JP2008010568A - 熱電変換装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】短絡およびマイグレーションの発生が防止された熱電変換装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】複数のP型熱電素子12と複数のN型熱電素子13とが複数の電極部25、35によって交互に直列に接続されて構成される直列回路50と、電極部25、35と直接接続されている複数の熱交換素子26、36と、これらの熱交換素子26、36を突出させるように保持する保持板21、31とを備えた熱電変換装置において、熱交換素子26、36は、電極部25、35への接続側に形成された嵌合部45によって、保持板21、31に形成された貫通孔43に嵌合しており、保持板21、31は、熱交換素子26、36の突出側である第1面21a、31aの外周部に設けられた所定の高さの堰部21c、31cと、この堰部21c、31cの内側領域に形成されたシール層27、37とを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、N型熱電素子、P型熱電素子からなる直列回路に直流電流を流通させることで吸熱、放熱が得られる熱電変換装置およびその製造方法に関するものである。
従来この種の熱電変換装置として、例えば特許文献1に示されるものが知られている。この熱電変換装置では、絶縁基板に交互に複数個配列されたN型熱電素子とP型熱電素子に対して、その片方の端面から突出するように複数の放熱電極部材が、他方の端面から突出するように複数の吸熱電極部材が接合されている。これらの放熱、吸熱電極部材の各々は、U字状に成形された金属板により構成されて、そのU字状の底部において隣接するN型熱電素子とP型熱電素子とに接合されてこれらの間を電気的に接続する電極部と、この電極部から突出する放熱部、吸熱部とを備えている。
このように、放熱部および吸熱部を、絶縁層を介することなく電極部と接合させて設けることにより、熱交換効率に優れた熱電変換装置を提供することができる。
特開2006−93437号公報
しかしながら、上記熱電変換装置においては、放熱部、吸熱部の周囲を流通する空気に含まれている水分や、結露などにより吸熱部に付着した水滴などが、放熱部、吸熱部側から熱電素子側にまで浸入する場合があり、これによって熱電素子側の直列回路において短絡やマイグレーションが発生するという問題があった。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、短絡およびマイグレーションの発生が防止された熱電変換装置およびその製造方法を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、複数のP型熱電素子(12)と複数のN型熱電素子(13)とが複数の電極部(25、35)によって交互に直列に接続されて構成される直列回路(50)と、複数の貫通孔(43)が形成されている保持板(21、31)と、この保持板(21、31)の第1面(21a、31a)から突出するように複数の貫通孔(43)に保持され、複数の電極部(25、35)に直接接続されている複数の熱交換素子(26、36)とを備えた熱電変換装置において、複数の熱交換素子(26、36)は、複数の電極部(25、35)への接続側に形成された嵌合部(45)によって複数の貫通孔(43)にそれぞれ嵌合しており、保持板(21、31)は、第1面(21a、31a)の上に、複数の貫通孔(43)が形成されている領域を含む所定の領域を取り囲むように設けられた所定の高さの堰部(21c、31c)と、その所定の領域に形成されたシール層(27、37)とを有することを特徴としている。
このように、保持板(21、31)の熱交換素子(26、36)突出側である第1面(21a、31a)に堰部(21c、31c)を設けることにより、第1面(21a、31a)上にシール層(27、37)を形成する際に、堰部(21c、31c)によってシール剤がシール層(27、37)形成領域を越えて流れ出すのを防止できるため、低粘度のシール剤を用いることが可能となる。これにより、保持板(21、31)の貫通孔(43)と熱交換素子(26、36)の嵌合部(45)との噛み合い部分の複雑な形状に沿って、その隙間を埋めるような気密性に優れたシール層(27、37)を簡単に形成することが可能となる。このようなシール層(27、37)を形成することで、結露などにより熱交換素子(26、36)に付着した水滴が貫通孔(43)と嵌合部(45)との間の隙間を通って熱電素子(12、13)側に浸入することを確実に防止することができ、このような水滴の浸入により熱電素子(12、13)側で短絡およびマイグレーションが発生することを防止することができる。また、保持板(21、31)の第1面(21a、31a)側で熱交換素子(26、36)などのイオン化によって発生するマイグレーション、およびそれに起因する短絡の発生を防止することができる。
堰部(21c、31c)は、例えば、請求項2に記載の発明のように、第1面(21a、31a)のほぼ全領域を取り囲むように、保持板(21、31)の外周部に設けることができる。
また、請求項3に記載の発明のように、熱交換素子(26、36)の嵌合部(45)が、貫通孔(43)の横断面形状とほぼ同じ形状の平面部(25、35)と、この平面部(25、35)の外周部分から突出して貫通孔(43)の縁面と全周に渡って嵌合する側面部(22a、22b、32a、32b)とを備えるように構成すると、貫通孔(43)と嵌合部(45)との間の隙間が小さくなって、保持板(21、31)の第1面(21a、31a)にシール層(27、37)を形成する際にシール剤が貫通孔(43)と嵌合部(45)との間の隙間から熱電素子(12、13)側に洩れにくくなる。これにより、低粘度のシール剤を用いてのシール層(27、37)の形成がさらに容易となる。
さらに、請求項4に記載の発明のように、保持板(21、31)の熱交換素子(26、36)突出側と反対側である第2面(21b、31b)側に、貫通孔(43)と嵌合部(45)との間の隙間部分を埋めるようにシール部(67)を設けると、このようなシール部(67)をシール層(27、37)の形成前に予め形成しておくことで、シール層(27、37)を形成する際にシール剤が貫通孔(43)と嵌合部(45)との間の隙間から熱電素子(12、13)側に洩れにくくなる。これにより、低粘度のシール剤を用いてのシール層(27、37)の形成がさらに容易となる。
請求項5に記載の発明では、複数のP型熱電素子(12)と複数のN型熱電素子(13)とが複数の電極部(25、35)によって交互に直列に接続されて構成される直列回路(50)と、複数の貫通孔(43)が形成されている保持板(21、31)と、保持板(21、31)の第1面(21a、31a)から突出するように複数の貫通孔(43)に保持され、複数の電極部(25、35)に直接接続されている複数の熱交換素子(26、36)とを備えた熱電変換装置において、複数の熱交換素子(26、36)は、複数の電極部(25、35)への接続側に形成された嵌合部(45)によって複数の貫通孔(43)にそれぞれ嵌合しており、嵌合部(45)は、貫通孔(43)の横断面形状とほぼ同じ形状の平面部(25、35)と、平面部(25、35)の外周部分から突出する側面部(22a、22b、32a、32b)とを有し、側面部(22a、22b、32a、32b)は貫通孔(43)内において、貫通孔(43)の縁面と全周に渡って嵌合していることを特徴としている。
このように、熱交換素子(26、36)の嵌合部(45)が、貫通孔(43)の横断面形状とほぼ同じ形状の平面部(25、35)と、この平面部(25、35)の外周部分から突出して貫通孔(43)の縁面と全周に渡って嵌合する側面部(22a、22b、32a、32b)とを備えるように構成することで、貫通孔(43)と嵌合部(45)との間の隙間が小さくなって、結露などにより熱交換素子(26、36)に付着した水滴が貫通孔(43)と嵌合部(45)との間の隙間を通って熱電素子(12、13)側に浸入しにくくなる。
この場合、例えば、請求項6に記載の発明のように、矩形の横断面をもつ貫通孔(43)に対して、嵌合部(45)を、矩形の平面部(25、35)と、さらに、この平面部(25、35)の対向する2辺からそれぞれ突出して熱交換部を構成する2つの突出面(26、36)の根元部分(22a、32a)と、平面部(25、35)の残りの2辺からそれぞれ突出して上記突出面(26、36)の根元部分(22a、32a)に対応する所定の高さをもつ側板部(22b、32b)とを有する側面部とによって構成することができる。
さらにこのような構成において、請求項7に記載の発明のように、熱交換素子(26、36)の突出側である第1面(21a、31a)の上にシール層(27、37)を形成すると、結露などにより熱交換素子(26、36)に付着した水滴が貫通孔(43)と嵌合部(45)との間の隙間を通って熱電素子(12、13)側に浸入することを確実に防止することができる。またこのとき、貫通孔(43)と嵌合部(45)との間の隙間が小さい構成となっていることにより、低粘度のシール剤を用いて、気密性に優れたシール層(27、37)を簡単に形成することが可能となる。
また、請求項5または6に記載の発明において、熱交換素子(26、36)が上記のような嵌合部(45)を備えるのに併せて、請求項8に記載の発明のように、保持板(21、31)の熱交換素子(26、36)突出側と反対側である第2面(21b、31b)側に、貫通孔(43)と嵌合部(45)との間の隙間部分を埋めるようにシール部(67)を設けると、貫通孔(43)と嵌合部(45)との間の隙間が小さくなって、結露などにより熱交換素子(26、36)に付着した水滴が貫通孔(43)と嵌合部(45)との間の隙間を通って熱電素子(12、13)側に浸入しにくくなる。また、請求項7に記載の発明のようにシール層(27、37)を設ける場合には、シール部(67)をシール層(27、37)の形成前に予め形成しておくことで、シール層(27、37)を形成する際にシール剤が貫通孔(43)と嵌合部(45)との間の隙間から熱電素子(12、13)側に洩れにくくなる。これにより、低粘度のシール剤を用いてのシール層(27、37)の形成がさらに容易となる。
請求項9に記載の発明では、複数のP型熱電素子(12)と複数のN型熱電素子(13)とが複数の電極部(25、35)によって交互に直列に接続されて構成される直列回路(50)と、複数の貫通孔(43)が形成されている保持板(21、31)と、保持板(21、31)の第1面(21a、31a)から突出するように複数の貫通孔(43)に保持され、複数の電極部(25、35)に直接接続されている複数の熱交換素子(26、36)とを備えた熱電変換装置において、複数の熱交換素子(26、36)は、複数の電極部(25、35)への接続側に形成された嵌合部(45)によって複数の貫通孔(43)にそれぞれ嵌合しており、保持板(21、31)は、第1面(21a、31a)の上に形成されたシール層(27、37)と、第1面(21a、31a)の反対側である第2面(21b、31b)側において貫通孔(43)と嵌合部(45)との間の隙間部分を埋めるように形成されたシール部(67)とを有することを特徴としている。
このように、熱交換素子(26、36)の突出側である第1面(21a、31a)の上にシール層(27、37)を形成し、反対側の第2面(21b、31b)側にも貫通孔(43)と嵌合部(45)との間の隙間部分を埋めるようなシール部(67)を設けると、結露などにより熱交換素子(26、36)に付着した水滴が貫通孔(43)と嵌合部(45)との間の隙間を通って熱電素子(12、13)側に浸入することを確実に防止することができる。また、シール層(27、37)の形成前に、予めシール部(67)を形成しておくことで、シール層(27、37)を形成する際にシール剤が貫通孔(43)と嵌合部(45)との間の隙間から熱電素子(12、13)側に洩れにくくなる。これにより、低粘度のシール剤を用いて、気密性に優れたシール層(27、37)を簡単に形成することが可能となる。
また、本発明の熱電変換装置においては、請求項10に記載の発明のように、例えば、複数の電極部(25、35)が複数の熱交換素子(26、36)とそれぞれ一体に形成された構成とすることができる。これにより、熱交換素子(26、36)と別体の電極部材を備える場合に比較して、少ない部品数で熱電変換装置を構成することができる。
請求項11に記載の発明では、複数のP型熱電素子(12)と複数のN型熱電素子(13)とが複数の電極部(25、35)によって交互に直列に接続されて構成される直列回路(50)と、複数の貫通孔(43)が形成されている保持板(21、31)と、保持板(21、31)の第1面(21a、31a)から突出するように複数の貫通孔(43)に保持され、複数の電極部(25、35)に直接接続されている複数の熱交換素子(26、36)とを備える熱電変換装置の製造方法において、複数の貫通孔(43)の形成された領域を含む所定の領域を取り囲むように所定の高さの堰部(21c、31c)を第1面(21a、31a)上に有する保持板(21、31)を準備して、複数の熱交換素子(26、36)の複数の電極部(25、35)への接続側に形成された嵌合部(45)を複数の貫通孔(43)にそれぞれ嵌合させて、熱交換モジュール(20、30)を構成する熱交換モジュール構成工程と、この熱交換モジュール構成工程の後に、第1面(21a、31a)上の上記所定の領域にシール層(27、37)を形成するシール層形成工程とを備えたことを特徴としている。
このように、第1面(21a、31a)に堰部(21c、31c)を有する保持板(21、31)に対して、その貫通孔(43)に熱交換素子(26、36)の嵌合部(454)を嵌合させて熱交換モジュール(20、30)を構成した後、第1面(21a、31a)上の堰部(21c、31c)の内側領域にシール層(27、37)を形成すると、堰部(21c、31c)によってシール剤がシール層(27、37)形成領域を越えて流れ出すのを防止できるため、低粘度のシール剤を用いてシール層(27、37)を形成することが可能となる。これにより、保持板(21、31)の貫通孔(43)と熱交換素子(26、36)の嵌合部(45)との噛み合い部分の複雑な形状に沿って、その隙間を埋めるような気密性に優れたシール層(27、37)を簡単に形成することができる。このようなシール層(27、37)を形成することで、結露などにより熱交換素子(26、36)に付着した水滴が貫通孔(43)と嵌合部(45)との間の隙間を通って熱電素子(12、13)側に浸入することを確実に防止することができ、このような水滴の浸入により熱電素子(12、13)側で短絡およびマイグレーションが発生することを防止することができる。
堰部(21c、31c)は、例えば、請求項12に記載の発明のように、第1面(21a、31a)のほぼ全領域を取り囲むように、保持板(21、31)の外周部に設けられる。
また、この場合、請求項13に記載の発明のように、熱交換モジュール構成工程において、熱交換モジュール(20、30)を構成した後に、保持板(21、31)の熱交換素子(26、36)突出側と反対側である第2面(21b、31b)側に、貫通孔(43)と嵌合部(45)との間の隙間部分を埋めるようにシール部(67)を形成すると、後にシール層形成工程においてシール層(27、37)を形成する際に、シール剤が貫通孔(43)と嵌合部(45)との間の隙間から熱電素子(12、13)側に洩れにくくなる。これにより、低粘度のシール剤を用いてのシール層(27、37)の形成がさらに容易となる。
請求項14に記載の発明では、複数のP型熱電素子(12)と複数のN型熱電素子(13)とが複数の電極部(25、35)によって交互に直列に接続されて構成される直列回路(50)と、複数の貫通孔(43)が形成されている保持板(21、31)と、保持板(21、31)の第1面(21a、31a)から突出するように複数の貫通孔(43)に保持され、複数の電極部(25、35)に直接接続されている複数の熱交換素子(26、36)とを備える熱電変換装置の製造方法において、保持板(21、31)の複数の貫通孔(43)に、複数の熱交換素子(26、36)の複数の電極部(25、35)への接続側に形成された嵌合部(45)をそれぞれ嵌合させて、熱交換モジュール(20、30)を構成し、その後に、保持板(21、31)の第1面(21a、31a)の反対側である第2面(21b、31b)側において、貫通孔(43)と嵌合部(45)との間の隙間部分を埋めるようにシール部(67)を形成する熱交換モジュール構成工程と、この熱交換モジュール構成工程の後に、第1面(21a、31a)上にシール層(27、37)を形成するシール層形成工程とを備えたことを特徴としている。
このように、シール層(27、37)の形成前に、保持板(21、31)の熱交換素子(26、36)突出側と反対側である第2面(21b、31b)側において、貫通孔(43)と嵌合部(45)との間の隙間部分を埋めるようにシール部(67)を予め形成しておくことで、シール層(27、37)を形成する際にシール剤が貫通孔(43)と嵌合部(45)との間の隙間から熱電素子(12、13)側に洩れにくくなる。これにより、請求項15に記載の発明のように、より低粘度のシール剤を用いてシール層(27、37)を形成することが可能となる。これにより、保持板(21、31)の貫通孔(43)と熱交換素子(26、36)の嵌合部(45)との噛み合い部分の複雑な形状に沿って、その隙間を埋めるような気密性に優れたシール層(27、37)を簡単に形成することができる。
また、このとき、請求項16に記載の発明のように、シール層(27、37)を形成した後に、熱交換モジュール(20、30)を熱電素子(12、13)側と接続して、熱交換素子(26、36)と直接接続された電極部(25、35)によってP型熱電素子(12)とN型熱電素子(13)とが交互に直列に接続されて直列回路(50)が形成されている熱電変換モジュール(200)を構成する、つまり、熱電素子(12、13)側と接続されていない状態の熱交換モジュール(20、30)に対して、その保持板(21、31)上にシール層(27、37)を形成するとよい。このように、熱交換モジュール(20、30)が熱電素子(12、13)側と接続されていない状態にあることで、形成されたシール層(27、37)の気密性などの検査を容易に行うことができる。
あるいは、請求項17に記載の発明のように、シール層(27、37)を形成する前に、熱交換モジュール(20、30)を熱電素子(12、13)側と接続させて熱電変換モジュール(200)を構成する、つまり、熱電変換モジュール(200)が構成された後に、その熱電変換モジュール(200)の保持板(21、31)の第1面(21a、31a)上にシール層(27、37)を形成することもできる。この場合、シール層(27、37)形成後に、耐熱性が要求される熱電変換モジュール構成のためのはんだ付け工程がないため、シール層(27、37)を形成する際に、硬化後の耐熱性が比較的低いシール剤などを用いることも可能となる。
また、本発明の熱電変換装置の製造方法においては、請求項18に記載の発明のように、例えば、複数の電極部(25、35)が複数の熱交換素子(26、36)とそれぞれ一体に形成された構成とすることができる。これにより、熱交換素子(26、36)と別体の電極部材を備える場合に比較して、少ない部品数で熱電変換装置を構成することができる。
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態における熱電変換装置を図1〜図5に示し、まず、その構成について図1〜図4を用いて説明する。図1は熱電変換装置100の全体構成を示す模式図であり、図2は図1に示す矢印IIで示す方向から見た矢視図、図3は熱電変換装置100の主要部(熱電変換モジュール)200の構成を示す分解構成図、図4は熱電変換装置100の主要部200の構成を示す図1中の線IVにおける側面図である。
本熱電変換装置100は、図1に示すように、熱電素子基板10、吸熱電極基板20(本発明の熱交換モジュールに対応)、放熱電極基板30(本発明の熱交換モジュールに対応)を有する熱電変換モジュール200が、一対のケース部材28、38からなるケースに収納されて構成されている。
熱電素子基板10は、図1〜図4に示すように、保持板である第1絶縁基板11と、複数のP型、N型の熱電素子12、13からなる熱電素子群とを有して、これらにより一体に構成されている。具体的には、平板状の絶縁材料(例えば、ガラスエポキシ、フェノール樹脂、PPS樹脂、LCP樹脂もしくはPET樹脂など)からなる第1絶縁基板11に、ほぼ碁盤目状に複数の嵌合孔が形成されて、この嵌合孔にP型熱電素子12とN型熱電素子13とが交互に配列されている。
P型熱電素子12はBi−Te系化合物からなるP型半導体により構成され、N型熱電素子13はBi−Te系化合物からなるN型半導体により構成された極小部品であって、これらは、その上端面、下端面が第1絶縁基板11よりも突き出すように構成されている。本実施形態においては、1.5mm角ほどの大きさのP型熱電素子12、N型熱電素子13が120組ほど第1絶縁基板11に保持されている。
つぎに、吸熱電極基板20は、図1、図3、および図4に示すように、複数個の吸熱電極部材22を平板状の絶縁材料(例えば、ガラスエポキシ、フェノール樹脂、PPS樹脂、LCP樹脂もしくはPET樹脂など)からなる保持板である第2絶縁基板21(本発明の保持板に対応)および第3絶縁基板23に一体構成しており、放熱電極基板30は、複数個の放熱電極部材32を平板状の絶縁材料(例えば、ガラスエポキシ、フェノール樹脂、PPS樹脂、LCP樹脂もしくはPET樹脂など)からなる保持板である第4絶縁基板31(本発明の保持板に対応)および第5絶縁基板33に一体構成している。
具体的には、第2絶縁基板21、第4絶縁基板31に、ほぼ碁盤目状に複数の嵌合孔43(本発明の貫通孔に対応)が形成されて、この嵌合孔43に吸熱電極部材22、放熱電極部材32の根元部分が嵌合部45となって保持されている。また、第3絶縁基板23および第5絶縁基板33にも、ほぼ碁盤目状に複数の嵌合孔が形成されて、この嵌合孔に吸熱電極部材22、放熱電極部材32の先端部分が保持されている。これにより、隣り合う吸熱電極部材22および放熱電極部材32同士は、互いに電気的に絶縁するように、所定の隙間を設けてほぼ碁盤目状に配設されている。
第2絶縁基板21、第4絶縁基板31には、吸熱、放熱電極部材22、32の突出側である第1面21a、31aの外周部に堰部21c、31cが設けられている。この堰部21c、31cは、第2絶縁基板21、第4絶縁基板31の第1面21a、31aのほぼ全域を取り囲むように、第2絶縁基板21、第4絶縁基板31と一体に形成されている。本実施形態では、堰部21c、31cの高さは2〜3mmほどとしている。
吸熱電極部材22および放熱電極部材32は、銅材などの導電性金属からなる薄肉の板材を用いて、図4に示すように、断面がほぼU字状となるように構成されている。U字状の底部は平面状の吸熱電極部25、放熱電極部35(本発明の電極部に対応)を形成しており、その電極部25、35から外方に延出された平面に吸熱部、放熱部であるルーバー26、36(本発明の熱交換素子および突出面に対応)を形成している。この吸熱、放熱電極部材22、32を形成する板材として、板厚が0.2〜0.3mmであるものを選択すると、加工性の向上が図れるため望ましい。
吸熱電極部材22および放熱電極部材32は、その電極部25、35において熱電素子基板10の熱電素子12、13にはんだ接合されている。具体的には、図1、図3および図4に示すように、吸熱電極部材22は熱電素子12、13の上端面に接合されており、放熱電極部材32は熱電素子12、13の下端面に接合されている。
電極部25、35は、熱電素子基板10に配列された熱電素子群のうち、隣接するP型熱電素子12とN型熱電素子13との間を電気的に接続する電極である。具体的には、吸熱電極部25は、図1に示すように、隣接するN型熱電素子13からP型熱電素子12に向けて電流が流れるように熱電素子13、12間を接続しており、放熱電極部35は、隣接するP型熱電素子12からN型熱電素子13に向けて電流が流れるように熱電素子12、13間を接続している。これにより、全ての熱電素子12、13が直列に接続されて、直列回路50が形成されている。
また、熱交換部であるルーバー26、36は、吸熱、放熱電極部25、35からの吸熱、放熱を伝えて、ルーバー26に接触する流体から吸熱、あるいはルーバー26に接触する流体へ放熱するためのフィンであり、電極部25、35から延出する平面に切り起こしなどの成形加工により形成されている。このように、本実施形態においては、熱交換部であるルーバー26、36と電極部25、35とは、共に吸熱、放熱電極部25、35の一部分として一体に形成されている。
なお、吸熱電極部材22および放熱電極部材32は、上記のように、その根元部分の嵌合部45が、第2、第4絶縁基板21、31に形成された嵌合孔43に保持されている。嵌合孔43は、図1、図3および図4に示すように、第2、第4絶縁基板21、31の第1面21a、31aから反対側の第2面21b、31bまで貫通するように形成されており、この貫通孔43に、吸熱、放熱電極部材22、32の嵌合部45が保持されて、ルーバー26、36が第1面21a、31aから突き出すと共に、吸熱、放熱電極部25、35が第2面21b、31bから熱電素子12、13側に僅かにはみ出すように構成されている。従って、熱交換部であるルーバー26、36が熱電素子12、13側にはみ出さないようになっている。
また、吸熱電極部材22および放熱電極部材32の先端部は、上記のように、第3絶縁基板23もしくは第5絶縁基板33に保持されて、その先端が第3絶縁基板23の上面あるいは第5絶縁基板33の下面から僅かに突き出すように構成されている。
熱電素子12、13が電極部25、35によって接続されて形成される直列回路50において、その末端に配設される熱電素子12、13(図1および図3中における左右端の熱電素子12a、13a)には、それぞれ接続端子24a、24bが設けられ、この接続端子24a、24bには、図示しない直流電源の正側端子と負側端子とがそれぞれ接続されるようになっている。
以上のように構成された熱電変換モジュール200において、上記のように接続端子24aに電圧を印加すると、直流電流がP型熱電素子12aから放熱電極部35を介して隣接するN型熱電素子13に流れ、さらに、このN型熱電素子13から吸熱電極部25を介してP型熱電素子12に流れるというようにして、両端の熱電素子12a、13aの間の直列回路50に直流電流が流れる。
このときに、PN接合部に配設された放熱電極部35は、ペルチェ効果によって高温の状態となり、NP接合部に配設された吸熱電極部25は低温の状態となる。そして、放熱電極部35からの熱は放熱電極部材32のルーバー36に伝わり、ルーバー36に接触される冷却流体に対して放熱される。また、吸熱電極部25からの吸熱は吸熱電極部材22のルーバー26に伝わり、ルーバー26に接触される被冷却流体から吸熱される。
従って、図1に示すように、熱電素子基板10を区画壁として、ケース部材28、38により、熱電素子基板10の両側の吸熱電極部材22側と放熱電極部材32側とに送風通路をそれぞれ形成して、その送風通路に空気を流通することで、ルーバー26,36と空気との間で熱交換され、これにより、吸熱電極部材22側通路を流通する空気が冷却され、放熱側電極部材32側通路を流通する空気が加熱される。
このとき、本熱電変換装置100においては、上記のように熱交換部であるルーバー26、36が、直列回路50の吸熱部位、放熱部位である電極部25、35と絶縁されることなく繋がっていることにより、高い熱交換効率を得ることができる。しかし、ルーバー26、36と熱電素子12、13側との間に絶縁基板などが配設されていないため、結露などにより吸熱側のルーバー26に付着した水滴や、ルーバー26、36を流通する空気に含まれる水分などが、第2、第4絶縁基板21、31の嵌合孔43と吸熱、放熱電極部材22、32の嵌合部45との間の隙間から、熱電素子12、13側に浸入することがある。
そこで、本熱電変換装置100では、このような熱電素子12、13側への水滴の浸入を防止するため、第2、第4絶縁基板21、31の第1面21a、31a上に第1シール層27、第2シール層37(本発明のシール層に対応)をそれぞれ設けている。第1シール層27、第2シール層37は、図1、図3および図4に示すように、第2、第4絶縁基板21、31の堰部21c、31cの内側領域に、つまり、第1面21a、31aのほぼ全域に形成されており、図4に示すように、吸熱電極部材22および放熱電極部材32の嵌合部45の内側(電極部25、35の背面側)にまで渡って形成されている。本実施形態では、第1、第2シール層27、37はエポキシ樹脂系のシール剤により形成されており、堰部21c、31cの高さとほぼ同じ2〜3mmほどの厚さの層となっている。
つぎに、以上の構成による熱電変換装置100の製造方法について、図1、および図3〜図5に基づいて説明する。本製造方法は、熱電素子モジュール構成工程、熱交換モジュール構成工程、シール層形成工程、熱電変換モジュール構成工程とを備えており、図5は熱交換モジュール構成工程に関連する構成部分(図4に円Vで示す部分)の詳細を示しており、図3は熱電変換モジュール構成工程の概要を示している。
熱電素子モジュール構成工程においては、まず、第1絶縁基板11にほぼ碁盤目状に形成された複数の嵌合孔にP型熱電素子12とN型熱電素子13とを交互に配列して接着剤で固定し、これにより熱電素子モジュールである熱電素子基板10を構成する。このとき、第1絶縁基板11への熱電素子12、13の組み付けは、例えば、半導体、電子部品などを制御基板に組み付けるための製造装置であるマウンタ装置を用いて行うことができる。
熱交換モジュール構成工程においては、熱交換モジュールである吸熱電極基板20および放熱電極基板30を構成する。具体的には、図5に示すように、第2絶縁基板21にほぼ碁盤目状に形成された複数の嵌合孔43に吸熱電極部材22の嵌合部45を嵌合させ、さらに吸熱電極部材22の先端部を第3絶縁基板23に形成された嵌合孔に嵌合させて、吸熱電極基板20を構成する。
同様に、第4絶縁基板31にほぼ碁盤目状に形成された複数の嵌合孔43に放熱電極部材32の嵌合部45を嵌合させ、さらに放熱電極部材32の先端部を第5絶縁基板33に形成された嵌合孔に嵌合させて、放熱電極基板30を構成する。なお、図5においては、第2絶縁基板21、第3絶縁基板23と吸熱電極部材22との嵌合部分のみを示したが、第4絶縁基板31、第5絶縁基板33と放熱電極部材32との嵌合部分も同様の構成となっている。
図5に示すように、吸熱電極部材22および放熱電極部材32は、その吸熱電極部25、放熱電極部35が、第2、第4絶縁基板21、31の第2面21b、31bから僅かにはみ出すように構成される。また、吸熱電極部材22および放熱電極部材32の先端部は、第3絶縁基板23の上面あるいは第5絶縁基板33の下面から僅かにはみ出すように構成される。
なお、第2絶縁基板21および第4絶縁基板31には、図2、図3および図4に示すような上記堰部21c、31cが、前もって第1面21a、31aの外周部に形成されている。堰部21c、31cは、第2、第4絶縁基板21、31に一体成形することにより形成されるが、あるいは、板材などを接着剤によって貼り付けることにより堰部21c、31cを形成することも可能である。
一方、吸熱電極部材22および放熱電極部材32は、例えば、平板状の金属板をプレス加工などによりほぼU字状に形成して、その底部に平面状からなる吸熱電極部25もしくは放熱電極部35を形成し、さらに、その電極部25、35から外方に延出された平面をルーバー状に成形加工することにより、前もって構成される。
つぎに、シール層形成工程において、上記熱交換モジュール構成工程で構成された吸熱電極基板20、放熱電極基板30に対して、その第2絶縁基板21、第4絶縁基板31の第1面21a、31aに、図1、図3および図4に示すような、第1、第2シール層27、37を形成する。具体的には、エポキシ樹脂系のシール剤をディスペンサにより第2絶縁基板21、第4絶縁基板31の第1面21a、31a上に注入し、高温槽に入れてシール剤を硬化させることにより、シール層27、37を形成する。本実施形態においては、上記のように、厚さ2〜3mmほどのシール層27、37が形成される。
なお、本実施形態おいては、上記のようにエポキシ樹脂系のシール剤を用いて第1、第2シール層27、37を形成したが、これに限らず、例えばシリコン樹脂系のシール剤を用いることもできる。但し、本実施形態おいては、第1、第2シール層27、37の形成後に、熱電変換モジュール構成工程において、吸熱電極基板20および放熱電極基板30と熱電素子基板10との間のはんだ付けが行われるため、硬化後において、このはんだ付けの際の温度に耐えることができるようなシール剤を選択する。また、望ましくは、熱応力の発生を防止できるように、硬化後の硬度の低い可撓性樹脂材料を選択するとよい。
また、本実施形態においては、第2、第4絶縁基板21、31の第1面21a、31aに堰部21c、31cが設けられていることにより、シール層27、37の形成の際に第1面21a、31a上に注入したシール剤が、シール層27、37の形成領域外に流れ出すのをこの堰部21c、31cによって防止することができるので、比較的粘度の低いシール剤を用いてシール層27、37を形成することが可能であり、また、均一な所定の厚さのシール層27、37を形成することが可能である。
つぎに、熱電変換モジュール構成工程において、図3に示すように、吸熱電極基板20と放熱電極基板30との間に熱電素子基板10を挟んで組み合わせることにより、熱電変換モジュール200を構成する。具体的には、吸熱電極部材22、放熱電極部材32の電極部25、35を、その接合部において、熱電素子12、13の上端面もしくは下端面にはんだ付けにより接合することにより、吸熱電極部材22および放熱電極部材32と熱電素子12、13の間を接合する。このとき、予め熱電素子12、13の上端面もしくは下端面にペーストハンダなどをスクリーン印刷で薄く均一に塗っておいて、電極部25、35をはんだ付けで接合する。
さらに、図1および図4に示すように、第2絶縁基板21、第4絶縁基板31の外周部における熱電素子基板10との間の隙間17にもシール剤を塗布して、これと上記シール層形成工程で形成した第1、第2シール層27、37とにより、熱電素子基板10側への水滴などの浸入を防止するためのシールを完成させる。
最後に、熱電変換モジュール200の上方側、下方側にそれぞれケース部材28、38を組み付けて、空気が流通する吸熱熱交換部、放熱熱交換部を形成する。このとき、吸熱、放熱電極部材22、32の先端部(第3、第5絶縁基板23、33)とケース部材28、38との間の隙間には、図示しないパッキンが充填されて、これによりケース28、38内で熱電変換部モジュール200の位置が固定されている。
以上のように、本実施形態では、第2、第4絶縁基板21、31の第1面21a、31aの外周部に堰部21c、31cを設けていることにより、第1面21a、31a上にシール層27、37を形成する際に、堰部21c、31cによってシール剤がシール層27、37形成領域を越えて流れ出すのを防止できるため、低粘度のシール剤を用いることが可能となる。これにより、第2、第4絶縁基板21、31の嵌合孔43と吸熱、放熱電極部材22、32の嵌合部45との噛み合い部分の複雑な形状に沿って、その隙間を埋めるような気密性に優れたシール層27、37を簡単に形成することが可能となる。
また、このようなシール層27、37を形成することで、吸熱側において結露によりルーバー26に付着した水滴や、ルーバー26、36に流通する空気に含まれる水蒸気、薬品、ダスト、異物などが、嵌合孔43と嵌合部45との間の隙間を通って熱電素子12、13側に浸入することを確実に防止することができ、これにより、熱電素子12、13および電極部25、35における腐食や損傷、短絡およびマイグレーションの発生を防止することができる。また、保持板(21、31)の第1面(21a、31a)側で熱交換素子(26、36)などのイオン化によって発生するマイグレーション、およびそれに起因する短絡の発生も防止することができる。
本実施形態におけるように、シール層27、37の形成を、熱電素子基板10と接合される前の熱交換モジュールである吸熱電極基板20、放熱電極基板30に対して行うようにすると、熱交換モジュール20、30が熱電素子基板10と接合されていないことによって、形成したシール層27、37の気密性などの検査を容易に行うことができる。
なお、本実施形態においては、第2絶縁基板21および第4絶縁基板31の第1面21a、31aにおいて、堰部21c、31cをその外周部に設けたが、これに限らず、第2、第4絶縁基板21、31における嵌合孔45の形成領域が堰部21cの内部領域として含まれるようであればよく、例えば第2、第4絶縁基板21、31の第1面21a、31a全体をいくつかの領域に分けて、これらをそれぞれ囲むような堰部21cを設けるなどしてもよい。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図6〜図8に示す。本実施形態おいては、上記第1実施形態に対して、吸熱電極部材22、放熱電極部材32の嵌合部45の形状を変更している。図6は、本実施形態における吸熱、放熱電極部材22、32と、第2、第4絶縁基板21、31との嵌合部分を示す正面図であり、図7は同様の嵌合部分を示す側面図である。また、図8は、成形加工する前の吸熱、放熱電極部材22、32の状態を示す展開図である。
図6〜図8に示すように、吸熱、放熱電極部材22、32は、その嵌合部45に側板部22b、32b(本発明の側面部に対応)を有しており、これは、ルーバー26、36が形成されている平面の根元部分22a、32a(本発明の側面部に対応)および電極部25、35(本発明の平面部に対応)と共に、バスタブ形状の嵌合部45を形成している。このような形状の嵌合部45により、吸熱、放熱電極部材22、32は、嵌合孔43内において、嵌合孔43の縁面とほぼ全周にわたって嵌合している。
吸熱電極部材22および放熱電極部材32は、例えば、つぎのようにして構成される。図8に示すような、側板部22b、32bを形成するための張り出し部を設けた平板状の金属板に対して、ルーバー26、36と電極部25、35とを構成する長方形部分をプレス加工などによりほぼU字状に形成すると共に、張り出し部を折り曲げて側板部22b、32bを形成する。さらに、電極部25、35から外方に延出された平面をルーバー状に成形加工して、図6および図7に示すような吸熱、放熱電極部材22、32を完成する。
この吸熱、放熱電極部材22、32は、上記第1実施形態と同様の熱交換モジュール構成工程において、その嵌合部45が第2絶縁基板21もしくは第4絶縁基板31の嵌合穴43に嵌合され、さらに先端部が第3絶縁基板23もしくは第5絶縁基板33の嵌合孔に嵌合されて、これにより、熱交換モジュールである吸熱電極基板20、放熱電極基板30が構成される。
なお、本実施形態の熱電変換装置におけるその他の構成、およびその製造方法における上記以外の工程については、上記第1実施形態と同様である。
以上のように、吸熱電極部材22および放熱電極部材32が、第2絶縁基板21もしくは第4絶縁基板31の嵌合孔43と嵌合するための嵌合部として、バスタブ形状の嵌合部45を備えることにより、嵌合孔43と嵌合部45との間の隙間が小さくなって、シール層27、37を形成する際に、シール剤が嵌合孔43と嵌合部43との間の隙間から熱電素子12、13側に洩れにくくなる。これにより、低粘度のシール剤を用いてのシール層27、37の形成がさらに容易となる。
なお、本実施形態においては、第2、第4絶縁基板21、31に形成された矩形の嵌合孔43に対して、吸熱、放熱電極部材22、32は、矩形の電極部25、35とその周囲から突出するルーバー26、36の根元部分22a、32aおよび側板部22b、32bとによって構成されるバスタブ形状の嵌合部45を有していたが、これに限らず、例えば、長円形の嵌合孔に対して、吸熱、放熱電極部材22、32が、長円形の電極部25、35とその周囲から突出して嵌合孔の縁面と全周に渡って嵌合するような側面部とからなる嵌合部を備えるような構成であってもよい。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図9に示す。図9は、本実施形態における吸熱、放熱電極部材22、32と、第2、第4絶縁基板21、31との嵌合部分を示している。ここに示すように、本実施形態では、上記第1実施形態に対して、第2絶縁基板21および第4絶縁基板31の第2面21b、31b側に、吸熱電極部材22および放熱電極部材32の嵌合部45と嵌合孔43との間の隙間を埋めるようなシール部67を追加して設けている。
このシール部67は、上記第1実施形態と同様の熱交換モジュール構成工程において、熱交換モジュールである吸熱電極基板20、放熱電極基板30を構成した後に、これらの第2絶縁基板21および第4絶縁基板31の第2面21b、31bに形成される。具体的には、例えば、比較的高粘度のエポキシ樹脂系のシール剤を、ディスペンサなどにより嵌合部45と嵌合孔43との間の隙間に塗布することにより形成される。
本実施形態の熱電変換装置におけるその他の構成、およびその製造方法における上記以外の工程については、上記第1実施形態と同様である。
以上のように、吸熱電極基板20、放熱電極基板30を構成したときに、これらの第2、第4絶縁基板21、31の第2面21b、31b側に、吸熱、放熱電極部材22、32の嵌合部45と嵌合孔43との間の隙間を埋めるようなシール部67を形成しておくと、後のシール層形成工程においてシール層27、37を形成する際に、嵌合部45と嵌合孔43との隙間からシール剤が洩れ出すことを防止できる。これにより、低粘度のシール剤を用いてのシール層27、37の形成がさらに容易となる。
なお、本実施形態においては、上記第1実施形態と同様の形状の吸熱電極部材22および放熱電極部材32を用いたが、上記第2実施形態におけるような側板部22b、32bを備えた吸熱、放熱電極部材22、32を用いてもよい。
(その他の実施形態)
上記各実施形態においては、シール層形成工程の後に熱電変換モジュール構成工程を行った、つまり、熱電素子基板10と接合する前の熱交換モジュールである吸熱電極基板20および放熱電極基板30に対して、その第2絶縁基板21および第4絶縁基板31の第1面21a、31aに第1、第2シール層27、37を形成したが、これに限らず、吸熱電極基板20および放熱電極基板30を熱電素子基板10に接合させて熱電変換モジュール200を構成した後に、その第2絶縁基板21および第4絶縁基板31の第1面21a、31aに第1、第2シール層27、37を形成してもよい。
この製造方法によると、第1、第2シール層27、37の形成後に、はんだ付けなど耐熱性を要求される工程がないため、第1、第2シール層27、37を形成する際に、硬化後の耐熱性が比較的低いシール剤などを用いることも可能となる。
上記各実施形態においては、吸熱電極部材22および放熱電極部材32の電極部25、35により直接、P型熱電素子12とN型熱電素子13との間を接続する構成であったが、これに代えて、図10に示すように、吸熱、放熱電極部材22、32とは別体の電極部材16(本発明の電極部に対応)を設けて、これにより隣接するP型熱電素子12とN型熱電素子13との間を接続する構成であってもよい。
この場合、この電極部材16に、吸熱、放熱電極部材22、32の電極部25、35が接合される。具体的には、上記第1実施形態と同様の熱電素子モジュール構成工程において、熱電素子基板10の組み付けの際に、第1絶縁基板10に熱電素子12、13を組み付けた後に、熱電素子12、13の上端面および下端面に電極部材16をはんだ付けにより接合させて、熱電素子基板10を完成させる。そして、熱電変換モジュール構成工程において、熱電素子基板10に吸熱電極基板20および放熱電極基板30を接合させて熱電変換モジュール200を構成する際に、吸熱、放熱電極部材22、32の電極部25、35を電極部材16に接合させる。なお、電極部材16は、平板状の銅材などの導電性金属によって形成される。
このように吸熱、放熱電極部材22、32とは別体の電極部材16を設ける構成によると、熱電素子モジュールである熱電素子基板10を完成した段階において、熱電素子12、13が電極部材16によって接続されることにより直列回路50が形成されているため、熱電素子12、13と電極部材16との間における導通不良など、直列回路50の電気的な検査が、熱電変換モジュール200を構成する前の熱電素子基板10のみ状態で容易に行なうことができる。
上記第1実施形態においては、吸熱電極部材22および放熱電極部材32は、第2、第4絶縁基板21、31と、第3、第5絶縁基板23、33とにより、根元部分と先端部分の両方において保持されていたが、これに限らず、第3絶縁基板23および第5絶縁基板33を取り除いて、吸熱、放熱電極部材22、32は、その根元部分においてのみ第2、第4絶縁基板21、31により保持されている構成としてもよい。
上記第1〜第3実施形態においては、複数の熱電素子12、13を保持板である第1絶縁基板11に保持して熱電素子基板10を形成していたが、これに代えて、熱電素子12、13を保持板に保持することなく、吸熱電極部材22、放熱電極部材32のいずれか一方の電極部25、35に接合させるなどして、第1絶縁基板11を用いない構成としてもよい。
上記各実施形態においては、吸熱電極部材22および放熱電極部材32において吸熱部26、放熱部36をルーバー状に形成したが、これに限らず、吸熱部26、放熱部36をオフセット状に形成してもよい。あるいは、吸熱部26、放熱部36として、櫛歯状に形成した吸熱、放熱電極部材22、32の内部に、波形に折り曲げた金属板によってコルゲートフィンを形成することもできる。
上記各実施形態では、図示しない直流電源の正側端子を接続端子24a側に、負側端子を接続端子24b側に接続する構成であったが、これに限らず、直流電源の正側端子を接続端子24b側に、負側端子を接続端子24a側に接続してもよい。ただし、このときには、上方側の電極部材22が放熱部を形成し、下方側の電極部材32が吸熱部を形成するようになる。
つまり、熱電素子12、13によって構成される直列回路50に流す電流の流れ方向を切り替えることで、吸熱側と放熱側を切り替えることができる。因みに、この種の熱電変換装置は、例えば、半導体や電気部品などの発熱部品の冷却用や暖房装置などの加熱用として用いられる。
第1実施形態における熱電変換装置の全体構成を示す模式図である。 図1において矢印IIで示す方向から見た矢視図である。 第1実施形態における熱電変換装置の主要部の構成を示す分解構成図である。 図1に示す線IV‐IVにおける側面図である。 第1実施形態における吸熱電極部材の嵌合部分を示す側面図である。 第2実施形態における吸熱/放熱電極部材の嵌合部分を示す正面図である。 第2実施形態における吸熱/放熱電極部材の嵌合部分を示す側面図である。 第2実施形態における吸熱/放熱電極部材の構成を示す展開図である。 第3実施形態における吸熱/放熱電極部材の嵌合部分を示す側面図である。 その他の実施形態における熱電変換装置の主要部の構成を示す模式図である。
符号の説明
12 P型熱電素子
13 N型熱電素子
16 電極部材(電極部)
20 吸熱電極基板(熱交換モジュール)
21 第2絶縁基板(保持板)
21a 第1面
21b 第2面
21c 堰部
22a 吸熱電極部材の根元部分(側面部)
22b 吸熱電極部材の側板部(側面部)
25 吸熱電極部(平面部、電極部)
26 ルーバー(熱交換素子、突出面)
27 第1シール層(シール層)
30 放熱電極基板(熱交換モジュール)
31 第4絶縁基板(保持板)
31a 第1面
31b 第2面
31c 堰部
32a 放熱電極部材の根元部分(側面部)
32b 放熱電極部材の側板部(側面部)
35 放熱電極部(平面部、電極部)
36 ルーバー(熱交換素子、突出面)
37 第2シール層(シール層)
43 嵌合孔(貫通孔)
45 嵌合部
67 シール部
50 直列回路
100 熱電変換装置
200 熱電変換モジュール

Claims (18)

  1. 複数のP型熱電素子(12)と複数のN型熱電素子(13)とが複数の電極部(25、35)によって交互に直列に接続されて構成される直列回路(50)と、複数の貫通孔(43)が形成されている保持板(21、31)と、前記保持板(21、31)の第1面(21a、31a)から突出するように前記複数の貫通孔(43)に保持され、前記複数の電極部(25、35)に直接接続されている複数の熱交換素子(26、36)とを備えた熱電変換装置において、
    前記複数の熱交換素子(26、36)は、前記複数の電極部(25、35)への接続側に形成された嵌合部(45)によって前記複数の貫通孔(43)にそれぞれ嵌合しており、
    前記保持板(21、31)は、前記第1面(21a、31a)の上に、前記複数の貫通孔(43)が形成されている領域を含む所定の領域を取り囲むように設けられた所定の高さの堰部(21c、31c)と、前記所定の領域に形成されたシール層(27、37)とを有することを特徴とする熱電変換装置。
  2. 前記堰部(21c、31c)は、前記第1面(21a、31a)のほぼ全領域を取り囲むように、前記保持板(21、31)の外周部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の熱電変換装置。
  3. 前記嵌合部(45)は、前記貫通孔(43)の横断面形状とほぼ同じ形状の平面部(25、35)と、前記平面部(25、35)の外周部分から突出する側面部(22a、22b、32a、32b)とを有し、
    前記側面部(22a、22b、32a、32b)は前記貫通孔(43)内において、前記貫通孔(43)の縁面と全周に渡って嵌合していることを特徴とする請求項1または2に記載の熱電変換装置。
  4. 前記保持板(21、31)は、前記第1面(21a、31a)の反対側である第2面(21b、31b)側において、前記貫通孔(43)と前記嵌合部(45)との間の隙間部分を埋めるように形成されたシール部(67)を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の熱電変換装置。
  5. 複数のP型熱電素子(12)と複数のN型熱電素子(13)とが複数の電極部(25、35)によって交互に直列に接続されて構成される直列回路(50)と、複数の貫通孔(43)が形成されている保持板(21、31)と、前記保持板(21、31)の第1面(21a、31a)から突出するように前記複数の貫通孔(43)に保持され、前記複数の電極部(25、35)に直接接続されている複数の熱交換素子(26、36)とを備えた熱電変換装置において、
    前記複数の熱交換素子(26、36)は、前記複数の電極部(25、35)への接続側に形成された嵌合部(45)によって前記複数の貫通孔(43)にそれぞれ嵌合しており、
    前記嵌合部(45)は、前記貫通孔(43)の横断面形状とほぼ同じ形状の平面部(25、35)と、前記平面部(25、35)の外周部分から突出する側面部(22a、22b、32a、32b)とを有し、前記側面部(22a、22b、32a、32b)は前記貫通孔(43)内において、前記貫通孔(43)の縁面と全周に渡って嵌合していることを特徴とする熱電変換装置。
  6. 前記貫通孔(43)は矩形の横断面をもち、
    前記嵌合部(45)は、前記平面部として矩形の平面部(25、35)を有し、前記側面部として、前記平面部(25、35)外周の対向する2辺からそれぞれ前記第1面(21a、31a)側に突出して熱交換部を構成する2つの突出面(26、36)の根元部分(22a、32a)と、前記平面部(25、35)の残りの2辺から前記根元部分(22a、32a)に対応する所定の立上り高さでそれぞれ突出している2つの側板部(22b、32b)とを有することを特徴とする請求項3または5に記載の熱電変換装置。
  7. 前記第1面(21a、31a)の上に形成されたシール層(27、37)を有することを特徴とする請求項5または6に記載の熱電変換装置。
  8. 前記保持板(21、31)は、前記第1面(21a、31a)の反対側である第2面(21b、31b)側において、前記貫通孔(43)と前記嵌合部(45)との間の隙間部分を埋めるように形成されたシール部(67)を有することを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1つに記載の熱電変換装置。
  9. 複数のP型熱電素子(12)と複数のN型熱電素子(13)とが複数の電極部(25、35)によって交互に直列に接続されて構成される直列回路(50)と、複数の貫通孔(43)が形成されている保持板(21、31)と、前記保持板(21、31)の第1面(21a、31a)から突出するように前記複数の貫通孔(43)に保持され、前記複数の電極部(25、35)に直接接続されている複数の熱交換素子(26、36)とを備えた熱電変換装置において、
    前記複数の熱交換素子(26、36)は、前記複数の電極部(25、35)への接続側に形成された嵌合部(45)によって前記複数の貫通孔(43)にそれぞれ嵌合しており、
    前記保持板(21、31)は、前記第1面(21a、31a)の上に形成されたシール層(27、37)と、前記第1面(21a、31a)の反対側である第2面(21b、31b)側において前記貫通孔(43)と前記嵌合部(45)との間の隙間部分を埋めるように形成されたシール部(67)とを有することを特徴とする熱電変換装置。
  10. 前記複数の電極部(25、35)は、前記複数の熱交換素子(26、36)とそれぞれ一体に形成されていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の熱電変換装置。
  11. 複数のP型熱電素子(12)と複数のN型熱電素子(13)とが複数の電極部(25、35)によって交互に直列に接続されて構成される直列回路(50)と、複数の貫通孔(43)が形成されている保持板(21、31)と、前記保持板(21、31)の第1面(21a、31a)から突出するように前記複数の貫通孔(43)に保持され、前記複数の電極部(25、35)に直接接続されている複数の熱交換素子(26、36)とを備える熱電変換装置の製造方法において、
    前記複数の貫通孔(43)の形成された領域を含む所定の領域を取り囲むように所定の高さの堰部(21c、31c)を前記第1面(21a、31a)上に有する前記保持板(21、31)を準備して、前記複数の熱交換素子(26、36)の前記複数の電極部(25、35)への接続側に形成された嵌合部(45)を前記複数の貫通孔(43)にそれぞれ嵌合させて、熱交換モジュール(20、30)を構成する熱交換モジュール構成工程と、
    前記熱交換モジュール構成工程の後に、前記第1面(21a、31a)上の前記所定の領域にシール層(27、37)を形成するシール層形成工程とを備えたことを特徴とする熱電変換装置の製造方法。
  12. 前記堰部(21c、31c)は、前記第1面(21a、31a)のほぼ全領域を取り囲むように、前記保持板(21、31)の外周部に設けられていることを特徴とする請求項11に記載の熱電変換装置の製造方法。
  13. 前記熱交換モジュール構成工程において、前記熱交換モジュール(20、30)を構成した後に、前記保持板(21、31)の前記第1面(21a、31a)の反対側である第2面(21b、31b)側において、前記貫通孔(43)と前記嵌合部(45)との間の隙間部分を埋めるようにシール部(67)を形成することを特徴とする請求項11または12に記載の熱電変換装置の製造方法。
  14. 複数のP型熱電素子(12)と複数のN型熱電素子(13)とが複数の電極部(25、35)によって交互に直列に接続されて構成される直列回路(50)と、複数の貫通孔(43)が形成されている保持板(21、31)と、前記保持板(21、31)の第1面(21a、31a)から突出するように前記複数の貫通孔(43)に保持され、前記複数の電極部(25、35)に直接接続されている複数の熱交換素子(26、36)とを備える熱電変換装置の製造方法において、
    前記保持板(21、31)の前記複数の貫通孔(43)に、前記複数の熱交換素子(26、36)の前記複数の電極部(25、35)への接続側に形成された嵌合部(45)をそれぞれ嵌合させて、熱交換モジュール(20、30)を構成し、その後に、前記保持板(21、31)の前記第1面(21a、31a)の反対側である第2面(21b、31b)側において、前記貫通孔(43)と前記嵌合部(45)との間の隙間部分を埋めるようにシール部(67)を形成する熱交換モジュール構成工程と、
    前記熱交換モジュール構成工程の後に、前記第1面(21a、31a)上にシール層(27、37)を形成するシール層形成工程とを備えたことを特徴とする熱電変換装置の製造方法。
  15. 前記シール層形成工程において前記シール層(27、37)の形成に用いるシール剤は前記熱交換モジュール構成工程において前記シール部(67)の形成に用いるシール剤より粘度が低いことを特徴とする請求項13または14に記載の熱電変換装置の製造方法。
  16. 前記シール層形成工程の後に、前記熱交換モジュール(20、30)の前記複数の熱交換素子(26、36)と直接接続された前記複数の電極部(25、35)によって、前記複数のP型熱電素子(12)と前記複数のN型熱電素子(13)とが交互に直列に接続されて構成された前記直列回路(50)を有する熱電変換モジュール(200)を構成する熱電変換モジュール構成工程を備えたことを特徴とする請求項11ないし15のいずれか1つに記載の熱電変換装置の製造方法。
  17. 前記熱交換モジュール構成工程の後であって、前記シール層形成工程の前に、前記熱交換モジュール(20、30)の前記複数の熱交換素子(26、36)と直接接続された前記複数の電極部(25、35)によって、前記複数のP型熱電素子(12)と前記複数のN型熱電素子(13)とが交互に直列に接続されて構成された前記直列回路(50)を有する熱電変換モジュール(200)を構成する熱電変換モジュール構成工程を備えたことを特徴とする請求項11ないし15のいずれか1つに記載の熱電変換装置の製造方法。
  18. 前記複数の電極部(25、35)は、前記複数の熱交換素子(26、36)とそれぞれ一体に形成されていることを特徴とする請求項11ないし17のいずれか1つに記載の熱電変換装置の製造方法。
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