JP2008008969A - 反射防止構造体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】大面積の反射防止構造を有する反射防止構造体を高精度に製造することができる方法を提供する。
【解決手段】実質的にX線感光材料からなる基材30及びX線マスク20を静止させた状態でX線光源10でもってX線マスク20を介して基材30の一部分にX線を照射し、その後、基材30とX線マスク20との相対位置が変化しないように基材30とX線マスク20とを一体としてX線光源10に対して相対的に移動させてX線が照射された一部分と少なくとも一部は異なる基材30の部分にX線光源10からのX線が照射される位置にて基材30とX線マスク20とを静止させることを少なくとも一回以上行うことにより基材30全体を感光させる。
【選択図】図1
【解決手段】実質的にX線感光材料からなる基材30及びX線マスク20を静止させた状態でX線光源10でもってX線マスク20を介して基材30の一部分にX線を照射し、その後、基材30とX線マスク20との相対位置が変化しないように基材30とX線マスク20とを一体としてX線光源10に対して相対的に移動させてX線が照射された一部分と少なくとも一部は異なる基材30の部分にX線光源10からのX線が照射される位置にて基材30とX線マスク20とを静止させることを少なくとも一回以上行うことにより基材30全体を感光させる。
【選択図】図1
Description
本発明は反射防止構造体の製造方法に関する。
近年、光の反射を抑制する反射防止処理が表面に施された種々の光学素子が提案されている。反射防止処理としては、例えば、屈折率の比較的低い膜(低屈折率膜)や、低屈折率膜と屈折率の比較的高い膜(高屈折率膜)とを交互に積層してなる多層膜等からなる反射防止膜を表面に形成する処理が挙げられる(例えば、特許文献1等)。一般的に、このような低屈折率膜や多層膜等からなる反射防止膜は、蒸着法や、スパッタリング法等により形成される。
しかしながら、蒸着法やスパッタリング法等を用いた反射防止膜の形成工程は複雑である。このため、反射防止膜は、生産性が低く、また生産コストが高いという問題がある。
また、このような反射防止膜は、波長依存性が大きいという問題がある。具体的には、所定の波長(設計波長)の光に対しては高い反射防止機能を有するものの、その他の波長の光に対しては十分な反射防止機能を有さないという問題がある。このため、低屈折率膜や多層膜等からなる反射防止膜では、撮像光学系などにおいて必要とされる可視波長域全域に亘る反射防止効果を実現することは困難である。
さらには、低屈折率膜や多層膜等からなる反射防止膜は、垂直入射光に対しては比較的高い反射防止効果を有するものの、入射角が大きくなると反射防止効果が小さくなるという入射角依存性を有する。すなわち、入射角の大きな光に対しては十分な反射防止効果が得られないという問題もある。
このような問題に鑑み、例えば、サブミクロンピッチで配列された複数の錐体状突起部からなる反射防止構造(以下、「反射防止凹凸構造」とすることがある。)が提案されている。この反射防止凹凸構造を有する光学素子では、光学素子界面における急激な屈折率変化が抑制される。すなわち、反射防止凹凸構造において緩やかに屈折率が変化する。このため、光学素子表面における光反射が低減され、光学素子内への高い光入射率を実現することができる。この反射防止凹凸構造によれば、錐体状突起部相互間のピッチ以上の波長を有する光の反射を抑制することができる。また、反射防止凹凸構造は、入射角の大きい光に対しても比較的高い反射抑制効果を奏する。すなわち、この反射防止凹凸構造は小さい波長依存性及び入射角依存性を有するものである。従って、この反射防止凹凸構造を用いることにより、広い波長域における高い反射防止効果を有する光学素子、光学系等を実現することができる。
尚、サブミクロンレベルの微細な構造を形成する方法としては、例えば、X線リソグラフィー技術を用いた形成方法が提案されている(例えば、特許文献2、3等)。X線は、波長が短く、直進性に優れているので、X線リソグラフィー技術を用いることによって、従来加工が困難であったサブミクロンレベルの微細な構造の加工が可能となる。
特許第2566634号公報
特開2000−035500号公報
特許第3521205号公報
しかしながら、上記特許文献2、3に記載された技術は、比較的広い面積へのX線露光を対象とするものではない。特許文献2、3に記載されたX線リソグラフィーに用いられるシンクロトロン(SR)光源から取り出されるX線は、非常に高輝度で、波長が短く直進性に優れているという特徴があるものの、SR光源から放射されるX線の露光エリアは、縦数mm程度、横数十mm程度と非常に小さい。そのため、大きな面積をX線露光するためには、X線反射ミラーを用いてX線光源からのX線を所定の速度でスキャンさせながらX線を照射する方法(以下、「ミラースキャン法」と称呼することがある。)や、X線光源を静止させた状態で、X線光源に対してX線マスクを被せたサンプルを設置したステージを相対的に所定の速度で移動させながらX線を照射する方法を用いる必要がある。
具体的に、ミラースキャン法とは、X線反射ミラーのX線光源に対する角度を変化させることによって、X線光源からのX線をスキャンさせる方法である。しかしながら、X線の反射率の関係上、X線反射ミラーへのX線の入射角を比較的大きく保ちつつX線反射ミラーを回動させなければならない。このため、ミラーを回動させることができる角度範囲は比較的狭い。従って、ミラースキャン法によって大きな露光エリアをスキャンするためには、X線反射ミラーをX線光源から十分に離間して配置すると共に、X線反射ミラーとサンプル(被照射体)とも十分に離間する必要があり、大がかりな装置が必要となる。また、X線光源とサンプルとの距離が長く、且つ一般的にX線反射ミラーによるX線の反射率が低いため、サンプルに到達するX線の強度が弱くなってしまう。このため、露光時間が長くなり、製造効率の向上が困難となる。さらに、高精度なX線反射ミラーは作製が困難であるため、製造コストが上昇するという問題もある。
一方、後者の方法(X線光源を静止させた状態で、X線光源に対してX線マスクを被せたサンプルを設置したステージを相対的に所定の速度で移動させながらX線を照射する方法)によれば、X線光源とサンプルとの距離を比較的短くすることができ、装置の小型化、サンプルに対するX線照射強度の向上が可能となる。また、作製が困難なX線反射ミラーを要さない。しかしながら、ステッピングモーター等のモーターによりステージを移動させた場合、モーターの微細な振動に起因して、ステージ及びそのステージに設置されたサンプル及びマスクが振動してしまう。これによりサンプルとマスクとの相対的位置ずれが生じる虞やマスクやサンプルが変形してしまう(例えば、撓んでしまう)虞があり、X線の高精度な照射が困難となる。このため、サブミクロンオーダーといった特に微細な構造を高精度に作製することが困難となる。
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、大面積の反射防止構造を有する反射防止構造体を高精度に製造することができる方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る製造方法は、表面方向に対して傾斜した複数の面を有する凹凸構造からなり、所定の波長以上の波長の光の反射を抑制する反射防止構造を有する反射防止構造体を、X線光源を使用してX線リソグラフィーにより製造する方法であって、本発明に係る第1の製造方法は、実質的にX線感光材料からなり、X線光源が一度にX線を照射することができる面積よりも大きな面積のX線感光基材の上に反射防止構造に対応したマスクを配置すると共に、X線光源からのX線がマスクを介してX線感光基材の一部分に照射されるようにX線感光基材とマスクとを一体として配置する工程と、X線感光基材及びマスクを静止させた状態でX線光源でもってマスクを介してX線感光基材の一部分にX線を照射し、その後、X線感光基材とマスクとの相対位置が変化しないようにX線感光基材とマスクとを一体としてX線光源に対して相対的に移動させてX線が照射された一部分と少なくとも一部は異なるX線感光基材の部分にX線光源からのX線が照射される位置にてX線感光基材とマスクとを静止させることを少なくとも一回以上行うことによりX線感光基材を感光させる工程と、感光されたX線感光基材を現像することによりX線感光基材に反射防止構造を形成して反射防止構造体を得る工程とを備えていることを特徴とする。
本発明に係る第2の製造方法は、X線光源が一度にX線を照射することができる面積よりも大きな面積の基材の表面の上にX線感光膜を形成する工程と、X線感光膜の上に反射防止構造に対応したマスクを配置すると共に、X線光源からのX線がマスクを介してX線感光膜の一部分に照射されるように基材とマスクとを一体として配置する工程と、基材及びマスクを静止させた状態でX線光源でもってマスクを介してX線感光膜の一部分にX線を照射し、その後、基材とマスクとの相対位置が変化しないように基材とマスクとを一体としてX線光源に対して相対的に移動させてX線が照射された一部分と少なくとも一部は異なるX線感光膜の部分にX線光源からのX線が照射される位置にて基材とマスクとを静止させることを少なくとも一回以上行うことによりX線感光膜を感光させる工程と、感光されたX線感光膜を現像することによりX線感光膜を所定パターンにパターニングする工程と、パターニングされたX線感光膜の上から基材をエッチングして基材に反射防止構造を形成して反射防止構造体を得る工程とを備えていることを特徴とする。
本発明に係る第3の製造方法は、X線光源が一度にX線を照射することができる面積よりも大きな面積の基材の表面の上にエッチングマスク膜を形成する工程と、エッチングマスク膜の上にX線感光膜を形成する工程と、X線感光膜の上に反射防止構造に対応したマスクを配置すると共に、X線光源からのX線がマスクを介してX線感光膜の一部分に照射されるように基材とマスクとを一体として配置する工程と、基材及びマスクを静止させた状態でX線光源でもってマスクを介してX線感光膜の一部分にX線を照射し、その後、基材とマスクとの相対位置が変化しないように基材とマスクとを一体としてX線光源に対して相対的に移動させてX線が照射された一部分と少なくとも一部は異なるX線感光膜の部分にX線光源からのX線が照射される位置にて基材とマスクとを静止させることを少なくとも一回以上行うことによりX線感光膜を感光させる工程と、感光されたX線感光膜を現像することによりX線感光膜を所定パターンにパターニングする工程と、パターニングされたX線感光膜の上からエッチングマスク膜をエッチングしてエッチングマスク膜を所定のパターンにパターニングする工程と、パターニングされたエッチングマスク膜の上から基材をエッチングして基材に反射防止構造を形成して反射防止構造体を得る工程とを備えていることを特徴とする。
尚、本明細書において、「反射防止構造」とは、光の反射率を低減する構造のことをいい、完全に光の反射を防止する(すなわち、光反射率が0%である)構造に限定されるものではない。また、本明細書において「X線を透過させる」とは100%の透過率でX線を透過させることに限定されるものではない。
「ピッチ」とは、平面視における中心間距離をいう。例えば、球状X線透過部相互間のピッチとは、平面視における球状X線透過部の中心相互間の距離をいう。
また、本明細書において「基材」は、板状、シート状、膜状のものであってもよい。
本発明によれば、大面積の反射防止構造を有する反射防止構造体を高精度に製造することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は本実施形態1に係る反射防止構造体1の製造工程を表すフローチャートである。図2〜図4は反射防止構造体1の製造工程を表す断面図である。詳細には、図2はX線を照射する工程(S2−1)を表す断面図である。図3は基材30とX線マスク20とを移動(S2−2)させた後に再度X線を照射する工程(S2−1)を表す断面図である。図4は製造された反射防止構造体1の断面図である。
図1は本実施形態1に係る反射防止構造体1の製造工程を表すフローチャートである。図2〜図4は反射防止構造体1の製造工程を表す断面図である。詳細には、図2はX線を照射する工程(S2−1)を表す断面図である。図3は基材30とX線マスク20とを移動(S2−2)させた後に再度X線を照射する工程(S2−1)を表す断面図である。図4は製造された反射防止構造体1の断面図である。
本実施形態1では実質的にX線感光材料からなる基材30に反射防止凹凸構造2を形成して、例えば光学素子(光学素子:光が入射する少なくとも一つの光学機能面を有するもの。具体例としては、レンズ、ミラー、プリズム等が挙げられる)や成形型等として用いられる反射防止構造体1を得る方法について説明する。
まず、実質的にX線感光材料(例えば、X線レジスト材料等)からなる基材(例えば、PMMA基板等)30を用意する。この基材30はX線光源(例えば、SR(シンクロトロン放射)光装置)10が一度にX線を照射することができる面積よりも大きな面積の表面を有するものであり、例えば、平面視における寸法が30mm四方以上のものである。
次に、形成しようとする反射防止凹凸構造2に対応した形状のX線マスク20を配置すると共に、X線光源10からのX線がX線マスク20を介して基材30の一部分に照射されるように基材30とX線マスク20とを一体として配置する(ステップ1:S1)。ここで、X線マスク20と基材30との間の間隔(ギャップ)は、X線の回折及び干渉が生じる程度であることが好ましい。具体的には、X線マスク20と基材30との間の間隔(ギャップ)は、例えば、50μm程度とすることができる。
そしてX線光源10を用いてX線マスク20を介して基材30にX線を照射することにより実質的にX線感光材料からなる基材30を露光する(ステップ2:S2)。本実施形態1では、この基材30の露光工程(S2)は、詳細には以下の要領にて行う。
まず、図2に示すように、X線マスク20と基材30とを静止させた状態で、X線光源10でもって例えば15A・minの強度でX線をX線マスク20を介して基材30の一部分A1(図2参照)に照射して露光する(ステップ2−1:S2−1)。その後、X線光源10を一旦停止した状態で、基材30とX線マスク20との相対位置が変化しないように基材30とX線マスク20とを一体としてX線光源10に対して相対的に移動させて(例えば、図2、3に示すX方向に相対的に移動させて)既にX線が照射された部分A1以外の部分を含む部分A2(図3参照)にX線光源10からのX線が照射される位置にて基材30とX線マスク20とを静止させる(ステップ2−2:S2−2)。そして、再度基材30とX線マスク20とを静止させた状態で基材30にX線を照射する(S2−1)。その後、さらに基材30とX線マスク20とを一体として移動させ(S2−2)、さらにX線の照射を行う(S2−1)。このように、基材30の全体(若しくは所望の部分全体)が露光されるまでステップ2−1とステップ2−2とを1サイクル又は2サイクル以上繰り返し行う。
その後、露光された基材30を例えば2−(2−n−ブトキシエトキシ)エタノール等を主成分とする現像液に浸漬して現像することにより基材30に複数の錐体状突起部3からなる反射防止凹凸構造2を形成して反射防止構造体1を得る(ステップ3:S3)。
以上説明したような製造方法によれば、基材30へのX線露光中は基材30及びX線マスク20は静止しているため、X線露光中における基材30とX線マスク20との相対的な位置ずれが抑制され、高精度に露光することができる。よって、高精度な反射防止構造体1を得ることができる。また、ミラースキャン法の場合と比較して基材30とX線光源10との距離を短くすることができ、且つX線ミラーを要さないため、基材30へ到達するX線の強度を強くすることができる。従って、短時間で露光を完了することができ、高い製造効率及び作業効率を実現することができる。さらに、ミラースキャン法の場合と比較して小型な装置により反射防止構造体1の製造が可能である。
尚、ステップ2−2における基材30及びX線マスク20の移動量(以下「ステップ幅」とすることがある。)はX線光源10が一度に照射することができるX方向の距離と同様又はそれ以下とすることが好ましい。例えば、0.5〜1.5mm程度にすることが好ましい。本実施形態1における好ましいステップ幅について図5を参照しながら寄り具体的に説明する。
図5はX線光源10から出射されるX線の強度分布を表すグラフである。
例えば、ステップ幅は図5に示すW1と同様、すなわち、X線光源10が一度に照射することができるX方向の距離と同様とすることができる。しかし、その場合、X線光源10から出射されるX線は、一般的に図5に示すように強度分布を持つものであるため、X線の総照射量が比較的少ない部分と比較的多い部分とができてしまい、基材30全体を均一に露光することが困難となる。そこで、ステップ幅を比較的X線強度の強い領域の幅W2と同様にすることが好ましい。そうすることによって、図6に示すように、基材30へのX線照射量のムラを抑制することができる。
また、X線光源10とX線マスク20との間にマスクを介在させ、比較的X線強度の小さい部分W3をカットして比較的X線強度の強い部分W2のみを基材30に照射するようにしてもよい。その場合、ステップ幅はW2とほぼ同様とすることができる。
次に得られた反射防止構造体1の構造について図4を参照しながら説明する。
図4に示すように、エッチング(現像)により得られた反射防止構造体1の表面には、表面方向に対して傾斜した複数の面(平面又は曲面)を有する凹凸構造、具体的には、反射抑制波長以下のピッチ(図4におけるP2)で配列された複数の錐体状突起部3により構成される反射防止凹凸構造2が形成される。尚、錐体状突起部3は、例えば、平面視多角形状の角錐体状突起部、円錐体状突起部等であってもよい。また、先端がR面取り状であってもよく、切頭錐体状突起部であってもよい。
形成される錐体状突起部3のアスペクト比(図4におけるP2/H:錐体状突起部3のピッチ(P2)を錐体状突起部3の高さ(H)で割って得られる値)は1以上であることが好ましい。アスペクト比が1以上とすることにより、高い光反射抑制効果を実現することができる。
このように、本実施形態1により製造される反射防止構造体1は、複数の錐体状突起部3により構成された反射防止凹凸構造2を有するものである。しかし、本発明に係る反射防止凹凸構造を有する構造体はこの構成に限定されるものではなく、例えば、複数の錐体状(角錐体状、円錐体状)の凹部により構成された反射防止凹凸構造を有するものであってもよい。
また、本実施形態1では、基材30が平板状である例について説明したが、基材30は、両表面が曲面(例えば、凹面又は凸面)により形成された板状体であってもよい。さらには、反射防止凹凸構造2を形成する被形成体は板状体に限定されるものではなく、例えば、三角柱状、球状、楕球状等であってもよい。
尚、本実施形態1においてX線マスク20の形状は特に限定されるものではない。X線マスク20は、例えば、開孔21aを有し、X線を遮蔽する基板21と、基板21の開孔21a部に取り付けられたX線を透過させる基板22と、基板22上に形成され、反射を抑制しようとする光の波長以下のピッチP1で複数配列されたX線を透過させるX線透過部23を内部に包含するX線遮蔽膜24からなるマスク層25とにより構成してもよい。尚、X線透過部23は空洞であってもよく、X線を透過させる材料からなる粒状体により構成されていてもよい。
尚、例えば、X線透過部23が空洞により構成されているX線マスク20は下記要領にて作製することができる。
まず、例えば、シリコンウエハ等のX線を遮蔽する基板21の上にSiCメンブレ等からなるX線を透過させる基板22をスパッタリング法等により形成する。得られた基板22の上に複数の粒状体を配置する。詳細には、まず、所望する反射防止凹凸構造2のピッチ(設定ピッチ、すなわち、反射抑制波長)以下の粒径の複数の粒状体を分散混入させて粒状体分散液を調製する。その粒状体分散液を基板22の上に、例えば吹き付けることにより塗布し、粒状体分散液の膜を形成する。その後、形成した粒状体分散液の膜に含まれる液体を乾燥除去することにより、複数の粒状体を配列する。そして、基板22の上に配列された複数の粒状体の上から、X線遮蔽材料(例えば、金等)を含むX線遮蔽膜24を複数の粒状体を包含するように形成する。次に、超音波を印加するなどの方法により、X線遮蔽膜24に包含された複数の粒状体を除去し、その粒状体が存在したところに中空(空洞)のX線透過部23を形成する。最後に、基板21に開孔21aを形成することによりX線マスク20を得ることができる。
(実施形態2)
上記実施形態1では、実質的にX線感光材料からなる基材30に反射防止凹凸構造2を形成する場合を例に挙げて説明したが、本実施形態2では、X線感光材料以外の材料からなる基材(例えば、石英、ガラス、樹脂等からなる基材(基板)等)30に反射防止凹凸構造2を形成する場合について説明する。尚、本実施形態2の説明において、図4は実施形態1と共通に参照する。また、実質的に同じ機能を有する構成要素を実施形態1と共通の参照符号で説明し、説明を省略する。
上記実施形態1では、実質的にX線感光材料からなる基材30に反射防止凹凸構造2を形成する場合を例に挙げて説明したが、本実施形態2では、X線感光材料以外の材料からなる基材(例えば、石英、ガラス、樹脂等からなる基材(基板)等)30に反射防止凹凸構造2を形成する場合について説明する。尚、本実施形態2の説明において、図4は実施形態1と共通に参照する。また、実質的に同じ機能を有する構成要素を実施形態1と共通の参照符号で説明し、説明を省略する。
図7は本実施形態2に係る反射防止構造体1の製造工程を表すフローチャートである。
図8〜図10は反射防止構造体1の製造工程を表す断面図である。詳細には、図8はX線感光膜31を形成する工程(S11)を表す断面図である。図9はX線感光膜31を露光する工程(S4)を表す断面図である。図10はパターニングされたX線感光膜31の上から基材30をエッチングして反射防止凹凸構造2を形成する工程を表す断面図である。
まず、例えば石英基板等からなる基材30の一方の表面に実質的にX線感光材料(例えば、X線レジスト材料)からなるX線感光膜(例えば、X線レジスト膜)31をスピンコート法等により形成する(ステップ11、図8)。X線感光材料としては、一般的はEBレジスト材料や、化学増幅形レジスト等が挙げられる。具体的には、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)、エポキシ樹脂、ビニル樹脂、シリコン樹脂等が挙げられる。X線感光膜31の膜厚は、形成しようとする反射防止構造体のアスペクト比等により適宜決定することができる。X線感光膜31の膜厚は、例えば0.3μm程度とすることができる。尚、この基材30の反射防止凹凸構造2を形成しようとする表面は高い平滑性を有するものであることが好ましい。その観点から、基材30の表面を事前に研磨平滑化しておくことが好ましい。具体的には、基材30の表面の粗さがJIS B 0601−2001(ISO4287:1997)で定義される中心線表面粗さRaで10nm以下(例えば、2nm程度)であることが好ましい。
次に、基材30上に形成したX線感光膜31の上方に基材30と対向するようにX線マスク20を配置する(ステップ1、図9参照)。尚、X線マスク20と基材30との間の間隔(ギャップ)は、X線の回折及び干渉が生じる程度であることが好ましい。具体的には、X線マスク20と基材30との間の間隔(ギャップ)は、例えば、50μm程度とすることができる。
そしてX線光源10を用いてX線マスク20を介してX線感光膜31にX線を照射することによりX線感光膜31を露光する(ステップ4:S4)。本実施形態2では、このX線感光膜31の露光工程(S4)は、詳細には以下の要領にて行う。
まず、図9に示すように、X線マスク20と基材30とを静止させた状態で、X線光源10でもって例えば15A・minの強度でX線をX線マスク20を介してX線感光膜31の一部分A1(図9参照)に照射して露光する(ステップ4−1:S4−1)。その後、X線光源10を一旦停止した状態で、基材30とX線マスク20との相対位置が変化しないように基材30とX線マスク20とを一体としてX線光源10に対して相対的に移動させて(例えば、図9に示すX方向に相対的に移動させて)既にX線が照射された部分A1以外の部分を含む部分にX線光源10からのX線が照射される位置にて基材30とX線マスク20とを静止させる(ステップ4−2:S4−2)。そして、再度基材30とX線マスク20とを静止させた状態でX線感光膜31にX線を照射する(S4−1)。その後、さらに基材30とX線マスク20とを一体として移動させ(S4−2)、さらにX線の照射を行う(S4−1)。このように、X線感光膜31の全体(若しくは所望の部分全体)が露光されるまでステップ4−1とステップ4−2とを1サイクル又は2サイクル以上繰り返し行う。
そして、例えば、2−(2−n−ブトキシエトキシ)エタノール等を主成分とする現像液に浸漬することにより現像してX線感光膜31を所定のパターンにパターニングする(ステップ5:S5)。最後に、図10に示すように、パターニングされたX線感光膜31の上から基材30を、例えばRIEドライエッチング装置等を用いてエッチングして、基材30に反射防止凹凸構造2を形成し反射防止構造体1を得る(ステップ6:S6)。尚、X線感光膜31はこのエッチング工程において基材30のエッチングと同時に剥離除去される。
以上説明したような製造方法によれば、X線感光膜31へのX線露光中はX線感光膜31及びX線マスク20は静止しているため、X線露光中におけるX線感光膜31とX線マスク20との相対的な位置ずれが抑制され、高精度に露光することができる。よって、高精度な反射防止構造体1を得ることができる。また、ミラースキャン法の場合と比較してX線感光膜31とX線光源10との距離を短くすることができ、且つX線ミラーを要さないため、X線感光膜31へ到達するX線の強度を強くすることができる。従って、短時間で露光を完了することができ、高い製造効率及び作業効率を実現することができる。さらに、ミラースキャン法の場合と比較して小型な装置により反射防止構造体1の製造が可能である。
また、本実施形態2に係る製造方法によれば、X線感光材料以外の種々の材料により形成された基材30に反射防止凹凸構造2を形成することができる。一方、上記実施形態1に係る製造方法で反射防止凹凸構造を形成することができるのはX線感光材料により形成した基材30のみに限定されるものの、実施形態2において説明した方法よりもより少ない工程で、より容易且つ安価に反射防止構造体1を製造することができる。
(実施形態3)
図11は本実施形態3に係る反射防止構造体1の製造工程を表すフローチャートである。図12〜図14は反射防止構造体1の製造工程を表す断面図である。詳細には、図12はエッチングマスク膜32及びX線感光膜31を形成する工程を表す断面図である。図13はX線感光膜31を露光する工程を表す断面図である。図14はエッチングマスク膜32をエッチングする工程を表す断面図である。図15は基材30をエッチングする工程を表す断面図である。
図11は本実施形態3に係る反射防止構造体1の製造工程を表すフローチャートである。図12〜図14は反射防止構造体1の製造工程を表す断面図である。詳細には、図12はエッチングマスク膜32及びX線感光膜31を形成する工程を表す断面図である。図13はX線感光膜31を露光する工程を表す断面図である。図14はエッチングマスク膜32をエッチングする工程を表す断面図である。図15は基材30をエッチングする工程を表す断面図である。
本実施形態3では、大きなアスペクト比の錐体状突起部3により構成された反射防止凹凸構造2を有する反射防止構造体1を上記実施形態1よりも比較的容易に製造可能な方法について説明する。尚、本実施形態3の説明において、図4は実施形態1と共通に参照する。また、実質的に同じ機能を有する構成要素を実施形態1と共通の参照符号で説明し、説明を省略する。
まず、石英基板等からなる基材30の上に、エッチングマスク膜32をスパッタリング法等により形成する(ステップ10)。エッチングマスク膜32は、例えば、実質的に、クロム、ニッケル、鉄、アルミニウム、カーボン、タンタル、モリブデン、白金、金、若しくは、クロム、ニッケル、鉄、アルミニウム、カーボン、タンタル、モリブデン、白金、及び金からなる群より選ばれた1種以上の材料を含む合金からなるものであってもよい。尚、エッチングマスク膜32の膜厚は特に限定されるものではないが、例えば0.3μm程度とすることができる。
さらに、エッチングマスク膜32の上にX線感光材料を含むX線感光膜31を形成する(ステップ11、図12参照)。
次に、基材30上に形成したX線感光膜31の上方にX線マスク20を基材30と対向するように配置する(ステップ1、図13参照)。尚、X線マスク20と基材30との間の間隔(ギャップ)は、X線の回折及び干渉が生じる程度であることが好ましい。X線マスク20と基材30との間の間隔(ギャップ)は、例えば、50μm程度とすることができる。
そしてX線光源10を用いてX線マスク20を介してX線感光膜31にX線を照射することによりX線感光膜31を露光する(ステップ4:S4)。本実施形態3では、このX線感光膜31の露光工程(S4)は、詳細には以下の要領にて行う。
まず、図13に示すように、X線マスク20と基材30とを静止させた状態で、X線光源10でもって例えば15A・minの強度でX線をX線マスク20を介してX線感光膜31の一部分A1(図13参照)に照射して露光する(ステップ4−1:S4−1)。その後、X線光源10を一旦停止した状態で、基材30とX線マスク20との相対位置が変化しないように基材30とX線マスク20とを一体としてX線光源10に対して相対的に移動させて(例えば、図13に示すX方向に相対的に移動させて)既にX線が照射された部分A1以外の部分を含む部分にX線光源10からのX線が照射される位置にて基材30とX線マスク20とを静止させる(ステップ4−2:S4−2)。そして、再度基材30とX線マスク20とを静止させた状態でX線感光膜31にX線を照射する(S4−1)。その後、さらに基材30とX線マスク20とを一体として移動させ(S4−2)、さらにX線の照射を行う(S4−1)。このように、X線感光膜31の全体(若しくは所望の部分全体)が露光されるまでステップ4−1とステップ4−2とを1サイクル又は2サイクル以上繰り返し行う。
そして、例えば、2−(2−n−ブトキシエトキシ)エタノール等を主成分とする現像液に浸漬することにより現像してX線感光膜31を所定のパターンにパターニングする(ステップ5:S5)。そして、パターニングされたX線感光膜31の上からエッチングマスク膜32をエッチング(例えば、ウエットエッチング)することにより所望のパターンにパターニングする(ステップ5−1、図14参照)。そして、そのパターニングされたエッチングマスク膜32の上から基材30を、例えばRIEドライエッチング装置等を用いてエッチングすることにより、基材30に反射防止凹凸構造2を形成して反射防止構造体1を得る(ステップ6、図15参照)。
以上説明したような製造方法によれば、上記実施形態2の場合と同様に、X線感光膜31へのX線露光中はX線感光膜31及びX線マスク20は静止しているため、X線露光中におけるX線感光膜31とX線マスク20との相対的な位置ずれが抑制され、高精度に露光することができる。よって、高精度な反射防止構造体1を得ることができる。また、ミラースキャン法の場合と比較してX線感光膜31とX線光源10との距離を短くすることができ、且つX線ミラーを要さないため、X線感光膜31へ到達するX線の強度を強くすることができる。従って、短時間で露光を完了することができ、高い製造効率及び作業効率を実現することができる。さらに、ミラースキャン法の場合と比較して小型な装置により反射防止構造体1の製造が可能である。
このように、さらなるエッチングマスク膜32を設け、複数回にわたってエッチングを行うことにより反射防止凹凸構造を構成する各錐体状突起部のアスペクト比を大きくすることができる。さらに、大きなアスペクト比の錐体状突起部を実現する観点から、ステップ5−1におけるエッチングマスク膜32のエッチングレートがステップ5におけるX線感光膜31のエッチングレートよりも小さいことが好ましい。さらに、エッチングマスク膜32のエッチングレートを小さくすることによりさらにアスペクト比が大きな錐体状突起部を形成することが可能となる。
(変形例)
上記実施形態2では、基材30とは離間してX線マスク20を配置する例について説明したが、マスクを基材30上に基材30として一体に設けてもよい。
上記実施形態2では、基材30とは離間してX線マスク20を配置する例について説明したが、マスクを基材30上に基材30として一体に設けてもよい。
例えば、図16に示すように、基材30の上に(詳細には基材30の上に形成されたX線感光膜31の上に)、複数のX線透過部23を包含するX線遮蔽膜24からなるマスク層25を一体的に形成してもよい。また、図17に示すように、粒状体本体26aと、その粒状体本体26aを被覆するX線遮蔽膜26bからなり、X線を遮蔽する粒状体26を基材30の上に(詳細には基材30の上に形成されたX線感光膜31の上に)配列してマスク層25を形成するようにしてもよい。
このように、基材30にマスク層25を一体的に設けることによって、マスク層25と基材30との相対的位置ずれを効果的に抑制することができる。
本発明は、反射防止効果が要求されるレンズ素子、プリズム素子、ミラー素子などの光学素子に広く適用可能であり、これらの光学素子が搭載される光再生記録装置の光ピックアップ光学系、デジタルスチルカメラの撮影光学系、プロジェクタの投影系および照明系、光走査光学系等に特に好適である。
1 反射防止構造体
2 反射防止凹凸構造
3 錐体状突起部
10 X線光源
20 X線マスク
30 基材
31 X線感光膜
32 エッチングマスク膜
2 反射防止凹凸構造
3 錐体状突起部
10 X線光源
20 X線マスク
30 基材
31 X線感光膜
32 エッチングマスク膜
Claims (6)
- 表面方向に対して傾斜した複数の面を有する凹凸構造からなり、所定の波長以上の波長の光の反射を抑制する反射防止構造を有する反射防止構造体を、X線光源を使用してX線リソグラフィーにより製造する方法であって、
実質的にX線感光材料からなり、上記X線光源が一度にX線を照射することができる面積よりも大きな面積のX線感光基材の上に上記反射防止構造に対応したマスクを配置すると共に、上記X線光源からのX線が該マスクを介して上記X線感光基材の一部分に照射されるように上記X線感光基材と上記マスクとを一体として配置する工程と、
上記X線感光基材及び上記マスクを静止させた状態で上記X線光源でもって該マスクを介して上記X線感光基材の一部分にX線を照射し、その後、上記X線感光基材と上記マスクとの相対位置が変化しないように該X線感光基材と該マスクとを一体として上記X線光源に対して相対的に移動させて上記X線が照射された一部分と少なくとも一部は異なる上記X線感光基材の部分に上記X線光源からのX線が照射される位置にて上記X線感光基材と上記マスクとを静止させることを少なくとも一回以上行うことにより上記X線感光基材を感光させる工程と、
上記感光されたX線感光基材を現像することにより該X線感光基材に上記反射防止構造を形成して反射防止構造体を得る工程と、
を備えた反射防止構造体の製造方法。 - 表面方向に対して傾斜した複数の面を有する凹凸構造からなり、所定の波長以上の波長の光の反射を抑制する反射防止構造を有する反射防止構造体を、X線光源を使用してX線リソグラフィーにより製造する方法であって、
上記X線光源が一度にX線を照射することができる面積よりも大きな面積の基材の表面の上にX線感光膜を形成する工程と、
上記X線感光膜の上に上記反射防止構造に対応したマスクを配置すると共に、上記X線光源からのX線が該マスクを介して上記X線感光膜の一部分に照射されるように上記基材と上記マスクとを一体として配置する工程と、
上記基材及び上記マスクを静止させた状態で上記X線光源でもって該マスクを介して上記X線感光膜の一部分にX線を照射し、その後、上記基材と上記マスクとの相対位置が変化しないように該基材と該マスクとを一体として上記X線光源に対して相対的に移動させて上記X線が照射された一部分と少なくとも一部は異なる上記X線感光膜の部分に上記X線光源からのX線が照射される位置にて上記基材と上記マスクとを静止させることを少なくとも一回以上行うことにより上記X線感光膜を感光させる工程と、
上記感光されたX線感光膜を現像することにより該X線感光膜を所定パターンにパターニングする工程と、
上記パターニングされたX線感光膜の上から上記基材をエッチングして該基材に上記反射防止構造を形成して反射防止構造体を得る工程と、
を備えた反射防止構造体の製造方法。 - 表面方向に対して傾斜した複数の面を有する凹凸構造からなり、所定の波長以上の波長の光の反射を抑制する反射防止構造を有する反射防止構造体を、X線光源を使用してX線リソグラフィーにより製造する方法であって、
上記X線光源が一度にX線を照射することができる面積よりも大きな面積の基材の表面の上にエッチングマスク膜を形成する工程と、
上記エッチングマスク膜の上にX線感光膜を形成する工程と、
上記X線感光膜の上に上記反射防止構造に対応したマスクを配置すると共に、上記X線光源からのX線が該マスクを介して上記X線感光膜の一部分に照射されるように上記基材と上記マスクとを一体として配置する工程と、
上記基材及び上記マスクを静止させた状態で上記X線光源でもって該マスクを介して上記X線感光膜の一部分にX線を照射し、その後、上記基材と上記マスクとの相対位置が変化しないように該基材と該マスクとを一体として上記X線光源に対して相対的に移動させて上記X線が照射された一部分と少なくとも一部は異なる上記X線感光膜の部分に上記X線光源からのX線が照射される位置にて上記基材と上記マスクとを静止させることを少なくとも一回以上行うことにより上記X線感光膜を感光させる工程と、
上記感光されたX線感光膜を現像することにより該X線感光膜を所定パターンにパターニングする工程と、
上記パターニングされたX線感光膜の上から上記エッチングマスク膜をエッチングして該エッチングマスク膜を所定のパターンにパターニングする工程と、
上記パターニングされたエッチングマスク膜の上から上記基材をエッチングして該基材に上記反射防止構造を形成して反射防止構造体を得る工程と、
を備えた反射防止構造体の製造方法。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載された反射防止構造体の製造方法において、
上記凹凸構造は複数の錐体状突起部により構成されている反射防止構造体の製造方法。 - 請求項4に記載された反射防止構造体の製造方法において、
上記複数の錐体状突起部相互間のピッチは、上記反射防止構造により反射が抑制される光の波長以下である反射防止構造体の製造方法。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載された反射防止構造体の製造方法において、
上記反射防止構造体は光学素子である反射防止構造体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006176816A JP2008008969A (ja) | 2006-06-27 | 2006-06-27 | 反射防止構造体の製造方法 |
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JP2006176816A Pending JP2008008969A (ja) | 2006-06-27 | 2006-06-27 | 反射防止構造体の製造方法 |
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2006
- 2006-06-27 JP JP2006176816A patent/JP2008008969A/ja active Pending
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