JP2007519194A - 荷電粒子ビーム用の集束レンズ - Google Patents

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Abstract

本発明は、荷電粒子ビーム(7)を所定のランディング角度(42;42′;42)で試料上に集束させる集束レンズ(100)に関し、この集束レンズは、荷電粒子ビーム(7)を試料(3)上に集束させる集束電場(110)を発生させる第1のアパーチュア(106)を備えた少なくとも1つの第1の電極(26,105,105a)と、試料(3)により引き起こされる集束電場(110)のランディング角度依存性ディストーションを補償する湾曲面(115)を備えた修正電極とを有する。修正電極の湾曲面(115)により、垂直ランディング角度とは異なるランディング角度での荷電粒子ビームの集束具合を向上させることが可能である。
【選択図】図4

Description

本発明は、荷電粒子ビームを集束させる集束レンズ、特に、電子顕微鏡の電子ビーム又は集束型イオンビーム装置のイオンビームのための集束レンズに関する。
電子顕微鏡、集束型イオンビーム装置又は電子ビームパターン発生器のような荷電粒子ビーム装置は、半導体ウェーハ、マスク、生物学的検体等のような試料又は試験片を検査し又は構造観察するための常に増大する空間分解能を送り出すことが必要とされる。高い空間分解能は、荷電粒子ビームのフォーカス(焦点)スポットサイズが十分小さく作られる場合にのみ達成できる。しかしながら、荷電粒子ビームを小さなスポットサイズに集束させるには、集束電場及び(又は)集束磁場の厳密な制御が必要である。
残念ながら、実際には、荷電粒子ビームの近くに何らかの導電性コンポーネント又は部品が存在していると、これは、集束電場を歪める源になる場合がある。したがって、荷電粒子ビームの近くのコンポーネントを動作中、ビームに対して動かすときはいつでも、荷電粒子ビーム源の集束品質が悪影響を受ける場合がある。
また、集束電場ディストーション(歪み)が試料それ自体を動かした場合に生じる。この状況は、例えば荷電粒子ビーム装置を用いて試料を互いに異なるランディング角度で検査し又は構造観察する場合に生じる。ランディング角度は、試料の非検査又は非構造観察表面と到来する(一次)荷電粒子ビームの方向との間の角度を意味している。試料を互いに異なるランディング角度で検査することは、表面トポロジー、化学的表面構造等のような試料の表面に関する情報を著しく増加させることができる。
通常、ランディング角度は、荷電粒子ビーム装置を試料の表面に対して傾動させる或る種の傾動機構体によって調節される。図1a及び図1bは、半導体ウェーハ3を操作型電子顕微鏡(SEM)1によって2つの互いに異なるランディング角度42で検査する一例を示している。図1aでは、試料3は、90°の第1のランディング角度42で検査され、図1bでは、試料は、45°の第2のランディング角度42で検査される。図1a及び図1bでは、SEM1は、傾斜したランディング角度を得るために傾動状態になるが、他形式のSEMは、試料が傾斜ランディング角度を得るために傾動状態になるセットアップを使用していることに注目されたい。
図1a及び図1bのSEM1は、電子ビーム7を発生させるための電子ビーム源5、例えば、熱電界放出カソードを備えたビーム管20と、電子ビーム7を最高アノード電圧Vanodeによって制御されるエネルギーまで加速するための高電圧ビーム管9と、電子ビーム形状を改善するコンデンサ11と、磁気集束レンズ13と、電子ビーム7をウェーハ3上に集束させるための静電型集束レンズ14とで構成されている。図1a及び図1bのSEM1は、一次電子ビーム7によりウェーハ3上に生じる二次荷電粒子17の信号を検出して評価するためのレンズ内検出器15を更に有している。
図1a及び図1bの磁気集束レンズ13は、一次電子ビーム7のための集束磁場を発生させるよう形作られたコイル24とヨーク26とから成っている。図1a及び図1bの静電型集束レンズ14は、高電圧ビーム管9の下端部側要素9aと、ヨーク26の円錐のような形状の要素26a(「円錐形キャップ」)と、それぞれの要素の頂点のところに設けられたアパーチュア106とで構成されている。集束電場は、下端部側要素9aの幾何学的形状、円錐形キャップの幾何学的形状、これらのアパーチュア106の幾何学的形状並びにウェーハ3と円錐形キャップ26aとの間の電圧V1及びウェーハ3と高電圧ビーム管9との間の電圧V2により定められる(図面を分かりやすくするために電圧V1、V2及びVanodeだけが図1aに示されている)。判明したことであるが、円錐形キャップ26aとウェーハ3との間の電場は、これが一次電子ビーム7を減速するような仕方で調節される場合、集束磁場と組み合わされた場合、プロービング一次電子ビームの空間分解能を増大させることができる。組合せ式静電及び磁気型集束レンズと図1aのSEM全体に関する詳細は、ジェイ・フローシェン(J. Frosien),エス・ラニオ(S. Lanio)及びエイチ・ピー・ファウアーバウム(H.P. Feuerbaum)共著の論文,「ハイ・プレシジョン・エレクトロン・オプティカル・システム・フォー・アブソリュート・アンド・シーディー−メジャーメンツ・オン・ラージ・スペシミンズ(High Precision electron optical system for absolute and CD-measurements on large specimens)」,ニュクリアー・インストラメンツ・アンド・メソッズ・イン・フィジックス・リサーチ・エー(Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A),363,1995年,p.25〜30に見受けられる。
図1bでは、ウェーハ3を45°の第2のランディング角度42で検査するためにビーム管20をウェーハ3に対して45°だけ傾動させている。図1a及び図1bの場合、傾動の制御は傾動機構体22によって実現され、この傾動駆動体により、SEMは、ウェーハ上の任意の場所を2つの(少なくとも2つの)互いに異なるランディング角度42で検査することができる。さらに、ヨーク26の円錐のような形状の要素26aにより、図1bで理解できるように、集束レンズ14と試料3との間の短い作業距離を維持した状態でSEMを傾動させることが可能である。ヨーク26の円錐のような形状の要素26aの円錐状の形は、短い作業距離を放棄する必要なく、傾動時に試料3に触れ又はこれを引っ掻く(これに掻き傷を付ける)のを阻止する。
ジェイ・フローシェン(J. Frosien),エス・ラニオ(S. Lanio)及びエイチ・ピー・ファウアーバウム(H.P. Feuerbaum)共著の論文,「ハイ・プレシジョン・エレクトロン・オプティカル・システム・フォー・アブソリュート・アンド・シーディー−メジャーメンツ・オン・ラージ・スペシミンズ(High Precision electron optical system for absolute and CD-measurements on large specimens)」,ニュクリアー・インストラメンツ・アンド・メソッズ・イン・フィジックス・リサーチ・エー(Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A),363,1995年,p.25〜30
図1a及び図1bの荷電粒子ビーム装置は、互いに異なる所定のランディング角度での試料の検査を可能にする。しかしながら、判明したことであるが、ランディング角度を垂直の方向から遠ざかるように変化させることは、荷電粒子ビーム装置の空間分解能を極度に減少させる場合がある。
したがって、本発明の第1の観点は、試料を検査し又は構造観察するために空間分解能が向上した集束レンズを提供することにある。
本発明の更に別の観点は、試料の表面に対する荷電粒子ビームのランディング角度が90°から著しくずれた場合であっても高い空間分解能をもたらす集束レンズを提供することにある。
本発明の更に別の観点は、様々なランディング角度を持つ荷電粒子ビームのための優れたフォーカスを提供できる集束レンズを提供することにある。
本発明の観点は又、種々のランディング角度で高い空間分解能をもたらすことができる集束レンズを備えた荷電粒子ビーム装置を提供することにある。
特に、本発明の観点は、種々のランディング角度で高い空間分解能をもたらすことができる組合せ式静電及び磁気型集束レンズを備えた荷電粒子ビーム装置を提供することにある。
上記利点及び他の利点は、請求項1及び請求項36に記載された集束レンズ、請求項21に記載された荷電粒子ビーム装置及び請求項26、請求項37及び請求項38に記載された方法によって達成される。
本発明の別の利点、特徴、観点及び細部は、特許請求の範囲の記載、本明細書の添付の図面から明らかである。特許請求の範囲は、本発明を一般的な用語で特定する最も重要な非限定的アプローチとして理解されるものである。
請求項1記載の本発明は、荷電粒子ビームを所定のランディング角度で試料上に集束させる集束レンズであって、前記荷電粒子ビームを前記試料上に集束させる集束電場を発生させる第1のアパーチュアを備えた少なくとも第1の電極と、前記試料により引き起こされる前記集束電場のランディング角度依存性ディストーションを補償する湾曲面を備えた修正電極とを有する、集束レンズを含む。
修正電極が湾曲面を有しているので、試料を到来する荷電粒子ビームに対して傾動させた場合であっても少なくとも1つの第1の電極と試料との間の領域における集束電場の回転対称性を向上させることが可能である。これにより、一次荷電粒子ビームを傾斜状態の試料上に集束させる集束レンズの能力が向上し、したがって、これにより、空間分解能の向上が得られる。
本発明は、ランディング角度の変化が空間分解能を減少させることがあるという観察に基づいている。さらに、本発明は、空間分解能の減少が試料を集束レンズに対して傾動させたときに集束電場のディストーションに起因しているという知見に基づいている。さらに、本発明は、修正電極を導入することにより集束電場のディストーションを補償する技術的思想に基づいている。さらに、本発明は、集束電場のランディング角度依存性ディストーションを補償するために湾曲面を有する修正電極を設けるという技術的思想に基づいている。
湾曲面により、修正電極は、集束電場をより回転対称性の高い仕方で付形することができる。好ましくは、修正電極の湾曲面は、円錐のような形状のものである。「円錐のような形状」という用語は、円錐の外被のセグメント又は一部であってよい形状を意味している。円錐のような形状の修正電極を用いると、試料を集束レンズの対称軸線に対して傾けたときでも集束電場の優れた回転対称性をもたらすことが可能である。
好ましくは、前記修正電極の前記湾曲面は、前記試料が前記第1の電極に近づくようにするためのスペースを提供するよう開口部を一方の側に有する。これは、試料を傾動させたときに作業距離を減少させるために使用できる。試料を検査し又は構造観察するための作業距離が短ければ短いほど、達成可能な空間分解能がそれだけ一層高くなる。作業距離は通常、第1の電極と試料との表面との間の距離を意味している。
特に、湾曲面が円錐のような形状である場合、修正電極の湾曲面の側の開口部は、円錐の頂点から底辺に達する。この場合、半導体ウェーハのような開口部よりも大きい表面をもつ試料をかかる開口部が無い場合よりも少なくとも1つの第1の電極の近くに位置決めすることができる。
好ましくは、修正電極の湾曲面は、少なくとも1つの電極の対称軸線を一部のみ包囲するよう形作られると共に寸法決めされている。この場合、湾曲面によって包囲されない領域は好ましくは、湾曲面の一方の側に設けられていて、試料が少なくとも1つの第1の電極に一層近く近づくための接近手段となり得る開口部を表している。さらに、判明したことであるが、対称軸線を部分的にしか包囲しない修正電極は、対称軸線を完全に包囲する電極と比較して、ランディング角度依存性ディストーションのための優れた補償を提供することができる。
好ましくは、前記修正電極の前記湾曲面は、せいぜい350°、好ましくはせいぜい300°、より好ましくはせいぜい210°の覆い角度だけ前記対称軸線を包囲している。好ましくは、覆い角度は、少なくとも1つの第1の電極の第1のアパーチュアに平行な平面内の対称軸線から見て修正電極により被覆される角度によって与えられる。覆い角度が小さければ小さいほど、傾けられた状態の試料を検査し又は構造観察するための作業距離を最小限に抑える上で、開口部をそれだけ一層大きく作ることができる。
他方、前記修正電極の前記湾曲面は、少なくとも10°、好ましくは少なくとも60°、より好ましくは少なくとも180°の覆い角度だけ前記対称軸線を包囲することが好ましい。覆い角度が大きければ大きいほど、傾けられた状態の試料により引き起こされるディストーションに対する集束電場の遮蔽が一層良好になる。好ましくは、覆い角度は、第1のアパーチュアの平面内で取られる。
さらに、好ましくは、修正電極の湾曲面は、対称軸線回りに180°の回転に対して非対称であるように形作られると共に位置決めされる。回転対称修正電極の場合、表面が到来する荷電粒子ビームに対して傾けられた試料に起因して生じる電場ディストーションを補償することが可能である。しかしながら、少なくとも第1の電極及び修正電極の湾曲面は、同一の対称平面に関して対称であるように形作られると共に位置決めされる。好ましくは、対称平面は、集束レンズが試料を検査し又は構造観察するために傾けられる平面と一致している。この幾何学的性質は、試料に対する集束レンズの傾動により引き起こされる集束電場のディストーションを補償する特に有効な手立てである。
好ましくは、少なくとも1つの第1の電極は、円錐のような形状である。この場合、修正電極の湾曲面は、集束レンズの外部から見て、円錐のような形状の第1の電極の幾分かの外側部分を被覆するよう形作られると共に位置決めされることが好ましい。このようにすると、修正電極は、集束電場にディストーションを導入する場合のある外部電場から第1の電極を静電遮蔽することができる。さらに、このようにすると、修正電極は、修正電極により被覆されていない第1の電極の側から集束電場に導入される電場ディストーションを能動的に補償するよう使用できる。好ましくは、補償は、修正電極電圧Vcを、フォーカススポットサイズを最適化する仕方で調節することにより実施される。
特に、集束レンズを傾斜したランディング角度で動作させる場合、修正電極により被覆されている円錐のような形状の第1の電極の部分が試料の最も近くに位置する円錐のような形状の第1の電極の部分と反対側に位置することが好ましい。このようにすると、修正電極により被覆されていない円錐のような形状の第1の形状の部分は、試料により「被覆されている」ものとして見える。この形態では、試料及び修正電極の電位のバランスをとって試料及び(又は)集束レンズの傾動により生じる電場ディストーションを最小限に抑えることができる。この場合、試料及び修正電極の湾曲面は、試料により引き起こされる電場ディストーションを最小限に抑える電位をもたらす共通静電シールドとなることができる。このようにすると、試料は、荷電粒子ビームの集束品質を最適化するのを助ける電極構造の一部になる。
さらに、試料が荷電粒子ビームを集束させる集束電場を形成する電極構造の一部である場合、試料を円錐のような形状の第1の電極に非常に近付けて動かすことができる。これは、傾動ビーム形態における作業距離を短い状態に保つのを助ける。
本発明は又、請求項21に記載された荷電粒子ビーム装置に関する。請求項1〜26のうちいずれか一に記載の集束レンズを備えた荷電粒子ビーム装置は、試料を90°からずれたランディング角度で高い空間分解能をもって検査し又は構造観察することができる。好ましくは、本発明の荷電粒子ビーム装置は、集束レンズの光軸を試料の表面に対して傾動させることができ、またこの逆の関係も成り立つようにすることができる傾動機構体を有する。これにより、荷電粒子ビーム装置は、試料を互いに異なるランディング角度で検査し又は構造観察することができ、それにより用途の範囲が広がり又は試料を検査し又は構造観察する精度が高くなる。
好ましくは、荷電粒子ビーム装置の傾動平面は、集束レンズの修正電極の湾曲面の対称平面に本質的に等しい。この場合、修正電極の湾曲面は、荷電粒子ビームの集束品質を向上させるよう集束電場のランディング角度依存性ディストーションを最もよく補償することができる。
本発明は又、請求項26記載の試料の検査又は構造観察方法に関する。請求項26の記載によれば、試料を荷電粒子ビームによって互いに異なるランディング角度で検査し又は構造観察する方法は、修正電極を備えた荷電粒子ビーム装置を用意するステップと、前記試料を前記修正電極に印加された第1の修正電極電圧において第1のランディング角度で検査し又は構造観察するステップと、前記試料を前記修正電極に印加された第2の修正電極電圧において第2のランディング角度で検査し又は構造観察するステップとを有する。
荷電粒子ビーム装置を互いに異なるランディング角度で且つ互いに異なる修正電極電圧で動作させることにより、試料をそれぞれの互いに異なるランディング角度とは無関係に高い空間分解能で検査し又は構造観察することができる。好ましくは、前記第1のランディング角度は、前記試料の表面に対して70°〜110°、好ましくは80°〜100°、より好ましくは85°〜95°の範囲にあるように調節される。ランディング角度が90°に近ければ近いほど、試料に接近する荷電粒子ビームについて得られる回転対称性がそれだけ一層高くなる。
一般的に言って、前記第2のランディング角度は、前記試料の表面に対して20°〜70°、好ましくは30°〜60°、より好ましくは40°〜50°の範囲にあるように調節されることがことが好ましい。これら範囲内のランディング角度は、第1のランディング角度でプローブ調査することにより得られた情報に加えて、試料の補足的情報を提供できる荷電粒子ビーム動作を容易にする。さらに、第1の電極が円錐のような形状である場合、第2のランディング角度は、円錐のような形状の第1の電極により定められる頂角の半分にほぼ等しくなるよう調節されることが好ましい。このようにすると、試料の最も近くに位置する円錐のような形状の電極の領域は、試料の表面に本質的に平行に延びる。これにより、回転対称性を向上させるための修正電極の使用が特に効果的になる。
好ましくは、前記第1の修正電極電圧は、前記試料に印加された試料電圧Vsに等しく又は前記試料電圧Vsと前記第1の電極に印加された第1の電極電圧電圧V1との間の電圧によって定められた範囲内にあるよう調節される。かかる電圧の修正電極は、荷電粒子ビームを90°のランディング角度で動作させたとき、集束電場の回転対称性に及ぼすその変形効果を最小限に抑える。さらに、好ましくは、前記第2の修正電極電圧は、前記試料に印加された試料電圧Vsと前記第1の電極に印加された第1の電極電圧V1との間の電圧により定められた範囲の外にあるように調節される。かかる電圧の修正電極を用いると、試料の表面に対する荷電粒子ビームの傾動に起因する集束電場の回転対称性に関する変形を本質的に補償することができる。
特に、前記第2の修正電極電圧は、50%未満、好ましくは20%未満、より好ましくは10%未満の許容誤差で2・Vs−V1により与えられた電圧に調節されることが好ましい。この式において、Vsは、試料の電圧を表し、V1は、第1の電極の電圧を表している。かかる第2の修正電極電圧では、集束電場の回転対称性の変形に関する非常に高い度合の補償は、第1の電極が円錐のような形状のものであり、第2のランディング角度が円錐のような形状の第1の電極により定められる頂角の半分にほぼ等しいように調節される場合に達成できる。
さらに、第1及び(又は)第2のランディング角度を荷電粒子ビーム装置の一部である傾動機構体によって調節することが好ましい。このようにすると、試料を互いに異なるランディング角度で高速状態において検査し又は構造観察することが可能である。特に、このようにすると、荷電粒子ビームを包囲している真空を破る必要なく、試料を互いに異なるランディング角度で検査することが可能である。
本発明は又、請求項27記載の試料の検査又は構造観察方法に関する。請求項27の記載によれば、試料を荷電粒子ビームによって互いに異なるランディング角度で検査し又は構造観察する方法は、第1の電極及び修正電極を備えた荷電粒子ビーム装置を用意するステップと、前記試料を前記修正電極が前記少なくとも第1の電極に対して第1の位置にある状態で第1のランディング角度で検査し又は構造観察するステップと、前記試料を前記修正電極が前記少なくとも第1の電極に対して第2の位置にある状態で第2のランディング角度で検査し又は構造観察するステップとを有する。
修正電極の位置を第1の電極に対して変化させることにより、修正電極を荷電粒子ビームから遠ざけることが可能である。このようにすると、ランディング角度が試料の表面に対して90°をなしている場合、集束電場の回転対称性を完全に復元することが可能である。さらに、このようにすると、修正電極の電圧の調整は不要である。修正電極を第1の電極から遠ざける場合、前記第2の位置と前記第1の電極との間の距離は、前記第1の位置と前記第1の電極との間の距離の少なくとも2倍、好ましくは少なくとも10倍、より好ましくは少なくとも100倍であることが好ましい。
本発明の上述の特徴及び他の詳細な特徴のうち幾つかを以下の詳細な説明に記載すると共に図を参照して部分的に説明する。
以下の本発明の詳細な実施形態の説明において、符号は、添付の図、即ち、図1a、図1b、図2a、図2b、図3A、図3B、図3C、図3D及び図4に関している。図面中の図は、本発明の単なる例示の実施形態であることを目的とする本発明の特定の非限定的な実施形態のみを表している。以下の説明は、図面を参照するが、広い意味で理解されるべきであり、かかる説明は、この説明に係る実施形態から外れていて、当業者には明らかな例を含む。請求項1の記載中の用語「集束レンズ」は、例えば電子ビーム又はイオンビームのような荷電粒子のビームを試料又は試験片上に集束させるための集束電場を形成することができるレンズを意味している。「集束レンズ」は又、集束磁場を形成する手段と組み合わせられたレンズを含む。
本発明の荷電粒子ビームの集束は、多種多様な方法で実現できる。例えば、試料の表面に向いた第1のアパーチュアを有する第1の電極によって集束を行うことができる。第1の電極の電圧V1を第1の電極と試料との間に印加した場合、第1のアパーチュアを通って試料に向かって進む荷電粒子ビームのための集束電場を発生させる電位線が第1のアパーチュアのところに生じる。この形態では、試料及び第1の電極は、「アパーチュアレンズ」とも呼ばれている。集束レンズの焦点距離は、アパーチュアの直径、第1の電極の電圧V1の大きさ及び荷電粒子ビームの粒子のエネルギーで決まる。当業者であれば、第1の電極及び第2の電極が平らであるか、円錐形であるか又はこれらとは異なる形状のものであるかどうかとは無関係に、アパーチュアレンズをどのように設計して動作させるかについては通常の知識としている。
別の例では、本発明による集束は、第1の電極と第2の電極によって実施でき、これら電極は両方共、それぞれ第1のアパーチュア及び第2のアパーチュアを有し、荷電粒子ビームは、これらアパーチュアを通って試料に向かって進む。この場合、試料に関して第1の電圧V1を第1の電極に印加すると共に試料と関連したこれとは異なる第2の電圧V2を第2の電極に印加した場合、電位線が、第1の電極と第2の電極との間に生じることができ、これら電位線は、荷電粒子ビームを集束させる。この形態では、第1の電極と第2の電極は協働して、「浸漬レンズ」と呼ばれるレンズとして働く。好ましくは、第1の電極と第2の電極は、良好な集束をもたらすため、即ち、小さなフォーカスポットサイズをもたらすために互いに対して同軸状に位置合わせされる。この場合も又、当業者であれば、第1の電極及び第2の電極が平らであるか、円錐形であるか又はこれらとは異なる形状のものであるかどうかとは無関係に、アパーチュアレンズをどのように設計して動作させるかについては通常の知識としている。
第3の例では、本発明の例による集束は、第1の電極と第2の電極によって実施でき、これら電極は両方共、それぞれ第1のアパーチュア及び第2のアパーチュアを有し、荷電粒子ビームは、これらアパーチュアを通って試料に向かって進む。加うるに、この集束は又、集束電場の上に重なる集束磁場を生じさせる磁気双極(ダイポール)マグネットによって実施される。かかる組合せ式磁気及び静電型レンズの一例が、図1aに示されており、その説明は、本明細書の導入部のところ(背景技術の項)に記載されている。
集束レンズの3つの例は、第1のアパーチュアを備えた少なくとも第1の電極が荷電粒子ビームを集束させる集束電場を生じさせることができる方法のうちの幾つかを示そうとするものである。当業者であれば、全て本発明に利用できる荷電粒子ビームを集束させる他の多くの方法があることは通常の知識としているであろう。特に、集束レンズは、上述の第1及び第2の電極に加えて、第3、第4又はそれ以上の電極を有する集束手段を含む場合がある。
本発明のランディング角度は、到来する荷電粒子ビームが試料に当たる角度を意味している。さらに、本明細書における説明の全てにおいて、「傾斜角(又は傾動角)」又は「傾動」操作は、荷電粒子ビームのランディング角度が90°から著しくずれる集束レンズの操作を意味している。
多くの荷電粒子ビーム用途において、ランディング角度は通常は、90°であり、即ち、荷電粒子ビームは、試料に垂直方向において当たる。この場合、試料の表面に沿う電位は、到来するビームの軸線に関して回転対称であり、これは、判明しているように、通常最適の集束品質をもたらす。しかしながら、集束レンズを試料に対して傾動させると、或いはこの逆の関係にすると、傾動させた試料の表面上における電位の分布は、到来する荷電粒子ビームの軸線に関してどうしても回転対称ではない。これにより、集束した荷電粒子ビームのスポットサイズが増大し、その結果、荷電粒子ビーム装置の空間分解能が減少する。
図2a、図2b、図3A、図3B、図3C、図3D及び図4は、集束レンズ100の好ましい実施形態を示しており、この集束レンズは、例えば、静電型集束レンズ14の代替例として図1a及び図1bのSEMの一部であるのがよい。
図2a及び図2bは、荷電粒子ビーム7を試料3上に2つの互いに異なるランディング角度42で集束させるための操作中における集束レンズ100の概略断面図である。図2aでは、ランディング角度42は、45°であり、図2bでは、ランディング角度は、90°である。図2a及び図2bの断面の切断平面は、図2a及び図2bにおいて集束レンズ100を傾動させる傾動平面であるように選択されている。
さらに、例示として挙げるに過ぎないが、図2a及び図2bの一次荷電粒子ビーム7は、電子ビームであり、しかしながら、集束レンズ100は、イオンビーム又は任意他の荷電粒子ビームでも役に立つ。さらに、この場合も又一例を挙げるに過ぎないが、図2a及び図2bの試料3は、半導体ウェーハであるが、試料は、例えばフォトリソグラフィーマスク又は生物学的検体のような任意他の物体であってもよい。
図2a及び図2bの集束レンズ100は、第1の電極105及び第2の電極107で構成されており、第1の電極105と第2の電極107は共に、それぞれの第1の電圧V1及び第2の電圧V2に電気的に接続されている。第1の電極105は、円錐のような形状をしており、この第1の電極は、第1のアパーチュア106を形成するリム105Bをその頂点に有している。第1のアパーチュア106の形状は、対称軸線8を定め、この対称軸線は、図2a及び図2bの場合、一次電子ビーム7の経路と本質的に一致している。この対称軸線は又、静電型レンズ100の光軸と一致している。さらに、図2a及び図2bの例では、円錐のような形状をしている第1の電極105Aの第1の円錐頂角122は、90°であり、しかしながら、本発明では、0°〜180°の任意他の円錐頂角122も利用できる。
第2の電極107は、本質的に管の形をしており、それにより、第1のアパーチュア106の対称軸線8、一次電子ビーム7の経路及び静電型レンズ100の光軸と本質的に一致した回転対称軸線を備える第2のアパーチュア106を提供している。第2の電極107も又、円錐のような形状をしていてもよいことに注目されたい。
第1の電極の円錐頂角122は、主として、試料3と第1のアパーチュア106との間の限定された作業距離に起因してスペース上の理由で選択されていることは注目されるべきである。例えば、図2a及び図2bの例では、円錐頂角122は、45°のランディング角度42(図2a参照)と90°のランディング角度42(図2b参照)の両方でほぼ同一の短い作業距離の荷電粒子ビーム7の都合のよい動作を可能にするために、90°であるように選択されている。例えば、円錐頂角122が90°よりも大きい場合、集束レンズ100が試料3に触れ又はこれを引っ掻く(これに掻き傷を付ける)ことなく、集束レンズ100を同一の作業距離で45°だけ傾動させることは可能ではない。
円錐のような形状は、図1aに示したように、第1の電極105と磁気型集束レンズ13のヨーク26を組み合わせる設計を可能にすることは更に注目されるべきである。円錐形の形を備えた又は備えていない組合せ式静電−磁気型レンズも又、米国特許第4,831,266号明細書の図1及び図2並びにその説明中に記載されており、かかる米国特許の当該記載部分を本明細書の一部とする。米国特許第4,831,266号明細書の図2は又、光電圧ビーム管9を集束レンズ100内に組み込み、それにより低エネルギー電子顕微鏡のフォーカスとして(焦点)品質を向上させるのに役立たせる仕方を示している。
円錐のような形状の第1の電極105及び第2の電極107は、回転対称集束電場110を発生させるために互いに対して完全な回転対称性を示しているが、修正又は補正電極115は、図2a、図2b、図3A〜図3C及び図4から理解できるようにそうなってはいない。これとは異なり、修正電極の湾曲面115の形状は、湾曲面115が対称軸線8を包囲する程度を制限する開口部118を有している(図3C及び図3D及び図4参照)。図3C及び図3D並びに図4の開口部118のサイズは、開口部118が設けられていない場合、即ち対称軸線8を完全に包囲している円錐のような形状の修正電極の場合よりも円錐のような形状の第1の電極105をウェーハ3に一層近く位置決めするのに十分大きい。同時に、開口部118のサイズは、集束電場110の回転対称性を損なう外部電場からの十分な遮蔽を可能にするほど小さい。
図3A、図3B、図3C、図3D及び図4は、対称軸線8に垂直な平面内における図2a及び図2bの集束レンズ100の互いに異なる断面を示す図である。良好な理解を得るため、図3B、図3C及び図3Dの断面の切断線は、図3Aに破線3B、3C、3Dとして示され、図3Aの断面の切断線は、図3B、図3C及び図3Dに破線3Aとして示されている。さらに、切断線3Cは、円錐のような形状の第1の電極105の第1のアパーチュア106の平面内に延び、切断線3Bは、第1のアパーチュア106及び修正電極115の上方に位置する平面内に延び、切断線3Dは、第1のアパーチュア106の下方に延びている。さらに、図4は、図2a、図2b及び図3A〜図3Dの円錐のような形状をした第1の電極105a及び修正電極115を立体図の状態で概略的に示している。
図3A〜図3D及び図4の円錐のような形状の第1の電極105は、頂角が90°、円錐高さが数ミリメートルの円錐である。円錐のような形状の第1の電極105aの頂点は、一次荷電粒子ビーム7を試料3に向かって通過させることができる第1のアパーチュア106をもたらすよう切頭されている。円錐のような形状の第1の電極105aは、図1a及び図1bに示すヨーク26の「円錐形キャップ」26であるのがよい。さらに、第1のアパーチュア106の直径は、用途に応じて1〜6mmである。
図3A〜図3D及び図4の修正電極115は、集束レンズ100の外部から見て、円錐のような形状の第1の電極105の相当多くの領域を覆っている。修正電極115は、本質的に円錐のようであるが、これは、開口部118により凹んでおり、この開口部は、修正電極の湾曲面115が対称軸線8を包囲する程度を制限している。開口部118の寸法形状は、第1のアパーチュア106の平面に平行な平面内において対称軸線8から見て修正電極115により覆われた角度を定める覆い角度120のサイズによって定められることは注目されたい(図3A〜図3D参照)。さらに、第1のアパーチュア106の平面内における修正電極115の覆い角度120(図3C参照)は代表的には、180°よりも大きく、これに対し、第1のアパーチュア106の平面の下方に位置する切断線3Dのところにおける修正電極115の覆い角度120は、180°以下である(図3D参照)。このようにすると、ウェーハ3を修正電極115が対称軸線8を完全に包囲する場合と比較して、円錐のような形状の第1の電極105aに一層近く配置することができる。覆い角度の詳細な値は、所与の集束レンズのそれぞれの詳細な設計で決まり、当業者であればかかる値を容易に導き出すことができる。
図2a、図2b、図3A〜図3D及び図4に示すような修正電極115の形状では、開口部118の形状を定める修正電極115のリム126は又、集束レンズ100を45°のランディング角度42で動作させたときに、本質的に試料3と平行に延びる平面を定める。このようにすると、ウェーハ3と修正電極115は一緒になって、集束電場110に高度の回転対称性を与える、円錐のような形状の第1の電極105aのためのエンクロージャ(図3C参照)を形成するよう位置決めできる。それと同時に、試料と円錐のような形状の第1の電極105aとの間の距離D2を、集束レンズの空間分解能に合わせて、円錐のような形状の第1の電極105aと修正電極115との間の距離D1よりも短くすることができる。さらに、図4の開口部118のリム126は、本質的に放物線の形状を有していることに注目されたい。さらに、図4の修正電極は、円錐のような形状の第1の電極105aを静電遮蔽するよう円錐のような形状の第1の電極105aを40%以上覆っている。
図2a、図2b及び図3A〜図3Dの断面図は、第1の電極105a、第2の電極107及び修正電極115の互いに対する同軸位置合わせ状態を示している。さらに、円錐のような形状の第1の電極105aと修正電極115の円錐頂角122が同一なので、円錐のような形状の第1の電極105aと内面117との間の距離D1は、一定である。好ましい実施形態では、距離D1は、約4mmである。
図2aの例では、第2の電極107は、+8kVという第2の電極の電圧V2の状態にあり(この電圧は、図1aの高電圧ビーム管9の電圧であるのがよい)、第1の電極105は、3kVという第1の電極の電圧V1の状態にあり、修正電極115は、−3kVという修正電極ボルトVcの状態にあり、ウェーハ3は、地電位の状態にある(Vs=0)。円錐のような形状の第1の電極105a及び修正電極115の円錐頂角122が90°であり且つランディング角度42′が45°なので、円錐のような形状の第1の電極105aの外面の一方の側は、ウェーハ3に平行に延び、これに対し、円錐のような形状の第1の電極105aの他方の側は、修正電極115の内面117に平行に延びる。このようにすると、円錐のような形状の第1の電極105aとウェーハ103との間又は円錐のような形状の第1の電極105aと修正電極115の内面117との間の静電位線128は、それぞれの表面に平行に延びる(図2a参照)。その結果、一次電子ビーム7の位置において、図2aの紙面内で対称である第1のアパーチュア106とウェーハ3との間の電位線128が得られる。この対称性により、修正電極115が設けられていない場合と比較して、一次電子ビーム7の集束具合が大幅に向上する。
図2bは、ランディング角度42が90°である状況を示している。この場合、第1の電極105の第1の電圧V1と第2の電極107の第2の電圧V2は、一次電子ビーム7を同一の焦点距離で試料3上に差し向けるために、図2aと本質的に同じままである。しかしながら、図2bでは、修正電極電圧Vcは、集束電場110の回転対称性をできるだけ良好に復元するために、著しく変化させてある。これは、修正電極電圧Vcを試料3の試料電圧Vsよりも僅かに正の電圧に調節することにより達成される。
図2aの電位線128の対称性は、平面対称性を示すに過ぎず、完全な回転対称性を示すものではないものと言える。したがって、一次電子ビーム7の集束は、対称軸線8に関して完全対称性を持つ集束電場の場合ほど良好ではない場合がある。しかしながら、傾動操作での修正電極115による平面対称性は、修正電極が全く設けられていない場合と比べて集束について顕著に向上している。
また、修正電極115が存在していることにより、一次電子ビーム7のランディング角度42が試料3の表面に垂直である場合、対称軸線8に関する集束電場110の回転対称性が損なわれる場合があると言える。しかしながら、この状況では、集束電場110の回転対称性のディストーションが最小限に抑えられる値への修正電極電圧Vcの調節が可能である。このようにすると、修正電極の電圧Vcをそれに応じて調節することにより一次電子ビーム7の集束の度合をランディング角度42について最適化することができる。
図2a及び図2bに開示した第1の電極105の第1の電圧V1の値、第2の電極107の第2の電圧V2の値及び修正電極115の修正電極電圧Vcの値は、図1aに示すような種類のSEMの代表的な用途に関している。この場合、第1の電極105及び修正電極115を互いに対し少なくとも500V、好ましくは少なくとも2000V、より好ましくは少なくとも5000Vの電圧に耐えるよう構成することが必要である。第1の電極105と修正電極115との間に高い電圧がかかっている状態では、強い集束電場110の回転対称性を制御することが可能である。このように互いに密接した電極相互間のかかる高電圧破壊抵抗を達成することは、当該技術分野において公知の標準技術を用いることにより実施できる。
図2a及び図2bでは、修正電極115は、第1の電極が一方向又はこれと逆の方向に傾動状態になると、第1の電極105と共に動く。というのは、修正電極115は、図示していない機械的構造により第1の電極105にしっかりと締結されているからである。かかる設計は、製造及び取り扱いが機械的観点から容易である。かかる設計は又、どのようなランディング角度42で最善であるのがどのような修正電極電圧Vcであるかが問題になった場合に再現可能である。
しかしながら、本発明の集束レンズの別の設計は、第1の電極105に対して動くことができる修正電極115を含む場合がある。かかる設計は、修正電極115を第1の電極105に対して動かすのにモータを必要とする場合があるのでより複雑であるが、荷電粒子ビームの集束具合の向上は顕著である場合がある。例えば、可動修正電極115を用いた場合、集束電極100を垂直なランディング角度で動作させたときに修正電極115を邪魔にならないように動かすことができる。このようにすると、最適の集束品質を得るために、完全回転対称性が復元される。これと同様に、可動修正電極115は、集束具合を最適化するために2つのパラメータ、即ち、修正電極位置及び修正電極電圧Vcを提供する。これにより、融通性が大幅に向上し、それにより集束レンズの集束品質が更に一段と向上する。
図2a、図2b、図3A〜図3D及び図4の修正電極115の形状は、本発明の範囲に属する他の多くの可能性のうちの1つに過ぎない。図4の修正電極の形状及び位置は、一次電子ビームを45°のランディング角度42で動作させる最適モードを表している。他のランディング角度42が好ましい場合、第1の電極105及び修正電極115の他の形状又は位置が好ましいことが言える。この場合、当業者は、本発明による集束具合の向上を得るためにどのような電極の形状及び位置決めを取るべきかについては通常の知識としている。当業者は又、修正電極115の覆い角度120が大きければ大きいほど、試料3又は他の外部電位運搬構造体に起因するディストーションからの集束電場110の遮蔽が一層良好になることも又通常の知識としているであろう。他方、当業者であれば又、覆い角度120が大き過ぎる場合、集束レンズ100が短い作業距離で傾動状態になる場合、修正電極115が邪魔になることも通常の知識としているであろう。したがって、修正電極115の覆い角度120は、集束レンズ100を動作させるランディング角度42の範囲に応じて選択されるべきである。
本発明の集束レンズの集束品質を向上させる別のオプションとしては、2つ、3つ又は4つ以上の電極セグメントの状態にセグメント化される修正電極115を用いて互いに異なる修正電極電圧Vcを各セグメントに印加することが挙げられる。修正電極115のセグメント化も又、種々のランディング角度42での傾斜状態の試料に起因する電場のディストーションを補償する上で融通性が向上する。
本発明の集束レンズは好ましくは、90°から著しくずれたランディング角度で試料を検査し又は構造観察する荷電粒子ビーム装置の一部である。例えば、図2a、図2b及び図4に示す集束レンズは、図1a及び図1bのSEMに良好に使用できる。このようにすると、組合せ式磁気及び静電型レンズを用いて種々のランディング角度で且つ2mm未満の作業距離で試料を検査することが可能である。
円錐のような形状をした集束レンズを有し、半導体ウェーハを検査するために垂直ランディング角度で動作する当該技術分野において知られているスキャン型電子顕微鏡(SEM)を示す図である。 ウェーハを45°のランディング角度で検査するために図1aのスキャン型電子顕微鏡(SEM)を傾動させた状態を示す図である。 ウェーハを45°のランディング角度で検査するために本発明の集束レンズを傾動させた状態を示す図である。 ウェーハを垂直ランディング角度で検査するために図2aの集束レンズが垂直位置にある状態を示す図である。 断面を示す線3B,3C,3Dを指示した図2aの集束レンズの断面図である。 第2の電極及び円錐のような形状の第1の電極を通る図3Aの断面線3Bに沿って取った断面図である。 修正電極及び円錐のような形状の第1の電極を通る図3Aの断面線3Cに沿って取った断面図である。 修正電極だけを通る図3Aの断面線3Dに沿って取った断面図である。 本発明の集束レンズの概略立体図であり、図3A〜図3Dに示すような修正電極により被覆された円錐のような形状をした第1の電極を示す図である。

Claims (38)

  1. 荷電粒子ビーム(7)を所定のランディング角度(42)で試料(3)上に集束させる集束レンズ(100)であって、
    前記荷電粒子ビーム(7)を前記試料(3)上に集束させる集束電場(11)を発生させる第1のアパーチュア(106)を備えた少なくとも第1の電極(26a,9a;105,105a;107)と、
    前記試料により引き起こされる前記集束電場(110)のランディング角度依存性ディストーションを補償する湾曲面(115)を備えた修正電極とを有する、集束レンズ(100)。
  2. 前記湾曲面(115)は、円錐のような形状のものである、請求項1記載の集束レンズ(100)。
  3. 前記修正電極の前記湾曲面(115)は、前記試料(3)が前記第1の電極(26a,9a;105,105a;107)に近づくようにするためのスペースを提供するよう開口部(118)を一方の側に有する、請求項1又は2記載の集束レンズ(100)。
  4. 前記修正電極の前記湾曲面(115)は、前記第1のアパーチュア(106)の対称軸線(8)に関して回転対称であるよう位置合わせされている、請求項1〜3のうちいずれか一に記載の集束レンズ(100)。
  5. 前記修正電極の前記湾曲面(115)は、せいぜい350°、好ましくはせいぜい300°、より好ましくはせいぜい210°の覆い角度(120)だけ前記対称軸線(8)を包囲している、請求項1〜4のうちいずれか一に記載の集束レンズ(100)。
  6. 前記修正電極の前記湾曲面(115)は、少なくとも10°、好ましくは少なくとも60°、より好ましくは少なくとも180°の覆い角度(120)だけ前記対称軸線(8)を包囲している、請求項1〜5のうちいずれか一に記載の集束レンズ(100)。
  7. 前記覆い角度(120)は、前記第1のアパーチュア(106)の平面内で取られる、請求項5又は6記載の集束レンズ(100)。
  8. 前記修正電極の前記湾曲面(115)は、前記少なくとも1つの電極(26a;105,105a)に剛性的に締結されている、請求項1〜7のうちいずれか一に記載の集束レンズ(100)。
  9. 前記少なくとも第1の電極(26a,9a;105,105a;107)と前記修正電極(115)は、互いに異なる電圧を与える互いに異なる電圧源に電気的に接続されている、請求項1〜8のうちいずれか一に記載の集束レンズ。
  10. 前記第1の電極(26a,105,105a)は、円錐のような形状のものである、請求項1〜9のうちいずれか一に記載の集束レンズ。
  11. 前記修正電極の前記湾曲面(115)は、等角的(conformally)に前記第1の電極に向いている、請求項1〜10のうちいずれか一に記載の集束レンズ。
  12. 前記少なくとも1つの第1の電極(26,105,105a)とこれに向いた前記修正電極(115)の前記湾曲面(115)との間の距離D1は、10mm未満、好ましくは4mm未満、より好ましくは2mm未満である、請求項1〜11のうちいずれか一に記載の集束レンズ。
  13. 前記少なくとも1つの前記第1の電極(26,105,105a)と前記修正電極(115)は、互いの間に印加される少なくとも500V、好ましく少なくとも2000V、より好ましくは少なくとも5000Vの電圧に耐えるよう構成されている、請求項1〜12のうちいずれか一に記載の集束レンズ。
  14. 前記修正電極の前記湾曲面(115)は、前記円錐のような形状の第1の電極(105a)を静電遮蔽するよう前記円錐のような形状の第1電極(105a)のうち20%以上、好ましくは40%以上、より好ましくは60%以上を被覆するよう形作られると共に位置決めされている、請求項10〜13のうちいずれか一に記載の集束レンズ。
  15. 前記修正電極の前記湾曲面(115)の前記開口部(118)は、前記少なくとも1つの第1の電極(26a,105a)と前記修正電極の前記湾曲面(115)との間の前記距離D1よりも前記少なくとも1つの第1の電極(105a)に近いところに位置する前記試料(3)を受け入れるのに十分大きい、請求項3〜14のうちいずれか一に記載の集束レンズ。
  16. 前記修正電極の前記湾曲面(115)の前記開口部(118)のリム(126)は、本質的に放物線を描いている、請求項3〜15のうちいずれか一に記載の集束レンズ。
  17. 前記試料(3)は、好ましくは直径が30mmよりも大きく、好ましくは100mmよりも大きな半導体ウェーハ又はリソグラフィープロセス用のマスクのような平板状デバイスである、請求項1〜16のうちいずれか一に記載の集束レンズ。
  18. 前記円錐のような形状の修正電極(115)の頂角は、30°〜160°、好ましくは60°〜120°、より好ましくは85°〜95°である、請求項2〜17のうちいずれか一に記載の集束レンズ。
  19. 前記荷電粒子ビーム(7)を集束させる集束磁場をもたらすコイル(26)を有する、請求項1〜18のうちいずれか一に記載の集束レンズ。
  20. 前記荷電粒子ビーム(7)を集束させる第2のアパーチュア(108)を備えた第2の電極(9,9a;107)を有する、請求項1〜19のうちいずれか一に記載の集束レンズ。
  21. 試料(3)を種々の所定のランディング角度(42)で検査し又は構造観察する荷電粒子ビーム装置(1)であって、
    荷電粒子ビーム(7)を発生させる荷電粒子ビーム源(5)と、
    前記荷電粒子ビーム(7)を前記試料(3)上に集束させる請求項1〜20のうちいずれか一に記載の集束レンズ(100)とを有する、荷電粒子ビーム装置。
  22. 前記試料(3)を少なくとも2つの互いに異なるランディング角度(42)相互間で検査し又は構造観察するために前記集束レンズ(100)の前記対称軸線(8)を前記試料(3)の表面に対して傾動させる傾動機構体(22)を有する、請求項21記載の荷電粒子ビーム装置。
  23. 前記傾動機構体(22)は、垂直のランディング角度(42)と前記垂直ランディング角度(42)から少なくとも20°、好ましくは少なくとも40°ずれた傾動後ランディング角度(42)をもたらすよう前記集束レンズ(100)の前記対称軸線(8)を傾動させることができる、請求項22記載の荷電粒子ビーム装置。
  24. 前記傾動機構体(22)は、前記円錐のような形状の第1の電極(105a)の円錐の円錐頂角(122)の半分である傾動後ランディング角度(42)をもたらすことができる、請求項22又は23記載の荷電粒子ビーム装置。
  25. 前記集束レンズ(100)の対称面(10)は本質的に、傾動平面(124)に等しい、請求項22〜24のうちいずれか一に記載の荷電粒子ビーム装置。
  26. 試料(3)を荷電粒子ビーム(7)によって互いに異なるランディング角度(42)で検査し又は構造観察する方法であって、
    修正電極を備えた荷電粒子ビーム装置を用意するステップと、
    前記試料を前記修正電極に印加された第1の修正電極電圧において第1のランディング角度で検査し又は構造観察するステップと、
    前記試料を前記修正電極に印加された第2の修正電極電圧において第2のランディング角度で検査し又は構造観察するステップとを有する、方法。
  27. 試料(3)を荷電粒子ビーム(7)によって互いに異なるランディング角度(42)で検査し又は構造観察する方法であって、
    第1の電極及び修正電極を備えた荷電粒子ビーム装置を用意するステップと、
    前記試料を前記修正電極が前記少なくとも第1の電極に対して第1の位置にある状態で第1のランディング角度で検査し又は構造観察するステップと、
    前記試料を前記修正電極が前記少なくとも第1の電極に対して第2の位置にある状態で第2のランディング角度で検査し又は構造観察するステップとを有する、方法。
  28. 前記荷電粒子ビーム装置は、請求項21〜25のうちいずれか一に記載の荷電粒子ビーム装置である、請求項26又27記載の方法。
  29. 前記第1のランディング角度は、前記試料の表面に対して70°〜110°、好ましくは80°〜100°、より好ましくは85°〜95°の範囲にあるように調節される、請求項26〜28のうちいずれか一に記載の方法。
  30. 前記第2のランディング角度は、前記試料の表面に対して20°〜70°、好ましくは30°〜60°、より好ましくは40°〜50°の範囲にあるように調節される、請求項26〜29のうちいずれか一に記載の方法。
  31. 前記第1の修正電極電圧は、前記試料に印加された試料電圧Vsに等しく又は前記試料電圧Vsと前記第1の電極に印加された第1の電極電圧電圧V1との間の電圧によって定められた範囲内にあるよう調節される、請求項27〜30のうちいずれか一に記載の方法。
  32. 前記第2の修正電極電圧は、前記試料に印加された試料電圧Vsと前記第1の電極に印加された第1の電極電圧V1との間の電圧により定められた範囲の外にあるように調節される、請求項27〜31のうちいずれか一に記載の方法。
  33. 前記第2の修正電極電圧は、50%未満、好ましくは20%未満、より好ましくは10%未満の許容誤差で2・Vs−V1により与えられた電圧に調節される、請求項32記載の方法。
  34. 前記第1及び(又は)前記第2のランディング角度は、請求項22〜25のうちいずれか一に記載の傾動機構体によって調節される、請求項26〜33のうちいずれか一に記載の方法。
  35. 前記第2の位置と前記第1の電極との間の距離は、前記第1の位置と前記第1の電極との間の距離の少なくとも2倍、好ましくは少なくとも10倍、より好ましくは少なくとも100倍である、請求項27〜34のうちいずれか一に記載の方法。
  36. 荷電粒子ビーム(7)を所定のランディング角度(42)で試料(3)上に集束させる集束レンズ(100)であって、
    前記荷電粒子ビーム(7)を前記試料(3)上に集束させる集束電場(11)を発生させる第1のアパーチュア(106)を備えた少なくとも第1の電極(26a,9a;105,105a;107)と、
    前記試料により引き起こされる前記集束電場(110)のランディング角度依存性ディストーションを補償する円錐のような形状の湾曲面(115)を備えた修正電極とを有し、
    前記修正電極の前記円錐のような形状の湾曲面(115)は、前記試料(3)が前記第1の電極(26a,9a;105,105a;107)に近づくようにするためのスペースを提供するよう開口部(118)を一方の側に有する、集束レンズ(100)。
  37. 試料(3)を荷電粒子ビーム(7)により互いに異なるランディング角度(42)で検査し又は構造観察する方法であって、
    第1電極電圧V1をもつ第1の電極及び修正電極を備えた荷電粒子ビームを用意するステップと、
    試料電圧Vsをもつ試料を用意するステップと、
    前記試料を前記修正電極に印加された第1の修正電極電圧において第1のランディング角度で検査し又は構造観察するステップと、
    前記試料を前記修正電極に印加された第2の修正電極電圧において第2のランディング角度で検査し又は構造観察するステップとを有し、第2の修正電極電圧は、50%未満の許容誤差で2・Vs−V1により与えられる電圧に調節される、方法。
  38. 試料(3)を荷電粒子ビーム(7)により互いに異なるランディング角度(42)で検査し又は構造観察する方法であって、
    第1電極電圧V1をもつ第1の電極及び修正電極を備えた荷電粒子ビームを用意するステップと、
    試料電圧Vsをもつ試料を用意するステップと、
    前記試料を前記修正電極が前記少なくとも第1の電極に対して第1の位置にある状態で第1のランディング角度で検査し又は構造観察するステップと、
    前記試料を前記修正電極が前記少なくとも第1の電極に対して第2の位置にある状態で第2のランディング角度で検査し又は構造観察するステップとを有し、第2の修正電極電圧は、50%未満の許容誤差で2・Vs−V1により与えられる電圧に調節される、方法。
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