JP2008000121A - 免疫賦活食品,免疫賦活補助食品,抗腫瘍食品および抗酸化食品 - Google Patents
免疫賦活食品,免疫賦活補助食品,抗腫瘍食品および抗酸化食品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008000121A JP2008000121A JP2006197446A JP2006197446A JP2008000121A JP 2008000121 A JP2008000121 A JP 2008000121A JP 2006197446 A JP2006197446 A JP 2006197446A JP 2006197446 A JP2006197446 A JP 2006197446A JP 2008000121 A JP2008000121 A JP 2008000121A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- food
- group
- extract
- cells
- chaga
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
Abstract
【解決手段】 エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)属に属する微生物の加熱死菌体の水溶性抽出物,抗酸化酵素およびチャーガの抽出物からなる群より選択される1種以上を含有する機能性食品(免疫賦活食品・免疫賦活補助食品・抗腫瘍食品・抗酸化食品)とする。
【選択図】なし
Description
癌に対する治療法としては、外科療法・放射線療法・化学療法(抗癌剤治療)の三大療法が主流であるが、何れも人体に多大な負担とかけることとなり、免疫機能を弱らせる結果となる。又、癌治療で重要となってくるのは、患者の癌を克服しようとする意欲であるが、抗癌剤や放射線治療の過程で体全体に副作用が現れ、嘔吐や食欲の減退なども避けられなくなると克服しようとする意欲がなくなってしまう。
そこで、次なる第四の癌療法として医学界が注目するのが「免疫療法」である。
「免疫」とは、外界から侵入してきた微生物・有害化学物質のみならず、身体の中で作られた癌細胞等の多くのものから身体を守り、健康な状態を維持するための生体防御機構であるが、体内の免疫機能が、ストレス(身体的,精神的)・環境因子(汚染,放射線,薬剤等)・加齢等の要因により低下した時、(疾病に対する抵抗力が低下するので)各種の疾病や、癌、感染症が引き起こされると考えられている。
その為、生体の防御機能である免疫力を強化することは、病気や癌に対する抵抗力を高めることとなるので、生体の恒常性を維持し、健康な身体を保つのに重要である。
癌の治療又は予防剤として免疫機能に働きかけるものとして、免疫増強・賦活効果を持つ新規多糖体物質(特許文献1)、有機ゲルマニウム化合物を有効成分とする免疫療法剤(特許文献2)、フィブロネクチンレセプター産生異常細胞が原因である癌に対するフィブロネクチンレセプター産生異常細胞抑制剤(特許文献3)、腫瘍反応性細胞の豊富なリンパ節を用いた養子細胞療法における治療薬(特許文献4)、癌予防剤として有用なモラノリン誘導体(特許文献5)、抗原提示細胞によるT細胞活性化において抗原提示細胞上及び/またはT細胞上の補助刺激シグナルの伝達に関与する分子に相互作用することにより補助刺激シグナルの伝達を制御する免疫制御分子(特許文献6)などが知られている。
しかしながら、従来報告されてきたこれら癌の予防治療剤は(何れも医薬品として開発されたものであるので)予防といっても一度癌になった人が再発防止の為に服用するもので、遺伝的及び環境的に癌にかかる可能性があるが、現在は全く健康であるような人が癌にならない為に摂取できる効果の高い癌の予防治療剤ではなかった。
そこで、全く健康な人が通常の食品と同様に摂取することのできる安全で効果の高い癌の予防治療剤が望まれている。
その為、免疫賦活剤等を飲食品として摂ることで病気に対する抵抗力を強め、健康状態と生活状態を改善することが近年重要視されている。
実際、これまでに数多くの天然物について免疫賦活作用が研究され、効果が認められた幾つかの素材や抽出成分が機能性食品の原料として実用化されているが、これらは免疫賦活活性が不十分であったり、安全性が十分に確認されていないものも存在し、より高活性で安全性の高い天然素材の登場が望まれている。
その為「活性酸素」を除去し、体の「免疫力」を高めることが重要となる。
活性酸素とは、酸素呼吸する生体内のあらゆる部位で必ず産生されるものであるが、紫外線,重金属等の外来刺激や、(活性酸素の一種である過酸化脂質を含む)食用油、強力な塩素消毒を施された水道水等の飲食物の形で、生体外から生体内に取り込まれる。
活性酸素は、スーパーオキサイドアニオン(O2 −)、過酸化水素、ヒドロキシラジカル(OH・)、一重項励起種(1O2)など種々の形態をとるが、生体内において、酸素を基に最初に生成されるラジカルはスーパーオキサイドであり、ヒドロキシラジカル(最も組織傷害性の高いとされる)等、他のラジカルはスーパーオキサイドを経て生成される。
細胞内のスーパーオキサイドは、細胞内で産生されたスーパーオキサイドジスムターゼ(以下「SOD」と略)によって過酸化水素に変換されるが、SOD量は加齢に伴って減少し、SOD量の減少によってスーパーオキサイドの細胞内濃度が上昇し、スーパーオキサイドが生体に対して障害(関節リウマチやベーチェット病などの組織障害、心筋梗塞、脳卒中、白内障、糖尿病、動脈硬化、肩こり、冷え性等の障害)を及ぼすようになる。
即ち、活性酸素は生体内でSOD等の酵素の働きで除去或いは解毒されるが、老化と共に体内のSOD活性が低下し、活性酸素が原因となる種々の疾患の可能性が高くなる。
その為、活性酸素の消去能の評価は、一般的に、SOD活性の測定により行われ、活性の強いものが抗酸化、或いは抗老化の素材として提案されている。
このような障害を予防又は治療するSOD様作用剤として、SOD量の減少を補うために、オウゴンからの抽出物(特許文献7)、バラ科植物である棘梨の果汁等に含まれているSOD様物質(特許文献8)や、デンプン加水分解物,ポリデキストロース等,グルコースを構成糖とする水溶性多糖類を柿渋に混合したのち噴霧乾燥等の方法により加熱乾燥して得られる無臭の柿渋組成物からなるSOD様物質(特許文献9)、マンネンタケ属に属するキノコの抽出物を含有するSODの活性促進効果を有する食品(特許文献10)等の他、SODを含有する食品(特許文献11)等も報告されている。
しかしながら、従来の健康食品では、活性酸素に起因する種々の病態や老化等を緩和するには不十分であった。
その為、活性酸素を除去し、活性酸素に起因する各種疾患や老化を緩和するのに十分な効果を発揮し、免疫力を高め、身体を健やかに保つことのできる新たな機能性食品の開発が、前記免疫賦活活性等を有する健康食品とともに、要望されていた。
併せて、顕著な抗酸化作用及びフリーラジカルスカベンジング作用を発揮し、活性酸素に起因する各種疾患や老化を緩和させ、生体の免疫機能を高めるのに有効な機能性食品を提供することを目的とする。
即ち、癌・感染症等の各種疾患にならない為に、日常的に摂取することのできる抗腫瘍作用・免疫賦活作用・免疫賦活補助作用・抗酸化作用・フリーラジカルスカベンジング作用を有し、身体を健やかに保つことのできる機能性食品を提供することにある。
請求項2に係る発明は、エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)属に属する微生物の加熱死菌体の水溶性抽出物、抗酸化酵素およびチャーガの抽出物からなる群より選択される何れか一種以上を含有する免疫賦活補助食品に関する。
請求項3に係る発明は、エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)属に属する微生物の加熱死菌体の水溶性抽出物、抗酸化酵素およびチャーガの抽出物からなる群より選択される何れか一種以上を含有する抗腫瘍食品に関する。
請求項4に係る発明は、エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)属に属する微生物の加熱死菌体の水溶性抽出物、抗酸化酵素およびチャーガの抽出物からなる群より選択される何れか一種以上を含有する抗酸化食品に関する。
請求項5に係る発明は、前記エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)属に属する微生物が、エンテロコッカス・フェカリスEC−12株(IFO16803)である請求項1乃至4いずれか記載の食品に関する。
請求項6に係る発明は、前記抗酸化酵素が、ヴォークルシアン(Vauclusien)から抽出した抗酸化酵素を、小麦抽出物グリアディンでコーティングしたものである請求項1乃至5いずれか記載の食品に関する。
その為、全く健康な人が、通常の食品と同様に、本発明に係る機能性食品を日常的に摂取することにより、生体の免疫機能を高めることができ、癌や感染症の予防に(治療にも)有効で、且つ活性酸素に起因する各種疾患や老化を緩和することができるので、結果として、身体を健やかに保つことができる。
以下、これらの効果を発揮することができる本発明の実施形態について、本発明にかかる機能性食品(免疫賦活食品・免疫賦活補助食品・抗腫瘍食品・抗酸化食品)を構成する有効成分ごとに説明する。
エンテロコッカス・フェカリス属に属する微生物は、乳酸球菌の一種であるが、本発明においては、エンテロコッカス・フェカリスEC−12株「EC−12(IFO16803)」を使用するのが好ましい。
「EC12(IFO16803)」は、エンテロコッカス・フェカリスEC−12株として、国立遺伝子研究所に遺伝子登録されており(IFO16803)、その16SrDNAについても国立遺伝研究所に「AB15482」として登録されている。
エンテロコッカス・フェカリスEC−12株の菌学的性質を「表1」に示すが、エンテロコッカス・フェカリスEC−12株の培養方法としては、従来公知の乳酸菌の培養方法も含め、特に制限されるものではなく、乳酸菌生育用培地を用い、37℃で培養pHを中性付近に維持しながら5〜120時間、好ましくは、16〜28時間培養し、生菌数約107〜1010/ml、好ましくは約108〜1010/mlの培養液を得る方法を例示することができる。
1)任意の方法で調製した加熱死菌体を約20〜26℃の水に懸濁させ、可溶性成分を溶出させる。その後、遠心分離して菌体を除き、上澄みを、必要ならば濃縮した後、乾燥して粉末状の水溶性抽出物を得る。
2)生菌体または加熱死菌体を超音波処理等の方法で破砕した後、約20〜26℃の水中に懸濁させ、可溶性成分を溶出させる。その後、遠心分離して菌体破砕物を除き、上澄みを、必要ならば濃縮した後、乾燥して粉末状の水溶性抽出物を得る。
尚、2)の方法は、有効成分の抽出効率に優れているので、特に有効である。
又、本発明の有効成分である「EC12株の加熱死菌体の水溶性抽出物」の市販製品としては、「Bio Amb」(Bio Qween株式会社)等を例示することができる。
本発明における抗酸化酵素としては、南フランス、アヴィニョン地方で栽培されているメロン、ヴォークルシアン(Vauclusien)から抽出した抗酸化酵素を、小麦抽出物グリアディンでコーティングしたものが好ましく、オキシカイン(素材品名)(登録商標)を例示することができる。特に、グリアディンでコーティングされた抗酸化酵素は、直接体内の活性酸素を消去するのではなく、人がすでに自分で持っている抗酸化酵素類を増殖させる働きがあるので、効果が長持ちする。
オキシカイン(登録商標)の原料となるのは、完熟後2週間保存がきくよう育種されたヴォークルシアン種のメロンの改良株、南仏のモンペリエ近郊で栽培されているもの等を例示することができ、メロン・グリアディン複合エキスともいわれている。
又、本発明における抗酸化酵素の市販製品としては「オキシカイン」(株式会社ブロマ研究所)等を例示することができる。
「チャーガ(Inonotus obliquus)」は、白樺の木に寄生する日本名「カバノアナタケ」という耐寒性に優れたキノコの菌核で、これを水で抽出すると25〜44%の可溶成分が抽出される。又、その生物的活性物質は色原体ポリフェノール複合体の活性フェノール性アルデヒドポリフェノール酸化フェノールとキノンの化学的複合体から形成された染色体である。又、その色原体の複合体からグルコース、ガラクタトーでキシロースなどのフミンに似た物質が析出する。この全ての化合物は白樺木質部のリグニンから生合成された酸化芳香族先駆物質と発泡的結びつきがあり、チャーガのコブには(C22H40O7)や蓚酸、蟻酸、酢酸、酪酸などの酸やバニリン酸、疑似酸化ベンゾイン、ライラック酸、ピロカテキン酸、ピロガロールどの芳香族酸やトリテルペノイメタロ、トリテルペン酸、ホビリツロビン酸のほか脂肪酸C10,C112,C14が存在する。
チャーガは、煎じてお茶として、又はアルコールで抽出して飲用すると、癌予防効果を奏することが知られている。又、チャーガは、これまでのキノコ類と比較して、免疫賦活作用を有するβ−グルカンや活性酸素除去能をもつSOD(superoxide dismutase)が豊富に含まれていることが確認されている。特にSODに関しては、アガリクスや山伏茸の約30倍といわれている。又、その他多種多様な生理活性物質が含まれていることが分かり、抗腫瘍作用、慢性胃炎や胃潰瘍に対する効果、血統効果作用があることが分かっている。
尚、チャーガのエキスの抽出方法としては、植物(チャーガ)の各部位を常温、又は加温下にて抽出するか、若しくはソックスレー抽出器等の抽出器具を用いて抽出することにより得られる各種溶媒抽出液、その希釈液、その濃縮液又はその乾燥末を意味する。
1)免疫賦活食品としては、所望の効果を発揮するに際し、エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)属に属する微生物の加熱死菌体の水溶性抽出物(特に、EC12株)とチャーガを含有するのが好ましく、加えて抗酸化酵素をさらに含有するのがより好ましい。
2)免疫賦活補助食品としては、所望の効果を発揮するに際し、エンテロコッカス・フェカリス属に属する微生物の加熱死菌体の水溶性抽出物(特に、EC12株)とチャーガの抽出物を含有するのが好ましく、加えて抗酸化酵素をさらに含有するのがより好ましい。
3)抗腫瘍食品としては、所望の効果を発揮するに際し、エンテロコッカス・フェカリス属に属する微生物の加熱死菌体の水溶性抽出物(特に、EC12株)とチャーガの抽出物を含有するのが好ましく、加えて抗酸化酵素をさらに含有するのがより好ましい。
4)抗酸化食品としては、所望の効果を発揮するに際し、チャーガの抽出物を含有するのが好ましく、加えて抗酸化酵素をさらに含有するのがより好ましい。
本発明にかかる各機能性食品に含有されている「エンテロコッカス・フェカリス属に属する微生物の加熱死菌体の水溶性抽出物、抗酸化酵素およびチャーガの抽出物」からなる群より選択される何れか一種以上の有効成分は、各機能性食品中に於いて、夫々単独若しくは2種以上の混合であるか否かに拘らず、「チャーガの抽出物」では、55〜65質量%配合するのが好ましく、さらに「加熱死菌体の水溶性抽出物」及び「抗酸化酵素」では、10〜20質量%配合するのが好ましい。
その理由は、チャーガの抽出物の配合量が55質量%未満では、本発明の効果(免疫賦活作用,免疫賦活補助作用,抗腫瘍作用および抗酸化作用)を十分に発揮することができず、また65質量%を超えて配合しても好ましい範囲の効果に比較して期待されるほどの効果は得られない為、何れの場合も好ましくないからである。
同様に「エンテロコッカス・フェカリス属に属する微生物の加熱死菌体の水溶性抽出物」および「抗酸化酵素」の配合量が10%未満では、本発明の効果を十分に発揮することができず、また20質量%を超えて配合しても好ましい範囲の効果に比較して期待されるほどの効果は得られない為、何れの場合も好ましくない。
即ち、使用剤型などを考慮して臨機応変に調製することができ、水単独、アルコールやグリコールなどの水溶性溶媒単独、あるいは水と水溶性溶媒の混合物で抽出することが出来る。抽出されたエキスのpHは用いた溶媒のpH、植物材料、酸・アルカリの使用にも左右される。
本発明の機能性食品として、例えば、健康食品、栄養補助食品(バランス栄養食、サプリメント等)、栄養機能食品、特定保健用食品、病者用食品等があげられる。又、本発明の上記有効成分は、通常の手段を用いてジュース、飴、ガム、アイスクリーム等の通常の食品に含有させれば良く、食品の味覚等を損なわない範囲で含有させることができる。
〔実験動物〕
日本SLC株式会社より雄6週齢のC3H/HeJマウス(体重:25〜27g)を購入し、室温22±3℃,湿度60%の条件下で、午前7時から12時間の明暗サイクルとし、一定の飼料(マウス・ラット・ハムスター飼育繁殖型CE−2(日本クレア))および上水道を自由摂取させた。実験飼育環境に適応させるために1週間予備飼育後に実験に使用した。実験群の分類は、蒸留水を経口投与し、SCC7を接種したcontrol群(以下「Shamcontrol群」)、オキシカイン(登録商標)を経口投与し、SCC7を接種したオキシカインT群、チャーガを経口投与し、SCC7を接種したチャーガ群、(オキシカイン(登録商標)、チャーガ、EC12の全てを含有する)Combinationを経口投与し、SCC7を接種したCombination群 EC12を経口投与し、SCC7を接種したEC12(乳酸球菌)群の計10群とした。
また、実験に使用したマウスは各群10匹とした。
オキシカイン(登録商標)、チャーガ、EC12及びCombinationを1週間投与後SCC7(2×105個)をC3Hマウスの右大腿部に皮下接種し、オキシカイン(登録商標)、チャーガ、EC12を連続44日まで経口投与し、腫瘍接種後9日後より29日目まで2日おきにノギスにてマウス右大腿部の腫瘍の短経および長径を測定し、下記の(1)式より腫瘍体積を求めた。
腫瘍体積[mm3]=1/2×(長径)×(短経)2 (1)
腫瘍抑制率[%]=((Cw−Tw)/CW)×100 (2)
Cw:対照群の平均腫瘍重量
Tw:検体群の平均腫瘍重量
腫瘍接種から30日目までの腫瘍の体積(mm3)を示した。横軸に腫瘍体積を、縦軸に経過日数をとり図1に示した。図1からわかるように、腫瘍成長の抑制に有意な差はみとめられなかったが、shamcontrol群に対しオキシカイン(登録商標)、チャーガおよびCombination投与群において、腫瘍接種から23日目より腫瘍成長の抑制が示唆でき、腫瘍接種から29日目では2/3の大きさに抑えられた。サンプルを投与したものの腫瘍体積が小さく、腫瘍成長抑制傾向が見られた。
腫瘍接種から30日目に摘出し重量(g)を求め、図2に示した。
チャーガ投与群、オキシカイン投与群およびCombination投与群に有意な差はみとめられなかったが、腫瘍重量の減少傾向が見られた。
腫瘍抑制率を(2)式より求めて示した。腫瘍抑制率はshamcontrol群に対して、チャーガ群が最も高く36.0%であり、次にオキシカイン群の32.7%、Combination群の26.7%であり、EC12(乳酸球菌)群は0.3%であった。
〔実験動物〕
使用したマウスは「(1)マウス腫瘍成長抑制への影響」と同じである。
実験群の分類は、蒸留水を経口投与したcontrol群、蒸留水を経口投与し、SCC7を接種したcontrol群(以下「Shamcontrol群」)、オキシカインを経口投与し、SCC7を接種したオキシカイン(登録商標)群、チャーガを経口投与し、SCC7を接種したチャーガ群、Combinationを経口投与し、SCC7を接種したCombination群、Combination含まないEC12を経口投与し、SCC7を接種したEC12(乳酸球菌)群の計6群とした。
又、実験に使用したマウスは各群8匹とした。
マウスの尾静脈から末梢血液をキャピラリーチューブにて10μl採血し、日本光電株式会社製の自動血球測定器(Celltac−α MEK−6318)にて血球数を経時的に測定した。
測定項目は免疫システムの主な細胞ともなり、免疫賦活に影響あると思われる白血球数・リンパ球数・顆粒球数・単球数とした。測定はSCC7接種前日、SCC7接種7、21、35日目に測定した。
統計学的処理については、マウスの血球数が正規分布を示す為、多群間におけるパラメトリックな検定法であるANOVA検定およびDunnett検定を用いて各群における血球数の有意差検定を行った。
横軸に投与からの経過日数、縦軸には各血球数をとり、測定により得られた各血球数の経時的変化を図3〜6に示した。
図3に、白血球数の変化を示した。shamcontrol群に対して、オキシカイン(登録商標)投与群、チャーガ投与群、EC12投与群に白血球数の有意な増加が見られた(p<0.05,p<0.01)。
図4に、リンパ球数の変化を示した。shamcontrol群に対して、チャーガ投与群、Combination投与群、EC12投与群にリンパ球数の有意な増加が見られた(p<0.05)。
図5に、単球数の変化を示した。shamcontrol群に対して、オキシカイン(登録商標)投与群、チャーガ投与群、Combination投与群、EC12投与群に単球数の有意な増加が見られた(p<0.05)。
図6に、顆粒球数の変化を示した。shamcontrol群に対して、オキシカイン(登録商標)投与群、チャーガ投与群、Combination投与群、EC12投与群に単球数の有意な増加は見られなかった(p<0.05)。
図3〜6より血球数の増加が認められ、免疫増強作用が認められた。
〔実験動物〕
使用したマウスは「(2)マウス末梢血液中における血球数への影響」と同じである。
2,2−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩(AAPH)の加温発生ラジカルとアルカリ条件下のルミノール発光を組み合わせた系を用い測定した。
・実験試薬は以下のものを用いた。
MW(分子量)
2,2−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩(AAPH) 271.19
Na2HPO4 141.96
NaH2PO4 119.98
Boric Acid(ホウ酸) 61.83
Luminol (ルミノール) 2〜10℃で遮光保存 177.16
AAPHおよびルミノールは、各500mL
1)0.1M Na2HPO4溶液
Na2HPO4 7.098gを、蒸留水に溶かし、500mlにメスアップした。
2)0.1M NaH2PO4溶液
NaH2PO4 5.999gを、蒸留水に溶かし、500mlにメスアップした。
3)0.1M リン酸緩衝液(pH7.0)
0.1M Na2HPO4溶液305ml + 0.1M NaH2PO4溶液195mlとした。
4)AAPH試薬
2,2−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩(AAPH)(和光純薬社製)5.4238gを0.1Mリン酸緩衝液に溶解させ、500mlにメスアップした。
5)0.05Mホウ酸緩衝液(pH9.3)
ホウ酸1.54575gを400mlの蒸留水に溶かし、1MのNaOHでpH9.3に合わせた後、500mlまでメスアップした。
6)1M NaOH
20gのNaOHを、蒸留水に溶かし、500mlにメスアップした。
7)ルミノール試薬
50.438mgのチトクロームC(和光純薬)と、9.744mgのルミノール(和光純薬)を0.05Mホウ酸緩衝液(pH9.3):メタノール=1:3の割合の溶液に溶かして500mlにメスアップした。
血清をラウンドチューブに100μl採り900μlの0.1Mリン酸緩衝液を添加混合し、10倍希釈した。この溶液をラウンドチューブに100μl採り900μlの0.1Mリン酸緩衝液を添加混合し、さらに10倍希釈し100倍希釈した。
100倍希釈した血清をラウンドチューブに200μl採り同量のAAPH試薬を添加混合した。
測定試料は一匹につき2本作り、その平均を用いた。
ブランク液は0.1Mリン酸緩衝液200μl+AAPH200μlとした。
測定は測定試料をアロカ社製BLR−201ルミネッセンスリーダーに入れ、2分間37℃で加温し、ルミノール試液を入れ、20秒反応させた後、発光量を測定し、blank(全発光量)よりそれぞれの試料の発行量を引き抗酸化活性度を求めた。
SOD活性度の測定については、和光純薬工業株式会社製SOD Activity Detection Kitを用いて、NBT還元法による血清中のSOD活性度の測定を行った。
ここでNBT還元法とは、O− 2の検出剤として、NO2−TB(ニトロブルーテトラゾリウム)を用い、O− 2の生成反応(キサンチン・キサンチンオキシターゼ)とSODによる不均化反応とを共役させ、O− 2による還元呈色が低下する程度を阻害率としてSOD活性度を求める方法であり、抗酸化活性を定量的に測定することができる。
具体的な測定手順としては、第一に麻酔下のマウス心臓より、テルモ社製シリンジ(針:23G)を用いて、全血の採血を行ない血液凝固防止ためヘパリン処理(5単位/ml)した後、遠心分離(15分、1.5×1000rpm)にかけ全血より血清のみを分離した。
次にサンプルとして、検体(S)、盲検(Bl)、検体盲検(S−Bl)、試薬盲検(Bl−Bl)をたて、96穴マイクロプレートに各サンプルを10μl/wellずつ分注した。
その際の分注は、検体(S)と検体盲検(S−Bl)には血清、盲検(Bl)と試薬盲検(Bl−Bl)には蒸留水とした。各サンプルの分注後、発色試薬を100μl/wellずつ分注し、1分間の攪拌を行った。
攪拌後、検体(S)と盲検(Bl)には酵素溶液、検体盲検(S−Bl)と試薬盲検(Bl−Bl)にはブランク液を100μl/wellずつ分注し、再び1分間の攪拌後、37℃で28分間インキュベートした。インキュベート後、各サンプルに反応停止液を20μl/wellずつ分注し、5分間の攪拌後、東洋曹達株式社製マイクロプレートリーダーMPR A4(波長:560nm)を用いて、各サンプルの吸光度を測定した。
測定により得られた吸光度から(3)式によりSOD活性度を求めた。
その他、AAPH法、DPPH法、ESR法でも抗酸化作用を検討した。
・ ケミルミネッセンス法による抗酸化測定
各群におけるケミルミネッセンス法による抗酸化測定の発光量平均値を示した。
ケミルミネッセンス法による抗酸化測定の結果を図7に示した。
横軸に各群を、縦軸に発光量をとった。
図7から分かるようにオキシカイン投与群、チャーガ投与群およびCombination投与群においてp<0.001でラジカル除去による有意な低下が見られた。
〔実験動物〕
使用したマウスは「(2)マウス末梢血液中における血球数への影響」と同じである。
ウシ胎児血清:FBS(非働化処理済み(56℃、30分間処理))
洗浄緩衝液:リン酸緩衝生理食塩水(0.1%アジカナトリウムを含むPBS(−))
染色緩衝液:0.1%アジカナトリウムと2%FBSを含むPBS(−)
リンパ球サブセット用フローサイトメトリー試薬:抗体CD3−PE−Cy5.5/抗体CD4−FITC/抗体CD8−PE/陰性コントロール CD3−FITC/CD16−PE
Tリンパ球サブセットの解析については、ベクトン・ディッキンソン(Becton Dickinson)社製のマルチカラーフローサイトメトリー(FCS)システムを用いて、3カラーによるフローサイトメトリー解析による末梢血液中のTリンパ球CDマーカーCD3、CD4、CD8の測定およびNK−cell CDマーカーCD3、CD16の測定を行った。
ここでフローサイト解析とは、細胞に蛍光標識したモノクローナル抗体(MoAb)を反応させ細胞を蛍光染色した後、細胞にレーザー光を照射し、前方散乱光と90°散乱光からコンピュータのディスプレイ上に細胞の分布(以下サイトグラムという)を表示させ、目的とする細胞の領域を指定して、その領域の細胞について解析を行う方法である。フローサイトメトリーは、細胞表面に発現されている分子に結合した抗体から発される蛍光強度を電気信号に変換することで、定量的に解析することが可能である。
具体的な測定手順としては、マウスの心臓より採血した血液をヘパリンにて抗凝固処理後、リンパ球分離、洗浄、細胞の数をカウント後、染色、し解析した。
処理はリンパ球分離法にて行った。リンパ球分離法の過程は以下の通りとした。
1)採取した血液1mlをPBSにて3倍に希釈し、リンパ球分離液の入った15mlのファルコン遠心チューブに1:4の割合でリンパ球分離液と混合しないようパスツールピペットを用いて静かに流し込んだ。
2)400G(1600rpm)、25min、4℃で遠心分離し、リンパ球層を注意深くパスツールピペットにて吸引し別のファルコン遠心チューブに移した。
3)5%ウシ胎児血清を含むPBS(−)を5ml加え、よく混合した。
4)200G(1300rpm)、10分間遠心分離し、上清を除去した後再度ウシ胎児血清を含むPBS(−)に細胞を浮遊させ1000rpmで5分間遠心分離を2度行った。
5)上澄みを取り除き、1mlの染色緩衝液を加え、再懸濁した。
6)生細胞数をカウントし、検体には90%以上の生細胞が含まれるように、また、抗体の量の関係上染色されない細胞の出現を防ぐために1検体当たりに細胞数は1×106cells以下とした。
1)ファルコンチューブに調製した細胞50μlを取り抗体を加え、冷暗所で30分間反応させた。
2)洗浄緩衝液を2ml加え、緩やかに混合した。
3)200G(950rpm)、5min、室温で遠心分離し上澄みを取り除いた。
4)0.5mlのPBSを加えよく混合し、解析するまで2〜8℃で保存した。
尚、この方法はBD社のプロトコールである。
解析のスケジュールは、投与開始から7、21、35、42日目に解析した。
本研究に用いたEC12とオキシカイン(登録商標)は、Bio Queen株式会社と株式会社ブロマ研究所から提供されたものである。
実験群の分類は、蒸留水を経口投与し、SCC7を接種したcontrol群(以下Shamcontrol群)、オキシカイン(登録商標)を経口投与し、SCC7を接種したオキシカイン(登録商標)群、チャーガを経口投与し、SCC7を接種したチャーガ群、EC12を経口投与し、SCC7を接種したEC12群、Combinationを経口投与し、SCC7を接種したCombination群の計5群とした。また、実験に使用したマウスは各群10匹とした。
滅菌したハサミとピンセットで表皮を切開し、脾臓を取り出し、クリーンベンチ内で滅菌した器具を用いて、滅菌した銅金属メッシュ上でヘラを用いてすり潰した。
すり潰した脾臓細胞にPBS液10mlを加えて、顕微鏡にて細胞数を測定する。次にこれを遠心分離にかけた(3分、1.5×1000rpm)。
細胞が下に溜まっているので、上液のPBS液を捨てて、RPMI1640の培養液を加えて、2×107cells/mlになるようにした。
次に、YAC−1 107Cells/mlに100μCiの51Crを加え、37℃で1時間インキュベートした。RPMI1640培養液で3回洗浄後、標的細胞として使用した。RPMI1640の培養液を加えて、2×107cells/mlにした細胞と、YAC−1 107Cells/mlに100μCiの51Crを加えた標識細胞とを混合し、遠心分離し(3分、1.5×1000rpm)、インキュベータ内で4時間培養した。
培養後、96穴平底マイクロプレートに各種細胞数(A.2×106、B.1×106、C.5×105、D.2.5×105、E.1.25×105)に分けて、24時間放置した。その後、放出された51Crをガンマーカウンターで測定した。
尚、データの統計処理については、ANOVA検定及びDunnett検定を行った。
サイトグラム上において、リンパ球領域を決定したのち解析を行い、Tリンパ球中のCD3陽性CD4陽性細胞数、即ちヘルパーT細胞数およびCD3陽性CD8陽性細胞数すなわちサプレッサーT細胞およびキラーT細胞数を求めた。そのときのサイトグラムを図8に示し、CD4およびCD8の解析図(ドットプロット)をそれぞれ図9および図10に示した。さらにNK−cellの活性度をCD3陽性CD16陽性細胞数にて解析した。横軸に各群を、縦軸にCD4陽性細胞数の割合をとり、各群におけるCD4陽性細胞の活性の比較を図11に、各群におけるCD8陽性細胞の活性の比較を図12に、各群におけるCD16陽性細胞の活性の比較を図13に示した。
しかし、チャーガ投与群ではヘルパーT細胞の減少がみられた。
フローサイトメーターにより、各群におけるTリンパ球中のサプレッサーT細胞数およびキラーT細胞数を測定したところ、図12からもわかるように、shamcontrol群に比べ、EC12、オキシカイン(登録商標)およびCombination投与群のCD8陽性数つまりサプレッサーT細胞数およびキラーT細胞数の増加を示した。
フローサイトメーターにより、各群におけるTリンパ球中のNK−cell数を測定したところ、図13からもわかるように、投与42日後においてshamcontrol群に比べ、EC12、オキシカイン(登録商標)およびCombination投与群のCD16陽性数つまりNK−cell数の増加が示された。
1)TNF−α測定
実験方法はC3H/HeJ4週令雄のマウス1群10匹を用い、EC12、チャーガ、オキシカイン(登録商標)、Combinationを投与した。
投与方法は、以上の実験と同様である。
投与後4週目マウスに採血し、血清を採取した。
その血清とPIERCE ENDOGEN社のMouse TNF−α ELISA Kit EMTENFA(code RPN2718)を用いて測定を行った。
キットを室温に平衡し,TNF−α microtitre plateに、希釈したTNF−α standardおよびSampleを各ウェルに50μlずつ加え、その後、Biotinylated Antibody Reagentを50μl加えた。その後、室温にて2時間インキュベート後、Auto mini washer(バイオテック株式会社)を用いて5回洗浄した。
洗浄後、作成したStreptavidn−HRP Solutionを各ウェルに100μlづつ加え、室温にて30分インキュベート後、5回洗浄した。
TMB Substrate Solutionを100μl加え室温暗所にて30分インキュベートし、発色確認後、反応停止液を100μl加え、MICRO PLATE READERMPR−A4(TOYOSODA)を用い、450nmの波長にて測定した。
INF−γの測定についても、TNF−αと同様、ELISA法を用い、Mouse IFN−γ ELISA Kit(Amersham Biosciences株式会社)で測定した。実験方法はC3H/HeJ4週令雄のマウス1群10匹を用い、EC12、チャーガ、オキシカイン(登録商標)、Combinationを投与した。投与後4週目マウスに採血し、血清を採取した。その血清を−20℃で3時間凍結し、融解させた後遠心分離(3000rpm,10min)し、上澄液を透析膜に入れポリエチレングリコール(PEG4000)を用いて濃縮させ、sampleとし、sample及びstandardを各ウェルに50μlずつ分注した後、室温(20−25℃)で、120分インキュベートした。次にBiotinylated Antibody Reagentを50μl各ウェルへ加え、室温(20−25℃)で、60分インキュベートし、Wash Bufferにて3回洗浄したものに、Streptavidin−HRP incubationを100μlずつ加え、室温で30分インキュベートした後、Wash Bufferにて、3回洗浄し、TMB Solutionを100μlずつ加えた。
その後室温で30分以上(青色の発色の程度に応じて時間を決定)インキュベートした。インキュベート後、Stop Solutionを100μl加え、Stop Solution添加後30分以内にLabsystems Multiskan MS−UV(大日本製薬(株))にて450nmの波長で吸光度を測定した後、Standardから得られた検量線を用いて、吸光度からIFN−γの蛋白濃度を算定した。
実験方法はC3H/HeJ4週令雄のマウス1群10匹を用い、EC12、チャーガ、オキシカイン(登録商標)、Combinationを投与した。投与方法は、以上の実験と同様である。投与後4週目マウスに採血し、血清を採取した。Amersham Biosciences社のIL−2,IL−12, Mouse,Biotrak ELISA Systemを用いて測定を行った。
キットを室温に平衡し、IL−2,12 microtitre plateにそれぞれ、Plate regentを50μl加え、希釈したIL−2、IL−12 standard、Standard diluentおよびSampleを、各ウェルに50μlずつ加えた。その後、37℃±2℃で2時間インキュベート後、Washe bufferにて5回洗浄し、Conjugateを100μl加え、37℃±2℃で1時間インキュベートした。Washe bufferにて5回洗浄し、Pre−mixed TMB substrate solutionを100μl加え室温暗所にて30分インキュベーションしStop solutionを100μl加え、MICRO PLATE READERを用い、波長450nmにて測定した。
1)SCC7担癌マウスによるTNF−α産生能
TNF−αはELISA法により測定した。Standardから得られた検量線を用いて、吸光度から求めたTNF−αを示した。横軸に各群を、縦軸にTNF−αをとり図14に示した。control群に対して、Shamcontrol群、オキシカイン投与群にTNF−αの有意な増加が見られた。
2)SCC7担癌マウスによるIFN−γ産生能
IFN−γの測定にはELISA法により求めたIFN−γを示した。また、横軸に各群を、縦軸にIFN−γをとり図15に示した。control群に対して、すべての投与群にTNF−γの有意な増加が見られた。
3)IL−2
横軸に各群を、縦軸にIL−2をとり図16に示した。control群に対して、すべての投与群にIL−2の有意な増加が見られた。特にCombinationに活性が認められた。
4)IL−12
横軸に各群を、縦軸にIL−12をとり図17に示した。control群に対して、すべての投与群にIL−12の有意な増加が見られた。
Claims (6)
- エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)属に属する微生物の加熱死菌体の水溶性抽出物、抗酸化酵素およびチャーガの抽出物からなる群より選択される何れか一種以上を含有する免疫賦活食品。
- エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)属に属する微生物の加熱死菌体の水溶性抽出物、抗酸化酵素およびチャーガの抽出物からなる群より選択される何れか一種以上を含有する免疫賦活補助食品。
- エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)属に属する微生物の加熱死菌体の水溶性抽出物、抗酸化酵素およびチャーガの抽出物からなる群より選択される何れか一種以上を含有する抗腫瘍食品。
- エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)属に属する微生物の加熱死菌体の水溶性抽出物、抗酸化酵素およびチャーガの抽出物からなる群より選択される何れか一種以上を含有する抗酸化食品。
- 前記エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)属に属する微生物が、エンテロコッカス・フェカリスEC−12株(IFO16803)である請求項1乃至4いずれか記載の食品。
- 前記抗酸化酵素が、ヴォークルシアン(Vauclusien)から抽出した抗酸化酵素を、小麦抽出物グリアディンでコーティングしたものである請求項1乃至5いずれか記載の食品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006197446A JP2008000121A (ja) | 2006-06-20 | 2006-06-20 | 免疫賦活食品,免疫賦活補助食品,抗腫瘍食品および抗酸化食品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006197446A JP2008000121A (ja) | 2006-06-20 | 2006-06-20 | 免疫賦活食品,免疫賦活補助食品,抗腫瘍食品および抗酸化食品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008000121A true JP2008000121A (ja) | 2008-01-10 |
Family
ID=39005005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006197446A Pending JP2008000121A (ja) | 2006-06-20 | 2006-06-20 | 免疫賦活食品,免疫賦活補助食品,抗腫瘍食品および抗酸化食品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008000121A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009183285A (ja) * | 2008-02-01 | 2009-08-20 | Lotte Chilsung Beverage Co Ltd | 嗜好性が優れた混合茶飲料組成物及びその製造方法 |
JP2010195700A (ja) * | 2009-02-24 | 2010-09-09 | Combi Corp | 経口摂取用組成物 |
KR101115850B1 (ko) * | 2011-04-25 | 2012-02-28 | (주)상아프론테크 | 탈착식 태그홀더를 갖는 웨이퍼 캐리어 |
JP2013056851A (ja) * | 2011-09-08 | 2013-03-28 | Nichinichi Seiyaku Kk | Ii型肺胞上皮細胞活性剤 |
WO2017094916A1 (en) * | 2015-12-04 | 2017-06-08 | Ichimaru Pharcos Co., Ltd. | GLYCEROL PRODUCTION PROMOTER DERIVED FROM Staphylococcus Epidermidis, ANTIMICROBIAL PEPTIDE PRODUCTION PROMOTER DERIVED FROM SKIN EPIDERMAL KERATINOCYTES, AND UTILIZATION THEREOF IN EXTERNAL PREPARATION FOR SKIN PROTECTION |
WO2020082220A1 (zh) * | 2018-10-23 | 2020-04-30 | 利时雨 | 一种头孢抗性且高表达去乙酰化酶2样蛋白的粪肠球菌及应用 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003183176A (ja) * | 2001-10-09 | 2003-07-03 | Wellness Movement:Kk | 免疫賦活組成物 |
JP2003261453A (ja) * | 2002-03-11 | 2003-09-16 | Nippon Berumu Kk | E.フェカリスからなる抗腫瘍剤及び放射線防護剤 |
JP2004051530A (ja) * | 2002-07-19 | 2004-02-19 | Combi Corp | 腸内菌叢改善剤及びそれを含有する飲食品 |
JP2004344079A (ja) * | 2003-05-23 | 2004-12-09 | Sceti Co Ltd | チャーガを含有する健康補助食品 |
JP2007254332A (ja) * | 2006-03-22 | 2007-10-04 | Kitasato Gakuen | 免疫調整作用のあるメロン抽出物含有組成物 |
-
2006
- 2006-06-20 JP JP2006197446A patent/JP2008000121A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003183176A (ja) * | 2001-10-09 | 2003-07-03 | Wellness Movement:Kk | 免疫賦活組成物 |
JP2003261453A (ja) * | 2002-03-11 | 2003-09-16 | Nippon Berumu Kk | E.フェカリスからなる抗腫瘍剤及び放射線防護剤 |
JP2004051530A (ja) * | 2002-07-19 | 2004-02-19 | Combi Corp | 腸内菌叢改善剤及びそれを含有する飲食品 |
JP2004344079A (ja) * | 2003-05-23 | 2004-12-09 | Sceti Co Ltd | チャーガを含有する健康補助食品 |
JP2007254332A (ja) * | 2006-03-22 | 2007-10-04 | Kitasato Gakuen | 免疫調整作用のあるメロン抽出物含有組成物 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009183285A (ja) * | 2008-02-01 | 2009-08-20 | Lotte Chilsung Beverage Co Ltd | 嗜好性が優れた混合茶飲料組成物及びその製造方法 |
JP2010195700A (ja) * | 2009-02-24 | 2010-09-09 | Combi Corp | 経口摂取用組成物 |
KR101115850B1 (ko) * | 2011-04-25 | 2012-02-28 | (주)상아프론테크 | 탈착식 태그홀더를 갖는 웨이퍼 캐리어 |
JP2013056851A (ja) * | 2011-09-08 | 2013-03-28 | Nichinichi Seiyaku Kk | Ii型肺胞上皮細胞活性剤 |
WO2017094916A1 (en) * | 2015-12-04 | 2017-06-08 | Ichimaru Pharcos Co., Ltd. | GLYCEROL PRODUCTION PROMOTER DERIVED FROM Staphylococcus Epidermidis, ANTIMICROBIAL PEPTIDE PRODUCTION PROMOTER DERIVED FROM SKIN EPIDERMAL KERATINOCYTES, AND UTILIZATION THEREOF IN EXTERNAL PREPARATION FOR SKIN PROTECTION |
WO2020082220A1 (zh) * | 2018-10-23 | 2020-04-30 | 利时雨 | 一种头孢抗性且高表达去乙酰化酶2样蛋白的粪肠球菌及应用 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Dyshlyuk et al. | In vivo study of medical and biological properties of functional bakery products with the addition of pumpkin flour | |
Álvarez et al. | Improvement of leukocyte functions in prematurely aging mice after five weeks of diet supplementation with polyphenol-rich cereals | |
KR101554960B1 (ko) | Fe, Zn, Ca 및 이의 이온으로부터 선택된 금속의 흡수를 증가시키기 위한 락토바실러스의 용도 | |
KR101494279B1 (ko) | 지방세포 분화 유도에 관여하는 유전자의 발현을 억제함으로써 지방세포 분화 억제 효능을 갖는 락토바실러스 플란타룸 케이와이1032 및 이를 유효성분으로 함유하는 제품 | |
Liu et al. | The effect of bound polyphenols on the fermentation and antioxidant properties of carrot dietary fiber in vivo and in vitro | |
JP2012533319A (ja) | 新規なラクトバチルス・プランタラム及びこれを含む組成物 | |
NL8702296A (nl) | Antioxydant-preparaat en werkwijze voor de bereiding daarvan. | |
JP2008000121A (ja) | 免疫賦活食品,免疫賦活補助食品,抗腫瘍食品および抗酸化食品 | |
CN104379155B (zh) | 包含裙带菜孢子叶和海鞘皮的混合物提取液的异位性皮肤炎改善用组合物 | |
KR101184349B1 (ko) | 바실러스 서브틸리스 kctc 11454 bp로 발효시킨 녹용을 유효성분으로 포함하는 면역기능 증강 및 조혈기능 개선용 조성물 및 그 제조방법 | |
JP2002235084A (ja) | 抗酸化剤 | |
CN112618578A (zh) | 肠膜明串珠菌tci007或其代谢产物用于改善过敏状况的用途 | |
WO2018159705A1 (ja) | 脂肪細胞分化抑制剤、脂肪細胞分化抑制用食品組成物及び脂肪細胞分化抑制剤の製造方法 | |
KR20030069910A (ko) | 암치료제 | |
KR101184355B1 (ko) | 코디셉스 밀리타리스 kctc 11455 bp로 발효시킨 녹용을 유효성분으로 포함하는 면역기능 증강 및 조혈기능 개선용 조성물 및 그 제조방법 | |
EP4342535A1 (en) | Composition for inhibition of differentiation of osteoclast precursor cells into osteoclasts, and composition for improving bone metabolism | |
CN112708652B (zh) | 一种牛油果水包油液态发酵产品及其制备方法和应用 | |
JP7162542B2 (ja) | 食品因子センシング関連遺伝子発現促進用食品組成物及び食品因子センシング関連遺伝子発現促進剤 | |
Kamboj et al. | INTERNATIONAL JOURNAL OF RESEARCH IN PHARMACEUTICAL SCIENCES | |
WO2020045647A1 (ja) | 血糖値上昇抑制剤、糖尿病抑制剤、及び食品組成物 | |
JP2023004095A (ja) | 抗酸化剤 | |
JP5976025B2 (ja) | ヒアルロン酸合成促進剤の製造方法、ヒアルロン酸合成促進剤、HAS2mRNA発現促進剤の製造方法及びHAS2mRNA発現促進剤 | |
KR101184365B1 (ko) | 코디셉스 밀리타리스 kctc 11455 bp로 발효시킨 녹용을 유효성분으로 포함하는 항산화 및 성장촉진용 조성물 및 그 제조방법 | |
Wang et al. | Immune-Enhancing Effect of Kombucha on Cyclophosphamide-induced Immunosuppressive Mice | |
KR20020089149A (ko) | 감염 억제 조성물 및 그것을 함유하는 음식품 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080313 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090206 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101129 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110121 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110121 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110223 |