JP2007524675A - 配合助剤 - Google Patents

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Abstract

本発明は、化粧用または皮膚科用組成物を調製するための配合助剤である次式(I)の化合物の使用
Figure 2007524675

[式中、R1、R2およびR3は、同一でも異なっていてもよく、直鎖または分枝のC1〜C24−アルキル基;直鎖または分枝のC3〜C24−アルケニル基;直鎖または分枝のC1〜C24−ヒドロキシアルキル基であって、このヒドロキシル基は鎖の第一級または第二級の炭素原子に結合していてもよく、さらにアルキル鎖は酸素が割り込んでいてもよい基;および/またはC3〜C10−シクロアルキル基および/またはC3〜C12−シクロアルケニル基であって、この環はそれぞれの場合において−(CH2n−基によって架橋されていてもよく、n=1〜3である基から選択される。]、対応する新規な化合物およびその調製に関するものである。

Description

本発明は、化粧用または皮膚科用組成物を調製するための配合助剤としてのいくつかの物質の使用、対応する新規な化合物およびその調製に関する。
本発明による配合助剤の応用分野の例は化粧品である。ケア化粧品の目的は、若い皮膚の印象を可能な限り得ることである。原理的には、この目的を達成するさまざまな方法がある。例えば、パウダーまたはクリームで覆うことによって、不規則な色素沈着またはシワの形成などの存在する皮膚のダメージを補償できる。他の手法は、恒久的なダメージ、したがって皮膚の老化の元になる環境的な影響に対して、皮膚を保護することである。したがってこの概念は、予防的な方法で介入して、老化プロセスを遅らせることである。この一例は、既に述べた紫外線フィルタが、ある波長範囲を吸収する結果として、皮膚のダメージを予防するかあるいは少なくとも低下させることである。紫外線フィルタの場合、ダメージを与えるものである紫外線が皮膚によって遮断されるが、他のルートには、ダメージを与えるものに対する皮膚の元来の防御または修復機構をサポートする試みが含まれる。最後に他の手法は、弱体化している防御または修復機能に取って代わることができる物質を外的に供給することによって、加齢に伴なう有害な影響に対して皮膚の弱体化している防御機能を補償することを含む。例えば皮膚は、外部または内部ストレス因子によって形成される、フリーラジカルを除去する能力を有する。この能力は加齢と共に低下し、加齢と共に老化プロセスに拍車をかける。
肌のダメージは日光によってのみ引き起こされるのではなく、寒さや熱などの他の外的影響によっても引き起こされる。さらに皮膚は、シワの形成および皮膚の弾性の低下と共に、自然に老化する。
上記の皮膚ストレス現象による症状の予防、治療および回復に寄与するために適切である、非常に多種類の活性成分、例えば、紫外線フィルタや抗酸化剤などの古典的な活性成分、または皮膚中に生化学的なプロセスを直接持ち込む現代の活性成分が知られている。
しかし、化粧品の調製における他の難点は、化粧品組成物中に組み込まれるはずのこうした活性成分の多くが不溶性または難溶性であることが多く、不安定であり、組成物中においてダメージを蒙る可能性があり、また大量に使用しなければならず、得られた配合物の安定性が減少するという点にある。
ダメージは、例えば、大気中の酸素との反応、または紫外線ビームの吸収によって引き起こされる可能性がある。その構造的な変化により、こうしてダメージを受けた分子は、例えばその着色が変化したりかつ/またはその効能を失うかもしれない。
したがって、1つまたは複数の前記問題点を解決するためにそれぞれの活性成分と組み合わせた場合に適切である助剤に対する要求がある。
したがって、本発明の目的は、化粧品組成物中に組み込むことができ、適切な活性成分と組み合わせてその組込みを簡単にし、かつ/またはその効能を改善し、かつ/または得られた配合物の安定性を増す配合助剤を提供することである。
驚くべきことに、化粧用または皮膚科用組成物を調製するために配合助剤としてある種のβ−アラニン誘導体を使用することによって本目的が達成される。
したがって、本発明は、第一に化粧用または皮膚科用組成物を調製するための配合助剤としての次式Iの化合物の使用に関するものである
Figure 2007524675
[式中、R1、R2およびR3は、同一でも異なっていてもよく、
直鎖または分枝のC1〜C24−アルキル基、
直鎖または分枝のC3〜C24−アルケニル基、
直鎖または分枝のC1〜C24−ヒドロキシアルキル基であって、このヒドロキシル基は鎖の第一級または第二級の炭素原子に結合していてもよく、さらにアルキル鎖は酸素が割り込んでいてもよい基、および/または
3〜C10−シクロアルキル基および/またはC3〜C12−シクロアルケニル基であって、この環はそれぞれの場合において−(CH2n−基によって架橋されていてもよく、n=1〜3である基から選択される。]。
本発明の好ましい実施形態では、前記化合物は、可溶化剤、浸透エンハンサーおよび/または作用エンハンサーとして働くことができる。
上に定義された通りの基を有する式Iの化合物の一部または構造的に類似した化合物は、文献から知られる:
3−(アセチルブチルアミノ)プロピオン酸エチルは、商品名IR3535(登録商標)でMerckから市販されている公知の昆虫防虫剤である。
さらなるβ−アラニン誘導体の昆虫防虫剤としての適切さは、M.Klier、F.Kuhlow、J.Soc.Cos.Chem.、27、頁141〜153(1976)において研究されている。
昆虫防虫剤として知られている化合物、3−(アセチルブチルアミノ)プロピオン酸エチルを、式Iの化合物から排除することは、本発明にしたがって好ましいかもしれない。
1およびR3が、同一でも異なっていてもよく、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−デシル、n−ドデシル、n−テトラデシル、n−ヘキサデシル、n−オクタデシル、n−エイコシル、n−ドコシルおよびn−テトラコシルから選択される基であって、R1は好ましくは2−エチルヘキシルを表し、かつ/またはR3は好ましくはn−オクチル、2−エチルヘキシル、n−デシルまたはn−ドデシルを表す基である化合物は、本発明による使用に特に適切であることが分かった。
2が、要素メチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ペンチル、n−ヘプチル、1−エチルペンチル、n−ノニル、n−ウンデシルを含む群から選択され、R2が、要素メチル、1−エチル−ペンチル、n−ノニルおよびn−ウンデシルを含む群から好ましくは選択される化合物の使用も本発明にしたがって好ましい。
具体的に以下に挙げられた化合物は、本発明による使用のために特に適することが実績として示されているが、
− エチル N−アセチル−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパノエート、
− エチル N−アセチル−N−(ドデシル)−3−アミノプロパノエート、
− エチル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(ブチル)−3−アミノプロパノエート、
− ブチル N−アセチル−N−(ブチル)−3−アミノプロパノエート、
− エチル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパノエート、
− エチル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(ドデシル)−3−アミノプロパノエート、
− ブチル N−アセチル−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパノエート、
− ブチル N−アセチル−N−(ドデシル)−3−アミノプロパノエート、
− ブチル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(ブチル)−3−アミノプロパノエート、
− ブチル N−(2−エチルヘキソイル−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパノエート、
− ブチル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(ドデシル)−3−アミノプロパノエート、
− 2−エチルヘキシル N−アセチル−N−(ブチル)−3−アミノプロパノエート、
− 2−エチルヘキシル N−アセチル−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパノエート、
− 2−エチルヘキシル N−アセチル−N−(ドデシル)−3−アミノプロパノエート、
− 2−エチルヘキシル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(ブチル)−3−アミノプロパノエート、
− 2−エチルヘキシル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパノエート、
− 2−エチルヘキシル N−(2−エチルヘキソイル)−N−ドデシル)−3−アミノプロパノエート、
式Iの化合物は特に好ましくは、N−アセチル−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパン酸エチルである。
さらに本出願は、本発明による適切さを有する新規な化合物に関するものである。したがって、次式Iの化合物
Figure 2007524675
[式中、R1、R2およびR3は、同一でも異なっていてもよく、
直鎖または分枝のC1〜C24−アルキル基、
直鎖または分枝のC3〜C24−アルケニル基、
直鎖または分枝のC1〜C24−ヒドロキシアルキル基であって、このヒドロキシル基は鎖の第一級または第二級の炭素原子に結合していてもよく、さらにアルキル鎖は酸素が割り込んでいてもよい基、および/または
3〜C10−シクロアルキル基および/またはC3〜C12−シクロアルケニル基であって、この環はそれぞれの場合において−(CH2n−基によって架橋されていてもよく、n=1〜3である基
から選択され、
但し、R1が2−エチルヘキシルを表すか、
あるいはR2が1−エチルペンチルを表し、R3がn−オクチル、2−エチルヘキシル、n−デシルまたはn−ドデシルを表し、
あるいはR2がメチルを表し、R1とR3とが異なり、
あるいは式Iの化合物が、N−(2−エチルヘキシル)−N−(ブチル)−3−アミノプロパン酸ブチルである。]を特許請求する。
好ましい新規な化合物は、R1が好ましくは2−エチルヘキシルを表し、かつ/またはR3が好ましくはn−オクチル、2−エチルヘキシル、n−デシルまたはn−ドデシルを表すことを特徴とする。
特に好ましい新規な化合物を以下に挙げる:
− エチル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパノエート、
− エチル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(ドデシル)−3−アミノプロパノエート、
− ブチル N−アセチル−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパノエート、
− ブチル N−アセチル−N−(ドデシル)−3−アミノプロパノエート、
− ブチル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(ブチル)−3−アミノプロパノエート、
− ブチル N−(2−エチルヘキソイル−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパノエート、
− ブチル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(ドデシル)−3−アミノプロパノエート、
− 2−エチルヘキシル N−アセチル−N−(ブチル)−3−アミノプロパノエート、
− 2−エチルヘキシル N−アセチル−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパノエート、
− 2−エチルヘキシル N−アセチル−N−(ドデシル)−3−アミノプロパノエート、
− 2−エチルヘキシル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(ブチル)−3−アミノプロパノエート、
− 2−エチルヘキシル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパノエート、
− 2−エチルヘキシル N−(2−エチルヘキソイル)−N−ドデシル)−3−アミノプロパノエート。
本発明による使用に適している化合物は、それ自体知られている方法によって調製できる:調製では、次式II
Figure 2007524675
の化合物を好ましくは、酸誘導体R2−C(=O)−Xと反応させ、Xは−Cl、−O−C(=O)−R4または−OR4を表し、−R4は、好ましくはR2と同一である直鎖または分枝のC1〜C24−アルキル基である。調製方法の特に好ましい変形形態では、酸誘導体は、酸無水物R2−C(=O)−O−C(=O)−R2である。
この場合の反応は、溶媒なしまたは通常の非プロトン性溶媒中において実施できる。この場合の溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、tert−ブチルメチルエーテル(MTBE)、ジブチルエーテルなどのエーテル性溶媒であり得る。しかし、メチルエチルケトンなど他の極性溶媒も同様に使用できるが、例えばn−ヘキサン、ヘプタン、トルエンなどの非極性溶媒も使用できる。
式IIの化合物は好ましくは、次式III
Figure 2007524675
の化合物をアミンR3−NH2と反応させることによって調製される。こうした反応に対する反応条件も当業者になじみが深く、基R1およびR3のそれぞれに、困難なく適応させることができる。
この場合の反応は、溶媒なしまたは通常の非プロトン性溶媒中において実施できる。この場合の好ましい溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、tert−ブチルメチルエーテル(MTBE)、ジブチルエーテルなどのエーテル性溶媒であり得る。しかし、他の極性溶媒も同様に使用できるが、例えばn−ヘキサン、ヘプタン、トルエンなどの非極性溶媒も使用できる。
さらに本発明は、式Iの新規な化合物のための好ましい調製方法に関するものである。
さらに本発明は、次式I
Figure 2007524675
[式中、R1、R2およびR3は、同一でも異なっていてもよく、
直鎖または分枝のC1〜C24−アルキル基、
直鎖または分枝のC3〜C24−アルケニル基、
直鎖または分枝のC1〜C24−ヒドロキシアルキル基であって、このヒドロキシル基は鎖の第一級または第二級の炭素原子に結合していてもよく、さらにアルキル鎖は酸素が割り込んでいてもよい基、および/または
3〜C10−シクロアルキル基および/またはC3〜C12−シクロアルケニル基であって、この環はそれぞれの場合において−(CH2n−基によって架橋されていてもよく、n=1〜3である基から選択される]の少なくとも1つの配合助剤と、その加工および/または使用が配合助剤によって簡単になる少なくとも1つの活性物質とを含み、3−(アセチルブチルアミノ)プロピオン酸エチルが式Iの化合物から排除される組成物に関するものである。
組成物は通常、局所的に使用できる組成物、例えば化粧用または皮膚科用配合物である。この場合、組成物は、化粧用または皮膚科用として適切な賦形剤を含み、所望の特性プロファイルに応じて場合によってはさらなる適切な成分を含む。
式Iの化合物は通常、本発明に従って、0.01〜20重量%の量、好ましくは0.1〜10重量%の量、特に好ましくは1〜8重量%の量において使用する。この場合、組成物の所期の作用に応じて対応する量を選択するのに当業者ならなんらの困難もないであろう。
本発明に従って使用される活性物質は、いわゆる防虫剤、特に昆虫防虫剤を含む。
集合的な用語である昆虫およびクモとして−あるいは、簡単のために、生物学的な意味においては不正確な用法である汎用語、昆虫として−以下に要約される非常に多数の蚊、ウマバエ、ノミ、シラミ、ナンキンムシおよびマダニ、ならびにダニは、ヒトをも含む哺乳類の血液を餌とする。これは、その孔をあけ、吸い込む道具により、その犠牲者の皮膚を掘り進み、血管に到達する。採食中、それらは、宿主のかゆみ、発疹の形成およびアレルギー反応をもたらすことができる血管拡張剤および凝固防止剤を分泌する。特に熱帯および亜熱帯地方では、加えて病原菌に感染する危険がある。したがって、例えば、マラリヤは、ハマダラカによって伝染し、黄熱病は、黄熱病蚊によって伝染する。温帯域でも昆虫によって伝染する病原菌に感染する危険があり、例えばマダニの咬傷によって伝染するダニ媒介脳炎がある。
昆虫およびクモの迷惑に対する保護が防虫剤によって提供される。防虫剤とは、臭気により昆虫およびクモに対する防虫効果を有するいくつかの活性物質を意味するものである。防虫剤は一般に、皮膚上でゆっくり蒸発し、皮膚の上に昆虫を駆逐する匂いの覆いを形成する、揮発性の低い化合物である。
最も普通の防虫剤には、蚊、サシバエおよび砂バエ、ウマバエ、ノミ、ナンキンムシ、マダニおよびダニに対して活性であるN,N−ジエチル−3−メチルベンズアミド(「DEET」)が含まれる。さらに、フタル酸ジメチル(商標:Palatinol M、DMP)が、蚊、シラミ、マダニおよびダニに対して使用される。例えば、蚊、ツェツェバエおよびウマバエに対して使用できる、3−(N−n−ブチル−N−アセチルアミノ)プロピオン酸エチル(Merckから商品名IR3535(登録商標)で入手可能)は特に有効である。
防虫剤として活性な成分の大部分は、アミド、アルコール、エステルおよびエーテルクラスの物質に属する。防虫剤として活性な成分は通常、以下の条件、すなわち、あまり速やかに蒸発してはならないこと、および皮膚内に浸透してはならないことを満足するように意図されている。防虫剤は、皮膚に対する主作用としての刺激作用も敏感作用もあってはならず、加えて無毒であるべきである。またその効能は、皮膚流体および/または紫外線に暴露されても保持されなければならない。
したがって、本発明に従って配合助剤として使用される式Iの化合物は、それが
防虫剤の皮膚に対する作用の持続期間を延ばす、
紫外線および/または皮膚の流体に対して防虫剤を安定化するかつ/または
防虫剤の作用を向上させ、したがって配合物中における防虫剤の使用量をより少なくすることが可能になる
という点で支援作用を行うことができる。
したがって、本発明による化合物が少なくとも1つの防虫剤を含むことが好ましく、その防虫剤は、好ましくはN,N−ジエチル−3−メチルベンズアミド、3−(アセチルブチルアミノ)プロピオン酸エチル、フタル酸ジメチル、ブトピロノキシル、2,3,4,5−ビス(2−ブチレン)テトラヒドロ−2−フルアルデヒド、N,N−ジエチルカプリルアミド、N,N−ジエチルベンズアミド、o−クロロ−N,N−ジエチルベンズアミド、N−(2−エチルヘキシル)−8,9,10−トリノルボルン−5−エン−2,3−ジカルボキシミド、カルブ酸ジメチル、イソシンコメロン酸ジ−n−プロピル、(R)−p−メンタ−1,8−ジオール、2−エチルヘキサン−1,3−ジオール、N−オクチルビシクロヘプテンジカルボキシミド、ピペロニルブトキシド、1−(2−メチルプロピルオキシカルボニル)−2−(ヒドロキシエチル)ピペリジン(Bayrepel(登録商標);Bayer)またはその混合物から選択され、少なくとも1つの防虫剤が、特に好ましくはN,N−ジエチル−3−メチルベンズアミド、3−(アセチルブチルアミノ)プロピオン酸エチル、1−(2−メチルプロピルオキシカルボニル)−2−(ヒドロキシエチル)ピペリジンまたはその混合物から選択される。
防虫剤を含む本発明による組成物は、好ましくは昆虫の防虫剤である。昆虫の防虫剤は、溶液、ゲル、スティック、ローラー、ポンプスプレーおよびエアゾルスプレーの形態において入手可能であるが、溶液とスプレーが市販の製品の大部分を占める。この2つの製品形態のベースは通常アルコール性または水性/アルコール性の溶液であり、脂肪性の物質およびわずかな香料が添加されている。特に乳濁液、クリーム、軟膏など他の組成物の形態も原理的には考えられ、所望されるが、それらは、いくつかの場合に安定な仕方で配合することが困難であることが今日分かっている。この場合にも、本発明による配合助剤を有利に使用できる。
丁度説明した実施形態と組み合わせることもできる、本発明のさらなる好ましい実施形態では、少なくとも1つの活性物質は、不溶性または難溶性の活性物質である。
式Iの化合物を使用すると、本来不溶性または難溶性の活性物質の分散特性をこの場合有利に改善できることがわかった。
こうしたタイプの不溶性または難溶性の活性物質は、この場合好ましくは、有機紫外線フィルタ、フラボン誘導体、クロモン誘導体、アリールオキシムまたはパラベンの群から選択される。
パラベンは、4−ヒドロキシ安息香酸エステルであり、食物、化粧品および薬品の領域において組成物の防腐用に遊離形またはナトリウム塩として使用される。エステルの作用はアルキル基の鎖長に直接比例するが、逆に溶解度は鎖長の増加と共に減少する。非解離化合物として、エステルは実質的にpHに依存せず、pH3.0〜8.0の範囲で作用する。抗菌作用の機構は、PHBエステルの表面活性による微生物の膜の損傷、およびタンパク質の変性に基づく。加えて、補酵素との相互作用が行われる。作用の対象は、糸状菌、酵母および細菌である。防腐剤として最も重要なパラベンは、4−ヒドロキシ安息香酸メチル、4−ヒドロキシ安息香酸エチル、4−ヒドロキシ安息香酸プロピル、4−ヒドロキシ安息香酸ブチルである。単にメチル、エチル、プロピル、およびブチルパラベンと呼ばれることが多いこうした化合物は、防腐すべき組成物用の通常の賦形剤中で難溶性である。したがって、式Iの化合物の使用により、パラベン、特に4−ヒドロキシ安息香酸メチル、4−ヒドロキシ安息香酸エチル、4−ヒドロキシ安息香酸プロピル、4−ヒドロキシ安息香酸ブチルを組成物中に組み込むことを簡単にできる。
化粧用および皮膚科用の通常の賦形剤中で同様に難溶性であるアリールオキシムのなかで、HMLO、LPOまたはF5とも呼ばれる2−ヒドロキシ−5−メチルラウロフェノンオキシムを使用することが好ましい。化粧用組成物においてそれを使用することが適切であることは、例えば独国特許公開第4116123号に開示されている。したがって、2−ヒドロキシ−5−メチルラウロフェノンオキシムを含む組成物は、炎症に伴う皮膚疾患の治療に適切である。こうしたタイプの組成物は、例えば、乾癬、様々な形態の湿疹、刺激性および毒性の皮膚炎、紫外線皮膚炎、ならびに皮膚および皮膚付属物のアレルギー性および/または炎症性疾患の治療のために使用できることが公知である。式Iの化合物に加えて、アリールオキシム、好ましくは2−ヒドロキシ−5−メチルラウロフェノンオキシムを含む、本発明による組成物は、抗炎症性に対する驚くべき適合性を示す。この場合、組成物は好ましくは、アリールオキシムを0.01〜10重量%含み、組成物がアリールオキシムを0.05〜5重量%含むことが特に好ましい。
本発明によれば、フラボン誘導体は、フラボノイドおよびクマラノンを意味するものとする。本発明によれば、フラボノイドは、フラボノン、フラボン、3−ヒドロキシフラボン(=フラボノール)、オーロン、イソフラボンおよびロテノイドのグルコシドを意味するものとする(Rompp Chemie Lexikon [Roempp’s Lexicon of Chemistry]、9巻、1993)。しかし、本発明の趣旨としては、この用語は、アグリコン、すなわち糖のない構成体、ならびにフラボノイドおよびアグリコンの誘導体をも意味するものとする。本発明の趣旨としては、用語フラボノイドはさらに、アントシアニジン(シアニジン)をも意味するものとする。本発明の趣旨としては、用語クマラノンは、その誘導体をも意味するものとする。
好ましいフラボノイドは、フラボノン、フラボン、3−ヒドロキシフラボン、オーロンおよびイソフラボン、特にフラボノン、フラボン、3−ヒドロキシフラボンおよびオーロンから誘導される。
フラボノイドは好ましくは、以下の化合物、すなわち、4,6,3’,4’−テトラヒドロキシオーロン、ケルセチン、ルチン、イソケルセチン、エリオジクチオール、タキシフォリン、ルテオリン、トリスヒドロキシエチルケルセチン(トロキセケルセチン)、トリスヒドロキシエチルルチン(トロキセルチン)、トリスヒドロキシエチルイソケルセチン(トロキセイソケルセチン)、トリスヒドロキシエチルルテオリン(トロキセルテオリン)、α−グリコシルルチン、チリロシド、ならびその硫酸エステルおよびリン酸エステルから選択される。本発明による活性物質として、フラボノイドの中でルチン、チリロシド、α−グリコシルルチンおよびトロキセルチンが特に好ましい。
クマラノンのうちで、4,6,3’,4’−テトラヒドロキシベンジルクマラノン−3が好ましい。
用語クロモン誘導体は好ましくは、老化プロセスおよび有害環境の影響に対してヒトの皮膚およびヒトの毛髪を予防的に処置するための有効成分として適切であるいくつかのクローメン−2−オン誘導体を意味するものとする。同時に、この誘導体は、皮膚に対する刺激能が低く、皮膚内の水分結合に対してポジティブな効果をもたらし、皮膚の弾性を保持もしくは増進し、したがって皮膚のなめらかさを助長する。こうした化合物は好ましくは、次式IVに適合する
Figure 2007524675
[式中、R1およびR2は、同一でも異なっていてもよく、
H、−C(=O)−R7、−C(=O)−OR7
直鎖または分枝のC1〜C20−アルキル基、
直鎖または分枝のC3〜C20−アルケニル基、
直鎖または分枝のC1〜C20−ヒドロキシアルキル基であって、このヒドロキシル基は鎖の第一級または第二級の炭素原子に結合していてもよく、さらにアルキル鎖は酸素が割り込んでいてもよい基、および/または
3〜C10−シクロアルキル基および/またはC3〜C12−シクロアルケニル基であって、この環はそれぞれの場合において−(CH2n−基によって架橋されていてもよく、n=1〜3である基から選択され、
3は、Hまたは直鎖または分枝のC1〜C20−アルキル基を表し、
4は、HまたはOR8を表し、
5およびR6は、同一でも異なっていてもよく、
−H、−OH、
直鎖または分枝のC1〜C20−アルキル基、
直鎖または分枝のC3〜C20−アルケニル基、
直鎖または分枝のC1〜C20−ヒドロキシアルキル基であって、このヒドロキシル基は鎖の第一級または第二級の炭素原子に結合していてもよく、さらにアルキル鎖は酸素が割り込んでいてもよい基から選択され、
7は、H、直鎖または分枝のC1〜C20−アルキル基、好ましくはアスコルビン酸基またはグリコシド基などのポリヒドロキシル化合物を表し、
8は、Hまたは直鎖もしくは分枝のC1〜C20−アルキル基を表し、
置換基R1、R2、R4〜R6のうち少なくとも2つはHではなく、あるいはR1およびR2のうち少なくとも1つの置換基が−C(=O)−R7または−C(=O)−OR7を表す。]。
フラボノイド、クロモン誘導体およびクマラノンから選択される1つまたは複数の化合物が本発明による組成物中で占める割合は、全体の組成物に対して好ましくは、0.001〜5重量%、特に好ましくは0.01〜2重量%である。
紫外線Aフィルタとして特に好ましいジベンゾイルメタン誘導体を式Iの化合物と組み合わせて使用すると、追加の利点がもたらされる、すなわち、紫外線に敏感なジベンゾイルメタン誘導体が、式Iの化合物の存在下でさらに安定化される。したがって、本発明はさらに、組成物中のジベンゾイルメタン誘導体を安定化させるために式Iの化合物を使用することにも関するものである。
この場合、光防護特性を有する好ましい組成物は、少なくとも1つのジベンゾイルメタン誘導体を含む。すでに説明した通り、本発明の目的のために使用されるジベンゾイルメタン誘導体は、それ自体すでによく知られており、特に上述の文書、仏国特許出願公開第2326405号、同第2440933号および欧州特許出願公開第0114607号に記載されている生成物である。
本発明にしたがって使用できるジベンゾイルメタン誘導体は、特に以下の式のジベンゾイルメタン誘導体から選択できる
Figure 2007524675
[式中、同一でも互いに異なっていてもよいR1、R2、R3およびR4は、水素、直鎖または分枝のC18アルキル基あるいは直鎖または分枝のC18−アルコキシ基を表す。]。本発明によれば、1つのジベンゾイルメタン誘導体または複数のジベンゾイルメタン誘導体を使用することも当然可能である。本発明が具体的に関与するジベンゾイルメタン誘導体の内で、特に、
− 2−メチルジベンゾイルメタン、
− 4−メチルジベンゾイルメタン、
− 4−イソプロピルジベンゾイルメタン、
− 4−tert−ブチルジベンゾイルメタン、
− 2,4−ジメチルジベンゾイルメタン、
− 2,5−ジメチルジベンゾイルメタン、
− 4,4’−ジイソプロピルジベンゾイルメタン、
− 4,4’−メトキシ−tert−ブチルジベンゾイルメタン、
− 2−メチル−5−イソプロピル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、
− 2−メチル−5−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、
− 2,4−ジメチル−4’−メトキシジベンゾイルメタンおよび
− 2,6−ジメチル−4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン
を挙げることができるが、このリストは非制限的である。
本発明にしたがって、上述のジベンゾイルメタン誘導体の内で、4,4’−メトキシ−tert−ブチルジベンゾイルメタン、特に4,4’−メトキシ−tert−ブチルジベンゾイルメタンが特に好ましく、これは取引名Eusolex(登録商標)9020でMerckから市販されている。このフィルタは、以下の構造式に適合する:
Figure 2007524675
本発明にしたがって好ましいさらなるジベンゾイルメタン誘導体は、4−イソプロピルジベンゾイルメタンである。
式Iの化合物が組成物に対する安定化作用をも有し得ることが観察された。したがって、対応する生成物中で使用すると、そうした生成物はより長く安定でもあり、その外観が変化しない。特に、添加物、例えばビタミンの効力が、使用期間を延ばしてもまたは貯蔵期間を延ばしても持続する。これはとりわけ、紫外線への暴露から皮膚を保護するための組成物において特に有利である。というのはこうした化粧品は、紫外線放射による特に強いストレスを受けるからである。
本発明にしたがって特に好ましい組成物は、式Iの化合物に加えて紫外線フィルタをも含む。
原理上は、紫外線フィルタはすべて、本発明による式Iの化合物との組合せに適している。生理的な許容性がすでに実際に示されている紫外線フィルタが特に好ましい。紫外線A用にも紫外線B用にも、専門家用の文献で周知の実績のある物質が多数あり、例示すれば以下の通りである:
3−(4’−メチルベンジリデン)dl−ショウノウ(例えば、Eusolex(登録商標)6300)、3−ベンジリデンショウノウ(例えば、Mexoryl(登録商標)SD)、N−{(2と4)−[(2−オキソボルン−3−イリデン)メチル]−ベンジル}アクリルアミドのポリマー(例えば、Mexoryl(登録商標)SW)、N,N,N−トリメチル−4−(2−オキソボルン−3−イリデンメチル)アニリニウム硫酸メチル(例えば、Mexoryl(登録商標)SK)、または(2−オキソボルン−3−イリデン)トルエン−4−スルホン酸(例えば、Mexoryl(登録商標)SL)などのベンジリデンショウノウ、
1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン(例えば、Eusolex(登録商標)9020)や4−イソプロピルジベンゾイルメタン(例えば、Eusolex(登録商標)8020)などのベンゾイルまたはジベンゾイルメタン、
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン(例えば、Eusolex(登録商標)4360)や2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸およびそのナトリウム塩(例えば、Uvinul(登録商標)MS−40)などのベンゾフェノン、
メトキシケイ皮酸オクチル(例えばEusolex(登録商標)2292)、例えば異性体の混合物として、4−メトキシケイ皮酸イソペンチル(例えばNeo Heliopan(登録商標)E 1000)などのメトキシケイ皮酸エステル、
サリチル酸2−エチルヘキシル(例えばEusolex(登録商標)OS)、サリチル酸4−イソプロピルベンジル(例えばMegasol(登録商標))、サリチル酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル(例えばEusolex(登録商標)HMS)などの、サリチル酸エステルの誘導体
4−アミノ安息香酸、4−(ジメチルアミノ)安息香酸2−エチルヘキシル(例えばEusolex(登録商標)6007)、エトキシル化した4−アミノ安息香酸エチル(例えば紫外線inul(登録商標)P25)などの、4−アミノ安息香酸およびその誘導体、
2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸およびそのカリウム、ナトリウムおよびトリエタノールアミン塩(例えばEusolex(登録商標)232)、2,2−(1,4−フェニレン)ビスベンズイミダゾール−4,6−ジスルホン酸およびその塩(例えばNeoheliopan(登録商標)AP)、または2,2−(1,4−フェニレン)ビスベンズイミダゾール−6−スルホン酸などのフェニレンベンズイミダゾールスルホン酸、ならびに
2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル(例えばEusolex(登録商標)OCR)、
3,3’−(1,4−フェニレンジメチレン)ビス(7,7−ジメチル−2−オキソバイシクロ[2.2.1]−ヘプト−1−イルメタンスルホン酸およびその塩(例えばMexoryl(登録商標)SX)、
2,4,6−トリアニリノ−(p−カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)−1,3,5−トリアジン(例えばUvinul(登録商標)T 150)、
2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシル(例えばUvinul(登録商標)紫外線A Plus、BASF)などの他の物質。
リスト中に挙げる化合物は、例としてのみ考慮されるべきである。当然ながら、他の紫外線フィルタを使用することも可能である。
一般に、この有機性紫外線フィルタは、0.5〜10重量%、好ましくは1〜8重量%の量、化粧用配合物中に組み込まれる。
他の適切な有機性紫外線フィルタは、例えば以下のものである:
2−(2H−ベンゾトリアゾル−2−イル)−4−メチル−6−(2−メチル−3−(1,3,3,3−テトラメチル−1−(トリメチルシリロキシ)ジシロキサニル)プロピル)フェノール(例えばSilatrizole(登録商標))、
4,4’−[(6−[4−((1,1−ジメチルエチル)アミノカルボニル)フェニルアミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)ジイミノ]ビス(安息香酸)2−エチルヘキシル(例えばUvasorb(登録商標)HEB)、
α−(トリメチルシリル)−ω−[トリメチルシリルオキシ]ポリ[オキシ(ジメチル)シリレン][および約6%のメチル[2−[p−[2,2−ビス(エトキシカルボニル]ビニル]フェノキシ]−1−メチレンエチル]および約1.5%のメチル[3−[p−[2,2−ビス(エトキシカルボニル)ビニル)フェノキシ]プロペニル)および0.1〜0.4%の(メチル−水素)シリレン]](n〜60)(CAS No.207 574−74−1)、
2,2’−メチレンビス(6−(2H−ベンゾトリアゾル−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−フェノール)(CAS No.103 597−45−1)、
2,2’−(1,4−フェニレン)ビス(1H−ベンズイミダゾール−4,6−ジスルホン酸、モノナトリウム塩)(CAS No.180 898−37−7)および
2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン(CAS No.103 597−45−、187 393−00−6)。
他の適切な紫外線フィルタは、先願の独国特許出願第10232595.2.号に対応するメトキシフラボンである。
一般に、これらの有機性紫外線フィルタは、0.5〜20重量%、好ましくは1〜15重量%の量、化粧用配合物中に組み込まれる。
特に、上記のリストの可溶性または難溶性の紫外線フィルタ、あるいは例えば国際公開第99/66896号において記載されている特定の有機性紫外線フィルタを使用する場合、本発明による配合助剤を使用することによって、配合物中における紫外線フィルタのよりよい分配、したがって紫外線フィルタの皮膚上でのより均一な分配を実現できる。こうした紫外線フィルタを含む配合物、特に乳濁液の安定性、特に貯蔵安定性も、本発明による配合助剤を使用することによって増加させることができる。
さらに、紫外線保護を確実に最適化するために、光保護特性を有する組成物が無機性紫外線フィルタを含むことも好ましい。考えられる無機性紫外線フィルタは、例えば被覆された二酸化チタン(例えばEusolex(登録商標)T−2000、Eusolex(登録商標)T−AQUA)などの二酸化チタン、酸化亜鉛(例えばSachtotec(登録商標))、酸化鉄または酸化セリウムからなる群からのフィルタである。一般に、この無機性紫外線フィルタは、0.5〜20重量%、好ましくは2〜10重量%の量、化粧用配合物中に組み込まれる。
紫外線を濾過する性質を有する好ましい化合物は、3−(4’−メチルベンジリデン)−dl−ショウノウ、1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、メトキシケイ皮酸オクチル、サリチル酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル、4−(ジメチルアミノ)安息香酸2−エチルヘキシル、2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル、2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸およびそのカリウム、ナトリウムおよびトリエタノールアミン塩である。
1つまたは複数の式Iの化合物と他の紫外線フィルタを組み合わせることによって、紫外線のダメージ効果に対する保護作用を最適化できる。
最適化された組成物は、例えば有機性紫外線フィルタ4’−メトキシ−6−ヒドロキシフラボンと、1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオンおよび3−(4’−メチルベンジリデン)−dl−ショウノウとの組合せである。この組合せによって広い波長域の保護がもたらされ、その組合せは、二酸化チタン微粒子などの無機性紫外線フィルタを添加することによって補強することもできる。
前記紫外線フィルタはすべて、カプセル形状において使用できる。特に、有機性紫外線フィルタをカプセル形状において使用することが有利である。詳細には、以下の利点がもたらされる:
カプセル壁の親水性は、紫外線フィルタの溶解度とは無関係に設定できる。したがって、例えば疎水性の紫外線フィルタを純粋に水性の組成物中に組み込むことも可能である。加えて、疎水性の紫外線フィルタを含む組成物を施用する際の、不快とみなされることが多い油性感が抑制される;
ある種の紫外線フィルタ、特にジベンゾイルメタン誘導体は、化粧用組成物において低い光安定性しか示さない。こうしたフィルタ、あるいは例えばケイ皮酸誘導体など、こうしたフィルタの光安定性を損なう化合物をカプセル化することによって、全体の組成物の光安定性を向上させることが可能になる;
有機性紫外線フィルタの皮膚への浸透、およびヒトの皮膚への直接施用に伴う刺激の可能性は、文献において繰り返し議論されている。本明細書において提案された該当の物質をカプセル化することによってこの影響が抑制される;
一般に、個々の紫外線フィルタまたは他の添加物をカプセル化すると、結晶化プロセス、沈殿形成、および顆粒形成など、個別の組成物の成分間の相互作用によって引き起こされる調製時の問題を回避することが可能になる。というのは相互作用が抑制されるからである。
したがって、本発明に従って1つまたは複数の上述の紫外線フィルタをカプセル形状にすることが好ましい。この場合、肉眼で見ることができないような小さなカプセルが有利である。上述の効果を実現するために、カプセルが十分安定で、カプセル化された活性成分(紫外線フィルタ)が環境に少量しか、または全く解放されないことがさらに必要とされる。
適切なカプセルは、無機性または有機性のポリマーの壁を有することができる。例えば、US6,242,099B1は、キチン、キチン誘導体またはポリヒドロキシル化ポリアミンの壁を有する適切なカプセルの製造を記載している。本発明に従って特に好ましく使用できるカプセルは、国際公開第00/09652号、同第00/72806号および同第00/71084号出願において記載された通りのゾルゲル法によって得ることができる壁を有する。今回も、壁がシリカゲル(シリカ;無定形の酸化シリカ水酸化物)から構築されているカプセルが好ましい。対応するカプセルの製造は、例えば引用された特許出願から、当技術分野の技術者には公知であり、その特許の内容も本出願の主題に明確に所属するものである。
本発明による組成物中のカプセルは、好ましくは、カプセル化された紫外線フィルタが組成物中に上に示した量だけ確実に存在するような量において存在する。
したがって、組成物が1つまたは複数の抗酸化剤を含む場合、酸化性ストレスまたはフリーラジカルの作用に対する本発明による組成物の保護作用をさらに改善できる。なお、適切に迅速にまたは遅延方式において作用する抗酸化剤を選択することは当技術分野の技術者ならなんらの困難もないであろう。
したがって、本発明の好ましい実施形態では、組成物は、式Iの1つまたは複数の化合物の他に1つまたは複数の抗酸化剤を含むことを特徴とする、酸化性ストレス、特に皮膚の老化の低減に対して体細胞を保護するための組成物である。
専門家の文献から知られ抗酸化剤として使用できる、明らかになっている物質が多数存在し、例えば以下のものがある:アミノ酸(例えばグリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン)およびその誘導体、イミダゾール(例えばウロカニン酸)およびその誘導体、D,L−カルノシン、D−カルノシン、L−カルノシンなどのペプチドおよびその誘導体(例えばアンセリン)、カロチノイド、カロチン(例えばα−カロチン、β−カロチン、リコピン)およびその誘導体、クロロゲン酸およびその誘導体、リポ酸およびその誘導体(例えばジヒドロリポ酸)、オーロチオグルコース、プロピルチオウラシルおよび他のチオール(例えばチオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミン、ならびにこれらとのグリコシル、N−アセチル、メチル、エチル、プロピル、アミル、ブチルおよびラウリル、パルミトイル、オレイル、γ−リノレイル、コレステリルおよびグリセリルエステル)およびその塩、チオジプロピオン酸ジラウリル、チオジプロピオン酸ジステアリル、チオジプロピオン酸およびその誘導体(エステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシドおよび塩)、および非常に小さな許容用量の(例えばpmol〜μmol/kg)スルホキシイミン化合物(例えばブチオニンスルホキシイミン、ホモシステインスルホキシイミン、ブチオニンスルホン、ペンタ、ヘキサおよびヘプタチオニンスルホキシイミン)、および(金属)キレート剤、(例えばα−ヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフェリン)、α−ヒドロキシ酸(例えばクエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸、胆汁酸、胆汁抽出液、ビリルビン、ビリベリン、EDTA、EGTAおよびその誘導体、不飽和脂肪酸およびその誘導体、ビタミンCおよびその誘導体(例えばパルミチン酸アスコルビル、アスコルビルリン酸マグネシウム、酢酸アスコルビル)、トコフェロールおよびその誘導体(例えばビタミンE酢酸エステル)、ビタミンAおよび誘導体(例えばビタミンAパルミチン酸エステル)、およびベンゾイン樹脂の安息香酸コニフェリル、ルチン酸およびその誘導体、α−グリコシルルチン、フェルラ酸、フルフリリデングルシトール、カルノジン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ノルジヒドログアイアレト酸、トリヒドロキシブチロフェノン、ケルセチン、尿酸およびその誘導体、マンノースおよびその誘導体、亜鉛およびその誘導体(例えばZnO、ZnSO4)、セレニウムおよびその誘導体(例えばセレノメチオニン)、スチルベンおよびその誘導体(例えばスチルベンオキシド、トランススチルベンオキシド)。
抗酸化剤の混合物も同様に、本発明による化粧品配合物中で使用するのに適している。知られている市販の混合物は、例えば活性成分としてレシチン、L−(+)−パルミチン酸アスコルビルおよびクエン酸(例えばOxynex(登録商標)AP)、天然のトコフェロール、L−(+)−パルミチン酸アスコルビル、L−(+)−アスコルビン酸およびクエン酸(例えばOxynex(登録商標)K LIQUID)、天然源からのトコフェロール抽出物、L−(+)−パルミチン酸アスコルビル、L−(+)−アスコルビン酸およびクエン酸(例えばOxynex(登録商標)L LIQUID)、DL−α−トコフェロール、L−(+)−パルミチン酸アスコルビル、クエン酸およびレシチン(例えばOxynex(登録商標)LM)またはブチルヒドロキシトルエン(BHT)、L−(+)−パルミチン酸アスコルビルおよびクエン酸(例えばOxynex(登録商標)2004)を含む混合物である。通常このタイプの抗酸化剤は式Iの化合物と共に、こうした組成物中において1000:1〜1:1000の範囲の比で、好ましくは100:1〜1:100の量で使用される。
本発明による組成物は、他の成分としてビタミンを含むことができる。本発明による化粧品組成物は、ビタミンA、ビタミンAプロピオン酸エステル、ビタミンAパルミチン酸エステル、ビタミンA酢酸エステル、レチノール、ビタミンB、チアミンクロライド塩酸(ビタミンB1)、リボフラブン(ビタミンB2)、ニコチンアミド、ビタミンC(アルコビン酸)、ビタミンD、エルゴカシフェロール(ビタミンD2)、ビタミンE、DL−α−トコフェロール、トコフェロールE酢酸エステル、トコフェロール水素コハク酸エステル、ビタミンK1、エスクリン(ビタミンPの活性成分)、チアミン(ビタミンB1)、ニコチン酸(ニアシン)、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキシアミン、(ビタミンB6)、パントテン酸、ビオチン、葉酸およびコバルアミン(ビタミンB12)、特に好ましくはビタミンAパルミチン酸エステル、ビタミンCおよびその誘導体、DL−α−トコフェロール、トコフェロールE酢酸エステル、ニコチン酸、パントテン酸およびビオチンから選択されるビタミンおよびビタミン誘導体を含むことが好ましい。ここで、通常ビタミンは式Iの化合物と共に、1000:1〜1:1000の範囲の比、好ましくは100:1〜1:100の量で使用される。
抗酸化作用を有するフェノールの中で、その一部が天然に存在するポリフェノールは、医薬、化粧品または栄養剤の分野における応用において特に重要である。例えば、主として植物染料として知られているフラボノイドまたはビオフラボノイドは、抗酸化能を有することが多い。K.Lemanska、H.Szymusiak、B.Tyrakowska、R.ZielinskiのI.M.C.M.Rietjens;Current Topics in Biophysics 2000年、24(2)、頁101〜108は、モノおよびジヒドロキシフラボンの置換パターンの影響に関するものである。この文献では、ケト官能基に隣接するOH基、あるいは3’,4’または6,7または7,8位のOH基を含むジヒドロキシフラボンは、抗酸化特性を有するが、他のモノおよびジヒドロキシフラボンは、抗酸化特性がない場合もあることが観察されている。
ケルセチン(シアニダノール、シアニデノロン 1522、メレチン、ソホレチン、エリシン、3,3’,4’,5,7−ペンタヒドロキシフラボン)は、特に有効な抗酸化剤として挙げられることが多い(例えば、C.A.Rice−Evans、N.J.Miller、G.Paganga、Trends in Plant Science 1997年、2(4)、頁152−159)。K.Lemanska、H.Szymusiak、B.Tyrakowska、R.Zielinski、A.E.M.F.Soffersは、I.M.C.M.Rietjens;Free Radical Biology&Medicine 2001年、31(7)、頁869−881において、ヒドロキシフラボンの抗酸化作用のpH依存性を調査している。ケルセチンは、調査された構造体の中で、全pH範囲において最大の活性を示す。
さらなる適切な抗酸化剤は次式Vの化合物であり
Figure 2007524675
[式中、R1〜R10は、同一でも異なっていてもよく、
H、
OR11
直鎖または分枝のC1〜C20−アルキル基、
直鎖または分枝のC3〜C20−アルケニル基、
直鎖または分枝のC1〜C20−ヒドロキシアルキル基であって、このヒドロキシル基は鎖の第一級または第二級の炭素原子に結合していてもよく、さらにアルキル鎖は酸素が割り込んでいてもよい基、および/または
3〜C10−シクロアルキル基および/またはC3〜C12−シクロアルケニル基であって、この環はそれぞれの場合において−(CH2n−基によって架橋されていてもよく、n=1〜3である基
から選択され、
OR11はすべて互いに独立であり、
OH、
直鎖または分枝のC1〜C20−アルコキシ基、
直鎖または分枝のC3〜C20−アルケニルオキシ基、
直鎖または分枝のC1〜C20−ヒドロキシアルコキシ基であって、このヒドロキシル基(ヒドロキシル基類)は鎖の第一級または第二級の炭素原子に結合していてもよく、さらにアルキル鎖は酸素が割り込んでいてもよい基、および/または
3〜C10−シクロアルコキシ基および/またはC3〜C12−シクロアルケニルオキシ基であって、この環はそれぞれの場合において−(CH2n−基によって架橋されていてもよく、n=1〜3である基、および/または
モノおよび/またはオリゴグリコシル基を表し、
但し、R1〜R7のうち少なくとも4つの基がOHを表し、隣接するOHの少なくとも2組が分子中に存在し、
あるいはR2,R5およびR6はOHを表し、R1、R3、R4およびR710はHを表す]、これは、本願に先立つ独国特許出願第10244282.7号に記載されている。
上述の利点の他に、少なくとも1つの抗酸化剤を含む本発明による組成物の利点は、特に、抗酸化作用、および皮膚に対する良好な寛容性である。加えて、本明細書において説明された好ましい化合物は、無色または薄く着色しているだけであるため、組成物の着色をもたらさないかまたはわずかな着色をもたらすのみである。特に有利であるのは、式Vの化合物の特定の作用プロファイルであり、これは、DPPH検定における、フリーラジカルをスキャベンジする能力が高いこと(EC50)、遅延作用(TEC50>120分)があること、したがって抗フリーラジカル効率が中程度から高いことから明らかである(AE)。加えて、式Vの化合物は、その分子内において、抗酸化特性と、紫外線Aおよび/または紫外線B領域における紫外線の吸収とを兼ね備える。したがって、基R1〜R4の少なくとも2つの隣接した基がOHを表し、基R5〜R7の少なくとも2つの隣接した基がOHを表すことを特徴とする、式Vの少なくとも1つの化合物を含む組成物も好ましい。基R1〜R4の少なくとも3つの隣接した基がOHを表し、基R1〜R3が好ましくはOHを表すことを特徴とする、式Vの少なくとも1つの化合物を含む組成物が特に好ましい。
本発明による組成物は、他の従来型の皮膚を保護する、すなわち皮膚をケアする活性成分をさらに含むこともできる。原則としてこれらは、当業者に知られている任意の活性成分であってよい。
特に好ましい活性成分は、例えばいわゆる相容性溶質である。これは、植物または微生物の浸透圧調節に関与する物質であり、こうした生物体から単離できる。本明細書では、汎用語、相容性溶質は、独国出願公開第10133202号に記載されているオスモライトも包含する。適切なオスモライトには、例えばポリオール、メチルアミン化合物およびアミノ酸、ならびにそれぞれその前駆体がある。独国出願公開第10133202号の趣旨では、オスモライトは、特に、例えばミオイノシトール、マンニトールまたはソルビトールおよび/または以下に述べる1つまたは複数の浸透圧的に活性な物質、すなわちタウリン、コリン、ベタイン、ホスホリルコリン、グリセルホスホリルコリン、グルタミン、グリシン、α−アラニン、グルタミン酸エステル、アスパラギン酸エステル、プロリン、タウリンなどの、ポリオールの群からの物質を意味するものとする。こうした物質の前駆体は、例えばグルコース、グルコースポリマー、ホスファチジルコリン、ホスファチジルイノシトール、無機リン酸塩、タンパク質、ペプチドおよびポリアミノ酸である。前駆体は、例えば代謝ステップによりオスモライトに転換される化合物である。
本発明によれば、相容性溶質は、好ましくは、ピリミジンカルボン酸(エクトインやヒドロキシエクトインなど)、プロリン、ベタイン、グルタミン、環式ジホスホグリセラート、N−アセチルオルニチン、トリメチルアミン、N−オキシド、リン酸ジミオイノシトール(DIP)、環式2,3−ジホスホグリセラート(cDPG)、リン酸1,1−ジグリセロール(DGP)、β−マンノシルグリセラート(フィロイン)、β−マンノシルグリセラミド(フィロイン A)および/またはリン酸ジマンノシルジイノシトール(DMIP)または光学異性体、誘導体例えば酸、または塩またはこうした化合物のエステル、あるいはその組合せからなる群から選択される物質である。
ピリミジンカルボン酸の中で、ここで特に言及すべきものはエクトイン((S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸)およびヒドロキシエクトイン((S,S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−5−ヒドロキシ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸)およびその誘導体である。この化合物は、水溶液および有機溶媒中で酵素および他の生物分子を安定化させる。さらに、この化合物は特に、塩、極端なpH値、界面活性剤、尿素、塩化グアニジウムおよび他の化合物などの変性条件に対して酵素を安定化させる。
エクトインおよびヒドロキシエクトインなどのエクトイン誘導体は、薬剤中で有利に使用できる。特に、皮膚の疾患を治療するための薬剤を調製するためにヒドロキシエクトインを使用できる。ヒドロキシエクトインおよび他のエクトイン誘導体の他の応用分野は、通常、例えば添加剤としてトレハローゼが使用される分野である。したがってヒドロキシエクトインなどのエクトイン誘導体は、乾燥した酵母菌およびバクテリア細胞中での保護剤として使用できる。非グリコシル化型で薬剤として活性のあるペプチドおよびタンパク質などの薬剤製品、例えばt−PAも、エクトインまたはその誘導体を用いて保護できる。
化粧品の応用例の中で、特に言及すべきは老化し、乾燥し、あるいは刺激された皮膚のケア用のエクトインおよびエクトイン誘導体の使用である。したがって欧州特許出願公開第0671161号は、パウダー、石鹸、界面活性剤を含むクレンジング製品、リップスティック、ルージュ、メイクアップ、ケアクリームおよび日焼け止め調製物などの化粧品調製物中に、エクトインおよびヒドロキシエクトインを使用することを詳細に記載している。
ここで、以下の式VIのピリミジンカルボン酸の使用が好ましい
Figure 2007524675
[式中、R1は基HまたはC1〜8アルキルであり、R2は基HまたはC1〜4アルキルであり、R3、R4、R5およびR6はそれぞれ互いに独立に、H、OH、NH2およびC1〜4アルキルからなる群からの基である。]。R2がメチルまたはエチル基であり、R1またはR5およびR6がHであるピリミジンカルボン酸の使用が好ましい。ピリミジンカルボン酸エクトイン((S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸)およびヒドロキシエクトイン((S,S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−5−ヒドロキシ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸)の使用が特に好ましい。本発明による組成物は、このタイプのピリミジンカルボン酸を最高15重量%の量において含むことが好ましい。ここで、ピリミジンカルボン酸を式Iの化合物に対して100:1〜1:100の比で使用することが好ましく、1:10〜10:1の範囲の比で使用することが特に好ましい。
本発明によれば、相容性溶質は、特に好ましくは、リン酸ジミオイノシトール(DIP)、環式2,3−ジホスホグリセラート(cDPG)、リン酸1,1−ジグリセロール(DPG)、β−マンノシルグリセラート(フィロイン)、β−マンノシルグリセラミド(フィロイン A)または/およびリン酸ジマンノシルジイノシトール(DMIP)、エクトイン、ヒドロキシエクトインまたはその混合物から選択される。
組成物中で使用できる化合物または成分はすべて、知られているかあるいは市販されているか、あるいは知られている方法によって合成できる。
式Iの1つまたは複数の化合物は、従来の方法で化粧用または皮膚科用の組成物中に組み込むことができる。適切な組成物は外用、例えばクリーム、ローション、ゲルの形としての、または皮膚上にスプレーできる溶液としての外用の組成物である。内用に適しているのは、カプセル、被覆型の錠剤、パウダー、錠剤の溶液または溶液などの投与形である。
本発明による組成物の施用形の例として、溶液、懸濁液、乳濁液、PIT乳濁液、ペースト、軟膏、ゲル、クリーム、ローション、パウダー、石鹸、界面活性剤を含むクレンジング調製物、油、エアゾルおよびスプレーを挙げることができる。他の施用形の例は、スティック、シャンプーおよびシャワー用の製品である。任意の所望の従来型賦形剤、助剤、および望むならば他の活性成分を組成物に加えることができる。
好ましい助剤は、防腐剤、抗酸化剤、安定剤、可溶化剤、ビタミン、着色剤および香気改良剤からなる群に由来する。
軟膏、ペースト、クリームおよびゲルは従来の賦形剤、例えば動物および植物脂、ワックス、パラフィン、スターチ、トラガカンゴム、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、シリカ、タルクおよび酸化亜鉛、またはこれらの物質の混合物を含むことができる。
パウダーおよびスプレーは従来の賦形剤、例えばラクトース、タルク、シリカ、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウムおよびポリアミドパウダー、またはこれらの物質の混合物を含むことができる。スプレーは従来の推進剤、例えばクロロフルオロカーボン、プロパン/ブタンまたはジメチルエーテルをさらに含むことができる。
溶液および乳濁液は、溶媒、可溶化剤および乳化剤などの従来の賦形剤、例えば水、エタノール、イソプロパノール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチルグリコール、油、特に綿実油、ピーナッツ油、コムギ油、オリーブ油、ヒマシ油およびゴマ油、グリセロール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステル、またはこれらの物質の混合物を含むことができる。
懸濁液は、例えば水、エタノールまたはプロピレングリコールである液体希釈剤;例えばエトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールエステルおよびポリオキシエチレンソルビタンエステル、微結晶セルロース、アルミニウムメタヒドロキシド、ベントナイト、アガーアガーおよびトラガカンゴム、またはこれらの物質の混合物である懸濁剤などの従来の賦形剤を含むことができる。
石鹸は脂肪酸のアルカリ金属塩、脂肪酸モノエステルの塩、脂肪酸タンパク質の加水分解物、イソチオナート、ラノリン、脂肪族アルコール、植物油、植物抽出液、グリセロール、砂糖、またはこれらの物質の混合物など従来の賦形剤を含むことができる。
界面活性剤を含むクレンジング製品は、脂肪族アルコール硫酸エステルの塩、脂肪族アルコールエーテルの硫酸エステル、スルホコハク酸のモノエステル、脂肪酸タンパク質の加水分解物、イソチオナート、イミダゾリニウム誘導体、タウリン酸メチル、サルコシナート、脂肪酸アミドエーテルの硫酸エステル、アルキルアミドベタイン、脂肪族アルコール、脂肪酸グリセリド、脂肪酸ジメタノールアミド、植物および合成油、ラノリン誘導体、エトキシル化グリセロール脂肪酸エステル、またはこれらの物質の混合物など従来の賦形剤を含むことができる。
顔面および身体用のオイルは、脂肪酸エステル、脂肪族アルコール、シリコーン油などの合成油;植物油および油性植物抽出物、パラフィン油、ラノリン油などの天然油;またはこれらの物質の混合物など従来の賦形剤を含むことができる。
他の代表的な化粧品の施用形には、リップスティック、リップケアスティック、マスカラ、アイライナー、アイシャドウ、ルージュ、パウダーメーキャップ、乳濁液メーキャップおよびワックスメーキャップ、日に当たる前および日に当たった後用の調製物である日焼け止めがある。
本発明による好ましい組成物の形には、特に乳濁液が含まれる。
本発明による乳濁液は有利であり、例えば前記脂肪、油、ワックスおよび他の脂肪物質、ならびに水およびこのタイプの組成物用に通常使用されるのと同様な乳化剤を含む。
以下の群の物質から脂質相を有利に選択できる:
鉱油、鉱物性ワックス;
カプリン酸またはカプリル酸のトリグリセリドなどの油、さらに例えばヒマシ油などの天然油;
脂肪、ワックスおよび他の天然および合成脂肪物質、好ましくは脂肪酸と炭素数が少ないアルコール、例えばイソプロパノール、プロピレングリコールまたはグリセロールとのエステル、または脂肪族アルコールと炭素数が少ないアルカノン酸または脂肪酸とのエステル;
ジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサンおよびこれらの混合した形などのシリコーン油。
本発明の目的のために、乳濁液、オレオゲルまたは水性分散液または脂質分散液の油相は、3〜30個の炭素原子の鎖長を有する飽和および/または不飽和、分枝型および/または非分枝型アルカンカルボン酸のエステル、および3〜30個の炭素原子の鎖長を有する飽和および/または不飽和、分枝型および/または非分枝型アルコールからなる群、ならびに芳香族カルボン酸のエステル、および3〜30個の炭素原子の鎖長を有する飽和および/または不飽和、分枝型および/または非分枝型アルコールからなる群から選択することが有利である。したがって有利には、このタイプのエステル油は、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、オレイン酸イソプロピル、ステアリン酸n−ブチル、ラウリン酸n−ヘキシル、オレイン酸n−デシル、ステアリン酸イソオクチル、ステアリン酸イソノニル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ラウリン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−オクチルドデシル、オレイン酸オレイル、エルカ酸オレイル、オレイン酸エルシル、エルカ酸エルシル、ならびにこのタイプのエステルの合成、半合成および天然の混合物、例えばホホバ油からなる群から選択できる。
さらに油相は、分枝および非分枝の炭化水素およびワックス、シリコーン油、ジアルキルエーテルからなる群、ならびに飽和または不飽和、分枝または非分枝のアルコール、および脂肪酸トリグリセリド、具体的には8〜24個、特に12〜18個の炭素原子の鎖長を有する飽和および/または不飽和、分枝および/または非分枝アルカンカルボン酸のトリグリセロールエステルからなる群から選択することが有利である。脂肪酸トリグリセリドは、例えば合成、半合成および天然油、例えばオリーブ油、ヒマワリ油、大豆油、ピーナッツ油、菜種油、アーモンド油、パーム油、ココナッツ油、パーム核油などからなる群から選択することが有利である。
本発明の目的のために、このタイプの油およびワックス成分の任意の所望の混合物を有利に使用することもできる。油相の唯一の脂質成分としてワックス、例えばパルミチン酸セチルを有利に使用することもできる。
油相は、イソステアリン酸2−エチルヘキシル、オクチルドデカノール、イソノナン酸イソトリデシル、イソエイコサン、ココナツヤシ脂肪酸2−エチルヘキシル、安息香酸C1215アルキル、カプリル/カプリン酸トリグリセリド、ジカプリルエーテルからなる群から選択することが有利である。
安息香酸C1215アルキルとイソステアリン酸2−エチルヘキシルの混合物、安息香酸C1215アルキルとイソノナン酸イソトリデシルの混合物、ならびに安息香酸C1215アルキル、イソステアリン酸2−エチルヘキシルおよびイソノナン酸イソトリデシルの混合物が特に有利である。
炭化水素の中では、パラフィン油、スクアランおよびスクアレンを本発明の目的のために有利に使用できる。
さらに油相が、環状または線状シリコーン油を含有する、あるいは油相全体がこのタイプの油からなることもできるが、こうした1つまたは複数のシリコーン油に加えて、他の油相成分を追加的に使用することが好ましい。
本発明に従って使用するシリコーン油は、シクロメチコン(オクタメチルシクロテトラシロキサン)であることが有利である。しかしながら本発明の目的のために、他のシリコーン油、例えばヘキサエチルシクロトリシロキサン、ポリジメチルシロキサンまたはポリ(メチルフェニルシロキサン)を使用することも有利である。
シクロメチコンとイソノナン酸イソトリデシル、シクロメチコンとイソステアリン酸2−エチルヘキシルの混合物も特に有利である。
本発明による組成物の水相は、場合によっては、炭素数が少ないアルコール、ジオールまたはポリオール、およびそのエーテル、好ましくはエタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、グリセロール、エチレングリコール、エチレングリコールモノエチルもしくはモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル、モノエチルもしくはモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルもしくはモノエチルエーテルおよび類似の生成物;さらには炭素数が少ないアルコール、例えばエタノール、イソプロパノール、1,2−プロパンジオール、グリセロール;ならびに特に1つまたは複数の増粘剤(有利には二酸化ケイ素、ケイ酸アルミニウム、多糖類およびその誘導体、例えばヒアルロン酸、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルメチルセルロースからなる群、特に有利にはポリアクリラート類、好ましくはいわゆるカルボポール(Carbopol)、例えばカルボポールグレード980、981、1382、2984、5984からなる群からのポリアクリラートからなる群から選択される)を、それぞれの場合において単独にあるいは組み合わせて含むことが有利である。
特に、上述の溶媒の混合物が使用される。アルコール性溶媒の場合、水が1つの他の成分であってよい。
本発明による乳濁液は有利であり、例えば前記脂肪、油、ワックスおよび他の脂肪物質、ならびに水およびこのタイプの配合物用に通常使用されるのと同様な乳化剤を含む。
好ましい実施形態では、本発明による組成物は親水性界面活性剤を含む。
親水性界面活性剤は、アルキルグルコシド、アシルラクチレート、ベタインおよびココナッツアムホ酢酸エステルからなる群から選択することが好ましい。
アルキルグルコシドそれ自体は、以下の構造式によって区別されるアルキルグルコシドからなる群から選択することが有利である
Figure 2007524675
[式中、Rは4〜24個の炭素原子を有する分枝または非分枝のアルキル基を表し、以下の値
Figure 2007524675
は最大2のグルコシド化度の平均値を示す。]。
以下の値
Figure 2007524675
は本発明に従って使用するアルキルグルコシドのグルコシド化度を表し、以下のように定義する
Figure 2007524675
[式中、p1、p2、p3...piはモノ、ジ、トリ...i重グルコシル化生成物の比率を重量%で表す。グルコシド化度1〜2、特に有利には1.1〜1.5、非常に有利には1.2〜1.4、特に1.3である生成物が本発明に従って有利に選択される。]。
値DPは、一般にアルキルグルコシドが、その調製の結果としてモノグルコシドとオリゴグルコシドの混合物を表すことを考慮に入れている。通常約40〜70重量%という比較的高いモノグルコシドの高い含有率は、本発明に従って有利である。
本発明に従って特に有利に使用されるアルキルグルコシドは、オクチルグルコピラノシド、ノニルグルコピラノシド、デシルグルコピラノシド、ウンデシルグルコピラノシド、ドデシルグルコピラノシド、テトラデシルグルコピラノシドおよびヘキサデシルグルコピラノシドからなる群から選択する。
天然または合成原材料、および本発明に従って使用する有効含有量の活性成分によって区別される助剤または混合物、例えばPlantaren(登録商標)1200(Henkel KGaA)、Oramix(登録商標)NS10(Seppic)を使用することも同様に有利である。
アシルラクチラートそれ自体は、以下の構造式によって区別される物質からなる群から選択することが有利である
Figure 2007524675
[式中、R1は1〜30個の炭素原子を有する分枝または非分枝のアルキル基であり、M+は、アルカリ金属イオンからなる群、ならびに1つまたは複数のアルキル基および/または1つまたは複数のヒドロキシアルキル基で置換されているアンモニウムイオンからなる群から選択されるか、あるいはアルカリ土類金属イオンの半分の当量に相当する。]。
例えばナトリウムイソステアリルラクチラート、例えばAmerican Ingredients Companyからの製品Pathionic(登録商標)ISLが有利である。
ベタインは以下の構造式によって区別される物質からなる群から有利に選択される
Figure 2007524675
[式中、R2は炭素原子1〜30個を有する分枝または非分枝のアルキル基を示す。]。
2は炭素原子6〜12個を有する分枝または非分枝のアルキル基を示すことが特に有利である。
例えばカプラミドプロピルベタイン、例えばTh.Goldschmidt AGからの製品Tego(登録商標)Betain810が有利である。
本発明に従って有利であるココナッツアムホ酢酸エステルは、例えばMiranol Chemical Corp.からMiranol(登録商標)Ultra C32の名称で入手可能な、ナトリウムココナッツアムホ酢酸エステルである。
本発明による組成物は、親水性界面活性剤(活性剤類)が、それぞれの場合において組成物の合計重量に対して、0.01〜20重量%、好ましくは0.05〜10重量%、特に好ましくは0.1〜5重量%の濃度で存在することを特徴とすることが有利である。
使用に関しては、化粧品に関する通常の方法における充分な量で、本発明による化粧用および皮膚科用組成物を皮膚および/または毛髪に塗布する。
本発明による化粧用および皮膚科用組成物はさまざまな形で存在できる。したがってそれは、例えば溶液、水を含まない組成物、油中水(W/O)または水中油(O/W)型の乳濁液またはミクロ乳濁液、例えば水中油油中水(W/O/W)型の複合乳濁液、ゲル、固形スティック、軟膏またはエアゾルであることができる。カプセル化された形、例えばコラーゲンマトリックス中および他の従来のカプセル化物質(例えばセルロースカプセル、ゼラチン、ワックスマトリックスまたはリポソームによるてカプセル化)中にカプセル化されたエクトインを投与することも有利である。特に、独国特許出願公開第 4308282号に記載のワックスマトリックスが好ましいことが分かっている。乳濁液が好ましい。O/W乳濁液が特に好ましい。従来の方法で、乳濁液、W/O乳濁液およびO/W乳濁液が得られる。
使用できる乳化剤は、例えば知られているW/OおよびO/W乳化剤である。本発明に従って好ましいO/W乳濁液中で他の従来の相互乳化剤を使用することが有利である。
O/W乳化剤が飽和基RおよびR’を有する限り、本発明に従って有利である相互乳化剤は、主として例えばHLB値11〜16、特に有利にはHLB値14.5〜15.5を有する物質からなる群からのO/W乳化剤である。O/W乳化剤が不飽和基Rおよび/またはR’を有する場合あるいはイソアルキル誘導体の場合、こうした乳化剤の好ましいHLB値は、より低くてもより高くてもよい。
エトキシル化ステアリルアルコール、セチルアルコール、セチルステアリルアルコール(セテアリルアルコール)からなる群から、脂肪族アルコールエトキシラートを選択することが有利である。以下のものが特に好ましい:ポリエチレングリコール(13)ステアリルエーテル(ステアレス−13)、ポリエチレングリコール(14)ステアリルエーテル(ステアレス−14)、ポリエチレングリコール(15)ステアリルエーテル(ステアレス−15)、ポリエチレングリコール(16)ステアリルエーテル(ステアレス−16)、ポリエチレングリコール(17)ステアリルエーテル(ステアレス−17)、ポリエチレングリコール(18)ステアリルエーテル(ステアレス−18)、ポリエチレングリコール(19)ステアリルエーテル(ステアレス−19)、ポリエチレングリコール(20)ステアリルエーテル(ステアレス−20)、ポリエチレングリコール(12)イソステアリルエーテル(イソステアレス−12)、ポリエチレングリコール(13)イソステアリルエーテル(イソステアレス−13)、ポリエチレングリコール(14)イソステアリルエーテル(イソステアレス−14)、ポリエチレングリコール(15)イソステアリルエーテル(イソステアレス−15)、ポリエチレングリコール(16)イソステアリルエーテル(イソステアレス−16)、ポリエチレングリコール(17)イソステアリルエーテル(イソステアレス−17)、ポリエチレングリコール(18)イソステアリルエーテル(イソステアレス−18)、ポリエチレングリコール(19)イソステアリルエーテル(イソステアレス−19)、ポリエチレングリコール(20)イソステアリルエーテル(イソステアレス−20)、ポリエチレングリコール(13)セチルエーテル(セテス−13)、ポリエチレングリコール(14)セチルエーテル(セテス−14)、ポリエチレングリコール(15)セチルエーテル(セテス−15)、ポリエチレングリコール(16)セチルエーテル(セテス−16)、ポリエチレングリコール(17)セチルエーテル(セテス−17)、ポリエチレングリコール(18)セチルエーテル(セテス−18)、ポリエチレングリコール(19)セチルエーテル(セテス−19)、ポリエチレングリコール(20)セチルエーテル(セテス−20)、ポリエチレングリコール(13)イソセチルエーテル(イソセテス−13)、ポリエチレングリコール(14)イソセチルエーテル(イソセテス−14)、ポリエチレングリコール(15)イソセチルエーテル(イソセテス−15)、ポリエチレングリコール(16)イソセチルエーテル(イソセテス−16)、ポリエチレングリコール(17)イソセチルエーテル(イソセテス−17)、ポリエチレングリコール(18)イソセチルエーテル(イソセテス−18)、ポリエチレングリコール(19)イソセチルエーテル(イソセテス−19)、ポリエチレングリコール(20)イソセチルエーテル(イソセテス−20)、ポリエチレングリコール(12)オレイルエーテル(オレス−12)、ポリエチレングリコール(13)オレイルエーテル(オレス−13)、ポリエチレングリコール(14)オレイルエーテル(オレス−14)、ポリエチレングリコール(15)オレイルエーテル(オレス−15)、ポリエチレングリコール(12)ラウリルエーテル(ラウレス−12)、ポリエチレングリコール(12)イソラウリルエーテル(イソラウレス−12)、ポリエチレングリコール(13)セチルステアリルエーテル(セテアレス−13)、ポリエチレングリコール(14)セチルステアリルエーテル(セテアレス−14)、ポリエチレングリコール(15)セチルステアリルエーテル(セテアレス−15)、ポリエチレングリコール(16)セチルステアリルエーテル(セテアレス−16)、ポリエチレングリコール(17)セチルステアリルエーテル(セテアレス−17)、ポリエチレングリコール(18)セチルステアリルエーテル(セテアレス−18)、ポリエチレングリコール(19)セチルステアリルエーテル(セテアレス−19)、ポリエチレングリコール(20)セチルステアリルエーテル(セテアレス−20)。
以下のグループから脂肪酸エトキシラートを選択することがさらに有利である:
ポリエチレングリコール(20)ステアラート、ポリエチレングリコール(21)ステアラート、ポリエチレングリコール(22)ステアラート、ポリエチレングリコール(23)ステアラート、ポリエチレングリコール(24)ステアラート、ポリエチレングリコール(25)ステアラート、ポリエチレングリコール(12)イソステアラート、ポリエチレングリコール(13)イソステアラート、ポリエチレングリコール(14)イソステアラート、ポリエチレングリコール(15)イソステアラート、ポリエチレングリコール(16)イソステアラート、ポリエチレングリコール(17)イソステアラート、ポリエチレングリコール(18)イソステアラート、ポリエチレングリコール(19)イソステアラート、ポリエチレングリコール(20)イソステアラート、ポリエチレングリコール(21)イソステアラート、ポリエチレングリコール(22)イソステアラート、ポリエチレングリコール(23)イソステアラート、ポリエチレングリコール(24)イソステアラート、ポリエチレングリコール(25)イソステアレート、ポリエチレングリコール(12)オレアート、ポリエチレングリコール(13)オレアート、ポリエチレングリコール(14)オレアート、ポリエチレングリコール(15)オレアート、ポリエチレングリコール(16)オレアート、ポリエチレングリコール(17)オレアート、ポリエチレングリコール(18)オレアート、ポリエチレングリコール(19)オレアート、ポリエチレングリコール(20)オレアート。
有利に使用できるエトキシル化アルキルエーテルカルボン酸またはその塩は、ナトリウムラウレス−11カルボキシラートである。有利に使用できるアルキルエーテルサルフェートは、ナトリウムラウレス−14サルフェートである。有利に使用できるエトキシル化コレステロール誘導体は、ポリエチレングリコール(30)コレステリルエーテルである。ポリエチレングリコール(25)ソヤステロールも首尾の良いものであることが分かっている。有利に使用できるエトキシル化トリグリセリドは、ポリエチレングリコール(60)オオマツヨイグサグリセリドである。
ポリエチレングリコール(20)グリセリルラウラート、ポリエチレングリコール(21)グリセリルラウラート、ポリエチレングリコール(22)グリセリルラウラート、ポリエチレングリコール(23)グリセリルラウラート、ポリエチレングリコール(6)グリセリルカプラート/カプリナート、ポリエチレングリコール(20)グリセリルオレアート、ポリエチレングリコール(20)グリセリルイソステアラート、ポリエチレングリコール(18)グリセリルオレアート/ココアートからなる群から、ポリエチレングリコールグリセロール脂肪酸エステルを選択することがさらに有利である。
ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノラウラート、ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノステアラート、ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノイソステアラート、ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノパルミタート、ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノオレアートからなる群から、ソルビタンエステルを選択することが同様に好ましい。
以下は、場合によってはW/O乳化剤として使用できるが、本発明に従って、やはり有利であることができる乳化剤である:
炭素原子8〜30個を有する脂肪族アルコール、炭素原子8〜24個、特に12〜18個の鎖長を有する飽和および/または不飽和、分枝および/または非分枝のアルカンカルボン酸のモノグリセロールエステル、炭素原子8〜24個、特に12〜18個の鎖長を有する飽和および/または不飽和、分枝および/または非分枝のアルカンカルボン酸のジグリセロールエステル、炭素原子8〜24個、特に12〜18個の鎖長を有する飽和および/または不飽和、分枝および/または非分枝のアルコールのモノグリセロールエーテル、炭素原子8〜24個、特に12〜18個の鎖長を有する飽和および/または不飽和、分枝および/または非分枝のアルコールのジグリセロールエーテル、炭素原子8〜24個、特に12〜18個の鎖長を有する飽和および/または不飽和、分枝および/または非分枝のアルカンカルボン酸のプロピレングリコールエステル、および炭素原子8〜24個、特に12〜18個の鎖長を有する飽和および/または不飽和、分枝および/または非分枝のアルカンカルボン酸のソルビタンエステル。
特に有利なW/O乳化剤は、モノステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸グリセリル、モノミリスチン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノステアリン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、プロピレングリコールモノステアラート、プロピレングリコールモノイソステアラート、プロピレングリコールモノカプリラート、プロピレングリコールモノラウラート、ソルビタンモノイソステアラート、ソルビタンモノラウラート、ソルビタンモノカプリラート、ソルビタンモノイソオレアート、スクロースジステアラート、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキジルアルコール、ベヘニルアルコール、イソベヘニルアルコール、セラキルアルコール、チミルアルコール、ポリエチレングリコール(2)ステアリルエーテル(ステアレス−2)、モノラウリン酸グリセリル、モノカプリン酸グリセリル、モノカプリル酸グリセリルである。
本発明による好ましい組成物は、老化プロセスおよび酸化ストレスに対して、すなわちフリーラジカルによって引き起こされ、例えば日射、熱または他の影響によって生み出されるダメージに対してヒトの皮膚を保護するのに特に適している。この点において、この組成物は、そうした用途のために通常使用されるさまざまな投与形を有する。例えばそれは、特にクリームまたはミルクの形(O/W、W/O、O/W/O、W/O/W)などのローションまたは乳濁液の形、油性/アルコール性、油性/水性または水性/アルコール性ゲルまたは溶液の形、固形スティックの形にすることができ、あるいはエーロゾルとして配合できる。
組成物は、例えば増粘剤、軟化剤、湿化剤、表面活性剤、乳化剤、防腐剤、消泡剤、香料、ワックス、ラノリン、推進剤、染料および/または組成物自体または皮膚を着色する顔料などの、このタイプの組成物中において通常使用される化粧品アジュバント、ならびに化粧品中で通常使用される他の成分を含むことができる。
使用する分散剤または可溶化剤は、油、ワックスまたは他の脂肪物質、低級モノアルコールまたは低級ポリオールまたはその混合物であり得る。特に好ましいモノアルコールまたはポリオールには、エタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、グリセロールおよびソルビトールが含まれる。
本発明の好ましい一実施形態は、保護クリームまたはミルクの形の乳濁液であり、これは式Iの化合物とは別に、例えば脂肪族アルコール、脂肪酸、脂肪酸エステル、特に脂肪酸のトリグリセリド、ラノリン、天然および合成油またはワックスならびに乳化剤を水の存在下で含む。
他の好ましい実施形態は、天然または合成油およびワックス、ラノリン、脂肪酸エステル、特に脂肪酸のトリグリセリドをベースとする油性ローション;またはエタノールなどの低級アルコール、またはプロピレングリコールなどのグリセロール、および/またはグリセロールなどのポリオール、および油、ワックスおよび脂肪酸のトリグリセリドなどの脂肪酸エステルをベースとする油性/アルコール性ローションである。
本発明による化粧品組成物は、エタノール、プロピレングリコールまたはグリセロールなどの1つまたは複数の低級アルコールまたはポリオール、およびケイ質土などの増粘剤を含む、アルコール性ゲルの形であってもよい。油性/アルコール性ゲルは、天然または合成油またはワックスも含む。
固形スティックは天然または合成ワックスおよび油、脂肪族アルコール、脂肪酸、脂肪酸エステル、ラノリン、ならびに他の脂肪物質からなる。
組成物をエーロゾルとして配合する場合、通常はアルカン、フルオロアルカンおよびクロロフルオロアルカンなどの従来の推進剤を使用する。
この化粧用組成物は、変色、漂白または機械的な性質のダメージを防止する目的で、光化学的なダメージに対して毛髪を保護するために使用することもできる。この場合、適切な配合物はリンス用シャンプー、ローション、ゲルまたは乳濁液の形であり、当該の配合物はシャンプーの前または後、着色または漂白の前または後、またはパーマの前または後に施用される。毛髪をスタイリングまたはトリーティングするためのローションまたはゲルの形の組成物、ブラッシングまたはブローするためのローションまたはゲルの形の組成物、毛髪用のヘアラッカー、パーマ用組成物、着色剤または漂白剤の形の組成物を選択することも可能である。式Iの化合物とは別に、光保護特性を有する組成物は、表面活性剤、増粘剤、ポリマー、軟化剤、防腐剤、泡安定剤、電解質、有機溶媒、シリコーン誘導体、油、ワックス、抗グリース剤、組成物自体または毛髪を着色する染料および/または顔料、あるいは毛髪のケア用に通常使用される他の成分を含むことができる。
さらに本発明は、上に記載した基を含む少なくとも1つの式Iの化合物を化粧用または皮膚科用または食物用に適している賦形剤と混合することを特徴とする、組成物を調製する方法、ならびに抗酸化特性を有する組成物を調製するために式Iの化合物を使用することに関するものである。
本発明による組成物は、当業者によく知られている技法を使用して調製できる。
混合により、式Iの化合物が賦形剤中に溶解、乳化または分散できる。
本発明を実施例によって以下詳細に説明する。本発明は、特許請求の全範囲にわたって実施することができ、本明細書において提供される実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
N−アセチル−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロピオン酸ブチルの調製
Figure 2007524675
最初に2−エチルヘキシルアミン0.78モル(100.2g)を1lの四つ首フラスコに窒素下で導入し、氷浴中で約0℃まで冷却する。アクリル酸エチル1.56モル(202.1g)を攪拌しながら約30分かけて滴下し、その間内部温度が5℃を超えないようにする。清澄で無色の反応混合物をさらに1時間攪拌する。未反応のアクリル酸エチルおよび2−エチルヘキシルアミンを分離除去するために、反応混合物を減圧下で蒸留する。収率:生成物(GC含有量約93.0%)191.6g(88%含有量−補正後)。
Figure 2007524675
最初に3−(2−エチルヘキシル)アミノプロパン酸ブチル0.69モル(191g)を500mlの四つ首フラスコに窒素下で導入し、氷浴中で約0℃まで冷却する。無水酢酸0.92モル(93.9g)を約20分かけて滴下する。反応混合物は添加が終了するまでに約22℃まで温まる。反応を完結させるために、反応混合物を油浴中で約120℃まで加熱し、この温度でさらに約1時間攪拌する。反応溶液を冷却し、過剰の無水酢酸を加水分解するために水0.22モル(4g)を約75℃で加える。混合物をゆっくりと冷却しながらさらに1時間攪拌する。続いて、生成した酢酸を減圧下で留去する。さらなる精製のためにtert−ブチルメチルエーテルを使用して、蒸留残渣を中性酸化アルミニウム900g上でクロマトグラフ展開する。生成物を含む画分を合せて、濃縮乾燥する。続いて生成物を高真空で脱気する。収率:生成物(GC含有量約99.9%)148.0g(72%含有量−補正後)。
説明された原理に基づき、同様にして対応するように改変された出発材料から以下の化合物を調製する:
− エチル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパノエート、
− エチル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(ドデシル)−3−アミノプロパノエート、
− ブチル N−アセチル−N−(ドデシル)−3−アミノプロパノエート、
− ブチル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(ブチル)−3−アミノプロパノエート、
− ブチル N−(2−エチルヘキソイル−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパノエート、
− ブチル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(ドデシル)−3−アミノプロパノエート、
− 2−エチルヘキシル N−アセチル−N−(ブチル)−3−アミノプロパノエート、
− 2−エチルヘキシル N−アセチル−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパノエート、
− 2−エチルヘキシル N−アセチル−N−(ドデシル)−3−アミノプロパノエート、
− 2−エチルヘキシル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(ブチル)−3−アミノプロパノエート、
− 2−エチルヘキシル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパノエート、
− 2−エチルヘキシル N−(2−エチルヘキソイル)−N−ドデシル)−3−アミノプロパノエート。
〔実施例2〕:液体
成分(INCI) [%]


N−アセチル−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパン酸ブチル
25
ポリソルベート80 0.20
アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマー 0.20
香料 適量


96%エタノール 20.00
水 100まで
PG 10.00


水酸化Na 適量。
調製:
相AおよびBを別々に混合し、攪拌しながら相Aを相Bに加える。pHを相Cによって調整し、混合物をホモゲナイズする。
〔実施例3〕:油/水日焼け後ローション
成分(INCI) [%]


N−(2−エチルヘキソイル)−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパン酸エチル 10.00
ビサボロール 0.30
セテアリルアルコール、セテアリルグルコシド 4.00
トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル 2.00
シクロペンタシロキサン 2.00
ジメチコン 1.00


水 100まで
グリセリン 3.00
保存剤 適量
クエン酸 0.07
リン酸2Na 0.59


キサンタンガム 0.50。
調製:
相AおよびBを別々に75℃まで加熱し、相Cをゆっくりと相Bに加え、混合物をホモゲナイズする。続いて、Aを75℃でB/Cに加え、混合物をホモゲナイズする。
〔実施例4〕:水性ゲル
成分(INCI) [%]


プロピレングリコール 5.00
アラントイン 0.20
水 100まで


カルボマー 33.30


トリエタノールアミン 3.00


N−(2−エチルヘキソイル)−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパン酸エチル 10.00。
調製:
相Aを75℃まで加熱し、ゆっくりとBに加える。続いて、CをA/Bに加え、混合物をホモゲナイズする。次いでDを加える。
〔実施例5〕:スプレー
成分(INCI) [%]


N−(2−エチルヘキソイル)−N−(ドデシル)−3−アミノプロパン酸エチル
20.00
PEG−8 5.00
PPG−15ステアリルエーテル 3.00
香料 0.30


アルコール 35.00
PEG−32 4.00
ポリソルベート20 1.50
水 100まで。
調製:
相BをAにゆっくりと加え、混合物をホモゲナイズする。
〔実施例6〕:ロールオン
成分(INCI) [%]


N−アセチル−N−(ブチル)−3−アミノプロパン酸2−エチルヘキシル
20.00
PEG−8 5.00
PPG−15ステアリルエーテル 3.00
香料 0.30


アルコール 35.00
PEG−32 4.00
ポリソルベート20 1.50
カルボマー 10.00
水 100まで


トリエタノールアミン 0.30。
調製:
相AおよびBを別々に混合し、攪拌しながら相Bを相Aに加える。pHを相Cによって調整し、続いて混合物をホモゲナイズする。
〔実施例7〕:クリーム
成分(INCI) [%]


N−アセチル−N−(ブチル)−3−アミノプロパン酸2−エチルヘキシル
20.00
セテアリルアルコール、セテアリルグルコシド 4.00
カルボマー 0.25


保存剤 適量
グリセリン 3.00
キサンタンガム 0.50
水 100まで


トリエタノールアミン 適量。
調製:
相AおよびBを70℃まで加熱し、AをゆっくりとBに加える。pHを相Cによって調整し、続いて混合物をホモゲナイズする。
〔実施例8〕:クリーム
成分(INCI) [%]


N−アセチル−N−(ブチル)−3−アミノプロパン酸2−エチルヘキシル
20.00
セテアリルアルコール、セテアリルグルコシド 4.00
カルボマー 0.40
エルカ酸オレイル 1.00
シクロペンタシロキサン 1.00
アジピン酸ジブチル 1.00
パルミチン酸イソプロピル 1.00


グリセリン 3.00
キサンタンガム 0.20
保存剤 適量
水 100まで


トリエタノールアミン 適量。
調製:
相AおよびBを70℃まで加熱し、AをゆっくりとBに加える。pHを相Cによって調整し、続いて混合物をホモゲナイズする。
〔実施例9〕:カムフラージュペイント
成分(INCI) [%]


CI77499(酸化鉄)、マイカ 15.00
タルク 15.00


トリ脂肪酸(C18−36)グリセリル 12.00
トリベヘニン 3.00
トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル 7.00
ステアリン酸 3.00
PEG−8、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸、クエン酸
0.10
保存剤 適量
PPG−2プロピオン酸ミリスチルエーテル 100まで
N−アセチル−N−(ブチル)−3−アミノプロパン酸2−エチルヘキシル
20.00。
調製:
相Aを混合し、80℃まで加熱された相Bにゆっくりと加える。
〔実施例10〕:サンスクリーン剤(SPF:32)
成分(INCI) [%]


N−(2−エチルヘキソイル)−N−(ブチル)−3−アミノプロパン酸2−エチルヘキシル 7.50
メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、BHT 7.50
オクトクリレン 10.00
ブチルメトキシジベンゾイルメタン 0.90
ベンゾフェノン−3 1.10
ステアリン酸グリセリル、PEG−100ステアラート 3.20
ヤシ油グルコシド、ヤシアルコール 1.30
アジピン酸ジブチル 5.50
酢酸トコフェロール 0.25


ラウレス−7、ポリアクリルアミド、(C13,14)イソパラフィン 1.20


グリセリン 7.00
キサンタンガム 0.15
ケイ酸(Al/Mg) 0.60
EDTA−2Na 0.10
水 100まで


保存剤 適量
香料 0.20


トロメタミン 適量。
調製:
相すべてを別々に調製する。相C、キサンタンガムおよびケイ酸(Al/Mg)を75〜80℃まで加熱し、その他の成分と混合する。相Aを75℃で相Cに加える。ホモゲナイズした後、60℃で相Bを加える。ホモゲナイズした後、40℃で相Dを加える。次いで、相Eを加える(pH=6.5)。
〔実施例11〕:サンスクリーン剤(SPF:43.6)
成分(INCI) [%]


N−(2−エチルヘキソイル)−N−(ブチル)−3−アミノプロパン酸2−エチルヘキシル 10.00
酢酸トコフェロール 0.25
メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、BHT 7.50
オクトクリレン 10.00
ブチルメトキシジベンゾイルメタン 0.90
ベンゾフェノン−3 1.10
ステアリン酸グリセリル、PEG−100ステアラート 3.20
ヤシ油グルコシド、ヤシアルコール 1.30
アジピン酸ジブチル 3.00


ラウレス−7、ポリアクリルアミド、(C13,14)イソパラフィン 1.20
シクロペンタシロキサン 5.00


グリセリン 7.00
キサンタンガム 0.15
ケイ酸(Al/Mg) 0.60
EDTA−2Na 0.10
水 100まで


保存剤 適量
香料 0.20


トロメタミン 適量。
調製:
相すべてを別々に調製する。相C、キサンタンガムおよびケイ酸(Al/Mg)を75〜80℃まで加熱し、その他の成分と混合する。相Aを75℃で相Cに加える。ホモゲナイズした後、60℃で相Bを加える。ホモゲナイズした後、40℃で相Dを加える。次いで、相Eを加える(pH=6.5)。
〔実施例12〕:サンスクリーン剤(SPF:28.3)
成分(INCI) [%]


プロピレングリコール 2.00
水 100まで
カルボマー 0.30


N−(2−エチルヘキシル)−N−(ブチル)−3−アミノプロパン酸2−エチルヘキシル 7.50
ステアリン酸グリセリル、PEG−100ステアラート 2.00
ベンゾフェノン−3 5.00
サリチル酸エチルヘキシル 5.00
メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、BHT 10.00
4−メチルベンジリデンショウノウ 2.00
パルミチン酸イソプロピル 1.00
セチルPEG/PPG−10/1ジメチコン 2.00
シクロペンタシロキサン 1.00
トリメチルシロキシケイ酸、ジメチコン 1.00


保存剤 適量
香料 適量
トリエタノールアミン 0.30。
調製:
相AおよびBを75℃まで加熱し、BをゆっくりとAに加える。相Cを40℃で加え、続いて混合物をホモゲナイズする。
〔実施例13〕:サンスクリーン(SPF:28.3)
成分(INCI) [%]


プロピレングリコール 2.00
水 100まで
カルボマー 0.30


N−(2−エチルヘキシル)−N−(アセチル)−3−アミノプロパン酸2−エチルヘキシル 10.00
ステアリン酸グリセリル、PEG−100ステアラート 2.00
ベンゾフェノン−3 5.00
サリチル酸エチルヘキシル 5.00
メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、BHT 10.00
4−メチルベンジリデンショウノウ 2.00
パルミチン酸イソプロピル 1.00
セチルPEG/PPG−10/1ジメチコン 2.00
シクロペンタシロキサン 1.00
トリメチルシロキシケイ酸、ジメチコン 1.00


保存剤 適量
香料 適量
トリエタノールアミン 0.30。
調製:
相AおよびBを75℃まで加熱し、BをゆっくりとAに加える。相Cを40℃で加え、続いて混合物をホモゲナイズする。
〔実施例14〕:スプレー
成分(INCI) [%]


N−(2−エチルヘキシル)−N−(アセチル)−3−アミノプロパン酸2−エチルヘキシル 6.25
ベンゾフェノン−3 1.50
メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、BHT 3.50
炭酸ジカプリリル 0.50
オレイン酸デシル 0.25
ジステアリン酸ポリグリセリル−3メチルグルコース 1.00
パルミチン酸イソプロピル 1.00


水 100まで
グリセリン 3.00
保存剤 適量
カルボマー 0.10
水酸化Na 0.25


香料 0.20。
調製:
相AおよびBを80℃まで加熱し、AをゆっくりとBに加える。相Cを40℃で加え、続いて混合物をホモゲナイズする。
〔実施例15〕:スプレー
成分(INCI) [%]


N−(2−エチルヘキシル)−N−(2−エチルヘキソイル)−3−アミノプロパン酸2−エチルヘキシル 7.50
ベンゾフェノン−3 1.50
メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、BHT 3.50
炭酸ジカプリリル 0.50
オレイン酸デシル 0.25
ジステアリン酸ポリグリセリル−3メチルグルコース 1.00
パルミチン酸イソプロピル 0.50
炭酸ジエチルヘキシル 0.50


水 100まで
グリセリン 3.00
保存剤 適量
カルボマー 0.10
水酸化Na 0.25


香料 0.20。
調製:
相AおよびBを80℃まで加熱し、AをゆっくりとBに加える。相Cを40℃で加え、続いて混合物をホモゲナイズする。
実施例16:スプレー
成分(INCI) [%]


N−(2−エチルヘキソイル)−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパン酸エチル 25.00
ステアレス−21 2.50
アルラトン985 5.00
液体パラフィン(鉱油) 5.00
ジメチコン 1.00
ミリスチルアルコール 4.00


水 100まで
グリセリン 3.00
カルボマー 1.00


保存剤 適量


トロメタミン 0.10
水 1.00。
調製:
相Aを75℃まで加熱し、ゆっくりとBに加える。続いてCをA/Bに加え、混合物をホモゲナイズする。次いでpHを調整するためにDを加える。
〔実施例17〕:スプレー
成分(INCI) [%]


N−(2−エチルヘキソイル)−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパン酸エチル 22.50
ステアレス−21 2.00
アルラトン985 4.00
液体パラフィン(鉱油) 7.50
ジメチコン 1.00
ミリスチルアルコール 4.00


水 100まで
グリセリン 3.00
カルボマー 0.10


保存剤 適量


トロメタミン 0.15
水 1.50。
調製:
相Aを75℃まで加熱し、ゆっくりとBに加える。続いてCをA/Bに加え、混合物をホモゲナイズする。次いでpHを調整するためにDを加える。
〔実施例18〕:乳濁液
成分(INCI) [%]


N−(2−エチルヘキソイル)−N−(ドデシル)−3−アミノプロパン酸エチル
25.00
ミリスチルアルコール、ミリスチルグルコシド 5.00
イソステアリン酸イソステアリル 2.00
セチルアルコール 2.00


水 100まで
カルボマー 0.40

水酸化Na 適量

保存剤 適量
香料 適量。
調製:
相Aを80℃まで加熱し、ゆっくりとBに加える(75℃)。続いてCをA/Bに加え、混合物をホモゲナイズする。次いでDを加える。
〔実施例19〕:O/W日焼け後ローション
成分(INCI) [%]


N−(2−エチルヘキソイル)−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパン酸エチル 10.00
ビサボロール 0.30
セテアリルアルコール、セテアリルグルコシド 4.00
トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル 2.00
シクロペンタシロキサン 2.00
ジメチコン 1.00


水 100まで
グリセリン 3.00
保存剤 適量


キサンタンガム 0.50。
調製:
相AおよびBを75℃まで別々に加熱し、相CをゆっくりとBに加え、混合物をホモゲナイズする。続いてAを75℃でB/Cに加え、混合物をホモゲナイズする。
〔実施例20〕:組成物
式Iの化合物を含む化粧用組成物のための配合物を実施例によって以下に示す。市販の化合物のINCI名も示す。
UV Pearl、OMCは、INCI名で水(EUではAqua)、メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、シリカ、PVP、クロロフェネシン、BHTを含む組成物を表す。この組成物は、Eusolex(登録商標) UV Pearl(商標)、OMCの名称でMerck KGaA、Darmstadtから市販されている。
表に示された他のUV Pearlはそれぞれ、類似の組成を有し、OMCが示された紫外線フィルタによって置換されている。
Figure 2007524675
Figure 2007524675
Figure 2007524675
Figure 2007524675
Figure 2007524675
Figure 2007524675
Figure 2007524675

Claims (21)

  1. 化粧用または皮膚科用組成物を調製するための配合助剤としての次式Iの化合物の使用
    Figure 2007524675
    [式中、R1、R2およびR3は、同一でも異なっていてもよく、
    直鎖または分枝のC1〜C24−アルキル基、
    直鎖または分枝のC3〜C24−アルケニル基、
    直鎖または分枝のC1〜C24−ヒドロキシアルキル基であって、このヒドロキシル基は鎖の第一級または第二級の炭素原子に結合していてもよく、さらにアルキル鎖は酸素が割り込んでいてもよい基、および/または
    3〜C10−シクロアルキル基および/またはC3〜C12−シクロアルケニル基であって、この環はそれぞれの場合において−(CH2n−基によって架橋されていてもよく、n=1〜3である基
    から選択される。]。
  2. 配合助剤が可溶化剤として働く、請求項1に記載の式Iの化合物の請求項1に記載の使用。
  3. 配合助剤が浸透エンハンサーとして働く、請求項1に記載の式Iの化合物の請求項1に記載の使用。
  4. 配合助剤が作用エンハンサーとして働く、請求項1に記載の式Iの化合物の請求項1に記載の使用。
  5. 3−(アセチルブチルアミノ)プロピオン酸エチルが式Iの化合物から排除されることを特徴とする、前記請求項の少なくとも一項に記載の使用。
  6. 1およびR3が、同一でも異なっていてもよく、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−デシル、n−ドデシル、n−テトラデシル、n−ヘキサデシル、n−オクタデシル、n−エイコシル、n−ドコシルおよびn−テトラコシルから選択され、R1は好ましくは2−エチルヘキシルを表し、かつ/またはR3は好ましくはn−オクチル、2−エチルヘキシル、n−デシルまたはn−ドデシルを表すことを特徴とする、前記請求項の少なくとも一項に記載の使用。
  7. 2が、要素メチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ペンチル、n−ヘプチル、1−エチルペンチル、n−ノニル、n−ウンデシルを含む群から選択され、R2が好ましくは、要素メチル、1−エチルペンチル、n−ノニルおよびn−ウンデシルを含む群から選択されることを特徴とする、前記請求項の少なくとも一項に記載の使用。
  8. 式Iの化合物が、エチル N−アセチル−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパノエート、エチル N−アセチル−N−(ドデシル)−3−アミノプロパノエート、エチル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(ブチル)−3−アミノプロパノエート、ブチル N−アセチル−N−(ブチル)−3−アミノプロパノエート、エチル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパノエート、エチル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(ドデシル)−3−アミノプロパノエート、ブチル N−アセチル−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパノエート、ブチル N−アセチル−N−(ドデシル)−3−アミノプロパノエート、ブチル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(ブチル)−3−アミノプロパノエート、ブチル N−(2−エチルヘキソイル−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパノエート、ブチル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(ドデシル)−3−アミノプロパノエート、2−エチルヘキシル N−アセチル−N−(ブチル)−3−アミノプロパノエート、2−エチルヘキシル N−アセチル−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパノエート、2−エチルヘキシル N−アセチル−N−(ドデシル)−3−アミノプロパノエート、2−エチルヘキシル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(ブチル)−3−アミノプロパノエート、2−エチルヘキシル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパノエート、2−エチルヘキシル N−(2−エチルヘキソイル)−N−ドデシル)−3−アミノプロパノエートの化合物から選択され、式Iの化合物は特に好ましくは、N−アセチル−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパン酸エチルであることを特徴とする、前記請求項の少なくとも一項に記載の使用。
  9. 次式Iの化合物
    Figure 2007524675
    [式中、R1、R2およびR3は、同一でも異なっていてもよく、
    直鎖または分枝のC1〜C24−アルキル基、
    直鎖または分枝のC3〜C24−アルケニル基、
    直鎖または分枝のC1〜C24−ヒドロキシアルキル基であって、このヒドロキシル基は鎖の第一級または第二級の炭素原子に結合していてもよく、さらにアルキル鎖は酸素が割り込んでいてもよい基、および/または
    3〜C10−シクロアルキル基および/またはC3〜C12−シクロアルケニル基であって、この環はそれぞれの場合において−(CH2n−基によって架橋されていてもよく、n=1〜3である基
    から選択され、
    但し、R1が2−エチルヘキシルを表すか、
    あるいはR2が1−エチルペンチルを表し、R3がn−オクチル、2−エチルヘキシル、n−デシルまたはn−ドデシルを表し、
    あるいはR2がメチルを表し、R1とR3とが異なり、
    あるいは式Iの化合物が、N−(2−エチルヘキソイル)−N−(ブチル)−3−アミノプロパン酸ブチルである。]。
  10. 1が好ましくは2−エチルヘキシルを表し、かつ/またはR3が好ましくはn−オクチル、2−エチルヘキシル、n−デシルまたはn−ドデシルを表すことを特徴とする、請求項9に記載の化合物。
  11. 式Iの化合物が、化合物、エチル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパノエート、エチル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(ドデシル)−3−アミノプロパノエート、ブチル N−アセチル−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパノエート、ブチル N−アセチル−N−(ドデシル)−3−アミノプロパノエート、ブチル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(ブチル)−3−アミノプロパノエート、ブチル N−(2−エチルヘキソイル−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパノエート、ブチル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(ドデシル)−3−アミノプロパノエート、2−エチルヘキシル N−アセチル−N−(ブチル)−3−アミノプロパノエート、2−エチルヘキシル N−アセチル−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパノエート、2−エチルヘキシル N−アセチル−N−(ドデシル)−3−アミノプロパノエート、2−エチルヘキシル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(ブチル)−3−アミノプロパノエート、2−エチルヘキシル N−(2−エチルヘキソイル)−N−(2−エチルヘキシル)−3−アミノプロパノエート、2−エチルヘキシル N−(2−エチルヘキソイル)−N−ドデシル)−3−アミノプロパノエートから選択されることを特徴とする、請求項9または10の少なくとも一項に記載の化合物。
  12. 次式II
    Figure 2007524675
    の化合物を酸誘導体R2−C(=O)−Xと反応させ、Xは−Cl、−O−C(=O)−R4または−OR4を表し、−R4は、好ましくはR2と同一である直鎖または分枝のC1〜C24−アルキル基を表すことを特徴とする、請求項9から11の少なくとも一項に記載の式Iの化合物を調製する方法。
  13. 式IIの化合物が次式III
    Figure 2007524675
    の化合物をアミンR3−NH2と反応させることによって得られることを特徴とする、請求項12に記載の式Iの化合物を調製する方法。
  14. 次式I
    Figure 2007524675
    [式中、R1、R2およびR3は、同一でも異なっていてもよく、
    直鎖または分枝のC1〜C24−アルキル基、
    直鎖または分枝のC3〜C24−アルケニル基、
    直鎖または分枝のC1〜C24−ヒドロキシアルキル基であって、このヒドロキシル基は鎖の第一級または第二級の炭素原子に結合していてもよく、さらにアルキル鎖は酸素が割り込んでいてもよい基、および/または
    3〜C10−シクロアルキル基および/またはC3〜C12−シクロアルケニル基であって、この環はそれぞれの場合において−(CH2n−基によって架橋されていてもよく、n=1〜3である基
    から選択される。]
    の少なくとも1つの配合助剤と、
    その加工および/または使用が配合助剤によって簡単になる少なくとも1つの活性物質とを含み、3−(アセチルブチルアミノ)プロピオン酸エチルが式Iの化合物から排除される組成物。
  15. 少なくとも1つの活性物質が、少なくとも1つの防虫剤であり、好ましくはN,N−ジエチル−3−メチルベンズアミド、3−(アセチルブチルアミノ)プロピオン酸エチル、フタル酸ジメチル、ブトピロノキシル、2,3,4,5−ビス(2−ブチレン)−テトラヒドロ−2−フラルデヒド、N,N−ジエチルカプリルアミド、N,N−ジエチルベンズアミド、o−クロロ−N,N−ジエチルベンズアミド、カルブ酸ジメチル、イソシンコメロン酸ジ−n−プロピル、2−エチルヘキサン−1,3−ジオール、N−オクチルビシクロヘプテンジカルボキシミド、ピペロニルブトキシド、1−(2−メチルプロピルオキシカルボニル)−2−(ヒドロキシエチル)ピペリジンまたはその混合物から選択され、少なくとも1つの防虫剤が特に好ましくはN,N−ジエチル−3−メチルベンズアミド、3−(アセチルブチルアミノ)プロピオン酸エチル、1−(2−メチルプロピルオキシカルボニル)−2−(ヒドロキシエチル)ピペリジンまたはその混合物から選択されることを特徴とする、請求項14に記載の組成物。
  16. 少なくとも1つの活性物質が、有機紫外線フィルタ、フラボン誘導体、クロモン誘導体、アリールオキシムまたはパラベンからなる群から選択される不溶性または難溶性の活性物質であることを特徴とする、請求項14に記載の組成物。
  17. 0.01〜20重量%、好ましくは0.1〜10重量%の量において1つまたは複数の式Iの化合物を含むことを特徴とする、少なくとも1つの式Iの化合物を含む前記請求項の少なくとも一項に記載の組成物。
  18. 好ましくは、ビタミンAパルミチン酸エステル、ビタミンCおよびその誘導体、DL−α−トコフェロール、トコフェロールE酢酸エステル、ニコチン酸、パントテン酸およびビオチンから選択される1つまたは複数の他の酸化防止剤および/またはビタミンを好ましくは含むことを特徴とする、酸化性ストレスから体細胞を保護するための、特に皮膚の老化を低減させるための前記請求項の少なくとも一項に記載の組成物。
  19. 少なくとも1つの式Iの化合物の他に、3−(4’−メチルベンジリデン)−dl−ショウノウ、1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、メトキシケイ皮酸オクチル、サリチル酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル、4−(ジメチルアミノ)安息香酸2−エチルヘキシル、2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル、2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸ならびにそのカリウム、ナトリウムおよびトリエタノールアミン塩からなる群から好ましくは選択される1つまたは複数の紫外線フィルタを含む、前記請求項の少なくとも一項に記載の組成物。
  20. 請求項1に記載の基を含む式Iの化合物が化粧用または皮膚科用として適切な賦形剤と混合されることを特徴とする、組成物を調製する方法。
  21. 局所施用に適した組成物を調製するための、可変部分が請求項1に示された意味を有する式Iの化合物の使用。
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