JP2008001651A - 骨形成促進用組成物の製造方法および前記方法により製造された骨形成促進用組成物 - Google Patents
骨形成促進用組成物の製造方法および前記方法により製造された骨形成促進用組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008001651A JP2008001651A JP2006173708A JP2006173708A JP2008001651A JP 2008001651 A JP2008001651 A JP 2008001651A JP 2006173708 A JP2006173708 A JP 2006173708A JP 2006173708 A JP2006173708 A JP 2006173708A JP 2008001651 A JP2008001651 A JP 2008001651A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- composition
- promoting
- bone formation
- ions
- ion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
Abstract
【課題】ミネラル分を豊富に含む海洋深層水を利用し、高血圧などの副作用を引き起こさない骨形成促進用組成物および該組成物の製造方法を提供する。
【解決手段】カルシウムイオン、マグネシウムイオン、ホウ素イオン、珪素イオンおよびアルカリ金属イオンを少なくとも含む海洋深層水から、アルカリ金属イオンを脱塩除去(特に、モザイク荷電膜を有する透析装置により処理)する骨形成促進用組成物および該組成物の製造方法。さらに、該組成物にトクサ科植物、それら抽出成分およびトレハロース化合物から選ばれる少なくとも1種を添加する骨形成促進用組成物。
【選択図】なし
【解決手段】カルシウムイオン、マグネシウムイオン、ホウ素イオン、珪素イオンおよびアルカリ金属イオンを少なくとも含む海洋深層水から、アルカリ金属イオンを脱塩除去(特に、モザイク荷電膜を有する透析装置により処理)する骨形成促進用組成物および該組成物の製造方法。さらに、該組成物にトクサ科植物、それら抽出成分およびトレハロース化合物から選ばれる少なくとも1種を添加する骨形成促進用組成物。
【選択図】なし
Description
本発明は、ミネラル分を豊富に含む海洋深層水を利用した骨形成促進用組成物の製造方法および前記方法により製造された骨形成促進用組成物に関する。
近年では、高齢者の骨粗鬆症や骨折が原因となり、寝たきり生活を余儀なくされる人の割合が増加する傾向にあり、高齢化社会における大きな問題となっている。骨はカルシウム、リンを主成分とし、その他マグネシウム、ナトリウム、カリウム、鉄、銅、塩素、フッ素、ホウ素、ケイ素および有機成分から構成されていることが知られている。主成分であるカルシウムの1日あたりの目標摂取量は600〜700mgとされているが、日本人の平均的な食生活では、この目標を下回る傾向にあり、骨形成や骨の強度維持のためには、乳製品などのカルシウム含量の多い食品を積極的に摂るなどの配慮が必要である。また、カルシウム摂取量を増やすだけではなく、吸収性の良いカルシウム剤やカルシウム吸収促進剤、カルシウム代謝改善剤などの併用も重要となっている。
各種骨疾患の予防および治療には、骨組織での骨の生成と分解吸収のバランスの調整、すなわち骨の分解吸収を抑制し、骨形成を促進する方法が行われている。具体的には、炭酸カルシウムやリン酸カルシウムといったカルシウム塩や、骨粉、貝殻または卵殻などの天然カルシウム剤を含んだ健康食品、牛乳、カゼイン結合カルシウムなどの乳製品、小魚といった食事によりカルシウムを補給する方法、ウォーキングなどの運動による方法、摂取カルシウムの腸管吸収を促進する活性型ビタミンDの補給または日光浴によるビタミンDの生体内での増加、女性ホルモン剤、イプリフラボン、カルシトニンなどの薬物投与による方法が行われている。
また、これらの方法は、多額の費用を要し、また、乳児や体の弱った老人には不向きであるなどの問題点を持っているため、これらの方法に代わり、カルシウム、マグネシウム、ホウ素および/または珪素を含有した骨形成促進用組成物を摂取することにより、カルシウムの生体保持率を上昇させ、骨の強度を上昇させる方法が知られている(特許文献1)。
深度200m以上の海洋から採取される海洋深層水は、ミネラル分を豊富に含み、また、上記したカルシウム、マグネシウム、ホウ素および珪素も含有する。従って、海洋深層水から上記骨形成促進用組成物を製造することができれば、従来の製造で行っていた複数の試薬を正確に秤量したり、溶解順序に留意するなどの煩雑な調製操作が不必要となるため、望まれる。しかしながら、海洋深層水は、過剰摂取により高血圧を引き起こす塩化ナトリウムなど不必要な成分も多量に含むため、これを除去する必要がある。
特開平10−273442号公報
従って、本発明の目的は、海洋深層水を利用することにより、カルシウムの生体保持率を上昇させ、骨の強度を上昇させる骨形成促進用組成物を提供することである。
上記目的を達成する本発明の構成は、下記の通りである。
1.カルシウムイオン、マグネシウムイオン、ホウ素イオン、珪素イオンおよびアルカリ金属イオンを少なくとも含む海洋深層水から、アルカリ金属イオンを脱塩除去することを特徴とする骨形成促進用組成物の製造方法。
2.脱塩除去を、モザイク荷電膜を有する透析装置により行う前記1に記載の骨形成促進用組成物の製造方法。
3.海洋深層水を濃縮後に、脱塩除去を行う前記2に記載の骨形成促進用組成物の製造方法。
4.脱塩除去した海洋深層水を濃縮する前記2に記載の骨形成促進用組成物の製造方法。
5.前記1〜4のいずれかに記載の方法により得られた骨形成促進用組成物に、トクサ科植物、それらの抽出成分およびトレハロース化合物から選ばれる少なくとも1種を添加してなることを特徴とする骨形成促進用組成物。
6.水溶液1L中に含まれるホウ素イオン濃度が1〜50ppm、珪素イオン濃度が1〜100ppmの液剤である前記5に記載の骨形成促進用組成物。
1.カルシウムイオン、マグネシウムイオン、ホウ素イオン、珪素イオンおよびアルカリ金属イオンを少なくとも含む海洋深層水から、アルカリ金属イオンを脱塩除去することを特徴とする骨形成促進用組成物の製造方法。
2.脱塩除去を、モザイク荷電膜を有する透析装置により行う前記1に記載の骨形成促進用組成物の製造方法。
3.海洋深層水を濃縮後に、脱塩除去を行う前記2に記載の骨形成促進用組成物の製造方法。
4.脱塩除去した海洋深層水を濃縮する前記2に記載の骨形成促進用組成物の製造方法。
5.前記1〜4のいずれかに記載の方法により得られた骨形成促進用組成物に、トクサ科植物、それらの抽出成分およびトレハロース化合物から選ばれる少なくとも1種を添加してなることを特徴とする骨形成促進用組成物。
6.水溶液1L中に含まれるホウ素イオン濃度が1〜50ppm、珪素イオン濃度が1〜100ppmの液剤である前記5に記載の骨形成促進用組成物。
本発明によれば、海洋深層水を脱塩処理することにより、カルシウムの生体保持率を上昇させ、骨の強度を上昇させる骨形成促進用組成物を提供することができる。
次に好ましい実施の形態を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。
本発明の方法は、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、ホウ素イオン、珪素イオンおよびアルカリ金属イオンを少なくとも含む海洋深層水から、アルカリ金属イオンを脱塩除去し、骨形成促進用組成物を製造することを特徴としている。
本発明の方法は、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、ホウ素イオン、珪素イオンおよびアルカリ金属イオンを少なくとも含む海洋深層水から、アルカリ金属イオンを脱塩除去し、骨形成促進用組成物を製造することを特徴としている。
本発明で使用するカルシウムイオン、マグネシウムイオン、ホウ素イオン、珪素イオンおよびアルカリ金属イオンを少なくとも含む海洋深層水は、深度200m以上の海洋から採取されるものである。この海洋深層水は、低温性、清浄性(生菌、汚染物質が少ない)および栄養塩類が多いなどの特徴を有し、食品、医薬品などに利用されており、また、本発明の原料としても有用といえる。
本発明の方法であるアルカリ金属イオンを脱塩除去する方法は、従来公知の脱塩方法、例えば、逆浸透膜法または電気透析法などが使用できる。特にモザイク荷電膜を有する透析装置を用いて行うことが好ましい。
上記のモザイク荷電膜は、カチオン性重合体成分およびアニオン性重合体成分からなるカチオン性およびアニオン性のイオンチャンネルが、互いに相接しかつ膜の表裏両面間を貫通している構造を有し、膜のイオンチャンネルを透過しやすい塩類などのイオンと透析されにくい非イオン性または分子量の大きい分子とが容易に分離される特異な分離膜である。工業的に使用できる大型のモザイク荷電膜を製造する方法は、特許第2895705号公報、特許第3012153号公報、特許第3234426号公報、特許第3236754号公報、特許第3156955号公報、特許第3453067号公報および特許第3626650号公報に例示されている。特に荷電性重合体成分の少なくとも一成分が架橋した粒状重合体を成膜したモザイク荷電膜を有する透析装置を使用する方法が好ましい。
モザイク荷電膜を使用する脱塩方法は、蒸留法のような加熱エネルギーを必要とせず、また、電気透析のような塩類のイオン量に対応する電気エネルギーを必要とせず、イオン交換樹脂のような再生は不要であり、装置も構造が簡単で安価に製造できるため、初期投資、ランニングコストともに安く、非常に経済的である。また、操作中における液温上昇が小さい、熱変性しやすい物質の変質、劣化などが起こりにくい、無孔膜のため分画分子量が非常に小さく、栄養塩類、有機物の漏れが実質的にない、さらに、脱塩処理時に原水(本発明では海洋深層水のことを示す)の流速、透析水の流速、膜面の線速を調整することで、得られる脱塩水のイオン含有比率およびイオン含有濃度を制御することができるなど他の分離方法に見られないような優れた特長を有する脱塩システムである。
次に本発明の具体的な実施の態様を図1に基づき説明する。モザイク荷電膜1を装着した透析槽2には原水(海洋深層水)通水部分3と透析水通水部分4とがあり、3および4は膜1を介して接触している。原水は原水貯槽5から原水送液ポンプ6により3に供給され、透析水は透析水貯槽7から透析水送液ポンプ8により4に供給される。原水と透析水とは1を介し接触する際、原水中のアルカリ金属イオンは拡散により透析水中に移動する。透析槽より取り出された脱塩水および透析水はそれぞれ受槽9および10に貯められる。
ここで、原水および透析水の流速比および膜面線速(=流速/膜面積)を調製することで、受槽に得られる脱塩水および透析水の塩濃度や塩組成をコントロールすることができる。
受槽9に得られた液は、再度透析操作の原水として供することも可能である。また、透析槽より取り出された脱塩水および透析水を受槽に入れず、それぞれ原水貯槽5および透析水貯槽7に直接戻すことも可能である。
また、原水中のイオンの拡散透析速度は、原水と透析水とのイオン濃度差が大きいほうが高くなるので、原水を予め濃縮しておくことにより、脱塩速度を向上させることができる。上記の濃縮方法としては、例えば、逆浸透膜処理、電気透析処理、減圧処理およびかん水処理などが使用でき、特に限定されない。
一方、上記した原水を予め濃縮し脱塩する方法は、濃縮された水中で塩が析出する恐れもあるため、原水を脱塩処理した後に、脱塩処理された原水の濃縮をし、本発明である骨形成促進用組成物を作成できる。
本発明により製造された骨形成促進用組成物は、該組成物中の塩化ナトリウム濃度を約1質量%以下にまで行うことが好ましい。上記濃度が1質量%を超えると骨形成促進用組成物と同時に塩化ナトリウムを高濃度で摂取することになり、塩分摂取過多になる危険性がある。このような濃度を達成するためには、モザイク荷電膜による脱塩を複数回繰り返すことによって達成される。
本発明で製造される骨形成促進用組成物に含まれるカルシウムイオンの濃度は、該組成物の水溶液1Lあたり、好ましくは、10ppmから10,000ppm、さらに好ましくは、50ppmから500ppmである。カルシウムイオン濃度が10ppm未満では、骨形成促進効果が充分ではない。一方、カルシウムイオン濃度が10,000ppmを上回る場合は、海洋深層水以外の原料の添加量が増えるため、コストパフォーマンスが悪くなり、好ましくはない。ただし、得られた骨形成促進用組成物を、さらに濃縮、乾燥、固化させるなどして、錠剤、顆粒剤、粉末剤などの形態で用いられる場合は、カルシウムイオンは上記より濃い濃度で使用される。
本発明で製造される骨形成促進用組成物に含まれるマグネシウムイオンの濃度は、該組成物の水溶液1Lあたり、好ましくは10ppmから4,000ppm、さらに好ましくは20ppmから200ppmである。マグネシウムイオン濃度が10ppm未満では、骨形成促進効果が充分ではない。一方、マグネシウムイオン濃度が4,000ppmを上回る場合は、海洋深層水以外の原料の添加量が増えるため、コストパフォーマンスが悪くなり、好ましくはない。ただし、得られた骨形成促進用組成物を、さらに濃縮、乾燥、固化させるなどして、錠剤、顆粒剤、粉末剤などの形態で用いられる場合は、マグネシウムイオンは上記より濃い濃度で使用される。
本発明で製造される骨形成促進用組成物に含まれるホウ素イオンの濃度は、該組成物の水溶液1Lあたり、好ましくは1〜50ppm、特に好ましくは1〜2ppmである。ホウ素イオン濃度が1ppm未満では、骨形成促進効果が充分ではない。一方、50ppmを上回る場合は、海洋深層水以外の原料の添加量が増えるため、コストパフォーマンスが悪くなり、好ましくはない。ただし、得られた骨形成促進用組成物を、さらに濃縮、乾燥、固化させるなどして、錠剤、顆粒剤、粉末剤などの形態で用いられる場合は、ホウ素イオンは上記より濃い濃度で使用される。
また、上記骨形成促進用組成物のホウ素イオン濃度を向上させるためには、ホウ素の供給源として、無機体および有機体を添加することができ、ホウ酸、無水ホウ酸、ボログリシン、ブロモジメチルボランテトラホウ酸ナトリウムなどが例示できる。
本発明で製造される骨形成促進用組成物に含まれる珪素イオンの濃度は、該組成物の水溶液1Lあたり、好ましくは1〜100ppm、特に好ましくは1〜5ppmである。珪素イオン濃度が1ppm未満では、骨形成促進効果が充分ではない。一方、100ppmを上回る場合は、海洋深層水以外の原料の添加量が増えるため、コストパフォーマンスが悪くなり、好ましくはない。ただし、得られた骨形成促進用組成物を、さらに濃縮、乾燥、固化させるなどして、錠剤、顆粒剤、粉末剤などの形態で用いられる場合は、珪素イオンは上記より濃い濃度で使用される。
また、上記骨形成促進用組成物の珪素イオン濃度を向上させるためには、珪素の供給源として、無機体および有機体を添加でき、珪酸、珪酸アルミニウムなどの珪酸塩、シリコーン油、珪酸樹脂、二酸化ケイ素などが例示できる。好ましくは、珪素含有量の高いトクサ科植物、それらの抽出物である。
また、本発明で得られる骨形成促進用組成物に含まれるカルシウムイオン、マグネシウムイオン、ホウ素イオンおよび珪素イオンの濃度比率は100/100/1/1であることが好ましい。
上記した固形状における各イオンの濃度は、解離しているイオンと、塩を形成しているイオンの両方を含む。
本発明で製造された骨形成促進用組成物には、海洋深層水から得られる成分以外に、カルシウムおよびマグネシウムの供給源を添加することができ、例えば、乳カゼイン結合性カルシウム、カルシウム−カゼインホスホペプチド、骨粉、苦汁などを用いることができる。また、該骨形成促進用組成物には、カルシウム吸収促進剤として、トレハロースを添加するのが好ましい。
上記した各添加剤は、海洋深層水中または骨形成促進用組成物中など、いずれにおいても添加することができ、特に限定されない。
本発明の骨形成促進用組成物の形態は特に限定されないが、錠剤、顆粒剤、粉末状、カプセル剤、液剤、ドリンク剤またはゼリー剤などの形で、経口あるいは非経口的に投与することができる。
本発明で製造される骨形成促進用組成物は、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、ホウ素および珪素を含有するものである。本発明の骨形成促進用組成物は特許文献1に例示されているとおり、カルシウムの生体保持率を上昇させ、骨の強度を上昇させることに優れている。
次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。
なお、以下のイオン濃度の測定は、パーセントオーダーでは東亜電波工業(株)電気伝導率計を、ppmオーダーでは島津製作所(株)LC−VPイオンクロマトグラフ(LC−10ADVP)を使用した。
なお、以下のイオン濃度の測定は、パーセントオーダーでは東亜電波工業(株)電気伝導率計を、ppmオーダーでは島津製作所(株)LC−VPイオンクロマトグラフ(LC−10ADVP)を使用した。
[実施例1]
駿河湾海洋深層水(水深687m)10Lを減圧濃縮し、1Lの濃縮海洋深層水を得た。これを、モザイク荷電膜を装着した透析装置を用いて、透析水流速を10ml/min、原水流速4ml/minとして脱塩処理をし、本発明の骨形成促進用組成物を作成した。これについてイオン濃度の測定をしたところ、該組成物中の塩化ナトリウム濃度を0.06質量%まで減らすことができ、また、該組成物はカルシウムイオン80ppm、マグネシウムイオン120ppm、ホウ素イオン2ppm、珪素イオン1ppmを含むことがわかった。
駿河湾海洋深層水(水深687m)10Lを減圧濃縮し、1Lの濃縮海洋深層水を得た。これを、モザイク荷電膜を装着した透析装置を用いて、透析水流速を10ml/min、原水流速4ml/minとして脱塩処理をし、本発明の骨形成促進用組成物を作成した。これについてイオン濃度の測定をしたところ、該組成物中の塩化ナトリウム濃度を0.06質量%まで減らすことができ、また、該組成物はカルシウムイオン80ppm、マグネシウムイオン120ppm、ホウ素イオン2ppm、珪素イオン1ppmを含むことがわかった。
[実施例2]
実施例1で得られた骨形成促進用組成物1Lにトレハロース200mgを混合させ、溶解した。これを凍結乾燥したのち粉砕したところ粉末状の骨形成促進用組成物を1.2g得ることができた。これについてイオン濃度の測定をしたところ、カルシウムイオン77mg、マグネシウムイオン112mg、ホウ素イオン2mg、珪素イオン1mgを含むことがわかった。
実施例1で得られた骨形成促進用組成物1Lにトレハロース200mgを混合させ、溶解した。これを凍結乾燥したのち粉砕したところ粉末状の骨形成促進用組成物を1.2g得ることができた。これについてイオン濃度の測定をしたところ、カルシウムイオン77mg、マグネシウムイオン112mg、ホウ素イオン2mg、珪素イオン1mgを含むことがわかった。
[実施例3]
実施例1で得られた骨形成促進用組成物500ml、砂糖15g、トレハロース5g、ゼラチン10gおよびオレンジフレーバー適量を混合させ、90℃で加熱溶解した。これを型に入れ冷却することでオレンジ風味ゼリーを得ることができた。
実施例1で得られた骨形成促進用組成物500ml、砂糖15g、トレハロース5g、ゼラチン10gおよびオレンジフレーバー適量を混合させ、90℃で加熱溶解した。これを型に入れ冷却することでオレンジ風味ゼリーを得ることができた。
以上の通り、海洋深層水からアルカリ金属イオンを脱塩除去する方法により、骨形成促進用組成物の製造ができ、また、該骨形成促進用組成物は粉剤、ゼリー剤など各種形態に加工できることが示された。
本発明によれば、海洋深層水を原料として脱塩除去することにより、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、ホウ素イオンおよび珪素イオンを含有する骨形成促進用組成物を提供することができる。前記骨形成促進用組成物は、特許文献1に示すとおり、カルシウムの生体保持率が上昇し、骨強度が上昇するため、成長の盛んな乳幼児をはじめとする小児、青年、成人、さらには、骨疾患にかかりやすい老人に医薬、食品などとして有用である。
1.モザイク荷電膜
2.透析槽
3.原水通水部分
4.透析水通水部分
5.原水貯槽
6.原水送液ポンプ
7.透析水貯槽
8.透析水送液ポンプ
9.受槽
10.受槽
2.透析槽
3.原水通水部分
4.透析水通水部分
5.原水貯槽
6.原水送液ポンプ
7.透析水貯槽
8.透析水送液ポンプ
9.受槽
10.受槽
Claims (6)
- カルシウムイオン、マグネシウムイオン、ホウ素イオン、珪素イオンおよびアルカリ金属イオンを少なくとも含む海洋深層水から、アルカリ金属イオンを脱塩除去することを特徴とする骨形成促進用組成物の製造方法。
- 脱塩除去を、モザイク荷電膜を有する透析装置により行う請求項1に記載の骨形成促進用組成物の製造方法。
- 海洋深層水を濃縮後に、脱塩除去を行う請求項2に記載の骨形成促進用組成物の製造方法。
- 脱塩除去した海洋深層水を濃縮する請求項2に記載の骨形成促進用組成物の製造方法。
- 請求項1〜4の何れか1項に記載の方法により得られた骨形成促進用組成物に、トクサ科植物、それらの抽出成分およびトレハロース化合物から選ばれる少なくとも1種を添加してなることを特徴とする骨形成促進用組成物。
- 水溶液1L中に含まれるホウ素イオン濃度が1〜50ppm、珪素イオン濃度が1〜100ppmの液剤である請求項5に記載の骨形成促進用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006173708A JP2008001651A (ja) | 2006-06-23 | 2006-06-23 | 骨形成促進用組成物の製造方法および前記方法により製造された骨形成促進用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006173708A JP2008001651A (ja) | 2006-06-23 | 2006-06-23 | 骨形成促進用組成物の製造方法および前記方法により製造された骨形成促進用組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008001651A true JP2008001651A (ja) | 2008-01-10 |
Family
ID=39006335
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006173708A Pending JP2008001651A (ja) | 2006-06-23 | 2006-06-23 | 骨形成促進用組成物の製造方法および前記方法により製造された骨形成促進用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008001651A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101401884B1 (ko) | 2012-08-21 | 2014-05-29 | 가톨릭대학교 산학협력단 | 광천수를 함유한 칼슘 보충용 조성물 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08208490A (ja) * | 1994-09-26 | 1996-08-13 | American Cyanamid Co | 改良されたカルシウム食事補助組成物 |
JP2005060259A (ja) * | 2003-08-08 | 2005-03-10 | Food Staff Japan | 胃痛の抑制又は防止剤及び飲食品用組成物。 |
JP2005343862A (ja) * | 2004-06-07 | 2005-12-15 | Kochi Prefecture | ミネラル含有剤とその用途 |
JP2006007084A (ja) * | 2004-06-25 | 2006-01-12 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | ミネラル組成物、その製造方法およびその使用方法 |
-
2006
- 2006-06-23 JP JP2006173708A patent/JP2008001651A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08208490A (ja) * | 1994-09-26 | 1996-08-13 | American Cyanamid Co | 改良されたカルシウム食事補助組成物 |
JP2005060259A (ja) * | 2003-08-08 | 2005-03-10 | Food Staff Japan | 胃痛の抑制又は防止剤及び飲食品用組成物。 |
JP2005343862A (ja) * | 2004-06-07 | 2005-12-15 | Kochi Prefecture | ミネラル含有剤とその用途 |
JP2006007084A (ja) * | 2004-06-25 | 2006-01-12 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | ミネラル組成物、その製造方法およびその使用方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101401884B1 (ko) | 2012-08-21 | 2014-05-29 | 가톨릭대학교 산학협력단 | 광천수를 함유한 칼슘 보충용 조성물 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2923181B2 (ja) | 高濃度のカルシウムを含有する水溶性粉末およびその製造方法 | |
JP6278988B2 (ja) | 植物系電解液組成物 | |
WO2011010188A1 (en) | A process for producing water enriched with natural orthosilicic acid | |
Wang et al. | Electrodialysis-based separation technologies in the food industry | |
US20040013784A1 (en) | Additive method of standardized drinks and potable water production | |
KR101271925B1 (ko) | 미네랄 알칼리수 | |
CN103169092A (zh) | 一种l-天门冬氨酸螯和钙水 | |
KR101113067B1 (ko) | 알칼리수 제조용 미네랄 조성물 및 이를 이용한 알칼리수의제조방법 | |
JPS60255729A (ja) | 海水を利用したミネラル栄養補強剤 | |
JPWO2009057287A1 (ja) | 破骨細胞形成抑制用食品素材 | |
JP2008001651A (ja) | 骨形成促進用組成物の製造方法および前記方法により製造された骨形成促進用組成物 | |
KR100993571B1 (ko) | 미네랄 함유수의 제조방법 및 이에 의해 제조된 미네랄 함유수 | |
WO2007090504A1 (en) | Hydrolysed collagen and uses therof | |
KR101039130B1 (ko) | 기능성 드라이 막걸리 제조방법 | |
JP2003221362A (ja) | クエン酸及びクエン酸カルシウム、並びにその製造方法 | |
JP2009046451A (ja) | 抗酸化性ジペプチドの製造方法 | |
JP4646550B2 (ja) | ミネラル含有剤とその用途 | |
KR100482999B1 (ko) | 심층수 농축물을 이용한 건강음료 조성물 | |
JP2006007084A (ja) | ミネラル組成物、その製造方法およびその使用方法 | |
JP2006305412A (ja) | ミネラル水およびその製造方法 | |
KR20120091977A (ko) | 항산화제를 함유한 알칼리 필수미네랄 첨가제 | |
JP4087890B1 (ja) | カキ肉を原料とした塩及びその製造方法 | |
KR100543574B1 (ko) | 미네랄 조성물 및 그 제조방법 | |
Khashayar et al. | Nano calcium supplements: Friends or foes? | |
JP2006006188A (ja) | ミネラル組成物および苦味抑制方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081028 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120207 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120612 |