JP2007531219A - 被走査イオンビームの精確なコリメーション及び精密整合用の方法と精密制御コリメーター - Google Patents

被走査イオンビームの精確なコリメーション及び精密整合用の方法と精密制御コリメーター Download PDF

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Abstract

精確に平行な被走査イオンビームを加工品に打ち込むシステムでは、平行度軸の指定された軸からの被走査イオンビームの逸れ(deviation)を減じ、それによりそのコリメーションを改良するために精密制御コリメーター構造体が使われる。該形状の該精密制御コリメーターはリボン形のビームにマッチし、2つの直交方向の平行度の修正が可能である。非平行度の測定は、該被走査ビームを2つの平面内でサンプリングし、タイミング情報を比較することにより達成され、この様な測定値はイオン打ち込みが行われる平面内での該加工品の配向に対し校正される。ドーピングプロフアイルの不均一度の測定は同じ手段を使って達成され、該走査波形は該ドーピングプロフアイル内の何等かの不均一度を実質的に除去するよう調整される。

Description

優先権請求
本発明の主題(subject matter)は2003年10月15日出願の、”被走査ビームの精確なコリメーション及び整合用の多極レンズと方法(Multipole Lens And Methods For Accurate Collimation And Alignment Of Scanned Beams)”の米国特許仮出願第60/511,417号(特許文献1)として最初に提出された。
本発明は、一般的に平行リボン型荷電粒子ビーム(parallel ribbon−shaped charged−particle beams)の製作に関し、加工品(workpieces)をイオン(ions)で処理するため使われる被走査リボン型イオンビーム(scanned ribbon−shaped ion beams)の平行度(parallelism)の改良に向けられており、そして特に単一ウエーハハイブリッド走査イオン打ち込みシステム(single wafer hybrid scan ion implantation systems)に関するが、そこでは半導体ウエーハ(semiconductor wafer)又は他の基盤(substrate)がより高い周波数で直交方向(orthogonal direction)に印加される被走査イオンビームを通るよう1方向に機械的に送られている。
意図する応用(Intended Applications)
トランジスター製作用の半導体のイオン打ち込みの分野では、典型的に平方センチメートル当たり2×1011から1×1014イオンの範囲のイオンドーズ量を使う、’パラメトリック(parametric)’として知られる打ち込み(implants)のクラスがある。これらの打ち込みは、―トランジスターのしきい値電圧を制御するため、或いは種々のカウンター−ドーピング(counter−doping)の目的で、或いは精密にドーピングの勾配(gradient of doping)を制御するため、の様な、トランジスターのパラメーターの制御で精密調整を行うため、使われるのが一般的である。
用語’パラメトリック’はトランジスターの動作パラメーターの制御に於けるこれらの打ち込みの役割を説明しており、比較では、用語’メディアム電流(medium current)’はこれらの打ち込みが比較的低いドーズ量ビーム電流を使って高い商業的スループットで行われ得る事実を反映するが、該ビーム電流は空間電荷力(space−charge forces)が該打ち込み器(implanter)システムのイオン光学(ion optics)を特徴付ける力を支配する電流レベルの下にあるのが典型的である。メディアム電流打ち込みは典型的に被走査イオンビームを行われる。該走査技術は該打ち込みの均一度(uniformity)を制御する便利な手段を提供する。
該イオンがシリコン基盤上に衝突(impinge)する入射角(incident angle)は、下記を含む、多くの理由で非常に重要である。
a)’チャンネリング(channeling)’として知られる現象があり、それに依れば、該打ち込まれたイオンは、もしそれらが結晶軸又は面と整合するなら基盤の表面により深く貫入する。これが起こるのは、遭遇する基盤原子の第1面で核散乱イベント(nuclear scattering event)を始動するのにミスしたイオンの部分は、原子のより深い面が頂部の層の下では殆ど完全に整合した状態にあるので、多数の次の原子の面もミスするからであり、そして該イオンが該基盤内の原子の整合した面の間のチャンネルの下へ導かれる可能性が非常に高い。又、或る状況では、入射イオン毎に始動される核散乱イベントの数は1°より遙かに少ない入射角の変化に応答して30%より多く変わり得ることが見出された。
b)トランジスター寸法は絶えずもっと小さくなり続ける。http://public.itrs.netでインターナショナルセマテック(International Sematech)により刊行された半導体用国際技術ロードマップ(International Technology Roadmap for Semiconductors)は、トランジスターの重要寸法が収縮(shrink)し続けるレート(rate)を予測している。この寸法収縮の結果として、フォトリゾグラフィー用マスク(photolithographic mask)の開口部(opening)のアスペクト比(aspect ratio)はより大きくなる。又、該マスク内開口部の壁によりドープされるべき領域の範囲の制御不足の陰り(poorly controlled shadowing)を避けるために、全打ち込みの益々多くの部分がウエーハ表面への法線に対しゼロの角度のイオンビームで行われる。かくして、該入射ビーム角度の変化は処理パラメーターでの陰り及びドーパント配置(shadowing and dopant placement)の多くの望まない変動を引き起こし、その重要性と大きさはトランジスターサイズの絶えず収縮する寸法により増大する。
c)或るプロセスは基盤上のもう1つのフィーチャー(another feature)の下に(開口部を通して)埋め込みドーパント(buried dopant)としてイオンを打ち込むために、基盤へのイオンの入射角度を変える打ち込み機器の能力を開発する。しかしながら、入射角度の小さな変動は埋め込みドーパントの整合の重要な変動を引き起こし得る。
従って、これらの理由(そして多くの他の理由)で、ウエーハからウエーハでの、そして特に同じウエーハ上の異なるサイト間の入射イオン角度(incident ion angle)の変動を出来るだけ多く除去するのみならず、約0.1度より良い精度でこれらの入射角を制御することが今日非常に重要である。
現世代のイオン打ち込み器では、ウエーハに到達する前に、該イオンビームは典型的に焦点合わせレンズ又は類似のデバイス{通常は双極子磁石(dipole magnet)}を通過するが、その焦点はビーム走査デバイスの中心と一致し、それにより該ビーム軌跡(beam trajectories)を近似的に平行にする。多くのこの様なデバイスは従来公知であり、これらはここでは普通にそして纏めて’粗いコリメーター(Coarse Collimators)’と呼ばれる。
直列打ち込みシステム(Serial Implantation Systems)
従来公知の直列打ち込みシステムでは、ウエーハ(又は他の基盤)は機械的に、一定速度で多数回、被走査リボンビームを通過する。各通過時、該ウエーハの各エッジが該リボンビーム全体を実質的にクリアするまで一定速度が保たれる。次に、該ウエーハ速度はゼロ(完全停止)まで急速に減速され、そして次いで該リボンビームを通る該ウエーハのもう1つの完全な通過用に反対方向で一定速度まで加速される。この仕方で、該ウエーハはイオンの望まれる充分なドーズ量(desired full dose of ions)が該ウエーハの物質内に打ち込まれるまで、繰り返し多数回該ビームを通過する。
この様な直列打ち込みシステム内では、該打ち込み角度の変動は、絶えずより厳しい制御を要する可変プロセスパラメーターを残し、そして或る打ち込み装置及びシステムは従って、該ウエーハ表面に対するビームの平均角度と方向を調整する或るモードを使うデバイスを組み込んでいる。しかしながら、この努力は平均ビーム方向をカバーする1つの調整となる傾向があり、これらのシステム内の被走査ビームのローカス(locus)に亘りビーム方向の実質的残留個別軌跡変動(substantial residual individual trajectory variation)をなお残っている。又、該調整は該システムの平均した変動をビームセットアップ条件での日毎のランダムな変化と組み合わせるのが典型的である。これらの著しく異なり、似てない状況を考慮して、該ウエーハ用の打ち込み領域の全幅に亘りこれらの変動を測定し、補償することが望ましい。
従来使用されたツール(Conventionally Used Tools)
基盤材料をイオンビームで処理する分野では、イオンビームを走査し、次いで該ビームをより平行にするために該被走査ビームを修正デバイス(correcting devices)を通過させる種々の技術が開発されて来た。例えば、イオンビームの平行走査用の技術を説明する特許文献2,3,4,及び5、そして該ビームを走査するため使われる波形の形状を変型することにより打ち込みの均一度を制御するための技術を説明する特許文献6を参照されたい。該特許文献2,3、4、6及び5の全体はここに引用により明示的に個別に組み込まれる。
大きな、ほぼ平行な、イオンビームを作るのみならず、これらのビームの均一度(uniformity)を制御する技術が開発されて来た。これらの技術は非特許文献1に抄録されている。
ここで使われる時、句(phrase)’均一度を制御する(controlling the uniformity)’はビームの長い幅寸法(x軸)に沿う荷電粒子の電流密度(current density of charged particles)が望まれるプロフアイルを所有させられ、そしてその中に存在させられることを意味する。該密度プロフアイル自身は均一で(uniform){調和的で(consistent)又は均質で(homogeneous)}あってもよく、或いは選ばれたパターン内で又は予め決められた仕方で{左から右への直線的ランプ(left−to−right linear ramp)の様に}変化してもよい。
対照的に、句’平行度を制御する(controlling the parallelism)’は概して該イオンビームを構成する荷電粒子の個別軌跡が共通の方向角度を有し、それらが進む時それら間で実質的に同様な空間間隔を保持することを意味する。従って、イオンビーム用の’均一度’のパラメーターは、進行するイオンビーム用の’平行度’のパラメーターと機能的に又は規定上で等価であるか又はそれと類似であるか、何れかとして、混同(confused)されたり、誤解(misunderstood)されたり、誤り解釈(misconstrued)されたりすべきでない。
更に、1つの打ち込みシステムが進行するイオンビームの両パラメーター―均一度と平行度―を同時(concurrently)に制御しよう企てることは通常的でない。例えば、特許文献7により開示されたイオン打ち込みシステムは、ビームのイオン軌跡を解析し、形作り、より平行にするための磁石の使用を開示し、そして同時に、しかし、分離して、該ビーム内のイオンの荷電粒子均一度(電流密度)を制御するために特定的多極要素(multipole elements)(一体化された又は個別の)の使用を示している。
もう1つの従来公知のアプローチの、アルゴリズムの使用も又、それが真に何用であるか(for what it truly is)を適切に認識、理解されるべきである。より高いイオンビーム均一度を達成するために多極を調整するアルゴリズムは開発されて来ており{ダイアモンドセミコンダクターグループ(Diamond Semiconductor Group Inc.)のそれらにより例示される様に}、この様なアルゴリズムは種々の商業的に製造されたイオン打ち込み製品で使われて来た。三井造船(Mitsui Engineering and Shibuilding)により販売された1つの商業版では、ヨーク(yoke)上に設置された鉄極ピース(iron pole pieces)の長方形配列として形成され、中央の長方形アパーチャーを介して連続イオンビームを囲む個別多極構造体(discrete multipole structure)がある。各極ピースはその周りに巻かれた別々のワイヤコイルを有する。エネルギーを与えられると、該中央長方形アパーチャー(それを通して連続イオンビームが通過する)内の最終磁場は空間的に変化する双極子場を含み、それを通過する荷電粒子用の軌跡の局所的偏向(local deflection)を引き起こす。続いて、該システムの更に下流の処理段階{又は原子の面(plane of atoms)}で、これらの軌跡逸れは電流密度の良く認識され、特徴的な変動を生じ、―そこでは該進行するイオンビームの1つのゾーン又は領域は電流密度の低下(すなわち、均一度)を示し、一方該ビームの隣接ゾーン又は領域は逆の結果、すなわち電流密度の増加を示す。例えば、特許文献8及び上記引用の非特許文献1により説明されるシステムを参照されたい。
非走査(すなわち、連続的)リボンビーム用の方法と装置を使う上記説明の出願では、該イオンビームの平行度は、荷電粒子のより良い均一度を達成するために、故意に劣化させられる(約±0.5度だけ)。トレードオフを逆転させ(reverse the tradeoff)、均一電流密度を犠牲にして非常に高度のビーム平行度を達成することは理論的に可能であるが、ビーム平行度と電流均一度の個別パラメーターは一般には同時には最適化され得ない。これは、高度の粒子軌跡平行度と電流密度の優れた均一度の両者を要する多くのイオン打ち込み応用には著しい欠点と障害である。
普通に入手可能な科学的及び特許の文献が、1つのパラメーターにもう1つ以上の好意を持って、平行度と均一度の間の著しい差に関する豊富な情報のみならず、それら間で行われねばならないトレードオフ適合も提供していることも又評価されるであろう。下記、すなわち特許文献4,6,2、3,9,7,8,10、11そして12は、単にこれらの印刷刊行物を図解し、代表するが、それらの各々はここで引用により明示的に組み入れられる。
これらの理由で、もし被走査イオンビーム用に平行度と均一度のパラメーターが同時に最適化されることを可能にする新開発が行われるなら、それは長く認識されて来た問題を解くとして、そして今日該技術分野で働く実務家への大きな利点として見られるであろう。更に、もしこの様な新開発が又被走査イオンビームの平行度が該ビームの電流均一度と分離して、独立に制御されることを可能にする、2つの完全に独立した制御を提供するなら、この改良は、期待されなかった前進であるとして、そして総合的にイオン打ち込みデバイス及びシステムのユーザーにとってユニークな利益と利点であるとして、認められるであろう。
米国特許仮出願公開第60/511,417号明細書 米国特許第4,276,477号明細書 米国特許第4,745,281号明細書 米国特許第4,922,106号明細書 米国特許第5,091,655号明細書 米国特許第4,980,562号明細書 米国特許第5,350,926号明細書 米国特許第5,834,786号明細書 米国特許第5,125,575号明細書 米国特許第6,313,474号明細書 米国特許第6,160,262号明細書 米国特許第5,180,918号明細書 米国特許第6,696,688号明細書 White et al.:The Control of Uniformity in Parallel Ribbon Ion Beams up to 24 inches in Size、Applications of Accelerators in Research and Industry、AIP conference proceedings、vol.475、1998、p.830 Brown、Rothacker、Carey and Iselin、appendix to TRANSPORT CERN report 80−04 SLAC 80−40
本発明は多数の側面と要素を有する。イオンビームとしての荷電粒子(charged particles)の発生用ソースと、被走査リボンビーム(scanned ribbon beam)を作るために該イオンビームを可変角だけ偏向させる走査器と、該被走査ビームを通るよう動かされる加工品内に該被走査イオンビームの荷電粒子を打ち込むための平面表面(plane surface)と、を有するイオン打ち込み装置(ion implantation apparatus)の第1の側面は、被走査ビームの精確なコリメーションと整合用の改良精密制御コリメーター(improvement of a fine−control collimator)であり、前記精密制御コリメーターは、
該被走査リボンビームの幅を対称的に囲む(symmmetrically encompassing)第1及び第2多デフレクターシーケンス配列(first and second multideflector sequence arrangement)から成り、各前記多デフレクターシーケンス配列は
(1)強磁性材料(ferromagnetic material)を含み、固定した長さと周囲寸法(fixed length and girth)を有する直線形支持バー(linear support bar)と、そして
(2)前記支持バー上の予め選ばれたサイト(pre−chosen sites)に独立して捲かれ、隣接して位置付けられた少なくとも2つのコイルデフレクター(coil deflectors)と、を備えており、前記コイルデフレクターの各々は電導性ワイヤ(electrically conductive wire)で形成され、前記支持バーに直交して横たわるよう捲かれて(wound to lie orthogonally to said support bar)おり、そして該多デフレクターシーケンス配列は又
(3)独立に捲かれ、前記支持バーの各端部に個別に位置付けられた少なくとも1対のステアリングコイル(a pair of steering coils)を備えており、前記精密制御コリメーターは又
可変電流の電気エネルギーを、前記第1及び第2多デフレクターシーケンス配列の前記支持バーの各々上の各隣接して位置付けられたコイルデフレクターを通して独立にそして同時に(concurrently)送るための第1オンデマンド制御部(first on−demand controls)から成り、それにより
(a)各隣接して位置付けられるコイルデフレクターはエネルギーを与えられ、
(b)各エネルギーを与えられたコイルデフレクターは、前記直線形支持バー間に直交的に延びる磁場を生じさせる、該直線形支持バーの長い軸と整合された限られた幅の磁気ポテンシャル勾配(magnetic potential gradient)を発生しており、該磁場は誘導線(lines of induction)が該デフレクターコイルと交叉(intersect)する勾配を有しており、そして該支持バー間の空間の残りでは実質的に均一であり、
(c)複数の前記磁場は集まって、前記第1及び第2多デフレクターシーケンス配列間に直交して延びる隣接する磁場を形成し、そして
(d)前記隣接する磁場内の各調整可能な局所的磁気ポテンシャル勾配は、前記支持バーの直線的長さ上に延びる予め選択された磁場勾配プロフアイルを生じるよう個別にそして同時に、随意に変えられ得るのであり、前記精密制御コリメーターは更に、
各前記支持バーの端部に位置付けられる各前記ステアリングコイルを通して可変電流の電気エネルギーを独立にそして同時に送るための第2オンデマンド制御部から成り、それにより前記ステアリングコイルがエネルギーを与えられ、該支持バー間に直交的に延びる磁場と各ステアリングコイルの長さに沿って調整可能な局所的磁気ポテンシャル勾配とを発生しており、前記精密制御コリメーターは又更に、
隣接する磁場と予め選択された磁場勾配プロフアイルとをそれを通って進む被走査イオンビームに印加するために前記多デフレクターシーケンス配列により境界を画される空間的チャンネルから成り、そこでは被走査イオンビームについての平行度は精密に制御され、より精確になる。
本発明の第2の側面はハイブリッド−走査イオン打ち込みシステム内のイオンビームコリメーションを改良する方法であるが、イオンソースと、アナライザー磁石と、平面内で該ビームを走査するビーム走査器と、該被走査ビームを近似的に平行な被走査リボンビームに変換する粗いコリメーションデバイスと、該ビームが走査される方向に概ね直交する方向で該被走査リボンビームを通るよう加工品を送りそして実質的に均一なドーズ量のイオンをその面に保持された該加工品内に打ち込む平面機構(plane mechanism)と、を有する該ハイブリッド−走査イオン打ち込みシステム内の該イオンビームコリメーションを改良する方法であり、前記改良されたコリメーション方法は、
該加工品がドーズ量のイオンを打ち込まれるべき平面に対し既知の配向(known orientation)での平行度の基準軸(reference axis)を規定する過程と、
該ビームが走査される該平面内で前記基準軸に対しビームセントロイドの方向の誤差を測定する過程と、
該ビームが走査される平面に実質的に直交する方向に磁場の制御可能な領域と調整可能な磁場勾配プロフアイルとを発生する過程と、そして
ビームセントロイド方向の前記誤差測定値に応じて該磁場勾配プロフアイルを調整する過程と、そして
該ビームセントロイドの方向の前記誤差が該加工品が打ち込まれるべき平面に対して実質的に除去されるように前記調整された磁場勾配プロフアイルを該ビームの幅に亘り印加する過程と、を具備する。
本発明の第3の側面はハイブリッド−走査イオン打ち込みシステム内の被走査ビームのコリメーションと均一度との両者を同時に改良する方法であるが、イオンソースと、アナライザー磁石と、平面内で該ビームを走査するよう波形が印加されるビーム走査器と、該被走査ビームを近似的に平行な被走査リボンビームに変換する粗いコリメーションデバイスと、そして該ビームが走査される方向に概ね直交する方向で該被走査リボンビームを通るよう加工品を送り、そして実質的に均一なドーズ量のイオンをその平面に保持された該加工品内に打ち込む平面機構と、を有する該ハイブリッド−走査イオン打ち込みシステム内の該被走査ビームのコリメーションと均一度との両者を同時に改良する方法であり、前記コリメーションと均一度を改良する方法は上記で概説した過程にプラスして、
該ビームセントロイドの方向の前記誤差が該加工品が打ち込まれるべき該平面に対して実質的に除去されるように前記調整された磁場勾配プロフアイルを該ビームの幅に亘り印加する過程の後に、該被走査ビームの幅に亘り単位長さ当たりの平均ドーズ量レート(average dose rate)を測定する過程と、
予め規定された望ましいドーズ量プロフアイルに対するドーズ量レートの誤差が実質的に減じられるよう該測定されたドーズ量レートに応じて該ビーム走査器に印加される波形を変型する過程と、の追加過程を具備する。
本発明は被走査イオンビームの精確なコリメーションと平行整合の方法を具備し、そして被走査イオンビーム内の荷電粒子の軌跡の平行度を精確に調整し、制御するためのユニークな精密機器、精密制御コリメーターを提供する。
従来公知であり以前存在したハイブリッド平行走査イオン打ち込み装置とシステムは典型的に、粗いコリメーターとして機能し、被走査ビーム内の荷電粒子用の概略平行なイオン軌跡を発生するデバイスを有する。本発明はこの様なイオン打ち込み器及びシステム内の被走査ビームの平行度を改良するために精度改良(precision refinements)及び精密制御(fine controls)を提供するが、そこでは
(i)シリコンウエーハ(又は他の基盤)用打ち込み平面に対するそれの配向及び整合が精確に知られる平行度の基準軸が規定され、
(ii)近似的に平行な被走査イオンビームの進行の角度方向が、その各々がビーム進行方向に直交して横たわる2つの異なる方向で、その走査位置の関数として、平行度のこの基準軸に対し測定される。
(iii)別々で独立した個別デバイスか、又は現在の粗いコリメーターの構造体内に組み入れられた一体化したフィーチャー(integrated feature)か、何れかを使い空間的に変化する磁場と調整可能な磁場勾配プロフアイルを有する磁場とがセットアップされるが、該磁場はビームセントロイド(beam centroid)が前に可能だったより実質的に高い精確さと精度で望ましい方向に進行するよう荷電粒子の軌跡を修正する。
(iv)該ビームの角的拡がりの変動(それが走査された時の)は該粗いコリメーターデバイスの適切な設計により大きな程度除去され、そしてこれらの変動の更に進んだ削減を達成するために現在の粗いコリメーター及び該第1精密制御コリメーターと組み合わせて第2の精密制御デバイスがオプションとして使用されてもよい。
(v)予め選ばれたレートで該被走査ビームによりターゲット平面へ供給されるイオンドーズ量の空間的プロフアイルが評価され、そして該ビームを走査するよう創られる波形は、望ましいプロフアイル(均一か又は不均一か何れかのパターンとすることが出来る)からの偏差を最小化するよう変型される。
本発明の1つの特定的側面である、方法、はハイブリッドの走査されるイオン打ち込み器内のイオン打ち込みプロセスパラメーターの精確さ及び制御を改良するため使われ得る。特に、本方法論(methodology)はウエーハ(又は他の基盤)の表面に亘る種々の場所に於けるイオンの入射角の制御とイオンドーズ量の一貫性を改良する。要するに、該方法はイオン打ち込みの意図した角度方向に対する走査イオンビームの方向の誤差をx軸の関数として測定する過程と、該ビームの角度方向の該測定誤差を修正する過程と、そして望ましいドーピングプロフアイル(均一か又は不均一かいずれかのパターンとして)を達成するために該走査波形を変型する過程を具備する。
該方法の1つの操作過程―該ビーム方向の測定誤差を修正する―は実務家に精密機器と空間的に変化する磁場の精密制御とを有するよう要求し、該磁場は該ビームが粗くコリメートされた後に被走査イオンビームに印加されるのが好ましいことは注目され、評価されるだろう。要求される磁場は下記特性を有する。
i)磁場成分Byがx座標と共に変化する。しかしそれは本質的に該y座標から独立している。この場成分はx’の誤差を修正するため使われ得る。
ii)磁場成分Bxは大きさと符号が制御されるが、x方向に沿って均一である。この場成分はy’の全体的誤差を修正するため使われる。
Jについてのマックスウエルの方程式は我々に、真空中では、下記と告げており
dBy/dx−dBx/dy=μ0z
そしてJzは(イオン軌跡の方向の何等かの変化を検出可能に引き起こすに必要な電流に関して)無視可能に小さいので、それをゼロで近似出来る。従って、Byの変動はBxの望ましくない変動を引き起こす。
加えて、該By場を創るため使われるデバイスが面y=0内で鏡像対称であることを保証することによりBxが、少なくとも中間面(midplane)上で、一定であるよう配置出来る。しかしながら、該均一Bx成分を創るデバイスはこの対称性を破らねばならない。
この空間的に変化する磁場は、(i)少なくとも2つの従来既知の’多極レンズ(multipole lens)’デバイスの特定的適合と変型(しかしながら、それは全ての場成分を完全に独立的には制御出来ない)、そして(ii)ここで’精密コリメーター/ステアラー(Fine Collimator/Steerer)’と呼ばれ、その詳細が下記で与えられる、新規でユニークな精密制御精密機器、を含む幾つかのデバイスのいずれかにより有効にそして精密に制御され得る。
該’精密コリメーター’は、被走査イオンビームを使う種々の範囲と種類の、しかし従来既知の、イオン打ち込み装置及びシステムの中で使われるよう意図された精密機器であり、そして該ビームの荷電粒子の平行度を増すことにより被走査ビームの望まれた方向と角度からの軌跡偏差を減ずるため使われる構造的組立体である。
本発明の精密機器により提供される特徴と能力の中に下記がある。
a.該精密コリメーターは被走査イオンビームの非平行度の減少を達成する。
b.該精密コリメーターを使う方法は精確に平行にされた被走査イオンビームの走査波形を変型する(平均電流密度を制御するために)。
c.該精密コリメーターは被走査イオンビームの平行度と密度均一度との実質的に独立の制御を達成し、それにより大きな(300mm)シリコンウエーハ及び他の基盤上で半導体デバイスのイオン打ち込みによる製造で極度に精確なプロセス制御を可能にする。
d.該精密コリメーターは、被走査イオンビームがその意図された通路と方向(すなわち、z軸)で進行する時2つの直交する方向(すなわち、x及びy軸)で被走査イオンビームの平行度の制御を達成する。
e.該精密制御コリメーターはビームのx軸座標の関数としての角度Δy’での拡がり(spread)の変動の制御を提供する。
I.定義
用語法(terminology)の不一貫性を避け、表示し含意する意味の曖昧さを除き、そして判断と理解の明確さと完全さを増すために、注意深く詳述した定義のセットを下記で示す。下記で示すこれらの用語(term)、専門語(nomenclature)及び職業語(jargon)は、本発明が何であるかそしてそれが如何に作られ使われるかを表明するのみならず、本発明の主題がそれでないものから区別し際だてる仕方で本発明を説明し請求するため、ここで一貫し、繰り返し使われる。
イオンビーム(Ion beam):電子、正及び負イオン、分子、クラスター(clusters)、又は原子構成粒子(subatomic particles)を含む何等かの荷電粒子のビーム。
リボンビーム(Ribbon beam):長い次元と短い次元により特徴付けられる断面を有するイオンビーム、該長い次元(long dimension)は該短い次元(short dimension)の少なくとも2倍であり、通常少なくとも該短い次元の5倍である。該長い次元は通常、該ビームで処理されるべき加工品の面の次元より大きい。
被走査リボンビーム(Scanned ribbon beam):リボン形の包絡面(envelope)内の平面の中でそして該包絡面内の何等かの1点で走査されるビーム(典型的には円形又は楕円形の)、該ビームは各走査で2回中断される{対照的に、区別すると、連続リボンビーム(continuous ribbon beam)は電流は少なくとも1つの加工品を処理するに要する時間の間、どの点でも中断されない}。
x、y、及びz座標(coordinates){又は軸(axes)}:該z座標(又は軸)はイオンビームの意図された進行方向である。x座標(又は軸)は該意図されたビーム(intended beam)のより大きい又はより幅広い(larger or wider)断面次元(cross−sectional dimension)と整合されている。y座標(又は軸)は該意図されたビームのより小さい又はより狭い(smaller or narrower)断面次元と整合されている。
x’:x−z平面上へ投射されたz方向から測定された角度。この角度はビームセントロイドの方向(direction of beam centroid)を呼ぶため使われる。
y’:y−z面上へ投射されたz方向から測定された角度。この角度はビーム質量中心の方向を呼ぶため使われる。
Δx’:x−z面上に投射された、そのセントロイドの周りの該ビーム内の角度の分布の半値幅(half−width)
Δy’:y−z面上に投射された、そのセントロイドの周りの該ビーム内の角度の分布の半値幅
下流(Downstream):イオンビームの進行通路又はターゲットとする角度と方向
上流(Upstream):イオンビームの進行通路の反対又はターゲットとする角度及び方向から180度
被走査イオンビームの均一度の制御:被走査ビームの長い横断次元に沿う望まれる電流密度を望まれるプロフアイルに忠実に保持すること。
被走査イオンビームの平行度の制御:被走査ビームの荷電粒子の個別軌跡を、それらが相互から実質的に空間的に等距離になるよう調整し、整合すること。
粗い(Coarse)コリメーター:イオンビーム内の荷電粒子の軌跡を近似的に平行にするその技術分野で従来公知の構造体又はデバイス。
精密(Fine)コリメーター:被走査ビームのコリメーションの誤差を走査の位置の関数として精密制御することを提供出来て、該ビームをより精確に平行にすることが出来る構造体(従来公知の構造体の変型を含む)。
II.ビーム平行度を改良出来る変型されたデバイス(Modified Devices Able To Improve Beam Parallelism)
当該技術で従来公知のデバイスの変型(Modifications For Devices Conventionally Known In The Art)
上記で与えられた定義と用語法を使って、近似的に平行な被走査ビームの意図された進行方向はz軸方向にあり、該イオンビームは面y=0内のそのセントロイドを有して横たわるよう意図されている。全ての上流イオン光学部品が該面y=0内で対称である(それは典型的であるが)と仮定すると、y’のどんな誤差もxの関数として変化はしない筈である(該対称を破る回転的誤整合がもし該上流部品にあれば、この様な変動は起こり得るが、これは修理され得る異常な静的欠陥であると考えられる)。しかしながら、x’の誤差は、それらが粗いコリメーターデバイスの製造又は設計欠陥により引き起こされ得るので、xの関数として変化するであろう。
更に、もし打ち込みシステムで使われる粗いコリメーターデバイスが双極子磁石の形式であれば、該量Δy’はxの関数として変化することがあり得て、実際これは現在の存在するハイブリッド走査イオン打ち込み器に起こる場合であると知られている。これはテキストブックの2次収差(second−order aberration)である。この収差及び対称性の議論の充分な説明は、エスエルエイシー(SLAC)、セルン(CERN)そして他の機関により種々に刊行された非特許文献2を含み、非特許文献3により例示される多くの権威ある原文で見出される。この2次収差は修正され得るが、イオン光学設計段階に於いてのみであり、単に後付けデバイス(add−on device)に依ってではない。該プログラムTRASPORT(非特許文献2)も又この収差が制御されるシステムを設計するために使われる。
第1の変型された構造(A first modified construction)
’精密コリメーター(fine collimator)’として構造的に変型され得る第1候補は図Aにより示される従来技術のデバイスである。このデバイスは鏡像対称的な仕方(the manner that is mirror−symmmetric)で電気的に励磁され得て、空間的に変化するBy成分を発生出来る。図Aに示す様に、該デバイスは、周囲の強磁性ヨークに設置され、該ビームの上及び下にセットされた、ワイヤ巻き強磁性極の1列(row of wire−wound ferromagnetic poles)として示された簡単な電磁石の対称対セット(symmmetry paired set)を有する。その多極のピッチにより決まる解像度(resolution)を有して、このデバイスはy軸方向に任意の空間的に変化する磁場を創り得る。しかしながら、図Aのデバイスは磁場の均一なx軸成分を本質的には発生しない。
しかしながら、この望まれる特徴と能力は、磁気ビームステアリング装置(magnetic beam steering apparatus)の付加により別に発生されるか、或いは、代わりに、この目的に好適な追加の電気コイル化した巻き線(additional electrical coiled windings)を組み入れるよう該従来構造を変型することにより、発生され得る。
第2の変型された構造(A second modified construction)
’精密コリメーター’として機能し、変化する磁場の該y軸成分を発生するよう構造的に変型され得るもう1つの従来公知のデバイスが図Bで示される。該イオン打ち込み器システムが該被走査イオンビーム用の粗いコリメーションを達成するために双極子磁石(dipole magnet)を使うと仮定すると、必要な変型は、可動ロッドの1つ以上のセットが1つの極又は両極内に設置され、それにより静的By成分に可変By成分が重ねられ、該イオンビームを(典型的には)30度と90度の間の合計角度で偏向させる空間帯(spatial zone)を創ることである。この空間帯はx軸方向の平行度と精密コリメーションの望ましい改良を達成出来る。対称配列はBxの欲しない変動を最小化するが、特定の場合、非対称配列が受け入れ可能である。しかしながら、全ての非対称構造体ではy’誤差を除去する別のデバイスも又要求される。
従って、図A及びBにより図解される構造体及びデバイスはそれぞれ従来公知であり、普通使われているが、ここで説明される構造的変型と該変型された構造の適合と使用は前には想像される、又は考慮される、又は機能的に使われることはなかった。
III.好ましい精密制御高精度機器(A Prefered Fine−Control Precision Instrument)
本発明の重要な側面はそれぞれ図1A及び1Bで図解される、精密制御コリメーターの新規でユニークな精密機器及び好ましい実施例である。該精密コリメーター/ステアラーは、ターゲット平面TPIでビームイオンを打ち込まれるべき加工品(workpiece)WPから上流に位置する。そこで見られる様に、該精密コリメーター/ステアラー10は2つの実質的に類似の部分組立体(subassemblies)40及び140として見え、その各々は予め選ばれたギャップ距離で相互から隔てられている。該2つの部分組立体40及び140内には2つの強磁性バー20及び120があり、その各々は該被走査イオンビーム71のx軸又は幅寸法より幾分大きくなるよう直線的に寸法付けされており、各バー20及び120は相互に平行で、予め選ばれた間隔44で横たわるよう配向されている。
各強磁性バー20と120は直線形支持部として役立ち、その周りには複数の個別ワイヤ巻き線が、コイルデフレクター22と122として、多数の予め決められた、種々の場所に、直交式に置かれる。各強磁性バーとその多数ワイヤ巻き線はかくして独立した、別々の、そして隣り合って配置されたコイルデフレクターの軸方向に整合されたシリーズ22及び122を形成し、これらのデフレクターのカスケードはシーケンスで纏まってそれぞれ第1多デフレクターシーケンス配列30と第2多デフレクターシーケンス配列130を形成することに帰着する。該コリメーター構造体10はかくして第1及び第2多デフレクターシーケンス配列30及び130の両者を具備し、それらは平行に横たわるよう位置付けられ、共通に共有するx軸方向に沿って配向され、面y=0の周りで鏡像対称に横たわる。
強磁性バー上にシリーズで配置され、各多デフレクターシーケンスを構成するコイルデフレクターの合計数は実質的に変化出来て、期待される周囲状況又は該被走査イオンビームの周囲寸法に依るのが典型的であることを注意されたい。それにも拘わらず、各多デフレクターシーケンスは少なくとも2つの隣接して配置されたコイルデフレクターを有すべきで、屡々真っ直ぐな強磁性バー上にシーケンスで位置付けられた4と30の間の隣接して配置されたコイルデフレクターを有する。
各コイルデフレクター22は、その直接相対して位置付けられ、対応する相手方コイルデフレクター122と共通に電気的に接続されるのが典型的である。相対し、対応するデフレクターの各セットはかくしてマッチした対として電気接続され、該対の1つのデフレクターは該空間的通路45の各側に横たわり、該電流は該対の各ワイヤ巻き線の周りで反対の角度方向に流れる(恰も該対称面で反射される様に)。
空間通路45の幅寸法42に亘る該コイルデフレクターのピッチは最適制御用に”g”より小さくあるべきだが、該ピッチが減じられると独立電源の数が典型的に増加するので、デフレクターの合計数の決定時全体コスト及び配線の複雑度は強力に考慮されることが好ましい。更に、もし平行度の誤差変動が特定の構造体又は実施例用には充分小さいなら、個別コイルデフレクター用に比較的大きなピッチが受け入れ可能になることは実験的経験(empirical experiment)により決められてよい。
発生される磁場(The Generated Magnetic Fields)
該支持バー20及び120の直線的長さに沿って直交式に配置された各々が個別的で隣接して位置付けられたコイルデフレクター22及び122を通して可変アンペア数の電気エネルギーを独立的に導入、通過させるために、該全体的精密コリメーター/ステアラー組立体の1部分としてオンデマンド電気制御部(on−demand electrical control)も含まれている。適切な或いは望ましいアンペア数の電気エネルギーが提供されると、各隣接して位置付けられエネルギーを与えられたコイルデフレクター22及び122は独立して限られた幅の磁気ポテンシャル差(magnetic potential difference of limited breadth)と、各強磁性バーから直交して延びて個別に調整可能な磁場(individually adjustable magnetic field)と、を発生するが、該場は限られた幅の領域内で制御可能な勾配(controllable gradient)を有する。該磁場は図2で図解され、該磁場勾配は図3で示される。
各エネルギーを与えられたデフレクターはそのコイル幅上の局所的磁気ポテンシャル差、該x方向に沿い該巻き線に直交する限られた幅の勾配を発生するが、該2つの強磁性バー上の往復シリースで配置されエネルギーを与えられたデフレクターの相対して位置する対は、該構造体のx軸次元に沿って相対する方向で限られた幅の複数の局所的磁気ポテンシャル差を創ることが意図されている。この結果は累積して、纏まって、全部の相対して位置する対のデフレクター間に、固定した空間帯を創り、そこでは該By場成分は変化し―それは次いで該構造体内の該支持バーの各端部に存在する実質的に一定の場の2つの終端領域内に合流する。
この仕方で、隣接して配置された対の相対するデフレクターにより発生された該複数の磁場と調整可能な磁場勾配は、隣接する磁場と空間的に変化する磁場勾配プロフアイルとを形成するよう集合的に加算される。該固定空間帯内の全体的磁場勾配プロフアイルに貢献する限られた幅の各磁気ポテンシャル差の強さは、予め選択された勾配プロフアイルを有し、該イオンビームの全体幅上に有効に延びる、調整され、制御された広い磁場を生ずるよう、(該電気アンペア数を変えることにより)随意に個別に変更可能である。
図1Aと1Bの特定の構造は長方形の形状の空間的通路内に磁場を発生し、該磁場の成分Byはスムーズに―突然の差無しに―変化する。特定の対の相対して位置するデフレクターの励磁はByの変化が該特定の対のデフレクター間の空間に亘り発生されさせ、他の仕方で一定の場Byの変化がこのデフレクター対の両側上の空間領域内に確立されさせる。図3は個別デフレクターにより引き起こされる電磁的効果を図解する。
イオンビームが通って通過する取り囲み空間的通路(The Encompassing Spatial Passageway Through Which The Ion Beam Travels)
図1Aと1Bで図解される様に、独立に隣接して置かれたコイルデフレクター22と122の整合されたシリーズ(直線的強磁性バー20と120上に位置付けられ、第1及び第2多デフレクターシーケンス配列30と130を形成している)は被走査イオンビーム71が原位置で通過する空間的通路45の幅寸法42に適合し(すなわち、重ね合わされると丁度一致する)、それを取り囲んでいる。該多デフレクターシーケンス配列30と130は、相対して位置するコイルデフレクター22と122の各対間に予めセットされた分離間隔(”h”)が存在し、保持されるように、平行のそして整合した対応で横たわるよう非磁性支持部(図1Aと1Bでは示されてない)により位置付けられるのが典型的である。該予めセットされた分離間隔(”h”)は典型的に、長方形の形状の、固定された空間通路45の側部の2つを規定し、寸法付け(dimensions)しており、該通路内へ望ましい磁場が発生され、該進行するイオンビームに印加される。
該2つの部分組立体40と140間にある予め選ばれたギャップ間隔44の寸法は適切に理解、評価されるべきことは必須である。各強磁性バー20と120は磁場線(magnetic field lines)が直交性であるよう限定される強磁性限界と固定境界線(ferromagnetic limit and fixed boundary)を提供する。該バー20と120は固定空間間隔”2g”だけ分離されている。しかしながら、該多デフレクターシーケンス配列30と130はこの間隔の1部を占め、かくしてそれらの予めセットされた分離間隔は”h”である。”h”が常に該固定空間間隔”2g”より量的に小さいことは認識されるだろう。従って、該構造体10用に予め選ばれたギャップ間隔44の寸法はかくして該固定空間間隔”h”より決して大きくなく、或る場合(真空壁が介入する状況)は、”h”より著しく小さい。この仕方で、該被走査イオンビームの荷電粒子が通って進む(z軸方向))空間容積は該空間通路45の幅間隔42(x軸又は広い方の次元を表す)と予め選ばれたギャップ間隔44(y軸又は狭い方の次元を表す)内に含まれ、画定(demarcated)される。
X軸ステアリング制御(X−Axis Steering Controls)
ステアリングコイル90と190を形成する2つの追加的対のワイヤ巻き線が図1Aと1Bにより示される組立体の各強磁性バーの個別の端部に近く個々に配置される。これらの追加的対のステアリングコイルはコイルデフレクター22と122のそれと同様な仕方で電流源に独立的に接続されるが、該ステアリングコイル対90と190の機能は該組立体に全体的x軸操向制御(overall x−axis steering control)を提供することである。該バー20の端部に於ける該対のステアリングコイル90は、該2つのコイル90を通る正味のアンペアターンが値で常にゼロとなるように、共通に―しかし反対向きに―電気接続される。同様に、バー120の端部に配置される対のステアリングコイルは面y=0に沿い共通に電気接続される。これらのセットのステアリングコイル90と190の機能はx軸方向で該被走査イオンビーム用の全体的直線形ステアリング制御(overall linear steering control)を提供することである。従って、ステアリングコイル90と190はここでは”x軸ステアリングコイル(x−axis steering coils)”と呼ばれる。
Y軸ステアリング制御(Y−Axis Steering Controls)
或る実施例では、該精密制御コリメーターはオプションで図1Bのみに示される2つの薄層ワイヤ巻き部(thin−layer wire wrappings)91と191を有する。これらの薄層ワイヤ巻き部91と191は実質的に各バー20と120の全体的直線長さに沿いその周りに均一に捲かれ、該多デフレクターシーケンス配列を形成する隣接して置かれたコイルデフレクターのカスケードの中か、又は上か何れかに配置される。しかしながら、全該コイルデフレクターと異なり、これらの2つの直線形ワイヤ巻き部91と191は、その電流流れ(amperage flow)が面y=0内で非対称であるよう独立的に電流源に接続される。従って、これらの薄層直線形ワイヤ巻き部の意図された機能はy軸方向で進行イオンビームを制御、操向する能力を該構造体に提供することであり、かくしてここでは適切に’y軸ステアリングコイル(y−axis steering coils)’と呼ばれる。
該精密制御コリメーターにy軸ステアリング能力を提供するが、該薄層直線形ワイヤ巻き部91と191を創らない又は使わない、もう1つの代わりの、オプションの手段は全該デフレクターを通るよう―共通に共有する偏向電流に加えて―非対称電流を通すことである。これは図4に示す構造的配置により達成され得る。
そこに示される様に、複数の電源60a,b,cは、各電源が、特定のマッチしたデフレクター対22と122に平行に横たわる流れ通路を経由して電流を提供するが、全デフレクター22から第1の共通に共有する電流戻りライン64と全デフレクター122から第2の共通に共有する戻りライン66を有するが、該両戻りラインは双極性センタータップ付き電源61のターミナルに個別に繋げられるように、接続される。該電源61により、小さな追加ポテンシャル差が並列に接続されたデフレクターの各対間に挿入され、このポテンシャル差は各デフレクター対内を流れる電流を不平衡にさせる。個別デフレクターの抵抗により決まる許容差内でこの配列は該構造体にy軸ステアリング制御を提供出来る均一なx軸方向の場成分を発生する。該y軸ステアリング機能と能力の使用は下記でより充分に説明される。
精密制御コリメーターの使用法(Using The Fine−Control Collimator)
図1Aと1Bにより図解される精密コリメーター/ステアラーを使って、既知のアンペア数の電流が相対して位置するデフレクター(該第1及び第2多数デフレクターシーケンス配置上に配置されている)の各電気的に接続された対に流され、このアンペア数は各相対して位置する対のコイルデフレクター用に独立に調整、制御される。
加えて、該強磁性支持ロッドの端部に最も近く配置された相対して位置するx軸ステアリングコイルの該個別対は該被走査イオンビーム幅の制限を僅か超えて横たわるよう位置付けられたもよく、そして各支持バーの端部部分は、該強磁性バー端部が(該デフレクターにより発生され、該被走査イオンビームに印加される)隣接磁場の分布に及ぼす電磁的影響が重要でないことを保証するのに充分な直線延長だけ該コイルデフレクターの最後を超えて長さを増やされることが可能である。この様なバー端部延長の長さは、該第1及び第2多デフレクターシーケンス配列を分離する予め選ばれたギャップ間隔の寸法の少なくとも2倍であるのが典型的である。又該支持バー自身が該強磁性材料に明白に接合されてはならないこと、或いは該空間的通路内に印加された該発生磁場がその意図された分布から甚だしく変えられないことは必須である。
加えて、もし完全な磁気的ヨークを形成するため該強磁性支持バーをそれらの個別端部で結合するため強磁性材料が使われるなら(或る従来公知のデバイスに於ける様に)、各多デフレクターシーケンス配列内の電流の代数和に等しいが、反対向きの電流を運ぶ、1つ以上追加の大きなワイヤ巻き線(デフレクター)をこれらの短い端部上に付加することが必須である。好ましい実施例では、該強磁性材料とその端部をリンクするその特別コイルは省略され、そして該直線形支持バーが該進行するイオンビームの幅を充分超えて延びると仮定すると、該中央磁場プロフアイルへの最終影響は重要でない。該配置された構造体から或る距離にある漏洩磁場(stray magnetic field)は結果的に幾分大きいが、この欠陥は磁気遮蔽で制御され得て、その議論は本発明の範囲外と言えよう。
該バーの端部近くで、該磁場勾配はゼロに降下し、次いで逆になり、この理由で、該支持バーの端部は、望ましい磁場プロフアイルが保持されるべき領域を超えて配置されねばならない。この前提と方策(approach)は、この材料が磁気的に飽和しないよう該支持バーの残る2つの端部内に充分な強磁性材料(例えば、鉄、又は鋼)があると仮定しており、この要因は該精密制御高精度コリメーター構造の最大x軸次元長さと励磁レベルを決定する。
電気的要求(Electrical Requirements)
該精密制御コリメーター構造体の電気的要求は下記の仕方で計算される。半径ρを有する軌跡上で質量M,電荷qそして運動エネルギーUのイオンを偏向させるに要する磁場は下記で与えられる。
Bρ=(2mU)1/2/q
該精密コリメーター構造体のz長さが該デフレクターの全体的z長さにより規定されると仮定する―真実にはこれは僅かにもっと小さく、そして精確なためには有限要素コンピュータコードを用いてモデル化され得る。この寸法はLmと名付けられ、きつく(tightly)は制限されず、実際的理由でそれに100mmの値を割り当てる。従って、与えられた場Bが有効長さLmのデバイスを通過する質量Mのイオンを偏向させる角度は下記である。
Figure 2007531219
人は、該ビーム内の角度誤差のありそうな大きさと、これらの誤差が変わる特性距離(characteristic distance)の或る従来の知識と、を有するに違いない。現在の目的では、50mmの距離上で0.45度(0.01ラディアン)の変動が起こると仮定出来て、我々は各デフレクターの幅wを50mmに等しくするよう選ぶ。その結果各バー上の6つのデフレクターは300mmシリコンウエーハ用打ち込み器に充分である。
更にイオンの電荷は一定で、該イオンは合計直流ポテンシャルVを通して加速されると仮定する。各デフレクターから要求されるBy内の最大変化は下記で与えられる。
|By|<(0.01/Lm){(2MV)/q}1/2
該強磁性バー間の合計ギャップは2gである。各コイル内のアンペアターンの数nIは下記で与えられる。
nI<(0.01g/μ0m){(2MV)/q}1/2
IV.該精密コリメーターの意図された現場と目的(The Intended Locale For And Purpose Of The Fine−Control Collimator)
意図された現場(Intended Locale)
本発明用の適切な設定と意図された環境はハイブリッド走査イオン打ち込み装置とシステム内である。規定と構造により、この様なデバイスは典型的に、イオンビーム(”IB”)として進む荷電粒子のソース(”S”)と、不純物種(impurity species)から望ましいイオン種(desired species of ions)を分離するための少なくとも1つの双極子磁石(示されてない)と、該荷電粒子を走査し、被走査イオンビーム(”SIB”)を発生する走査デバイス(”SD”)と、該被走査ビームを概略平行に又は約+/−1度内にするための粗いコリメーター(”CC”)デバイス(それは双極子磁石として形成されてもよく、そうでなくてもよい)と、1つの、大きなファラデイカップ(Faraday cup)(”FC”)と、そして被走査イオンビームを通るよう直交して―すなわちy軸方向に―送られるシリコンウエーハの様な、用意された加工品(”WP”)内に該被走査イオンビームの荷電粒子を導入するのに好適な打ち込み用にターゲット化された平面(targeted plane for implantation)(”TPI”)と、を具備する。
全ての場合、本発明の1部を有する精密制御コリメーターはそれらのコリメーションを改良するために被走査イオンビームの荷電粒子だけと、かつ排他的に、使用されるよう意図されている。これはそれぞれ図5と6で示される。
図5は以前の公知のハイブリッド走査打ち込みシステム内での双極子磁石の形の粗いコリメーターデバイスの従来的使用を図解するが、今これは出口の双極子磁石の点に設置された精密制御コリメーター部分51(可動の極ピースから形成される)を有する。この改良された配置はx’のコリメーションの誤差を修正出来るシステムに帰着するが、y’の誤差を正す(rectify)ために追加的デバイス又は他の修正手段を要する。
図6は、打ち込みシステム用の精密コリメーションを提供する―すなわちx’とy’の両者で残る誤差を実質的に除去する、ために該粗いコリメーター(双極子磁石)に隣接して配置された個別の、独立の構造体としての精密制御コリメーター/ステアラーの代替え的配置と使用を図解する。
目的とゴール(Purpose and goals)
本発明の1部を有する該ユニークな精密コリメーター構造体の目的とゴールは上記で識別された座標システム枠組み(framework)を参照してより容易に理解され、より良く評価されるが、それらは下記の様である。
(i)x軸方向の単位長さ当たりの時間平均電流は、通常均一であるが、或る状況では意識して不均一であるよう、きつく制御されたイオン密度プロフアイル(tightly controlled ion density profiles)を有するのが望ましいことが典型的である。
(ii)ビーム方向は一定であるよう望まれるのが典型的である。かくして、該イオンビームは”平行走査され(parallel scanned)”、そしてz軸方向の荷電粒子軌跡の平行度と整合をきつく制御することが望まれる。
(iii)該ビームの瞬時形状はそのそのセントロイド(centroid)のx軸座標から独立していることが望ましい。
V.平行度を増大、制御するモードと仕方(The Mode and Manner Of Increasing And Controlling Parallelism)
被走査イオンビームの平行度を増大、制御するモードと仕方の下記議論はz軸に対するビーム軌跡の局所的セントロイドの方向の誤差変動について主に述べ、これが明らかに指定された時該ビーム内の合計の含まれた角度的拡がりのみに関心を持ち、取り組む。
或る状況では、該被走査ビームセントロイドの残留角度誤差、x’とy’は該イオン打ち込みプロセスに影響するのに充分な程大きく、これらの角度誤差の更に進んだ減少と積極的制御が望ましい。典型的にこれらの誤差の大きさは1度より小さく、それらを0.1度以下に減ずることが望ましいことが多い。x軸及びy軸方向の平面の両者での制御が望ましい。
好ましい精密制御コリメーター構造体がその両側でビームの幅に亘り、そして近似的に面z=0内に、設置される2つの強磁性バーを有することが思い出される。個別の分離したデフレクターの規則的シーケンスが各直線形強磁性バーの周りに配置され、該第1バー上に配置された各個別デフレクターは第2バー上の対応するデフレクターの相対し、そして真向かいに(across from)横たわる。多デフレクターシーケンスを形成し相対して位置するデフレクターの対応する対はオプションで直列か又は並列か何れかで電気接続されてもよい。
各バー上に配置されるコイルデフレクターの数は関心のある被走査ビームの寸法的比率のみならず、該被走査イオンビーム内にその時ある相対的非平行度の予想される程度に依る。1つの好ましい実施例では、各強磁性支持バー上のコイルデフレクターの数は6である。該支持バーの端部に隣接して置かれるx軸ステアリングコイルの追加の対はここで前に説明した理由で提供されるのが望ましい。代わりに、これらの特徴が有用か又は必要か何れかと考えられるなら、或いは考えられる時は、前にここで説明した様に、x軸とy軸のステアリング制御用の追加のワイヤ巻き線が存在してもよい。
又、別々の電源が該精密制御構造体内の相対して位置するデフレクターの各対応する対を励磁することは好ましい。オプションでは、そして代替えでは、下記に詳述する理由で、別々の独立した電源がコイルデフレクターの該直線形シーケンスカスケード内のシーケンスの各個別デフレクターを励磁する。
デフレクターを形成するワイヤ巻き数(wire turns)の合計数は期待される誤差の大きさと遭遇するイオン種の磁気的剛性(mgnetic rididity)に依る。この量は該イオンの質量とエネルギーの積の平方根に比例する。コイルデフレクター用のワイヤ巻き数の典型的カウント(typical count)は数で100である。
磁場勾配調整(Magnetic Field Gradient Adjustments)
一般に、該被走査イオンビームは該精密制御コリメーターの下流の設定距離(Z)の選ばれたターゲットに衝突するよう導かれる。面z=Z内でそのx次元に沿う該イオンビームの平行度を制御することが好ましい。該イオンビームの予め存在する非平行度の測定から、該進行するビームに横断的に印加されるべきであり、かつ、該ビーム用として該非平行度の適切な修正に帰着する、特定的磁場プロフアイル、By(x)を計算することは可能である。
好ましい精密制御コリメーター用には、該望ましい磁場プロフアイル内の微分(fifferential)を計算し、磁場勾配レポート(magnetic field gradient report)、dB/dx、を得ることが有用であるが、それから該多デフレクターシーケンス配列のコイルデフレクターの各々内に個別的に導入されるべき電流の望ましい設定(アンペア数)がより直接的に計算される。該多デフレクターシーケンス配列内の相対して位置するデフレクターの各対内に通される電流と、コイルデフレクターの各対間を通るビーム包絡面の中間平面(mid−plane)上の磁場勾配、dB/dxと、の間には簡単な対応がある。
全体的ビームのx’方向は1つの更に進んだ調整を要し、該調整は該進行ビームにより占められる空間帯のその部分を超えた変化を引き起こすため上記説明の該x軸ステアリングコイルにより提供され、かつ、該調整は従って全体ビーム上に該y軸方向の均一双極子場を重ね合わす効果を有する。代わりに、同じ効果はそこで1つが使われる変型される粗いコリメーター(又は変型された双極子磁石)内の場の大きさへの小さな調整により達成されてもよい。
従って、もしψ対の相対して位置するデフレクターがあれば、平行度の現在の誤差は該ビーム内のψ個の別点で修正され、これはψ個の独立した調整を要する。しかしながら、現実の慣行では、人はψEΘ点で該平行度を修正する必要がある様に見える。修正点の数のこの表面的食い違い(discrepancy)は、平行度調整用の基準的標準として該ビームの中心軌跡{ビームセントロイド(the beam centroid)}を選択することにより、次いで全ての他の荷電粒子軌跡を該中心軌跡に平行に横たわるよう修正することにより、そして次いで該中心軌跡がx’でゼロ誤差を有するよう概して該x軸ステアリングコイル(又は代わりのステアリング制御手段)を使って該ビームの進行方向を別々に修正することにより、容易に解決される。全てのψ+1点が修正されると、該点間の場所での残留誤差は小さいのみならず、該デフレクターコイルの幅の平方に比例すると期待され得る。該デフレクターコイルの有限の幅は、それでdBy/dxが理想的プロフアイルに適合するよう作られ得る精度を決定する。この仕方で、達成可能な非平行度の縮小は1/ψ2に比例している。
全体的な影響と結果(Overall Effects And Results)
該精密制御コリメーターの種々の実施例により達成され得るビーム平行度の向上が被走査ビームのドーピングの集積濃度(integrated consistency of doping)を実質的に修正すること、そして一般に、該被走査ビームの精確なコリメーションの後、荷電粒子密度の均一度(uniformity of charged particle density)がより良いか又はより悪いかを注目することは重要である。現在のコリメーター構造体を使う平行度修正のこのモードと仕方は、かくして、そのあからさまな、意図された目的が、単に、そして排他的に、イオンビーム均一度を改良する従来公知のデバイスと顕著に異なり、特異である。
加えて、平行度を高めるために本発明を使う時、該ビーム均一度も又走査波形の形状を変型することにより(良く知られている様に)同時に修正されてもよい。しかしながら、この様な均一度調整は被走査イオンビーム内のイオン軌跡の平行度には影響を有しないことは注目され、評価されるであろう。従って、均一度及び平行度パラメーターの長く待たれた同時であるが、独立の、調整と修正がこれにより達成される。
VI.被走査イオンビームの初期非平行度の測定(Measuring the Initial Non−Parallelism of Scanned Ion Beams)
非平行度の発生元(The Origins Of Non−Parallelism)
従来公知の走査イオン打ち込みシステム内では、イオンビームが作られ走査器(磁気的か又は静電的か、何れかのデバイス)を通過するが、該走査器は、ウエーハ(又は他の基盤)を完全に横断するために、変化する角度で該イオンビームを偏向させ、該角度は+/−5から10度以上だけ変わる。該走査周波数は静電的走査器では1000Hz以上まで、磁気的走査器では100Hzまでである。しかしながら、この議論の目的には、該走査周波数は重要には思われない。
該走査は偏向されないビーム軸の周りで近似的に対称であるか、又は’単極性(monopolar)’であってもよく―すなわち該偏向されないビーム軸の1つの側のみで変化する角度で走査する。しかしながら、該走査波形は近似的に3角形であり、それはシリコンウエーハの様な加工品を、直交方向にゆっくり動かしながら、該加工品を横切って均一横断速度でビームを走査し、それにより均一打ち込みを達成することが望ましいからである[例えば、特許文献6参照]。
ビーム通路内に適切に形作られた双極子磁石又は他のデバイスを置くことにより、該走査器により初期に作られた大抵の角度的変動(誤差)は実質的に的に除去され、近似的に平行なビームが生じる[例えば、特許文献2,4、そして5参照]。かくして、該特定の構造的フオーマットが何であろうと、この様なデバイスは近似的に平行なビームのみを作り、ここでは纏めて”粗いコリメーター”と呼ばれる。
好ましくは、粗いコリメーターは該被走査ビームセントロイドを近似的に平行にするのみならず、該ビームセントロイド付近の角度的広がりの変動を引き起こす他の収差をも抑制する。双極子磁石形の粗いコリメーターについては、これは典型的にカーブした極面(pole faces)とカーブした(インデックスされた)極表面(pole surfaces)との組み合わせ、非特許文献3で引用された理論に基づく設計、により達成される。
公知の測定方法(Known Measurement Methods)
被走査ビームの非平行度の程度を測定する方法の1例は特許文献12内で開示される。要するに、そして現に、小さなファラデイカップの2つの配列が得られ、該ビームの方向に直交する種々の平面でビーム通路内に挿入される。被走査ビームが各ファラデイカップを過ぎる時刻の差がその平行度について情報を与える。
測定方法の第2例は特許文献10,及び13により提供されるが、それらは如何に類似の機器が走査波形を変型し、均一な打ち込みを達成するため使われるかについて情報を与える。
将来の明確さ(clarity)と完全さ(completeness)の目的で、特許文献12,10,及び13の原文がここに引用により明示的に組み入れられる。
被走査イオンビームの非平行度はこれら及び他の従来公知の方法により測定される。しかしながら、好ましくは、適切なビーム軸を確立するための特定の方法は、非平行度を測定する従来の技術の何れかに生み出させる(bringing any of the conventional techniques for measuring non−parallelism to bear)前に行われるべきである。従って、この様な手順が下記で詳細に説明される。
適当なビーム軸を確立するプロセス(A Process For Establishing The Proper Beam Axis)
打ち込み中のz軸は該イオンビーム用の意図された進行方向である。該z軸は1対の基準マークにより該システムの装置内で規定されるが、好ましくはコリメートされた光源と該光の方向の検査手段を含む光学デバイス用の固定された設置部を提供することにより規定されるのがよい。この様な光学デバイスは自動コリメート用望遠鏡(autocollimating telescope)又はレーザー又はこれらの組み合わせであってもよい。
打ち込み用加工品基盤をきつく制御された角度で該イオンビームを通過させるのが望ましい。むき出し(bare)のシリコンウエーハは高度に反射性であることに注目すると、シリコンウエーハが該打ち込み平面に設置される角度を、それがその初期通路上へ戻るよう基準光ビームを反射するまで、調整出来て―その点で該ウエーハは該平面で該z軸に対し精密に法線方向に設置される。この手順は”平行度の軸(axis of patallelism)”を提供し、規定する。自動コリメート用望遠鏡は商業的入手可能で、軸に対し法線方向に反射表面を整合させることはそれらの意図された機能と使用法である。
かくして、それがz軸に対し精密に法線方向に基準ウエーハを保持出来るまで、平行度の軸を規定するのみならずシリコンウエーハの向けられ設置されたホルダーを整合すると、今度はこの平行度軸に対するイオンビームの方向を測定する。この目的で、図7に図解する、2枚の整合プレート24と26は異なるz軸座標に配置される。各整合プレートは該粗いコリメーター及び精密制御コリメーターの下流のそれ自身の精密位置で該ビーム通路内に挿入される。好ましくは、1つの整合プレートはターゲット平面で挿入されるのがよいが、機械的軋轢がこの配置を妨げるかも知れない。
図7に示される様に、各プレート24と26は既知の位置にセットされた整合された孔の行を有し、これらは多数スロット孔と1つの中央円形孔として見える。該中央円形孔は精密にz軸上に位置付けられるよう意図され、これは該z軸を識別、規定するため使われる自動コリメート用望遠鏡又はレーザー(laser)により検証{そして、もし必要なら、誤差は調整排除される(error adjusted out)}されてもよい。
該残りのスロット孔は異なるが精確に既知の、x軸座標でy=0平面内に配置される。これらのスロット孔は好ましくは規則的直線形配列であるのよく、図解目的で、図7で図解される様に、2枚のプレートの各々が7つの孔の同一直線形配列を有すると考えることが出来る。
各整合プレート24と26は、今度は、イオンビームの通路内に置かれ、一方該ビームは適当な振幅で、そして適当な波形で、典型的には鋸歯状パターン波形(sawtooth pattern waveform)で走査される。かくして、該被走査イオンビームは今度は該整合プレートの各孔上をそしてそれらを通るよう送られる。次いで、該被走査ビームは該2枚の整合プレートの各個別孔を通って透過する時、各透過イオンビームは電流パルスに見え、該パルスは続いてファラデイカップ(又はカップ)内に集められ、その電流は測定され、そして該異なる電流パルスの収集の瞬間は走査サイクル内の時刻の関数として記録される。選択用に、1つのファラデイカップ(それぞれ図1A、5,そして6の”FC”)が使われ、それはターゲット平面TPIの背後に恒久的に設置される。
電流パルスが第1整合プレートの第1孔を通る到着時刻と第2整合プレートの第1孔でのその到着と比較時の間の差は、走査サイクルでのこの点に於けるイオンのx方向の誤差に比例する。各整合プレートの7つの孔を用いて、走査サイクルの第1の半分で7つの異なる時点(seven different times points)でのx’の7つの異なる値が測定され、そして同じ過程が走査サイクルの第2の半分の間で逆に行われる。
最初の非平行度を測定した後認識される誤差は、そのy軸成分がxの関数として変わる磁場を提供することにより修正されるが、それは場の成分Byがx−z面内のその軌跡を偏向させた責めがあるからである。
Y’誤差の測定(Measuring the Y’ Error)
精度を達成するためには、均一Bx成分にそれを修正するよう要求するy’誤差も測定せねばならない。このy’誤差は、上記で論じた様に、y=0面に於けるそのシステムの対称性のために、時間的には殆ど一定であるべきである。好ましい精密制御コリメーターのy軸ステアリングコイルを使うことによるか、又は種々のz座標での隣接帯で、個別の磁気ステアリングデバイスを使うことによるか、何れかで、均一磁場成分、Bxを提供することによりy’のどんな静的誤差も補償出来る。
この様なy’誤差の測定と、その修正と、の両者の最も簡単な方法は、好ましくは該x’角度の誤差の修正後がよいが、整合された孔のそれらの範囲を有する両整合プレート24と26を該ビーム内に同時に置くことである。合計平均ビーム電流は、もしy方向のビーム運動の成分が変わるなら、変化するであろうが、最大透過電流は運動のy成分がゼロの時起こるに違いない。
y’誤差用の最良検出感度を得るために、該ビームは、図7のスロット孔がそれに好適でない寸法だが、小さなy寸法を有する2つの孔を備えるプレートを通されるべきである。又該整合プレートの中央孔上に位置するビームを用いての走査を止めることが出来るが、それにより望ましい感度を達成する。他の代替えは、オッシロスコープデイスプレーをモニターするか、又は該スロット孔を通るイオン電流を無視するもう1つのタイミング技術を使うか、何れかにより各整合プレートの中央孔を通る電流のみを観察すること、又は該ビーム内にx軸に向けられた狭いスロット(又は複数スロット)を挿入する該整合プレート上の第2位置を提供すること、である。これらの精密化のどちらが使われても、該Bx磁場成分は該ビーム電流を最大化するよう調整され、その点で誤差y’が本質的にゼロに減じられる。
VI.イオンドーズ量決定プロフアイルの測定(Measuring The Ion Dosing Profile)
もし該被走査イオンビームのターゲット平面に達する部分が100%であるなら、イオンの精密打ち込み(該y方向に直交式に該ビームを横断するターゲット加工品内への)を行うに今要する全ては、イオンビームの走査速度が一定、すなわち、ビーム対時間の波形が鋸歯状パターンである、ことを保証することであろう。真実には不幸にして、光学システムを通るイオンビームの透過は不完全であり、イオンビーム透過は該走査上のその位置の関数として変化する傾向がある。従って、この様な欠陥を測定、補償する必要がある。被走査ビームにより与えられるx軸方向でのドーズ量決定(dosing)プロフアイルは幾つかの異なる方法のどれか1つにより決められる。下記では2つの従来公知の方法のみならず全く新しい1つも説明される。
技術1(Technique 1)
同一のファラデイカップの直線形配列がターゲット平面の直ぐ背後に配置される。これらのカップの高さは最大ビーム高さを超えねばならず、これらのカップ開口部の幅は精確に同一でなければならない。各カップ内で受けられるイオン電荷は1つ以上のビーム走査サイクルの間積分され、各カップ内のイオン電荷は同一であるべきである。該測定された電荷の値はドーズ量決定プロフアイル(dosing profile)を表す。
この方法の異形はここでそれぞれ図5と6により前に説明され図解された変型システム配列を使って行われてもよく、そこでは該第2整合プレートは該ビーム内に挿入され、該長いスロットの各々を通過し、1つの大きいファラデイカップにより受けられるパルスイオン電荷が記録される。この様な技術は、(i)該スロット孔が該ビームより背が高く、(ii)該スロット孔のピッチが該ビーム幅を超え、そして(iii)スロット孔の幅が精確に同一である、ことを求める。もしこの仕方が使われるなら、該中央孔は好ましくは他の孔と同一であるのがよい。
技術2(Technique 2)
第2の方法は進行するファラデイカップを提供するが、該カップは該x軸方向でターゲット平面で、又はその近くで、該ビームを横切るよう横断させられる。多数の場所でのイオン電荷が1つ以上の走査サイクル間積分される。この技術は、1つのファラデイカップが使われるので、システム的差(それは該プロフアイルを歪ませる)は除かれる利点を有する。該技術は又非常に精密な分解能を可能にするが、しかしながら、ドーズ量決定プロフアイルが非常に突然性の特徴(very abrupt features)を含まないことが望ましい。
技術3(Technique 3)
非常に精密な分解能を可能にする第3の好ましい方法は、該イオンビームから該2枚の整合プレートを取り除き、1つの大きいファラデイカップ内のビーム電流を時間の関数として測定することである。このデータを、平均ドーズ量レート(average dose rate)対位置を示すプロフアイルに変換することは或る追加的情報を要し、該情報は既に前に行われた非平行度の初期実験的測定時得られている。
第1に、該走査サイクル内の時間と該ビームセントロイドのx位置との間の関係を識別するデータを有しなければならない。この関係は、該平行度の測定時第2整合プレートを使って各ビーム走査方向の7つの点で測定された。
第2に、走査位置と操作速度の間の関係を識別するデータを有しなければならないが、何故ならばドーズ量レート、JxがIx/vxに比例するからであり、ここでIxは該ファラデイカップ内の位置x(該位置は内挿法で得られる)で測定された電流であり、vxはビーム走査速度である。明らかに、もし7つの精密な時刻に該ビームの位置を知れば、該速度を決定するために該データを内挿することが出来るのであり、或いはより高い精度を得るために、多項式を該データに適合させ、微分し、そして該速度の精確なプロフアイルを得ることが出来る。
この手順を使って、Jxの値は該測定の範囲内のどんな位置ででも決定出来る。
上記方法の何れかによりイオンドーピングプロフアイル(ion doping profile)を得ると、今や該ドーピングプロフアイル内の非適合性(non−consistency)を補償し、それにより打ち込みがそれで行われるプロフアイル均一性を改良する、該走査器に印加される走査波形への望ましく、予め選択される変型を(良く知られた方法を介して)計算することが可能である。
VII.被走査ビームの平行度を調整、整合し、該イオンビーム内の角度的拡がりの誤差変動を制御する好ましい方法(A Prefered Method for Adjusting And Aligning the Parallelism Of A Scanned Beam And For Controlling The Error Variation Of The Angular Spread Within The Ion Beam)
始めに、イオンビームが良く知られた方法で真空システム内に発生される。純度を保証するために質量分析の後、該ビームは種々の構造形式を取り得る走査デバイスを使って走査される。
1実施例では、該走査器デバイスは、z寸法で150mmで、x軸方向にテーパーのあるギャップ(該被走査ビーム用空間を可能にする)を有する1対の概略平坦な電極(それぞれ図5と6の”SD”)を備える。該デバイスは電気的に接地された1枚のプレートと、負極性電源に接続された第2プレートを有する。これは約3度から15度の間の単極走査(monopolar scan)を有するビームに必要な鋸歯状パターン波形を提供する。該鋸歯状パターンは最初は直線形波形であるが、この波形は後に電流均一度(current uniformity)を制御するために該システム内で僅かに修正されるだろう。40keV以下のエネルギーを有するイオンビーム用に、該デフレクターの負のプレート上に要するポテンシャルの最大大きさは約11kVであり、該ビーム回りに許される隙間に依る。
従来の粗いコリメーション(Conventional Coarse Collimation)
被走査イオンビームは典型的に、双極子磁石により、30度と90度の間の角度、好ましくは約70度、で偏向させられるが、該磁石の極は該ビームセントロイドを概略平行にし、又xの関数としてのΔy’内の変動を取り除くように、形作られる(当業者に親しまれた方法を使って)。ここで前に説明した様に、これは磁石光学機器(magnet optics)の2次収差であり、その制御は非特許文献4で(のみならず他のテキストでも)説明されている。この双極子磁石のコイルを通過する電流は、その磁場を変えるために約10と180Aの間で調整され得るが、該磁場は約1.0テスラの最大値を有する。該双極子磁石はそれにより、種々の種の何れの1つのイオンをも偏向させるよう、そして少なくとも1から200keVの範囲のエネルギーを有して、該システムのz軸に概略平行に進むよう、調整される。加速後の段階(postacceleration stage)は該イオンの最終エネルギーを変えるよう使われてもよい。
光学的及び機械的整合(Optical And Mechanical Alignment)
本発明の方法は被走査イオンビームの平行度を高める。この目的を達成するため、自動コリメート用望遠鏡100は、双極子磁石の様な、粗いコリメーターに堅く取り付けられる(図5,6に於ける様に)。該自動コリメート用望遠鏡は、精密窓を通して真空内を見るように配置されるか、又は、代わりに、該真空システムが換気される時除去可能なフランジの代わりに取り付けられるか、何れかとすることが出来る。
この自動コリメート用望遠鏡の光軸は該座標システムの該z軸であるよう規定され、機器の全べての他のピース(pieces)はこの規定された軸に整合されねばならない。該望遠鏡自身は物理的ビームライン部品(physical beamline components)の何等かの整合誤差を測定する手段を提供する。特に、該ビームを通るよう該ウエーハを送るため提供される手段上のターゲット面内のその保持器上に設置されたシリコンウエーハを該望遠鏡を通して見てもよい。光源の該ウエーハ表面上の反射は該望遠鏡のアイピース(eyepiece)を通して観察されてもよく、光源の画像が該望遠鏡のクロスヘア(crosshairs)内に中心合わせされた時、該z軸に対する法線方向の該ウエーハ表面の正しい整合が確認される。
イオンビームの該z軸への整合は該望遠鏡によっては直接観察され得なくて、代わりに下記の仕方で測定される。前記説明の様に、2枚の整合プレートが、各々がビーム通路内に個別に挿入又は引き戻されるよう可動機構上に提供される。イオンで300mmの寸法のシリコンウエーハに打ち込むよう意図された機器について、50mmのピッチ上の3mm幅の7つのスロット孔が各プレート用に使われる。該スロット孔の高さは期待される最大ビーム高さより大きく、効率的ビーム利用の理由でビーム高さを基盤高さの20%より少なく制限することが望ましい。従って、該スロットは60mmの高さである。該中央孔はここで説明した理由のみならず容易な識別用としても異なっていてよい。各々の場合該機構は、該スロット孔の中心が平面y=0内に近似的に横たわるよう調整され、該中央の円い孔は該望遠鏡内に見られ、精密にz軸上に横たわるよう調整される。この整合に続いて、該打ち込みシステム内に真空が再確立され得る。
幅400mm、背の高さ70mmの寸法を有する1つのファラデイカップが、該被走査ビームの全て又は殆どを受けるため提供され、該ファラデイカップは遅いイオン及び電子が速いイオン電流の測定を歪ませるのを防止するよう磁気的に抑制されている。該ファラデイカップは好ましくは、他のアパーチャー及び物体により前には遮断されなかった全てのイオンビームを受けるよう打ち込み平面の背後に恒久的に配置されるのがよい。該ビーム通路内に置かれた両整合プレート(alignment plate)を用いて、該ビームが該スロット孔を横断する時1連の電流パルスが測定され得て、該ビームの分数部分は簡潔に該ファラデイカップに到達する。
又、図5により示される変型されたシステムに依れば、該整合プレートは個別に配置され、1つは該打ち込み平面の前に、もう1つはその背後に位置する。好ましくは、1枚のプレートは該打ち込み平面内に配置されるのがよい。該平面に於ける該プレートは打ち込みの前のみに使われ、現実の打ち込みプロセス中でないので、このプレートは打ち込みプロセス中は引き抜かれ得る(そして引き抜かれねばならない)。それにも拘わらず、変型された従来の配列を用いると、この様な情報は内挿法(interpolation)によって決定され得るのみであるのに、このプレートを該打ち込み平面(implant plane)内に置くことにより、該打ち込みプロセスの各ビーム走査サイクル中のビーム位置対時刻(beam position versus time)は該打ち込み平面内で明示的に決定される。
従って、該第1整合プレートは該ビーム内に挿入され、該第2のそれは引き戻される。次いでファラデイカップ内の電流はデジタルオッシロスコープ上で、電子的電流−電圧変換器(electronic current−to−voltage converter)を介して測定される。これは、両プレート内の各孔を横切って該ビームセントロイドが走査される時間を500nsより良い精度で決定する。図8Aは期待される典型的波形を示し、図9は、該ビームセントロイドの角度が図7に示す2枚の整合プレートを使って行われた測定値から如何に計算されるかをグラフ図で図解する。
又、もし該整合プレートの中央孔が小さいなら、この孔を透過した電流は該整合プレートのスロット孔を通る透過電流パルスより著しく小さく、これは該ビーム位置を識別するのに役立ち得る。該ビームは適当なしかし過剰でないマージンだけターゲット幅を超える距離で走査されるべきであり、それはビーム70の瞬時幅より僅かに大きく、好ましくは幅で60mmを超えるべきでない。このオーバー走査(overscanned)されたビームが図1Aの項目(item)72として示される。
精密制御されたコリメーション(Finely Controlled Collimation)
平行度を高める該方法はここで前に説明され、図1Aと1Bにより示される精密制御コリメーター/ステアラーを使うのが好ましい。その好ましい構造体は等しい、相対するy軸座標(+/−g)で被走査ビームの周りに対称に配置され、その正及び負の方向に該x軸に平行に延びる2つの並列の多デフレクターシーケンス配列を具備する。各多デフレクターシーケンスは、各デフレクターの始めが最も近い整合プレート内のスロットの1つと整合され、各デフレクターの終わりが該プレート内の次のスロット孔と整合されるように配置された、1連の電磁的デフレクター(electromagnetic deflectors)(同一であるのが好ましい)を備える。カスケードとして各支持バー上でシリーズに位置付けられるコイルデフレクターの数は各プレート内の孔の数より1つ少なくすべきである。しかしながら、該整合プレートのスロットを超えて位置付けられるx軸ステアリングコイルを提供するのが有利に思われる。
該整合プレートの最外のスロットは、該ビームの平行度を改良したいと望まれる帯域の限界に於いて、又は該限界の近くで整合され、該カスケード内の各デフレクターのスタートと終わりは該プレートのスロット孔と整合されるのが好ましい。外側x軸ステアリングコイルの位置は重要度はより低い。
該第1及び第2多デフレクターシーケンス配列間にある分離ギャップ間隔は安全マージンだけ最大期待ビーム高さを超えねばならず、これらは真空室の外部に配置されてもよい。従って、100mmの分離ギャップが好ましい。効率的水冷却を行うために該支持バー上の個別巻き線用に中空の導体を使うことをアドバイスするが、それはこれがデフレクター厚さを最小化可能にするからである。最大の要求される修正は+/−0.5度であると期待される。
操作方法を含む過程(The Steps Comprising The Method Of Opration)
操作方法は図11と12により示される流れ線図により図解され、説明される次の過程を含む。
一旦該システムの機械的整合が正されると、イオンビームが同調(tuned)させられ、アナライズ(analyzed)される。一定偏向ポテンシャルに設定された走査器で、このビームは挿入可能な整合プレート内の中央孔を通して透過させられるが、該ビームを望まれる通路に沿ってコレクター磁石(corrector magnet)内へ精確に操向するためには、該プレートは該一定偏向ポテンシャルへの小さな調整を必要とする。該コレクター磁石は該プレートの中央孔を通るファラデイカップ内へのビーム透過を最大化するよう調整される。
この透過ビーム電流を最大化するために、該精密制御構造体のx軸ステアリングコイルは適当な直流電流で適当にエネルギーを与えられる。これらの電流は該透過ビーム電流を最大化するよう調整され、それにより走査されてない(unscanned)ビームセントロイドの正しい整合を保証する。
今度は該ビームは該走査器プレート(図6の”SD”)間に印加された鋸歯状波形(sawtooth waveform)で走査される。1つの整合プレートが該ビーム内に挿入され、もう1つのプレートは取り除かれる。その振幅は、ファラデイカップで受けられる電流が、デジタルオッシロスコープ(示されてない)上で見た時、図8Bで示される様に見えるまで、調整されるが、その点になると該走査振幅は充分であるが、過剰ではない。該オッシロスコープ走査は該走査器波形と同期化されるべきである。
該デジタルオッシロスコープは、該イオンビームセントロイドが第1整合プレート内のスロットの各々を過ぎる時刻を決定するため使われる。この段階で、該第1整合プレートは引き抜かれ、第2整合プレートが挿入され、そして同様なデータが記録される。
下敷きとなる操作理論(The Underlying Theory Of Operation)
数学的には、ビームの第1サンプルプレートの第1孔を通過する時刻を記号t101で、そしてビームの第2整合プレートの第1孔を通過する時刻をt201で、以下同様に表すことが出来る。かくして、第1プレートの第7孔は添え字107により表される。
同様に、戻り走査データ点は、データ点8から14を表すt108からt114と番号付けされ、点14は孔1を通るビームの最後の通過を表す。該2枚のサンプルプレート間の間隔は”d”であり、該ビームは速度”v”で進行することが知られている。該孔のピッチは記号”p”で表され、それはこの実施例では50.0mmの値を有する。
各プレートの孔1を通過時ビームセントロイドの方向を表すx’角度は下記表現で与えられる。
x’1=(t201−t101−v/d)*vs/d
ここでビーム走査速度vsは下記により近似される。
s=〜p/(t202−t201
x’1の表現は第1サンプルプレートの平面での時刻(t101+t201)/2に於いて精確である。vsの表現は近似であり、何故ならそれが該ビームは一定速度で走査しつつあると仮定しているからである。確立される時ビーム位置対時刻のデータ(data of beam position vs time)に多項式関数(polynomial function)を適合し、走査速度の精確な関数を得るためにそれを微分することは有用である。かくして、もっと精確な値が得られ、置換されてもよい。誤差の修正後、下記でもっと充分に論じられる様に、該走査速度関数(scan velocity function)はドーピングプロフアイルの計算で役に立つ。
例えば、各プレートに7つのスロット孔を有して、角度偏差の7つの値が記録される。ビームステアリングコイルは既に調整された筈なので、該中央孔を通るビーム方向はゼロ誤差を有する。該第1プレートの孔の各々について、この場所での偏差を修正するために該デフレクターにより提供されるべき必要磁場が計算出来る。該必要場は磁気的堅さ(magnetic rigidity)と必要角度に比例する。
望まれるなら、比例定数は実験により決定され得て、もし、図解目的で、多極(multipole)の中央(x=0)で磁場が一定の儘であると仮定(明らかに不正確な)するなら、|x|>0用に必要な場を発生するために要するアンペアターンの数を簡単に計算出来る。この仕方で、各コイルに要する電流が計算出来る。
該強磁性支持バー間の分離間隔が2gと仮定すると、ΔBy=μ0nI/gであり、ここでIは各コイルを流れる合計電流、そしてnは巻き数である。ΔByは各コイル対のx寸法間のByの変化であるので、もし中央でBy=0(仮定されるとして)であるなら、該プレート内の次のスロットとインラインの場が規定される(the field in line with next slot in the plate is defined)。今度はこの過程を各スロット位置に拡張することは簡単な問題である。
該x=0面の各側のアンペターンの分布に依存して、該支持バーの中央での磁気的スカラーポテンシャル(magnetic scalar potential)はゼロにはならず、結果として該中央での場By(0)は仮定された様にゼロではないだろう。これはビーム全体を正か又は負か何れかのx方向でシステム的に操向(steered)されさせる。この操向効果(steering effect)は該x軸ステアリングコイルを通して適当な電流を通すことにより補償され得る。この調整は予め計算されてもよく、或いは最初に行われたステアリング修正を繰り返すことによってもよい。
図10は、4対のコイルと、各アパーチャープレートの5つのサンプリングスロットと、を使って得られる非平行度の減少を図解する。該減衰は、2nの動作コイルがある場合に、1/n2の桁(order)であり、従ってn=4とすると減衰は1/16の桁である。
ビームコリメーションへの直交的影響(Orthogonal Effects On Beam Collimation)
一般に、被走査イオンビームの平行度を修正する従来技術のシステムで使われる双極子磁石のイオン光学的特性は、瞬間イオンビームの焦点合わせ、従って角度的拡がりΔy’、が走査角の関数である点で望ましくない特性を有する。この影響を、被打ち込みターゲットを横切って該イオンビームが走査される時、該イオンビームの寸法と、特に角度的分布と、が合理的に一定に留まるよう、最小化することが望ましい。
均一な磁場勾配、dBy/dx、の真空内の領域は、又等しいそして反対の大きさの対応する項、dBx/dyを有さねばならないことは良く知られている{マックスウエルのカール(curl)方程式}。この数学系から、x軸方向でビームを焦点合わせするよう構成された不均一場の領域は又同時にy軸方向では該ビームを焦点ぼかし(defocus)せねばならないことになる。この様な効果は四極子レンズの使用法(use of quadrupole lenses)で良く知られており、そこでは頭字語’エフオーデーオー(FODO)’は、与えられた面内で焦点合わせし次いで焦点ぼかしする1対のレンズを呼び、それらは直交面内で焦点合わせが追随する焦点ぼかしを有することが公知である。
この一般則は又ここで説明する精密制御コリメーターに局所的に適用される。それは、エネルギーを与えられ、場の勾配が中で確立されている相対して位置するデフレクターのカスケード間に横たわるどんな帯域も、その直交する方向で、ビームの幾らかの焦点合わせ又は焦点ぼかしを引き起こすだろうと言う効果を有する。しかしながら、この様な焦点合わせ(又は焦点ぼかし)が有益であるか又は望ましくないかは特定のビーム条件とシステム設計に依っている。
従って、或る状況では、該粗いコリメーター(双極子磁石)の上流のビームライン内の第2位置に、位置的に固定か、又は可変か、何れかの第2精密制御コリメーターを組み込むことは望ましい。この第2の精密制御コリメーターは、コレクター磁石の焦点合わせの望ましくない変動を修正し、下流多数極レンズ内に望ましくない直交的効果の制御を提供する、ため使われ得る。
又これらの場合、使われる粗いコリメーター(双極子磁石)はΔy’の変動を引き起こす2次収差を除去するよう設計されることが必須である。この収差を制御するための2つの精密制御コリメーターの使用を通して入手可能な調整量は非常に限定され、Δy’内の望ましくない小さな残留変動を補償するのに充分なだけである。この限界内で、第2精密コリメーターの使用は最良の全体的ビームコリメーション用にその光学機器を調整する能力を提供する。
本発明はここに付属する請求項によるのを除けば、形式で限定されべきでなく、範囲で制限されるべきでない。
本発明は付随する図面と連携して取り上げられる時より良く評価され、より容易に理解される。
連続リボンビームの均一度を制御するため使われる従来技術のカルテシアン多極レンズ(Cartesian multipole lens )を示す。 その極が可動強磁性ロッドを有する従来技術のコリメーター磁石の断面図を示す。 本発明の荷電粒子ビームの平行度修正に好適な精密制御コリメーター/ステアラー構造体のビームの方向に見た斜視図及び断面図を示す。 ワイヤデフレクターの個別対を励磁することにより引き起こされた磁場プロフアイルを示す。 ワイヤデフレクターの個別対を励磁することにより引き起こされた磁場勾配を示す。 y軸ステアリング制御を可能にするために図1のコイルデフレクターを接続する方法を示す。 本発明の精密制御コリメーターを有するよう変型され得る第1の従来公知のイオン打ち込みシステムの走査及び打ち込み部分の総合的レイアウトを示す。 本発明の精密制御コリメーターを有するよう変型され得る第2の従来公知のイオン打ち込みシステムの走査及び打ち込み部分の総合的レイアウトを示す。 その2つが本発明の好ましい実施例で使われるビーム整合プレートを示す。 ビームが図7の整合プレートの孔を横切り、それを通るよう走査される時観察され得る電流波形を示す。 ビーム軌跡の非平行度が如何に図8の波形から得られるタイミング情報から計算されるかを図解する。 デフレクターの4対のみを使う非平行イオンビームとその修正の例を示す。 被走査イオンビームの平行度及び均一度の同時制御用の本発明の方法の流れ線図を示す。 被走査イオンビームの平行度を測定する好ましい方法の流れ線図を示す。

Claims (16)

  1. イオンビームとしての荷電粒子の発生用ソースと、被走査リボンビームを生ずるよう変化する角度により該イオンビームを偏向させる走査器と、そして該被走査ビームを通るよう動かされる加工品内へ該被走査イオンビームの荷電粒子の打ち込み用平面表面とを有するイオン打ち込み装置における、被走査ビームの精確なコリメーションと整合用の改善された精密制御コリメーター/ステアラーに於いて、前記精密制御コリメーター/ステアラーが、
    該被走査リボンビームの幅を対称的に囲む第1及び第2多デフレクターシーケンス配列から成り、各前記多デフレクターシーケンス配列は、
    (1)強磁性材料を含み、固定した長さ及び胴回りを有する直線形支持バーと、そして
    (2)前記支持バー上の予め選ばれたサイトに独立に捲かれ隣接して位置付けられた少なくとも2つのコイルデフレクターと、を備えており、該コイルデフレクターの各々は電導性ワイヤで形成され、前記支持バーに直交して横たわるよう捲かれており、そして該多デフレクターシーケンス配列は又、
    (3)独立して捲かれ、前記支持バーの各端部に個別に位置付けられた少なくとも1対のステアリングコイルを備えており、前記精密制御コリメーター/ステアラーは又、
    可変電流の電気エネルギーを、前記第1及び第2多デフレクターシーケンス配列の前記支持バーの各々上に各隣接して位置付けられたコイルデフレクターを通るよう独立にそして同時に通すための第1オンデマンド制御部から成り、それにより
    a.各隣接して位置付けられたコイルデフレクターはエネルギーを与えられ、
    b.各エネルギーを与えられたコイルデフレクターは限られた幅の調整可能な局所的磁気的ポテンシャル勾配と、前記直線形支持バー間に直交して延びる磁場と、を独立に発生しており、
    c.複数の前記限られた幅の磁気的ポテンシャル勾配は前記第1及び第2多デフレクターシーケンス配列間に直交して延びる隣接する磁場を同時にそして集合的に形成し、そして
    d.前記隣接する磁場内の各調整可能な局所的磁気的ポテンシャル勾配は、前記支持バーの直線的長さ上に延びる予め選択された磁場勾配プロフアイルを生ずるために個別に、同時に、随意に変えられ得て、前記精密制御コリメーター/ステアラーは更に、
    各前記支持バーの端部に位置付けられる各前記ステアリングコイルを通るよう可変電流の電気エネルギーを独立にそして同時に通すための第2オンデマンド制御部から成り、それにより前記ステアリングコイルはエネルギーを与えられ、限られた幅の直交して延びる磁場と、前記直線形支持バーの各端部の調節可能な局所的磁気的ポテンシャル勾配と、を発生しており、そして前記精密制御コリメーター/ステアラーは又更に、
    隣接する磁場と、予め選択された磁場勾配プロフアイルをそれを通って進行する被走査イオンビームに印加するために前記多デフレクターシーケンス配列により境界を画された空間的チャンネルから成り、被走査イオンビームの平行度が精密に制御され、より精確になることを特徴とする該精密制御コリメーター/ステアラー。
  2. 該イオン打ち込み装置が粗いコリメーターを有することを特徴とする請求項1の該精密制御コリメーター/ステアラー。
  3. 前記支持バー上の前記独立に捲かれ、隣接して位置付けられたコイルデフレクターが数で4と30の間にあることを特徴とする請求項1の該精密制御コリメーター/ステアラー。
  4. 更に、
    前記第1多デフレクターシーケンス配列上の各コイルデフレクターにプログラム可能な電流を独立に供給する電気装置と、そして
    前記第2多デフレクターシーケンス配列上の各コイルデフレクターに等しいが反対の電流を独立に供給する電気装置と、を具備することを特徴とする請求項1の該精密制御コリメーター/ステアラー。
  5. 更に、被走査イオンビームを測定可能な程度に偏向させるに充分な一定電流を全部の前記コイルデフレクターに同じ方向で重ね合わす電気装置を具備することを特徴とする請求項1の該精密制御コリメーター/ステアラー。
  6. 更に、
    各前記支持バーの該直線的長さ上に捲かれた薄層のワイヤ巻きと、
    各支持バーの該直線的長さ上に一定磁場を発生し、被走査イオンビームを測定可能な程度で偏向させるのに有効な同一電流を各前記薄層のワイヤ巻きに同じ配向で印加する手段と、を具備することを特徴とする請求項1の該精密制御コリメーター/ステアラー。
  7. 更に、複数の点に於いて基準軸に対するイオンビームの瞬時角度的偏差を測定するのに好適な装置を具備しており、この様な測定が該基準軸に直交する少なくとも1つの方向で行われ、該装置により前記コイルデフレクター内の電流が該測定された角度に応じて調整され、該基準軸からの該イオンビームの該偏差を減じることを特徴とする請求項1の該精密制御コリメーター/ステアラー。
  8. ハイブリッド−走査イオン打ち込みシステム内のイオンビームコリメーションの改良方法であるが、イオンソースと、アナライザー磁石と、平面内で該ビームを走査するビーム走査器と、該被走査ビームを近似的に平行な被走査リボンビームに変換する粗いコリメーションデバイスと、そして該ビームが走査される方向に概ね直交する方向にターゲット平面で該被走査リボンビームを通るよう加工品を送り、そして実質的に均一な線量のイオンをその平面で保持された該加工品内に打ち込む機構と、を有する該ハイブリッド−走査イオン打ち込みシステム内の該イオンビームコリメーションを該改良する方法であり、前記改良されるコリメーション方法は、
    該加工品が線量のイオンを打ち込まれるべき該平面に対し既知の配向で平行度の基準軸を規定する過程と、
    該ビームが走査される該平面内で前記基準軸に対するビームセントロイドの方向の誤差を測定する過程と、
    該ビームが走査される該平面に実質的に直交する方向に磁場の制御可能な領域と調整可能な磁場勾配プロフアイルとを発生する過程と、そして
    ビームセントロイド方向の前記誤差測定値に応答して該磁場勾配プロフアイルを調整する過程と、そして
    該ビームセントロイド方向の前記誤差が該加工品が打ち込まれるべき該平面に対して実質的に除去されるように前記調整された磁場勾配プロフアイルを該ビームの幅に亘り印加する過程と、を具備することを特徴とする該方法。
  9. 更に、
    該ビームが中で走査される該平面に直交する該ベームセントロイドの運動成分を測定する過程と、
    該ビームを横断する磁場の均一成分が中にあり、その大きさと方向が制御される走査の平面内に横たわる領域を提供する過程と、を具備しており、それにより該y軸方向の該ビームセントロイドの運動の該測定された成分が実質的に除去されることを特徴とする請求項8の該方法。
  10. 更に、
    該イオンビームにより提供される線量レートの該ビームが中で走査される方向の該プロフアイルを測定する過程と、
    該ビーム走査速度を調整するために該走査波形を変型する過程と、を具備しており、それにより該ビーム内の該イオンを用いた該加工品の線量決定の均一度が改良されることを特徴とする請求項8又は9の該方法。
  11. 該粗いコリメーションデバイスが、該ビームセントロイドの回りの角度の拡がりの変動を、その走査される包絡面内のビーム位置の関数として引き起こすそのイオン光学収差を実質的に除去する仕方で形作られる極ピースを有する双極子磁石であることを特徴とする請求項8又は9の該方法。
  12. 更に上流の場所に追加の制御可能な磁場の領域を提供する過程を具備しており、それにより該磁場の勾配が、残留の高次収差を減じる仕方で、位置の関数として変化させられることを特徴とする請求項8又は9の該方法。
  13. 前記制御可能な磁場の領域は、ビームが中で走査され、該ビームに直交して延び、そして該ビームが走査される方向に平行に横たわる、該平面の各側上の1つとして、コイルデフレクターの2つのシーケンシャル配列により創られることを特徴とする請求項8の該方法。
  14. 前記制御可能な磁場の領域は該被走査イオンビームをコリメートするため使われる双極子磁石内の可動の極ピースにより創られることを特徴とする請求項8の該方法。
  15. 前記制御可能な磁場領域は精密制御コリメーター/ステアラーを使うことにより創られることを特徴とする請求項8又は9の該方法。
  16. ハイブリッド−走査イオン打ち込み器内のビームのコリメーションと均一度を改良する方法であるが、イオンソースと、アナライザー磁石と、平面内で該ビームを走査するビーム走査器と、該被走査ビームを近似的に平行な被走査リボンビームに変換する粗いコリメーションデバイスと、そして該ビームが走査される方向に概ね直交する方向に該被走査リボンビームを通るよう平面加工品を送り、それにより実質的に均一な線量のイオンを該加工品内に打ち込むための機構と、を有する該ハイブリッド−走査イオン打ち込み器内の該ビームのコリメーションと均一度を改良する該方法に於いて、前記方法が、
    打ち込まれる加工品に対し既知の配向の軸を規定する過程と、
    該ビームが走査される該平面内で、かつ該平面に直交して、前記軸に対するビームセントロイドの方向の誤差を測定する過程と、
    該ビームが中で走査される該平面に実質的に直交する磁場の制御可能な領域を提供する過程と、
    前記平面内の及び前記平面に直交する、該ビームセントロイドの方向の誤差を実質的に除去するために該測定に応答して該ビーム包絡面の長い次元に沿って変わるよう該場を調整する過程と、
    該イオンビームにより提供される線量レートの該ビームが走査される該次元でのプロフアイルを測定する過程と、そして
    前記線量レートプロフアイルを変型し、前記線量レートプロフアイルを望まれるプロフアイルにもっと近く適合させるために、該走査器が該イオンビームを走査する波形を変型する過程と、を具備することを特徴とする該方法。
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