JP2008002398A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】硫黄被毒回復処理の際の制御対象の制御を実行する装置の機能低下あるいは機能劣化がもたらされた場合においても、最適な硫黄被毒回復処理の実行が可能な内燃機関の排気浄化装置を提供すること。
【解決手段】本発明の内燃機関の排気浄化装置においては、今回の前記硫黄被毒回復処理を実行する前に、硫黄被毒回復処理を実行するための制御対象の制御量を機関運転状態に応じて算出する基本制御量算出マップであって予め作成された基本制御量算出マップにより算出された制御量に基づいた予備的な硫黄被毒回復処理が実行され、該予備的な硫黄被毒回復処理の結果に基づいて、基本制御量算出マップから算出される制御量が今回の硫黄被毒回復処理に適した制御量に補正されるように基本制御量算出マップが補正される。そして、補正された基本制御量算出マップを使用して今回の硫黄被毒回復処理が実行される。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排気浄化装置、特に、排気浄化性能を維持すべく硫黄成分を排気浄化触媒から放出する硫黄被毒回復処理が必要となる排気浄化触媒を備えた内燃機関の排気浄化装置に関する。
排気浄化性能を維持すべく硫黄被毒回復処理が必要になると考えられる内燃機関の排気浄化触媒の一つに、NOx吸蔵還元触媒がある。燃費の向上および排出ガス規制の観点から、ガソリン内燃機関において運転領域の大部分がリーン空燃比で運転される希薄燃焼内燃機関の実用化が進められているとともに、ディーゼル内燃機関の適用範囲が拡大されつつある。ディーゼル内燃機関や希薄燃焼ガソリン内燃機関では、リーン空燃比すなわち空気過剰のもとで燃料が燃焼せしめられるため、不完全な燃焼成分であるHC(炭化水素)およびCO(一酸化炭素)の排出量が少ない反面、NOx(窒素酸化物)が多くなり、排出された有害なNOxの放出を妨げる何らかの策を講ずる必要がある。
NOxの大気中への放出量を低減する一手段として、内燃機関の排気系にNOx吸蔵還元触媒を配設することが知られている。NOx吸蔵還元触媒は、流入する排気の空燃比がリーン空燃比のときに排気中のNOxを硝酸塩の形態で吸収、吸着もしくはその両方により吸蔵し、流入する排気の空燃比が理論空燃比またはリッチ空燃比であるときに、吸蔵したNOxを放出する役割を果たすものである。放出されたNOxは、排気中のHCや還元成分(CO、H2等)により還元浄化せしめられる。
このようなNOx吸蔵還元触媒を備えた内燃機関の排気浄化装置によれば、酸素濃度が高い希薄燃焼の排気中からNOxを良好に吸蔵し、定期的なリッチ混合気燃焼運転(リッチスパイク運転とも称す)によって、排気中の酸素濃度を低下させるとともに排気中にHCやCO、H2等の還元成分を存在させ、吸蔵したNOxを大気中に放出させることなく良好に還元浄化することができる。
しかしながら、このようなNOx吸蔵還元触媒を備えた内燃機関の排気浄化装置においては、燃料中の硫黄成分に起因するNOx吸蔵還元触媒のNOx吸蔵能力の低下、いわゆる硫黄被毒が問題となる。
内燃機関の燃料、例えばガソリンや軽油などの燃料には、硫黄成分が含有している場合が多く、この場合、燃焼後の排気中には、SO2やSO3などのSOx(硫黄酸化物)が含まれることになる。排気中にSOxが存在すると、NOx吸蔵還元触媒は、NOxの吸蔵を行う一方で、排気中のSOxも硫酸塩の形態で吸蔵することが知られている。
NOx吸蔵還元触媒に吸蔵されたSOxは安定していて分解しづらく、NOx吸蔵還元触媒が排気中のNOxを吸蔵し且つ還元浄化することができる温度領域では、NOx吸蔵還元触媒から脱離しないことが明らかにされている。
このため、NOx吸蔵還元触媒が、排気中のNOxを吸蔵し且つ還元浄化することができる温度領域、例えば、300℃〜450℃の温度領域で、SOxを含有する排気に対して使用される場合、NOxの吸蔵および還元浄化が行われる一方で、NOx吸蔵還元触媒にはSOxが分解されず残存する。従って、時間が経過するにつれてNOx吸蔵還元触媒内のSOx量が増大することになり、かくして、時間が経過するにつれてNOx吸蔵還元触媒が吸蔵することができるNOx量が低下することになり、いわゆる硫黄被毒(またはS被毒)の問題が生じる。
一方で、NOx吸蔵還元触媒温度を上昇させることで、例えば、NOx吸蔵還元触媒温度を約600℃以上に上昇させることで、NOx吸蔵還元触媒に吸蔵されたSOxを熱分解させ放出させることができることが明らかにされている。
そこで、NOx吸蔵還元触媒を備える内燃機関の排気浄化装置においては、硫黄被毒を解消する一つの方法として、NOx吸蔵還元触媒に流入する排気の空燃比をリッチ空燃比にしつつNOx吸蔵還元触媒温度を上昇させ所定温度に制御する、硫黄被毒回復処理が適用されている。該硫黄被毒回復処理によれば、NOx吸蔵還元触媒に吸蔵されたSOxを熱分解し、この熱分解されたSOxのNOx吸蔵還元触媒への再吸蔵を防止しつつNOx吸蔵還元触媒からSOxを放出することが可能となる。
特開2005−139968号公報 特開2001−304020号公報
ところで、NOx吸蔵還元触媒を備える内燃機関の排気浄化装置において上記硫黄被毒回復処理を実行する際に、NOx吸蔵還元触媒に流入する排気の空燃比をリッチ空燃比にして且つNOx吸蔵還元触媒温度を上昇させ所定温度に制御することが必要となるが、この制御を燃料噴射時期や燃焼室内に供給される再循環排気ガスの量(以下、EGR量と称す)などを適当に制御することにより実行するものがある。
そして、硫黄被毒回復処理の際の制御対象とされた例えば燃料噴射時期やEGR量などの制御量は、硫黄被毒回復処理を実行するために選択された制御対象の制御量を機関運転状態に応じて算出する基本制御量算出マップであって、評価試験や解析評価のデータに基づいて予め作成された基本制御量算出マップを使用して算出することが考えられる。
しかしながら、燃料噴射を制御する燃料噴射装置やEGR量を制御する排気ガス再循環装置などは、例えばそれらの長期間にわたる使用に起因して、評価試験や解析評価などからは予期することができない機能低下あるいは機能劣化がもたらされる場合がある。このような機能低下あるいは機能劣化がもたらされた場合においては、評価試験や解析評価などからのデータに基づいて予め作成された上記基本制御量算出マップにより算出された制御量を制御対象に適用しても、NOx吸蔵還元触媒に流入する排気空燃比や触媒温度を目標値に精度よく制御できず、十分な硫黄被毒回復処理を実行することができないという問題がもたらされうる。
従って、硫黄被毒回復処理の際の制御対象とされた例えば燃料噴射時期やEGR量などの制御量を、評価試験や解析評価などからのデータに基づいて予め作成された上記基本制御量算出マップを使用して算出する場合において、より最適な硫黄被毒回復処理を実行するためには、硫黄被毒回復処理の際の制御対象の制御を実行する装置の機能低下あるいは機能劣化であって評価試験や解析評価などからは予期することができない機能低下あるいは機能劣化を考慮して、上記基本制御量算出マップから算出される制御量を補正する何らかの手段を講じることが必要となる。
特許文献1においては、NOx吸蔵還元触媒によりNOx浄化を行う内燃機関の排気浄化装置において、一酸化炭素の大気中への排出を防止しながら、NOx吸蔵還元触媒に蓄積された硫黄成分を効率よく放出することを可能とする内燃機関の排気浄化装置が開示されている。
しかしながら、硫黄被毒回復処理の際の制御対象の制御を実行する装置の機能低下あるいは機能劣化であって、評価試験や解析評価などからは予期することができない機能低下あるいは機能劣化に着眼して、硫黄被毒回復処理の向上を図る手段については記載されていない。
また、特許文献2においては、内燃機関の排気浄化装置であって、触媒からの硫黄成分の放出に伴って生成されるH2Sの濃度を低く抑えて排気ガスの異臭を防止する一方で、触媒の再生時間の長時間化を抑制して安定した触媒装置の再生を可能にする内燃機関の排気浄化装置が開示されている。
しかしながら、硫黄被毒回復処理の際の制御対象の制御を実行する装置の機能低下あるいは機能劣化であって、評価試験や解析評価などからは予期することができない機能低下あるいは機能劣化に着眼して、硫黄被毒回復処理の向上を図る手段については記載されていない。
本発明は上記課題に鑑み、排気浄化性能を維持するために硫黄被毒回復処理が必要となる排気浄化触媒、特にNOx吸蔵還元触媒が配設された内燃機関の排気浄化装置において、硫黄被毒回復処理の際の制御対象を制御する装置の機能低下あるいは機能劣化であって、評価試験や解析評価などからは予期することができない機能低下あるいは機能劣化がもたらされた場合においても、最適な硫黄被毒回復処理の実行が可能な内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明によれば、流入する排気の空燃比がリーン空燃比のときに排気中のNOxを吸収、吸着もしくはその両方により吸蔵し、流入する排気の空燃比が理論空燃比またはリッチ空燃比のときに吸蔵したNOxを排気中の還元成分を用いて還元浄化するNOx吸蔵還元触媒と、前記NOx吸蔵還元触媒に流入する排気の空燃比をリッチ空燃比にしつつ前記NOx吸蔵還元触媒の温度を所定温度に制御し、前記NOx吸蔵還元触媒がNOxとともに吸蔵した硫黄酸化物を前記NOx吸蔵還元触媒から放出させる硫黄被毒回復処理を必要に応じて繰り返し実行する硫黄被毒回復処理制御手段と、を具備する内燃機関の排気浄化装置において、前記硫黄被毒回復処理制御手段は、前記硫黄被毒回復処理を実行するための制御対象の制御量を機関運転状態に応じて算出する基本制御量算出マップであって、予め作成された基本制御量算出マップと、今回の前記硫黄被毒回復処理を実行する前に、前記基本制御量算出マップにより算出された制御量に基づいた予備的な硫黄被毒回復処理を実行し、該予備的な硫黄被毒回復処理の結果に基づいて、前記基本制御量算出マップにより算出される制御量が今回の前記硫黄被毒回復処理に適した制御量に補正されるように前記基本制御量算出マップを補正する制御量補正手段とを有し、前記制御量補正手段により補正された基本制御量算出マップにより算出された制御量に基づいて、今回の硫黄被毒回復処理を実行する、ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置が提供される。
すなわち、請求項1に発明では、今回の硫黄被毒回復処理を実行する前に、硫黄被毒回復処理を実行するための制御対象の制御量を機関運転状態に応じて算出する基本制御量算出マップであって予め作成された基本制御量算出マップにより算出された制御量に基づいた予備的な硫黄被毒回復処理が実行され、該予備的な硫黄被毒回復処理の結果に基づいて、基本制御量算出マップから算出される制御量が今回の硫黄被毒回復処理に適した制御量に補正されるように基本制御量算出マップが補正される。そして、補正された基本制御量算出マップにより算出された制御量に基づいて、今回の硫黄被毒回復処理が実行される。
これにより、硫黄被毒回復処理の際の制御対象の制御を実行する装置、例えば燃料噴射装置や排気ガス再循環装置などの、長期間にわたる使用に起因してもたらされる機能低下あるいは機能劣化であって評価試験や解析評価などからは予期することができない機能低下あるいは機能劣化がもたらされた場合においても、最適な硫黄被毒回復処理を実行することができ、排気エミッションの悪化を抑制することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、前記内燃機関は、燃焼室に燃料を供給する燃料噴射装置と、前記燃焼室から排出された排気ガスを機関吸気通路内に再循環させる排気ガス再循環装置とを具備し、前記制御対象は、燃料噴射時期と前記燃焼室内に供給される再循環排気ガスの量とを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置が提供される。
各請求項の記載の発明によれば、硫黄被毒回復処理の際の制御対象を制御する装置の機能低下あるいは機能劣化であって、評価試験や解析評価などからは予期することができない機能低下あるいは機能劣化がもたらされた場合においても、最適な硫黄被毒回復処理の実行が可能となる共通の効果を奏する。
以下、添付図面を用いて本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明を自動車用ディーゼル機関に適用した実施形態の概略構成を説明する図である。尚、本実施形態においては、内燃機関はディーゼルエンジンとするが、本発明はガソリンエンジンにも適用可能のである。
図1において、1はディーゼル機関本体、2は機関1の吸気通路、20は吸気通路2に設けられたサージタンク、21はサージタンク20と各気筒の吸気ポートとを接続する吸気枝管である。本実施形態では、吸気通路2には吸気通路2を流れる吸入空気の流量を絞る吸気絞り弁27、及び吸気を冷却するインタクーラ26が設けられている。吸気絞り弁27はソレノイド、バキュームアクチュエータ等の適宜な形式のアクチュエータ27aを備え、後述する電子制御ユニット(ECU)30からの制御信号に応じた開度をとる。吸気絞り弁27は、例えば吸気圧を低下させて、後述するEGR通路33を通ってサージタンク20に還流する排気(EGRガス)量を増大させるため等に用いられる。
図1に25で示すのは、吸気通路2の吸気入口近傍に設けられたエアフローメータである。本実施形態では、エアフローメータ25は熱線式流量計等のように、吸気通路2を流れる吸入空気の質量流量を測定可能な形式のものが使用されている。吸気通路2に流入した大気は、エアフローメータ25を通過した後、過給機(ターボチャージャ)35の圧縮機により昇圧され、吸気通路2に設けたインタクーラ26により冷却された後サージタンク20、枝管21を経て各気筒に吸入される。
図1に71で示すのは、各気筒内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁である。燃料噴射弁71は、高圧燃料を貯留する共通の蓄圧室(コモンレール)73に接続されている。機関1の燃料は高圧燃料ポンプ72により昇圧されてコモンレール73に供給され、コモンレール73から各燃料噴射弁71を介して直接各気筒内に噴射される。
また、図1に31で示すのは各気筒の排気ポートと排気通路3とを接続する排気マニホルド、35で示すのは過給機である。過給機35は排気通路3の排気により駆動される排気タービン35aと、この排気タービンにより駆動される吸気圧縮機35bとを備えている。また、本実施形態では排気ガスタービン35aの入口には流路面積を可変とするための可変ノズル35cが備えられている。可変ノズル35cは、例えば排気通路を流れる排気流量を絞ることにより排気圧力を上げEGR量を増加させるなど、EGR量を制御する際に用いられる。
更に、本実施形態では機関排気の一部を吸気系に還流させる排気ガス再循環装置(以下、EGR装置と称す)が設けられている。EGR装置は、排気マニホルド31と吸気サージタンク20とを連通するEGR通路33、およびEGR通路33上に配置されたEGR弁23、およびEGR弁23上流側のEGR通路に設けられたEGRクーラ45を備えている。EGR弁23は図示しないステッパモータ、ソレノイドアクチュエータ等のアクチュエータを備え、ECU30からの制御信号に応じた開度をとり、EGR通路33を通って吸気サージタンク20に還流する排気(EGRガス)流量を制御する。本実施形態では、低負荷領域から高負荷領域までの広い運転領域で比較的多量のEGRガスを還流させるようにEGR弁23が制御される。このため、本実施形態では各気筒に吸入される吸気には比較的多量のEGRガスが含まれるようになる。EGRガスは気筒から排出された高温の排気であるため、多量のEGRガスを吸気に還流させると吸気温度が上昇してしまい、機関の吸気体積効率が低下することになる。本実施形態では、これを防止するために、EGR弁23上流側のEGR通路33には水冷または空冷のEGRクーラ45が設けられている。本実施形態では、EGRクーラ45を用いて吸気系に還流するEGRガス温度を低下させることにより、機関の吸気体積効率の低下を抑制して比較的多量のEGRガスを還流させることが可能となっている。
本実施形態においては、排気通路3の下流側には、NOx吸蔵還元触媒41が配置されている。また、NOx吸蔵還元触媒41に流入する排気の空燃比を検出する空燃比センサ61が配設されている。本実施形態においては、空燃比センサ61は、NOx吸蔵還元触媒41の上流側近傍部に配設される。しかしながら、空燃比センサ61の配置はこれに限定されるものではなく、他の適当な配置とされてもよい。
図1において、62は触媒温度検出手段を示す。該触媒温度検出手段62は、NOx吸蔵還元触媒41の温度を検出する役割を果すものである。NOx吸蔵還元触媒温度は、例えば、NOx吸蔵還元触媒41の機関本体1に近い上流側に配設された排気温度センサにより検出された温度情報に基づいて推定される。この場合、触媒温度検出手段62は、排気温度センサを主要素として構成されることになる。触媒温度検出手段62は、後述する電子制御ユニット30に、検出したNOx吸蔵還元触媒41の温度情報を伝達可能に構成されている。
図1に30で示すのは、機関1の電子制御ユニット(以下、ECUと称す)である。本実施形態のECU30は、公知の構成のマイクロコンピュータとして構成され、CPU、RAM、ROM、入力ポート、出力ポートを双方向性バスで相互に接続した構成とされている。ECU30は機関1の燃料噴射制御、回転数制御等の基本制御を行うほか、本実施形態では後述するように、NOx吸蔵還元触媒に吸蔵したSOxを放出する硫黄被毒回復処理に関与する制御対象に関する各種の制御を実行する。
これらの制御を行うため、ECU30の入力ポートには、機関1のクランク軸近傍に配置された回転数センサ55から機関回転数に対応する信号が入力されている他、エアフローメータ25から機関吸入空気量(質量流量)に相当する信号が、また、機関アクセルペダル近傍に配置されたアクセル開度センサ57から運転者のアクセルペダル踏み込み量(アクセル開度)に対応する信号が、それぞれ図示しないAD変換器を介して入力されている。また、ECU30の入力ポートには更に、EGR弁23に配置されたEGR弁開度センサ51からEGR弁開度を表す信号が、また、機関吸気サージタンク20に配置された吸気温度センサ59から機関吸気温度を表す信号が、それぞれ入力されている。更に、ECU30の入力ポートには、空燃比センサ61からNOx吸蔵還元触媒41に流入する排気空燃比を表す信号が、また、触媒温度検出手段62からNOx吸蔵還元触媒温度を表す信号が、それぞれ入力されている。
ECU30の出力ポートは、図示しない燃料噴射回路を介して機関1の燃料噴射弁71に接続され、燃料噴射弁71からの燃料噴射量と燃料噴射時期とを制御している。また、ECU30の出力ポートは図示しない駆動回路を介してEGR弁23、吸気絞り弁27および可変ノズル35cのアクチュエータに接続され、それぞれの開度を制御している。
なお、本実施形態ではEGR弁開度を検出するEGR弁開度センサ51を別途設けているが、開度センサ51を設けずに、例えばEGR弁23のアクチュエータとしてステッパモータを用いた場合にはモータの駆動ステップ数に基づいて、またアクチュエータとしてソレノイドアクチュエータを用いた場合にはソレノイド駆動パルスオン/オフのデューティ比(駆動パルスのオン、オフ1周期に占めるオン時間の割合)に基づいてEGR弁開度を算出するようにすることも可能である。
また、図1に示されるように、ECU30には、硫黄被毒回復処理制御手段63およびSOx吸蔵量算出手段64が、これらの各手段とECU30との情報のやり取りが可能なように接続されている。
NOx吸蔵還元触媒41は、流入する排気の空燃比がリーン空燃比であるときに、排気中のNOxを吸収、吸着もしくはその両方により吸蔵することで排気中からNOxを除去し、流入する排気の空燃比がリッチ空燃比あるいは理論空燃比であるときに、吸蔵したNOxを放出する機能を有する。放出されたNOxは、排気に含まれるHCや還元成分となるCO、H2等と反応して還元浄化せしめられる。
このようにNOx吸蔵還元触媒41は、該NOx吸蔵還元触媒41に流入する排気の空燃比がリーン空燃比であるときに排気中のNOxを吸蔵する一方で、NOx吸蔵還元触媒41に流入する排気中にSOxが含まれている場合には、NOxと同様にSOxも吸蔵することが知られている。機関1に供給される燃料中には硫黄成分が含まれていることが多く、この場合、NOx吸蔵還元触媒41に流入する排気中には硫黄分の燃焼により生じたSOxが含まれることになり、NOx吸蔵還元触媒41には、NOxばかりでなく、SOxも吸蔵されることになる。
NOx吸蔵還元触媒41に吸蔵されたSOxは、NOx吸蔵還元触媒41に吸蔵されたNOxと比較して、安定度が高く分解しづらく、NOx吸蔵還元触媒41が排気中のNOxを吸蔵し且つ還元浄化することができる温度領域内でNOx吸蔵還元触媒41が使用されるかぎり、NOx吸蔵還元触媒41に吸蔵されたSOxは分解されずにNOx吸蔵還元触媒41に残存することが知られている。従って、NOx吸蔵還元触媒41が排気中のNOxを吸蔵し且つ還元浄化することができる温度領域内でNOx吸蔵還元触媒41が使用されるかぎり、時間が経過するにつれて、NOx吸蔵還元触媒内のSOx量は増大し、その結果、NOx吸蔵還元触媒41が排気中から吸蔵することができるNOx量は低下することになる。
しかるに、NOx吸蔵還元触媒41の温度を所定の温度以上に、例えば約600℃以上に上昇させることで、NOx吸蔵還元触媒41に吸蔵されたSOxを熱分解し、NOx吸蔵還元触媒41から脱離することができることも知られている。また、NOx吸蔵還元触媒41から脱離されたSOxは、NOx吸蔵還元触媒41に流入する排気空燃比をリッチ空燃比にすることで、NOx吸蔵還元触媒41に再吸蔵されることなく放出せしめられる。
このことに基づいて、本発明の排気浄化装置には、後述するSOx吸蔵量算出手段64により算出されたNOx吸蔵還元触媒41におけるSOx吸蔵量に基づいて、NOx吸蔵還元触媒41に流入する排気の空燃比をリッチ空燃比にしつつ、NOx吸蔵還元触媒温度を上昇させ所定温度に制御する硫黄被毒回復処理を必要に応じて適宜繰り返し実行する硫黄被毒回復処理制御手段63が具備される。これにより、硫黄被毒の問題を解消し、NOx吸蔵還元触媒41の排気浄化性能を維持することを可能とする。
SOx吸蔵量算出手段64は、流入する排気によりNOx吸蔵還元触媒41に吸蔵されたSOx量を算出する役割を果すものである。例えば、SOx吸蔵量は、燃料中の硫黄成分の濃度および消費燃料量から算出されうる。この場合、SOx吸蔵量算出手段64は、燃料中の硫黄成分の濃度および消費燃料量のそれぞれを検出する要素を主要素として構成されることになる。また、SOx吸蔵量算出手段64は、硫黄被毒回復処理制御手段63に、NOx吸蔵還元触媒41に吸蔵されたSOx量情報を伝達可能に構成されている。
ところで、NOx吸蔵還元触媒41を備える内燃機関の排気浄化装置において硫黄被毒回復処理を実行する際に、NOx吸蔵還元触媒41に流入する排気の空燃比をリッチ空燃比にして且つNOx吸蔵還元触媒温度を上昇させ所定温度に制御することが必要となるが、この制御を燃料噴射時期や燃焼室内に供給されるEGR量などを適当に制御することによる実行するものがある。
そして、硫黄被毒回復処理の際の制御対象とされた例えば燃料噴射時期やEGR量などの制御量は、硫黄被毒回復処理を実行するために選択された制御対象の制御量を機関運転状態に応じて算出する基本制御量算出マップであって、評価試験や解析評価のデータに基づいて予め作成された基本制御量算出マップを使用して算出することが考えられる。本実施形態においても、ECU30のメモリー内に上記基本制御量算出マップ65が格納されている。
しかしながら、燃料噴射を制御する燃料噴射装置やEGR量を制御する排気ガス再循環装置などは、例えばそれらの長期間にわたる使用に起因して、評価試験や解析評価などからは予期することができない機能低下あるいは機能劣化がもたらされる場合がある。このような機能低下あるいは機能劣化がもたらされた場合においては、評価試験や解析評価などからのデータに基づいて予め作成された基本制御量算出マップ65から算出された制御量を適用しても、NOx吸蔵還元触媒41に流入する排気空燃比や触媒温度を目標値に精度よく制御できず、十分な硫黄被毒回復処理を実行することができないという問題がもたらされうる。
従って、硫黄被毒回復処理の際の制御対象とされた例えば燃料噴射時期やEGR量などの制御量を、評価試験や解析評価などからのデータに基づいて予め作成された基本制御量算出マップ65を使用して算出する場合において、より最適な硫黄被毒回復処理を実行するためには、評価試験や解析評価などからは予期することができない機能低下あるいは機能劣化を考慮して、基本制御量算出マップ65から算出される制御量を補正する何らかの手段を講じることが必要となる。
このことに基づいて、本発明の排気浄化装置においては、今回の硫黄被毒回復処理を実行する前に、基本制御量算出マップ65により算出された制御量に基づいた予備的な硫黄被毒回復処理を実行し、該予備的な硫黄被毒回復処理の結果に基づいて、基本制御量算出マップ65から算出される制御量が今回の前記硫黄被毒回復処理に適した制御量に補正されるように基本制御量算出マップ65を補正する制御量補正手段66が具備される。これにより、硫黄被毒回復処理に実行における例えば燃料噴射時期やEGR量を制御する燃料噴射装置や排気ガス再循環装置などに、評価試験や解析評価などからは予期することができない機能低下あるいは機能劣化がもたらされた場合においても、より最適な硫黄被毒回復処理の実行を可能とする。
以下に、上述した各構成要素を有する本排気浄化装置が適用された図1に示す一実施形態の内燃機関における硫黄被毒回復処理の制御ルーチンの一実施形態について説明する。図2は、本発明の排気浄化装置が適用された図1に示す一実施形態の内燃機関における硫黄被毒回復処理の制御ルーチンの一実施形態を示すフローチャート図である。
図2に示す制御ルーチンにおいては、まず、機関運転状態とNOx吸蔵還元触媒41のSOx吸蔵量とに基づいて、硫黄被毒回復処理の実施時期が決定される。次に、決定された硫黄被毒回復処理の実施時期よりも所定期間前に、硫黄被毒回復処理を実行するために選択された制御対象の制御量を機関運転状態に応じて算出する基本制御量算出マップであって評価試験や解析評価のデータに基づいて予め作成された基本制御量算出マップを使用して算出された制御量に基づいて、予備的な硫黄被毒回復処理が実行される。そして、該予備的な硫黄被毒回復処理の結果に基づいて、基本制御量算出マップから算出される各制御対象の制御量が今回の硫黄被毒回復処理に適した制御量となるように基本制御量算出マップが補正される。次に、上記決定された硫黄被毒回復処理の実施時期に、補正された基本制御量算出マップを使用した硫黄被毒回復処理が実行される。以下に、各ステップの詳細について述べる。
ステップ101においては、硫黄被毒回復処理の実施時期が決定される。本実施形態においては、SOx吸蔵量算出手段64により算出された現状のSOx吸蔵量とNOx吸蔵還元触媒41において排気浄化性能上許容される許容SOx吸蔵量との差と、機関運転状態とに基づいて硫黄被毒回復処理の実施時期を算出するマップをECU30が有し、該マップを使用してECU30により硫黄被毒回復処理の実施時期が決定される。尚、硫黄被毒回復処理の実施時期は、予め設定された所定走行距離毎に実行されるように決定されてもよく、また、予め設定された所定走行時間毎に実行されるように決定されてもよい。ステップ101において、硫黄被毒回復処理の実施時期が決定されると、続くステップ102に進む。
ステップ102においては、ステップ101にて決定された硫黄被毒回復処理の実施時期よりも所定期間前に、基本制御量算出マップ65を使用して算出された制御量に基づいて、予備的な硫黄被毒回復処理が実行される。
本実施形態においては、硫黄被毒回復処理を実行するために選択される制御対象は、主として燃料噴射時期およびEGR量であり、具体的には、燃料噴射弁71の燃料噴射時期、EGR弁23のEGR弁開度、吸気絞り弁27の吸気絞り弁開度、および可変ノズル35cの可変ノズル開度である。これらの制御対象の制御量が、硫黄被毒回復処理を実行する際にNOx吸蔵還元触媒41に流入する排気の空燃比をリッチ空燃比にして且つNOx吸蔵還元触媒温度を上昇させ所定温度に制御するために、機関運転状態に応じて基本制御量算出マップ65を使用してECU30により算出される。尚、燃焼騒音や排気性状の悪化の抑制等を目的として、主燃料噴射に先立ってパイロット噴射を行うパイロット噴射モードが採用される内燃機関においては、排気空燃比や触媒温度を制御すべく、パイロット噴射量や主噴射とパイロット噴射との間のインターバルもまた硫黄被毒回復処理を実行するために選択される制御対象とされてもよい。また、これら以外のものであって排気空燃比や触媒温度を制御することができるものが、硫黄被毒回復処理を実行するための制御対象として選択されてもよい。
燃料噴射時期は、例えば、燃料噴射時期を吸気行程初期と中期の中間の時期に設定することにより排気温度を上昇させ触媒温度を上昇させるなど、触媒温度を制御するための制御対象とされる。また、例えば、EGR弁開度、吸気絞り弁開度および可変ノズル開度は、EGR量を増加させて排気空燃比をリッチ空燃比にするなど、排気空燃比を制御するための制御対象とされる。
上述したように、燃料噴射を実行する燃料噴射弁71を含む燃料噴射装置やEGR量を制御するEGR弁23を含む排気ガス再循環装置などは、例えばそれらの長期間にわたる使用に起因して、評価試験や解析評価などからは予期することができない機能低下あるいは機能劣化がもたらされる場合がある。このような機能低下あるいは機能劣化がもたらされた場合には、ステップ102における基本制御量算出マップ65を使用した予備的な硫黄被毒回復処理においては、NOx吸蔵還元触媒41に流入する排気空燃比や触媒温度を目標値に精度よく制御できない結果がもたらされることになる。
ことことに基づいて、ステップ103においては、ステップ102において実行された予備的な硫黄被毒回復処理の結果に基づいて、基本制御量算出マップから算出される各制御対象の制御量が今回の硫黄被毒回復処理に適した制御量に補正されるように基本制御量算出マップ65が、制御量補正手段66により補正される。すなわち、ステップ103においては、空燃比センサ61および触媒温度検出手段62からの検出情報に基づいて、基本制御量算出マップ65を使用した予備的な硫黄被毒回復処理によるNOx吸蔵還元触媒41に流入する排気空燃比および触媒温度の目標値への達成状態が確認され、該達成状態に基づいて、基本制御量算出マップ65により算出される各制御対象の制御量が今回の硫黄被毒回復処理に適した制御量に補正されるように基本制御量算出マップが補正される。
尚、ステップ102における予備的な硫黄被毒回復処理の実施時期は、ステップ101にて決定された硫黄被毒回復処理の実施時期よりも所定期間前とされるが、ここでの所定期間は機関運転状態や設計仕様により適宜設定されるものである。また、予備的な硫黄被毒回復処理の実行時間も機関運転状態や設計仕様により適宜設定されるものである。
好適には、予備的な硫黄被毒回復処理の実行時間は、ステップ103にて実行される基本制御量算出マップ65の補正に必要な最低限のデータを取得するのに必要な時間に設定される。そして、予備的な硫黄被毒回復処理の実施時期は、予備的な硫黄被毒回復処理の実行時間に基づいて、ステップ101にて決定された硫黄被毒回復処理の実施時期に対して可能な限り直前に設定されることが好ましい。
予備的な硫黄被毒回復処理の実行時間を可能な限り短時間とすることで、燃料消費量などの悪化を抑制することが可能なる。また、予備的な硫黄被毒回復処理の実施時期をステップ101にて決定された硫黄被毒回復処理の実施時期に対して可能な限り直前に設定することで、ステップ101にて決定された硫黄被毒回復処理の実施時期の機関運転状態に、より近い機関運転状態でのステップ103における基本制御量算出マップ65の補正ができ、より最適な硫黄被毒回復処理が可能となる。
また、本実施形態においては、ステップ102における今回の予備的な硫黄被毒回復処理は、評価試験や解析評価に基づいて予め作成された基本制御量算出マップ65を使用して算出された制御量に基づいて実行される。しかしながら、前回の予備的な硫黄被毒回復処理の結果に基づいて補正された前回の補正された基本制御量算出マップを使用して算出された制御量に基づいて、今回の予備的な硫黄被毒回復処理が実行されてもよい。そして、その場合には、硫黄被毒回復処理が実行される都度、基本制御量算出マップは、補正された基本制御量算出マップに更新されることになる。
ステップ103に続くステップ104においては、予備的な硫黄被毒処理が実行され基本制御量算出マップ65が補正された後、ステップ101にて決定された硫黄被毒回復処理の実施時期に、補正された基本制御量算出マップを使用した硫黄被毒回復処理が実行される。本ステップにおいて実行される硫黄被毒回復処理は、予備的な硫黄被毒回復処理の結果に基づいて、基本制御量算出マップ65から算出される各制御対象の制御量が今回の硫黄被毒回復処理に適した制御量となるように補正された基本制御量算出マップを使用して実行されるため、最適な硫黄被毒回復処理を実行することができる。
これにより、例えば、燃料噴射を制御する燃料噴射弁71を含む燃料噴射装置やEGR量を制御するEGR弁23等を含む排気ガス再循環装置などに、例えばそれらの長期間にわたる使用に起因して、評価試験や解析評価などからは予期することができない機能低下あるいは機能劣化がもたらされた場合においても、最適な硫黄被毒回復処理を実行することができ、排気エミッションの悪化を抑制することが可能となる。
図3は、本発明の内燃機関の排気浄化装置による硫黄被毒回復処理を実行する際のタイムチャートの一例を示す図である。図3において、R1は前回の予備的な硫黄被毒回復処理の開始時を示し、R2は今回の予備的な硫黄被毒回復処理の開始時を示し、S1は前回の硫黄被毒回復処理の開始時を示し、S2は今回の硫黄被毒回復処理の開始時を示す。また、l1は前回の予備的な硫黄被毒回復処理の実行期間を示し、l2は今回の予備的な硫黄被毒回復処理の実行期間を示し、L1は前回の硫黄被毒回復処理の実行期間を示し、L2は今回の硫黄被毒回復処理の実行期間を示す。図3から理解されるごとく、本発明の内燃機関の排気浄化装置による硫黄被毒回復処理においては、硫黄被毒回復処理が実行される前に、硫黄被毒回復処理を実行するための制御対象の制御量を機関運転状態に応じて算出する基本制御量算出マップであって予め作成された基本制御量算出マップを使用して算出された制御量に基づいた予備的な硫黄被毒回復処理が実行される。
本発明を自動車用ディーゼル機関に適用した実施形態の概略構成を説明する図である。 本発明の排気浄化装置が適用された図1に示す一実施形態の内燃機関における硫黄被毒回復処理の制御ルーチンの一実施形態を示すフローチャート図である。 本発明の内燃機関の排気浄化装置による硫黄被毒回復処理を実行する際のタイムチャートの一例を示す図である。
符号の説明
1 機関本体
2 吸気通路
3 排気通路
23 EGR弁
27 吸気絞り弁
30 ECU
31 排気マニホルド
35 過給機
35c 可変ノズル
41 NOx吸蔵還元触媒
61 空燃比センサ
62 触媒温度検出手段
63 硫黄被毒回復処理制御手段
64 SOx吸蔵量算出手段
65 基本制御量算出マップ
66 制御量補正手段
71 燃料噴射弁

Claims (2)

  1. 流入する排気の空燃比がリーン空燃比のときに排気中のNOxを吸収、吸着もしくはその両方により吸蔵し、流入する排気の空燃比が理論空燃比またはリッチ空燃比のときに吸蔵したNOxを排気中の還元成分を用いて還元浄化するNOx吸蔵還元触媒と、
    前記NOx吸蔵還元触媒に流入する排気の空燃比をリッチ空燃比にしつつ前記NOx吸蔵還元触媒の温度を所定温度に制御し、前記NOx吸蔵還元触媒がNOxとともに吸蔵した硫黄酸化物を前記NOx吸蔵還元触媒から放出させる硫黄被毒回復処理を必要に応じて繰り返し実行する硫黄被毒回復処理制御手段と、を具備する内燃機関の排気浄化装置において、
    前記硫黄被毒回復処理制御手段は、
    前記硫黄被毒回復処理を実行するための制御対象の制御量を機関運転状態に応じて算出する基本制御量算出マップであって、予め作成された基本制御量算出マップと、
    今回の前記硫黄被毒回復処理を実行する前に、前記基本制御量算出マップにより算出された制御量に基づいた予備的な硫黄被毒回復処理を実行し、該予備的な硫黄被毒回復処理の結果に基づいて、前記基本制御量算出マップにより算出される制御量が今回の前記硫黄被毒回復処理に適した制御量に補正されるように前記基本制御量算出マップを補正する制御量補正手段とを有し、
    前記制御量補正手段により補正された基本制御量算出マップにより算出された制御量に基づいて、今回の硫黄被毒回復処理を実行する、
    ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記内燃機関は、燃焼室に燃料を供給する燃料噴射装置と、前記燃焼室から排出された排気ガスを機関吸気通路内に再循環させる排気ガス再循環装置とを具備し、
    前記制御対象は、燃料噴射時期と前記燃焼室内に供給される再循環排気ガスの量とを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012137237A1 (ja) * 2011-04-01 2012-10-11 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の運転制御方法

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