JP2007514466A - 布地の自動機械洗濯 - Google Patents

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Abstract

本発明は、自動洗濯機が少なくとも1つの洗浄サイクルと少なくとも1つのすすぎサイクルとを実行するように操作される、ドラムを有する自動洗濯機において布地を洗濯する方法を提供する。該方法は:
(a)前記少なくとも1つの洗浄サイクルの間に、前記ドラム内で洗浄性界面活性剤成分と洗剤ビルダー成分とを含有する水性洗浄液を形成することを含んでおり、該水性洗浄液は、約7を上回るpHを有しており;該方法は、さらに、
(b)洗濯すべき布地と前記水性洗浄液とを前記ドラム内で接触させることと;
(c)前記すすぎサイクルの間に、前記ドラム内で水性すすぎ液を形成し、布地と該すすぎ液とを接触させることと;
(d)前記すすぎ液のpHを約4〜約7、好ましくは約4.5〜約6.5の範囲にするのに十分な酸源を該すすぎ液に添加すること、
とを含む。
自動洗浄プロセスの状況では、すすぎ液におけるこの低いpHの使用が、すすぎ添加剤と相まって、様々な洗浄利益、好ましくは布地ケア利益をもたらす。本発明は、また、すすぎ液に酸源を添加するための特定のシステムも提供する。

Description

本発明は、自動洗濯機において、洗浄サイクルと、すすぎサイクルと、好ましくは該洗浄サイクルと該すすぎサイクルの間の回転サイクルとを有するサイクルで、布地を洗濯する方法に関する。本発明は、また、そのような洗浄プロセスに洗浄及びすすぎ添加剤を添加するために使用できるシステムに関する。
自動洗濯機において布地を洗濯することは、広く知られている。標準的な自動洗濯機操作には、少なくとも1つの洗浄サイクル(場合によっては2つ以上の洗浄サイクル)と、該洗浄サイクルから洗浄液の有意な割合を除去する回転サイクルと、最終すすぎサイクルとが含まれる。
布地からの汚れ及び染みの機械的除去を支援するために、界面活性剤及び洗剤ビルダーのような洗浄剤が、一般に、洗浄サイクルにおいて洗濯機ドラムに添加される。
また、追加の物質、特に、柔軟剤、感触変性剤、及びしわ防止剤のような布地ケア有益剤を、洗濯操作の先行段階の間に洗浄液中に存在する他の構成成分からの干渉を避けるために、洗浄サイクルではなくすすぎサイクルの間に添加することも知られている。これらの物質には、最大限の利益を与えるために、布地に付着させる必要があるものもある。これは、例えば、香料、光沢剤、布地ケア有益剤、及び汚れ放出剤に当てはまる。すすぎサイクルに添加されるときにこれらの物質が布地に付着する可能性を、最大限にすることが望ましい。
洗浄サイクルの間の水性洗浄液のpHは、概ね高く、具体的には7を上回り、最も一般的には少なくとも9であり、しばしば10.5〜12.5の範囲であり、時にはそれよりも高い。すすぎサイクルに一般に含まれる添加剤の性質が異なり、また洗浄液の大部分が除去されるので、すすぎ液のpHは、一般に、洗浄サイクルにおけるpHよりも低いが、通常は7未満にはならない。
pH7未満の溶液又はすすぎ水浴(rinse bath)によって洗濯物をすすぐことが知られているが、これは、自動洗濯機プロセスの状況では実施されていない。自動洗濯機プロセスは、洗浄サイクルに複合洗剤組成物が含まれることが普通であり、且つ1回の洗浄に様々な種類の布地が含まれることが一般的である点で、特殊な要件を有する。
具体的には、洗濯洗浄組成物の製造業者は、常に、技術的且つ経済的に魅力のある組成物を保持しながら、該洗濯洗浄組成物の特性の改善に努めている。特に、油脂性の染みの除去及び漂白可能な染みの除去は、一般に改善を必要とする一側面であるが、そのような性能を改善する洗濯洗浄組成物の構成成分の種類は、漂白剤成分など、より高価な構成成分の1つとなる傾向にある。従って、高価な構成成分のレベルを増大させる必要なしに、それによってこれらの問題に対処できるようになる手段を提供することが望ましい。
自動洗濯機のプロセス処理に付随して生じる問題は、何回もの洗浄にわたって洗濯物の上に徐々にある種の残留物が付着することである。この残留物は、濃い色の布地を徐々にくすませることになる、又は一般に、白色若しくは他の淡い色の布地に「黒ずんだ」外観を誘発するおそれがある。それは、また、残留物が付着している布地表面からの染みの除去をより困難にする。この場合も先と同様に、洗濯洗浄組成物中で高価な構成成分を必ずしも必要とせずに、これらの問題に対処する方法を提供することが望ましい。
本発明によれば、ドラムを有する自動洗濯機において布地を洗濯する方法であって、少なくとも1つの洗浄サイクルと少なくとも1つのすすぎサイクルとを実行するように該自動洗濯機を操作しており、該方法は:
(a)前記少なくとも1つの洗浄サイクルの間に、前記ドラム内で洗浄性界面活性剤成分と洗剤ビルダー成分とを含有する水性洗浄液を形成することを含んでおり、該水性洗浄液は、7を上回るpHを有しており;該方法は、さらに、
(b)洗濯すべき布地と前記水性洗浄液とを前記ドラム内で接触させることと;
(c)前記すすぎサイクルの間に、前記ドラム内で水性すすぎ液を形成し、前記布地と前記すすぎ液とを接触させることと;
(d)前記すすぎ液のpHを約4〜約7、好ましくは約4.5〜約6.5の範囲にするのに十分な酸源を該すすぎ液に添加することとを含む方法が提供される。
初めに、前記すすぎ液のpHが、4〜7、好ましくは4.5〜6.5の範囲にされる、自動洗濯洗浄方法が提供される。これが、後述するように、多種多様なすすぎ添加剤と相まって、幅広い利益を与えることが判明している。
また、低pHのすすぎ液の使用自体が、すすぎサイクルにすすぎ添加剤が含まれない場合でも、自動洗濯洗浄プロセスの状況で特定の利益を有することも判明している。そこで、本発明の第2の態様によれば、漂白可能な染みの脱色を改善し、且つ/又は油脂の除去を促進し、且つ/又は複合汚れの洗浄を促進し、且つ/又は移染を低減し、且つ/又は布地上の残留物の蓄積を低減するために、自動洗濯洗浄プロセスのすすぎサイクルにおける、約4〜約7、好ましくは約4.5〜約6.5のpHの使用が提供される。この状況では、「複合汚れ」は、生地汚れ、洗剤、柔軟剤、及び/又は硬水残留物の蓄積した複合物である。蓄積が低減されると考えられる残留物の種類は、カルシウムを含有し、且つ硬水洗浄に関係すると考えられている。
第3の態様では、ドラム内蔵自動洗濯機で実施される布地洗濯操作の洗浄サイクル及びすすぎサイクルに、それぞれ、洗浄添加剤及びすすぎ添加剤を順次添加するシステムが提供される。該システムは:
(a)洗浄性界面活性剤成分と洗剤ビルダー成分とを含む洗浄添加物質を収めた少なくとも1つの区画を含む1回用量パッケージを含んでおり、前記洗浄添加物質は、pHが7を上回る水性洗浄液を提供する働きをしており;該パッケージは、さらに、前記すすぎサイクルの間に形成されたすすぎ液のpHを約4〜約7、好ましくは約4.5〜約6.5にするのに十分な酸源を収めた少なくとも1つの追加区画を含んでおり;該システムは、さらに、
(b)洗濯操作開始時に前記1回用量パッケージの少なくとも(1つ若しくは複数の)前記すすぎ添加剤区画をその中に挿入できる硬質ハウジング構造体を含んでおり、前記ハウジング構造体は、前記自動洗濯機の前記ドラム内の、洗濯操作の間に洗浄及びすすぎ水と有意に接触させることになる場所に配置され;該システムは、さらに、
(c)1回用量パッケージの(1つ若しくは複数の)前記洗浄添加物質区画に関連付けられた、(1つ若しくは複数の)前記洗浄添加剤区画を開放し、それによって(1つ若しくは複数の)前記洗浄添加剤区画の内容物を前記ドラム内の前記水性洗浄液に放出するための手段と;
(d)前記ハウジング構造体、若しくは前記1回用量パッケージの(1つ若しくは複数の)前記すすぎ添加剤区画、又はその両方に関連付けられた、(1つ若しくは複数の)前記すすぎ添加剤区画を開放し、それによってその内容物である前記すすぎ添加剤を前記ハウジング構造体内に放出させるための手段とを含んでおり、該すすぎ添加剤区画開放手段は、前記自動洗濯機の操作中に起こる前記回転サイクルの間に(1つ若しくは複数の)前記すすぎ添加剤区画に加わる遠心力によって作動され;該システムは、さらに、
(e)前記布地洗濯操作の前記すすぎサイクルの間に、前記すすぎ添加物質を前記ハウジング構造体から前記洗濯機ドラム内に形成された前記水性すすぎ液へと移動させる手段を含む。
本発明は、自動洗濯機において布地を洗濯する方法を提供する。自動洗濯機は、布地が洗濯のためにその中に入れられるドラムを含む。水性洗浄液及び水性すすぎ液は、ドラム内で形成される。自動洗浄操作は、従来のように、少なくとも1つの洗浄サイクルを有する。1つ以上の洗浄サイクルを有してもよい。多重洗浄サイクルは、しばしば、予洗浄サイクル及び主洗浄サイクルと表現される。以下の議論では、水性洗浄液は、一般に、主洗浄サイクル、特に、すすぎサイクルの前の最後の洗浄サイクルにおける液体である。好ましくは、洗濯物は、約1〜約50分間、より好ましくは約5〜約40分間にわたって水性洗浄液と接触させられる。
好ましくは、操作には、また、その間にドラムが一般的には高速で回転させられる、洗浄サイクル後に実施される回転サイクルも含まれる。回転サイクルの間に、洗濯機ドラムから水性洗浄液が除去される。これは、1つには、適切なバルブ構成を通じたドラムからの洗浄水の重力流による。除去の一部は、また、ドラムの高速回転による遠心力を用いて達成される。この遠心力は、ドラム内の水を、ドラムの周囲壁にある穴又は孔を通じて移動させる。これらの穴は、開閉可能な排水手段に通じている。
回転サイクルの間に、ドラム内の水性洗浄液の大部分が該ドラムから除去される。好ましくは水性洗浄液の約50〜約99%、より好ましくは水性洗浄液の約60〜約90%が除去される。
最初の回転サイクルの後、すすぎサイクルで、きれいな水が再びドラムに加えられる。本発明では、すすぎ液のpHを約4〜約7、好ましくは約4.5〜約6.5の範囲内にするための十分な酸源が、該すすぎ液に添加される。洗濯機操作は、2つ以上の回転サイクル及び/又は2つ以上のすすぎサイクルを伴ってもよい。ただし、本発明では、すすぎサイクルの少なくとも1つが、pHを必要な範囲内にするために酸源がすすぎ液に添加されるようなものである必要がある。すすぎ液のpHは、2つ以上のすすぎサイクルが使用される場合すべてのすすぎサイクルにおいて、約4〜約7、好ましくは約4.5〜約6.5の範囲にすることができる。この場合、すすぎサイクルごとにすすぎ液に酸源を添加することが可能であるが、また、1つのすすぎサイクルに十分な酸源を添加して、そのサイクル及び後続のすすぎサイクルに必要なpHのすすぎ液が含まれるようにすることも可能である。
2つ以上のすすぎサイクルを含む方法では、少なくとも最終すすぎサイクルが、pHが約4〜約7、好ましくは約4〜約5.5の範囲になるようなものであることが好ましい。具体的には、最終すすぎサイクルにおいて酸源がすすぎ液に添加されることが好ましい。さほど好ましくない代替形態として、最後から2番目のすすぎサイクルを、すすぎ液が約4〜約7、好ましくは約4.5〜約6.5の範囲のpHを有するようなものにすることができる。洗浄性界面活性剤成分と洗剤ビルダー成分とを含有する洗浄液の有意な部分が自動洗濯機から除去された後で酸源がすすぎ液に添加される場合に、利益が大きくなることが判明している。
すすぎ液のpHは、酸源の添加によって所望の範囲内に制御される。これは、洗濯される布地と適合性があり、且つ、すすぎサイクル(あれば)に組み込まれる他の構成成分、及び洗浄液に添加される洗剤組成物の構成成分と適合性がある、あらゆる酸性物質又は酸前駆体から選択されてよい。無機酸を使用することができるが、有機酸が好ましい。ポリマー酸、例えば、ポリアクリル酸、ポリマレイン酸、及びアクリル酸/マレイン酸コポリマーを使用してよい。ただし、最も好ましいのは、約80以下の当量を有する一塩基又は多塩基有機酸である。特に好ましい例は、マレイン酸、クエン酸、及びシュウ酸であり、クエン酸が特に好ましい。
酸のレベルは、すすぎサイクルにおいて必要なpH値を達成するように選択すべきである。ただし、低分子量の有機酸が使用されるときには、すすぎ液中の濃度は、一般に、約100〜1000ppmの範囲である。
意外にも、自動洗濯機操作の状況では、すすぎサイクルにおける酸性pH、特に約4.5〜約6.5の範囲内のpHの使用が、特定の利益をもたらすことが判明した。例えば、色の付いた布地から他の布地への移染が低減されることが判明した。従って、本発明は、染色された布地を洗濯するのに特に適している。本発明で達成可能な移染の低減の理由から、本発明は、少なくとも幾らかの染色された布地と少なくとも幾らかの淡い色の布地とを含む布地洗濯物の洗浄に特に適用可能である。
他の利益は、布地上の残留物蓄積の低減である。濃い色の布地では、これは、増白効果として現れる傾向にある。残留物の蓄積は、また、例えば「黒ずんだ」外観を誘発することによって、白色及び他の淡色の布地に影響を及ぼす場合もある。残留物は、主に水の硬度に起因し、本質的にカルシウムを主体とする可能性がある。ただし、残留物には、また、そのような水の硬度の付着物と、生地汚れ、洗剤及び/若しくは柔軟剤、並びに/又は他の洗浄活性物質との複合物も含まれることがあり、その場合には複合汚れと表現することができる。
また、本発明の方法における低pH値自体が、汚れ除去の改善をもたらし得ることも判明している。これは、コーヒー、茶、ワインなど、漂白可能な染みに特に適用可能である。また、油脂及び油脂含有染みでも、効果が見られる。また、酵素によって容易に除去される染みでも、効果が見られる。これらには、プロテアーゼによって容易に除去されるタンパク質含有染み、アミラーゼによって容易に除去されるデンプン含有染み、リパーゼによって容易に除去される油脂含有染み、特に、タンパク質含有染み及びデンプン含有染みが含まれる。その例は、草、血液、及び肉汁である。その結果、本発明の方法は、これらの種類の染みのいずれかの染みが付いた布地に特に適用可能である。
本発明の特に好ましい一実施形態では、酸源に加えて、洗濯すすぎ添加物質も、すすぎ液に添加される。意外にも、酸性pHのすすぎの使用が、ある種のすすぎ添加剤の特性を改善するという点で、特定の利益を提供できることが判明した。
特定の利益は、前記すすぎ添加剤が香料又はプロ香料(すなわち、すすぎ液中で分解して、ないしは別の方法で反応して、香料分子を生成する物質)であるときに得られる。そのような物質を低pHすすぎにすすぎ添加剤として含めると、結果として布地への香料の付着が改善されることが判明している。
他の好ましい前記すすぎ添加剤は、キレート剤である。具体的には、ホスホネートキレート剤が酸性pHにおいて良好な性能を有する。ゆえに、酸性すすぎサイクルにこれらを含めると、染み除去を改善することができ、また、布地からの蓄積した硬水付着物の除去を改善することもできる。ゆえに、これらの添加剤は、硬水付着物の低減に関して前述したように、洗濯物に色の付いた布地が含まれるときに使用するのが特に好ましい。
他の好ましい前記すすぎ添加剤は、布地光沢剤である。特に好ましい布地光沢剤は、本発明で必要とされるpHにおいてより良好な布地付着を示す、フタロシアニンである。好ましい光沢剤には、チバ・ガイギー(Ciba Geigy)製のチノパールCBS(Tinopal CBS)(4,4’−ビス−(2−スルホスチリル)ビフェニル二ナトリウム)のような、酸安定性蛍光増白剤が含まれる。
すすぎ添加剤の他の好ましい群は、柔軟剤、感触変性剤、及びしわ変性剤のような、布地ケア有益剤の群である。これらが、本発明で使用されるpH範囲において、布地へのより良好な付着、したがってより大きい布地利益を示すことが判明している。好ましい柔軟剤としては、エステル第四級アンモニウム化合物、アルキル第四級アンモニウム塩、粘土、シリコーンオイル、シリコーンポリオール、及びアミノシリコーンが挙げられる。他の布地ケア有益剤としては、カチオン性オリゴマーのような染料定着剤、シリコーンやセルロース及びセルロース誘導体のような磨耗防止剤、並びに、アミン、アンモニウム塩、及び還元剤のような塩素捕捉剤(退色を低減できる)が挙げられる。
すすぎ添加剤の他の好ましい群は、汚れ放出剤及び防汚剤の群である。これらは、その有効性に関して、布地への付着に依存しており、特定の種類が、本発明の方法におけるすすぎサイクルのpHで、より良好な付着を示す。
既知のポリマー汚れ放出剤(以下、「SRA」)を、所望により本発明で採用することができる。利用される場合、SRAは、一般に、組成物の約0.01重量%〜10.0重量%、通常0.1重量%〜5重量%、好ましくは0.2重量%〜3.0重量%含まれる。
SRAには、様々な荷電モノマー単位、例えば、アニオン性、又は場合によってはカチオン性モノマー単位(米国特許第4,956,447号参照)、並びに非荷電モノマー単位を含めることができ、構造は、線状、分枝状、又は場合によっては星形であってもよい。それらには、分子量を制御する際、又は物理若しくは界面活性特性を変化させる際に特に有効な、キャッピング部分を含めてよい。構造及び電荷分布は、様々な繊維又は織物の種類への適用について、また多様な洗剤若しくは洗剤添加製品について調整してよい。
好適なSRAとしては、例えば米国特許第4,968,451号(J.J.シーベル(J.J.Scheibel)及びE.P.ゴスリンク(E.P.Gosselink)、1990年11月6日)に記載のような、テレフタロイルのオリゴマーエステル主鎖とオキシアルキレンオキシ繰り返し単位とで構成される、ほぼ線状のエステルオリゴマーのスルホン化生成物が挙げられる。ポリ(エチレングリコール)メチルエーテル、DMT、PG、及びポリ(エチレングリコール)(「PEG」)のエステル交換/オリゴマー化によって生成されるものの例については、米国特許第4,711,730号(ゴスリンク(Gosselink)ら、1987年12月8日)を参照のこと。また、エチレングリコール(「EG」)、PG、DMT、及びNa−3,6−ジオキサ−8−ヒドロキシオクタンスルホネートから得られるオリゴマーなど、米国特許第4,721,580号(ゴスリンク(Gosselink)、1988年1月26日)の部分及び完全アニオンエンドキャップオリゴマーエステル;米国特許第4,702,857号(ゴスリンク(Gosselink)、1987年10月27日)の非イオンキャップブロックポリエステルオリゴマー化合物、例えば、DMT、Me−キャップPEG、並びにEG及び/若しくはPG、又は、DMT、EG及び/若しくはPG、Me−キャップPEG、並びにNa−ジメチル−5−スルホイソフタレートの組み合わせから生成されるもの;並びに、米国特許第4,877,896号(マルドナド(Maldonado)、ゴスリンク(Gosselink)ら、1989年10月31日)の、アニオン、特にスルホアロイルエンドキャップテレフタレートエステルも、すすぎ添加剤として使用することができる。
SRAとしては、また、エチレンテレフタレート若しくはプロピレンテレフタレートと、ポリエチレンオキシド若しくはポリプロピレンオキシドテレフタレートとの単純なコポリマーブロック(米国特許第3,959,230号(ヘイズ(Hays)、1976年5月25日)及び米国特許第3,893,929号(バサデュール(Basadur)、1975年7月8日)参照);ダウ(Dow)からMETHOCELとして入手可能なヒドロキシエーテルセルロースポリマーのようなセルロース誘導体;並びにC〜Cアルキルセルロース及びCヒドロキシアルキルセルロースも挙げられる;米国特許第4,000,093号(ニコル(Nicol)ら、1976年12月28日)参照のこと。ポリ(ビニルエステル)疎水性物質セグメントを特徴とする好適なSRAとしては、ポリアルキレンオキシド主鎖上にグラフト化された、ポリ(ビニルエステル)、例えば、C〜Cビニルエステル、好ましくはポリ(ビニルアセテート)のグラフトコポリマーが挙げられる。欧州特許出願第0,219,048号(クド(Kud)ら、1987年4月22日公開)を参照のこと。市販例としては、ドイツのBASFから入手可能なSOKALAN HP−22のようなSOKALAN SRAが挙げられる。他のSRAは、平均分子量300〜5,000のポリオキシエチレングリコールから誘導される、10〜15重量%のエチレンテレフタレートを90〜80重量%のポリオキシエチレンテレフタレートと共に含有する繰り返し単位を含むポリエステルである。市販例としては、デュポン(Dupont)のZELCON5126及びICIのMILEASE Tが挙げられる。
また、米国特許第5,415,807号(ゴスリンク(Gosselink)、パン(Pan)、ケレット(Kellett)、及びホール(Hall)、1995年5月16日発行)も参照のこと。以上のSRAのための好適なモノマーとしては、Na2−(2−ヒドロキシエトキシ)−エタンスルホネート、DMT、Na−ジメチル5−スルホイソフタレート、EG、及びPGが挙げられる。
SRAの他の部類としては、次が挙げられる:(I)ジイソシアネート結合剤を使用してポリマーエステル構造を連結する非イオン性テレフタレート(米国特許第4,201,824号(ヴィオラン(Violland)ら)及び米国特許第4,240,918号(ラガッセ(Lagasse)ら)参照);(II)無水トリメリット酸を既知のSRAに添加して、末端ヒドロキシル基をトリメリテートエステルに転換することによって製造される、カルボキシレート末端基を含むSRA。触媒を適切に選択すれば、無水トリメリット酸は、無水結合を切ることによってではなく、無水トリメリット酸の単離カルボン酸のエステルを通じてポリマーの末端に対する結合を形成する。非イオン性SRA又はアニオン性SRAのいずれも、エステル化できるヒドロキシル末端基をそれらが有する限り、出発物質として使用してよい。米国特許第4,525,524号(タン(Tung)ら)参照;(III)ウレタン結合種のアニオン性テレフタレート系SRA、米国特許第4,201,824号(ヴィオラン(Violland)ら)参照;(IV)ポリ(ビニルカプロラクタム)、並びに、非イオン性及びカチオン性ポリマー両方を含めた、ビニルピロリドン及び/若しくはジメチルアミノエチルメタクリレートのようなモノマーとの関連コポリマー、米国特許第4,579,681号(ルパート(Ruppert)ら)参照;(V)BASFのSOKALANタイプに加えて、アクリルモノマーをスルホン化ポリエステル上にグラフト化することによって製造されるグラフトコポリマー;これらのSRAは、主張によれば、既知のセルロースエーテルに類似した汚れ放出及び再付着防止活性を有する:EP279,134A(ローヌ・プーラン・ケミー(Rhone-Poulenc Chemie)、1988)参照;(VI)カゼインのようなタンパク質上への、アクリル酸及びビニルアセテートのようなビニルモノマーのグラフト、EP457,205A(BASF、1991)参照;(VII)アジピン酸、カプロラクタム、及びポリエチレングリコールの凝縮によって調製される、特にポリアミド布地を処理するための、ポリエステル−ポリアミドSRA、DE2,335,044(ベヴァン(Bevan)ら、ユニリーバN.V.(Unilever N.V.)、1974)参照。有用な他のSRAにつ
いては、米国特許第4,240,918号、同第4,787,989号、同第4,525,524号、及び4,877,896号に記載されている。
SRAに関する以上の参照特許すべてを本明細書に参考として組み込む。好ましい防汚剤は、フルオロポリマー及びアクリレートポリマーである。これらの種類の添加剤は、特に、酸性条件下で布地に対して高い直接性(substantivity)を有する。
前記すすぎ添加剤が漂白剤若しくは漂白触媒又はこれらの混合物であるときに、利益が達成されることが判明している。好ましい漂白剤は、酸化漂白剤、すなわち、過ホウ酸塩及び過炭酸塩のような過酸化水素を生成するものである。これらの無機過酸素源に加えて、好ましい漂白剤システムには有機ペルオキシ酸が含まれる。無機過酸素源を漂白剤活性化剤又は触媒と組み合わせることができる。好ましい漂白触媒は、配合された過酸化物又は酸素源を必要としないものである。
しかし、本発明におけるすすぎ段階で規定のpHを使用すると、洗浄サイクルに適用される配合でより低いレベルの漂白剤及び/又は漂白剤活性化剤及び/又は漂白触媒を使用して、同等の結果を達成できることが判明した。例えば、通常は約20%の過炭酸塩若しくは過ホウ酸塩及び約4%の漂白剤活性化剤を含有することになる、水平ドラム洗濯機で使用される粉末洗剤のような配合中で、約3%以下のTAEDのような漂白剤活性化剤と組み合わせて、過炭酸若しくは過ホウ酸(又は他の酸素漂白剤)漂白剤のレベルを、約15%未満、好ましくは約12%未満、さらには約10%未満にすることができる。通常は約5%の過炭酸塩若しくは過ホウ酸塩及び約6%の漂白剤活性化剤を含有することになる、垂直ドラム洗濯機で使用される粉末洗剤のような配合中で、5%以下のTAEDのような漂白剤活性化剤と組み合わせて、過炭酸若しくは過ホウ酸(又は他の酸素漂白剤)漂白剤のレベルを、4%未満、好ましくは3%未満、さらには約2.5%未満にすることができる。液体洗剤組成物では、PAPのような漂白剤のレベルを、より一般的な3.5%に比べて、2%未満にすることができる。
場合によっては、本発明は、洗浄液中に適用される組成物で漂白剤源を使用しないことも可能である。
他のすすぎ添加剤は、ある布地から別の布地へと染料が再付着するのを防ぐ、移染阻害剤である。好ましい移染阻害剤は、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリ−4−ビニルピラジンN−オキシド(PVNO)、及びN−ビニル−2−ピロリドンとN−ビニル−イミダゾールとのコポリマー(PVPVI)である。
水性洗浄液は、洗浄性界面活性剤成分と洗剤ビルダー成分とを含有する。一般に、これらは、洗濯洗剤組成物の成分として水性洗浄液に提供される。これは、例えば、液体、粉末、顆粒、又は錠剤形態など、あらゆる適切な物理形態であってよい。
洗剤組成物に好ましい物理形態は、液体である。洗浄サイクルで得られるpHが、約7.5〜約10、好ましくは約7.5〜約9の範囲であることが、特に好ましい。
一般に、洗剤組成物は、既知の洗剤組成物の標準成分のいずれかを含有してよい。洗浄性界面活性剤及び洗剤ビルダーに加えて、洗浄液に含有される物質としては、キレート剤、再付着防止剤、分散剤、抑泡剤、効果促進剤、漂白剤、及び酵素を挙げることができる。好適な洗濯添加物質のより詳細な説明は、PCT国際公開特許WO00/02982及びWO00/02987で見ることができ、共に本明細書に参考として組み込む。
特定のタイプの物質が洗剤組成物に含められるとき、従って洗浄サイクルにおいて水性洗浄液に添加されるときに、本発明の方法における酸性すすぎサイクルの使用が特に有益であることが判明している。例えば、洗浄サイクルに添加される洗剤組成物に漂白剤PAPと、好ましくは漂白触媒とが含まれるときに、特定の利益が得られる。
他の好ましい漂白剤は、芳香族C〜C30ペルオキシカルボン酸及びそれらの前駆体であり、好ましくはC〜C20ヘテロ芳香族ペルオキシカルボン酸である。特に好ましい例としては、前述した、EP−A−349940に記載のフタルイミドペルオキシヘキサン酸(PAP)、及び次式の他の化合物が挙げられる:
Figure 2007514466
式中、nは1〜18であることができる。PAPでは、nは5である。
酸性すすぎを使用すると、洗浄液中の漂白剤及び活性化剤のレベルを最小限に抑えることができ、従って、漂白剤/活性化剤の所与の用量で達成可能な洗浄利益が最大になる。好適な漂白触媒については、PCT国際公開特許WO00/29537、WO01/16271、及びWO02/68574に記載されており、これらを本明細書に参考として組み込む。
前述のように、酸性すすぎの使用は、油脂洗浄を最大限にする際に特に有益である。洗剤が、直鎖アルキルベンゼンスルホネートのようなアニオン性界面活性剤、アルキルエトキシレート若しくはアミンオキシドのような非イオン性界面活性剤、アルキル四級アンモニウム界面活性剤のようなカチオン性界面活性剤、及びベタインのような両性界面活性剤を含むときに、特定の利益が達成される。
酸性すすぎを使用する利益には、低温での性能の改善が含まれる。ゆえに、好ましくは、該方法は、前記水性洗浄液及び前記水性すすぎ液の最高温度が約60℃以下、好ましくは50℃以下、より好ましくは45℃以下になるようなものである。具体的には、本発明は、洗浄液が有意に低温であり、且つ洗浄液の最高温度が約35℃以下、好ましくは32℃以下の場合に利益をもたらす。
比較的硬度の高い洗浄液及びすすぎ液が、残留物の付着という特定の問題を引き起こし、その結果、色の付いた布地の退色、及び淡い色の布地の「黒ずみ」、並びに複合汚れの形成をまねくので、本発明は、また、洗浄液及び/又はすすぎ液がそのような比較的硬度の高いものであるときに、特定の利益をもたらす。ゆえに、本発明は、前記洗浄液及び/又はすすぎ液の硬度がCaCO換算で少なくとも約100ppmであるときに、特に有益である。
本発明の方法が、洗浄サイクルへの洗剤組成物の放出及びすすぎサイクルへのすすぎ添加剤組成物の放出に適した好ましいデバイスを使用して実施されることが、特に好ましい。これらの好ましいデバイスについては、PCT特許出願WO03/69042及びWO03/69043(共に2003年8月21日公開)に詳細に記載されている。これらPCT出願の開示を本明細書に参考として組み込む。
ゆえに、本発明の好ましい一態様では、該方法は:
(a)洗濯すすぎ添加物質を収めた1回用量パッケージを提供することと;
(b)前記添加剤を収めた1回用量パッケージを硬質ハウジング構造体に挿入することと;
(c)前記自動洗濯機の操作開始時に、前記添加剤を収めた1回用量パッケージがその中に挿入された前記ハウジング構造体を、前記自動洗濯機のドラム内の、すすぎサイクルの間に前記水性すすぎ液と有意に接触させることになる場所に配置することと;
(d)自動洗濯機に、前記少なくとも1つの洗浄サイクルと前記すすぎサイクルとの間に回転サイクルを含むプロセスを実行させ、それによって前記ハウジング構造体内の前記添加剤を収めた1回用量パッケージに遠心力を加えることとを含んでおり、前記遠心力は、前記パッケージ若しくは前記ハウジング構造体又はその両方に関連付けられたパッケージ開放手段を作動させ、それによって前記パッケージを開放し、その内容物を放出し、前記内容物を前記硬質ハウジング構造体内で保持する働きをしており;該方法は、さらにその後、
(e)前記自動洗濯機の操作中に回転サイクルを終了させることによって前記開放されたパッケージから前記遠心力を除去することと;その後、
前記自動洗濯機の操作の前記すすぎサイクルの間に、前記硬質ハウジング構造体内の前記洗濯添加物質を、重力流によって、前記ハウジング構造体内の孔を通じて前記水性すすぎ液へと移動させる工程とを含む。
他の好ましい一態様は:
(a)硬質ハウジング構造体を、前記洗濯機内に、前記洗濯機ドラムに対して固定された空間関係で配置する工程を含むことであって、該ハウジング構造体は、基部と、前記基部のための開閉可能な蓋とを含んでおり;該方法は、さらに、
(b)1つの洗濯添加物質が前記少なくとも1つの洗浄サイクルの間に前記洗濯機ドラムの前記内容物に添加されることになり、且つ1つの洗濯添加物質が前記すすぎサイクルの間に前記洗濯機ドラムの前記内容物に添加されることになる、少なくとも2つの異なる洗濯添加物質をその少なくとも2つの異なる区画内に収めた多区画型挿入部を、前記洗濯操作開始時に、蓋が開放された前記ハウジング構造体内に設置することと;
(c)前記挿入部が内部に設置された前記ハウジング構造体の前記蓋を閉鎖し、それによって、前記硬質ハウジング構造体に関連付けられた、前記多区画型挿入部の少なくとも第1の区画を開放するための手段を作動させ、それによって前記開放された区画内の前記物質の前記洗濯機ドラム内への分配を可能とすることと;
(d)前記自動洗濯機に、前記少なくとも1つの洗浄サイクルと前記すすぎサイクルとの間に回転サイクルが含まれる、その操作サイクルを実行させ、それによって、前記ハウジング構造体及び/又は前記多区画型挿入部に関連付けられた、既に開放された前記第1の区画内のものとは異なる洗濯添加物質を収めた前記挿入部の1つ以上の追加区画を開放するための手段を作動させる工程とを含んでおり、前記追加区画の前記開放は、前記洗濯機操作の前記回転サイクル開始後に起こり、前記追加区画を開放する前記手段は、回転サイクルから生じる遠心力によって作動され;前記開放は、さらに、前記開放された(1つ若しくは複数の)区画内の物質の前記洗濯機ドラム内への分配を可能とする方法である。
この後者の態様が、特に好ましい。
本発明のこの態様で使用される硬質ハウジング構造体は、洗濯機のドラムに対して固定された空間関係で配置されなければならない。好ましくは、硬質ハウジング構造体は、洗濯機ドラム内の、洗濯操作の洗浄及びすすぎサイクルの間にドラム内にある又はドラムに添加される洗浄又はすすぎ水と接触することになるような場所に配置される。ハウジング構造体は、洗濯機攪拌機(あれば)の上若しくは近辺に配置されてよく、又はドラムの床面(上面投入機)若しくは後壁(前面投入機)上に配置されてよい。ただし、最も好ましくは、硬質ハウジング構造体は、洗浄及びすすぎサイクル中の少なくともある時点においてサイクルで使用される水と接触するような位置で、洗濯機ドラムの内周壁に固定される。北米の洗濯機では、この位置は、好ましくはドラム内の満水線よりも下方にくる。
硬質ハウジング構造体は、基部要素と、基部のための開閉可能な蓋とを備える。通常、この配置は、三次元の基部要素上に蝶番式の蓋を必要とする。三次元基部要素は、分配すべき添加物質を収容した多区画型の1回用量パッケージを適切な方法で保持するような大きさ及び構成にすることができる。
硬質ハウジング構造体は、また、それに関連付けられた、それに嵌め込まれる多区画型挿入部の区画のうち少なくとも1つの区画を開放するための手段を備えなければならない。そのような手段は、一般に、多区画型の1回用量挿入部が構造体内部に設置されてから、ハウジング構造体の蓋を閉鎖することによって作動される。そのような開放手段は、例えば、選択的に配置された、1回用量挿入部の選択的に配置された区画の1つ以上に突き当たる、鋭い突出部又はナイフの刃のような穴あけ又は破裂手段を備えることができる。次に、破裂又は穴あけ手段は、蓋の閉鎖と共に移動して、この移動が挿入部の所望の(1若しくは複数の)区画を開放するように構成される。このような区画開放手段は、ハウジング構造体基部、構造体の蓋、又はその両方に関連付けられてよい。
別法として、挿入部の(1つ若しくは複数の)第1の区画のための開放手段は、ハウジング構造体の蓋が閉鎖されるときに開放される、ハウジング構造体の穴又は孔の配列を含むことができる。ハウジングに穴又は孔を開けると、洗浄段階からの水をハウジングに進入させ、水溶性である、又は水溶性の封止手段を備えることによって少なくとも開放可能である、挿入部区画(inert compartments)のものを溶解させることが可能になる。
好ましくは、硬質ハウジング構造体は、その中に配置された挿入部の追加区画を開放する第2の手段もさらに備える。このような追加区画には、ハウジング構造体の蓋の閉鎖の結果として最初に開放される(1つ若しくは複数の)第1の区画内のものとは異なる洗濯添加物質が収められる。1回用量挿入部の(1つ若しくは複数の)追加区画を開放するこれらの第2の手段は、洗濯機の操作が使用されている回転サイクルの間、及び回転サイクルの結果として、ハウジング構造体に加わる遠心力によって作動可能である。このため、例えば、(1つ若しくは複数の)追加区画を開放する第2の手段は、鋭い突出部、ブレード、又はナイフを備えてもよく、これらが、回転サイクルの間に開放すべき1回用量挿入部の(1つ若しくは複数の)追加区画に突き当たる。例えば、ハウジング構造体内にある蝶番式の又は他の何らかの形で可動の配置プレート又はバッフルによって、挿入部を、初めは(回転サイクルまで)第2の開放手段と接触しないようにすることができる。このようなバッフル又はプレートは、挿入部の(1つ若しくは複数の)追加区画がハウジング構造体の最初の閉鎖時に第2の区画開放手段に突き当たらないような位置で、挿入部を保持する。しかし、回転サイクルの遠心力が加わると、第2の区画開放手段によって挿入部に穴をあける位置へと、加えられる遠心力によって(1つ若しくは複数の)該第2の区画が移動される位置で、配置プレート又はバッフルによって挿入部を保持することができる。あるいは、追加区画のための好ましい第2の開放手段は、最初の開放手段と同様に、回転サイクルの遠心力が加わると穴をあけることになる、可動ハウジング構造体要素を備えることができる。これで、これらの開放された穴を通って進入する水が、適切に構築且つ配置された挿入部の(1つ若しくは複数の)追加区画を溶解させることができ、ないしは別の方法で開放することができる。(1つ若しくは複数の)第1の挿入部区画用の開放手段と同様に、挿入部の(1つ若しくは複数の)追加区画を開放する第2の手段は、ハウジング構造体基部、若しくは構造体の蓋、又はその両方と関連付けられてよい。
硬質ハウジング構造体は、また、洗濯操作の様々なサイクルすべての間に水を最終的に構造体に進入させ、且つ開放された挿入部区画の内容物を構造体から洗濯機ドラム内への分配を可能とするように構成される。この構成には、洗濯操作からの水がそれを通って出入りでき、且つ開放された挿入部区画からの洗濯添加物質がそれを通って洗濯機ドラムへと流入できる、ハウジング構造体内の適切に設置且つ配置された穴又は孔が含まれることが最も多い。
好ましい一構成では、硬質ハウジング構造体は、回転サイクルが完了するまで、回転サイクルで開放された挿入部のすすぎ添加剤内容物のほぼすべて(少なくとも約90重量%)を硬質ハウジング内で保持することができる。ゆえに、また、(1つ若しくは複数の)追加挿入部区画を開放する遠心力を使用して、開放された(1つ若しくは複数の)区画から放出される内容物を、回転サイクルが終わるまで、構造体内で、場合によってはさらに挿入部の開放された(1つ若しくは複数の)区画内でも、保持することもできる。回転サイクルの終了時、遠心力が止まるときに、開放された挿入部の内容物を、例えば重力によって、構造体の「底部」にある穴を通じて構造体から流出させることができる。あるいは、回転サイクル遠心力が止まり、すすぎ水をドラムに添加した後、すすぎ水によって、放出されたすすぎ添加物質を構造体から洗い流して洗濯機ドラムに移動させ、次いでハウジングに進入させることもできる。回転が停止するまで、放出されたすすぎ添加物質を構造体に保持させることによって、回転サイクルの間にドラムの壁の排水穴を通じてドラムから排水されることによりすすぎ添加物質が洗濯機ドラムから洗い流されないようにすることができる。
ハウジング構造体内の挿入部の幾つかの区画それぞれを開放すると、そのようにして開放される区画の内容物の大部分(少なくとも約85重量%)、好ましくはすべてが、最終的には、区画が開放されるサイクルの間に洗濯機ドラム内に存在する洗浄又はすすぎ水と混合されるべきである。洗浄サイクルの間のドラム内の洗浄水は、通常、挿入部の(1つ若しくは複数の)洗浄添加剤区画の開放の結果として、約15〜100グラム、好ましくは約40〜80グラムの洗濯添加物質をそこに放出している。挿入部内のすすぎ添加剤区画が開放されるいずれのすすぎサイクルについても、ドラム内のすすぎ水は、通常、(1つ若しくは複数の)すすぎ添加剤区画の開放の結果として、約5〜50グラム、好ましくは約15〜35グラムのすすぎ添加物質を最終的にそこに添加している。
洗濯サイクルを通して、使用される洗浄水及びすすぎ水、並びに開放された1回用量挿入部区画から放出される洗濯添加物質と接触した状態で、構造体がその構成及び操作モードを維持する限り、硬質ハウジング構造体は、プラスチック、金属、セラミック、木材などを含む、あらゆる好適な固体材料から製作することができる。好ましくは、硬質ハウジング構造体は、容易に費用効率良く大量生産できるように、熱成形又は射出成型されたプラスチックから製作される。
多区画型の1回用量挿入部自体は、それがその中に嵌め込まれ、その中で使用される、硬質ハウジング構造体と協働するように大きさ及び構成が決定されなければならない。ゆえに、1回用量挿入部は、少なくとも2つの別々の区画を備えており、その少なくとも1つは、洗濯操作の始めに洗浄水中に分配されることになる洗濯添加物質用であり、少なくとも1つは、洗濯操作の過程における後続のすすぎサイクルに分配されることになるすすぎ添加物質用である。言うまでもなく、1回用量挿入部は、洗浄水添加物質用に2つ以上の区画、及びすすぎ添加物質用に2つ以上の区画を使用してもよい。これは、2つの洗浄又はすすぎ添加物質が互いに適合性がないときに有用な可能性があり、それらが洗濯機ドラムに添加されるまで別々に包装されることが望ましい時に有用である。
1回用量挿入部の各区画は、非水溶性材料、若しくは水溶性材料、又は両方の種類の組み合わせから製作されてよい。さらに、挿入部の一部の区画を非水溶性材料から作製してよく、その一方で他の区画を水溶性材料から作製することができる。挿入部の区画は、また、可撓性若しくは硬質であってもよく、又は、一部の区画を可撓性にし、他の区画を硬質にしてもよい。
1回用量挿入部を硬質にする場合、それを、熱形成又は射出成型できる従来のあらゆるポリマー材料から作製してよい。ゆえに、多区画型挿入部を形成するために、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、又はポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート)を使用してよい。特に、水温が沸点に近づく欧州の洗濯機で挿入部が利用されることになる場合、良好な熱安定性を有するポリマー材料を選択すべきである。また、挿入部の材料は、挿入部が供給する洗濯添加剤中に存在するあらゆる化学物質に対して不活性でなければならない。
1回用量挿入部に好ましい構成は、例えば、ポリプロピレン又はポリエチレンなどの非水溶性プラスチックから形成される、多区画型の熱形成タブを含む。タブの区画は、穴あけ可能又は破裂可能なプラスチック又は金属、例えば、アルミニウム、箔などの薄い層で封止することができる。別の好ましい構成では、洗浄水添加剤を備えたパウチが可撓性で、水溶性物質、例えばポリビニルアルコールから製作されてよく、この水溶性パウチが、非水溶性材料から作製される、後の洗濯サイクルで分配すべきすすぎ添加物質を収めた可撓性又は硬質のパウチ若しくは区画に固定されてよい。
本明細書の特に好ましい実施形態では、多区画型挿入部自体が、すすぎ添加物質を収めた(1つ若しくは複数の)区画を開放する手段を内蔵していてよい。これらは、洗濯操作の回転サイクルの間に挿入部に加わる遠心力を用いて開放されることになる区画である。このため、このようなすすぎ添加剤区画は、回転中に加わる遠心力の結果として区画の内容物にかかる圧力が増大すると分離又は開放する、易破壊性のシールを含む。あるいは、(1つ若しくは複数の)すすぎ添加剤区画を開放する手段は、前述のようなハウジング構造体の一部であってもよい。言うまでもなく、(1つ若しくは複数の)すすぎ添加剤区画を開放する手段は、(1つ若しくは複数の)すすぎ添加剤区画が何らかの方法で洗濯操作の間の適切な時点で開放されるように、硬質ハウジング構造体又は多区画型挿入部自体のうちの少なくとも一方と関連付けられていなければならない。
本明細書のシステム及び方法及びキットで使用する、多区画型の1回用量挿入部、硬質の蓋付きハウジング構造体、及びそれらの互いに対する関係は、すべて、添付図面によってさらに説明される。図面の図1A及び1Bは、それぞれ、本発明を実施する際に採用できる2区画型の1回用量挿入部11の上面図及び底面図を示す。この区画化された1回用量挿入部11は、比較的硬質の不溶性熱形成ポリプロピレンで作製可能である。それは、洗濯操作の洗浄サイクルに分配すべき、強力液体洗剤のような液体洗濯添加剤17の保存に好適な主区画12を有する。2区画型の1回用量挿入部11は、また、洗濯操作のすすぎサイクルに分配すべき、布地コンディショニング剤又はpH調整剤のような液体洗濯添加剤18を保持するのに好適な、より小さい副区画13も有する。
両区画は、使用前に、区画12及び13の両方を覆う、穴あけ可能又は破裂可能なフィルム若しくは箔の層14で、上面全体を封止される。挿入部11の構成材料は、2つの区画が2区画間の材料のストリップによって表される軸15の周りで互いに対して回転するのを防ぐほどに硬質ではない。弧16の周りのこの回転の特徴が、挿入部が以下で図3に示すハウジング構造体内に設置されるときに、遠心力によって開始される運動、及びその結果であるすすぎ添加剤区画13の穴あけを可能にする。
図2A及び2Bは、それぞれ、本発明を実施する際に採用できる、3区画型の1回用量挿入部20の上面図及び底面図を示す。この3区画型の1回用量挿入部20は、液体洗濯洗剤製品27を保持する大区画21と、顆粒状の過酸素漂白剤製品28を保持するより小さい区画22とを有する。区画21及び22の内容物は、使用前に組み合わせた場合に互いに適合性がなく、それぞれを収めた区画が洗濯操作の始めに最初に両方とも開放されるときに、両方が洗浄サイクルにほぼ同時に分配される。第3の区画23は、液体すすぎ添加製品29を保持する。このすすぎ添加製品29が、洗濯操作の後の方の時点ですすぎサイクルに分配され、すすぎを必要な酸性pHにするためにpH調整剤を含む。
図1A/1Bの2区画型の1回用量挿入部の場合のように、図2A/2Bの1回用量挿入部20の区画は、本発明に従って使用されるハウジング構造体に1回用量20を挿入する前に、穴あけ可能又は破裂可能なフィルム若しくは箔(図示せず)で上面全体を封止されている。また、図1A/1Bの挿入部の場合と同様に、図2A/2Bの1回用量挿入部20は、洗浄添加剤区画21及び22とすすぎ添加剤区画23との間に軸25を有しており、その軸の周りで、すすぎ添加剤区画23が弧26に従って区画21及び22に対して回転することができる。弧26の周りでのこの回転の特徴が、挿入部20が、以下で図3、並びに図4A、4B、及び4Cの描写に示されるようにハウジング構造体内に設置されたときに、遠心力によって誘発される最終的な動き、及びそれに応じた酸性すすぎ添加剤区画23の最終的な穴あけを可能にする。
図3は、挿入部30が内側にある状態で閉鎖された蓋付きハウジング構造体31に挿入されている、図1A、1B、2A、及び2Bに描いたような挿入部30の斜視図を示す。ハウジング構造体31自体は、基部プレート32に固定された側壁構造体33によって取り囲まれる基部プレート32を備える。蓋34は、ハウジング構造体を完成させ、蝶番35によって側壁構造体33に固定される。ハウジング構造体31の内部構成要素の更なる詳細は、図4A、4B、及び4Cの側面透視図に示されている。
図4A、4B、及び4Cは、ハウジング構造体41に挿入された、図1A、1B、2A、及び2Bに描かれるような挿入部40の側面透視図を示す。図4の3つの図すべてにおいて、ハウジング構造体41は、基部を備えたものとして示されており、該基部自体が、基部プレート42と、基部プレート42に固定された側壁構造体43とを備える。ハウジング構造体41のための蓋44は、蝶番45のところで側壁構造体43に取り付けられる。
基部プレート42は、ハウジング構造体41を自動洗濯機ドラム(図示せず)の内壁に固定するのに使用される、取付手段60を備える。ハウジング構造体41は、基部プレート42が洗濯機ドラムの軸に平行になり、従って洗濯機回転サイクル中に生じる遠心力の方向に垂直になるように、洗濯機ドラムに固定される。
図4Aは、挿入部40が部分的に挿入されている、開位置にあるハウジング構造体41を示す。図4Bは、開位置にあるが、挿入部40が完全に挿入されている状態のハウジング構造体41を示す。図4Cは、図3で先に示したように、挿入部40が内側にある完全に閉鎖した位置でハウジング構造体41を示す。図4A〜4Cの3つの図すべてにおいて、挿入部40は、洗浄添加剤区画70とすすぎ添加剤区画71とを含むものとして示されている。挿入部40は、すすぎ添加剤区画71がウジング構造体の蓋の蝶番の方を向いて配置された状態で、ハウジング構造体に挿入される。
図4の3つの側面図に示したように、ハウジング構造体41は、また、蝶番式の配置プレート46も含む。この蝶番式の配置プレート46は、取付手段47を用いて壁構造体43に固定され、又はその内部を案内される。この配置プレート46は、また、圧縮可能な転心手段48上に止まる。配置プレート46は、圧縮可能な転心手段48の近くにある蝶番点49で蝶番式に取り付けられる。配置プレート46は、また、取付手段47とは反対側の洗浄添加剤端に、突起50を有する。これらの突起50は、側壁構造体43の対向する壁のそれぞれにある案内溝51に嵌合する。
蓋44が閉鎖されるとき、これは、蝶番式の配置プレート46の、その蝶番点49の周りでの回転を作動させ、同時に圧縮可能な転心手段48を押し下げる。蝶番式の配置プレート46の洗浄添加剤端は、それにより基部プレート42の方に回転し、基部プレート42と関連付けられたラッチ機構52によって閉鎖位置で保持される。
このため、蓋44が閉鎖されると、閉鎖してラッチがかかった位置に構造体が設置されるときに、蝶番式の配置プレート46の洗浄添加剤端の回転は、カム構造の方式で溝51の中の突起50によって案内される。閉鎖し、ラッチをかけた結果として、挿入部40の洗浄添加剤区画70は、このように、基部プレート42と連結している鋭利な円筒状の洗浄添加剤穴あけ手段53に突き当たる。この動作により、挿入部40の洗浄添加剤区画70に穴があき、その洗浄添加剤内容物がハウジング構造体41の中に放出される。図4Cに示したように、この動作はまた、挿入部40のすすぎ添加剤区画71を、同様に基部プレート42と連結している、鋭利な円筒状のすすぎ添加剤穴あけ手段54の上に、しかしそれと接触しないように配置するのに役立つ。
洗濯操作の後半の、回転サイクルの間に、回転サイクルによって発生される遠心力が、挿入部40の(1つ若しくは複数の)すすぎ添加剤区画71を基部プレート42に向かって回転させる。次いで、この動作が、挿入部40の酸性すすぎ添加剤区画71を、やはり基部プレート42に関連付けられた追加のすすぎ添加剤区画穴あけ手段54に突き当たらせる。これで、挿入部40の酸性すすぎ添加剤区画71が破裂し、それによってその内容物をハウジング構造体41内に放出する。ハウジング側壁構造体43には穴61があり、それを通って、挿入部区画の放出された内容物が洗濯機ドラムに流入することができる。同様に、蓋44には、同じ目的の穴62がある。
回転サイクルの遠心力によって放出されるすすぎ添加剤は、回転サイクルが停止するまでハウジング構造体41の底部に保持される。次いで、この放出されたすすぎ添加剤は、重力によって、ハウジング構造体41の蓋蝶番端にある穴63を通り、洗濯機ドラムへと流入することができる。
(実施例I)
以下の表は、組成物Aとして、上面投入型の単一すすぎサイクル自動洗濯機に添加するのに特に適した組成物を示す。また、多重すすぎサイクル前面投入型自動洗濯機における最終すすぎサイクルに添加するのに特に適した組成物Bも示す。各組成物30グラムを関連すすぎサイクルに添加する。
Figure 2007514466
(実施例II)
図2に示したものの全体的な構成を有する、3区画型の1回用量挿入部を準備する。挿入部は、厚さ0.381mmのポリプロピレンから製作され、熱形成プロセスによって作製される。このように形成される挿入部は、長さが11.0cm、幅が7.0cm、厚さが2.5cmであり、図2に示した3つの区画21、22、及び23を含む。
コンパクトで水性の強力型液体(HDL)洗剤製品約55グラムを、図2の挿入部の大きい方の洗浄添加剤区画21に入れる。このようなHDLは、陰イオン性及び非イオン性界面活性剤約40重量%、有機ビルダー8重量%、有機溶媒19重量%、並びにホウ砂及び酵素などの他の成分を少量含む。
液体漂白組成物約11グラムを、図2の挿入部の小さい方の洗浄添加剤区画22に入れる。このような組成物は、微量の香料と共に、δ−フタルイミドペルオキシヘキサン酸(PAP)の水性スラリーを17重量%含む。
液体酸性すすぎ添加剤組成物約30グラムを、図2の挿入部のすすぎ添加剤区画23に入れる。このような水性液体すすぎ添加剤組成物は、前述の実施例Iの組成物Aに示したように、約22.4重量%のマレイン酸と、微量の非イオン性界面活性剤及び香料とを含む。
3区画のそれぞれに前述の組成物を含んだ挿入部を、開放区画の上に置かれた配向性ポリプロピレンフィルムの0.0304mm層で封止する。次いで、封止された1回用量挿入部パッケージを、図3及び図4に示した種類の硬質の蓋付きハウジング構造体内に設置する。1回用量パッケージを挿入する前に、この硬質ハウジング構造体を、上面投入型ケンモア70シリーズ(Kenmore 70 Series)自動洗濯機の直立ドラムの周囲壁に取り付ける。ハウジングは、蓋蝶番がドラムの床面に最も近く、構造体背板がドラムの周囲壁に平行な状態で、ドラムの床面から約20cmのところに取り付けられる。従って、ハウジング構造体の開放端は、洗濯機の上部を向く。
蓋付きハウジング構造体が開放構成にある状態で、図4A及び図4Bに示したように3区画型の1回用量挿入部をその中に入れる。次いで、洗濯すべき布地を洗濯機に入れる。洗濯機にその洗濯サイクルを開始させる直前に、ハウジング構造体の蓋を閉鎖して、図4Cに示したような構造体及び挿入部構成をもたらす。次いで、洗濯機にそのサイクルを開始させる。
挿入部が内側にある状態でハウジング構造体の蓋を閉鎖すると、洗浄添加剤穴あけ手段53(図4)が、挿入部の添加剤区画21及び22(図2)のそれぞれを覆う封止材料の層を破裂させる。そのように破裂すると、洗濯サイクルの初めにタブを満たす洗浄水へと洗浄添加剤成分が併せて放出される。洗浄添加剤成分は、ハウジング構造体の壁にある穴61、62及び63(図4)を通ってハウジング構造体から洗い流され、それによって、洗浄添加剤成分(HDL及び漂白剤)約66グラムが添加されている洗浄水をもたらす。このようにして形成される洗浄液は、約8.5のpHを有する。
約14分の洗浄サイクル後、洗濯機は、その回転サイクルを開始して、ドラムから洗浄水を除去する。この回転サイクルによって発生される遠心力は、ハウジング内にある挿入部の封止されたすすぎ添加剤区画71(図4)を、硬質ハウジングの一部を形成するすすぎ添加剤破裂手段54(図4)に押し当てる働きをする。この動作が、すすぎ添加剤区画71(図4)の封止を破裂させ、すすぎ添加剤区画のマレイン酸含有内容物をハウジング構造体内に放出させる。回転サイクルの持続的な遠心力は、放出された酸性すすぎ添加剤組成物をハウジング構造体の穴のない領域に保持し、その結果、放出された酸性すすぎ添加剤は、回転サイクルの間ハウジング構造体内に留まる。
2分間の回転サイクル後、洗濯機ドラムの回転が止まり、ドラムは、すすぎ水を満たし始める。同時に、回転サイクルの間ハウジング構造体内に保持されていたマレイン酸すすぎ添加剤組成物は、ハウジング構造体から主に穴63(図4)を通ってすすぎ水へと流れる。ドラム内にあるすすぎ水及びドラムに流入するすすぎ水は、また、この時点でハウジング構造体に進入することができ、残留する酸性すすぎ添加剤組成物を開放されたすすぎ添加物区画から洗い流すことができる。この方法では、酸性すすぎ添加剤組成物約30グラムが、洗濯機ドラム内のすすぎ水に導入される。この量は、すすぎサイクルの間にpH約5.5のすすぎ水を提供するのに十分である。
すすぎサイクルを5分間継続し、その後、ドラム内の布地を最終回転サイクルによって絞って乾燥させる。このように、挿入部からの洗浄及びすすぎ添加剤は、洗濯操作の間に、それぞれ洗浄サイクル及びすすぎサイクルに順次放出された。これらの種類の成分のこの順次添加は、洗浄液のpH8.5から、すすぎサイクルの間のすすぎ水のpH5.5までにわたる、洗濯操作のためのpHプロファイルをもたらす。
本発明で利用できる、一種のの2区画の1回用量挿入部の上面図及び底面図。 本発明で利用できる、別種の3区画の1回用量挿入部の上面図及び底面図。 本発明を実施するのに適した、閉鎖された硬質ハウジング構造体内に配置された1回用挿入部の斜視図。 本発明を実施するのに適した、蓋付きの硬質ハウジング構造体の一実施形態への、多区画型の1回用量挿入部の挿入及び使用の3つの側面図。

Claims (19)

  1. ドラムを有する自動洗濯機において布地を洗濯する方法であって、該自動洗濯機は、それが少なくとも1つの洗浄サイクルと少なくとも1つのすすぎサイクルとを実行するように操作され、該方法は:
    (a)前記少なくとも1つの洗浄サイクルの間に、前記ドラム内で洗浄性界面活性剤成分と洗剤ビルダー成分とを含有し、約7を上回るpHを有する水性洗浄液を形成することと;
    (b)洗濯すべき布地と前記水性洗浄液とを前記ドラム内で接触させることと;
    (c)前記すすぎサイクルの間に、前記ドラム内で水性すすぎ液を形成し、前記布地と前記すすぎ液とを接触させることと;
    (d)前記すすぎ液のpHを約4〜約7の範囲にするのに十分な酸源を該すすぎ液に添加すること、
    とを含む、方法。
  2. 前記洗濯物と水性洗浄液とを約1〜約50分間にわたって接触させることと、前記洗浄サイクルと前記すすぎサイクルとの間に実施される回転サイクルの間に前記ドラムから前記水性洗浄液の約50%〜99%を除去することと、前記布地と前記水性すすぎ液とを約1〜20分間にわたって接触させることとを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記すすぎ液に洗濯すすぎ添加物質を添加することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記すすぎ添加剤は、香料又はプロ香料である、請求項3に記載の方法。
  5. 前記すすぎ添加剤は、キレート剤である、請求項3に記載の方法。
  6. 前記すすぎ添加剤は、布地光沢剤である、請求項3に記載の方法。
  7. 前記すすぎ添加剤は、柔軟性、感触、及びしわ変性剤から選択される布地ケア有益剤である、請求項3に記載の方法。
  8. 前記すすぎ添加剤は、汚れ放出剤又は防汚剤である、請求項3に記載の方法。
  9. 前記すすぎ添加剤は、漂白剤又は漂白触媒である、請求項3に記載の方法。
  10. 前記洗濯される布地は、漂白可能な染み、油脂性の染み、及び酵素によって容易に除去される染みから選択される染みが付いた布地を含む、請求項1に記載の方法。
  11. 前記洗濯される布地は、染色された布地を含む、請求項1に記載の方法。
  12. 前記水性洗浄液及び前記水性すすぎ液の最高温度は、約60℃以下である、請求項1に記載の方法。
  13. 前記水性洗浄液及び水性すすぎ液を形成するために使用される水の硬度は、CaCO換算で少なくとも約100ppmである、請求項1に記載の方法。
  14. 前記水性洗浄液は、液体の形態の洗剤組成物を水に添加することによって提供され、そのように提供される前記水性洗浄液のpHは、約10以下である、請求項1に記載の方法。
  15. 前記水性洗浄液は、アニオン性、非イオン性、カチオン性、及び両性界面活性剤から選択される界面活性剤、好ましくは直鎖アルキルベンゼンスルホネート、アルキルエトキシレート、アミンオキシド、アルキル第四級アンモニウム塩、及びベタインから選択される界面活性剤を含む洗剤組成物を水に添加することによって形成される、請求項1に記載の方法。
  16. 請求項1に記載の方法であって、前記方法は、さらに:
    (a)洗濯すすぎ添加物質を収めた1回用量パッケージを提供することと;
    (b)前記添加剤を収めた1回用量パッケージを硬質ハウジング構造体に挿入することと;
    (c)前記自動洗濯機の操作開始時に、前記添加剤を収めた1回用量パッケージがその中に挿入された前記ハウジング構造体を、前記自動洗濯機のドラム内の、すすぎサイクルの間に前記水性すすぎ液と有意に接触させることになる場所に配置することと;
    (d)自動洗濯機に、前記少なくとも1つの洗浄サイクルと前記すすぎサイクルとの間に回転サイクルを含むプロセスを実行させ、それによって前記ハウジング構造体内の前記添加剤を収めた1回用量パッケージに遠心力を加えることであって、前記パッケージ若しくは前記ハウジング構造体又はその両方に関連付けられた前記パッケージ開放手段を作動させ、それによって前記パッケージを開放し、その内容物を放出し、前記内容物を前記硬質ハウジング構造体内で保持する働きをする前記遠心力を加えること;その後、
    (e)前記自動洗濯機の操作中に前記回転サイクルを終了させることによって前記開放されたパッケージから前記遠心力を除去することと;その後、
    (f)前記自動洗濯機の操作の前記すすぎサイクルの間に、前記硬質ハウジング構造体内の前記洗濯添加物質を、重力流によって、前記ハウジング構造体内の孔を通じて前記水性すすぎ液へと移動させること
    とを含む、方法。
  17. 請求項3に記載の方法であって、前記方法は、さらに:
    (a)硬質ハウジング構造体を、前記洗濯機内に、前記洗濯機ドラムに対して固定された空間関係で配置することを含んでおり、該ハウジング構造体は、基部と、前記基部のための開閉可能な蓋とを含んでおり;さらに、
    (b)1つの洗濯添加物質が前記少なくとも1つの洗浄サイクルの間に前記洗濯機ドラムの前記内容物に添加されることになり、且つ1つの洗濯添加物質が前記すすぎサイクルの間に前記洗濯機ドラムの前記内容物に添加されることになる、少なくとも2つの異なる洗濯添加物質をその少なくとも2つの異なる区画内に収めた多区画型挿入部を、前記洗濯操作開始時に、蓋が開放された前記ハウジング構造体内に設置することと;
    (c)前記挿入部が内部に設置された前記ハウジング構造体の前記蓋を閉鎖し、それによって、前記硬質ハウジング構造体に関連付けられた、前記多区画型挿入部の少なくとも第1の区画を開放するための手段を作動させ、それによって前記開放された区画内の前記物質の前記洗濯機ドラム内への分配を可能とすることと;
    (d)前記自動洗濯機に、前記少なくとも1つの洗浄サイクルと前記すすぎサイクルとの間に回転サイクルが含まれる、その操作サイクルを実行させ、それによって、前記ハウジング構造体及び/又は前記多区画型挿入部に関連付けられた、既に開放された前記第1の区画内のものとは異なる洗濯添加物質を収めた前記挿入部の1つ以上の追加区画を開放するための手段を作動させることとを含み、前記追加区画の前記開放は、前記洗濯機操作の前記回転サイクル開始後に起こり、前記追加区画を開放する前記手段は、前記回転サイクルから生じる前記遠心力によって作動され;前記開放は、さらに、前記開放された(1つ若しくは複数の)区画内の物質の前記洗濯機ドラム内への前記分配を可能とする、
    ことを含む、方法。
  18. ドラム内蔵自動洗濯機で実施される布地洗濯操作の洗浄サイクル及び前記すすぎサイクルに、それぞれ、洗浄添加剤及びすすぎ添加剤を順次添加するシステムであって、該システムは:
    (a)1回用量パッケージであって、該パッケージは、洗浄性界面活性剤成分と洗剤ビルダー成分とを含む洗浄添加物質を収めた少なくとも1つの区画を含み、前記洗浄添加物質が、pHが約7を上回る水性洗浄液を提供する働きをしており、さらに、前記すすぎサイクルの間に形成された前記すすぎ液のpHを約4〜約7にするのに十分な酸源を収めた少なくとも1つの追加区画を含む、1回用量パッケージと;
    (b)硬質ハウジング構造体であって、該ハウジング構造体は、洗濯操作開始時に前記1回用量パッケージの少なくとも(1つ若しくは複数の)前記すすぎ添加剤区画をその中に挿入でき、前記自動洗濯機の前記ドラム内の、洗濯操作の間に洗浄及びすすぎ水と有意に接触させることになる場所に配置される、硬質ハウジング構造体と;
    (c)1回用量パッケージの(1つ若しくは複数の)前記洗浄添加物質区画に関連付けられた、(1つ若しくは複数の)前記洗浄添加剤区画を開放し、それによって(1つ若しくは複数の)前記洗浄添加剤区画の内容物を前記ドラム内の前記水性洗浄液に放出するための手段と;
    (d)前記ハウジング構造体、若しくは前記1回用量パッケージの(1つ若しくは複数の)前記すすぎ添加剤区画、又はその両方に関連付けられた、(1つ若しくは複数の)前記すすぎ添加剤区画を開放し、それによってその内容物である前記すすぎ添加剤を前記ハウジング構造体内に放出させるための手段であって、該すすぎ添加剤区画開放手段は、前記自動洗濯機の操作中に起こる前記回転サイクルの間に(1つ若しくは複数の)前記すすぎ添加剤区画に加わる遠心力によって作動される手段と;
    (e)前記布地洗濯操作の前記すすぎサイクルの間に、前記すすぎ添加物質を前記ハウジング構造体から前記洗濯機ドラム内に形成された前記水性すすぎ液へと移動させる手段
    とを含む、システム。
  19. 前記酸源は、前記すすぎ液の前記pHを約4.5〜6.5の範囲内にするのに十分である、請求項18に記載のシステム。
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