JP2008008218A - 発電装置及びその運転方法 - Google Patents

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知行 内村
Osayuki Inoue
修行 井上
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Abstract

【課題】簡単な構成で経済性を損なわずに、故障や停電などの不具合の発生によってタービン発電機への潤滑油供給圧力が低下した場合でも潤滑油の供給を継続できる発電装置及びその運転方法を提供する。
【解決手段】蒸気発生器10で発生した作動媒体蒸気を蒸気タービン21に送る作動媒体蒸気流通経路50を備えると共に、タービン発電機20に供給する潤滑油を循環流通させる潤滑油循環経路40を備えた発電装置において、蒸気発生器10又は作動媒体蒸気流通経路50と潤滑油循環経路40とを連通する作動媒体圧供給経路60を設けると共に、作動媒体圧供給経路60に閉止弁61を設置し、潤滑油循環経路40の潤滑油供給圧力が低下した場合に、閉止弁61を開くことで潤滑油循環経路40に作動媒体蒸気の圧力をかけてタービン発電機20への潤滑油の供給を継続できるように構成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、蒸気発生器による熱源媒体と作動媒体液との熱交換で発生した作動媒体蒸気でタービン発電機を駆動して電力を得る発電装置及びその運転方法に関し、特に、タービン発電機の軸受などに潤滑油を供給する潤滑油供給機構を備えた発電装置及びその運転方法に関するものである。
200〜400℃程度の排ガスあるいは60〜100℃の排温水など比較的低温の排熱を熱源として電力を回収できる小型の発電装置の開発が試みられている。この発電装置には、ランキンサイクル等を利用した作動媒体循環型の発電装置が用いられる(特許文献1,2)。図1は、この種の従来の発電装置の構成例を示す図である。同図に示す発電装置は、熱源装置5から供給される温水などの熱源媒体6を蒸気発生器10に受け入れて、熱源媒体6と凝縮器12からの作動媒体液との熱交換で高圧の作動媒体蒸気を発生させ、気液分離器11で未気化の作動媒体液滴を分離除去した後、この作動媒体蒸気を作動媒体蒸気配管50を通してタービン発電機20の蒸気タービン21に導入し、発電機22を駆動して電力を回収する。蒸気タービン21を出た低圧の作動媒体蒸気は、凝縮器12で冷却水などの冷却媒体8との熱交換によって液化され、作動媒体液循環ポンプ13で与圧されて、再び蒸気発生器10へ導かれる。この発電装置の作動媒体にはフロン、水、アンモニア、炭化水素類、炭酸ガス、アルコール類などの水よりも低沸点の媒体が使用される。
一方この発電装置には、タービン発電機20に潤滑油を供給する潤滑油供給機構が設けられている。この潤滑油供給機構は、タービン発電機20に供給する潤滑油を循環流通させる潤滑油循環経路40に設置された潤滑油タンク31と主油ポンプ(潤滑油ポンプ)32とを備えており、潤滑油タンク31内の潤滑油が主油ポンプ32で送られてタービン発電機20の軸受23などに供給されるようになっている。軸受23などを潤滑した潤滑油は再び潤滑油タンク31に戻されて循環する。潤滑油は、タービン発電機20の軸受23の固体接触を防止すると共に、軸受23及びその周囲を冷却する役割も担っている。
そしてこの発電装置では、潤滑油循環経路40に漏れなどの異常が生じたり、主油ポンプ32が故障したり、停電などの不具合が発生するなどして潤滑油循環経路40の潤滑油供給圧力が低下した場合には、作動媒体蒸気配管50に設けた蒸気止め弁51を閉じて直ちに蒸気タービン21の運転を停止する動作に入ることで、タービン発電機20の故障を未然に防ぐようにしている。しかしながら蒸気タービン21には回転体としての慣性があるので、瞬時に運転を停止することはできず、作動媒体蒸気の供給を停止する時間も含めると、数分間あるいは短くても十数秒間は残余回転が続いてしまう。したがってタービン発電機20の軸受23などの各部に損傷を与えないためには、蒸気タービン21の残余回転中にも潤滑油の供給を継続することが必要となる。
そこで従来の発電装置では、主油ポンプ32に補助油ポンプ(補助潤滑油ポンプ)33を併設している。これにより、潤滑油供給圧力が低下した場合に蒸気タービン21が完全に停止するまでの間、補助油ポンプ33を運転することで、タービン発電機20への潤滑油の供給を継続できるようにしている。また、停電の際にも潤滑油の供給を継続できるように、補助油ポンプ33の運転に必要な電力を供給可能な非常用電源装置(図示せず)を設置している場合もある。
特開2000−110514号公報 特表2001−525512号公報
しかしながら、上記のように主油ポンプ32と補助油ポンプ33の両方を設けると、発電装置の製造コストが嵩み経済性を損なう原因となる。また補助油ポンプ33を設けていても、動力系統に停電などの電気的な事故が発生した場合には、潤滑油の供給を継続できなくなるので、タービン発電機20を損傷する危険が残ってしまう。また停電等に備えるために別途の非常用電源装置を設けたり、予め複数の異なる動力系統の電源を確保しておくことも、発電装置を構成する上で経済性を損なう要因となるのであまり望ましくない。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、簡単な構成で発電装置の経済性を損なわずに、故障や停電などの不具合の発生によってタービン発電機への潤滑油供給圧力が低下した場合でも潤滑油の供給を継続でき、タービン発電機を安全に停止させることが可能な発電装置及びその運転方法を提供することにある。
上記課題を解決するため本願の請求項1に記載の発明は、蒸気発生器、タービン発電機、凝縮器、作動媒体液循環ポンプを備え、前記蒸気発生器に熱源媒体を導入し、前記凝縮器から前記作動媒体液循環ポンプにより前記蒸気発生器に導いた作動媒体を前記熱源媒体で加熱し蒸発させ、発生した作動媒体蒸気を作動媒体蒸気流通経路を通してタービン発電機に導き、該タービン発電機から排出される作動媒体蒸気を前記凝縮器に戻すように構成する共に、前記タービン発電機に供給する潤滑油を循環流通させる潤滑油循環経路と、該潤滑油循環経路に設置した潤滑油ポンプとを備えた発電装置において、前記蒸気発生器又は作動媒体蒸気流通経路と前記潤滑油循環経路とを連通する作動媒体圧供給経路を設けると共に、該作動媒体圧供給経路に閉止弁を設置し、前記潤滑油循環経路の潤滑油供給圧力が低下した場合に、前記閉止弁を開くことで前記潤滑油循環経路に前記作動媒体蒸気の圧力をかけてタービン発電機への潤滑油の供給を継続するように構成したことを特徴とする。
本願の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発電装置において、前記潤滑油循環経路は、潤滑油を貯留する潤滑油タンクと、該潤滑油タンクの潤滑油を前記タービン発電機に送る潤滑油送り配管と、前記タービン発電機から前記潤滑油タンクに潤滑油を戻す潤滑油戻し配管とを備えると共に、前記作動媒体圧供給経路を前記潤滑油送り配管に合流させ、前記潤滑油循環経路の潤滑油供給圧力が低下した場合に、前記閉止弁を開くことで、前記潤滑油送り配管内の潤滑油をタービン発電機へ供給するように構成したことを特徴とする。
本願の請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発電装置において、前記潤滑油循環経路は、潤滑油を貯留する潤滑油タンクと、該潤滑油タンクの潤滑油を前記タービン発電機に送る潤滑油送り配管と、前記タービン発電機から前記潤滑油タンクに潤滑油を戻す潤滑油戻し配管とを備えると共に、前記作動媒体圧供給経路を、前記潤滑油戻し配管もしくは潤滑油タンクもしくは前記潤滑油送り配管に合流させ、前記潤滑油循環経路の潤滑油供給圧力が低下した場合に、前記閉止弁を開くことで、前記潤滑油戻し配管内あるいは潤滑油タンク内の潤滑油をタービン発電機へ逆流させて供給するように構成したことを特徴とする。
本願の請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発電装置において、前記閉止弁を、非通電時に自動的に開く構成の自動弁としたことを特徴とする。
本願の請求項5に記載の発明は、熱源媒体との熱交換で作動媒体蒸気を発生する蒸気発生器と、前記作動媒体蒸気で駆動する蒸気タービンを有するタービン発電機と、前記タービン発電機に供給する潤滑油を流通させる潤滑油循環経路とを備えた発電装置の運転方法であって、前記タービン発電機の運転中に前記潤滑油循環経路の潤滑油供給圧力が低下した場合に、前記タービン発電機の運転が停止するまでの間、前記潤滑油循環経路に前記蒸気発生器で発生した作動媒体蒸気の圧力をかけて前記タービン発電機への潤滑油の供給を継続することを特徴とする発電装置の運転方法にある。
本願の請求項1に記載の発明によれば、蒸気発生器又は作動媒体蒸気流通経路と潤滑油循環経路とを連通する作動媒体圧供給経路を設けると共に、該作動媒体圧供給経路に閉止弁を設置し、潤滑油循環経路の潤滑油供給圧力が低下した場合に、閉止弁を開くことで潤滑油循環経路に作動媒体蒸気の圧力をかけてタービン発電機への潤滑油の供給を継続するように構成したことで、潤滑油供給圧力が低下した場合に軸受等の各部に損傷を与えずにタービン発電機を安全に停止させることができる機構を、従来の発電装置が採用していた補助潤滑油ポンプや非常用電源装置などを設けずに実現できるので、発電装置の構成を簡単にすることができ、且つ発電装置の経済性を損なわずこれを安価に製作することができるようになる。
本願の請求項2に記載の発明によれば、潤滑油送り配管内の潤滑油をタービン発電機へ供給するように構成したので、潤滑油供給圧力が低下した場合に、作動媒体蒸気圧力によるタービン発電機への潤滑油の供給を迅速に開始することが可能となるので、軸受等の各部に損傷を与えずにタービン発電機を安全に停止させることができる。
本願の請求項3に記載の発明によれば、潤滑油戻し配管内あるいは潤滑油タンク内の潤滑油をタービン発電機へ逆流させて供給するように構成したので、潤滑油供給圧力が低下した場合に、作動媒体蒸気圧力によるタービン発電機への潤滑油の供給を迅速に開始することが可能となるので、軸受等の各部に損傷を与えずにタービン発電機を安全に停止させることができる。
本願の請求項4に記載の発明によれば、閉止弁を、非通電時に自動的に開く構成の自動弁としたことで、停電により潤滑油ポンプが停止した場合に、閉止弁が自動的に開いて蒸気タービンへの潤滑油の供給を継続することが可能となる。これにより、従来の発電装置が備えていた停電時に補助潤滑油ポンプを駆動する非常用電源などの設備を設けずに済むので、発電装置の構成を簡単にすることができ、且つ発電装置の経済性を損なわずこれを安価に製作することができる。
本願の請求項5に記載の発明によれば、タービン発電機の運転中に潤滑油循環経路の潤滑油供給圧力が低下した場合に、タービン発電機の運転が停止するまでの間、潤滑油循環経路に蒸気発生器で発生した作動媒体蒸気の圧力をかけてタービン発電機への潤滑油の供給を継続するので、従来の発電装置の運転のように補助潤滑油ポンプを用いずに、軸受等の各部に損傷を与えることなくタービン発電機を安全に停止させることが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明の各実施形態の図面及びその説明においては、図1に示す従来例と共通する構成部分には同一の符号を付し、以下ではその詳細な説明は省略する。
〔第1実施形態〕
図2及び図3は、本発明の第1実施形態にかかる発電装置の構成例を示す図である。図2に示す発電装置は、熱源媒体6との熱交換で作動媒体蒸気を発生する蒸気発生器10と、作動媒体蒸気で駆動する蒸気タービン21を有するタービン発電機20と、蒸気発生器10で発生した作動媒体蒸気を蒸気タービン21に送る作動媒体蒸気配管(作動媒体蒸気流通経路)50とを備えている。作動媒体蒸気配管50は、蒸気発生器10の下流側に設けた気液分離器11と蒸気タービン21とを連通接続していて、その途中には、作動媒体蒸気の供給・停止を行う蒸気止め弁51と、作動媒体蒸気の供給流量を調節する蒸気加減弁52とが設置されている。
一方、潤滑油供給機構が備える潤滑油循環経路40は、潤滑油タンク31からタービン発電機20の軸受23へ潤滑油を送る潤滑油送り配管41と、軸受23から出た潤滑油を潤滑油タンク31に戻す潤滑油戻し配管42とを備えている。潤滑油送り配管41には、潤滑油タンク31内の潤滑油をタービン発電機20の軸受23へ送る主油ポンプ(潤滑油ポンプ)32が設置されている。また潤滑油タンク31には、作動媒体分離器31aが併設されている。この作動媒体分離器31aは、潤滑油タンク31に蓄えられている潤滑油を温水等の加熱源によって加熱することで、潤滑油中に過剰に溶け込んでいる作動媒体を蒸発させて潤滑油の粘度の低下を防止するものである。この作動媒体分離器31aの加熱源は温水に限らず、それ以外にも蒸気発生器10で発生した作動媒体蒸気や電気ヒータ等を加熱源としてもよい。また潤滑油タンク31と作動媒体分離器31aとは別個に設置することもできる。潤滑油から蒸発分離した作動媒体は、潤滑油タンク31と凝縮器12とを連通する作動媒体戻し配管43を経由して凝縮器12に導入される。潤滑油タンク31内は、この作動媒体戻し配管43によって凝縮器12内の圧力とほぼ均圧している。
また潤滑油送り配管41の主油ポンプ32の下流側には、潤滑油冷却器34が設置されている。潤滑油は温度が高くなると粘度が低くなるため、潤滑油冷却器34で潤滑に適した温度まで冷却される。潤滑油冷却器34には、凝縮器12で液化した作動媒体液を導入する作動媒体液導入配管35が設置されていて、作動媒体液で潤滑油を冷却するようになっている。なおこれ以外にも冷却水で冷却することもできる。ただし本発電装置の冷却水として開放型冷却塔から供給される冷却水を利用している場合には、潤滑油冷却器34内が汚れるおそれがあるのでこれを潤滑油冷却器34の冷却媒体として使用することは避ける方がよい。
そしてこの発電装置では、作動媒体蒸気配管50と潤滑油送り配管41とを連通する作動媒体圧供給配管(作動媒体圧供給経路)60を設けると共に、該作動媒体圧供給配管60に閉止弁61を設置している。作動媒体圧供給配管60は、具体的には、作動媒体蒸気配管50の気液分離器11と蒸気止め弁51の間の位置に設けた分岐点62から分岐し、潤滑油送り配管41の主油ポンプ32及び潤滑油冷却器34よりも下流側の位置に設けた合流点63に合流接続している。一方、潤滑油送り配管41には、タービン発電機20に供給される潤滑油の供給圧力を検出する油圧検出装置44が設置されている。閉止弁61は、この油圧検出装置44で検出された潤滑油供給圧力値に応じて開閉制御されるようになっている。また、作動媒体蒸気配管50に設置した蒸気止め弁51も油圧検出装置44で検出された潤滑油供給圧力値に応じて開閉制御できるようになっている。
一例として、この発電装置で作動媒体にHFC245faを使用した場合、83℃の温水で蒸気発生器10を加熱すると、0.54Mpa(G)で72℃の作動媒体蒸気が発生して蒸気タービン21に供給される。蒸気タービン21を駆動して膨張した作動媒体蒸気は、凝縮器12で水温32℃の冷却水によって冷却されると、45℃(0.19Mpa(G))で凝縮して作動媒体液となり、作動媒体液循環ポンプ13によって昇圧されて、再び蒸気発生器10へ供給される。
ここで、発電装置の運転中に潤滑油供給圧力の低下が検出された場合に、タービン発電機20の運転が完全に停止するまでの手順を説明する。この発電装置では、通常の運転中には閉止弁61を閉止しておくことで、作動媒体蒸気流通経路50と潤滑油循環経路40とを切り離した状態にしておく。そして潤滑油循環経路40に潤滑油の漏れ等の異常が生じたり、主油ポンプ32が故障したり、停電などの事態が発生した場合に、油圧検出装置44が潤滑油供給圧力の低下を検出したら、直ちに蒸気止め弁51を閉じることで蒸気タービン21を停止する動作に入ると共に、作動媒体圧供給配管60の閉止弁61を開く。これにより、蒸気発生器10における蒸発圧力相当の蒸気圧(0.54Mpa(G))が潤滑油送り配管41内の潤滑油にかかり、この作動媒体蒸気の圧力と、凝縮器12内の圧力(0.19Mpa(G))に均圧されている潤滑油タンク31内の圧力との差圧によって潤滑油送り配管41内の潤滑油が押し出されてタービン発電機20の軸受23に供給される。このようにしてタービン発電機20への潤滑油の供給を継続することができる。
この発電装置に用いる作動媒体と潤滑油は、冷凍機などに使用されるフロンと冷凍機油のように相溶性があるものを組み合わせて用いるのが好ましい。作動媒体と潤滑油が相溶性のない組み合わせであると、潤滑油供給圧力の低下の際に上記のように作動媒体蒸気圧力を用いて潤滑油の供給を行った場合、潤滑油循環経路40中に混入した作動媒体が、後に潤滑油循環経路40内に溜まるなどして回収が困難になるおそれがあるためである。
発電容量が20kW程度の発電装置が備えるタービン発電機20では、潤滑油の流量が2lit/min程度なので、作動媒体圧供給配管60の合流点63よりも下流側の潤滑油送り配管41内に存在している潤滑油だけでも、蒸気タービン21の残余回転が停止するまでの間は、潤滑油の供給を継続することが可能となる。例えば、作動媒体圧供給配管60に減圧機構(図示せず)を設けて、供給される作動媒体蒸気の圧力を通常の運転状態での潤滑油供給圧力(0.4Mpa(G))まで減圧すれば、作動媒体圧供給配管60の合流点63よりも下流側の潤滑油送り配管41に、2litの潤滑油が存在していれば、1分間の潤滑油の供給を行うことが可能となる。発電容量が20kW程度のタービン発電機20では、蒸気止め弁51の閉止による作動媒体蒸気の供給停止と、発電機22に電気ヒータなどの電気負荷を接続することによる電気的制動を併用することによって、停止動作の開始から約15秒以内には蒸気タービン21を完全に停止させることができるので、その間は軸受23に潤滑油を供給することが十分に可能となる。
また、潤滑油送り配管41が内径15mm(断面積1.78cm2)の配管である場合は、潤滑油送り配管41の管路長1mあたりに178ccの潤滑油が存在する。一方、上記のように、作動媒体圧供給配管60で供給される作動媒体蒸気の圧力を通常の運転状態の潤滑油供給圧である0.4Mpa(G)まで減圧すれば、蒸気タービン21の停止までの間に供給する潤滑油として約500ccの潤滑油が潤滑油送り配管41内に存在していれば足りるので、作動媒体圧供給配管60の合流点63よりも下流側の潤滑油送り配管41は約3mの管路長があれば良いことになる。
上記の試算では、蒸気タービン21の通常の運転状態で軸受23が受ける負荷を基準として必要な潤滑油の量を算出しているが、蒸気タービン21の停止動作中における減速時の短時間かつ低負荷状態の運転では、供給する潤滑油の量を通常の運転状態よりも大幅に削減できるため、上記の減圧機構を使用して作動媒体蒸気の圧力を通常の運転状態での潤滑油供給圧である0.4Mpa(G)よりもさらに低い圧力まで減圧すれば、潤滑油の供給可能時間をより長くしたり、合流点63の下流側の潤滑油送り配管41内に必要な潤滑油の量を少なくしたりすることが可能となる。潤滑油の供給量は、潤滑油供給圧力と凝縮器12内の圧力の差圧の平方根にほぼ比例するので、例えばこの差圧を70%程度に減らせば、潤滑油の供給量をほぼ半分に絞ることができる。
なお、潤滑油送り配管41における潤滑油タンク31と合流点63との間の任意の位置に閉止弁36を設置し、作動媒体蒸気の圧力が潤滑油送り配管41にかかる場合にこの閉止弁36を閉止することで、潤滑油送り配管41内の潤滑油が潤滑油タンク31へ逆流することを防止しても良い。また閉止弁36に代えて、図示は省略するが逆止弁を設置することでも潤滑油の逆流を防止できる。
図2では、作動媒体圧供給配管60の合流点63を潤滑油冷却器34よりも下流側に設けているが、これ以外にも、図3に示すように潤滑油冷却器34の上流側に合流点63を設ければ、潤滑油冷却器34内に溜まっている潤滑油も作動媒体蒸気圧で押し出して供給できるので、供給可能な潤滑油の量を増やすことができる。また図3に示すように、潤滑油をろ過する潤滑油フィルタ37を、潤滑油送り配管41における作動媒体圧供給配管60との合流点63よりも下流側の位置に設置すれば、潤滑油フィルタ37に含まれている潤滑油も作動媒体蒸気圧で押し出して供給できるので、その分供給可能な潤滑油の量を増やすことができる。
また作動媒体圧供給配管60の閉止弁61として、非通電時に自動的に開く構成の自動弁(具体的には、通電時に閉じる構成の電磁弁やスプリングリターン機構を有する電動弁など)を用いれば、停電などで補機類の動力が失われて主油ポンプ32が停止した場合に、自動的かつ即座に作動媒体蒸気圧力を潤滑油循環経路40にかけることができる。これにより停電などの電気系統の不具合が起こった場合でも、タービン発電機20への潤滑油の供給を継続できるので、軸受23などの各部が損傷を受ける危険をさらに減ずることができる。また、従来の発電装置が備えていた補助油ポンプを駆動する非常用電源装置などの設備を設けずに済むので、発電装置の構成を簡単にすることができ、且つ発電装置の経済性を損なわず安価に製作することができる。
以上のように本発電装置では、作動媒体蒸気配管50と潤滑油送り配管41を連通する作動媒体圧供給配管60を設けると共に、該作動媒体圧供給配管60に閉止弁61を設置し、潤滑油循環経路40の潤滑油供給圧力が低下した場合に、閉止弁61を開くことで潤滑油送り配管41に作動媒体蒸気の圧力をかけてタービン発電機20への潤滑油の供給を継続するように構成した。これにより、軸受23等の各部に損傷を与えずにタービン発電機20を安全に停止させることができる機構を、従来の発電装置が採用していた補助油ポンプを設けずに実現しているので、発電装置の構成を簡単にすることができ、且つ発電装置を安価に製作できる。特に、小容量の蒸気タービンを用いた小型の発電装置に本機構を採用すれば、その経済性を損なわずに済む。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態にかかる発電装置を説明する。以下の本発明の第2実施形態の説明においては、下記で説明する以外の事項については第1実施形態と同じである。他の実施形態においても同様とする。図4及び図5は、本発明の第2実施形態にかかる発電装置の構成例を示す図である。図4に示す発電装置は、作動媒体圧供給配管60の合流点63からタービン発電機20の軸受23へ至る潤滑油送り配管41の途中に油溜まり45を設けることで、潤滑油送り配管41中の潤滑油の保有量を増やし、タービン発電機20への潤滑油の供給時間を長くできるように構成したものである。この場合は、油溜まり45が容量1L程度の小さなものでも、油溜まり45から供給される潤滑油の流量を絞る図示しない絞り機構などを設け、通常運転時の半分程度まで潤滑油の供給流量を少なくすれば、約1分間は潤滑油の供給が可能となる。また油溜まり45に代えて、潤滑油送り配管41の一部を他の部分よりも太い径に形成することで、その部分に潤滑油が多く溜まるように構成しても、同様の効果を得ることができる。
本実施形態では、図4に示すように作動媒体圧供給配管60の合流点63を油溜まり45の上流側の潤滑油送り配管41に設ける以外にも、図5に示すように合流点63を油溜まり45自体に設けることも可能である。ただし油溜まり45内では、底部に潤滑油が溜まると共に、潤滑油に溶解していない作動媒体蒸気が潤滑油の上部の空間に溜まるので、油溜まり45自体に合流点63を設ける場合は、合流点63を油溜まり45内の上部に開口して設けると共に、潤滑油送り配管41の接続部41aを油溜まり45の下部に開口して設けるようにする。これにより、潤滑油送り配管41内への作動媒体の流入を最小限に抑えることができるので、潤滑油循環経路40への作動媒体の混入を極力防ぐことができる。
油溜まり45への潤滑油の補給は、蒸気タービン21の運転時あるいは停止時に主油ポンプ32による潤滑油の供給で行うことができる。その場合、作動媒体圧供給配管60の合流点63が油溜まり45の上部に開口していれば、油溜まり45に潤滑油を補給する際に、潤滑油によって油溜まり45中の作動媒体蒸気を作動媒体圧供給配管60へ押し戻すことで作動媒体蒸気を抜くことが可能である。発電装置の停止中など蒸気発生器10内の圧力が低い場合には、作動媒体圧供給配管60の閉止弁61を開くことで、油溜まり45中の作動媒体を抜くことができる。
また、図4に示すように油溜まり45と凝縮器12とを連通する作動媒体戻し配管46を設けると共に、この作動媒体戻し配管46に閉止弁47を設置してもよい。これにより、油溜まり45に潤滑油を補給する際に閉止弁47を開くことで、油溜まり45中の作動媒体を作動媒体戻し配管46を介して凝縮器12へ抜きながら潤滑油を補給することが可能となる。これは発電装置の運転時あるいは停止時のいずれにも行うことができる。なお、油溜まり45と凝縮器12を連通する場合は、図4に示すように油溜まり45と凝縮器12を直接連通する以外にも、図5に示すように作動媒体戻し配管43で凝縮器12と連通している潤滑油タンク31を経由させて連通すれば、作動媒体循環系統への潤滑油の混入を極力防止することができる。
さらに、図4及び図5に示すように油溜まり45に液面監視装置48を設けることで、油溜まり45内の潤滑油の液量を監視でき、潤滑油の補給の必要の有無を判断できると共に、潤滑油を補給する際の補給の完了も検出することができる。これにより、油溜まり45に潤滑油を補給し過ぎることで作動媒体戻し配管46などの作動媒体を抜く経路に潤滑油が入り込むことを防止でき、作動媒体循環系統に潤滑油を混入させずに済む。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態にかかる発電装置を説明する。図6及び図7は、本発明の第3実施形態にかかる発電装置の構成例を示す図である。図6に示す発電装置では、上記の第2実施形態の発電装置が備える油溜まり45に代えて、作動媒体圧供給配管60が合流する合流点63を潤滑油タンク31に設けることで、潤滑油タンク31を油溜まりとして用いるように構成している。この場合、潤滑油タンク31と凝縮器12を連通している作動媒体戻し配管43に自動弁などの閉止弁49を設け、潤滑油供給圧力が低下した場合にこの閉止弁49が閉じるように設定しておく。このように構成することで、通常の運転時は、潤滑油タンク31と凝縮器12とが作動媒体戻し配管43で連通されていて、潤滑油タンク31内で蒸発した作動媒体蒸気が凝縮器12に戻されているが、潤滑油供給圧力が低下した場合には、作動媒体圧供給配管60の閉止弁61が開かれると共に、作動媒体戻し配管43の閉止弁49が閉じられることで、作動媒体蒸気の圧力が潤滑油タンク31に供給されるようになっている。これにより潤滑油タンク31から押し出された潤滑油が主油ポンプ32を通過してタービン発電機20の軸受23に供給される。
この場合には、図6に示すように潤滑油戻し配管42の途中に逆止弁(もしくは自動弁)55を設けることで、潤滑油タンク31からタービン発電機20への潤滑油の逆流を防止する。一方で、主油ポンプ32をバイパスするバイパス配管56を設けると共に、該バイパス配管56に逆止弁(もしくは自動弁)57を設置しておくことで、潤滑油タンク31内あるいは主油ポンプ32より上流側の潤滑油送り配管41内にある潤滑油をタービン発電機20の軸受23に供給しやすくすることも可能である。
また、図6に示すように作動媒体圧供給配管60を潤滑油タンク31に合流させる以外にも、図7に示すように作動媒体圧供給配管60を作動媒体戻し配管43に合流させ、閉止弁61に代えて、合流点63にその流路を切り換えて開閉する切換弁58を設け、潤滑油供給圧力が低下した場合に切換弁58を切り換えるように設定することもできる。このように構成した場合、通常運転時は作動媒体戻し配管43で潤滑油タンク31と凝縮器12を連通しておくことで、潤滑油タンク31内で蒸発した作動媒体蒸気を凝縮器12に戻しているが、潤滑油供給圧力が低下した場合には、切換弁58の流路が切り換わることで作動媒体蒸気の圧力が潤滑油タンク31に供給される。
〔第4実施形態〕
次に、本発明の第4実施形態にかかる発電装置を説明する。図8は、本発明の第4実施形態にかかる発電装置の構成例を示す図である。同図に示す発電装置は、第3実施形態の図7に示す発電装置が備える潤滑油戻し配管42に設けた逆止弁55の設置を省略すると共に、潤滑油タンク31から出る作動媒体送り配管41に、潤滑油供給圧力が低下した場合に閉じるように設定した自動弁59を設けたものである。この発電装置では、潤滑油供給圧力が低下した場合に、切換弁58を切り換えて潤滑油タンク31に作動媒体蒸気圧力をかけると、潤滑油タンク31や潤滑油戻し配管42内の潤滑油が潤滑油戻し配管42を逆流する。この逆流した潤滑油がタービン発電機20の軸受23の室内に充満することで、軸受23の損傷を未然に防止することができる。
この場合、上記のように逆流した潤滑油がタービン発電機20の軸受23の室内に充満するため、潤滑油の一部が軸受23のシール部から作動媒体循環系統に漏れ出すこともあり得るが、漏れ出した潤滑油を回収する機構は発電装置が通常具備している機構であるし、このような潤滑油の逆流が生じるのは、主油ポンプ32の故障や停電などの非常時に潤滑油供給圧力が低下した場合であるから、作動媒体循環系統への多少の潤滑油の漏れ出しは軸受23の損傷等に比べれば許容可能な事象である。なお本実施形態の発電装置では、図示は省略するがタービン発電機20の軸受23の室内や潤滑油戻し配管42の一部などに、潤滑油が逆流した際に一定量の潤滑油を貯留できる箇所を予め設けておくことが望ましい。
図8では、作動媒体圧供給配管60を合流させる合流点63を作動媒体戻し配管43に設けた場合を示しているが、作動媒体圧供給配管60を合流させる合流点63は、図8に示す以外にも、図示は省略するが潤滑油戻し配管42の任意の位置や潤滑油タンク31自体などに設けてもよいし、これら潤滑油戻し配管42や潤滑油タンク31よりも下流側の潤滑油送り配管41に設けることも可能である。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書、図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお、直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、発電装置の具体的な構成は、上記の各実施形態に示すものには限定されず、本発明の範囲内であれば適宜他の構成を採用することも可能である。また、各実施形態で示した発電装置が備える弁の種類は一例であり、各弁は、それと同等の機能を備えている弁であれば、他の種類の弁に置き換えることも可能である。また自動弁などを手動で開閉する弁に置き換えることも可能である。
上記の各実施形態では、作動媒体圧供給配管60が分岐する分岐点62を作動媒体蒸気配管50に設けた場合を説明したが、分岐点62は、これ以外にも蒸気発生器10内で発生した作動媒体蒸気を直接抽出できるように蒸気発生器10に設けてもよい。また、作動媒体圧供給配管60が潤滑油循環経路40に合流する合流点63も、上記実施形態に示した位置には限定されず、それ以外にも、蒸気タービン21の運転停止までの残余回転中に十分な潤滑油を供給可能な位置であれば、潤滑油循環経路40の他の位置に設けることも可能である。また上記の各実施形態では、潤滑油をタービン発電機20の軸受23に供給する場合を説明したが、潤滑油は軸受23のみならずタービン発電機20の他の潤滑を要する機構部分に供給するものでもよい。
従来の発電装置の構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態にかかる発電装置の構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態にかかる発電装置の他の構成例を示す図である。 本発明の第2実施形態にかかる発電装置の構成例を示す図である。 本発明の第2実施形態にかかる発電装置の他の構成例を示す図である。 本発明の第3実施形態にかかる発電装置の構成例を示す図である。 本発明の第3実施形態にかかる発電装置の他の構成例を示す図である。 本発明の第4実施形態にかかる発電装置の構成例を示す図である。
符号の説明
5 熱源装置
6 熱源媒体
8 冷却媒体
10 蒸気発生器
11 気液分離器
12 凝縮器
13 作動媒体液循環ポンプ
20 タービン発電機
21 蒸気タービン
22 発電機
23 軸受
31 潤滑油タンク
31a 作動媒体分離器
32 主油ポンプ(潤滑油ポンプ)
34 潤滑油冷却器
35 作動媒体液導入配管
36 閉止弁
37 潤滑油フィルタ
40 潤滑油循環経路
41 潤滑油送り配管
42 潤滑油戻し配管
43 作動媒体戻し配管
44 油圧検出装置
46 作動媒体戻し配管
47 閉止弁
48 液面監視装置
49 閉止弁
50 作動媒体蒸気配管(作動媒体蒸気流通経路)
51 蒸気止め弁
52 蒸気加減弁
55 逆止弁(もしくは自動弁)
56 バイパス配管
57 逆止弁(もしくは自動弁)
58 切換弁
59 自動弁
60 作動媒体圧供給配管(作動媒体圧供給経路)
61 閉止弁
62 分岐点
63 合流点

Claims (5)

  1. 蒸気発生器、タービン発電機、凝縮器、作動媒体液循環ポンプを備え、前記蒸気発生器に熱源媒体を導入し、前記凝縮器から前記作動媒体液循環ポンプにより前記蒸気発生器に導いた作動媒体液を前記熱源媒体で加熱し蒸発させ、発生した作動媒体蒸気を作動媒体蒸気流通経路を通してタービン発電機に導き、該タービン発電機から排出される作動媒体蒸気を前記凝縮器に戻すように構成する共に、前記タービン発電機に供給する潤滑油を循環流通させる潤滑油循環経路と、該潤滑油循環経路に設置した潤滑油ポンプとを備えた発電装置において、
    前記蒸気発生器又は作動媒体蒸気流通経路と前記潤滑油循環経路とを連通する作動媒体圧供給経路を設けると共に、該作動媒体圧供給経路に閉止弁を設置し、前記潤滑油循環経路の潤滑油供給圧力が低下した場合に、前記閉止弁を開くことで前記潤滑油循環経路に前記作動媒体蒸気の圧力をかけてタービン発電機への潤滑油の供給を継続するように構成したことを特徴とする発電装置。
  2. 請求項1に記載の発電装置において、
    前記潤滑油循環経路は、潤滑油を貯留する潤滑油タンクと、該潤滑油タンクの潤滑油を前記タービン発電機に送る潤滑油送り配管と、前記タービン発電機から前記潤滑油タンクに潤滑油を戻す潤滑油戻し配管とを備えると共に、前記作動媒体圧供給経路を前記潤滑油送り配管に合流させ、
    前記潤滑油循環経路の潤滑油供給圧力が低下した場合に、前記閉止弁を開くことで、前記潤滑油送り配管内の潤滑油をタービン発電機へ供給するように構成したことを特徴とする発電装置。
  3. 請求項1に記載の発電装置において、
    前記潤滑油循環経路は、潤滑油を貯留する潤滑油タンクと、該潤滑油タンクの潤滑油を前記タービン発電機に送る潤滑油送り配管と、前記タービン発電機から前記潤滑油タンクに潤滑油を戻す潤滑油戻し配管とを備えると共に、前記作動媒体圧供給経路を、前記潤滑油戻し配管もしくは潤滑油タンクもしくは前記潤滑油送り配管に合流させ、
    前記潤滑油循環経路の潤滑油供給圧力が低下した場合に、前記閉止弁を開くことで、前記潤滑油戻し配管内あるいは潤滑油タンク内の潤滑油をタービン発電機へ逆流させて供給するように構成したことを特徴とする発電装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発電装置において、
    前記閉止弁を、非通電時に自動的に開く構成の自動弁としたことを特徴とする発電装置。
  5. 熱源媒体との熱交換で作動媒体蒸気を発生する蒸気発生器と、前記作動媒体蒸気で駆動する蒸気タービンを有するタービン発電機と、前記タービン発電機に供給する潤滑油を流通させる潤滑油循環経路とを備えた発電装置の運転方法であって、
    前記タービン発電機の運転中に前記潤滑油循環経路の潤滑油供給圧力が低下した場合に、前記タービン発電機の運転が停止するまでの間、前記潤滑油循環経路に前記蒸気発生器で発生した作動媒体蒸気の圧力をかけて前記タービン発電機への潤滑油の供給を継続することを特徴とする発電装置の運転方法。
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