JP2007537133A - 免疫原性を低減した分子の取得方法 - Google Patents
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Abstract
【解決課題】本発明は、個体におけるペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性を低減させる方法を提供する。
【解決手段】個体におけるペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の2アミノ酸間にインビボにおいて安定または不可逆な少なくとも1つの架橋を導入することを含み、この場合、少なくとも1つの架橋により、個体における該ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性が前記架橋を施されていない同一ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に比較して低減される方法を提供する。
【選択図】 なし
Description
抗原プロセシング、すなわちAPCのエンドソーム/リソソーム区画におけるタンパク質分解による分解;
HLA−DM媒介性のペプチド積載;
エキソペプチダーゼ媒介性タンパク質分解による、「ダングリング(dangling)」配列、すなわちMHCの溝の片側を超えて伸長した配列の分解(「レトロフィッティング(retrofitting)」、上記参照のこと);
HLA−DM媒介性のペプチド編集;
T細胞シグナル伝達複合体の組立ておよび活性化。
架橋すると、抗原プロセシング中のタンパク質分解によるそれらの完全分解が阻害される;
抗原プロセシングから生じるペプチドが修飾されると、MHCの溝にペプチド積載および/または結合されるための構造上の必要要件に不適合になる;
抗原プロセシングから生じるペプチドが修飾されると、その結果、MHCの溝に結合する親和性が低くなり、ゆえにHLA−DM感受性となり編集の対象になる;
抗原プロセシングから生じるペプチドが修飾されると、その結果、それらはエキソペプチダーゼ媒介性の「レトロフィッティング」のための構造上の必要要件に不適合になり、ゆえにHLA−DM感受性になる;
抗原プロセシングから生じるペプチドが修飾されると、その結果、それらはT細胞シグナル伝達複合体が組立てられおよび活性化されるための構造上の必要要件を妨害する。
毒性−抗体産生の対象である相当量のタンパク質、例えば限定されないが、タンパク質ベースの治療薬、代用血液、サイトカイン、サイトカイントラップ、抗体、抗体断片、融合タンパク質、および生体触媒/工業用酵素が存在する場合に抗体−抗原複合体が、例えば限定されないが腎機能に関して有毒な作用を有する恐れがある。その場合、例えばインターフェロンアルファおよびインターフェロンベータの場合のように、該複合体が糸球体を「ふさぎ」、そして腎臓が有毒な物質をろ過し、身体から分泌するのを妨害してしまう恐れがある(Mire-Sluis A et al., 2003. Dev Bio (Basel) 112: 153-63)(表1を参照のこと)。
]
タンパク質改変−タンパク質ベースの治療薬(生物学的製剤)および他のタンパク質ベースの生成物に対する免疫応答の作用が非常にネガティブであることが多いことを考えると、タンパク質の免疫系回避を可能にする技術の開発には重要な意義がある。現在、市販されている製品および開発中の製品には、いくつかの技術が適用されている。このような技術には、例えばペグ化およびエピトープ同定およびその後の、例えば(点)変異(群)の導入のような分子生物学的方法の適用によるアミノ酸配列修飾が含まれる。
タンパク質修飾−ポリペプチド、タンパク質およびまたはタンパク質複合体を、インビボおよび/または抗原プロセシングの条件下で修飾が不可逆であるように化学的に修飾して、免疫原性であると同定される無修飾タンパク質のエピトープ(上記参照のこと)がもはやMHCII分子によって表示されず、ゆえにもはや免疫原性ではないようにする。このような不可逆な修飾には、例えば限定されないが、架橋、例えば限定されないが、生成架橋、例えば限定されないが、アミンおよび/またはチオール基と反応するホモおよびヘテロ二官能性架橋物質、光反応性架橋試薬の使用から生じる架橋、上記のようにポリペプチド、タンパク質、またはタンパク質複合体の構造中に包含されている非標準アミノ酸間で形成されてよい任意の架橋、および任意の酸化的架橋、例えば限定されないが、上記ジチロシン結合が含まれるであろう。
抗原プロセシング、すなわちAPCのエンドソーム/リソソーム区画におけるタンパク質分解による分解;
HLA−DM媒介性のペプチド積載;
エキソペプチダーゼ媒介性のタンパク質分解による、「ダングリング」配列、すなわちMHCの溝の片側を超えて伸長している配列の分解(「レトロフィッティング」、上記参照のこと);
HLA−DM媒介性のペプチド編集;
T細胞シグナル伝達複合体の組立ておよび活性化。
表2:6クラスの免疫原性バイオ医薬品
DNAの供給源
分子クローニング用の核酸供給源として任意の原核細胞または真核細胞を利用することができる。改変対象のタンパク質またはドメインをエンコードする核酸配列は、原核生物、真核生物、単細胞、多細胞、動物、植物、真菌、脊椎動物、哺乳類、ヒト、ブタ、ウシ、ネコ、ウマ、イヌ、トリ、等を含む供給源から単離してよい。
DNA断片を作成した後、多数の様式で、所望の遺伝子を含有する特定DNA断片の同定を達成してよい。例えば、所望の配列に特異的な2オリゴヌクレオチドを使用するか、あるいは所望の配列に特異的な単一オリゴヌクレオチドを使用してよい、例えば5’RACE系を使用するPCR技術を使用することによってクローンを単離することができる(Cale JM et al., 1998. Methods Mol. Biol. 105: 351-71; Frohman MA, 1994. PCR Methods Appl. 4(1): S40-58)。このオリゴヌクレオチドは変性(degenerate)ヌクレオチド残基を含有してもしなくてもよい。あるいは、遺伝子の部分またはその特異的RNAまたはその断片が入手可能であり、精製および標識可能であれば、標識されたプローブに対する核酸のハイブリダイゼーションによって、生成DNA断片をスクリーニングしてよい(例えばBenton and Davis, 1977. Science 196(4286): 180-2)。プローブに対して実質的な相同性を有するDNA断片をハイブリダイズする。また、(複数回の)制限酵素消化を行い、入手可能であれば既知の制限酵素地図にしたがって予想されるサイズと断片サイズを比較することによって、適切な断片を同定することが可能である。遺伝子の性質に基づいて追加選択を実施することができる。
次に、同定および単離された遺伝子を適切なクローニングまたは発現ベクターに挿入することができる。当技術分野において既知の多数のベクター−宿主系を使用してよい。ベクター候補には、プラスミドまたは修飾型ウイルスが含まれるが、ベクター系は、使用される宿主細胞と適合するものでなければならない。このようなベクターには、バクテリオファージ、例えばラムダ誘導体、またはプラスミド、例えばPBR322またはpUCプラスミド誘導体またはBluescriptベクター(Stratagene)が含まれる。
特定の実施態様では、単離された遺伝子、cDNA、または合成DNA配列を包含する組換えDNA分子で宿主細胞を形質転換することにより、多数(複数)コピーの該遺伝子の生成が可能になる。ゆえに、形質転換体を培養し、形質転換体から組換えDNA分子を単離し、そして必要な場合には、単離された組換えDNAから挿入遺伝子を回収することによって、大量の遺伝子を取得してよい。
タンパク質のアミノ酸配列は、DNA配列から導き出すか、あるいは例えば自動アミノ酸シーケンサーを用いるタンパク質のダイレクトシークエンシングによって得ることができる。
ターゲティングストラテジー
当業者に既知の任意の方法を使用して、免疫原性のポリペプチド、タンパク質、またはタンパク質複合体のT細胞エピトープを同定し、この同定により該潜在T細胞エピトープは、タンパク質配列内のいずれかのペプチドであって、MHC分子の溝に結合して免疫系への提示が可能なペプチドであると定義してよい。 該エピトープ候補のMHC結合は、当業者に既知の任意の計算方法または物理的方法によって測定される。T細胞エピトープはT細胞受容体によって認識され、そしてMHC提示の関連で該エピトープに特異的なT細胞受容体を有するT細胞が存在すれば、該T細胞の活性化がトリガーされる。このような方法は、非限定的な例として、以下に挙げる方法に基づくものであってよい:Estell DA, 2003.(米国特許第6,642,011号,「ヒトプロテアーゼおよび製薬上の適用および非ヒトタンパク質のアレルゲン性の低減に関する該プロテアーゼの使用(Human protease and use of such protease for pharmaceutical applications and for reducing the allergenicity of non-human proteins)」)、Estell DA & Harding FA, 2001(米国特許第6,218,165号,「ヒトにおける低アレルゲン応答を有する変異タンパク質および該タンパク質の構築、同定および製造方法(Mutant proteins having lower allergenic response in humans and methods for constructing, identifying and producing such proteins)」)、PCT国際公開第WO-A-9852976号に記載の方法、計算アルゴリズム、例えば計算スレッディング法(computational threading methods)を使用するMHC結合ペプチドの同定(Altuvia et al., 1995. J. Mol. Biol. 249 244-250)、任意の物理的方法、例えば、タンパク質をAPCに曝露した際の表示ペプチドの質量分析、APCのエンドサイトーシス/リソソーム区画におけるタンパク質のタンパク質分解による分解に関与することが既知のプロテアーゼによって分解された標識および非標識型のポリペプチド、タンパク質、およびタンパク質複合体のクロマトグラフィーおよび/または電気泳動(electorphoretic)分析、APCを放射性または他の形式で標識されたタンパク質に曝露した際の表示ペプチドのクロマトグラフィーおよび/または電気泳動分析、T細胞活性化アッセイ、例えば限定されないが、T細胞増殖アッセイ(Adorini L et al., 1988. J. Exp. Med. 168: 2091; So T. et al., 1996. Immunol. Let. 49: 91-97)およびCTLL−2細胞の増殖応答アッセイによるIL−2または他のサイトカイン生産(Gillis S et al., 1978. J. Immunol. 120: 2027; So T. et al., 1996. Immunol. Let. 49: 91-97)およびペプチドの組換え発現、ペプチド合成、または酵素によるタンパク質分解をT細胞活性化アッセイおよび/または組織培養の方法と組み合わせた方法。
架橋すると、抗原プロセシング中のタンパク質分解によるそれらの完全分解が阻害される;
抗原プロセシングから生じるペプチドが修飾されると、MHCの溝にペプチド積載および/または結合されるための構造上の必要要件に不適合になる;
抗原プロセシングから生じるペプチドが修飾されると、その結果、MHCの溝に結合する親和性が低くなり、ゆえにHLA−DM感受性となり編集の対象になる;
抗原プロセシングから生じるペプチドが修飾されると、その結果、それらはエキソペプチダーゼ媒介性の「レトロフィッティング」のための構造上の必要要件に不適合になり、ゆえにHLA−DM感受性になる;
抗原プロセシングから生じるペプチドが修飾されると、その結果、それらはT細胞シグナル伝達複合体が組立てられおよび活性化されるための構造上の必要要件を妨害する。
1つまたはそれ以上のペプチドループを含有するか;あるいは
架橋されたアミノ酸対から伸長する4ペプチドアームを有する架橋型ジペプチドである。
種々の宿主−ベクター系を利用して、タンパク質コード配列を発現させてよい。これらには、例えば、ウイルス(例えばワクシニアウイルス、アデノウイルス、等)で感染させた哺乳類細胞系;ウイルス(例えばバキュロウイルス)で感染させた昆虫細胞系;微生物、例えば酵母ベクターを含有する酵母、またはバクテリオファージ、DNA、プラスミドDNA、またはコスミドDNAで形質転換された細菌が含まれる。ベクターの発現エレメントの強度および特異性は様々である。利用される宿主−ベクター系に応じて、いくつかの適切な転写および翻訳エレメントのうちのいずれかを使用してよい。
上記のように、ひとたび、本発明を適用することができる蛋白質を調製し、発現させ、かつ/または精製したならば、化学的改変を利用しMHCでの免疫原性ペプチド表示の提示、および/または前記免疫原性エピトープに特異的なTヘルパー細胞の活性化を回避することができる。上記の標的戦略および蛋白質修飾法のいずれか1つまたは任意の組合せを使用してもよい。あるいは、修飾を標的としなくてもよく、修飾および未修飾蛋白質の混合物から所望の修飾、活性、および/または特異性を有する蛋白質を単離してよい。
設計したポリペプチド、蛋白質、または蛋白質複合体は、反応物中の他の蛋白質、または他の望ましくない任意の副生成物から単離精製するが、その方法は標準的方法、例えばクロマトグラフィー(例えば、サイズ選別カラムクロマトグラフィー、グリセロール勾配、アフィニティー)、遠心分離、または他の任意の標準的な蛋白質精製技術によってよい。具体的実施形態として、架橋していないが結合が高親和性であるために他のポリペプチドとホモまたはヘテロ二量体化しているポリペプチドは分離する必要があるかもしれない。分離は、当技術分野で公知の任意の手段、例えば洗浄剤および/または還元剤の添加によって達成してよい。
免疫原性 − ポリペプチド、蛋白質、または蛋白質複合体の免疫原性は、当業者に公知の任意の方法によって測定してよい。最も一般的には、生体内に産生した抗体の存在(または非存在)、力価、親和性、結合活性などを標準的な方法、例えば限定されないがELISA測定法により試験する、すなわちその測定法により生物(または患者)の血清中に存在する免疫グロブリンについて上のパラメータを試験する。T細胞ハイブリドーマの産生およびAPCと抗原の存在下での活性化の測定(Surman S et al., 2001 Proc. Natl. Acad. Sci. USA98: 4587-92、下記)、標識または未標識のMHCで提示されるペプチドをクロマトグラフィー、電気泳動法、および/または質量分光法、T細胞活性化測定法、例えば限定されないがT細胞増殖測定法により検査(Adorini L et al. , 1988. J. Exp. Med.168: 2091;So T. et al., 1996. Immunol. Let. 49: 91-97)、CTLL‐2細胞の増殖応答アッセイによるIL‐2産生(Gillis S et al., 1978. J. Immunol. 120: 2027;So T. et al., 1996. Immunol. Let. 49: 91-97)、その他の多くの追加の方法を利用して、免疫応答のより特異的な側面またはそれらの欠損、例えば抗原の免疫原性T細胞エピトープの同一性を判定してよい。
機能 − ポリペプチド、蛋白質、または蛋白質複合体の性質に応じて、保持されている機能を試験することができ、例として上記のように設計した設計物質の機能を、設計前物質、別の方法によって設計した物質、または例えばポリペプチドの会合を調節する翻訳後修飾によって自然に修飾された物質の機能と比較することによって試験することができる。保持機能アッセイは、例えば、試験管内アッセイ系、例えば、試験管内キナーゼアッセイなど、蛋白質の物理的特性または機能特性に基づいてよい。あるいは、複合体の生物活性に基づくアッセイを使用することによって、設計した物質の機能について試験することができる。例えば、IL‐8ファミリの構成員など、増殖因子複合体の活性を走化性細胞の移動アッセイまたはβ‐グルクロニダーゼ放出アッセイで試験することができる(Leong SR et al., 1997. Protein Sci. 6 (3): 609-17)。
試験管内 − 設計した物質の安定性を試験管内で、例として、それだけには限らないが、様々な蛋白質濃度および温度で複合体をインキュベートする経時実験で試験してよく、設計した物質の安定性も様々なpHレベルおよび様々な酸化還元条件で試験してよい。上の条件の全てに関して、機能性複合体の残りの水準を上記のようにアッセイすることによって決定する(機能、安定性)。
近年、顕著な治療および商業価値を有する数種のポリペプチドおよびポリペプチド複合体が同定されている。以下の節では、大量のデータを利用することができるそのようなポリペプチド、インターロイキン2(IL‐2)に対する免疫応答を低減する方法を詳述する。特に、以下に記載するものは、適当な修飾、ジチロシン結合(以下を参照)、点変異の導入、ポリペプチドの細菌発現およびその精製、架橋反応条件の調整、架橋反応自体、ならびに得られた蛋白質の分析を標的とする選択プロセスである。
ヘテロ三量体のαβγ鎖(kD:10‐11)から構成された高親和性IL‐2Rが、抗原活性化T細胞およびB細胞およびNK細胞の10%の表面に一時的に発現し、
ヘテロ二量体βγ鎖(kD:10‐9)から構成された中親和性IL‐2Rが、ほとんどのNK細胞の表面に構成的に発現する。
IL‐2は、治療に使用された初めてのインターロイキンであり、現在、癌治療に向けて免疫系を追加免疫する治療剤として使用される。組換えIL‐2は、米国カリフォルニア州EmeryvilleのChiron Corporationからプロリュウキン(商標名)として入手でき、腎細胞悪性腫瘍および悪性黒色腫の治療に認可されている。この生成物は、大腸菌中で産生され、(i)グリコシル化されていない点、(ii)N末端アラニンを欠きC125A点変異を含む点で天然IL‐2とは異なる。動物モデルではIL‐2の用量依存的作用が示唆され、これによりNCIによる高用量治療計画が開発された。(Rosenberg SA et al., 1985. J. Exp. Med. 161: 1169-88)。この高用量大量瞬時投与IL‐2治療計画は、FDAにより1992年に初めて転移性腎細胞悪性腫瘍に、より最近では1998年に転移性黒色腫に認可された。スケジュール、用量、および投与経路は、IL‐2の治療活性の重要な決定要因である。
サイトカインは、わずか数種の構造的分類に振り分けられる。短鎖4α‐ヘリックス束ファミリにはそれだけには限らないが、コロニー刺激因子M‐CSFおよびGM‐CSF、IL2、IL3、IL4、IL5、IL7、IL9、IL13、SCF、およびIFN‐γが含まれ、長鎖4α‐ヘリックス束ファミリには、それだけには限らないが、エリスロポエチン、IFN‐α、IFN‐β、成長ホルモン、G‐CSF、IL6、IL10、IL11、IL12α、PRL、CNTF、LIF、OSMが含まれる。一般に三量体形成し、3個の受容体サブユニットを束ね、細胞表面に結合していることが多い長鎖β‐シート、ゼリーロールのファミリ‐内には、それだけには限らないが、TNAaおよびTNAb、4‐1BB‐L、APRIL、BAFF、CD27L、CD30L、CD40L、FasL、LIGHT、Ox‐40‐L、TRANCE、TRAIL、AND TWEAKが含まれ、β‐トレフォイルには、それだけには限らないが、IL1aおよびILb、ac.FGF、bas.FGF、INT‐2、およびKGFが含まれ、一般に3個のジスルフィド結合をホモ二量体化し含有するシスチンノット−サイトカインの大ファミリ−には、それだけには限らないが、TGFβ1、2、および3、アクチビン、インヒビン、(30を超える)BMP、PDGFaおよびb、VEGF、PIGF、NGF、BDNF、NT3およびNT4/5が含まれる。短鎖α/βサイトカインには、それだけには限らないが、EGF‐ドメイン、EGF,TGF‐α、β‐セルリン、SCDGF、CCGF、アンフィレグリン、およびHB‐EGFが含まれる。ケモカイン(C‐C、C‐X‐C、およびC‐XXX‐C、同様にα+構造として分類)には、それだけには限らないが、MCP‐1、MCP‐2およびMCP‐3、RANTES、MIP1‐αおよびMIP1‐β、IL‐8、GRO、PF‐4、MIP‐2、NAP‐2、GCP‐2、ENA‐78およびIP‐10が含まれる。インスリン様サイトカインには、それだけには限らないが、インスリン、IGF IおよびII、リラキシン、およびボンビキシンが含まれる。数種のサイトカインは、HGF、IL12、Ig‐EGF‐TK‐Cyt、HRGαおよびβ、NDF、ARIA、およびGGFを含むがそれだけには限らないモザイク構造を有する。
治療剤として投与した場合、多くのサイトカインは体液性免疫応答を引き出すことが報告されており、インターフェロンα、β、IL‐11、成長ホルモン、インスリン、GM‐CSF、BMP‐7およびPEG化MDGF、VIIIおよびIX因子、数種の治療用モノクローナル抗体、融合蛋白質、治療用酵素が含まれる(Schellekens H, 10月31日から11月2日に開催された2001. Presentation、2001 IABs国際会議: http://www. iabs.org/Pagel21. html.;Bordens R, 10月31日から11月2日に開催された2001. Presentation、2001 IABs 国際会議. http://www. iabs.org/Pagel21. html.;Prummer O, 1997. Biotherapy 10(1): 15-24)。より最近では、生物医薬に対する免疫応答がFDAおよび生物医薬業界の主要な焦点になってきた。多くの場合、これらによって次のことがもたらされることが示されているからである。
免疫複合体疾病、
ある場合には赤血球形成不全(Epogen(商標))や血小板減少症(MGDF)などの重篤な生命を危うくする疾患を招く恐れがある内在性蛋白質への交差反応性応答。
ジチロシン(DT)架橋化学の本質を図3に示すが、高度に安定した共有結合性C‐C結合は、2個のチロシン残基間の酸化架橋反応の結果である。単一で折り畳まれたポリペプチド鎖中で、または複合体中の密接に相互作用する蛋白質ドメイン上で、これらのチロシンは互いに密接して位置していなければならない。というのは、チロシル側鎖の近接は結合形成の前提条件(Brown K et al., 1998. Biochemistry 37 (13): 4397-406)であり、かつこうした結合形成に原子が添加されないからであり、得られた「とじ金」は蛋白質構造に対して非破壊的である。
指揮されたDT架橋の主要な利点の概要:
連鎖安定性:得られたC‐Cは、実際の全ての生理学的条件、例えばGI管のおよび抗原掲示細胞(APC)の細胞内およびリソソームの小胞の全てのセグメントが存在する環境の下で安定している。
T細胞エピトープ:抗原プロセシング(図1参照)から得られたDT結合ジペプチドは、MHC提示と構造的に適合性があり、したがって、DT結合がTヘルパー細胞、続いてB細胞の活性化、および抗体産生をもたらす新規なT細胞エピトープを導入する可能性はきわめて低い。
チロシル‐チロシル架橋のための残基
以下の問題点を評価する構造測定を基に架橋反応を指揮する最適の残基を選択した。
チロシンに所要の点変異(1、2個の)を導入し架橋したときに蛋白質は構造的機 能的に無傷であるか。
構築体および発現系 − TEV切断部位を有する(ヒス)6‐タグ付き構築体として、IL‐2蛋白質構築体を発現させるが、この切断部位は生体内実験でタグを除去して精製が促進されるようにする。生化学実験および試験管内実験では、タグを除去する必要はない。大腸菌BL21(DE3)中で高レベルのIL‐2の発現を指揮する、細菌発現プラスミド中のヒスタグ付きヒトIL‐2遺伝子を使用(pETベクター、Novagen、Madison、WI)することが好ましい。
蛋白質の無傷性および保持活性
アミノ酸分析 − 架橋した構築体をLC‐MSにより分析して蛋白質の統合性を確認する。得られた断片の部分的蛋白質分解消化およびLC‐MS分析によって、蛋白質構造中の予想した位置におけるDT結合形成の確認に向けても同じMS技術を適用する。
以下の実験セットでは、中和化抗体および非中和化抗体を産生する、対照およびDT IL‐2構築体に対する免疫応答を検査する。
ELISAアッセイ − 固相間接ELISAを使用して抗IL‐2抗体の結合を検出する。100μl/ウェルのIL‐2(プロリュウキン、0.25μg/ml)を含む50mMの炭酸塩‐炭酸水素塩緩衝液(pH9.7)を用いて、マイクロタイタープレートを終夜4℃でインキュベートする。PBS(pH7.4)で3回洗浄した後、1%のBSAおよび0.05%のTween 20を含有するPBSをそれぞれのウェルに加え、37℃で1時間プレートをインキュベートする。血清試料をPBS/BSAで1:20に希釈し、100μlの試料を二通りウェルに加える。37℃で2時間プレートをインキュベートする。PBSでさらに3回洗浄した後、PBSで1:1000に希釈した100μlのアルカリホスファターゼ接合抗マウス抗体(Sigma Chemical Co.)をそれぞれのウェルに加え37℃で2時間インキュベートする。次いで、ウェルを3回洗浄した後、p‐ニトロフェニルリン酸塩(1mg/ml、Sigma Chemical Co.)を含むジエタノールアミン緩衝液(pH9.8)を使用し室温で酵素反応させる。自動ELISAリーダー(例えば、Multiskan PLUS; Labsystems)で405nmの吸光度を読み取る。
中和化IL‐2抗体検出用CTLL増殖アッセイ。
Claims (32)
- 個体におけるペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性を低減させる方法であって、そのペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の2アミノ酸間にインビボにおいて安定なまたは不可逆な少なくとも1つの架橋を導入することを含み、この場合、その少なくとも1つの架橋により、個体における該ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性が前記架橋を施していない同一ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に比較して低減される方法。
- 個体におけるペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性を低減させる方法であって、そのペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の2アミノ酸間に少なくとも1つのジチロシン架橋を導入することを含み、この場合、その少なくとも1つのジチロシン架橋により、個体における該ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性が前記架橋を施していない同一ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に比較して低減される方法。
- 個体におけるペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性を低減させる方法であって、そのペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の2アミノ酸間に少なくとも1つのジチロシン架橋を導入することを含み、この場合、そのジチロシン架橋の少なくとも1つのチロシンは別のアミノ酸残基のチロシンへの点変異に由来し、かつその少なくとも1つのジチロシン架橋により、個体における該ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性が前記架橋を施していない同一ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に比較して低減される方法。
- 個体におけるペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性を低減させる方法であって、そのペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に少なくとも2つの修飾を導入することを含み、この場合、第一の修飾は該ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の2アミノ酸間における少なくとも1つの架橋を含み、かつ第一の修飾および第二の修飾により、個体における該ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性が前記修飾を施していない同一ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に比較して低減される方法。
- 個体におけるペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性を低下させる方法であって、そのペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に少なくとも2つの修飾を導入することを含み、この場合、第一の修飾は該ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の2アミノ酸間における少なくとも1つのジチロシン架橋を含み、かつ第一の修飾および第二の修飾により、個体における該ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性が前記修飾を施していない同一ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に比較して低減される方法。
- 個体におけるペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性を低減させる方法であって、そのペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に少なくとも2つの修飾を導入することを含み、この場合、第一の修飾は該ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の2アミノ酸間における少なくとも1つのジチロシン架橋を含み、その少なくとも1つのジチロシン架橋の少なくとも1つのチロシンは別のアミノ酸残基のチロシンへの点変異に由来し、ならびに第一の修飾および第二の修飾により、個体における該ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性が前記修飾を施していない同一ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に比較して低減される方法。
- 個体におけるペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性を低減させる方法であって、そのペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の2アミノ酸間にインビボにおいて安定/不可逆な少なくとも1つの架橋を導入することを含み、この場合、その架橋により、個体における該ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性が架橋を施していない同一ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に比較して低減され、かつその架橋を施したペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体は、該少なくとも1つの架橋が不存在の場合にそのペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体が有する少なくとも1つの機能を保持する方法。
- 個体におけるペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性を低減させる方法であって、そのペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の2アミノ酸間にインビボにおいて安定/不可逆な少なくとも1つのジチロシン架橋を導入することを含み、この場合、その少なくとも1つのジチロシン架橋により、個体における該ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性が前記架橋を施していない同一ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に比較して低減され、かつ少なくとも1つのジチロシン架橋を施したペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体は、該少なくとも1つの架橋が不存在の場合にその該ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体が有する少なくとも1つの機能を保持する方法。
- 個体におけるペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性を低減させる方法であって、そのペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の2アミノ酸間に少なくとも1つのジチロシン架橋を導入することを含み、この場合、ジチロシン架橋の少なくとも1つのチロシンは、別のアミノ酸残基のチロシンへの点変異に由来し、かつその少なくとも1つのジチロシン架橋により、個体における該ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性が前記架橋を施していない同一ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に比較して低減され、かつ少なくとも1つのジチロシン架橋を施したペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体は、該少なくとも1つの架橋が不存在の場合にそのペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体が有する少なくとも1つの機能を保持する方法。
- 個体におけるペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性を低減させる方法であって、そのペプチド中にインビボにおいて安定/不可逆な少なくとも1つの架橋ならびにそのペプチド中にインビボにおいて安定/不可逆な少なくとも1つの他の修飾を導入することを含み、この場合、少なくとも1つの架橋ならびに少なくとも1つの他の修飾により、個体における該ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性が無修飾のペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に比較して低減され、かつ架橋および修飾を施したペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体は、該少なくとも1つの架橋および該少なくとも1つの他の修飾が不存在の場合にそのペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体が有する少なくとも1つの機能を保持する方法。
- 個体におけるペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性を低減させる方法であって、ペプチド中に少なくとも1つのジチロシン架橋ならびにそのペプチド中にインビボにおいて安定/不可逆な少なくとも1つの他の修飾を導入することを含み、この場合、少なくとも1つの架橋および少なくとも1つの他の修飾により、個体における該ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性が無修飾のペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に比較して低減され、かつジチロシン架橋および別の修飾を施されたペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体は、該少なくとも1つの架橋および該少なくとも1つの他の修飾が不存在の場合に該無修飾のペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体が有する少なくとも1つの機能を保持する方法。
- 個体におけるペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性を低減させる方法であって、ペプチド中に少なくとも1つのジチロシン架橋を導入し、この場合、ジチロシン架橋の少なくとも1つのチロシンは別のアミノ酸残基のチロシンへの点変異に由来し、ならびにそのペプチド中にインビボにおいて安定および/または不可逆な少なくとも1つの他の修飾を導入することを含み、この場合、架橋および他の修飾により、個体における該ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性が無修飾のペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に比較して低減され、かつジチロシン架橋および別の修飾を施したペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体は、該少なくとも1つの架橋および該少なくとも1つの他の修飾が不存在の場合に該ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体が有する少なくとも1つの機能を保持する方法。
- ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性を低減させる方法であって、以下の段階を含む方法:(a)架橋対象のペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の少なくとも1つの免疫原性エピトープを同定または選択する段階;および(b)該エピトープの2アミノ酸間に少なくとも1つの架橋を導入する段階、この場合、その架橋はインビボにおいて安定および/または不可逆であり、その架橋を施したペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性は架橋を施していないペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に比較して低減される。
- ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性を低減させる方法であって、以下の段階を含む方法:(a)ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の少なくとも1つの免疫原性エピトープを同定または選択する段階;および(b)該エピトープの2アミノ酸間に少なくとも1つのジチロシン架橋を導入する段階、この場合、ジチロシン架橋を施したペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性は前記架橋を施さなかった同一ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に比較して低減される。
- ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性を低減させる方法であって、以下の段階を含む方法:(a)ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の少なくとも1つの免疫原性エピトープを同定または選択する段階;および(b)該エピトープの2アミノ酸間に少なくとも1つのジチロシン架橋を導入する段階、この場合、架橋の少なくとも1つのチロシンは別のアミノ酸残基のチロシンへの点変異に由来し、かつジチロシン架橋を施したペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性は前記架橋を施さなかった同一ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に比較して低減される。
- ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性を低減させる方法であって、以下の段階を含む方法:(a)ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の少なくとも1つの免疫原性エピトープを同定または選択する段階;および(b)ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の2アミノ酸間に少なくとも1つのジチロシン架橋を導入する段階、この場合、該エピトープの免疫原性は、前記架橋を施されなかった同一ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性に比較して低減されあるいは阻害される。
- ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性を低減させる方法であって、以下の段階を含む方法:(a)ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の少なくとも1つの免疫原性エピトープを同定または選択する段階;および(b)ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の2アミノ酸間に少なくとも1つのジチロシン架橋を導入する段階、この場合、少なくとも1つのジチロシン架橋の少なくとも1つのチロシンは別のアミノ酸残基のチロシンへの点変異に由来し、かつ該エピトープの免疫原性は、前記架橋を施されなかった同一ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性に比較して低減されあるいは阻害される。
- ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性を低減させる方法であって、以下の段階を含む方法:(a)ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の少なくとも1つの免疫原性エピトープを同定または選択する段階;および(b)該エピトープの2アミノ酸間に少なくとも1つのジチロシン架橋を導入ならびに該エピトープ中に少なくとも1つの他の修飾を導入する段階、この場合、架橋および修飾を施されたペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の免疫原性は、架橋を施されていないペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に比較して低減されまたは減少する。
- ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に応答する、個体におけるT細胞活性化を低減させる方法であって、そのペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の2アミノ酸間にインビボにおいて安定または不可逆な少なくとも1つの架橋を導入することを含み、この場合、架橋を施したペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体は、前記架橋を施されていない同一ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に比較して、個体におけるT細胞活性化が低減される方法。
- ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に応答する、個体におけるT細胞活性化を低減させる方法であって、ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の2アミノ酸間に少なくとも1つのジチロシン架橋を導入することを含み、この場合、架橋を施したペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体は、前記架橋を施されていない同一ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体と比較して、個体におけるT細胞活性化が低下される、方法。
- ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に応答する、個体におけるT細胞活性化を低減させる方法であって、ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の2アミノ酸間に少なくとも1つのジチロシン架橋を導入することを含み、この場合、ジチロシン架橋の少なくとも1つのチロシンは、別のアミノ酸残基のチロシンへの点変異に由来し、かつ4ジチロシン架橋を施したペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体は、前記架橋を施されていない同一ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に比較して、個体におけるT細胞活性化が低下される方法。
- ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に応答する、個体におけるT細胞活性化を低減させる方法であって、ペプチド中に少なくとも1つのジチロシン架橋を導入し、ならびにペプチド中にインビボにおいて安定または不可逆な少なくとも1つの他の修飾を導入することを含み、この場合、少なくとも1つの架橋および少なくとも1つの他の修飾により、個体におけるT細胞活性化が前記架橋を施されていない同一ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に比較して低減される方法。
- ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に応答する、個体におけるT細胞活性化を低減させる方法であって、ペプチド中に少なくとも1つのジチロシン架橋を導入し、この場合、ジチロシン架橋の少なくとも1つのチロシンは別のアミノ酸残基のチロシンへの点変異に由来し、ならびにペプチド中にインビボにおいて安定または不可逆な少なくとも1つの他の修飾を導入することを含み、この場合、その架橋および他の修飾により、個体におけるT細胞活性化が前記架橋を施されていない同一ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に比較して低減される方法。
- 個体の疾患または障害の治療に使用されるペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の有効性を増加させる方法であって、ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の2アミノ酸間にインビボにおいて安定または不可逆な少なくとも1つの架橋を導入することによって、ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体を修飾することを含み、この場合、架橋を施されたタンパク質は、架橋を施されていないペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に存在する少なくとも1つの機能を保持し、かつ架橋を施されたペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体は、架橋を施されていない同一ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に比較して、個体の疾患または障害の治療においてより有効である方法。
- 個体の疾患または障害の治療に使用されるペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の有効性を増加させる方法であって、ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の2アミノ酸間に少なくとも1つのジチロシン架橋を導入することによって、ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体を修飾することを含み、この場合、架橋を施されたタンパク質は、架橋を施されていないペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に存在する少なくとも1つの機能を保持し、ならびに架橋を施されたペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体は、前記架橋を施されていない同一ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に比較して、個体の疾患または障害の治療においてより有効である方法。
- 個体の疾患または障害の処置に使用されるペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の有効性を増加させる方法であって、ペプチド中に少なくとも1つのジチロシン架橋を導入し、この場合、ジチロシン架橋の少なくとも1つのチロシンは別のアミノ酸残基のチロシンへの点変異に由来し、ならびにペプチド中にインビボにおいて安定または不可逆な、少なくとも1つの他の修飾を導入することによって、ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体を修飾することを含み、この場合、少なくとも1つのジチロシン架橋および少なくとも1つの他の修飾を含むタンパク質は、前記架橋または修飾を施されていないペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の少なくとも1つの機能を保持し、ならびにペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体中の架橋および修飾により、疾患または障害の治療におけるペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の有効性が前記架橋または修飾を施されていない同一ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体に比較して増加される方法。
- 少なくとも1つのジチロシン架橋ならびに、点変異、1つまたはそれ以上のアミノ酸の欠失、1つまたはそれ以上のアミノ酸の挿入、ペグ化、グリコシル化、アセチル化、アミド化、ホルミル化およびその任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの他の修飾を含む、単離されたペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体であって、前記架橋または修飾を施されていない同一ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の少なくとも1つの機能を保持するペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体。
- 少なくとも1つのジチロシン架橋、この場合、ジチロシン架橋の少なくとも1つのチロシンはアミノ酸残基のチロシンへの点変異に由来し、ならびに点変異、1つまたはそれ以上のアミノ酸の欠失、1つまたはそれ以上のアミノ酸の挿入、ペグ化、グリコシル化、アセチル化、アミド化、ホルミル化、およびその任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの他の修飾を含む、単離されたペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体であって、前記架橋および修飾を施されていない同一ペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体の少なくとも1つの機能を保持するペプチド、タンパク質またはタンパク質複合体。
- 個体におけるペプチド、タンパク質、またはタンパク質複合体の免疫原性を低減させる方法であって、2アミノ酸間に少なくとも1つの架橋を導入することを含み、この場合、この架橋により抗原提示細胞の抗原プロセシングが妨害を受け、それにより、個体における該ペプチド、タンパク質、またはタンパク質複合体の免疫原性が前記架橋または修飾を施されていない同一ペプチド、タンパク質、またはタンパク質複合体に比較して低減される方法。
- 架橋または修飾によって、抗原のプロセシング、HLA−DMペプチドの積載、エキソペプチダーゼ媒介性のタンパク質分解による分解、HLA−DM媒介性のペプチド編集およびT細胞シグナル伝達複合体の組立ておよび活性化が妨害を受ける、請求項1〜29のいずれか一項の方法。
- ペプチド、タンパク質、またはタンパク質複合体が、治療用生成物、診断用生成物、酵素、ホルモン、受容体、成長因子、抗体またはその断片を含む、請求項1〜29のいずれか一項の方法。
- 架橋が、ホモ架橋、ヘテロ架橋、二官能性架橋、光反応性架橋、ペプチドに組み込まれた非標準アミノ酸間の架橋、または酸化的架橋を含む、請求項1〜29のいずれか一項の方法。
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