JP2007522151A - ジフルオロヌクレオシド及びその調製方法 - Google Patents

ジフルオロヌクレオシド及びその調製方法 Download PDF

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Abstract

2', 2'−ジフルオロヌクレオシドの立体選択的調製方法が提供される。この方法においては、保護された2', 2'−ジフルオロフラノースが、ルイス酸の存在下で、ピリミジン及びプリン誘導体から成る群から選択された塩基によりカップリングされ、ここで前記保護された2', 2'−ジフルオロフラノースは、1−位の脱離基及び3−及び5−位の保護基を有し、そして前記塩基が1又はそれ以上の酸素原子を含む場合、塩基は保護された塩基であり、個々の酢酸原子は保護基により保護されている。

Description

発明の名称:
本発明は、新規ジフルオロヌクレオシド、すなわち2−デオキシ−3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−ウリジン及びその調製方法に向けられる。
背景
ゲムシタビン(Gemcitabine)HClは、次の構造を有する、2'−デオキシ−2', 2'−ジフルオロシチジンモノヒドロ塩酸塩のβ−異性体である:
Figure 2007522151
それは、抗腫瘍活性を示すヌクレオシド類似体として名称Gemzar(商標)の下で市販されている白色〜オフホワイト色の固形物である。ゲムシタビン塩酸塩の遊離塩基であるゲムシタビンは、DNA合成(S−期)を受ける細胞を主に殺害し、そしてまた、G1/S−期境界を通して細胞の進行を阻止する細胞期(cell phase)特異性を示す。ゲムシタビンは、ヌクレオシドキナーゼにより、活性二リン酸(dFdCDP)及び三リン酸(dFdCTP)ヌクレオシドに、細胞内代謝される。ゲムシタビンの細胞毒性効果は、DNA合成の阻害を導く、二リン酸及び三リン酸ヌクレオチドの2種の作用の組合せに寄与する。
ゲムシタビン塩酸塩は、対応する保護された糖誘導体の1−位置上の適切な保護された塩基の攻撃により、通常調製される2', 2'−ジフルオロヌクレオシド誘導体であるゲムシタビンから調製される。
アメリカ特許第4,965,374号は、1:1の比でのα/β異性体の混合物としてゲムシタビンの前駆体を生成するために、1−スルホニルオキシ−2−デオキシ−2,2−ジフルオロペントフラノースと保護されたシチジンとの間のカップリング反応を開示する。
アメリカ特許第5,371,210号は、1−スルホニルオキシ−2−デオキシ−2,2−ジフルオロペントフラノースと保護されたシチジンとの間のカップリング反応を開示するが、しかしその反応はいずれの溶媒も使用しないで行われている。しかしながら、1−スルホニルオキシ−2−デオキシ−2,2−ジフルオロペントフラノースの前精製方法が、異性体的に富化された出発材料を得るために行われ、これは、カップリング反応の後、1:1.8までのα/β比を有するゲムシタビンの前駆体を誘導する。
アメリカ特許第5, 594, 124号は、1:2.5までのα/β比を有する最終生成物を付与する、1−スルホニルオキシ−2−デオキシ−2,2−ジフルオロペントフラノースと保護されたシチジンとの間の−78℃でのカップリング反応を開示する。
アメリカ特許第5,744,597号は、アメリカ特許第5,371,210号に記載のように、前精製方法の後、1−スルホニルオキシ−2−デオキシ−2,2−ジフルオロペントフラノースと保護されたシチジンとの間のカップリング反応を開示する。
アメリカ合衆国医療局は、ゲムシタビン(β異性体)におけるα異性体のレベルに基づいての非常に厳格な限界を設定し、従ってHPLCによる0.1面積%以下のレベルを可能にする。従って、2', 2'−ジフルオロヌクレオシドの改良された調製方法が当業界において必要である。
発明の要約
1つの観点においては、本発明は、HPLCによれば、約1:4〜約1:6のα/β比を有する、下記式I:
Figure 2007522151
で表される2', 2'−ジフルオロヌクレオシドの調製方法を提供し、ここで前記方法は、
HPLCにより測定される場合、約1:1〜1:2のα/β比を有する、下記式II:
Figure 2007522151
で表される弗素化され、保護された糖誘導体、水不混和性有機溶媒、及び下記式III :
Figure 2007522151
で表される有機塩基と、ルイス酸とを一緒にして、混合物を得ることを含んで成る。次に、前記混合物は、転換が少なくとも80%になるまで、約40℃〜約140℃の温度に加熱され、続いて反応停止(quenching)され、式Iの2', 2'−ジフルオロヌクレオシドが得られ;前記式中、Lは、C1-10アルキル、C1-10ハロアルキル、C1-10アリール−エステル、C1-10アルキル及びC1-10アリール−スルホネート、及びハロゲンから成る群から選択される脱離基であり;そしてRは、C1-10アルキル−、C1-10アリール−エステル、エーテル、カルバメート及びアセタールから成る群から選択されたアルコール−保護基であり;P1は、C1-6トリアルキルシリルエーテルであり、ここで個々のアルキル基は同じであっても又は異なっていても良く、そしてXはNH又はOのいずれかである。
もう1つの観点においては、本発明は、上記のようにして式Iの2', 2'−ジフルオロヌクレオシドを調製し、そしてさらに、それをゲムシタビンに転換することを含んで成るゲムシタビンの調製方法を提供する。
さらにもう1つの観点においては、上記方法におけるLはアセテート基であり、Rはベンジル基であり、そしてP1はトリメチルシリル基であり、そして得られる生成物は、下記式Ia:
Figure 2007522151
で表される3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−ウリジンである。
1つの観点においては、本発明は、上記のようにして、式Iaの3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−ウリジンを調製し、そしてさらに、それをゲムシタビンに転換することを含んで成るゲムシタビンの調製方法を提供する。
もう1つの観点においては、本発明は、新規化合物、すなわち下記式Ia:
Figure 2007522151
で表される2−デオキシ−3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−ウリジンを提供する。
さらにもう1つの観点においては、本発明は、HPLCにより決定される場合、約1:4〜約1:6のα/β比を有する式Iaの2−デオキシ−3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−ウリジンを提供する。
1つの観点においては、本発明は、次の構造の2−デオキシ−3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−ウリジンの新規β異性体を提供する:
Figure 2007522151
発明の特定の記載
本発明は、ゲムシタビンのβ富化された前駆体を誘導し、従って、精製段階、例えばクロマトグラフィー処理を回避する、穏やかな条件下で行われる、立体選択的カップリング反応により、ゲムシタビンを得るための方法を提供する。従って、本発明の方法は、産業規模に適合され得る。
本発明は、HPLCによれば、約1:4〜約1:6のα/β比を有する、下記式I:
Figure 2007522151
で表される2', 2'−ジフルオロヌクレオシドの調製方法を提供し、ここで前記方法は、
HPLCにより測定される場合、約1:1〜1:2のα/β比を有する、下記式II:
Figure 2007522151
で表される弗素化され、保護された糖誘導体、水不混和性有機溶媒、及び下記式III :
Figure 2007522151
で表される有機塩基と、ルイス酸とを組合し、混合物を得ることを含んで成る。次に、前記混合物は、転換が少なくとも80%になるまで、約40℃〜約140℃の温度に加熱され、続いて反応停止され、式Iの2', 2'−ジフルオロヌクレオシドが得られ;前記式中、Lは、C1-10アルキル、C1-10ハロアルキル、C1-10アリール−エステル、C1-10アルキル及びC1-10アリール−スルホネート、及びハロゲンから成る群から選択された脱離基であり;そしてRは、C1-10アルキル、C1-10アリールエステル、エーテル、カルバメート及びアセタールから成る群から選択されたアルコール−保護基であり;P1は、C1-6トリアルキルシリルエーテルであり、ここで個々のアルキル基は同じであっても又は異なっていても良く、そしてXはNH又はOのいずれかである。
好ましくは、本発明の方法は、本発明の方法により得られる保護された2', 2'−ジフルオロヌクレオシドの保護解除反応の後に得られる、2'−デオキシ−2', 2'−ジフルオロアデノシン、2'−デオキシ−2', 2'−ジフルオロウリジン、2'−デオキシ−2', 2'−ジフルオロチミジン、2'−デオキシ−2', 2'−ジフルオログアノシン、2'−デオキシ−2', 2'−ジフルオロシチジン又はそれらの類似体の合成のために使用され得る。保護解除反応は、当業界において知れている方法、例えばJ. Chem. Soc. Perkin Trans. I, 1982, 1171, J. Org. Chem., 1988, 53, 2406, Helv. Chim, Acta, 1995, 490及びOrg. Proc. Res. Dev., 2004, 8, 564に記載される方法に従って行われ得る。
好ましくは、Rは、C1-10アルキル−エステル又はC1-10アリール−エステルのいずれか、より好ましくはC1-10アリール−エステル及び最も好ましくは、ベンゾイルエステルである。より好ましいP1は、C1-4アルキル、及び最も好ましくは、トリメチルシリルである。好ましくは、LはC1-10アルキル又はC1-10アリール−エステルのいずれか、より好ましくはC1-10アルキルエステル、及び最も好ましくはメチルエステルである。
本発明はさらに、上記のようにして式1の2', 2'−ジフルオロヌクレオシドを調製し、そしてさらに、それをゲムシタビンに転換することを含んで成る、ゲムシタビンの調製方法を提供する。
本発明はまた、上記方法を提供し、ここでLはメチルエステルであり、そしてRはベンゾイルエステルであり、従って式IIの弗素化された、保護された糖誘導体は、下記式II-a:
Figure 2007522151
で表される1−アセチル−2−デオキシ−3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−リボフラノースに対応し、そしてP1はトリメチルシリル基であり、従って式III 有機塩基は、下記式III a:
Figure 2007522151
で表される2,4−ビス−O−トリメチルシリルウラシルに対応し、そして得られる式Iの2', 2'−ジフルオロヌクレオシドは、下記式Ia:
Figure 2007522151
で表される3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−ウリジンに対応する。
式IIaの1−アセチル−2−デオキシ−3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−リボフラノースは、例2に例示されるようにして調製され得る。例3に例示される方法によれば、下記式IV:
Figure 2007522151
で表される化合物が、有機塩基及びアセチル化試薬と組合され、混合物が得られる。次に、その混合物は、約0℃〜約40℃の温度で約1〜約18時間、維持され、1−アセチル−2−デオキシ−3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−リボフラノースが得られ、次にこれが回収される。
好ましくは、水不混和性有機溶媒は、C1-4ハロゲン化された炭化水素から成る群から選択され、より好ましくは、ジクロロエタン又はジクロロメタンのいずれかであり、最も好ましくはジクロロエタンである。
好ましくは、カップリング段階における有機塩基は市販されている。
好ましくは、カップリング段階における有機塩基は、ピリミジン及びプリン誘導体から成る群から選択される。好ましくは、ピリミジン誘導体は、シトシン、ウラシル又はチミジンである。好ましいプリン誘導体は、グアニン又はアデニンのいずれかである。
好ましくは、塩基は、個々の酸素原子が保護基により保護されている、保護された塩基である。好ましくは、塩基は、個々の酸素原子が保護基により保護されている、保護された塩基である。好ましくは、保護された塩基は、2−O−トリメチルシリルシトシン、2−O−トリメチル−N−トリメチルシリルアセチルシトシン、2,4−ビス−O−トリメチルシリルウラシル、2,4−ビス−O−トリメチルシリルチミン及び6−O−トリメチルシリルグアニンから成る群から選択される。最も好ましくは、保護された塩基が、2,4−ビス−O−トリメチルシリルウラシルである。
好ましくは、ルイス酸が、TiCl4, AlCl3, BF3, ZnCl2, SnCl2又はSnCl4、より好ましくはSnCl4である。
好ましくは、ルイス酸は、式IVの化合物1モル当量当たり1.5モル当量〜6モル当量の量で使用される。
好ましくは、混合物は、約60℃〜約120℃の温度に加熱される。
好ましくは、反応は、約60℃〜約120℃の温度で約1〜約24時間、好ましくは、少なくとも80%の転換率を得るまで、約6〜約24時間、維持される。この段階で、異性体比は固定され、そして反応は急冷により停止され得る。便利には、式Iaの3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−ウリジンにおける観察されるαβ比は、出発糖におけるアノマーの初期比により決定されないが、しかし触媒の性質及び反応溶媒により駆動される。
転換は好ましくは、HPLCにより測定される。
好ましくは、混合物は、生成物の回収の前、約25℃〜約20℃の温度に冷却される。
好ましくは、反応停止は、炭酸水素カリウム又はナトリウム、より好ましくは炭酸水素カリウムの飽和水溶液を用いて行われる。
式Iaの2−デオキシ−3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−ウリジンは、反応停止の後に得られる懸濁液を濾過し、続いて濾液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液により洗浄し、そして減圧下で濃縮することにより、反応混合物から回収され得る。
HPLCにより決定される約1:4〜約1:6の異性体比を有する、その回収された式Iaの2−デオキシ−3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−ウリジンは、2:1の比でのヘプタン:酢酸エチルの混合物において粉砕され、そして濾過され、HPLCにより決定される場合、約2:98のα/β比を有する式Iaの2−デオキシ−3,5−ジベンゾエート−2,2−デフルオロ−ウリジンが得られる。
本発明は、上記のようにして、式Iaの3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−ウリジンを調製し、そしてさらに、当業界において知られている方法、例えばJ. Chem. Soc. Perkin Trans. I, 1982, 1171, J. Org. Chem., 1988, 53, 2406, Helv. Chim, Acta, 1995, 490及びOrg. Proc. Res. Dev., 2004, 8, 564に記載される方法に従って、それをゲムシタビンに転換することを含んで成る、ゲムシタビンの調製方法を提供する。
本発明はさらに、新規化合物、すなわち下記式Ia:
Figure 2007522151
で表される2−デオキシ−3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−ウリジンを提供する。
本発明はまた、HPLCにより決定される場合、約1:4〜約1:6のα/β比を有する式Iaの2−デオキシ−3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−ウリジンを提供する。
本発明の式Iaの2−デオキシ−3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−ウリジンは、約4.85−4.55、4.85、5.25、5.77、5.95−5.80、6.37、6.60、7.75−7.42、7.90、7.95−8.10及び11.65ppmでピークを有する1H−NMRスペクトルにより特徴づけられる。この化合物についての1H−NMRスペクトルは、図1に示される。
本発明はさらに、新規化合物、すなわち下記式Ia-β:
Figure 2007522151
で表される2−デオキシ−3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−ウリジンを提供する。
本発明の式Ia-βの2−デオキシ−3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−ウリジンのβ異性体は、約4.92−4.85、5.77、5.95-5.85、6.37、7.80-7.42、7.90、8.10、及び11.65ppmでピークを有する1H−NMRスペクトルにより特徴づけられる。この化合物についての1H−NMRスペクトルは、図2に示される。
HPLC
異性体比を、次のHPLC方法により決定した:
カラム&充填物:HP Hypersil BDS-C18(125*4mm)又は同等物
溶離剤A:アセトニトリル(0.1%のTFAを含む)
溶離剤B:水
グラジエント条件:
Figure 2007522151
検出器:254nm
希釈剤:アセトニトリル
サンプル濃度:アセトニトリル1ml当たり2mg
例1:式Iの2', 2'−ジフルオロヌクレオシドの一般的調製方法
本発明の方法に従って、ジフルオロ糖誘導体を、20〜30体積の溶媒に溶解し、次に1.5〜4.5当量の2,4−ビス−O−トリメチルシリルウラシル及び2−4.5当量のSn(II)又は(IV)塩を室温で添加した。その混合物を、20℃〜105℃の温度で加熱し、そして反応をHPLCによりモニターした。所望する転換が観察される場合、混合物を室温に冷却し、そして次に、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を添加した。その混合物を濾過し、そして濾液を濃縮乾燥した。任意には、立体異性体の粗混合物を、ヘプタン/酢酸エチルにおいて粉砕し、そして濾過し、白色固形物として純粋なβアノマーを得た。
例2:2−デオキシ−3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−ウリジン(酢酸塩からの)
1−アセチル−2−デオキシ−3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−リボフラノース(例えば特許出願WO2005095430号に報告される方法により、市販の材料から得られる化合物IV)のサンプル0.46gを、15mlのジクロロエタンに溶解し、そして1.26gの2,4−ビス−O−トリメチルシリルウラシル及び0.89mlのSnCl4を室温で添加した。次に、混合物を83℃に22時間、加熱した。次に、混合物を、室温に冷却し、そして20mlの飽和炭酸水素ナトリウム溶液の添加により急冷した。その懸濁液を、100mlのジクロロメタンにより溶出するセライトのパッドを通して濾過した。濾液を、20mlの飽和炭酸水素ナトリウム溶液により洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして濾過し、そして減圧下で濃縮し、オフホワイト色の発泡体を得た。
粗生成物、すなわちアノマーの1:5混合物を、2:1のヘプタン/酢酸エチル混合物において粉砕し、そして濾過した。溶解しなかった固形物を、標記化合物のβアノマー(95%)として固定した(1H, 19F NMR, HPLC)。
1H NMR:δ(300MHz, DMSO):11.65 (1H, S); 8.10 (2H, d); 7.90 (2H, d); 7.80-7.42 (7H, m); 6.37(1H, t); 5.95-5.85 (1H, m); 5.77 (1, d); 4.92-4.85 (3H, m)。
例3:1−アセチル−2−デオキシ−3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−リボフラノース
2−デオキシ−3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−リボフラノースのサンプル4.0gを、40mlのトリエチルアミンに溶解し、そして20mlの無水酢酸をゆっくり添加した。その混合物を、室温で17時間、撹拌し、そして次に、100mlのジクロロメタンと炭酸水素ナトリウムの飽和溶液40mlとの間に分けた。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして減圧下で濃縮した。ヘプタン/酢酸エチル溶離剤によるシリカゲル上での残渣のクロマトグラフィー処理により、標記化合物(3.78g、1H, 19F NMR及びHPLCによれば、1:1.19のアノマーの混合物)を、白色固形物として得た。
δ(300MHz、DMSO):8.10-7.90 (4H, d); 7.85-7.50 (6H, d); 6.40及び6.31 (1H, d); 6.00-5.90 (1H, m); 4.95-4.45 (3H, m); 2.18及び2.00(3H, s)。
比較例4:アメリカ特許第5,594,124号に従っての2−デオキシ−3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−1−メチルスルホニルオキシ−リボフラノースの調製
2−デオキシ−3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−リボフラノースのサンプル4.0gを、1.92mlのトリエチルアミン及び50mlのジクロロメタンに溶解した。次に、1.00mlの塩化メタンスルホニルをゆっくりと添加した。得られる混合物を、室温で17時間、撹拌した。次に、その混合物を、100mlのジクロロメタンと炭酸水素ナトリウムの飽和溶液40mlとの間に分けた。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして減圧下で濃縮した。シリカゲル上での残渣のクロマトグラフィー処理(溶離剤:ヘプタン/酢酸エチル)により、1H, 19F NMR及びHPLCを通してアノマーの1:1混合物における標記化合物4.91gを、白色固形物として得た。
比較例5:アメリカ特許第4,965,374号に従っての2−デオキシ−3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−ウリジンの調製(メシレートからの)
上記のようにして得られた2−デオキシ−3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−1−メチルスルホニルオキシ−リボフラノース(500mg)を、ジクロロエタン(10ml)を含む耐圧性容器において溶解した。
2,4−O−ビス−トリメチルシリルウラシル(420mg)及びトリメチルシリルトリフレート(0.297ml)を前記溶液に添加した。その混合物を83℃に17時間、加熱し、次に25℃に冷却し、そしてジクロロメタン(40ml)と飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20ml)との間に2度、分けた。
組合された有機抽出物を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして減圧下で濃縮し、粗生成物を、オフホワイト色の発泡体(540mg)として得た;α/βアノマー比(1.14/1、HPLC)。
図1Aは、式Iaの化合物について1H−NMRスペクトルを示す。 図1Bは、式Iaの化合物について1H−NMRスペクトルを示す。 図2Aは、式Ia−βの化合物についての1H−NMRスペクトルを示す。 図2Bは、式Ia−βの化合物についての1H−NMRスペクトルを示す。

Claims (41)

  1. HPLCによれば、約1:4〜約1:6のα/β比を有する、下記式I:
    Figure 2007522151
    [式中、XはNH又はOのいずれかである]
    で表される2', 2'−ジフルオロヌクレオシドの調製方法であって、
    (a)HPLCにより測定される場合、約1:1〜1:2のα/β比を有する、下記式II:
    Figure 2007522151
    [式中、Lは、C1-10アルキル、C1-10ハロアルキル、C1-10アリール−エステル、C1-10アルキル及びC1-10アリール−スルホネート、及びハロゲンから成る群から選択される脱離基であり;そしてRは、C1-10アルキル、C1-10アリールエステル、エーテル、カルバメート及びアセタールから成る群から選択されたアルコール−保護基であり、ここで、個々のアルキル基は同じであっても又は異なっていても良い]
    で表される弗素化され、保護された糖誘導体、水不混和性有機溶媒、及び下記式III :
    Figure 2007522151
    [式中、P1は、C1-6トリアルキルシリルエーテルである]
    で表される有機塩基と、ルイス酸とを一緒にして、混合物を得;
    (b)前記混合物を、その転換が少なくとも約80%になるまで、約40℃〜約140℃の温度に加熱し;
    (c)反応停止し、式Iの2', 2'−ジフルオロヌクレオシドを得る;
    ことを含んで成る方法。
  2. 前記得られる2', 2'−ジフルオロヌクレオシドが、2'−デオキシ−2', 2'−ジフルオロアデノシン、2'−デオキシ−2', 2'−ジフルオロウリジン、2'−デオキシ−2', 2'−ジフルオロチミジン、2'−デオキシ−2', 2'−ジフルオログアノシン、2'−デオキシ−2', 2'−ジフルオロシチジン又はそれらの類似体である請求項1記載の方法。
  3. Rが、C1-10アルキル−エステル又はC1-10アリール−エステルのいずれかである請求項1記載の方法。
  4. Rが、C1-10アリール−エステルである請求項3記載の方法。
  5. Rが、ベンゾイルエステルである請求項4記載の方法。
  6. P1が、C1-6トリアルキルシリルエーテルである請求項1記載の方法。
  7. 個々のアルキル基が同じであっても又は異なっていても良い請求項6記載の方法。
  8. P1が、C1-3トリアルキルシリルエーテルである請求項1記載の方法。
  9. 前記C1-3アルキルがメチルである請求項8記載の方法。
  10. Lが、C1-10アルキル又はC1-10アリール−エステルである請求項1記載の方法。
  11. Lが、C1-10アルキルエステルである請求項10記載の方法。
  12. Lが、メチルエステルである請求項11記載の方法。
  13. ゲムシタビン(Gemcitabine)の調製方法であって、
    (a)HPLCにより決定される場合、約1:1〜1:2のα/β比を有する、式IIの弗素化され、保護された糖誘導体、水不混和性有機溶媒及び式III の有機塩基と、ルイス酸とを一緒にして、混合物を得;
    (b)転換が少なくとも約80%になるまで、前記混合物を約40℃〜約140℃の温度に加熱し;
    (c)反応停止し、式Iの2', 2'−ジフルオロヌクレオシドを得;
    (d)式Iの2', 2'−ジフルオロヌクレオシドをゲムシタビンに転換する;
    ことを含んで成る方法。
  14. Lがメチルエステルであり、Rがベンゾイルエステルであり、P1がトリメチルシリル基であり、そして得られる式Iの2', 2'−ジフルオロヌクレオシドが、下記式Ia:
    Figure 2007522151
    で表される3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−ウリジンに対応する請求項1記載の方法。
  15. 前記水不混和性有機溶媒が、ハロゲン化されたC1-4炭化水素から成る群から選択される請求項1記載の方法。
  16. 前記ハロゲン化されたC1-4炭化水素が、ジクロロエタン又はジクロロメタンのいずれかである請求項15記載の方法。
  17. 前記ハロゲン化されたC1-4炭化水素が、ジクロロエタンである請求項15記載の方法。
  18. 前記有機塩基が、ピリミジン及びプリン誘導体から成る群から選択される請求項1記載の方法。
  19. 前記ピリミジン誘導体が、シトシン、ウラシル又はチミンである請求項15記載の方法。
  20. 前記プリン誘導体が、グアニン又はアデニンのいずれかである請求項15記載の方法。
  21. 前記塩基が、個々の酸素原子が保護基により保護されている保護された塩基である請求項15記載の方法。
  22. 前記塩基において、個々の酸素原子が、保護基により保護されている請求項21記載の方法。
  23. 前記保護された塩基が、2−O−トリメチルシリルシトシン、2−O−トリメチル−N−トリメチルシリルアセチルシトシン、2,4−ビス−O−トリメチルシリルウラシル、2,4−ビス−O−トリメチルシリルチミン及び6−O−トリメチルシリルグアニンから成る群から選択される請求項22記載の方法。
  24. 前記保護された塩基が、2,4−ビス−O−トリメチルシリルウラシルである請求項23記載の方法。
  25. 前記ルイス酸が、TiCl4, AlCl3, BF3, ZnCl2, SnCl2又はSnCl4である請求項1記載の方法。
  26. 前記ルイス酸が、SnCl4である請求項25記載の方法。
  27. 前記ルイス酸が、式IIの化合物1モル当量当たり1.5モル当量〜6モル当量の量で使用される請求項1記載の方法。
  28. 前記混合物が、約60℃〜約120℃の温度に加熱される請求項1記載の方法。
  29. 前記反応が、約60℃〜約120℃の温度で約1〜約24時間、維持される請求項1記載の方法。
  30. 前記反応が、約60℃〜約120℃の温度で約6〜約24時間、維持される請求項1記載の方法。
  31. 前記段階(d)の混合物が、反応停止の前、約25℃〜約20℃の温度に冷却される請求項1記載の方法。
  32. 前記反応停止が、炭酸水素カリウム又はナトリウムの飽和水溶液を用いて行われる請求項1記載の方法。
  33. 前記反応停止が、炭酸水素カリウムを用いて行われる請求項1記載の方法。
  34. 前記回収された式Iの2', 2'−ジフルオロヌクレオシドを粉砕することをさらに含んで成る請求項1記載の方法。
  35. 前記得られる式Iの2', 2'−ジフルオロヌクレオシドが、HPLCにより決定される場合、約2:98のα/β比を有する請求項34記載の方法。
  36. ゲムシタビンの調製方法であって、
    (a)HPLCにより測定される場合、約1:1〜1:2のα/β比を有する、下記式II-a:
    Figure 2007522151
    で表される1−アセチル−2−デオキシ−3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−リボフラノース、水不混和性有機溶媒、及び下記式III a:
    Figure 2007522151
    で表される2,4−ビス−O−トリメチルシリルウラシルと、ルイス酸とを一緒にして、混合物を得;
    (b)前記混合物を、その転換が少なくとも約80%になるまで、約40℃〜約140℃の温度に加熱し;
    (c)反応停止し、式Iaの3, 5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−ウリジンを得;
    (d)式Iaの3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−ウリジンをゲムシタビンに転換する;
    ことを含んで成る方法。
  37. 下記式Ia:
    Figure 2007522151
    で表される2−デオキシ−3,5−ジベンゾエート−2,3−ジフルオロ−ウリジン。
  38. HPLCにより決定される場合、約1:4〜約1:6のα/β比を有する式Iaの2−デオキシ−3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−ウリジン。
  39. 請求項38記載の式Iaの2−デオキシ−3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−ウリジン。
  40. 下記Ia−β:
    Figure 2007522151
    で表される2−デオキシ−3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−ウリジンのβ異性体。
  41. 請求項40記載の2−デオキシ−3,5−ジベンゾエート−2,2−ジフルオロ−ウリジンのβ異性体。
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