JP2008005040A - 保守システム、並びに監視装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】無線によりデータの送受信が可能な端末装置と、前記端末装置と無線伝送によりデータの送受信を行う無線送受信装置であって、前記端末装置とこの無線送受信装置の間の無線伝送路における通信環境を変化させる要素である通信環境変動要素を測定するセンサを有する無線送受信装置と、この無線送受信装置から前記端末装置との無線通信の実行結果を示すデータである通信実行レポートと、センサから出力された通信環境変動要素の測定結果を示すデータである測定結果データに基づいて生成されたログを受け取り、このログに基づいて無線送受信装置と前記端末装置との間における通信障害の発生を判定し、判定の結果に基づいて通信障害に対応するための所定の処理を実行する監視サーバとを有する保守システム。
【選択図】図1
Description
本発明の第1の態様は、保守システムとして提案される。
この保守システムは、端末装置(例えば、無線ICタグ、無線LAN対応PC,無線SIPフォンなど)と、前記端末装置と無線伝送によりデータの送受信を行う無線送受信装置(例えば、リーダ/ライタ、アクセスポイントなど)であって、端末装置とこの無線送受信装置の間の無線伝送路における通信環境を変化させる要素である通信環境変動要素(例えば、ノイズ、温度、湿度、結露など)を測定するセンサを有する無線送受信装置と、この無線送受信装置から端末装置との無線通信の実行結果を示すデータである通信実行レポートと、センサから出力された通信環境変動要素の測定結果を示すデータである測定結果データに基づいて生成されたログを受け取り、このログに基づいて無線送受信装置と端末装置との間における通信障害の発生を判定し、判定の結果に基づいて通信障害に対応するための所定の処理を実行する監視サーバとを有することを特徴としている。
この監視サーバは、無線送受信装置(例えば、リーダ/ライタ、アクセスポイントなど)における無線通信の実行結果を示す通信実行レポートと、センサから出力された測定結果データとに基づいて生成されたログを各無線送受信装置から受け取り記憶するログ記憶部と、前記ログ記憶部に記憶されたログに基づいて、無線送受信装置と端末装置(例えば、無線ICタグ、無線LAN対応PC,無線SIPフォンなど)との間における通信障害の発生の判定を行うログ解析部と、前記ログ解析部の判定に基づいて、通信障害に対応するための所定の処理を実行する対応処理部とを有することを特徴としている。
図1は、本発明の一つの実施の形態である保守システムの構成例を示すブロック図であり、図2は、この保守システムの部分ブロック図であって、無線送受信装置を中心とした部分の拡大ブロック図である。以下、図1,2を参照しながら本実施の形態にかかる保守システムについて説明する。なお、ここにいう「保守システム」とは、データ伝送路の少なくとも一部を無線伝送により行うシステム(本保守システムによって保守されるシステム;「保守対象システム」と呼ぶ)において、無線伝送路における通信障害の発生を検出して、その通信障害の解消/除去を図るために所定の処理を実行するシステムである。
端末装置10は、無線送受信装置20との間で無線によりデータ伝送を行う装置である。端末装置10は、例えば、無線ICタグ、無線LANに接続可能な機能を有するパーソナルコンピュータ、無線IP電話端末(例えば、無線SIPフォン)、その他無線LANにより制御可能な家庭用電気機器(例えば、ネットワーク対応テレビ、冷蔵庫)などである。
無線送受信装置20は、端末装置10との間で無線伝送によるデータ送受信を行い、必要に応じて端末装置10から受信したデータを主装置やネットワークに送出し、又は主装置やネットワークから受け取ったデータを端末装置10に送信する。
無線通信部201は、送信データの変調、受信データの復調を行い、端末装置10との間で無線伝送によるデータ送受信を行う。また、無線通信部201は端末装置10との通信の実行状況を示すデータである通信実行レポートを出力する。例えば、無線通信部201は、端末装置10への呼び出しの実行時刻、その結果得た端末装置10からの応答受信状況などを通信実行レポートとして出力する。
図3に戻り、無線送受信装置20の説明を続ける。
環境測定部202は、センサ30が出力する測定結果データを時刻と対応付けて記憶する。センサ30は通信障害を発生させる要素を測定し、測定結果データを環境測定部202に出力する。通信障害を発生させる要素は、例えば以下のようなものがあげられる。
(1)ノイズ
(2)温度
(3)湿度
(4)結露
これら通信障害を発生させる要素を測定するセンサ30として、本実施の形態にかかる無線送受信装置20は、ノイズ測定装置、温度センサ、湿度センサ、結露センサの4種類のセンサ30を有している。なお、これらセンサ30は接続先の無線送受信装置20の通信領域内に設けられている。
ノイズは、無線送受信装置20が使用する周波数帯域ごとに測定することが好ましい。ノイズを上昇させる原因としては、例えば13.56MHz帯においては、電気設備でインバーターを持たせたものから電源ラインを通じて、或いは空中伝搬により発生するノイズ、パーソナルコンピュータなどの電子機器から発生するノイズ、短波放送の電波などである。950MHz帯においては、業務用の無線によるノイズ、携帯電話関連の機器によるノイズなどが原因となりうる。また、同じ周波数帯を使用する無線送受信装置20が近隣に設置されている場合、例えば、隣接する部屋やビル内に同種のリーダ/ライタ、アクセスポイントなどが設置されている場合、これらの無線送受信装置20が発する電波が飛び込んでくることにより、通信障害を発生させる要素となりうる。
図3に戻り、無線送受信装置20の構成の説明を続ける。
無線送受信装置20の構成要素の一つであるログ生成部203は、無線通信部201から出力された通信実行レポート300と、環境測定部202から出力される測定結果データ400とに基づいてログを生成し、監視サーバ40にログを渡す。図6に、ログ生成部203が生成するログの一例を示す。ログ500は、時刻(時刻帯を含む)ごとに一つのレコード501を有しており、各レコード501は、そのレコード501の時刻帯を格納する時刻フィールド502と、測定結果データに含まれる測定結果を格納するノイズフィールド503、温度フィールド504、湿度フィールド505、及び結露フィールド506を有すると共に、各チャネルについて応答状況を格納するチャネル1フィールド507、チャネル2フィールド509、チャネル3フィールド509からチャネル9フィールド510(チャネル4フィールドからチャネル8フィールドについては図略)を有している。
図1に戻り、監視サーバ40の説明をする。
監視サーバ40は、無線送受信装置20からログ500を受け取り、このログ500に基づいてその無線送受信装置20の通信領域における通信障害の発生の有無を監視し、通信障害に対応するための所定の処理を実行する装置である。
図7に示す監視サーバ40は、ログ記憶部401と、ログ記憶部401の記憶内容を参照するログ解析部402と、ログ解析部402によって参照される条件記憶部403と、ログ解析部402からの指令を受け取り、指令に応じて、通信障害を解消するための所定の処理を実行する対応処理部404とを有している。
図9は、監視サーバ40の動作例を示すタイミングチャートである。図9(A)は、あるセンサ30から出力される通信障害を発生させる要素の変化を示し、図9(B)は、無線通信部201から出力される通信状況の変化を示し、図9(C)は監視サーバ40の動作を示している。この例では、通信障害を発生させる要素及び通信状況がともに異常を示す値となると、条件記憶部403に記憶された条件が満たされるものとする。
レポート出力装置50は、保守対応処理の中の一処理である、レポート送信処理(S806)が実行されることにより監視サーバ40から送信されるレポートを出力する装置である。レポート出力装置50は、レポートの出力媒体をどのようなものにするかによって様々な装置とすることができる。印刷物としてレポートを受領することを希望する場合は、ファクス装置がレポート出力装置50となり、電子メールとしてレポートを受領することを希望する場合は、電子メールソフトウエアが搭載されたコンピュータがレポート出力装置50となり、Webサイト、電子掲示板などとしてレポートを受領(閲覧)することを希望する場合は、Webブラウザを搭載したコンピュータがレポート出力装置50となる。レポート出力装置50は、携帯電話やPDAなどの移動体通信端末であっても構わない。
保守側端末装置60は、保守対応処理の中の一処理である、保守作業実行者派遣処理(S809)が実行されることにより監視サーバ40から送信される保守要請メッセージを出力する装置である。保守側端末装置60は、保守要請メッセージの出力媒体をどのようなものにするかによって様々な装置とすることができる。印刷物として保守要請メッセージを受領することを希望する場合は、ファクス装置が保守側端末装置60となり、電子メールとして保守要請メッセージを受領することを希望する場合は、電子メールソフトウエアが搭載されたコンピュータが保守側端末装置60となり、Webサイト、電子掲示板などとして保守要請メッセージを受領(閲覧)することを希望する場合は、Webブラウザを搭載したコンピュータが保守側端末装置60となる。保守側端末装置60は、携帯電話やPDAなどの移動体通信端末であっても構わない。
通信網70は有線・無線、専用回線・交換回線を問わず、これに接続されている装置がそれぞれ目的とする装置に対しセッションを確立したときにその間での情報の送受を可能とするように作用する。通信網70は、インターネットのように、ゲートウエイを介して複数のネットワークが組み合わされて実現しても構わない。また、その接続についてもいわゆるバックボーンといわれる基幹線に直接接続せずとも、PPP接続などによって一時的に接続してあっても、セッションを確立したときにその間で情報の送受ができるようになっていれば構わない。なお、上記「通信網」は専用回線を固定的に張りめぐらせたような、交換機を用いない通信網も含むものとする。さらに、上記「通信網」はセキュリティ対策として所定の暗号化処理が施されているようにしてもよい。
次に、本保守システム1の動作例について、図10,図11を参照しながら説明する。図10は、本保守システム1の動作例を示すシーケンス図、図11は図10の続きの動作例を示すシーケンス図である。
監視サーバ40は、無線送受信装置20から受け取ったさらに新らしいログ500を解析して通信障害の解消を判定するログ解析処理を行う(S1015)。
本保守システム1によれば、無線伝送を利用するシステムにおいて、無線伝送における通信障害の発生、或いは発生の可能性を検出し、この検出結果に基づいて通信障害を解消するための対応を自動的にとることが可能となる。その結果、無線伝送を利用するシステムを使用する場合通信障害からの復帰を迅速に行うことができ、システムの停止を最小限に抑えて、信頼性を高めることが可能となる。
(1)上記実施の形態では、センサ30により検出可能な、通信障害を発生させる要素及び通信状況レポートに基づいて、通信障害の発生を判定したが、通信実行レポートにのみ基づいて通信障害の発生を判定するようにしてもよい。例えば、部屋に設置する机、パーティション、棚などの新規設置や場所の移動によって端末装置10と無線送受信装置20との通信状況が影響を受ける可能性があり、このような場合には、センサ30による測定結果データには何らかの変化も無いが、通信実行レポートには、通信障害の発生が示唆される。例えば、LBT(Listen Before Talk)機能を備えた無線送受信装置20において他のチャネルへの移行頻度の上昇、通信速度レートの低下などである。ログ解析部402がこのような変化をログから検出した場合に、センサ30による測定結果データに変化が無くとも、対応処理部404に指令を出し、保守対応処理を行わせるようにしてもよい。
10 …端末装置
20 …無線送受信装置
30 …センサ
40 …監視サーバ
50 …レポート出力装置
60 …保守側端末装置
401 …ログ記憶部
402 …ログ解析部
403 …条件記憶部
404 …対応処理部
Claims (8)
- 無線によりデータの送受信が可能な端末装置と、
前記端末装置と無線伝送によりデータの送受信を行う無線送受信装置であって、前記端末装置とこの無線送受信装置の間の無線伝送路における通信環境を変化させる要素である通信環境変動要素を測定するセンサを有する無線送受信装置と、
この無線送受信装置から前記端末装置との無線通信の実行結果を示すデータである通信実行レポートと、センサから出力された通信環境変動要素の測定結果を示すデータである測定結果データに基づいて生成されたログを受け取り、このログに基づいて無線送受信装置と端末装置との間における通信障害の発生を判定し、判定の結果に基づいて通信障害に対応するための所定の処理を実行する監視装置と
を有することを特徴とする保守システム。 - 前記所定の処理は、無線送受信装置に対して通信障害を解消するための調整を行わせるための遠隔操作処理であることを特徴とする、請求項1に記載の保守システム。
- 前記保守システムは、通信障害の発生を通知するためのレポート出力装置をさらに有しており、
前記所定の処理は、無線送受信装置に対応するレポート出力装置に通信障害を解消するためのレポートを送信する処理であることを特徴とする請求項1に記載の保守システム。 - 前記保守システムは、保守作業実行者を通信障害の発生した無線送受信装置の設置場所に向かわせるための保守要請メッセージを表示させる保守側端末装置をさらに有しており、
前記所定の処理は、通信障害を解消させるため保守作業実行者をその無線送受信装置の設置場所に向かわせるための保守要請メッセージを生成し、その保守要請メッセージを前記保守側端末装置に送信する処理である、ことを特徴とする請求項1に記載の保守システム。 - 無線送受信装置における無線通信の実行結果を示す通信実行レポートと、センサから出力された測定結果データとに基づいて生成されたログを各無線送受信装置から受け取り記憶するログ記憶部と、
前記ログ記憶部に記憶されたログに基づいて、無線送受信装置と端末装置との間における通信障害の発生の判定を行うログ解析部と、
前記ログ解析部の判定に基づいて、通信障害に対応するための所定の処理を実行する対応処理部と
を有する監視装置。 - 前記所定の処理は、無線送受信装置に対して通信障害を解消するための調整を行わせるための遠隔操作処理であることを特徴とする、請求項5に記載の監視装置。
- 前記所定の処理は、通信障害を解消するためのレポートを送信する処理であることを特徴とする請求項1に記載の監視装置。
- 前記所定の処理は、通信障害を解消させるため保守作業実行者をその無線送受信装置の設置場所に向かわせるための保守要請メッセージを生成し、その保守要請メッセージを送信する処理である、ことを特徴とする請求項5に記載の監視装置。
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