JP2007513927A - ヒトにおいて細胞増殖を抑制または停止するための細胞の細胞質を酸性化することができるウロカニン酸の使用 - Google Patents

ヒトにおいて細胞増殖を抑制または停止するための細胞の細胞質を酸性化することができるウロカニン酸の使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、ヒトまたは動物において形質転換細胞または非形質転換細胞の増殖の阻害または停止を引き起こすのに有用な医薬組成物の製造のためのウロカニン酸または細胞の細胞質を酸性化することができる薬学的に許容され得る薬剤の使用であって、有効量の該薬剤が本質的に非解離型で該ヒトまたは動物に投与される、薬剤の使用に関する。本発明はまた、他の治療上活性な薬剤の促進剤としての前記薬剤の使用に関する。本発明はまた、医薬組成物に関する。

Description

本発明は、ヒトまたは動物において、細胞の細胞質を酸性化し、続いて細胞、特に腫瘍または他の過剰増殖している形質転換細胞もしくは非形質転換細胞の増殖を実質的に抑制または停止するための、ウロカニン酸または別の薬理学的に許容され得る薬剤の使用に関し、また、癌ならびに細胞の成長および増殖を停止させることにより治癒可能な過剰増殖性疾患の治療または予防に関する。
本発明の背景を説明するために本明細書で使用する刊行物および他の資料、および特に、実施に関するさらなる詳細を提供するための事例は、引用により本明細書に組み込まれる。
正常細胞および形質転換細胞の双方における多くの細胞機能は、細胞内pHの維持と関連している。いろいろな研究者らにより、最近、癌細胞の増殖活性が、細胞サイトゾルを酸性化することができる薬剤によって調節され得ることが示された(Cosentiniら2001、Wahlら2002、Thangarajuら1999)。また、細胞内酸性化は、アポトーシスすなわちプログラムされた細胞死のカスケードを活性化する(Gottliebら1996、Matsuyamaら2000)。酸性化は、DNA断片化を引き起こす酸性エンドヌクレアーゼおよびセラミドを産生する酸性スフィンゴミエリナーゼなどの重要なアポトーシス誘導酵素に影響を与えると仮定されている(Gottliebら1996)。このため、細胞増殖活性およびアポトーシスの制御は、癌への薬理学的介入のための有望なアプローチであると確認されている(Losら2003に概説)。腫瘍床において、生存能力のある腫瘍細胞のサイトゾル内pHは、典型的には、中性付近に維持されて増殖が促進されるが、細胞外微環境は、細胞代謝産物によって酸性化されている(YamagataおよびTannock1996)。
本発明の発明者らは、ウロカニン酸(UCA)のこれまでに知られていない性質を明らかにした。本発明者らにより、予期せずして、UCAが悪性細胞および非悪性細胞のサイトゾル内に、サイトゾル内でプロトンを放出することができる形態で移動することが示された。続いて、細胞質は酸性化され(pHが低下する)、さらにその結果として、正常細胞または異常細胞の増殖活性が抑制される。
したがって、一側面によれば、本発明は、ヒトまたは動物における細胞増殖を抑制または停止するのに有用な医薬組成物の製造のための、UCAまたは細胞の細胞質を酸性化することができる別の薬理学的に許容され得る薬剤の使用であって、治療有効量のUCAまたは該別の薬剤を本質的に非解離型で該ヒトまたは動物に投与する、UCAまたは該薬剤の使用に関する。
別の側面によれば、本発明は、別の治療上活性な薬剤の促進剤としての、UCAまたは別の薬理学的に許容され得る薬剤の使用に関する。
第3の側面によれば、本発明は、UCAまたは細胞の細胞質を酸性化することができる別の薬理学的に許容され得る薬剤と、該薬剤が細胞外pH値で解離するのを本質的に妨げる薬学的に許容され得る担体との組み合わせの医薬組成物に関する。
好ましい実施態様によれば、薬学的に許容され得る化合物はウロカニン酸(UCA)であるが、これに制限されない。5.0〜7.4の範囲内、好ましくは6.0〜7.3の範囲内;最も好ましくは約7.0の解離定数を有し、かつ細胞内部に蓄積され得る任意の他の薬学的に許容され得る無毒性の酸または塩基が有用であり得る。かかる化合物は、無機系であっても有機系であってもよいが、好ましくは、UCAなどの、飽和カルボン酸部分またはより好ましくは不飽和カルボン酸部分が結合した複素環式環を有する有機系の薬剤であり得る。複素環式基は、たとえば、イミダゾール(UCAの場合)、または細胞質内pHでプロトンを供与し、それにより、細胞質を酸性化する能力を有する任意の他の複素環式基または多環式複素環式基であり得る。他の好適な複素環式基の一例としては、チアゾール、チオフェン、フラン、オキサゾール、トリアゾール、テトラゾール、ピラゾール、ピリジン、ピリミジンおよびトリアジンが挙げられ得る。
薬学的に許容され得る化合物は担体と混合され、担体は、単一の種類の成分であり得、またはより好ましくは、2種類以上の成分の混合物であり得る。該成分の1つは、好適には緩衝剤であり、これは、組成物のpHを所望の値に調整する。特にUCAのトランス異性体(トランス−UCA)が活性剤である場合、組成物のpHを4.0〜6.1、より好ましくは5.0〜6.1に調整することが好ましい。このpH範囲では、トランス−UCAは、なお非解離である。UCAのシス異性体(シス−UCA)が活性剤である場合、組成物のpHを5.0〜7.0、より好ましくは6.0〜7.0に調整することが好ましい。このpH範囲では、シス−UCAは、なお非解離である。
一実施態様によれば、医薬組成物はまた、その効果がUCAにより増強される別の治療上活性な薬剤を含有し得る。好ましくは、かかる治療上活性な薬剤は、限定されないが、抗増殖剤または抗癌剤である。
pHを4.0〜7.0に調整するための好適な緩衝剤の一例としては、これに制限されないが、55mM塩化ナトリウムを加えた50mMリン酸ナトリウム、25mM HEPESを含む細胞培養培地、および133mM塩化ナトリウムを加えた10mM Pipesが挙げられ得る。
本発明による方法および組成物は、癌および細胞内酸性化により治癒可能な過剰増殖性疾患の治療または予防に有用である。本明細書で使用される細胞内酸性化という用語は、真核生物細胞のサイトゾル区画または亜細胞区画内の水素イオン濃度の上昇をいう。
本発明にしたがって治療または予防され得る過剰増殖症状は、任意の形態の癌、たとえば、限定されないが、脳の癌、皮膚癌(黒色腫など)、膀胱癌、胃癌、膵臓癌、乳癌、頭部の癌、頚部癌、食道癌、前立腺癌、結腸直腸癌、肺癌、腎臓癌、婦人科系の癌(卵巣癌など)または甲状腺癌など;他の上皮腫;種々の器官内の嚢腫;ウイルス感染により誘発されるいぼおよびいぼ様腫瘍;線維肉腫ならびにその転移であり得る。別の実施態様では、本発明は、非癌性過剰増殖性障害(たとえば、皮膚または前立腺の良性過形成(たとえば、良性前立腺肥大)、慢性関節リウマチにおける滑膜過形成、炎症性腸疾患、再狭窄、アテローム性動脈硬化、血栓症、強皮症または線維症などの治療に関する。最も好ましくは、本発明の方法および組成物の標的細胞は、皮膚の充実性腫瘍を含む細胞である。
本発明の目的のため、薬学的に許容され得る薬剤は、種々の経路により、全身または局所のいずれかに投与され得る。好適な投与形態としては、たとえば、皮膚用製剤;静脈内、筋肉内、皮内および皮下注射などの腫瘍内注射;滑液嚢内注射;ならびに粘膜、局所、経皮、経鼻、吸入または経直腸製剤が挙げられる。特に好適な製剤は、局所送達用の製剤、たとえば、軟膏、ゲル、クリーム、泥膏、液剤、懸濁剤、ローションおよびエマルジョンの形態の局所製剤などである。また、リポソームおよびナノ粒子などの標的化ドラッグデリバリーシステムは、上記の投与形態との組み合わせで、薬学的に許容され得る薬剤の投与に使用され得る。
薬学的に許容され得る化合物の必要用量は、治療対象の具体的な症状、その症状の重篤度、治療の持続期間、投与経路および用いる具体的な化合物によって変化しうる。局所製剤では、薬学的に許容され得る化合物の量は、典型的には、0.01%〜50%の範囲、好ましくは0.1〜10%の範囲内であり得る。
本発明を、以下の非制限的な実施例の項により説明する。
実施例
本研究の目的は、UCAが、適切な細胞外環境において形質転換細胞株内に進入し、その細胞質を酸性化し、続いて該細胞の増殖を阻害するという仮説について調べることであった。
先の公報(国際公開第2004/080456号パンフレット)では、本発明者らは、シス−UCAおよびトランス−UCAの双方が、急速かつ不可逆的にヒトの生きた多形核好中球のサイトゾル内に蓄積することを明らかにした。また、UCAが細胞内小器官に結合し得るという示唆も、これがサイトゾル内で代謝され得るという示唆もなかった。細胞外pHが6.1〜7.0のpH範囲の場合、シス−UCAは、好中球の細胞内pHに影響を及ぼしたが、トランス−UCAは影響を与えなかった。このような条件ではシス−UCAは、なお非解離であるが、pKaが6.1のトランス−UCAは、ほとんど、または完全に解離しており、それにより、プロトンをサイトゾル内に輸送することができなかった。しかしながら、細胞外pHが6.1未満、たとえば、5.0〜6.0の範囲の場合、トランス−UCAもまた、プロトン担体として作用することができ、これは細胞内酸性化を誘導する。明確にする目的で、本明細書における実験結果は、シス−UCAの効果のみを示すが、適切なpH範囲においてトランス−UCAでも同様の結果が得られ得る。
細胞内酸性化は、多くの細胞機能の変化(たとえば、成長停止)の必要条件として有効であることが知られている。形質転換細胞株(たとえば、癌細胞株など)の成長(増殖)は、細胞内酸性化を引き起こすことができる薬剤によって阻害され得ることが知られている。癌の臨床治療におけるかかる化合物(通常、有機酸)の利用は、その有害な副作用または毒性によって妨げられることがある。
方法
ウロカニン酸
トランス−ウロカニン酸[トランス−UCA、3−(lH−イミダゾール−4−イル)−2−プロペン酸、MW 138.14]は、シグマ(セントルイス、MO、USA)から購入した。シス−UCAは、トランス−UCAからUV光異性化により以下のようにして調製した。トランス−UCA(138mg、1mmol)を水(500ml)中に溶解した。この溶液を、固形水酸化カリウムでpH9にし、次いで、窒素雰囲気下、10℃で4時間、放射線を照射した。光異性化は、Hanau石英水銀高圧灯(500W、270〜350nm)を備えたNormag流下膜式光反応器内で行なった。得られた混合物(HPLCによりトランス/シスが約30/70)を蒸発乾固し、残渣を12.5mM酢酸中に溶解した。この溶液をpH9に調整し、イオン交換カラム(25×2.3cm、200〜400メッシュ、アセテート型、バイオ ラッド、 1−x8)にて、12.5mM(500ml)、25mM(500ml)および100mM(1000ml)酢酸を、逐次、溶離液として用い、クロマトグラフィーに供した。シス−UCAが約1100ml後に出現し、トランス−UCAは、主に、1300mlの溶離液容量後に出現した。画分から溶媒を除去した後、ジエチルエーテルで洗浄し、65℃にて五酸化リン上で真空乾燥し、純粋なトランスおよびシス異性体を得た。シス−UCAの収量は85mg(58%)であり、融点が176〜178℃で、99.5%より高い化学純度(HPLC解析による)を有した。アミノプロピル固定相カラム Lichrosorb NH2、Hibar RT、250×4mm、5μm(メルク、ダルムシュタット、ドイツ)をHPLC解析に用いた。溶離液は、アセトニトリルと2%(v/v)酢酸および0.5%(w/v)酢酸アンモニウム含有水溶液(pH約5)との50%(v/v)混合物とした。異性体は、268nmで検出し、保持時間は、Tr(シス)3.7分およびTr(トランス)5.4分とした。
シス−UCAを、直接、インキュベーションバッファー中または培養培地中に30mM濃度まで溶解し、滅菌ろ過し(0.2μm)、各実験の開始直前に所望の濃度に希釈した。
カンプトセシン
カンプトセシン(シグマ、MW 348.4)ストック溶液を、試薬(1.4〜2.1mg/ml)を脱イオン水に溶解することにより調製した。溶液を1N NaOHでアルカリ性にし、さらに、沸騰水浴中での加熱により溶解を補助した。ストック溶液の希釈は生理食塩水中で行なった。実験における最終濃度は20〜2000nmol/lとした。
細胞株
形質転換腫瘍細胞株WM 266−4およびA2058(皮膚黒色腫)、HT−1080(上皮線維肉腫)、HeLa(子宮頚管の上皮腺癌)、HK293(腎臓上皮細胞)およびヒト起源の非形質転換細胞株HSF(健常男性志願ドナー由来の皮膚線維芽細胞)は、既報のものである(Liら2003)。K562(慢性骨髄性白血病)細胞は、アメリカンタイプカルチャーコレクションから購入した。
細胞を、+37℃、5%CO2の加湿インキュベーターにおいて、10%ウシ胎児血清および抗生物質を加えたIMDM培地(インビトロジェン、ペーズリー、UK)中で対数増殖期に維持した。接着細胞株を、実験のために0.25%トリプシン−EDTA含有PBSで5分間で回収し、次いで、培地中に再懸濁して洗浄した。生存細胞を計測した後、15,000〜75,000細胞を、平底96ウェル細胞培養プレート内に、100または150μlの容量で移した。
増殖アッセイ
培養細胞株の増殖活性を平底96ウェルプレートにおいてテトラゾリウム誘導体に基づく改変比色アッセイ(CellTiter 96 Aqueous One Solution Cell Proliferation Assay、プロメガ)により定量した。細胞をカンプトセシンおよび/またはシス−UCAの存在下で20〜92時間培養し、次いで増殖試薬を2時間添加し、490nmにおける吸光度をプレートリーダーにおいて測定した。細胞なしの培地を含むウェルにおけるブランク吸光度値を、比較解析前に差し引いた。
細胞内pHのモニタリング
シス−UCA存在下の細胞株における細胞内pHを、pH感受性蛍光色素2’,7’−ビス−(2−カルボキシエチル)−5−(および−6)−カルボキシフルオレセイン(BCECF、アセトキシメチルエステル;モリキュラープローブ、ライデン、オランダ)を用い、フローサイトメトリーにより測定した。2百万個の細胞を、0.35μM BCECFを含有するpH7.4の5ml DMEM培地(インビトロジェン)中で、37℃にて30分間インキュベートし、pH7.4リン酸ナトリウムバッファー(50mM NaH2PO4/Na2HPO4、43mM NaCl)中で1回洗浄し、0.3ml生理食塩水中に再懸濁した。20μlの細胞懸濁液を、フローサイトメトリーチューブ内でピペティングした。シス−UCAを含む、または含まないリン酸ナトリウムバッファー溶液を、シス−UCAの添加後、(0.1N HCl/NaOHで)pH6.5または7.4に調整し、該チューブ内に添加し、最終容量を500μlにした。フローサイトメトリー解析を1時間以内に行なった。
インサイチュでの細胞内pHの較正を、K+/H+イオノフォアニゲリシン(モリキュラープローブ)を用い、カリウム高含有バッファー中で行なった。BCECF標識細胞(生理食塩水中20μl)を、フローサイトメトリーチューブ内のpH調整された較正バッファー(480μlの50mM KH2PO4/K2HPO4、43mM KCI、pH6.2、6.5、6.8、7.2および7.5)中に再懸濁した。ニゲリシンストック溶液(10mMメタノール中)を、生理食塩水で1:10に希釈し、5μlを解析の少し(10〜15分)前に較正細胞懸濁液に添加した。実験中、細胞は室温で維持した。正確な細胞内pH値を、ニゲリシン固定較正細胞を参照とした平均BCECF蛍光強度から算出した。較正は、各細胞株について個々に同時に行なった。
結果
カンプトセシンは、低pHで増強される抗増殖作用を示す
ほとんどの細胞株におけるベースライン増殖は、pH7.4培養物においてpH6.5よりも高かった。カンプトセシン(2μM)は、すべての細胞株培養物において増殖を阻害し、pH6.5においてより効率的な阻害を示した(図1)。
シス−UCAは、癌細胞増殖を阻害し、pH6.5でカンプトセシンの抗増殖作用を増大させる
シス−UCAがその非解離分子型において、すなわち、細胞外pH範囲6.1〜7.0において阻害効果を奏するという末梢血好中球での先の観察に基づき、本発明者らは、シス−UCA作用を、黒色腫細胞株A2058およびWM266−4において2つのpHレベルpH6.5およびpH7.4で調べた。10mMシス−UCAは、いずれも自身により細胞増殖を有意に阻害し、また、通常の(pH7.4の)培養細胞をpH6.5培養培地で試験したとき、カンプトセシンによる阻害を増大させた(図2A)。10mMシス−UCA単独による阻害割合は、A2058細胞において83%(p=0.0028)およびWM266−4細胞において36%(p=0.0020)であった。pH6.5での試験培養期間を開始する前にまずpH6.7培養条件に3日間適合させた細胞の増殖は、同じ程度であった(シス−UCAについて、それぞれ、87%、p=0.0056および28%、p=0.090)(図2B)。pH7.4での阻害は2〜3%にすぎなかった(図2C)。同様に、カンプトセシンの効果は、より低いpHにおいて、さらに良好であった(図2)。これらの実験は、シス−UCAが、細胞外pHが<pKaの場合、すなわち該分子のイミダゾリル部分が非解離型である場合、腫瘍細胞に対して抗増殖剤として作用することを示した。
該細胞株を、2μMカンプトセシンおよび10mMシス−UCAを用いて、またはなしで、15,000細胞/全容量100μlで、pH6.5での44時間培養にて試験した。これらの条件において、シス−UCA単独は、細胞増殖を有意に阻害し(20%〜50%)、ほとんどの細胞株においてカンプトセシンの阻害効果を増強した(表1)。シス−UCAの有効な抗増殖濃度範囲をさらに特徴づけするため、増殖をpH6.5での44時間アッセイにおいて、30μM〜30mMのシス−UCA濃度範囲で測定した。A2058黒色腫細胞での結果は、シス−UCAが、測定可能な阻害を生じるのに少なくとも3mM濃度を必要とすることを示す(図3)。
Figure 2007513927
さらなる実験では、より低いカンプトセシン濃度(1μM)を用い、シス−UCAのさらなる抗増殖効果を特徴付けした。3種類の被験形質転換細胞株すべてにおいて、シス−UCAは、3mMまたはそれより高い濃度で増殖を阻害した(図4)。シス−UCAのカンプトセシンに対するさらなる効果は、細胞株によるが、1〜10mMの範囲で明白であった。試験した最高のシス−UCA濃度(30mM)では、シス−UCA単独による増殖はカンプトセシンとの組合せと比べ常に同じレベルであり、1μMカンプトセシン単独よりは低かった(図4)。
シス−UCAは、形質転換細胞において細胞内pHを低下させる
シス−UCAが該細胞株において抗増殖効果を示したため、本発明者らは次にシス−UCAがこれらの細胞において細胞内酸性化をもたらすか否かを調べた。本発明者らは、以前に、シス−UCAは、細胞外pHを7.0未満に調整すると、末梢血好中球のサイトゾル内に高濃度で蓄積され、該サイトゾル内pHを低下させることを示した。選択した形質転換細胞株をpH感受性蛍光色素BCECFで標識し、種々の濃度のシス−UCAを含む、または含まないpH調整されたバッファー溶液中に入れた。フローサイトメトリー解析により、細胞外pHを7.4に維持した場合、シス−UCA濃度を30mMまで上げても、A2058細胞およびHeLa細胞における細胞内pHは、ほぼ一定のままであることが示された。しかしながら、細胞外バッファーをpH6.5に調整すると、細胞内pHは、0.3〜30mMの範囲でシス−UCA濃度依存的に減少した。この減少は、最高シス−UCA濃度で約0.25pHユニットであった(図5)。A2058細胞およびHeLa細胞でのこれらのデータは、シス−UCAが形質転換細胞のサイトゾルを酸性化できることを示す。観察された酸性化は、おそらく、シス−UCAの抗増殖効果の始動事象である。
結論
腫瘍細胞は、形質転換により、細胞分裂の厳しい規制を回避する能力を獲得する。この多段階プロセスにおいて、増殖を抑止する細胞内経路の不活化およびこれを促進する細胞内経路の活性化は重要な事象である。結果として生じる形質転換細胞の異常成長挙動は、なお、医学における主要な課題である。癌細胞は、一般的に、細胞周期進行とアポトーシスの正常な細胞機序にしたがわないため、および充実性腫瘍は異常に酸性な低酸素微環境を生じるため、多くの場合、薬物療法の有効性は損なわれるが、これはまた、腫瘍選択的薬物の設計のための新規な展望をもたらすこともある(Kozinら2001)。充実性腫瘍組織の細胞は、細胞膜をはさんだpH勾配を維持する傾向にあり、サイトゾルpHは中性付近であるが、細胞外微環境は、酸性、通常、pH6.7付近である(Kozinら2001、YamagataおよびTannock 1996)。低い細胞外pHでは、カンプトセシンなどのある種の薬物の細胞内への取込みが増進され(Gabrら1997)、分子構造の可逆的変形のため、効率的な抗増殖活性に酸性細胞内環境が必要とされる(BurkeおよびMi1993)。腫瘍細胞のカンプトセシンに対する化学物質感受性は、細胞内環境を酸性化することができる酸との同時処置によって向上し得ることが示されている(Cosentiniら2001、Gabrら1997)。カンプトセシンは、それ自体が、数時間の時間枠において白血病細胞のサイトゾルを酸性化し、アポトーシスの誘導をもたらす(Goossensら2000)。相補的プロトン担体による細胞内酸性化は、カンプトセシンおよび相当する薬物の効果を増強し得る。同様に、アルキル化剤や白金含有製剤とDNAとの相互作用は、低細胞内pH環境を好む(Jahdeら1989、Atemaら1993)。
本発明の実験で用いられるシス−UCAの有効濃度は、ミリモル単位であり、たいてい1〜30mMである。シス−UCAの自然な位置は、表皮の表面層であり、その表皮の平均厚みを考慮した全UCAの公表されている濃度は、0.5〜8.9mMの範囲内である(Laihiaら1998)。したがって、これらの濃度は、病原性微生物、腫瘍および好中球蓄積に対して、それぞれ、生来の抗菌、抗増殖性および抗炎症性の酸性表面環境(「酸マントル」、OhmanおよびVahlquist 1994)の維持において重要であると考えられる。最近の解析により、UCAが、表皮内の酸/塩基ホメオスタシスにおける主要エフェクター分子であるという証拠が得られている(KrienおよびKermici 2000)。他方において、実験でカンプトセシン抗増殖活性を増大させた他の有機酸の濃度は、同じ範囲である。一例として、ヒストンデアセチラーゼインヒビターであるフェニルブチレートおよびフェニルアセテートは、それぞれ、濃度範囲5〜40mMで、結腸癌細胞の増殖をインビトロで20%〜86%低下させた(Cosentiniら2001)。
詳細には試験していないが、癌介入におけるUCAの潜在的薬理物質としての特徴は、有望である。第1に、UCAは先に説明したように皮膚で大量に合成される天然分子である。UCAは120年以上にわたって知られており、何百もの生物医学の刊行物の主題である。これらの事実は、アレルギー感作に対する予期されない薬理学的毒性または可能性に関する懸念を排除している。第2に、シス−UCAは、水溶性であり、組織および細胞の細胞質内に容易に浸透する。第3に、哺乳動物におけるシス−UCAの異化代謝は知られておらず、したがって、生じ得る代謝産物の予測できる有害効果はない。皮膚において、インビボでは、トランス−UCAはヒスチジンから合成される(BadenおよびPathak 1967)。UV誘導性光異性化によりシス異性体が生じ、これは、次いで、汗および尿などにて排泄される。シス−UCA投薬後、トランス−UCAに戻る意図的でない光異性化が起こった場合、全身のトランス−UCAは、グルタミン酸への多数の無害な中間体により、自然に肝臓内で代謝される。皮膚では内因性代謝はない。第4に、シス−UCAは、そのプロトン解離特性により潜在的な制癌剤となる。UCAは多塩基性弱酸であり、2つのプロトン供与体部分、すなわちカルボキシル基およびイミダゾリル基を有する。シス−UCAのカルボキシル基に関する第1pKaは、3.3である(Robertsら1982)。したがって、実質的にすべてのシス−UCA分子は、pH>4において、カルボキシル基が脱プロトン化される。生理学的に関連のあるpHレベルでは、イミダゾリル基単独のプロトン化状態が、該分子がプロトンを供与することによって酸性化を促進できるか否かを決定する。シス−UCAのイミダゾリル基の第2pKaは7.0である(Robertsら1982、Krienおよび Kermici2000)。その結果、シス−UCAのイミダゾリル基はpH<7.0のときのみプロトン化され、pH>7.0を有する細胞質内に侵入したとき、プロトン供与体として作用することができる。癌細胞における酸性化誘導性アポトーシスは、細胞内pHが6.5付近である場合、最も効率的であることが認められた(Thangarajuら1999)。ミトコンドリアシトクロムCによるカスパーゼの活性化はpH感受性であり、インビトロではpH範囲6.3〜6.8で最高である(Matsuyamaら2000)。ここに示されたデータは、シス−UCAが、生存能力のある癌細胞において、細胞外pH6.5で強力な抗増殖活性を有するが、pH7.4では活性が制限されることを示す。制癌剤のプロトン解離特性はこれまでに検討されているが、細胞取込みの観点のみである(Kozinら2001)。良好な取込み特性に加え、腫瘍において細胞を酸性化するための最適な薬物は、実際の細胞外pHより大きく、かつ細胞内定常状態pHより低いpKa値を有し得る。弱酸性の細胞外条件では、腫瘍細胞増殖は、シス−UCA誘導性細胞内酸性化により抑制されるはずである。この見解はまた、過剰増殖の他の症状、たとえば、慢性関節リウマチにおける滑膜線維芽細胞の増殖などにもあてはまり得る。充実性腫瘍または他の考えられ得る過剰増殖細胞の薬理学的処置の状況において、弱酸性細胞外条件はシス−UCAの使用に理想的であり得る。
結論として、本発明の研究により、予期せず、癌細胞に対するUCAの抗増殖作用を示すデータが初めて示される。この調節は、細胞サイトゾルを酸性化するUCAの性質と関連する。酸性化する性質はUCAの好都合なpKaに基づいており、したがって、サイトゾル内pHが中性付近か中性域外かつ細胞外環境が弱酸性である条件に限定される。このようなpH条件は、一般的に、充実性腫瘍組織において効を奏する。
本発明を、以下の非限定的な実施例により、さらに説明する。
本発明による製剤の例
ゲル組成物1(% w/w)
シス−ウロカニン酸 0.1〜10
カルボポール 974 1.5
プロピレングリコール 12.5
緩衝剤 0.01〜1
精製水で100まで
ゲル組成物2(% w/w)
シス−ウロカニン酸 0.1〜10
ナトロソール(ヒドロキシエチルセルロース) 1.0
緩衝剤 0.01〜1
精製水で100まで
クリーム組成物1(% w/w)
シス−ウロカニン酸 0.1〜10
プロピレングリコール 50
セトステアリルアルコール 15
ラウリル硫酸ナトリウム 1
緩衝剤 0.01〜1
精製水で100まで
クリーム組成物2(% w/w)
シス−ウロカニン酸 0.1〜10
セトステアリルアルコール 6.75
プロピレングリコール 40
ラウリル硫酸ナトリウム 0.75
ポロキサマー 407 1
鉱物油 5
粘質ワセリン 12.5
緩衝剤 0.01〜1
精製水で100まで
軟膏組成物(% w/w)
シス−ウロカニン酸 0.1〜10
鉱物油 5
緩衝剤 0.01〜1
ワセリンで100まで
本発明の方法は、さまざまな実施態様の形態で組み込まれ得、そのうちのほんのいくつかを本明細書に開示していることは認識されよう。当業者には、他の実施態様が存在し、それは本発明の精神から逸脱しないことが自明である。したがって、記載した実施形態は例示であり、制限的なものと解釈されるべきでない。
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カンプトセシンの細胞株に対する抗増殖効果を示す。細胞は、44時間、2μMカンプトセシン(CPT)とともに、またはこれなしで、pH6.5または7.4の条件で培養した。増殖分析試薬との2時間のインキュベーション後、490nmにおける吸光度を記録した。細胞を、150μlの容量中の密度15,000細胞(K562、HT−1080、HK293)または75,000細胞(その他の細胞)で培養した。 ヒト由来の2種類の皮膚黒色腫細胞株における、カンプトセシンおよび低pH適応と組み合わせたシス−UCAの抗増殖効果を示す。細胞は、3連で、2μMカンプトセシン(CPT)または10mMシス−UCAとともに、またはなしで、15,000細胞/150μlの密度で92時間培養した。A:通常のpH7.4培養物から取り出し、pH6.5の試験条件に供した細胞。B:低pH6.7適応培地で3日間培養し、次いで、pH6.5で試験した細胞。C:pH7.4で培養および試験した細胞。 シス−UCAのA2058黒色腫細胞増殖に対する濃度応答を示す。増殖は、pH6.5での44時間分析において、30μM〜30mMシス−UCAおよび2μMカンプトセシンを用いて測定した。増殖(A)および計算した阻害割合(B)の両データを示す。 シス−UCAのさらなる増殖効果を示す。3種類の細胞株を、シス−UCAおよび/または1μMカンプトセシンとともに、30,00細胞/ウェル(100μl)の濃度で44時間、pH6.5培地中で培養した。細胞を含まないすべてのシス−UCA濃度のブランクウェルも含め、その吸光度を、対応する試験ウェルの吸光度から差し引いた。 インサイチュでのUCA処置腫瘍細胞の細胞内pH測定値を示す。細胞をBCECFで標識し、種々の濃度のシス−UCAを含む、または含まないpH調整されたバッファー溶液中に入れた。左パネル:バッファーpHの関数としての、カリウム高含有バッファー中でのニゲリシン処理細胞のBCECF蛍光強度の較正。右パネル:種々の濃度のシス−UCAを含む、または含まないバッファー中での細胞内pH値。すべての試験バッファーは、シス−UCAの添加後、pH7.4(%)またはpH6.5(+)に調整した。結果は、左側の対応する較正曲線を用いて計算した。

Claims (15)

  1. ヒトまたは動物における細胞増殖を抑制または停止するために有用な医薬組成物の製造のための、細胞の細胞質を酸性化することができる薬学的に許容され得る薬剤の使用であって、有効量の該薬剤が本質的に非解離型で該ヒトまたは動物に投与される該薬剤の使用。
  2. 該薬剤が、5.0〜7.4の範囲内、好ましくは6.0〜7.3の範囲内;最も好ましくは約7.0の解離定数を有する薬剤である請求項1記載の使用。
  3. 前記薬剤がウロカニン酸である請求項1または2記載の使用。
  4. 前記薬剤がトランス−ウロカニン酸である請求項3記載の使用。
  5. 前記薬剤がシス−ウロカニン酸である請求項3記載の使用。
  6. 細胞増殖の阻害または停止を誘導する細胞内酸性化により治癒可能な疾患または障害の治療または予防のための請求項1〜5のいずれか1項に記載の使用。
  7. 該疾患または障害が、局所または全身性の非形質転換細胞または形質転換細胞の過剰増殖性疾患である請求項6記載の使用。
  8. 該疾患または障害が、脳の癌、肺癌、皮膚癌、膀胱癌、胃癌、膵臓癌、乳癌、頭部の癌、頚部癌、腎臓癌、卵巣癌、前立腺癌、結腸直腸癌、食道癌、婦人科系の癌および甲状腺癌から選択される局所または全身性の癌である請求項7記載の使用。
  9. 薬剤が、全身または局所に、好ましくは局所に、最も好ましくは限局的に投与される請求項1〜8のいずれか1項に記載の使用。
  10. 別の治療上活性な薬剤の促進剤としての請求項1〜5のいずれか1項に記載の薬学的に許容され得る薬剤の使用。
  11. 活性な薬剤、細胞の細胞質を酸性化することができる薬学的に許容され得る薬剤を、該薬剤が細胞外pH値で解離するのを本質的に妨げる薬学的に許容され得る担体との組み合わせで含有する医薬組成物。
  12. 前記薬剤が、5.0〜7.4の範囲内、好ましくは6.0〜7.3の範囲内;最も好ましくは約7.0の解離定数を有する薬剤である請求項11記載の組成物。
  13. 前記薬剤がトランス−ウロカニン酸である請求項11または12記載の組成物。
  14. 前記薬剤がシス−ウロカニン酸である請求項11または12記載の組成物。
  15. 前記組成物がさらに他の治療上活性な薬剤、好ましくは抗増殖剤または抗癌剤を含有する請求項11〜14のいずれか1項に記載の組成物。
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