを低下を抑えつつ、電源容量を最大限に用いて記録を行うことができる。
本発明の実施形態について、以下に図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明を適用可能なインクジェット記録装置における記録動作部分の概略斜視図である。
1は、紙またはプラスチックシート等からなる記録シート(記録媒体)であって、不図示のカセット等に複数枚積層された状態で収納されている。そして、その積層されたシート束の最上位または最下位記録シート1の一面に接する給紙ローラ(不図示)が回転することによって、記録シートが一枚ずつカセットから記録装置内に供給されて、プラテン上に順次搬送される。プラテン上の記録シート1は、一対の第1搬送ローラ3,3、および一対の第2搬送ローラ4,4によって、矢印Y方向(以下「副走査方向」という)に搬送される。一対の第1搬送ローラ3,3と、一対の第2搬送ローラ4,4は、それぞれ個々のステッピングモータ(不図示)によって駆動される。
6はキャリッジであり、水平に保持されたガイドシャフト9に沿って、副走査方向Aと直交する矢印Xの主走査方向に往復動可能に設けられている。キャリッジ6は、キャリッジモータ23に連結された駆動プーリ8aと、従動プーリ8bと、の間に掛け渡されたベルト7に連結されている。キャリッジモータ23を駆動することにより、キャリッジ6は、ガイドシャフト9に沿って主走査方向に往復移動する。キャリッジ6には、記録ヘッド5が搭載されている。記録ヘッド5は、複数のノズルが形成されているノズル面が記録媒体1と対向するように、キャリッジ6に搭載される。複数のノズルは、副走査方向に沿うノズル列を形成するように列状に形成されている。またノズルは、インクを吐出する吐出口、その吐出口に連通するインク流路、吐出口からインクを吐出させるための吐出エネルギー発生手段などを含む構成となっている。吐出エネルギー発生手段としては、電気熱変換体(ヒータ)やピエゾ素子などを用いることができる。電気熱変換体を用いた場合には、その発熱によってインクを発泡させ、その発泡エネルギーを利用して吐出口からインクを吐出させることができる。
記録ヘッド5は、キャリッジ6と共に主走査方向に移動しながら、記録信号に応じて吐出口から記録媒体1に向かってインクを吐出することにより、ノズル列の長さに対応した幅の記録領域に対して記録を行う。記録ヘッド5は、必要に応じてホームポジションに戻る。そのホームポジションに備わる回復装置10は、記録ヘッド5に対して、ノズルの目詰まりなどを解消するための回復処理を施す。その回復処理としては、例えば、画像の記録に寄与しないインクをノズルから吐出(予備吐出)させる処理、画像の記録に寄与しないインクをノズルからキャップ内に吸引排出させる処理、およびノズル面をワイピングする処理などを含めることができる。
記録ヘッド5が記録媒体1上を1走査した後、記録媒体1は、1走査分の記録領域の相当する長さ分だけ、搬送ローラ3,3および4,4によって副走査方向に搬送される。このように、記録ヘッド5による記録走査と、搬送ローラ3,3、4,4による記録媒体1の搬送動作と、を交互に繰り返すことにより、記録媒体1上に画像が順次形成される。
また、主走査方向における記録媒体1の両側から外側に外れた位置には、インクの受容部が配置されており、それらの受容部に向かって、記録ヘッド5のノズルから画像の記録に寄与しないインクを吐出(予備吐出)することができる。したがって、記録ヘッド5が矢印X1およびX2のいずれの方向に記録走査する場合にも、その記録走査に前後して、記録媒体1の一方側および他方側のいずれにおいても予備吐出を行なうことができる。
図2は、記録ヘッド5の模式的な斜視図である。本例の記録ヘッド5には、ブラックインクを吐出するための記録ヘッド用チップ11と、カラーインク(シアン、マゼンタ、およびイエローのインク)を吐出するための記録ヘッド用チップ12,13,および14と、が備えられている。ブラックインク用のチップ11には、640個のノズルが副走査方向に600dpi(ドット/インチ)の密度で配列されている。より具体的には、320個のノズルが300dpiの密度で配列されたノズル列L1と、320個のノズルが300dpiの密度で配列されたノズル列L2と、が形成され、それらのノズル列L1,L2のノズルが副走査方向に600dpiの間隔でずれている。カラーインク用のチップ12,13,および14には、1280個のノズルが1200dpiの密度で配列されている。より具体的には、640個のノズルが600dpiの密度で配列された第1ノズル列と、640個のノズルが600dpiの密度で配列された第2ノズル列と、が形成され、それらのノズル列のノズルが副走査方向に1200dpiの間隔でずれている。
図3は、インクジェット記録装置の制御系を説明するためのブロック構成図である。302はCPUであり、マイクロプロセッサ等によって構成されている。304は、ROMおよびRAM等を含むメモリである。ROMは、CPU302によって実行される制御プログラムや各種データを格納し、またRAMは、CPU302のワークエリアとして使用されると共に、記録画像データなどの各種データの一時記憶等を行う。CPU302は、ROMに格納されたプログラムにしたがって、後述する記録モードの設定(選択)処理を含む記録制御を実行する。305は入出力部であり、ホストコンピュータ301から記録データを入力し、またホストコンピュータ301に対して、インクジェット記録装置の状態に関する情報を出力する。
306は記録ヘッド駆動用ドライバであり、CPU302からの駆動指令にしたがって記録ヘッド5を駆動制御する。307はモータ駆動用ドライバであり、CPU302からの駆動指令にしたがって各種の駆動モータを制御する。その駆動モータとしては、キャリッジモータ23、記録媒体の供給動作を行なうための給紙モータ、搬送ローラを駆動するための駆動モータなどが含まれる。308は、回復装置10を構成する吸引ポンプなどの回復機構を駆動するための回復機構用ドライバ308である。
CPU302は、入出力部305を介して入力するホストコンピュータ301からの各種情報(例えば、文字ピッチ、文字種類等)に基づき、メモリに格納された制御プログラムを起動して、記録装置の各駆動部を駆動する。
(電力供給経路)
図4は、記録装置内の電源2から、記録ヘッド5を構成するチップ11,12,13,14への電力供給経路を説明するための模式図である。
本例においては、電源2からブラックインク用のチップ11への電流供給路R1と、電源2からシアン、マゼンダ、およびイエローインク吐出用のチップ12,13,14への電流供給路R2と、の2つの電流供給路によって電力が供給される。本例においては、後述するように、記録データを複数のドットカウントブロックに分割して、それぞれのインク色毎に対応するドットをカウントする。そして、そのカウント結果に基づいて、各電流供給路(電力供給路)R1,R2に流れる電流値と、記録ヘッド5に流れる電流の合計値と、を算出する。さらに、それぞれの電流値の算出結果と、予め設定した閾値と、を比較判定し、その判定結果に応じて、複数の記録方法(記録モード)の中から最適な記録方法(適合記録モード)を選択する。
(ドットカウントブロック)
図5(a)および(b)は、ドットカウントブロックBを説明するための模式図である。1つのドットカウントブロックBの大きさは、図2の記録ヘッド5によって、ブラックインクBkのドットが形成される640×64ドット(600dpi)の領域に相当する。また、その1つのドットカウントブロックBの大きさは、図2の記録ヘッド5によって、カラーインクCL(シアン、マゼンタ、イエローのインク)のドットが形成される1280×128ドット(1200dpi)の領域に相当する。このようなドットカウントブロックBの領域は、記録媒体1上において、主走査方向における記録幅分だけ複数並ぶ。記録ヘッド5の1走査分の記録データ、すなわち、(ノズル数)×(走査方向のドット数)分の記録データは、主走査方向に関して、ドットカウントブロックBずつN個に分割される。また、その記録データは、副走査方向に関しては分割されず、記録ヘッドに置けるノズル列の長さ分そのままである。
記録媒体1上における主走査方向の記録幅が8インチの場合、記録データは、ドットカウントブロックBの75個分に分割されることになる。また、1つのドットカウントブロックBにおけるブラックインクBk用の記録データは、縦640×横64の画素のそれぞれに対応するインク吐出データ”1”あるいはインク非吐出データ”0”を含む。また、1つのドットカウントブロックBにおけるカラーインクCL用の記録データは、縦1280×横128の画素のそれぞれに対応するインク吐出データ”1”あるいはインク非吐出データ”0”を含む。
図5(b)におけるSk1は、主走査方向の1番目に位置するカウントブロック内のブラックインクBkの吐出データ”1”の合計数、つまり1番目のカウントブロック内におけるチップ11の駆動回数の和である。同様に、Sk2〜SkNは、主走査方向の2番目からN番目のカウントブロック毎におけるブラックインクBkの吐出データ”1”の合計数である。同様に、Sc1〜ScN、Sm1〜SmN、およびSy1〜SyNは、それぞれ、主走査方向の1番目からN番目のカウントブロック毎におけるシアンインク、マゼンタインク、およびイエローインクの吐出データ”1”の合計数である。
このようにドットカウントブロック毎に、各インク色についての記録データ”1”の数、つまりドットカウントブロック毎に形成されるドットの数をカウントする。さらに、そのドットカウントの結果から、単位時間当たりに各電流供給路R1,R2に流れる電流量を算出すると共に、それらの和から記録ヘッド5に流れる電流量の合計を算出する。そして、それら算出結果と所定の閾値とを比較判定する。
各色のインクを1回の吐出当たりの消費電力が同じである場合、記録ヘッド5に流れる電流量の合計は、単純に、各色のインクについてのドットカウント値を加算するだけ求めることができる。インクの1回の吐出当たりの消費電力が各インク色によって異なる場合には、基準のインク色に関しての消費電力と、他のインク色に関しての消費電力と、の比を求め、その比を用いて、各色のインクについてのドットカウント値を換算することができる。
本例の場合、カラーインクCL(シアン、マゼンタ、イエローのインク)のインクの1回の吐出当たりの消費電力はほぼ等しく、また、ブラックインクBkの1回の吐出当たりの消費電力は、カラーインクCLの1回の吐出当たりの消費電力のα倍である。図5(b)において、CL1からCLNは、1番目からN番目のカウントブロックB毎におけるカラーインクCL(シアン、マゼンタ、イエローのインク)のドットカウント値の合計値である。カラーインクCLの消費電力を基準とした場合、1番目のカウントブロックBの記録時に要する消費電力は、下式の値ALL1に基づいて求めることができる。
ALL1=αSk1+Sc1+Sm1+Sy1
1番目からN番目のカウントブロックBに関しての値ALLm(m=1、2・・・N)は、下式によって表すことができる。
ALLm=αSkm+Scm+Smm+Sym (m=1、2・・・N)
電流供給路1および2に流れる電流の合計値は、電源2から記録ヘッド5に供給される電流の総量に等しく、この合計値は、電源2の最大容量以下に抑える必要がある。
ドットカウントブロックB内においては、各色のインクを同時に吐出することになる図5(b)中の縦方向1列の記録データのみではなく、同図中の横方向(主走査方向)の記録データをも考慮する。それは、次のような理由による。
一般に、駆動電力の瞬間的に増大する消費を補うための回路には、コンデンサが用いられる。それは、瞬間的な消費電力の変動に電源の応答が間に合わないためである。その場合、そのコンデンサから電力供給によって記録可能なデータ量、つまり図5(b)中の横方向(主走査方向)における記録可能な記録データの量は、そのコンデンサの容量に応じて変わる。記録に伴って消費される電流量は、1ドットを形成するために使用される電流量に基づいて求めることができる。そして、その求めた電流量と、単位時間にコンデンサに蓄積される電気量と、の比較結果から、コンデンサからの電力供給によって記録可能な記録量が設定できる。したがって、ドットカウントブロックBの大きさは、コンデンサの容量を考慮して決めることが望ましい。
例えば、容量の大きなコンデンサを用いることにより、ドットカウントブロックBの横幅(図5(b)中の横方向の幅)を大きくして、ドットカウント値の計算時間を短縮することができる。一方、容量の小さなコンデンサを用いた場合、および吐出口数が多い記録ヘッドを用いた場合には、ドットカウントブロックBの横幅を小さくする必要がある。ドットカウントブロックBの横幅を小さくした場合には、ドットカウント値の計算時間は長くなる。その計算時間が記録速度に影響を与えない程度の抑えるように、ドットカウントブロックBの横幅を設定することが好ましい。いずれの場合でも本発明は適用可能である。極端な例として、コンデンサからの電力供給によって縦1列分の全ノズルを同時に駆動できない程度に、コンデンサの容量が小さい場合でも、ドットカウントブロックBの横幅を1ドット分に設定することより、本発明は有効に適用できる。
(記録方法)
次に、ドットカウント値の計算結果に基づいて決定する記録方法について説明する。
図6および図7は、電源2からブラックチップ11への電流供給路R1に流すことのできる最大電流量を超えない範囲において、最適な記録方法(記録モード)を決定するための方法を説明するためのフローチャートである。また、図8および図9は、電源2からカラーチップ12,13,14への電流供給路R2に流すことのできる最大電流量を超えない範囲において、最適な記録方法を決定するための方法を説明するためのフローチャートである。また、図10および図11は、電源2から電流供給路R1,R2に流すことのできる合計の最大電流量を超えない範囲において、最適な記録方法を決定するための方法を説明するためのフローチャートである。
図6におけるKは、電流供給路R1に流れる電流に関しての第1閾値である。図8におけるC1およびC2は、電流供給路R2に流れる電流に関しての第1閾値および第2閾値である。図10におけるA1およびA2は、電流供給路R1,R2に流れる電流の合計に関しての第1閾値および第2閾値である。
これらの閾値は、1つのドットカウントブロックB内において記録可能なドット数を制限するものであり、それらの閾値を越えるようにドットの形成量が増大される場合には、それらの閾値に対応する電流を超えた電流が流れることを意味する。
これらの閾値は、記録装置本体の電源2の容量、1ドットを形成するために必要な電力、および記録ヘッドの駆動周波数等を考慮して定められる値である。K1,C1,A1は、記録ヘッドの駆動周波数F1(キャリッジの走査速度V1)の条件下において算出した閾値であり、C2,A2は、記録ヘッドの駆動周波数F2(キャリッジの走査速度V2)の条件下において算出した閾値である。駆動周波数F1,F2はF2<F1の関係にあり、走査速度V1,V2は、V2<V1の関係にある。本例において、記録ヘッドの駆動周波数を下げた条件下において閾値を算出することは、記録走査の速度を下げた条件下において閾値を算出することと同義である。電流供給路R1に対しての閾値としては、1つの閾値K1のみを設定している。その理由は、駆動周波数F2(<F1)の条件下において、1つのドットカウントブロックBの画素の全てにドットを形成したとしても、そのときに電流供給路R1に流れる電流は、その電流供給路R1に流すことのできる最大の電流量を超えないからである。また本例においては、処理工程を少なくするために、それぞれの閾値を算出して設定するための処理を敢えて行っていない。しかし、そのような処理を行ってもよい。
後述するように、図6および図7の処理によって、電流供給路R1に流すことのできる最大電流量を超えない範囲において、最適な記録方法として記録モードPkが決定される。同様に、図8および図9の処理によって、電流供給路R2に流すことのできる最大電流量を超えない範囲において、最適な記録方法として記録モードPCが決定される。同様に、図10および図11の処理によって、電流供給路R1,R2に流すことのできる合計の最大電流量を超えない範囲において、最適な記録方法として記録モードPAが決定される。
本例の場合、これらの記録モードPk,PC,PAは、図12の記録モード1,2,3のいずれかに対応する。図12において、記録モード1は、走査速度V1の条件下において記録をするモードであり、最も早く記録することが可能である。記録モード2は、走査速度V2(<V1)の条件下において記録するモードである。記録モード3は、走査速度がV2、かつ後述する分割記録の条件下において記録するモードであり、記録速度が最も遅い。
また、これらの記録モードは例えばメモリ304に格納されており、後述するように、それらの中から最適なものが適合記録モードとして選択される。その選択された適合記録モードは、実際の記録動作時に実行する記録モードとしてメモリ304に設定される。
(記録モードPkの設定方法(図6および図7参照))
図6の処理は記録走査毎に起動され、まず、ステップS100において、処理対象となるドットカウントブロック(以下、「注目ドットカウントブロック」という)の番号m(1,3,・・・N)を1と定める。そして、例えば、本処理に関わるレジスタ等のメモリ領域を初期化する。
ステップS101では、注目ドットカウントブロック内の記録データに基づいて、チップ11の駆動回数の和Skmを求める。次のステップS102では、そのSkmと閾値K1とを比較する。K1≧SkmのときはPkm=1とし(ステップS103)、その注目ドットカウントブロックに対しての記録モードPkmとして、前述した記録モード1を選択する。また、K1<SkmのときはIkm=2として(ステップS104)、その注目ドットカウントブロックに対しての記録モードPkmとして、前述した記録モード2を選択する。このように選択された記録モード1または記録モード2は、m=1の注目ドットカウントブロックに対しての記録モードPkm(m=1)として決定される(ステップS105)。
その後、ステップS106において、m=Nであるか否かを判定する。m=Nでないときには、ステップS110にてmをインクリメントし、m=NになるまでステップS101〜ステップS106を繰り返す。以上の工程によって、全てのカウントブロックに対しての記録モードPkmが決定される。
その後、図7の処理により、ドットカウントブロック毎の記録モードPkmの中から、それらのドットカウントブロックに対して共通の記録モードPkを決定する。
まず、ステップS120においてm=1、Pk=1と定めてから、ステップS121においてPkmとPkとを比較する。そして、Pkm>Pkのときは、ステップS122においてPk=Pkmとする。Pkm>Pkでないときには、そのままステップS123に進む。ステップS123においてはm=Nであるか否かを判定し、m=Nでないときには、ステップS124にてmをインクリメントしてからステップS121に戻り、m=NになるまでステップS121からステップS123を繰り返す。ステップS123においてm=Nと判定されたときには、ステップS125においてPkを決定して処理を終了する。
このような処理により、ドットカウントブロック毎の全ての記録モードPkm(記録モード1または2)の中から、モード番号が最も大きい記録モード1または2が記録モードPkとして決定される。つまり、ドットカウントブロック毎の全ての記録モードPkmの中に、1つでも記録モード2が存在していた場合には記録モードPkとして記録モード2が決定され、全てが記録モード1のときには記録モードPkとして記録モード1が決定される。
(記録モードPCの設定方法(図8および図9参照))
図8の処理は記録走査毎に起動され、まず、ステップS200において、前述した図6のステップS100と同様に、注目ドットカウントブロックの番号をm=1と定める。そして、例えば、本処理に関わるレジスタ等のメモリ領域を初期化する。
ステップS201では、注目ドットカウントブロック内の記録データに基づいて、チップ12,13,14の駆動回数の和CLmを求める(CLm=Scm+Smm+Sym)。次のステップS202では、そのCLmと閾値C1とを比較する。C1≧CLmのときはPCm=1として(ステップS204)とし、その注目ドットカウントブロックに対しての記録モードPCmとして、前述した記録モード1を選択する。また、C1<CLmのときは、さらにCLmと閾値C2とを比較する(ステップS203)。C2≧CLmのときはPCm=2として(ステップS205)とし、その注目ドットカウントブロックに対しての記録モードPCmとして、前述した記録モード2を選択する。また、C2<CLmのときはPCm=3として(ステップS206)とし、その注目ドットカウントブロックに対しての記録モードPCmとして、前述した記録モード3を選択する。このように選択された記録モード1,2,または3は、m=1の注目ドットカウントブロックに対しての記録モードPCm(m=1)として決定される(ステップS207)。
その後、ステップS208において、m=Nであるか否かを判定する。m=Nでないときには、ステップS209にてmをインクリメントし、m=NになるまでステップS201〜ステップS208を繰り返す。以上の工程によって、全てのカウントブロックに対しての記録モードPCmが決定される。
その後、前述した図7と同様の図9の処理により、ドットカウントブロック毎の記録モードPCmの中から、それらのドットカウントブロックに共通の記録モードPCを決定する。図9中のステップS220からステップS225は、図7中のステップS120からステップS125に対応するため、それらの説明は省略する。
この図9の処理により、ドットカウントブロック毎の全ての記録モードPCm(記録モード1,2,または3)の中から、モード番号が最も大きい記録モード1,2,または3が記録モードPCとして決定される。つまり、ドットカウントブロック毎の全ての記録モードPCmの中に、1つでも記録モード3が存在していた場合には、記録モードPCとして記録モード3が決定される。また、記録モード3が存在せずに、1つでも記録モード2が存在していた場合には、記録モードPCとして記録モード2が決定され、また全てが記録モード1のときには記録モードPCとして記録モード1が決定される。
(記録モードPAの設定方法(図10および図11参照))
図10の処理は記録走査毎に起動され、まず、ステップS300において、前述した図6のステップS100と同様に、注目ドットカウントブロックの番号をm=1と定める。そして、例えば、本処理に関わるレジスタ等のメモリ領域を初期化する。
ステップS301では、注目ドットカウントブロック内の記録データに基づいて、チップ11,12,13,14、の駆動回数の和ALLmを求める(ALLm=αSkm+Scm+Smm +Sym)。次のステップS302では、そのALLmと閾値A1とを比較する。A1≧ALLmのときはPAm=1として(ステップS304)とし、その注目ドットカウントブロックに対しての記録モードPAmとして、前述した記録モード1を選択する。また、C1<ALLmのときは、さらにALLmと閾値A2とを比較する(ステップS303)。A2≧ALLmのときはPAm=2とし(ステップS305)、その注目ドットカウントブロックに対しての記録モードPAmとして、前述した記録モード2を選択する。また、A2<ALLmのときはPAm=3とし(ステップS306)、その注目ドットカウントブロックに対しての記録モードPAmとして、前述した記録モード3を選択する。このように選択された記録モード1,2,または3は、m=1の注目ドットカウントブロックに対しての記録モードPAm(m=1)として決定される(ステップS307)。
その後、ステップS308において、m=Nであるか否かを判定する。m=Nでないときには、ステップS309にてmをインクリメントし、m=NになるまでステップS301〜ステップS308を繰り返す。以上の工程によって、全てのカウントブロックに対しての記録モードPAmが決定される。
その後、前述した図7と同様の図11の処理により、ドットカウントブロック毎の記録モードPAmの中から、それらのドットカウントブロックに共通の記録モードPAを決定する。図11中のステップS320からステップS325は、図7中のステップS120からステップS125に対応するため、それらの説明は省略する。
この図11の処理により、ドットカウントブロック毎の全ての記録モードPAm(記録モード1,2,または3)の中から、モード番号が最も大きい記録モード1,2,または3が記録モードPAとして決定される。つまり、ドットカウントブロック毎の全ての記録モードPAmの中に、1つでも記録モード3が存在していた場合には、記録モードPAとして記録モード3が決定される。また、記録モード3が存在せずに、1つでも記録モード2が存在していた場合には、記録モードPAとして記録モード2が決定され、また全てが記録モード1のときには記録モードPAとして記録モード1が決定される。
(記録モードの最終的な設定方法)
以上の処理により決定された記録モードPk,PC,PAの中から、モード番号が最も大きい記録モード1,2,3を最終的な記録モードとして設定する。例えば、Pkが記録モード1、PCが記録モード2、PAが記録モード2のときには、最終的な記録モードとして記録モード2が設定される。
このように電流供給路に応じて決定された記録モードPk,PC,PAを比較して、最終的な記録モードを設定する。これにより、後述するように、電流供給路R1の制限電流、電流供給路R2の制限電流、または、それらの制限電流を合計した制限電流の範囲内において、最大限の電流を用いて記録を行うことができる。
(分割記録方法)
図13(a),(b),(c)は、分割記録方法についての説明図である。本実施形態においては、2分割までの分割記録しか行わない。しかし、ここでは4分割の分割記録(図13(c))も併せて説明する。また本例においては、図13(a)の通常の記録時に1パスの記録方式が設定される。しかし、通常の記録時に2パスの記録方式を設定してもよく、その場合には、1回の記録走査によって記録するデータを単に2回に分けて記録すればよい。
図13(a)においてSは、通常の記録時における記録領域である。本実施形態においては、1回の記録走査によって640画素(600dpi)分のデータが記録可能となっている。記録走査の方向は、矢印X1の往路方向または矢印X2の復路方向のいずれであってもよい。
このように、1回の記録走査によって全記録領域Sを記録するときには、電流供給路R1,R2に、前述した閾値によって制限される電流以上の電流が流れてしまう場合がある。このような場合には、図13(b)のような2分割記録を実行する。2分割記録時には、記録データを2回の走査に分けて記録する。すなわち、まずは第1の記録走査によって、記録ヘッド5の上半分に対応する記録データを記録する。その後、記録媒体の副走査方向への搬送動作(紙送り動作)は行わずに、第2の記録走査によって、記録ヘッド5の下半分に対応するデータを記録する。このように、記録データを2回の走査に分けて記録することにより、前述した閾値によって制限される電流以上の電流が流れることが防止できる。S1は、第1の記録走査による記録領域、S2は、第2の記録走査による記録領域である。第1および第2の記録走査の方向は、矢印X1の往路方向または矢印X2の復路方向のいずれであってもよく、また、それらは同方向であっても異なる方向であってもよい。
図13(c)の4分割記録では、記録ヘッド5をノズル列方向に4等分した部分に対応させるように、記録データを4つの走査に分けて記録する。まずは、第1の記録走査によって、上から1番目の記録データの部分を記録する。その後、第2の走査によって上から2番目の記録データの部分を記録し、第3の走査によって上から3番目の記録データの部分を記録し、第4の走査によって上から4番目の記録データの部分を記録する。S11,S12,S13,およびS14は、第1、第2、第3、および第4の記録走査による記録領域である。第1、第2、第3、および第4の記録走査の方向は、それぞれ、矢印X1の往路方向または矢印X2の復路方向のいずれであってもよく、また、それらの内の少なくとも2つが同方向であってもよい。
前述した2分割記録によっても依然として、制限電流以上の電流が流れる場合には、このように4分割記録により、制限電流以上の電流が流れることが防止できる。したがって、このような4分割記録でも制限電流以上の電流が流れてしまう場合には、さらに8分割記録、16分割記録のように分割数を増やすことができる。また、3分割記録、6分割記録等を実施することも可能である。
本実施形態では、図12のように、選択可能の記録モードを3つとしている。しかし、記録走査の速度をさらに多段階に変更可能とし、また分割記録の分割数をさらに多く設定可能とすることにより、選択可能の記録モードをさらに多くすることができる。その場合には、それぞれの記録モードの実施条件の下において算出した閾値を用いて、それら多数の記録モードの中から実施すべき記録モードを最終的に決定すればよい。
以上説明したように本実施形態によれば、複数の閾値と、記録データのドット数と、を比較することにより、複数の記録方法(記録モード)の中から、電源の容量を最大限に利用できて、記録速度が最も早い記録方法を選択することができる。このように最適な記録方法を決定することにより、限られた電源容量を最大限に利用しつつ、スループットの低下を最小限に抑えることができる。
本実施形態においては、1回の記録走査によって画像を記録する方法(記録モード1)が実施できないときには、まず、記録速度を下げた記録方法(記録モード2)が実施できるか否かを判定する。そして、その記録方法(記録モード2)が実施できるときは、それを実施する。その記録モード2を実施できないときには、分割記録を伴う記録方法(記録モード3)を実施する。しかし、これとは逆に、まず記録分割を伴う記録方法が実施可能であるか否かを判定し、それが実施できないときに記録速度を下げた記録方法を選択するようにしてもよい。
(第2の実施形態)
本実施形態においては、記録媒体の種類、および画像の記録品位に応じて、複数の設定モードが用意されている。本実施形態においては、ブラックインクのみを用いて記録する場合について説明する。本例の記録装置には、A,Bの2種類の記録媒体と、「標準」および「きれい」の2つの記録品位と、に対応する計4種類の設定モード(記録媒体Aの標準モードときれいモード、および記録媒体Bの標準モードときれいモード)が用意されている。
図14は、各設定モードにおいて用いられる閾値テーブルの説明図、図15は、各設定モードと記録モードとの関係の説明図である。
図14のように、記録媒体Aの標準モードの場合には、電流供給路R1の電流に関してはK1,K2の2段階の閾値を用い、電流供給路R2の電流に関してはC1,C2,C3の3段階の閾値を用いる。また、電流供給路R1、R2に流れる電流の合計に関してはA1,A2,A3の3段階の閾値を用いる。また、記録媒体Aのきれいモードの場合には、電流供給路R1の電流に関してはK1の1段階の閾値を用い、電流供給路R2の電流に関してはC1,C2の2段階の閾値を用いる。また、電流供給路R1、R2に流れる電流の合計に関してはA1,A2の2段階の閾値を用いる。
また、記録媒体Bの標準モードの場合には、電流供給路R1の電流に関してはK1の1段階の閾値を用い、電流供給路R2の電流に関してはC1,C2の2段階の閾値を用いる。また、電流供給路R1、R2に流れる電流の合計に関してはA1,A2の2段階の閾値を用いる。また、記録媒体Bのきれいモードの場合には、電流供給路R1の電流に関しては閾値を用いず、電流供給路R2の電流に関してはC1の1段階の閾値を用いる。また、電流供給路R1、R2に流れる電流の合計に関してはA1の1段階の閾値を用いる。
図11のように、記録媒体Aの標準モードにおいては、4種類の記録方法(記録モード1,2,3,4)が選択可能であり、記録モード1は記録スピードがV1のモードあり、記録モード2は記録スピードがV2のモードである。また、記録モード3は、記録スピードがV2でかつ2分割記録のモードであり、また記録モード4は、記録スピードがV2でかつ4分割記録のモードである。記録媒体Aのきれいモードにおいては、3種類の記録方法(記録モード1,2,3)が選択可能であり、記録モード1は記録スピードがV1のモードあり、記録モード2は記録スピードがV2のモードである。また、記録モード3は、記録スピードがV2でかつ2分割記録のモードである。
また、記録媒体Bの標準モードにおいては、3種類の記録方法(記録モード1,2,3)が選択可能であり、記録モード1は記録スピードがV3のモードあり、記録モード2は記録スピードがV4のモードである。また、記録モード3は、記録スピードがV5のモードである。記録媒体Bのきれいモードにおいては、2種類の記録方法(記録モード1,2)が選択可能であり、記録モード1は記録スピードがV3のモードあり、記録モード2は記録スピードがV4のモードである。
本例の場合、それぞれの設定モードにおいて選択可能な記録モードの数は、それぞれの設定モードにおける閾値の数に”1”を足した数となる。例えば、記録媒体Bの標準モードの場合には、閾値として第2閾値までが用いられるため、その数の”2”に”1”を加えた”3”が記録モードの数となる。また、図14中の閾値は、前述した実施形態と同様に、それぞれの記録モードにおける記録ヘッドの駆動周波数、ノズル数、およびドットカウントブロックのサイズ等の条件に応じて算出した値である。
次に、記録モードの決定方法について説明する。
まず、ユーザーがホストコンピュータ(ホスト装置)301のプリンタドライバを利用して、記録媒体の種類(AまたはB)、および品位(標準またはきれい)を選択することにより、記録開始指令が記録装置に送られる。これにより記録装置は、メモリ304のROM内に格納されている閾値および記録モードのテーブル(図14および図15のテーブル)から、選択された記録媒体の種類および品位に該当する該当する閾値および記録モードを読み出して、レジスタ等にセットする。例えば、記録媒体Aの標準モードが選択された場合には、それに該当する閾値および記録モードが読み出されて、レジスタ等にセットされる。
次に、前述した実施形態と同様に、電流供給路R1の電流に対応付けられた閾値、電流供給路R2の電流に対応付けられた閾値、および電流供給路R1,R2の電流の合計に対応付けられた閾値と、ドットカウントブロックのドットカウント値と、を比較する。そして、電流供給路R1の制限電流を考慮した記録モードと、電流供給路R2の制限電流を考慮した記録モードと、電流供給路R1,R2の合計の電流を考慮した記録モードと、を選択する。それから、それらの記録モードを比較して、最終的な記録モードを決定する。
記録媒体Aの標準モードが選択された場合には、最終的な記録モードとして、図15中の記録モード1,2,3,4の内のいずれかが決定されることになる。
また、本実施形態においては、予め算出した閾値および記録モードのテーブル(図14および図15のテーブル)を用いて、最終的な記録モードを決定する。しかし、記録媒体Aの標準モード等の設定モード毎の閾値を記録装置が算出して、その閾値を用いて記録モードを決定するように構成してもよい。その場合、それらの閾値は、記録ヘッドの駆動周波数やノズル数、および記録パス数等の情報に基づいて算出することができる。
(第3実施形態)
本実施形態は、前述した第1の実施形態とは異なる方式の分割記録を行う。
図16(a),(b),(c)は、分割記録方法についての説明図である。図16(a)は通常の記録方法の説明図、図16(b)は、2回の記録走査に分けて記録を行う2分割記録方法の説明図、図16(c)は、4回の記録走査に分けて記録を行う4分割記録方法の説明図である。分割記録方式としては、2分割および4分割の記録方式の他、3分割、6分割、および8分割の記録方式も同様に実施することが可能である。
また、後述するように本例の分割記録方法は、1パス記録方式と同様に、記録ヘッド5における同一の吐出口から吐出するインクによって、主走査方向の1ライン上に位置する画素を記録する。しかし、マルチパス記録方式と同様に、記録ヘッド5の異なる吐出口から吐出するインクによって、主走査方向の1ライン上に位置する画素を記録してもよい。その場合には、記録データをパス数に応じて分割して記録すればよい。
図16(a)に示すように、通常の記録走査においては、1回の記録走査によって、記録ヘッド5のノズル列に対応する幅、つまり矢印Yの紙送り方向において640画素(600dpi)分の幅の記録データを記録する。Sは、そのときの記録データの記録領域である。
しかし、このような1回の記録走査によって全記録領域Sを記録するときには、電流供給路R1,R2に、前述した閾値によって制限される以上の電流が流れてしまう場合がある。このような場合には、図16(b)に示すように2分割記録を行い、記録データを2回の記録走査に分けて記録する。この2分割記録においては、記録ヘッド5を40画素(600dpi)分ずつの16のブロック(第1ブロックから第16ブロック)に分割する。そして、第1の記録走査では、奇数番目(上から1,3,5,7,9,11,13,15番目)のブロックの記録領域S1の記録データを記録する。その後、記録媒体を矢印Y方向に紙送りせずに、第2の記録走査によって、偶数番目(上から2,4,6,8,10,12,14,16番目)のブロックの記録領域S2の記録データを記録する。このように、記録データを2回の記録走査に分けて記録することにより、前述した閾値によって制限される以上の電流が流れることが防止できる。
4分割記録の場合は、図14(c)に示すように、記録データを4回の記録走査に分けて記録する。この4分割記録においては、記録ヘッド5を40画素(600dpi)分ずつの16のブロック(第1ブロックから第16ブロック)に分割する。そして、第1の記録走査では、上から1,5,9,13番目のブロックの記録領域S11の記録データを記録する。その後、記録媒体を矢印Y方向に紙送りせずに、第2の記録走査によって、上から2,6,10,14番目のブロックの記録領域S12の記録データを記録する。その後、記録媒体を矢印Y方向に紙送りせずに、第3の記録走査によって、上から3,7,11,15番目のブロックの記録領域S13の記録データを記録する。その後、記録媒体を矢印Y方向に紙送りせずに、第4の記録走査によって、上から4,8,12,16番目のブロックの記録領域S14の記録データを記録する。
2分割記録によっても依然として、制限電流以上の電流が流れる場合には、このような4分割記録を行うことにより、その制限電流以上の電流が流れることが防止できる。
本実施形態では、記録ヘッド5を40画素(600dpi)分ずつの16のブロックに分割した。しかし、記録ヘッド5をさらに細かく分割してもよく、また必要に応じて、その分割数を変更してもよい。
以上のように、本実施形態の分割記録方法によれば、制限電流以上の電流が流れることになる画像を記録する場合に、前述した第1の実施形態と同様に、その制限電流以上の電流が流れることが防止できる。また、前述した第1および第2の実施形態において分割記録を行う場合には、その分割記録として、本実施形態の分割記録を行ってもよい。
また、分割記録方法としては、以上の実施形態において説明した方法のみに限定されない。例えば、千鳥状のマスクパターンを用いて記録データを2つに分割して、それぞれを別々の記録走査によって記録(2分割記録)する方法を用いることもできる。さらに、マスクパターンを用いて記録データを3つ以上の複数に分割して、それぞれを異なる記録走査によって記録する方法を用いることもできる。
(他の実施形態)
本発明は、上述のように、複数の機器(たとえばホストコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用する他、1つの機器(たとえば複写機、ファクシミリ装置)からなる装置にも適用することができる。
また、前述した実施形態において説明した機能は、各種のデバイスを動作させるための装置やシステム内のコンピュータによって実現することができる。その装置やシステム内のコンピュータには、前述した実施形態において説明した機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給してもよい。その場合には、その装置やシステム内のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムにしたがって、各種のデバイスを動作させることができる。このような構成も本発明の範疇に含まれる。
また、このようにソフトウェアのプログラムコードを用いる場合には、それ自体が前述した実施形態において説明した機能を実現することになる。したがって、そのプログラムコード自体、および、そのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段(例えば、そのプログラムコードを格納した記憶媒体)は、本発明を構成する。かかるプログラムコードを格納する記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、前述した実施形態において説明した機能を実現する方法は、コンピュータがそれに供給されたプログラムコードを実行する方法のみに特定されない。例えば、そのプログラムコードと、コンピュータにおいて稼動しているOS(オペレーティングシステム)、あるいは他のアプリケーションソフト等と、が共同して、前述の実施形態において説明した機能が実現してもよく。この場合にも、そのプログラムコードは本発明の実施形態に含まれる。
さらに、コンピュータに供給されたプログラムコードは、コンピュータの機能拡張ボードに備わるメモリ、またはコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納してもよい。このように、プログラムコードを格納した後に、そのプログラムコードの指示に基づいて、それらの機能拡張ボードや機能格納ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行ってもよい。その処理によって、前述した実施形態において説明した機能を実現することができる。このような形態も本発明に含まれる。
本発明の第1の実施形態におけるインクジェット記録装置の要部の斜視図である。 図1における記録ヘッドの模式的斜視図である。 図1のインクジェット記録装置の制御系のブロック構成図である。 図1のインクジェット記録装置における電源から記録ヘッドへの電流供給路の説明図である。 (a)は、本発明の第1の実施形態におけるドットカウントブロックの説明図、(b)は、ドットカウントブロックとドットカウント値との関係の説明図である。 本発明の第1の実施形態におけるブラックドットのカウント処理を説明するためのフローチャートである。 図6の処理結果に基づく記録モードの決定処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施形態におけるカラードットのカウント処理を説明するためのフローチャートである。 図8の処理結果に基づく記録モードの決定処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施形態におけるブラックドットとカラードットの和を求める処理を説明するためのフローチャートである。 図10の処理結果に基づく記録モードの決定処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施形態における記録モードの説明図である。 (a),(b),および(c)は、本発明の第1の実施形態おいて実施可能な通常記録、2分割記録、および4分割記録の説明図である。 本発明の第2の実施形態における閾値テーブルの説明図である。 本発明の第2の実施形態における設定モードと記録モードとの関係の説明図である。 (a),(b),および(c)は、本発明の第3の実施形態おいて実施可能な通常記録、2分割記録、および4分割記録の説明図である。
符号の説明
1 記録シート(記録媒体)
2 電源
5 記録ヘッド
6 キャリッジ
11 ブラックチップ
12 シアンチップ
13 マゼンタチップ
14 イエローチップ
301 ホストコンピュータ(ホスト装置)
302 CPU
306 記録ヘッド駆動用ドライバ
307 モータ駆動用ドライバ

Claims (16)

  1. 複数の記録素子を備えた記録ヘッドを用い、前記記録ヘッドを移動させつつ、記録データに基づいて前記複数の記録素子を駆動することにより、記録媒体上に画像を記録する記録装置において、
    前記記録ヘッドの前記複数の記録素子に電力を供給するための複数の電力供給路と、
    前記記録データに基づいて、前記複数の電力供給路毎に、当該電力供給路を通して電力が供給される前記記録素子の単位時間当たりの消費電力に関する消費電力情報を生成する生成手段と、
    前記複数の電力供給路毎における前記複数の消費電力情報の比較結果に応じて、前記複数の記録素子の単位時間当たりの消費電力が異なる複数の記録モードの中から適合記録モードを設定する設定手段と、
    前記適合記録モードに基づいて前記複数の記録素子を駆動する駆動手段と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 前記記録ヘッドにおける前記複数の記録素子は、前記記録媒体にインクを付与可能であり、かつ前記記録媒体に付与するインクの色に応じて分けられて前記複数の電力供給経路に接続される
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記複数の電力供給経路は、前記記録媒体にブラックのインクを付与する記録素子が接続される第1の電力供給路と、前記記録媒体にブラック以外の色のインクを付与する記録素子が接続される第2の電力供給路と、を含む
    ことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記設定手段は、前記複数の消費電力情報の内、最も大きい消費電力に対応する電力消費情報に応じて前記適合記録モードを設定する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の記録装置。
  5. 前記生成手段は、前記複数の電力供給路を通して電力が供給される前記複数の記録素子の単位時間当たりの総消費電力に対応する総消費電力情報をも生成し、
    前記設定手段は、前記複数の消費電力情報、および前記総消費電力情報のそれぞれの比較結果に応じて、前記適合記録モードを設定する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の記録装置。
  6. 前記設定手段は、前記複数の消費電力情報、および前記総消費電力情報の内、最も大きい消費電力に対応する電力消費情報に応じて前記適合記録モードを設定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
  7. 前記記録ヘッドを主走査方向に移動させる移動手段と、
    前記記録媒体を前記主走査方向と交差する副走査方向に搬送する搬送手段と、
    を備え、
    前記生成手段は、前記主走査方向における前記記録ヘッドの1回の移動を伴って記録可能な画像の記録データに基づいて、前記消費電力情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の記録装置。
  8. 前記生成手段は、前記記録データを複数に分割したブロック毎について前記消費電力情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の記録装置。
  9. 前記複数の記録モードは、前記記録ヘッドの記録速度、または前記記録データを複数に分割して記録するときの分割数の内、少なくとも一方が異なる記録モードを含むことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の記録装置。
  10. 前記設定手段は、前記記録媒体の種類または画像の記録品位の少なくとも一方に応じて、前記適合記録モードを変更する
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の記録装置。
  11. 複数の記録素子を備えた記録ヘッドを移動させつつ、記録データに基づいて前記複数の記録素子を駆動するときの記録モードを設定するための記録モード設定装置であって、
    前記記録データに基づいて、前記記録ヘッドの前記複数の記録素子に電力を供給するための複数の電力供給路毎に、当該電力供給路を通して電力が供給される前記記録素子の単位時間当たりの消費電力に関する消費電力情報を生成する生成手段と、
    前記複数の電力供給路毎における前記複数の消費電力情報の比較結果に応じて、前記複数の記録素子の単位時間当たりの消費電力が異なる複数の記録モードの中から、前記複数の記録素子を駆動するときの前記記録モードを設定する設定手段と、
    を備えることを特徴とする記録モード設定装置。
  12. 複数の記録素子を備えた記録ヘッドを用い、前記記録ヘッドを移動させつつ、記録データに基づいて前記複数の記録素子を駆動することにより、記録媒体上に画像を記録する記録方法において、
    前記記録データに基づいて、前記記録ヘッドの前記複数の記録素子に電力を供給するための複数の電力供給路毎に、当該電力供給路を通して電力が供給される前記記録素子の単位時間当たりの消費電力に関する消費電力情報を生成する生成工程と、
    前記複数の電力供給路毎における前記複数の消費電力情報の比較結果に応じて、前記複数の記録素子の単位時間当たりの消費電力が異なる複数の記録モードの中から適合記録モードを設定する設定工程と、
    前記適合記録モードに基づいて前記複数の記録素子を駆動する駆動工程と、
    を含むことを特徴とする記録方法。
  13. 複数の記録素子を備えた記録ヘッドを移動させつつ、記録データに基づいて前記複数の記録素子を駆動するときの記録モードを設定するための記録モード設定方法であって、
    前記記録データに基づいて、前記記録ヘッドの前記複数の記録素子に電力を供給するための複数の電力供給路毎に、当該電力供給路を通して電力が供給される前記記録素子の単位時間当たりの消費電力に関する消費電力情報を生成する生成工程と、
    前記複数の電力供給路毎における前記複数の消費電力情報の比較結果に応じて、前記複数の記録素子の単位時間当たりの消費電力が異なる複数の記録モードの中から、前記複数の記録素子を駆動するときの前記記録モードを設定する設定工程と、
    を含むことを特徴とする記録モード設定方法。
  14. 請求項12に記載の記録方法の生成工程、設定工程、および駆動工程をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  15. 請求項12に記載の記録モード設定方法の生成工程、および設定工程をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  16. 請求項14または15のいずれかに記載のプログラムを記憶する、コンピュータにより読み取り可能な記憶媒体。
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JP2006183614A Pending JP2008012702A (ja) 2006-07-03 2006-07-03 記録装置、記録モード設定装置、記録方法、記録モード設定方法、プログラム、および記憶媒体

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009220339A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Seiko Epson Corp カウント装置及びカウント方法
JP2020026061A (ja) * 2018-08-10 2020-02-20 セイコーエプソン株式会社 記録装置、記録方法、および記録制御装置

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