JP2008000110A - 釣用係止具 - Google Patents

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Abstract

【課題】釣糸に設けられた仕掛補器を当該釣糸に係止する釣用係止具であって、仕掛補器の取付位置を変更する際に落下して紛失することがない釣用係止具の提供。
【解決手段】浮子ゴム40は、釣糸挿通孔43を有している。浮子ゴム40は、釣糸挿通孔43に釣糸3が挿通されることによって釣糸3に取り付けられる。釣用係止具20は、この浮子ゴム40を釣糸3に係止するものであり、嵌合軸部21を有している。嵌合軸部21は先端24側から浮子ゴム40の釣糸挿通孔43に嵌め込まれる。嵌合軸部21は、嵌合軸部21の側面25から他端面26に貫通する貫通孔28が設けられている。上記釣糸3は、この貫通孔28に挿通される。
【選択図】図9

Description

本発明は、釣糸に設けられた仕掛補器を当該釣糸に係止する釣用係止具の構造に関するものである。
磯釣りにおいては、「浮子フカセ釣り」と称されるジャンルがある。浮子フカセ釣りは、海中の流れを利用する釣法である。釣人は、浮子が取り付けられた軽量の仕掛けを海中の流れに乗せて自然な状態で流すことにより、当該海中の流れの中を泳ぐ魚のバイトを期待する。
図15は、従来の浮子フカセ釣りの仕掛けを模式的に示す図である。浮子フカセ釣りでは、図15が示すような仕掛けが採用される。具体的には、釣竿2に沿って案内された釣糸3に浮子1が装着される。この浮子1は、一般に「中通し浮き」と称されるものである(例えば、特許文献1参照)。浮子1は、一般に略紡錘形に形成され、その軸方向にライン挿通孔が設けられている。釣糸3は、このライン挿通孔に挿通されている。釣糸3の先端部には、「サルカン」と称される連結具4を介してハリス5が連結される。このハリス5の先端に釣針6が結び付けられている。また、釣糸3の所定位置には、浮止具7が取り付けられている。この浮止具7は、釣針6、ハリス5及び釣糸3等が水中に潜行していくことによって、相対的に浮子1に近接し当接する。これにより、仕掛けが水中に投入された際の、釣針6の水中での位置(一般に「タナ」と称される。)が決定されることになる。
また、浮子1とサルカン4との間に仕掛補器8が設けられることがある。この仕掛補器8は、例えば実釣における仕掛けの回収時に浮子1が相対的にハリス5側にスライドした際に、当該スライドを所定位置で規制するためのクッション部材である(例えば、特許文献2参照)。図16は、仕掛補器8を示す斜視図である。同図が示すように、この仕掛補器8は、釣糸挿通孔10を備えており、チューブ状に形成されている。釣糸3は、この釣糸挿通孔10に挿通されており、この状態において釣糸挿通孔10に係止具9が圧入されている。このため、釣糸3は、上記釣糸挿通孔10の内壁面と係止具9の外周面とによって狭持され、その結果、仕掛補器8は、釣糸3の所定位置に固定される(図17参照)。したがって、釣糸3の先端側へ移動した浮子1は、仕掛補器8に当接する。これにより、浮子1の仕掛けの回収時に移動が規制され、浮子1がサルカン4に衝突することが防止される。仕掛補器8は、一般にゴム管などの弾性変形可能な材料により形成されているので、浮子1が仕掛補器8に衝突しても浮子1が破損することはない。なお、仕掛補器8には、このようなクッション部材のほかその他の釣糸に設けられる小型道具も含まれる。
特開2001−309739号公報 特開平11−196737号公報
ところで、海中の流れは刻々と変化するが、仕掛けを海中の流れに確実に乗せるために上記仕掛補器8がいわゆる水中浮子として利用される場合もある。そのような場合には、釣人は、実釣中に浮止具7及び仕掛補器8の取付位置を変更することがある。浮止具7としては、釣糸3に巻き付けるようにして取り付けられる浮き止め糸が使用されるので、釣人は、浮止具7の取付位置を容易に変更することができる。これに対して、仕掛補器8は、係止具9が釣糸挿通孔10に嵌め込まれることにより釣糸3に固定されている。したがって、仕掛補器8の取付位置を変更する場合、仕掛補器8の釣糸挿通孔10から係止具9を一旦引き抜き、釣糸3に沿って仕掛補器8を移動させた後、再び仕掛補器8の釣糸挿通孔10に係止具9を挿し込むという作業が必要である。
しかしながら、係止具9としては従来から微小な楊枝のような道具が用いられているので、引き抜かれた係止具9が落下して紛失するおそれが高かった。そのため、釣人は、係止具9を引き抜いて仕掛補器8の取付位置を変更する作業に細心の注意を払わなければならず、仕掛補器8の取付位置の変更は釣人にとって非常に煩わしい作業であった。
本発明は、かかる背景のもとになされたものであり、その目的は、釣糸に設けられた仕掛補器を当該釣糸に係止する釣用係止具であって、仕掛補器の取付位置を変更する際に落下して紛失することがない釣用係止具を提供することである。
(1) 上記目的が達成されるため、本発明に係る釣用係止具は、釣糸挿通孔を有し、当該釣糸挿通孔に釣糸が挿通されることによって当該釣糸に取り付けられる仕掛補器を当該釣糸に係止する釣用係止具であって、一端側から仕掛補器の釣糸挿通孔に嵌め込まれる嵌合軸部を有し、当該嵌合軸部は、当該嵌合軸部の側面から他端面に貫通する貫通孔を備えている。
釣りに使用される仕掛けは、一般に釣糸、釣糸が挿通されることによって当該釣糸に対してスライド自在に設けられる浮子、釣糸に連結されたハリス及び釣針を有し、この仕掛けに仕掛補器が取り付けられる場合がある。この仕掛補器は、典型的には、浮子がハリス側へスライドすることを規制するクッション或いは水中浮子等である。このクッションや水中浮子等の仕掛補器は、釣糸挿通孔を有し、チューブ状に形成されている。上記釣糸は、釣糸挿通孔に挿通され、これにより、仕掛補器が釣糸に取り付けられる。ただし、この状態では、仕掛補器が当該釣糸に対して自由にスライドすることができる。本発明に係る釣用係止具は、この仕掛補器を釣糸に固定するものである。なお、クッションが水中浮子を兼ねている場合もある。
上記釣糸は、嵌合軸部の貫通孔にも挿通される。これにより、釣用係止具も当該釣糸に取り付けられ、当該釣用係止具は、当該釣糸に対して自由にスライドすることができる。嵌合軸部は、その一端側から上記釣糸挿通孔に嵌め込まれる。これにより、釣糸挿通孔に挿通された釣糸は、当該釣糸挿通孔の内壁面と上記嵌合軸部の外周面との間に挟み込まれる。したがって、仕掛補器は、当該釣糸に対して係止される。
仕掛補器の位置が変更されるときは、上記釣用係止具が仕掛補器から取り外される。具体的には、嵌合軸部が仕掛補器の釣糸挿通孔から引き抜かれる。この場合であっても、釣糸が嵌合軸部の貫通孔に挿通されているから、釣用係止具が釣糸から脱落することはない。
(2) 上記貫通孔は、上記側面から上記他端面の中央に貫通していることが好ましい。
釣糸は、仕掛補器の釣糸挿通孔の内部から上記貫通孔を通じて嵌合軸部内に入り、その後、当該嵌合軸部の他端面の中央から出る。すなわち、釣糸は、仕掛補器の釣糸挿通孔の一方側中央から入り、釣用係止具を介して仕掛補器の釣糸挿通孔の他方側中央から出ることになる。したがって、仕掛補器が釣糸に取り付けられた場合であっても、当該釣糸は、略真直な状態を保つ。その結果、仕掛け全体が水中でより自然な状態を保つことができる。
(3) 上記嵌合軸部の他端に連続してフランジが形成されていてもよい。
この構成では、嵌合軸部がその一端側から上記釣糸挿通孔に嵌め込まれることにより、フランジが仕掛補器に当接する。これにより、嵌合軸部が釣糸挿通孔に入り込み過ぎることが防止される。また、フランジが嵌合軸部の他端側に位置しているので、釣人は、フランジを把持して釣用係止具を仕掛補器に対して簡単に着脱することができる。
(4) 上記フランジの外縁角部に面取加工が施されていることが好ましい。
この構成により、嵌合軸部が釣糸挿通孔に嵌め込まれた状態で仕掛補器とフランジとの間に隙間ができる。したがって、釣人は、フランジに爪を引っ掛けるようにして仕掛補器の釣糸挿通孔から嵌合軸部を引き抜くことができる。なお、面取加工としては、R加工やC面処理が例示される。
(5) 上記フランジの上記嵌合軸部と対向する面は、当該嵌合軸部の軸方向に対して90°(degree)よりも大きく150°以下の角度で傾斜していることが好ましい。
この構成により、嵌合軸部が嵌め込まれた状態で、仕掛補器とフランジとの間にさらに大きな隙間が形成される。したがって、釣人は、仕掛補器の釣糸挿通孔から嵌合軸部を引き抜く際に、上記嵌合軸部と対向する面に指先を引っ掛けることができるので、嵌合軸部の引き抜きが容易である。
(6) 上記嵌合軸部の他端側の側面に、爪掛溝が形成されていてもよい。
この構成により、釣人は、爪掛溝に爪を引っ掛けて仕掛補器の釣糸挿通孔に嵌合軸部を容易に挿抜することができる。
(7) 一対の爪掛溝が左右対称に設けられていることが好ましい。
この構成により、釣人は、嵌合軸部をつまんで保持することができる。したがって、仕掛補器の釣糸挿通孔に対する嵌合軸部の挿抜が一層容易である。
本発明によれば、釣糸が嵌合軸部の貫通孔に挿通されているので、釣用係止具が釣糸から脱落することがない。したがって、釣糸挿通孔から嵌合軸部を引き抜いて仕掛補器の取付位置を変更する際に、釣用係止具が落下して紛失することを防止できる。これにより、釣人は、簡単且つ迅速に仕掛補器の取付位置を変更することができる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。なお、以下の実施形態は本発明が具体化された一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態が適宜変更され得ることは勿論である。
<第1の実施形態>
図1は、浮子フカセ釣りの仕掛けを模式的に示す図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係る釣用係止具20の概略斜視図である。
例えば磯における浮子フカセ釣りでは、図1が示すような仕掛けが採用される。この仕掛けは、釣糸3、浮止具7、浮子1、サルカン4、サルカン4を介して釣糸3に連結されたハリス5及び釣針6等を備える。浮子1は、いわゆる中通し浮きである。釣糸3が浮子1に挿通されることによって、浮子1は、釣糸3に対してスライド自在に設けられる。そのため、浮子1は、例えば実釣における仕掛けの回収時にハリス5側にスライドしてサルカン4に衝突するおそれがある。これを防止するために、釣糸3には浮子ゴム40(本発明における仕掛補器の一例)が取り付けられている。この浮子ゴム40は、浮子1がハリス5側へスライドすることを規制するクッション、及び水中浮子として機能するものである。
浮子ゴム40は、後述されるようにチューブ状に形成されており、釣糸3が浮子ゴム40に挿通される。この状態で、浮子ゴム40は、釣糸3に対して自由にスライドすることができる。釣人は、浮子ゴム40を釣糸3の所望の位置に係止するために、釣用係止具20を使用する。この釣用係止具20は、浮子ゴム40に挿し込まれるようになっており、これにより、浮子ゴム40が釣糸3に固定される。本実施形態に係る釣用係止具20の特徴とするところは、釣用係止具20が釣糸3から脱落しないように釣糸3に取り付けられている点である。具体的には、釣糸3が釣用係止具20にも挿通されるようになっており、これにより、浮子ゴム40の取付位置が変更される際に釣用係止具20が落下して紛失することが防止されるようになっている。
図3は、釣用係止具20の側面図である。図4は、釣用係止具20の縦断面図である。図5は、釣用係止具20の平面図である。図6は、釣用係止具20の底面図である。
図2〜図6が示すように、釣用係止具20は、嵌合軸部21を備えており、この嵌合軸部21は、その他端にフランジ22を有する。フランジ22は、嵌合軸部21の他端に連続して形成されている。この嵌合軸部21及びフランジ22は、樹脂又は金属により一体的に構成され得る。ただし、この釣用係止具20を構成する樹脂としては、ポリプロピレン(PP)やアクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS樹脂)等が好適である。
嵌合軸部21は、先端24(一端)側から浮子ゴム40の釣糸挿通孔43(図7参照)に嵌め込まれるものである。嵌合軸部21は、釣糸挿通孔43に嵌め込まれる部分が略円柱形状に形成されている。なお、嵌合軸部21を釣糸挿通孔43に挿し込みやすくするために、嵌合軸部21は、その先端24側が若干尖った形状に形成されている。また、その嵌合軸部21の側面25は、滑らかな曲面に形成されている。これにより、釣人は、嵌合軸部21を釣糸挿通孔43に対して容易に抜き差しできるようになっている。この嵌合軸部21の軸方向の長さは、釣糸挿通孔43の軸方向の長さよりも短い。また、嵌合軸部21の直径は、釣糸挿通孔43の内径寸法よりも大きい。本実施形態においては、フランジ22が設けられた箇所を除く嵌合軸部21の軸方向の長さlは6mm程度、外径寸法dは1.9mm程度に設定されている。なお、嵌合軸部21の寸法は本実施形態に示すものに限定されるものではなく、浮子ゴム40の寸法に応じて適宜変更されるものである。
フランジ22は、嵌合軸部21の他端に設けられている。このフランジ22は、略円錐形状に形成されており、フランジ22の外周面が嵌合軸部21の他端部の外形を形成している。本実施形態では、フランジ22の上面34(嵌合軸部21と対向する面)から他端面26までの寸法aは、3.8mm、上面34の直径bは3.9mm、他端面26の直径cは1.5mmに設定されている。このように、フランジ22の上面34の直径bが嵌合軸部21の外径dよりも大きく設定されているので、釣糸挿通孔43に嵌合軸部21が挿し込まれた際に浮子ゴム40の下面42にフランジ22の上面34が当接する(図9参照)。このため、嵌合軸部21が釣糸挿通孔43に入り込み過ぎることが防止される。また、フランジ22が嵌合軸部21の他端側に位置しているので、釣人は、フランジ22を把持して釣用係止具22を浮子ゴム40に簡単に着脱することができる。
図3及び図4が示すように、フランジ22の外縁角部33には面取加工が施されている。具体的には、フランジ22の上面34の角部にR加工が施されている。これにより、釣糸挿通孔43に嵌合軸部21が嵌め込まれて、フランジ22の上面34が浮子ゴム40に当接した際に、浮子ゴム40とフランジ22との間に爪を間挿可能な隙間36ができるようになっている(図9参照)。
また、嵌合軸部21には、貫通孔28が設けられている。図3〜図6が示すように、貫通孔28は、嵌合軸部21の側面25から他端面26の中央に貫通するように嵌合軸部21の内部に形成されている。このため、嵌合軸部21の側面25に開口30が形成され、上記他端面26に開口31が形成される。本実施形態では、貫通孔28の内径寸法は0.8mmに設定されており、釣糸3が貫通孔28を自由に挿通することができるようになっている。なお、貫通孔28の寸法は一例であって、設計変更可能である。また、貫通孔28は、対称に設けられてもよい。
図7は、浮子ゴム40の斜視図である。
浮子ゴム40は、ゴムなどの弾性変形可能な材料により構成されており、図7が示すように、略円錐台形のチューブ状に形成されている。浮子ゴム40は、水中浮子を兼ねたものであるため、図7における下方向への潮の流れを受けやすいように、上面41が下面42よりも広く、また上面41が内側(下面42側)へ湾曲するように形成されている(図7及び図8参照)。浮子ゴム40は、釣糸挿通孔43を有している。浮子ゴム40は、釣糸挿通孔43が設けられていることにより、上面41及び下面42にそれぞれ開口44,45を有している。釣糸挿通孔43は、浮子ゴム40の軸方向(図8では上下方向)に沿って真っ直ぐに形成されている。釣糸3は、開口44を通じて釣糸挿通孔43に入り、開口45を通じて釣糸挿通孔43から出る。釣糸挿通孔43に釣用係止具20が挿し込まれていなければ、釣糸3は、釣糸挿通孔43を自由に挿通することができる。なお、浮子ゴム40は、浮子ゴム40が有する釣糸挿通孔43に釣用係止具20が嵌め込まれることによって釣糸3に固定されるようになっている(図9参照)。
図8は、釣糸3にスライド自在に設けられた浮子ゴム40及び釣用係止具20の縦断面図である。図9は、釣糸挿通孔43に嵌合軸部21が嵌め込まれた状態を示す縦断面図である。
本実施形態に係る釣用係止具20は、以下のように使用される。
釣人は、図1及び図8が示すように、浮子1が装着された釣糸3に浮子ゴム40を取り付け、さらに釣用係止具20を取り付ける。具体的には、釣人は、浮子1が装着された釣糸3を図8において上方から開口44を通して釣糸挿通孔43に挿通する。さらに釣人は、開口45から出た釣糸3を開口30を通して釣用係止具20の貫通孔28に挿通する。そして、釣人は、開口31から出た釣糸3の先端にサルカン4を使用してハリス5を連結し、このハリス5の先端に釣針6を結びつける。この状態では、浮子ゴム40及び釣用係止具20が釣糸3に対して自由にスライドすることができる。そのため、釣人は、釣用係止具20を用いて浮子ゴム40を釣糸3に固定する。具体的には、釣人は、釣用係止具20の嵌合軸部21をその先端24側から開口45を通じて浮子ゴム40の釣糸挿通孔43に嵌め込む(図8及び図9参照)。浮子ゴム40が弾性変形可能な材料により構成されているので、嵌合軸部21は、釣糸挿通孔43を拡管しながら釣糸挿通孔43の内部へ進入する。これにより、フランジ22の上面34が浮子ゴム40に当接するので、嵌合軸部21が釣糸挿通孔43に入り込み過ぎることはない。そのため、嵌合軸部21が釣糸挿通孔43から容易に抜けなくなることを防止できる。また、フランジ22が嵌合軸部21の他端側に位置しているので、釣人は、フランジ22を把持して釣用係止具20を浮子ゴム40に簡単に着脱することができる。
上記のように釣糸挿通孔43に嵌合軸部21が圧入されると、釣糸挿通孔43に挿通された釣糸3は、図9が示すように、釣糸挿通孔43の内壁面46と嵌合軸部21の側面25(外周面)との間に挟み込まれる。したがって、浮子ゴム40は、釣糸3に対して係止される。
図9が示すように、釣糸3は、浮子ゴム40の釣糸挿通孔43の内部から貫通孔28を通じて嵌合軸部21内に入り、その後、嵌合軸部21の他端面26の中央から出る。すなわち、釣糸3は、浮子ゴム40の釣糸挿通孔43の一方側中央から入り、釣糸挿通孔43の他方側中央から出ることになる。したがって、浮子ゴム40が釣糸3に取り付けられた場合であっても、釣糸3は、略真直な状態を保つ。これにより、水中で仕掛けが真直になる。
釣糸3に装着された浮子1は、例えば実釣における仕掛けの回収時にハリス5側へスライドするが、ハリス5側には浮子ゴム40が固定されている(図9参照)。そのため、浮子1のハリス5側への移動が浮子ゴム40により規制され、浮子1がサルカン4に衝突することが防止される。なお、浮子ゴム40は、弾性変形可能な材料によって形成されているので、浮子1が浮子ゴム40に衝突しても浮子1が破損することはない。
ところで、釣人は、実釣中に適宜浮止具7を移動させて「タナ」を調整するが、浮子ゴム40が水中浮子を兼ねる場合には、実釣中に浮子ゴム40の取付位置も変更することがある。浮子ゴム40の位置を変更するときは、釣人は、浮子ゴム40から釣用係止具20を取り外す。具体的には、浮子ゴム40を支持した状態でフランジ22を掴み、釣用係止具20の嵌合軸部21を浮子ゴム40の釣糸挿通孔43から引き抜く。このとき、フランジ22の外縁角部(図3及び図4参照)に面取加工が施されているから、浮子ゴム40とフランジ22との間には上記のように隙間36がある。これにより、釣人は、隙間36に爪を挿し込み、フランジ22の上面34に爪を引っ掛けるようにして浮子ゴム40の釣糸挿通孔43から嵌合軸部21を容易に引き抜くことができる。
図8が示すように、釣糸挿通孔43から嵌合軸部21が引き抜かれた状態であっても、釣糸3は嵌合軸部21の貫通孔28に挿通されているから、釣用係止具20が釣糸3から脱落することがない。したがって、浮子ゴム40の取付位置を変更する際に釣用係止具20が落下して紛失することはない。嵌合軸部21が浮子ゴム40から引き抜かれると、浮子ゴム40が釣糸3に対してスライド自在となると共に、釣用係止具20も釣糸3に対してスライド自在となる。釣人は、浮子ゴム40を釣糸3に対する所望の位置へスライドさせ、位置決めした後、釣用係止具20を釣糸3に沿ってスライドさせ、再び同じ要領で嵌合軸部21を浮子ゴム40の釣糸挿通孔43に嵌め込む。このようにして、浮子ゴム40の取付位置の変更が完了する。このように、釣用係止具20は釣糸3にスライド自在に支持されているので、釣人は、釣用係止具20を紛失しないように注意する必要はない。そのため、釣人は、浮子ゴム40の取付位置の変更を簡単且つ迅速に行うことができる。
なお、上記隙間36(図9参照)に爪を引っ掛けることなく嵌合軸部21を釣糸挿通孔43から容易に引き抜くことが可能であれば、フランジ22に対して必ずしも面取加工を施す必要はない。
<第2の実施形態>
図10は、本発明の第2の実施形態に係る釣用係止具50の正面図である。図11は、釣用係止具50の側面図である。図12は、釣用係止具50の底面図である。なお、図10〜図12においては、第1の実施形態に係る釣用係止具20と同様の構成要素については同一符号が付与されている。
図10〜図12が示すように、釣用係止具50は、嵌合軸部21の他端側の側面に、一対の爪掛溝15,16が左右対称に形成されている。換言すれば、フランジ22と同様に構成されたフランジ14の周面に、一対の爪掛溝15,16が左右対称に形成されている。この釣用係止具50は、爪掛溝15,16が形成されている点を除き、釣用係止具20と同様に形成されている。爪掛溝15,16は、本実施形態においては、嵌合軸部21の軸方向と略直交する方向(図10における左右方向)へ延びるように凹設されている。そのため、釣人は、爪掛溝15,16に爪を引っかけて浮子ゴム40の釣糸挿通孔43に嵌合軸部21を容易に挿抜することができる。
なお、本実施形態においては一対の爪掛溝15,16が設けられているが、爪掛溝15のみを設けるようにしてもよい。ただし、一対の爪掛溝15,16を左右対称に設けた方が、浮子ゴム40の釣糸挿通孔43に対する嵌合軸部21の挿抜が一層容易である。したがって、嵌合軸部21の他端側の側面に一対の爪掛溝15,16を設けることが好ましい。
また、爪掛溝15,16が設けられていることにより、釣人は、釣糸挿通孔43に対して嵌合軸部21を容易に挿抜できるので、フランジ14の外縁角部33には、必ずしも面取加工が施される必要はない。
<第3の実施形態>
図13は、本発明の第3の実施形態に係る釣用係止具60の側面図である。図14は、釣用係止具60の縦断面図である。なお、図13及び図14においては、第1の実施形態に係る釣用係止具20と同様の構成要素については同一符号が付与されている。
図13及び図14が示すように、釣用係止具60は、フランジ61を備えている。このフランジ61は、上記第1の実施形態に係る釣用係止具20と同様に、嵌合軸部21の他端に当該嵌合軸部21と一体的に形成されている。フランジ61の上面62(嵌合軸部21と対向する面)は、嵌合軸部21の中心軸Oの方向に対して90°よりも大きく、150°以下の角度で傾斜している。この釣用係止具60は、フランジ61が上記形状に形成されている点を除き、第1の実施形態に係る釣用係止具20と同様に形成されている。
本実施形態に係る釣用係止具60では、釣人は、浮子ゴム40の釣糸挿通孔43から嵌合軸部21を引き抜く際に、上面62に指先を引っ掛けることができるので、嵌合軸部21の引き抜きが一層容易である。
なお、本発明は、上記第1の実施形態〜第3の実施形態に限定されるものではなく、以下の形態であってもよい。
上記実施形態では、貫通孔28が嵌合軸部21の側面25から他端面26の中央に貫通している場合について説明したが、貫通孔28は必ずしも他端面26の中央に貫通している必要はない。例えば、他端面26の周縁に貫通させてもよい。ただし、貫通孔28が他端面26の中央に貫通していることにより、前述のように釣糸3を略真直な状態を保つことができる(図9参照)。したがって、貫通孔28は嵌合軸部21の側面25から他端面26の中央に貫通するように形成することが好ましい。
また、各実施形態においては、嵌合軸部21の他端にフランジ22,14,61が形成されている場合について説明したが、これらフランジ22,14,61は必ずしも設ける必要はない。ただし、フランジ22,14,61を設けた場合、嵌合軸部21が釣糸挿通孔43に入り込み過ぎず、また嵌合軸部21の挿抜が容易になる。したがって、嵌合軸部21の他端にはフランジを設けることが好ましい。
また、本実施形態においては、本発明における仕掛補器がクッション部材と水中浮子とを兼ねた浮子ゴム40である場合について説明したが、本発明における仕掛補器はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明における仕掛補器は、クッション部材又は水中浮子のいずれかであってもよい。また、釣糸3に固定される、釣糸3を挿通可能な釣糸挿通孔を有するその他の釣道具であってもよい。
本発明は、釣糸に設けられた仕掛補器を当該釣糸に係止する釣用係止具に適用され得る。
図1は、浮子フカセ釣りの仕掛けの一部を模式的に示す図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る釣用係止具20の概略斜視図である。 図3は、釣用係止具20の側面図である。 図4は、釣用係止具20の縦断面図である。 図5は、釣用係止具20の平面図である。 図6は、釣用係止具20の底面図である。 図7は、浮子ゴム40の斜視図である。 図8は、釣糸3にスライド自在に設けられた浮子ゴム40及び釣用係止具20の縦断面図である。 図9は、釣糸挿通孔43に嵌合軸部25が嵌め込まれた状態を示す縦断面図である。 図10は、本発明の第2の実施形態に係る釣用係止具50の正面図である。 図11は、釣用係止具50の側面図である。 図12は、釣用係止具50の底面図である。 図13は、本発明の第3の実施形態に係る釣用係止具60の側面図である。 図14は、釣用係止具60の縦断面図である。 図15は、従来の浮子フカセ釣りの仕掛けを模式的に示す図である。 図16は、従来の仕掛補器8を示す斜視図である。 図17は、釣糸挿通孔10に従来の係止具9が嵌め込まれた状態を示す縦断面図である。
符号の説明
3・・・釣糸
14,22,61・・・フランジ
15,16・・・爪掛溝
20,50,60・・・釣用係止具
21・・・嵌合軸部
24・・・先端(一端)
25・・・側面
26・・・他端面
28・・・貫通孔
33・・・外縁角部
40・・・浮子ゴム(仕掛補器)
43・・・釣糸挿通孔
62・・・上面

Claims (7)

  1. 釣糸挿通孔を有し、当該釣糸挿通孔に釣糸が挿通されることによって当該釣糸に取り付けられる仕掛補器を当該釣糸に係止する釣用係止具であって、
    一端側から仕掛補器の釣糸挿通孔に嵌め込まれる嵌合軸部を有し、
    当該嵌合軸部は、当該嵌合軸部の側面から他端面に貫通する貫通孔を備えている釣用係止具。
  2. 上記貫通孔は、上記側面から上記他端面の中央に貫通している請求項1に記載の釣用係止具。
  3. 上記嵌合軸部の他端に連続してフランジが形成されている請求項1又は2に記載の釣用係止具。
  4. 上記フランジの外縁角部に面取加工が施されている請求項3に記載の釣用係止具。
  5. 上記フランジの上記嵌合軸部と対向する面は、当該嵌合軸部の軸方向に対して90°よりも大きく150°以下の角度で傾斜している請求項3又は4に記載の釣用係止具。
  6. 上記嵌合軸部の他端側の側面に、爪掛溝が形成されている請求項1から5のいずれかに記載の釣用係止具。
  7. 一対の爪掛溝が左右対称に設けられている請求項6に記載の釣用係止具。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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