JP2007537997A - 置換ビフェニルを有する抗菌大環状化合物 - Google Patents

置換ビフェニルを有する抗菌大環状化合物 Download PDF

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Abstract

本発明は、置換ビフェニルを有する抗菌性大環状化合物、それらの製造方法、病気の処置および/予防についてのそれらの使用、および病気、特に細菌感染の処置および/予防用の医薬製造におけるそれらの使用に関するものである。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、置換ビフェニルを有する抗菌大環状化合物およびそれらの製造方法、病気の処置および/または予防についてのそれらの使用、および病気、特に細菌感染症を処置および/または予防する医薬の製造についてのそれらの使用に関するものである。
米国特許第3452136号、R.U. Meyer(ステュットガルト・ユニバーシティー、ドイツ国、1991)の論文、V. Leitenberger(ステュットガルト・ユニバーシティー、ドイツ国、1991)の論文、Synthesis (1992)、(10)、1025−30、J. Chem. Soc., Perkin Trans. 1(1992)、(1)、123−130、 J. Chem. Soc., Chem. Commun. (1991)、(10)、744、Synthesis (1991)、(5)、409−13, J. Chem. Soc., Chem. Commun. (1991)、(5)、275−7、J. Antibiot. (1985)、38(11)、1462−8、 J. Antibiot. (1985)、38(11)、1453−61において、天然産物ビフェノマイシンBは、抗菌活性を有するものとして報告されている。ビフェノマイシンBの合成における工程は、Synlett(2003)、4、522−526に報告されている。
Chirality (1995), 7(4), 181-92, J. Antibiot. (1991), 44(6), 674-7, J. Am. Chem. Soc. (1989), 111(19), 7323-7, J. Am. Chem. Soc. (1989), 111(19), 7328-33, J. Org. Chem. (1987), 52(24), 5435-7, Anal. Biochem. (1987), 165(1), 108-13, J. Org. Chem. (1985), 50(8), 1341-2, J. Antibiot. (1993), 46(3), C-2, J. Antibiot. (1993), 46(1), 135-40, Synthesis (1992), (12), 1248-54, Appl. Environ. Microbiol. (1992), 58(12), 3879-8, J. Chem. Soc., Chem. Commun. (1992), (13)、951−3は、大環にヒドロキシ基によるさらなる置換を有する、構造的に関連した天然産物、ビフェノマイシンAについて報告している。
天然産物は、それらの特性に関して抗菌医薬についての必要条件に従っているわけではない。抗菌活性を有する構造上異なる薬剤は市販されているが、耐性の発生は常にあり得ることである。従って、より良いさらに有効な治療に向けての新規薬剤が望ましい。
従って、本発明の一目的は、ヒトおよび動物における細菌性疾患の処置について同一または改良された抗菌効果を有する新規の代替化合物を提供することである。
驚くべきことに、天然産物のカルボキシ基が、塩基性基を含むアミド基により置換されているこれらの天然産物のある種の誘導体は、ビフェノマイシンに対して耐性を示すスタフィロコッカス・アウレウス(S.aureus)株(RN4220BiおよびT17)に対する抗菌活性を有することが見出された。
さらに、これらの誘導体は、スタフィロコッカス・アウレウス(S.aureus)野生型株およびビフェノマイシン耐性スタフィロコッカス・アウレウス(S.aureus)株に対して改善された自然発生的耐性割合を示す。
本発明は、式
Figure 2007537997
[式中、
はアルキルであり、前記アルキルは、1〜3個の置換基により置換されており、前記置換基は、互いに独立して、アミノ、ヒドロキシ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノ、5−〜7員ヘテロシクリル、5−〜7−員ヘテロアリール、(C−C)−アルキルアミノカルボニル、グアニジノおよびアミジノから成る群から選択され、
ただし、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールは、1〜2個の置換基により置換されていてもよく、前記置換基は、互いに独立してアミノおよび(C−C)−アルキルから成る群から選択されるものとし、
は、水素、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−シクロアルキルであり、
は、ヒドロキシまたは−NRであり、
は、水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノ、アミノもしくはモノ−(C−C)−アルキルアミノ置換モノ−(C−C)−アルキルアミノカルボニルまたはアミノもしくはモノ−(C−C)−アルキルアミノ置換(C−C)−アルキルカルボニルアミノであり、
は、水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノ、アミノもしくはモノ−(C−C)−アルキルアミノ置換モノ−(C−C)−アルキルアミノカルボニルまたはアミノもしくはモノ−(C−C)−アルキルアミノ置換(C−C)−アルキルカルボニルアミノであり、
ただし、Rがヒドロキシである場合、Rは、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノ、アミノもしくはモノ−(C−C)−アルキルアミノ置換モノ−(C−C)−アルキルアミノカルボニルまたはアミノもしくはモノ−(C−C)−アルキルアミノ置換(C−C)−アルキルカルボニルアミノであるものとし、
は、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、5−〜7−員ヘテロシクリル、(C−C10)−アリールまたは5−〜7−員ヘテロアリールであり、
アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、1〜3個の置換基により置換されていてもよく、前記置換基は、互いに独立してハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−シクロアルキル、5−〜7−員ヘテロシクリル、(C−C10)−アリール、5−〜7−員ヘテロアリール、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−アルキルアミノカルボニル、(C−C)−アルキルスルホニルアミノおよび(C−C10)−アリールスルホニルアミノから成る群から選択され、
ここで、アルキル、アルキルアミノ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアミノカルボニル、アルキルスルホニルアミノおよびアリールスルホニルアミノは、1〜3個の置換基により置換されていてもよく、前記置換基は、互いに独立してアミノ、ヒドロキシ、アミノカルボニルおよびヒドロキシカルボニルから成る群から選択されるものとし、
は、水素、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−シクロアルキルであり、ただし、アルキルは、1〜2個の置換基により置換されていてもよく、前記置換基は、互いに独立してアミノ、ヒドロキシおよび(C−C)−アルキルアミノから成る群から選択されるか、または
およびRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニルまたはピロリジニルを形成し、前記ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニルおよびピロリジニルは、1〜3個の置換基により置換されていてもよく、前記置換基は、互いに独立してアミノ、ヒドロキシ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、所望によりアミノまたはヒドロキシ置換されていてもよい(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノおよび(C−C)−アルコキシカルボニルから成る群から選択される]
で示される化合物、またはその塩、その溶媒和物またはその塩の溶媒和物のうちの一つに関するものである。
本発明化合物は、式(I)で示される化合物およびその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物、および式(I)に包含され、下記で挙げられている化合物が既に塩、溶媒和物および塩の溶媒和物ではない限り、式(I)に包含され、具体例として下記で挙げられている化合物、およびその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物である。
本発明化合物は、それらの構造によって、立体異性体形態(鏡像体、ジアステレオマー)で存在し得る。従って、本発明は、鏡像体またはジアステレオマーおよびそれらの各混合物に関するものである。立体異性体的に純粋な成分は、公知製法、例えばキラル相でのクロマトグラフィーまたはキラルアミンまたはキラル酸を用いる結晶化により鏡像体および/またはジアステレオマーの上記混合物から公知方法で単離され得る。
本発明はまた、化合物の構造によっては、化合物の互変異性体に関するものである。
本発明の目的に好適な塩は、本発明化合物の生理学上許容される塩類である。化合物(I)の生理学上許容される塩には、無機酸、カルボン酸およびスルホン酸の酸付加塩、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸、トリフルオロ酢酸および安息香酸の塩がある。
また、化合物(I)の生理学上許容される塩には、慣用的塩基の塩、例として、そして好ましくは、アルカリ金属塩(例、ナトリウムおよびカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例、カルシウムおよびマグネシウム塩)およびアンモニアまたは1〜16個の炭素原子を有する有機アミン、例として、そして好ましくは、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、プロカイン、ジベンジルアミン、N−メチルモルホリン、ジヒドロアビエチルアミン、アルギニン、リシン、エチレンジアミンおよびメチルピペリジンから誘導されたアンモニウム塩がある。
本発明の目的に適う溶媒和物は、溶媒分子により取り囲まれ、それらと結合することにより固体または液体状態で複合体を形成している化合物の形態をいう。水和物は、複合体形成が水により行なわれる溶媒和物の特殊形態である。
本発明の目的の場合、特記しない場合、置換基は次の意味を有する:
アルキルそれ自体およびアルコキシ、アルキルアミノ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニルおよびアルキルスルホニルアミノにおける「アルコ(alk)」および「アルキル」は、通常1〜6個(「C−Cアルキル」)、好ましくは1〜4個、特に好ましくは1〜3個の炭素原子を有する直鎖または分枝状アルキル基を表し、例として、そして好ましくはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、n−ペンチルおよびn−ヘキシルがある。
アルコキシは、例として、そして好ましくはメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシおよびn−ヘキソキシを表す。
アルキルアミノは、(互いに独立して選択された)1または2個のアルキル置換基を有するアルキルアミノ基を表し、例えば、そして好ましくはメチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、tert−ブチルアミノ、n−ペンチルアミノ、n−ヘキシルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、N−メチル−N−n−プロピルアミノ、N−イソプロピル−N−n−プロピルアミノ、N−t−ブチル−N−メチルアミノ、N−エチル−N−n−ペンチルアミノおよびN−n−ヘキシル−N−メチルアミノがある。C−C−アルキルアミノは、例えば一アルキル置換基につき1〜3個の炭素原子を有するモノアルキルアミノ基を表す。
アルコキシカルボニルは、例えば、そして好ましくはメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、n−ペントキシカルボニルおよびn−ヘキソキシカルボニルを表す。
アルキルアミノカルボニルは、(互いに独立して選択された)1または2個のアルキル置換基を有するアルキルアミノカルボニル基を表し、例えば、そして好ましくはメチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、n−プロピルアミノカルボニル、イソプロピルアミノカルボニル、tert−ブチルアミノカルボニル、n−ペンチルアミノカルボニル、n−ヘキシルアミノカルボニル、N,N−ジメチルアミノカルボニル、N,N−ジエチルアミノカルボニル、N−エチル−N−メチルアミノカルボニル、N−メチル−N−n−プロピルアミノカルボニル、N−イソプロピル−N−n−プロピルアミノカルボニル、N−tert−ブチル−N−メチルアミノカルボニル、N−エチル−N−n−ペンチルアミノカルボニルおよびN−n−ヘキシル−N−メチルアミノカルボニルを表す。C−C−アルキルアミノカルボニルは、例えば一アルキル置換基につき1〜3個の炭素原子を有するモノアルキルアミノカルボニル基または1〜3個の炭素原子を有するジアルキルアミノカルボニル基を表す。
アルキルスルホニルアミノは、例えば、そして好ましくはメチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ、n−プロピルスルホニルアミノ、イソプロピルスルホニルアミノ、tert−ブチルスルホニルアミノ、n−ペンチル−スルホニルアミノおよびn−ヘキシルスルホニルアミノを表す。
シクロアルキルは、通常3〜7個、好ましくは5〜6個の炭素原子を有するシクロアルキル基を表し、例えば、そして好ましくはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルを表す。
アリールは、通常6〜10個の炭素原子を有する単または二環式芳香族炭素環式基を表し、例えば、そして好ましくはフェニルおよびナフチルを表す。
アリールスルホニルアミノは、例えば、そして好ましくはフェニルスルホニルアミノおよびナフチルスルホニルアミノを表す。
本願明細書における5−〜7−員ヘテロシクリルは、複素環の環炭素原子または窒素原子を介して結合されている、N、Oおよび/またはSの群から選択される3個までのヘテロ原子を有する単または二環式飽和または部分不飽和複素環を表す。例としては、または好ましくは、テトラヒドロフリル、ジヒドロフリル、イミダゾリジニル、チオラニル、ジオキソラニル、ピロリジニル、ピロリニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニルおよび1,4−ジアゼパニルを挙げることができる。
本願明細書における5−〜7−員ヘテロアリールは、概して5〜7個の環原子およびS、Oおよび/またはN群からの4個以下のヘテロ原子を有する芳香族、単または二環式基を表す。4個以下のヘテロ原子を有する5−〜6−員ヘテロアリールが好ましい。ヘテロアリール基は、炭素原子またはヘテロ原子を介して結合され得る。例として、そして好ましくは、チエニル、フリル、ピロリル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、インドリル、インダゾリル、ベンゾフラニルおよびベンゾチオフェニルを挙げることができる。
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を表す。
炭素原子における記号#は、化合物が、この炭素原子での立体配座に関して、鏡像異性純粋形態であることを意味し、これは、本願明細書では、90%を越える割合(>90%ee)の鏡像体過剰であることを意味する。
が表し得る基の式において、*の下方にある線の末端は、炭素原子またはCH基を表すことはないが、Rが結合されている窒素原子への結合の一部である。すなわち、Rは、例えば、k=0、l=1およびR=Hの場合2−アミノエチル、k=1、R=OH、l=1およびR=Hの場合3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル、q=1およびr=1の場合ピペリジン−4−イルメチルまたはq=0およびr=1の場合ピペリジン−4−イルである。
本願明細書では、式(I)において、
がアルキルであり、前記アルキルが、1〜3個の置換基により置換されており、前記置換基が、互いに独立して、アミノ、ヒドロキシ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノ、5−〜7員ヘテロシクリル、5−〜7−員ヘテロアリール、(C−C)−アルキルアミノカルボニル、グアニジノおよびアミジノから成る群から選択され、
ただし、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールは、1〜2個の置換基により置換されていてもよく、前記置換基が、互いに独立してアミノおよび(C−C)−アルキルから成る群から選択されるものとし、
が、水素、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−シクロアルキルであり、
が、ヒドロキシまたは−NRであり、
が、水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシまたは(C−C)−アルキルアミノであり、
が、水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシまたは(C−C)−アルキルアミノであり、
ただし、Rがヒドロキシである場合、Rが、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシまたは(C−C)−アルキルアミノであり、
が、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、5−〜7−員ヘテロシクリル、(C−C10)−アリールまたは5−〜7−員ヘテロアリールであり、
アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、1〜3個の置換基により置換されていてもよく、前記置換基は、互いに独立してハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−シクロアルキル、5−〜7−員ヘテロシクリル、(C−C10)−アリール、5−〜7−員ヘテロアリール、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−アルキルアミノカルボニル、(C−C)−アルキルスルホニルアミノおよび(C−C10)−アリールスルホニルアミノから成る群から選択され、
ここで、アルキル、アルキルアミノ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアミノカルボニル、アルキルスルホニルアミノおよびアリールスルホニルアミノは、1〜3個の置換基により置換されていてもよく、前記置換基は、互いに独立してアミノ、ヒドロキシ、アミノカルボニルおよびヒドロキシカルボニルから成る群から選択されるものとし、
は、水素、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−シクロアルキルであり、ただし、アルキルは、1〜2個の置換基により置換されていてもよく、前記置換基は、互いに独立してアミノ、ヒドロキシおよび(C−C)−アルキルアミノから成る群から選択されるか、または
およびRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニルまたはピロリジニルを形成し、前記ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニルおよびピロリジニルは、1〜3個の置換基により置換されていてもよく、前記置換基は、互いに独立してアミノ、ヒドロキシ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、所望によりアミノまたはヒドロキシ置換されていてもよい(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノおよび(C−C)−アルコキシカルボニルから成る群から選択される
場合の化合物およびその塩、その溶媒和物およびその塩の溶媒和物が好ましい。
また、本願明細書では、式(I)において、
が、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロパ−1−イル、4−アミノブタ−1−イル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシ−エチル、アミノ−カルボニルメチル、2−アミノカルボニルエチル、2−ヒドロキシカルボニルエチル、3−グアニジノプロパ−1−イル、3−アミノ−2−ヒドロキシプロパ−1−イルまたは4−アミノ−3−ヒドロキシブタ−1−イルであり、
が、水素、メチル、エチルまたはシクロプロピルであり、
が、ヒドロキシまたは−NRであり、
が、水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、ニトロまたはメチルであり、
が、水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ニトロまたはメチルであり、
がヒドロキシである場合、Rは、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ニトロまたはメチルであり、
が、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、5−〜7−員ヘテロシクリルまたはフェニルであり、
アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリルおよびフェニルは、1〜3個の置換基により置換されていてもよく、前記置換基は、互いに独立してアミノ、ヒドロキシ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキルアミノ、5−〜7−員ヘテロシクリル、フェニル、5−または6−員ヘテロアリール、(C−C)−アルコキシカルボニルおよび(C−C)−アルキルアミノカルボニルから成る群から選択され、
ここで、アルキル、アルキルアミノ、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリールおよびアルキルアミノカルボニルは、1〜3個の置換基により置換されていてもよく、前記置換基は、互いに独立してアミノ、ヒドロキシ、アミノカルボニルおよびヒドロキシカルボニルから成る群から選択されるものとし、
が水素または(C−C)−アルキルであり、ただし、アルキルは、1〜2個の置換基により置換されていてもよく、前記置換基は、互いに独立してアミノ、ヒドロキシおよび(C−C)−アルキルアミノから成る群から選択されるか、または
およびRが、それらが結合している窒素原子と一体となって、ピペラジニルを形成し、前記ピペラジニルは、1〜3個の置換基により置換されていてもよく、前記置換基は、互いに独立してアミノ、ヒドロキシ、所望によりアミノ置換されていてもよい(C−C)−アルキルおよび(C−C)−アルキルアミノから成る群から選択される
場合の化合物およびその塩、その溶媒和物およびその塩の溶媒和物が好ましい。
また、本願明細書では、式(I)において、
が、2−アミノエチル、3−アミノプロパ−1−イル、4−アミノブタ−1−イルまたは3−アミノ−2−ヒドロキシプロパ−1−イルであり、
が、水素、メチルまたはエチルであり、
が−NRであり、
が、水素、フッ素、塩素、アミノ、ヒドロキシまたはメチルであり、
が、水素、フッ素またはヒドロキシであり、
がヒドロキシである場合、Rはフッ素であるものとし、
が、式
Figure 2007537997
で示される基であり、
式中、Rは水素またはヒドロキシであり、
およびR14は、互いに独立して、水素、メチルまたは式
Figure 2007537997
で示される基であって、
式中、*は、窒素原子への結合点であり、
15は、水素または*−(CH)−NH(式中、fは1、2または3の数である)であり、
dは、0、1、2または3の数であり、そして
eは、1、2または3の数であり、
10は、水素またはアミノエチルであるか、または
およびR10は、それらが結合している窒素原子と一体となってピペラジン環を形成し、
12およびR13は、互いに独立して、式*−(CH)Z1−OHまたは*−(CH)Z2−NHで示される基であって、
*は窒素原子への結合点であり、
Z1およびZ2は互いに独立して1、2、3または4の数であり、
kおよびtは、互いに独立して、0または1の数であり、
l、wおよびyは、互いに独立して1、2、3または4の数であり、
m、r、sおよびvは、互いに独立して1または2の数であり、
n、o、pおよびqは、互いに独立して0、1または2の数であり、
uは、0、1、2または3の数であり、
wまたはyが3である場合、
Figure 2007537997
は、互いに独立して、3員鎖の中間炭素原子にヒドロキシ基を有していてもよく、
*は窒素原子への結合点であり、
が水素である
場合の化合物およびその塩、その溶媒和物およびその塩の溶媒和物が好ましい。
また、本願明細書では、式(I)において、
が、2−アミノエチル、3−アミノプロパ−1−イル、4−アミノブタ−1−イルまたは3−アミノ−2−ヒドロキシプロパ−1−イルであり、
が、水素、メチルまたはエチルであり、
が−NRであり、
が、水素、フッ素、塩素、アミノ、ヒドロキシまたはメチルであり、
が、水素、フッ素またはヒドロキシであり、
がヒドロキシである場合、Rはフッ素であるものとし、
が、式
Figure 2007537997
で示される基であり、
式中、Rは水素またはヒドロキシであり、
は、水素またはメチルであり、
10は水素であるか、または
およびR10は、それらが結合している窒素原子と一体となってピペラジン環を形成し、
kおよびtは、互いに独立して、0または1の数であり、
lは、1、2、3または4の数であり、
m、r、sおよびvは、互いに独立して1または2の数であり、
n、o、pおよびqは、互いに独立して0、1または2の数であり、
uは、0、1、2または3の数であり、
*は窒素原子への結合点であり、
が水素である
場合の化合物およびその塩、その溶媒和物およびその塩の溶媒和物が好ましい。
また、本願明細書では、式(I)において、
が、3−アミノプロパ−1−イルまたは3−アミノ−2−ヒドロキシプロパ−1−イルであり、
が、水素またはメチルであり、
が−NRであり、
が、水素、フッ素、塩素またはメチルであり、
が水素であり、
が、式
Figure 2007537997
で示される基であって、
*は窒素原子への結合点であり、
が、水素である
場合の化合物およびその塩、その溶媒和物およびその塩の溶媒和物が好ましい。
さらに本発明は、式(I)で示される化合物またはその塩、その溶媒和物またはその塩の溶媒和物の製造方法であって、
[A]式
Figure 2007537997
(式中、R、R、RおよびRは、上記の意味を有し、bocはtert−ブトキシカルボニルである)
で示される化合物を、2段階工程で、まず1種またはそれ以上の脱水性試薬の存在下、式
HNR (III)
(式中、RおよびRは上記の意味を有する)
で示される化合物と、次いで酸と反応させることにより、式
Figure 2007537997
(式中、R、R、RおよびRは、上記の意味を有する)
で示される化合物を得るか、または
[B]式
Figure 2007537997
(式中、R、R、RおよびRは、上記の意味を有し、Zはベンジルオキシカルボニルである)
で示される化合物を、2段階工程で、まず1種またはそれ以上の脱水性試薬の存在下、式(III)で示される化合物、次いで酸と反応させるかまたは水素化分解にかけることにより、式(Ia)で示される化合物を得るか、または
[C]式(IV)で示される化合物を、酸と反応させるかまたは水素化分解にかけることにより式
Figure 2007537997
(式中、R、R、RおよびRは、上記の意味を有する)
で示される化合物を得るか、または
[D]式
Figure 2007537997
(式中、R、R、RおよびRは、上記の意味を有し、そしてR11は、ベンジル、メチルまたはエチルである)
で示される化合物を、酸と反応させるかまたは水素化分解にかけ、所望によりそれに続いて塩基と反応させてメチルまたはエチルエステルを加水分解することにより、式(Ib)で示される化合物を得る
方法に関するものである。
式(I)で示される化合物は、式(Ia)および(Ib)で示される化合物である。
塩の遊離塩基は、例えば特にRP18フェノメネックス・ルナC18(2)および塩基としてジエチルアミンを用いた、塩基の添加によるアセトニトリル−水勾配での逆相カラムクロマトグラフィーにより得られる。
さらに本発明は、請求項1記載の式(I)で示される化合物またはその溶媒和物の製造方法に関するものであり、その場合化合物の塩または化合物の塩の溶媒和物は、塩基の添加によるクロマトグラフィーにより化合物へ変換される。
基Rにおけるヒドロキシ基は、式(III)の化合物との反応中、所望によりtert−ブチルジメチルシリル基で保護されていてもよく、上記の基は第2反応段階で除去される。
式(III)で示される化合物の基RおよびRにおける反応性官能基は、既に保護された合成中に導入され、酸に不安定な保護基(例、boc)が好ましい。
製造工程[A]および[B]の第1段階における反応は、一般的に、大気圧下で、不活性溶媒中、所望により塩基の存在下において、好ましくは0℃〜40℃の温度範囲で行なわれる。
本発明で適切な脱水試薬は、例えばカルボジイミド、例えばN,N'−ジエチル−、N,N'−ジプロピル−、N,N'−ジイソプロピル−、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−(3−ジメチルアミノイソプロピル)−N'−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)、N−シクロヘキシルカルボジイミド−N'−プロピルオキシメチル−ポリスチレン(PS−カルボジイミド)またはカルボニル化合物、例えばカルボニルジイミダゾール、または1,2−オキサゾリウム化合物、例えば2−エチル−5−フェニル−1,2−オキサゾリウム−3−スルフェートまたは2−tert−ブチル−5−メチルイソオキサゾリウムペルクロレート、またはアシルアミノ化合物、例えば2−エトキシ−1−エトキシ−カルボニル−1,2−ジヒドロキノリン、またはプロパンホスホン酸無水物、またはイソブチルクロロホルメート、またはビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスホリルクロリドまたはベンゾトリアゾリルオキシトリ(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、またはO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、2−(2−オキソ−1−(2H)−ピリジル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TPTU)またはO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)、または1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、またはベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)、またはこれらの混合物、またはこれらと塩基との混合物である。
塩基は、例えば、アルカリ金属炭酸塩、例えば炭酸または重炭酸ナトリウムまたはカリウム、または有機塩基、例えばトリアルキルアミン、例えばトリエチルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジンまたはジイソプロピルエチルアミンである。
縮合は、好ましくは塩基、特にジイソプロピルエチルアミンの存在下、HATUにより実施される。
不活性溶媒は、例えばハロ炭化水素、例えばジクロロメタンまたはトリクロロメタン、炭化水素、例えばベンゼン、またはニトロメタン、ジオキサン、ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリルである。また、これらの溶媒の混合物を使用することも可能である。ジメチルホルムアミドは、特に好ましい。
製造工程[A]および[B]の第2段階における酸との反応および製造工程[C]および[D]における酸との反応は、好ましくは大気圧下、0℃〜40℃の温度範囲で行なわれる。
本発明で適切な酸は、ジオキサン中の塩化水素、酢酸中の臭化水素またはメチレンクロリド中のトリフルオロ酢酸である。
製造工程[B]の第2段階における水素化分解および製造工程[C]および[D]における水素化分解は、一般的に水素およびパラジウム・活性炭の存在下における溶媒中、好ましくは大気圧下0℃〜40℃の温度範囲で行われる。
溶媒は、例えば、水および氷酢酸との混合物における、アルコール、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノールまたはイソプロパノールであり、好ましいのはエタノール、水および氷酢酸の混合物である。
製造工程[D]における加水分解は、例えば式(V)で示される化合物の反応に関する上記過程で行われ、式(IV)で示される化合物を生成し得る。
式(III)の化合物は、周知であるかまたは既知製法と同様にして製造され得る。
式(II)の化合物は、周知であるかまたは式(Ib)の化合物を、塩基の存在下においてジ(tert−ブチル)ジカーボネートと反応させることにより製造され得る。
この反応は、一般的に溶媒中、好ましくは大気圧下0℃〜40℃の温度範囲で行なわれる。
塩基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化ナトリウムまたはカリウム、またはアルカリ金属炭酸塩、例えば炭酸セシウム、炭酸ナトリウムまたはカリウム、または他の塩基、例えばDBU、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンであり、好ましいのは水酸化ナトリウムまたは炭酸ナトリウムである。
溶媒は、例えば、ハロ炭化水素、例えばメチレンクロリドまたは1,2−ジクロロエタン、アルコール、例えばメタノール、エタノールまたはイソプロパノール、または水である。
この反応は、好ましくは水中の水酸化ナトリウムまたはメタノール中の炭酸ナトリウムにより実施される。
式(IV)で示される化合物は、周知であるかまたは式(V)の化合物におけるベンジル、メチルまたはエチルエステルを加水分解することにより製造され得る。
この反応は、一般的に塩基の存在下での溶媒中、好ましくは大気圧下0℃〜40℃の温度範囲で行なわれる。
塩基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウム、ナトリウムまたはカリウムであり、好ましいのは水酸化リチウムである。
溶媒は、例えば、ハロ炭化水素、例えばジクロロメタンまたはトリクロロメタン、エーテル、例えばテトラヒドロフランまたはジオキサン、またはアルコール、例えばメタノール、エタノールまたはイソプロパノール、またはジメチルホルムアミドである。また、溶媒の混合物または水と溶媒の混合物を使用することも可能である。テトラヒドロフランまたはメタノールおよび水の混合物は特に好ましい。
式(V)で示される化合物は、周知であるかまたは式
Figure 2007537997
(式中、R、R、R、RおよびR11は、上記と同じ意味を有する)
で示される化合物を、製造工程[A]および[B]の第2段階について記載されている要領で第1段階では酸および第2段階では塩基と反応させることにより製造され得る。
第2段階における塩基との反応は、一般的に溶媒中、好ましくは大気圧下0℃〜40℃の温度範囲で行なわれる。
塩基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化ナトリウムまたはカリウム、またはアルカリ金属炭酸塩、例えば炭酸セシウム、炭酸ナトリウムまたはカリウム、または他の塩基、例えばDBU、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンであり、好ましいのはトリエチルアミンである。
溶媒は、例えばハロ炭化水素、例えばクロロホルム、メチレンクロリドまたは1,2−ジクロロエタン、またはテトラヒドロフラン、または溶媒の混合物であり、好ましいのはメチレンクロリドまたはテトラヒドロフランである。
式(VI)の化合物は周知であるか、または式
Figure 2007537997
(式中、R、R、R、RおよびR11は、上記と同じ意味を有する)
で示される化合物を、製造工程[A]および[B]の第1段階についての上記要領で脱水試薬の存在下ペンタフルオロフェノールと反応させることにより製造され得る。
この反応は、好ましくは、大気圧下において−40℃〜40℃の温度範囲でジクロロメタン中DMAPおよびEDCにより行なわれる。
式(VII)で示される化合物は、周知であるか、または式
Figure 2007537997
(式中、R、R、R、RおよびR11は、上記と同じ意味を有する)
で示される化合物を、フッ化物、特にテトラブチルアンモニウムフルオリドと反応させることにより製造され得る。
この反応は、一般的に溶媒中、好ましくは大気圧下−10℃〜30℃の温度範囲で行なわれる。
不活性溶媒は、例えばハロ炭化水素、例えばジクロロメタン、または炭化水素、例えばベンゼンまたはトルエン、またはエーテル、例えばテトラヒドロフランまたはジオキサン、またはジメチルホルムアミドである。また、溶媒の混合物を使用することも可能である。好ましい溶媒は、テトラヒドロフランおよびジメチルホルムアミドである。
式(VIII)で示される化合物は周知であるか、または製造工程[A]および[B]の第1段階について記載されている脱水試薬の存在下、式
Figure 2007537997
(式中、R、R、RおよびR11は、上記と同じ意味を有する)
で示される化合物を、式
Figure 2007537997
(式中、Rは、上記と同じ意味を有する)
で示される化合物と反応させることにより製造され得る。
式(IX)で示される化合物は、周知であるかまたは実施例の項で記載されている製法と同様にして製造され得る。
式(X)で示される化合物は、周知であるか、または既知方法と同様にして製造され得る。
本発明化合物は、予測され得なかった貴重な範囲の薬理学的および薬物動態効果を示す。
従って、それらは、ヒトおよび動物における病気の処置および/または予防に関する医薬としての使用に適切である。
本発明化合物は、それらの薬理学的特性故に、感染性疾患、特に細菌感染症の処置および/または予防を目的として単独または他の有効成分と組み合わせて使用され得る。
例えば、以下の病原体または以下の病原体の混合物により誘発される局所および/または全身性疾患を処置および/または予防することが可能である:
グラム陽性球菌、例、スタフィロコッカス(staphylococci)((スタフィロコッカス・アウレウス(Staph. aureus)、スタフィロコッカス・エピデルミディス(Staph. epidermidis))およびストレプトコッカス(streptococci)((ストレプトコッカス・アガラクチエ(Strept. agalactiae)、ストレプトコッカス・フェーカリス(Strept. faecalis)、ストレプトコッカス・ニューモニエ(Strept. pneumoniae)、ストレプトコッカス・ピオゲネス(Strept. pyogenes));グラム陰性球菌(ナイセリア・ゴノロロエ(neisseria gonorrhoeae))およびグラム陰性桿菌、例えばエンテロバクテリアセエ(enterobacteriaceae)、例、エシェリキア・コリ(Escherichia coli)、ヘモフィルス・インフルエンゼ(Haemophilus influenzae)、シトロバクター(Citrobacter)(シトロバクター・フロインディ(Citrob. freundii)、シトロバクター・ジベルニス(Citrob. divernis))、サルモネラ(Salmonella)およびシゲラ(Shigella);またクレブシエラ(klebsiellas)(クレブシエラ・ニューモニエ (Klebs. pneumoniae)、クレブシエラ・オキシトシ(Klebs. oxytocy)、エンテロバクター(Enterobacter)(エンテロバクター・アエロゲネス (Ent. aerogenes)、エンテロバクター・アグロメランス(Ent. agglomerans)、ハフニア(Hafnia)、セラチア(Serratia)(セラチア・マルセッセンス(Serr. marcescens))、プロテウス(Proteus)((プロテウス・ミラビリス(Pr. mirabilis)、プロテウス・レットゲリ(Pr. rettgeri)、プロテウス・ブルガリス(Pr. vulgaris))、プロビデンシア(Providencia)、エルシニア(Yersinia)、およびアシネトバクター(Acinetobacter)属。 さらに、抗菌範囲には、シュードモナス(Pseudomonas)属(シュードモナス・アエルギノサ(Ps. aeruginosa)、シュードモナス・マルトフィリア(Ps. maltophilia))および厳密に嫌気性の細菌、例えばバクテロイデス・フラギリス(Bacteroides fragilis)、ペプトコッカス(Peptococcus)、ペプトストレプトコッカス(Peptostreptococcus)属、およびクロストリジウム(Clostridium)属の代表的なもの;またマイコプラズマ(mycoplasmas)(マイコプラズマ・ニューモニエ(M. pneumoniae)、マイコプラズマ・ホミニス(M. hominis)、マイコプラズマ・ウレアリティクム(M. urealyticum))およびミコバクテリウム、例、ミコバクテリウム・ツベルクロシス(Mycobacterium tuberculosis)が含まれる。
病原体の上記リストは、単に例として挙げたものであり、限定的なものと解釈すべきではない。本発明の局所適用可能な製剤により予防、改善または治癒され得る、上記病原体により誘発される病気または混合感染の列挙され得る例は以下のものである:
ヒトにおける感染性疾患、例えば敗血症性感染、骨および関節感染、皮膚感染、術後創傷感染、膿瘍、フレグモーネ、創傷感染、感染熱傷、熱傷、口腔領域における感染、歯科術後感染、敗血症性関節炎、乳腺炎、扁桃炎、性器感染および眼の感染。
ヒト以外に、細菌感染はまた、他の種でも処置され得る。例として挙げられるのは、以下のものである:
ブタ:大腸菌性下痢、腸性毒血症、敗血症、赤痢、サルモネラ症、子宮炎−乳腺炎−アガラクシア症候群、乳腺炎;
反芻動物(ウシ、ヒツジ、ヤギ):下痢、敗血症、気管支肺炎、サルモネラ症、パスツレラ症、マイコプラズマ症、性器感染症;
ウマ:気管支肺炎、子ウマの関節炎、産褥および産褥後感染、サルモネラ症;
イヌおよびネコ:気管支肺炎、下痢、皮膚炎、耳炎、尿路感染症、前立腺炎;
家禽(ニワトリ、七面鳥、ウズラ、ハト、鑑賞用の鳥類など):マイコプラズマ症、エシェリキア・コリ(E.coli)感染、慢性気道疾患、サルモネラ症、パスツレラ症、オウム病。
また、生産用および鑑賞用の魚の飼養および管理において細菌性疾患を処置することも可能であり、その場合、抗菌スペクトルは、上記病原体以外にさらなる病原体、例えばパスツレラ、ブルセラ、カンピロバクター、リステリア、エリジペロスリス(Erysiperothris)、コリネバクテリウム、ボレリア、トレポネマ、ノカルディア、リケッチア、エルシニアの範囲に及ぶ。
さらに本発明は、病気、好ましくは細菌性疾患、特に細菌感染の処置および/または予防についての本発明化合物の使用に関するものである。
さらに本発明は、病気、特に上述の病気の処置および/予防についての本発明化合物の使用に関するものである。
さらに本発明は、病気、特に上述の病気を処置および/または予防する医薬の製造を目的とする本発明化合物の使用に関するものである。
さらに本発明は、抗菌有効量の本発明化合物を用いる、病気、特に上述の病気の処置および/または予防方法に関するものである。
本発明化合物は、全身的および/または局所的に作用し得る。この目的の場合、それらは、適切な方法、例えば経口、非経口、肺、鼻、舌下、舌側、頬側、直腸、皮膚、経皮、結膜または耳経路により、または移植体またはステントとして投与され得る。
本発明化合物は、これらの投与経路に適切な投与形態で投与され得る。
経口投与に適切なのは、先行技術に従って機能し、本発明化合物を急速に、および/または修飾した形で送達し、そして本発明化合物を結晶および/または非結晶および/または溶解形態で含む投与形態、例えば錠剤(非コーティングまたはコーティング錠剤、例えば胃液に耐性を示すかまたは溶解遅延型または不溶性であり、本発明化合物の放出を制御するコーティングを有するもの)、口腔内で急速に崩壊する錠剤またはフィルム/ウエハース、フィルム/凍結乾燥物、カプセル剤(例えば、ハードまたはソフトゼラチンカプセル)、糖衣錠、顆粒、ペレット、散剤、エマルジョン、懸濁液、エーロゾルまたは溶液である。
非経口投与は、吸収段階(例、静脈内、動脈内、心臓内、脊椎内または腰椎内)を回避しながら、または吸収段階(例、筋肉内、皮下、皮内、経皮または腹腔内)を含ませながら行われ得る。非経口投与に適切な投与形態は、特に、溶液、懸濁液、エマルジョン、凍結乾燥物または滅菌粉末形態の注射および注入用調製物である。
他の投与経路に適切なのは、例えば吸入(特に粉末吸入器、ネブライザー)用医薬形態、点鼻薬、溶液、スプレー;舌側、舌下または頬側投与用の錠剤、フィルム/ウエハースまたはカプセル剤、坐剤、耳または眼用調製物、膣カプセル、水性懸濁液(ローション、振とう混合物)、親油性懸濁液、軟膏、クリーム、経皮治療システム(例えば、パッチ)、ミルク、ペースト、泡沫、散布剤、移植体またはステントである。
本発明化合物は、上記投与形態に変換され得る。これは、自体公知の方法で、不活性、非毒性の医薬上適切な賦形剤と混合することにより行われ得る。これらの賦形剤には、特に、担体(例えば微晶性セルロース、乳糖、マンニトール)、溶媒(例、液体ポリエチレングリコール)、乳化剤および崩壊または湿潤剤(例えばドデシル硫酸ナトリウム、ポリオキシソルビタンオレエート)、結合剤(例えばポリビニルピロリドン)、合成および天然ポリマー(例えば、アルブミン)、安定剤(例、酸化防止剤、例えばアスコルビン酸)、着色剤(例、無機色素、例えば酸化鉄)および風味および/または芳香矯正剤がある。
さらに本発明は、本発明の少なくとも一化合物を、通常は1種またはそれ以上の不活性、非毒性の医薬上許容される賦形剤と一緒に含む医薬、および上記目的についてのその使用に関するものである。
一般的に、非経口投与では、有効な結果を達成するために24時間当たり体重1kgにつき約5〜250mgの量を投与することが有利であることが分かった。経口投与での量は、24時間当たり体重1kgに対して約5〜100mgである。
それにもかかわらず、体重、投与経路、有効成分に対する個々の行動、調製物の性質および投与が行われる時間または間隔によっては、上述の量から適宜逸脱することが必要であり得る。すなわち、場合によっては上述の最少量に満たない量でも十分なこともあれば、上述の上限を超えなければならないこともあり得る。大量投与の場合、1日かけてこれらを複数回の単用量に分割することが賢明であり得る。
以下の試験および実施例におけるパーセンテージデータは、特記しない場合、重量によるパーセンテージである。部とあるは重量部である。液体/液体溶液に関する溶媒割合、希釈率および濃度データはそれぞれの場合において体積に基づいている。
A.実施例
使用されている略語:
Figure 2007537997
Figure 2007537997
LC−MSおよびHPLC方法:
方法1(LC−MS):器具:HPLCアギレントシリーズ1100を備えたマイクロマス・クアトロLCZ;カラム:フェノメネックス・サイナージ 2μ ハイドロ−RPマーキュリー20mm×4mm;溶離液A:1リットルの水+0.5mlの50%蟻酸、溶離液B:1リットルのアセトニトリル+0.5mlの50%蟻酸;勾配:0.0分90%A→2.5分30%A→3.0分5%A→4.5分5%A;流速:0.0分 1ml/分、2.5分/3.0分/4.5分 2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:208−400nm。
方法2(LC−MS):MS器具タイプ:マイクロマスZQ;HPLC器具タイプ:ウォーターズ・アライアンス2795;カラム:フェノメネックス・サイナージ 2μ ハイドロ−RPマーキュリー20mm×4mm;溶離液A:1リットルの水+0.5mlの50%蟻酸、溶離液B:1リットルのアセトニトリル+0.5mlの50%蟻酸;勾配:0.0分90%A→2.5分30%A→3.0分5%A→4.5分5%A;流速:0.0分 1ml/分、2.5分/3.0分/4.5分 2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm。
方法3(LC−MS):MS器具タイプ:マイクロマスZQ;HPLC器具タイプ:HP1100シリーズ;UV DAD;カラム:フェノメネックス・サイナージ 2μ ハイドロ−RPマーキュリー20mm×4mm;溶離液A:1リットルの水+0.5mlの50%蟻酸、溶離液B:1リットルのアセトニトリル+0.5mlの50%蟻酸;勾配:0.0分90%A→2.5分30%A→3.0分5%A→4.5分5%A;流速:0.0分 1ml/分、2.5分/3.0分/4.5分。2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm。
方法4(LC−MS):器具:HPLCアギレントシリーズ1100を備えたマイクロマス・プラットホームLCZ;カラム:グロム−SIL120 ODS−4 HE、50mm×2.0mm、3μm;溶離液A:1リットルの水+1mlの50%蟻酸、溶離液B:1リットルのアセトニトリル+1mlの50%蟻酸;勾配:0.0分100%A→0.2分100%A→2.9分30%A→3.1分10%A→4.5分10%A;オーブン:55℃;流速:0.8ml/分;UV検出:208−400nm。
方法5(LC−MS):MS器具タイプ:マイクロマスZQ;HPLC器具タイプ:ウォーターズ・アライアンス2795;カラム:メルク・クロモリスSpeedROD RP−18e 50mm×4.6mm;溶離液A:水+500μlの50%蟻酸/l、溶離液B:アセトニトリル+500μlの50%蟻酸/l;勾配:0.0分10%B→3.0分95%B→4.0分95%B;オーブン:35℃;流速:0.0分 1.0ml/分→3.0分 3.0ml/分→4.0分 3.0ml/分;UV検出:210nm。
方法6(LC−MS):MS器具タイプ:マイクロマスZQ;HPLC器具タイプ:HP1100シリーズ;UV DAD;カラム:グロム−シル120 ODS−4 HE 50mm×2mm、3.0μm;溶離液A:水+500μlの50%蟻酸/l、溶離液B:アセトニトリル+500μlの50%蟻酸/l;勾配:0.0分70%B→4.5分90%B;オーブン50℃;流速:0.8ml/分;UV検出:210nm。
方法7(LC−MS):MS器具タイプ:マイクロマスZQ;HPLC器具タイプ:ウォーターズ・アライアンス2790;カラム:グロム−シル120 ODS−4 HE 50mm×2mm、3.0μm;溶離液A:水+500μlの50%蟻酸/l、溶離液B:アセトニトリル+500μlの50%蟻酸/l;勾配:0.0分70%B→4.5分90%B;オーブン:45℃;流速:0.8ml/分;UV検出:210nm。
方法8(LC−MS):MS器具タイプ:マイクロマスZQ;HPLC器具タイプ:HP1100シリーズ;UV DAD;カラム:グロム−シル 120 ODS−4 HE 50mm×2mm、3.0μm;溶離液A:水+500μlの50%蟻酸/l、溶離液B:アセトニトリル+500μlの50%蟻酸/l;勾配:0.0分0%B→2.9分70%B→3.1分90%B→4.5分90%B;オーブン:50℃;流速:0.8ml/分;UV検出:210nm。
方法9(LC−MS):MS器具タイプ:マイクロマスZQ;HPLC器具タイプ:ウォーターズ・アライアンス2790;カラム:グロム−シル 120 ODS−4 HE 50mm×2mm、3.0μm;溶離液A:水+500μlの50%蟻酸、溶離液B:アセトニトリル+500μlの50%蟻酸/l;勾配:0.0分5%B→2.0分40%B→4.5分90%B→5.5分90%B;オーブン:45℃;流速:0.0分 0.75ml/分→4.5分 0.75ml/分 5.5分→5.5分 1.25ml/分;UV検出:210nm。
方法10(LC−MS):MS器具タイプ:マイクロマスZQ;HPLC器具タイプ:ウォーターズ・アライアンス2790;カラム:グロム−シル 120 ODS−4 HE50mm×2mm、3.0μm;溶離液A:水+500μlの50%蟻酸/l、溶離液B:アセトニトリル+500μlの50%蟻酸/l;勾配:0.0分90%B→4.5分90%B;オーブン:45℃;流速:0.8ml/分;UV検出:210nm。
方法11(LC−MS):器具:DAD検出を伴うHP1100;カラム:クロマシルRP−18、60mm×2mm、3.5μm;溶離液A:5mlのHClO/l(水)、溶離液B:アセトニトリル;勾配:0分2%B、0.5分2%B、4.5分90%B、6.5分90%B;流速:0.75ml/分;オーブン:30℃;UV検出:210nm。
方法12(LC−MS):器具:DAD検出を伴うHP1100;カラム:クロマシルRP−18、60mm×2mm、3.5μm;溶離液A:5mlのHClO/l(水)、溶離液B:アセトニトリル;勾配:0分2%B、0.5分2%B、4.5分90%B、15分90%B;流速:0.75ml/分;オーブン:30℃;UV検出:210nm。
方法13(LC−MS):器具:DAD検出を伴うHP1100;カラム:クロマシルRP−18、60mm×2mm、3.5μm;溶離液A:5mlのHClO/l(水)、溶離液B:アセトニトリル;勾配:0分2%B、0.5分2%B、4.5分90%B、9分90%B;流速:0.75ml/分;オーブン:30℃;UV検出:210nm。
方法14(LC−MS):MS器具タイプ:マイクロマスZQ;HPLC器具タイプ:ウォーターズ・アライアンス2790;カラム:グロム−シル 120 ODS−4 HE50mm×2mm、3.0μm;溶離液A:水+500μlの50%蟻酸/l、溶離液B:アセトニトリル+500μlの50%蟻酸/l;勾配:0.0分0%B→0.2分0%B→2.9分70%B→3.1分90%B→4.5分90%B;流速:0.8ml/分;オーブン:45℃;UV検出:210nm。
方法15(LC−MS):器具:HPLCアギレント・シリーズを伴うマイクロマス・クアトロLCZ;カラム:グロム−シル120 ODS−4 HE、50mm×2.0mm、3μm;溶離液A:1リットルの水+1mlの50%蟻酸、溶離液B:1リットルのアセトニトリル+1mlの50%蟻酸;勾配:0.0分100%A→0.2分100%A→2.9分30%A→3.1分10%A→4.5分10%A;オーブン:55℃;流速:0.8ml/分;UV検出:208−400nm。
方法16(LC−MS):MS器具タイプ:マイクロマスZQ;HPLC器具タイプ:ウォーターズ・アライアンス2795;カラム:メルク・クロモリス SpeedROD RP−18e 50mm×4.6mm;溶離液A:水+500μlの50%蟻酸/l、溶離液B:アセトニトリル+500μlの50%蟻酸/l;勾配:0.0分10%B→2.0分95%B→4.0分95%B;オーブン:35℃;流速:0.0分 1ml/分→2.0分 3.0ml/分→4.0分 3.0ml/分;UV検出:210nm。
方法17(LC−MS):器具:HPLCアギレント・シリーズ1100を伴うマイクロマス・プラットホームLCZ;カラム:テルモHyPURITY アクアスター3μ 50mm×2.1mm;溶離液A:1リットルの水+0.5mlの50%蟻酸、溶離液B:1リットルのアセトニトリル+0.5mlの50%蟻酸;勾配:0.0分100%A→0.2分100%A→2.9分30%A→3.1分10%A→5.5分10%A;オーブン:50℃;流速:0.8ml/分;UV検出:210nm。
方法18(LC−MS):MS器具タイプ:マイクロマスZQ;HPLC器具タイプ:ウォーターズ・アライアンス2790;カラム:グロム−シル 120 ODS−4 HE50×2mm、3.0μm;溶離液B:アセトニトリル+0.05%蟻酸、溶離液A:水+0.05%蟻酸;勾配:0.0分70%B→4.5分90%B→5.5分90%B;オーブン:45℃;流速:0.0分 0.75ml/分→4.5分 0.75ml/分→5.5分 1.25ml/分;UV検出:210nm。
出発化合物
下表の記載によると、出発化合物における名称は、基Rに関連している本発明化合物の頭部の構成成分を表す(例、オルニチン(3−アミノプロパ−1−イル)またはヒドロキシオルニチン(3−アミノ−2−ヒドロキシプロパ−1−イル))。番号は、様々な反応タイプを表す。
Figure 2007537997
Figure 2007537997
実施例1B
(5−ブロモ−2−クロロフェニル)メタノール
Figure 2007537997
10g(42.5mmol)の5−ブロモ−3−クロロ安息香酸を、135mlのTHFに溶かす。0℃で、4.2g(55.2mmol、5.24ml)のボラン−ジメチルスルフィド複合体を滴下する。次いで、混合物をRTで25分間および還流下で30分間攪拌する。氷で冷却しながら、40mlの水および15mlの2N塩酸を連続して滴下し、次いでRTで45分間攪拌する。15mlの2N塩酸を新たに滴下した後、混合物を数回ジエチルエーテルで抽出する。有機相を合わせ、1N塩酸、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液および飽和塩化ナトリウム溶液で連続的に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で濃縮する。固体を高度真空下で乾燥して一定重量にする。
収率:9.1g(理論値の97%)
HPLC(方法11):R=4.22分
MS(EI):m/z=220(M)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 1.90 (t, 1H), 4.75 (d, 2H), 7.20 (d, 1H), 7.35 (dd, 1H), 7.67 (d, 1H)。
実施例2B
5−ブロモ−2−クロロベンズアルデヒド
Figure 2007537997
18ml(0.26mol)のDMSOを、64mlのジクロロメタンへ導入し、−78℃で、16.1g(0.127mol、11.1ml)のオキサリルクロリドを加える。30分後、クロロホルム100ml中の13.1g(59mmol)の(5−ブロモ−2−クロロフェニル)メタノールの溶液を滴下する。20分後、40mlのトリエチルアミンを加え、反応混合物をゆっくりとRTに温める。水50mlを加えた後、混合物を酢酸エチルで数回抽出する。有機相を合わせ、2N塩酸、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液および飽和塩化ナトリウム溶液で連続的に洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で濃縮する。生じた固体を高度真空下で乾燥して一定重量にする。
収率:12.7g(理論値の94%)
HPLC(方法11):R=4.65分
MS(EI):m/z=218(M)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 7.32 (d, 1H), 7.65 (dd, 1H), 8.03 (d, 1H), 10.4 (s, 1H)。
実施例3H
2−(ベンジルオキシ)−3−フルオロベンズアルデヒド
Figure 2007537997
9.0g(64mmol)の3−フルオロ−2−ヒドロキシベンズアルデヒドを、200mlのDMFに溶かし、10.7g(77.1mmol)の炭酸カリウムおよび8.4ml(12g、71mmol)のベンジルブロミドを加え、混合物を80℃で24時間攪拌する。混合物を600mlの水中に注ぎ、酢酸エチルで数回抽出し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で濃縮し、高度真空下で乾燥する。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(シクロヘキサン:酢酸エチル 2:1)により精製する。
収率:14.3g(理論値の97%)
HPLC(方法11):R=4.82分
MS(DCI):m/z=231(M+H)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 5.26 (s, 2H), 7.10 (mc, 1H), 7.31-7.43 (m, 6H), 7.58 (dd, 1H), 10.25 (s, 1H)。
実施例3J
3−(ベンジルオキシ)−5−ヒドロキシベンズアルデヒド
Figure 2007537997
実施例3Hと同様にして、5.0g(36.2mmol)の3,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド、6.81g(39.8mmol)のベンジルブロミドおよび11.8g(36.2mmol)の炭酸セシウムから製造する。
収率:2.8g(理論値の34%)
LC−MS(方法8):R=3.31分
MS(EI):m/z=227(M+H)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 5.10 (s, 2H), 5.21 (s, 1H), 6.75 (s, 1H), 6.96 (s, 1H), 7.08 (s, 1H), 7.25-7.45 (m, 5H), 9.88 (s, 1H)。
実施例4A
ベンジル・(2Z)−3−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]アクリレート
Figure 2007537997
6.0g(30mmol)の5−ブロモ−2−フルオロベンズアルデヒドおよび12.7g(34mmol)のベンジル・[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ](ジメトキシホスホリル)アセテートを、90mlのTHF中に導入し、アセトン/ドライアイスにより−78℃で冷却しながら、3.91g(34mmol)の1,1,3,3−テトラメチルグアニジンを加える。冷浴中で4時間後、混合物をゆっくりとRTに温め、さらに12時間RTで攪拌する。溶媒を真空中で留出し、粗生成物を酢酸エチル中にとり、飽和重炭酸ナトリウム溶液および飽和塩化ナトリウム溶液で各々1回洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で濃縮乾固する。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル、シクロヘキサン/酢酸エチル 2:1)により精製する。
収率:14g(理論値の95%)
HPLC(方法11):R=5.47分
MS(EI):m/z=450(M+H)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 1.39 (s, 9H), 5.30 (s, 2H), 6.53 (br. s, 1H), 6.94 (m, 1H), 7.28-7.46 (m, 6H), 7.67 (m, 1H)。
下表に列挙されている実施例4B、4C、4E、4H〜4Jおよび4Nおよび4Pは、上記方法と同様にして適切な前駆体から製造される。
Figure 2007537997
Figure 2007537997
Figure 2007537997
実施例4O
メチル・(2Z)−3−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]アクリレート
Figure 2007537997
21.32ml(169.9mmol)のN,N,N,N−テトラメチルグアニジンを、450ml無水テトラヒドロフラン中の30g(147.8mmol)の5−ブロモ−2−フルオロベンズアルデヒドおよび50.51g(169.9mmol)の[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ](ジメトキシホスホリル)酢酸メチルの−70℃に冷却した溶液に加える。−70℃で4時間攪拌後、反応混合物をRTで15時間攪拌する。1000mlの水および1000mlの酢酸エチルを混合物に加える。有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン:酢酸エチル 4:1)により精製する。
収率:定量的。
HPLC(方法11):R=5.0分。
MS(DCI(NH)):m/z=391(M+NH
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 1.40 (s, 9H), 3.85 (s, 3H), 6.55 (br.s, 1H), 6.95 (dd, 1H), 7.26 (s, 1H), 7.35 (m, 1H), 7.58 (d, 1H)。
実施例5A
ベンジル・3−ブロモ−N−(tert−ブトキシカルボニル)−6−フルオロ−L−フェニルアラニネート
Figure 2007537997
6.0g(13.3mmol)のベンジル・(2Z)−3−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]アクリレートを、100mlのエタノールに溶かす。アルゴン雰囲気下、40mg(0.055mmol)の(+)−1,2−ビス((2S,5S)−2,5−ジエチルホスホラノ)ベンゼン(シクロオクタジエン)ロジウム(I)トリフルオロメタンスルホネートを加え、アルゴンを30分間溶液に通す。次いで、混合物を4日間3バールの水素圧下で水素化する。混合物をシリカゲルで濾過し、これを注意深くエタノールで洗浄する。濾液を真空中で濃縮し、粗生成物を高度真空下で乾燥する。
収率:5.2g(理論値の86%)。
HPLC(方法11):R=5.40分。
MS(DCI(NH)):m/z=469(M+NH
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 1.41 (s, 9H), 3.01 (mc, 1H), 3.19 (mc, 1H), 4.60 (mc, 1H), 5.09 (br. m, 1H), 5.09 (m, 2H), 6.87 (mc,1H), 7.20-7.42 (m, 7H)。
下表に列挙されている実施例5B、5C、5E、5H〜5Jおよび5Nおよび5Pは、上記方法と同様にして適切な前駆体から製造される。
Figure 2007537997
Figure 2007537997
Figure 2007537997
実施例5O
メチル・3−ブロモ−N−(tert−ブトキシカルボニル)−6−フルオロ−L−フェニルアラニネート
Figure 2007537997
20g(53.45mmol)のメチル・(2Z)−3−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]アクリレート(実施例4O)を、300mlのエタノール/ジオキサン(3:1)に溶かす。アルゴン雰囲気下、200mgの(+)−1,2−ビス((2S,5S)−2,5−ジエチルホスホラノ)ベンゼン(シクロオクタジエン)ロジウム(I)トリフルオロメタンスルホネートを加え、アルゴンを30分間溶液に通す。次いで、混合物を3日間3.5バールの水素圧下で水素化する。溶媒を回転蒸発装置で除去し、粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン:酢酸エチル2:2)により精製する。
収率:定量的。
HPLC(方法11):R=4.9分。
MS(DCI(NH)):m/z=393(M+NH
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 1.40 (s, 9H), 2.98 (dd, 1H), 3.20 (dd, 1H), 3.73 (s, 3H), 4.57 (m, 1H), 5.05 (m, 1H), 6.80 (dd, 1H), 7.25-7.40 (m, 2H)。
実施例6H
ベンジル・2−(ベンジルオキシ)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−フルオロ−5−ヨード−L−フェニルアラニネート
Figure 2007537997
12.5g(26.1mmol)のベンジル・2−(ベンジルオキシ)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−フルオロ−L−フェニルアラニネートを、200mlのジクロロメタン中に導入し、8.76g(104mmol)の重炭酸ナトリウムを加える。10mlのジクロロメタン中の一塩化ヨウ素8.46g(52.4mmol)をゆっくりと滴下する。72時間後、300mlの5%重亜硫酸ナトリウム溶液を加える。相を分離し、有機相を水で抽出する。有機相を濃縮し、残さをシリカゲルで精製(シクロヘキサン:酢酸エチル6:1)する。
収率:7.0g(理論値の35%)
HPLC(方法11):R=6.06分
MS(ESI):m/z=606[M+H]
1H-NMR (200 MHz, CDCl3): δ = 1.38 (s, 9H), 2.70-3.11 (m, 2H), 4.52 (mc, 1H), 5.04 (mc, 4H) オーバーラップ 5.05 (m, 1H), 6.78-7.09 (m, 2H), 7.15-7.48 (m, 10H)。
実施例7D
ジエチル・[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ](3−ヨードベンジル)マロネート
Figure 2007537997
25g(84.2mmol)の3−ヨードベンジルブロミドを、DMF300ml中のジエチル・[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]マロネート24.3g(88.4mmol)および水素化ナトリウム3.7g(92.6mmol)の溶液に、氷中で冷却しながら加える。RTで4時間混合物を攪拌後、氷中で冷却しながら5mlの水を注意深く加える。混合物を酢酸エチルで数回抽出し、有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液および水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で濃縮する。粗生成物を高度真空下で乾燥する。
収率:43g(理論値の99%)
HPLC(方法11):R=5.60分。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 1.18 (t, 6H), 1.44 (s, 9H), 3.40 (s, 2H), 4.05-4.25 (m, 2H), 6.4 (br. s, 1H), 7.02 (d, 1H), 7.10 (t, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.61 (d, 1H)。
実施例8D
N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−ヨードフェニルアラニン
Figure 2007537997
1N水酸化ナトリウム溶液240mlを、エタノールおよび水の混合物(3:1)440ml中のジエチル・[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ](3−ヨードベンジル)マロネート(実施例7D)30.3g(62mmol)の懸濁液に加える。還流下で3時間後およびRTに冷却後、反応混合物のpHを濃塩酸により約pH2に調節する。反応混合物を真空中で濃縮する。残さをMTBEおよび水中にとる。水相をMTBEで3回抽出する。有機相を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮する。残さをRP−HPLC(アセトニトリル/水勾配)により精製する。
収率:16.2g(理論値の67%)
HPLC(方法11):R=4.53分。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 1.42 (s, 9H), 3.02 (mc, 1H), 3.18 (mc, 1H), 4.57 (br. mc, 1H), 4.94 (br. mc, 1H), 7.05 (t, 1H), 7.17 (d, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.60 (d, 1H)。
実施例9D
N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−ヨード−L−フェニルアラニン
実施例8Dからのラセミ混合物を、溶離液としてi−へキサン/酢酸エチルの混合物を用いることにより、ポリ(N−メタクリロイル−L−ロイシンジシクロプロピルメチルアミド)からのセレクターに基いたキラル固定シリカゲル相で分離する。クロマトグラフィー比較によると、最初に溶離した鏡像体は、(R)−鏡像体(97%ee)に対応し、第2の右旋性([α] 20:+18.8°、c=0.57、ジクロロメタン)鏡像体は、(S)−鏡像体(97%ee)に対応する。
実施例10D
ベンジル・N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−ヨード−L−フェニルアラニネート
Figure 2007537997
5.33g(13.6mmol)のN−(tert−ブトキシカルボニル)−3−ヨード−L−フェニルアラニン(実施例9Dから)を、アルゴン下110mlのアセトニトリルに溶かす。166mg(1.36mmol)の4−ジメチルアミノピリジンおよび2.82ml(27.2mmol)のベンジルアルコールをそこに加える。混合物を−10℃に冷却し、3.13g(16.35mmol)のEDCを加える。混合物をゆっくりとRTに到達させ、一晩攪拌する。約16時間後、混合物を回転蒸発装置で真空濃縮し、残さをRP−HPLCでのクロマトグラフィー(移動相:アセトニトリル/水勾配)により精製する。収率:4.78g(理論値の73%)
LC−MS(方法8):R=3.77分
MS(EI):m/z=482[M+H]
実施例11I
ベンジル・(2Z)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−(5−{[tert−ブチル−(ジメチル)シリル]オキシ}−2−ニトロフェニル)アクリレート
Figure 2007537997
1.67g(24.5mmol)のイミダゾールおよび1.77g(11.7mmol)のtert−ブチルジメチルシリルクロリドを、氷中で冷却しながらジクロロメタン100ml中のベンジル・(2Z)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−(5−ヒドロキシ)−2−ニトロフェニル)アクリレート(実施例4I)6.76g(9.8mmol)の溶液に加える。混合物をRTに温め、18時間攪拌する。有機相を水で数回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で濃縮する。粗生成物をRP−HPLC(移動相:アセトニトリル/水勾配)により精製する。
収率:2.82g(理論値の55%)
LC−MS(方法8):R=4.19分
MS(EI):m/z=529(M+H)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 0.24 (s, 6H), 0.97 (s, 9H), 1.30 (s, 9H), 5.30 (s, 2H), 6.25 (br. s, 1H), 6.82 (dd, 1H), 6.93 (d, 1H), 7.30-7.46 (m, 5H), 7.60 (s, 1H), 8.12 (d, 1H)。
実施例11J
3−(ベンジルオキシ)−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ベンズアルデヒド
Figure 2007537997
実施例11Iと同様にして、2.8g(12.3mmol)の3−(ベンジルオキシ)−5−ヒドロキシベンズアルデヒド(実施例3J)、1.67g(24.5mmol)のイミダゾールおよび3.57g(13.5mmol)のtert−ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホネートから製造する。
収率:4.0g(理論値の95%)
LC−MS(方法18):R=2.05分
MS(EI):m/z=343[M+H]
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 0.21 (s, 6H), 0.97 (s, 9H), 5.10 (s, 2H), 6.72 (s, 1H), 6.95 (s, 1H), 7.10 (s, 1H), 7.28-7.48 (m, 5H)。
実施例10N
3−ブロモ−5−ホルミル安息香酸メチル
Figure 2007537997
6.2g(27.1mmol)の3−ブロモ−5−ホルミル安息香酸(J.Org.Chem.、2002、67、3548−3554)を、アルゴン下110mlのアセトニトリルに溶かす。330mg(2.7mmol)の4−ジメチルアミノピリジンおよび1.73ml(54.2mmol)のメタノールをそこに加える。混合物を−10℃に冷却し、そして6.23g(32.5mmol)のEDCを加える。混合物をゆっくりとRTに到達させ、次いで20時間攪拌する。次いで、溶媒を真空中で蒸発させ、残さをシリカゲルクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル(6:1))により精製する。
収率:5.1g(理論値の77%)
HPLC(方法11):R=4.41分。
1H-NMR (200 MHz, CDCl3): δ = 3.95 (s, 3H), 8.20 (m, 1H), 8.43 (m, 1H), 8.47 (m, 1H), 10.03 (s, 1H)。
実施例12I
ベンジル・N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−ヒドロキシ−6−ニトロ−L−フェニルアラニネート
Figure 2007537997
THF中の1Nテトラブチルアンモニウムフルオリド溶液10.4ml(10.4mmol)を、THF50ml中のベンジル・N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−6−ニトロ−L−フェニルアラニネート(実施例5I)2.77g(5.22mmol)の溶液に加え、混合物をRTで30分間攪拌する。次いで、溶液を氷水中に注ぎ、酢酸エチルで数回抽出する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で濃縮する。高度真空下、粗生成物を乾燥して一定重量にする。
収率:2.1g(理論値の97%)
LC−MS(方法8):R=3.23分
MS(EI):m/z=417(M+H)
実施例12J
ベンジル・3−(ベンジルオキシ)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−5−ヒドロキシ−L−フェニルアラニネート
Figure 2007537997
実施例12Iと同様にして、1.30g(2.2mmol)のベンジル・3−(ベンジルオキシ)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−L−フェニルアラニネート(実施例5J)およびTHF中の1Nテトラブチルアンモニウムフルオリド4.4ml(4.39mmol)から製造する。
収率:1.15g(理論値の95%)
LC−MS(方法14):R=3.82分
MS(EI):m/z=478(M+H)
実施例13I
ベンジル・N−(tert−ブトキシカルボニル)−2−ニトロ−5−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}−L−フェニルアラニネート
Figure 2007537997
1.0ml(6.01mmol)のトリフルオロメタンスルホン酸無水物を、−15℃(アセトン/ドライアイス氷浴)のジクロロメタン150ml中のベンジル・N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−ヒドロキシ−6−ニトロ−L−フェニルアラニネート(実施例12I)2.27g(5.46mmol)およびトリエチルアミン1.52ml(10.9mmol)の溶液に滴下する。15分後、混合物をRTに温め、水を加える。有機相を分離し、水で数回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で濃縮する。粗生成物をRP−HPLC(移動相:アセトニトリル/水勾配)により精製する。
収率:1.88g(理論値の63%)
HPLC(方法13):R=5.35分。
MS(DCI):m/z=566(M+NH
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 1.29 (s, 9H), 3.08 (mc, 1H), 3.50 (mc, 1H), 4.46 (mc, 1H), 5.15 (s, 2H), 7.25-7.50 (m, 5H), 7.65-7.80 (m, 2H), 8.20 (mc, 1H)。
実施例13J
ベンジル・3−(ベンジルオキシ)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−5−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ−L−フェニルアラニネート
Figure 2007537997
実施例13Iと同様にして、1.15g(2.41mmol)のベンジル・3−(ベンジルオキシ)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−5−ヒドロキシ−L−フェニルアラニネート(実施例12J)、0.67ml(4、82mmol)のトリエチルアミンおよび0.45ml(2.65mmol)のトリフルオロメタンスルホン酸無水物から製造する。
収率:1.4g(理論値の95%)
LC−MS(方法14):R=4.24分
MS(EI):m/z=610(M+H)
実施例14B
メチル・3−ブロモ−N−(tert−ブトキシカルボニル)−6−クロロ−N−メチル−L−フェニルアラニネート
Figure 2007537997
実施例5Bからの化合物100mg(0.25mmol)を、アルゴン下RTで、5mlのTHFに溶かし、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液)30mg(0.76mmol)を加える。290mg(130μl、2.04mmol)のヨウ化メチルを添加後、混合物をRTで12時間攪拌する。次いで、酢酸エチルおよび水各々20mlを加え、0.1N塩酸を加えることによりpHを3に調節する。混合物を酢酸エチルで数回抽出し、有機相を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で蒸発乾固する。粗生成物を10mlのメタノールに溶かし、0℃(氷浴冷却)でアルゴン下、50mg(0.25mmol)のEDCおよび8mg(0.057mmol)のHOBtを加える。混合物をRTで36時間攪拌する。メタノールを真空中で蒸発させ、粗混合物を水と混合し、酢酸エチルで数回抽出する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で蒸発乾固し、RP−HPLC(移動相:アセトニトリル/水勾配)により精製する。
収率:0.06g(理論値の59%)
LC−MS(方法3):R=2.96分
MS(EI):m/z=306(M−boc+H)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): RT スペクトルは回転異性体を示す: δ = 1.25 (sc, 9H), 2.65 (sc, 3H), 3.18 (mc, 1H), 3.38 (mc, 1H), 3.70 (sc, 3H), 4.83 (mc, 1H), 7.35-7.60 (m, 3H)。
実施例14O
メチル・3−ブロモ−N−(tert−ブトキシカルボニル)−6−フルオロ−N−メチル−L−フェニルアラニネート
Figure 2007537997
49.8g(350.86mmol)のヨードメタンおよび2.28g(57.01mmol)の水素化ナトリウムを、無水テトラヒドロフラン220ml中のメチル・3−ブロモ−N−(tert−ブトキシカルボニル)−6−フルオロ−L−フェニルアラニネート(実施例5O)16.5g(43.86mmol)の溶液に加える。反応混合物をRTで一晩攪拌する。1000mlの水および1000mlの酢酸エチルを混合物に加える。有機相を水および飽和塩化ナトリウム溶液で連続的に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン:酢酸エチル 3:1)により精製する。
収率:定量的。
HPLC(方法11):R=5.1分。
MS(DCI(NH)):m/z=390(M+H)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 1.48 (d, 9H), 2.23 (d, 3H), 3.09 (dd, 1H), 3.30 (dd, 1H), 3.75 (s, 3H), 4.70 (ddd, 1H), 6.92 (dd, 1H), 7.30 (m, 2H)。
実施例15E
5−ブロモ−2−メチルベンズアルデヒド
Figure 2007537997
77.7g(583mmol)の三塩化アルミニウムを、200mlのジクロロメタンに懸濁し、0℃に冷却する。40.0g(333mmol)の2−メチルベンズアルデヒドを、30分間にわたって滴下する。次いで、53.2g(333mmol)の臭素を、6時間にわたって0℃で加え、混合物をRTに温め、12時間攪拌する。反応溶液を500mlの氷水に加える。水相をジクロロメタンで数回抽出する。有機相を合わせ、2N塩酸、飽和重炭酸ナトリウム水溶液および飽和塩化ナトリウム水溶液で連続的に洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で濃縮する。シリカゲルクロマトグラフィー、それに続いてシクロヘキサンからの結晶化により精製する。沈澱した生成物を濾過する。
収率:3.2g(理論値の5%)
LC−MS(方法9):R=3.26分
MS(EI):m/z=199(M+H)
実施例16A
2−(トリメチルシリル)エチル−2−(ベンジルオキシ)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−L−フェニルアラニネート
Figure 2007537997
0.932g(9.50mmol)の酢酸カリウムを、DMSO30ml中の(2−トリメチルシリル)エチル・2(S)−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−(2−ベンジルオキシ−5−ヨードフェニル)プロピオネート2.00g(3.17mmol)の溶液に加える。15分間激しく攪拌した溶液にアルゴンを通すことにより、混合物を脱酸素化する。次いで、0.924g(3.64mmol)の4,4,4',4',5,5,5',5'−オクタメチル−2,2'−ビ−1,3,2−ジオキサボロランおよび0.116g(0.160mmol、0.05当量)のビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロリドを加える。アルゴンの緩やかな気流下、混合物を80℃に加熱し、6時間後再び冷却する。混合物をシリカゲルにより濾過する(移動相:ジクロロメタン)。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン:酢酸エチル4:1)により精製する。
LC−MS(方法22):R=4.50分
MS(EI):m/z=632(M+H)
1H-NMR (200 MHz, CDCl3): δ = 0.92 (dd, 2H), 1.31 (s, 12H), 2.95-3.95 (m, 2H), 4.11 (mc, 2H), 4.55 (11 (mc, 1H), 4.99 (s, 2H), 5.08 (s, 2H), 5.53 (d, 1H), 6.90 (d, 1H), 7.15-7.47 (m, 10 H), 7.58 (d, 1H), 7.67 (dd, 1H)。
実施例17A
2−(トリメチルシリル)エチル−(2S)−3−(3'−{(2S)−3−(ベンジルオキシ)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−オキソプロピル}−4'−フルオロ−4−ヒドロキシビフェニル−3−イル)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}プロパノエート
Figure 2007537997
358mg(0.79mmol)のベンジル・3−ブロモ−N−(tert−ブトキシカルボニル)−6−フルオロ−L−フェニルアラニネート(実施例5A)を、3mlの無水DMFに溶かし、溶液を真空中で5分間脱気し、アルゴンにより通気し、後続反応についてもまたアルゴン気流下で実施する。58mg(0.08mmol)のビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロリドおよび516mg(1.58mmol)の炭酸セシウムをこの溶液に攪拌しながら加える。平行して、500mg(0.79mmol)の2−(トリメチルシリル)エチル・2−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−L−フェニルアラニネート(実施例16A)を3mlの無水DMFに溶かし、真空中で5分間脱気し、それに続いてアルゴンを15分間溶液に通す。こうして製造された溶液を、アルゴン雰囲気下で第一溶液に加え、40℃に温め、一晩攪拌しながら反応させる。混合物を真空中で蒸発乾固し、残さを10mlの酢酸エチル中に取り、濾過して不溶物を除去し、有機相を3mlの水で3回抽出する。有機相を乾燥(硫酸ナトリウム)し、真空中で濃縮し、残さをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60、移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル=4/1)により分離する。主要フラクションから389mgの生成物が得られる(収率47%)。HPLC(アセトニトリル/水)により混合フラクションからさらなる72mg(10%収率)が得られる。
全体収率:理論値の57%
LC−MS(方法4):R=5.0分
MS(EI):m/z=876[M+H]
下表で列挙されている実施例17B〜17E、17H〜17J、17Nおよび17Pは、上記方法と同様にして適切な前駆体から製造される:
Figure 2007537997
Figure 2007537997
実施例17O
メチル・(2S)−3−(4'−(ベンジルオキシ)−3'−{(2S)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−3−オキソ−3−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]プロピル}−4−フルオロビフェニル−3−イル)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]プロパノエート
Figure 2007537997
1−メチル−2−ピロリドン8ml中のメチル・3−ブロモ−N−(tert−ブトキシカルボニル)−6−フルオロ−N−メチル−L−フェニルアラニネート(実施例14O)1.68g(4.09mmol)の溶液を、不活性にし、アルゴンで飽和させる(約30分間アルゴンを通す)。次いで、334mg(0.41mmol)のビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロリド(PdCl(dppf))を加え、混合物をRTで10分間攪拌する。その後、1−メチル−2−ピロリドン8ml中の3.45g(4.92mmol)の2−(トリメチルシリル)エチル−2−(ベンジルオキシ)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−L−フェニルアラニネート(実施例16A)および2.67g(8.19mmol)の炭酸セシウムを加える。アルゴンの緩やかな気流を反応混合物に通し、これを20時間50℃で攪拌する。混合物を冷却し、ジクロロメタン中にとり、水で洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を真空中で濃縮する。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シクロヘキサン:酢酸エチル7:3)により精製する。
収率:3.6g(理論値の86%)
LC−MS(方法1):R=2.49分
MS(EI):m/z=1140(M+H)
実施例18A
ベンジル・(2S)−2−アミノ−3−(4'−(ベンジルオキシ)−3'−{(2S)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−3−オキソ−3−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]プロピル}−4−フルオロビフェニル−3−イル)プロパノエート塩酸塩
Figure 2007537997
実施例17Aからの化合物405mg(0.46mmol)を、2mlの無水ジオキサンに懸濁し、0℃に冷却し、攪拌しながら、12mlの4Nジオキサン/塩化水素溶液を加える。3時間後、混合物を真空中で濃縮乾固し、高度真空下での乾燥により一定重量にする。
収率:395mg(理論値の88%)
LC−MS(方法5):R=2.45分
MS(EI):m/z=776[M+H]
下表に列挙されている実施例18B〜18E、18H〜18Jおよび18Nおよび18Pは、上記方法と同様にして適切な前駆体から製造される:
Figure 2007537997
Figure 2007537997
実施例18O
2−(トリメチルシリル)エチル・(2S)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−3−{4−(ベンジルオキシ)−4'−フルオロ−3'−[(2S)−3−メトキシ−2−(メチルアミノ)プロピル]ビフェニル−3−イル}プロパノエート塩酸塩
Figure 2007537997
23mlの4M塩化水素/ジオキサン溶液を、無水ジオキサン6ml中のメチル・(2S)−3−(4'−(ベンジルオキシ)−3'−{(2S)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−3−オキソ−3−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]プロピル}−4−フルオロビフェニル−3−イル)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]プロパノエート(実施例17O)1.2g(1.47mmol)の0℃に冷却した溶液に加える。3時間攪拌後、溶媒を真空中で蒸発させ、ジクロロメタンと数回共蒸発させ、高度真空下で乾燥する。それ以上精製せずに粗生成物を反応させる。
収率:定量的
LC−MS(方法2):R=2.62分
MS(EI):m/z=715(M+H)
実施例19A
2−(トリメチルシリル)エチル・(2S)−3−{3'−[(2S)−3−(ベンジルオキシ)−2−({(2S)−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンタノイル}アミノ)−3−オキソプロピル]−4'−フルオロ−4−ヒドロキシビフェニル−3−イル}−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}プロパノエート
Figure 2007537997
実施例18Aからの化合物90mg(0.12mmol)および42.4mg(0.12mmol)のN−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチンを、3mlの無水DMFに溶かし、0℃に冷却し、44mg(0.12mmol)のHATUおよび16.2mg(0.13mmol)のヒューニヒ塩基を加える。混合物をこの温度で30分間攪拌し、次いでヒューニヒ塩基をさらに32.4mg(0.26mmol)加え、温度をRTまで上昇させる。一晩反応後、混合物を真空中で蒸発乾固し、残さをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60、移動相:ジクロロメタン/メタノール=100/5)により精製する。
収率:98mg(理論値の75%)
LC−MS(方法6):R=3.84分
MS(EI):m/z=1124(M+H)
実施例19B
2−(トリメチルシリル)エチル・(2S)−3−(4−(ベンジルオキシ)−3'−{(2S)−2−[((2S,4R)−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]−アミノ}−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ペンタノイル)(メチル)アミノ]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}−4'−クロロビフェニル−3−イル)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}プロパノエート
Figure 2007537997
実施例18Bからの化合物320mg(0.43mmol)および320mg(0.52mmol)の(2S,4R)−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}吉草酸を、6mlの無水DMFに溶かし、0℃に冷却し、20mg(0.52mmol)のHATUおよび19.2mg(1.51mmol)のヒューニヒ塩基を加える。混合物をこの温度で30分間攪拌し、次いで、ヒューニヒ塩基をさらに3.2mg(0.06mmol)加え、温度をRTまで上昇させる。一晩反応後、混合物を真空中で蒸発乾固し、粗生成物をHPLC(移動相:アセトニトリル/メタノール勾配)により精製する。
収率:303mg(理論値の58%)
LC−MS(方法3):R=3.81分
MS(EI):m/z=1209(M+H)
下表に列挙されている実施例19C〜19Nおよび19Pは、示された方法と同様にして適切な前駆体から製造される:
Figure 2007537997
Figure 2007537997
Figure 2007537997
実施例19O
2−(トリメチルシリル)エチル・(2S)−3−(4−(ベンジルオキシ)−3'−{(2S)−2−[{(2R)−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンタノイル}(メチル)アミノ]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}−4'−フルオロビフェニル−3−イル)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}プロパノエート
Figure 2007537997
0.73g(1.91mmol)のHATUおよび0.22g(1.72mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンを、無水DMF20ml中の2−(トリメチルシリル)エチル・(2S)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−3−{4−(ベンジルオキシ)−4'−フルオロ−3'−[(2S)−3−メトキシ−2−(メチルアミノ)プロピル]ビフェニル−3−イル}プロパノエート塩酸塩(実施例18O)1.05g(粗生成物、約1.47mmol)およびN−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−t−ブトキシカルボニル)−L−オルニチン0.64g(1.77mmol)の0℃に冷却した溶液に加える。0℃で30分間攪拌後、追加の0.44g(3.45mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンを加える。反応混合物をRTで15時間攪拌する。次いで、溶媒を蒸発させ、残さをジクロロメタン中にとる。有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を分取HPLCにより精製する。
収率:0.89g(理論値の57%)
LC−MS(方法3):R=3.45分
MS(EI):m/z=1064(M+H)
実施例20B
(2S)−3−(4−(ベンジルオキシ)−3'−{(2S)−2−[{(2S,4R)−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−ヒドロキシペンタノイル}(メチル)アミノ]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}−4'−クロロビフェニル−3−イル)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}プロパン酸
Figure 2007537997
282.3mg(0.23mmol)の2−(トリメチルシリル)エチル・(2S)−3−(4−(ベンジルオキシ)−3'−{(2S)−2−[((2S,4R)−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ペンタノイル)(メチル)アミノ]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}−4'−クロロビフェニル−3−イル)−2−{[ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}プロパノエート(実施例19B)を、20mlの無水DMF中に導入し、攪拌しながら、0.7ml(183mg、0.7mmol)のテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリド溶液を加え、混合物をRTで20分間攪拌する。混合物を0℃に冷却し、60mlの水および0.5mlの1N塩酸を加える。沈澱物が形成される。混合物をさらに60分間攪拌し、沈澱物を濾過し、少量の水で洗浄し、沈澱物を真空中で乾燥して一定重量にする。
収率:236mg(理論値の98%)
LC−MS(方法1):R=3.07分
MS(EI):m/z=994[M+H]
下表に列挙されている実施例20A、20C〜20Nおよび20Pは、示された方法と同様にして適切な前駆体から製造される:
Figure 2007537997
Figure 2007537997
Figure 2007537997
実施例20O
(2S)−3−(4−(ベンジルオキシ)−3'−{(2S)−2−[{(2R)−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンタノイル}(メチル)アミノ]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}−4'−フルオロビフェニル−3−イル)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}プロピオン酸
Figure 2007537997
THF中の1Nテトラブチルアンモニウムフルオリド1.9mlを、無水DMF20ml中の2−(トリメチルシリル)エチル・(2S)−3−(4−(ベンジルオキシ)−3'−{(2S)−2−[{(2R)−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンタノイル}(メチル)アミノ]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}−4'−フルオロビフェニル−3−イル)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}プロパノエート(実施例19O)980mg(0.922mmol)の溶液に滴下する。RTで60分後、混合物を0℃に冷却し、氷水を加える。混合物を直ちにジクロロメタンで抽出する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で濃縮し、高度真空下で乾燥する。それ以上精製せずに粗生成物を反応させる。
収率:定量的
LC−MS(方法2):R=2.91分
MS(EI):m/z=964(M+H)
実施例21B
ペンタフルオロフェニル・(2S)−3−(4−(ベンジルオキシ)−3'−{(2S)−2−[2−[{(2S,4S)−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−ヒドロキシペンタノイル}(メチル)アミノ]−3−メトキシ−3−オキソプロピル−4'−クロロビフェニル−3−イル)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}プロパノエート
Figure 2007537997
実施例20Bからの化合物235mg(0.24mmol)を、10mlの無水ジクロロメタンに溶かし、−20℃に冷却し、攪拌しながら、217mg(1.18mmol)のペンタフルオロフェニル、2.9mg(0.02mmol)のDMAPおよび49.8mg(0.26mmol)のEDCを加える。温度をゆっくりとRTまで上昇させ、混合物を一晩攪拌する。混合物を真空中で濃縮し、粗生成物を高度真空下で乾燥して一定重量にする。
収率:219mg(理論値の57%)
LC−MS(方法2):R=3.25分
MS(EI):m/z=1160[M+H]
下表に列挙されている実施例21A、21C〜21Nおよび21Pは、示された方法と同様にして適切な前駆体から製造される:
Figure 2007537997
Figure 2007537997
Figure 2007537997
実施例21O
ペンタフルオロフェニル・(2S)−3−(4−(ベンジルオキシ)−3'−{(2S)−2−[{(2R)−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンタノイル}(メチル)アミノ]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}−4'−フルオロビフェニル−3−イル)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}プロパノエート
Figure 2007537997
0.89g(粗生成物、約0.922mmol)の(2S)−3−(4−(ベンジルオキシ)−3'−{(2S)−2−[{(2R)−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンタノイル}(メチル)アミノ]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}−4'−フルオロビフェニル−3−イル)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}ピロピオン酸(実施例20O)を、50mlのジクロロメタン中に導入する。−25℃で、0.85g(4.61mmol)のペンタフルオロフェノール、0.21g(1.11mmol)のEDCおよび45mg(0.37mmol)のDMAPをアルゴン下で加える。混合物を一晩RTまでゆっくりと温める。反応混合物を真空中で濃縮し、高度真空下で短時間乾燥する。それ以上精製せずに粗生成物を反応させる。
収率:定量的
LC−MS(方法3):R=3.41分
MS(EI):m/z=1130(M+H)
実施例22B
メチル・(2S)−2−[{(2S,4S)−2−アミノ−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−4−ヒドロキシペンタノイル}(メチル)アミノ]−3−{4'−(ベンジルオキシ)−3'−[(2S)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−3−オキソ−3−(ペンタフルオロフェノキシ)プロピル]−4−クロロビフェニル−3−イル}プロパノエート塩酸塩
Figure 2007537997
実施例21Bからの化合物219mg(0.14mmol)を、2.3mlのジオキサンに溶かし、0℃で攪拌しながら、6mlの4N塩化水素/ジオキサン溶液を加える。混合物をこの温度で30分間攪拌し、温度をRTに上昇させ、混合物をさらに1時間攪拌し、次いで混合物を真空中で蒸発乾固する。高度真空下で乾燥して一定重量にした後、生成物が得られる。
収率:207mg(定量的)
LC−MS(方法2):R=3.25分
MS(EI):m/z=1060(M−HCl+H)
下表に列挙されている実施例22A、22C〜22Nおよび22Pは、示された方法と同様にして適切な前駆体から製造される:
Figure 2007537997
Figure 2007537997
Figure 2007537997
実施例22O
(2S)−2−[((2R)−2−アミノ−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}ペンタノイル)(メチル)アミノ]−3−{4'−(ベンジルオキシ)−3'−[(2S)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−3−オキソ−3−(ペンタフルオロフェノキシ)プロピル]−4−フルオロビフェニル−3−イル}プロパン酸メチル塩酸塩
Figure 2007537997
37mlの4M塩化水素−ジオキサン溶液を、0℃の無水ジオキサン19ml中のペンタフルオロフェニル・(2S)−3−(4−(ベンジルオキシ)−3'−{(2S)−2−[{(2R)−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンタノイル}(メチル)アミノ]−3−メトキシ−3−オキソプロピル}−4'−フルオロビフェニル−3−イル)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}プロパノエート(実施例21O)1.038g(粗生成物、約0.92mmol)の溶液に加える。0℃で1時間後、反応溶液を真空中で濃縮し、ジクロロメタンと数回共蒸発させ、高度真空下で乾燥する。粗生成物をそれ以上精製せずに反応させる。
収率:定量的
LC−MS(方法2):R=2.54分。
MS(EI):m/z=1029(M+H)
実施例23B
(8S,11S,14S)−17−(ベンジルオキシ)−14−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−11−((2R)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−ヒドロキシプロピル)−5−クロロ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20,2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸メチル
Figure 2007537997
実施例22Bからの化合物207mg(0.18mmol)を、250mlの無水クロロホルムに溶かし、激しく攪拌しながら、クロロホルム30ml中のトリエチルアミン1.8ml(1.3g、12.9mmol)を20分で滴下する。攪拌を一晩続行し、混合物を真空中で濃縮する(浴温≦40℃)。残さを分取HPLC(アセトニトリル/水)により分離する。
収率:77mg(理論値の46%)
LC−MS(方法2):R=2.96分。
MS(EI):m/z=876(M+H)
下表に列挙されている実施例23A、23C〜23Nおよび23Pは、示された方法と同様にして適切な前駆体から製造される:
Figure 2007537997
Figure 2007537997
Figure 2007537997
実施例23O
(8S,11S,14S)−17−(ベンジルオキシ)−14−{[(ベンジルオキシ)カルボニルアミノ}−11−(3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}プロピル)−5−フルオロ−9−メチル−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸メチル
Figure 2007537997
777mg(粗生成物、約0.92mmol)のメチル・(2S)−2−[((2R)−2−アミノ−5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}ペンタノイル)(メチル)アミノ]−3−{4'−(ベンジルオキシ)−3'−[(2S)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−3−オキソ−3−(ペンタフルオロフェノキシ)プロピル]−4−フルオロビフェニル−3−イル}プロパノエート塩酸塩(実施例22O)を、1.4リットルのジクロロメタンに溶かし、14mlのトリエチルアミンを滴下する。混合物をRTで一晩攪拌する。後処理するため、混合物を、緩やかな条件下、回転蒸発装置において真空中で濃縮し、ジクロロメタン中にとる。水を加え、0.1N水酸化ナトリウム溶液を加えることによりpHを10に調節する。有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。粗生成物を分取HPLCにより精製する。
収率:450mg(理論値の57%、実施例19Oから出発して4段階にわたる)
LC−MS(方法3):R=3.15分。
MS(EI):m/z=845(M+H)
実施例24B
(8S,11S,14S)−14−アミノ−11−[(2R)−3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル]−5−クロロ−17−ヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸メチル二臭化水素酸塩
Figure 2007537997
実施例23Bからの化合物73mg(0.08mmol)を、RTで15分間2mlの氷酢酸/臭化水素(33%)と攪拌する。次いで、混合物を注意深く蒸発(浴温最大40℃)乾固させ、残さを3mlのトルエン中にとり、蒸発乾固させ、この手順をもう1回反復する。残さを高度真空下で一定重量に乾燥する。
収率:58%生成物および19%のO−アセチル生成物の混合物69mg
LC−MS(方法1):R=1.36分(生成物)および1.44分(O−アセチル生成物)
MS(EI):m/z=518(M−2HBr+H)および560(MOAc−2HBr+H)
実施例24M
(8S,11S,14S)−14−アミノ−11−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−17−ヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸メチル二臭化水素酸塩
Figure 2007537997
実施例23Mからの化合物200mg(0.23mmol)を、RTで45分間2mlの氷酢酸/臭化水素(33%)と攪拌する。次いで、混合物を注意深く蒸発(浴温最大40℃)乾固させ、残さを高度真空下で一定重量に乾燥する。
収率:定量的。
LC−MS(方法17):R=2.76分
MS(EI):m/z=503(M−2HBr+H)
実施例25C
(8S,11S,14S)−17−(ベンジルオキシ)−14−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−11−((2R)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロピル)−5−クロロ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸ベンジル
Figure 2007537997
実施例23Cからの化合物200mg(0.21mmol)を、27mlの無水DMFに溶かし、0℃で、230mg(0.85mmol)のtert−ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート、0.12ml(0.85mmol)のトリエチルアミンおよび30mg(0.21mmol)のDMAPを加える。混合物を1日間RTで攪拌する。混合物を注意深く真空中で1mlの体積に濃縮する。20mlのメチレンクロリドを加えた後、有機相を注意深く10mlの飽和重炭酸ナトリウム溶液および10mlの水で洗浄する。有機相を蒸発乾固させ、残さを高度真空下で乾燥する。
収率:220mg(理論値の99%)。
LC−MS(方法1):R=3.55分
MS(EI):m/z=1053(M+H)
実施例26C1
(8S,11S,14S)−17−(ベンジルオキシ)−14−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−11−((2R)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロピル)−5−クロロ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸
Figure 2007537997
実施例25Cからの化合物220mg(0.21mmol)を、11mlのTHFに溶かし、水およびメタノール各々3mlを加える。10.2mg(0.43mmol)の水酸化リチウムを加えた後、混合物を24時間RTで攪拌する。次いで、反応溶液を真空中で濃縮し、粗生成物を高度真空下で乾燥する。
収率:200mg(理論値の99%)。
LC−MS(方法2):R=3.18分
MS(EI):m/z=963(M+H)
実施例26C2
(8S,11S,14S)−17−(ベンジルオキシ)−14−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−11−{(2R)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−ヒドロキシプロピル}−5−クロロ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸
Figure 2007537997
12mlのTHF:メタノール:水 4:1:1中の実施例23Cからの化合物169mg(0.18mmol)および7.7mg(0.32mmol)の水酸化リチウムから実施例26C1と同様にして製造する。
収率:135mg(理論値の99%)。
LC−MS(方法1):R=2.85分
MS(EI):m/z=849(M+H)
実施例26E
(8S,11S,14S)−17−(ベンジルオキシ)−14−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−11−(3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}プロピル)−5−メチル−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸
Figure 2007537997
実施例23Eからの化合物0.21g(0.23mmol)を、RTでTHF:メタノール:水混合物(28ml、4:1:2)に懸濁し、11.0mg(0.47mmol)の水酸化リチウムを加える。室温で12時間後、混合物を真空中で濃縮し、残さを100mlの水に懸濁する。1N塩酸によりpHを3に調節することにより、生成物が結晶形態で沈澱する。生成物を濾過し、真空中で乾燥する。
収率:179mg(理論値の94%)。
LC−MS(方法2):R=2.70分
MS(EI):m/z=813(M+H)
実施例26F1
(8S,11S,14S)−17−(ベンジルオキシ)−14−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−11−(3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}プロピル)−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸
Figure 2007537997
実施例26Eと同様にして、THF:メタノール:水中の実施例23Fからの化合物250mg(0.28mmol)および13.5mg(0.56mmol)の水酸化リチウムから製造する。
収率:194mg(理論値の86%)。
LC−MS(方法5):R=2.61分
MS(EI):m/z=799(M+H)
実施例26F2
O−ベンジル−N−{[(8S,11S,14S)−17−(ベンジルオキシ)−14−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−11−(3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}プロピル)−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−イル]カルボニル}−L−チロシン
Figure 2007537997
実施例26F1と同様にして、12mlのTHF:メタノール:水(4:1:1)中の実施例27F3からの化合物58mg(0.05mmol)および2.4mg(0.1mmol)の水酸化リチウムから製造する。
収率:53mg(理論値の99%)。
LC−MS(方法5):R=2.86分
MS(EI):m/z=1052(M+H)
実施例26O
(8S,11S,14S)−17−(ベンジルオキシ)−14−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−11−(3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}プロピル)−5−フルオロ−9−メチル−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸
Figure 2007537997
6.6ml(0.66mmol)の0.1N水酸化リチウム水溶液を、0℃のジオキサン/水(4:1)125ml中の(8S,11S,14S)−17−(ベンジルオキシ)−14−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−11−(3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}プロピル)−5−フルオロ−9−メチル−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸メチル(実施例23O)280mg(0.331mmol)の懸濁液に加える。混合物をRTで12時間攪拌する。0.1N塩酸を加えることにより、pHを2に調節する。反応混合物を真空中で濃縮し、高度真空下で乾燥する。それ以上精製せずに粗生成物を反応させる。
LC−MS(方法2):R=2.75分
MS(EI):m/z=831(M+H)
実施例27E
{3−[(8S,11S,14S)−17−(ベンジルオキシ)−14−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−8−{[(2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}エチル)アミノ]カルボニル}−5−メチル−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−11−イル]プロピル}カルバミン酸ベンジル
Figure 2007537997
実施例26Eからの化合物25mg(0.030mmol)を、RTでアルゴン下DMF(2.0ml)に懸濁し、18.0mg(0.090mmol)の(2−アミノエチル)カルバミン酸ベンジル、8mg(0.06mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび23mg(0.060mmol)のHATUを加える。室温で12時間後、18.0mg(0.090mmol)の(2−アミノエチル)カルバミン酸ベンジル、8mg(0.06mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンおよび23mg(0.060mmol)のHATUを再び加え、混合物をRTで4時間攪拌する。50mlの水を加えることにより、生成物が結晶形態で沈澱する。生成物を濾過し、水で洗浄し、50mlのアセトニトリル:メタノール中で攪拌する。真空中で乾燥することにより一定重量にする。
収率:19mg(理論値の62%)。
LC−MS(方法2):R=2.90分
MS(EI):m/z=989(M+H)
下表に列挙されている実施例27C1〜27C10および27F1〜27F4は、上記方法と同様にして適切な前駆体から製造される:
Figure 2007537997
Figure 2007537997
Figure 2007537997
実施例28A
(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−5−フルオロ−17−ヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸
Figure 2007537997
実施例1からの化合物33mg(0.06mmol)を、0.1N水酸化ナトリウム溶液0.28mlに溶かし、攪拌しながら、40.7mg(0.19mmol)のジ−tert−ブチルジカーボネートを加え、混合物を一晩攪拌する。0.1N塩酸によりpHを4に調節し、混合物を酢酸エチルで2回抽出する。有機相を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で蒸発乾固する。
収率:33mg(理論値の77%)。
LC−MS(方法3):R=2.24分
MS(EI):m/z=658(M+H)
標的化合物および対応するフェニルカーボネート(m/z=757およびm/z=857)から成る生成物の混合物が得られ、これをそれ以上分離せずに後続反応に使用する。
実施例28J
(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{(2R)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−2−ヒドロキシプロピル}−4,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸
Figure 2007537997
実施例34からの化合物17mg(0.03mmol)を、メタノール:水(9:1)1.0ml中へ導入し、1.0mlの飽和重炭酸ナトリウム水溶液およびメタノール:水(9:1)0.15ml中の27.5mg(0.12mmol)のジ−tert−ブチルカーボネートを加え、混合物をRTで12時間攪拌する。反応溶液を真空中で濃縮し、水と混合し、酢酸エチルで抽出する。相分離後、0.1N塩酸を加えることにより水相をpH4に調節し、酢酸エチルで数回抽出する。有機相を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で蒸発乾固する。
収率:21mg(定量的)。
LC−MS(方法15):R=2.44分
MS(EI):m/z=673(M+H)
標的化合物および対応するフェニルカーボネート(m/z=772およびm/z=872)から成る生成物の混合物が得られ、これをそれ以上分離せずに後続反応に使用する。
下表に列挙されている実施例28B、28Dおよび28K〜28Nは、示された方法と同様にして適切な前駆体から製造される:
Figure 2007537997
Figure 2007537997
実施例28O
(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−5−フルオロ−17−ヒドロキシ−9−メチル−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸
Figure 2007537997
180mg(0.330mmol)の(8S,11S,14S)−14−アミノ−11−(3−アミノプロピル)−5−フルオロ−17−ヒドロキシ−9−メチル−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸二塩酸塩(実施例40)を、1.6ml(1.6mmol)の1N水酸化ナトリウム溶液および2mlの水に溶かし、室温で攪拌しながら、1mlのメタノールに溶かした216mg(0.99mmol)のジ−tert−ブチルジカーボネートを加える。混合物をRTで一晩攪拌する。0.1N塩酸を滴下することにより、pHを3に調節する。水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で蒸発させて一定重量にする。生成物をそれ以上精製せずに反応させる。
LC−MS(方法2):R=2.11分
MS(EI):m/z=673(M+H)
実施例28P1
(8S,11S,14S)−5,14−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−17−ヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸
Figure 2007537997
実施例31Pからの化合物170mg(0.26mmol)を、1.29ml(1.29mmol)の1N水酸化ナトリウム溶液および0.85mlの水に溶かし、室温で攪拌しながら、0.3mlのメタノールに溶かした170mg(0.78mmol)のジ−tert−ブチルジカーボネートを加える。混合物をRTで1時間攪拌し、次いで170mg(0.78mmol)のジ−tert−ブチルジカーボネートおよび1.29ml(1.29mmol)の1N水酸化ナトリウム溶液を再び加え、攪拌をRTで2時間続行する。0.1N塩酸を滴下することにより、pHを3に調節すると、沈澱物が形成される。まず混合物を酢酸エチルで抽出し、有機相を分離する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で蒸発させて一定重量にする。生成物をそれ以上精製せずに反応させる。残存する水相を濾過し、残さを真空中で乾燥して一定重量にする(実施例28P2参照)。
収率:140mg(理論値の70%)
LC−MS(方法2):R=2.32分
MS(EI):m/z=756(M+H)
実施例28P2
(8S,11S,14S)−5−アミノ−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−17−ヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸塩酸塩
Figure 2007537997
実施例28P2は、実施例28P1の製造工程における副産物として形成される。
収率:20mg(理論値の12%)
LC−MS(方法2):R=1.67分
MS(ES):m/z=656(M+H)
実施例29A1
tert−ブチル・{3−[(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−8−[({2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}アミノ)カルボニル]−5−フルオロ−17−ヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−11−イル]プロピル}カルバメート
Figure 2007537997
実施例28Aからの化合物15mg(0.02mmol)および4.38mg(0.03mmol)のtert−ブチル・(2−アミノエチル)カルバメートを、1mlの無水DMFに溶かし、0℃に冷却し、10.4mg(0.03mmol)のHATUおよび3.4mg(0.03mmol)のヒューニヒ塩基を加える。混合物を0℃で30分間攪拌し、次いで温度をRTまで上昇させ、さらに6.8mg(0.05mmol)のヒューニヒ塩基を加え、反応を一晩続行させる。混合物を真空中で蒸発乾固させ、残さを分取HPLC(アセトニトリル/水)により分離する。
収率:6.5mg(理論値の36%)
LC−MS(方法3):R=2.48分
MS(EI):m/z=800(M+H)
下表に列挙されている実施例29A2、29B1、29B2、29D、29F1、29F2、29J、29K、29L、29F4、29M1、29M2、29N、29O1、29P1および29P2は、示された方法と同様にして適切な前駆体から製造される:
Figure 2007537997
Figure 2007537997
Figure 2007537997
Figure 2007537997
実施例29F3
tert−ブチル・{3−[(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−8−[({2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}アミノ)カルボニル]−17−ヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−11−イル]プロピル}カルバメート
Figure 2007537997
実施例28Fからの化合物24mg(0.037mmol)および7.8mg(0.048mmol)のtert−ブチル・(2−アミノエチル)カルバメートを、アルゴン下1mlのジメチルホルムアミドに溶かす。次いで、0℃(氷浴)で、9.2mg(0.048mmol)のEDCおよび1.5mg(0.011mmol)のHOBtを加える。混合物をRTまでゆっくりと温め、RTで12時間攪拌する。溶液を真空中で濃縮し、残さを水と攪拌する。残存する固体を吸引濾過し、高度真空下で乾燥する。
収率:18mg(理論値の63%)
LC−MS(方法17):R=2.41分
MS(EI):m/z=783(M+H)
実施例29P3
(8S,11S,14S)−14−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−11−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}−5−{[N−(tert−ブトキシカルボニル)グリシル]アミノ}−17−ヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸
Figure 2007537997
4.4mg(0.025mmol)のN−(tert−ブトキシカルボニル)グリシンを、アルゴン下1.7mlのジメチルホルムアミドに溶かす。次いで、0℃(氷浴)で、5.3mg(0.027mmol)のEDCおよび1.0mg(0.007mmol)のHOBtを加える。それに続いて実施例28P2からの化合物20mg(0.032mmol)を加える。混合物をRTまでゆっくりと温め、RTで12時間攪拌する。溶液を真空中で濃縮し、残さをセファデックス−LH20でのクロマトグラフィー(移動相:メタノール/酢酸(0.25%))により精製する。
収率:8.8mg(理論値の44%)
LC−MS(方法1):R=2.17分
MS(EI):m/z=813(M+H)
実施例30M1
ベンジル・{3−[(8S,11S,14S)−17−(ベンジルオキシ)−14−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−8−[({2−[ビス(2−アミノエチル)アミノ]エチル}アミノ)カルボニル]−5−クロロ−9−メチル−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−11−イル]プロピル}カルバメート
Figure 2007537997
0.76mg(0.012mmol)のシアン化カリウムを、N,N−ビス(2−アミノエチル)エタン−1,2−ジアミン0.25ml中の実施例23Mからの化合物100mg(0.036mmol)の溶液に加える。混合物をRTで16時間攪拌する。水を混合物に加える。沈澱した固体を濾過し、高度真空下で乾燥する。
収率:102mg(理論値の87%)
LC−MS(方法3):R=2.03分
MS(EI):m/z=975(M+H)
実施例30O
ベンジル・{3−[(8S,11S,14S)−8−{[(2−アミノエチル)アミノ]カルボニル}−17−(ベンジルオキシ)−14−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−5−フルオロ−9−メチル−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−11−イル]プロピル}カルバメート
Figure 2007537997
0.46mg(0.007mmol)のシアン化カリウムを、1,2−ジアミノエタン0.6ml中の(8S,11S,14S)−17−(ベンジルオキシ)−14−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−11−(3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}プロピル)−5−フルオロ−9−メチル−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸メチル(実施例23O)30mg(0.036mmol)の溶液に加える。混合物をRTで16時間攪拌する。水を混合物に加える。沈澱した固体を濾過し、高度真空下で乾燥する。
収率:28mg(理論値の89%)
LC−MS(方法2):R=2.13分
MS(EI):m/z=873(M+H)
下表に列挙されている実施例30M2および30Pは、示された方法と同様にして適切な前駆体から製造される:
Figure 2007537997
実施例31N
(8S,11S,14S)−14−アミノ−11−[(2R)−3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル]−17−ヒドロキシ−4−(メトキシカルボニル)−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸ジ(ヒドロトリフルオロアセテート)
Figure 2007537997
実施例23Nから実施例39と同様にして製造する。
LC−MS(方法3):R=1.08分
MS(ES):m/z=515(M−2TFA+H)
1H-NMR (400 MHz, D2O): δ = 1.8 (mc, 1H), 1.96 (mc, 1H), 2.75-3.2 (m, 5H), 3.48 (mc, 1H), 3.84 (s, 3H), 3.86 (mc, 1H), 4.38 (mc, 1H), 4.57 (mc, 1H), 4.80 (mc, 1H), 6.83 (s, 1H), 6.88 (d, 1H), 7.37 (d, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.84 (s, 1H)。
実施例31O
(8S,11S,14S)−14−アミノ−11−(3−アミノプロピル)−5−フルオロ−17−ヒドロキシ−9−メチル−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸メチル
Figure 2007537997
エタノール中の(8S,11S,14S)−17−(ベンジルオキシ)−14−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−11−(3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}プロピル)−5−フルオロ−9−メチル−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸メチル(実施例23O)50mg(0.059mmol)の溶液を、RTで12時間大気圧下5mgのパラジウム・活性炭(10%)の添加後に水素化する。混合物をキーゼルグールにより濾過し、残さをエタノールで洗浄する。濾液を真空中で蒸発乾固させる。
収率:定量的。
LC−MS(方法3):R=1.34分
MS(EI):m/z=487(M+H)
実施例31P
(8S,11S,14S)−5,14−ジアミノ−11−(3−アミノプロピル)−17−ヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸メチルトリヒドロアセテート
Figure 2007537997
実施例23Pからの化合物150mgを、17mlの酢酸/水/エタノール(4:1:1)の混合物に加える。30mgのパラジウム・活性炭(10%)を加え、次いで混合物を大気圧下RTで72時間水素化する。反応混合物を予め洗浄しておいたキーゼルグールで濾過し、エタノールで洗浄し、濾液を回転蒸発装置において真空濃縮する。残存する固体を高度真空下で乾燥する。
収率:100mg(理論値の88%)。
LC−MS(方法17):R=2.16分
MS(EI):m/z=470(M−3HOAc+H)
1H-NMR (400 MHz, D2O): δ = 1.6-1.9 (m, 4H), 2.85-3.25 (m, 5H), 3.48 (mc, 1H), 3.75 (s, 3H), 4.37 (mc, 1H), 4.6-4.7 (m, 1H, D2O下), 4.92 (mc, 1H), 6.75-6.95 (m, 3H), 7.09 (s, 1H), 7.32 (d, 1H), 7.42 (d, 1H)。
実施例Z1
(3S)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−6−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ヘキサノイルメチルカーボネート
Figure 2007537997
2g(5.26mmol)の(3S)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−6−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ヘキサン酸および0.56g(5.73mmol)のトリエチルアミンを、アルゴン下で30mlのTHFに溶かし、0℃に冷却する。0.59g(5.73mmol)のクロロ蟻酸エチルを加え、混合物を0℃で3時間攪拌する。反応混合物をキーゼルグールで濾過し、濾液を直接反応させる。
実施例Z2
[(1S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−(2−ヒドロキシエチル)ブチル]カルバミン酸ベンジル
Figure 2007537997
(3S)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−6−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ヘキサノイルメチルカーボネート(実施例Z1)の濾液を、0℃で水0.6ml中の水素化ナトリウム0.49g(13.14mmol)の懸濁液に滴下する。混合物をゆっくりとRTまで温め、一晩攪拌する。反応溶液を濃縮し、残さを酢酸エチルおよび水と混合する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し、高度真空下で乾燥する。粗生成物をそれ以上精製せずに反応させる。
収率:570mg(2段階にわたって理論値の30%)。
LC−MS(方法1):R=2.09分
MS(EI):m/z=367(M+H)
実施例Z3
tert−ブチル・[(4S)−4−アミノ−6−ヒドロキシヘキシル]カルバメート
Figure 2007537997
620mg(1.69mmol)の[(1S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−(2−ヒドロキシエチル)ブチル]カルバミン酸ベンジル(実施例Z2)を、60mlのエタノールに溶かす。100mgのパラジウム・活性炭(10%)をそこに加え、混合物をRTで15時間、大気圧下で水素化する。反応混合物を予め洗浄しておいたキーゼルグールで濾過し、エタノールで洗浄し、濾液を回転蒸発装置で濃縮する。生成物をそれ以上精製せずに反応させる。
収率:定量的。
1H-NMR (400 MHz, D2O): δ = 1.2-1.6 (m, 6H), 1.4 (s, 9H), 2.6-3.0 (m, 1H), 3.0-3.2 (m, 2H), 3.7-3.9 (m, 2H), 4.6 (br.s, 1H)。
実施例Z4
[(1S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−(ヒドロキシメチル)ブチル]カルバミン酸ベンジル
Figure 2007537997
157mg(1.56mmol)の4−メチルモルホリンおよび169mg(1.56mmol)のクロロ蟻酸エチルを、−10℃でテトラヒドロフラン10ml中のN−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチン570mg(1.56mmol)の溶液に加え、混合物を30分間攪拌する。この温度で、テトラヒドロフラン中水素化アルミニウムリチウムの1M溶液3.11ml(3.11mmol)をゆっくりと滴下する。混合物をRTまでゆっくりと温め、RTで12時間攪拌する。氷中で冷却しながら、0.2mlの水および0.3mlの4.5%水酸化ナトリウム溶液を注意深く加え、攪拌をRTで3時間続行する。混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮する。残さを酢酸エチルに溶かし、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、再び真空中で蒸発乾固させる。生成物をそれ以上精製せずに反応させる。
収率:170mg(理論値の31%)。
LC−MS(方法2):R=1.88分
MS(EI):m/z=353(M+H)
実施例Z5
tert−ブチル・[(4S)−4−アミノ−5−ヒドロキシペンチル]カルバメート
Figure 2007537997
エタノール50ml中の[(1S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−(ヒドロキシメチル)ブチル]カルバミン酸ベンジル(実施例Z4)169mg(0.48mmol)の溶液を、RTで4時間大気圧下、17mgのパラジウム・活性炭(10%)添加後に水素化する。混合物をキーゼルグールで濾過し、残さをエタノールで洗浄する。濾液を真空中で蒸発乾固させる。生成物をそれ以上精製せずに反応させる。
収率:104mg(理論値の99%)。
MS(DCI):m/z=219(M+H)
実施例Z6
tert−ブチル・[(1S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−(ヒドロキシメチル)ブチル]カルバメート
Figure 2007537997
91mg(0.90mmol)の4−メチルモルホリンおよび98mg(0.90mmol)のクロロ蟻酸エチルを、−10℃でテトラヒドロフラン10ml中のN,N−ビス(tert−ブトキシカルボニル)−L−オルニチン300mg(0.90mmol)の溶液に加え、混合物を30分間攪拌する。この温度で、テトラヒドロフラン中水素化アルミニウムリチウムの1M溶液1.81ml(1.81mmol)をゆっくりと滴下する。混合物をRTまでゆっくりと温め、RTで12時間攪拌する。氷中で冷却しながら、0.1mlの水および0.15mlの4.5%水酸化ナトリウム溶液を注意深く加え、攪拌をRTで3時間続行する。混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮する。残さを酢酸エチルに溶かし、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、再び真空中で蒸発乾固させる。生成物をそれ以上精製せずに反応させる。
収率:239mg(理論値の83%)。
MS(ESI):m/z=319(M+H);341(M+Na)
実施例Z7
(2S)−2,5−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチルメタンスルホネート
Figure 2007537997
103mg(0.90mmol)のメタンスルホニルクロリドおよび0.21ml(1.5mmol)のトリエチルアミンを、ジクロロメタン20ml中のtert−ブチル・[(1S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−(ヒドロキシメチル)ブチル]カルバメート(実施例Z6)240mg(0.75mmol)の溶液に加え、混合物をRTで16時間攪拌する。混合物をジクロロメタンで希釈し、0.1N塩酸で2回洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で蒸発乾固させる。生成物をそれ以上精製せずに反応させる。
収率:218mg(理論値の73%)。
MS(ESI):m/z=419(M+Na)
実施例Z8
tert−ブチル・{(4S)−5−アジド−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}カルバメート
Figure 2007537997
36mg(0.55mmol)のアジ化ナトリウムを、ジメチルホルムアミド15ml中の(2S)−2,5−ビス[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチルメタンスルホネート(実施例Z7)218mg(0.55mmol)の溶液に加え、混合物を70℃で12時間攪拌する。溶媒の大部分を真空中で留出させ、残さを酢酸エチルで希釈する。溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液で数回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空中で蒸発乾固させる。生成物をそれ以上精製せずに反応させる。
収率:188mg(理論値の99%)。
MS(ESI):m/z=344(M+H)
実施例Z9
tert−ブチル・{(4S)−5−アミノ−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}カルバメート
Figure 2007537997
エタノール中のtert−ブチル・{(4S)−5−アジド−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ペンチル}カルバメート(実施例Z8)188mg(0.55mmol)の溶液を、20mgのパラジウム・活性炭(10%)の添加後に大気圧下RTで12時間水素化する。混合物をキーゼルグールにより濾過し、残さをエタノールで洗浄する。濾液を真空中で蒸発乾固させる。生成物をそれ以上精製せずに反応させる。
収率:102mg(理論値の59%)。
MS(ESI):m/z=318(M+H);340(M+Na)
下表に列挙されている実施例Z10およびZ11は、示された方法と同様にして適切な前駆体から製造される:
Figure 2007537997
実施態様
実施例1
(8S,11S,14S)−14−アミノ−11−(3−アミノプロピル)−5−フルオロ−17−ヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸二塩酸塩
Figure 2007537997
実施例23Aからの化合物30mg(0.03mmol)を、30mlの氷酢酸/水/エタノール=4/1/1に懸濁し、15mgのPd/C触媒(10%)を加え、混合物をRTで24時間水素化する。触媒を濾過し、濾液を5mlの0.1N塩酸と混合し、真空中で蒸発させ、高度真空下で乾燥する。
収率:18mg(定量的)
LC−MS(方法14):R=1.78分。
MS(EI):m/z=458(M−2HCl+H)
実施例2
(8S,11S,14S)−14−アミノ−11−(3−アミノプロピル)−4,17−ジヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸二塩酸塩
Figure 2007537997
8mgのPd/C触媒(10%)により氷酢酸/水/エタノール=4/1/1、4ml中の実施例23Kからの化合物22mg(0.02mmol)から実施例1と同様にして製造する。
収率:11mg(理論値の97%)
LC−MS(方法15):R=1.24分。
MS(EI):m/z=457(M−2HCl+H)
実施例3
(8S,11S,14S)−14−アミノ−11−[(2R)−3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル]−5−フルオロ−17−ヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸二塩酸塩
Figure 2007537997
34mgのPd/C触媒(10%)により氷酢酸/水/エタノール=4/1/1、55ml中の実施例23Lからの化合物55mg(0.06mmol)から実施例1と同様にして製造する。
収率:33mg(定量的)
LC−MS(方法2):R=1.37分。
MS(EI):m/z=475(M−2HCl+H)
実施例4
(8S,11S,14S)−14−アミノ−11−[(2R)−3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル]−5−クロロ−17−ヒドロキシ−9−メチル−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸
Figure 2007537997
実施例24Bからの混合物69mg(約0.077mmol)を、THF/メタノール(1/1)2mlに懸濁し、攪拌しながら、4.85g(0.2mmol)の水酸化リチウムを加える。溶液が生成する。攪拌を半時間続行し、0.22mlの0.1N塩酸を加えた後、混合物を真空中で蒸発乾固させる。
収率:44%生成物および18%O−アセチル生成物の混合物80mg
LC−MS(方法3):R=1.33分(生成物)および1.51分(O−アセチル生成物)。
MS(EI):m/z=504(M−2HCl+H)および546(MOAc−2HCl+H)
実施例5
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−(2−アミノエチル)−11−(3−アミノプロピル)−5−フルオロ−17−ヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボキサミド三塩酸塩
Figure 2007537997
1mlの4Nジオキサン/塩化水素溶液を、RTで実施例29A1からの化合物6.5ml(0.01mmol)中に注ぎ、混合物を2時間攪拌する。混合物を真空中で蒸発乾固させ、高度真空下で乾燥して一定重量にする。
収率:5mg(定量的)
LC−MS(方法3):R=0.27分。
MS(EI):m/z=500(M−3HCl+H)
実施例6
(8S,11S,14S)−14−アミノ−11−[(2R)−3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル]−17−ヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボキサミド・ジ(ヒドロトリフルオロアセテート)
Figure 2007537997
4Nジオキサン/塩化水素溶液0.4mlにより実施例29Dからの化合物16.1mg(0.025mmol)から実施例5と同様にして製造する。粗生成物をHPLC(クロマシル100C18、移動相アセトニトリル/0.2%TFA水溶液1:3)により精製する。
収率:1mg(理論値の5%)
LC−MS(方法5):R=1.14分。
MS(EI):m/z=456(M−2TFA+H)
1H-NMR (400 MHz, D2O): δ = 1.83 (mc, 1H), 1.95 (mc, 1H), 2.85 (mc, 1H), 2.9-3.2 (m, 4H), 3.54 (mc, 1H), 3.80 (mc, 1H), 4.38 (mc, 1H), 4.6 (m, 1H,D2O シグナル下), 4.84 (mc, 1H), 6.85-7.0 (m, 2H), 7.14 (d, 1H), 7.24-7.48 (m, 4H)。
下表に列挙されている実施例7〜12は、上記で詳述した方法と同様にして適切な前駆体から製造される:
Figure 2007537997
Figure 2007537997
実施例13
(8S,11S,14S)−14−アミノ−11−[(2R)−3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル]−N−(2−アミノ−2−オキソエチル)−5−クロロ−17−ヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボキサミド・ジ(ヒドロトリフルオロアセテート)
Figure 2007537997
実施例27C1からの化合物41mg(0.04mmol)を、酢酸中臭化水素の33%溶液0.5mlに溶かし、RTで45分間攪拌する。次いで、混合物を注意深く(浴温最大40℃)蒸発乾固させ、粗生成物を7mlのTHF/メタノール/水(4:2:1)中に取る。2mg(0.08mmol)の水酸化リチウムを加え、混合物をRTで12時間攪拌する。混合物を真空中で濃縮し、0.1N塩酸3ml中に取り、RTで15分間攪拌する。溶媒を真空中で蒸発させ、粗生成物をHPLC(クロマシル100C18、移動相アセトニトリル/0.2%TFA水溶液、勾配)により精製する。
収率:8.25mg(理論値の29%)
LC−MS(方法1):R=1.15分。
MS(EI):m/z=547(M−2TFA+H)
1H-NMR (400 MHz, D2O): δ = 1.83 (mc, 1H), 1.97 (mc, 1H), 2.84 (mc, 1H), 2.93-3.08 (m, 3H), 3.40 (mc, 1H), 3.53 (mc, 1H), 3.75-4.0 (m, 3H), 4.38 (mc, 1H), 4.78 (mc, 1H), 4.85 (mc, 1H), 6.90 (d, 1H), 6.97 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 7.33-7.50 (m, 3H)。
実施例14
メチル・3−アミノ−N−{[(8S,11S,14S)−14−アミノ−11−[(2R)−3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル]−5−クロロ−17−ヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−イル]カルボニル}−L−アラニネート・トリ(ヒドロトリフルオロアセテート)
Figure 2007537997
実施例27C2からの化合物51mg(0.044mmol)を、酢酸中臭化水素の33%溶液1mlに溶かし、RTで45分間攪拌する。次いで、溶液を真空中で濃縮し、粗生成物を2mlのDMFに溶かし、2mgの水酸化リチウムを加える。混合物をRTで12時間攪拌する。溶媒を真空中で蒸発させ、粗生成物をHPLC(クロマシル100C18、移動相アセトニトリル/0.2%TFA水溶液、勾配)により精製する。
収率:17.8mg(理論値の43%)
LC−MS(方法3):R=0.57分。
MS(EI):m/z=591(M−3TFA+H)
1H-NMR (400 MHz, D2O): δ = 1.85 (mc, 1H), 1.97 (mc, 1H), 2.84 (mc, 1H), 2.95-3.12 (m, 3H), 3.30 (mc, 1H), 3.4-3.6 (m, 4H), 3.75 (s, 3H), 3.85 (mc, 1H), 4.38 (mc, 1H), 4.78 (mc, 1H), 4.87 (mc, 1H), 6.90 (d, 1H), 7.0 (s, 1H), 7.34 (s, 1H), 7.37-7.55 (m, 3H)。
実施例15
3−アミノ−N−{[(8S,11S,14S)−14−アミノ−11−[(2R)−3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル]−5−クロロ−17−ヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−イル]カルボニル}−L−アラニン・トリ(ヒドロトリフルオロアセテート)
Figure 2007537997
実施例15は、実施例14をもたらす反応の副産物として形成され、同じくHPLC(クロマシル100C18、移動相アセトニトリル/0.2%TFA水溶液、勾配)により単離される。
収率:3.8mg(理論値の8%)
LC−MS(方法3):R=0.76分。
MS(EI):m/z=577(M−3TFA+H)
1H-NMR (400 MHz, D2O): δ = 1.85 (mc, 1H), 1.96 (mc, 1H), 2.86 (mc, 1H), 2.95-3.14 (m, 3H), 3.23 (mc, 1H), 3.27-3.6 (m, 4H), 3.85 (mc, 1H), 4.38 (mc, 1H), 4.78 (mc, 1H), 4.87 (mc, 1H), 6.90 (d, 1H), 6.98 (s, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.33-7.53 (m, 3H)。
実施例16
N−{[(8S,11S,14S)−14−アミノ−11−[(2R)−3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル]−5−クロロ−17−ヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−イル]カルボニル}−L−セリン・ジ(ヒドロトリフルオロアセテート)
Figure 2007537997
実施例27C8からの化合物51mg(0.044mmol)を、酢酸中臭化水素の33%溶液1mlに溶かし、RTで45分間攪拌する。次いで、溶液を真空中で濃縮し、粗生成物を2mlのDMFに溶かし、2mgの水酸化リチウムを加える。混合物を60℃で12時間攪拌する。溶媒を真空中で蒸発させ、粗生成物をHPLC(クロマシル100C18、移動相アセトニトリル/0.2%TFA水溶液、勾配)により精製する。
収率:3.86mg(理論値の11%)
LC−MS(方法2):R=0.91分。
MS(EI):m/z=578(M−2TFA+H)
1H-NMR (400 MHz, D2O): δ = 1.84 (mc, 1H), 1.97 (mc, 1H), 2.68-3.10 (m, 3H), 3.37 (mc, 1H), 3.53 (mc, 1H), 3.85 (mc, 1H), 4.38 (mc, 1H), 4.47 (mc, 1H), 4.76 (mc, 1H), 4.96 (mc, 1H), 6.86 (d, 1H), 6.94 (s, 1H), 7.27 (s, 1H), 7.3-7.5 (m, 3H)。
下表に列挙されている実施例17〜24は、上記で詳述した方法と同様にして適切な前駆体から製造される:
Figure 2007537997
Figure 2007537997
Figure 2007537997
Figure 2007537997
実施例25
(8S,11S,14S)−14−アミノ−11−[(2R)−3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル]−17−ヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸・ジ(ヒドロトリフルオロアセテート)
Figure 2007537997
実施例23Dからの化合物30mg(0.03mmol)を、50mlの氷酢酸:水:THF=4:1:1に懸濁し、10mgのPd/C(10%)触媒を加えた後、大気圧下RTで1日間水素化する。粗生成物をHPLC(クロマシル100C18、移動相アセトニトリル/0.2%TFA水溶液1:3)により精製する。
収率:25mg(理論値の95%)
LC−MS(方法14):R=1.69分。
MS(EI):m/z=457(M−2TFA+H)
1H-NMR (400 MHz, D2O): δ = 1.83 (mc, 1H), 1.95 (mc, 1H), 2.83 (mc, 1H), 2.9-3.1 (m, 3H), 3.16 (mc, 1H), 3.52 (mc, 1H), 3.88 (mc, 1H), 4.38 (mc, 1H), 4.52 (mc, 1H), 4.72 (mc, 1H), 6.85-7.0 (m, 2H), 7.14 (d, 1H), 7.24-7.48 (m, 4H)。
実施例26
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−(2−アミノエチル)−11−(3−アミノプロピル)−17−ヒドロキシ−5−メチル−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボキサミド三塩酸塩
Figure 2007537997
実施例27Eからの化合物19mg(0.020mmol)を、12mlの氷酢酸:水:エタノール=4:1:1に懸濁し、10mgのPd/C(10%)触媒を加えた後、大気圧下室温で2日間水素化する。触媒を濾過し、濾液を0.1N塩酸0.5mlと混合し、真空中で蒸発させ、高度真空下で乾燥する。残さを2.5mlのジオキサン:メタノール(4:1)と攪拌し、生成物を濾過する。
収率:2.9mg(理論値の5%)
LC−MS(方法2):R=0.31分。
MS(EI):m/z=497(M−3HCl+H)
下表に列挙されている実施例27〜34は、上記で詳述した方法と同様にして適切な前駆体から製造される:
Figure 2007537997
Figure 2007537997
Figure 2007537997
実施例35
(8S,11S,14S)−14−アミノ−11−(3−アミノプロピル)−17−ヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸二塩酸塩
Figure 2007537997
50mgのPd/C触媒(10%)により、150mlの氷酢酸/水/エタノール=4/1/1中の実施例23Fからの化合物140mg(0.16mmol)から実施例1と同様にして製造する。
収率:80mg(理論値の95%)
LC−MS(方法14):R=1.53分。
MS(EI):m/z=441(M−2HCl+H)
1H-NMR (400 MHz, D2O): δ = 1.79 (mc, 3H), 1.94 (mc, 1H), 2.8-3.3 (m, 5H), 3.63 (mc, 1H), 4.51 (mc, 1H), 4.65-4.85 (m, 2H), 7.0 (d, 1H), 7.05 (s, 1H), 7.25 (d, 1H), 7.35-7.54 (m, 4H)。
実施例36
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−(2−アミノエチル)−11−[(2R)−3−アミノ−2−ヒドロキシプロピル]−17−ヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボキサミド・トリ(ヒドロトリフルオロアセテート)
Figure 2007537997
実施例27C11からの化合物43mg(0.04mmol)を、23mlの氷酢酸/水/エタノール(4/1/1)に懸濁し、8mgのPd/C(10%)触媒を加えた後、大気圧下RTで24時間水素化する。触媒をメンブランフィルターで除去し、濾液を真空中で濃縮する。粗生成物を0.1mlの4Nジオキサン/塩化水素溶液中にとり、RTで2時間攪拌する。溶媒を真空中で蒸発させ、粗生成物をHPLC(クロマシル100C18、移動相アセトニトリル/0.2%TFA水溶液、勾配)により精製する。
収率:6.1mg(理論値の29%)
LC−MS(方法17):R=2.19分。
MS(EI):m/z=499(M−3TFA+H)
1H-NMR (400 MHz, D2O): δ = 1.87 (mc, 1H), 1.97 (mc, 1H), 2.86 (mc, 1H), 3.0-3.15 (m, 6H), 3.50 (mc, 2H), 3.55 (mc, 1H), 3.85 (mc, 1H), 4.42 (mc, 1H), 4.73 (mc, 1H), 4.85 (mc, 1H), 6.94 (d, 1H), 6.98 (s, 1H), 7.13 (s, 1H), 7.25-7.37 (m, 2H), 7.4-7.48 (m, 2H)。
下表に列挙されている実施例37および38は、上記で詳述した方法と同様にして適切な前駆体から製造される:
Figure 2007537997
実施例39
(8S,11S,14S)−14−アミノ−N−(2−アミノエチル)−11−(3−アミノプロピル)−5−フルオロ−17−ヒドロキシ−9−メチル−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボキサミド・トリ(ヒドロトリフルオロアセテート)
Figure 2007537997
25mg(0.029mmol)のベンジル・{3−[(8S,11S,14S)−8−{[(2−アミノエチル)アミノ]カルボニル}−17−(ベンジルオキシ)−14−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−5−フルオロ−9−メチル−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−11−イル]プロピル}カルバメート(実施例30O)を、5mlの酢酸/水/エタノール(4:1:1)混合物に加える。10mgのパラジウム・活性炭(10%)を加え、混合物を大気圧下RTで15時間水素化する。反応混合物を予め洗浄しておいたキーゼルグールにより濾過し、エタノールで洗浄し、濾液を回転蒸発装置において真空中で濃縮する。残さを0.1N塩酸と混合し、真空中で濃縮する。残存する固体を高度真空下で乾燥する。分取HPLC(クロマシル100C18、移動相アセトニトリル/0.2%トリフルオロ酢酸水溶液5:95→95:5)により三塩酸塩をトリ(ヒドロトリフルオロアセテート)に変換する。
収率:11mg(理論値の45%)
LC−MS(方法17):R=2.18分。
MS(EI):m/z=515(M−3CFCOH+H)
1H-NMR (400 MHz, D2O): δ = 1.56-1.94 (m, 8H), 2.85-3.60 (m, 9H), 2.92 (s, 3H), 5.70 (m, 1H), 6.90 (d, 1H), 6.96 (s, 1H), 7.10-7.20 (m, 2H), 7.40-7.60 (m, 2H)。
実施例40
(8S,11S,14S)−14−アミノ−11−(3−アミノプロピル)−5−フルオロ−17−ヒドロキシ−9−メチル−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸二塩酸塩
Figure 2007537997
275mg(0.331mmol)の(8S,11S,14S)−17−(ベンジルオキシ)−14−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}11−(3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}プロピル)−5−フルオロ−9−メチル−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボン酸(実施例26O)を、90mlの酢酸/水/エタノール(4:1:1)の混合物に加える。300mgのパラジウム・活性炭(10%)を加え、次いで混合物を大気圧下RTで15時間水素化する。反応混合物を予め洗浄しておいたキーゼルグールにより濾過し、エタノールで洗浄し、濾液を回転蒸発装置において真空中で濃縮する。残さを0.1N塩酸と混合し、真空中で濃縮する。残存する固体を高度真空下で乾燥する。
収率:定量的
LC−MS(方法17):R=2.47分。
MS(EI):m/z=473(M−2HCl+H)
実施例41
(8S,11S,14S)−14−アミノ−11−(3−アミノプロピル)−5−クロロ−N−[(2S)−2,5−ジアミノペンチル]−17−ヒドロキシ−9−メチル−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボキサミド四塩酸塩
Figure 2007537997
実施例29M2からの化合物11.4mg(0.012mmol)を、RTで0.05mlのジオキサンに溶かし、0.175mlの4N塩化水素/ジオキサン溶液を加え、混合物を2時間攪拌する。混合物を真空中で蒸発乾固させ、高度真空下で乾燥して一定重量にする。
収率:7.9mg(理論値の93%)
MS(ESI):m/z=588(M−4HCl+H)
1H-NMR (400 MHz, D2O): δ = 1.55-1.95 (m, 8H), 2.85 (s, 3H), 2.9-3.1 (m, 6H), 3.25-3.75 (m, 7H), 4.45 (mc, 1H), 4.78 (mc, 1H), 5.70 (mc, 1H), 6.92 (d, 1H), 7.0 (s, 1H), 7.15 (s, 1H), 7.45 (d, 1H), 7.51 (d, 1H), 7.57 (d, 1H)。
実施例42
(8S,11S,14S)−14−アミノ−11−(3−アミノプロピル)−N−{2−[ビス(2−アミノエチル)アミノ]エチル}−5−クロロ−17−ヒドロキシ−9−メチル−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボキサミド・ペンタ(ヒドロトリフルオロアセテート)
Figure 2007537997
実施例30M1からの化合物110mg(0.113mmol)を、酢酸中臭化水素の33%溶液2mlに溶かし、RTで45分間攪拌する。次いで、混合物を真空中で濃縮し、粗生成物をHPLC(クロマシル100C18、移動相アセトニトリル/0.2%トリフルオロ酢酸水溶液、勾配)により精製する。
収率:64.1mg(理論値の53%)
MS(ESI):m/z=617(M−5TFA+H)
1H-NMR (400 MHz, D2O): δ = 1.57-1.74 (m, 3H), 1.78-1.91 (m, 1H), 2.68 (t, 2H), 2.79 (mc, 4H), 2.88 (s, 3H), 2.92 (mc, 2H), 3.0-3.1 (m, 5H), 3.15-3.5 (m, 4H), 3.57 (mc, 1H), 4.44 (mc, 1H), 4.80 (mc, 1H), 5.63 (mc, 1H), 6.91 (d, 1H), 6.98 (s, 1H), 7.13 (s, 1H), 7.43 (d, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.56 (d, 1H)。
実施例43
(8S,11S,14S)−5,14−ジアミノ−N−(2−アミノエチル)−11−(3−アミノプロピル)−17−ヒドロキシ−10,13−ジオキソ−9,12−ジアザトリシクロ[14.3.1.12,6]ヘニコサ−1(20),2(21),3,5,16,18−ヘキセン−8−カルボキサミド四塩酸塩
Figure 2007537997
実施例30Pからの化合物30mgを、28mlの酢酸/水/エタノール(4:1:1)の混合物に加える。16mgのパラジウム・活性炭(10%)を加え、次いで混合物を大気圧下RTで48時間水素化する。反応混合物を予め洗浄しておいたキーゼルグールにより濾過し、エタノールで洗浄し、濾液を回転蒸発装置において真空中で濃縮する。残さを1.2mlの0.1N塩酸と混合し、再び真空中で濃縮する。残存する固体を高度真空下で乾燥する。
収率:21mg(理論値の96%)
LC−MS(方法17):R=0.73分。
MS(EI):m/z=498(M−4HCl+H)
1H-NMR (400 MHz, D2O): δ = 1.5-1.9 (m, 4H), 2.85-3.2 (m, 7H), 3.3-3.6 (m, 3H), 4.42 (mc, 1H), 4.6-4.7 (m, 1H, D2O下), 4.87 (mc, 1H), 6.90 (d, 1H), 7.01 (s, 1H), 7.23 (d, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.45-7.55 (m, 2H)。
三塩酸塩を、分取HPLC(クロマシル100C18、移動相アセトニトリル/0.2%トリフルオロ酢酸水溶液5:95→95:5)によりトリ(ヒドロトリフルオロアセテート)に変換する。
Figure 2007537997
Figure 2007537997
Figure 2007537997
Figure 2007537997
B.生理学的活性の評価
使用されている略語:
Figure 2007537997
本発明化合物のインビトロ効果は、以下の検定法で示され得る:
エシェリキア・コリ(E.coli)抽出物によるインビトロ転写−翻訳
S30抽出物を製造するため、対数成長しているエシェリキア・コリ(Escherichia coli)MRE600(M. Mueller;フライブルク・ユニバーシティー)を、インビトロ転写‐翻訳検定法についての記載(Mueller, M. and Blobel, G. Proc Natl Acad Sci USA (1984) 81、7421-7425頁)に従って採取し、洗浄し、使用する。
反応混合物50μlにつき1μgのcAMP(11.25mg/ml)を、インビトロ転写‐翻訳検定法における反応混合物に追加的に加える。検定混合物は総計105μlとなり、試験される物質5μlを5%DMSO中に導入する。プラスミドpBESTluc(プロメガ、ドイツ国)の混合物1μg/100μlを転写鋳型として用いる。30℃で60分間インキュベーション後、50μlのルシフェリン溶液(20mMのトリシン、2.67mMのMgSO、0.1mMのEDTA、33.3mMのDTT、pH7.8、270μMのCoA、470μMのルシフェリン、530μMのATP)を加え、発生した生物発光を1分間ルミノメーターで測定する。ホタルルシフェラーゼの翻訳の50%阻害をもたらす阻害剤の濃度を、IC50として示す。
スタフィロコッカス・アウレウス(S.aureus)抽出物によるインビトロ転写−翻訳
スタフィロコッカス・アウレウス(S.aureus)ルシフェラーゼリポータープラスミドの構築
スタフィロコッカス・アウレウス(S.aureus)からインビトロ転写−翻訳検定法で使用され得るリポータープラスミドを構築するため、プラスミドpBESTluc(プロメガ・コーポレーション、米国)を使用する。ホタルルシフェラーゼの正面においてこのプラスミドに存在するエシェリキア・コリ(E.coli)tacプロモーターを、スタフィロコッカス・アウレウス(S.aureus)からの適切なシャイン‐ダルガルノ配列を伴うcapA1プロモーターにより置き換える。プライマーCAPFor 5'−CGGCCAAGCTTACTCGGATCCAGAGTTTGCAAAATATACAGGGGATTATATATAATGGAAAACAAGAAAGGAAAATAGGAGGTTTATATGGAAGACGCCA−3'および CAPRev 5'−GTCATCGTCGGGAAGACCTG−3'をこれに使用する。プライマーCAPForは、capA1プロモーター、リボソーム結合部位およびルシフェラーゼ遺伝子の5'領域を含む。鋳型としてpBESTlucを用いるPCR後に、capA1プロモーターを融合させたホタルルシフェラーゼ遺伝子を含むPCR産物を単離することが可能である。ClaIおよびHindIIIにより制限後、同じくClaIおよびBindIIIで消化したベクターpBESTlucにこれを連結させる。生成したプラスミドplaは、エシェリキア・コリ(E.coli)で複製され、スタフィロコッカス・アウレウス(S.aureus)インビトロ転写−翻訳検定法における鋳型として使用され得る。
スタフィロコッカス・アウレウス(S.aureus)からのS30抽出物の製造
6リットルのBHI培地に、スタフィロコッカス・アウレウス(S.aureus)株の250ml一晩培養物を接種し、OD600nmが2〜4になるまで37℃で増殖させる。細胞を遠心分離により採取し、500mlの冷緩衝液A(10mMのトリスアセテート、pH8.0、14mMの酢酸マグネシウム、1mMのDTT、1MのKCl)で洗浄する。再び遠心分離後、細胞を、50mMのKClを含む250mlの冷緩衝液A中で洗浄し、生成したペレットを−20℃で60分間冷凍する。ペレットを30〜60分で氷上において解凍し、緩衝液B(10mMのトリスアセテート、pH8.0、20mMの酢酸マグネシウム、1mMのDTT、50mMのKCl)中にとって総量99mlとする。緩衝液B中の1.5mlのリソスタフィン(0.8mg/ml)を、3つの予冷遠心分離カップ中に各々導入し、各々33mlの細胞懸濁液と混合する。試料を時々振とうしながら37℃で45〜60分間インキュベーションした後、150μlの0.5MのDTT溶液を加える。溶解させた細胞を、30000×gおよび4℃で30分間遠心分離にかける。細胞ペレットを、緩衝液B中にとり、次いで再び同一条件下で遠心分離にかけ、集めた上清を合わせる。上清を再び同一条件下で遠心分離にかけ、そして0.25容量の緩衝液C(670mMのトリスアセテート、pH8.0、20mMの酢酸マグネシウム、7mMのNaホスホエノールピルベート、7mMのDTT、5.5mMのATP、70μMのアミノ酸(プロメガから完成))、75μgのピルビン酸キナーゼ(シグマ、ドイツ国)/mlを、上清の上部2/3に加える。試料を37℃で30分間インキュベーションする。上清を、3500Daカットオフによる透析管において2リットルの透析緩衝液(10mMのトリスアセテート、pH8.0、14mMの酢酸マグネシウム、1mMのDTT、60mMの酢酸カリウム)に対して4℃で一晩、緩衝液交換1回で透析する。4℃の冷PEG8000粉末(シグマ、ドイツ国)で透析管を覆うことにより、透析物を約10mg/mlのタンパク質濃度に濃縮する。S30抽出物は、アリコートに分けて−70℃で貯蔵され得る。
スタフィロコッカス・アウレウス(S.aureus)インビトロ転写−翻訳検定法におけるIC50の測定
化合物のタンパク質生合成の阻害は、インビトロ転写−翻訳検定法で示され得る。この検定法は、鋳型としてのリポータープラスミドplaおよびスタフィロコッカス・アウレウス(S.aureus)から得られた無細胞S30抽出液を用いるホタルルシフェラーゼの無細胞転写および翻訳に基いている。得られたルシフェラーゼの活性は、ルミネセンス測定により検出され得る。
検定法での最適濃度を確実にするために、使用されるS30抽出物またはプラスミドplaの量を各調製物について新たに試験しなければならない。5%DMSOに溶かした試験される物質3μlを、MTP中に導入する。次いで、10μlの適切に濃縮されたプラスミド溶液plaを加える。次いで、23μlのプレミックス(500mMの酢酸カリウム、87.5mMのトリスアセテート、pH8.0、67.5mMの酢酸アンモニウム、5mMのDTT、50μgの葉酸/ml、87.5mgのPEG8000/ml、5mMのATP、1.25mMの各NTP、20μMの各アミノ酸、50mMのPEP(Na塩)、2.5mMのcAMP、250μgの各エシェリキア・コリ(E.coli)tRNA/ml)および適量のスタフィロコッカス・アウレウス(S.aureus)S30抽出液23μlの混合物46μlを加え、混合する。30℃で60分間インキュベーション後、50μlのルシフェリン溶液(20mMのトリシン、2.67mMのMgSO、0.1mMのEDTA、33.3mMのDTT、pH7.8、270μMのCoA、470μMのルシフェリン、530μMのATP)を加え、発生した生物発光をルミノメーターで1分間測定する。ホタルルシフェラーゼの翻訳の50%阻害をもたらす阻害剤の濃度を、IC50として示す。
最小阻害濃度(MIC)の測定
最小阻害濃度(MIC)は、試験微生物の増殖を18〜24時間にわたって阻害する抗生物質の最小濃度である。阻害剤濃度は、これらの場合標準微生物学的方法により測定され得る(例えば、The National Committee for Clinical Laboratory Standards.Methods for dilution antimicrobial susceptibility tests for bacteria that grow aerobically;承認された標準第5版参照。NCCLS文書M7−A5[ISBN1−56238−394−9]。NCCLS、940ウエスト・バレー・ロード、スイート1400、ウエイン、ペンシルベニア19087−1898、2000)。本発明化合物のMICは、96ウェルのマイクロタイタープレート規模における液体希釈試験で測定される。細菌性微生物を最小培地(18.5mMのNaHPO、5.7mMのKHPO、9.3mMのNHCl、2.8mMのMgSO、17.1mMのNaCl、0.033μg/mlチアミン塩酸塩、1.2μg/mlのニコチン酸、0.003μg/mlビオチン、1%グルコース、フェニルアラニン以外の各タンパク質原性アミノ酸25μg/ml;[H.‐P.Kroll;未発表])において0.4%BHブロス(試験培地)を加えて培養する。エンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)L4001の場合、熱不活化胎児ウシ血清(FCS;ギブコBRL、ドイツ国)を10%の最終濃度で試験培地に加える。試験微生物の一晩培養物を、新鮮な試験培地中0.001のOD578に(腸球菌(エンテロコッカス)の場合0.01に)希釈し、試験培地(200μlの最終容量)中で試験物質の希釈物(1:2希釈段階)と1:1でインキュベーションする。培養物を、37℃で18〜24時間インキュベーションする;5%COの存在下におけるエンテロコッカス。
細菌増殖がもはや見られなくなったそれぞれの場合での最低物質濃度をMICとして定義する。一連の試験微生物に関する若干の本発明化合物のMIC値(μM)を、例として下表に示す。化合物は、試験微生物のほとんどに対して段階的な抗菌効果を示す。
表A(ビフェノマイシンBによるとの比較例)
Figure 2007537997
濃度データは全てμMである。
最小阻害濃度(MIC)の代替的測定方法
最小阻害濃度(MIC)は、試験微生物の増殖を18〜24時間にわたって阻害する抗生物質の最小濃度である。阻害剤濃度は、寒天希釈試験において修飾培地を用いる標準微生物学的方法により測定され得る(例えば、The National Committee for Clinical Laboratory Standards.Methods for dilution antimicrobial susceptibility tests for bacteria that grow aerobically;承認された標準第5版参照。NCCLS文書M7−A5[ISBN 1−56238−394−9]。NCCLS、940ウエスト・バレー・ロード、スイート1400、ウエイン、ペンシルベニア19087−1898、2000)。細菌性微生物を、20%脱線維素ウマ血液を含む1.5%寒天プレートで培養する。試験微生物を、コロンビア血液寒天プレート(ベクトン−ディッキンソン)で一晩インキュベーションし、PBS中で希釈し、約5×10微生物/mlの微生物数に調節し、試験プレートにおいて滴状(1〜3μl)で培養する。試験物質は、様々な希釈率の試験物質(1:2希釈段階)を含む。培養物を、5%COの存在下、18〜24時間37℃でインキュベーションする。
眼に見える細菌増殖が起こらなくなった各物質の最低濃度をMICとして定義し、μg/mlで記録する。
表B(ビフェノマイシンBとの比較例)
Figure 2007537997
濃度データ:MIC、μg/mlで;IC50、μMで。
スタフィロコッカス・アウレウス(S.aureus)による全身感染
細菌感染の処置に関する本発明化合物の適合性は、様々な動物モデルで示され得る。この目的については、動物を適切な毒性微生物で全身感染させ、次いで、特定治療モデルに適合させた処方物である試験化合物により処置する。本発明化合物の適合性は、スタフィロコッカス・アウレウス(S.aureus)による感染後のマウス敗血症モデルにおける細菌感染の処置について具体的に立証され得る。
この目的については、スタフィロコッカス・アウレウス(S.aureus)133細胞を、BHブロス(オキソイド、ドイツ国)中で一晩培養する。一晩培養物を新鮮なBHブロス中で1:100に希釈し、3時間拡大させる。対数成長相にある細菌を、遠心分離にかけ、緩衝生理食塩水溶液で2回洗浄する。次いで、50単位の吸光度を有する食塩水溶液中の細胞懸濁液を、光度計(Dr Lange LP 2W)で調節する。希釈段階(1:15)後、この懸濁液を10%強度ムチン(mucine)懸濁液と1:1混合する。この感染溶液0.2mlを、マウス20gに対し腹腔内投与する。これは、約1〜2×10微生物/マウスの細胞数に相当する。静脈内治療を感染の30分後に行う。雌CFW1マウスを感染試験に使用する。動物の生存を6日間記録する。未処置動物が感染後24時間以内に死亡するように、動物モデルを調節する。
スタフィロコッカス・アウレウス(S.aureus)に対する自発耐性割合の測定
本発明化合物に関する自発耐性割合は、以下の要領で測定される:細菌性微生物を、37℃で一晩30mlの最小培地(18.5mMのNaHPO、5.7mMのKHPO、9.3mMのNHCl、2.8mMのMgSO、17.1mMのNaCl、0.033μg/mlチアミン塩酸塩、1.2μg/mlのニコチン酸、0.003μg/mlビオチン、1%グルコース、各タンパク質原性アミノ酸25μg/mlに0.4%のBHブロス添加)において培養し、6000×gで10分間遠心分離にかけ、2mlのリン酸緩衝生理NaCl溶液(約2×10微生物/ml)に再懸濁する。この細胞懸濁液100μl、および1:10および1:100希釈物を、それぞれ5×MICおよび10×MICと同等の濃度で試験すべき本発明化合物を含む、予め乾燥しておいた寒天プレート(それぞれ1.5%寒天、20%脱線維素ウマ血液、および1.5%寒天、PBSで希釈した1/10ミューラー‐ヒントン培地中の20%ウシ血清)で培養し、37℃で48時間インキュベーションする。形成されたコロニー(cfu)を計数する。
表C
Figure 2007537997
実施例42についての自発耐性割合を以下の要領でさらに測定する:細菌性微生物を、一晩37℃でコロンビア血液寒天プレートにおける微好気性培養にかけ、リン酸緩衝生理NaCl溶液に再懸濁する(約1.5×1010微生物/ml)。この細胞懸濁液50μlを、10×MICに相当する濃度で試験すべき本発明化合物を含む、予め乾燥しておいた寒天プレート(1.5%寒天、20%脱線維素ウマ血液)で平板培養し、37℃で48時間インキュベーションする。形成されたコロニー(cfu)を計数する。スタフィロコッカス・アウレウス(S.aureus)133について6.7×10−11の自発耐性割合が実施例42に関して見出された。
ビフェノマイシン耐性スタフィロコッカス・アウレウス(S.aureus)株RN4220BiおよびT17の単離
スタフィロコッカス・アウレウス(S.aureus)株RN4220Biを、インビトロで単離する。この目的については、100μl分量のスタフィロコッカス・アウレウス(S.aureus)RN4220細胞懸濁液(約1.2×10cfu/ml)を、抗生物質不含有寒天プレート(18.5mMのNaHPO、5.7mMのKHPO、9.3mMのNHCl、2.8mMのMgSO、17.1mMのNaCl、0.033μg/mlチアミン塩酸塩、1.2μg/mlのニコチン酸、0.003μg/mlビオチン、1%グルコース、各タンパク質原性アミノ酸25μg/mlに0.4%のBHブロスおよび1%アガロースを添加)および2μg/mlのビフェノマイシンB(10×MIC)を含む寒天プレートで平板培養し、37℃で一晩インキュベーションする。約1×10細胞が抗生物質不含有プレートで増殖し、1×10−5の耐性割合に相当する、約100コロニーが抗生物質含有プレートで増殖する。抗生物質含有プレートで増殖したコロニーの幾つかをビフェノマイシンB MICについて試験する。MICが50μMより大きい一コロニーをさらに使用するために選択し、その株をRN4220Biと称す。
スタフィロコッカス・アウレウス(S.aureus)株T17をインビボで単離する。CFW1マウスを、マウス1匹につき4×10のスタフィロコッカス・アウレウス(S.aureus)133細胞により腹腔内感染させる。感染の0.5時間後、動物を50mg/kgのビフェノマイシンBにより静脈内処置する。感染後3日目に生存している動物から腎臓を摘出する。臓器のホモジナイゼーション後、ホモジネートを抗生物質不含有および抗生物質含有寒天プレートにおいてRN4220Biについての記載と同様に平板培養し、37℃で一晩インキュベーションする。腎臓から単離されたコロニーの約半分は、抗生物質含有プレートで成長を示す(2.2×10コロニー)ことから、処置動物の腎臓におけるビフェノマイシンB耐性スタフィロコッカス・アウレウス(S.aureus)細胞の蓄積が立証される。これらのコロニーの約20を、ビフェノマイシンB MICについて試験し、MICが50μMより大きいコロニーをさらなる培養用に選択し、この株をT17と称す。
C.医薬組成物の製造例
本発明化合物は、以下の方法で医薬製剤に変換され得る:
静脈内投与され得る溶液
組成:
実施例1の化合物1mg、15gのポリエチレングリコール400および250gの注射用水。
製法:
本発明化合物を、攪拌しながらポリエチレングリコール400と一緒に水に溶かす。溶液を滅菌濾過(孔直径0.22μm)し、輸液瓶に分配する。これらを輸液栓およびクリンプキャップにより密閉する。

Claims (12)


  1. Figure 2007537997
    [式中、
    はアルキルであり、前記アルキルは、1〜3個の置換基により置換されており、前記置換基は、互いに独立して、アミノ、ヒドロキシ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノ、5−〜7員ヘテロシクリル、5−〜7−員ヘテロアリール、(C−C)−アルキルアミノカルボニル、グアニジノおよびアミジノから成る群から選択され、
    ただし、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールは、1〜2個の置換基により置換されていてもよく、前記置換基は、互いに独立してアミノおよび(C−C)−アルキルから成る群から選択されるものとし、
    は、水素、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−シクロアルキルであり、
    は、ヒドロキシまたは−NRであり、
    は、水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノ、アミノもしくはモノ−(C−C)−アルキルアミノ置換モノ−(C−C)−アルキルアミノカルボニルまたはアミノもしくはモノ−(C−C)−アルキルアミノ置換(C−C)−アルキルカルボニルアミノであり、
    は、水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノ、アミノもしくはモノ−(C−C)−アルキルアミノ置換モノ−(C−C)−アルキルアミノカルボニルまたはアミノもしくはモノ−(C−C)−アルキルアミノ置換(C−C)−アルキルカルボニルアミノであり、
    ただし、Rがヒドロキシである場合、Rは、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノ、アミノもしくはモノ−(C−C)−アルキルアミノ置換モノ−(C−C)−アルキルアミノカルボニルまたはアミノもしくはモノ−(C−C)−アルキルアミノ置換(C−C)−アルキルカルボニルアミノであり、
    は、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、5−〜7−員ヘテロシクリル、(C−C10)−アリールまたは5−〜7−員ヘテロアリールであり、
    アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールは、1〜3個の置換基により置換されていてもよく、前記置換基は、互いに独立してハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノ、(C−C)−シクロアルキル、5−〜7−員ヘテロシクリル、(C−C10)−アリール、5−〜7−員ヘテロアリール、(C−C)−アルコキシカルボニル、(C−C)−アルキルアミノカルボニル、(C−C)−アルキルスルホニルアミノおよび(C−C10)−アリールスルホニルアミノから成る群から選択され、
    ここで、アルキル、アルキルアミノ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアミノカルボニル、アルキルスルホニルアミノおよびアリールスルホニルアミノは、1〜3個の置換基により置換されていてもよく、前記置換基は、互いに独立してアミノ、ヒドロキシ、アミノカルボニルおよびヒドロキシカルボニルから成る群から選択されるものとし、
    は、水素、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−シクロアルキルであり、ただし、アルキルは、1〜2個の置換基により置換されていてもよく、前記置換基は、互いに独立してアミノ、ヒドロキシおよび(C−C)−アルキルアミノから成る群から選択されるか、または
    およびRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニルまたはピロリジニルを形成し、前記ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニルおよびピロリジニルは、1〜3個の置換基により置換されていてもよく、前記置換基は、互いに独立してアミノ、ヒドロキシ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、所望によりアミノまたはヒドロキシ置換されていてもよい(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、(C−C)−アルキルアミノおよび(C−C)−アルコキシカルボニルから成る群から選択される]
    で示される化合物、またはその塩類、その溶媒和物またはその塩の溶媒和物のうちの一つ。
  2. が、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロパ−1−イル、4−アミノブタ−1−イル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシ−エチル、アミノ−カルボニルメチル、2−アミノカルボニルエチル、2−ヒドロキシカルボニルエチル、3−グアニジノプロパ−1−イル、3−アミノ−2−ヒドロキシプロパ−1−イルまたは4−アミノ−3−ヒドロキシブタ−1−イルであり、
    が、水素、メチル、エチルまたはシクロプロピルであり、
    が、ヒドロキシまたは−NRであり、
    が、水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、ニトロまたはメチルであり、
    が、水素、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ニトロまたはメチルであり、
    がヒドロキシである場合、Rは、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ニトロまたはメチルであり、
    が、水素、(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、5−〜7−員ヘテロシクリルまたはフェニルであり、
    アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリルおよびフェニルは、1〜3個の置換基により置換されていてもよく、前記置換基は、互いに独立してアミノ、ヒドロキシ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルキルアミノ、5−〜7−員ヘテロシクリル、フェニル、5−または6−員ヘテロアリール、(C−C)−アルコキシカルボニルおよび(C−C)−アルキルアミノカルボニルから成る群から選択され、
    ここで、アルキル、アルキルアミノ、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリールおよびアルキルアミノカルボニルは、1〜3個の置換基により置換されていてもよく、前記置換基は、互いに独立してアミノ、ヒドロキシ、アミノカルボニルおよびヒドロキシカルボニルから成る群から選択されるものとし、
    が水素または(C−C)−アルキルであり、ただし、アルキルは、1〜2個の置換基により置換されていてもよく、前記置換基は、互いに独立してアミノ、ヒドロキシおよび(C−C)−アルキルアミノから成る群から選択されるか、または
    およびRが、それらが結合している窒素原子と一体となって、ピペラジニルを形成し、前記ピペラジニルは、1〜3個の置換基により置換されていてもよく、前記置換基は、互いに独立してアミノ、ヒドロキシ、所望によりアミノ置換されていてもよい(C−C)−アルキルおよび(C−C)−アルキルアミノから成る群から選択される
    ことを特徴とする、請求項1記載の化合物。
  3. が、2−アミノエチル、3−アミノプロパ−1−イル、4−アミノブタ−1−イルまたは3−アミノ−2−ヒドロキシプロパ−1−イルであり、
    が、水素、メチルまたはエチルであり、
    が−NRであり、
    が、水素、フッ素、塩素、アミノ、ヒドロキシまたはメチルであり、
    が、水素、フッ素またはヒドロキシであり、
    がヒドロキシである場合、Rはフッ素であるものとし、
    が、式
    Figure 2007537997
    で示される基であり、
    式中、Rは水素またはヒドロキシであり、
    およびR14は、互いに独立して、水素、メチルまたは式
    Figure 2007537997
    で示される基であって、
    式中、*は、窒素原子への結合点であり、
    15は、水素または*−(CH)−NH(式中、fは1、2または3の数である)であり、
    dは、0、1、2または3の数であり、そして
    eは、1、2または3の数であり、
    10は、水素またはアミノエチルであるか、または
    およびR10は、それらが結合している窒素原子と一体となってピペラジン環を形成し、
    12およびR13は、互いに独立して、式*−(CH)Z1−OHまたは*−(CH)Z2−NHで示される基であって、
    *は窒素原子への結合点であり、
    Z1およびZ2は互いに独立して1、2、3または4の数であり、
    kおよびtは、互いに独立して、0または1の数であり、
    l、wおよびyは、互いに独立して1、2、3または4の数であり、
    m、r、sおよびvは、互いに独立して1または2の数であり、
    n、o、pおよびqは、互いに独立して0、1または2の数であり、
    uは、0、1、2または3の数であり、
    wまたはyが3である場合、
    Figure 2007537997
    は、互いに独立して、3員鎖の中間炭素原子にヒドロキシ基を有していてもよく、
    *は窒素原子への結合点であり、
    が水素である
    ことを特徴とする、請求項1または請求項2記載の化合物。
  4. が、3−アミノプロパ−1−イルまたは3−アミノ−2−ヒドロキシプロパ−1−イルであり、
    が、水素またはメチルであり、
    が−NRであり、
    が、水素、フッ素、塩素またはメチルであり、
    が水素であり、
    が、式
    Figure 2007537997
    で示される基であって、
    *は窒素原子への結合点であり、
    が、水素である
    ことを特徴とする、請求項1、請求項2または請求項3記載の化合物。
  5. 請求項1記載の式(I)で示される化合物の製造方法であって、式(I)で示される化合物は、式(Ia)または(Ib)で示される化合物、またはその塩、その溶媒和物またはその塩の溶媒和物の一つであり、
    [A]式
    Figure 2007537997
    (式中、R、R、RおよびRは、請求項1記載の意味を有し、bocはtert−ブトキシカルボニルである)
    で示される化合物を、2段階工程で、まず1種またはそれ以上の脱水性試薬の存在下、式
    HNR (III)
    (式中、RおよびRは上記の意味を有する)
    で示される化合物と、次いで酸と反応させることにより、式
    Figure 2007537997
    (式中、R、R、RおよびRは、上記の意味を有する)
    で示される化合物を得るか、または
    [B]式
    Figure 2007537997
    (式中、R、R、RおよびRは、請求項1記載の意味を有し、Zはベンジルオキシカルボニルである)
    で示される化合物を、2段階工程で、まず1種またはそれ以上の脱水性試薬の存在下、式(III)で示される化合物、次いで酸と反応させるかまたは水素化分解にかけることにより、式(Ia)で示される化合物を得るか、または
    [C]式(IV)で示される化合物を、酸と反応させるかまたは水素化分解にかけることにより式
    Figure 2007537997
    (式中、R、R、RおよびRは、請求項1記載の意味を有する)
    で示される化合物を得るか、または
    [D]式
    Figure 2007537997
    (式中、R、R、RおよびRは、請求項1記載の意味を有し、そしてR11は、ベンジル、メチルまたはエチルである)
    で示される化合物を、酸と反応させるかまたは水素化分解にかけ、所望によりそれに続いて塩基と反応させてメチルまたはエチルエステルを加水分解することにより、式(Ib)で示される化合物を得る
    ことを特徴とする方法。
  6. 請求項1記載の式(I)で示される化合物またはその溶媒和物の一つの製造方法であって、化合物の塩または化合物の塩の溶媒和物を、塩基添加によるクロマトグラフィーにより化合物へ変換することを特徴とする方法。
  7. 病気の処置および/または予防を目的とする、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の化合物。
  8. 病気を処置および/または予防する医薬の製造を目的とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の化合物の使用。
  9. 細菌疾患を処置および/または予防する医薬の製造を目的とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の化合物の使用。
  10. 少なくとも1種の不活性、非毒性の医薬上許容される賦形剤と組み合わせた請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の少なくとも1種の化合物を含む医薬。
  11. 細菌感染症の処置および/または予防を目的とする請求項10記載の医薬。
  12. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の少なくとも1種の化合物または請求項10または11記載の医薬の抗菌有効量の投与による、ヒトおよび動物における細菌感染症の制御方法。
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