JP2008002877A - 巻線取付装置および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】巻線を傷つけることなく、かつ、巻回動作に悪影響を及ぼすことなくティースと端子ピン間の巻線にたるみを持たせる技術を提供することを課題とする。
【解決手段】巻線機が巻線38を端子ピン34に接続した後、たるみ付け部材43を水平方向(図の左方向)に移動させ、巻線38の軌道上に位置させる。次に、巻線38をたるみ付け部材43の先端部の曲面に当接させた状態でティース31側へ延設させる。つまり、巻線38を水平方向に屈折させた状態で延設させる。そして、巻線38をティース31に巻回させた後、たるみ付け部材43を水平方向(図の右方向)に移動させて巻線38の軌道上から除去する。
【選択図】図7

Description

本発明は、レゾルバに巻線を取り付ける技術に関する。
ブラシレスモータのロータマグネットの回転位置を検出するためにレゾルバが用いられる。レゾルバは、複数のティースが内周部に形成されたレゾルバステータと、レゾルバステータ内で回転自在に配設されるレゾルバロータとから構成されている。レゾルバロータは、ブラシレスモータのロータマグネットと同軸上に取り付けられ、ロータマグネットと一体的に回転する。
レゾルバステータの各ティースには、磁励巻線あるいは出力巻線が巻回されており、レゾルバステータとレゾルバロータ間のギャップが変化することにより、出力巻線より出力される電圧の変化を検出して、ブラシレスモータのロータマグネットの回転位置を検出するようにしている。
そして、各ティースに巻回されている磁励巻線あるいは出力巻線は、レゾルバステータの端部に装着されたコネクタの端子ピンに接合されている。ここで、コネクタは、樹脂製の部材で構成されるのが一般的であり、熱によりコネクタが膨張するという点を考慮しなければならない。つまり、ティースと端子ピンとの間に渡される巻線にたるみがない場合、コネクタの熱膨張に伴い巻線が切断される可能性がある。
たとえば、ブラシレスモータが、自動車の部品として使用されるなど、熱の影響を受け易い環境で使用される場合には、部材の熱膨張を充分に想定しなければならない。
そこで、従来、ティースと端子ピンとの間に渡す巻線にたるみを持たせる工夫がされている。
特許文献1においては、巻線機が歯と端子との間に巻線を巻回するとき、歯と端子との間に長手棒部材を配置するようにしている。そして、巻線は長手棒部材の上面に接して端子に接続され、巻線が接続された後に長手棒部材を横方向に取り外すようにしている。これにより、接続された巻線にたるみを持たせるようにしている。
特許文献2においては、磁極歯と取付ピンとの間にプレート上の金具を配置するようにしている。そして、巻線は金具の上面に接して取付ピンに接続され、巻線が接続された後に、金具を下方に向けて取り出すようにしている。これにより、接続された巻線にたるみを持たせるようにしている。
特許文献3においては、ティースと端子ピンとの間に巻線弛ませピンを配置するようにしている。この弛ませピンは、コネクタ部の裏側からコネクタ部に設けられた孔に挿入され、コネクタ部の上面側に略鉛直方向に突出するようにして配置される。そして、巻線は、弛ませピンの側面に当接して端子ピンに接続され、巻線が接続された後は、弛ませピンを下方に向けて取りだすようにしている。これにより、接続された巻線にたるみを持たせるようにしている。
特許第3299702号公報 特開2004−40843号公報 特許第3588455号公報
上記のように、レゾルバのティースと端子間に巻回する巻線に、たるみを持たせるための様々な工夫がされている。しかし、特許文献1では、巻線を長手棒部材の上部に当接させた状態で長手棒部材を横方向に引き抜くため、巻線を傷つけるという問題がある。また、特許文献2では、金具を挿入するためにコネクタ部材に大きな空間を空ける必要があり、コネクタ部材の強度を弱くするという問題がある。
さらに、特許文献1あるいは特許文献2では、巻線を上方向に押し上げてたるみを持たせるため、巻線機がティースに巻線を巻回する際、巻線を上方に引っ張る力が加わることになり、巻回動作を行い難いという問題がある。
また、特許文献3においても、弛ませピンが巻線に当接した状態で、弛ませピンを下方に向けて取り出すため、やはり、巻線を傷つけるという問題がある。
そこで、本発明は前記問題点に鑑み、巻線を傷つけることなく、かつ、巻回動作に悪影響を及ぼすことなくティースと端子ピン間の巻線にたるみを持たせる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、レゾルバの端子ピンとティースとの間に巻線を取り付ける装置であって、前記端子ピンに接続された巻線を前記ティース側に延設させて、前記ティースに巻回する巻回手段と、前記巻回手段が巻線を前記ティース側に延設させるとき、前記端子ピンから前記ティースへと至る軌道上に位置するとともに、前記巻回手段が巻線を前記ティースに巻回させた後、略水平方向に移動して前記軌道上から後退するたるみ付け手段と、を備え、前記巻回手段は、巻線を前記ティース側に延設させるとき、前記軌道上に位置する前記たるみ付け手段の側面に当接させて通過させることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、レゾルバのティースと端子ピンとの間に巻線を取り付ける装置であって、前記ティースに巻回された巻線を前記端子ピン側に延設させて、前記端子ピンに接続する接続手段と、前記接続手段が巻線を前記端子ピン側に延設させるとき、前記ティースから前記端子ピンへと至る軌道上に位置するとともに、前記接続手段が巻線を前記端子ピンに接続させた後、略水平方向に移動して前記軌道上から後退するたるみ付け手段と、を備え、前記接続手段は、巻線を前記端子ピン側に延設させるとき、前記軌道上に位置する前記たるみ付け手段の側面に当接させて通過させることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の巻線取付装置において、前記たるみ付け手段は、棒状のたるみ付け部材を略水平方向に進退させる手段、を含み、巻線が前記たるみ付け部材の先端部に当接して屈折しながら延設されることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3に記載の巻線取付装置において、前記ティースと前記端子ピンの間にはガイド溝が形成されており、前記たるみ付け部材は前記ガイド溝に沿って略水平方向に進退することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4に記載の巻線取付装置において、前記たるみ付け部材を前記ガイド溝の一側から挿入し、その先端位置を移動させることで、前記端子ピンから前記ティースへと至る軌道上に配置されることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項4に記載の巻線取付装置において、前記たるみ付け部材を前記ガイド溝へ2方向から挿入可能とし、先端位置を移動させることで、前記端子ピンから前記ティースへと至る軌道上に配置されることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項5または請求項6に記載の巻線取付装置において、前記たるみ付け部材は側面視階段形状であり、各段の先端部分が、複数の端子ピンからそれぞれ対応するティースへと至る軌道上に配置されることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の巻線取付装置において、前記端子ピンの基部には、接着剤の挿入溝が形成されており、前記端子ピンと前記ティースとの間に巻き渡された巻線が前記挿入溝に流し込まれた接着剤により固定されることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の巻線取付装置において、前記端子ピンと前記ティースとの間には、巻線の軌道を規制する規制ピンが設けられており、前記規制ピンの基部には、接着剤の挿入溝が形成され、前記端子ピンと前記ティースとの間に巻き渡された巻線が前記挿入溝に流し込まれた接着剤により固定されることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、レゾルバの端子ピンとティースとの間に巻線を取り付ける方法であって、前記端子ピンに巻線を接続する第1工程と、たるみ付け部材を前記端子ピンから前記ティースへと至る軌道上に配置する第2工程と、前記端子ピンに接続された巻線を前記たるみ付け部材の側面に当接させて通過させた後、前記ティースに巻回する第3工程と、前記たるみ付け部材を略水平方向に移動させて前記巻線の軌道上から後退させる第4工程と、を備えることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項10に記載の巻線取付方法において、さらに、前記ティースへの巻回を終えた巻線が終点の端子ピンへと至る軌道上に前記たるみ付け部材を配置する第5工程と、前記ティースに巻回された巻線を前記たるみ付け部材の側面に当接させて通過させた後、前記終点の端子ピンに接続する第6工程と、前記たるみ付け部材を略水平方向に移動させて前記巻線の軌道上から後退させる第7工程と、を備えることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項11に記載の巻線取付方法において、前記たるみ付け部材は棒状部材であり、前記第3または第6工程では、巻線が前記たるみ付け部材の先端部に当接して屈折しながら通過することを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項12に記載の巻線取付方法において、前記ティースと前記端子ピンとの間にはガイド溝が形成され、前記第2または第5工程では、前記たるみ付け部材は前記ガイド溝に沿って移動して巻線の軌道上に配置され、前記第4または第7工程では、前記たるみ部材は前記ガイド溝に沿って移動して軌道上から後退することを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項13に記載の巻線取付方法において、前記たるみ付け部材を前記ガイド溝の一側から挿入し、その先端位置を移動させることで、前記端子ピンから前記ティースへと至る軌道上に配置されることを特徴とする。
請求項15記載の発明は、請求項13に記載の巻線取付方法において、前記たるみ付け部材を前記ガイド溝へ2方向から挿入可能とし、先端位置を移動させることで、前記端子ピンから前記ティースへと至る軌道上に配置されることを特徴とする。
請求項16記載の発明は、請求項14または請求項15に記載の巻線取付方法において、前記たるみ付け部材は側面視階段形状であり、各段の先端部分が、複数の端子ピンからそれぞれ対応するティースへと至る複数の軌道上に配置されることを特徴とする。
請求項17記載の発明は、請求項10ないし請求項16のいずれかに記載の巻線取付方法において、前記端子ピンの基部には、接着剤の挿入溝が形成されており、さらに、前記端子ピンと前記ティースとの間に巻き渡された巻線を前記挿入溝に流し込まれた接着剤により固定する工程、を備えることを特徴とする。
請求項18記載の発明は、請求項10ないし請求項17のいずれかに記載の巻線取付方法において、前記端子ピンと前記ティースとの間には、巻線の軌道を規制する規制ピンが設けられており、前記規制ピンの基部には、接着剤の挿入溝が形成され、さらに、前記端子ピンと前記ティースとの間に巻き渡された巻線を前記挿入溝に流し込まれた接着剤により固定する工程、を特徴とする。
本発明の巻線取付装置は、巻回手段が巻線をティース側に延設させるとき、端子ピンからティースへと至る軌道上にたるみ付け手段を位置させる。そして、巻回手段が巻線をたるみ付け手段の側面に当接させて通過させ、さらに、ティースに巻回させた後、たるみ付け手段を略水平方向に移動させて軌道上から後退させる。
これにより、巻線にたるみを持たせた状態で、巻線を端子ピンとティース間に取り付けることができる。そして、たるみ付け手段が水平方向に移動して巻線から離れるように後退するので、巻線を傷つけることがない。
また、本発明の巻線取付装置は、接続手段が巻線を端子ピン側に延設させるとき、ティースから端子ピンへと至る軌道上にたるみ付け手段を位置させる。そして、接続手段が巻線をたるみ付け手段の側面に当接させて通過させ、さらに、端子ピンに接続させた後、たるみ付け手段を略水平方向に移動させて軌道上から後退させる。
これにより、巻線にたるみを持たせた状態で、巻線をティースと端子ピン間に取り付けることができる。そして、たるみ付け手段が水平方向に移動して巻線から離れるように後退するので、巻線を傷つけることがない。
また、たるみ付け手段は、棒状のたるみ付け部材を略水平方向に進退させる手段であり、巻線がたるみ付け部材の先端部に当接して屈折しながら延設される。たるみ付け手段は先端部のみで巻線に接触しているので、たるみ付け手段が後退すれば、即座に巻線との摩擦が解かれ、巻線を傷つけることがない。
また、ティースと端子ピンの間にはガイド溝が形成されており、たるみ付け部材はガイド溝に沿って略水平方向に進退する。したがって、レゾルバに溝を形成するだけでよく、部材の強度を弱めることがない。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態に係るレゾルバ20が取り付けられたブラシレスモータ10の断面図である。ブラシレスモータ10は、中心軸J1を中心とした有底円筒形状のハウジング11内にステータ12とロータマグネット13とを収納している。ハウジング11の上部は開口しており、その開口部にはブラケット14が装着されている。このブラケット14の内周面とハウジング11の底部にボールベアリング16が設けられ、これらボールベアリング16,16によりシャフト17を回転自在に支持している。
ステータ12は、ハウジング11の内面に固定され、環状に構成されたコアバック部12aおよびコアバック部12aから中心軸J1に向かって延びる放射状に配置された複数のティース部12bを備えている。ロータマグネット13は、シャフト17に固定されたヨーク18の外周面に固定され、シャフト17と一体となって中心軸J1を中心とした回転運動を行う。
シャフト17には、ブラケット14の内側位置に、位置検出機構であるレゾルバ20のレゾルバロータ21が固定されている。そしてレゾルバロータ21と径方向に対向してレゾルバステータ22がブラケット14の内周面に固定されている。
このような構成において、レゾルバ20によりロータマグネット13の回転位置を検出する。そして、ロータマグネット13の回転位置に応じて、図示せぬ制御装置がステータ12のティース部12bに巻回された所定のコイルに電圧を供給し、コイルの磁極を変化させることでロータマグネット13を回転させるのである。このようにしてブラシレスモータ10は回転駆動力を得る。
図2は、本実施の形態に係るレゾルバ20の平面図である。また、図3は、レゾルバステータ22の側面図(一部断面図)である。レゾルバステータ22は、環状に形成された固定子(ヨーク)30の内側に複数のティース31,31・・・を突設させている。各ティース31,31・・・はレゾルバステータ22内に位置するレゾルバロータ21に対向するように配列されている。レゾルバロータ21の外周部形状は、図に示すように、真円ではなく、円周上の4箇所に突起部21aが形成されている。したがって、レゾルバロータ21が、シャフト17と一体となって回転すると、レゾルバロータ21とティース31との間のギャップが変化するようになっている。
固定子30には、樹脂製のインシュレータ32が取り付けられている。インシュレータ32は、固定子30を上下から挟み込むようにして保持する環状部32aと、環状部32aの一端部から外方に向けて延設しているコネクタ部32bから構成されている。
コネクタ部32bの端部には、端子部材33が埋め込まれている。図3に示すように、端子部材33は、側面視L字状に屈曲した金属部材であり、その一端部は、コネクタ部32bより外方に突出しており、この端部にリード線が接続される。このリード線は図示せぬ制御回路に接続される。また、端子部材33の他端部は、コネクタ部32bの上面から上方に突出し、端子ピン34を構成している。端子ピン34の基部には、接着剤を流し込むための溝321が形成されている。端子ピン34に接続された巻線の端部は、この溝321に流し込まれた接着剤により固定されることになる。
端子ピン34は、図2に示すように、直線状に6個配列されている。つまり、コネクタ部32bには、6個の端子部材33が埋め込まれている。また、コネクタ部32bの上面には、この6個の端子ピン34と略平行に、6個の規制ピン35,35・・・が設けられている。規制ピン35は、略円筒形状のピンであり、コネクタ部32bの上面より略鉛直方向上方に突設されている。規制ピン35の基部にも、接着剤を流し込むための溝322が形成されている。端子ピン35とティース31との間に巻き渡された巻線は、この溝322に流し込まれた接着剤により固定されることになる。
このように、6個の端子ピン34,34・・・と6個の規制ピン35,35・・・が略平行に配列されているが、これらピンの間には、ピンの配列方向と略平行にガイド溝36が形成されている。ガイド溝36は、図3で示すように、断面長方形状の溝であり、コネクタ部32bの一端部(図2における右端部)から他端部付近まで直線状に設けられている。このガイド溝には、後述するたるみ付け部材43が挿入される。
環状部32aには、等間隔をおいて複数のブリッジピン37,37・・・が立設されている。ブリッジピン37,37・・・は、環状部分の全周に亘って設けられている。
このような構成のレゾルバステータ22には、図2に示すように、たるみを持たせた状態の巻線38,38・・・が巻回されている。巻線38は、一端側が端子ピン34に半田付けされ、規制ピン35によりその軌道が規制された後、所定のティース31に巻回される。ティース31に巻回された巻線38は、ブリッジピン37に引っ掛けられた後、さらに、次の所定のティース31に巻回される。そして、所定の複数のティース31,31・・・に巻回された後、再び規制ピン35によりその軌道が規制されて別の端子ピン34に半田付けされるのである。
そして、端子ピン34,34・・・は6個配列されているが、1本の巻線38は、ある端子ピン34から出発して、別の端子ピン34に戻り接合されるので、全部で3本の巻線38が取り付けられることになる。そして、それぞれの巻線38は、上記のように複数のティース31に巻回され、複数のコイルを形成している。
この3本の巻線38のうち1本は、コイルに電圧を供給する磁励巻線であり、残る2本は、コイルより出力電圧を得る出力巻線である。このレゾルバ20は、バリアブルリラクタンス(VR)型のレゾルバであり、正弦波信号である入力電圧を磁励巻線に入力し、レゾルバロータ21の回転に伴い、レゾルバロータ21とコイル間のギャップが変化することを利用して、出力巻線より出力電圧を得て、レゾルバロータ21の回転位置、すなわちロータマグネット13の回転位置を検出するのである。ただし、本実施の形態においては、巻線38が、磁励巻線であるか、出力巻線であるかを特に区別しないので、巻線38として区別せずに説明する。
次に、上記のように、巻線38にたるみを持たせた状態で、巻線38を端子ピン34とティース31に取り付けるための巻線方法について説明する。図4は、巻線機40がレゾルバステータ22に巻線38を取り付ける様子を示す模式図である。巻線機40は、制御装置41と、たるみ付け部材43を進退させるアクチュエータ42と、巻線38を把持して所定の動作を行うノズル46とを備えている。アクチュエータ42は、制御装置41の制御のもと、ガイド溝36に挿入されたたるみ付け部材43を、ガイド溝36内で進退させる。ノズル46は、制御装置41の制御のもと、巻線38を所定の軌道に沿って移動させたり、巻線38を端子ピン34に絡げる動作を行ったり、巻線38をティース31に巻きつける動作を行ったりする。
図5は、たるみ付け部材43の平面図であり、図6は、たるみ付け部材43の側面図である。たるみ付け部材43は、略直方体形状の基部44と、基部44の端部に突設された棒状のスライド部材45とから構成されている。スライド部材45の先端部は、曲面となっており、この先端部において巻線38の軌道を屈折させる際、巻線38を傷つけないように構成されている。つまり、スライド部材45の高さ(この実施の形態では、たるみ付け部材43の高さと同じであるが)は、ガイド溝36の溝の深さより高く構成されているため、スライド部材45がガイド溝36に挿入されたとき、ガイド溝36よりも上方に突出する部分で巻線38に当接するのである。
以上の構成の巻線機40を利用してレゾルバステータ22に巻線38を取り付ける処理の流れについて、図7および図8のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、巻線機40のノズル46が、巻線38の端部を所定の端子ピン34に絡げる(図8のステップS1)。ここでは、図7において、図の左から3番目の端子ピン34に巻線38の端部が絡げられる場合を例に説明する。
次に、アクチュエータ42がたるみ付け部材43をガイド溝36に沿って移動させ、所定の位置に移動させる(ステップS2)。つまり、図7において、たるみ付け部材43を図の左方向に移動させる。ここでは、図7に示すように、スライド部材45の先端が矢視Aの位置になるように移動させ、その位置でたるみ付け部材43の位置を固定する。
次に、ステップS1で端子ピン34に絡げられた巻線38が、スライド部材45の先端部を経由するようにノズル46を動作させる(ステップS3)。つまり、巻線38は、端子ピン34からティース31側に向けて延設し、図7に示すように、スライド部材45の先端部に当接して屈折し、さらにティース31側に延設する。このとき、上記のように、スライド部材45の先端部は曲面状に加工されているので、巻線38を傷つけることはない。具体的には、スライド部材45の先端曲面のうち、ガイド溝36よりも上方に突出する部分で、巻線38を屈折させる。
次に、ノズル46を動作させ、巻線38を、所定の規制ピン35に引っ掛けるように導き、所定のティース31に2、3回巻回させる(ステップS4)。これにより、端子ピン34とティース31間に巻線38が仮止めされる。
次に、アクチュエータ42が、たるみ付け部材43をガイド溝36に沿って後退させ、巻線38の軌道上から除去する(ステップS5)。つまり、図7のおいては、たるみ付け部材43を、図の右方向に後退させる。これにより、巻線38は、端子ピン34とティース31との間でたるみを持たせた状態で接続されることになる。
次に、ノズル46を動作させ、仮止めしているティース31に対して巻線38を所定回巻回し、完全に巻き終える。さらに、ブリッジピン37および所定の別のティース31に対して巻線38を巻回する(ステップS6)。
続いて、アクチュエータ42がたるみ付け部材43をガイド溝36に沿って移動させ、所定の位置に移動させる(ステップS7)。つまり、再びたるみ付け部材43を、左方向(図7における左方向)に移動させる。ステップ2においては、左から3番目の端子ピン34から出発してティース31へと至る軌道上の位置Aにスライド部材45の先端部を移動させたが、このステップS7においては、ステップS6において最後に巻線38を巻回させたティース31から出発して、別の端子ピン34へと至る巻線38の軌道上にスライド部材45の先端部を移動させる。
次に、巻線38が、スライド部材45の先端部を経由するようにノズル46を動作させる(ステップS8)。つまり、巻線38は、最後に巻回されたティース31から端子ピン34側に向けて延設し、スライド部材45の先端部に当接して屈折し、さらに端子ピン34側に延設する。なお、巻線38は、スライド部材45の先端部を経由する前に、所定の規制ピン35に引っ掛けられる。
次に、ノズル46を動作させ、巻線38を、所定の端子ピン34に絡げる(ステップS9)。これにより、最後に巻線38が巻回されたティース31と端子ピン34との間に巻線38が取り付けられるのである。
次に、アクチュエータ42が、たるみ付け部材43をガイド溝36に沿って後退させ、巻線38の軌道上から除去する(ステップS10)。つまり、たるみ付け部材43を再び右方向(図7における右方向)に後退させる。これにより、巻線38は、端子ピン34とティース31との間でたるみを持たせた状態で接続されることになる。
巻線機40が、以上の動作を行うことにより、端子ピン34から出発してティース31へ巻回される巻線38にたるみが持たされる。また、ティース31から出発して端子ピン34に絡げられる巻線38にもたるみが持たされる。これにより、樹脂製のインシュレータ32(特にコネクタ部32b)が熱膨張した場合にも、巻線38が張力に負けて切断されることを防止している。また、上述したように、コネクタ部32bに設けられた2つの溝321,322に接着剤が流し込まれ、上記の手順により取り付けられた巻線38を固定するようにしている。これにより、モータの振動などにより、巻線38の弛み部分が振れないようにして、断線を防ぐようにしている。
そして、本実施の形態においては、上述したように、たるみ付け部材43が、ガイド溝36に沿って移動するが、この移動方向は略水平方向である。ここで、本実施の形態において、水平方向とは、図1で示したシャフト17の軸方向と略直交する方向である。言い換えると、環状に形成されているレゾルバステータ22の径方向が属する面に略平行な方向である。
つまり、本実施の形態においては、たるみ付け部材43は水平方向に移動し、巻線38を水平方向に屈折させる。そして、巻線機40は、水平方向に屈折されている状態で巻線38を端子ピン34とティース31間に取り付けるのである。そして、たるみ付け部材43を水平方向に後退させることで、巻線38から離れるようにしている。このため、たるみ付け部材43を巻線38の軌道上から後退させるときには、スライド部材45の先端部が即座に巻線38から離れることになり、巻線38を傷つけることはない。言い換えると、たるみ付け部材43を巻線38の軌道上から後退させるとき、たるみ付け部材43が巻線38に当接しながら移動する構成ではないので、巻線38を傷つけることはない。
また、たるみ付け部材43は、ガイド溝36内を移動するよう構成されているので、コネクタ部32bには、図3で示したように、表面の一部を加工するだけでよい。コネクタ部32bに大きな開口部などを設ける必要がなく、コネクタ部32bの強度を弱くすることもない。
また、たるみ付け部材43は、巻線38の軌道を水平方向に屈折させる。つまり、巻線38を上方向に押し上げて屈折させた場合、巻線38をティース31に巻回する操作を行い難いという問題があったが、巻線38は水平方向に屈折しているだけであるので、巻回動作に悪影響を及ぼすことはない。
なお、上記の実施の形態においては、端子ピン34とティース31間に取り付ける巻線38を規制ピン35に引っ掛けるようにした。これにより、図2に示したように、巻線38のクロスポイントがティース31に近い側に位置するようにしている。図では、左から2番目と3番目の端子ピン34に接続されている巻線38,38が、規制ピン35よりティース31側でクロスしている様子を示している。また、右から2番目と3番目の端子ピン34に接続されている巻線38,38が、規制ピン35よりティース31側でクロスしている様子を示している。
このように巻線38のクロスポイントがティース31側に寄るようにし、端子ピン34付近でクロスしないようにすることで、巻線機40のノズル46が巻線38のクロスポイントに接触することを防止している。つまり、もし、クロスポイントが端子ピン34に近い位置にあると、巻線38を端子ピン34に絡げる際に、ノズル46が何回もクロスポイントの上側を旋回することになり、ノズル46が巻線38に接触してしまう可能性があるからである。その点、規制ピン35とティース31との間にクロスポイントがあると、ノズル46はクロスポイントの上側を一度しか通過しないので、ノズル46が巻線38に接触してしまう可能性を極力低く抑えることができるのである。
また、このような理由とは別に、巻線38を規制ピン35に掛けることにより、巻線38の軌道を決定することができる。
{変形例1}
本発明の変形例について説明する。図9は、レゾルバステータ22の変形例を示す図である。図中、上記の実施の形態と同様の構成については同じ符号を付している。図に示すように、このレゾルバステータ22のコネクタ部32bには、コネクタ部32bの上面に2つのガイド溝36h,36hが設けられている。各ガイド溝36h,36hは、コネクタ部32bの端部からコネクタ部32bの中央位置付近まで形成されている。
ガイド溝36hの断面形状などは、図3に示したガイド溝36と同様である。そして、図10に示すように、この2つのガイド溝36h,36hに対して、両側から2つのたるみ付け部材43a,43aを挿入するのである。たるみ付け部材43aの構成も、図5,図6等で示したたるみ付け部材43と同様であるが、スライド部材45の長さは、図5等で示したものより短めでもよい。
この変形例によれば、同時に2つの位置にたるみ付け部材43aを位置させることができ、たとえば、端子ピン34から出発してティース31へと至る往路の巻線38と、ティース31から出発して端子ピン34へと至る復路の巻線38に同時にたるみを加えることが可能である。
この変形例においても、たるみ付け部材43aは、水平方向に進退することで、巻線38を屈折させ、後退する際には、即座にたるみ付け部材43aの先端部が巻線38から離れるので、巻線38を傷つけることはない。また、コネクタ部32bに大きな開口部などを設ける必要がなく、コネクタの強度を弱くすることもない。さらに、巻線38を水平方向に屈折させるので、巻回動作に悪影響を及ぼすことがない。
{変形例2}
図11は、本発明の別の変形例を示す図である。この変形例で示すレゾルバステータ22の構成は、図9で示した変形例と同様である。すなわち、コネクタ部32bには、2つのガイド溝36h,36hが形成されている。
図12は、この変形例のたるみ付け部材43bの平面図であり、図13は側面図である。このたるみ付け部材43bも、略直方体形状の基部44bにスライド部材45bが突設されている。しかし、上記の実施の形態と異なり、スライド部材45bの上面は、階段状に構成され、3つの係止溝46,47,48が設けられている。
このような構成のたるみ付け部材43b,43bを図11に示すように、ガイド溝36h,36hに沿ってコネクタ部32bの両側から挿入することにより、同時に、6つの位置で巻線38の軌道を屈折させることが可能である。図では、左から2番目の端子ピン34とティース31とを結ぶ巻線38と、一番右の端子ピン34とティース31とを結ぶ巻線38の軌道を屈折させている状態を示しているが、実際には、6つの端子ピン34全てに接続される巻線38の軌道を同時に屈折させることが可能である。上記の実施の形態のたるみ付け部材と異なり、この変形例のたるみ付け部材43b,43bは、巻線機のノズルが跨ぐごとに抜き差しする必要はない。つまり、たるみ付け部材43b,43bを図11に示すような状態でレゾルバに取り付けた状態で、全ての巻線を巻きわたすことができるというメリットがある。
この変形例では、階段状に構成されたたるみ付け部材43bを、コネクタ部32bに両側から挿入するようにしたが、図2で示したレゾルバステータ22のガイド溝36に、6つの階段状の係止溝を持った1個のたるみ付け部材を挿入する形態も可能である。
ブラシレスモータの断面図である。 レゾルバの平面図である。 レゾルバステータの側面図である。 巻線機とレゾルバステータを示す図である。 たるみ付け部材の平面図である。 たるみ付け部材の側面図である。 たるみを持たせた状態で巻線を取り付ける動作状態を示す図である。 たるみを持たせた状態で巻線を取り付ける処理のフローチャートである。 変形例に係るレゾルバステータの平面図である。 変形例に係る巻線のたるみ付け方法を示す図である。 別の変形例に係る巻線のたるみ付け方法を示す図である。 別の変形例に係るたるみ付け部材の平面図である。 別の変形例に係るたるみ付け部材の側面図である。
符号の説明
10 ブラシレスモータ
20 レゾルバ
21 レゾルバロータ
22 レゾルバステータ
31 ティース
34 端子ピン
43 たるみ付け部材

Claims (18)

  1. レゾルバの端子ピンとティースとの間に巻線を取り付ける装置であって、
    前記端子ピンに接続された巻線を前記ティース側に延設させて、前記ティースに巻回する巻回手段と、
    前記巻回手段が巻線を前記ティース側に延設させるとき、前記端子ピンから前記ティースへと至る軌道上に位置するとともに、前記巻回手段が巻線を前記ティースに巻回させた後、略水平方向に移動して前記軌道上から後退するたるみ付け手段と、
    を備え、
    前記巻回手段は、巻線を前記ティース側に延設させるとき、前記軌道上に位置する前記たるみ付け手段の側面に当接させて通過させることを特徴とする巻線取付装置。
  2. レゾルバのティースと端子ピンとの間に巻線を取り付ける装置であって、
    前記ティースに巻回された巻線を前記端子ピン側に延設させて、前記端子ピンに接続する接続手段と、
    前記接続手段が巻線を前記端子ピン側に延設させるとき、前記ティースから前記端子ピンへと至る軌道上に位置するとともに、前記接続手段が巻線を前記端子ピンに接続させた後、略水平方向に移動して前記軌道上から後退するたるみ付け手段と、
    を備え、
    前記接続手段は、巻線を前記端子ピン側に延設させるとき、前記軌道上に位置する前記たるみ付け手段の側面に当接させて通過させることを特徴とする巻線取付装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の巻線取付装置において、
    前記たるみ付け手段は、
    棒状のたるみ付け部材を略水平方向に進退させる手段、
    を含み、
    巻線が前記たるみ付け部材の先端部に当接して屈折しながら延設されることを特徴とする巻線取付装置。
  4. 請求項3に記載の巻線取付装置において、
    前記ティースと前記端子ピンの間にはガイド溝が形成されており、前記たるみ付け部材は前記ガイド溝に沿って略水平方向に進退することを特徴とする巻線取付装置。
  5. 請求項4に記載の巻線取付装置において、
    前記たるみ付け部材を前記ガイド溝の一側から挿入し、その先端位置を移動させることで、前記端子ピンから前記ティースへと至る軌道上に配置されることを特徴とする巻線取付装置。
  6. 請求項4に記載の巻線取付装置において、
    前記たるみ付け部材を前記ガイド溝へ2方向から挿入可能とし、先端位置を移動させることで、前記端子ピンから前記ティースへと至る軌道上に配置されることを特徴とする巻線取付装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載の巻線取付装置において、
    前記たるみ付け部材は側面視階段形状であり、各段の先端部分が、複数の端子ピンからそれぞれ対応するティースへと至る軌道上に配置されることを特徴とする巻線取付装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の巻線取付装置において、
    前記端子ピンの基部には、接着剤の挿入溝が形成されており、前記端子ピンと前記ティースとの間に巻き渡された巻線が前記挿入溝に流し込まれた接着剤により固定されることを特徴とする巻線取付装置。
  9. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の巻線取付装置において、
    前記端子ピンと前記ティースとの間には、巻線の軌道を規制する規制ピンが設けられており、前記規制ピンの基部には、接着剤の挿入溝が形成され、前記端子ピンと前記ティースとの間に巻き渡された巻線が前記挿入溝に流し込まれた接着剤により固定されることを特徴とする巻線取付装置。
  10. レゾルバの端子ピンとティースとの間に巻線を取り付ける方法であって、
    前記端子ピンに巻線を接続する第1工程と、
    たるみ付け部材を前記端子ピンから前記ティースへと至る軌道上に配置する第2工程と、
    前記端子ピンに接続された巻線を前記たるみ付け部材の側面に当接させて通過させた後、前記ティースに巻回する第3工程と、
    前記たるみ付け部材を略水平方向に移動させて前記巻線の軌道上から後退させる第4工程と、
    を備えることを特徴とする巻線取付方法。
  11. 請求項10に記載の巻線取付方法において、さらに、
    前記ティースへの巻回を終えた巻線が終点の端子ピンへと至る軌道上に前記たるみ付け部材を配置する第5工程と、
    前記ティースに巻回された巻線を前記たるみ付け部材の側面に当接させて通過させた後、前記終点の端子ピンに接続する第6工程と、
    前記たるみ付け部材を略水平方向に移動させて前記巻線の軌道上から後退させる第7工程と、
    を備えることを特徴とする巻線取付方法。
  12. 請求項11に記載の巻線取付方法において、
    前記たるみ付け部材は棒状部材であり、前記第3または第6工程では、巻線が前記たるみ付け部材の先端部に当接して屈折しながら通過することを特徴とする巻線取付方法。
  13. 請求項12に記載の巻線取付方法において、
    前記ティースと前記端子ピンとの間にはガイド溝が形成され、前記第2または第5工程では、前記たるみ付け部材は前記ガイド溝に沿って移動して巻線の軌道上に配置され、前記第4または第7工程では、前記たるみ部材は前記ガイド溝に沿って移動して軌道上から後退することを特徴とする巻線取付方法。
  14. 請求項13に記載の巻線取付方法において、
    前記たるみ付け部材を前記ガイド溝の一側から挿入し、その先端位置を移動させることで、前記端子ピンから前記ティースへと至る軌道上に配置されることを特徴とする巻線取付方法。
  15. 請求項13に記載の巻線取付方法において、
    前記たるみ付け部材を前記ガイド溝へ2方向から挿入可能とし、先端位置を移動させることで、前記端子ピンから前記ティースへと至る軌道上に配置されることを特徴とする巻線取付方法。
  16. 請求項14または請求項15に記載の巻線取付方法において、
    前記たるみ付け部材は側面視階段形状であり、各段の先端部分が、複数の端子ピンからそれぞれ対応するティースへと至る複数の軌道上に配置されることを特徴とする巻線取付方法。
  17. 請求項10ないし請求項16のいずれかに記載の巻線取付方法において、
    前記端子ピンの基部には、接着剤の挿入溝が形成されており、さらに、
    前記端子ピンと前記ティースとの間に巻き渡された巻線を前記挿入溝に流し込まれた接着剤により固定する工程、
    を備えることを特徴とする巻線取付方法。
  18. 請求項10ないし請求項17のいずれかに記載の巻線取付方法において、
    前記端子ピンと前記ティースとの間には、巻線の軌道を規制する規制ピンが設けられており、前記規制ピンの基部には、接着剤の挿入溝が形成され、さらに、
    前記端子ピンと前記ティースとの間に巻き渡された巻線を前記挿入溝に流し込まれた接着剤により固定する工程、
    を特徴とする巻線取付方法。
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