JP2007523251A - 制御可能な様式で物質を高分子材料に包含させるための方法 - Google Patents

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Abstract

重合体が固体の状態にある際に、当該重合体に小さな分子を浸透させ、そして必要に応じて、この重合体に浸透剤が配合されたものを溶融加工操作にかけることにより、当該重合体の分子量およびその他の特性を制御する方法。当該重合体は必要に応じて、分子的に解絡された状態にある。

Description

本発明は固体の重合体中に、気体、液体、霧状の形態あるいはこれらの混合状態の材料を包含させることによって、重合体溶融物の分子量と流動性を制御するための方法に関する。本発明はまた、これにより得られた製品に関する。さらに、本発明は、重合体が分子的に解きほぐされた状態にある間に、物質を導入することによって固体の重合体の特性を変更することに関する。
重合体は、それら自体が絡合している長鎖分子群、すなわち、マクロ分子群からなるものである。この絡合は、固相および溶融相状態にある重合体に機械的強度を与えるが、一方で、より溶融相の粘度を高めてしまう。通常、より大きな高分子鎖分子量は、より高い粘度をもたらし、そして、それゆえ、ある与えられた温度で、与えられた重合体を処理するためにより大きな力が必要とされる。
長い間、重合体の分子量の制御、並びに、それゆえ、粘度および固相の物理的特性の制御は、多くの研究者の目標であった。架橋剤の添加によって、あるいは反応器で調製したプレポリマーの溶融相における後重合によって、高分子鎖を伸長することができる。この技術は、エルジーケミカル(LG Chemical)への米国特許第6,657,039号において記載され、そして例示されており、ポリカーボネートが、このような処理にかけられている。
一般的になった分子量低減へのアプローチは、鎖切断試薬を用いた高分子鎖の制御された分解である。この目的のために、過酸化物が一般的に使用されており、そして、アモコ(Amoco)への米国特許第5,530,073号は、ポリプロピレンでの2,5-ジメチル-2,5-ビス(t-ブチルパーオキシ)ヘキサンの使用を述べている。別の例は、アトフィナ(Atofina)への米国特許第6,620,892号であり、この中で、制御されたレオロジーの樹脂の製造方法が開示されている。この方法は、少なくとも1つの安定なラジカルを、プロピレンホモポリマーないしコポリマーを含む樹脂に添加することでなり、これによって鎖の切断による樹脂の流動係数を増加させ、高められた流動係数を有する固状製品が形成される。この技術の先行特許におけるその他の文献には、国際公開第96/12753号(WO-A-96/12753)、欧州特許公開第570 812号(EP-A-570 812)、米国特許第 5,932,660号(U.S.5,932,660)、日本国特開平07-138320号(JP-A-07/138 320)、米国特許第5,530,073号(U.S.5,530,073)、国際公開第96/06872号(WO-A-96/06872)、 米国特許第5,705,568号(U.S.5,705,568)、米国特許第3,862,265号(U.S.3,862,265)、米国特許第5,945,492号(U.S.5,945,492)、カナダ国特許公開第2 258 305号(CA-A-2 258 305)、 米国特許第 4,900,781号(U.S.4,900,781)、ドイツ国特許公開1 694 563(DE-A-1 694 563)、米国特許第4,672,088号(U.S.4,672,088)、および欧州特許公開第0 853 090号 (EP-A-0 853 090)が含まれる。
ポリオレフィンに関するこのアプローチの従来技術には他の多くの例があり、最新の報告については、例えば、ディー、ムンテアーヌ、「プラスチック添加物」、第5版、エイチ、ヅヴァイフェル編、第14章、ハンサー パブリッシャーズ、ミュンヘン(D. Munteanu, in"Plastics Additives,5th Edition, ed. H. Zweifel, chapter 14, Hanser Pubishers, Munich)を参照のこと。
重合体の分子量を制御することへのこのアプローチの主要な制限は、粘度によって測定される、分子量と流動性が相関しており、一方の変化によって得られる利点が、他方において必然的に起こる変化によって引き起こされる欠点によって、相殺されてしまうということである。例えば、より高い分子量から得られる固相における優れた物理的性質は、より高い出力要求によるより高い製造コストによって相殺される。
本発明者に与えられた米国特許第5,885,495号および第6,210,030号において、これらの欠点のいくつかは克服される。これらはそれぞれ、重合体を構成する分子鎖を解くことによって重合性物質の粘度を制御し得る方法と装置を述べている。しかしながら、産業は、分子量における実質的な損失なしに、そしてそれゆえ、所望する物理的特性における損失なしに、重合体の粘度を低減する方法を求めている。本発明は、粘度低減および流体のような物質に対する高められた浸透性によって、加工の容易性が大幅に高められた重合体の製造に向けられたものである。
本発明はまた、例えば、物質を搬送する、例えば、ヒトの皮膚に搬送するための材料の浸透性を利用するシステムにおける利用性を有するものである。
発明の簡単な概要
本発明者は、例えば、添加物が重合体中に浸透されそして重合体鎖と密接した状態となるというような方法において、重合体に添加物を固相において取り込ませることによって、重合体の粘度および分子量をさらに制御するのが可能であることを、驚くべきことに見出したものである。当該添加物のいくつかは、今だ所望の効果を有する高分子鎖の化学的構造に対して不活性であることが期待できる。
本発明は、必要に応じて分子的に解絡された、重合性材料中に、当該重合体の固化温度よりも低い温度で、そして好ましくは樹脂がペレットまたは顆粒の形態にある状態で、かつ温度および圧力が制御された条件下で、他の分子(「浸透性物質(permeating material)」または「浸透剤(permeant)」)を、当該重合体の内部における存在がその重合体の将来的な挙動および特性に影響を及ぼし得るの量で包含させる方法を提供するものである。
当該重合体の自由体積中へ挿入される当該物質の物理的形態は、単純なガス、上記、流動床もしくはエアロゾルまたはこれらの任意の混合物であり得る。当該物質はまた液体の形態であっても良く、この液体の形態より分子がミスト、バルク液体またはエマルジョンなどとして、拡散できる。さらに、当該物質はまた固体の形態、より好ましくは細かく分割された固体、であっても良く、その分子は、重合体表面との接触において固体から拡散する。固相材料の例は、バルク材料、または、ナノ粒子を包含する意味での、懸濁液中の粒子である。
浸透性物質に制御して曝露し、そして貯蔵条件、一般的には室温で大気圧という条件へ戻した後、重合体の自由体積は、前記物質からの分子で占領される。そして、構造中におけるこれらの存在は、固体状態、または溶融状態のいずれかにおいて、重合体の特性の変更をもたらす結果となり得る。
重合体を解絡するための適当な手段は、イバー(Ibar)への米国特許第5,885,495号において開示されており、それは、抗力または加圧流による純粋剪断変形を、剪断振動および伸張流れ条件下における溶融疲労と組み合わせ、溶融物の粘度が、剪断減粘時における純粋な剪断と剪断振動との合成効果によって顕著に低減されることができるようにするものであり、かつ剪断振動が振幅を弱める。同じくイバー(Ibar)への米国特許第6,210,030号は、米国特許第5,885,495号において示されるこの解絡方法を工業的に利用するための新規な装置および方法を開示している。
本発明の好ましい実施形態では、処理装置に解絡された重合体のペレットを供給する際に、当該重合体に浸透性物質を添加する。1つの非制限的な実施例においては、解絡されたペレットは真空下で乾燥され、押出機のホッパーへと供給され、そして、このホッパーに浸透性物質もまた導入される。当該物質の重合体ペレット中への浸透は、次いで、押出機のホッパーにおいて生じ、そして重合体に浸透性物質が加わった均質混合物が、一緒に押出される。
本発明の別の実施形態では、解絡された重合体のペレットは、処理温度において自由体積中に埋め込まれた巨大分子の結合と反応することができ、かつこの分子鎖を2つないしそれ以上のセグメントに分割するか、あるいは分岐および/または架橋を形成し、当該重合体の分子量分布を変化させる、化学分子の投与量を接種される。本発明の実施形態のさらに別の例においては、自由体積を占拠する低濃度の浸透性物質が、重合体マトリックスを構成する重合体のタイプを特徴づけるために使用され得る。例えば、自動的に再利用プラスチックを分類する目的、あるいは本発明を用いた製品から製造された部品の鋳造者の同一性を特徴付けるために用いられる。
発明の別の実施形態では、自由体積中に取り込まれる物質の分子はイオン化されるか、あるいはイオンである。効果は、処理された重合体製品の誘電特性、並びに、表面ないし体積伝導率を変更することである。
発明の別の実施形態では、自由体積中に取り込まれる物質の分子は磁気的に分極されるている、あるいは、磁石である。効果は処理された重合体製品の磁気特性を変更することである。
本発明の別の実施形態では、例えば、ナノ粒子のような特定の粒子の取り込みおよび残存によって、ガスおよび液体拡散に最も大きな要因である自由体積経路を閉塞し、これにより作製された製品のバリア特性が改良される。
本発明の別の実施形態では、解絡された重合体のペレットは、処理温度において自由体積中に埋め込まれた巨大分子の結合と反応することができ、かつこの分子鎖を2つないしそれ以上のセグメントに分割し、当該重合体の分子量分布を変化させる、化学分子の投与量を接種される。
発明のさらに別の実施形態では、固相の重合体が、解絡されていない状態のまま、物質で浸透され、そして流動学的特性を変更するメッティングおよび加工操作にかけられる。
定義
以下の定義を参照することにより、本発明をよく理解することができる。
「高分子鎖」は、重合体の分子骨格を意味するものである。
線状重合体においては、この骨格は、任意の与えらた分子の中で、結合原子の最も長い配列を有する。例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)のような高度に分岐した重合体においては、この骨格は与えられた分子の中の全ての炭素原子から構成される。
本明細書中で使用される「重合体」および「重合性材料」という用語は、同義であり、ハンドブックオブケミストリーアンドフィジックス 第84版、シーアールシープレス、2003〜2004年、第13−7頁〜第13−14頁(Handbook of Chemistry and Physics,84th Edition CRC Press, 2003-2004, page 13-7 to 13-14)に定義されるものである。なお、これら頁は、関連により本明細書中に取り込まれる。
重合体に関する文脈で使用される「解絡された」という用語は、与えられた重合体試料中の重合体鎖間の絡合を部分的あるいは完全に除去する工程を意味する、「解絡」によって得られた、重合体ペレットまたは重合体製品を意味する。いずれもアイバー(Ibar)に対して与えられ、かつその関連によりその内容が完全に本明細書中に組み込まれる、米国特許第 5,885, 495号および米国特許第6,210, 030号の双方は、重合体融液における粘度を制御し、かつ本質的に低くするための、解絡の使用を開示している。これらの特許はまた、粘度制御発明の効率を最適化する、解絡工程ウィンドパラメータを開示している。
解絡のための好ましい手段は、「テックフロープロセッサ(Tek Flow Processor)」の使用である。これは、重合体を構成する重合体鎖の解絡によって、重合体の粘度を制御する、米国特許第 6,210,030号の発明の一実施形態である市販の装置である。テックフロープロセッサはストラテック プラスチック リミテッド(Stratek Plastic Ltd. )(アイルランド国ダブリン)から入手可能である。
解絡状態を述べる際に用いられる、「本質的にゼロ」という用語は、重合体が解絡のための手段にかけられていないことを意味する。
「乾燥」は、加熱、および、必要に応じて真空が、重合体より水分を除去するために与えられる工程を意味する。重合体ペレットまたは重合体製品より水分子を除去するための加熱および真空手段を組み合わせた装置例は、マグワイアコーポレーション(Maguire Corporation)(米国ペンシルバニア州)より商業的に入手可能である。しかしながら、種々の構成の多くの市販の乾燥機が利用可能であり、またこのことは当業者にとって公知のことであろう。乾燥段階によって得られた、乾燥させた重合体が、必ずしも水分ゼロである必要はないことが理解されるべきであり、また、むしろ、この重合体を本発明のその後の処理段階へと進めるために十分な水分を有し、この試料中に残存するいかなる水分も当該処理の効率の損失を引き起こすものでないことが、理解されるべきである。
「浸透剤」は、固状の重合体の自由容積中に入る物質を意味する。浸透剤は、液体、気体、プラズマまたは固体の形態であり得る。
「ガス混合物」という用語は、本発明に従って処理されるペレットまたは部材を保持する真空チャンバへと混合物を移送可能とするような温度、圧力および濃度条件下において、2つ以上のガスまたは揮発物を混合することによって得られた生成物を言う。例えば、ガス混合物は、ある与えられた割合で、不活性ガスと揮発性化学物質を組み合わせることができる。プラズマあるいは高電圧放電により、当該ガスはイオン化され得る。あるいはそのガスの成分の1つがイオン化され得る。
「プラズマ」なる用語は、ガスを放電にかけることによって得られる物質の状態を示すものである。プラズマは、例えば、イオンや、一般に放電の外部で得られる物質の状態においては得ることのできない原子などといった種より、一般に構成されるものである。
「固化温度」は、それ未満では物質が固体の機械的特性を示す、重合体、共重合体または重合体配合物の温度を意味する。
「重合体ペレット」は、通常、反応器内において製造され、室温あるいはそれらの固化温度未満においてバッグ中に蓄えられた、ペレット、顆粒、小片ないし粉末(ふわふわしたもの)形態のいずれかの状態にある樹脂製品を意味する。
「成形手段」は、重合体融液が有用な製品に加工される工程を意味する。成形手段は、当業者に周知であり、例えば、射出成形、ブロー成形、フィルム押出し、シート押出し、テープないし繊維、またはチューブを形成するための押出し、および回転成形を包含するものであるが、特にこの開示の目的に何ら限定されるものではない。
重合体試料の「鎖切断%」は、次式によって基準材料に関して、本明細書において定義されるものである。
鎖切断%=100(1-Mw/Mwref)
式中、Mwは重合体試料の重量平均分子量、Mwrefは、通常切断前の重合体鎖である、比較対照試料の重量平均分子量である。
「解絡度」は、バージンの、あるいは本発明の方法にかけられて解絡された樹脂のメルト・フロー・インデックス(MFI)における変化の測定であり、高分子鎖が受けたかもしれない分子量におけるいかなる変化に関しても補正される。
解絡度に関する式は、以下によって与えられる。
Figure 2007523251
例えば、MFI=10.0で、Mw 25,000のバージン重合体が、本発明の方法にかけられて、MFI=250で、Mw 22,000に変えられた場合、最終的な重合体の解絡度は、
100 × [ (250/15. 44)-1] = 1519%
となる。
したがって、バージン樹脂は、定義上、ゼロの解絡度を有する。しかしながら、純粋な鎖切断にかけられた樹脂も、MFIがいまだMw -3.4への依存性、および
MFIfinal= MFIinitial * (Mw ini/Mw final)3.4
に従う場合には、ゼロの解絡度を有する。
好ましい実施形態の記載
本発明の方法は、固状重合体、好ましくは固状ペレットの形態にある固状重合体、そしてこれは必要に応じて約2%を超える分子的に解絡された状態とされているものである、を提供する段階、および当該重合体を温度および湿度の制御された条件下で乾燥する段階を有してなるものである。当該重合体は、浸透剤が重合体固体に侵入し得るのに有効なレベルの水分へと乾燥されるべきである。このような有効なレベルは、通常1質量%未満であり、好ましくは0.5質量%未満であり、さらに好ましくは0.1質量%未満である。当該方法はさらに、乾燥された重合体を浸透剤へと曝し、そしてこの浸透剤を固状重合体に浸透させる段階を、さらに有してなるものである。本発明の一実施形態においては、重合体の分子量あるいは分子解絡状態における変化は、必要に応じて後続して行われる、溶融加工段階によってもたらされる。あるいは、本発明の他の実施形態においては、浸透剤および重合体配合物を分散することであり、そして、成形された際に、製品ないし成形体の特性に影響する。
配合物が、温度、圧力および剪断力の組み合わせにかけられ、そして配合物の成分がお互いに反応させられるものである、必要に応じて行われる溶融加工段階において、重合体の分子量あるいは分子解絡状態における変化がもたらされる。
工程におけるそれぞれの段階に関する条件は、最終的重合体の特性が、例えば、温度、圧力、剪断速度等のような、過程におけるパラメータの関数としてマッピングされた、最小限の実験によって決定することができる。本発明者は、多くのタイプの浸透剤が多くの種類の重合体における変化を及ぼすのに用いられ得ることを見出した。例えば、フェノール類、アミン類、亜リン酸塩類、および含イオウ安定化剤のような抗酸化剤である。また、ヒンダードアミン光安定化剤のような紫外線安定化剤である。より具体的には、アルカリフェノール類、ヒドロキシフェニルプロピオネート類、ヒドロキシベンジル化合物類、アルキリデン ビスフェノール類、第2級芳香族アミン類、チオビスフェノール類、アミノフェオノール類、チオテル類、リン酸エステル類およびホスホナイト類、ならびに立体障害アミン類である。さらに、金属脱活性化剤、脂肪族および芳香族モノおよびジカルボン酸類のアミド類ないしこれらのN−モノ置換誘導体類、例えば、N,N’−ジフェニルオキサミドである。
さらに、例えば、バルビツール酸のような環状アミド類、例えば、ベンズアルデヒドおよびサリチルアルデヒドまたはo−ヒドロキシ−アリル−ケトン類のような、脂肪族および芳香族アルデヒド類のヒドラゾン類やビスヒドラゾン類といった浸透剤である。また、例えば、ビスアシル化ヒドラジン誘導体類、ヘテロ環状化合物、例えば、メラミン、ベンゾトリアゾール類、8−オキシキノリン、ヒドラゾン類およびヒドラジノトリアジン類のアシル化誘導体類、アミノトリアゾール類およびそのアシル化誘導体類である。
さらに、ポリヒドラジド類、立体障害フェノール類と金属錯体基の分子組合せ類、ベンジルホスホン酸のニッケル塩単独あるいは他の抗酸化剤類または金属脱活性化剤類との組合せ、ピリジンチオール錫化合物類、およびチオビスフェノールの亜リン酸エステルである。
特定の重合体系に対する溶剤もまた使用することができる。1つのポリマーに対する1つの溶剤。本明細書において用いられる場合、「1つのポリマーに対する1つの溶剤」は、、ハンドブックオブケミストリーアンドフィジックス 第84版、シーアールシープレス、2003〜2004年、第13−6頁(Handbook of Chemistry and Physics,84th Edition CRC Press, 2003-2004, page 13-6)に定義されるものである。同記載は関連により本明細書中に取り込まれる。例えば、トルエン、キシレン、また、例えば、ジクロロ−およびトリクロロベンゼンのようなハロゲン化ベンゼン類は、ポリオレフィン類に対して使用できる。芳香族または脂肪族炭化水素類、アルコール類、またはエステル類はまた、本発明において使用するのに好ましい浸透剤である。
本発明における使用に関して好ましい浸透剤は、また、ハンドブックオブケミストリーアンドフィジックス 第84版、シーアールシープレス、2003〜2004年、第6−144頁〜第6−146頁(Handbook of Chemistry and Physics,84th Edition CRC Press, 2003-2004, pages 6-144 to 6-146)に記載されているような、クロロフルオロカーボン類である。なお同頁は関連により本明細書中に取り込まれる。
本発明における使用のための適当な浸透剤に関するさらなる例は、酢酸、アゾビスイソブチロニトリル、過酸化ベンゾイル、ジクミルパーオキサイド、グリコール酸、ステアリン酸、マレイン酸、タンニン酸、セバシン酸、アジピン酸、カプリル酸、サリチル酸、1−オクタノール、2−エチルヘキサノール、ポリエチレングリコール、レソルシノール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ショ糖、グリセリン、および任意の三価アルコールかジオールである。
本発明における使用のための適当な浸透剤に関するまたさらなる例は、ステアリン酸、オレイン酸などの脂肪酸のペンタエリスリトールエステル類、グリセロールロジンエステル、プロピオン酸のエステル類、酪酸、カプロン酸およびペラルゴン酸のテトラエステル類である。さらにまた、例えば、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸のような一塩基長鎖脂肪酸のエステル類、およびペンタエリスリトールのエステル類、ポリオールエステル類、マレイン酸のようなジカルボン酸のエステル類が含まれる。
また、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、グリセロールステアレート、グリセロールモノラウレート、グリセリルヒドロキシステアレート、リシノレートエステル類、カプリル酸トリグリセリド類、カプリン酸トリグリセリド、およびメチルアセチルリシノレートなどのような脂肪族アルコール類が含まれる。
しかしながら、本発明の範囲と請求項が、上記に掲げられたものに限定されることを何ら意図しておらず、そして、重合体を変性するのに有効な任意の浸透剤が本発明において好ましく使用されるものである。
また、浸透剤は、何らかの方法で、将来的な識別のために重合体を標識づけする材料であることができる。この方法において機能する浸透剤の例は、蛍光材料、燐光材料、スピン標識のような常磁性材料、特徴的な赤外線帯域を有し、それらの存在を特徴付けるのに使用することができる材料、および、一般に、重合体マトリクス中においても分光学的に特徴づけられることのできる分子を含むものである。
また、浸透剤は、何らかの方法で、重合体の誘電的特性あるいは磁気的特性を変化させる材料であることができる。例えば、イオン性化合物、または磁化された材料である。
本発明の方法は、図面を参照することによりさらに理解されることができる。図1において、解絡された重合体ペレットが、真空ホースを介してガイロード(Gaylord)容器(10)から充填装置(11)まで供給される、本発明の方法の一実施形態の概略図が示されている。代表的な一実施形態において、充填装置は、例えば、K-Tron(ピットマン(Pitman)、ニュージャージー州)として供給されている、重力フィーダーであり、これは、ペレットを制御された速度で、あるいは制御されたバッチ重量において、下流の工程へと供給する。
再び図1を参照すると、ペレットは、次に、加熱チャンバ(12)へと供給され、そこで、ペレットは、重合体と浸透剤とからなる系が処理されるのに適した温度へと加熱される。この加熱チャンバから、ペレットは、0.1bar以下、より好ましくは10−2bar以下、さらに好ましくは10−3Torr以下の圧力に減圧された真空チャンバ(13)へと供給される。この真空チャンバから、ペレットはドーピングチャンバ(14)へと移され、ここで、ペレットは、多岐管(15)を介して供給された浸透剤に曝される。この多岐管から、ペレットは計量装置(16)へ供給され、この計量装置は、ペレットを直接押出機(17)のスロートへと供給する。
方法の好ましい一実施形態では、図1の段階12、13、および14に対応する工程は、1つの容器において実施される。この容器は、回転式コンベアの周りに割り出し(indexing)された少なくとも一対の容器、望ましくは3個の容器群のうちの1つである。このタイプの設備の1つは、マグワイア プロダクツ(Maguire Products)(ペンシルバニア州アストン)によって製造されている。
マグワイア乾燥機は、反時計回りに360度を割り出しした回転式コンベアの上に直接装着された3つのステンレス鋼製キャニスターで操作する。
この3段階工程を通じて、各キャニスターは、材料を乾燥するために、3つのステージ(以下の文章において、「ステーション」とも称される。)を連続的に進行する。
第一ステージでは、キャニスターがフィーダー(11)からの材料で満たされる。また、キャニスターが充填されている際、加熱工程もまた開始される。熱は、電気的素子によって、あるいは公知の任意の伝熱媒体を介して適用することができる。温度は、サーモスタットによって制御することができ、そして、設定は、単にコントローラーのサムホイールにおいて必要温度にダイアルを合わせる、あるいは、コンピュータ制御装置の相応する場所に温度値を打ち込むことによって容易に行うことができる。
キャニスターは、一旦所定時間加熱されると、次に自動的に、図1のステーション(13)に相当する次のステージへと割り出しされ、ここで真空が適用される。ステーション13では、キャニスターは密封され、そして真空、典型的には、0.1bar未満、より好ましくは10−2bar未満の真空が適用される。温度がまた、制御されるが、ステーション(12)におけるものとは異なっていても良い。湿気は周囲空気へ排気される。コントローラは、真空が十分なままであることを保証するために真空レベルを連続的に監視する。キャニスターが真空下に保たれる時間についてもプログラミング可能である。
真空サイクルが完了した後に、キャニスターは再び材料処理ステーションへと割り出しされる。自動操作の下、キャニスターの底部にあるバルブは開放され、そして材料はキャニスターから、図1で符号14で示される、材料処理チャンバへと流れる。チャンバー14は、正圧、好ましくは0.1〜15bar、を維持するために密封され、そして、与えられかつ制御された温度、圧力および組成においてガスで満たされる。このガスあるいはガス群は、多岐管15を介して供給される。
(14)での材料の露曝は、特定のプログラムされた時間続けられ、その後、同じものあるいは第2のガスへ、別の特定の温度、時間および圧力条件の下、露曝される。ガスに対する1回ないしそれ以上の露曝に続いて、当該材料は次の段階へと送り出される。処理されたペレットは、当該次の段階において、上記したような乾燥/処理装備をもはや必要としない成形操作における将来的使用のために密封バッグへと収納されるか、あるいはフィーダー、例えば、真空充填器またはスターブドフィーダースクリュー装置、または工業上公知なその他の供給装置(図1においていずれも符号16で表される。)によって、図1において符号17で表される加工機へと引き込まれる。循環時間の終了時に、キャニスターはステージ1へと割り出し戻される。
本発明のさらなる実施形態では、チャンバ14は最初のガスで、必要な分圧まで、加圧され、そして他の希釈ガスで最終的な全圧へと加圧される。本発明のまた別の実施形態においては、チャンバ14での処理の間のガスの圧力は、処理の間一定に維持されるか、または特定のプログラムに従い変化させられることができ、これは圧力における振動あるいは拍動変化を含むことできる。プログラム詳細は、それぞれのプロセスパラメータの効果を実証的に試験することによって得られた利点に依存するであろう。例えばペレットの自由体積へのガスの拡散の際の、圧力振幅あるいは周波数における変動の効果である。
本発明の好ましい実施形態では、方法はオペレータインタフェースを単純に使用する、望ましくはマイクロプロセッサに基づいて、制御される。例えば、乾燥機は、右に位置するサムホイールにおいて適切な温度および周期時間を単純に設定することによって操作されるであろう。ディスプレイは、温度および経過周期時間を表示する、あるいは、温度および真空度合を表示する。コントローラモニターは適切な挙動を確実とするために条件を警報する。乾燥機性能を監視し、操作を文書記録するための補助として、コントローラにはプリンターポートが設けられている。乾燥機操作の印刷出力は、それぞれの乾燥周期ごとに得られる。
多岐管(15)の一実施形態が、図2により詳細に示される。図2において、部材(141)、(142)、(143)は、例えば、純粋ガス、ガスの混合物、および/または、蒸気、エアロゾル、流動床、噴射ノズル(超音波あるいはその他)を通過して気化された何らかの化学品を配合された液化ガス等の浸透剤で満たされたガス槽(145)群に接続された導管であり、また符合(144)は、圧力調整器に接続された、電気的に制御されたサーボ弁群である。これらのガス槽群はまた、ガス発生器群、例えば、大気雰囲気から吸引された、通常の空気を、加圧され純化された乾燥窒素と転換することのできる、N発生器群と、置換することが可能である。3組のガス槽および導管群が図2に示されているが、処理される、特定の重合体に浸透剤を加えた系に必要とされるだけの数が存在するべきことが、理解されるべきである。
本発明の別の実施形態では、1ないしそれ以上のガス槽が、ある他の浸透剤のための担体として作用する不活性ガスで有り得る。例えば、図2においては、多岐管(15)へと運搬されるエアロゾル、微細霧、あるいはダストが、制御された流速で噴霧される、導管(143)と接続されたチャンバ(146)が示されている。
図3は、真空設定および温度の双方が選択可能である、本発明の組み合わされた真空オーブンと投与チャンバ(25)の構成の実施形態の一例を示すものである。この例において、バルブ(23)は、オペレータが、真空ポンプに接続して真空を設定するか、あるいはガスA、あるいは、そして、真空設定と温度がともに選択可能のオペレータが真空ポンプに真空接続をセットアップするか、またはガスA、またはいくつかのガスA、B等を挿入するかに依存して、開放または閉鎖される。品目(24)は、当該チャンバが連続工程の一部である場合には流量制御器を備えた自動供給機構からなり、またバッチ操作の場合には、多岐管22への通路からなる。当該多岐管は、10−2barへ、好ましくは10−4barへと低下させることのできる拡散ポンプからなる29を備えた、真空側への接続からなる。AおよびBは、独立して作動させることのできる、活性浸透剤を有するガスの2つの源からなる。
品目(26)は、発明に従って、乾燥され、処理された材料からなる。品目(27)は、プログラムされた任意の時間で、材料(26)がチャンバ(28)へと流される、バルブゲートを電子的に開閉するための概要である。 品目(28)は、ペレットがゲート(27)の開口を通って落下してきた際に、処理されたペレットを密封バッグへ落下させるための領域か、あるいは、乾燥された重合体の内部に浸透し得る浸透剤を含有する流体で満たされた区画のいずれかからなるものである。この実施形態において、新たな材料が、(22)と(24)を通る通路を通して供給されることができ、そして、真空は、バルブ(23)を開放することで真空側へと引かれる。真空乾燥の終了時に、ガスAおよび/またはBのいずれかが作動され、次いで、バルブゲート(27)が開放される、あるいは、不活性ガス処理が、チャンバ圧を大気雰囲気へと戻すように、Aのみに供給される(純粋N2を言う。)。次いで(27)が開放され、ペレットがある温度で静置されている(28)中の静止流体に浸される。特定でかつ制御された時間の後、浸されたペレットは、チャンバ(28)から放出される液体から分離され、そしてペレットは袋詰めステーションへと運び去られる、あるいはこれらが袋詰めされる前の更なる処理のために運び去られる。
当業者は、本発明の精神を変更することなく、上述した事象の順序をどのように変更するかを理解できるであろう。例えば、真空オーブンのためのヒータは、高周波ヒータ、あるいは乾燥段階の間にプラスチックの温度を急速に上昇させることのできる任意の誘電性手段で、置き換えることが可能である。その他の手段および十分な真空を得るための真空ポンプの種類が、方法を操作するのに十分な真空を得るためにチャンバに適用することが可能である。同様に、本発明は、わずか2つの添加剤AおよびBに限定されるように解釈されるものではない。
図3の設備構成を用いる、本発明の方法のさらに別の実施形態は、チャンバ(25)を排気し、次いで、浸透剤を有する液体、および必要に応じて溶剤、をトレー(26)中のペレットの深さまでチャンバ(25)へと導入することを、包含している。ペレットは必要な時間浸され、そして液体は次いで容器から排出される。このシステムは、必要に応じて、浸漬の間、不活性ガスの圧力下におくことができ、そして、浸漬工程は、必要に応じて、第2の、およびその後の溶液を用いて繰り返されることができる。
本発明の方法は、重合体製造反応器と釣り合うような規模のものとすることができる。この実施形態の一例が、図4に概略的に示される。反応器(31)は、導管(32)およびホッパーであり得るフランジ(33)を介して、押出しおよび解絡装置(34)に重合体を供給し、この重合体は、(35)においてペレット化され、次いで上記した図1における同じ符号の品目と相応する一連の操作(12、13、14、15、および16)へとかけられるように搬送される。処理された重合体は次いで、収納および将来的加工のための袋詰めステーションへと供給される。あるいはまた、16からのペレットは、例えば、押出し、射出成形、ブロー成形あるいはその他の当分野で公知の加工操作といった、オンライン加工装置へと供給されることができる。
図4に示される設備は、樹脂製造業者の反応器の端部に取り付けられるような規模とすることができ、そして、本発明の特許請求の範囲の記載に従って、大規模量の「使用準備された」処理樹脂を生産する。
本発明の可能な実施形態は、図1〜4の上記記載に何ら限定されるものではない。例えば、押出機への供給機構に代えて、押出機において、乾燥と浸透段階を実行することができる。押出機と乾燥機の組合せの例は、フレンチ オイル ミル マシンナリ カンパニー(French Oil Mill Machinery Company)(オクホマ州ピクア)によって、「R-176エクストルーダー-ドライヤー」の部品番号にて提供されるものがある。当該R-176は、熱伝達流体を最大3つの別々の制御ゾーン群へと搬送するように、ジャケット装着されたメインバレルを使用する。当業者にとって自明のことであろうこの機械の改造において、前記ゾーン群は、最終ゾーン内で重合体の溶融が生じる前に、ペレットの乾燥および浸透を行うのに用いることができる。
次に、方法の全ての段階が、搬送装置、密封された区画群を有する、改良された押出機において、連続的にオンラインにて実施することができる。例えば、一実施形態においては、螺旋状のフライトフランジの角度は、傾けられたもの(前方に運ぶ)から、真直ぐ垂直なもの(ある時間の間ある種の処理(真空または加熱またはその両方、あるいはガスまたは液体による浸透のような)を有効なものとするために、与えられた位置にペレットを内部に静止して保持するように)へと調整可能とされる。それゆえ、ソフトウエアプログラムは、真直ぐから傾斜したものへと、螺旋状の角度の変化をある種の機構によって引き起こすことによって、ペレットの1つのステーションから次への動きを指図するであろう。あるいは、もし、搬送システムが垂直である場合には、ある与えられた質のペレットが次の処理のために準備され、次のステーションへと放出される、密封された捕捉分離部分が解放されるまでは、スクリューは下降動作を起こすことなく、攪拌効果のみを加えながら回転することができる。
重合体を加熱するための機構は、熱媒体を介して間接的である必要はなく、高周波あるいはマイクロ波電磁照射で重合体を直接加熱するために用いることができる。
以下の実施例では、分子量測定は、ウォーターズ(Waters) 150CV+自動化ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)装置(ウォーターズ インコーポレーテッド(Waters Inc.)、マサチューセッツ州ミルフォード)を用いて行われる。ポリエチレンテレフタレート(PET)の分子量測定において、HFIP/塩化メチル(1:9の割合)の新たに調製された混合物の2%溶液が、試料を溶解するため、および溶出流体のために、用いられる。この2%溶液から0.2w/v%溶液が調製され、120〜124barの圧力で0.5ml/分の流速にて、30℃(カラムおよびポンプも30℃に設定される。)で20□L注入される。254nmで操作される紫外線検出器が用いられる。ポリカーボネートの測定のために、テトラヒドロフラン(THF)が溶剤として用いられ、および屈折率(RI)検出器が用いられる。
実施例1および2においては、溶融過程の間に、ポリエチレンテレフタレート(PET)とポリカーボネート(PC)がそれぞれ経験する分子量劣化の度合いを低減するための浸透剤としての二酸化炭素の使用が示される。
実施例1
固有粘度(IV)0. 84の解絡されたボトル級PETが、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)にかけられ、以下の分子量分布が得られた。
Mn=8,298
Mw=26,780
Mz=50,090
試料は90Cで17.5時間乾燥され、MFI測定が、260Cにて行われた。MFI実験からの押出品においてGPCが得られた。以下の分子量分布を得た。
Mn=6,352
Mw=19,340
Mz=37,400
第2の試行では、ペレットが乾燥後、圧力6barで30分間二酸化炭素に曝された他は、上記の実験手順が繰り返された。MFI実験後のGPCデータは、以下の分子量分布を示した。
Mn=7,498
Mw=23,540
Mz=44,460
これらのデータは、本発明の方法に従って二酸化炭素による浸透を行うことなく、乾燥ペレットを処理すると、Mw基準で、27.44%の鎖劣化がもたらされることを示す。浸透が加えられた場合は、劣化度合は12.1%まで減少する。
実施例2
77%の解絡度を有するポリカーボネートの試料が、65℃で17時間乾燥された。300℃で、浸透剤での処理なしの重さ1.2kgのMFI試験の後、GPCによって測定された重合体のMwは5%低下する。同様に乾燥された試料が、圧力1barで二酸化炭素に曝され、そして、同様のMFI試験の後に、Mwの劣化は、2.1〜2.5%の範囲にあった。
上記に示された実施例は、ある重合体とある浸透剤に限定されたものであるが、当業者は、本発明の方法を実施するためにその他の浸透剤および重合体が見出すことができ、そしてこれらは特許請求の範囲に包含される。例えば、二酸化炭素浸透剤は、微粉砕された亜リン酸塩類あるいは、塩化メチルもしくはシクロヘキサンなどの溶剤に溶解されそして二酸化炭素中へ注入することによって霧化される亜リン酸塩類および/またはフェノール類と混合されることができる。その他の熱安定化剤が、二酸化炭素あるいはその他のガスへ、重合体の加工間の安定性を改良するために、混合されることができる。
実施例3
この実施例では、バージン状態にあるか、または解絡された、ペレット形態のポリカーボネート樹脂が、60℃あるいは120℃で乾燥され、そして任意に、湿度80%の空気としての水で1時間処理される、あるいは1barの窒素ガスで4時間処理された。MFIが、g/10分の単位において、300℃、1.2kgで測定された。表1および2は、データをまとめたものである。
Figure 2007523251
Figure 2007523251
表1および表2から、解絡された試料を乾燥させ、そして圧力1barの窒素あるいは圧力1barの加湿空気のいずれかにこれをかけた場合、MwとMFIの両方における変化をもたらすことがわかる。窒素処理された重合体の場合では、鎖切断は最小限であるが、解絡の度合は、MFIにおける変化を補正の後に77%から108%へと増加する。
実施例4
この実施例では、バージン状態の、および、解絡されたペレットが、60Cで17時間乾燥され、そして任意に65Cのメタノール蒸気に1時間曝された。メルトフローが、1.2kgの重りの下で、230Cあるいは300Cのいずれかで測定された。そして、鎖切断パーセンテージが測定された。
Figure 2007523251
Figure 2007523251
より高い温度ではより多くの鎖の切断が起こるが、解絡度は、鎖切断で補正された場合、より低い加工温度で、顕著に高くなることを、表4は示している。このデータは、機構の単純な鎖切断タイプにより可能となるものよりも、本発明の方法がより低粘度の樹脂を製造し得ることを示している。
実施例5
解絡されたポリカーボネートペレット(解絡度=77%)が、以下の処理にかけられた。ペレットは65℃で17時間乾燥され、そして、65℃で圧力2barのガス混合物で処理された。当該ガス混合物は、最初に適用された、分圧0.75barのメタノール、および分圧1.25barの窒素を含んでいた。メルトインデックスが300℃で測定され、そして最終的なメルトインデックスは412であり、鎖切断パーセンテージが64.65%および、解絡度が6.2%であった。
実施例5は、Mwにおける実質的な低減の効果(この場合、5,500であるポリカーボネートの絡み合った分子量に非常に近い8,400までになった)が、鎖の解絡を除去することであることを示している。実施例における本発明の方法は、重合体の分子量を低減するための手段を与える。
実施例6
バージン状態にあるか、または解絡された、ポリカーボネート樹脂ペレット(初期Mw>23,000)が、85℃で一晩乾燥された。そして、これらは、表3に示されるメチルアルコールの分圧を有し、残りの圧力は窒素で合計1barに調整された、メチルアルコールでの処理にかけられた。
Figure 2007523251
Figure 2007523251
表5および6は、予め解絡された重合体が、解絡を受けてないバージン状態の重合体よりも、浸透剤によって、より高レベルの鎖切断と解絡をもって、はるかに影響されるものであることを示している。
実施例7
Mw 114,000ドルトンのバージンポリメチルメタクリレート(PMMA)ペレットが60℃で17時間乾燥された。235℃、8.16kgでのメルトフローインデックス(MFI)は11.0であった。乾燥ペレットは以下の段階へ曝されることで本発明の方法にかけられた。
35℃で、10-4barの真空、次いで、メタノール中の5%ステアリン酸混合物への大気圧下で35℃での1時間の浸漬。ペレットは再び、60Cで17時間乾燥され、MFI試験が再度行われた。MFIは29.5で、鎖切断パーセンテージ=0.8%、解絡パーセンテージ=160%であった。
次に、同じバージンPMMA重合体が、TekFlowプロセッサの解絡にかけられた。劣化なく、MFIは12.9となり、解絡パーセンテージは17.3%であった。
この解絡されたPMMA試料が、メタノール中のステアリン酸を用いて上記と同じ処理にかけられた。MFIは61.6で、鎖切断パーセンテージ=0%、解絡パーセンテージ=426%であった。
実施例8
Mw=165,100のバージン状態の直鎖状低密度ポリエチレン(Engage 8180、デュポンダウエラストマー)は、190℃、21.6kgで、14.2g/10分のMFIを有していた。図3に示された本発明の方法に従って、ペレットが処理された。ペレットは25℃で10-4barの真空にかけられた。これらは25Cで1時間、総量5%の脂肪酸エステル類が溶解された揮発油とエタノールの混合物に浸された。ペレットは、1時間真空の下で乾燥され、そして7時間空気で風乾された。
最終的なMFIは16.6で、鎖切断はなく、16.9%の解絡パーセンテージであった。
TekFlowプロセッサで処理された、LLDPEの解絡ペレットは、19.2のMFIを有し、鎖切断は本質的にゼロ、解絡は35%であった。解絡ペレットが上記と同様に脂肪酸エステル類で処理されたとき、製品のMFIは49.2g/10分で、2.2%の鎖切断、214%の解絡であった。
バージンLLDPEはTekFlowプロセッサで最終的に35%の解絡度へと処理され、そして脂肪酸エステル溶液中へ同様に浸漬された。ペレットは再度TekFlowプロセッサにかけられ、そして得られたペレットのMFIは165.4、鎖切断パーセンテージは10.2%、解絡は712%であった。
実施例9
バージンポリカーボネートは、メルトフローが58、Mwが14,500であった。これは、60℃で、10-4barの真空下で17時間乾燥されることによって本発明の処理を受けた。次いで、55℃で2時間大気圧下で水に浸漬された。ペレットは、ペーパータオルで表面乾燥され、水分含有量は0.415%と測定された。
ペレットは、次いで、TekFlowプロセッサで解絡され、メルトフローが117、取るに足らない鎖切断、および解絡度100%の産物を生じた。
解絡されたペレットは、上記と同様に55℃で1時間水で処理され、水分含有量は1.15%と測定された。
実施例10
実施例9のバージンポリカーボネートが、55℃、4気圧で水処理にかけられ、窒素を適用された。ペレットの水分含有量は2.9%であった。
実施例11
実施例9のバージンポリカーボネートが、55℃、7気圧で水処理にかけられ、窒素を適用された。ペレットの水分含有量は3.12%であった。
実施例12
実施例9のバージンポリカーボネートが、65℃、7気圧で水処理にかけられ、窒素を適用された。ペレットの水分含有量は4.6%であった。
上記に述べた実施例群は、重合体融液の粘度を低下させることにおける、本発明の有効性を示すものである。本発明の方法に従って処理されたバージン状態のペレットは、メルトフローインデックスにおける増大を示すものである。既に解絡されたペレットから出発すると、メルトフローの増加は実質的により高く、そしてメルトフローにおける最大の増加は、解絡段階における処理されたペレットのその後の処理から来るものである。
要約すれば、ここで例示された実施形態は、固体の重合体に比較的少量の浸透剤を含浸させることによって重合体の流動学的特性を変化および制御する本発明の方法の能力が示される。そしてその効果は、重合体が解絡されている場合に増加するものである。
その他の実施形態
上記した実施例の形態では、浸透剤が1段階で重合体に導入されている。しかしながら、代替の実施形態では、浸透剤は2段階で導入される。例えば、第一段階では、0.1bar〜20barの範囲の好ましい範囲の圧力で浸透剤が導入され、そして、第二段階では第一段階とは異なったあるいは同じ圧力で浸透剤を導入する。例えば、一実施形態においては、第二段階は第一段階よりも低い圧力である。また他の実施形態においては、第二段階は第一段階よりも高い圧力である。しかしながら、本発明は、これらの例に何ら制限されるものではなく、当業者であれば本発明の範疇内にあると考えられる重合体へ浸透剤を導入するその他の方法を実施することができるものである。
さらに別の実施形態では、一つの段階で、浸透剤は、重合体が縮合反応で調製された場合における、例えば、水やメチルアルコールなどのような、重合体鎖を破壊し得る化学成分を含み、そして、第二の段階で、浸透剤は、重合体鎖構築試薬、例えば、架橋剤や分枝剤、あるいは非常に早い開環および局所的鎖成長が可能な、環状モノマー、例えば、環状ブチレンテレフタレート(CBT)を含む。
本発明の方法が操作される条件群、例えば、圧力、温度、濃度、反応時間など、は、操作者あるいは重合体製造者が達成しようとする目的の関数として、決定される。本発明は、樹脂の特性と特に加工性を自由自在に合わせる可能性を製作業者に与える。
本発明はまた、加工に用いられる浸透剤または重合体の性質に何ら限定されることを意図するものではなく、かつ、解絡することのできる任意の重合性分子が本発明において用いられることができる。例えば、エチレン−プロピレン共重合体、高密度ポリエチレン、耐衝撃性ポリスチレン、低密度ポリエチレン、ポリアミド、ポリアクリル酸、ポリアミドイミド、ポリアクリロニトリル、ポリアリルスルホン、ポリブチレン、ポリブタジエンアクリロニトリル、ポリブタジエンスチレン、ポリブタジエンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリカプロラクトン、ポリエチレン、ポリエチルアクリレート、ポリエーテルエジエルケトン、ポリエチレンスルホン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートグリコール、ポリイミド、ポリイソブチレン、ポリメチルアクリレート、ポリメチルエチルアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリオキシメチレン(ポリアセタール)、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンスルフィド、ポリプロピレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリウレタン、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルメチルケトン、スチレンブタジエン、スチレン−ブタジエンゴム、酢酸セルロース、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート、硝酸セルロース、塩素化ポリエチレン、クロロトリフルオロエチレン、エチレンアクリル酸、エチレンブチルアクリレート、エチルセルロース;およびアクリロニトリルブタジエンアクリレート、アクリロニトリルブタジエンスチレン、アクリロニトリル、塩素化ポリエチレンおよびスチレン、アクリロニトリルメチルメタクリレート、アクリロニトリル、アクリロニトリルスチレン、アクリロニトリル、ブタジエンアクリロニトリル、エチレンプロピレンジエンモノマーの重合体群および共重合体群;ならびにこれらのブレンド物および共重合体が挙げられる。
溶融加工よりも前に、重合体ペレットの供給が、浸透剤と共に投与される、本発明の製法を実施し得る装置の概略図である。 図1の設備が有する多岐管のデザインを示すものである。 本発明の製法においての使用に適した投与チャンバのデザインを示すものである。 重合反応器からの製品が押出され、解絡され、ペレット化され、そしてその後浸透剤と共に投与される、本発明のさらに別の実施形態を示すものである。

Claims (50)

  1. 重合体が約2%より大きな絡合度を有しかつ固体の状態にある際に、前記重合体に浸透剤を浸透させ、そして前記重合体に前記浸透剤が配合されたものを溶融加工操作にかけることにより、前記重合体の分子量を制御する方法。
  2. 前記重合体が、エチレン−プロピレン共重合体、高密度ポリエチレン、耐衝撃性ポリスチレン、低密度ポリエチレン、ポリアミド、ポリアクリル酸、ポリアミドイミド、ポリアクリロニトリル、ポリアリルスルホン、ポリブチレン、ポリブタジエンアクリロニトリル、ポリブタジエンスチレン、ポリブタジエンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリカプロラクトン、ポリエチレン、ポリエチルアクリレート、ポリエーテルエジエルケトン、ポリエチレンスルホン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートグリコール、ポリイミド、ポリイソブチレン、ポリメチルアクリレート、ポリメチルエチルアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリオキシメチレン(ポリアセタール)、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンスルフィド、ポリプロピレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリウレタン、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルメチルケトン、スチレンブタジエン、スチレン−ブタジエンゴム、酢酸セルロース、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート、硝酸セルロース、塩素化ポリエチレン、クロロトリフルオロエチレン、エチレンアクリル酸、エチレンブチルアクリレート、エチルセルロース;およびアクリロニトリルブタジエンアクリレート、アクリロニトリルブタジエンスチレン、アクリロニトリル、塩素化ポリエチレンおよびスチレン、アクリロニトリルメチルメタクリレート、アクリロニトリル、アクリロニトリルスチレン、アクリロニトリル、ブタジエンアクリロニトリル、エチレンプロピレンジエンモノマーの重合体群および共重合体群;ならびにこれらのブレンド物および共重合体からなる群から選ばれてなるものである請求項1に記載の方法。
  3. 前記浸透剤が、二酸化炭素、窒素、酸素、水素、ヘリウム、アルゴン、ネオン、亜酸化窒素、酸化窒素、水、ジクミルパーオキサイド、ブチルクミルパーオキサイド、ジ-t-ブチルパーオキサイド、ジメチルジ-t-ブチル-ペルオキシヘキサン、ビス(t-ブチルペルオキシ)-ジ-イソプロピルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、ブチレングリコールジメタクリレート、ジアリールテレフタレート、トリアリールイソシアヌレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、m-フェニレン−ジマレイミド、ペンタン、マレイン酸無水物、シリルパーオキサイド、三塩化アルミニウム、p-キシレン、トリクロロベンゼン、トルエン、およびこれらの配合物または組み合わせからなる群から選ばれてなるいずれかのものである請求項1に記載の方法。
  4. 前記浸透剤が、シラン類、シロキサン類、ポリエステル類、ハロゲン化モノマー類、チタン酸塩類、酸無水物類、無機ルイス酸、脂肪族モノカルボン酸エステル類、芳香族モノカルボン酸エステル類、脂肪族ジカルボン酸エステル類、リン酸エステル類、ポリエステルもしくは重合性可塑剤、フェノール類およびアミン類、リン酸エステル類、含イオウ安定化剤、ヒンダードアミン光安定化剤、ヒドロキシフェニルプロピオネート類、ヒドロキシベンジル化合物類、アルキリデン ビスフェノール類、第2級芳香族アミン類、チオビスフェノール類、アミノフェノール類、チオテル類、リン酸エステル類およびホスホナイト類、金属脱活性化剤、脂肪族および芳香族モノおよびジカルボン酸類のアミド類ないしこれらのN−モノ置換誘導体類、環状アミド類、脂肪族および芳香族アルデヒド類のヒドラゾン類やビスヒドラゾン類、ビスアシル化ヒドラジン誘導体類、ベンゾトリアゾール類、8−オキシキノリン、ヒドラゾン類、ヒドラジノトリアジン類のアシル化誘導体類、アミノトリアゾール類およびそのアシル化誘導体類、ポリヒドラジド類、ベンジルホスホン酸のニッケル塩単独あるいは他の抗酸化剤類または金属脱活性化剤類との組合せ、ピリジンチオール錫化合物類、およびチオビスフェノールの亜リン酸エステル、並びにこれらのブレンド物および組合せからなる群から選ばれたいずれかのものである、請求項1に記載の方法。
  5. 前記浸透剤が、前記重合体のための溶剤である請求項1に記載の方法。
  6. 前記浸透剤が、アルカン、アルケン、アルコール、エーテル、エステル、クロロフルオロカーボン、およびこれらの任意のブレンド物または組み合わせからなる群から選ばれてなるいずれかである請求項1に記載の方法。
  7. 前記浸透剤が環状ブチレンテレフタレートであり、前記重合体がポリカーボネートまたはポリエステルである請求項1に記載の方法。
  8. 前記重合体は、浸透段階の前に、テックフロー(Tek Flow)プロセッサにおける処理にかけられたものである、請求項1に記載の方法。
  9. 以下の段階からなる、所期の分子量と粘度を有する重合体を得る方法:
    i. 約2%より大きな解絡度を有する固体の状態にある固体重合体を与え、
    ii. 浸透剤を与え、
    iii. 前記重合体を有効なレベルの湿度へと乾燥し、
    iv. この乾燥させた重合体を前記浸透剤と、制御された時間の間、制御された温度および圧力で接触させる。
  10. 前記重合体に前記浸透剤が加わったものを、前記重合体が溶融しそしてこの溶融した重合体が剪断と圧力にかけられる溶融加工操作へとかける段階をさらに有し、また、溶融加工温度と、溶融加工剪断速度および溶融加工の時間と、乾燥の度合いおよび時間と、浸透剤へ曝す際の温度および圧力と、並びに重合体および浸透剤の性質との組み合わせは、分子量と粘度の所期の組み合わせが得られるようになされるものである、請求項9に記載の方法。
  11. 前記重合体が、エチレン−プロピレン共重合体、高密度ポリエチレン、耐衝撃性ポリスチレン、低密度ポリエチレン、ポリアミド、ポリアクリル酸、ポリアミドイミド、ポリアクリロニトリル、ポリアリルスルホン、ポリブチレン、ポリブタジエンアクリロニトリル、ポリブタジエンスチレン、ポリブタジエンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリカプロラクトン、ポリエチレン、ポリエチルアクリレート、ポリエーテルエジエルケトン、ポリエチレンスルホン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートグリコール、ポリイミド、ポリイソブチレン、ポリメチルアクリレート、ポリメチルエチルアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリオキシメチレン(ポリアセタール)、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンスルフィド、ポリプロピレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリウレタン、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルメチルケトン、スチレンブタジエン、スチレン−ブタジエンゴム、酢酸セルロース、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート、硝酸セルロース、塩素化ポリエチレン、クロロトリフルオロエチレン、エチレンアクリル酸、エチレンブチルアクリレート、エチルセルロース;およびアクリロニトリルブタジエンアクリレート、アクリロニトリルブタジエンスチレン、アクリロニトリル、塩素化ポリエチレンおよびスチレン、アクリロニトリルメチルメタクリレート、アクリロニトリル、アクリロニトリルスチレン、アクリロニトリル、ブタジエンアクリロニトリル、エチレンプロピレンジエンモノマーの重合体群および共重合体群;ならびにこれらのブレンド物および共重合体からなる群から選ばれてなるものである請求項9に記載の方法。
  12. 前記浸透剤が、二酸化炭素、窒素、酸素、水素、ヘリウム、アルゴン、ネオン、亜酸化窒素、酸化窒素、水、ジクミルパーオキサイド、ブチルクミルパーオキサイド、ジ-t-ブチルパーオキサイド、ジメチルジ-t-ブチル-ペルオキシヘキサン、ビス(t-ブチルペルオキシ)-ジ-イソプロピルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、ブチレングリコールジメタクリレート、ジアリールテレフタレート、トリアリールイソシアヌレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、m-フェニレン−ジマレイミド、ペンタン、マレイン酸無水物、シリルパーオキサイド、三塩化アルミニウム、p-キシレン、トリクロロベンゼン、トルエン、およびこれらの配合物または組み合わせからなる群から選ばれてなるいずれかのものである請求項9に記載の方法。
  13. 前記浸透剤が、シラン類、シロキサン類、ポリエステル類、ハロゲン化モノマー類、チタン酸塩類、酸無水物類、無機ルイス酸、脂肪族モノカルボン酸エステル類、芳香族モノカルボン酸エステル類、脂肪族ジカルボン酸エステル類、リン酸エステル類、ポリエステルもしくは重合性可塑剤、フェノール類およびアミン類、リン酸エステル類、含イオウ安定化剤、ヒンダードアミン光安定化剤、ヒドロキシフェニルポロピオネート類、ヒドロキシベンジル化合物類、アルキリデン ビスフェノール類、第2級芳香族アミン類、チオビスフェノール類、アミノフェノール類、チオテル類、リン酸エステル類およびホスホナイト類、金属脱活性化剤、脂肪族および芳香族モノおよびジカルボン酸類のアミド類ないしこれらのN−モノ置換誘導体類、環状アミド類、脂肪族および芳香族アルデヒド類のヒドラゾン類やビスヒドラゾン類、ビスアシル化ヒドラジン誘導体類、ベンゾトリアゾール類、8−オキシキノリン、ヒドラゾン類、ヒドラジノトリアジン類のアシル化誘導体類、アミノトリアゾール類およびそのアシル化誘導体類、ポリヒドラジド類、ベンジルホスホン酸のニッケル塩単独あるいは他の抗酸化剤類または金属脱活性化剤類との組合せ、ピリジンチオール錫化合物類、およびチオビスフェノールの亜リン酸エステル、並びにこれらのブレンド物および組み合わせからなる群から選ばれたいずれかのものである、請求項9に記載の方法。
  14. 前記浸透剤が、前記重合体のための溶剤である請求項9に記載の方法。
  15. 前記浸透剤が、アルカン、アルケン、アルコール、エーテル、エステル、クロロフルオロカーボン、およびこれらの任意のブレンド物または組み合わせからなる群からえらばれてなるいずれかである請求項9に記載の方法。
  16. 前記浸透剤が環状ブチレンテレフタレートであり、前記重合体がポリカーボネートまたはポリエステルである請求項9に記載の方法。
  17. 前記制御された温度が、前記重合体にマイクロ波照射または高周波照射することによって得られるものである請求項9に記載の方法。
  18. 前記固体重合体がペレットの形態を有し、(iii)段階または(iv)段階、あるいはその両方の間、前記ペレットが回転するブレードによる撹拌手段にかけられる、あるいは振動運動にかけられるものである請求項9に記載の方法。
  19. (iii)段階および(iv)段階が回転式コンベア上において実施され、そしてこのコンベアが、当該方法の操作を順番に実施するために回転する2ないしそれ以上の容器を有してなるものである請求項9に記載の方法。
  20. (iii)段階および(iv)段階が溶融加工操作におけるものと同じ押出機バレルで実施されるものである請求項9に記載の方法。
  21. 前記浸透剤と接触する前に、前記重合体はテックフロープロセッサで加工されたものである請求項9に記載の方法。
  22. 重合体が約2%より大きな絡合度を有しかつ固体の状態にある際に、前記重合体に浸透剤を浸透させ、そして前記重合体に前記浸透剤が配合されたものを溶融加工操作にかけることにより得られた製品。
  23. 以下の段階からなる、所期の分子量と粘度を有する重合体を得る方法により得られた製品:
    i. ゼロより大きな解絡度を有する固体の状態にある重合体を与え、
    ii. 浸透剤を与え、
    iii. 前記重合体を有効なレベルの湿度へと乾燥し、
    iv. この乾燥させた重合体を前記浸透剤と、制御された時間の間、制御された温度および圧力で接触させる。
  24. 前記重合体に前記浸透剤が加わったものを、前記重合体が溶融しそしてこの溶融した重合体が剪断と圧力にかけられる溶融加工操作へとかける段階をさらに有し、また、溶融加工温度と、溶融加工剪断速度および溶融加工の時間と、乾燥の度合いおよび時間と、浸透剤へ曝す際の温度および圧力と、並びに重合体および浸透剤の性質との組み合わせは、分子量と粘度の所期の組み合わせが得られるようになされるものである、請求項23に記載の方法により得られた製品。
  25. 前記重合体がゼロより大きな解絡の度合いを有する状態を導くために、前記重合体がテックフロー(Tek Flow)プロセッサにおける処理にかけられたものである請求項22または23に記載の製品。
  26. i. ゼロより大きい絡合度へと重合体を解絡し、
    ii. 前記解絡された重合体を乾燥し、
    iii. この原料を、前記重合体へと拡散し得る浸透剤へと曝す
    という段階を有してなり、
    また前記浸透剤は、蛍光材料、燐光材料、スピン標識材料、赤外線吸収帯域を有することで分光学的に特徴づけられる材料、および、赤外線吸収以外の分光学的技術によって分光学的に特徴づけられることのできる分子からなる群か選ばれたいずれかのものである、
    ことを特徴とする重合体を標識づけする方法。
  27. i. ゼロより大きい解絡度へと重合体を解絡し、
    ii. 前記解絡された重合体を乾燥し、
    iii. この原料を、前記重合体へと拡散し得る浸透剤へと曝す
    という段階を有してなり、
    また前記浸透剤は、蛍光材料、燐光材料、スピン標識材料、赤外線吸収帯域を有することで分光学的に特徴づけられる材料、および、赤外線吸収以外の分光学的技術によって分光学的に特徴づけられることのできる分子からなる群か選ばれたいずれかのものである、
    ことを特徴とする方法により調製された標識づけされた重合体。
  28. i. ゼロより大きい絡合度へと重合体を解絡し、
    ii. 前記解絡された重合体を乾燥し、
    iii. この原料を、前記重合体へと拡散し得る浸透剤へと曝す
    という段階を有してなり、
    前記浸透剤がイオン性材料、磁気的に分極された材料およびプラズマからなる群から選ばれたいずれかのものである、
    ことを特徴とする重合体の磁気的または誘電的特性を変更する方法。
  29. i. ゼロより大きい解絡度へと重合体を解絡し、
    ii. 前記解絡された重合体を乾燥し、
    iii. この原料を、前記重合体へと拡散し得る浸透剤へと曝す
    という段階を有してなり、
    前記浸透剤がイオン性材料、磁気的に分極された材料およびプラズマからなる群から選ばれたいずれかのものである、
    ことを特徴とする方法により調製される製品。
  30. 前記重合体を解絡する段階がテックフロープロセッサにより実施されるものである請求項26、27、28または29に記載の製品。
  31. 重合体が実質的にゼロの解絡度を有しかつ固体の状態にある際に、前記重合体に浸透剤を浸透させ、そして前記重合体に前記浸透剤が配合されたものを溶融加工操作にかけることにより、前記重合体の分子量を制御する方法。
  32. 前記重合体が、エチレン−プロピレン共重合体、高密度ポリエチレン、耐衝撃性ポリスチレン、低密度ポリエチレン、ポリアミド、ポリアクリル酸、ポリアミドイミド、ポリアクリロニトリル、ポリアリルスルホン、ポリブチレン、ポリブタジエンアクリロニトリル、ポリブタジエンスチレン、ポリブタジエンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリカプロラクトン、ポリエチレン、ポリエチルアクリレート、ポリエーテルエジエルケトン、ポリエチレンスルホン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートグリコール、ポリイミド、ポリイソブチレン、ポリメチルアクリレート、ポリメチルエチルアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリオキシメチレン(ポリアセタール)、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンスルフィド、ポリプロピレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリウレタン、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルメチルケトン、スチレンブタジエン、スチレン−ブタジエンゴム、酢酸セルロース、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート、硝酸セルロース、塩素化ポリエチレン、クロロトリフルオロエチレン、エチレンアクリル酸、エチレンブチルアクリレート、エチルセルロース;およびアクリロニトリルブタジエンアクリレート、アクリロニトリルブタジエンスチレン、アクリロニトリル、塩素化ポリエチレンおよびスチレン、アクリロニトリルメチルメタクリレート、アクリロニトリル、アクリロニトリルスチレン、アクリロニトリル、ブタジエンアクリロニトリル、エチレンプロピレンジエンモノマーの重合体群および共重合体群;ならびにこれらのブレンド物および共重合体からなる群から選ばれてなるものである請求項31に記載の方法。
  33. 前記浸透剤が、二酸化炭素、窒素、酸素、水素、ヘリウム、アルゴン、ネオン、亜酸化窒素、酸化窒素、水、ジクミルパーオキサイド、ブチルクミルパーオキサイド、ジ-t-ブチルパーオキサイド、ジメチルジ-t-ブチル-ペルオキシヘキサン、ビス(t-ブチルペルオキシ)-ジ-イソプロピルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、ブチレングリコールジメタクリレート、ジアリールテレフタレート、トリアリールイソシアヌレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、m-フェニレン−ジマレイミド、ペンタン、マレイン酸無水物、シリルパーオキサイド、三塩化アルミニウム、p-キシレン、トリクロロベンゼン、トルエン、およびこれらの配合物または組み合わせからなる群から選ばれてなるいずれかのものである請求項31に記載の方法。
  34. 前記浸透剤が、シラン類、シロキサン類、ポリエステル類、ハロゲン化モノマー類、チタン酸塩類、酸無水物類、無機ルイス酸、脂肪族モノカルボン酸エステル類、芳香族モノカルボン酸エステル類、脂肪族ジカルボン酸エステル類、リン酸エステル類、ポリエステルもしくは重合性可塑剤、フェノール類およびアミン類、リン酸エステル類、含イオウ安定化剤、ヒンダードアミン光安定化剤、ヒドロキシフェニルプロピオネート類、ヒドロキシベンジル化合物類、アルキリデン ビスフェノール類、第2級芳香族アミン類、チオビスフェノール類、アミノフェノール類、チオテル類、リン酸エステル類およびホスホナイト類、金属脱活性化剤、脂肪族および芳香族モノおよびジカルボン酸類のアミド類ないしこれらのN−モノ置換誘導体類、環状アミド類、脂肪族および芳香族アルデヒド類のヒドラゾン類やビスヒドラゾン類、ビスアシル化ヒドラジン誘導体類、ベンゾトリアゾール類、8−オキシキノリン、ヒドラゾン類、ヒドラジノトリアジン類のアシル化誘導体類、アミノトリアゾール類およびそのアシル化誘導体類、ポリヒドラジド類、ベンジルホスホン酸のニッケル塩単独あるいは他の抗酸化剤類または金属脱活性化剤類との組合せ、ピリジンチオール錫化合物類、およびチオビスフェノールの亜リン酸エステル、並びにこれらのブレンド物および組み合わせからなる群から選ばれたいずれかのものである、請求項31に記載の方法。
  35. 前記浸透剤が、前記重合体のための溶剤である請求項31に記載の方法。
  36. 前記浸透剤が、アルカン、アルケン、アルコール、エーテル、クロロフルオロカーボン、およびこれらの任意のブレンド物または組み合わせからなる群から選ばれてなるいずれかである請求項31に記載の方法。
  37. 前記浸透剤が環状ブチレンテレフタレートであり、前記重合体がポリカーボネートまたはポリエステルである請求項31に記載の方法。
  38. 以下の段階からなる、所期の分子量と粘度を有する重合体が得られる重合体の分子量を制御する方法:
    i. 本質的にゼロの解絡度を有する固体重合体を与え、
    ii. 浸透剤を与え、
    iii. 前記重合体を有効なレベルの湿度へと乾燥し、
    iv. 乾燥させた前記重合体を前記浸透剤と、制御された時間の間、制御された温度および圧力で接触させることによって、当該重合体を浸透し、
    v. 前記重合体に前記浸透剤が加わったものを、前記重合体が溶融しそして前記溶融した重合体が剪断にかけられる溶融加工操作へとかけるものであり、
    また、溶融加工温度と、溶融加工剪断速度および溶融加工の時間と、乾燥の度合いおよび時間と、浸透剤へ曝す際の温度および圧力と、並びに重合体および浸透剤との性質の組み合わせは、分子量と粘度の所期の組み合わせが得られるようになされるものである、重合体の分子量を制御する方法。
  39. 前記重合体が、エチレン−プロピレン共重合体、高密度ポリエチレン、耐衝撃性ポリスチレン、低密度ポリエチレン、ポリアミド、ポリアクリル酸、ポリアミドイミド、ポリアクリロニトリル、ポリアリルスルホン、ポリブチレン、ポリブタジエンアクリロニトリル、ポリブタジエンスチレン、ポリブタジエンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリカプロラクトン、ポリエチレン、ポリエチルアクリレート、ポリエーテルエジエルケトン、ポリエチレンスルホン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートグリコール、ポリイミド、ポリイソブチレン、ポリメチルアクリレート、ポリメチルエチルアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリオキシメチレン(ポリアセタール)、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンスルフィド、ポリプロピレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリウレタン、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルメチルケトン、スチレンブタジエン、スチレン−ブタジエンゴム、酢酸セルロース、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート、硝酸セルロース、塩素化ポリエチレン、クロロトリフルオロエチレン、エチレンアクリル酸、エチレンブチルアクリレート、エチルセルロース;およびアクリロニトリルブタジエンアクリレート、アクリロニトリルブタジエンスチレン、アクリロニトリル、塩素化ポリエチレンおよびスチレン、アクリロニトリルメチルメタクリレート、アクリロニトリル、アクリロニトリルスチレン、アクリロニトリル、ブタジエンアクリロニトリル、エチレンプロピレンジエンモノマーの重合体群および共重合体群;ならびにこれらのブレンド物および共重合体からなる群から選ばれてなるものである請求項38に記載の方法。
  40. 前記浸透剤が、二酸化炭素、窒素、酸素、水素、ヘリウム、アルゴン、ネオン、亜酸化窒素、酸化窒素、水、ジクミルパーオキサイド、ブチルクミルパーオキサイド、ジ-t-ブチルパーオキサイド、ジメチルジ-t-ブチル-ペルオキシヘキサン、ビス(t-ブチルペルオキシ)-ジ-イソプロピルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、ブチレングリコールジメタクリレート、ジアリールテレフタレート、トリアリールイソシアヌレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、m-フェニレン−ジマレイミド、ペンタン、マレイン酸無水物、シリルパーオキサイド、三塩化アルミニウム、p-キシレン、トリクロロベンゼン、トルエン、およびこれらの配合物または組み合わせからなる群から選ばれてなるいずれかのものである請求項38に記載の方法。
  41. 前記浸透剤が、シラン類、シロキサン類、ポリエステル類、ハロゲン化モノマー類、チタン酸塩類、酸無水物類、無機ルイス酸、脂肪族モノカルボン酸エステル類、芳香族モノカルボン酸エステル類、脂肪族ジカルボン酸エステル類、リン酸エステル類、ポリエステルもしくは重合性可塑剤、フェノール類およびアミン類、リン酸エステル類、含イオウ安定化剤、ヒンダードアミン光安定化剤、ヒドロキシフェニルポロピオネート類、ヒドロキシベンジル化合物類、アルキリデン ビスフェノール類、第2級芳香族アミン類、チオビスフェノール類、アミノフェノール類、チオテル類、リン酸エステル類およびホスホナイト類、金属脱活性化剤、脂肪族および芳香族モノおよびジカルボン酸類のアミド類ないしこれらのN−モノ置換誘導体類、環状アミド類、脂肪族および芳香族アルデヒド類のヒドラゾン類やビスヒドラゾン類、ビスアシル化ヒドラジン誘導体類、ベンゾトリアゾール類、8−オキシキノリン、ヒドラゾン類、ヒドラジノトリアジン類のアシル化誘導体類、アミノトリアゾール類およびそのアシル化誘導体類、ポリヒドラジド類、ベンジルホスホン酸のニッケル塩単独あるいは他の抗酸化剤類または金属脱活性化剤類との組合せ、ピリジンチオール錫化合物類、およびチオビスフェノールの亜リン酸エステル、並びにこれらのブレンド物および組合せからなる群から選ばれたいずれかのものである、請求項38に記載の方法。
  42. 前記浸透剤が、前記重合体のための溶剤である請求項38に記載の方法。
  43. 前記浸透剤が、アルカン、アルケン、アルコール、エーテル、クロロフルオロカーボン、およびこれらの任意のブレンド物または組み合わせからなる群からえらばれてなるいずれかである請求項38に記載の方法。
  44. 前記浸透剤が環状ブチレンテレフタレートであり、前記重合体がポリカーボネートまたはポリエステルである請求項38に記載の方法。
  45. 前記制御された温度が、前記重合体にマイクロ波照射または高周波照射することによって得られるものである請求項38に記載の方法。
  46. 前記固体重合体がペレットの形態を有し、そして真空にかけられる段階、または前記浸透剤と接触する段階の間に、前記ペレットは回転するブレードによる撹拌手段にかけられる、あるいは振動運動にかけられるものである請求項38に記載の方法。
  47. 乾燥段階および浸透段階が回転式コンベア上において実施され、そしてこのコンベアが、当該方法の操作を順番に連続して実施するために回転する2ないしそれ以上の容器を有してなるものである請求項38に記載の方法。
  48. 乾燥段階および浸透段階が溶融加工操作におけるものと同じ押出機バレルで実施されるものである請求項38に記載の方法。
  49. 重合体がゼロの解絡度を有しかつ固体の状態にある際に、前記重合体に物質を浸透させ、そして前記重合体に浸透剤が配合されたものを溶融加工操作にかけることにより、前記重合体の分子量を制御する方法によって調製された製品。
  50. 以下の段階からなる、所期の分子量と粘度を有する重合体を得る方法により調製された製品:
    v. 本質的にゼロの解絡度を有する固体重合体を与え、
    vi. 浸透剤を与え、
    vii. 前記重合体を有効なレベルの湿度へと乾燥し、
    viii. この乾燥させた重合体を前記浸透剤と、制御された時間の間、制御された温度および圧力で接触させ、
    ix. 前記重合体に前記浸透剤が加わったものを、前記重合体が溶融しそして前記溶融した重合体が剪断にかけられる溶融加工操作へとかけるものであり、
    また、溶融加工温度と、溶融加工剪断速度および溶融加工の時間と、乾燥の度合いおよび時間と、浸透剤へ曝す際の温度および圧力と、並びに重合体および浸透剤との性質の組み合わせは、分子量と粘度の所期の組み合わせが得られるようになされるものである。
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