JP2007522483A - オカリナ - Google Patents

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Abstract

本発明は既存のラウンド型オカリナの場合に音域の幅が狭く、多様な曲の演奏が不可能で半音階を演奏する場合は吹口の角度を変更すべきであるが、この時音程が不正確で速い演奏が難しい問題点を解決するために開発されたものであり、オカリナのボディ(1)上面には各々左手の親指を除外した四指中で三指により押さえることができるように一列に形成された第1乃至第3指穴(41、42、43)と;右手の親指を除外した四指中で二指により押さえることができるように形成された第4及び第5指穴(44、45)と;第4及び第5指穴(44、45)と隣接して各々指の横方向に延長されたところには第4及び第5指穴(44、45)を塞ぐ時、同時に塞ぐか開放できるように各々形成される第6及び第7指穴(46、47)と;オカリナのボディ(1)底面に形成されて左手及び右手の親指により各々把指する第8及び第9指穴(48、49)が形成されるオカリナを特徴とする。

Description

本発明はオカリナに関するものであり、既存のラウンド型オカリナの場合は音域の幅が狭くて、音域の高い多様な曲の演奏が不可能であり、半音階を演奏する場合は吹口の角度を変更しなければならないが、この時、音程が不正確で、速い演奏が難しい問題点を解決するために開発されたオカリナに関するものである。
オカリナは18世紀頃イタリアで陶器を焼いて作った楽器であり、その模様から由来した鵞鳥の子という意味を持つ楽器である。
オカリナの音は非常に清らかながらも素朴な音であり、人工的な音と比較すれば自然と最も釣合う音色を持っており、容易に携帯して演奏できるという長所と共に、多様な大きさにて作ることができるため、楽器が兼用できるアクセサリーとしてもその活用領域が広い。
一般的にオカリナは、運指方式がどのように進行されるかによって、大きくT字型とラウンド型に分かれ、まず鴨型オカリナと呼ばれるT字型オカリナは一般的に人々によく知らされているものであり、レコーダーのように右手運指から左手運指に移動する方式として、音域がラウンド型より広いため、多くの人々がこの方式の楽器をよく使用している。
また、ラウンド型オカリナは、鳥、獣等、その形状が非常に多様なことが特徴であり、たいてい丸い形状の形態を持っているが、運指穴がT字型より少ないため容易に習うことができるという長所がある。
しかし、ラウンド型オカリナでは、適当な大きさのいくつかの穴の組合せで音が作られるが、音域が狭くて童謡曲程度の音楽しか演奏できないという短所がある。
このようなオカリナは一般的に一つの楽器において演奏可能な音域は、T字型である場合には低音の“ソ”から高い“ファ”まで14音程度が出てきて、ラウンド型である場合には低音の“ド”から高い“ミ”まで10音程度で、その音域に限界を持っている。オカリナの最高の短所である狭い音域を解決するために、T字型である場合には大韓民国公開特許公報第2002-0046262号のように14個の指穴を持つようにすることから、その音域を広めることができるようにしているが、これもまた低音域の拡張だけであるため、高い音域の拡張がまだできない。
これによって、オカリナの大きさを多様に製作して、足りる音域を補充できるようにしているが、独奏では不可能な問題点を持っている。
図10は従来のラウンド型オカリナを表した斜視図であり、前記オカリナは内部に中空11が形成されているボディ1と、前記ボディ1一側に突出して空気を吹くように吹口21が形成されているマウスピース2と、前記吹口21の反対側に形成されて、前記吹口21から出た空気が通過して中空11で響き音を発生させるように形成される音穴3と、前記ボディ1の外側と中空11を連結するように貫通して形成されて、指により開閉されて固有音を発生させるようにする底面に2個及び上面に4個が形成される指穴4からなされる構成を表した。
これは一般の瓶の首に風を吹くと、音が出す原理を利用して各指穴を開放または閉鎖させることによって、内部に多様な音波を形成して、これによる共鳴音を出すようにする原理を持っている。
図11は従来のラウンド型オカリナの運指表であり、一般的に10ピッチに該当する音域を持っており、高い“ド”(C#)や高い“レ”(D#)の場合には楽器を45度傾けて吹口に空気を吹くことで演奏できるようになっているが、音程が不正確で速い音楽の演奏に大きい障害になっている。
さらに、大韓民国公開特許公報第2002-0046262号のような場合は、14個の指穴を持つことからその音域を広めることができるようにしているが、親指を含むあらゆる指で演奏する場合はあらゆる指穴が開放された音及び各々の音を出すためにオカリナを固定させるのが困難で、また比較的に大きいオカリナにのみ限定されるという短所を持っている。
従って、既存のドナーティオカリナにおいて初心者の大部分が“ラ”音運指からオカリナの難しさを訴えている。他の指とは違い人体構造上4番指(薬指)の腱は5番指(小指)と3番指(中指)に一緒に連結されているので、4番指(薬指)だけを別に動かすということは非常に難しく、特に左手のあらゆる穴を塞いでいる状態で4番指を持ち上げることは一層難しい事である。
また、既存のドナーティ型オカリナにおいて、図13のように高い“ド”は右手の小指で楽器の尻尾の上を、高い“レ”は高い“ド”の状態で左手の2番指(人差指)で楽器の左側ボディ部分を、高い“ミ”と“ファ”は高い“レ”の状態で左手の1番指(親指)で楽器の中央下部分を支えてくれなければならない。このように高音演奏時、音が揺れないように指で3ケ所をも支えるべき問題点があった。
また、既存のオカリナが持っている最も大きい限界点である非常に狭い音域を、高音域にて拡張する必要性がある。
発明の詳細な説明
本発明は前記のような問題点を解決するために発明されたものであり、その目的は広い音域、即ち、既存の低音“ソ”から高音“ファ”までの音域を低音“ファ”から高音“ラ”まで向上されたオカリナを開発することはもちろん、T字型よりラウンド型の運指が易しい長所を生かした新しいオカリナを開発することにある。
また、吹口の角度を変更せずに音域内のあらゆる音を消化できるオカリナを開発することにある。
前記のような目的を達成するために本発明は、内部に中空が形成されているボディと、前記ボディ一側に突出して空気を吹くように吹口が形成されているマウスピースと、前記吹口の反対側に形成されて前記吹口から出た空気が通過して中空で響き音を発生させるようにする音穴と、前記ボディの外側と中空を連結するように貫通して形成されて、指により開閉されて固有音を発生させるようにする一個以上の指穴からなされるオカリナであって;
前記オカリナのボディ上面には各々左手の親指を除外した四指の中で三指により押さえることができるように一列に形成された第1乃至第3指穴と;
右手の親指を除外した四指の中で二指により押さえることができるように形成された第4及び第5指穴と;
前記第4及び第5指穴と隣接し、各々指の横方向に延長されたところには前記第4及び第5指穴を塞ぐ時、同時に塞ぐか開放できるように各々形成される第6及び第7指穴と;
前記オカリナのボディ底面に形成されて、左手及び右手の親指で各々把指する第8及び第9指穴が形成されることを特徴とするオカリナに関するものである。
本発明の一実施例による斜視図及び斜視図である。 本発明の一実施例による斜視図及び底面斜視図である。 本発明の一実施例による図1に示されたオカリナの断面図である。 本発明の第1実施例によるオカリナの運指表である。 本発明の第2実施例による運指表である。 本発明の第2実施例によるオカリナの平面図である。 本発明の第3実施例によるオカリナの平面図である。 本発明の第3実施例のオカリナにおいて高い音が出るように形成される空間を取った状態図である。 本発明の第3実施例のオカリナにおいて右手の小指が必ず下に置くように取った状態図である。 本発明の第3実施例のオカリナにおいて右手の小指がオカリナを常に支えており、右手の薬指がオカリナを包み込んでいる状態図である。 従来のラウンド型オカリナを表した斜視図である。 従来のラウンド型オカリナの運指表である。 従来のドナーティ型オカリナを表す斜視図である。 従来のドナーティ型オカリナを支える部分★と支える指を表す説明図である。
本発明の構成を添付した図面により当業者が容易に理解し、再現できるように詳しく説明すれば次の通りである。
図1a及び1bは本発明の一実施例による斜視図である。図2は本発明の一実施例による図1に示されたオカリナの断面図である。図1と図2を参照すると、内部に中空11が形成されているボディ1と、前記ボディ1一側に突出して空気を吹くように吹口21が形成されているマウスピース2と、前記吹口21の反対側に形成されて、前記吹口21から出た空気が通過して中空11で響き音を発生させるようにする音穴3と、前記ボディ1の外側と中空11を連結するように貫通して形成されて、指により開閉されて固有音を発生させるようにする一個以上の指穴からなされるオカリナであって;オカリナのボディ1上面には各々左手の親指を除外した四指の中で三指により押さえることができるように一列に形成された第1乃至第3指穴41、42、43と;右手の親指を除外した四指の中で二指により押さえることができるように形成された第4及び第5指穴44、45と;第4及び第5指穴44、45と隣接し、各々指の横方向に延長されたところには前記第4及び第5指穴44、45を塞ぐ時、同時に塞ぐか開放できるように各々形成される第6及び第7指穴46、47と;オカリナのボディ1底面に形成されて、左手及び右手の親指により各々把指する第8及び第9指穴48、49が形成されるオカリナを表した。
また、図3は本発明の第1実施例によるオカリナの運指表として、図の通り低音“ラ”(A)から13ピッチ上の“ファ”(F)まで演奏できるように音域が拡張されており、この時吹口を傾けて吹かなくてもあらゆる音を消化できるようになることが分かる。
従って、子供たちの童謡のような場合は10ピッチ程度の音域を持つ歌が大部分であるが、各種歌謡のような音域はその領域が17ピッチまで広くなる特徴を持っているため、このような音楽の独奏が可能になる特徴を持っている。
また、指により指穴を開閉する動きだけであらゆる音の消化が可能であるため、従来にはかなり上手な専門家でなければ難しく、音が不正確であった半音の処理が可能であり、速い速度の音楽演奏が可能になることである。
図4は本発明の第2実施例による運指表を表し、これは図5に示した通り、ボディ1の上部には各々左手の親指を除外した四指により各々押さえることができるように第10指穴50が追加に形成され、第1指穴41と隣接して各々指の横方向に延長されたところには第1指穴41を塞ぐ時、同時に塞ぐか開放できるように形成される第11指穴51が追加に形成されるようにすることから、高音の“ファ”(F#)と“ソ”(G)の演奏ができるようにして音域を17ピッチに広めた実施例による運指表である。
これは従来T字型の運指は難しくてその大きさは大きいが音域が広い長所を、従来易しい運指と小型として演奏が易しいが音域が狭かったラウンド型オカリナに適用させることができる発明であり、従来は一般人になじまない前記オカリナの普及に多くの影響を及ぼすものと予想される。
また、図5は本発明の第2実施例によるオカリナを表した平面図であり、ボディ1の上部には第1及び第2指穴41、42と隣接して、各々指の横方向に延長されたところには第1及び第2指穴41、42を塞ぐ時、同時に塞ぐか開放できるように形成される第11及び第12指穴51、52が追加に形成され、第2指穴42と第3指穴43の間には第13指穴53が追加に形成されるようにすることから、低音“ファ”から高音“ラ”までの演奏ができるようにする実施例を表した。
前記第2実施例は専門演奏家らがより多様な曲を消化できるようにするために開発されたものである。
また、図6は本発明の第3実施例による専門演奏家用オカリナを表した平面図である。本実施例におけるオカリナはドナーティオカリナの長所とラングリーオカリナの長所に“クロスオーバー奏法”を追加して、オカリナの最高問題点である音域の拡張を“3オクターブピッチ”までの音を出すように、ボディ1の上部には各々左手の親指を除外した四指により各々押さえることができるように第10指穴50が追加に形成され、オカリナのボディ1上面に右手の1番指(親指)を除外した2番乃至3番指(人差指乃至薬指)で押さえることができるように第14指穴54が構成されている。高い“ファ”と“ソ”までは運指穴から音が出すが、高い“ラ”、“シ”、“ド”は図7と図8のような姿勢で楽器を中央に置いて風が漏れないように両手で楽器を持った状態(この姿勢をクロスオーバー把指奏法という)を取る。この際、図7に示した通りオカリナ下部分に一定の空間が形成し、左手の甲で楽器下面の間隔を約5cm程度維持すれば“高いソ”の音が出て、約3cmである時は“高いラ”の音が出て、約1cmである時は“高いシ”の音が出て、もうすこし上げると3オクターブ“ド”が出てくるようになっている。この方法では既存楽器でも音は出るが、運指穴方法上演奏は不可能である。不可能な原因は図12から分かるように既存オカリナはあらゆる指が運指穴を塞ぐのに使われる。それだけでなく高い音域では運指穴を塞ぐのに使われる指が、オカリナを支えるために使用される問題点自体だけでも既存オカリナはその演奏が難しい状況である。図7と同様な姿勢を取っている途中に既存オカリナ運指穴を自然に速く塞ぐということは不可能である。しかし、本実施例におけるオカリナの形態はドナーティ型オカリナであるが、ラングリー形態を帯びている。従って、図9のように右手の5番指(小指)は既存オカリナのように運指を塞ぐための指でなく、オカリナを常に支えている役割をするようになっており、4番指(薬指)はオカリナを包み込んでいる状態で図7と同様な姿勢を取るとしても、楽器が揺れなく手が次の動作に自然に置かれれることができる。
前述した通り本発明は従来ラウンド型オカリナの音域を拡張して、比較的広い音域を持つ一層多様な曲等の演奏ができるようにする効果がある。
また、いくつの音を演奏する時、吹口の角度を変えて吹くようにした従来の問題を運指だけで解決できるようにして、より正確な音の演奏ができるだけでなく、速い曲の演奏が容易になる効果がある。
なお、オカリナ楽器を演奏する時、右手の小指は楽器を支えてくれる役割だけをするようにして、高い音を吹く時、オカリナ楽器の支え問題を最小化するようにするため、オカリナ楽器を初めて習う初心者でも図1と同様に高い“ファ”まで出るオカリナを使用すると、初心者の場合は右手の5番指(小指)と4番指(薬指指)の穴を塞がなくてもよいので、オカリナ楽器を習うのにおいて非常に早い進度を期待することができる。
また、オカリナ専門家のために図6と同様に運指穴から高い“ソ”まで出せ、“クロスオーバー奏法”を通して“高いソ、ラ、シ、ド”の音が出るオカリナ楽器を以って演奏者の裁量により他の楽器等のように多様なジャンルの曲を演奏できる効果がある。


Claims (4)

  1. 内部に中空11が形成されているボディ1と、前記ボディ1一側に突出して、空気を吹くように吹口21が形成されているマウスピース2と、前記吹口21の反対側に形成されて、前記吹口21から出た空気が通過して中空11から響き音を発生させるようにする音穴3と、前記ボディ1の外側と中空11を連結するように貫通して形成されて、指により開閉されて固有音を発生させるようにする一つ以上の指穴4からなされるオカリナにであって;
    前記オカリナのボディ1の上面には各々左手の親指を除外した四指中で三指により押さえることができるように一列に形成された第1乃至第3指穴41、42、43と;
    右手の親指を除外した四指中で二指により押さえることができるように形成された第4及び第5指穴44、45と;
    前記第4及び第5指穴44、45と隣接し、各々指の横方向に延長されたところには前記第4及び第5指穴44、45を塞ぐ時、同時に塞ぐか開放できるように各々形成される第6及び第7指穴46、47と;
    前記オカリナのボディ1底面に形成されて、左手及び右手の親指により各々把指する第8及び第9指穴48、49が形成されることを特徴とするオカリナである。
  2. 第1項において、
    前記ボディ1の上部には各々左手の親指を除外した四指により各々押さえることができるように第10指穴50が追加に形成され、前記第1指穴41と隣接して各々指の横方向に延長されたところには前記第1指穴41を塞ぐ時、同時に塞ぐか開放できるように各々形成される第11指穴51が追加に形成されることを特徴とするオカリナである。
  3. 第2項において、
    前記ボディ1の上部には第2指穴42と隣接して、各々指の横方向に延長されたところには前記第2指穴42を塞ぐ時、同時に塞ぐか開放できるように各々形成される第12指穴52が追加に形成され;
    前記第2指穴42と第3指穴43の間には第13指穴53が追加に形成されることを特徴とするオカリナである。
  4. 第1項において、
    前記ボディ1の上部には各々左手の親指を除外した四指により各々押さえることができるように第10指穴50が追加に形成され、右手の親指を除外した四指中で三指により押さえることができるように形成された第14指穴54が追加に形成されることを特徴とするオカリナである。


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