JP2007529680A - 上側ピストンエクステンションを有するピストンを具える装置 - Google Patents

上側ピストンエクステンションを有するピストンを具える装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
【解決手段】 ツーストロークエンジン11はピストンシリンダ13とピストンシリンダ14を有する。ピストンシリンダ14はピストンシリンダ14の内部を横切って配置された中間ピストンシリンダヘッド32を有する。ピストン13は、下側部分18と、下側部分59から上方向に延在する少なくとも一の直立エクステンション部材66を有する。直立エクステンション部材66は、中間ピストンシリンダヘッド32とピストンシリンダ壁22との間のギャップを通ってピストンシリンダ16の上側部分内に上方向に延在する。ピストンシリンダ内のピストンの配置が、上側ピストンシリンダチャンバ70と、中間ピストンシリンダチャンバ72と、下側チャンバ62を規定する。
【選択図】 図4

Description

関連出願のクロスリファレンス
本出願は、「上側ピストンエクステンションを有するピストンを具える装置」と題する、2004年3月17日出願の米国特許出願第10/804,351号の利益を主張する。この出願の全開示がここで全ての目的について引用されている。
発明の属する技術分野
本発明は、一般的に、ポンプやエンジンなど、ピストンで駆動する装置に関する。一の特別な実施例では、本発明はツーストロークエンジンに関する。
発明の背景
従来技術のクランク室掃気、シリンダ排気型ツーストロークエンジンは、様々な軽量車のアプリケーションに広く使用されている。しかしながら、従来技術のツーストロークエンジンは、いくつかの欠点がある。
一つの欠点は、従来技術のツーストロークエンジンでは、通常、吸込みポートと排気ポートが略同じレベルにあることから生じている。これによって、吸引した燃料−空気混合物のいくらかが、排気ポートから出てゆく排気ガスを追従することになり、これによって、効率が下がり、排気が増えることになる。
従来のツーストロークエンジンのもう一つの欠点は、エンジンの潤滑油のいくらかが排気ポートを通るために生じる。すなわち、排気が生じ、排気ポートの壁に沈殿物を残し、従って、硬い炭化層を形成したり、コークス化する。
従来のツーストロークエンジンの更に別の欠点は、吸引した燃料−空気混合物をエンジンシリンダの底から点火器が配置されているシリンダの上端に導くことの困難性である。部分的なスロットル動作の間に、シリンダに残っているもののほとんどは燃焼ガスである。燃焼ガスによって希釈されていない少量の新鮮な吸引混合物の点火器への移動は、非常に問題が多い。不点火が典型的な問題であり、その結果不規則な動作やサージが生じる。燃焼室の混合物を排気ポートへ漏れなく送るために、ループ掃気や、偏向ピストンなど様々な構成が提言されている。しかしながら、これらの様々な構成のいずれも、完全に成功していない。
従来のツーストロークエンジンの更に別の欠点は、シリンダの壁とピストンを潤滑にすることの困難性である。シリンダの下側周囲の回りで吸込みポートと排気ポートの双方をピストンが通過することが、上側シリンダ壁へ送出できるオイルの量を制限している。従って、シリンダ壁に対するピストンの押圧によって、引きずりと早期磨耗が生じる。
従来のツーストロークエンジンの更に別の欠点は、掃気チャージ用の送出ポンプとしてクランク室を使用していることである。これによって、非常に制限された圧力でチャージを送出することになり、掃気プロセスの制御が制限される。オイル蒸気のみで動作するより高価なベアリングがあるため、燃料とオイルの混合あるいは高価なオイリングシステムも必要である。
放熱を低減するために燃料の注入システムが用いられ、排気ポートが閉じるまで燃料の注入を遅らせるようにしている。しかしながら、このようなシステムは通常費用がかかり、新たな問題を抱えている。
何年もの間、新鮮な燃料−空気の投入を直接的にスパークプラグに送出して、ピストンストロークごとの点火を補填する努力がなされてきた。しかしながら、これらの努力のいずれもが、本当に成功するものではなかった。
従って、効率よく、高価でない態様で上述の従来技術の問題点をなくしたツーストロークエンジンが必要とされている。
概要
本発明はこの必要性を満足させるものである。最も広い意味では、本発明は、ツーストロークエンジンとポンプの両方に好適に使用できる装置である。この装置は:(a)ピストンシリンダ上側部分と、ピストンシリンダ下側部分と、内部ピストンシリンダ側壁と、ピストンシリンダトップカバーとを有するピストンシリンダであって、当該ピストンシリンダが更に、前記ピストンシリンダ上側部分内に規定される吸込みポートと、前記ピストンシリンダ下側部分内に規定される排気ポートを有するピストンシリンダと;(b)前記ピストンシリンダ上側部分を前記ピストンシリンダ下側部分と分離するように前記ピストンシリンダ内に固定的に配置されている中間ピストンシリンダヘッドであって、前記ピストンシリンダの内部を横切って延在し、上側面と下側面を有し、前記ピストンシリンダ内部側壁と前記ピストンシリンダヘッドの間に少なくとも一つのヘッドギャップを規定するようにシリンダ内に配置されているピストンシリンダヘッドと;(c)ピストンシリンダ内に摺動可能に配置したピストンであって、前記内部ピストンシリンダ側壁で機能的に密封可能なサイズおよび寸法の外部ピストン側壁を有し、前記下側ピストンシリンダ部分内に配置された下側ピストン部分上側面を伴う下側ピストン部分と、少なくとも一の直立エクステンション部材を具える上側ピストン部分とを有し、この少なくとも一の直立エクステンション部材が最上部分を有し、前記少なくとも一のヘッドギャップを通って前記下側ピストン部分から上向きに延在しており、また前記上側シリンダ部分内へ上方向に延在可能であって、前記下側ピストン部分上側面が前記内部ピストンシリンダ側壁および前記ピストンシリンダヘッドの下側面と協働して封入した下側チャンバを規定しており、ピストンロッドによってクランクシャフトへ機能的に連結されて、ピストンシリンダ内を上側サイクルと下側サイクルの間で往復運動するように構成されたピストンと;及び(d)前記内部ピストンシリンダ側壁を横切って配置され、前記少なくとも一の直立エクステンション部材の最上側部分に取り付けられたピストントップ壁であって、前記ピストンシリンダ内部側壁と協働して前記ピストントップ壁のすぐ上の上側シリンダ部分内に封入した上側チャンバを規定しており、前記少なくとも一の直立エクステンション部材と、前記内部ピストンシリンダ側壁と前記ピストンシリンダヘッドの上側面と協働して、前記ピストントップ壁の直下に封入した中間チャンバを形成しているピストントップ壁;とを具える。
本発明の一の特定の実施例では、本発明はツーストロークエンジンにおいて有益であり、更に、本発明は、前記中間チャンバへの流体を交互に転送可能とし、前記中間チャンバからの流体の転送を交互に防止するバルブと、前記中間チャンバと前記下側チャンバとの間で流体を交互に転送可能とする手段と、前記下側チャンバの近位側に配置した点火器と、を具える。
詳細な説明
以下の記載は、本発明の一の実施例と、この実施例のいくつかの変形例について詳細に述べたものである。しかしながら、この記載は本発明をこれらの特定の実施例に限定するものとして解釈すべきではない。当業者は、その他多数の実施例を同様に認識するであろう。
本発明は、装置10であり、ツーストロークエンジン11またはポンプ12のいずれにも使用することができる。図1−26は、ツーストロークエンジン11に使用されている装置10を示す。図27及び28は、ポンプ12に使用されている装置10を示す。
本発明は、独特に構成したピストンシリンダ14内に配置した独特に構成したピストン13を具える。ピストンシリンダ14は、ピストンシリンダ上側部分16と、ピストンシリンダ下側部分18と、ピストンシリンダトップカバー20を有する。ピストンシリンダ14は、更に、一又はそれ以上のピストンシリンダ側壁22を具え、この側壁は各々内部表面24を有する。
ツーストロークエンジン11に装置10が使用されている実施例では、少なくとも一の吸込みポート26がピストンシリンダ上側部分16内に規定されており、少なくとも一の排気ポート28がピストンシリンダ下側部分18内に規定されている。吸込みポート26は、キャブレタ又は燃料噴射装置(図示せず)を介するなどして、ピストンシリンダ14の上側部分16内に燃料−空気混合物30を放出するように構成されている。
中間ピストンシリンダヘッド32は、ピストンシリンダ14内に固定的に配置されており、ピストンシリンダ下側部分18からピストンシリンダ上側部分16を切り離すようにしている。ピストンシリンダヘッド32は、ピストンシリンダ14の内部を横切って延在しており、上側面34と、下側面36と、側壁38を有する。
ピストンシリンダヘッド32は、溶接、プレス嵌め、あるいはピストンシリンダ14内に一体的に形成するなど、いずれかの適宜の方法でピストンシリンダ14内に固定的に装着することができる。選択的に、弾性シール40がピストンシリンダヘッド32と各ピストン直立エクステンション部材66(後述する)の内壁との間に設けられている。
ピストンシリンダヘッド32は、ピストンシリンダ14内に配置されており、ピストンシリンダ側壁22とピストンシリンダヘッド32の間の少なくとも一のヘッドギャップ42を規定している。図に示す実施例では、ピストンシリンダヘッド32は、一対の対向する平坦な側壁38を具え、一対の対向するヘッドギャップ42を規定している。
また、図に示す実施例では、シリンダがその外側に配置した複数の冷却フィン44を具える。代替的に、冷却フィン44をなくして、内部通路を設けて流体冷却を行うようにしても良い。
ピストン13は、ピストンシリンダ14内に摺動可能に配置されている。ピストン13は、ピストンロッド48によって、クランクシャフト46に機能的に接続されており、上側サイクルと下側サイクルの間にピストンシリンダ14内を往復するように構成されている。クランクピン50は、ピストン13の下側部分59に回転可能に装着されている。ピストンロッド48は、クランクピン50の回りに配置された上側部分を有しており、従来のクランクケース56内に配置された従来のクランクシャフト46と係合して延在する。
ピストン13は、図4、5および6に最も良く見ることができる。ピストン13は、少なくとも一の外部ピストン側壁58を有する。この少なくとも一の外部ピストン側壁58は、少なくとも一のピストンシリンダ側壁22の内部表面24と機能的に密封可能なサイズと寸法を有している。
ピストン13は、下側ピストンシリンダ部分内に配置された下側ピストン部分59を有する。この下側ピストン部分は、ピストンシリンダ側壁22の内部表面24と、直立エクステンション部材66と、ピストンシリンダヘッド32の下側表面36と協働するように構成された上側表面60を有し、封印された下側チャンバ62を規定する。装置10がツーストロークエンジン11に使用されている場合、下側チャンバ62は、燃焼チャンバとして作用する。
ピストン13も、少なくとも一の直立エクステンション部材66を具える上側ピストン部分64を有する。この少なくとも一の直立エクステンション部材66は、下側ピストン部分59から上方向に、少なくとも一のヘッドギャップ42を通って延在し、ピストンシリンダ上側部分16内へ上方向に延在可能である。
図に示す実施例では、少なくとも一の直立エクステンション部材66が、一対の対向する直立エクステンション部材66を具える。このような実施例では、ピストンシリンダヘッド32は、ピストンシリンダ14内にピストンシリンダ側壁22の内部表面24とピストンシリンダヘッド32の間に一対の対向するヘッドギャップ42を規定するように配置されている。この一対の対向する直立エクステンション部材66は各々、ピストン下側部分59から上方向に、二つの対向するヘッドギャップ42の一方を通って延在し、ピストンシリンダ上側部分16内に延在可能である。
ピストントップ壁68は、ピストンシリンダ14内で横方向に配置されており、少なくとも一の直立エクステンション部材66の最上部分に取り付けられている。ピストントップ壁68は、ピストンシリンダ側壁22の内部表面24と協働して、ピストントップ壁68の直ぐ上のピストンシリンダ上側部分16内に、封入した上側チャンバ70を規定するように構成されている。装置10がツーストロークエンジン11に使用されている場合は、この上側チャンバ70は吸込みマニフォールドとして作用する。
ピストントップ壁68は、また、少なくとも一の直立エクステンション部材66、ピストンシリンダ側壁22の内部表面24、及びピストンシリンダヘッド32の上側表面34と協働するように構成されており、封入した中間チャンバ72を形成する。装置10がツーストロークエンジン11に使用されている場合、この中間チャンバ72は、掃気通路として作用する。
バルブ74は、ピストンシリンダ14内に配置されており、中間チャンバ72内へ交互に流体の転送を行い、中間チャンバ72からの流体の転送を交互に防止する。
図1−8に示す実施例では、バルブ74がピストントップ壁68内に配置された慣性バルブ(inertial valve)である。慣性バルブ74は、ピストン13の下側サイクルにおいて慣性と圧力で開き、ピストン13の上側サイクルにおいて逆の慣性と圧力で閉じるように構成されている。図5および6は、本発明に有用な第1の慣性バルブ74を示す。図7及び8は、本発明に有用な二つの対立慣性バルブ74を示す。
図9及び28に示す実施例では、バルブ74は外付バルブ74であり、典型的には機械的あるいは電子−機械的バルブ74(図9)であり、あるいは、フラップまたはリードバルブ74(図28)である。いずれの場合も、バルブ74は、中間チャンバ72から通路75を介してシリンダ側壁22を通って直接注入される流体の流れを制御する。バルブ74がフラップまたはリードバルブである場合、バルブ74はピストン13の上側サイクルの間に入ってくる流体の流れによって開かれ、ピストン13の下側サイクルの間の中間チャンバ72内の圧力によって閉じられる。
中間チャンバ72と下側チャンバ62との間で流体を交互に転送するため、及び、中間チャンバ72と下側チャンバ62との間で流体を交互に防止するための手段76も設けられている。一の実施例では、このような手段76はバルブ78によって提供される。図10及び11は、このような実施例を示す図である。バルブ78は、細長いバルブロッド80を有するポペットバルブであり、このロッドは、ピストンシリンダトップカバー20を通って延在し、ピストントップ壁68内のバルブ開口81を通り、ピストンシリンダヘッド内の拡大された通路82を通る。ディスク84は、バルブロッド80の端部に配置されている。ポペットバルブは、様々な手段76、典型的には電子−機械的アクチュエータ85によって上下に移動するように操作できる。ポペットバルブは、図10に示すようにその下側位置へ移動可能であり、そこには、ピストンシリンダヘッド32内の通路82からスペースを置いてディスク部材が配置されている。上側位置にあるポペットバルブによって、図11に示すように、ピストントップ壁68内の通路82は、ポペットバルブで密封され、従って、下側チャンバ62内の燃料−空気混合物30を保持する。
中間チャンバ72と下側チャンバの間で流体を交互に移動させる手段76は、前記少なくとも一の直立エクステンション部材66内に配置された少なくとも一の掃気通路86によって代替的に提供される。ピストン13の上側および下側サイクルの双方のピストン運動の間に、掃気通路86が中間チャンバ72と下側チャンバ62の双方に対して開放する。従って、ピストン13の下側サイクルの間に、ピストン13が中間チャンバ72内の流体をピストンシリンダヘッド32とピストントップ壁68の間で圧縮する。このような圧縮時には、中間チャンバ72内の流体が掃気通路86を介して下側チャンバ62内に押し入れられる。
図1−9、12−16及び23−26に示す実施例では、一対の直立エクステンション部材66の各々が、複数の掃気通路86を有する。これらの図面に示す実施例では、各対の直立エクステンション部材66のいくつかの掃気通路86がトップ壁88を有しており、各対の直立エクステンション部材66のいくつかの掃気通路86は、トップ壁88を持たない。トップ壁88を持つ掃気通路86もトップ壁88を持たない掃気通路86の底壁90より低い位置に配置された底壁90を有する。その他の多くの掃気通路の構成が可能である。
掃気通路86のサイズと長さは、掃気通路86内へより大きなあるいはより少ない力をもたらして、各ストロークにおける点火を確実にするために下側チャンバ62内の所定の位置にフレッシュな混合物を十分に提供するように決定され、設計されている。掃気通路86は、また、中間チャンバ72から下側チャンバ62へパーセンテージが大きい燃料−空気混合物30の流れをもたらすように設計され、そのようなサイズになっている。適宜の掃気通路の構成が、所望の量のあるいは所望のパーセンテージの燃料−空気混合物30を、下側チャンバ62の所定の位置内へ送り出す。図12−15に示すように、掃気通路86は下側チャンバ62内の特定の位置に燃料−空気混合物30を注ぐような形状にすることができる。図15および16に示すように、ピストンシリンダヘッド32も、下側チャンバ62内の特定の位置へ燃料−空気混合物30を注ぐような形状にすることができる。
ピストンサイクルのトップにおいて、全ての掃気通路86がピストンシリンダヘッド32によって閉じられ、これによって、中間チャンバ72と下側チャンバ62間での流体の連通を防止する。
装置10がツーストロークエンジン11に使用されている実施例では、装置10は更に、下側チャンバ62内の流体に点火するために、下側チャンバ62の近位側に配置した点火器92を具える。典型的には、このような点火器92は、普通のスパークプラグによって提供される。一の実施例では、点火器92は、中央に配置されており、燃焼期間を最小にして、これによって燃焼を改善するようになっている。
図17−21は、代替の実施例を示しており、ここでは、点火器92がピストンシリンダヘッド32内に縦方向に装着されている。この実施例も、自身の冷却フィン44を有するピストンシリンダヘッドクーラ93を用いたピストンシリンダ14内へピストンシリンダヘッド32を装着する代替の方法を示す。この実施例では、点火器の電極が下側チャンバ62内に配置されており、その上側部分がピストントップ壁68を通って縦方向に配置されてピストンシリンダヘッド32に固定されているチューブ94内に配置されている。チューブ94は、スパークプラグ用のアクセスとして作用する。この実施例は、スパークプラグの中央位置によって優良な混合物の燃焼を提供している。チューブ94によって占められる体積が、ピストンシリンダ上側部分16の体積を効果的に減らすため、図に示すようにピストンシリンダ上側部分16の直径が増えて、体積のロスを補填している。
図22−26に示すように、ピストンシリンダ側壁22の内部表面24内において、軸方向を向いた複数の縦型シールストリップ96を、長手方向に延在して、円周上でスペースをあけて配置されたシールストリップスロット98内に装着することができる。縦型シールストリップ96は、ピストンシリンダ14内に配置され、各直立エクステンション部材66の両サイドを密封している。典型的には、縦型シールストリップ96は、ピストン移動長さを延長するものである。図に示す実施例では、縦型シールストリップ96は、また、ピストン13の外側側壁内に規定されている縦型ピストンスロット99内に摺動可能に配置されている。縦型ピストン溝99内に縦型シールストリップ96を配置することによって、縦型シールストリップ96はピストンシリンダ14内のピストンの回転移動を最小限にする。
複数の縦型シールストリップ96が設けられており、反対側に対向して配置した二つの反動コードラント100と、シリンダ壁の内部表面24上の反対側に配置した二つの排気コードラント102を規定している。反動コードラント100は、図23Aに記載されており、排気コードラント102は、図23Bに記載されている。反動コードラント100は、クランクシャフト46と実質的に平行であり、ピストン13の往復動作をクランクシャフト46の回転動作に変換する圧力を生み出す。
縦型シールストリップ96は、4つの機能を果たす。ガスシーリングと、直立エクステンション部材66のフェザーエッジにおける熱の消散、ピストンシリンダ内部表面24とピストン13上のオイルの制御、及び、ピストン13の回転の防止である。
横型シールストリップ106は、ピストンシリンダヘッド32の各側壁上に配置されており、直立エクステンション部材66をピストンシリンダヘッド32で密封している。横型シールストリップ106の各端部は、縦型シールストリップ96の端部にそれぞれ合体している。
図に示す実施例において、シールストリップ96と106は、シールストリップスロット98内に装着された細長で、波形の、サイン波ばね部材104によって、ピストン13に向けて半径方向に押圧されている。
複数のピストンリング108は、ピストン13の下側部分59の環状溝109内に配置されており、ピストン13とシリンダ壁22の間に効率的なシーリングを提供している。図に示す実施例では、5つのピストンリング108がピストン13内のそれぞれのピストンリング溝109に配置されている。第1のピストンリング108aは、下側ピストン部分59の上側端部のピストンリング溝109に装着されており、3つのピストンリング108である、第2のピストンリング108bと、第3のピストンリング108cと、第4のピストンリング108dは、ピストン13の下側部分59のそれぞれのピストンリング溝109に装着されている。第5のピストンリング108eは、下側ピストン部分59の底部のピストンリング溝109内に配置されている。
ピストンリング108は、従来のタイプのものであり、ピストンシリンダ14に対してオーバーサイズであり、各々がギャップ111を有しているので、ピストンシリンダ壁22に対して常に半径方向外側に向けてばね圧を与えて、ピストンリング108にピストン13とシリンダ14間のなんらかのクリアランスギャップを埋めさせている。
各ピストンリング108は、その周辺部において、反対側に対向する二つの反動コードラント110と、反対側に対向する二つの排気コードラント112を規定している。これらのコードラントは、シールストリップ96によって規定されている前記コードラントに対応する。第1のピストンリング108aを除くピストンリング108のこれらのコードラント110または112は、図23Aおよび23Bに示すように、削ることによって、直径を小さくした周辺部分を有する。各ピストンリング108のこの小さくなったコードラントのエッジは、シリンダ壁22の上の上方向へのオイル通路にシリンダ壁22とピストン13の間に潤滑性を提供することができる。
ピストンリング108は、ピストン13の上側部分の潤滑を可能にするように構成されており、オイルが直立エクステンション部材66を通過できるように構成されているので、上側ピストンシリンダ壁22と調整部材に潤滑剤を与える。オイルは、ピストンシリンダ壁22の上を上方向に通過して、ピストンシリンダ壁22に対して直立エクステンション部材66を潤滑にし、一方で、これらの同じリングが下側チャンバ62を密封することができる。
各ピストンリング108内のノッチ114は、縦型シールストリップ96に整列して、ピストンリング108と縦型シールストリップ96間の接触を防止している。ピストンリング108内のノッチ114は、ピストンリングの回転を防ぐという更なる目的を果たす。
第1のピストンリング108aは、圧縮リングとして作用する。この第1のピストンリング108aは、均一で、全面的な直径を有する。このピストンリング108aは、オイルが上側チャンバ70に届かないように動作し、中間チャンバ72に圧縮シールを提供する。
第2のピストンリング108bも、圧縮リングとしての機能を提供する。この第2のピストンリング108bは、その反動コードラント110において低減した径を有する。このリング108bの目的は、オイルを反動コードラント110上のシリンダ14まで上がるようにすることであり、ピストン直立エクステンション部材66に潤滑油を差すことである。このピストンリング108は、また、下側チャンバ62の密封を補助する。
第3のピストンリング108cは、オイルスクレーパとして作用する。第3のピストンリング108cは、径が低減した反動コードラント110を有し、オイルが反動コードラント110を介してシリンダ壁22を持ち上げて、直立エクステンション部材66とシリンダ壁22に潤滑油を差す。
第4のピストンリング108dは、オイル制御ピストンリング108として作用する。第4のピストンリング108dは、その排気コードラント112において低減した径を有する。このリング108は、反動コードラント100の上のオイル送出を制御して、排気コードラント102へのオイルを最小限にするのを助ける。
第5のピストンリング108eは、オイルスクレーパとして作用する。この最も下側のピストンリング108eは、その反動コードラント110において低減した径を有する。このピストンリング108eは、排気コードラント102からオイルを掻きとって、オイルがシリンダ14の反動側110へ上っていけるようにする。
動作中に、図1−6に示すツーストロークエンジン11は、以下のように動作する。ピストン13がサイクルの端部において、最下側位置に到達すると、慣性バルブ74が閉じて、いくつかの掃気通路86が閉じて、排気ポート28が開く。上側チャンバ70のサイズが最大になって、フレッシュな燃料−空気混合物30で満たされる。中間チャンバ72はサイズが最小になって、ちょうど終了したピストンサイクルからの残留燃料−空気混合物30で一杯になる。下側チャンバ62は、サイズが最大になって、2セットのガスで一杯になる。下側チャンバ62の底では、ちょうど終了したピストンサイクルから排気が生じ、下側チャンバ62の上側部分においては、中間チャンバ72に前から存在していたフレッシュな燃料−空気混合物30が排気される。排気ポート28は開放され、下側チャンバ62の下側部分内の排気は、下側チャンバ62の上側部分においてフレッシュな燃料−空気混合物30によって、下側チャンバ62の外に押し出される。装置10は、下側チャンバ62内のフレッシュな燃料−空気混合物30が排気ポート28に届く直前に、ピストン13が上向きサイクルを開始し、下側ピストン部分59の外側面が上側に移動して、排気ポート28を覆うようにしている。
ピストン13が上側に移動を開始した後、慣性バルブ74が開く。フレッシュな燃料−空気混合物30は、ピストントップ壁68が上側チャンバ70の縮小と、中間チャンバ72の拡大を開始したときに、上側チャンバ70から中間チャンバ72へ流れる。掃気通路86は、一瞬開いてから再び閉じて、下側チャンバ62を密封する。その後、ピストン13が上方向に移動すると、下側チャンバ62内のフレッシュな燃料−空気混合物30が圧縮される。
ピストン13がその最上位置を通過して、下側サイクルを開始するときに、慣性バルブ74が閉じて、上側チャンバ70が最小サイズになる。中間チャンバ72は最大サイズになり、フレッシュな燃料−空気混合物30で満たされる。掃気通路86は閉じる。下側チャンバ62が最小サイズになって、圧縮された燃料−空気混合物30で満たされる。
この時点の直前に、点火器92が発火して、圧縮した燃料−空気混合物30を下側チャンバ62内で爆発させ、これによって、ピストン13を下側に駆動する。
ピストン13が下側に移動すると、慣性バルブ74が閉じた状態を維持する。この上側チャンバ70は、拡大して、フレッシュな燃料−空気混合物30を上側チャンバ70内に吸込む。中間チャンバ72は、縮小して、中間チャンバ72内のフレッシュな燃料−空気混合物30が圧縮される。下側チャンバ62は拡大して、排気ガスで一杯になる。
ピストン13は、更に下側に下がり続けて、排気ポート28が掃気通路86を開いて、中間チャンバ72内のフレッシュな燃料−空気混合物30が下側チャンバ62の上側部分内へ押される。中間チャンバ72から下側チャンバ62の上側部分へのフレッシュな燃料−空気混合物30の流れは、下側チャンバ62内の排気ガスを下側へ押す。
その後、ピストン13がその最下点近くになるときに、いくつかの掃気通路86が閉じる。ピストン13がその最下点に届いた後、新しいピストンサイクルが開始する。
上述したとおり、装置10は、ポンプ12にも効果的に使用することができる。多くの様々なポンプ12の構成が可能である。図27と28は、これらの構成の二つだけを示すものである。図27では、3つのチャンバ62、70および72の全てが液体などの流体の汲み上げ12に使用されている。装置10は、上述したものと同様である。しかしながら、図27に示す実施例では、上側チャンバ70が上側部分吸込みポート116と上側部分排気ポート118に交互に連通している。また、中間チャンバ72と下側チャンバの双方が、中間部分吸込みポート120と中間部分排気ポート122に交互に連通している。
上側チャンバ吸込みバルブ124が設けられており、ピストン13の下側サイクルの間に上側部分吸込みポート116を通って流体が上側チャンバ70に入り、ピストン13の上側サイクルの間に上側部分吸込みポート116を通って流体が上側チャンバ70から流れ出ないようにしている。
中間チャンバ吸込みバルブ126が設けられており、ピストン13の上側サイクルの間に中間部分吸込みポート120を通って流体が中間チャンバ72に入り、ピストンの下側サイクルの間に中間部分吸込みポート120を通って流体が中間チャンバ72から流れ出ないようにしている。
下側チャンバ吸込みバルブ128が設けられており、ピストン13の下側サイクルの間に中間部分吸込みポート120を通って流体が下側チャンバ62に入り、ピストン13の下側サイクルの間に中間部分吸込みポート120を通って流体が下側チャンバ62から流れ出ないようにしている。
上側チャンバ排出バルブ130が設けられており、ピストン13の上側サイクルの間に上側部分排気ポート118を通って流体が上側チャンバ70から流れ出て、ピストン13の下側サイクルの間に上側部分排気ポート118を通って流体が上側チャンバ70に流れ込まないようにしている。
中間チャンバ排出バルブ132が設けられており、ピストン13の下側サイクルの間に中間部分排気ポート122を通って流体が中間チャンバ72から流れ出て、ピストン13の上側サイクルの間に中間部分排気ポート122を通って流体が中間チャンバ72に流れ込まないようにしている。
最後に、下側チャンバ排出バルブ134が設けられており、ピストン13の上側サイクルの間に中間部分排気ポート122を通って流体が下側チャンバ62から流れ出て、ピストン13の下側サイクルの間に中間部分排気ポート122を通って流体が下側チャンバ62に流れ込まないようにしている。
図28は、第2のポンプ12の構成を示す。図28に示す実施例は、空気などの流体の汲み上げ12に上側チャンバ702を用いており、中間および下側チャンバは、ツーストロークエンジン11に使用されて、ポンプ12を駆動する。
ピストンシリンダ14の上側部分は上側部分吸込みポート116と上側部分排気ポート118を規定する。ピストンシリンダ14の下側部分18は、排気ポート28を規定する(図28には示さず)。
上側チャンバ吸込みバルブ124が設けられており、ピストン13の下側サイクルの間に上側部分吸込みポート116を通って流体が上側チャンバ70に入り、ピストン13の上側サイクルの間に上側部分吸込みポート116を通って流体が上側チャンバ70から流れ出ないようにしている。
上側チャンバ排出バルブ130が設けられており、ピストン13の上側サイクルの間に上側チャンバ排気ポート118を通って流体が上側チャンバ70から流れ出て、ピストン13の下側サイクルの間に上側部分排気ポート118を通って流体が上側チャンバ70に流れ込まないようにしている。
バルブ74が設けられており、中間チャンバ72内へ流体の転送を交互に行い、中間チャンバ72からの流体の転送を交互に防止している。図28に示す実施例では、このようなバルブ74が、フラップまたはリードバルブ74によって提供されている。別の実施例では、フラップまたはリードバルブ74は、ピストン13のトップ壁68内に配置されている内部慣性バルブ74で置き換えることができる。
中間チャンバ72と下側チャンバ62との間で流体の転送を交互に行い、中間チャンバ72と下側チャンバ62との間で流体の転送を交互に防止する手段76が設けられている。図28に示す実施例では、このような手段76は、図1−9及び12−26に示す実施例について述べたものと同様に、直立エクステンション部材66における掃気通路86によって提供されている。
最後に、点火器92が下側チャンバ62の近位側に設けられており、下側チャンバ62内で流体を点火するようにしている。
図28に示すように、上側チャンバ排気ポート118は、排気ポート28に連結して、空気と排気ガスの混合物を提供することができる。その他の実施例では、上側チャンバ排気ポート118は、排気ポート28から分離して維持することができる。
本発明は、排気ポートからの排気ガスに続く吸込み燃料−空気混合物のツーストロークエンジンに伴う従来技術の問題を解決する、安価で、効率が良く、有効な方法を提供する。本発明では、この問題は、燃料−空気混合物を燃焼室の頂部に導入することによって解決される。この方法で、混合物は、排気ポートに届く前に燃焼チャンバを満たすシリンダを通らなくてはならない。導入された混合物の量を制御することによって、ピストンが上側に移動し、混合物が逃げる前に排気ポートを閉じる。
本発明は、また、従来のツーストロークエンジンの排気ポートに潤滑オイルが通過する問題を解決するシンプルで、効率が良く、安価な方法を提供する。本発明では、この問題をリングとシールのコードラントシステムおよび、非反動コードラント上に排気ポートを配置することで解決している。シリンダ中の長いシールが、コードラントを隔離し、リングが非反動コードラントへのオイルを制限している。これは、これらのコードラントの上のピストンの負荷が最小であるため、エンジンの動作に有害ではない。
本発明は、また、従来のツーストロークエンジンの、エンジンの底から点火器が設けられているシリンダの頂部へ吸込み燃料−空気混合物を運ぶ問題を解決するシンプルで、効率が良く、安価な方法を提供する。本発明では、この問題は、燃焼チャンバの頂部に吸込み混合物を直接送出する高圧能力を有する掃気チャンバによって解決している。送出通路を形作って方向付けることで、非常に小さいスロットル開口における点火器で混合物を燃焼可能にする。
本発明は、又、従来のツーストロークエンジンの、シリンダ壁に潤滑油を差すことの困難性の問題を解決するシンプルで、効率が良く、安価な方法を提供する。本発明では、この問題を、反動コードラントに連続的にオイルを供給することによって解決している。これらのコードラントは、ピストン直立がエンジン始動中にこれらのコードラントを覆っているときに、燃焼熱に晒されることがない。これらのコードラント内でポートは開放しておらず、オイルがシリンダ壁とピストンの間を自在に上方向に流れることができる。
本発明は、また、従来のツーストロークエンジンの、掃気チャージ用に送出ポンプとしてクランクケースを使用する問題を解決するシンプルで、効率が良く、安価な方法を提供する。本発明では、この問題は、中間チャンバによって解決される。このチャンバは、吸引混合物を燃焼室に潜在的な圧力で、クランクケースポンプより多い回数、直接送出する。更に、このことは、クランクケースをオイルサンプとして用いることが可能となり、燃料とオイルの混合を防止し、安価で平易なベアリングの使用を可能とする。
このように記載された本発明では、上述した本発明の範囲とフェアな意味から離れることなく、様々な構造上の変形、適合が可能である。
本発明のこれらのおよびその他の特徴、態様、及び利点は、以下の説明、請求の範囲及び添付図面を参照してよりよく理解される。
図1は、本発明の特徴を有する第1の装置の断面図である。 図2は、図1に示す装置の2−2線に沿った断面図である。 図3は、図1に示す装置の別の断面図であり、異なる位置にあるピストンを示す。 図4は、図1に示す装置のピストン部品を示す斜視図である。 図5は、この装置に有用なピストントップ壁バルブの斜視図である。 図6は、図4に示すピストンと関連部品の分解斜視図である。 図7は、この装置に有用な第1の代替ピストントップ壁バルブを示す分解斜視図である。 図8は、この装置に有用な第2の代替ピストントップ壁バルブを示す分解斜視図である。 図9は、本発明の特徴を有する第2の装置の断面図である。 図10は、本発明の特徴を有する第3の装置の断面図である。 図11は、図10に示す装置の別の断面図であり、閉じた位置にあるバルブを示す。 図12は、本発明の特徴を有するピストンの外皮切断斜視図であり、直立エクステンション部材を示す。 図13は、本発明の特徴を有するピストンの別の切断斜視図であり、直立エクステンション部材に関連するピストンシリンダヘッド部分を示す。 図14は、ピストンシリンダヘッド部材に関連するピストン直立エクステンション部材の外皮切断斜視図である。 図15は、ピストンシリンダヘッド部材に関連するピストン直立エクステンション部材の外皮切断斜視図である。 図16は、スパークプラグに関連するピストンシリンダヘッド部材の斜視図である。 図17は、本発明の特徴を有する第4の装置の断面斜視図である。 図18は、図17に示す装置の第1の分解図である。 図19は、図17に示す装置の第2の分解図である。 図20は、図17に示す装置の第1の断側面図である。 図21は、図17に示す装置の第2の断側面図である。 図22は、本発明の特徴を有する装置の断面斜視図であり、ピストンシリンダとピストンシリンダヘッドの内部に関連するシールストリップの配置を示す図である。 図23A、23B、及び23Cは、図3において、それぞれ線23A、線23B、線23Cに沿った断面図である。 図24は、図23Aの24−24線に沿った断面図である。 図25は、図23Aにおける円形矢印25に沿った断面図である。 図26は、図23Cにおける円形矢印26に沿った部分断面図である。 図27は、本発明の特徴を有する第5の装置の断側面図である。 図28は、本発明の特徴を有する第6の装置の断側面図である。

Claims (21)

  1. ツーストロークエンジンまたはポンプに有用な装置において:
    (a)ピストンシリンダ上側部分と、ピストンシリンダ下側部分と、内部表面を有するピストンシリンダ側壁と、ピストンシリンダトップカバーを有するピストンシリンダであって、更に、前記ピストンシリンダ上側部分内に規定されている吸込みポートと、前記ピストンシリンダ下側部分内に規定されている排気ポートを有するピストンシリンダと;
    (b)前記ピストンシリンダ内に前記ピストンシリンダ上側部分を前記ピストンシリンダ下側部分から分離するように固定的に配置した中間ピストンシリンダヘッドであって、前記ピストンシリンダの内部を横切って延在し、上側表面と下側表面を有し、前記ピストンシリンダ内に、前記ピストンシリンダ側壁の内部表面と前記ピストンシリンダヘッドの間に少なくとも一のヘッドギャップを規定するように配置されているピストンシリンダヘッドと;
    (c)前記ピストンシリンダ内に摺動可能に配置されたピストンであって、外部表面を有するピストン側壁を有し、前記内部ピストンシリンダ側壁で機能的に密封可能であるサイズと寸法を有し、前記下側ピストン内に配置された下側ピストン部分上側表面を有する下側ピストン部分と、少なくとも一の直立エクステンション部材を具える上側ピストン部分を有し、前記少なくとも一の直立エクステンション部材が最上部を有し、前記少なくとも一の直立エクステンション部材が前記少なくとも一のヘッドギャップを通って前記下側ピストン部分から上方向に延在しており、前記上側シリンダ部分内へ上方向に延在可能であり、前記下側ピストン部分上側表面が前記ピストンシリンダ側壁の内部表面と、前記少なくとも一の直立エクステンション部材と、前記ピストンシリンダヘッドの下側表面と協働して、封入した下側チャンバを規定するように構成されており、ピストンロッドによってクランクシャフトに機能的に連結されており、前記ピストンシリンダ内で上側サイクルと下側サイクル間で往復移動するように構成されたピストンと;
    (d)前記ピストンシリンダ内に横方向に配置され、前記少なくとも一の直立エクステンション部材の最上部分に取り付けられたピストントップ壁であって、前記ピストンシリンダ側壁の内部表面と協働して前記ピストントップ壁の直上の前記上側シリンダ部分内に封入した上側チャンバを規定するように構成されており、また、前記少なくとも一の直立エクステンション部材と、前記ピストンシリンダ側壁の内部表面と、前記ピストンシリンダヘッドの上側表面と協働して前記ピストントップ壁の直下に封入した中間チャンバを規定するように構成されているピストントップ壁と;
    (e)前記中間チャンバ内への流体を交互に移動可能とし、前記中間チャンバからの流体の移動を交互に防止するバルブと;
    (f)前記中間チャンバと前記下側チャンバ間で流体を交互に移動させ、前記中間チャンバと前記下側チャンバ間の流体の移動を交互に防止する手段と;
    を具えることを特徴とする装置。
  2. 請求項1に記載の装置が更に、前記下側チャンバの近位側に配置された前記下側チャンバ内で流体を点火する点火器を具えることを特徴とする装置。
  3. 請求項1に記載の装置において、前記中間ピストンシリンダヘッドが前記ピストンシリンダ内に、前記ピストンシリンダ側壁の内部表面と前記ピストンシリンダヘッド間の一対の対向するヘッドギャップを規定するように配置されており、前記少なくとも一の直立エクステンション部材が一対の対向する直立エクステンション部材を具え、前記一対の対向する直立エクステンション部材の各々が前記下側ピストン部分から前記二つの対向するヘッドギャップの一方を通って上側に延在し、前記上側ピストンシリンダ部分内へ上方向に延在可能であることを特徴とする装置。
  4. 請求項1に記載の装置が更に、前記下側チャンバの近位側に配置された前記下側チャンバ内で流体を点火する点火器を具え、前記中間ピストンシリンダヘッドが前記ピストンシリンダ内に前記ピストンシリンダ側壁の内部表面と前記ピストンシリンダヘッド間に一対の対向するヘッドギャップを規定するように配置されており、前記少なくとも一の直立エクステンション部材が一対の対向する直立エクステンション部材を具えており、前記一対の対向する直立エクステンション部材の各々が、前記下側ピストン部分から前記二つの対向するヘッドギャップの一方を通って上側に延在しており、前記上側ピストンシリンダ部分内に上方向に延在可能であることを特徴とする装置。
  5. 請求項1に記載の装置において、前記バルブが、前記ピストンシリンダの外側に配置された電子−機械的バルブであることを特徴とする装置。
  6. 請求項1に記載の装置において、前記バルブがフラップまたはリードバルブであることを特徴とする装置。
  7. 請求項1に記載の装置において、前記装置がツーストロークエンジン内に機能的に配置されていることを特徴とする装置。
  8. 請求項1に記載の装置において、前記装置がポンプ内に機能的に配置されていることを特徴とする装置。
  9. ツーストロークエンジン内で有用である装置において:
    (a)ピストンシリンダ上側部分と、ピストンシリンダ下側部分と、内部表面を有するピストンシリンダ側壁と、ピストンシリンダトップカバーを有するピストンシリンダであって、更に、前記ピストンシリンダ上側部分内に規定されている吸込みポートと、前記ピストンシリンダ下側部分内に規定されている排気ポートを有するピストンシリンダと;
    (b)前記ピストンシリンダ内に前記ピストンシリンダ上側部分を前記ピストンシリンダ下側部分から分離するように固定的に配置した中間ピストンシリンダヘッドであって、前記ピストンシリンダの内部を横切って延在し、上側表面と下側表面を有し、前記ピストンシリンダ内に、前記ピストンシリンダ側壁の内部表面と前記ピストンシリンダヘッドの間に少なくとも一のヘッドギャップを規定するように配置されているピストンシリンダヘッドと;
    (c)前記ピストンシリンダ内に摺動可能に配置されたピストンであって、外部表面を有するピストン側壁を有し、前記ピストンシリンダ側壁の内部表面で機能的に密封可能であるサイズと寸法を有し、前記下側ピストンシリンダ部分内に配置された下側ピストン部分上側表面を有する下側ピストン部分と、少なくとも一の直立エクステンション部分を具える上側ピストン部分を有し、前記少なくとも一の直立エクステンション部材が最上部を有し、前記少なくとも一の直立エクステンション部材が前記少なくとも一のヘッドギャップを通って前記下側ピストン部分から上方向に延在しており、前記上側シリンダ部分内へ上方向に延在可能であり、前記下側ピストン部分上側表面が前記ピストンシリンダ側壁の内部表面と、前記少なくとも一の直立エクステンション部材と、前記ピストンシリンダヘッドの下側表面と協働して封入された下側チャンバを規定するように構成されており、ピストンロッドによってクランクシャフトに機能的に連結されており、前記ピストンシリンダ内で上側サイクルと下側サイクル間で往復移動するように構成されたピストンと;
    (d)前記ピストンシリンダ内に横方向に配置され、前記少なくとも一の直立エクステンション部材の最上部分に取り付けられたピストントップ壁であって、前記ピストンシリンダ側壁の内部表面と協働して前記ピストントップ壁の直上の前記上側シリンダ部分内に封入した上側チャンバを規定するように構成されており、また、前記少なくとも一の直立エクステンション部材と、前記ピストンシリンダ側壁の内部表面と、前記ピストンシリンダヘッドの上側表面と協働して前記ピストントップ壁の直下に封入した中間チャンバを規定するように構成されているピストントップ壁と;
    (e)前記上側チャンバと前記中間チャンバ間への流体を交互に移動可能とし、前記上側チャンバと前記中間チャンバ間の流体の移動を交互に防止するバルブと;
    (f)前記中間チャンバと前記下側チャンバ間で流体を交互に移動させ、前記中間チャンバと前記下側チャンバ間の流体の移動を交互に防止する手段と;
    (g)前記下側チャンバの近位側に配置された前記下側チャンバ内の流体を点火する点火器と;
    を具えることを特徴とする装置。
  10. ツーストロークエンジン内で有用である装置において:
    (a)ピストンシリンダ上側部分と、ピストンシリンダ下側部分と、内部表面を有するピストンシリンダ側壁と、ピストンシリンダトップカバーを有するピストンシリンダであって、更に、前記ピストンシリンダ上側部分内に規定されている吸込みポートと、前記ピストンシリンダ下側部分内に規定されている排気ポートを有するピストンシリンダと;
    (b)前記ピストンシリンダ内に前記ピストンシリンダ上側部分を前記ピストンシリンダ下側部分から分離するように固定的に配置した中間ピストンシリンダヘッドであって、前記ピストンシリンダの内部を横切って延在し、上側表面と下側表面を有し、前記ピストンシリンダ内に、前記ピストンシリンダ側壁の内部表面と前記ピストンシリンダヘッドの間に一対の対向するヘッドギャップを規定するように配置されているピストンシリンダヘッドと;
    (c)前記ピストンシリンダ内に摺動可能に配置されたピストンであって、外部表面を有するピストン側壁を有し、前記ピストンシリンダ側壁の内部表面で機能的に密封可能であるサイズと寸法を有し、前記下側ピストンシリンダ部分内に配置された下側ピストン部分上側表面を有する下側ピストン部分と、一対の対向する直立エクステンション部材を具える上側ピストン部分を有し、前記両方の直立エクステンション部材が最上部分を有し、前記一対の対向する直立エクステンション部材の各々が前記二つの対向するヘッドギャップの一方を通って前記下側ピストン部分から上方向に延在しており、前記上側シリンダ部分内へ上方向に延在可能であり、前記下側ピストン部分上側表面が前記ピストンシリンダ側壁の内部表面と、前記直立エクステンション部材と、前記ピストンシリンダヘッドの下側表面と協働して封入された下側チャンバを規定するように構成されており、ピストンロッドによってクランクシャフトに機能的に連結されており、前記ピストンシリンダ内で上側サイクルと下側サイクル間で往復移動するように構成されたピストンと;
    (d)前記ピストンシリンダ側壁内に横方向に配置され、前記一対の直立エクステンション部材の各最上部分に取り付けられたピストントップ壁であって、前記ピストンシリンダ側壁の内部表面と協働して前記ピストントップ壁の直上の前記上側シリンダ部分内に封入した上側チャンバを規定するように配置されており、また、前記一対の直立エクステンション部材と、前記ピストンシリンダ側壁の内部表面と、前記ピストンシリンダヘッドの上側表面と協働して前記ピストントップ壁の直下に封入した中間チャンバを規定するように構成されているピストントップ壁と;
    (e)前記上側チャンバと前記中間チャンバ間への流体を交互に移動可能とし、前記上側チャンバと前記中間チャンバ間の流体の移動を交互に防止するバルブと;
    (f)前記中間チャンバと前記下側チャンバ間で流体を交互に移動させ、前記中間チャンバと前記下側チャンバ間の流体の移動を交互に防止する手段と;
    (g)前記下側チャンバの近位側に配置された前記下側チャンバ内の流体を点火する点火器と;
    を具えることを特徴とする装置。
  11. 請求項10に記載の装置において、前記バルブが前記ピストントップ壁内に配置され、前記ピストンの下側サイクルで開き、前記ピストンの上側サイクルで閉じるように構成された慣性バルブであることを特徴とする装置。
  12. 請求項10に記載の装置において、前記中間チャンバと前記下側チャンバ間の流体を交互に移動させる手段がバルブであることを特徴とする装置。
  13. 請求項10に記載の装置において、前記中間チャンバと前記下側チャンバ間で流体を交互に移動させる手段が、前記一対の直立エクステンション部材の各々の中に配置された少なくとも一の掃気通路とを具え、当該掃気通路が前記ピストンの上側サイクルで前記中間チャンバに連通し、前記ピストンの下側サイクルで前記中間及び下側チャンバに連通することを特徴とする装置。
  14. 請求項13に記載の装置において、前記一対の直立エクステンション部材の各々が、複数の掃気通路を具え、前記一対の直立エクステンション部材の各々にある前記掃気通路の少なくとも一つがトップ壁を具え、前記一対の直立エクステンション部材の各々にある前記掃気通路の少なくとも一つがトップ壁を有していないことを特徴とする装置。
  15. 請求項10に記載の装置が更に、前記シリンダ壁の内部表面の周方向にスペースをあけて配置されたスロット内に装着された複数のスペースをあけて配置された縦シールストリップを具えることを特徴とする装置。
  16. 請求項15に記載の装置が更に、前記スロット内に配置され、そこにある前記各縦シールストリップを前記ピストンに対して半径方向に内側に押圧するばねを具えることを特徴とする装置。
  17. 請求項15に記載の装置において、前記縦シールストリップが、前記ピストンの外壁に規定されている縦ピストンロッド内に摺動可能に配置されていることを特徴とする装置。
  18. 請求項10に記載の装置が更に、前記ピストンシリンダヘッドの各サイドに配置された横シールストリップを具えることを特徴とする装置。
  19. 請求項10に記載の装置が更に、前記ピストンの外部表面に規定された複数のスペースをあけて配置された溝内に配置された複数のピストンリングを具え、前記複数のピストンリングが、前記ピストン壁の内部表面に沿って上側にオイルを通過させる低減されたエッジ部分を有することを特徴とする装置。
  20. ポンプに有用である装置において:
    (a)ピストンシリンダ上側部分と、ピストンシリンダ下側部分と、内部表面を有するピストンシリンダ側壁と、ピストンシリンダトップカバーを有するピストンシリンダであって、更に、前記ピストンシリンダ側壁内に規定されている上側部分吸込みポートと、前記ピストンシリンダ側壁内に規定されている中間部分吸込みポートと、前記ピストンシリンダ側壁内に規定されている上側部分排気ポートと、前記ピストンシリンダ側壁内に規定されている中間部分排気ポートとを有するピストンシリンダと;
    (b)前記ピストンシリンダ内に前記ピストンシリンダ上側部分を前記ピストンシリンダ下側部分から分離するように固定的に配置した中間ピストンシリンダヘッドであって、前記ピストンシリンダの内部を横切って延在し、上側表面と下側表面を有し、前記ピストンシリンダ内に、前記ピストンシリンダ側壁の内部表面と前記ピストンシリンダヘッドの間に少なくとも一のヘッドギャップを規定するように配置されているピストンシリンダヘッドと;
    (c)前記ピストンシリンダ内に摺動可能に配置されたピストンであって、外部表面を有するピストン側壁を有し、前記ピストンシリンダで機能的に密封可能であるサイズと寸法を有し、前記下側ピストンシリンダ部分内に配置された下側ピストン部分上側表面を有する下側ピストン部分と、少なくとも一の直立エクステンション部材を具える上側ピストン部分を有し、前記少なくとも一の直立エクステンション部材が最上部を有し、前記少なくとも一の直立エクステンション部材が前記少なくとも一のヘッドギャップを通って前記下側ピストン部分から上方向に延在しており、前記上側シリンダ部分内へ上方向に延在可能であり、前記下側ピストン部分上側表面が前記ピストンシリンダ側壁の内部表面と、前記少なくとも一の直立エクステンション部材と、前記ピストンシリンダヘッドの下側表面と協働して封入された下側チャンバを規定するように構成されており、ピストンロッドによってクランクシャフトに機能的に連結されており、前記ピストンシリンダ内で上側サイクルと下側サイクル間で往復移動するように構成されたピストンと;
    (d)前記ピストンシリンダ内に横方向に配置され、前記少なくとも一の直立エクステンション部材の最上部分に取り付けられたピストントップ壁であって、前記ピストンシリンダ側壁の内部表面と協働して前記ピストントップ壁の直上の前記上側シリンダ部分内に封入した上側チャンバを規定するように構成されており、また、前記少なくとも一の直立エクステンション部材と、前記ピストンシリンダ側壁の内部表面と、前記ピストンシリンダヘッドの上側表面と協働して前記ピストントップ壁の直下に封入した中間チャンバを規定するように構成されているピストントップ壁と;
    (e)前記ピストンの下側サイクルの間に前記上側部分吸込みポートを介して前記上側チャンバ内へ流体を吸込み、前記ピストンの上側サイクル間に前記上側部分吸込みポートを介して前記上側チャンバから流体が流れ出すのを防ぐ上側チャンバ吸込みバルブと;
    (f)前記ピストンの上側サイクルの間に前記中間部分吸込みポートを介して前記中間チャンバ内へ流体を吸込み、前記ピストンの下側サイクル間に前記中間部分吸込みポートを介して前記中間チャンバから流体が流れ出すのを防ぐ中間チャンバ吸込みバルブと;
    (g)前記ピストンの下側サイクルの間に前記中間部分吸込みポートを介して前記下側チャンバ内へ流体を吸込み、前記ピストンの上側サイクル間に前記中間部分吸込みポートを介して前記下側チャンバから流体が流れ出すのを防ぐ下側チャンバ吸込みバルブと;
    (h)前記ピストンの上側サイクルの間に前記上側部分排気ポートを介して前記上側チャンバから流体を流し出し、前記ピストンの下側サイクル間に前記上側部分排気ポートを介して前記上側チャンバへ流体が流れ込むのを防ぐ上側チャンバ排気バルブと;
    (i)前記ピストンの下側サイクルの間に前記中間部分排気ポートを介して前記中間チャンバから流体を流し出し、前記ピストンの上側サイクル間に前記中間部分排気ポートを介して前記中間チャンバへ流体が流れ込むのを防ぐ中間チャンバ排気バルブと;
    (j)前記ピストンの上側サイクルの間に前記中間部分排気ポートを介して前記下側チャンバから流体を流し出し、前記ピストンの下側サイクル間に前記中間部分排気ポートを介して前記下側チャンバへ流体が流れ込むのを防ぐ下側チャンバ排気バルブと;
    を具えることを特徴とする装置。
  21. ポンプに有用である装置において:
    (a)ピストンシリンダ上側部分と、ピストンシリンダ下側部分と、内部表面を有するピストンシリンダ側壁と、ピストンシリンダトップカバーを有するピストンシリンダであって、更に、前記ピストンシリンダ側壁内に規定されている上側部分吸込みポートと、前記ピストンシリンダ側壁内に規定されている上側部分排気ポートと、前記ピストンシリンダ下側部分内に規定されている排気ポートと、を有するピストンシリンダと;
    (b)前記ピストンシリンダ内に前記ピストンシリンダ上側部分を前記ピストンシリンダ下側部分から分離するように固定的に配置した中間ピストンシリンダヘッドであって、前記ピストンシリンダの内部を横切って延在し、上側表面と下側表面を有し、前記ピストンシリンダ内に、前記ピストンシリンダ側壁の内部表面と前記ピストンシリンダヘッドの間に少なくとも一のヘッドギャップを規定するように配置されているピストンシリンダヘッドと;
    (c)前記ピストンシリンダ内に摺動可能に配置されたピストンであって、外部表面を有するピストン側壁を有し、前記ピストンシリンダで機能的に密封可能であるサイズと寸法を有し、前記下側ピストンシリンダ部分内に配置された下側ピストン部分上側表面を有する下側ピストン部分と、少なくとも一の直立エクステンション部材を具える上側ピストン部分を有し、前記少なくとも一の直立エクステンション部材が最上部分を有し、前記少なくとも一の直立エクステンション部材が前記少なくとも一のヘッドギャップを通って前記下側ピストン部分から上方向に延在しており、前記上側シリンダ部分内へ上方向に延在可能であり、前記下側ピストン部分上側表面が前記ピストンシリンダ側壁の内部表面と、前記少なくとも一の直立エクステンション部材と、前記ピストンシリンダヘッドの下側表面と協働して封入された下側チャンバを規定するように構成されており、ピストンロッドによってクランクシャフトに機能的に連結されており、前記ピストンシリンダ内で上側サイクルと下側サイクル間で往復移動するように構成されたピストンと;
    (d)前記ピストンシリンダ内に横方向に配置され、前記少なくとも一の直立エクステンション部材の最上部分に取り付けられたピストントップ壁であって、前記ピストンシリンダ側壁の内部表面と協働して前記ピストントップ壁の直上の前記上側シリンダ部分内に封入した上側チャンバを規定するように構成されており、また、前記少なくとも一の直立エクステンション部材と、前記ピストンシリンダ側壁の内部表面と、前記ピストンシリンダヘッドの上側表面と協働して前記ピストントップ壁の直下に封入した中間チャンバを規定するように構成されているピストントップ壁と;
    (e)前記ピストンの下側サイクルの間に前記上側部分吸込みポートを介して前記上側チャンバ内へ流体を吸込み、前記ピストンの上側サイクル間に前記上側部分吸込みポートを介して前記上側チャンバから流体が流れ出すのを防ぐ上側チャンバ吸込みバルブと、
    (f)前記中間チャンバ内へ流体を交互に移動可能とし、前記中間チャンバからの流体の移動を交互に防止するバルブと;
    (g)前記中間チャンバと前記下側チャンバ間で流体を交互に移動させ、前記中間チャンバと前記下側チャンバ間の流体の移動を交互に防止する手段と;
    (h)前記中間チャンバと前記下側チャンバ間で流体を交互に移動させ、前記中間チャンバと前記下側チャンバ間の流体の移動を交互に防止する手段と;
    (i)前記下側チャンバの近位側に配置された前記下側チャンバ内の流体を点火する点火器と;
    を具えることを特徴とする装置。
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