JP2008010097A - 記録媒体再生装置、およびその再生方法 - Google Patents

記録媒体再生装置、およびその再生方法 Download PDF

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康裕 鹿仁島
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敏文 山本
Toshihiko Kaneshige
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Abstract

【課題】HD DVD等で用いられる2T系符号に対しても、動作上の安定性を損なうことなく、通常のサンプリングレートからより低いサンプリングレートへ切り換えることが可能であり、消費電力を低減することができる記録媒体再生装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る記録媒体再生装置は、同じ符号が少なくとも2つ以上連続する制約を有する記録符号によってデジタル記録されている記録媒体を、PRML方式で再生する記録媒体再生装置において、記録媒体のアナログ再生信号をサンプリングし、デジタル信号に変換するAD変換部と、AD変換部のサンプリングレートを高レートから低レートに適応的に切り換えるサンプリングレート切換え部と、AD変換部にて変換されたデジタル信号を、高レートと低レートとの切換えに適合させてPRML方式で再生、復調するデータ復調部と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、記録媒体再生装置、およびその再生方法に係り、特に、再生信号をA/D変換して処理する記録媒体再生装置、およびその再生方法に関する。
近時、HD(High Definition)映像を再生することを目的とした大容量光ディスク規格であるHD DVDプレイヤーが市場に出回りはじめた。このHD DVDは読み取りに波長405nmの青紫レーザーを用い、読み出し専用のHD DVD−ROM規格では片面単層15GB、2層で30GBの記録容量を有し、書き換え可能なHD DVD−RAM規格においては単層だけで20GBの容量も有している。この大容量化を実現するために、HD DVD規格ではレーザーの短波長化だけでなくデータ再生の信号処理方式にPRML(Partial Response and Maximum Likelihood)技術を採用している。
PRML技術については、例えば特許文献1等に開示されているが、概略つぎのような技術である。
パーシャルレスポンス(PR)は、符号間干渉(隣り合って記録されているビットに対応する再生信号同士の干渉)を積極的に利用して必要な信号帯域を圧縮しつつデータ再生を行う方法である。この時の符号間干渉の発生のさせかたによってさらに複数種類クラスに分類できるが、例えばクラス1の場合、記録データ“1”に対して再生データが“11”の2ビットデータとして再生され、後続の1ビットに対して符号間干渉を発生させる。また、ビタビ復号方式(ML)は、いわゆる最尤系列推定方式の一種であり、再生波形のもつ符号間干渉の規則を有効に利用し、複数時刻にわたる信号振幅の情報に基づいてデータ再生を行う。この処理のために、記録媒体から得られる再生波形に同期した同期クロックを生成し、このクロックによって再生波形自身をサンプルし振幅情報に変換する。
その後、適切な波形等化を行うことによってあらかじめ定めたパーシャルレスポンスの応答波形に変換し、ビタビ復号部において過去と現在のサンプルデータを用い、最も確からしいデータ系列を再生データとして出力する。以上のパーシャルレスポンス方式とビタビ復号方式(最尤復号)を組み合わせる方式をPRML方式とよぶ。このPRML技術を実用化するためには、再生信号が目的のPRクラスの応答となるようにする高精度の適応等化技術、およびこれを支える高精度のクロック再生技術を必要とする。
次にPRML技術で用いられるラン長制限符号について説明する。PRML再生回路では、記録媒体から再生される再生信号自身から、これに同期したクロックを生成する。安定したクロックを生成するために、記録信号は予め定めた時間以内で極性が反転する必要がある。同時に、記録信号の最高周波数を下げるために予め定めた時間中では記録信号の極性が反転しないようにする。ここで、記録信号の極性が反転しない最大データ長を最大ラン長と呼び、極性が反転しない最小データ長を最小ラン長と呼ぶ。
例えば最大ラン長が7ビットで、最小ラン長が1ビットである変調規則を(1,7)RLLと呼ぶ。また、変調規則が(1,7)RLLの符号は、符号の単位長をTとしたときに、同じ符号が連続して続く長さの最小値(Tmin)が2Tであることから2T系符号とも呼ぶ。
一方、最大ラン長が7ビットで、最小ラン長が2ビットである変調規則を(2,7)RLLと呼ぶ。変調規則が(2,7)RLLの符号は、Tminが3Tであることから3T系符号とも呼ぶ。
光ディスクで用いられる代表的な変調・復調方式としては、HD DVDに採用されている2T系符号のETM(Eight to Twelve Modulation)変調や従来型のDVDに採用されて3T系符号の8/16変調(EFM plus)があげられる。
ところで、PRML技術を採用する再生回路においては、2値スライス型の再生回路(アナログ再生信号をAD変換せず、直接適宜の閾値等を用いてスライスして2値化する方式の回路)と比較すると、高記録密度時において大幅な再生性能の向上が見込まれる。このため、HD DVD規格においてはPRML技術を採用することによって線記録密度の更なる向上を達成している。
しかしながら、PRML信号処理回路はその構成の複雑さゆえに、2値スライス型の再生回路と比較して回路規模が大幅に増大してしまう。このため、動作中の消費電力をどう抑えるかが大きな技術的課題となっており、特にADC(Analog to Digital Converter)の消費電力は全体の消費電力に占める割合が高く、かつ高倍速再生時にはサンプリングレートも比例して高くなるため、省電力化が大きく望まれている部分である。
この技術課題に対してのアプローチとして、特許文献2に開示されるようなハーフレート技術がある。
特許文献2が開示する技術は、従来型のDVDに採用されている変調符号が3T系符号の8/16変調方式であり、MTF(Mutual Transfer Function)特性が、図1(a)に示すようにチャネルレートFchの1/4以上の信号帯域がほとんどないことを利用し、ADCのサンプリングレートをチャネルレートの1/2(ハーフレート)として再生するものである。サンプリング定理から言えば十分再生可能であるが、時間軸成分に関する情報量が劣化するため位相制御や、オフセット制御、適応等化器、ビタビ復号器などにおいての性能の悪化が懸念される。
このため、特許文献2には、チャネルレートを用いてデータ再生処理を行うチャネルレート用データ復調手段と、ハーフレートを用いてデータ再生処理を行うハーフレート用データ復調手段の双方を具備し、これを信号品位の状況に応じて切り換えることで対応する技術が開示されている。
特開2001−195830号公報 特開2002−269925号公報
しかしながら、特許文献2が開示する技術は、その適用技術を3T系符号に限定していることでもわかるように、2T系符号であるHD DVDにそのままハーフレート技術を適用することはできない。
その理由は、HD DVDが採用する2T系符号においては、図1(b)に示すように、2T周波数(チャネルレートFchの1/4)以上の領域の周波数成分が信号帯域に存在するため、単純にハーフレート処理を行うと当然折り返しノイズが発生し、従来型のDVD以上にハーフレート化に伴う性能劣化を引き起こしてしまうからである。
また位相制御ループにおいても、時間軸成分の情報量劣化にともなう影響が3T系符号よりも2T系符号の方が顕著に現れるため、特許文献2が開示する技術では、動作上の安定性も失われてしまう可能性がある。
さらに、特許文献2が開示する技術には、レート切り換え時における切り換えショックに関しても課題がある。
データ転送(光ディスクに記録されたユーザデータを再生し、ホストコンピュータ等へ転送する動作)の前におけるレート切り換え動作については、周波数引き込み、位相引き込み、適応学習などをレート切り換え後に再度引き込み直すため問題ないが、データ転送中におけるレート切り換えでは、切り換えのショックによってユーザデータを欠損あるいは破壊してしまうおそれがある。このためレート切り換えタイミングにおいても改善の余地がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、HD DVD等で用いられる2T系符号に対しても、動作上の安定性を損なうことなく、通常のサンプリングレートからより低いサンプリングレートへ切り換えることが可能であり、これによって消費電力を低減することができる、記録媒体再生装置、およびその再生方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る記録媒体再生装置は、同じ符号が少なくとも2つ以上連続する制約を有する記録符号によってデジタル記録されている記録媒体を、PRML方式で再生する記録媒体再生装置において、前記記録媒体のアナログ再生信号をサンプリングし、デジタル信号に変換するAD変換部と、前記AD変換部のサンプリングレートを高レートから低レートに適応的に切り換えるサンプリングレート切換え部と、前記AD変換部にて変換されたデジタル信号を、前記高レートと前記低レートとの切換えに適合させて前記PRML方式で再生、復調するデータ復調部と、を備えたことを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る記録媒体再生装置は、デジタル記録されている記録媒体をPRML方式で再生する記録媒体再生装置において、前記記録媒体のアナログ再生信号をサンプリングし、デジタル信号に変換するAD変換部と、前記AD変換部のサンプリングレートを高レートから低レートに適応的に切り換えるサンプリングレート切換え部と、前記AD変換部にて変換されたデジタル信号を、前記高レートと前記低レートとの切換えに適合させて前記PRML方式で再生、復調するデータ復調部と、を備え、前記データ復調部は、前記PRML方式で用いられるPRクラスを、前記高レートと前記低レートとで異なるPRクラスに切り換える、ことを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る記録媒体再生装置は、デジタル記録されている記録媒体を2値スライス方式とPRML方式とで再生する記録媒体再生装置において、前記記録媒体のアナログ再生信号をサンプリングし、デジタル信号に変換するAD変換部を具備すると共に、前記AD変換部にて変換されたデジタル信号を、前記PRML方式で再生、復調する第1のデータ復調部と、前記アナログ再生信号を2値にスライスして復調する第2のデータ復調部と、少なくとも前記第2のデータ復調部を選択する場合には前記第1のデータ復調部の動作を停止するようにして、前記第1のデータ復調部と前記第2のデータ復調部とを選択的に切り換える復調選択部と、を備えたことを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る記録媒体再生装置の再生方法は、同じ符号が少なくとも2つ以上連続する制約を有する記録符号によってデジタル記録されている記録媒体を、PRML方式で再生する記録媒体再生装置の再生方法において、前記記録媒体のアナログ再生信号をサンプリングし、デジタル信号にAD変換し、前記AD変換のサンプリングレートを高レートから低レートに適応的に切り換え、前記AD変換にて変換されたデジタル信号を、前記高レートと前記低レートとの切換えに適合させて前記PRML方式で再生、復調する、ステップを備えたことを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る記録媒体再生装置の再生方法は、デジタル記録されている記録媒体をPRML方式で再生する記録媒体再生装置の再生方法において、前記記録媒体のアナログ再生信号をサンプリングし、デジタル信号にAD変換し、前記AD変換のサンプリングレートを高レートから低レートに適応的に切り換え、前記AD変換にて変換されたデジタル信号を、前記高レートと前記低レートとの切換えに適合させて前記PRML方式で再生、復調する、ステップを備え、前記再生、復調するステップでは、前記PRML方式で用いられるPRクラスを、前記高レートと前記低レートとで異なるPRクラスに切り換える、ことを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る記録媒体再生装置の再生方法は、デジタル記録されている記録媒体を2値スライス方式とPRML方式とで再生する記録媒体再生装置の再生方法において、前記記録媒体のアナログ再生信号をサンプリングし、デジタル信号に変換するAD変換部を具備すると共に、前記AD変換部にて変換されたデジタル信号を、前記PRML方式で再生、復調する第1のデータ復調ステップと、前記アナログ再生信号を2値にスライスして復調する第2のデータ復調ステップと、少なくとも前記第2のデータ復調ステップを選択する場合には前記第1のデータ復調ステップの動作を停止するようにして、前記第1のデータ復調ステップと前記第2のデータ復調ステップとを選択的に切り換える復調選択ステップと、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る記録媒体再生装置、およびその再生方法によれば、HD DVD等で用いられる2T系符号に対しても、動作上の安定性を損なうことなく、通常のサンプリングレートからより低いサンプリングレートへ切り換えることが可能であり、これによって消費電力を低減することができる。
本発明に係る記録媒体再生装置、およびその再生方法の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
(1)第1の実施形態
図2は、第1の実施形態に係る記録媒体再生装置1の構成例を示す図である。記録媒体再生装置1は、2T系符号のデジタルデータが記録される記録媒体、例えばHD DVD等の光ディスクを再生する装置である。
第1の実施形態に係る記録媒体再生装置1は、同期型の構成となっており、この構成で高レートと低レートとを切り換えて記録媒体の再生アナログ信号をサンプリングする。
同期型とは、高レート時のA/D変換のサンプリングレートをチャネルレート(記録媒体に記録されている符号ビットのビット単位の再生レート)と同期させるも形態のものである。A/D変換以降のデジタル処理の動作クロックもサンプリングクロックと同期する形態であり、一般的なPRML信号処理の構成である。
低レート時は、高レート(この場合、チャネルレート)よりも低いサンプリングクロックで再生アナログ信号をサンプリングする。以下の説明では、低レートをハーフレート(チャネルレートの1/2)とした形態について主に説明するが、低レートは必ずしもハーフレートに限定されるものではない。
記録媒体再生装置1は、図2に示したように、PUH(Pick Up Head)10、プリアンプ11、特性可変型イコライザ12、振幅制御回路13、AD変換部14、データ復調部40、サンプリングレート切換部50を備えている。
データ復調部40は、その内部構成として、PLL部20、レート可変対応型オフセット制御回路41、レート可変対応型アシンメトリ制御回路42、レート可変対応型適応等化器30、レート可変対応型ビタビ復号器43、同期復調回路44、ECC回路45等を備えている。
さらに、PLL部40は、その内部構成として、レート可変対応型周波数検出器23、レート可変対応型位相比較器24、ループフィルタ22、およびVCO21を備えている。また、レート可変対応型適応等化器30は、その内部構成として、FIRフィルタ31、および等化係数学習回路32を備えている。
一方、サンプリングレート切換部50は、その内部構成として、VFO領域検出回路51、信号品位評価回路52、サンプリングレート切換制御回路53を備えている。
上記のように構成された記録媒体再生装置1の動作について説明する。
PUH10は、再生用のレーザパワーでレーザ光を記録媒体Dに照射し、記録媒体Dからの反射光を検出することで、アナログ再生信号を出力する。PUH10から出力されるアナログ再生信号は、プリアンプ11に送られて信号増幅等の処理を施される。
次の特性可変対応型プリイコライザ12では、事前の波形等化がなされる。この波形等化特性は、例えば7次イクイリップルフィルタで構成され、後述するサンプリングレート切換制御回路53のレート切換信号により、レート毎に好適なカットオフ周波数、ブースト周波数、ブースト量が設定され波形等化される。
図3は、特性可変対応型プリイコライザ12の波形等化特性を例示する図であり、カットオフ周波数、ブースト周波数、ブースト量の各パラメータの意味は図示のとおりである。
高レート時(チャネルレート時)には2T周波数成分付近をブーストするように設定するのが望ましい。一方ハーフレート時には逆にカットオフ周波数を下げて、高域の信号成分を除去するような形にし、なるべく折り返しノイズによる影響がでないように設定する。
ただし、高域の信号成分を除去しすぎると、かえってbER(bit Error Rate)が悪化するため、折り返しノイズ除去と信号成分除去のバランスがとれるよう、bER等を事前に評価しておくことが好ましい。
等化処理された信号は振幅制御回路13で信号振幅の調整がなされた後、AD変換部14によってアナログ再生信号がデジタル値に変換される。
このときのサンプリングクロックは、サンプリングタイミングが適切となるように、PLL部40にて、再生信号自体からクロックを抽出している。即ち、再生波形からレート可変対応型周波数検出器23により再生波形とチャネルレート、あるいはハーフレートとの周波数誤差を検出し、またレート可変型位相比較器24により、理想サンプリング点との位相誤差を検出し制御される。
周波数制御および位相制御ともに、同一のループフィルタ22によって制御がなされ、VCO(Voltage Controlled Oscillators)21により、サンプリングクロックが生成される。このサンプリングクロックは高レート時にはチャネルレートと同期してAD変換部14送出されるが、ハーフレート時には1/2に分周されたクロックが送出される。
なお、この位相制御ループはハーフレート化に伴い、特に位相検出情報の精度が劣化する部分であるため、ハーフレート時には、補間回路によってアップサンプリングすることで情報量を増して安定性を向上させるよう構成してもよい。
このようにデジタル化された信号は、まずレート可変対応型オフセット制御回路41、レート可変対応型アシンメトリ制御回路42により、デジタル波形整形がなされる。レート可変対応型オフセット制御回路41は、例えば信号成分のデューティ比が一定になるよう制御する構成でよく、この場合、精度の良し悪しはあるものの、チャネルレート時でもハーフレート時でも原理的には動作するため、そのままでもレート可変対応可能となる。
レート可変対応型アシンメトリ制御回路42は、オフセット調整された再生信号を、例えば平均値検波することで、信号の振幅方向の非対称性を検出する構成でよく、この構成も精度の良し悪しはあるものの非同期でも動作するため、そのままでもレート可変対応可能となる。
レート可変対応型オフセット制御回路41、およびレート可変対応型オフセット制御回路41でデジタル波形整形された波形は、次に、予め定めたPRクラス、代表例としてはPR(3443)の応答となるようにレート可変型適応等化器30において波形等化が行われる。
適応学習処理の具体的な構成については、特許文献1等の多数の文献にてその内容が
開示されているが、最も一般的なLMS(Least Mean Square)アルゴリズムによる学習方法について図4を用いて説明する。
図4は、適応等化器の詳細を示すブロック図であり、図2に示したFIRフィルタ31、および等化係数学習回路32から成り、一部説明上の便宜からビタビ復号器43の内部での処理(等化誤差生成)も含めている。
図4において、1クロック遅延器201、202は、フリップフロップで構成されており、入力信号を1クロック遅延させて出力する。乗算回路203、204、205は、二つの入力値の積を出力する。また、加算回路206、207、208は、二つの入力値の和を出力する。
図4では、三つの乗算器を用いる3タップ型のデジタルフィルタの例を示したが、乗算器の数が異なる場合でも基本的な動作は同じである。ここでは3タップ型の場合について説明する。
時刻kにおけるレート可変対応型適応等化器30の入力信号をx(k),乗算回路203、204、205に入力される乗数をそれぞれc1, c2, c3とすると、レート可変対応型適応等化器30の出力Y(k)は、以下の式で表現できる。
[数1]
Y(k) = x(k)*c1 +x(k-1)*c2 + x(k-2)*c3 (式1)
Y(k)に対してレート可変対応型ビタビ復号器43で得られるバイナリデータをA(k)とする。また、目的とするPRのクラスを、例えばPR(3443)とし、A(k)が正しい再生データであるとすると、時刻kでの適応等化器の本来の出力Z(k)は、以下の式となる。
[数2]
Z(k) = 3*A(k) +4*A(k-1) +4*A(k-2) +3*A(k-3) -7 (式2)
そこで、時刻kでの等化誤差 E(k)を以下の式で定義する。
[数3]
E(k) = Y(k) - Z(k) (式3)
適応学習では以下の式に従い各乗算器の係数を更新する。
[数4]
c1(k+1) = c1(k) -α*x(k) *E(k) (式4)
c2(k+1) = c2(k) -α*x(k-1)*E(k) (式5)
c3(k+1) = c3(k) -α*x(k-2)*E(k) (式6)
(式4)〜(式6)のαは、更新係数であり正の小さな値(例えば 0.01)を設定する。上記の(式2)に示した処理を行うのが波形合成回路216である。遅延回路215では、加算回路208の出力Y(k)を、レート可変対応型ビタビ復号器43での処理時間に相当する遅延を行い、加算回路217において、上記の(式3)に示した処理を行う。係数更新回路212では、(式4)に示した演算を行い乗算器203の係数を更新する。更新結果は、レジスタ209に格納される。係数更新回路213では、(式5)に示した演算を行い、乗算器204の係数を更新する。更新結果は、レジスタ219に格納される。同様に、係数更新回路214では、(式6)に示した演算を行い、乗算器205の係数を更新する。更新結果は、レジスタ211に格納される。
以上のようにして適応学習が行われるが、レート可変対応型にするにはいくつかの工夫が必要となる。
レート可変対応型適応等化器30には、ビタビ復号回路43での処理時間相当の遅延を調整する遅延回路が係数更新回路などで多数存在するが、このフリップフロップ数をチャネルレート時とハーフレート時とで切り換える必要がある。例えばビタビ復号器において30T遅延があった場合、フリップフロップはチャネルレート時に30個必要であるが、ハーフレート時には1クロックが2T遅延に相当するため、15個のフリップフロップで30T相当の遅延が実現できる。このため図5(a)に示すように、フリップフロップ15個目の出力を使用するような構成にする必要がある。
またFIRフィルタのタップ係数は図5(b)のように、チャネルレート時には1T毎の波形に対する等化係数(図中に●および○で示した双方の点)となるが、ハーフレート時には2T毎の波形に対する等化係数(図中の○で示した点)となるため、収束する等化係数はレート毎に異なってくる。
このため、等化係数の動作を、チャネルレート時とハーフレート時で切り換える必要がある。また、適応学習で非常に重要となる初期等化係数も両レートで個別に設定する必要がある。
所望のPRクラスに適応等化された信号出力は、レート可変対応型ビタビ復号器43に入力される。レート可変対応型ビタビ復号器43では、入力データに対して最尤列推定(ビタビ復号)を行い、バイナリデータを出力する。出力するバイナリデータは、サンプリングレートに関らず常にチャネルレートで出力する必要がる。
即ち、レート可変対応型ビタビ復号器43は、低レート時でもチャネルレートの動作クロックで動作させてバイナリデータを後段に転送しなければならない(一部は低レートで動作可能であるが、最終的にはチャネルレートが必要となる。)。
このため、レート可変対応型ビタビ復号器43では、チャネルレート時には、1T毎にブランチメトリック計算およびパス選択し、ハーフレート時には、2T毎にブランチメトリック計算してパス選択し、そのパス結果により、歯抜けとなった信号を推定する方法をとる。
この他、特許文献2に開示されているように、レート可変対応型ビタビ復号器43の手前でハーフレートからチャネルレートにナイキスト補間する方法でもよい。
ここまでが、レート可変対応型のPRML方式の実現例である。続いて、レート可変対応型ビタビ復号器43で復号されたバイナリデータが、ユーザデータとしてホスト機器、例えばパーソナルコンピュータへ出力されるまでの流れを簡単に説明する。
レート可変対応型ビタビ復号器43より出力されたバイナリデータは次に同期復調回路54に入力される。HD DVDにおいては、バイナリデータ列はフレームと呼ばれる1116bit毎のデータとして記録されているが、同期復調回路54内の同期部ではこの各フレームの開始位置を表す24bitのバイナリデータ列(SYNCコード)を検出し、後段の復調部のための12bit毎の同期信号を生成する。次に同期復調回路54内の復調部では、ETM変調の場合、12bit毎のバイナリデータを、予め定めた復調規則に従って8bitの再生データへ復調処理を行う。8bitデータ(バイトデータ)となった信号(復調データ)は、さらにECC回路(エラー訂正回路)45に出力される。
ECC回路45では、記録媒体D上のディフェクト等によって発生したエラーをエラー訂正した後、ユーザデータをホスト機器へ出力する。
ところで、各レート毎の性能をより向上させるには、レート毎に特性可変対応型プリイコライザ12の特性を切り換えるだけでなく、レート可変対応型ビタビ復号器43で設定しているPRクラスを切り換えると更なる向上が見込める。
例えば、HD DVDのチャネルレート時の目標PR特性がPR(3443)であるとする。この場合、図6(b)に示したように、HD DVDのMTFとPR(3443)特性が非常に近い特性であることから、チャネルレートでの再生においては良好な再生性能を得ることが可能である。
しかしながらハーフレート時には、必ずしも最適な特性とはいえない。なぜならば、PR(3443)特性は図6(b)でもわかるように、フィルタ特性がチャネルレートで形成されることを前提としているため、ハーフレートではPR(3443)特性を完全には形成することができない。このためハーフレート時には、異なるPR特性のほうがより性能がよくなる可能性がある。
ハーフレート時の好適なPR特性としては例えばPR(3443)特性自体をハーフレート化させたPR(34)特性等が考えられる。図6(b)に示したように、ハーフレートでもフィルタ特性が形成可能であるため、ハーフレート時の性能向上が期待できる。
一般化すると、チャネルレートでPR(abba)特性であれば、ハーフレート時にPR(ab)特性とし、チャネルレートでPR(abbba)特性であれば、ハーフレートでPR(aba)特性とするなどの切り換えが考えられる。ただし必ずしもハーフレートで形成できないフィルタ特性に限定するものではなく、例えば、PR(3443)からPR(1221)への切り換えというように周波数特性のみ切り換える設定で対応しても構わない。
なお、サンプリングレートの切換に伴ってPR特性を切り換える手法は、HD DVD等の2T系符号に限定されるものではなく、図6(a)に示したように、従来型DVD等の3T系符号の再生に適用しても有効である。
(2)高レートと低レートの切換動作(周波数・位相引込時)
低レート時の性能劣化の1つとして周波数・位相制御における検出精度の劣化がある。低レートによる時間軸成分の不足は、周波数・位相制御に大きく影響を与える。また位相制御が完了しなければ、データ再生処理が開始できないため、周波数・位相制御における引き込み動作は非常に重要な項目である。
そこで、本実施形態では、周波数・位相制御の引き込み時は、高レートにて動作させ、引き込み後に低レートに切り換える形態としている。
これにより2T系符号のHD DVDにおいても、引き込み時には高レート処理により周波数検出精度、位相検出精度を確保でき、かつキャプチャーレンジも広げることができるため動作を安定させることが可能となる。また高レートをチャネルレートよりも高いレートでオーバーサンプリングする形態としても良い。この場合には、更なる精度アップが可能となる。
図7は、周波数・位相引込時には高レートとし、引き込み後に低レートとする制御の処理例を示すフローチャートである。
ステップST1で、初期状態としてサンプリングレートを高レートに設定した後、再生動作を開始する(ステップST2)。
このように、高レートにて周波数・位相の引き込みが開始される(ステップST3)。周波数・位相引き込みの完了判定には種々の方法が考えられるが、例えば、同期復調回路44が出力するsyncコード検出信号を用いてもよい。
具体的には、図2に示すように同期復調回路44からのSyncコード検出信号をサンプリングレート切換制御回路53に入力する。サンプリングレート切換制御回路53はSyncコード検出信号の連続性をカウントしておき、一定間隔で一定回数Syncコード検出が続けば、位相制御までの引き込みが完了したものと判断する(ステップST4、ステップST5)。位相制御までの引き込みが完了したものと判断すると、レート切換信号を各部へ出力する(ステップST6)。
サンプリングレート切換制御回路53は、各レート可変対応型回路、および特性可変対応型プリイコライザ12に対してレート切換信号を出力する。各レート可変対応型回路は、レート切換信号を受信すると回路モードのレート切換えを行う。特に、レート可変対応型適応等化器30では、レート切換信号によって、現状学習値のリセットおよび、初期等化係数(レート毎)の再設定を行う。
また、特性可変対応型プリイコライザ12、はレート切換信号によって、波形等化特性を予め設定されているレート毎に最適な特性に切り換える。
この切換えによって、カットオフ周波数、ブースト周波数、およびブースト量が各サンプリングレートに適した波形等化特性が実現される。
このように、周波数・位相がロックするまでは高レートとし、周波数・位相がロックした後は低レート処理とすることで、引き込みの安定化と低消費電力化の両立を実現することができる。
なお、周波数・位相のロックがはずれて再引き込みが必要となった場合には(ステップST8)、再度ステップST3へ戻る。
(3)高レートと低レートの切換動作(信号品位による切換)
サンプリングレートをハーフレート等の低レート化処理で行うと、時間軸成分の情報量の劣化から復号結果が劣化する場合も考えられる。具体的には、ECC回路45での訂正結果から導き出されるBER(Byte Error Rate)が悪化する懸念がある。ただし、HD DVD、或いは従来型のDVDの有するエラー訂正能力から考えると、BERが5×10-3以下であれば、システム的に破綻はしないため、この基準を十分上回るPUH10の再生信号品位(例えば、10-5以下)であれば、積極的に低レート化処理しても問題ない。逆に言えば、BERが悪化したような状態の時のみ高レート化すれば、性能と消費電力のバランスがとれてよい。
サンプリングレート切換制御回路53はは、ECC回路45から転送されてくるBER情報に基づいてサンプリングレートを切り換えるように構成してもよいが、BERを測定するためには最低でもECCブロックと呼ばれるデータサイズ(従来型DVDでは182×208Bytes, HD DVDではその2倍)が必要であり、再リード時(訂正不能により同一ECCブロックを再度読み込む動作)のレート切換えには向いているが、リアルタイム(データ転送中)にサンプリングレートを切り換えて動作では遅延が多すぎて実用的ではない。
そこで、本実施形態では図2に示したように、再生信号の信号品位評価指標を算出する信号品位評価回路52を設けている。
図8は、信号品位によってサンプリングレートを切り換える処理例を示すフローチャートである。
ステップST11では、初期サンプリングレート(例えば、高レートと低レートのいずれかのサンプリングレート)を設定し、再生動作を開始する(ステップST12)。
次に、信号品位評価回路52にて、信号品位指標を評価する(ステップST13)。信号品位評価指標としては、例えばビタビ復号器からの等化誤差信号に基づいて算出される
等化誤差2乗平均値、SbER(Simulated bit Error Rate)、PRSNR(Partial Response Signal to Noise Ratio)、SAM(Sequence Amplitude Margin)等が挙げられる。
信号品位指標が所定の閾値よりも悪く(ステップST14のYes)、かつ、その時のサンプリングレートが低レートの場合(ステップST15のNo)には、サンプリングレートを低レートから高レートに切り換える(ステップST16)ことで、信号品位の向上を図っている。
一方、信号品位指標が所定の閾値よりも良好で(ステップST14のNo)、かつ、その時のサンプリングレートが高レートの場合(ステップST17のNo)には、サンプリングレートを高レートから低レートに切り換える(ステップST18)ことで、消費電力の低減を図っている。
(4)高レートと低レートの切換動作(データ転送中における切換)
さらにデータ転送中であれば、レート切換えタイミングも重要である。レート切換えを行うと初期等化係数の切換えやサンプリングクロックの切換え等で、どうしてもスムーズな切換えが行えない。このためレート切換時のデータに、一部破壊あるいは欠損を引き起こしてしまう虞がある。
そこで、本実施形態では、ユーザデータの再生期間(データ転送中の期間)以外の期間に高レートと低レートとの切り換えを行う形態としている。ユーザデータの再生期間以外の期間としては、例えばVFO(Variable Frequency Oscillator)領域の再生期間がある。
図9は、VFO領域を検出し、VFO領域の再生期間に高レートと低レートの切り換えを行う処理例を示すフローチャートである。
ステップST21で、高レート又は低レートの何れかのサンプリングレートが設定され、データ転送が開始される(ステップST22)。
次に、ステップST23にて、VFO領域の検出が行われる。VFO領域の検出は、VFO領域検出回路51によって行われる。
図10は、再生信号に含まれるVFO領域の概念を示す図である。VFO領域は、ユーザ領域の先頭に設けられる領域であり、4Tパターンが連続する領域である。4Tパターンは、例えば図10(b)に示すような波形である。VFO領域で切り換えを行うと、4Tパターンの連続であるため位相制御が引き込みやすいというメリットがあり、かつユーザデータ外であるため、仮にデータの欠損等が生じてもユーザデータは保護される。
VFO領域は、4Tパターンの自己相関性を利用して、例えば図11に示したような構成の回路を用いて検出することができる。
VFO領域検出回路51は相関計算部300、平均化部304、検出部305から構成される。
相関計算部300では、入力信号の自己相関を計算することでVFO領域特有の一定周期パターンの検出を行う。具体的には、入力信号をY(k)とし、この信号をフリップフロップ301で4T遅延させる。即ち、フリップフロップ301の出力は入力信号Y(k)に対して4T遅れたY(k-4)となる。
乗算回路303において、Y(k)*Y(k-4)の演算を行う。VFO領域は、4Tパターンは、図10(b)に例示した波形であり、4T離れた自己相関は、丁度逆相の関係となり負の相関が最大となる。仮に、VCO21の発振周波数が再生信号のチャネルレートと僅かにずれていたとしても、VFO領域においては4Tの自己相関が強い負の相関を表す。実際の再生信号には様々な雑音成分が含まれるため、これを除去するための平均化処理を平均化部304で行っている。
検出部305のカウンタ308は、入力が"1"のとき1ずつカウントアップし、入力が"0"のとき出力が0にリセットされるカウンタである。即ち、平均化部304の出力値が負の値の場合はカウンタ308がカウントアップされ、平均化部304の出力値が正の値の場合はカウンタ308が0にリセットされる。
カウンタ308の出力は、予め定めた閾値(VFth)と比較し、カウンタ308の値が閾値(VFth)よりも大きい場合にVFO領域検出信号が"1"となる。このような構成とすることで、VFO領域の再生開始後、約VFth +α ビット後にVFO領域検出信号が"1"となり、VFO領域の終了とほぼ同時にVFO領域検出信号が"0"となる。以上のようにして、ある程度の非同期状態においてもVFO領域の到来を検出することができる。
ただし、ハーフレート時には図12中に示すように2個のフリップフロップ301で4T遅延となるので、レート切替信号によりスイッチ302で切り換え、乗算器303の相手先を変更する構成にしている。
一方、記録再生型のHD DVD(HD DVD−R、HD DVD−RW、HD DVD−RAM)ではウォブル信号を利用してVFO領域を検出することも可能である。
図12は、再生信号のVFO領域とウォブル信号の関係を説明する図である。ウォブル信号には、記録媒体D上の物理アドレスが記録されており、この物理アドレスは、0から6までのフィジカルセグメントナンバーを含んでいる。このうち、フィジカルセグメントナンバー0にVFO領域がある(図12(b)参照)。
そこで、ウォブル信号を再生復調する回路(図示せず)から、フィジカルセグメントナンバー6のシンク検出信号(図12(c)参照)を入力し、次にくるフィジカルセグメントナンバー0の位置あるVFO領域を推定することができる。
例えば、図12(d)に示したように、フィジカルセグメントナンバー6のシンク検出信号から所定の遅延時間後を、VFO領域とする。この時、VFO領域の幅も推定しても良い。
図9に戻って、VFO領域の検出と並行して、サンプリングレートの切り換えが必要か否か判定される(ステップST24)。この判定は、例えば前述した信号品位評価指標に基づいて判定される。
サンプリングレートの切り換えをすべきであると判定されると、上述したVFO領域判定が参照され、VFO領域であれば、レート切り換えが行われる。VFO領域でなければ、VFO領域の到来を待ってレート切り換えが行われることになる。
レート切り換え動作では、前述したようにサンプリングレート切換制御回路53から特性可変型イコライザ12や、各レート可変対応型回路にレート切換信号が出力される。
この時、各レート可変対応型回路(オフセット、アシンメトリ、位相制御)の制御ゲインを一定時間高ゲインにすると、引き込み動作が高速となり、よりスムーズにレート切り換えが可能となる。
ただし、適応学習だけはVFO領域での学習ができない。適応学習は自己相関性の高い信号で学習を行うと原理上発散する傾向になるためである。そこで、VFO領域では初期等化係数のセットのみとし、学習開始はVFO領域検出信号の立ち下がりから行うようにすればよい。ただし、レート切換時に一時信号検出信号が落ちる場合があるため、このような場合には、レート切り換え後、直ちに検出される2度目のVFO領域検出信号の立ち下がりに合わせるように行う。
(5)第2の実施形態
図13は、第2の実施形態に係る記録媒体再生装置1aの構成例を示す図である。第2の実施形態に係る記録媒体再生装置1aは、AD変換部14のサンプリングレートのみを高レートから低レートに切り換える形態であり、後続するデジタル回路の部分は、高レート(チャネルレート)で動作する。
また、低レート時のサンプリングレートは、ハーフレートに限定するものではなく、第2の実施形態では、チャネルレートの2/3としている。
近時のデジタル処理回路は低消費電力化が進んでおり、記録媒体再生装置1a全体で見ると、高速アナログ処理を含むAD変換部14が、全体の消費電力の数+%を占めている。このことを考えると、AD変換部14のみの低レート化でも十分省電力化が可能である。
他方、第2の実施形態では、低レート時のサンプリングレートをチャネルレートの2/3としているとしているが、この理由は、図1(b)に示したように2T系符号であるHD DVDでは信号帯域がチャネルレートの1/4以上の領域にも存在しているためである。ハーフレートの場合には、1/4以上の領域にも存在する成分による影響が完全には無視できないが、チャネルレートの2/3のサンプリングレートであれば、低レート時にもこの影響がほぼ無視できるというメリットがある。
以下、第2の実施形態の動作について説明する。
高レート時(ここではチャネルレート時)の場合、AD変換部14によりデジタル化された再生信号はまず、アップサンプリング回路47に入力される。ただし、この時は高レートに設定されているため、アップサンプリング処理が必要ない。従って、この段階では、アップサンプリング回路47はスルーして、そのままオフセット制御回路41aへ転送される。この後の処理は第1の実施形態で既に説明した通りであるので省略する。
レート切換信号がサンプリングレート切換制御回路53から出力さると、AD変換部14のサンプリングクロックは、高レートから低レートに切り換えられる。この場合はAD変換部14のサンプリングクロックは、チャネルレートの2/3に設定される。
HD DVDの1倍速の場合はチャネルレートが64.8MHzであるので、ここでは43.2MHzでサンプリングされることになる。このサンプリングクロックでデジタル化された再生信号はアップサンプリング回路47に入力され、ここで64.8MHzのチャネルレートにデータ補間され出力される。それ以降の処理は高レート時と変わらず、チャネルレートにて処理される。つまり、第2の実施形態に係る構成では、アップサンプリング回路47後のデジタル回路側は高レート時でも低レート時でもチャネルレート相当で動作するため、構成は全く同じでよく、レート可変対応型にする必要はない。
ただし、AD変換部14に供給するサンプリングクロックを切り換える必要があるため、レート切換信号はVCO21aに入力されており、ここで分周比が制御されて2/3のレートでクロック出力されるよう構成する。この他、レート切換信号をループフィルタ32に接続し、制御出力が2/3となるように構成してもよい。
(6)第3の実施形態
図14は、第3の実施形態に係る記録媒体再生装置1bの構成例を示す図である。第3の実施形態は、非同期サンプリング方式と呼ばれる要素技術を背景にしており、この要素技術に関してはハードディスク装置等で既に実用化されている。
光ディスクに適用した例は、特許文献1にも開示されている。概略説明すると、AD変換部14でのサンプリングでは、アナログ再生信号の含まれるチャネルクロックとは非同期にサンプリングし、この非同期サンプリング信号を後段のデジタル補間フィルタ61含むデジタル位相ロック部60にて、チャネルクロックと同期させる信号処理方式である。
この方式のメリットは幾つかあるが、もっとも大きな効果は、位相制御のループにAD変換部14を含まずに構成できるため、AD変換部14での遅延を無視することが可能となり、制御ループの位相余裕を十分確保することができるという点である。
また、図14に示したように、レート可変対応型適応等化器30の出力信号で位相制御するよう構成した場合には、等化器出力信号という適切に等化された信号を利用することが可能となるため、タンジェンシャルチルト(ディスク上の線方向におけるディスクとPUH10との傾き)等の影響があったとしても安定した位相制御が可能となる。
また、HD DVD規格においてもこの非同期サンプリング方式がリファレンス方式として提示されており、この方式でsbER/PRSNRを測定する必要がある。
この非同期サンプリング方式では、一般的に位相制御に使用するデジタル補間フィルタの精度確保のために、非同期サンプリングクレートを再生レートの5%〜10%程度オーバーサンプリングする必要がある。HD DVD規格ではこの非同期サンプリングレートを72MHzと、チャネルレートの約1.1倍に設定している。
このため、HD DVDのこの規格を本実施形態に適用する場合は、例えば高レート時をチャネルレートの1.1倍とし、低レート時をチャネルレートの例えば(0.5×1.11)=0.55倍に設定する。
以下、図14に基づいて、第3の実施形態に係る記録媒体再生装置1bの動作を説明する。ただし、既に第1の実施形態で詳細を説明した部分については省略する。
高レート時に、チャネルレートの1.1倍のサンプリングレートでAD変換されたデジタル再生信号は、レート可変対応型オフセット制御回路41、レート可変対応型アシンメトリ制御回路42で波形整形される。この時の両回路はともに原理的に非同期対応であるため、1.1倍の非同期状態であっても動作する。
波形整形された信号は、次にレート可変対応型適応等化器30により所望のPRクラスへの適応学習が行われる。ここでは1.1倍波形を等化するように適応学習させる必要がある。しかしながら、後段のレート可変型ビタビ復号器43はチャネルレートで動く回路であるため、レート可変対応型適応等化器30の等化係数学習回路32に入力されてくる
等化誤差信号もチャネルレートの信号となる。つまり、レート可変対応型適応等化器30に入力される再生信号と等化誤差信号とは非同期となるため、等化係数学習回路32では両者を同期化させて等化係数の更新量を決定する必要がある。
次にレート可変対応型適応等化器30の出力信号は、デジタル補間フィルタ61に入力され、レート可変対応型位相比較器63、および位相制御用ループフィルタ62により、チャネルレートに位相制御される。このデジタル補間フィルタは、例えば特許文献1に開示されているように、数tapのFIRフィルタで構成し、位相情報に基づいてタップ係数を選択するよう構成すればよい。
デジタル補間フィルタ61からの再生信号はチャネルレートに同期化されているため、そのままレート可変型ビタビ復号器43に入力され、バイナリデータに復号して後段に出力される。
一方、周波数ロックループ部20bのレート可変対応型周波数検出器23bは、波形整形された再生信号から、再生信号とチャネルレート×1.1の周波数誤差を検出するよう構成し、その周波数誤差を周波数制御用ループフィルタ22bに入力するようにする。周波数制御用ループフィルタ22bは、VCO21を制御し、非同期ながらもチャネルレートの1.1倍レートになるようクロック発振を行う。
レート切換信号により低レートが選択された場合でも基本的な動作は同じである。AD変換部14のサンプリングレートがチャネルレートの0.55倍に設定されて動作することになる。チャネルレートの0.55倍のデータは、デジタル補間フィルタ61の出力でチャネルレートの0.5倍(ハーフレート)に変換されることになる。
ここでは高レートと低レートのオーバーサンプル率をいずれも10%増しとしたが、オーバーサンプル率を高レートと低レートで共通にする必要はなく、別々に設定するよう構成しても構わない。
(7)第4の実施形態
3T系符号である従来型DVDにおいては、規格上でも2値スライス回路を前提としているように、2値スライス回路でも十分なBERを確保できる場合がある。
また2T系符号であるHD DVDでもシステムリードイン領域は線密度がデータ領域の1/2であるため、こちらも2値スライス回路でリード可能である。
消費電力の観点から見れば、2値スライス回路はAD変換器を利用しないで構成でできるなど、PRML信号処理方式に比べると、圧倒的にも低消費電力である。
このため、第4の実施形態に係る記録媒体再生装置1cは、2値スライス回路とPRML信号処理回路を両方持ち、両回路を信号品位により切り換えるという形態としている。
図15は、第4の実施形態に係る記録媒体再生装置1cの構成例を示す図であり、PRML信号処理回路(第1のデータ復調部)70と、2値化スライス回路(第2のデータ復調部)71を両方備える構成である。
また、図16は、第4の実施形態に係る記録媒体再生装置1cの動作例を示すフローチャートである。
記録媒体再生装置1cは、初期状態として、2値化スライス回路71と、PRML信号処理回路70のいずれかが選択設定され(ステップST31)、再生動作が開始される(ステップST32)。
第1の実施形態と同様に、振幅制御回路13で振幅制御までされたアナログ再生信号(RF信号)は、PRML信号処理回路70と2値化スライス回路71の双方に入力される。ただし、後述するデータ復調部切換制御回路74からのデータ復調部切換信号によって必ずどちらか一方の回路しか動作をさせておらず、例えば、2値化スライス回路71が選択されている場合には、PRML信号処理回路70は、ゲーテッドクロックされて動作せず、またAD変換部14もパワーダウンすることで電力が無駄に消費されることを防ぐようにしている。
どちらかの信号処理回路により復号されたバイナリデータは同期復調回路44に入力される。同期復調回路44は、第1の実施形態で述べたような動作を行い、バイトデータである復調データに変換される。復調データは次にECC回路45に入力されて、エラー訂正される。この時ECC回路45はエラー訂正したECCブロック中のエラー数をカウントしておき、BERを測定しておく。そしてこのBER情報を、データ復調部切換制御回路74に出力する。
データ復調部切換制御回路74は、BER情報に基づいて、例えば2値化スライス回路71を選択している場合において、十分なエラー率が確保されている場合は、そのままで処理を行い、もしエラー率が悪くなったり、あるいは訂正不能が発生して再リード動作を行ったりする場合はデータ復調部切換信号を出力して、2値化スライス回路71からPRML信号処理回路70に切り換える。このような切換処理によって、信号品位が十分確保されている場合は、AD変換部14を利用しない2値化スライス回路71を使用し、信号品位に更なる向上が必要な場合は、PRML信号処理回路70を利用することができる。
この信号品位の向上に関して、図17に2値化スライス回路71とPRML信号処理回路70との性能差を示す。
図17は、2値スライス方式(ただし、従来型DVDは8/16変調によるもの)とPRML信号処理方式(ただし, HD DVDのETM変調によるもの)における線密度とbERとの関係を示したものであるが、図中のDVD-RAM相当は、405nmの光源を想定した場合の値である。
図17からわかるように、線密度が小さい場合は符号間干渉が増加するため、符号間干渉を許容するシステムであるPRML信号処理方式のほうがより優れた性能面(低いbER)を示すことがわかる。しかし一方、線密度がある程度大きい状態(DVD-RAM相当)に関してもやはりPRML信号処理方式の優勢がくずれておらず、従来型DVDとHD DVDのいずれも、PRML信号処理方式を選択することで性能面の向上を期待することができる。
ところで、第1の実施形態でも説明したように、BERは計測結果がでるまで時間がかかる問題があるため、より時間のかからない性能評価手段で判断しても構わない。
PRML信号処理回路70が選択されているときには、PRML信号処理回路70から出力されるsbER等の等化誤差信号を加工して生成した評価指標を用いればよい。
また、2値化スライス回路71が選択されているときには、データエッジとクロックエッジとの時間的揺らぎ(ジッタ)量が評価指標として一般的である。
そこで、図15においては信号品位評価回路72でsbER等を測定してデータ復調部切換制御回路74に出力すると共に、ジッタ測定回路73にてジッタを測定してデータ復調部切換制御回路74に出力する形態としている。なお、信号品位評価回路72、ジッタ測定回路73、及びデータ復調部切換制御回路74で、復調選択部を構成している。
図16のフローチャートでは、これらの信号品位評価回路72およびジッタ測定回路73での評価をステップST33で行っている。
信号品位が悪く(ステップST34のYES)、かつその時2値化スライス回路71が選択されていれば(ステップST37のNo)、2値化スライス回路71からPRML信号処理回路70に切り換える(ステップST38)。
他方、信号品位が良く(ステップST34のNO)、かつその時PRML信号処理回路70が選択されていれば(ステップST35のNo)、PRML信号処理回路70から2値化スライス回路71に切り換える(ステップST36)。
なお、データ復調部切換信号は、特性可変対応型プリイコライザ12にも出力されており、PRML信号処理回路70に対する最適なイコライザ特性と、2値化スライス回路71に対する最適なイコライザ特性とを切り換えるように特性可変対応型プリイコライザ12を構成している。
たとえば、PRML信号処理回路70の選択時には、sbER等の信号品位評価指標が最も小さくなるような設定とし、2値化スライス回路71の選択時にはジッタ最小になるような設定とする。両者の評価指標は再生信号に対して評価すべき部分が異なるため、必ずしも最適特性は一致しないため、信号処理回路の違いによって特性を切り換えるよう構成するのが望ましい。
以上説明してきたように、第1乃至第3の実施形態に係る記録媒体再生装置によれば、HD DVD等で用いられる2T系符号に対しても、動作上の安定性を損なうことなく、通常のサンプリングレートからより低いサンプリングレートへ切り換えることが可能であり、これによって消費電力を低減することができる。
また、3T系符号に対しても、高レートから低レートへの切換タイミングを適切に設定することにより、切換の安定化を向上できる他、高レートと低レートとでPRクラスを変更することで性能向上が図れる。
また、第4の実施形態に係る記録媒体再生装置によれば、PRML方式とAD変換を行わない2値スライス方式とを併設し、信号品位等に基づいて両者を切り換えることで、信号品位を確保しつつ消費電力の低減が可能となる。
また、上述した説明では、記録媒体として光ディスクを例に説明したが、PRML方式を採用する他の記録媒体、例えば、光磁気ディスクや磁気ディスクに対しても本実施形態は適応することができる。
なお、本発明は上記の各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
(a)は、3T系符号のMTF特性例を示す図であり、(b)は、2T系符号のMTF特性例を示す図。 第1の実施形態に係る記録媒体再生装置の構成例を示す図。 プリイコライザの特性を説明する図。 適応等化器の動作概念を説明する図。 適応等価器のチャネルレート時とハーフレート時の動作関係を示す図。 (a)は、3T系符号のMTF特性とPR特性との関係を示す図であり、(b)は、2T系符号のMTF特性とPR特性との関係を示す図。 周波数・位相引込時の高レートと低レートの切換処理例を示すフローチャート。 信号品位による高レートと低レートの切換処理例を示すフローチャート。 データ転送中における高レートと低レートの切換処理例を示すフローチャート。 VFO領域とその信号を概念的に示す図。 VFO領域回路の動作概念を説明する図。 ウォブル信号からVFO領域を検出する方法の説明図。 第2の実施形態に係る記録媒体再生装置の構成例を示す図。 第3の実施形態に係る記録媒体再生装置の構成例を示す図。 第4の実施形態に係る記録媒体再生装置の構成例を示す図。 第4の実施形態に係る記録媒体再生装置の再生処理例を示すフローチャート。 信号処理方式による、線密度とBERとの関係の一例を示す図。
符号の説明
1、1a、1b、1c 記録媒体再生装置
12 特性可変型イコライザ
14 AD変換部
20 PLL部
23 レート可変対応型周波数検出器
24 レート可変対応型位相比較器
30 レート可変対応型適応等化器
40 データ復調部
43 レート可変対応型ビタビ復号器
45 ECC回路
47 アップサンプリング回路
50 サンプリングレート切換部
51 VFO領域検出回路
52 信号品位評価回路
53 サンプリングレート切換制御回路
70 PRML信号処理回路(第1のデータ復調部)
71 2値化スライス回路(第2のデータ復調部)
72 信号品位評価回路
73 ジッタ測定回路
74 データ復調部切換制御回路

Claims (22)

  1. 同じ符号が少なくとも2つ以上連続する制約を有する記録符号によってデジタル記録されている記録媒体を、PRML方式で再生する記録媒体再生装置において、
    前記記録媒体のアナログ再生信号をサンプリングし、デジタル信号に変換するAD変換部と、
    前記AD変換部のサンプリングレートを高レートから低レートに適応的に切り換えるサンプリングレート切換え部と、
    前記AD変換部にて変換されたデジタル信号を、前記高レートと前記低レートとの切換えに適合させて前記PRML方式で再生、復調するデータ復調部と、
    を備えたことを特徴とする記録媒体再生装置。
  2. 前記高レートは、前記記録媒体に記録されている符号ビットのビット単位の再生レートであるチャネルレート、または前記チャネルレートよりも高いサンプリングレートであり、
    前記低レートは、前記チャネルレートの半分であるハーフレート、または前記ハーフレートと前記チャネルレートの間のサンプリングレートである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録媒体再生装置。
  3. 前記データ復調部は、
    前記AD変換部から出力される前記デジタル信号に基づいて、周波数、および位相をロックさせ、前記サンプリングレートを有するサンプリングクロックを生成するPLL部、
    を備え、
    前記サンプリングレート切換え部は、前記PLL部にて前記周波数、および位相がロックされた後に、前記高レートから前記低レートに切り換える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録媒体再生装置。
  4. 前記PLL部は、
    前記AD変換部の後段にアップサンプリング部を備え、
    前記アップサンプリング部は、前記AD変換部が前記低レートでサンプリングするときに、そのサンプリングレートを前記高レートに変換する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の記録媒体再生装置。
  5. 前記サンプリングレート切換え部は、
    ユーザデータの再生期間以外の期間に、前記高レートから前記低レートに切り換える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録媒体再生装置。
  6. 前記ユーザデータの再生期間以外の期間は、VFO領域の再生期間である、
    ことを特徴とする請求項5に記載の記録媒体再生装置。
  7. 前記サンプリングレート切換え部は、
    前記データ復調部が出力する信号から信号品位評価指標を算出し、前記信号品位評価指標に基づいて前記高レートと前記低レートとを切り換える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録媒体再生装置。
  8. 前記アナログ再生信号の帯域を制限するプリイコライザをさらに備え、
    前記プリイコライザのカットオフ周波数は、前記高レートと低レートの切換えによるサンプリングレートの変化に応じて、折り返しノイズの影響が少なくなるように設定される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録媒体再生装置。
  9. 前記データ復調部は、
    前記PRML方式で用いられるPRクラスを、前記高レートと前記低レートとで異なるPRクラスに切り換える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録媒体再生装置。
  10. 前記PRクラスは、高レート時にはPR(a、b、b、a)であり、低レートの時には、PR(a,b)である、
    ことを特徴とする請求項9に記載の記録媒体再生装置。
  11. 前記データ復調部は、
    前記高レートの時には、前記チャネルレートよりも高いサンプリングレートで前記アナログ再生信号を周波数追従させてサンプリングし、前記低レートの時には、前記ハーフレートよりも高いサンプリングレートで前記アナログ再生信号を周波数追従させてサンプリングする周波数ロックループ部と、
    前記高レートの時には、前記チャネルレートよりも高いサンプリングレートから前記チャネルレートに変換して位相ロックさせ、前記低レートの時には、前記ハーフレートよりも高いサンプリングレートから前記ハーフレートに変換して位相ロックさせるデジタル位相ロック部と、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の記録媒体再生装置。
  12. デジタル記録されている記録媒体をPRML方式で再生する記録媒体再生装置において、
    前記記録媒体のアナログ再生信号をサンプリングし、デジタル信号に変換するAD変換部と、
    前記AD変換部のサンプリングレートを高レートから低レートに適応的に切り換えるサンプリングレート切換え部と、
    前記AD変換部にて変換されたデジタル信号を、前記高レートと前記低レートとの切換えに適合させて前記PRML方式で再生、復調するデータ復調部と、
    を備え、
    前記サンプリングレート切換え部は、
    ユーザデータの再生期間以外の期間に、前記高レートから前記低レートに切り換える、
    ことを特徴とする記録媒体再生装置。
  13. 前記ユーザデータの再生期間以外の期間は、VFO領域の再生期間である、
    ことを特徴とする請求項12に記載の記録媒体再生装置。
  14. デジタル記録されている記録媒体をPRML方式で再生する記録媒体再生装置において、
    前記記録媒体のアナログ再生信号をサンプリングし、デジタル信号に変換するAD変換部と、
    前記AD変換部のサンプリングレートを高レートから低レートに適応的に切り換えるサンプリングレート切換え部と、
    前記AD変換部にて変換されたデジタル信号を、前記高レートと前記低レートとの切換えに適合させて前記PRML方式で再生、復調するデータ復調部と、
    を備え、
    前記データ復調部は、
    前記PRML方式で用いられるPRクラスを、前記高レートと前記低レートとで異なるPRクラスに切り換える、
    ことを特徴とする記録媒体再生装置。
  15. 前記PRクラスは、高レート時にはPR(a、b、b、a)であり、低レートの時には、PR(a,b)である、
    ことを特徴とする請求項14に記載の記録媒体再生装置。
  16. デジタル記録されている記録媒体を2値スライス方式とPRML方式とで再生する記録媒体再生装置において、
    前記記録媒体のアナログ再生信号をサンプリングし、デジタル信号に変換するAD変換部を具備すると共に、前記AD変換部にて変換されたデジタル信号を、前記PRML方式で再生、復調する第1のデータ復調部と、
    前記アナログ再生信号を2値にスライスして復調する第2のデータ復調部と、
    少なくとも前記第2のデータ復調部を選択する場合には前記第1のデータ復調部の動作を停止するようにして、前記第1のデータ復調部と前記第2のデータ復調部とを選択的に切り換える復調選択部と、
    を備えたことを特徴とする記録媒体再生装置。
  17. 前記復調選択部は、
    復調されたデータのビット誤り率が所定の閾値以下のときは、前記第2のデータ復調部を選択し、前記所定の閾値を超えるときは、前記第1のデータ復調部を選択する、
    ことを特徴とする請求項16に記載の記録媒体再生装置。
  18. 前記復調選択部は、
    前記第1のデータ復調部が出力する信号から信号品位評価指標を算出し、前記信号品位評価指標が所定の品位よりも良好になった場合には、前記第1のデータ復調部から前記第2のデータ復調部に切り換え、
    前記第2のデータ復調部が出力する信号からジッタ量を算出し、前記ジッタ量が所定量よりも大きくなった場合には、前記第2のデータ復調部から前記第1のデータ復調部に切り換える、
    ことを特徴とする請求項16に記載の記録媒体再生装置。
  19. 同じ符号が少なくとも2つ以上連続する制約を有する記録符号によってデジタル記録されている記録媒体を、PRML方式で再生する記録媒体再生装置の再生方法において、
    前記記録媒体のアナログ再生信号をサンプリングし、デジタル信号にAD変換し、
    前記AD変換のサンプリングレートを高レートから低レートに適応的に切り換え、
    前記AD変換にて変換されたデジタル信号を、前記高レートと前記低レートとの切換えに適合させて前記PRML方式で再生、復調する、
    ステップを備えたことを特徴とする記録媒体再生装置の再生方法。
  20. デジタル記録されている記録媒体をPRML方式で再生する記録媒体再生装置の再生方法において、
    前記記録媒体のアナログ再生信号をサンプリングし、デジタル信号にAD変換し、
    前記AD変換のサンプリングレートを高レートから低レートに適応的に切り換え、
    前記AD変換にて変換されたデジタル信号を、前記高レートと前記低レートとの切換えに適合させて前記PRML方式で再生、復調する、
    ステップを備え、
    前記切換えステップでは、
    ユーザデータの再生期間以外の期間に、前記高レートから前記低レートに切り換える、
    ことを特徴とする記録媒体再生装置の再生方法。
  21. デジタル記録されている記録媒体をPRML方式で再生する記録媒体再生装置の再生方法において、
    前記記録媒体のアナログ再生信号をサンプリングし、デジタル信号にAD変換し、
    前記AD変換のサンプリングレートを高レートから低レートに適応的に切り換え、
    前記AD変換にて変換されたデジタル信号を、前記高レートと前記低レートとの切換えに適合させて前記PRML方式で再生、復調する、
    ステップを備え、
    前記再生、復調するステップでは、
    前記PRML方式で用いられるPRクラスを、前記高レートと前記低レートとで異なるPRクラスに切り換える、
    ことを特徴とする記録媒体再生装置の再生方法。
  22. デジタル記録されている記録媒体を2値スライス方式とPRML方式とで再生する記録媒体再生装置の再生方法において、
    前記記録媒体のアナログ再生信号をサンプリングし、デジタル信号に変換するAD変換部を具備すると共に、前記AD変換部にて変換されたデジタル信号を、前記PRML方式で再生、復調する第1のデータ復調ステップと、
    前記アナログ再生信号を2値にスライスして復調する第2のデータ復調ステップと、
    少なくとも前記第2のデータ復調ステップを選択する場合には前記第1のデータ復調ステップの動作を停止するようにして、前記第1のデータ復調ステップと前記第2のデータ復調ステップとを選択的に切り換える復調選択ステップと、
    を備えたことを特徴とする記録媒体再生装置の再生方法。
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