JP2008002310A - 背負式送風機 - Google Patents

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義一 飯田
Sunao Tsutsui
直 筒井
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Abstract

【課題】 背負式送風機の吸気音を低減させること。
【解決手段】 吸気口18を有する送風機5と、該送風機5を使用者Uが背中で支持するための背負架台4と、該背負架台4に結合されて前記使用者Uの背中に当接するパッド20であって、クッション材からなり、背当て面20fと反背当て面20rを有する背当てパッド20を備える。そして、前記送風機5の吸気音が前記反背当て面20rの少なくとも一部に到達し得るように、前記吸気口18と前記反背当て面20rの前記少なくとも一部を連通させた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、背負架台に送風機を搭載した背負式送風機に関する。
刈草や落ち葉の吹き寄せ作業を行うのに適した機械として、背負式送風機が知られている。該背負式送風機の作動中には、種々の要因で騒音が発生するが、その一つとして、背負架台に搭載された送風機の吸気音がある。勿論、この吸気音は小さいことが望ましい。
そこで、吸気音の低減を目的として、前記背負架台に空洞を設け、この空洞を画成する壁であって前記送風機の吸気口に対面する壁に小孔を設けたものが提案されている(特許文献1参照)。
特開2002−155899号公報
本発明は、吸気音の一層の低減を目的として、前記従来技術と区別される合理的な構成を採用したものである。
前記課題を解決するため、本発明に係る背負式送風機は、吸気口を有する送風機と、該送風機を使用者が背中で支持するための背負架台と、該背負架台に結合されて前記使用者の背中に当接するパッドであって、クッション材からなり、背当て面と反背当て面を有する背当てパッドを備え、前記送風機の吸気音が前記反背当て面の少なくとも一部に到達し得るように前記吸気口と前記反背当て面の前記少なくとも一部が連通しているものである(請求項1)。
また、本発明に係る背負式送風機は、次のように定義することもできる。すなわち、前記反背当て面の少なくとも一部が前記吸気口に対面し且つ該吸気口に連通している背負式送風機である(請求項2)。
本発明によれば、前記背当てパッドは、前記背負架台側から使用者の背中に伝わる振動や負荷を緩衝して、使用者を保護する。加えて、前記背当てパッドは、騒音の減衰作用をも奏する。すなわち、前記送風機の吸気音は、前記反背当て面の前記少なくとも一部へと到達し、クッション材からなる前記背当てパッドによって減衰される。このため、前記送風機の作動による騒音が低減される。本発明によれば、前記背当てパッドが、本来の緩衝作用に加えて、騒音の低減作用をも奏するので、構成に無駄がなく合理的である。
好適な実施の一形態として、前記吸気口と前記反背当て面との間に少なくとも一つの仕切りを備え、該少なくとも一つの仕切りは、前記送風機の吸気音の通過を許容する多数の孔を有しているものとすることもできる(請求項3)。この場合、前記吸気音は、前記多数の孔を通過した直後に拡散又は膨張するので、消音効果が向上する。また、前記吸気口から吸入される空気に気圧変動が生じた場合にも、前記多数の孔に空気の出入が行われて整流され、騒音の発生が防止される。
他の好適な実施の一形態として、前記吸気口と前記反背当て面との間に第一の仕切りと第二の仕切りを備え、これらの仕切りのそれぞれが、前記送風機の吸気音の通過を許容する多数の孔を有しているものとすることもできる(請求項4)。この場合、前記吸気音は、前記第一の仕切りの前記多数の孔を通過した直後に拡散又は膨張し、且つ、前記第二の仕切りの前記多数の孔を通過した直後に再度拡散又は膨張するので、消音効果が一層向上する。
好適な実施の一形態として、前記少なくとも一つの仕切りが、前記吸気口へ向けての滑らかな盛り上がり部を中央部に有する吸気ガイドであるものとすることもできる(請求項5)。この場合、前記仕切りが前記盛り上がり部を備えているので、前記送風機の吸気効率が高まる。
好適な実施の一形態として、前記吸気口へと異物が吸入されることを防止する通気カバーを備え、該通気カバーと前記吸気ガイドが一体のユニットとして形成されたものとすることもできる(請求項6)。このようにすれば、前記背負式送風機に対する前記通気カバー及び前記吸気ガイドの取り付けや取り外しの作業性が良くなる。
好適な実施の一形態として、前記ユニットが、前記背負架台に支持されたものとすることもできる(請求項7)。このようにすれば、前記ユニットを前記送風機に支持させる場合よりも、簡潔な取付方法を採用することができる。前記背負架台の振動は、前記送風機自体の振動に比べてはるかに小さいからである。
また、前記送風機は「音を発する作業部材」であるので、本発明は、次のように定義することもできる。すなわち、音を発する作業部材と、該作業部材を使用者が背中で支持するための背負架台と、該背負架台に結合されて前記使用者の背中に当接するパッドであって、クッション材からなり、背当て面と反背当て面を有する背当てパッドを備え、前記作業部材から生ずる音が前記背当てパッドで消音されるように前記作業部材と前記反背当て面の少なくとも一部が連通している背負式作業機である(請求項8)。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る背負式送風機の使用状態を示す斜視図である。該背負式送風機1は、例えば、落ち葉Lや剪定された枝葉等の吹き寄せ作業に用いて好適なものである。
本実施の形態に係る前記背負式送風機1は、送風機としての遠心式ブロワー5と、該ブロワー5を作業者Uが背中で支持するための背負架台4を備えている。該背負架台4は、左右一対の背負いバンド3,3を備えている。前記背負架台4には、前記ブロワー5を駆動するための原動機として、例えば、空冷二サイクルガソリンエンジン等の内燃エンジン6が搭載されている。前記ブロワー5の吐風口5aには、エルボーパイプ7および蛇腹ホース8を介して、吐風パイプ9が接続される。
作業者(使用者)Uは、前記左右一対の背負いバンド3,3で前記背負架台4を背負い、前記吐風パイプ9の基端部側に取着されたグリップ部10を握って、前記吐風パイプ9の向き及び前記内燃エンジン6を制御しながら、前記吐風パイプ9の先端部の吐風口9aから吐出される大きな風量の送風によって、落ち葉L等の吹き寄せ作業を効率的に行うことができる。
図2は、図1の背負式送風機1の前記背負架台4の左右方向の中央部における縦断左側面図、図3は、前記背負架台4と後述する吸気アシストユニット13の概略斜視図である。
図2及び図3において、前記背負架台4は、板状の起立部11と、該起立部11の下部から前記作業者Uの後方へ向けて実質的に水平に延びる板状の台座部12を備え、左側面視でほぼL字形状に形成されている。前記背負架台4は、例えば、軽量かつ耐久性の良好なプラスチックを用いて、ブロー成形法等によって一体形成することができる。なお、前記背負架台4は、補強のためのリブや製造上の凹凸等を有するが、図3では、図示簡略化のため、前記背負架台4を単純な形状で描いてある。
図2に示すように、前記背負架台4上には、前記ブロワー5と前記内燃エンジン6とを一体化した送風ユニット14が防振的に支持されている。該送風ユニット14と前記背負架台4との間には、圧縮コイルばねやラバーブロック等からなる防振部材15が配設されている。このため、前記送風ユニット14の作動時の振動が直接的に前記背負架台4に伝達されることはない。前記送風ユニット14において、前記ブロワー5の遠心ファン16は、前記内燃エンジン6の出力軸17に駆動上連結されている。前記ブロワー5の吸気口18は、間に所定寸法の吸気間隙Sをおいて、前記起立部11の背面11rの中央部に対面している。前記台座部12には、前記ブロワー5により下方からの吸気も確保できるように、吸気流路19が形成されている。
前記起立部11の前面11fには、作業者Uの背中に当接する背当てパッド20が結合されている。該背当てパッド20は、緩衝作用及び吸音作用の良好な板状のクッション材で形成する。前記背当てパッド20の材料としては、例えば、発泡ウレタンを圧縮成形したウレタンフォームを用いることができる。
前記背当てパッド20は、背当て面(前面)20fと反背当て面(背面)20rを備えている。前記背当てパッド20の周囲には、前記起立部11側へと立ち上がったスペーサー部21が形成され、該スペーサー部21の全周には、前記起立部11への接触部22が形成されている。前記背当てパッド20は、主として前記接触部22が前記起立部11に対して固着される。固着の手段は、ビス等の固着具でもよいし、接着剤による接着でも良い。前記起立部11への前記背当てパッド20の取付状態において、前記反背当て面20rと前記起立部11の前記前面11fとの間には、前記スペーサー部21の作用により空間部(後述する第二の空間部)23が形成される。
前記背当てパッド20は、前記反背当て面20rの下部位置に、補強用スペーサー部24を備えている。該補強用スペーサー部24は、前記起立部11の前記前面11rに当接する位置まで隆起しており、該前面11rに対して固着される。作業者Uが前記背負式送風機1の本体部を背負うと、前記背負式送風機1の荷重により前記背当てパッド20の下部が作業者Uの背中に強く押し付けられる。しかし、前記補強用スペーサー部24を設けてあるので、前記第二の空間部23が押しつぶされてしまうことはない。前記補強用スペーサー部24の配設位置は、例えば、前記反背当て面20rの下部の左右両側等、後述する第二の仕切り25の多数の孔26を塞いでしまわない位置とする。
前記背負架台4には、前記吸気口18への吸気効率を高めるための吸気ガイド27が取り付けられている。この吸気ガイド27は、後で述べるように、消音用の第一の仕切りとしても作用する。前記吸気ガイド27は、前記背当てパッド20の前記反背当て面20rと前記吸気口18との間に位置して、該吸気口18に対面している。前記吸気ガイド27は、円形本体の中央部に、前記吸気口18へ向けての滑らかな盛り上がり部28を備えている。前記吸気ガイド27と前記背当てパッド20の前記反背当て面20rとの間には、前記第二の空間部23を含む空間部29が設けられている。
さらに、前記吸気ガイド27は、前記ブロワー5の吸気音の通過を許容する多数の孔(小孔)30を有している。これらの孔30の大きさは、吸気音の通過直後にこれを拡散又は膨張させて効果的に消音できる大きさとされている。前記孔30は、円形や楕円形等、角部を有しない孔であることが好ましい。前記吸気ガイド27の前面には、前記背負架台4への取付部として、複数の爪31(図2に一つだけ図示)が形成されている。これらの爪31は、前記第二の仕切り25に形成された爪受孔32に係合する。前記吸気ガイド27は、プラスチックを用いて形成することができる。
前記吸気ガイド27と前記背当てパッド20の前記反背当て面20rとの間には、消音用の前記第二の仕切り25が配設されている。該第二の仕切り25は、前記起立部11の一部として、前記起立部11のほぼ中央部に肉薄円形に形成されている。前記第二の仕切り25は、前記吸気ガイド27と前記背当てパッド20の間の前記空間部29を、前記吸気ガイド27側の第一の空間部33と、前記背当てパッド20側の前記第二の空間部23に仕切っている。前記第二の仕切り25には、前記ブロワー5の吸気音の通過を許容する前記多数の孔(小孔)26が設けられている。これらの孔26は、前記吸気ガイド27の前記多数の孔30に対向する位置に形成されている。これらの孔26の大きさも、吸気音の通過直後にこれを拡散又は膨張させて効果的に消音できる大きさである。前記孔26は、円形や楕円形等、角部を有しない孔であることが好ましい。
図3に示すように、前記第二の仕切り25には、前記吸気ガイド27側の面に、リング状スペーサー34が一体に形成されている。前記吸気ガイド27は、前記リング状スペーサー34上に同心に配置され、前記第二の仕切り25に対して固定される。前記リング状スペーサー34により、前記吸気ガイド27と前記第二の仕切り25との間に前記第一の空間部33が画成される。前記第二の仕切り25には、前記爪受孔32が前記リング状スペーサー34の周方向に間隔をおいて配設されている。該各爪受孔32には、前記吸気ガイド27の前記各爪31が係合する。
図2に示すように、前記吸気間隙Sには、周囲に多数の通気孔35を有するカラー状グリッド36が配設されている。該カラー状グリッド36は、落ち葉や小枝等の異物が前記吸気間隙Sから前記吸気口18へと吸入されることを防止するための通気カバーである。前記カラー状グリッド36は、前記通気孔35が前記吸気口18の半径方向の外側に位置するように、前記吸気口18と同心に配置される。前記カラー状グリッドも、プラスチックを用いて形成することができる。
本実施の形態では、前記吸気ガイド27と前記カラー状グリッド36が一体化され、図3に示すように、前記吸気アシストユニット13として形成されている。このため、前記背負架台4に対する前記カラー状グリッド36及び前記吸気ガイド27の取り付け作業性が良くなる。前記吸気ガイド27と前記カラー状グリッド36は、別体として形成したものを結合させて一体化しても良いし、初めから一体のものとして形成しても良い。
本実施の形態では、前記吸気アシストユニット13を前記背負架台4に支持させている。これとは逆に、前記吸気アシストユニット13を前記ブロワー5に支持させることもできる。しかし、前記吸気アシストユニット13を前記背負架台4に取り付けることとすれば、前記ブロワー5に取り付ける場合よりも、簡潔な取付方法を採用することができる。前記防振部材15の作用により、前記背負架台4の振動は、前記ブロワー5の振動に比べてはるかに小さいからである。
なお、前記背負架台4に対する前記吸気アシストユニット13の取付方法は、前記各爪31と前記各爪受孔32との係合のほか、ビス等の固着具でもよいし、接着剤による接着でも良い。
図2に示すように、前記背負式送風機1において、前記ブロワー5の前記吸気口18と、前記背当てパッド20の前記反背当て面20rの少なくとも一部は、前記ブロワー5の吸気音が前記反背当て面20rの前記少なくとも一部に到達し得るように、互いに連通している。具体的には、前記吸気間隙Sと、前記吸気ガイド(第一の仕切り)27に形成された前記多数の孔30と、前記第一の空間部33と、前記第二の仕切り25に形成された前記多数の孔26と、前記第二の空間部23を介して、前記吸気口18が前記反背当て面20rの前記少なくとも一部に連通している。このため、前記ブロワー5の吸気音は、前記第一の空間部33及び前記第二の空間部23を介して前記反背当て面20rの前記少なくとも一部へと到達し、クッション材からなる前記背当てパッド20によって減衰又は消音される。これにより、前記ブロワー5の作動による騒音が低減される。
前記背当てパッド20は、本来の作用として、前記背負架台4側から作業者Uの背中に伝わる振動や負荷を緩衝して、作業者Uを保護する。加えて、前記背当てパッド20は、騒音の減衰作用をも奏する。したがって、前記背負いパッド20に加えて専用の吸音材を設ける必要がないので、構成に無駄がなく合理的であり、コスト低減にも役立つ。
本実施の形態では、前記背当てパッド20の吸音作用に加えて、第一の仕切りとしての前記吸気ガイド27と前記第二の仕切り25も消音作用を奏するので、騒音の減衰効果が一層良好となる。具体的には、前記ブロワー5の吸気音は、前記吸気ガイド27の前記多数の孔(小孔)30を通過した直後に前記第一の空間部33で拡散又は膨張するので、この時点でまず騒音が減衰される。さらに前記吸気音は、前記第二の仕切り25の前記多数の孔26を通過した直後に前記第二の空間部23で膨張するので、この時点でさらに騒音が減衰される。このように複数の段階で減衰された前記吸気音は、最終的に、前記背負いパッド20で吸収される。必要に応じて前記空間部29の仕切りをもっと増やすことにより、吸気音の膨張と整流とが幾度も繰り返されるので、より一層の消音効果が期待できる。よって、前記吸気口18と前記背当てパッド20の前記反背当て面20rとの間の小孔付き仕切り(前記吸気ガイド27、前記第二の仕切り25)は、本発明において必須ではないが、少なくとも一つは存在することが好ましく、二つ以上あればより好ましい。
また、本実施の形態では、前記吸気ガイド27と前記第二の仕切り25に前記多数の孔30,26が設けられているので、前記吸気口18から吸入される空気に気圧変動が生じた場合にも、前記多数の孔30,26に空気の出入が行われて整流され、騒音の発生が防止される利点がある。
図4は、図2の変形例を示している。図2の例との第一の違いは、前記第二の仕切り25を廃止したことである。すなわち、前記背負架台4の前記起立部11において、前記ブロワー5の前記吸気口18に対面する位置に、該吸気口18より大きな開口40を同心に設けている。この場合、前記吸気口18と背当てパッド20との間の仕切りとしては、第一の仕切りとしての吸気ガイド41のみが存在する。該吸気ガイド41と前記背当てパッド20の反背当て面20rとの間には、空間部42が存在する。前記吸気ガイド41は、図2の例と同様に、前記吸気口18へ向けての滑らかな盛り上がり部39を中央部に有し、且つ、吸気音の通過を許容する多数の消音孔(小孔)43を有している。
図4の実施の形態においては、前記吸気ガイド41に形成された前記多数の孔43と、前記空間部42を介して、前記吸気口18が前記反背当て面20rの少なくとも一部に連通している。このため、前記ブロワー5の吸気音は、前記多数の孔43と前記空間部42を介して前記反背当て面20rの前記少なくとも一部へと到達し、クッション材からなる前記背当てパッド20によって減衰される。これにより、前記ブロワー5による騒音が低減される。前記吸気音は、前記多数の孔43を通過した直後に前記空間部42で拡散又は膨張するので、消音効果が一層良好となる。
また、図2の例との第二の違いは、前記吸気ガイド41とカラー状グリッド44を一体化した吸気アシストユニット45を、前記ブロワー5のボリュートケース46に支持させたことである。該ボリュートケース46への取付を可能にするため、前記カラー状グリッド44には、固定ねじ48の挿通部47が一体に形成されている。これに対応して、前記ボリュートケース46には、前記固定ねじ48を受け入れる雌ねじ孔49が形成されている。なお、前記カラー状グリッド44の形状も図2の場合と異なるが、これは本質的な違いではなく、単なる設計上のバリエーションである。
以上の実施の形態から明らかように、本発明の最大の特徴は、作業者を振動から保護するために従来から利用されてきた背負いパッドに、吸気音の減衰作用をも担わせる構成を採用した点にある。そして、二次的な特徴は、吸気口と前記背負いパッドの間に、消音作用を奏する多数の孔を備えた仕切りを少なくとも一つ、できれば複数設けることである。
また、前記ブロワー5は「音を発する作業部材」と捉えることができるので、本発明は、次のように広く定義することもできる。すなわち、音を発する作業部材5と、該作業部材5を使用者Uが背中で支持するための背負架台4と、該背負架台4に結合されて前記使用者Uの背中に当接するパッド20であって、クッション材からなり、背当て面20fと反背当て面20rを有する背当てパッド20を備え、前記作業部材5から生ずる音が前記背当てパッド20で減衰されるように前記作業部材5と前記反背当て面20rの少なくとも一部が連通している背負式作業機である。
本発明の一実施の形態に係る背負式送風機の使用状態を示す斜視図である。 図1の背負式送風機の本体部の左右方向の中央部における縦断左側面図である。 図2の背負架台と吸気アシストユニットの斜視図である。 図2の変形例を示す断面図である。
符号の説明
4 背負架台
5 送風機(作業部材)
13 ユニット(吸気アシストユニット)
18 吸気口
20 背当てパッド
20f 背当て面
20r 反背当て面
25 仕切り(第二の仕切り)
26 多数の孔(消音孔)
27 仕切り(第一の仕切り、吸気ガイド)
28 盛り上がり部
30 多数の孔(消音孔)
36 通気カバー(カラー状グリッド)
39 盛り上がり部
41 仕切り(吸気ガイド)
43 多数の孔(消音孔)
44 通気カバー(カラー状グリッド)
45 ユニット(吸気アシストユニット)
U 使用者

Claims (8)

  1. 吸気口(18)を有する送風機(5)と、該送風機(5)を使用者(U)が背中で支持するための背負架台(4)と、該背負架台(4)に結合されて前記使用者(U)の背中に当接するパッド(20)であって、クッション材からなり、背当て面(20f)と反背当て面(20r)を有する背当てパッド(20)を備え、前記送風機(5)の吸気音が前記反背当て面(20r)の少なくとも一部に到達し得るように前記吸気口(18)と前記反背当て面(20r)の前記少なくとも一部が連通している、背負式送風機。
  2. 吸気口(18)を有する送風機(5)と、該送風機(5)を使用者(U)が背中で支持するための背負架台(4)と、該背負架台(4)に結合されて前記使用者(U)の背中に当接するパッド(20)であって、クッション材からなり、背当て面(20f)と反背当て面(20r)を有する背当てパッド(20)を備え、前記反背当て面(20r)の少なくとも一部が前記吸気口(18)に対面し且つ該吸気口(18)に連通している、背負式送風機。
  3. 前記吸気口(18)と前記反背当て面(20r)との間に少なくとも一つの仕切り(27,25,41)を備え、該少なくとも一つの仕切り(27,25,41)は、前記送風機(5)の吸気音の通過を許容する多数の孔(30,26,43)を有している、請求項1又は2に記載の背負式送風機。
  4. 前記吸気口(18)と前記反背当て面(20r)との間に第一の仕切り(27)と第二の仕切り(25)を備え、これらの仕切り(27,25)のそれぞれが、前記送風機(5)の吸気音の通過を許容する多数の孔(30,26)を有している、請求項1又は2に記載の背負式送風機。
  5. 前記少なくとも一つの仕切り(27,41)が、前記吸気口(18)へ向けての滑らかな盛り上がり部(28,39)を中央部に有する吸気ガイド(27,41)である、請求項3に記載の背負式送風機。
  6. 前記吸気口(18)へと異物が吸入されることを防止する通気カバー(36,44)を備え、該通気カバー(36,44)と前記吸気ガイド(27,41)が一体のユニット(13,45)として形成されている、請求項5に記載の背負式送風機。
  7. 前記ユニット(13)が、前記背負架台(4)に支持されている、請求項6に記載の背負式送風機。
  8. 音を発する作業部材(5)と、該作業部材(5)を使用者(U)が背中で支持するための背負架台(4)と、該背負架台(4)に結合されて前記使用者(U)の背中に当接するパッド(20)であって、クッション材からなり、背当て面(20f)と反背当て面(20r)を有する背当てパッド(20)を備え、前記作業部材(5)から生ずる音が前記背当てパッド(20)で減衰されるように前記作業部材(5)と前記反背当て面(20r)の少なくとも一部が連通している、背負式作業機。
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