JP2008004538A - 燃料電池システムおよびその運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】確実に定常運転に移行できかつ利便性を維持できる、燃料電池システムおよびその運転方法を提供する。
【解決手段】燃料電池システム100は、セルスタック102、二次電池126、CPU158を含むコントローラ142、メインスイッチ148および停止ボタン30bを備える。CPU158は、メインスイッチ148がオフされた後、停止ボタン30bからの発電停止指示がなければ二次電池126の蓄電率が第1閾値以上になるまでセルスタック102の発電を継続してから停止させる。蓄電率が第2閾値以上かつ第1閾値未満であれば、停止ボタン30bからの発電停止指示に応じてセルスタック102の発電を停止させる。蓄電率が第2閾値未満であれば、停止ボタン30bから通常の発電停止指示が与えられても、セルスタック102の発電を継続させ、蓄電率が第2閾値以上になるまで二次電池126を充電させる。
【選択図】図3

Description

この発明は燃料電池システムおよびその運転方法に関し、より特定的には、運転停止指示後であっても二次電池の充電が完了していなければ燃料電池の発電を継続させて二次電池を充電する燃料電池システムおよびその運転方法に関する。
輸送機器や電子機器に搭載される燃料電池システムでは、二次電池からの電力によって補機類を駆動させ燃料電池に発電を開始させる。このような燃料電池システムでは、次回の運転において定常的に発電可能な定常運転に確実に移行するために、運転停止指示後であっても二次電池の蓄電量が閾値未満であれば燃料電池の発電を継続させて二次電池を充電するといったことが行われている。
この種の従来技術の一例として、たとえば特許文献1には、運転停止指示後の充電中であっても強制的に燃料電池の発電を停止させる技術が開示されている。このように燃料電池の発電ひいては二次電池への充電を停止させることによって、運転停止指示後に充電完了まで待機する必要がなく、オペレータにとっての利便性を向上させることができる。
特開2004−227832号公報
しかし、特許文献1の技術では、運転停止指示後の充電を途中で停止可能であるので、次回の運転において燃料電池の出力によって消費電力を賄うまでに二次電池の蓄電量が尽きてしまうおそれがあった。ひいては、燃料電池の発電を継続できず、定常運転に移行する前に燃料電池システムが停止してしまうおそれがあった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、確実に定常運転に移行できかつ利便性を維持できる、燃料電池システムおよびその運転方法を提供することである。
上述の目的を達成するために、燃料電池、燃料電池によって充電される二次電池、二次電池の充電状態を検出する充電状態検出手段、燃料電池の発電開始後、充電状態検出手段による検出結果が第1閾値以上になるまで燃料電池の発電を継続してから停止させる制御手段、および燃料電池の発電を停止させるための指示手段を備え、制御手段は、充電状態検出手段による検出結果が第1閾値未満かつ第2閾値以上である場合、指示手段からの発電停止指示に基づいて燃料電池の発電を停止させる、燃料電池システムが提供される。
また、燃料電池によって充電される二次電池を含む燃料電池システムの運転方法であって、指示手段からの発電停止指示がなければ二次電池の充電状態の検出結果が第1閾値以上になるまで二次電池を充電してから燃料電池の発電を停止させ、二次電池の充電状態の検出結果が第1閾値未満かつ第2閾値以上であれば指示手段からの発電停止指示に応じて燃料電池の発電を停止させる、燃料電池システムの運転方法が提供される。
上述の発明では、指示手段からの発電停止指示がなければ二次電池の充電状態の検出結果が第1閾値以上になるまで二次電池を充電してから燃料電池の発電を停止させる。また、二次電池の充電状態の検出結果が、第2閾値(次回の運転において運転開始から充放電が平衡するまでに二次電池に必要な蓄電量に対応し第1閾値より小さい値)以上かつ第1閾値未満であれば、指示手段からの発電停止指示に応じて燃料電池の発電が停止される。このように充電を途中で停止できるので、オペレータにとっての利便性を維持できる。さらに、二次電池の充電状態の検出結果が第2閾値未満であれば、指示手段から通常の(すなわち、充電状態の検出結果が第2閾値以上かつ第1閾値未満のときと同様の)発電停止指示が与えられても、燃料電池の発電を継続させ、充電状態が第2閾値以上になるまで二次電池を充電させる。したがって、次回の運転において確実に定常運転に移行できる。
好ましくは、燃料電池システムが二次電池を充電するための外部電源に接続されたか否かを判定する判定手段をさらに含み、制御手段は、判定手段によって外部電源が燃料電池システムに接続されたと判定された場合燃料電池の発電を停止させる。この場合、燃料電池システムが外部電源に接続されると燃料電池の発電が停止され、外部電源からの電力によって二次電池が充電される。このように外部電源による充電を優先させることによって、燃料電池への燃料の補給量を減少させることができ、燃料を節約できる。
また好ましくは、制御手段は、判定手段によって外部電源が燃料電池システムに接続されたと判定されており、かつ蓄電量検出手段による検出結果が第1閾値未満かつ第2閾値以上である場合、燃料電池の発電を停止させる。このようにすれば、停電などによって外部からの充電ができなくなった場合でも次回の始動性を確保できる。
さらに好ましくは、運転開始から二次電池の充放電が平衡するまでに二次電池に必要な蓄電量に関する情報に基づいて第2閾値を設定する設定手段を含む。この場合、運転の度に第2閾値を設定可能であるので、次回の運転において実際に二次電池に必要な蓄電量を精度よく設定でき、今回の運転において的確なタイミングで指示手段からの指示に応じて燃料電池の発電を停止できる。
燃料電池の出力が大きいほど早く燃料電池の出力のみによって燃料電池システムの駆動に必要な電力を賄うことができる。したがって、次回の運転において運転開始から充放電が平衡するまでに二次電池に必要な蓄電量は、燃料電池の出力が大きければ少なく、燃料電池の出力が小さければ多くなる。この発明では好ましくは、燃料電池の出力に関する情報を検出する出力情報検出手段をさらに含み、必要な蓄電量に関する情報は、出力情報検出手段によって検出される燃料電池の出力に関する情報を含む。この場合、燃料電池の出力に関する情報を用いて第2閾値が設定される。このように燃料電池の出力に関する情報を用いて第2閾値を設定することによって、燃料電池の出力特性に対応した適正な第2閾値を設定できる。
燃料電池の温度がある程度上昇するまでは燃料電池から十分な電力を取り出すことができない。したがって、次回の運転において運転開始から充放電が平衡するまでに二次電池に必要な蓄電量は、外気温度が高ければ少なく、外気温度が低ければ多くなる。この発明では好ましくは、外気温度を検出する外気温度検出手段をさらに含み、必要な蓄電量に関する情報は、外気温度検出手段によって検出される外気温度を含む。この場合、外気温度を用いて第2閾値が設定される。このように外気温度を用いて第2閾値を設定することによって、今回の運転時と次回の運転時との外気温度の差が小さければ外部環境に対応した適正な第2閾値を設定できる。
発電開始から二次電池の充放電が平衡するまでの経過時間が長いほど、二次電池の充放電が平衡するまでに燃料電池システムによって消費される電力量も多くなる。したがって、次回の運転において運転開始から充放電が平衡するまでに二次電池に必要な蓄電量は、経過時間が長ければ多く、経過時間が短ければ少なくなる。この発明では好ましくは、発電開始から二次電池の充放電が平衡するまでの経過時間を計測する計時手段をさらに含み、必要な蓄電量に関する情報は、計時手段によって計測される経過時間を含む。この場合、経過時間を用いて第2閾値が設定される。このように経過時間を用いて第2閾値を設定することによって、簡単に適正な第2閾値を設定できる。
好ましくは、燃料電池の発電を指示手段からの発電停止指示に応じて停止可能か否かを報知する報知手段をさらに含む。この場合、燃料電池の発電を指示手段からの発電停止指示に応じて停止可能か否かをオペレータに報知することによって、オペレータの待機時間を短縮できる。
輸送機器は外部から電力供給が可能な場所で停止されるとは限らない。この発明によれば次回の運転において確実に定常運転に移行できかつ利便性を維持できるので、この発明は輸送機器に好適に用いられる。
この発明によれば、確実に定常運転に移行できかつ利便性を維持できる。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。ここでは、この発明の燃料電池システム100を、輸送機器の一例である自動二輪車10に搭載した場合について説明する。
まず、自動二輪車10について説明する。この発明の実施の形態における左右、前後、上下とは、自動二輪車10のシートにドライバーがそのハンドル24に向かって着座した状態を基準とした左右、前後、上下を意味する。
図1を参照して、自動二輪車10は車体フレーム12を有する。車体フレーム12は、ヘッドパイプ14、ヘッドパイプ14から後方へ斜め下方に延びる縦断面I字型のフロントフレーム16、フロントフレーム16の後端部に連結されかつ後方へ斜め上方に立ち上がるリヤフレーム18、およびリヤフレーム18の上端部に取り付けられるシートレール20を備えている。
フロントフレーム16は、上下方向に幅を有して後方へ斜め下方に延びかつ左右方向に対して直交する板状部材16aと、それぞれ板状部材16aの上端縁および下端縁に形成されかつ左右方向に幅を有して後方へ斜め下方に延びるフランジ部16bおよび16cと、板状部材16aの両表面に突設される補強リブ16dとを備えている。補強リブ16dは、フランジ部16bおよび16cと共に板状部材16aの両表面を区画して、後述する燃料電池システム100の構成部材を収納する収納スペースを形成している。
一方、リヤフレーム18は、それぞれ前後方向に幅を有して後方へ斜め上方に延びかつフロントフレーム16の後端部を挟むように左右に配置される一対の板状部材を含む。なお、図1には、リヤフレーム18の左側の板状部材が示されている。
ヘッドパイプ14内には、車体方向変更用のステアリング軸22が回動自在に挿通されている。ステアリング軸22の上端にはハンドル24が固定されたハンドル支持部26が取り付けられている。ハンドル支持部26の上端には表示操作部28が配置されている。
図3をも参照して、表示操作部28は、自動二輪車10を駆動する電動モータ44(後述)の各種データを計測表示するためのメータ28a、走行状態等の各種情報提供用のたとえば液晶ディスプレイ等で構成される表示部28b、および各種指示や各種情報入力用の入力部28cを一体的に設けたものである。入力部28cには、リレー176を切り替えることで電動モータ44等の外部負荷とセルスタック102および二次電池126とを接続するための始動ボタン30a、運転停止指示後にセルスタック102の発電停止を指示するための停止ボタン30b、および停止ボタン30bを点灯させるためのバックライト30cが設けられている。
また、図1に示すように、ステアリング軸22の下端には左右一対のフロントフォーク32が取り付けられており、フロントフォーク32それぞれの下端には、前輪34が前車軸36を介して取り付けられている。前輪34は、フロントフォーク32によって緩衝懸架された状態で前車軸36によって回転自在に軸支されている。
一方、リヤフレーム18の上端部には、前後方向に延びるフレーム状のシートレール20がたとえば溶接によって固設されている。シートレール20上には図示しないシートが開閉自在に設けられている。
また、リヤフレーム18の下端部には、スイングアーム(リヤアーム)38がピボット軸40を介して揺動自在に支持されている。スイングアーム38の後端部38aには、後輪42に連結されかつ後輪42を回転駆動させるためのたとえばアキシャルギャップ型の電動モータ44が内蔵されている。また、スイングアーム38には、電動モータ44に電気的に接続される駆動ユニット46が内蔵されている。駆動ユニット46は、電動モータ44の回転駆動を制御するためのコントローラ48、および二次電池126(後述)の蓄電量を検出する蓄電量検出器50を含む。スイングアーム38および後輪42は、図示しないリヤクッションによってリヤフレーム18に対して緩衝懸架されている。
このような自動二輪車10には、車体フレーム12に沿って燃料電池システム100の構成部材が配置されている。燃料電池システム100は、電動モータ44や補機類等を駆動するための電気エネルギを生成する。
以下、図1および図2を参照して、燃料電池システム100について説明する。
燃料電池システム100は、メタノール(メタノール水溶液)を改質せずにダイレクトに電気エネルギの生成(発電)に利用する直接メタノール型燃料電池システムである。
燃料電池システム100は、燃料電池セルスタック(以下、単にセルスタックという)102を含む。図1に示すように、セルスタック102は、フランジ部16cから吊るされ、フロントフレーム16の下方に配置されている。
図2に示すように、セルスタック102は、メタノールに基づく水素イオンと酸素との電気化学反応によって発電できる燃料電池(燃料電池セル)104を、セパレータ106を挟んで複数個積層(スタック)して構成されている。セルスタック102を構成する各燃料電池104は、固体高分子膜等から構成される電解質膜104aと、電解質膜104aを挟んで互いに対向するアノード(燃料極)104bおよびカソード(空気極)104cとを含む。アノード104bおよびカソード104cはそれぞれ、電解質膜104a側に設けられる白金触媒層を含む。
また、図1に示すように、フロントフレーム16の下方でありかつセルスタック102の上方には、ラジエータユニット108が配置されている。ラジエータユニット108は、その前面が下向きに配置され、走行時に風を十分に受けることができる。
図2に示すように、ラジエータユニット108は、水溶液用のラジエータ108aと気液分離用のラジエータ108bとを一体的に設けたものである。ラジエータユニット108の裏面側には、ラジエータ108aを冷却するためのファン110と、ラジエータ108bを冷却するためのファン112(図3参照)とが設けられている。なお、図1においては、ラジエータ108aと108bとが左右に配置されているものとし、左側のラジエータ108aを冷却するためのファン110が示されている。
また、リヤフレーム18の一対の板状部材の間には、上方から順に燃料タンク114、水溶液タンク116および水タンク118が配置されている。
燃料タンク114は、シートレール20の下側に配置され、シートレール20の後端部に取り付けられている。燃料タンク114は、セルスタック102の電気化学反応の燃料となる高濃度(たとえば、メタノールを約50wt%含む)のメタノール燃料(高濃度メタノール水溶液)を収容している。燃料タンク114にはレベルセンサ120が装着され、燃料タンク114内のメタノール燃料の液面の高さが検出される。
また、水溶液タンク116は、燃料タンク114の下側に配置され、リヤフレーム18に取り付けられている。水溶液タンク116は、燃料タンク114からのメタノール燃料をセルスタック102の電気化学反応に適した濃度(たとえば、メタノールを約3wt%含む)に希釈したメタノール水溶液を収容している。水溶液タンク116にはレベルセンサ122が装着され、水溶液タンク116内のメタノール水溶液の液面の高さが検出される。
水タンク118は、セルスタック102の後側に配置され、リヤフレーム18に取り付けられている。水タンク118にはレベルセンサ124が装着され、水タンク118内の水面の高さが検出される。
また、燃料タンク114の前側でありかつフロントフレーム16のフランジ部16bの上側には、二次電池126が配置されている。二次電池126は、セルスタック102からの電力を蓄え、コントローラ142(後述)の指令に応じて電気構成部材に電力を供給する。
二次電池126の上側かつシートレール20の下側には、燃料ポンプ128が配置されている。また、燃料タンク114の前側かつ二次電池126の後方斜め上側には、キャッチタンク130が配置されている。
また、フロントフレーム16とセルスタック102とラジエータユニット108とによって囲まれた空間には、気体に含まれる塵等の異物を除去するためのエアフィルタ132が配置され、エアフィルタ132の後方斜め下側には水溶液フィルタ134が配置されている。
また、フロントフレーム16の左側の収納スペースには、水溶液ポンプ136およびエアポンプ138が収納されている。エアポンプ138の左側にはエアチャンバ140が配置されている。
また、フロントフレーム16の右側の収納スペースには、コントローラ142、防錆用バルブ144および水ポンプ146が配置されている。
さらに、フロントフレーム16には、フロントフレーム16の収納スペースを右側から左側に貫通するようにメインスイッチ148が設けられている。メインスイッチ148がオンされることによってコントローラ142に運転開始指示が与えられ、メインスイッチ148がオフされることによってコントローラ142に運転停止指示が与えられる。
図2に示すように、燃料タンク114と燃料ポンプ128とはパイプP1によって連通され、燃料ポンプ128と水溶液タンク116とはパイプP2によって連通され、水溶液タンク116と水溶液ポンプ136とはパイプP3によって連通され、水溶液ポンプ136と水溶液フィルタ134とはパイプP4によって連通され、水溶液フィルタ134とセルスタック102とはパイプP5によって連通されている。パイプP5はセルスタック102のアノード入口I1に接続され、水溶液ポンプ136を駆動させることによってセルスタック102にメタノール水溶液が供給される。セルスタック102のアノード入口I1付近にはメタノール水溶液の温度を検出する温度センサ150が設けられている。温度センサ150がセルスタック102内を流れるメタノール水溶液の温度を検出することによって、セルスタック102の温度を検出できる。
セルスタック102と水溶液用のラジエータ108aとはパイプP6によって連通され、ラジエータ108aと水溶液タンク116とはパイプP7によって連通されている。パイプP6はセルスタック102のアノード出口I2に接続されている。
上述したパイプP1〜P7は主として燃料の流路となる。
また、エアフィルタ132とエアチャンバ140とはパイプP8によって連通され、エアチャンバ140とエアポンプ138とはパイプP9によって連通され、エアポンプ138と防錆用バルブ144とはパイプP10によって連通され、防錆用バルブ144とセルスタック102とはパイプP11によって連通されている。パイプP11はセルスタック102のカソード入口I3に接続されている。燃料電池システム100の発電時には防錆用バルブ144を開いておき、その状態でエアポンプ138を駆動させることによって、酸素を含む空気が外部から吸入される。防錆用バルブ144は、燃料電池システム100の停止時には閉じられており、エアポンプ138への水蒸気の逆流を防ぎエアポンプ138の錆を防止する。エアフィルタ132付近には、外気温度を検出する外気温度センサ152が設けられている。
セルスタック102と気液分離用のラジエータ108bとはパイプP12によって連通され、ラジエータ108bと水タンク118とはパイプP13によって連通され、水タンク118にはパイプ(排気管)P14が設けられている。
上述したパイプP8〜P14は主として酸化剤の流路となる。
さらに、水タンク118と水ポンプ146とはパイプP15によって連通され、水ポンプ146と水溶液タンク116とはパイプP16によって連通されている。
上述したパイプP15,16は水の流路となる。
また、パイプP4には、パイプP4を流れるメタノール水溶液の一部が流入するようにパイプP17が接続される。パイプP17には、メタノール水溶液のメタノール濃度(メタノール水溶液におけるメタノールの割合)を検出するために超音波センサ154が取り付けられている。超音波センサ154は、メタノール濃度に応じて超音波の伝播速度が変化することを利用してメタノール濃度を検出するために用いられる。超音波センサ154は、パイプP17内での超音伝播速度を検出し、その伝播速度を電圧値に変換して物理的な濃度情報とする。コントローラ142は、その濃度情報に基づいて、パイプP17内のメタノール水溶液のメタノール濃度を検出する。
パイプP17には検出用バルブ156が接続され、検出用バルブ156と水溶液タンク116とはパイプP18によって連通されている。メタノール濃度の検出時には検出用バルブ156が閉じられ、パイプP17内でのメタノール水溶液の流れが止められる。メタノール濃度の検出後、検出用バルブ156が開けられ、濃度検出済みのメタノール水溶液が水溶液タンク116に戻される。
上述したパイプP17,P18は主として濃度検出用の流路となる。
さらに、水溶液タンク116とキャッチタンク130とはパイプP19,P20によって連通され、キャッチタンク130とエアチャンバ140とはパイプP21によって連通されている。
上述したパイプP19〜P21は主として燃料処理用の流路となる。
ついで、図3を参照して、燃料電池システム100の電気的構成について説明する。
燃料電池システム100のコントローラ142は、必要な演算を行い燃料電池システム100の動作を制御するためのCPU158、CPU158にクロックを与えるクロック回路160、燃料電池システム100の動作を制御するためのプログラムやデータおよび演算データ等を格納するための、たとえばEEPROMからなるメモリ162、外部負荷にセルスタック102を接続するための電気回路164における電圧を検出するための電圧検出回路166、燃料電池104ひいてはセルスタック102を流れる電流を検出するための電流検出回路168、電気回路164を開閉するためのON/OFF回路170、電気回路164に設けられるダイオード172、および電気回路164に所定の電圧を供給するための電源回路174を含む。
このようなコントローラ142のCPU158には、レベルセンサ120,122および124からの検出信号、ならびに温度センサ150、外気温度センサ152および超音波センサ154からの検出信号が入力される。また、CPU158には、電源をオン/オフするためのメインスイッチ148からの入力信号や、入力部28cの始動ボタン30aおよび停止ボタン30bからの入力信号が入力される。また、CPU158には蓄電量検出器50からの検出信号が入力される。CPU158は、蓄電量検出器50からの検出信号と二次電池126の容量に関する情報とを用いて二次電池126の蓄電率(二次電池126の容量に対する蓄電量の割合)を算出する。さらに、CPU158には電圧検出回路166からの電圧検出値および電流検出回路168からの電流検出値が入力される。CPU158は、電圧検出値と電流検出値とを用いてセルスタック102の出力を算出する。
メモリ162には、図7、図8および図10に示す動作を実行するためのプログラム、各種テーブルデータ、および二次電池126の蓄電率と比較すべき第1閾値等が予め格納されている。さらに、メモリ162には、各種演算データおよび各種フラグ等の他、外気温度センサ152によって検出される外気温度、CPU158によって算出される二次電池126の蓄電率、CPU158によって算出されるセルスタック102の出力、クロック回路160からのクロック信号に基づいてCPU158によって計測される時間、および二次電池126の蓄電率と比較するために設定される第2閾値等が格納される。
また、CPU158によって、燃料ポンプ128、水溶液ポンプ136、エアポンプ138、水ポンプ146、ファン110,112、防錆用バルブ144および検出用バルブ156等の補機類が制御される。また、CPU158によって、各種情報を表示し自動二輪車10のドライバーに各種情報を報知するための表示部28bが制御される。さらに、CPU158によって、入力部28cのバックライト30cの点灯/消灯が制御される。
また、セルスタック102には二次電池126および駆動ユニット46が接続される。二次電池126および駆動ユニット46はリレー176を介して電動モータ44等の外部負荷に接続される。二次電池126は、セルスタック102からの出力を補完するものであり、セルスタック102からの電力によって充電され、その放電によって電動モータ44、駆動ユニット46および補機類等に電力を与える。
電動モータ44には、電動モータ44の各種データを計測するためのメータ28aが接続され、メータ28aによって計測されたデータや電動モータ44の状況は、インターフェイス回路178を介してCPU158に与えられる。
また、インターフェイス回路178には充電器200が接続可能であり、充電器200は外部電源(商用電源)202に接続できる。インターフェイス回路178に充電器200を介して外部電源202が接続されている場合には、インターフェイス回路178を介してCPU158に外部電源接続信号が与えられる。充電器200のスイッチ200aはCPU158によってオン/オフできる。
この実施形態では、CPU158が制御手段、判定手段および設定手段として機能し、メモリ162が記憶手段として機能する。また、停止ボタン30bが指示手段に相当し、外気温度センサ152が外気温度検出手段に相当する。また、充電状態検出手段は蓄電量検出器50とCPU158とを含み、蓄電量検出器50が検出した蓄電量を用いてCPU158が蓄電率を算出することによって二次電池126の充電状態が検出される。また、報知手段は停止ボタン30bおよびバックライト30cを含み、計時手段はCPU158およびクロック回路160を含む。また、出力情報検出手段はCPU158、電圧検出回路166および電流検出回路168を含み、CPU158によって算出されたセルスタック102の出力がセルスタック102の出力に関する情報として用いられる。
ついで、燃料電池システム100の運転時の主要動作について説明する。
燃料電池システム100は、メインスイッチ148がオンされることを契機として、コントローラ142を起動し、運転を開始する。そして、コントローラ142の起動後に始動ボタン30aが押されることを契機として、リレー176の切り替えが行われ、電動モータ44等の外部負荷がセルスタック102および二次電池126に接続される。また、二次電池126の蓄電率が第2閾値以下となると、二次電池126からの電力によって水溶液ポンプ136やエアポンプ138等の補機類を駆動し、セルスタック102の発電を開始する。
なお、外部負荷とは、セルスタック102の発電を維持するために必要な電力を除いた電力を消費する負荷をいう。具体的に、この実施形態においては電動モータ44や自動二輪車10のヘッドライト等が外部負荷に挙げられる。
図2を参照して、水溶液タンク116内のメタノール水溶液は、水溶液ポンプ136の駆動によってパイプP3,P4を介して水溶液フィルタ134に供給される。そして、水溶液フィルタ134で不純物等が除去されたメタノール水溶液は、パイプP5、アノード入口I1を介してセルスタック102を構成する各燃料電池104のアノード104bにダイレクトに供給される。
また、水溶液タンク116内にある気体(主に、二酸化炭素、気化したメタノールおよび水蒸気)は、パイプP19を介してキャッチタンク130に与えられる。キャッチタンク130内では気化したメタノールと水蒸気とが冷却される。そして、キャッチタンク130内で得られたメタノール水溶液は、パイプP20を介して水溶液タンク116に戻される。また、キャッチタンク130内の気体(二酸化炭素、液化されなかったメタノールおよび水蒸気)は、パイプP21を介してエアチャンバ140に与えられる。
一方、エアポンプ138の駆動によってエアフィルタ132から吸入された空気(エア)は、パイプP8を介してエアチャンバ140に流入することによって消音される。そして、エアチャンバ140に与えられた空気およびキャッチタンク130からの気体が、パイプP9を介してエアポンプ138に流入し、さらに、パイプP10、防錆用バルブ144、パイプP11およびカソード入口I3を介してセルスタック102を構成する各燃料電池104のカソード104cに供給される。
各燃料電池104のアノード104bでは、供給されたメタノール水溶液におけるメタノールと水とが化学反応し、二酸化炭素および水素イオンが生成される。生成された水素イオンは、電解質膜104aを介してカソード104cに流入し、そのカソード104c側に供給された空気中の酸素と電気化学反応して水(水蒸気)および電気エネルギが生成される。つまり、セルスタック102において発電が行われる。セルスタック102からの電力は、二次電池126への充電や自動二輪車10の走行駆動等に利用される。セルスタック102は、電気化学反応に伴って発生する熱によって温度上昇する。セルスタック102の出力はその温度上昇に伴って上昇し、セルスタック102は約60℃で定常的に発電可能となる。つまり、燃料電池システム100は、セルスタック102の温度が約60℃で定常運転に移行する。
各燃料電池104のアノード104bで生成された二酸化炭素および未反応メタノール水溶液は、上記電気化学反応に伴って発生する熱によって温度上昇し(たとえば約65℃〜70℃となる)、未反応メタノール水溶液の一部は気化される。二酸化炭素および未反応メタノール水溶液は、セルスタック102のアノード出口I2、パイプP6を介して水溶液用のラジエータ108aに与えられ、ラジエータ108aで冷却される(たとえば約40℃となる)。ラジエータ108aによる二酸化炭素および未反応メタノールの冷却動作は、ファン110を動作させることによって行われる。冷却された二酸化炭素および未反応メタノール水溶液は、パイプP7を介して水溶液タンク116に戻される。
一方、各燃料電池104のカソード104cで生成された水蒸気の大部分は液化して水となってセルスタック102のカソード出口I4から排出されるが、飽和水蒸気分はガス状態で排出される。カソード出口I4から排出された水蒸気の一部は、パイプP12を介してラジエータ108bに与えられ、ラジエータ108bで冷却され露点以下となることによって液化される。ラジエータ108bによる水蒸気の液化動作は、ファン112を動作させることによって行われる。水分(水および水蒸気)、二酸化炭素および未反応の空気を含むカソード出口I4からの排気は、パイプP12、ラジエータ108bおよびパイプP13を介して水タンク118に与えられ、水タンク118に水が回収された後にパイプP14を介して外部に排出される。
また、各燃料電池104のカソード104cでは、キャッチタンク130からの気化したメタノールおよびクロスオーバーによってカソードに移動したメタノールが白金触媒層で酸素と反応して無害な水分と二酸化炭素とに分解される。メタノールから分解された水分と二酸化炭素とは、カソード出口I4から排出されラジエータ108bを介して水タンク118に与えられる。さらに、水のクロスオーバーによって各燃料電池104のカソード104cに移動した水分が、カソード出口I4から排出されラジエータ108bを介して水タンク118に与えられる。水タンク118に回収された水は、水ポンプ146の駆動によってパイプP15,P16を介して水溶液タンク116に適宜還流され、メタノール水溶液の水として利用される。
また、発電中の燃料電池システム100では、各燃料電池104の劣化を防ぎつつ各燃料電池104に効率よく発電させるために、メタノール水溶液の濃度検出処理が定期的に実行される。そして、その検出結果に基づいてセルスタック102に供給すべき水溶液タンク116内のメタノール水溶液のメタノール濃度がたとえば3wt%程度に調整される。具体的には、メタノール濃度の検出結果に基づいて燃料ポンプ128を駆動させ、燃料タンク114内のメタノール燃料がパイプP1,P2を介して水溶液タンク116に与えられる。また、メタノール濃度の検出結果に基づいて水ポンプ146を駆動させ、水タンク118内の水が水溶液タンク116へ還流される。
このような燃料電池システム100では、セルスタック102が所定の電力取り出し温度(ここでは30℃とする)になるまではセルスタック102から電力の取り出しを行わない。これは、電力取り出し温度未満ではセルスタック102から十分な電力を取り出すことができないためである。
また、通常、電力の取り出し開始後しばらくはセルスタック102によって二次電池126に充電される電力が燃料電池システム100の駆動のために二次電池126から放電される電力よりも小さく、二次電池126の蓄電率が低下する。
ついで、図4を参照して、二次電池126の蓄電率の推移について説明する。なお、図4では、第1必要蓄電率(後述)を求めるために運転開始と同時に発電が開始されている。また、図4において、Aはセルスタック102の温度が40℃であるときのセルスタック102の出力が300Wである場合の蓄電率の推移を示し、Bはセルスタック102の温度が40℃であるときのセルスタック102の出力が200Wである場合の蓄電率の推移を示す。
運転(発電)開始からセルスタック102が電力取り出し温度になるまでの時間、言い換えれば、二次電池126からの電力のみによって燃料電池システム100を駆動させる時間は、外気温度が高ければ短く、外気温度が低ければ長くなる。したがって、二次電池126の蓄電率の低下幅は、外気温度が高ければ小さく、外気温度が低ければ大きくなる。このようにセルスタック102から電力の取り出しが開始されるまでの蓄電率の低下幅は外気温度によって決まるので、AおよびBのいずれであっても蓄電率の低下幅はE1となる。言い換えれば、運転開始からセルスタック102からの電力の取り出しが開始されるまでに二次電池126に必要な蓄電率(以下、第1必要蓄電率という)は、AおよびBのいずれであってもE1となる。
メモリ162には、外気温度に応じた第1必要蓄電率を取得するために、電力取り出し温度から外気温度を引いた値(温度差)と第1必要蓄電率との対応関係を示す第1テーブルデータが格納されている。第1テーブルデータに対応するグラフを図5に示す。図5から温度差が大きくなるほど第1必要蓄電率が大きくなっていることがわかる。なお、温度差(電力取り出し温度−外気温度)が0未満になったときは、温度差は0とみなす。また、温度差が0であっても第1必要蓄電率が0でないのは、コントローラ142の起動等のためにエネルギが必要となるからである。
また、図4に示すように、電力の取り出し開始から二次電池126の充放電が平衡するまでの二次電池126の蓄電率の低下幅は、セルスタック102の出力が大きければ小さく、セルスタック102の出力が小さければ大きくなる。これはセルスタック102の出力が大きいほど早く、セルスタック102の出力のみによって燃料電池システム100の駆動に必要な電力を賄うことができ、二次電池126の充放電を平衡させることができるからである。Bよりも出力が大きいAの蓄電率の低下幅E2はBの蓄電率の低下幅E3よりも小さくなっている。つまり、Aでは電力の取り出し開始から二次電池126の充放電が平衡するまでに必要な蓄電率(以下、第2必要蓄電率という)がE2となり、Bでは第2必要蓄電率がE3となる。
メモリ162には、セルスタック102の出力に応じた第2必要蓄電率を取得するために、所定の出力検出温度(ここでは40℃とする)であるときのセルスタック102の出力と第2必要蓄電率との対応関係を示す第2テーブルデータが格納されている。第2テーブルデータに対応するグラフを図6に示す。図6からセルスタック102の出力が大きくなるほど、第2必要蓄電率が小さくなっていることがわかる。
次回の運転開始時に二次電池126の蓄電率が第1必要蓄電率と第2必要蓄電率との和未満であれば、セルスタック102の出力によって消費電力を賄うまでに二次電池126の蓄電率が0%になってしまう。ひいては、定常運転に移行する前にセルスタック102の発電を継続できなくなり、燃料電池システム100が停止してしまう。これを防止するために、燃料電池システム100では、メインスイッチ148のオフ後つまり運転停止指示後、二次電池126の蓄電率が予め設定されている第1閾値(ここでは100%)未満であれば、セルスタック102の発電を継続させて二次電池126を予備的に充電する。
ついで、図7および図8を参照して、燃料電池システム100における充電制御動作について説明する。
まず、メインスイッチ148がオンされることによってコントローラ142に運転開始指示が与えられ、コントローラ142が起動される。そして、コントローラ142の起動後、CPU158の指示に従って、外気温度センサ152による外気温度の定期的な検出が開始される(ステップS1)。外気温度センサ152によって定期的に検出される外気温度はメモリ162に格納される。
つづいて、二次電池126の蓄電率が前回設定された第2閾値以下になるとコントローラ142から発電開始指示が発せられ、二次電池126からの電力によって水溶液ポンプ136やエアポンプ138等の補機類が駆動され、セルスタック102の発電が開始される(ステップS3)。これと共に温度センサ150によるセルスタック102の温度検出が開始される(ステップS5)。そして、CPU158によって、セルスタック102の温度が監視(モニタリング)され、セルスタック102が電力取り出し温度(30℃)に達したか否かが判定される(ステップS7)。セルスタック102が電力取り出し温度に達していれば、セルスタック102から電力の取り出しが開始され(ステップS9)、セルスタック102からの電力によって二次電池126が充電される。これによって二次電池126の蓄電率の低下が緩やかになる(図4参照)。
つづいて、CPU158によってセルスタック102が出力検出温度(40℃)に達したか否かが判定される(ステップS11)。セルスタック102が出力検出温度に達していれば、そのときの電圧検出回路166からの電圧検出値および電流検出回路168からの電流検出値に基づいてセルスタック102の出力が算出され、算出された出力がメモリ162に格納される(ステップS13)。
つづいて、CPU158によってセルスタック102が60℃に達したか否かが判定され(ステップS15)、セルスタック102が60℃に達していれば、定常的に発電可能となり、定常運転に移行する(ステップS17)。その後、ステップS19においてメインスイッチ148がオフされることによって、コントローラ142に運転停止指示が与えられ、セルスタック102および二次電池126から電動モータ44等の外部負荷への電力の取り出しが停止される。これと共に、メモリ162からそれまでに検出された複数の外気温度とセルスタック102の出力とが読み出される。そして、CPU158によって複数の外気温度の平均値(平均外気温度)が算出され(ステップS21)、算出された平均外気温度とセルスタック102の出力とを用いて第2閾値が設定される(ステップS23)。
ステップS23では、図5に示すグラフに対応する第1テーブルデータがメモリ162から読み出され、電力取り出し温度と今回の平均外気温度との差(温度差)に対応する第1必要蓄電率が第1テーブルデータから取得される。これと共に、図6に示すグラフに対応する第2テーブルデータがメモリ162から読み出され、今回のセルスタック102の出力に対応する第2必要蓄電率が第2テーブルデータから取得される。そして、第1必要蓄電率と第2必要蓄電率との和が今回の第2閾値として設定される。
ここでは、第1テーブルデータから第1必要蓄電率を取得するための温度差、および第2テーブルデータから第2必要蓄電率を取得するためのセルスタック102の出力が、運転開始から二次電池126の充放電が平衡するまでに二次電池126に必要な蓄電量に関する情報に相当する。
つづいて、蓄電量検出器50による蓄電量の検出が開始され、CPU158によって二次電池126の蓄電率が監視される(ステップS25)。そして、CPU158によって二次電池126の蓄電率が第2閾値以上であるか否かが判定され(ステップS27)、蓄電率が第2閾値以上であれば、バックライト30cひいては停止ボタン30bを点灯させる(ステップS29)。このように停止ボタン30bを点灯させることによって、停止ボタン30bからの発電停止指示が有効であり当該指示を受け付け可能であることをドライバーに報知できる。ひいては、二次電池126の充電を停止可能であることをドライバーに報知できる。
つづいて、ステップS31においてインターフェイス回路178に充電器200を介して外部電源202が接続されず、ステップS33において停止ボタン30bが押されなければ、セルスタック102の発電を継続させて二次電池126を充電する。そして、CPU158によって二次電池126の蓄電率が第1閾値(100%)になったか否かが判定され(ステップS35)、蓄電率が100%になっていれば、バックライト30cが消灯され(ステップS37)、停止処理が行われる(ステップS39)。
ステップS39では、補機類の駆動停止、ON/OFF回路170のオフ、およびメモリ162に格納されている平均外気温度の消去等が行われる。その後、コントローラ142が停止され、燃料電池システム100の運転が停止される。また、ステップS35において蓄電率が100%になっていなければ、ステップS31に戻る。
一方、ステップS27において蓄電率が第2閾値未満であれば、ステップS41に進む。ステップS41においてインターフェイス回路178に充電器200を介して外部電源202が接続されていなければ、ステップS43に進む。ステップS43において停止ボタン30bが押されなければ、ステップS27に戻る。
ステップS41においてインターフェイス回路178に充電器200を介して外部電源202が接続されれば、ステップS39に移り停止処理が行われると共に充電器200を介して外部電源202からの電力によって二次電池126が充電される。
また、ステップS43において停止ボタン30bが押された場合であっても、停止ボタン30bが5秒間継続して押されたか否かが判定され(ステップS45)、5秒間継続して押されていなければ発電停止指示が無効とされ、ステップS27に戻り、二次電池126の充電が継続される。ステップS45において停止ボタン30bが5秒間継続して押されていれば発電停止指示が有効とされステップS39に移る。
また、ステップS33において停止ボタン30bが押されれば、停止ボタン30bが2秒間継続して押されたか否かが判定され(ステップS47)、停止ボタン30bが2秒間継続して押されていれば発電停止指示が有効とされステップS37に移る。ステップS47において停止ボタン30bが2秒間継続して押されていなければ発電停止指示が無効とされステップS35に移る。
また、ステップS31においてインターフェイス回路178に充電器200を介して外部電源202が接続されていれば、ステップS37に進む。
このような燃料電池システム100によれば、二次電池126の蓄電率と、次回の運転開始から二次電池126の充放電が平衡するまでに二次電池126に必要であると想定される第2閾値とが比較される。
そして、二次電池126の蓄電率が第2閾値以上かつ第1閾値未満であれば、停止ボタン30bが2秒間押されることによって停止ボタン30bからの発電停止指示が有効とされ、セルスタック102の発電を停止させることができる。このようにメインスイッチ148のオフ後の充電を途中で停止できるので、オペレータにとっての利便性を低下させることがない。
また、二次電池126の蓄電率が第2閾値未満であれば、停止ボタン30bが5秒間押されるまでは停止ボタン30bからの発電停止指示を無効とし、セルスタック102の発電を継続させる。これによって、蓄電率が第2閾値以上になるまで二次電池126が充電され、次回の運転においてより確実に定常運転に移行できる。すなわち、二次電池126の蓄電率が第2閾値未満のとき、当該蓄電率が第2閾値以上かつ第1閾値未満のときと同様の(通常の)発電停止指示(ボタンを2秒間押す:ステップS47参照)ではなく、それとは異なる(特別な)発電停止指示(ボタンを5秒間押す:ステップS45参照)があったときに、セルスタック102の発電が停止される。これによって、不本意な発電停止を防止でき、二次電池126を確実に蓄電率が第2閾値以上になるまで充電できる。なお、当該特別な発電停止指示は、ボタンを長く押すことに限定されず、当該通常の発電停止指示とは異なる任意の方法を適用できる。
運転の度に、平均外気温度に対応する第1必要蓄電率とセルスタック102の出力に対応する第2必要蓄電率とを取得し、これらの和を第2閾値に設定することによって、次回の運転において実際に二次電池126に必要な蓄電率に高精度に対応でき、今回の運転において的確なタイミングで停止ボタン30bからの発電停止指示を有効にできる。
平均外気温度を用いて取得される第1必要蓄電率とセルスタック102の出力を用いて取得される第2必要蓄電率との和を第2閾値に設定することによって、今回の運転時と次回の運転時との外気温度の差が小さければ外部環境およびセルスタック102の出力特性に対応した適正な第2閾値を設定できる。また、出力検出温度を定常運転前の温度(ここでは40℃)に設定することによって、定常運転前の出力特性に対応した第2閾値を設定でき、定常運転時の出力を検出する場合と比べて高精度な第2閾値を設定できる。
セルスタック102の発電を停止ボタン30bからの発電停止指示に応じて停止可能か否かをバックライト30cひいては停止ボタン30bの点灯/消灯によってオペレータに報知することができ、オペレータの待機時間を短縮できる。
インターフェイス回路178に充電器200を介して外部電源202が接続されることによって、メインスイッチ148オフ後の充電中であっても、セルスタック102の発電を停止させ、外部電源202によって二次電池126を充電する。このように外部電源202による充電を優先させることによって、セルスタック102へのメタノール水溶液の補給量を減少させることができ、メタノール燃料を節約できる。
自動二輪車10は外部から電力供給が可能な場所で停止されるとは限らない。この発明によれば次回の運転において確実に定常運転に移行できかつ利便性を維持できるので、この発明は自動二輪車10等の輸送機器に好適に用いられる。
なお、上述の充電制御動作では、ステップS11で出力検出温度を40℃に設定する場合について説明したが、出力検出温度は60℃以上であってもよい。つまり、定常運転に移行した後にセルスタック102の出力を検出するようにしてもよい。
また、上述の充電制御動作では、セルスタック102の出力に関する情報としてセルスタック102の出力を用いる場合について説明したが、セルスタック102の電流値および電圧値のいずれか一方をセルスタック102の出力に関する情報として用いるようにしてもよい。
また、ステップS43およびS45を省いてもよく、このときステップS41において外部電源202が接続されていなければ、ステップS27に戻るようにしてもよい。つまり、停止ボタン30bが押され続けても発電停止指示を無効としてもよい。これによって、ステップS41において外部電源202が接続されない限り、セルスタック102による二次電池126の充電が継続されて蓄電率が第2閾値以上になる。
また、ステップS47において、停止ボタン30bが2秒間押されたか否かを確認する代わりに、表示部28bにメッセージ等を表示してオペレータの意思を確認するようにしてもよい。この場合、たとえば、メッセージ表示後に再び停止ボタン30bが押されることによってバックライト30cを消灯させ停止処理に移る。
さらに、ステップS47を省いてもよい。つまり、ステップS33において停止ボタン30bが押されれば、即座にバックライト30cを消灯させ停止処理に移るようにしてもよい。
なお、定常運転前にメインスイッチ148がオフされた場合は、ステップS21に移るようにすればよい。たとえば、ステップS13を経る前にメインスイッチ148がオフされた場合、前回の運転における出力を用いて第2閾値を設定すればよい。また、定常運転前に燃料電池システム100が外部電源202に接続された場合は、ステップS39に移るようにすればよい。
また、インターフェイス回路178に外部電源202が接続された後も二次電池126の蓄電率が第2閾値に達するまではセルスタック102の発電を継続し、その後停止するようにしてもよい。これによって、停電などにより外部からの充電ができなくなった場合でも次回の始動性を確保できる。
ついで、燃料電池システム100における充電制御動作の他の例について説明する。
上述の充電制御動作では外気温度とセルスタック102の出力とを用いて第2閾値を設定する場合について説明したが、この発明はこれに限定されない。発電開始から二次電池126の充放電が平衡するまでの経過時間(以下、単に経過時間という)が長いほど、二次電池126の充放電が平衡するまでに燃料電池システム100の駆動によって消費される電力量も多くなる。したがって、たとえば、経過時間を用いて第2閾値を設定することも可能である。
経過時間を用いて第2閾値を設定する場合、経過時間と必要蓄電率(運転開始から二次電池126の充放電が平衡するまでに二次電池126に必要な蓄電率)との対応関係を示す第3テーブルデータから、今回の運転における経過時間に対応する必要蓄電率が取得される。ここでは第3テーブルデータから必要蓄電率を取得するための経過時間が、運転開始から二次電池126の充放電が平衡するまでに二次電池126に必要な蓄電量に関する情報に相当する。
経過時間と必要蓄電率との対応関係を示す第3テーブルデータは、予めメモリ162に格納されている。第3テーブルデータに対応するグラフを図9に示す。図9から経過時間が長くなるほど必要蓄電率が大きくなっていることがわかる。ひいては経過時間が長くなるほど第2閾値が大きくなることがわかる。
なお、たとえば運転停止後セルスタック102が外気温度まで冷える前に運転ひいては発電が開始された場合、具体的にはセルスタック102が45℃程度で運転ひいては発電が再開された場合、発電開始と略同時に二次電池126の充放電が平衡する。この場合であってもコントローラ142の起動や補機類の動作開始のために二次電池126には7%程度の蓄電率が必要である。すなわち、図9に示すように、経過時間が0のときでも7%程度の蓄電率が必要となる。
ついで、図10を参照して、経過時間を用いて第2閾値を設定する場合の充電制御動作について説明する。図10において、図7と同様の処理には図7と同一の符号を付し、重複する説明は省略するか簡単な説明に留める。
まず、メインスイッチ148がオンされることを契機として、コントローラ142が起動され、二次電池126の蓄電率が第2閾値以下となると発電が開始される(ステップS3)。そして、クロック回路160からのクロック信号に基づいてCPU158によって発電開始からの経過時間の計測が開始される(ステップS4)。
そして、ステップS9の後に、CPU158によって二次電池126の充放電が平衡しているか否かが判定され(ステップS11a)、充放電が平衡していれば、経過時間の計測が停止され、発電開始から充放電が平衡するまでの経過時間がメモリ162に格納される(ステップS13a)。
その後、ステップS19においてメインスイッチ148がオフされれば、CPU158によってメモリ162から経過時間が読み出される(ステップS21a)。これと共に図9に示すグラフに対応する第3テーブルデータがメモリ162から読み出され、今回の経過時間に対応する必要蓄電率が第2閾値に設定される(ステップS23a)。その後、ステップS25を経て図8のステップS27に移る。
このように、経過時間を用いて必要蓄電率を第3テーブルデータから取得するのみで簡単に適正な第2閾値を設定できる。
なお、運転が停止されてから次回の運転が開始されるまでに電力消費がある場合には、その分を考慮して第2閾値は大きめに設定される。また、第1閾値は100%未満であってもよい。この場合、図8のステップS35では、蓄電率が第1閾値以上であるか否かが判定される。
上述の各実施形態では、電力取り出し温度を30℃に設定する場合について説明したが、セルスタック102から十分な電力を取り出すことができれば電力取り出し温度を30℃未満に設定してもよい。
また、上述の各実施形態では、バックライト30cが停止ボタン30bを点灯/消灯させることによって、セルスタック102の発電を停止可能か否かをオペレータに報知する場合について説明したが、報知手段はこれに限定されない。たとえば発光色の異なるバックライトを2つ設け、発電停止指示が有効である場合は一方のバックライトによって停止ボタン30bを点灯させ、発電停止指示が無効である場合は他方のバックライトによって停止ボタン30bを点灯させるようにしてもよい。また、報知手段としてスピーカ等を設け、音によってオペレータにセルスタック102の発電を停止可能か否かを報知するようにしてもよい。
さらに、セルスタック102の出力と必要蓄電率との対応関係を示す第4テーブルデータをメモリ162に格納しておき、第4テーブルデータから今回の運転におけるセルスタック102の出力に対応する必要蓄電率を取得し、これを第2閾値に設定してもよい。つまり、セルスタック102の出力のみを用いて第4テーブルデータから必要蓄電率を取得し、これを第2閾値に設定してもよい。また、外気温度と必要蓄電率との対応関係を示す第5テーブルデータをメモリ162に格納しておき、第5テーブルデータから今回の運転における外気温度に対応する必要蓄電率を取得し、これを第2閾値に設定してもよい。つまり、外気温度のみを用いて第5テーブルデータから必要蓄電率を取得し、これを第2閾値に設定してもよい。
なお、上述の各実施形態では、充電状態として二次電池126の蓄電率を用いて充電制御動作を行う場合について説明したが、この発明はこれに限定されない。たとえば、二次電池126の蓄電量、二次電池126の電圧、二次電池126の温度上昇勾配、セルスタック102の電流値、セルスタック102の電圧値等を充電状態として用いることができる。
また、上述の各実施形態では、指示手段として停止ボタン30bを設ける場合について説明したが、この発明はこれに限定されない。たとえば、表示部28bをタッチパネル式に構成し、表示部28bに指示手段に対応するアイコンを表示させるようにしてもよい。
なお、この発明の燃料電池システムは、自動二輪車だけではなく、自動車、船舶等の任意の輸送機器に好適に用いることができる。
さらに、この発明は、水素ガスを燃料として燃料電池に供給する水素型の燃料電池システムや改質器搭載タイプの燃料電池システムにも適用できる。また、この発明は、据え付けタイプの燃料電池システムにも適用できる。
この発明が詳細に説明され図示されたが、それは単なる図解および一例として用いたものであり、限定であると解されるべきではないことは明らかであり、この発明の精神および範囲は特許請求の範囲の文言のみによって限定される。
この発明の一実施形態の自動二輪車を示す左側面図である。 燃料電池システムの配管を示すシステム図である。 燃料電池システムの電気的構成を示すブロック図である。 運転開始後の二次電池の蓄電率の推移を示すグラフである。 電力取り出し温度と外気温度との差に対して二次電池に必要な蓄電率を示すグラフである。 セルスタックの出力に対して二次電池に必要な蓄電率を示すグラフである。 この発明の動作の一例を示すフロー図である。 図7に示す動作の続きを示すフロー図である。 経過時間に対して二次電池に必要な蓄電率を示すグラフである。 この発明の動作の他の例を示すフロー図である。
符号の説明
10 自動二輪車
30b 停止ボタン
30c バックライト
50 蓄電量検出器
100 燃料電池システム
102 燃料電池セルスタック
104 燃料電池(燃料電池セル)
126 二次電池
142 コントローラ
148 メインスイッチ
152 外気温度センサ
158 CPU
160 クロック回路
162 メモリ
166 電圧検出回路
168 電流検出回路

Claims (10)

  1. 燃料電池、
    前記燃料電池によって充電される二次電池、
    前記二次電池の充電状態を検出する充電状態検出手段、
    前記燃料電池の発電開始後、前記充電状態検出手段による検出結果が第1閾値以上になるまで前記燃料電池の発電を継続してから停止させる制御手段、および
    前記燃料電池の発電を停止させるための指示手段を備え、
    前記制御手段は、前記充電状態検出手段による検出結果が前記第1閾値未満かつ第2閾値以上である場合、前記指示手段からの発電停止指示に基づいて前記燃料電池の発電を停止させる、燃料電池システム。
  2. 当該燃料電池システムが前記二次電池を充電するための外部電源に接続されたか否かを判定する判定手段をさらに含み、
    前記制御手段は、前記判定手段によって前記外部電源が当該燃料電池システムに接続されたと判定された場合前記燃料電池の発電を停止させる、請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記制御手段は、前記判定手段によって前記外部電源が当該燃料電池システムに接続されたと判定されており、かつ前記充電状態検出手段による検出結果が前記第1閾値未満かつ前記第2閾値以上である場合、前記燃料電池の発電を停止させる、請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 運転開始から前記二次電池の充放電が平衡するまでに前記二次電池に必要な蓄電量に関する情報に基づいて前記第2閾値を設定する設定手段をさらに含む、請求項1に記載の燃料電池システム。
  5. 前記燃料電池の出力に関する情報を検出する出力情報検出手段をさらに含み、
    前記必要な蓄電量に関する情報は、前記出力情報検出手段によって検出される前記燃料電池の出力に関する情報を含む、請求項4に記載の燃料電池システム。
  6. 外気温度を検出する外気温度検出手段をさらに含み、
    前記必要な蓄電量に関する情報は、前記外気温度検出手段によって検出される前記外気温度を含む、請求項4または5に記載の燃料電池システム。
  7. 発電開始から前記二次電池の充放電が平衡するまでの経過時間を計測する計時手段をさらに含み、
    前記必要な蓄電量に関する情報は、前記計時手段によって計測される前記経過時間を含む、請求項4に記載の燃料電池システム。
  8. 前記燃料電池の発電を前記指示手段からの発電停止指示に応じて停止可能か否かを報知する報知手段をさらに含む、請求項1から7のいずれかに記載の燃料電池システム。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の燃料電池システムを含む、輸送機器。
  10. 燃料電池によって充電される二次電池を含む燃料電池システムの運転方法であって、
    指示手段からの発電停止指示がなければ前記二次電池の充電状態の検出結果が第1閾値以上になるまで前記二次電池を充電してから前記燃料電池の発電を停止させ、前記二次電池の充電状態の検出結果が前記第1閾値未満かつ第2閾値以上であれば前記指示手段からの発電停止指示に応じて前記燃料電池の発電を停止させる、燃料電池システムの運転方法。
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