JP2008004753A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008004753A
JP2008004753A JP2006172648A JP2006172648A JP2008004753A JP 2008004753 A JP2008004753 A JP 2008004753A JP 2006172648 A JP2006172648 A JP 2006172648A JP 2006172648 A JP2006172648 A JP 2006172648A JP 2008004753 A JP2008004753 A JP 2008004753A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal charge
light
charge storage
signal
imaging device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2006172648A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Murayama
任 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2006172648A priority Critical patent/JP2008004753A/ja
Publication of JP2008004753A publication Critical patent/JP2008004753A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)

Abstract

【課題】単板構成にて、可視光とともに赤外光を効率よく受光することができる固体撮像装置を提供する。
【解決手段】第1および第2受光部11a,11bは、水平方向に交互に配列された第1および第2垂直CCD13a,13bの間に配設されている。第1受光部11aは、半導体層中に深さ方向に積層されたB信号電荷蓄積部およびR信号電荷蓄積部を備える。B信号電荷蓄積部は、その界面で青色(B)光を光電変換してB信号電荷を蓄積する。R信号電荷蓄積部は、その界面で赤色(R)光を光電変換してR信号電荷を蓄積する。第2受光部11bは、半導体層中に深さ方向に積層されたG信号電荷蓄積部およびIR信号電荷蓄積部を備える。G信号電荷蓄積部は、その界面で緑色(G)光を光電変換してG信号電荷を蓄積する。IR信号電荷蓄積部は、その界面で赤外(IR)光を光電変換してIR信号電荷を蓄積する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光電変換により撮像を行う固体撮像装置に関し、特に、CCD(charge coupled device)型の固体撮像装置に関する。
CCDイメージセンサに代表される従来の固体撮像装置には、カラー画像を得るために、可視光(波長:約380nm〜770nm)中の特定の波長帯の光を受光素子(フォトダイオード)に入射させるように、カラーフィルタ(例えば、赤、緑、青の3原色の光を透過させる原色カラーフィルタ)が設けられている。これにより、各受光素子からは、カラーフィルタに対応した色信号が出力され、これらの色信号を信号処理することでカラー画像が生成される。
しかし、カラーフィルタは、赤外光(波長:約800nm〜1500nm)に対してはある程度の透過性を有し、受光素子は、可視光だけでなく赤外光にも感度を有するため、カラーフィルタに入射した赤外光の一部は、受光素子によって受光されてしまう。このため、デジタルカメラなどでは、不要な赤外光を遮断するために、IR(Infrared)カットフィルタを固体撮像装置の入射面側に配設し、可視光のみをカラーフィルタに入射させるようにしている。
ところで、近年、固体撮像装置の用途が大きく広がり、固体撮像装置を、赤外光の受光センサとして積極的に利用する技術が出現している。下記の特許文献1,2には、発光部から赤外光を被写体に照射した後、被写体から反射されてくる反射光を、高速シャッタを介して固体撮像装置によって撮像することにより、被写体の距離情報を取得する技術が開示されている。特許文献1に記載の技術では、発光部からパルス状の赤外光を被写体に照射し、被写体距離に応じて遅延する各反射成分を受光することで、被写体の距離情報を取得している。一方、特許文献2に記載の技術では、赤外発光部からサイン波変調した赤外光を照射し、このサイン波に対して一定間隔で位相をずらした画像を取得することで被写体の距離情報を取得している。また、特許文献1,2では、可視光による通常の画像とともに、画像中の被写体の距離情報を取得することを目的としている。
米国特許第6057909号明細書 米国特許第6856355号明細書
しかしながら、上記の特許文献1,2に記載の技術では、赤外光の受光に用いられる固体撮像装置は、赤外光の受光のみを行うセンサとして構成されているため、可視光の通常画像を得るためには、通常の固体撮像装置が別途必要であるとともに、被写体光を可視光と赤外光とに分離し、各固体撮像装置へ導くためのプリズムなども必要である。可視光と赤外光とを1つの固体撮像装置で受光することが可能であれば、構成が簡素となり、装置全体のサイズやコスト面で有利となるが、そのような固体撮像装置は知られていない。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、単板構成にて、可視光とともに赤外光を効率よく受光することができる固体撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の固体撮像装置は、可視光の3原色のうちの第1色光を、界面に形成されるpn接合部で光電変換して第1信号電荷を蓄積する一導電型の第1信号電荷蓄積部、および、前記3原色のうちの第2色光を、界面に形成されるpn接合部で光電変換して第2信号電荷を蓄積する一導電型の第2信号電荷蓄積部が、反対導電型の半導体層中に深さ方向に積層されてなる第1受光部と、前記3原色のうちの第3色光を、界面に形成されるpn接合部で光電変換して第3信号電荷を蓄積する一導電型の第3信号電荷蓄積部、および、赤外光を、界面に形成されるpn接合部で光電変換して第4信号電荷を蓄積する一導電型の第4信号電荷蓄積部が、前記半導体層中に深さ方向に積層されてなる第2受光部と、前記第1および第2受光部のそれぞれに第1読み出し転送ゲートを介して接続され、前記第1信号電荷蓄積部から読み出し転送された第1信号電荷、および、前記第3信号電荷蓄積部から読み出し転送された第3信号電荷をそれぞれ垂直転送する第1垂直転送部と、前記第1および第2受光部のそれぞれに第2読み出し転送ゲートを介して接続され、前記第2信号電荷蓄積部から読み出し転送された第2信号電荷、および、前記第4信号電荷蓄積部から読み出し転送された第4信号電荷をそれぞれ垂直転送する第2垂直転送部と、前記第1および第2垂直転送部から各信号電荷を受け取り、水平転送を行う水平転送部と、前記水平転送部によって水平転送された各信号電荷を電荷量に応じた画素信号に変換して出力を行う信号出力部と、からなることを特徴とする。第1〜第3色光および赤外光は、その波長に応じて半導体層内に侵入する深さが異なり、その深さに合わせて、第1〜第3信号電荷蓄積部が形成されている。なお、一導電型とは、n型またはp型のいずれか一方の導電型であり、反対導電型とは、一導電型とは反対の導電型である。
本発明の固体撮像装置において、前記第1受光部には、前記第3色光および赤外光の入射を遮断するとともに、前記第1および第2色光を透過させる光学フィルタが設けられており、前記第2受光部には、前記第1および第2色光の入射を遮断するとともに、前記第3色光および赤外光を透過させる光学フィルタが設けられていることが好ましい。各光学フィルタは、光電変換に係わらない光成分を遮断する。
また、前記第1および第2受光部は、前記第1および第2垂直転送部に沿う垂直方向、および、前記水平転送部に沿う水平方向に、交互に複数配列されていることが好ましい。
また、前記第1および第2垂直転送部は、前記垂直方向に1列に並んだ前記第1および第2受光部を間に挟んで対向するように配置されていることが好ましい。また、前記第1および第2垂直転送部は、前記水平方向に交互に配列されていることが好ましい。
また、前記第1色光は青色光、前記第2色光は赤色光、前記第3色光は緑色光であることが好ましい。さらに、前記1〜第4信号電荷蓄積部の導電型はn型、前記半導体層の導電型はp型であり、前記第1〜第4信号電荷は電子であることが好ましい。
本発明の固体撮像素子は、単板構成にて、可視光とともに赤外光を効率よく受光することができる。また、第1〜第3色光および赤外光の各光成分は、第1受光部または第2受光部によって(つまり2画素に1つの割合で)受光されるため、通常のベイヤー配列などに比して画質を向上させることができる。また、第1および第2受光部に、光電変換に係わらない光成分を遮光する光学フィルタを設けることにより、色分離性能をさらに向上させることができる。
図1において、本発明に係わる固体撮像装置10は、第1および第2受光部11a,11b、第1および第2読み出し転送ゲート(以下、TGと略す)12a,12b、第1および第2垂直CCD13a,13b、水平CCD14、および出力アンプ15から構成された、インターライン転送方式のCCDイメージセンサである。
第1および第2受光部11a,11bは、垂直方向(A方向)および水平方向(B方向)に交互に並んでおり、それぞれ市松状に平面配列されている。詳しくは後述するが、第1受光部11aは、青色(B)光と赤色(R)光とを受光して光電変換を行い、B光によって生成されたB信号電荷と、R光によって生成されたR信号電荷とをそれぞれ蓄積する。また、第2受光部11bは、緑色(G)光と赤外(IR)光とを受光して光電変換を行い、G光によって生成されたG信号電荷と、IR光によって生成されたIR信号電荷とをそれぞれ蓄積する。なお、第1受光部11aには“B/R”、第2受光部11bには“G/IR”を付して示している。
また、第1および第2受光部11a,11bは、垂直方向に延び、水平方向に交互に配列された第1および第2垂直CCD13a,13bの間に配置されており、第1垂直CCD13aとの間には、TG12aが設けられており、第2垂直CCD13bとの間には、TG12bが設けられている。第1受光部11aからは、B信号電荷がTG12aを介して第1垂直CCD13aに読み出され、R信号電荷がTG12bを介して第2垂直CCD13bに読み出される。また、第2受光部11bからは、G信号電荷がTG12aを介して第1垂直CCD13aに読み出され、IR信号電荷がTG12bを介して第2垂直CCD13bに読み出される。
第1および第2垂直CCD13a,13bは、第1および第2TG12a,12bを介して第1および第2受光部11a,11bから読み出された信号電荷を、水平CCD14に向けて1行ずつ垂直転送を行う。第1および第2垂直CCD13a,13bの垂直転送は、4種の垂直転送電極に印加される垂直転送パルスにより、4相駆動によって制御される。この4種の垂直転送電極のうち、第1,第3相の垂直転送パルスが印加される垂直転送電極29a,29b(図2,3参照)は、第1および第2TG12a,12bの読み出し転送電極として兼用されている。
水平CCD14は、2種の水平転送電極により2相駆動され、第1および第2垂直CCD13a,13bから転送された1行分の信号電荷を、出力アンプ15に向けて水平転送する。出力アンプ15は、例えば、フローティング・ディフュージョン・アンプからなり、水平CCD14から転送された信号電荷を検出して電荷量に応じた電圧信号に変換し、各受光部11a,11bに対応した画素信号を時系列的に出力する。
なお、図1中の矩形領域16は、1つの画素(ピクセル)領域を示している。
図2は、図1のI−I線に沿う、第1受光部11aを含む画素の断面を示す。n型半導体基板(n型シリコン基板)20の表層には、pウェル層21が形成されており、pウェル層21の深部には、n型半導体層からなるR信号電荷蓄積部22が形成されている。R信号電荷蓄積部22は、遮光膜23の開口23a下に層状に広がっており、水平方向の一端は、屈曲して、pウェル層21の表面に達している。R信号電荷蓄積部22とpウェル層21との界面に形成されるpn接合部22aが、R光を光電変換してR信号電荷を生成するフォトダイオードとなっている。
pウェル層21内のR信号電荷蓄積部22にほぼ重なる位置の浅部には、R信号電荷蓄積部22とpウェル層21を介して離間したB信号電荷蓄積部24が形成されている。B信号電荷蓄積部24も同様に、遮光膜23の開口23a下に層状に広がっており、水平方向の一端は、屈曲して、pウェル層21の表面に達している。B信号電荷蓄積部24とpウェル層21との界面に形成されるpn接合部24aが、B光を光電変換してB信号電荷を生成するフォトダイオードとなっている。また、開口23a下のpウェル層21の表層には、暗電流成分の発生を抑制するために高濃度にp型不純物が注入されたp層25が形成されている。
R信号電荷蓄積部22およびB信号電荷蓄積部24の深さ方向の形成位置およびその厚さは、光電変換を行う光の波長に応じて決定されている。これは、シリコン基板(本実施形態ではpウェル層21)への光の侵入距離には、波長依存性があり、長波長の光ほど(つまり、B光よりR光のほうが)、より深く侵入することを利用している(侵入距離と波長との関係は、「米国特許5965875明細書」および「特表2002−513145号公報」に開示されている。)。
遮光膜23下のpウェル層21の表層には、n型半導体層からなる第1および第2チャネル26a,26bが形成されており、第1および第2チャネル26a,26bは、p型半導体層からなる画素分離部27によって分離されている。第1チャネル26aは、pウェル層21を介してB信号電荷蓄積部24と離間しており、この離間部分および第1チャネル26aの上方には、全面に形成された透明なゲート絶縁膜28を介して、第1相の垂直転送パルスが印加される垂直転送電極29aが形成されている。垂直転送電極29aは、水平方向(図1のB方向)に隣接する画素へも延在している。一方、第2チャネル26bは、pウェル層21を介してR信号電荷蓄積部22と離間しており、この離間部分および第2チャネル26bの上方には、同様に、ゲート絶縁膜28を介して垂直転送電極29aが形成されている。
第1チャネル26aは、垂直方向(図1のA方向)に延在しており、その上方に交差する垂直転送電極とによって、前述の第1垂直CCD13aを構成している。また、第1チャネル26aとB信号電荷蓄積部24との離間部分は、その上方の垂直転送電極29aとによって、前述の第1TG12aを構成している。B信号電荷蓄積部24のB信号電荷は、垂直転送電極29aに読み出し転送パルスが印加されると、上記離間部分を介して第1チャネル26aに転送され、垂直転送電極に印加される垂直転送パルスに応じて第1チャネル26a内を移動する。
同様に、第2チャネル26bは、垂直方向に延在しており、その上方に交差する垂直転送電極とによって、前述の第2垂直CCD13bを構成している。また、第2チャネル26bとR信号電荷蓄積部22との離間部分は、その上方の垂直転送電極29aとによって、前述の第2TG12bを構成している。R信号電荷蓄積部22のB信号電荷は、垂直転送電極29aに読み出し転送パルスが印加されると、上記離間部分を介して第2チャネル26bに転送され、垂直転送電極に印加される垂直転送パルスに応じて第2チャネル26b内を移動する。
遮光膜23は、層間絶縁膜30を介して、垂直転送電極上を覆っており、前述のフォトダイオードに光を入射させる開口23aが形成されている。遮光膜23および開口23aから露呈したゲート絶縁膜28の上には、透明絶縁体からなる平坦化層31が形成されている。平坦化層31の上には、波長に応じて選択的に光を透過させる分光層32が形成されている。
分光層32は、画素ごとに区分けされた複数種類の光学フィルタによって構成されており、本画素の平坦化層31上には、G光(波長:約500nm〜600nm)を遮断し、B光(波長:約400nm〜500nm)とR光(波長:約600nm〜700nm)とを透過させるマゼンタフィルタ32aと、IR光(波長:約800nm〜1500nm)を遮断し、可視光を透過させるIRカットフィルタ32bとが順に積層されている。そして、分光層32の上には、画素ごとに形成され、開口23a内へ光を集光するためのマイクロレンズ33が形成されている。
図3は、図1のII−II線に沿う、第2受光部11bを含む画素の断面を示す。この断面構造は、pウェル層21中の信号電荷蓄積部、垂直転送電極、および平坦化層31上のフィルタの構成以外は、図2の断面構造と同一であるため、上記と異なる点のみについて説明を行う。
開口23a下のpウェル層21中には、上記のR信号電荷蓄積部22およびB信号電荷蓄積部24と深さ方向の位置が異なる、IR信号電荷蓄積部34およびG信号電荷蓄積部35が形成されている。IR信号電荷蓄積部34は、R信号電荷蓄積部22より深い位置に形成されており、pウェル層21との界面に形成されるpn接合部34aが、IR光を光電変換してIR信号電荷を生成するフォトダイオードとなっている。また、G信号電荷蓄積部35は、B信号電荷蓄積部24より深く、R信号電荷蓄積部22より浅い位置に形成されており、pウェル層21との界面に形成されるpn接合部35aが、G光を光電変換してIR信号電荷を生成するフォトダイオードとなっている。
IR信号電荷蓄積部34とG信号電荷蓄積部35との位置関係は、R信号電荷蓄積部22とB信号電荷蓄積部24との位置関係と同様であり、開口23a下に層状に広がったIR信号電荷蓄積部34上のほぼ重なる位置に、G信号電荷蓄積部35が形成されている。各電荷蓄積部の深さ方向の形成位置およびその厚さは、前述した、シリコン基板(pウェル層21)の深さ方向への光の侵入距離と波長との関係から決定されている。
G信号電荷蓄積部35は、第1チャネル26a側の端部が屈曲してpウェル層21の表面に達しており、第1チャネル26aとpウェル層21を介して離間している。この離間部分は、ゲート絶縁膜28を介して上方に形成された、第3相の垂直転送パルスが印加される垂直転送電極29bとによって、第1TG12aを構成している。また、IR信号電荷蓄積部34は、第2チャネル26b側の端部が屈曲してpウェル層21の表面に達しており、第2チャネル26bとpウェル層21を介して離間している。この離間部分は、ゲート絶縁膜28を介して上方に形成された垂直転送電極29bとによって、第2TG12bを構成している。
そして、本画素の平坦化層31上には、B光(波長:約400nm〜500nm)とR光(波長:約600nm〜700nm)を遮断し、G光(波長:約500nm〜600nm)およびIR光(波長:約800nm〜1100nm)を透過させるグリーンフィルタ32cと、透明膜32dとが順に積層されており、透明膜32dの上には、マイクロレンズ33が形成されている。グリーンフィルタ32cは、前述のマゼンタフィルタ32aに隣接しており、透明膜32dは、前述のIRカットフィルタ32bに隣接している。透明膜32dは、透明樹脂やBPSG(Boro-phospho silicate glass)によって形成されるものであり、マイクロレンズ33下を平坦化するために設けられている。なお、透明膜32dを設けず、各フィルタ32a〜32cの厚さを調節することによって、マイクロレンズ33下の平坦化を行ってもよいし、また、マイクロレンズ33の下に、分光層32の上面全体を覆う平坦化層を別途設けてもよい。
図4は、図2のIII−IIIに沿う電位であり、B信号電荷とR信号電荷とが蓄積された状態を示している。また、図5は、図3のIV−IVに沿う電位であり、G信号電荷とIR信号電荷とが蓄積された状態を示している。このような電荷蓄積状態を維持するために、n型半導体基板20には、所定の基板電圧が印加されている。
次に、以上のように構成された固体撮像装置10の動作について説明する。固体撮像装置10に入射された光は、マイクロレンズ33により集光された後、分光層32によって分光される。第1受光部11aに入射した光は、マゼンタフィルタ32aとIRカットフィルタ32bとによりIR光およびG光が遮断され、B光およびR光が開口23a内へ導かれる。B光は、B信号電荷蓄積部24とpウェル層21との界面で光電変換され、生じた電子−正孔対のうち電子がB信号電荷としてB信号電荷蓄積部24に蓄積される。R光は、より深く侵入し、R信号電荷蓄積部22とpウェル層21との界面で光電変換され、生じた電子−正孔対のうち電子がR信号電荷としてR信号電荷蓄積部22に蓄積される。一方、第2受光部11bに入射した光は、グリーンフィルタ32cによって、B光およびR光が遮断され、G光およびIR光が開口23a内へ導かれる。G光は、G信号電荷蓄積部35とpウェル層21との界面で光電変換され、生じた電子−正孔対のうち電子がG信号電荷蓄積部35に蓄積される。IR光は、さらに深く侵入し、IR信号電荷蓄積部34とpウェル層21との界面で光電変換され、生じた電子−正孔対のうち電子がIR信号電荷としてIR信号電荷蓄積部34に蓄積される。
所定期間の間、上記の蓄積が行われた後、インターレース読み出しによって信号電荷の読み出しが行われ、転送が行われる。まず、垂直転送電極29aに読み出し転送パルスが印加され、奇数行に位置する第1および第2受光部11a,11bから、第1TG12aを介して第1垂直CCD13aにB信号電荷およびG信号電荷が読み出されるとともに、第2TG12bを介して第2垂直CCD13bにR信号電荷およびIR信号電荷が読み出される。次いで、各垂直転送電極に垂直転送パルスが印加され、第1および第2垂直CCD13a,13b中の信号電荷は、1行ずつ水平CCD14に転送され、水平CCD14に転送された各信号電荷は、水平転送されて、出力アンプ15により画素信号に変換されて外部出力される。奇数行の電荷転送および信号出力がすべて終了すると、続いて、垂直転送電極29bに読み出し転送パルスが印加され、偶数行に位置する第1および第2受光部11a,11bから、第1および第2垂直CCD13a,13bに各信号電荷が読み出され、読み出された信号電荷は、同様に、垂直・水平転送が行われた後、出力アンプ15により画素信号に変換されて外部出力される。
そして、外部装置にて、出力アンプ15から時系列順に出力された画素信号を、R,G,BとIRとに分類し、A/D変換や画素補間などの所定の信号処理を施すことにより通常の可視光の画像データとともに、赤外光の画像データを取得することができる。
以上説明したように、固体撮像装置10は、単板構成にて、可視光とともに赤外光を効率よく受光することができ、R,G,B,IRの各光成分は、2画素に1つの割合で受光されるため、通常のベイヤー配列などに比して画質がよい。また、固体撮像装置10は、シリコン基板(pウェル層21)内に積層された色検知構造のフォトダイオードにより、深さに応じた色の光を光電変換するとともに、その光電変換に係わる色以外の光を光学フィルタからなる分光層32によって遮断しているので、色分離性能が高い。
また、固体撮像装置10は、通常の画像撮影とともに被写体の距離情報を取得する撮影装置(前述の特許文献1または2に記載の撮影装置)に適用することにより、装置のコンパクト化および低コスト化を図ることができる。そして、この被写体の距離情報の抽出により、画像から人物のみを抽出して背景を入れ替えるといった、従来はクロマキー技術にて実施していた画像合成を、特別な設備を用意せずに通常の撮影と画像処理のみで容易に行うことができる。また、画像内の各部の距離情報を取得することにより、3次元画像の作成なども可能となる。
なお、上記実施形態では、第1および第2受光部11a,11bを全体として正方格子状に平面配列しているが、本発明はこれに限定されず、水平方向に隣接する受光部を垂直方向に半ピッチ(画素配列ピッチの半分)だけずらして配列した、いわゆるハニカム配列としてもよい。
また、上記実施形態では、信号電荷の読み出しを、インターレース読み出し方式によって行うように構成しているが、本発明はこれに限定されず、全画素読み出し方式を行い得るように構成してもよい。
また、上記実施形態では、光電変換によって生成される電子−正孔対のうち電子を信号電荷として扱うように、半導体基板内の各部の導電型を設定しているが、本発明はこれに限定されず、電子とは反対の極性の正孔を信号電荷として扱うように、半導体基板内の各部の導電型を、上記とは反対の導電型としてもよい。
本発明の固体撮像装置の構成を示す概略平面図である。 図1のI−I線に沿う断面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 図2のIII−III線に沿う信号電荷蓄積状態の電位を示す図である。 図3のIV−IV線に沿う信号電荷蓄積状態の電位を示す図である。
符号の説明
10 固体撮像装置
11a 第1受光部
11b 第2受光部
13a 第1CCD(第1垂直転送部)
13b 第2CCD(第2垂直転送部)
14 水平CCD(水平転送部)
15 出力アンプ(信号出力部)
20 n型半導体基板
21 pウェル層(半導体層)
22 R信号電荷蓄積部(第2信号電荷蓄積部)
22a pn接合部
24 B信号電荷蓄積部(第1信号電荷蓄積部)
24a pn接合部
26a 第1チャネル
26b 第2チャネル
32 分光層
32a マゼンタフィルタ
32b IRカットフィルタ
32c グリーンフィルタ
34 IR信号電荷蓄積部(第4信号電荷蓄積部)
34a pn接合部
35 G信号電荷蓄積部(第3信号電荷蓄積部)
35a pn接合部

Claims (7)

  1. 可視光の3原色のうちの第1色光を、界面に形成されるpn接合部で光電変換して第1信号電荷を蓄積する一導電型の第1信号電荷蓄積部、および、前記3原色のうちの第2色光を、界面に形成されるpn接合部で光電変換して第2信号電荷を蓄積する一導電型の第2信号電荷蓄積部が、反対導電型の半導体層中に深さ方向に積層されてなる第1受光部と、
    前記3原色のうちの第3色光を、界面に形成されるpn接合部で光電変換して第3信号電荷を蓄積する一導電型の第3信号電荷蓄積部、および、赤外光を、界面に形成されるpn接合部で光電変換して第4信号電荷を蓄積する一導電型の第4信号電荷蓄積部が、前記半導体層中に深さ方向に積層されてなる第2受光部と、
    前記第1および第2受光部のそれぞれに第1読み出し転送ゲートを介して接続され、前記第1信号電荷蓄積部から読み出し転送された第1信号電荷、および、前記第3信号電荷蓄積部から読み出し転送された第3信号電荷をそれぞれ垂直転送する第1垂直転送部と、
    前記第1および第2受光部のそれぞれに第2読み出し転送ゲートを介して接続され、前記第2信号電荷蓄積部から読み出し転送された第2信号電荷、および、前記第4信号電荷蓄積部から読み出し転送された第4信号電荷をそれぞれ垂直転送する第2垂直転送部と、
    前記第1および第2垂直転送部から各信号電荷を受け取り、水平転送を行う水平転送部と、
    前記水平転送部によって水平転送された各信号電荷を電荷量に応じた画素信号に変換して出力を行う信号出力部と、
    からなることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記第1受光部には、前記第3色光および赤外光の入射を遮断するとともに、前記第1および第2色光を透過させる光学フィルタが設けられており、前記第2受光部には、前記第1および第2色光の入射を遮断するとともに、前記第3色光および赤外光を透過させる光学フィルタが設けられていることを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記第1および第2受光部は、前記第1および第2垂直転送部に沿う垂直方向、および、前記水平転送部に沿う水平方向に、交互に複数配列されていることを特徴とする請求項1または2記載の固体撮像装置。
  4. 前記第1および第2垂直転送部は、前記垂直方向に1列に並んだ前記第1および第2受光部を間に挟んで対向するように配置されていることを特徴とする請求項3記載の固体撮像装置。
  5. 前記第1および第2垂直転送部は、前記水平方向に交互に配列されていることを特徴とする請求項4記載の固体撮像装置。
  6. 前記第1色光は青色光、前記第2色光は赤色光、前記第3色光は緑色光であることを特徴とする請求項1ないし5記載の固体撮像装置。
  7. 前記1〜第4信号電荷蓄積部の導電型はn型、前記半導体層の導電型はp型であり、前記第1〜第4信号電荷は電子であることを特徴とする請求項1ないし6記載の固体撮像装置。
JP2006172648A 2006-06-22 2006-06-22 固体撮像装置 Abandoned JP2008004753A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006172648A JP2008004753A (ja) 2006-06-22 2006-06-22 固体撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006172648A JP2008004753A (ja) 2006-06-22 2006-06-22 固体撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008004753A true JP2008004753A (ja) 2008-01-10

Family

ID=39008894

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006172648A Abandoned JP2008004753A (ja) 2006-06-22 2006-06-22 固体撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008004753A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013143738A (ja) * 2012-01-12 2013-07-22 Toshiba Corp 固体撮像装置
JP7373346B2 (ja) 2018-10-01 2023-11-02 フォベオン・インコーポレーテッド 垂直検知器画素センサのためのサブサンプルされた色チャンネル読み出し配線

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004273952A (ja) * 2003-03-11 2004-09-30 Fuji Film Microdevices Co Ltd Ccd型カラー固体撮像装置
JP2006332602A (ja) * 2005-05-25 2006-12-07 Samsung Electro Mech Co Ltd 半導体感光デバイス用イメージセンサー及びこれを用いたイメージセンサー処理装置。

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004273952A (ja) * 2003-03-11 2004-09-30 Fuji Film Microdevices Co Ltd Ccd型カラー固体撮像装置
JP2006332602A (ja) * 2005-05-25 2006-12-07 Samsung Electro Mech Co Ltd 半導体感光デバイス用イメージセンサー及びこれを用いたイメージセンサー処理装置。

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013143738A (ja) * 2012-01-12 2013-07-22 Toshiba Corp 固体撮像装置
JP7373346B2 (ja) 2018-10-01 2023-11-02 フォベオン・インコーポレーテッド 垂直検知器画素センサのためのサブサンプルされた色チャンネル読み出し配線

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7667750B2 (en) Photoelectric-conversion-layer-stack-type color solid-state imaging device
KR102577844B1 (ko) 이미지 센서
JP4384198B2 (ja) 固体撮像装置およびその製造方法、電子情報機器
CN101866939B (zh) 用于高分辨率cmos图像传感器的堆叠式像素
US7218347B2 (en) Photoelectric conversion element and solid-state image sensing device using the same
JP4695550B2 (ja) 固体撮像装置およびその駆動方法
WO2015115147A1 (ja) 固体撮像素子、固体撮像素子の駆動方法、固体撮像素子の製造方法および電子機器
JP5661201B2 (ja) 固体撮像装置
JP2015076569A (ja) 撮像装置およびその製造方法ならびに電子機器
JP2016127264A (ja) 固体撮像素子およびその製造方法、並びに電子機器
JP2009026808A (ja) 固体撮像装置
TW201336302A (zh) 固體攝像元件及照相機系統
JP2008227250A (ja) 複合型固体撮像素子
JP2016058818A (ja) 撮像装置及び撮像システム
JP2009081169A (ja) 固体撮像素子
JP2010245100A (ja) 固体撮像素子
TW201232801A (en) Solid-state imaging device and manufacturing method thereof
JP4404561B2 (ja) Mos型カラー固体撮像装置
US20110001207A1 (en) Solid state image sensor and manufacturing method thereof
JP5677238B2 (ja) 固体撮像装置
JP2007194488A (ja) 固体撮像装置
JP4070639B2 (ja) Ccd型カラー固体撮像装置
JP4763424B2 (ja) 固体撮像素子の駆動方法
JP2005151077A (ja) 2板式カラー固体撮像装置及びデジタルカメラ
JP2008004753A (ja) 固体撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110706

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20110714