JP2008003415A - 光スイッチ - Google Patents
光スイッチ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008003415A JP2008003415A JP2006174545A JP2006174545A JP2008003415A JP 2008003415 A JP2008003415 A JP 2008003415A JP 2006174545 A JP2006174545 A JP 2006174545A JP 2006174545 A JP2006174545 A JP 2006174545A JP 2008003415 A JP2008003415 A JP 2008003415A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical
- collimating lens
- optical fiber
- light
- mirror
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
Abstract
【課題】光スイッチにおいて、簡単な構成により、コリメートレンズの個数削減と低コスト化を図り、安価かつ低損失なものを実現する。
【解決手段】光スイッチ1は、それぞれ光が入出射する2つの端面を有し、その一方の端面に光結合するように複数本の光ファイバ2の端面が配設された1個のコリメートレンズ3と、コリメートレンズ3の他方の端面に対向すると共に離間して配置され、光ファイバ2から出射されコリメートレンズ3を透過してコリメートレンズ3の他方の端面から出射する光を反射するミラー4と、コリメートレンズ3とミラー4とが離間する空間に対して出し入れ自在に設けられた透光性のウエッジプリズム5と、ウエッジプリズム5を駆動して出し入れするためのメカニカルリレー7と、光ファイバ2が一方方向に導出される器体10と、を備えている。コリメートレンズ3とミラー4とは、光学基台6に固定されて一体化した光学ブロックを構成している。
【選択図】図1
【解決手段】光スイッチ1は、それぞれ光が入出射する2つの端面を有し、その一方の端面に光結合するように複数本の光ファイバ2の端面が配設された1個のコリメートレンズ3と、コリメートレンズ3の他方の端面に対向すると共に離間して配置され、光ファイバ2から出射されコリメートレンズ3を透過してコリメートレンズ3の他方の端面から出射する光を反射するミラー4と、コリメートレンズ3とミラー4とが離間する空間に対して出し入れ自在に設けられた透光性のウエッジプリズム5と、ウエッジプリズム5を駆動して出し入れするためのメカニカルリレー7と、光ファイバ2が一方方向に導出される器体10と、を備えている。コリメートレンズ3とミラー4とは、光学基台6に固定されて一体化した光学ブロックを構成している。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数本の光ファイバの間で光路の組合せを切り替える光スイッチに関する。
従来から、複数本の光ファイバの間で光路の組合せを切り替える光スイッチが知られている。例えば、複数本の光ファイバのそれぞれの端部に個別にコリメートレンズを光結合させると共に、各コリメートレンズを離間して対向させ、その離間した空間にプリズムを出し入れする構成の光スイッチがある。このような光スイッチは、プリズムの有無によって、コリメートレンズ間の光路を切り替える(例えば、特許文献1参照)。
特開平4−145409号公報
しかしながら、上述した特許文献1に示されるような光スイッチにおいては、コリメートレンズが光ファイバの数だけ必要であり、コリメートレンズの個数増が光スイッチのコストを引き上げる要因になっており、低コスト化が進展しないという問題がある。
本発明は、上記課題を解消するものであって、簡単な構成により、コリメートレンズの個数を削減できて安価で低損失を実現する光スイッチを提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、請求項1の発明は、光ファイバからの出射光に対して光路切替又は光路切断を行う光スイッチにおいて、それぞれ光が入出射する2つの端面を有し、その一方の端面に光結合するように複数本の光ファイバの端面が配設された1個のコリメートレンズと、前記コリメートレンズの他方の端面に対向すると共に離間して配置され、前記光ファイバから出射され前記コリメートレンズを透過して当該コリメートレンズの他方の端面から出射する光を反射するミラーと、前記コリメートレンズと前記ミラーとが離間する空間に対して出し入れ自在に設けられた透光性のウエッジプリズムと、を備え、前記ミラーは、前記ウエッジプリズムが前記空間に入れられてないときに前記光ファイバから出射され前記コリメートレンズを透過して当該コリメートレンズの他方の端面から出射する光を、当該コリメートレンズを逆行させて前記光ファイバのいずれかに入射するように反射させ、前記ウエッジプリズムは、前記空間に入れられることによって、当該プリズムが入れられてないときに前記ミラーによる反射光が入射していた光ファイバとは異なる光ファイバに前記反射光を入射させるように光路を切替え、又は、前記ミラーによる反射光を何れの光ファイバにも入射させないように光路を切断するものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の光スイッチにおいて、前記ウエッジプリズムは、複数設けられると共に、互いに独立に前記空間に対して出し入れ自在とされているものである。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の光スイッチにおいて、前記コリメートレンズの一方の端面は、当該コリメートレンズの光軸に対して所定の傾斜を有し、その傾斜した端面の法線ベクトルと前記ウエッジプリズムの頂角の方向を示すベクトルとが互いにねじれの関係にあるものである。
請求項1の発明によれば、1個のコリメートレンズに複数本の光ファイバを光結合して、複数本の光ファイバでコリメートレンズを共用するので、コリメートレンズの個数増を抑えることができコストダウンが可能となる。また、透光性のウエッジプリズムを用いて光路を変化させてスイッチングを行うので、光の反射により光路を切り替える方法、例えば、ミラーを出し入れして光路切り替える方法と比較して、安定な動作が可能となる。これは、光路中に挿入するウエッジプリズムが光を透過させて屈折により光路を変化させるので、反射型のものよりも空間配置の位置精度許容値が大きいからである。従って、光スイッチは、組立が容易で安価となり、かつ低損失を実現できる。
請求項2の発明によれば、複数のウエッジプリズムによって、光ファイバ間のより多くの組合せについて光スイッチングを実現でき、安価に低損失の光スイッチを実現できる。
請求項3の発明によれば、コリメートレンズ端面に傾斜を設けるので、光が端面を通過する際の端面におけるフレネル反射によるリターンロスを低減できる。また、その傾斜の方向が、ウエッジプリズムの有無によって互いに切り替えられる光路の光路長の差を少なくする方向とされているので、切替え前後の光路差を少なくでき、光信号の劣化を抑えて光をスイッチングすることができる。
以下、本発明の実施形態に係る光スイッチについて、図面を参照して説明する。本明細書において、光スイッチとその各部の空間配置の説明のために、図中に示したxyz直交座標系を参照する。光スイッチは、実空間における上下左右等の取付姿勢に関わりなく用いることができる。
(第1の実施形態)
図1(a)(b)は第1の実施形態に係る光スイッチ1の断面を示し、図1(c)は光スイッチ1を上から見た内部を示し、図2(a)は光スイッチ1を光ファイバ2側から見た外観を示し、図2(b)は光スイッチ1のコリメートレンズ3を光ファイバ2側から見た外観を示す。
図1(a)(b)は第1の実施形態に係る光スイッチ1の断面を示し、図1(c)は光スイッチ1を上から見た内部を示し、図2(a)は光スイッチ1を光ファイバ2側から見た外観を示し、図2(b)は光スイッチ1のコリメートレンズ3を光ファイバ2側から見た外観を示す。
光スイッチ1は、それぞれ光が入出射する2つの端面を有し、その一方の端面に光結合するように複数本の光ファイバ2の端面が配設された1個のコリメートレンズ3と、コリメートレンズ3の他方の端面に対向すると共に離間して配置され、光ファイバ2から出射されコリメートレンズ3を透過してコリメートレンズ3の他方の端面から出射する光を反射するミラー4と、コリメートレンズ3とミラー4とが離間する空間(以下、スイッチング空間ともいう)に対して出し入れ自在に設けられた透光性のウエッジプリズム5と、ウエッジプリズム5を駆動して出し入れするためのメカニカルリレー7と、光ファイバ2が一方方向に導出される器体10と、を備えている。
上述のコリメートレンズ3とミラー4とは、光学基台6に固定されて一体化した光学ブロックを構成している。ウエッジプリズム5は、メカニカルリレー7のアマチュアに取り付けた延長アーム7aの先端に固定されている。ウエッジプリズム5は、メカニカルリレー7の駆動に伴うアマチュアのシーソ運動によって、コリメートレンズ3とミラー4とが離間して成すスイッチング空間に対して出し入れされる。ウエッジプリズム5は、光を透過させて光路(図1(a)(b)に破線で図示)を変化させるプリズムである。そこで、ウエッジプリズム5の2つの光透過面はフレネル反射による光エネルギ損失を防ぐため、反射防止コートを施すのが望ましい。
上述の光学基台6と、それに固定された光学ブロックと、メカニカルリレー7に一体化された延長アーム7a及びウエッジプリズムとが、器体10内に納められている。器体10は、上面が開口した箱体10bと箱体10bに被せる蓋体10aとから成っている。メカニカルリレー7は、その端子を箱体10bの外部に突出させた状態で、箱体10bの内部底面に固定されている。また、光学基台6は、メカニカルリレー7の側面に固定されている。
光ファイバ2は、例えば、被覆20によって4本一体とされたベルト状のものである。光ファイバ2は、器体10内部で被覆20を取り除かれ、その先端部分をマトリックス状に集められて、コリメートレンズ3の一方の端面に光結合するように、例えば、透光性の接着剤を用いて固着されている。透光性接着剤の屈折率は、光ファイバ2a〜2dの屈折率とコリメートレンズ3の屈折率との概略中間の値とされている。これにより、端面におけるフレネル反射による光エネルギ損失を抑えることができる。なお、各端面に反射防止コートを施してフレネル反射による光エネルギ損失を抑えるようにしてもよい。また、器体10の内部は、光ファイバ2の被覆20部分において、封止樹脂11によって封止されている。なお、光ファイバ2は、ベルト状の一体物に変わる物として、独立した4本の光ファイバ2を用いることもできる。
コリメートレンズ3は、一方の端面が平面であり、他方の端面が凸レンズである円柱状のレンズである。コリメートレンズ3の円柱部中心線の方向がz軸方向であり、ウエッジプリズム5を出し入れする方向がy軸方向である。平面からなる端面側に、光ファイバ2の端面が光結合して配置される。光ファイバ2の端面から出射された光は、コリメートレンズの円柱部分で広がり、凸レンズ部分で平行光とされてコリメートレンズ3から出射される。逆に、コリメートレンズ3の凸レンズ側から入射する平行光は、円柱部分で収束して平面からなる端面において、光ファイバ2が受光可能なサイズとなる。なお、ミラー3は、その反射面がz軸に垂直になるように、光学基台6に固定されている。
4本の光ファイバ2を区別して、光ファイバ2a,2b,2c,2dとする。これらの光ファイバ2は、図2(b)に示すように、コリメートレンズ3の中心軸から等距離の位置であって最短の位置に、中心軸に対して互いに回転対称となるように2行2列のマトリックス状に配置されている。光ファイバ2a,2b及び光ファイバ2c,2dが、それぞれy軸方向に並べて配置されている。各光ファイバ2の光軸は、少なくともコリメートレンズ3との光結合部分において、z軸方向に平行とされている。
次に、光スイッチ1の動作を説明する。図3(a)〜(c)はウエッジプリズム5をスイッチング空間に入れていない状態の光路を示し、図4(a)〜(c)はウエッジプリズム5をスイッチング空間に入れた状態の光路を示し、図5(a)(b)は光スイッチ1におけるスイッチングの様子を模式的に示す。これらの図において、光路は破線又は太い実線によって図示されており、これらは、広がったり平行光となったりする光を代表して示す光路である。
光スイッチ1において、ミラー4は、ウエッジプリズム5がスイッチング空間に入れられてないときに、光ファイバ2から出射されコリメートレンズ3を透過してコリメートレンズ3の他方の端面から出射する光を、コリメートレンズ3を逆行させて、いずれかの光ファイバ2に入射するように反射させる。例えば、光ファイバ2aからの光は、光ファイバ2cに向かうように、また、光ファイバ2dからの光は、光ファイバ2bに向かうように、ミラー4によって反射される。図3(a)(b)に示すように、光ファイバ2a〜2dの配置がコリメートレンズ3の中心軸に対して対称なので、ミラー3の反射面に入出射する光の光路と反射面との成す角度はいずれも同じ角度θである。
また、ウエッジプリズム5は、スイッチング空間に入れられることによって、プリズム5が入れられてないときにミラー4による反射光が入射していた光ファイバ2とは異なる光ファイバ2に反射光を入射させるように光路を切替え、又は、ミラー4による反射光を何れの光ファイバ2にも入射させないように光路を切断する。例えば、光ファイバ2aからの光は、ミラー4とウエッジプリズム5とによって光路が変えられ、光ファイバ2bに向かい、また、光ファイバ2dからの光は、何れの光ファイバ2にも向かわないように光路が切断される。このように、光スイッチ1は、光ファイバ2からの出射光に対して光路切替又は光路切断を行う。
光スイッチ1の動作をさらに詳述する。本実施形態の光スイッチ1に用いられるウエッジプリズム5は、プリズム5を透過する光の光路の向きを、もとの光路の向きから僅かに変化させるプリズムである。図5(a)に示すように、光ファイバ2aからの光は、コリメートレンズ3を透過してミラー4の反射点P0で反射して、コリメートレンズ3の中心軸に関して対称となる光路に沿って逆行し、光ファイバ2cに達する。
ウエッジプリズム5は、その頂角の方向、すなわち、厚みが薄くなる方向をx軸の負の方向に向け、かつ、プリズム5の入出射面をxz平面に垂直にした状態で、スイッチング空間に入れられる。ウエッジプリズム5は、プリズムが厚くなる側に、光路を曲げる。従って、ウエッジプリズム5の挿入によって、ミラー4の反射面における反射位置が、反射点P0から反射点P1に移動する。
このとき、ミラー4の反射面とミラー4に入射する光路との成す角度は、yz面内において(図4(a)参照)は角度θであるのに対し、xz平面において(図4(b)参照)、角度φ=90゜となる。このため、ミラー4で反射された光は、図4(b)に示すように、光ファイバ2aからの光の光路を逆に辿るように進んで、光ファイバ2bに入射されることになる。
ウエッジプリズム5の頂角の角度αは、
α=(arctan(H/2f))/(n−1)、
によって決定される。ここで、Hは光ファイバ間のピッチ、fはコリメートレンズ3の焦点距離、nはウエッジプリズムの屈折率である。
α=(arctan(H/2f))/(n−1)、
によって決定される。ここで、Hは光ファイバ間のピッチ、fはコリメートレンズ3の焦点距離、nはウエッジプリズムの屈折率である。
本実施形態の光スイッチ1は、端部を2行2列のマトリックス状に配列した4本の光ファイバ2a〜2dに対し、2つの状態を切り替える2×2add/drop光スイッチを構成している。すなわち、光スイッチ1は、光ファイバ2aと光ファイバ2cとが光結合されると共に光ファイバ2dと光ファイバ2bとが光結合される第1の状態と、光フアイバ2aと光ファイバ2bとが光結合される第2の状態とを実現できる。そして、2つの状態は、コリメートレンズ3とミラー4の間に、ウエッジプリズム5を挿入するか否かによって選択される。
本実施形態の光スイッチ1によれば、1個のコリメートレンズ3に複数本の光ファイバ2を光結合して、複数本の光ファイバ2でコリメートレンズ3を共用するので、コリメートレンズ3の個数増を抑えることができコストダウンが可能となる。また、透光性のウエッジプリズム5を用いて光路を変化させてスイッチングを行うので、光の反射により光路を切り替える方法、例えば、ミラーを出し入れして光路切り替える方法と比較して、安定な動作が可能となる。これは、光路中に挿入するウエッジプリズム5が光を透過させて屈折により光路を変化させるので、反射型のものよりも空間配置の位置精度許容値が大きいからである。従って、光スイッチ1は、組立が容易で安価となり、かつ低損失を実現できる。
(第2の実施形態)
図6(a)(b)は第2の実施形態に係る光スイッチ1においてスイッチング空間にウエッジプリズム5を入れた状態の光学ブロックを示し、図7(a)は光スイッチ1についてウエッジプリズム5を用いている状態の光路例を概念的に示し、図7(b)は本発明の光スイッチ1に対する比較例を示す。
図6(a)(b)は第2の実施形態に係る光スイッチ1においてスイッチング空間にウエッジプリズム5を入れた状態の光学ブロックを示し、図7(a)は光スイッチ1についてウエッジプリズム5を用いている状態の光路例を概念的に示し、図7(b)は本発明の光スイッチ1に対する比較例を示す。
本実施形態の光スイッチ1におけるコリメートレンズ3は、その一方の端面が、コリメートレンズ3の光軸に対して所定の傾斜角度αを有し、その傾斜した端面の法線ベクトルbとウエッジプリズム5の頂角の方向を示すベクトルaとが互いにねじれの関係になっている。また、光ファイバ2a〜2dについても、その端面が光軸に対して所定の角度βだけ傾けられている。第2の実施形態の光スイッチ1は、これらの点を除いて、上述の第1の実施形態の光スイッチ1と同様である。
コリメートレンズ3の端面の傾斜角度α、及び光ファイバ2a〜2dの端面の角度βは、これらの端面におけるフレネル反射によるリターンロスを低減するためのものである。その大きさは、例えば、角度α,β共に、およそ8゜とされる。
また、コリメートレンズ3の傾斜した端面の法線ベクトルbとウエッジプリズム5の頂角の方向を示すベクトルaとが、図7(a)に示すように、互いにねじれの関係になっている。これにより、ウエッジプリズム5の出し入れ前後における光路差をなくすことができ、光信号の劣化を抑えて光をスイッチングすることができる。なお、比較例として、例えば、図7(b)に示すように、コリメートレンズ3の端面の法線ベクトルbとウエッジプリズム5の頂角の方向を示すベクトルaとが、互いにねじれの関係にない場合には、ウエッジプリズム5の出し入れ前後において光路差ΔLが発生することになる。
(第3の実施形態)
図8(a)は第3の実施形態に係る光スイッチ1についての器体断面と内部を示し、図8(b)は光スイッチ1の光ファイバ導入部側から見た外観を示し、図8(b)は光スイッチ1のコリメートレンズ3を光ファイバ2側から見た外観を示す。
図8(a)は第3の実施形態に係る光スイッチ1についての器体断面と内部を示し、図8(b)は光スイッチ1の光ファイバ導入部側から見た外観を示し、図8(b)は光スイッチ1のコリメートレンズ3を光ファイバ2側から見た外観を示す。
本実施形態の光スイッチ1は、第1の実施形態における4本の光ファイバ2a〜2dのうち、光ファイバ2dを除いて3本の光ファイバ2a,2b,2cとした構成であって、他の点は第1の実施形態と同様である。本実施形態の光スイッチ1は、1×2光スイッチを構成することができる。
(第4の実施形態)
図9(a)は第4の実施形態に係る光スイッチ1についての器体断面と内部を示し、図9(b)は光スイッチ1の光ファイバ導入部側から見た外観を示し、図9(b)は光スイッチ1のコリメートレンズ3を光ファイバ2側から見た外観を示す。
図9(a)は第4の実施形態に係る光スイッチ1についての器体断面と内部を示し、図9(b)は光スイッチ1の光ファイバ導入部側から見た外観を示し、図9(b)は光スイッチ1のコリメートレンズ3を光ファイバ2側から見た外観を示す。
本実施形態の光スイッチ1は、第1の実施形態における4本の光ファイバ2a〜2dのうち、光ファイバ2b,2dを除いて2本の光ファイバ2a,2cとした構成であって、他の点は第1の実施形態と同様である。本実施形態の光スイッチ1は、1×1光スイッチを構成することができる。
(第5の実施形態)
図10は第5の実施形態に係る光スイッチ1の器体断面と内部を示し、図11は光スイッチ1の光学ブロックを示し、図12(a)(b)、図13(a)(b)は光スイッチ1にウエッジプリズム5を出し入れして光路を切り替える様子を示す。本実施形態の光スイッチ1は、互いに独立にスイッチング空間に対して出し入れ自在とされているウエッジプリズム5を3つ備え、コリメートレンズ3に光結合された光ファイバ2が5本であり、その光ファイバの端部が直線状に配列されている点が、第1の実施形態の光スイッチ1と異なり、他の点は同様である。
図10は第5の実施形態に係る光スイッチ1の器体断面と内部を示し、図11は光スイッチ1の光学ブロックを示し、図12(a)(b)、図13(a)(b)は光スイッチ1にウエッジプリズム5を出し入れして光路を切り替える様子を示す。本実施形態の光スイッチ1は、互いに独立にスイッチング空間に対して出し入れ自在とされているウエッジプリズム5を3つ備え、コリメートレンズ3に光結合された光ファイバ2が5本であり、その光ファイバの端部が直線状に配列されている点が、第1の実施形態の光スイッチ1と異なり、他の点は同様である。
上述の3つのウエッジプリズム5(51,52,53)は、互いに独立に出し入れされるように、それぞれ駆動用のメカニカルリレー7を備えている。ウエッジプリズム5は、メカニカルリレー7のアマチュアに取り付けた延長アーム7aの先端に固定され、メカニカルリレー7の駆動に伴うアマチュアのシーソ運動によって、コリメートレンズ3とミラー4とが離間して成すスイッチング空間に対して出し入れされる。
光ファイバ2が一方方向に導出される器体10は、上述のメカニカルリレー7を内部に封止するため、メカニカルリレー7の配置に従って、十字形状の外形となっている。なお、メカニカルリレー7は、ウエッジプリズム5を所定に位置に出し入れできればよいので、その配置は図10に示した配置に限定されない。例えば、3つのメカニカルリレー7を並列配置してもよい。
3つのウエッジプリズム5の内、2つのウエッジプリズム51,52はその頂角方向が同じであり、残りのウエッジプリズム53の頂角方向は他の2つとは逆になっている。なお、ウエッジプリズムは、上述したように、通過する光路を、ウエッジプリズムの厚みの厚い側に曲げる。この性質に基づいて、光スイッチ1の動作を説明する。
5本の光ファイバ2の端面は、光ファイバ2aから、光ファイバ2eまで、順番にx方向に配列されている。光ファイバ2b,2cの端面の間に、コリメートレンズ3の中心軸CLが位置する配置とされている。スイッチングされる光は、光ファイバ2cの端面からコリメートレンズ3に入射され、スイッチングされた光は、他の光ファイバ2a,2b,2d,2eの端面に入射して受け取られる。ウエッジプリズム5の出し入れによって、スイッチング、すなわち、どの光ファイバによって光が受け取られるかが決まる。なお、図12(a)(b)、図12(a)(b)において、注目している状態の光路を太い実線で示し、注目していない状態の光路を、参考のため破線で示す。
ウエッジプリズム5が、スイッチング空間に挿入されていない場合、図12(a)に示すように、光ファイバ2cから出射された光は、不図示のコリメートレンズ3を通過し、ミラー4によって反射され、不図示のコリメートレンズ3を逆に通過して、光ファイバ2bに入射する。なお、スイッチングされる光は、不図示のコリメートレンズ3内を往復するが、以下ではコリメートレンズ3の説明を省略する。
ウエッジプリズム53がスイッチング空間に挿入されると、図12(b)に示すように、光ファイバ2cから出射された光の光路と、光ファイバのところに戻ってきた光の光路の開き角度が大きくなる。そこで、ミラー4によって反射されて戻ってきた光は、光ファイバ2aに入射することになる。
ウエッジプリズム52がスイッチング空間に挿入されると、図13(a)に示すように、ミラー4によって反射された光は、光ファイバ2cよりも外側に戻ってくる。これは、ウエッジプリズム52の頂角の向きが、上述のウエッジプリズム53の頂角の向きとは逆になっていることによる。そこで、ミラー4によって反射されて戻ってきた光は、光ファイバ2dに入射することになる。
ウエッジプリズム52に加え、ウエッジプリズム51が、さらにスイッチング空間に挿入されると、図13(b)に示すように、ミラー4によって反射された光は、光ファイバ2dよりもさらに外側に戻ってくる。そこで、ミラー4によって反射されて戻ってきた光は、光ファイバ2eに入射することになる。
なお、光路の振れ角はウエッジプリズムの頂角の大きさに依存し、光ファイバ端面位置における振れ幅は光の走行距離に依存する。そこで、コリメートレンズ3、ミラー4、各ウエッジプリズム5などの光学形状(光学特性)や幾何学的配置を、適切に設定することにより、上述のスイッチング動作を実現でき、光スイッチ1による、多チャンネルのスイッチングが可能となる。
(第6の実施形態)
図14(a)は第6の実施形態に係る光スイッチ1のコリメートレンズ3を示し、図14(b)は光スイッチ1における光信号の切替え先を説明する光ファイバ端面の配置を示す。本実施形態の光スイッチ1は、上述の第5の実施形態における光スイッチ1の5本の光ファイバ2を、直線状ではなく、マトリックス状に配置したものである。中心に配置した光ファイバ2aから出射された光は、コリメートレンズ3と、ミラー4と、ウエッジプリズム5とによって、光ファイバ2aの回りに配置された光ファイバ2b,2c,2d,2eのいずれかに入射される。ウエッジプリズム5は、その頂角方向や、光入出射面の方向を、それぞれ所定の光路形成ができるように、xyz座標系に対して傾けるなどの調整が成された状態とされて、スイッチング空間に出し入れされる。
図14(a)は第6の実施形態に係る光スイッチ1のコリメートレンズ3を示し、図14(b)は光スイッチ1における光信号の切替え先を説明する光ファイバ端面の配置を示す。本実施形態の光スイッチ1は、上述の第5の実施形態における光スイッチ1の5本の光ファイバ2を、直線状ではなく、マトリックス状に配置したものである。中心に配置した光ファイバ2aから出射された光は、コリメートレンズ3と、ミラー4と、ウエッジプリズム5とによって、光ファイバ2aの回りに配置された光ファイバ2b,2c,2d,2eのいずれかに入射される。ウエッジプリズム5は、その頂角方向や、光入出射面の方向を、それぞれ所定の光路形成ができるように、xyz座標系に対して傾けるなどの調整が成された状態とされて、スイッチング空間に出し入れされる。
なお、本発明は、上記構成に限られることなく種々の変形が可能である。例えば、上述した各実施形態の光スイッチ1において、光の逆進性を考慮すると、各実施形態における各光ファイバ2の端面からの光出射と端面への光入射を逆にした動作も可能である。また、ウエッジプリズム5を出し入れするための駆動装置は、上述したメカニカルリレー7に限らず、シーソ運動のほか、伸縮運動、平行移動運動、回転運動、カム運動などを行うアクチュエータを用いることができる。また、レンズ3は、円柱部と凸レンズ部とからなると説明したが、このような形状以外のレンズ3を用いることができる。例えば、屈折率が一様に分布していない、いわゆるGRINレンズを用いることができる。GRINレンズを用いると、レンズ3を、例えば、単純な円柱形状とすることができる。
1 光スイッチ
2,2a〜2e 光ファイバ
3 コリメートレンズ
4 ミラー
5,51,52,53 ウエッジプリズム
2,2a〜2e 光ファイバ
3 コリメートレンズ
4 ミラー
5,51,52,53 ウエッジプリズム
Claims (3)
- 光ファイバからの出射光に対して光路切替又は光路切断を行う光スイッチにおいて、
それぞれ光が入出射する2つの端面を有し、その一方の端面に光結合するように複数本の光ファイバの端面が配設された1個のコリメートレンズと、
前記コリメートレンズの他方の端面に対向すると共に離間して配置され、前記光ファイバから出射され前記コリメートレンズを透過して当該コリメートレンズの他方の端面から出射する光を反射するミラーと、
前記コリメートレンズと前記ミラーとが離間する空間に対して出し入れ自在に設けられた透光性のウエッジプリズムと、を備え、
前記ミラーは、前記ウエッジプリズムが前記空間に入れられてないときに前記光ファイバから出射され前記コリメートレンズを透過して当該コリメートレンズの他方の端面から出射する光を、当該コリメートレンズを逆行させて前記光ファイバのいずれかに入射するように反射させ、
前記ウエッジプリズムは、前記空間に入れられることによって、当該プリズムが入れられてないときに前記ミラーによる反射光が入射していた光ファイバとは異なる光ファイバに前記反射光を入射させるように光路を切替え、又は、前記ミラーによる反射光を何れの光ファイバにも入射させないように光路を切断することを特徴とする光スイッチ。 - 前記ウエッジプリズムは、複数設けられると共に、互いに独立に前記空間に対して出し入れ自在とされていることを特徴とする請求項1に記載の光スイッチ。
- 前記コリメートレンズの一方の端面は、当該コリメートレンズの光軸に対して所定の傾斜を有し、その傾斜した端面の法線ベクトルと前記ウエッジプリズムの頂角の方向を示すベクトルとが互いにねじれの関係にあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光スイッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006174545A JP2008003415A (ja) | 2006-06-23 | 2006-06-23 | 光スイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006174545A JP2008003415A (ja) | 2006-06-23 | 2006-06-23 | 光スイッチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008003415A true JP2008003415A (ja) | 2008-01-10 |
Family
ID=39007832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006174545A Withdrawn JP2008003415A (ja) | 2006-06-23 | 2006-06-23 | 光スイッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008003415A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014072506A (ja) * | 2012-10-02 | 2014-04-21 | Canon Inc | レーザー装置および光音響装置 |
JP2017183758A (ja) * | 2017-07-04 | 2017-10-05 | キヤノン株式会社 | レーザー装置および光音響装置 |
-
2006
- 2006-06-23 JP JP2006174545A patent/JP2008003415A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014072506A (ja) * | 2012-10-02 | 2014-04-21 | Canon Inc | レーザー装置および光音響装置 |
JP2017183758A (ja) * | 2017-07-04 | 2017-10-05 | キヤノン株式会社 | レーザー装置および光音響装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5702596B2 (ja) | レンズアレイおよびこれを備えた光モジュール | |
US9360632B2 (en) | Ferrule | |
US7876985B2 (en) | Optical rotating data transmission device of short overall length | |
JP2017134282A (ja) | 光コネクタ及び光伝送モジュール | |
JP6390291B2 (ja) | 光コネクタ | |
JP4655045B2 (ja) | 光スイッチ | |
US7289695B2 (en) | Optical switching device and optical member unit | |
JP2005049742A (ja) | 可変光減衰器 | |
EP1795941B1 (en) | Optical switch | |
JP2008003415A (ja) | 光スイッチ | |
JP5285008B2 (ja) | 内部反射型光偏向器 | |
JP6444640B2 (ja) | 光学素子 | |
JP5186048B2 (ja) | 光学素子モジュール | |
JP5390422B2 (ja) | 光学素子モジュール | |
JP2008003419A (ja) | 光スイッチ | |
JP6492647B2 (ja) | 光コネクタフェルール | |
US6970615B1 (en) | Compact high-stability optical switches | |
JP2008003416A (ja) | 光スイッチ | |
WO2022145001A1 (ja) | 光レセプタクルおよび光モジュール | |
JP2002107566A (ja) | 光機能モジュール | |
JPH11326795A (ja) | 光スイッチ | |
JP2016057483A (ja) | コネクタフェルール | |
JP3921688B2 (ja) | 光スイッチ | |
JP2024062148A (ja) | 光ファイババンドルおよび光スイッチ | |
JP2011028140A (ja) | レンズ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20090901 |