JP2008006940A - コンクリートポンプの架装構造及びコンクリートポンプ車 - Google Patents

コンクリートポンプの架装構造及びコンクリートポンプ車 Download PDF

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敏雄 横田
Matsuhiro Taniguchi
松浩 谷口
Hiromasa Tanaka
裕雅 田中
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Abstract

【課題】 走行安定性を高めることができるコンクリートポンプの架装構造及びコンクリートポンプ車を提供する。
【解決手段】 本発明のコンクリートポンプ車1は、シャシフレームSに搭載されて車両前後方向に延びる一対のフレーム4と、車幅方向に延びるとともに一対のフレーム4の後端部を連結する筒状部材13b、及びこの筒状部材13bの両端に設けられ車幅方向外側で接地する接地部13aを有するアウトリガ13と、筒状部材13bの前方に配置され一対のフレーム4を連結する梁部材14と、を備えている。円筒状のコンクリートポンプ3は、軸方向が車幅方向に平行な状態で外周面が筒状部材13bと梁部材14とによって支持されて一対のフレーム4の間に搭載されている。コンクリートポンプ3の後方にはコンクリートを貯留するホッパ10が配置されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、生コンクリートを圧送するコンクリートポンプを車両に搭載するための架装構造、及びこの架装構造を用いたコンクリートポンプ車に関する。
生コンクリートを打設位置に供給するためのコンクリートポンプ車には、生コンクリートを圧送するためのスクイーズ式のコンクリートポンプと、このコンクリートポンプにより圧送される生コンクリートを打設位置にまで導くブーム装置とが搭載されたものがある。ブーム装置は、高所に生コンクリートを供給すべく、折り畳み格納されたブームを上方に起立させることができるように構成されている。このため、このようなコンクリートポンプ車は、ブームを上方に起立させた状態で車両を安定させるためのアウトリガを車両の前後に備えている(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録公報第2567185号(図2)
ところで、上記従来のコンクリートポンプ車に搭載されるスクイーズ式のコンクリートポンプは、一般にその外形が円筒状であり、車両に固定されるとともに車両前後方向に延びる一対のフレームと、これら一対のフレームを連結する梁部材とを介して、車両に架装されている。図10(a)は、コンクリートポンプの従来の架装構造を模式的に示した断面図である。図10(a)において、一対のフレーム101は、車両幅方向に所定の間隔を置いて車両のシャシ102に固定されており、一対のフレーム101の後端側を横断する後部梁部材103と、この後部梁部材103の前方に設けられ一対のフレーム101を横断する前部梁部材104とによって互いに連結されている。コンクリートポンプ105は、軸方向が車幅方向に平行な状態で、前記両梁部材103,104に外周面を当接させて、前記一対のフレーム101の間に配置されている。
コンクリートポンプ105の後方には、当該コンクリートポンプ105に供給するための生コンクリートを貯留するホッパ106が配置されている。このホッパ106は、シャシ102後端部に設けられたホッパフレーム107によって支持されている。コンクリートポンプ105とホッパ106との間の空間に位置する、シャシ102の後端部には、シャシ102に固定されるとともに車幅方向に延びる筒状部材109と、この筒状部材109の両端に設けられ車幅方向外側に接地することで車両を安定させる接地部材108とを有するアウトリガ110が配置されている。
コンクリートポンプ105の下方には、ホッパ106から生コンクリートを吸入するための配管111が接続されている。
上記のコンクリートポンプの架装構造において、ホッパ106は、ミキサ車等から生コンクリートの供給を受けるため、車両の最後方に配置されている。これに伴って、ホッパ106と連結されているコンクリートポンプ105をシャシ102の後端部に配置する必要が生じるため、後部梁部材103は、図10(a)のように、フレーム101の後端部(シャシ102の後端)に配置される。
また、ホッパ106は、上記のように車両の最後方に配置する必要があるとともに車両後方側のオーバハングを極力小さくするために、できる限り車両の前方側に寄せて配置する必要がある。
一方、アウトリガ110は、車両を安定させるために、シャシ102の後端部に配置する必要があるが、車両の前方側に寄せられたホッパ106によって、コンクリートポンプ105とホッパ106との間に位置するシャシ102の後端部付近の空間が狭くなり、筒状部材109は、比較的空間に余裕があるシャシ102の下面側に配置される。この場合、コンクリートポンプ105とホッパ106とを連結する配管111は、図のように、筒状部材109の上方に配置されることとなる。他方、筒状部材109は、デパーチャアングルαを確保するため、できるだけ高い位置に配置する必要がある。
この結果、できるだけ高い位置に配置される筒状部材109の上方を配管111が通過できる程度にコンクリートポンプ105の上下方向の搭載位置を高くしなければならず、車両の重心が高くなり、当該コンクリートポンプ車の走行安定性を損なわれる場合があった。
また、コンクリートポンプ105の搭載位置を下方に下げるためには、当該筒状部材109をより高い位置に配置し、コンクリートポンプ105の吸入配管111を筒状部材109の下方に配置することが考えられる。例えば、図10(b)に示すように、後部梁部材103を車両前方側に移設させ、シャシ102上面側の最後端に筒状部材109を配置すれば、配管111を筒状部材109の下方に配置できる。しかし、前部梁部材104を後部梁部材103に応じて前方側へ移設させれば、コンクリートポンプ105全体が前方へ移動し、シャシ102に搭載される他の機構のための空間が確保できなくなるため、前部梁部材104は、前方側への移設が規制される。このため、後部梁部材103のみを前方側に移設させることとなり、両梁部材103,104の間の間隔が狭まり、その結果、コンクリートポンプ105の搭載位置が高くなり、上記同様、重心が高くなることによってコンクリートポンプ車の走行安定性を損なうおそれが生じる。
以上のように、コンクリートポンプとホッパとの間にアウトリガを配置したコンクリートポンプの架装構造では、それぞれの配置位置が互いに関連することでレイアウト上の制限が生じる。特に、コンクリートポンプを支持するための後部梁部材、及びアウトリガは、共に、比較的狭い空間であるシャシ後端部に配置する必要があり、これらをシャシ後端部付近に配置することで、コンクリートポンプの搭載位置を高くせざるを得なくなってしまい、コンクリートポンプ車の走行安定性が損なわれるという問題を有していた。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、走行安定性を高めることができるコンクリートポンプの架装構造及びコンクリートポンプ車を提供することを目的とする。
本発明のコンクリートポンプの架装構造は、車両のシャシに搭載されるとともにこのシャシに沿って車両前後方向に延びる一対のフレームと、車幅方向に延びるとともに前記一対のフレームの後端部を連結する筒状部材、及びこの筒状部材の両端に設けられ車幅方向外側で接地する接地部を有するアウトリガと、前記筒状部材の前方に配置され前記一対のフレームを連結する梁部材と、軸方向が車幅方向に平行な状態で外周面が前記筒状部材と梁部材とによって支持されて前記一対のフレーム間に搭載されるとともに、後方にコンクリートを貯留するホッパが配置され、このホッパに貯留されるコンクリートを吸引する円筒状のコンクリートポンプと、を備えていることを特徴としている。
上記のように構成されたコンクリートポンプの架装構造において、アウトリガの筒状部材は、フレームの後端部を連結しつつコンクリートポンプを支持するように構成されており、フレーム後端部を連結するとともにコンクリートポンプを支持するといった上記従来例が有する後部梁部材の機能を兼ね備えた構成とすることができる。
このため、フレーム後端部に上記後部梁部材を設ける必要がないので、上記従来例と比較して、筒状部材、及びホッパ等をそれぞれフレーム後端部に配置する上での自由度が高められるとともに、梁部材と筒状部材との車両前後方向の間隔をより広く確保することができる。この結果、梁部材と筒状部材とによって外周面が支持された円筒状のコンクリートポンプ3の搭載位置を下げることができ、車両全体としての重心を下げることができる。
前記一対のフレームの後部には、前記ホッパが搭載されたホッパフレームが固定されていることが好ましく、この場合、車両のシャシにフレームを搭載する場合、ホッパフレームも同時にシャシに固定することができ、シャシに対するコンクリートポンプの架装作業が容易となる。
また、上記のコンクリートポンプの架装構造において、前記ホッパフレームが、前記一対のフレームの後部から下方に延びる支持部材と、この支持部材の下部から後方へ延び、前記ホッパが搭載されたホッパフレーム本体と、を備えていることが好ましい。
この場合、支持部材によって、ホッパフレーム本体の位置が下方に下げられるため、ホッパの搭載位置を一対のフレームよりも下げることができ、より重心を下げることができる。また、ホッパの搭載位置が下げられることで、当該ホッパへの生コンクリートの供給が容易となる。
また本発明のコンクリートポンプ車は、車両のシャシと、前記シャシに搭載されるとともにこのシャシに沿って車両前後方向に延びる一対のフレームと、車幅方向に延びるとともに前記一対のフレームの後端部を連結する筒状部材、及びこの筒状部材の両端に設けられ車幅方向外側で接地する接地部を有するアウトリガと、前記筒状部材の前方に配置され前記一対のフレームを連結する梁部材と、軸方向が車幅方向に平行な状態で外周面が前記筒状部材と梁部材とによって支持されて前記一対のフレーム間に搭載されるとともに、後方にコンクリートを貯留するホッパが配置され、このホッパに貯留されるコンクリートを吸引する円筒状のコンクリートポンプと、を備えていることを特徴としている。
上記のように構成されたコンクリートポンプ車によれば、上述したように、筒状部材、及びホッパ等をそれぞれフレーム後端部に配置する上での自由度が高めることができるとともに、前部梁部材と後部梁部材との車両前後方向の間隔を大きく確保することができる。この結果、コンクリートポンプの搭載位置を下げることができる。
以上のように、本発明のコンクリートポンプの架装構造及びコンクリートポンプ車によれば、コンクリートポンプの搭載位置を下げることができるので、その重心を下げることができ、当該コンクリートポンプ車の走行安定性を高めることができる。
次に、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態であるコンクリートポンプの架装構造が適用されたコンクリートポンプ車の側面図である。
このコンクリートポンプ車1は、打設位置に生コンクリートを供給するためのブーム装置2と、生コンクリートを圧送するためのコンクリートポンプ3と、これらブーム装置2及びコンクリートポンプ3が固定されるとともに当該コンクリートポンプ車1のシャシフレームSに搭載固定されたフレーム4と、を有している。
シャシフレームSは、車両前後方向に延びる長尺の部材であり、車幅方向に所定の間隔を置いて平行に左右一対配置されて当該コンクリートポンプ車1の車体を構成している。
フレーム4は、左右一対のシャシフレームSの上面に沿って固定配置された長尺の部材であり、シャシフレームSと同様、車両前後方向に延びるとともに車幅方向に所定の間隔を置いて平行に一対配置されている。
ブーム装置2は、車両前後方向に延びるフレーム4の前端側に配置されており、フレーム4に固定された旋回台5と、この旋回台5上に設けられた支柱6と、この支柱6の先端に設けられたブーム7とを有している。ブーム7は、互いに屈曲可能に連結された第1〜第4ブーム本体7a〜7dにより構成されている。これらブーム本体7a〜7dは、それぞれの連結部分が油圧シリンダによって回動駆動することができ、図1に示すように、これらブーム本体7a〜7dを互い違いに屈曲させることで折り畳むことができるし、各接続部分を回動させてブーム7全体を上方に起立させることができる。また、支柱6、及びブーム7には、コンクリートポンプ3から圧送される生コンクリートをブーム7の先端7d1まで導く配管(図示せず)が、当該支柱6及びブーム7に沿って固定されている。
ブーム装置2の後方側には、当該コンクリートポンプ車1の各部の洗浄を行うための洗浄水を貯留するための水タンク8、及びブーム7を動作させるための油圧シリンダ等のための作動油を貯留するオイルタンク9が、フレーム4上に搭載固定されている。これら水タンク8及びオイルタンク9の後方側には、コンクリートポンプ3が配置されている。
コンクリートポンプ3は、粘性材料等を圧送するいわゆるスクイーズ式ポンプを構成しており、円筒状のポンプケース3aの内部に、図示しないポンプ機構が収容されている。このコンクリートポンプ3の上部には、生コンクリートを吐出するための吐出口3bが後方側に突出して設けられている。吐出口3bには、上述した支柱6及びブーム7に沿って固定された配管に接続されたコンクリート供給配管3b1が接続されている。またコンクリートポンプ3の下部には、圧送するための生コンクリートを吸入するための吸入口3cが設けられている。この吸入口3cには、コンクリートポンプ3の後方に配置されている、生コンクリートを貯留するためのホッパ10の供給口10aが、配管10cを介して接続されている。
この配管10cは、一対のフレーム4の後端部を連結している後述するアウトリガ13の筒状部材13bの下方を通過させて配置されている。この場合、配管10cを筒状部材13bの上方に配置する構成と比較して、コンクリートポンプ3の吸入口3cをより下方に配置することができる。
ホッパ10は、ミキサ車等から供給される生コンクリートをコンクリートポンプ3に吸入させるために一時的に貯留するための容器であり、当該コンクリートポンプ車1の最後方に配置されている。このホッパ10は、上面に開口10bが形成されており、この開口10bからホッパ10内部へ生コンクリートが投入される。また、ホッパ10は、フレーム4の後端部に一体に固定されたホッパフレーム11によって支持されている。
フレーム4の前後両端部には、それぞれ、ブーム7を起立させたときに当該コンクリートポンプ車1の安定性を保つために、車幅方向外側に伸長させて地面に接地させる接地部12a,13aを有するアウトリガ12,13が設けられている。
コンクリートポンプ車1は、上記構成によって、ミキサ車等からホッパ10に供給、貯留される生コンクリートを、コンクリートポンプ3によって吸入し、吐出口3bからブーム7に沿って固定された配管に圧送する。そして、打設位置に移動させたブーム7の先端7d1まで生コンクリートを導き、打設位置に生コンクリートを供給する。
次に、上記のコンクリートポンプ3のシャシフレームSに対する架装構造について詳述する。
図2は、フレーム4、及びコンクリートポンプ3の配置を説明するためのコンクリートポンプ車1の上面図、図3はフレーム4後端部を示したコンクリートポンプ車の一部側面図、図4は、コンクリートポンプ車1の背面図である。なお、図2〜4では、理解を容易にするため、フレーム4やコンクリートポンプ3等の要部のみを示し、要部以外の構成を省略して示している。
一対のフレーム4は、上述したように、車両の前後方向に延びる長尺の部材であり、例えば断面凹型のチャンネル部材によって構成されている。フレーム4は、コンクリートポンプ車1の一対のシャシフレームSの上面に一体に固定されており、その後端部は、シャシフレームSに対して後方側に僅かに突出している。シャシフレームSに対して後方側に突出したフレーム4の突出部4aには、その端部を直角に切り欠いた切り欠き部4bが形成されており、この切り欠き部4bに上述のアウトリガ13が固定されている。
このアウトリガ13は、車幅方向に延ばされるとともに一対のフレーム4の突出部4a(後端部)を連結する筒状部材13bを有しており、この筒状部材13bの両端には、上述した接地部13aが車幅方向に伸縮可能に設けられている。筒状部材13bは、切り欠き部4bに一致する断面矩形の筒状であり、切り欠き部4bに溶接などによって固定されることで、一対のフレーム4の突出部4aを連結しており、一対のフレーム4を補強する梁部材としての機能を有している。接地部13aは、筒状部材13bの内部に挿入され両端から車幅方向に伸縮自在とされたビーム(図示せず)を介して筒状部材13bに設けられる。なお、図3においては、筒状部材13bの両端に設けられる接地部13aを省略して示している。
また、一対のフレーム4には、筒状部材13bの前方で当該一対のフレーム4を連結する梁部材14が配置されている。この梁部材14は、断面凹型のチャンネル部材等が用いられており、両端部をそれぞれ一対のフレーム4の内側部に溶接固定することで、一対のフレーム4を連結している。
また、フレーム4の突出部4aには、上述のホッパ10を支持するホッパフレーム11が一体に固定されている。ホッパフレーム11は、ホッパ10が搭載されるホッパフレーム本体11aと、このホッパフレーム本体11aをフレーム4の突出部4aに連結する一対の支持部材15とを有している。
この一対の支持部材15は、筒状部材13bの下面に突き合わされて鉛直方向下方に延びる棒状の部材であり、断面凹型のチャンネル部材等が用いられている。支持部材15は、フレーム4の突出部4aの車両内方側に溶接等によって固定されるとともに、その下端部15aがシャシフレームSの下面にほぼ一致する位置まで延ばされている。支持部材15の下端部15aにはホッパ10が搭載されるホッパフレーム本体11aが一体に固定されている。
ホッパフレーム本体11aは、一端側がそれぞれ一対の支持部材15の下端部15aに固定され車両後方側に向かって下り勾配となるように僅かに傾斜しつつ延ばされた一対の縦フレーム11bと、この一対の縦フレーム11bの他端部を連結する横フレーム11cとを有している。これら両フレーム11b,11cは、断面凹型のチャンネル部材等が用いられており、それぞれ溶接固定されてホッパフレーム本体11aを構成している。
図5は、図3中、A−A線矢視断面図であり、ホッパフレーム本体11aと、支持部材15との接合部を示している。図において、支持部材15は上述したように断面凹型のチャンネル部材であり側端面に一対のリブ部15aを有している。縦フレーム11bは、その端部11b2を支持部材15の車両前方側に位置する一方側のリブ部15aの内側面に突き当てた状態で、当該縦フレーム11bに形成されたスリット11b1に他方側のリブ部15aが差し込まれており、支持部材15と接触している部分を溶接することによって固定されている。
以上のようにして、ホッパフレーム本体11aは、シャシフレームSの下面にほぼ一致する位置まで延ばされた支持部材15を介して一対のフレーム4の後端部に一体に固定されており、ホッパフレーム本体11aをフレーム4よりも下げることができる。このため、ホッパ10の搭載位置をフレーム4の上面よりも下げることができ、その重心を下げることができる。また、ホッパ10の搭載位置が下げられることで、ミキサ車からホッパ10への生コンクリートの供給が容易となる。
また、ホッパフレーム11は、フレーム4の突出部4aに一体に固定されているので、シャシフレームSにフレーム4を搭載する場合、ホッパフレーム11も同時にシャシフレームSに固定することができ、シャシフレームSに対するコンクリートポンプ3の架装作業が容易となる。
上記のように構成されたフレーム4、梁部材14、及び筒状部材13bに対して、コンクリートポンプ3は、以下のように架装されている。すなわち、図6は、梁部材14付近を示したコンクリートポンプ車3の側面図である。図2、図3及び図6を参照して、コンクリートポンプ3のポンプケース3aの外周面には、それぞれ前後方向に突出した前ブラケット3d及び後ブラケット3eが設けられている。
前ブラケット3dは、梁部材14の上面に当接しこの梁部材14に対してボルト等で固定された当接部材3d1と、この当接部材3d1の上面に突き当てられて溶接固定されたリブ部材3d2とを有している。これら当接部材3d1及びリブ部材3d2は、ポンプケース3aの外周面に溶接等によって固定されている。また、後ブラケット3eも、前ブラケット3dと同様に、ポンプケース3aの外周面に溶接により固定され筒状部材13bの上面に当接固定されている当接部材3e1と、リブ部3e2とを有している。
上記のようにポンプケース3aの外周面から前後方向に突設された両ブラケット3d,3eは、それぞれ梁部材14及び筒状部材13bの上面に当接固定されており、コンクリートポンプ3は、これら両ブラケット3d,3eを介して、梁部材14及び筒状部材13bによって、その車両前後方向が支持され、一対のフレーム4の間に搭載固定されている。
上記のようにコンクリートポンプ3が架装された本実施形態に係るコンクリートポンプ車1において、アウトリガ13の筒状部材13bは、フレーム4の突出部4a(後端部)を連結しつつコンクリートポンプ3を支持するように構成されており、フレーム後端部を連結するとともにコンクリートポンプを支持するといった上記従来例が有する後部梁部材の機能を兼ね備えた構成とすることができる。
このため、フレーム4後端部に上記後部梁部材を設ける必要がないので、上記従来例と比較して、アウトリガ13(筒状部材13b)、及びホッパ10等をそれぞれフレーム4後端部に配置する上での自由度が高められるとともに、梁部材14と筒状部材13bとの車両前後方向の間隔をより広く確保することができる。
図7は、上記本実施形態のコンクリートポンプ車1の架装構造を模式的に示した図である。この図7と、図10(a)及び(b)とを比較すると、本実施形態のコンクリートポンプ車1では、上述のように、アウトリガ13の筒状部材13bによって、フレーム後端部を連結するとともにコンクリートポンプ3を支持する構成とすることで、筒状部材13b、及びホッパ10等をそれぞれフレーム4後端部に配置する上での自由度が高められるとともに、梁部材14と筒状部材13bとの車両前後方向の間隔をより広く確保できることが、明らかである。
上記の結果、梁部材14と筒状部材13bとによって外周面が支持された円筒状のコンクリートポンプ3の搭載位置を下げることができる。これによって、車両全体としての重心を下げることができ、当該コンクリートポンプ車1の走行安定性を高めることができる。
図8は、本発明の他の実施形態に係るフレーム4の後端部の側面図であり、図9は、図8中、B−B線矢視断面図である。本実施形態は、上記実施形態と以下の点で相違している。すなわち、支持部材15と、縦フレーム11bとの接合部の外側面には、板状の補強プレート16が、張り付けるようにして固定されている。この補強プレート16は、支持部材15の外側面及び縦フレーム11bの外側面の両方に渡って溶接固定されている。この補強プレート16によって、ホッパ10が搭載され応力負荷が掛かりやすい支持部材15と、ホッパフレーム本体11aとの接合部が補強され、ホッパフレーム11の剛性を高めることができる。
なお、本発明のコンクリートポンプの架装構造及びコンクリートポンプ車は、上記実施形態のみに限定されるものではない。例えば、フレーム4、筒状部材13b、梁部材14、支持部材15、及びホッパフレーム11等は、互いに溶接することによって固定したが、ボルトやナット等によって固定してもよい。
また、上記実施形態では、支持部材15は、筒状部材13bの下面から下方に延びるように設けたが、ホッパフレーム11を所定の位置で保持することができれば、例えば、筒状部材13bよりも車両前方側から下方に延びるように設ける等、配置する位置は特に限定されない。また、上記実施形態では、支持部材15は、一対のフレーム4の突出部4aに溶接固定したが、例えば、筒状部材13bに固定してもよいし、直接シャシフレームSに固定してもよい。さらに、支持部材15を介さず、ホッパフレーム11を直接、フレーム4、筒状部材13b、もしくはシャシフレームSに固定してもよい。
本発明の一実施形態であるコンクリートポンプ車の側面図である。 フレーム、及びコンクリートポンプの配置を説明するためのコンクリートポンプ車の上面図である。 フレーム後端部を示したコンクリートポンプ車の一部側面図である。 コンクリートポンプ車1の背面図である。 図3中、A−A線矢視断面図である。 コンクリートポンプの前方部付近を示したコンクリートポンプ車の一部側面図である。 本発明のコンクリートポンプ車の架装構造を模式的に示した図である。 本発明の他の実施形態に係るフレームの後端部の側面図である。 図8中、B−B線矢視断面図である。 (a)は、コンクリートポンプの従来の架装構造を模式的に示した図であり、(b)は、(a)と異なる従来の架装構造を示した図である。
符号の説明
1 コンクリートポンプ車
3 コンクリートポンプ
4 フレーム
10 ホッパ
11 ホッパフレーム
11a ホッパフレーム本体
13 アウトリガ
13a 接地部
13b 筒状部材
14 梁部材
15 支持部材
S シャシフレーム

Claims (4)

  1. 車両のシャシに搭載されるとともにこのシャシに沿って車両前後方向に延びる一対のフレームと、
    車幅方向に延びるとともに前記一対のフレームの後端部を連結する筒状部材、及びこの筒状部材の両端に設けられ車幅方向外側で接地する接地部を有するアウトリガと、
    前記筒状部材の前方に配置され前記一対のフレームを連結する梁部材と、
    軸方向が車幅方向に平行な状態で外周面が前記筒状部材と梁部材とによって支持されて前記一対のフレーム間に搭載されるとともに、後方にコンクリートを貯留するホッパが配置され、このホッパに貯留されるコンクリートを吸引する円筒状のコンクリートポンプと、
    を備えていることを特徴とするコンクリートポンプの架装構造。
  2. 前記一対のフレームの後部には、前記ホッパが搭載されたホッパフレームが固定されている請求項1に記載のコンクリートポンプの架装構造。
  3. 前記ホッパフレームが、
    前記一対のフレームの後部から下方に延びる支持部材と、
    この支持部材の下部から後方へ延び、前記ホッパが搭載されたホッパフレーム本体と、を備えている請求項2に記載のコンクリートポンプの架装構造。
  4. 車両のシャシと、
    前記シャシに搭載されるとともにこのシャシに沿って車両前後方向に延びる一対のフレームと、
    車幅方向に延びるとともに前記一対のフレームの後端部を連結する筒状部材、及びこの筒状部材の両端に設けられ車幅方向外側で接地する接地部を有するアウトリガと、
    前記筒状部材の前方に配置され前記一対のフレームを連結する梁部材と、
    軸方向が車幅方向に平行な状態で外周面が前記筒状部材と梁部材とによって支持されて前記一対のフレーム間に搭載されるとともに、後方にコンクリートを貯留するホッパが配置され、このホッパに貯留されるコンクリートを吸引する円筒状のコンクリートポンプと、
    を備えていることを特徴とするコンクリートポンプ車。
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