JP2008008299A - 船外機 - Google Patents

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Suehiro Nozue
季宏 野末
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Abstract

【課題】オイルパンの温度の上昇を極力防止することができる船外機を提供する。
【解決手段】船外機は、エンジンを潤滑する潤滑オイルが溜まっているオイルパン56と、このオイルパンの中央部において上下方向に延在しているマニホールドエギゾースト用孔64と、このマニホールドエギゾースト用孔の内部に、外周面がマニホールドエギゾースト用孔と間隔を有して配置されているマニホールドエギゾースト63とを備えている。そして、マニホールドエギゾースト用孔の内面とマニホールドエギゾーストとの間に形成される空間の上端部における前部、後部、左部および右部の四方から水が落下している。
【選択図】図2

Description

本発明は、エンジンやオイルパンなどを冷却水で冷却している船外機に関する。
船外機のオイルパンの潤滑オイルは、オイルポンプで吸い上げられて、エンジンに流入し、エンジンを潤滑した後に、再び、オイルパンに戻っている。そして、稼働しているエンジンは高温であるので、オイルパンの潤滑オイルの温度も上昇している。そこで、エンジンやオイルパンなどを、船外機の外から取り込んだ水すなわち冷却水で冷却している。特に、オイルパンは、オイルパンの側壁の周囲の水溜めの冷却水で冷却されている。
特に無し。
この様に、水溜めの冷却水で、オイルパンは前後左右から冷却されており、冷却能力が不足することがある。
本発明は、以上のような課題を解決するためのもので、オイルパンの温度の上昇を極力防止することができる船外機を提供することを目的とする。
本発明の船外機は、エンジン(16)を潤滑する潤滑オイルが溜まっているオイルパン(56)と、このオイルパンの中央部において上下方向に延在しているマニホールドエギゾースト用孔(64)と、このマニホールドエギゾースト用孔の内部に、外周面がマニホールドエギゾースト用孔と間隔を有して配置されているマニホールドエギゾースト(63)とを備えている。そして、マニホールドエギゾースト用孔の内面とマニホールドエギゾーストとの間に形成される空間の上端部における前部、後部、左部および右部の四方から水が落下している。
また、マニホールドエギゾースト用孔に流入した冷却水は、下側プレート(57)の上面に設けられた下り冷却水受部(57e)に溜まり、この下り冷却水受部の冷却水の一部が下側プレートの流出孔(57eh)から流れ出している場合がある。
さらに、ガイドエキゾースト(38)上に、エンジンが載置固定され、マニホールドエギゾーストの上端部の周囲には、前後左右に、オイルパンの下り流路(56e)が配置され、この下り流路から冷却水が落下しており、ガイドエキゾーストのエンジン用冷却水路(38c)からエンジンへ流入した冷却水の一部は、シリンダヘッド(47)に達する前に、前記オイルパンの下り流路を介して、マニホールドエギゾースト用孔の内面とマニホールドエギゾーストとの間に形成される空間に落下している場合がある
そして、ガイドエキゾーストの下側には、蓋体(51)が設けられ、この蓋体の下側に、前記オイルパンが取り付けられ、蓋体の内部にはエンジン用冷却水路(51c)が形成されており、この蓋体のエンジン用冷却水路には、水抜き孔用通路(51g)が設けられ、この水抜き孔用通路は、オイルパンの水抜き孔(56g)を介して、マニホールドエギゾースト用孔と連通しており、エンジン用冷却水路を流れている冷却水の一部が、前記水抜き孔用通路およびオイルパンの水抜き孔を介して、マニホールドエギゾースト用孔の内面とマニホールドエギゾーストとの間に形成される空間に落下する場合がある。
また、エンジンを冷却した冷却水は、前記オイルパンの下り流路、前記オイルパンの水抜き孔やマニホールドエギゾーストの周囲を通らずにバイパスして、船外機外に排出される場合がある
本発明によれば、マニホールドエギゾースト用孔の内面とマニホールドエギゾーストとの間に形成される空間の上端部における前部、後部、左部および右部(すなわち、マニホールドエギゾーストの上端部の周囲の前後左右)の四方から水が落下しているので、マニホールドエギゾーストを四方から効率よく、かつ、略均一に冷却することができるとともに、マニホールドエギゾーストからオイルパンへの熱影響を極力減少させることができる。
また、エンジンを冷却した冷却水は、オイルパンの下り流路、オイルパンの水抜き孔やマニホールドエギゾーストの周囲を通らずにバイパスしているので、マニホールドエギゾーストの上端部の周囲の前後左右から落下する冷却水は、エンジンを冷却しておらず、比較的温度が低く、マニホールドエギゾーストを効率よく冷却することができる。
次に、本発明における船外機の実施の一形態を図1ないし図13を用いて説明する。図1は本発明における船外機を横から見た断面図である。図2は図1の要部拡大断面図である。図3はガイドエキゾーストの平面図である。図4はアッパーマウントが取り付けられているガイドエキゾーストの平面図である。図5はガイドエキゾーストの説明図で、(a)が側面図、(b)が断面図である。図6はアッパーマウントが取り付けられているガイドエキゾーストの底面図である。図7は蓋体の説明図で、(a)が平面図、(b)が断面図、(c)が底面図である。図8はオイルパンの説明図で、(a)が平面図、(b)が底面図である。図9は図8の IX-IX断面図である。図10は下側プレートの説明図で、(a)が平面図、(b)が(a)の B-B断面図、(c)が底面図、(d)が(a)の D-D断面図である。図11はマフラーの説明図で、(a)が平面図、(b)が断面図である。図12は図11の(a)の XII-XII断面図である。図13はエンジンの冷却水路の概略図である。なお、図1において、吸気管が実線で図示されている。
船外機は、上側から順番にアッパーカウリング1、ロワーカウリング2、アッパーケーシング3およびロワーケーシング4からなるハウジングで覆われている。アッパーケーシング3の下側後部には、排水通路8が形成されている。そして、ロワーケーシング4には、冷却水取入口11および冷却水排出口12が形成されている。この冷却水排出口12は、アッパーケーシング3の排水通路8と連通している。
そして、アッパーカウリング1およびロワーカウリング2からなるカウリング内にエンジン16が設けられ、エンジン16のクランクシャフト17は、ドライブシャフト19に連結されている。ドライブシャフト19はアッパーケーシング3の内部を上下方向に貫通し、その下端はロワーケーシング4の下部に達しており、傘歯車などの伝達機構21を介して、後端部にプロペラ22が取り付けられているプロペラシャフト24を回転駆動している。ドライブシャフト19の中間部には冷却水ポンプ27が、また、クランクシャフト17の下端部にオイルポンプ28が設けられ、ドライブシャフト19やクランクシャフト17の回転により駆動されている。
船外機を小型船舶に装着するための取り付けブラケット33は、小型船舶のトランサム34などに取り付けられて固定されている。この取り付けブラケット33の後部に、上下方向に延在するピボット軸36が回動自在に設けられており、このピボット軸36の上端部がアッパーマウント37を介して、ガイドエキゾースト38に取り付けられている。一方、ピボット軸36の下端部は、ロワーマウント39を介してアッパーケーシング3に取り付けられている。このアッパーマウント37およびロワーマウント39は各々、ゴムなどからなる弾性体40を具備しており、エンジン16の振動や、船外機に加わる衝撃などが小型船舶に伝達されることを、この弾性体40が防止している。
ロワーカウリング2の内部に、アルミ合金製のガイドエキゾースト38が配置され、このガイドエキゾースト38上に、エンジン16が載置固定されている。エンジン16はV型の4サイクル6気筒であり、クランクシャフト17は上下方向に延在しており、クランクシャフト17の後方には、左右一対のシリンダ41が左右方向にV字状になるように振り分けて配置されている。この左右一対のシリンダ41が上下方向に3段設けられて、シリンダ41は計6気筒配置されている。各シリンダ41の内部には、ピストンが摺動可能に配置されている。また、シリンダ41が形成されているシリンダブロック46は、後側が左右一対のシリンダヘッド47で覆われている。
ガイドエキゾースト38の下側には、蓋体51が設けられ、この蓋体51の下側に、オイルパン56が取り付けられている。そして、オイルポンプ28が稼働すると、オイルパン56のオイル溜め部56zに溜まっている潤滑オイルはオイルポンプ28により吸い上げられて、エンジン16に供給されている。エンジン16に供給された潤滑オイルは、エンジン16を潤滑後、再び、オイルパン56のオイル溜め部56zに戻ってくる。このオイルパン56の下側に、下側プレート57を介してマフラー58が取り付けられている。そして、オイルパン56、下側プレート57およびマフラー58は、アッパーケーシング3の内部に配置されているとともに、アッパーケーシング3の内面と間隔を有しており、アッパーケーシング3との間の空間が水溜め61となっている。
エンジン16の燃焼ガスは、ガイドエキゾースト38の排気通路38a、蓋体51の排気通路51a、オイルパン56の排気通路56a、マニホールドエギゾースト63、下側プレート57の排気通路57aおよびマフラー58を通り、ロワーケーシング4内に流入して、プロペラ22のボスから排気されている。オイルパン56には、排気通路56aの下側に、マニホールドエギゾースト用孔64が上下方向に延在して形成されており、このマニホールドエギゾースト用孔64に、前述のマニホールドエギゾースト63が配設されている。このマニホールドエギゾースト63と、マニホールドエギゾースト用孔64の壁面とは間隔を有している。
また、冷却水ポンプ27は、ロワーケーシング4の冷却水取入口11から船外機外の水すなわち冷却水を吸い込んで、チューブ66、マフラー58の上がり流路58b、下側プレート57の上がり流路入口57biおよび上がり流路ジャケット57bj、オイルパン56の上がり流路56b、蓋体51の上がり流路入口51bi、上がり流路51bおよび上がり流路出口51bo、ガイドエキゾースト38の上がり流路38bを通って、ガイドエキゾースト38の上面に取り付けられているプレッシャーコントロールバルブ68に達している。このプレッシャーコントロールバルブ68は、冷却水の圧力が設定圧力以上になると、冷却水をガイドエキゾースト38の流出流路入口38fiに流出させている。また、下方ウォータージャケットとしての前述の上がり流路ジャケット57bjは、下側プレート57の上面とオイルパン56の下面すなわち底面との間に略水平に広く広がって形成されている。この様にして、上がり流路ジャケット57bjはオイルパン56の下方に配置され、上がり流路ジャケット57bjの冷却水はオイルパン56を下方から冷却している。オイルパン56の上がり流路56bは、オイル溜め部56zを上下方向に貫通して形成されており、上がり流路56bの周壁の外側には、オイル溜め部56zの潤滑オイルが存在している。
そして、蓋体51の上がり流路51bは、上下方向に貫通しているが、この上がり流路51bの中間部から略水平に、かつ前方にエンジン用冷却水路51cが蓋体51の内部に形成されている。このエンジン用冷却水路51cは蓋体51のエンジン用冷却水路出口51coに達しており、このエンジン用冷却水路出口51coからガイドエキゾースト38のエンジン用冷却水路38cを介してエンジン16へ流入している。また、蓋体51のエンジン用冷却水路51cには、水抜き孔用通路51gが設けられている。この水抜き孔用通路51gは、オイルパン56の水抜き孔56gを介して、エンジン用冷却水路51cとマニホールドエギゾースト用孔64とを連通させており、エンジン用冷却水路51cを流れている冷却水の一部が、オイルパン56のマニホールドエギゾースト用孔64すなわちマニホールドエギゾースト63の外側に流れ出している。
そして、エンジン16に流入した冷却水は、図13に図示する様に、シリンダヘッド47における各シリンダ41毎の排気流路71の周囲、ついで、集合排気流路72の周囲、シリンダヘッド47の燃焼室73の周囲、シリンダブロック46の内部、シリンダブロック46のシリンダ41の周囲を流れて、サーモスタット74に達している。このサーモスタット74は、冷却水の温度が設定温度以上になると、冷却水の流れを許容しており、設定温度未満の際には、冷却水の流れを略遮断している(微量は流れている)。このサーモスタット74により、エンジン16が冷却水により冷却され過ぎることを防止している。そして、サーモスタット74から流れだした比較的高温(たとえば、60℃以上)の冷却水は、ガイドエキゾースト38の冷却後流路38d、蓋体51の冷却後流路51d、オイルパン56の冷却後流路56d、下側プレート57の冷却後流路入口57diおよび冷却後流路57d、マフラー58の冷却後流路58d、ついで、アッパーケーシング3の排水通路8およびロワーケーシング4の冷却水排出口12を通って、船外機の外に排出されている。下側プレート57の冷却後流路57dは、下側プレート57の下面とマフラー58の上面との間に形成されている。
さらに、ガイドエキゾースト38のエンジン用冷却水路38cからエンジン16へ流入した冷却水の一部は、シリンダヘッド47に行く前に、図示しないエンジン16の流路を通って、ガイドエキゾースト38の下り流路38eに達している。そして、このガイドエキゾースト38の下り流路38e、蓋体51の下り流路51eおよびオイルパン56の下り流路56eを通って、オイルパン56のマニホールドエギゾースト用孔64すなわちマニホールドエギゾースト63の外側に流れ出している。蓋体51の下り流路51eおよび水抜き孔用通路51gから、マニホールドエギゾースト用孔64に流入した冷却水は、下側プレート57の上面の下り冷却水受部57eに溜まり、一部の冷却水は下側プレート57の流出孔57ehから下側プレート57の冷却後流路57dに流れ出し、他の冷却水は下側プレート57の流出口57eoから、マフラー58の下り流路58eを通って、水溜め61に流入している。
プレッシャーコントロールバルブ68からガイドエキゾースト38の流出流路入口38fiへ流出した冷却水は、ガイドエキゾースト38の流出流路ジャケット38fj、および蓋体51のリーク孔51fを通って水溜め61に流入している。上方ウォータージャケットとしての流出流路ジャケット38fjは、ガイドエキゾースト38の下面と蓋体51の上面との間に、略水平(より正確には少し前下りに傾斜して)形成されている。この蓋体51は、流出流路ジャケット38fjの下側の蓋となっているとともに、オイルパン56のオイル溜め部56zの上側を覆う蓋となっている。この様にして、オイルパン56のオイル溜め部56zの上側を覆う蓋体51の上側には、流出流路ジャケット38fjが形成されている。そして、水溜め61の冷却水は、一部が、前側の連通孔76を通り、ロワーケーシング4の内部を介してプロペラ22のボスから船外機外に排水され、他の冷却水は、後側の連通孔77を通って、ロワーケーシング4の冷却水排出口12から船外機外に排水されている。
さらに、下側プレート57とオイルパン56との間に形成されている上がり流路ジャケット57bjは、前述の様に、オイルパン56の上がり流路56bと連通しているとともに、オイルパン56の側壁に沿って上下方向に形成されている外周ジャケット56kと連通しており、上がり流路ジャケット57bjを流れてきた冷却水の一部は、外周ジャケット56kを上昇している。そして、外周ジャケット56kの上端の出口56koから水溜め61に流出している。この外周ジャケット56kの冷却水で、オイルパン56を強力に冷却することができる。
また、オイルパン56の冷却後流路56dには、上部に水溜め61と連通するオーバーフロー口56mが形成されており、水溜め61の水位が上昇すると、水溜め61の冷却水が冷却後流路56dに流入してオーバーフローしている。
なお、図2、図6〜図12において、燃焼ガスの流れは矢印aで、冷却水の冷却水ポンプ27からプレッシャーコントロールバルブ68までの流れは矢印bで、流れbの途中からエンジン16までの流れは矢印cで、エンジン16から船外機外への流れは矢印dで、流れcの途中からマニホールドエギゾースト用孔64への流れを矢印eおよび矢印gで、プレッシャーコントロールバルブ68から流出した冷却水の流れを矢印fで、流れbの途中からオイルパン56の外周ジャケット56kへの流れは矢印kで図示されている。また、図13において、流れb,c,d,e,fに対応する流路に、各々、b,c,d,e,fを付記している。そして、エンジン16に冷却水を供給して冷却する冷却水路は、水路b,cおよびエンジン16内の冷却水路で構成されている。
冷却水は上記の様に流れており、プレッシャーコントロールバルブ68から流出している比較的温度の低い冷却水は、ガイドエキゾースト38と蓋体51との間に形成されている流出流路ジャケット38fjを流れている。この流出流路ジャケット38fjは、オイルパン56とカウリング1,2の内部との間に配置されているとともに、略水平にかつ、排気通路38a,56aの前側および左右両側に広く広がって配置されている。そして、オイルパン56の輻射熱がカウリング1,2内に放熱されることを、流出流路ジャケット38fjの冷却水が遮断している。したがって、カウリング1,2内の温度の上昇を極力防止することができる。その結果、カウリング1,2内の電装品の温度上昇およびエンジン16の吸気温度の上昇を防止することができる。
また、アッパーマウント37の弾性体40は、流出流路ジャケット38fjの上方に位置しており、弾性体40とオイルパン56との間に流出流路ジャケット38fjが配置されている。したがって、オイルパン56の輻射熱が、弾性体40に向かって放熱されることを、流出流路ジャケット38fjの冷却水で防止することができる。また、流出流路ジャケット38fjの冷却水は、ガイドエキゾースト38を介して弾性体40を下側から冷却することができる。したがって、弾性体40に、耐熱性は比較的低いが、防振性は良好な材質を採用することができる。特に、流出流路ジャケット38fjは、弾性体40の下面を略全面にわたって覆う様に広がっていることが好ましい。
また、エンジン16を冷却した比較的温度の高い冷却水は、バイパス流路としてのガイドエキゾースト38の冷却後流路38d、蓋体51の冷却後流路51d、オイルパン56の冷却後流路56dや下側プレート57の冷却後流路入口57diおよび冷却後流路57dを流れており、流出流路ジャケット38fj、外周ジャケット56k、上がり流路ジャケット57bjや水溜め61を流れずにバイパスしている。したがって、流出流路ジャケット38fj、外周ジャケット56k、上がり流路ジャケット57bjや水溜め61の冷却水の温度を比較的低く維持することができ、オイルパン56のオイル溜め部56zの潤滑オイルを効率よく冷却することができる。また、水溜め61の冷却水の温度を比較的低く維持することができるので、アッパーケーシング3の白化を防止することができる。そして、冷却後流路38d,51d,56d,57dは、アッパーケーシング3の排水通路8に連通しており、冷却後流路38d,56dを流れている冷却水は冷却水排出口12から速やかに船外機外に排水されている。
さらに、エンジン16を冷却した比較的温度の高い冷却水が流れるバイパス流路としてのガイドエキゾースト38の冷却後流路38d、蓋体51の冷却後流路51d、オイルパン56の冷却後流路56dや下側プレート57の冷却後流路入口57diおよび冷却後流路57dは、アッパーケーシング3の外周壁とは間隔を有しており、冷却後流路38d,51d,56d,57dを流れる冷却水により、アッパーケーシング3の温度が上昇することを防止することができる。その結果、アッパーケーシング3の白化を防止することができる。
また、マニホールドエギゾースト63の上端部の周囲には、前後左右に、オイルパン56の下り流路56eや水抜き孔56gが配置されており、この下り流路56eおよび水抜き孔56gから冷却水が落下している。したがって、比較的高温の燃焼ガスが流れるマニホールドエギゾースト63と、オイルパン56との間には、冷却水が落下しており、マニホールドエギゾースト63からオイルパン56への熱影響を極力減少させている。しかも、エンジン16のシリンダ41や燃焼室73を冷却した冷却水は、バイパス流路としての冷却後流路38d,51d,56d,57dを通っており、下り流路56e、水抜き孔56gやマニホールドエギゾースト63の周囲を通らずにバイパスしている。したがって、マニホールドエギゾースト63の上端部の周囲の前後左右から落下する冷却水は、エンジン16のシリンダ41や燃焼室73などを冷却しておらず、比較的温度が低く、マニホールドエギゾースト63を効率よく冷却することができる。
さらに、エンジン16に冷却水を供給して冷却する冷却水路b,cが設けられ、この冷却水路b,cには、冷却水を流出させてエンジン16への冷却水の圧力を設定圧力に維持するプレッシャーコントロールバルブ68が設けられている。このプレッシャーコントロールバルブ68から流出した冷却水が、流出流路ジャケット38fjを流れている。そして、エンジン始動前には、冷却水路b,cに冷却水は殆どなく、エンジン始動後、冷却水がエンジン16に向かって流れる。その際に、冷却水路b,cの圧力は低いので、冷却水路b,cの冷却水がプレッシャーコントロールバルブ68から流出することはない。したがって、冷却水は流出流路ジャケット38fjに流れることなく、エンジン16に速やかに達している。その結果、エンジン始動直後から、エンジン16を速やかに冷却することができる。
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を下記に例示する。
(1)前述の実施の形態においては、エンジン16はV型4サイクル6気筒であるが、エンジンの形式や気筒数は適宜変更可能である。たとえば、L型にしたり、単気筒にしたりすることも可能である。
(2)外周ジャケット56kの配置や個数は適宜変更可能である。
(3)外周ジャケット56kは、必ずしも、下方ウォータージャケットである上がり流路ジャケット57bjと連通している必要はない。
図1は本発明における船外機を横から見た断面図である。 図2は図1の要部拡大断面図である。 図3はガイドエキゾーストの平面図である。 図4はアッパーマウントが取り付けられているガイドエキゾーストの平面図である。 図5はガイドエキゾーストの説明図で、(a)が側面図、(b)が断面図である。 図6はアッパーマウントが取り付けられているガイドエキゾーストの底面図である。 図7は蓋体の説明図で、(a)が平面図、(b)が断面図、(c)が底面図である。 図8はオイルパンの説明図で、(a)が平面図、(b)が底面図である。 図9は図8の IX-IX断面図である。 図10は下側プレートの説明図で、(a)が平面図、(b)が(a)の B-B断面図、(c)が底面図、(d)が(a)の D-D断面図である。 図11はマフラーの説明図で、(a)が平面図、(b)が断面図である。 図12は図11の(a)の XII-XII断面図である。 図13はエンジンの冷却水路の概略図である。
符号の説明
3 アッパーケーシング
16 エンジン
27 冷却水ポンプ
38 ガイドエキゾースト
38c ガイドエキゾーストのエンジン用冷却水路
38d,51d,56d,57d 冷却後流路(バイパス流路)
38e ガイドエキゾーストの下り流路
38fj 流出流路ジャケット(上方ウォータージャケット)
47 シリンダヘッド
51 蓋体
51c 蓋体のエンジン用冷却水路
51g 蓋体の水抜き孔用通路
56 オイルパン
56b オイルパンの上がり流路
56e オイルパンの下り流路
56k オイルパンの外周ジャケット
56g オイルパンの水抜き孔
57 下側プレート
57bj 上がり流路ジャケット(下方ウォータージャケット)
57e 下り冷却水受部
57eh 下側プレートの流出孔
61 水溜め
63 マニホールドエギゾースト
64 マニホールドエギゾースト用孔

Claims (5)

  1. エンジンを潤滑する潤滑オイルが溜まっているオイルパンと、
    このオイルパンの中央部において上下方向に延在しているマニホールドエギゾースト用孔と、
    このマニホールドエギゾースト用孔の内部に、外周面がマニホールドエギゾースト用孔と間隔を有して配置されているマニホールドエギゾーストとを備え、
    マニホールドエギゾースト用孔の内面とマニホールドエギゾーストとの間に形成される空間の上端部における前部、後部、左部および右部の四方から水が落下していることを特徴とする船外機。
  2. 前記マニホールドエギゾースト用孔に流入した冷却水は、下側プレートの上面に設けられた下り冷却水受部に溜まり、この下り冷却水受部の冷却水の一部が下側プレートの流出孔から流れ出していることを特徴としている請求項1記載の船外機。
  3. 前記ガイドエキゾースト上に、エンジンが載置固定され、
    前記マニホールドエギゾーストの上端部の周囲には、前後左右に、オイルパンの下り流路が配置され、この下り流路から冷却水が落下しており、
    前記ガイドエキゾーストのエンジン用冷却水路からエンジンへ流入した冷却水の一部は、シリンダヘッドに達する前に、前記オイルパンの下り流路を介して、マニホールドエギゾースト用孔の内面とマニホールドエギゾーストとの間に形成される空間に落下していることを特徴としている請求項1または2記載の船外機。
  4. 前記ガイドエキゾーストの下側には、蓋体が設けられ、この蓋体の下側に、前記オイルパンが取り付けられ、
    前記蓋体の内部にはエンジン用冷却水路が形成されており、
    この蓋体のエンジン用冷却水路には、水抜き孔用通路が設けられ、
    この水抜き孔用通路は、オイルパンの水抜き孔を介して、マニホールドエギゾースト用孔と連通しており、
    前記エンジン用冷却水路を流れている冷却水の一部が、前記水抜き孔用通路およびオイルパンの水抜き孔を介して、マニホールドエギゾースト用孔の内面とマニホールドエギゾーストとの間に形成される空間に落下することを特徴としている請求項3記載の船外機。
  5. エンジンを冷却した冷却水は、前記オイルパンの下り流路、前記オイルパンの水抜き孔やマニホールドエギゾーストの周囲を通らずにバイパスして、船外機外に排出されることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項記載の船外機。
JP2007206480A 2007-08-08 2007-08-08 船外機 Pending JP2008008299A (ja)

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