JP2008000311A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】液晶表示装置を備える遊技機において、簡易な構成で液晶表示装置と制御基板とケースの固定を行うとともにこれらを固定する際の作業性を向上させる。
【解決手段】遊技盤面上に配置される表示面を有する液晶表示装置と、液晶表示装置の表示制御を行う制御基板と、開口面を有する箱形に形成され、液晶表示装置と制御基板とを収納可能なケースとを備える遊技機において、液晶表示装置と制御基板の間に配置され、液晶表示装置と制御基板のそれぞれが固定されるとともに、液晶表示装置と制御基板を収納した状態のケースが固定される固定部材を設け、この固定部材に、ケースに液晶表示装置と制御基板を収納する際に、固定部材に固定される固定位置にケースを案内し、固定位置でケースを停止させる位置決め手段を設ける。
【選択図】図7

Description

本発明は、パチンコ遊技機、組合せ式遊技機(アレンジボール遊技機)等の遊技機に関し、特に液晶表示装置を備える遊技機に関する。
遊技機では、遊技の進行に応じて多彩な演出表示を行うために液晶表示装置を設けることが一般的になっている。また、遊技機の制御基板はROMの不正交換などの不正行為を防止するために全体を透明ケースで覆う必要があり、液晶表示装置と液晶表示装置における画面表示を制御する制御基板が別体に構成された透明ケースに収納することが行われている。
液晶表示装置は液晶表示素子やバックライトなどを備えており、比較的大きなサイズ(例えば8インチ以上)の液晶表示装置では発熱量が大きくなりやすいため、制御基板を液晶表示装置と別体に構成されたケースに収納することが望ましい。しかしながら、液晶表示装置が比較的小さなサイズ(例えば5.6インチ以下)の場合は発熱量が小さいため、液晶表示装置と制御基板とケースを一体に形成してこれらの設置スペースを小さくすることが提案されている(特許文献1参照)。
特開2001−311941号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、液晶表示装置と制御基板とケースを固定するための部品が多数になっているため、液晶表示装置と制御基板を固定してケースに収納する際の組み付け作業性がよくないという問題があった。また、特許文献1の構成は、不正なROM交換に対してまったく配慮されていないという問題もあった。ここで、図柄制御に用いられる制御基板は、主制御基板や払出制御基板と比べて遊技者の利益に直接関係するものではないので、簡易な構成で不正防止可能な封止構造を実現することが望ましい。
本発明は上記点に鑑み、液晶表示装置を備える遊技機において、簡易な構成で液晶表示装置と制御基板とケースの固定を行うとともに、これらを固定する際の作業性を向上させることを目的とする。さらに、本発明は、簡易な封止構造を提供することを他の目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、任意の情報を表示可能であり、遊技盤面上に配置される表示面を有する液晶表示装置と、液晶表示装置の表示制御を行う制御基板と、開口面を有する箱形に形成され、液晶表示装置と制御基板とを収納可能なケースと、液晶表示装置と制御基板の間に配置され、液晶表示装置と制御基板のそれぞれが固定されるとともに、液晶表示装置と制御基板を収納した状態のケースが固定される固定部材とを備え、固定部材には、ケースに液晶表示装置と制御基板を収納する際に、固定部材に固定される固定位置にケースを案内し、固定位置でケースを停止させる位置決め手段が設けられていることを特徴としている。
これにより、1つの固定部材で液晶表示装置と制御基板とケースを固定することができ、簡易な構成で液晶表示装置と制御基板を一体化して制御基板ケースに収納することができる。また、固定部材に位置決め手段を設けることで、固定部材に対するケースの位置決めを容易に行うことができ、ケースの組み付け作業を容易に行うことができる。
また、ケースの側面には、開口面に連通する切り欠き部が設けられ、位置決め手段は、切り欠き部に対応して設けられた位置決め部であり、ケースに液晶表示装置と制御基板を収納する際に、切り欠き部に位置決め部が嵌り込み、ケースは位置決め部に沿って移動するように構成できる。
また、固定部材の両端は、ケースの対向する側面のそれぞれに接触可能となっているとともに、固定部材の一端側には突起部が設けられ、固定部材の他端側にはネジが取り付けられるネジ受け部が設けられており、ケースの対向する側面のうち突起部に対応する部位には、突起部が係合する係合孔が設けられており、ケースの対向する側面のうちネジ受け部に対応する部位は、係合孔に突起部が係合した状態で、締める方向のみに回転するワンウェイネジにより固定部材のネジ受け部にネジ止めされて固定されるようにすることができる。
これにより、ケースに液晶表示装置と制御基板を収納した際に、ケース側面が固定部材に係止されることで仮固定されるので、ケースを組み付ける際の作業性を向上させることができる。また、仮固定されたケース側面の反対側の側面をワンウェイネジにより固定部材にネジ止めすることで、簡易に封止構造を実現することができる。
また、ケースにおけるワンウェイネジにて固定される部位の周囲には、複数の貫通孔が連続的に設けられており、複数の貫通孔を連通させることでケースを固定部材から分離することが可能であるようにすることができる。これにより、簡易に開封構造を実現することができる。
また、複数の貫通孔は、液晶表示装置と制御基板が収納されたケース内で発生した熱を外部に放出することが可能とすることで、ケース内に熱がこもることを抑制できる。
(第1実施例)
以下、本発明の実施形態を示す第1実施例について図面を用いて説明する。本発明の遊技機をパチンコ遊技機(以下、単に遊技機という)に適用した実施例を図1〜図10に示す。
図1は、本実施例の遊技機1の正面図である。図1に示すように、遊技機1の前面部は、本体枠2、中枠3、前面枠4、上皿部5、下皿部6、施錠装置9、遊技盤20等を備えている。なお、図1では遊技盤20の詳細な図示を省略している。また、中枠3は前面枠4等が前面側に配置されているため、図1においては明示されていない。
本体枠2は木製の板状体を略長方形の枠状に組立てたものであり、遊技機1の外枠を構成している。中枠3はプラスチック製であり、本体枠2の内側にはめ込まれて設置されており、外枠2に対して開閉可能に左端で軸支されている。中枠3は、上側2/3程度を占める枠体部と下側1/3程度を占める下板部とから構成されている。枠体部の前面側には遊技盤20と前面枠4とが重なるように設けられており、下板部の前面側には上皿部5と下皿部6が設けられている。
下板部には、遊技球を遊技盤20に発射する発射手段を構成する発射装置ユニット(図示略)、遊技球を発射装置ユニットに供給する球送り装置(図示略)が設けられている。さらに下板部には、図示を省略しているが、発射装置ユニット10に供給される遊技球を検知する球送りカウントスイッチ、発射装置ユニット10から発射される遊技球を検知する発射球カウントスイッチ、発射装置ユニット10から発射された遊技球のうち遊技盤20面に到達しなかった遊技球を検知するファール球検出スイッチが設けられている。さらに、下板部には、遊技状態に応じた効果音等を発生させるスピーカ(図示略)が設けられている。
前面枠4は、中枠3の前面側に配置され、中枠3の左端で開閉可能に支持されている。前面枠4はプラスチック製であり、奥側に配置される遊技盤20の盤面を視認可能にするために、円形状の開口部4aが形成されている。前面枠4の裏面には、開口部4aに対応したガラス板等の透明板を備える略長方形状の透明板枠(図示略)が装着されている。
前面枠4には、遊技効果等のためのランプ類として、左LED表示部4b、右LED表示部4c、左上LED表示部4d、右上LED表示部4e、上LED表示部4fが設けられている。左LED表示部4bと右LED表示部4cは、開口部4aの周囲の右側と左側にそれぞれ円弧状に設けられている。左上LED表示部4dは左LED表示部4aの左上方に設けられ、右上LED表示部4eは右LED表示部4cの右上方に設けられている。上LED表示部4fは円形状に形成され、左LED表示部4bの上端部と右LED表示部4cの上端部との間に2個設けられている。これらのLED表示部4a〜4fは、遊技効果を高めるためにゲーム進行に応じて点灯・消灯あるいは点滅する。
また、2個の上LED表示部4fの間には、2個の賞球LED表示部4gが設けられている。賞球表示LED表示部4gの上方には、扇形のエラーLED表示部4hが設けられている。
上皿部5は、前面枠4の下側に設けられ、中枠3の左端に開閉可能に支持されている。上皿部5は、遊技球の貸球ボタンや返却ボタン等が配設された皿外縁部5aと、遊技機1の内部から遊技球を排出するための排出口5bと、上皿部5の遊技球を下皿部6に排出する球抜きボタン5cとを備えている。
また、上皿部5には、2つの演出スイッチ5d、5eが設けられている。遊技者は、これらの演出スイッチ5d、5eを用いて演出用キャラクタの選択等を行い、演出に変化を付与することができる。
さらに、上皿部5の略中央部には複数の長孔とその上部に多数の小穴が形成された第1音声出力部5fが形成されている。上皿部5の裏面には音量スイッチ基板(図示略)が設けられている。
下皿部6は、上皿部5の下方に設けられている。下皿部6の略中央には、遊技機1の内部から遊技球を排出するための排出口6aが設けられている。また、下皿部6の底面には図示しない球抜き穴が設けられている。球抜き穴は通常時には閉鎖しており、下皿部6に貯留された遊技球を排出する際に開放する。
下皿部6の略中央手前側には、球抜き穴を開閉させる排出ノブ6bが設けられている。排出ノブ6bは、下皿部6の周縁部の一部を構成している。排出ノブ6bは、通常時は直立状態であり、下端を回転軸として上端を手前側に倒すように回動可能となっている。球抜き穴は排出ノブ6bに連動しており、排出ノブ6bが直立状態のときには球抜き穴は閉鎖しており、排出ノブ6bを手前側に倒すことで球抜き穴は開放する。下皿部6における排出ノブ6bの右側および左側の下面には、第2音声出力部6cが設けられている。
下皿部6の右端には、遊技者が発射装置ユニット(図示略)を操作するための発射ハンドル8が設けられている。発射ハンドル8には、遊技者が触れていることを検出する接触検知手段としてのタッチスイッチ8aが設けられている。発射ハンドル8の左側面には、遊技者が操作して遊技球の発射を一時的に停止する発射停止スイッチ8bが配置されている。なお、本実施例の発射停止スイッチ8bは、タッチスイッチ回路内に設けられており、タッチスイッチ8aと電気的に直列接続されている。
施錠装置9は、中枠3の右端中央に設けられており、前面枠4を閉じた場合にこれを施錠するためのものである。また、遊技機1の左側には、プリペイドカードユニット13(CRユニット)が装着されている。
次に、本実施例の遊技盤20の表面構造について図2を参照して説明する。図2は遊技盤20の正面図である。遊技盤20は、略長方形の木製の板状体であって中枠3に表面側に着脱可能に取り付けられているとともに、後述する裏機構盤102(図3参照)によりその背面側が覆われている。
図2に示すように、遊技盤20には、遊技盤20の表面に設けられた外レール22と内レール23とにより略円形状の遊技領域21が形成されている。遊技領域21内には、第1図柄表示装置24、第2図柄表示装置25、普通図柄作動ゲート26、始動口(普通電動役物)28、大入賞装置(特別電動役物)33、左入賞口34、35、右入賞口36、37等の遊技装置が配設されている。なお、図示を省略しているが、遊技領域21には各遊技装置との位置バランスを考慮して多数の障害釘が配設されている。
図2に示すように、第1図柄表示装置24は遊技領域21の略中央部に配置されており、第1図柄表示装置24の上方に第2図柄表示装置25が配置されている。これらの図柄表示装置24、25は、遊技の進行に応じて種々の図柄表示が可能な表示領域を有する表示装置である。本実施例では、第1図柄表示装置24と第2図柄表示装置25で画面表示サイズが異なっており、第1図柄表示装置24として8インチの液晶表示装置を用い、第2図柄表示装置25として第1図柄表示装置24より小さい5.6インチの液晶表示装置を用いている。第1演出図柄表示装置24としては、例えば解像度が800×600ドットであるSVGA(Super Video Graphics Array)の液晶表示装置を用いることができ、第2演出図柄表示装置25としては、例えば解像度が640×480ドットであるVGA(Video Graphics Array)の液晶表示装置を用いることができる。
第1図柄表示装置24と第2図柄表示装置25では、表示内容が異なっており、第1図柄表示装置24では普通図柄と特別図柄の表示が行われ、第2図柄表示装置25では演出用キャラクタや演出用メッセージといった種々の演出表示が行われる。第2図柄表示装置25における演出表示は、遊技の進行に応じて行われる。
普通図柄作動ゲート26は、第1図柄表示装置24の左側に設けられている。普通図柄作動ゲート26の内部には、遊技球の通過を検知する普通図柄作動ゲート検知スイッチ26sが設けられている。普通図柄作動ゲート26を遊技球が通過することにより、第1図柄表示装置24では普通図柄の変動表示を開始する。
第1図柄表示装置24では、普通図柄を複数の表示態様で表示することができる。第1図柄表示装置24では、普通図柄作動ゲート26を遊技球が通過することにより普通図柄が変動開始し、所定時間経過後に普通図柄が当り図柄の組合せあるいは外れ図柄の組合せで停止表示される。そして、普通図柄が予め設定された当り図柄の組合せで停止表示すると、始動口(普通電動役物)28が所定時間(例えば0.5秒)開放される。
始動口28は、図2に示すように第1図柄表示装置24の中央位置の下方に設けられている。始動口28は、いわゆるチューリップ式で左右に一対の翼片部が開閉するように形成されている。始動口28の内部には、遊技球の通過を検知する始動口入賞検知スイッチ(図示略)と、翼片部を作動させるための始動口ソレノイド(図示略)とが備えられている。この一対の翼片部が左右に開くと、遊技球の入球可能性が大きくなる開放状態となり、一対の翼片部が立設され、遊技球の入球可能性が小さくなる通常状態となる。
第1図柄表示装置24では、特別図柄を複数の表示態様で表示することができる。第1図柄表示装置24では、遊技球が始動口28に入球することで、特別図柄が変動表示を開始し、所定時間経過後に特別図柄が当り図柄の組合せあるいは外れ図柄の組合せで停止表示される。そして、特別図柄が予め設定された当り図柄の組合せで停止表示すると、後述の大入賞装置(特別電動役物)33が作動開始する。
大入賞装置33は、上記始動口28の下方に配設されている。ここで、大入賞装置33は、帯状に開口された大入賞口33aと、この大入賞口33aを開放・閉鎖する開閉板33bと、開閉板33bを開閉するための大入賞口ソレノイド(図示略)と、入賞球を検知する入賞球検知スイッチ(図示略)とから主に構成されている。
第1図柄表示装置24で停止表示した特別図柄が特定図柄であった場合、特別遊技状態発生手段としての主制御部200は遊技者に相対的に有利な特別遊技機状態を発生させる。特別遊技機状態は、大入賞装置33を作動させることで、大入賞口33aへの遊技球の入球に関して遊技者に利益を付与するものである。
大入賞装置33の作動開始により、大入賞口33aが開放して遊技球受入状態となる。この遊技球受入状態は、所定の終了条件成立により終了し、開放していた大入賞口33aが閉鎖状態となる。所定の終了条件として、遊技球受入状態の開始後における大入賞口33aの開放時間が所定開放時間(本実施例では30秒)に達したとき、もしくは遊技球受入状態の開始後、大入賞口33aに入球した遊技球数が所定数(本実施例では9個)に達したときとすることができる。
この遊技球受入状態の開始から終了までを1ラウンドとした場合、上述の役物連続作動装置は、所定ラウンド数(本実施例では15ラウンド)が終了したときに作動終了する。大入賞装置33では、遊技球受入状態が終了してから所定時間(例えば0.5秒)が経過した後に、大入賞口33aが開放して再び遊技球受入状態となり、次のラウンドが開始する。このような遊技球受入状態は、所定ラウンドが終了して役物連続作動装置の作動が終了するまで繰り返し継続される。
図2に示すように、大入賞装置33の左斜め上方には、左入賞口34、35がそれぞれ設けられている。これらの内部には、それぞれ左入賞口通過検知スイッチ(図示略)が設けられている。大入賞装置33の右斜め上方には、右入賞口36、37とが設けられている。これらの内部には、右入賞口通過検知スイッチ(図示略)が設けられている。
次に、本実施例の遊技機1の裏面構造について図2に基づいて説明する。図2は遊技機1の裏機構盤102の正面図である。
図2に示すように、裏機構盤102は中枠3における遊技盤20の反対面に設けられており、一対のヒンジ103により中枠3に開閉可能に取り付けられている。裏機構盤102の左上方部には、タンク球切れ検知スイッチ104を内側面に備えた賞球タンク105が設けられている。賞球タンク105には、外部の補給装置から供給される払い出し用の遊技球が貯留されている。賞球タンク105の底面は、遊技機1の背面側からみて右下がりに構成されており、賞球タンク105の右側下方には、賞球タンク105と接続したタンクレール106が設けられている。タンクレール106は、裏機構盤102にネジ止めによって組み付けられるもので、賞球タンク105の右下角部から遊技球払出装置109の上方まで傾斜して形成されている。
タンクレール106の右側には、球抜きレバー107が設けられている。球抜きレバー107の下流側には、遊技球払出装置109が設けられている。また、タンクレール106の下流側であって、遊技球払出装置109の上方には、タンクレール106を流下してきた遊技球の進行方向を変えて遊技球払出装置109に誘導するためのケースレール(遊技球誘導通路)108が設けられている。
タンクレール106の左側であって賞球タンク105の下方には、振動モータ110が設けられている。振動モータ110は、裏機構盤102にネジ止めによって組み付けられるもので、タンク球切れ検知スイッチ104にて賞球タンク105内の遊技球がなくなったことが検知された際に、賞球タンク105を振動させ、賞球タンク105内に残留している遊技球を賞球タンク105から完全に排出させるためのものである。
タンクレール106の下方には、前面側に図柄表示装置(図示略)が取り付けられ、背面側に裏ケース111が設けられている。裏ケース111は、一対のヒンジ112により裏機構盤102に開閉可能に取り付けられている。裏ケース111の内部では、遊技制御に必要となる各種制御基板が収納された基板ケースとして、ランプインタフェース基板、主制御基板ケース、演出制御基板ケース、図柄制御基板ケースが、それぞれ遊技盤20の裏面に取り付けられている。図柄制御基板ケースは、第1図柄表示装置24と第2図柄表示装置25のそれぞれに対応して設けられており、第1図柄表示装置24とこれに対応する図柄制御基板ケースは別体的に設けられ、第2図柄表示装置25とこれに対応する図柄制御基板ケースは一体的に設けられている。第2図柄表示装置25とこれに対応する図柄制御基板ケースについては後述する。
裏ケース111の下方には、左側に電源基板ケース116が設けられ、右側に払出制御基板118が設けられている。さらに裏機構盤102の右上方部には、大当たり、発射装置制御、球切れ、扉開放、賞球、貸球用等の遊技機枠用外部接続端子を備えた枠用外部端子基板122が設けられている。
次に、本実施例の遊技機1の電子制御装置について、図4に基づいて説明する。図4は、電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。
図4に示すように、電子制御装置は、主制御部200と、その主制御部200に接続された副制御部230、260及び280とを含んで構成されている。副制御部は、払出制御部230、演出制御部260及び図柄制御部280から構成される。主制御部200は主制御基板200aを備え、副制御部230、260及び280は周辺制御基板として払出制御基板230a、演出制御基板260a及び図柄制御基板281、282をそれぞれ備えている。
主制御部200は、各副制御部230、260及び280に処理内容を指示する指令信号(コマンドデータ)を送信し、各副制御部230、260及び280は指令信号に基づいて各種制御を行うように構成されている。これら主制御部200、払出制御部230、演出制御部260、図柄制御部280および発射制御部250により、遊技機1の動作が制御される。各制御部200、230、260及び280には、主電源129と接続された電源受電基板128から電源基板127と電源中継基板121とを介して電源が供給されている。
主制御部200には、盤用外部端子基板201、盤面中継基板210及び遊技枠中継基板220が接続されている。払出制御部230には、枠用外部端子基板122、スイッチ中継端子基板231、CR接続基板234、主制御部200、発射制御部250等が接続されている。スイッチ中継端子基板231には、タンク球切れスイッチ232、下皿満タンスイッチ233が接続されている。タンク球切れスイッチ232は、枠用外部端子基板122にも接続されている。
次に、図柄制御部280を図5に基づいて説明する。図5は、図柄制御部280に接続された各種遊技装置を示すブロック図である。本実施例の図柄制御部280には、2つの図柄制御基板281、282が設けられている。これらの図柄制御基板281、282には、CPU、RAM、ROM、入出力ポート、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)等を有する演算回路構成要素(図示略)が設けられ、入出力ポートにおいて音ランプ制御260に接続されている。
図5に示すように、第1図柄制御基板281には第1図柄表示装置24が接続され、第2図柄制御基板282には第2図柄表示装置25が接続されている。図柄制御部280の各図柄制御基板281、282は、CPUがROMに格納された制御プログラムに従ってRAMをワークエリアとして第1図柄表示装置24と第2図柄表示装置25の表示制御を行う。また、第1図柄制御基板281のROMには、普通図柄および特別図柄の画像データ等が格納されており、第2図柄制御基板282のROMには、演出用図柄の画像データ等が格納されている。
次に、第2図柄表示装置25および第2図柄制御基板282と、これらを収納する図柄制御基板ケース40について図6〜図10に基づいて説明する。
図6〜図8は、それぞれ第2図柄表示装置25と第2図柄制御基板282と図柄制御基板ケース40の斜視図である。図6は図柄制御基板ケース40内に第2図柄表示装置25と第2図柄制御基板282が収納された状態を示し、図7は第2図柄表示装置25と第2図柄制御基板282から図柄制御基板ケース40が分離された状態を示し、図8は第2図柄表示装置25を図柄表示面25a側からみた状態を示している。
図6〜図8に示すように、第2図柄表示装置25と第2図柄制御基板282は固定部材50で固定された上で図柄制御基板ケース40に収納されている。なお、第2図柄表示装置が本発明の液晶表示装置に相当し、第2図柄制御基板282が本発明の制御基板に相当し、図柄制御基板ケース40が本発明のケースに相当している。
第2図柄表示装置25は、液晶表示素子と、バックライトと、液晶表示素子とバックライトの駆動基板などを備えている。第2図柄表示装置25は直方体形状であり、図6、図7の紙面下側が画面表示領域を有する図柄表示面25aとなっており、図6、図7の紙面上側が第2図柄制御基板282が固定される固定面25bとなっている。第2図柄表示装置25が遊技盤20に設置されたときに、図柄表示面25aが前面側(遊技者を基準として手前側)に位置し、固定面25bが背面側(遊技者を基準として奥側)に位置する。また、図柄表示面25aは遊技盤20の盤面と同一面に位置する。
第2図柄制御基板282は電子部品が搭載された直角形の板状部材であり、第2図柄表示装置25の図柄表示面25aおよび固定面25bと同程度の面積を有している。第2図柄制御基板282は、第2図柄表示装置25の固定面25b側に固定部材50を介して固定されている。第2図柄表示装置25と第2図柄制御基板282は、それぞれ対応する位置に図示しないコネクタが設けられており、コネクタを介して互いに接続されている。第2図柄表示装置25と第2図柄制御基板282は、互いに固定された状態で図柄制御基板ケース40に収納されている。
第2図柄制御基板282の四隅には、ネジ52を挿通可能な取付孔282aが設けられている。第2図柄制御基板282は、ネジ52により固定部材50に固定される。また、第2図柄制御基板282における第2図柄表示装置25に対向する面の反対側(図7の紙面上側)の面には、外部機器と接続するためのコネクタ282bが設けられている。
図柄制御基板ケース40は、透明な樹脂製ケースとして構成されている。図柄制御基板ケース40は箱形であり、一面が開口した直方体形状となっている。図6と図7では、紙面下側が図柄制御基板ケース40の開口面となっており、図8では、紙面手前側が図柄制御基板ケース40の開口面となっている。図柄制御基板ケース40は、第2図柄表示装置25と第2図柄制御基板282の面積とほぼ同一の開口面積を有している。
第2図柄表示装置25と第2図柄制御基板282が図柄制御基板ケース40に収納された状態では、第2図柄表示装置25より第2図柄制御基板282の方が図柄制御基板ケース40の奥側に位置しており、第2図柄表示装置25における図柄表示面25aが図柄制御基板ケース40を構成する直方体の開口面とほぼ一致している。
図6、図7に示すように、図柄制御基板ケース40の側面には、第1取付孔40a、第2取付孔40b、開封孔40c、切り欠き部40d、放熱孔40eが設けられている。第1取付孔40aと第2取付孔40bは、図柄制御基板ケース40を固定部材50に固定するために用いられる。第1取付孔40aは固定部材50に係合し、第2取付孔40bは締める方向のみに回転し緩める方向に回転しないワンウェイネジ53を用いて固定部材50にネジ止めされる。なお、第1取付孔40aが本発明の係合孔に相当している。
開封孔40cは、第2図柄表示装置25を第2図柄制御基板282を封止した状態の図柄制御基板ケース40を固定部材50から分離する際に用いられる。開封孔40cは、第2取付孔40bの周囲に連続的に配置された複数(本実施例では7つ)の貫通孔として構成されている。隣り合う開封孔40cは近接して設けられ、第2取付孔40bの周囲にコの字状に一列に並んで配置されている。図柄制御基板ケース40と固定部材50の固定にはワンウェイネジ53が使用されるので、第2図柄表示装置25と第2図柄制御基板282からの図柄制御基板ケース40の分離は、隣り合う開封孔40cの間を破断することにより行われる。なお、開封孔40cが本発明の複数の貫通孔に相当している。
切り欠き部40dは、第2図柄表示装置25と第2図柄制御基板282に図柄制御基板ケース40を取り付ける際の位置決めを容易にするためのものである。切り欠き部40dは、後述する固定部材50の位置決め部50gに対応して設けられており、図柄制御基板ケース40の側面において開口面に連通するように形成されている。
放熱孔40eは、第2図柄表示装置25と第2図柄制御基板282で発生した熱を図柄制御基板ケース40の内部から外部に放出するために設けられている。放熱孔40eは、図柄制御基板ケース40の側面に設けられた多数の貫通孔として構成されている。なお、開封孔40cも、図柄制御基板ケース40内部の熱を外部に放出するという放熱孔40eと同様の放熱機能を有する。
図柄制御基板ケース40における開口面の反対側の面(図6、図7の紙面上側)には、開口部40fが設けられている。この開口部40fは、図柄制御基板282のコネクタ282bに対応する部位に形成されており、開口部40fを介してコネクタ282bに外部の機器を接続することができる。
次に、固定部材50を図9に基づいて説明する。図9(a)は第2図柄表示装置25の固定部材50を取付けた状態を示す平面図であり、図9(b)と図9(c)は図9(a)をそれぞれ異なる方向からみた側面図である。
固定部材50は、1つの部材で第2図柄表示装置25と第2図柄制御基板282と図柄制御基板ケース40をそれぞれ固定する機能を持っており、樹脂材料から構成されている。固定部材50は、第2図柄表示装置25の固定面25bにおける長手方向の両端に1つずつ設けられている。固定部材50は、第2図柄表示装置25の固定面25bの短手方向と略同一の長さを有する第1板面50aを備えており、第1板面50aが第2図柄表示装置25の固定面25b上に位置している。第1板面50aには、ネジ51が貫通する貫通孔50bが2つ設けられている。第2図柄表示装置25の固定面25bにおける固定部材50の貫通孔50bに対応する部位には図示しないネジ孔が設けられており、ネジ51により固定部材50が第2図柄表示装置25の固定面25bに固定される。
固定部材50の第1板面50aの両端には、柱状の連結部50cがそれぞれ設けられている。つまり、連結部50cは、第2図柄表示装置25の固定面25bにおける四隅に設けられている。連結部50cは、第2図柄表示装置25の固定面25bに対して垂直に設けられ、一端側(図6、図7の下端側)が第2図柄表示装置25に接触し、他端側(図6、図7の上端側)が第2図柄制御基板282に接触する。このため、第2図柄表示装置25と第2図柄制御基板282が固定部材50で固定された際に、第2図柄表示装置25と第2図柄制御基板282の間には連結部50cの長さの分だけ隙間が形成される。この隙間があることにより、放熱効果を有することができる。連結部50cにおける第2図柄制御基板282に接触する側の端部にはネジ孔が設けられており、第2図柄制御基板282を固定部材50にネジ止めできるようになっている。連結部50cの間には第2板部50dが設けられている。第2板部50dは、第1板面50aに対して直角に設けられている。
固定部材50の一端側には、第1ケース固定部50eが設けられ、他端側には第2ケース固定部50fが設けられている。第1ケース固定部50eと第2ケース固定部50fは、第2図柄表示装置25の短手方向の両端に位置しており、これらは第2図柄表示装置25を図柄制御基板ケース40に収納する際に図柄制御基板ケース40に接触する。
第1ケース固定部50eは、図柄制御基板ケース40の内部に第2図柄表示装置25と第2図柄制御基板282を収納したときに図柄制御基板ケース40の第1取付孔40aに係合する爪部として機能する。第1ケース固定部50eの端部は、第2図柄表示装置25の側面より外側に突出し、先端が尖った形状の突起部として構成されている。第1ケース固定部50eの先端は、第2図柄表示装置25の固定面25bから遠い側が傾斜面となっており、図柄制御基板ケース40に第2図柄表示装置25と第2図柄制御基板282を収納する際にスムーズに収納することができる。なお、第1ケース固定部50eが本発明の突起部に相当している。
第2ケース固定部50fは、柱状に形成され、第1板面50aの長手方向と平行に配置されている。第2ケース固定部50fの端部は、第2図柄表示装置25の側面と同一面に位置している。第2ケース固定部50fの端部には、ネジ孔が設けられており、図柄制御基板ケース40の第2取付孔40bを介してワンウェイネジ53が取り付けられる。なお、第2ケース固定部50fが本発明のネジ受け部に相当している。
2つの固定部材50は、第1ケース固定部50eが設けられた端部と第2ケース固定部50fが設けられた端部が互いに異なる位置となるように、第2図柄表示装置25の固定面25bに取り付けられる。つまり、一方の固定部材50で第1ケース固定部50eが位置している側には、他方の固定部材50で第2ケース固定部50fが位置しており、一方の固定部材50で第2ケース固定部50fが位置している側には、他方の固定部材50で第1ケース固定部50eが位置している。
第2板部50dの中央付近には、位置決め部50gが設けられている。位置決め部50gは、第2図柄表示装置25に対して固定部材50自身の位置決めを行う機能と、固定部材50に対して図柄制御基板ケース40の位置決めを行う機能とを有している。位置決め部50gは、略L字状の断面を有し、第2図柄表示装置25の固定面25bから側面に沿って延設されている。固定部材50を第2図柄表示装置25の固定面25b上に配置し、位置決め部50gを第2図柄表示装置25の側面に当接させることで、第2図柄表示装置25に対して固定部材50自身の位置決めを行うことができる。なお、位置決め部50gが本発明の位置決め手段に相当している。
また、位置決め部50gは所定の厚みを有しており、位置決め部50gの厚みの分だけ第2図柄表示装置25の側面から突出している。位置決め部50gは、図柄制御基板ケース40の切り欠き部40dに対応して形成されている。固定部材50の位置決め部50gが図柄制御基板ケース40の切り欠き部40dの最奥側に位置したときに、図柄制御基板ケース40が固定部材50に固定される固定位置に位置する。このため、図柄制御基板ケース40に第2図柄表示装置25等を収納する際に、図柄制御基板ケース40の切り欠き部40dに固定部材50の位置決め部50gが嵌り込み、図柄制御基板ケース40を位置決め部50gに沿ってスライドさせることができる。さらに、固定部材50の位置決め部50gが図柄制御基板ケース40の切り欠き部40dの最奥側まで移動することで、図柄制御基板ケース40を固定部材50に固定される固定位置で停止させることができ、固定部材50に対して図柄制御基板ケース40の位置決めを行うことができる。
次に、固定部材50を用いた第2図柄表示装置25と第2図柄制御基板282と図柄制御基板ケース40の組み付け手順を図10に基づいて説明する。図10(a)〜図10(c)は、第2図柄表示装置25と第2図柄制御基板282と図柄制御基板ケース40の組み付け工程を示している。
図10(a)に示すように、第2図柄表示装置25の固定面282bに固定部材50を取り付ける。固定部材50は、第2図柄表示装置25の固定面282bの長手方向の両端に1つずつ取り付ける。そして、ネジ51を用いて固定部材50を第2図柄表示装置25の固定面282bに固定する。
次に、図10(b)に示すように、固定部材50の連結部50cに第2図柄制御基板282を載せる。このとき、第2図柄制御基板282の取付孔282aと固定部材50の連結部50cの位置を一致させる。そして、ネジ52を用いて第2図柄制御基板282を固定部材50に固定する。これにより、固定部材50を介して第2図柄表示装置25と第2図柄制御基板282が固定される。
次に、図10(c)に示すように、互いに固定された第2図柄表示装置25と第2図柄制御基板282に図柄制御基板ケース40を被せる。図柄制御基板ケース40は第2図柄表示装置25と第2図柄制御基板282の積層方向に向かってスライドさせる。このとき、図柄制御基板ケース40の切り欠き部40dに固定部材50の位置決め部50gが嵌り込み、図柄制御基板ケース40の切り欠き部40dが固定部材50の位置決め部50gに案内される。そして、図柄制御基板ケース40は、位置決め部50gが切り欠き部40dの最奥側に到達した位置(図柄制御基板ケース40を固定部材50に固定する固定位置)で停止して保持される。これにより、固定部材50に対する図柄制御基板ケース40の位置決めを容易に行うことができる。
図柄制御基板ケース40内に第2図柄表示装置25と第2図柄制御基板282を完全に収納したときに、図柄制御基板ケース40の第1取付孔40aに固定部材50の第1ケース固定部50eが係合する。これにより、図柄制御基板ケース40が固定部材50に仮固定される。また、2つの固定部材50は、第1ケース固定部50eが反対側に設けられているので、図柄制御基板ケース40における対向する面のそれぞれに設けられた第1取付孔40aに固定部材50の第1ケース固定部50eが係合することとなる。これにより、図柄制御基板ケース40の対向する面のそれぞれが仮固定される。そして、ワンウェイネジ53により、図柄制御基板ケース40を固定部材50に固定する。これにより、固定部材50を介して第2図柄表示装置25と第2図柄制御基板282と図柄制御基板ケース40が固定され封止される。
次に、第2図柄表示装置25と第2図柄制御基板282からの図柄制御基板ケース40の取り外し方について説明する。上述のように、図柄制御基板ケース40はワンウェイネジ53により固定部材50に固定されているため、ワンウェイネジ53を緩めて図柄制御基板ケース40を取り外すことができない。このため、図柄制御基板ケース40の複数の開封孔40cを切断し、隣り合う開封孔40cを連通させることで、第2図柄表示装置25と第2図柄制御基板282から図柄制御基板ケース40を取り外す。
以上の構成により、1つの固定部材50で第2図柄表示装置25と第2図柄制御基板282と図柄制御基板ケース40を固定することができ、簡易な構成で第2図柄表示装置25と第2図柄制御基板282を一体化して図柄制御基板ケース40に収納することができる。
また、固定部材50に位置決め部50gを設け、図柄制御基板ケース40に位置決め部50gに対応する切り欠き部40dを設けることで、第2図柄表示装置25等に図柄制御基板ケース40を組み付ける際に、図柄制御基板ケース40が位置決め部50gに案内され、固定部材50に固定する位置で停止する。これにより、固定部材50に対する図柄制御基板ケース40の位置決めを容易に行うことができ、図柄制御基板ケース40の組み付け作業を容易に行うことができる。
また、第2図柄表示装置25等に図柄制御基板ケース40を組み付けた状態では、固定部材50の第1ケース固定部50eにより図柄制御基板ケース40の第1取付孔40aが係合されるので、図柄制御基板ケース40が仮固定される。これにより、第2図柄表示装置25等に図柄制御基板ケース40を組み付ける際の作業性を向上させることができる。
また、図柄制御基板ケース40の側面をワンウェイネジ53により固定部材50に固定することで、第2図柄表示装置25と第2図柄制御基板282と図柄制御基板ケース40を固定するための固定部材50を用いて簡易に封止構造を提供することができる。さらに、図柄制御基板ケース40の側面におけるワンウェイネジ53で固定された部位の周囲に設けられた開封孔40cを連通させることで、簡易な構成で開封構造を提供できる。
(第2実施例)
次に、本発明の第2実施例について説明する。本第2実施例では、上記第1実施例と比較して、図柄制御基板ケース40の構成が異なっている。上記第1実施例と同様の部分については説明を省略する。
図11は、本第2実施例の第2図柄表示装置25を図柄表示面25a側からみた状態を示す斜視図である。図11に示すように、本第2実施例の開封孔40cは円形の貫通孔として構成され、第2取付孔40bの周囲に連続的に複数(本実施例では11つ)配置されている。隣り合う開封孔40cは近接して設けられ、第2取付孔40bの周囲にU字状に一列に並んで配置されている。
以上のような構成によっても、上記第1実施例と同様、簡易な構成で開封構造を提供できる。また、上記第1実施例の開封孔40cの構成では、ニッパ等の工具を用いて開封する際に、工具の先端が開封孔40cに入りにくく、正規に開封する必要が生じた場合にも開封しにくい。これに対し、本第2実施例のように開封孔40cを円形の貫通孔として構成することで、工具の先端が開封孔40cに入りやすくなり、容易に開封作業を行うことができる。さらに、本第2実施例の開封孔40cの構成によれば、図柄制御基板ケース40の内部で発生した熱を効率よく外部に放出することができる。
(他の実施形態)
なお、上記実施例では、本発明をパチンコ遊技機に適用した例について説明したが、これに限らず、本発明は液晶表示装置を備える遊技機であれば適用可能であり、例えばアレンジボール遊技機(組合せ式遊技機)等の他の種類の遊技機にも適用可能である。
本発明の実施例の遊技機を示す正面図である。 遊技盤の概略構成を示す正面図である。 遊技機の裏機構盤の正面図である。 電子制御装置の構成を示すブロック図である。 図柄制御基板に接続される各種遊技装置を示すブロック図である。 図柄制御基板ケース内に第2図柄表示装置と第2図柄制御基板を収納した状態を示す斜視図である。 第2図柄表示装置と第2図柄制御基板から図柄制御基板ケースを分離した状態を示す斜視図である。 図柄制御基板ケース内に第2図柄表示装置と第2図柄制御基板を収納した状態を、第2図柄表示装置の図柄表示面側からみた斜視図である。 (a)は第2図柄表示装置の固定部材を取付けた状態を示す平面図であり、(b)と(c)は(a)をそれぞれ異なる方向からみた側面図である。 (a)〜(c)は、第2図柄表示装置と第2図柄制御基板と図柄制御基板ケースの組み付け工程を示す工程図である。 第2実施例の第2図柄表示装置を図柄表示面側からみた状態を示す斜視図である。
符号の説明
1…遊技機、20…遊技盤、24…第1図柄表示装置、25…第2図柄表示装置、40…図柄制御基板ケース、40a…第1取付孔(係合孔)、40b…第2取付孔、40c…開封孔、40d…切り欠き部、50…固定部材、50a…第1板面、50e…第1ケース固定部(突起部)、50g…位置決め部(位置決め手段)、200…主制御部、230…払出制御部、250…発射制御部、260…演出制御部、280…図柄制御部、282…第2図柄制御基板。

Claims (5)

  1. 任意の情報を表示可能であり、遊技盤面上に配置される表示面を有する液晶表示装置と、
    前記液晶表示装置の表示制御を行う制御基板と、
    開口面を有する箱形に形成され、前記液晶表示装置と前記制御基板とを収納可能なケースと、
    前記液晶表示装置と前記制御基板の間に配置され、前記液晶表示装置と前記制御基板のそれぞれが固定されるとともに、前記液晶表示装置と前記制御基板を収納した状態の前記ケースが固定される固定部材とを備え、
    前記固定部材には、前記ケースに前記液晶表示装置と前記制御基板を収納する際に、前記固定部材に固定される固定位置に前記ケースを案内し、前記固定位置で前記ケースを停止させる位置決め手段が設けられていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記ケースの側面には、前記開口面に連通する切り欠き部が設けられ、
    前記位置決め手段は、前記切り欠き部に対応して設けられた位置決め部であり、
    前記ケースに前記液晶表示装置と前記制御基板を収納する際に、前記切り欠き部に前記位置決め部が嵌り込み、前記ケースは前記位置決め部に沿って移動することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記固定部材の両端は、前記ケースの対向する側面のそれぞれに接触可能となっているとともに、前記固定部材の一端側には突起部が設けられ、前記固定部材の他端側にはネジが取り付けられるネジ受け部が設けられており、
    前記ケースの対向する側面のうち前記突起部に対応する部位には、前記突起部が係合する係合孔が設けられており、
    前記ケースの対向する側面のうち前記ネジ受け部に対応する部位は、前記係合孔に前記突起部が係合した状態で、締める方向のみに回転するワンウェイネジにより前記固定部材の前記ネジ受け部にネジ止めされて固定されることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記ケースにおけるワンウェイネジにて固定される部位の周囲には、複数の貫通孔が連続的に設けられており、前記複数の貫通孔を連通させることで前記ケースを前記固定部材から分離することが可能であることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記複数の貫通孔は、前記液晶表示装置と前記制御基板が収納された前記ケース内で発生した熱を外部に放出することが可能であることを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
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