JP2008006934A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】陸部の倒れ込みを十分に抑制してアイス性能を改善することができる空気入りタイヤを提供すること。
【解決手段】ブロック1に形成したサイプ10のサイプ内壁面1cに、踏面1aの法線方向NDに対して傾斜するとともに、サイプ10に対する凸条11a又は凹条11bのサイプ長手方向の長さの比L2/L1が0.25以上である第1凹凸列11と、その第1凹凸列11とは逆向きに傾斜した第2凹凸列12とを設け、ブロック1の倒れ込み抑制効果を十分に高めて、アイス路面での制動性能や耐偏摩耗性能を改善した。
【選択図】図2

Description

本発明は、少なくとも1本のサイプを形成した陸部を有するトレッドパターンを備えた空気入りタイヤに関し、特にスタッドレスタイヤとして有用である。
従来、スタッドレスタイヤには、ブロックやリブなどの陸部にサイプと呼ばれる切り込みが設けられており、このサイプによって摩擦係数が低い路面でもエッジ効果が発揮されるため、アイス路面での安定した走行が可能となる。かかるサイプとしては、深さ方向で形状が変化しない、いわゆる2次元サイプが知られており、サイプ内壁面が平坦な平面サイプや、図3に示すように凹凸列が踏面の法線方向NDに延びた波形サイプ20が実用化されている。
近年、エッジ効果を高めるためにサイプの本数は増加する傾向にあったが、サイプの本数を増やし過ぎると、エッジ数は増えるものの、陸部の剛性が低下して過度に倒れ込んでしまい、逆にエッジ効果が小さくなってアイス性能が低下するという問題が生じる。このため、サイプの形状を深さ方向で変化させて倒れ込みを抑制した、いわゆる3次元サイプが注目されている。
3次元サイプの形状としては種々のものが提案されており、例えば波形サイプの振幅を深さ方向で変えたもの(下記特許文献1参照)や、サイプ内壁面の凹凸列を踏面の法線方向に対して傾斜させたもの(下記特許文献2参照)が知られている。また、図4に示すサイプ30のように、サイプ内壁面の凹凸列をサイプ長手方向側に傾斜させてジグザグ状をなすもの(下記特許文献3、4参照)も存在する。これらは何れも、陸部が倒れ込む際に、斜め方向に延びたサイプ内壁面の凸条と凹条とが係合する作用によって、過度の倒れ込みを抑制するものである。
しかしながら、下記特許文献1記載のサイプでは、凹凸列を全体的に傾斜させることが難しく、係合作用が小さいという問題がある。また、下記特許文献2記載のサイプのように、凹凸列がサイプ内壁面内で一方向にのみ傾斜したものでは、その逆傾斜方向からの負荷に対して陸部が剪断的に変形し易く、これによりアイス性能や耐偏摩耗性能が十分に改善できないという問題がある。そして、下記特許文献3、4記載のサイプでは、凸条と凹条とが係合するための斜め成分が小さく、陸部の倒れ込みを十分に抑制するには更に改善する余地がある。
特開昭59−199306号公報 特開平10−258615号公報 特許第3504632号明細書 特開2006−27558号公報
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、陸部の倒れ込みを十分に抑制してアイス性能を改善することができる空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成できる。即ち、本発明の空気入りタイヤは、少なくとも1本のサイプを形成した陸部を有するトレッドパターンを備えた空気入りタイヤにおいて、前記サイプのサイプ内壁面には、踏面の法線方向に対して傾斜するとともに、サイプに対する凸条又は凹条のサイプ長手方向の長さの比が0.25以上である第1凹凸列と、その第1凹凸列とは逆向きに傾斜した第2凹凸列とが設けられていることを特徴とするものである。
本発明の空気入りタイヤによると、サイプのサイプ内壁面に、サイプに対する凸条又は凹条のサイプ長手方向の長さの比が0.25以上である第1凹凸列が設けられていることから、陸部が倒れ込む際に凸条と凹条とが係合するための斜め成分が大きくなり、陸部の倒れ込み抑制効果を十分に発揮して、アイス路面での制動性能や耐偏摩耗性能を改善することができる。また、そのサイプ内壁面に、第1凹凸列とは逆向きに傾斜した第2凹凸列が設けられていることから、陸部の剪断的な変形を抑えることができ、陸部の倒れ込みを適切に抑制してアイス性能を効果的に高めることができる。
上記において、サイプ深さをDとするとき、少なくとも踏面から0.15D〜0.9Dとなる中間部に、前記第1凹凸列及び前記第2凹凸列が設けられていることが好ましい。かかる構成により、第1凹凸列と第2凹凸列が設けられる領域を十分に確保して、陸部の倒れ込み抑制効果を適切に発揮することができ、アイス性能を確実に改善することができる。
上記において、前記中間部では、サイプ内壁面のサイプ長手方向の略中央に前記第1凹凸列が配置され、その両側の残部に前記第2凹凸列が配置されていることが好ましい。かかる構成により、比較的大きい斜め成分をサイプ内壁面の略中央に配置して、陸部の倒れ込み抑制効果をサイプ長手方向にバランス良く発揮することができるとともに、第2凹凸列によって陸部の剪断的な変形を十分に抑えることができ、アイス性能を適切に改善することができる。
上記において、前記中間部の踏面側となる踏面部及び底側となる底部の少なくとも一方が、深さ方向で形状が変化しない2次元サイプで形成されていることが好ましい。サイプの踏面部が2次元サイプで形成されていることにより、陸部が比較的倒れ込み易い摩耗初期状態において、斜め方向に延びる凹凸列が踏面に露出しないため、陸部片に鋭角部を形成することなく偏摩耗の発生を抑制することができる。また、サイプの底部が2次元サイプで形成されていることにより、サイプの溝底での局部的な応力集中を防いでクラック等の発生を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る空気入りタイヤの陸部の一例を示す斜視図であり、陸部としてのブロックの一部を拡大して示している。図2は、そのブロックに形成されたサイプの平面図とサイプ内壁面の正面図である。図中の「+」は凸条を、「−」は凹条を示しており、これらの凹凸はサイプの基準面F(振幅の中央を通る仮想面)を基準としている(前述した図3、4についても同じ。)。
本発明の空気入りタイヤは、少なくとも1本のサイプを形成した陸部を有するトレッドパターンを備えるものである。本実施形態では、図1に示すように、ブロック1に3本のサイプ10が形成された例を示す。サイプ10は、踏面1aにて波状に延在しており、そのサイプ長手方向がタイヤ幅方向WDに平行しつつ、その両端がブロック1の側壁面1bで開口した両側オープンサイプとして形成されている。
本実施形態では、図2に示すように、サイプ10のサイプ内壁面1cに、踏面1aの法線方向NDに対して傾斜した第1凹凸列11と、その第1凹凸列11とは逆向きに傾斜した第2凹凸列12とが設けられている。そして、サイプ10のサイプ長手方向の長さをL1、第1凹凸列11の凸条11a又は凹条11bのサイプ長手方向の長さをL2とするとき、サイプ10に対する凸条11a又は凹条11bのサイプ長手方向の長さの比L2/L1は、0.25以上に設定されている。なお、図示した長さL2は、凹条11bにおけるサイプ長手方向の長さとしている。
このため、凸条11aと凹条11bとが係合するための斜め成分が大きくなり、タイヤ周方向PDに沿った前後力が生じた際には、ブロック1の倒れ込み抑制効果を十分に発揮して、アイス路面での制動性能や耐偏摩耗性能を改善することができる。かかる第1凹凸列11においては、その逆傾斜方向からの負荷に対してブロック1が剪断的に変形し易い傾向にあるが、サイプ内壁面1cには第2凹凸列12が逆向きに設けられていることから、そのようなブロック1の剪断的な変形を抑えることができ、ブロック1の倒れ込みを適切に抑制してアイス性能を効果的に高めることができる。
L2/L1は、上述のように0.25以上に設定されるが、凸条11aと凹条11bとが係合するための斜め成分をより大きくする観点から、0.3以上であることが好ましく、0.4以上がより好ましい。なお、L2/L1が0.25未満であると、上記の斜め成分が小さくなることから、ブロック1の倒れ込み抑制効果が小さくなり、アイス性能の改善効果は小さい。
法線方向NDに対する第1凹凸列11の傾斜角度θ1は、10〜80度であることが好ましく、30〜60であることがより好ましい。θ1が10度未満であると、L2/L1を0.25以上に設定することが実質的に困難になる。また、θ1が80度を超えると、傾斜角度が大きくなりすぎて実質的に凹凸列を設定できない。
法線方向NDに対する第2凹凸列12の傾斜角度θ2は、10〜80度であることが好ましく、30〜60であることがより好ましい。また、θ2はθ1と略同じ角度(±10度)であることが好ましく、それによって第1凹凸列11とは逆傾斜方向からの負荷に対してブロック1の剪断的な変形を効果的に抑えることができる。
サイプ深さをDとし、踏面1aから0.15D〜0.9Dを中間部4、その踏面1a側を踏面部3、底側を底部5とするとき、本発明では、第1凹凸列11及び第2凹凸列12が少なくとも中間部4に設けられていることが好ましく、本実施形態では、第1凹凸列11及び第2凹凸列12が中間部4と底部5に設けられた例を示す。
中間部4は、その全域を第1凹凸列11及び第2凹凸列12に占められており、第1凹凸列11のサイプ長手方向の中央部は、サイプ内壁面1cのサイプ長手方向の中央部近傍に位置している。即ち、サイプ内壁面1cのサイプ長手方向の略中央に第1凹凸列11が配置されるとともに、その両側の残部に第2凹凸列12が配置されている。これにより最も大きい斜め成分がサイプ内壁面1cの略中央に配置され、ブロック1の倒れ込み抑制効果をサイプ長手方向にバランス良く発揮することができる
第2凹凸列12は、その凸条12a及び凹条12bが、第1凹凸列11の凸条11a又は凹条11bに交わるようにして延びており、凸条11a又は凹条11bと合わさって凸条又は凹条のv字部(又はy字部)を形成している。これにより、ブロック1の剪断的な変形がより効果的に抑えられ、旋回時のように横力がブロック1に生じた場合においても変形を抑制してアイス性能を確保することができる。かかる観点からも、θ2はθ1と略同じ角度であることが好ましく、本実施形態ではθ1=θ2=45度に設定されている。
本実施形態では、第1凹凸列11及び第2凹凸列12が底部5にも形成された例を示したが、この底部5を2次元サイプで形成した構成も、本発明の好ましい実施形態として挙げられる。特に、底部5を平面サイプで形成した場合には、サイプ10の溝底での局部的な応力集中を効果的に防いで、ブロック片のチャンクアウト(破断、脱落)を防止することができる。
踏面部3は、凹凸列が法線方向NDに沿って延びた波形サイプ(2次元サイプの一例)で形成されており、斜め方向に延びる凹凸列が踏面1aに露出していない。そのため、ブロック1が比較的倒れ込み易い摩耗初期状態において、ブロック片に鋭角部を形成することなく、優れた耐偏摩耗性能を発揮することができる。なお、サイプ10が踏面1aにて直線状に延在する場合に、踏面部3を平面サイプで形成してもよく、かかる構成は夏用タイヤとして有用になる。
第1凹凸列11及び第2凹凸列12は、踏面部3の凹凸列に同期して形成されている。即ち、中間部4の凸条11a及び凸条12aが踏面部3の凸条に連設され、同じく凹条11b及び凹条12bが踏面部3の凹条に連設されている。このサイプ内壁面1cは、図3に示す波形サイプ20の踏面部以外において、凹凸列の一部を第1凹凸列として傾斜させ、残部を第2凹凸列として逆向きに傾斜させたような形状になっている。
このように、本実施形態では、第1凹凸列11及び第2凹凸列12が踏面1aにおける波形状に準じたピッチで形成されている。かかる場合、凸条11aと凹条11bとが係合するための斜め成分の大きさを確保する観点から、踏面1aの波形状の波長λに対する長さL2の比L2/λは、1.2以上であることが好ましい。
第1凹凸列11の凸条11a及び凹条11bの太さTは0.5〜2.5mmが好ましく、これが0.5mmよりも小さいとブロック片の倒れ込みが大きくなる傾向にあり、2.5mmより大きいと凹凸列を十分に配置し難くなる傾向にある。また、第1凹凸列11の振幅(両側頂部の高さの和)は、1〜2mmが好ましい。第2凹凸列12の凸条12a及び凹条12bの太さ並びに振幅は、第1凹凸列11と同等であることが好ましいが、異なっていても構わない。
サイプ10の溝幅は、各部において同じ幅でも、多少異なっていてもよいが、十分なエッジ効果を発現する上で0.2〜0.7mmが好ましい。また、サイプ深さDは、主溝深さの30〜80%が好ましい。
トレッドパターンのブロック1以外の部分は何れのパターンでもよく、例えばブロック1の左右にブロックやリブを設けたものが例示される。ブロック1は、上述のような平面視矩形をなすものに限られず、平行四辺形、V字型、多角形又は曲線基調をなすものなど何れでもよい。
本発明では、陸部としてのブロックの代わりに、タイヤ周方向PDに沿って直線状又はジグザグ状に延びるリブを採用してもよく、そのリブに形成されたサイプのサイプ内壁面に、上記の如き凹凸列を設けることで、倒れ込み抑制効果を十分に発揮してアイス性能を改善することができる。
本発明では、ブロック1の倒れ込み抑制効果が大きいため、サイプ10の本数を増やしてサイプ密度を高めることで、エッジ数を増やしてエッジ効果を更に高めることができる。このような観点から本発明では、サイプ密度が0.05〜0.2mm/mmであることが好ましい。なお、サイプ密度とは、全サイプの長さの総和を踏面の面積で除した値である。
通常、1つのブロック又は1本のリブに対して複数本のサイプが形成されるが、隣接するサイプ同士は、同一形状でも異なる波形状、傾斜角度、凹凸の周期、振幅であってもよい。但し、加硫成型後の脱型性を良好にするうえで、隣接するサイプ同士が同一形状であることが好ましい。
本発明では、上記の如きサイプ構造を、トレッドパターン内の全ての陸部に対して適用することができるが、トレッドパターン内の一部の陸部に対してだけ適用しても構わない。
本発明の空気入りタイヤは、ブロックやリブなどの陸部に上記の如きサイプが形成されること以外は、通常の空気入りタイヤと同等であり、従来公知の材料、形状、構造、製法などが何れも本発明に採用できる。
本発明は、陸部の倒れ込み抑制効果が大きいことから、ブロック基調のトレッドパターンを備えたタイヤに有用であり、アイス性能を改善可能であることから、特にスタッドレスタイヤ(冬用タイヤ)として有用である。
[他の実施形態]
(1)本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であり、例えばサイプを片側オープンサイプやクローズドサイプで形成したり、第1凹凸列の本数を増やしたりしても構わない。また、第2凹凸列の凸条又は凹条のサイプ長手方向の長さは特に限られず、長さL2よりも短くなるものに限られない。
(2)前述の実施形態では、サイプ10の基準面Fが、踏面1aの法線に対して略平行になるように形成された例を示したが、本発明はこれに限られず、サイプの基準面が踏面の法線に対して若干(例えば15°以下)傾斜していても構わない。
(3)前述の実施形態では、サイプ長手方向がタイヤ幅方向に対して略平行になるように形成された例を示したが、本発明はこれに限られず、サイプ長手方向がタイヤ幅方向に対して傾斜していてもよく、その場合の傾斜角度は45°以内が好ましい。
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例等について説明する。なお、タイヤの各性能評価は、次のようにして行った。
(1)アイス制動性能
タイヤを実車(国産3000ccクラスのFRセダン)に装着し、1名乗車の荷重条件にてアイス路面を走行させ、速度40km/hで制動力をかけてABSを作動させた際の制動距離を指数で評価した。なお、評価は、従来品(比較例1)を100としたときの指数で示し、数値が大きいほどアイス制動性能が良好であることを示す。
(2)耐偏摩耗性能
舗装道路を8000km走行したときの段差摩耗量(摩耗によるサイプとサイプとの段差)を測定し、指数で評価した。なお、評価は従来品(比較例1)を100としたときの指数で示し、数値が大きいほど耐偏摩耗性能が良好であることを示す。
比較例1(従来品)
図3に示す波形サイプを有する正方形ブロック(縦30mm、横30mm、両側オープンサイプ)を全面(5列)に有するトレッドパターンを備えたラジアルタイヤ(サイズ205/65R15)を比較例1とした。なお、サイプ深さを8mm、溝幅を0.3mm、サイプ間隔を5mm、サイプ振幅を1.2mmとした。
比較例2
図4に示すサイプ30のように、サイプ長手方向側に傾斜してジグザグ状をなす凹凸列を設けたこと以外は、比較例1と同じであるラジアルタイヤを比較例2とした。なお、踏面の法線方向に対する凹凸列の傾斜角度を45度とした。
比較例3
図5に示すサイプ40のように、サイプ内壁面内で一方向にのみ傾斜した凹凸列を設けたこと以外は、比較例1と同じであるラジアルタイヤを比較例3とした。なお、踏面の法線方向に対する凹凸列の傾斜角度を45度とした。
実施例1、2
図2に示すような凹凸列を設けたこと以外は、比較例1と同じであるラジアルタイヤを実施例1、2とした。なお、L2/L1を実施例1では0.43、実施例2では0.57とした。また、実施例1ではθ1を45度、θ2を45度とし、実施例2ではθ1を53.1度、θ2を53.1度とした。
比較例4
L2/L1を0.1、θ1を13度、θ2を13度としたこと以外は、実施例1と同じであるラジアルタイヤを比較例4とした。各例の評価結果を表1に示す。
Figure 2008006934
表1から、実施例1、2では、アイス制動性能及び耐偏摩耗性能が比較例1〜4に比べて改善されており、サイプ内壁面に設けた第1凹凸列及び第2凹凸列によって、ブロックの倒れ込みを十分に抑制できていることが分かる。比較例3は、斜め成分の大きさは実施例1と変わらないものの、ブロックが剪断的に変形し易く、倒れ込み抑制効果が十分ではないためにアイス性能が大きく向上していない。
本発明の空気入りタイヤに係る陸部の一例を示す斜視図 本発明の空気入りタイヤに係るサイプの平面図とサイプ内壁面の正面図 従来の空気入りタイヤに係るサイプの平面図とサイプ内壁面の正面図 従来の空気入りタイヤに係るサイプの平面図とサイプ内壁面の正面図 従来の空気入りタイヤに係るサイプの平面図とサイプ内壁面の正面図
符号の説明
1 ブロック(陸部)
1a 踏面
1c サイプ内壁面
3 踏面部
4 中間部
5 底部
10 サイプ
11 第1凹凸列
11a 第1凹凸列の凸条
11b 第1凹凸列の凹条
12 第2凹凸列
12a 第2凹凸列の凸条
12b 第2凹凸列の凹条
D サイプ深さ
L1 サイプのサイプ長手方向の長さ
L2 第1凹凸列の凸条のサイプ長手方向の長さ
ND 踏面の法線方向

Claims (4)

  1. 少なくとも1本のサイプを形成した陸部を有するトレッドパターンを備えた空気入りタイヤにおいて、
    前記サイプのサイプ内壁面には、踏面の法線方向に対して傾斜するとともに、サイプに対する凸条又は凹条のサイプ長手方向の長さの比が0.25以上である第1凹凸列と、その第1凹凸列とは逆向きに傾斜した第2凹凸列とが設けられていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. サイプ深さをDとするとき、少なくとも踏面から0.15D〜0.9Dとなる中間部に、前記第1凹凸列及び前記第2凹凸列が設けられている請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記中間部では、サイプ内壁面のサイプ長手方向の略中央に前記第1凹凸列が配置され、その両側の残部に前記第2凹凸列が配置されている請求項2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記中間部の踏面側となる踏面部及び底側となる底部の少なくとも一方が、深さ方向で形状が変化しない2次元サイプで形成されている請求項2又は3記載の空気入りタイヤ。
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CN102883896A (zh) * 2010-05-10 2013-01-16 横滨橡胶株式会社 充气轮胎

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