JP2007523248A - 低表面エネルギー基体接着用水性接着剤 - Google Patents
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Abstract
本発明は、第一の部分中に、水、界面活性剤及び保護されたアルキルボラン錯体並びに第二の部分中に、アクリルモノマー及びトリアルキルボラン置換開始剤を含んでなる、二部分型接着配合物に関する。この配合物は、如何なる表面前処理の助けも無しに、低表面エネルギー基体に適用して、有効な接着を作ることができる。この接着配合物は、錯体を、水、界面活性剤、モノマー並びに他の添加物及びチキソトロピー剤の混合物と組合せ、そしてこの組合せた物を低表面エネルギー基体に適用することによって製造することができる。
Description
本発明は低表面エネルギー基体を接着するための水性接着剤に関する。
ポリオレフィン、例えばポリエチレン及びポリプロピレン並びにこれらのコポリマーは、自動車トリム、靴底、玩具及び家庭電気器具を含む多数の物品の製造に於いて有用である。これらのポリマーは、安価で軽量であり、そして優れた耐衝撃性を有する。残念ながら、ポリオレフィン固有の低表面エネルギーは、ウレタン、アクリル及びエポキシのような極性材料を含むことの多い、殆どの接着剤及び被覆配合物への接着を抑制する。その結果、努力は、これらの低表面エネルギー材料の表面を、これらを接着させるように前処理する方向に向けられてきた。このような前処理は、蒸気クリーニング、脱脂、酸処理、下塗り、コロナ放電処理又はプラズマ処理を含む。接着を改良するための他の努力は、接着促進剤の使用に向けられてきた。残念ながら、このような技術は、しばしば、面倒であり、コストが嵩み、そして環境的に問題がある。従って、表面前処理又は接着促進剤無しに、低表面エネルギー基体に接着剤を適用する簡単な方法を見出すことが有利であろう。更に、揮発性有機物含有量、臭い及びコストを減少させるために水性であることが、接着剤又は同様の被覆物にとって有利であろう。
本発明は、第一の面に於いて、第一の部分中に、水、界面活性剤及び保護されたアルキルボラン錯体並びに第二の部分中に、アクリルモノマー及びトリアルキルボラン置換開始剤を含んでなる二部分型接着配合物を提供することにより、当該技術分野に於けるニーズに取り組む。
第二の面に於いて、本発明は水、界面活性剤、アクリルモノマー、トリアルキルボラン置換開始剤及びチキソトロピー剤を含んでなる組成物である。
第三の面に於いて、本発明は、トリアルキルボラン−有機窒素錯体の界面活性剤安定化水性分散液を、アクリルモノマー及びトリアルキルボラン置換開始剤と接触させて、硬化アクリル系接着剤を形成する工程並びに2)硬化接着剤を低表面エネルギー基体に適用する工程を含んでなる方法である。
第一の面に於いて、本発明は、第一の部分中に、水、界面活性剤及び保護されたアルキルボラン錯体並びに第二の部分中に、アクリルモノマー及びトリアルキルボラン置換開始剤を含む、二部分型接着剤である。本明細書で使用する用語「保護されたアルキルボラン錯体」は、トリアルキルボラン及び窒素含有有機化合物の酸化的に安定な錯体であるトリアルキルボラン−有機窒素錯体又は米国特許第6,646,076号明細書、第3欄第40〜67行〜第4欄第1〜8行及び第5〜14欄(これらの記載を引用して本明細書に含める)に記載され、教示されているような複素環式ボレートを指す。
好ましいアルキルボラン錯体はトリアルキルボラン−有機窒素錯体(organonitrogen complex)である。このアルキル基は、好ましくは、それぞれ独立に、C1〜C10−アルキル又はC1〜C10−アルキルシクロアルキルであり、更に好ましくはC1〜C5−アルキルである。窒素含有有機化合物の例には、置換又は非置換の、第一級アミン、第二級アミン、第三級アミン、ジアミン、ピリジン、ピロリジン、ピロール及びカルバゾールが含まれる。
好ましいボラン−有機窒素錯体の例には、トリエチルボラン:ジメチルアミノプロピルアミン錯体、トリブチルボラン:ジメチルアミノプロピルアミン錯体、トリエチルボラン:ピロリジン錯体、トリブチルボラン:ピロリジン錯体、トリエチルボラン:ピリジン錯体、トリブチルボラン:ピリジン錯体、トリエチルボラン:イソホロンジアミン錯体、トリエチルボラン:イソホロンジアミン錯体、トリブチルボラン:イソホロンジアミン錯体、トリエチルボラン:メトキシプロピルアミン錯体及びトリブチルボラン:メトキシプロピルアミン錯体が含まれる。
トリアルキルボラン−有機窒素錯体は、生の又はトリアルキルボランエーテラート錯体としてのトリアルキルボラン化合物と、窒素含有有機化合物とを、好ましくは窒素含有化合物の化学量論的過剰で接触させることによって製造することができる。例えば、好ましいトリ−n−ブチルボラン:3−メトキシプロピルアミン錯体には、約1:1.05〜約1:1.50モル比のトリ−n−ブチルボラン対3−メトキシプロピルアミンが含有されている。
中性界面活性剤若しくは塩基性界面活性剤又はこれらの組合せである界面活性剤が、二部分型配合物の第一の部分中に含有されている。適当な界面活性剤の例には、ポリビニルピロリジノン、ポリエーテルアミン、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコールコポリマー、ポリアクリルアミド、ヒドロキシセルロース化合物、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩及びポリメタクリル酸塩並びにこれらの組合せが含まれる。
この配合物の第一の部分中の界面活性剤の濃度は、水中の錯体の貯蔵安定性を増大させるために十分な濃度であり、そして使用する界面活性剤に依存して変化する。一般的に、界面活性剤の濃度は、界面活性剤、水及び錯体の重量基準で、約0.5〜約25重量%の範囲内である。
水対錯体の重量対重量比は、好ましくは2:1以上、更に好ましくは5:1以上、そして最も好ましくは10:1以上であり、そして好ましくは100:1以下、更に好ましくは50:1以下、そして最も好ましくは20:1以下である。
二部分型接着剤の第二の部分には、アクリルモノマー、トリアルキルボラン置換開始剤及び任意にチキソトロピー剤が含有されている。用語「アクリルモノマー」は、本明細書に於いて、アクリルアミドモノマー、アクリロニトリルモノマー又はアクリレートモノマーを指すために使用され、アクリレートモノマーが好ましい。アクリレートモノマーは、化学構造:
(式中、Rは、H以外の置換基、好ましくはアルキル、シクロアルキル、ビシクロアルキル又はヒドロキシアルキル、更に好ましくはC1〜C6−アルキル、イソノルボルニル又はヒドロキシエチルであり、そしてR′は、置換基、好ましくは水素又はC1〜C6−アルキル、更に好ましくは水素、メチル又はエチルである)
を有する。
を有する。
適当なアクリルモノマーの例には、アクリロニトリル、アクリルアミド、n−メチルアクリルアミド、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸イソボルニル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリル酸グリシジル、アクリル酸エチル−n−ヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸ヒドロキシブチル、メタクリル酸イソボルニル、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸テトラヒドロフルフリル及びメタクリル酸エチル−n−ヘキシル並びにこれらの組合せが含まれる。更に好ましいアクリルモノマーには、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシブチル及びメタクリル酸メチル並びにこれらの組合せが含まれる。最も好ましいアクリルモノマーはメタクリル酸メチルである。
トリアルキルボラン置換開始剤(trialkylborane-displacing initiator)は、保護されたアルキルボラン錯体から、好ましくはトリアルキルボラン:有機窒素錯体から、そのトリアルキルボランを置換させる能力によって特徴付けられる。更に、この開始剤は、アクリルモノマーであるか又はアクリルモノマーと共重合するように選択することができる。従って、用語「アクリルモノマー及びトリアルキルボラン置換開始剤」は、トリアルキルボラン置換を開始し、且つ重合若しくは共重合する単一モノマー又は一パッケージとして重合しそして置換を開始する、2種若しくはそれ以上の別個の化合物を指すことができる。トリアルキルボラン置換開始剤でもあるアクリルモノマーの例には、アクリル酸2−ヒドロキシアルキル、例えばアクリル酸2−ヒドロキシメチル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル及びアクリル酸2−ヒドロキシブチルが含まれる。
他の適当な開始剤の例には、酸、例えば酢酸、アクリル酸、メタクリル酸、ギ酸並びにイソシアネート、アルデヒド、ケトン、酸クロリド及び無水物が含まれる。好ましい開始剤には、アクリル酸及びメタクリル酸並びにこれらの組合せが含まれる。使用される開始剤の量は、開始剤、モノマー及びチキソトロピー剤の重量基準で、好ましくは1重量%以上、更に好ましくは2重量%以上でありそして、20重量%以下、更に好ましくは10重量%以下である。
チキソトロピー剤は、第二の部分の粘度を第一の部分にほぼ適合するように調節し、好ましくは、そうして第一の部分及び第二の部分が、お互いの20%以内である粘度を有するようにするために、二部分型接着剤の第二の部分中に有利に含有されるアクリルポリマーである。好ましくは、使用されるチキソトロピー剤の量は、アクリルモノマー、ボラン置換開始剤及びチキソトロピー剤の重量基準で、約10重量%以上で、30重量%以下である。好ましいチキソトロピー剤は、アクリルポリマー、例えばポリ(アクリル酸メチル)、ポリ(アクリル酸エチル)、ポリ(アクリル酸n−プロピル)、ポリ(アクリル酸n−ブチル)、ポリ(アクリル酸t−ブチル)、ポリ(アクリル酸カルボキシエチル)、ポリ(メタクリル酸メチル)、ポリ(メタクリル酸エチル)、ポリ(メタクリル酸n−プロピル)、ポリ(メタクリル酸n−ブチル)、ポリ(メタクリル酸t−ブチル)及びポリ(メタクリル酸カルボキシエチル)である。更に好ましいチキソトロピー剤は、好ましくは50,000ダルトン以上、更に好ましくは75,000ダルトン以上で、好ましくは500,000ダルトン以下、更に好ましくは400,000ダルトン以下の重量平均分子量(Mw)を有するポリ(メタクリル酸メチル)である。
用語「低表面エネルギー基体」は、本明細書に於いて、極性置換基を含まない、ポリマー性炭化水素、ポリマー性炭化フッ素又はポリマー性ヒドロフルオロカーボン基体を指すために使用される。低表面エネルギー基体の例には、ポリエチレン、アイソタクチック及びシンジオタクチックポリプロピレンを含むポリプロピレン、エチレン−1−オクテン−及びエチレン−1−ブテン−コポリマーを含むエチレン−α−オレフィンコポリマー、水素化ポリイソプレン(ポリ(エチレン−alt−プロピレン)としても知られている)、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリアセタール、ポリスチレン並びにこれらのブレンドが含まれる。
補助添加物、例えば顔料、染料、無機充填剤、UV安定剤、過酸化物、有機溶媒及び酸化防止剤が、二部分型配合物の部分のいずれか又は両方に含有されていてよい。従って、この接着剤は、塗料、プライマー又は被覆物としての更なる応用性を有する。
本発明の第二の面は、水、界面活性剤、アクリルモノマー、トリアルキルボラン置換開始剤、チキソトロピー剤及び任意的に1種又はそれ以上の補助添加物からなる組成物である。この組成物は、トリアルキルボラン:有機アミン錯体と組合せて、シングルヘッド・スプレーヤー(single-head sprayer)に移し、そして基体に適用して、接着剤、ペイント、プライマー又は被覆物を作ることができる。その代わりに、成分を別々に保存し、そして複数コンポーネントスプレーヤーを通して適用することができる。
本発明の第三の面は、二部分型配合物の2個の部分を接触させて、硬化接着剤を得る工程及び硬化接着剤を基体に適用する工程を含んでなる方法である。部分を一緒に接触させる工程は、別個であってよく又は共存的であってよく、好ましくは共存的であり、即ち、接着剤の2個の部分は、例えば二カートリッジコークガン(bicartridge caulk gun)を使用して、お互いと接触状態にし、ほぼ同時に、これらの成分を基体に接触させる。本発明の方法は、室温で如何なる表面前処理の助けも無しに、接着剤を低表面エネルギー基体に適用するための簡単な方法を提供する。
下記の実施例は、例示目的のみのためであり、本発明の範囲を限定することを意図しない。H29Aは、約1:1.05モル比のトリ−n−ブチルボラン対3−メトキシプロピルアミンを含有するトリ−n−ブチルボラン:3−メトキシプロピルアミンを指し、H29Bは、約1:1.3モル比のトリ−n−ブチルボラン対3−メトキシプロピルアミンを含有するトリ−n−ブチルボラン:3−メトキシプロピルアミンを指し、pphpは、重量基準で100部当たりの部を指す。
例1:ポリビニルピロリジノンで安定化されたH29Aを含有する水性接着剤の製造
プラスチック基体を接着するための水性接着剤を、66.7pphpのメタクリル酸メチル(MMA)、17.3pphpのポリ(メタクリル酸メチル)(PMMA、Mw=300,000ダルトン)、12pphpのアクリル酸2−ヒドロキシエチル及び4pphpのアクリル酸からなるアクリル樹脂3部を、60pphpの水、24pphpのポリビニルピロリジノン(Mw=300,000)及び16pphpのH29Aからなる成分1部と、室温で一緒にすることによって製造した。この成分をスパチュラによって手で混合し、そして1インチ×4インチ×0.125インチ厚さの、バーゼル(Basel)6524アイソタクチックポリプロピレンのクーポンに適用した。0.005インチの直径を有するスペーサービーズを、接着剤の表面に適用して、均一なビード厚さ及び重ね剪断形状に固定した積層物を得た。この積層物を24時間硬化させた。試験を、インストロン4201荷重枠上で1000ポンドのロードセルで、メーカーによって供給されたシリーズ9ソフトウエアを使用して実施した。サンプルを試験する際に、基体は、0.5インチ結合オーバーラップについて、655psi+/−50psiで0.19インチの平均伸びで破壊した。
プラスチック基体を接着するための水性接着剤を、66.7pphpのメタクリル酸メチル(MMA)、17.3pphpのポリ(メタクリル酸メチル)(PMMA、Mw=300,000ダルトン)、12pphpのアクリル酸2−ヒドロキシエチル及び4pphpのアクリル酸からなるアクリル樹脂3部を、60pphpの水、24pphpのポリビニルピロリジノン(Mw=300,000)及び16pphpのH29Aからなる成分1部と、室温で一緒にすることによって製造した。この成分をスパチュラによって手で混合し、そして1インチ×4インチ×0.125インチ厚さの、バーゼル(Basel)6524アイソタクチックポリプロピレンのクーポンに適用した。0.005インチの直径を有するスペーサービーズを、接着剤の表面に適用して、均一なビード厚さ及び重ね剪断形状に固定した積層物を得た。この積層物を24時間硬化させた。試験を、インストロン4201荷重枠上で1000ポンドのロードセルで、メーカーによって供給されたシリーズ9ソフトウエアを使用して実施した。サンプルを試験する際に、基体は、0.5インチ結合オーバーラップについて、655psi+/−50psiで0.19インチの平均伸びで破壊した。
例2:ポリビニルアルコールで安定化されたH29Aを含有する水性接着剤の製造
プラスチック基体を接着するための水性接着剤を、62pphpのMMA、16pphpのPMMA(Mw=300,000)、16pphpのアクリル酸2−ヒドロキシエチル及び6pphpのアクリル酸からなるアクリル樹脂2部を、85pphpの水、11pphpのポリビニルアルコール(Mw=150,000)及び4pphpのH29Aからなる成分1部と、室温で一緒にすることによって製造した。この成分をスパチュラによって手で混合し、そして1インチ×4インチ×0.125インチ厚さの、バーゼル6524アイソタクチックポリプロピレンのクーポンに適用した。0.005インチの直径を有するスペーサービーズを、接着剤の表面に適用して、均一なビード厚さ及び重ね剪断形状に固定した積層物を得た。この積層物を24時間硬化させ、そして例1に記載したようにして試験した。得られた重ね剪断サンプルは、0.5インチ基体オーバーラップについて、875psi+/−140psiで0.47インチの平均伸びで、基体破壊によって破壊した。
プラスチック基体を接着するための水性接着剤を、62pphpのMMA、16pphpのPMMA(Mw=300,000)、16pphpのアクリル酸2−ヒドロキシエチル及び6pphpのアクリル酸からなるアクリル樹脂2部を、85pphpの水、11pphpのポリビニルアルコール(Mw=150,000)及び4pphpのH29Aからなる成分1部と、室温で一緒にすることによって製造した。この成分をスパチュラによって手で混合し、そして1インチ×4インチ×0.125インチ厚さの、バーゼル6524アイソタクチックポリプロピレンのクーポンに適用した。0.005インチの直径を有するスペーサービーズを、接着剤の表面に適用して、均一なビード厚さ及び重ね剪断形状に固定した積層物を得た。この積層物を24時間硬化させ、そして例1に記載したようにして試験した。得られた重ね剪断サンプルは、0.5インチ基体オーバーラップについて、875psi+/−140psiで0.47インチの平均伸びで、基体破壊によって破壊した。
例3:PEGを含有する水性接着剤の製造
プラスチック基体を接着するための水性接着剤を、72pphpのMMA、18pphpのPMMA(Mw=300,000)、10pphpのアクリル酸からなるアクリル樹脂1部を、58pphpの水、33pphpのポリエチレングリコール(PEG、Mw=20,000)及び9pphpのH29Aからなる成分1部と、室温で一緒にすることによって製造した。この成分をスパチュラによって手で混合し、そして1インチ×4インチ×0.125インチ厚さの、バーゼル6524アイソタクチックポリプロピレンのクーポンに適用した。0.005インチの直径を有するスペーサービーズを、接着剤の表面に適用して、均一なビード厚さ及び重ね剪断形状に固定した積層物を得た。この積層物を24時間硬化させ、そして例1に記載したようにして試験した。得られた重ね剪断サンプルは、0.5インチオーバーラップについて、0.14インチの伸びの後で429psiの重ね剪断エネルギーで基体破壊によって破壊した。
プラスチック基体を接着するための水性接着剤を、72pphpのMMA、18pphpのPMMA(Mw=300,000)、10pphpのアクリル酸からなるアクリル樹脂1部を、58pphpの水、33pphpのポリエチレングリコール(PEG、Mw=20,000)及び9pphpのH29Aからなる成分1部と、室温で一緒にすることによって製造した。この成分をスパチュラによって手で混合し、そして1インチ×4インチ×0.125インチ厚さの、バーゼル6524アイソタクチックポリプロピレンのクーポンに適用した。0.005インチの直径を有するスペーサービーズを、接着剤の表面に適用して、均一なビード厚さ及び重ね剪断形状に固定した積層物を得た。この積層物を24時間硬化させ、そして例1に記載したようにして試験した。得られた重ね剪断サンプルは、0.5インチオーバーラップについて、0.14インチの伸びの後で429psiの重ね剪断エネルギーで基体破壊によって破壊した。
例4:ポリエーテルアミンで安定化されたH29Aを含有する水性接着剤
プラスチック基体を接着するための水性接着剤を、例3に記載したアクリル樹脂1部を、70pphpの水、25pphpのジェファミン(Jeffamine)(登録商標)2000、ポリエーテルアミン(ハンツマン・ケミカル社(Huntsman Chemical)の登録商標)及び5pphpのH29Aからなる成分1部と、室温で一緒にすることによって製造した。この成分をスパチュラによって手で混合し、そして1インチ×4インチ×0.125インチ厚さの、バーゼル6524アイソタクチックポリプロピレンのクーポンに適用した。0.005インチの直径を有するスペーサービーズを、接着剤の表面に適用して、均一なビード厚さ及び重ね剪断形状に固定した積層物を得た。この積層物を24時間硬化させ、そして例1に記載したようにして試験した。得られた重ね剪断試験片は、0.5インチオーバーラップについて、0.25インチの伸びの後で605psi+/−70psiの重ね剪断エネルギーで基体破壊によって破壊した。
プラスチック基体を接着するための水性接着剤を、例3に記載したアクリル樹脂1部を、70pphpの水、25pphpのジェファミン(Jeffamine)(登録商標)2000、ポリエーテルアミン(ハンツマン・ケミカル社(Huntsman Chemical)の登録商標)及び5pphpのH29Aからなる成分1部と、室温で一緒にすることによって製造した。この成分をスパチュラによって手で混合し、そして1インチ×4インチ×0.125インチ厚さの、バーゼル6524アイソタクチックポリプロピレンのクーポンに適用した。0.005インチの直径を有するスペーサービーズを、接着剤の表面に適用して、均一なビード厚さ及び重ね剪断形状に固定した積層物を得た。この積層物を24時間硬化させ、そして例1に記載したようにして試験した。得られた重ね剪断試験片は、0.5インチオーバーラップについて、0.25インチの伸びの後で605psi+/−70psiの重ね剪断エネルギーで基体破壊によって破壊した。
例5:ポリアクリル酸のナトリウム塩で安定化されたH29Aを含有する水性接着剤
プラスチック基体を接着するための水性接着剤を、例3に記載したアクリル樹脂成分1部を、75pphpの水、20pphpのポリアクリル酸の完全に中和したナトリウム塩(Mw=30,000)及び5pphpのH29Aからなる成分1部と、室温で一緒にすることによって製造した。この成分をスパチュラによって手で混合し、そして1インチ×4インチ×0.125インチ厚さの、バーゼル6524アイソタクチックポリプロピレンのクーポンに適用した。0.005インチの直径を有するスペーサービーズを、接着剤の表面に適用して、均一なビード厚さ及び重ね剪断形状に固定した積層物を得た。この積層物を24時間硬化させ、そして例1に記載したようにして試験した。得られた重ね剪断試験片は、0.5インチオーバーラップについて、0.33インチの伸びの後で790psi+/−70psiの重ね剪断エネルギーで基体破壊によって破壊した。
プラスチック基体を接着するための水性接着剤を、例3に記載したアクリル樹脂成分1部を、75pphpの水、20pphpのポリアクリル酸の完全に中和したナトリウム塩(Mw=30,000)及び5pphpのH29Aからなる成分1部と、室温で一緒にすることによって製造した。この成分をスパチュラによって手で混合し、そして1インチ×4インチ×0.125インチ厚さの、バーゼル6524アイソタクチックポリプロピレンのクーポンに適用した。0.005インチの直径を有するスペーサービーズを、接着剤の表面に適用して、均一なビード厚さ及び重ね剪断形状に固定した積層物を得た。この積層物を24時間硬化させ、そして例1に記載したようにして試験した。得られた重ね剪断試験片は、0.5インチオーバーラップについて、0.33インチの伸びの後で790psi+/−70psiの重ね剪断エネルギーで基体破壊によって破壊した。
例6:ポリアクリルアミドで安定化されたH29Aを含有する水性接着剤
プラスチック基体を接着するための水性接着剤を、例3に記載したのと同様のアクリル樹脂1部を、75pphpの水、20pphpのポリアクリルアミド(Mw=10,000)及び5pphpのH29Aからなる成分1部と、室温で一緒にすることによって製造した。この成分をスパチュラによって手で混合し、そして1インチ×4インチ×0.125インチ厚さの、バーゼル6524アイソタクチックポリプロピレンのクーポンに適用した。0.005インチの直径を有するスペーサービーズを、接着剤の表面に適用して、均一なビード厚さ及び重ね剪断形状に固定した積層物を得た。この積層物を24時間硬化させ、そして例1に記載したようにして試験した。得られた重ね剪断試験片は、690psiの重ね剪断エネルギーで基体破壊によって破壊した。
プラスチック基体を接着するための水性接着剤を、例3に記載したのと同様のアクリル樹脂1部を、75pphpの水、20pphpのポリアクリルアミド(Mw=10,000)及び5pphpのH29Aからなる成分1部と、室温で一緒にすることによって製造した。この成分をスパチュラによって手で混合し、そして1インチ×4インチ×0.125インチ厚さの、バーゼル6524アイソタクチックポリプロピレンのクーポンに適用した。0.005インチの直径を有するスペーサービーズを、接着剤の表面に適用して、均一なビード厚さ及び重ね剪断形状に固定した積層物を得た。この積層物を24時間硬化させ、そして例1に記載したようにして試験した。得られた重ね剪断試験片は、690psiの重ね剪断エネルギーで基体破壊によって破壊した。
例7:イソホロンジイソシアネート開始剤を使用する水性接着剤
プラスチック基体を接着するための水性接着剤を、アクリル酸をイソホロンジイソシアネートで置き換えた以外は例3に記載したのと同様のアクリル樹脂1部を、例6に記載した水含有成分と同一の成分1部と、室温で一緒にすることによって製造した。この成分をスパチュラによって手で混合し、そして1インチ×4インチ×0.125インチ厚さの、バーゼル6524アイソタクチックポリプロピレンのクーポンに適用した。0.005インチの直径を有するスペーサービーズを、接着剤の表面に適用して、均一なビード厚さ及び重ね剪断形状に固定した積層物を得た。この積層物を24時間硬化させ、そして例1に記載したようにして試験した。得られた重ね剪断試験片は、284psiの重ね剪断エネルギーで接着剤内で破壊した。
プラスチック基体を接着するための水性接着剤を、アクリル酸をイソホロンジイソシアネートで置き換えた以外は例3に記載したのと同様のアクリル樹脂1部を、例6に記載した水含有成分と同一の成分1部と、室温で一緒にすることによって製造した。この成分をスパチュラによって手で混合し、そして1インチ×4インチ×0.125インチ厚さの、バーゼル6524アイソタクチックポリプロピレンのクーポンに適用した。0.005インチの直径を有するスペーサービーズを、接着剤の表面に適用して、均一なビード厚さ及び重ね剪断形状に固定した積層物を得た。この積層物を24時間硬化させ、そして例1に記載したようにして試験した。得られた重ね剪断試験片は、284psiの重ね剪断エネルギーで接着剤内で破壊した。
例8:ポリエチレングリコールで安定化されたH29Aを含有する水性接着剤
プラスチック基体を接着するための水性接着剤を、65pphpのMMA、20pphpのメタクリル酸ヒドロキシブチル、10pphpのPMMA(Mw=300,000)、5pphpのアクリル酸からなるアクリル樹脂1部を、90pphpの水、5pphpのポリオックス(Polyox)(登録商標)N80ポリエチレングリコール(ザ・ダウ・ケミカル社(The Dow Chemical Company)の登録商標)及び5pphpのH29Aからなる成分1部と、室温で一緒にすることによって製造した。この成分をスパチュラによって手で混合し、そして1インチ×4インチ×0.125インチ厚さの、バーゼル6524アイソタクチックポリプロピレンのクーポンに適用した。0.005インチの直径を有するスペーサービーズを、接着剤の表面に適用して、均一なビード厚さ及び重ね剪断形状に固定した積層物を得た。この積層物を24時間硬化させ、そして例1に記載したようにして試験した。得られた重ね剪断試験片は、600psi+/−100psiの重ね剪断エネルギーで基体内で破壊した。
プラスチック基体を接着するための水性接着剤を、65pphpのMMA、20pphpのメタクリル酸ヒドロキシブチル、10pphpのPMMA(Mw=300,000)、5pphpのアクリル酸からなるアクリル樹脂1部を、90pphpの水、5pphpのポリオックス(Polyox)(登録商標)N80ポリエチレングリコール(ザ・ダウ・ケミカル社(The Dow Chemical Company)の登録商標)及び5pphpのH29Aからなる成分1部と、室温で一緒にすることによって製造した。この成分をスパチュラによって手で混合し、そして1インチ×4インチ×0.125インチ厚さの、バーゼル6524アイソタクチックポリプロピレンのクーポンに適用した。0.005インチの直径を有するスペーサービーズを、接着剤の表面に適用して、均一なビード厚さ及び重ね剪断形状に固定した積層物を得た。この積層物を24時間硬化させ、そして例1に記載したようにして試験した。得られた重ね剪断試験片は、600psi+/−100psiの重ね剪断エネルギーで基体内で破壊した。
例9:テフロン(登録商標)PFAフルオロポリマーで安定化されたH29Aを含有する水性接着剤
プラスチック基体を結合するための水性接着剤を、例3に記載したアクリル樹脂1部を、95%のテフロン(登録商標)PFAフルオロポリマー(テフロン(登録商標)は、デュポン社(DuPont)の登録商標である)水分散液(54%固体)及び5pphpのH29Aからなる成分1部と、室温で一緒にすることによって製造した。この成分をスパチュラによって手で混合し、そして1インチ×4インチ×0.125インチ厚さの、バーゼル6524アイソタクチックポリプロピレンのクーポンに適用した。0.005インチの直径を有するスペーサービーズを、接着剤の表面に適用して、均一なビード厚さ及び重ね剪断形状に固定した積層物を得た。この積層物を24時間硬化させ、そして例1に記載したようにして試験した。得られた重ね剪断試験片は、489psi+/−20psiの重ね剪断エネルギーで基体内で凝集的に破壊した。
プラスチック基体を結合するための水性接着剤を、例3に記載したアクリル樹脂1部を、95%のテフロン(登録商標)PFAフルオロポリマー(テフロン(登録商標)は、デュポン社(DuPont)の登録商標である)水分散液(54%固体)及び5pphpのH29Aからなる成分1部と、室温で一緒にすることによって製造した。この成分をスパチュラによって手で混合し、そして1インチ×4インチ×0.125インチ厚さの、バーゼル6524アイソタクチックポリプロピレンのクーポンに適用した。0.005インチの直径を有するスペーサービーズを、接着剤の表面に適用して、均一なビード厚さ及び重ね剪断形状に固定した積層物を得た。この積層物を24時間硬化させ、そして例1に記載したようにして試験した。得られた重ね剪断試験片は、489psi+/−20psiの重ね剪断エネルギーで基体内で凝集的に破壊した。
例10:ポリ(アクリル酸)で安定化されたH29Bを含有する水性被覆
低表面エネルギー硬化性ペイントを、38.5pphpの水、30pphpのMMA、8.5pphpのアクリル酸2−ヒドロキシエチル、4.3pphpのポリアクリル酸、1.7pphpの銅IIフタロシアニンブルー染料、4.5pphpのアクリル酸、8.5pphpのポリメタクリル酸メチル−共−アクリル酸エチル(アルドリッチ・ケミカル社(Aldrich Chemical)、ウィスコンシン州ミルウォーキー(Milwaukee)から得られる、Mw101,000、<5%アクリル酸エチル)を、室温で一緒にすることによって製造した。この樹脂混合物を、ロール掛けによって予備混合して、均一なエマルジョンを得た。このブレンドを、4.5pphpのH29Bと一緒にし、そして30秒間攪拌した。得られた硬化ペイント配合物を、アイソタクチックポリプロピレンクーポンの表面に、3ミルの厚さでスプレー適用し、そして48時間硬化させた。次いで、被覆した表面を、ASTMクロスハッチ方法D3359−83によって接着について試験した。この被覆は接着破壊を示さなかった。
低表面エネルギー硬化性ペイントを、38.5pphpの水、30pphpのMMA、8.5pphpのアクリル酸2−ヒドロキシエチル、4.3pphpのポリアクリル酸、1.7pphpの銅IIフタロシアニンブルー染料、4.5pphpのアクリル酸、8.5pphpのポリメタクリル酸メチル−共−アクリル酸エチル(アルドリッチ・ケミカル社(Aldrich Chemical)、ウィスコンシン州ミルウォーキー(Milwaukee)から得られる、Mw101,000、<5%アクリル酸エチル)を、室温で一緒にすることによって製造した。この樹脂混合物を、ロール掛けによって予備混合して、均一なエマルジョンを得た。このブレンドを、4.5pphpのH29Bと一緒にし、そして30秒間攪拌した。得られた硬化ペイント配合物を、アイソタクチックポリプロピレンクーポンの表面に、3ミルの厚さでスプレー適用し、そして48時間硬化させた。次いで、被覆した表面を、ASTMクロスハッチ方法D3359−83によって接着について試験した。この被覆は接着破壊を示さなかった。
例11:ポリ(プロピレングリコール)−ブロック−ポリ(エチレングリコール)−ブロック−ポリ(プロピレングリコール)ビス(2−アミノプロピルエーテル)で安定化されたH29Bを含有する水性被覆
低表面エネルギー硬化性ペイントを、34.85pphpの水、31.15pphpのMMA、9.1pphpのアクリル酸2−ヒドロキシエチル、5.1pphpのポリ(プロピレングリコール)−ブロック−ポリ(エチレングリコール)−ブロック−ポリ(プロピレングリコール)ビス(2−アミノプロピルエーテル)、1.7pphpの銅IIフタロシアニンブルー染料、4.5pphpのアクリル酸、9.1pphpのポリメタクリル酸メチル−共−アクリル酸エチル(アルドリッチ・ケミカル社、ウィスコンシン州ミルウォーキーから得られる、Mw101,000、<5%アクリル酸エチル)を、室温で一緒にすることによって製造した。この樹脂混合物を、ロール掛けによって予備混合して、均一なエマルジョンを得た。このブレンドを、4.5pphpのH29Bと一緒にし、そして30秒間攪拌した。得られた硬化ペイント配合物を、アイソタクチックポリプロピレンクーポンの表面に、3ミルの厚さでスプレー適用し、そして48時間硬化させた。次いで、被覆した表面を、ASTMクロスハッチ方法D3359−83によって接着について試験した。この被覆は接着破壊を示さなかった。
低表面エネルギー硬化性ペイントを、34.85pphpの水、31.15pphpのMMA、9.1pphpのアクリル酸2−ヒドロキシエチル、5.1pphpのポリ(プロピレングリコール)−ブロック−ポリ(エチレングリコール)−ブロック−ポリ(プロピレングリコール)ビス(2−アミノプロピルエーテル)、1.7pphpの銅IIフタロシアニンブルー染料、4.5pphpのアクリル酸、9.1pphpのポリメタクリル酸メチル−共−アクリル酸エチル(アルドリッチ・ケミカル社、ウィスコンシン州ミルウォーキーから得られる、Mw101,000、<5%アクリル酸エチル)を、室温で一緒にすることによって製造した。この樹脂混合物を、ロール掛けによって予備混合して、均一なエマルジョンを得た。このブレンドを、4.5pphpのH29Bと一緒にし、そして30秒間攪拌した。得られた硬化ペイント配合物を、アイソタクチックポリプロピレンクーポンの表面に、3ミルの厚さでスプレー適用し、そして48時間硬化させた。次いで、被覆した表面を、ASTMクロスハッチ方法D3359−83によって接着について試験した。この被覆は接着破壊を示さなかった。
例12:ポリアクリルアミドで安定化されたH29Bを含有する水性被覆
低表面エネルギー硬化性ペイントを、29.85pphpの水、31.05pphpのMMA、9.1pphpのアクリル酸2−ヒドロキシエチル、10.2pphpのポリアクリルアミド、1.7pphpの銅IIフタロシアニンブルー染料、4.5pphpのアクリル酸、9.1pphpのポリメタクリル酸メチル−共−アクリル酸エチル(アルドリッチ・ケミカル社、ウィスコンシン州ミルウォーキーから得られる、Mw101,000、<5%アクリル酸エチル)を、室温で一緒にすることによって製造した。この樹脂混合物を、ロール掛けによって予備混合して、均一なエマルジョンを得た。このブレンドを、4.5pphpのH29Bと一緒にし、そして30秒間攪拌した。得られた硬化ペイント配合物を、アイソタクチックポリプロピレンクーポンの表面に、3ミルの厚さでスプレー適用し、そして48時間硬化させた。次いで、被覆した表面を、ASTMクロスハッチ方法D3359−83によって接着について試験した。この被覆は接着破壊を示さなかった。
低表面エネルギー硬化性ペイントを、29.85pphpの水、31.05pphpのMMA、9.1pphpのアクリル酸2−ヒドロキシエチル、10.2pphpのポリアクリルアミド、1.7pphpの銅IIフタロシアニンブルー染料、4.5pphpのアクリル酸、9.1pphpのポリメタクリル酸メチル−共−アクリル酸エチル(アルドリッチ・ケミカル社、ウィスコンシン州ミルウォーキーから得られる、Mw101,000、<5%アクリル酸エチル)を、室温で一緒にすることによって製造した。この樹脂混合物を、ロール掛けによって予備混合して、均一なエマルジョンを得た。このブレンドを、4.5pphpのH29Bと一緒にし、そして30秒間攪拌した。得られた硬化ペイント配合物を、アイソタクチックポリプロピレンクーポンの表面に、3ミルの厚さでスプレー適用し、そして48時間硬化させた。次いで、被覆した表面を、ASTMクロスハッチ方法D3359−83によって接着について試験した。この被覆は接着破壊を示さなかった。
Claims (16)
- 第一の部分中に、水、界面活性剤及び保護されたアルキルボラン錯体並びに第二の部分中に、アクリルモノマー及びトリアルキルボラン置換開始剤を含んでなる二部分型接着配合物。
- 保護されたアルキルボラン錯体がトリアルキルボラン−有機窒素錯体であり、第二の部分に、更に、チキソトロピー剤としてアクリルポリマーが含有されている請求項1に記載の配合物。
- チキソトロピー剤がポリ(メタクリル酸メチル)である請求項2に記載の配合物。
- 界面活性剤がポリビニルピロリドン、ポリエーテルアミン、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコールコポリマー、ポリアクリルアミド、ヒドロキシセルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩若しくはポリメタクリル酸塩又はこれらの組合せである請求項3に記載の配合物。
- 配合物の第二の部分がアクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシブチル及びメタクリル酸メチルからなる群から選択されたアクリルモノマー並びにアクリル酸及びメタクリル酸からなる群から選択されたトリアルキルボラン開始剤を含む請求項3に記載の配合物。
- アクリルモノマーがメタクリル酸メチルを含み、そしてトリアルキルボラン開始剤がアクリル酸を含む請求項5に記載の配合物。
- 第一の部分中に、水、界面活性剤及びトリアルキルボラン−有機窒素錯体並びに第二の部分中に、メタクリル酸メチル、チキソトロピー剤並びにアクリル酸、メタクリル酸及びアクリル酸2−ヒドロキシアルキルからなる群から選択されたトリアルキルボラン置換開始剤を含んでなる二部分型接着配合物。
- 第一の部分若しくは第二の部分又は両方に、顔料、染料、充填剤若しくは酸化防止剤又はこれらの組合せが含有されている請求項7に記載の二部分型接着剤。
- 水、界面活性剤、アクリルモノマー、トリアルキルボラン置換開始剤及びチキソトロピー剤を含んでなる組成物。
- 保護されたアルキルボラン錯体を更に含有する請求項9に記載の組成物。
- 保護されたアルキルボラン錯体がトリアルキルボラン−有機窒素錯体である請求項10に記載の組成物。
- 硬化した接着剤を形成する請求項10に記載の組成物。
- トリアルキルボラン−有機窒素錯体の界面活性剤安定化水性分散液を、アクリルモノマー及びトリアルキルボラン置換開始剤と接触させて、硬化アクリル系接着剤を形成する工程並びに2)硬化接着剤を低表面エネルギー基体に適用する工程を含んでなる方法。
- 工程1)及び2)を共存的に実施する請求項13に記載の方法。
- 低表面エネルギー基体がポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−α−オレフィンコポリマー、水素化ポリイソプレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリアセタール及びポリスチレンからなる群から選択される請求項13に記載の方法。
- 低表面エネルギー基体がアイソタクチックポリプロピレンである請求項13に記載の方法。
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