JP2007513740A - 甲殻類の下処理デバイス及び方法 - Google Patents

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Abstract

甲殻類を下処理するためのデバイスは、ハンドル及び作業端を備える。ハンドルは片手で手動で作動できる一対のハンドル部材を有することができる。作業端は夫々のハンドル部材に接続された一対のブレードを組み込むことができる。ブレードは、それらの先端部近傍で互いに連結されることができ、一方または両方のハンドルが作動される時、少なくとも一方のブレードは中心領域で横方向に曲がるよう適応されることができる。ブレードは、甲殻類の中に作業端を挿入するのを容易にする整列配位と、一つ又はそれより多くのブレードが殻を貫通できる拡張配位との間で操作可能である。作業端が拡張配位に維持されながら甲殻類からデバイスを取り去ることによって、甲殻類の長手に沿ってスリットを形成することができ、甲殻類から肉を取り除くのを容易にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、手動のデバイスに関し、特に、カニのような甲殻類から肉を取り除くことを容易にする際に使用するためのデバイスに関する。
人々は長年の間、甲殻類を食してきた。甲殻類は、その身体の食用になる部分を包み込む外骨格や殻を有する。殻は取り去るのが難しい場合がある。結果として、人々は、甲殻類を食する限り、甲殻類の下処理、料理、及び食事を容易にするためのデバイスを開発してきている。一般的に、これらのデバイスは、開かれた甲殻類のしばしば滑りやすい部分を掴むための歯、及び殻をより簡単に割るための細長いレバーアームを有するプライヤー型機構を含む。
カニ及びそれと類似の甲殻類の場合、カニの足は長く比較的細いので、殻から肉を取り除く作業は特に難儀なことがある。上記で検討されたナッツクラッカー型デバイスが使用されることがあり、これを使ってカニの足の長手に沿って順次に殻に割れ目を入れ、縦方向の割れ目に沿って殻を割り、肉を取り除く。加えて、ピッキングツールが開発されており、人が部分的に割れた又は割れていないカニの足にこれを突っ込んで、そこから肉を取り除く。
これらのツールのほとんど又は全部をもってしても、甲殻類を食することは未だに時間のかかる事である。
本発明は、カニのような甲殻類を準備し食する際に使用するためのデバイス及び方法に関する。一実施形態において、デバイスはハンドル及び作業端を組み込むことができる。ハンドルは一対のハンドル部材を有することができ、少なくともハンドル部材の一方が、二つの異なる位置との間で他方のハンドル部材に対して移動可能である。作業端は、同様に、基端でハンドル部材の対応する一方に連結する一対のブレードを有することができる。ブレードは、ブレードの中心部に対して遠位に位置する個所で互いに連結されることができ、ブレードの中心部が横方向に移動可能なように適応される。ブレードはハンドル部材の操作によって操作されることができ、ブレードが互いに整列する整列配位と、少なくとも一方のブレードの中心部が、他方のブレードの中心部から横方向に離間する拡張配位との間を移動する。整列配位は作業端を甲殻類に挿入することを容易にし、一方、拡張配位はブレードの中心部で殻に穴を開ける。作業端を拡張配位に維持しながら甲殻類からデバイスを取り去ることによって、デバイスは甲殻類の長手に沿ってスリットを入れることができ、甲殻類から肉を取り除くことを容易にする。
特定の一実施形態において、デバイスは実質的に剛性材料で作られたブレードを組み込み、各ブレードは、中心領域で互いに枢動可能に連結する一対の実質的な剛性材料から組み立てられる。また、ブレードは、その先端で互いに枢動可能に連結され、その基端でハンドル部材に固定して連結され、ハンドル部材と共に枢動する。ハンドル部材が互いに対して枢動する時、それに応答してブレードの基端が互いに枢動する。ブレードの基端部が外側に向かって回転する時、ブレードの先端部はこの移動を補うために反対方向へ枢動するので、ブレードの先端は一定の縦方向に整列し続けることができる。
その他の実施形態では、本発明の精神を維持しながら、材料及び配置を変えることができる。本発明の変形では、剛性材料の代わりに可撓性材料を使用することができ、より多くの又はより少ないリンケージを使用することができ、左右対称又は左右非対称であり得る。この全開示を再考した一般の当業者は、以下に示し説明される実施形態に対してなされ得るこれら及びその他の変形を理解できる。
本発明は甲殻類の下処理デバイスに関する。本発明の特定の一実施形態の構造及び作用を説明する助けとなるよう、多くの具体的な詳細が提供且つ図示される。本発明はその他の実施形態を採用することができ、本開示を全体に渡って再考した一般の当業者は、図示された実施形態に対して本発明の精神から逸脱せずになされ得る変更を容易に理解できる。従って、本発明は、図面で図示され且つ図面に関連して説明される特定の実施形態に制限されるべきではない。
図1乃至5は、本発明の実施形態に係る甲殻類の下処理デバイス10を図示する。
通常、デバイス10はハンドル12及び作業端14で構成される。図1及び図2に示すように、ハンドル12は、手動で作動可能であり、カニの足部分16のような甲殻類片から肉を取り除くのを容易にするために使用する間に、作業端14を操作する。
図示されたハンドル12は、開(図1)配位と閉(図2)配位との間を、ハサミのハンドルと等しい方法で操作できる。内側のハンドル部材18及び外側のハンドル部材20はヒンジ継手22で互いに枢動可能に連結される。図示されたハンドル12は作業端14を作動するために操作可能なだけでなく、それ自体で殻を割るために使用されることができる。そうするために、殻は、外側及び内側のハンドル部材18及び20との間に位置され、殻は、ハンドル部材を閉配位に向かって移動させて外側及び内側のハンドル部材18及び20との間で割られる。
内側のハンドル部材18は、使用中に強く握るための、外表面24、内表面26、及び穴28を有する閉鎖グリップを有する。穴28は、使用中に操作者の指を快適に受けるように形成されることができる。内表面26は、内側及び外側のハンドル部材18及び20との間で殻を保持し且つ割ることを容易にするために、数個の内部突起30を組み込む。外表面24は、使用者の手の幅に沿って引き伸ばすことができ、なかなか割れない殻を割る助けとして、使用者がテーブルやその他の物に対して力を加えることができる表面となる。
外側のハンドル部材20は、内側のハンドル部材18の形を補完するよう形成される内表面32、及び使用中に使用者の手のひらを快適に置くよう形成される外表面34を有することができる。外側のハンドル部材20の内表面32は、使用中に内部突起30と整列するように位置する外部突起36を組み込むことができる。外部突起36は内部突起30と共に働き、使用中に殻を強く掴み割ることができる。外側のハンドル部材20は末端をスプーン38にすることができ、スプーン38は甲殻類片から肉を切り離すために使用されることができる。
内側及び外側のハンドル部材18及び20は、夫々第1及び第2の基端ブレード40及び42に固定して連結され、第1及び第2の基端ブレード40及び42と共に一ユニットとして移動する。基端ブレード40及び42は、ハンドル部材が開配位に在る時(図3)、基端ブレードが互いにほぼ整列するように、内側及び外側のハンドル部材18及び20に対して曲げられる。夫々のハンドル部材18及び20の大きさ及び形状によって、基端ブレード40及び42の角度オフセットは適宜に変化することができる。
基端ブレード40及び42は、一対の中心カップリング48と50で夫々の先端ブレード44及び46に枢動可能に連結される。図示された実施形態において、基端ブレード40は先端ブレード44に連結され、基端ブレード42は先端ブレード46に連結される。基端ブレード40及び42に対向する先端ブレード44及び46の端同士は、ピン型リンケージ52で互いに枢動可能に連結される。その結果、基端ブレード40と42が互いに対して回転するように作動される時、先端ブレード44及び46はそれらに従うが、リンケージ52は先端ブレードの先端を共に保持し、各先端ブレードを夫々の基端ブレードと反対の方向に回転させる。
ブレード40、42、44、及び46のうち一つ又はそれより多くは、殻の切断、貫通、及び/又は分割を容易にするように構成されることができる。例えば、先端ブレードは夫々面取り54及び56を有することができ、或いは、同様に、内側から殻を切断するために斜角の又は尖ったエッジを有することができる。同様に、基端ブレード40及び42の先端は、内側から殻に穴を開けるために、尖った面58及び60を有することができる。加えて、或いは代わりに、先端ブレード44及び46の一方又は両方の最先端は、甲殻類片にデバイス10の作業端14を挿入するのを容易にするように、尖らせるか、或いは適応させることができる。
デバイスは、ハンドル12を開位置に付勢するために、トーションスプリング62のようなスプリングを組み込むことができる。
図1に示すように、デバイス10が整列配位に在る時、作業端14の要素は通常互いに整列してカニの足部分16への挿入を容易にする。比較すると、図2に示すように、デバイス10が拡張配位に在る時、作業端14は開いてカニの足部分16の殻に穴を開け且つスリットを入れる。ハンドル12の閉配位は作業端14の拡張配位に対応し、一方、ハンドルの開配位は作業端の整列配位に対応する。
本明細書で参照され、且つ/又は出願データシートに記載される、上記の米国特許、米国特許出願公報、米国特許出願、外国特許、外国特許出願、及び非特許公報の全てが、参照によって、完全な形でここに組み込まれる。
甲殻類片、及び本発明の一実施形態に従う、整列配位における甲殻類の下処理デバイスの等角図である。 甲殻類片、及び拡張配位における図1の甲殻類の下処理デバイスの等角図である。 開配位における、図1の甲殻類の下処理デバイスの平面図である。 閉配位における、図1の甲殻類の下処理デバイスの平面図である。 図1の甲殻類の下処理デバイスの分解等角図である。

Claims (26)

  1. 甲殻類片を下処理する際に使用するためのデバイスであり、当該デバイスは、
    第1のハンドル部材と、少なくとも第1及び第2の位置の間を第1のハンドル部材に対して移動可能な第2のハンドル部材とを有するハンドルと、
    第1と第2のブレードを備え、各ブレードは反対側の基端と先端、及びこれらの両端の間に中心部を有し、これらのブレードの基端は夫々第1及び第2のハンドル部材に連結され、第1及び第2のブレードはブレードの中心部に対して遠位で互いに連結し、これらのブレードはそれらの中心部がハンドル部材の移動に応答して横方向に移動可能なように適応される、作業端とを備え、
    第1及び第2のブレードは、ハンドル部材の操作によって、第1及び第2のブレードが互いに少なくとも実質的に整列される整列配位と、これらのブレードのうち少なくとも一方のブレードの中心部が他方のブレードの中心部から横方向に離間される拡張配位との間を移動するように操作可能であるデバイス。
  2. 第2のハンドル部材を第1の位置に付勢するように配置されるバイアス部材を更に備える、請求項1に記載のデバイス。
  3. 第1及び第2のブレードが夫々先端に近接した位置で互いに連結される、請求項1に記載のデバイス。
  4. 第1及び第2のブレードが互いに枢動可能に連結する、請求項1に記載のデバイス。
  5. 第2のハンドル部材が第1の位置に在る時に、ブレードは整列配位に在り、第2のハンドル部材が第2の位置に在る時に、ブレードは拡張配位に在る、請求項1に記載のデバイス。
  6. ブレードは、夫々ハンドル部材に対し固定的に連結され、一ユニットとしてハンドル部材と共に移動する、請求項1に記載のデバイス。
  7. ハンドル部材は互いに枢動可能に連結する、請求項1に記載のデバイス。
  8. これらのブレードのうち少なくとも一方のブレードが、少なくともブレードの中心部近傍に位置される枢動リンケージで二股に分かれ、それによって、ブレードの基端部はブレードの先端部に対し枢動し整列配位と拡張配位との間を移動することができる、請求項1に記載のデバイス。
  9. ブレードが、少なくともブレードの中心部近傍に位置される枢動リンケージで二股に分かれ、それによって、ブレードの基端部はブレードの先端部に対し、枢動し整列配位と拡張配位との間を移動することができる、請求項1に記載のデバイス。
  10. ブレードが、少なくともブレードの中心部近傍に位置される枢動リンケージで二股に別れ、それによって、ブレードの基端部はブレードの先端部に対し枢動し、整列配位と拡張配位との間を移動することができ、第1のブレードは第2のブレードに対向する方向に枢動するように配置される、請求項1に記載のデバイス。
  11. ブレードは実質的に剛性材料で作られる、請求項1に記載のデバイス。
  12. 甲殻類片を下処理する際に使用するためのデバイスであり、当該デバイスは、
    第1と第2のハンドル部材を備え、これらのハンドル部材のうち少なくとも一方のハンドル部材は、ハンドル部材が互いに離間する開配位と、これらのハンドル部材のうち一方のハンドル部材の少なくとも一部分が他方のハンドル部材の一部に近接して位置する閉配位との間を、他方のハンドル部材に対して手動で移動可能である、ハンドルと、
    第1と第2のアームを備え、各アームが、互いに反対側の基端と先端、及び基端と先端との間の中心部を有し、アームの基端は夫々第1及び第2のハンドル部材に連結され、第1及び第2のアームは少なくとも各アームの先端近傍の位置で共に連結される、作業端と、を有し、
    第1及び第2のアームは、ハンドル部材の操作によって、第1及び第2のアームが互いに少なくとも実質的に整列する整列配位と、これらのアームのうち少なくとも一方のアームの中心部が他方のアームの中心部から離間する拡張配位との間を移動するように操作可能であるデバイス。
  13. 第1及び第2のハンドル部材の少なくとも一方を開配置に付勢するように配置されるバイアス部材を更に備える、請求項12に記載のデバイス。
  14. 第1及び第2のアームが夫々の最先端で共に連結される、請求項12に記載のデバイス。
  15. 第1及び第2のアームの中心部が、夫々のハンドル部材とアームが共に連結される位置との間に位置される、請求項12に記載のデバイス。
  16. ハンドル部材が開配位に在る時に、アームは整列配位に在り、ハンドル部材が閉配位に在る時に、アームは拡張配位に在る、請求項12に記載のデバイス。
  17. これらのアームのうち少なくとも一方が、少なくともアームの中心部近傍に位置される枢動接続部で二股に分かれ、アームの基端部はアームの先端部に対し枢動し、整列配位と拡張配位との間を移動することができる、請求項12に記載のデバイス。
  18. 第1及び第2のアームが、少なくともアームの中心部近傍に位置される枢動接続部で二股に分かれ、それによってアームの基端部はアームの先端部に対し枢動し整列配位と拡張配位との間を移動することができ、第1のアームは第2のアームに対向する方向に枢動するように配置される、請求項12に記載のデバイス。
  19. アームは実質的に剛性材料で作られる、請求項12に記載のデバイス。
  20. 甲殻類片を下処理するためのデバイスであり、当該デバイスは、
    基端部、先端部、及び中心部を有する長さを備え、中心部が基端部及び先端部の両方に対し横方向に移動できるように配置される、第1のブレード、と
    基端部、先端部、及び中心部を有する長さを備え、中心部が基端部及び先端部の両方に対し横方向に移動できるように配置される、第2のブレードを備え、
    第1及び第2のブレードの基端部は互いに移動可能に連結され、
    第1及び第2のブレードの基端部に連結され、第1及び第2のブレードの中心部を、第1及び第2のブレードが互いに少なくとも実質的に整列される整列配位と、ブレードの中心部が互いに離間する拡張配位との間を選択的に移動するよう配置される、アクチュエータを備えるデバイス。
  21. アクチュエータはブレードが整列配位と拡張配位との間を移動するよう手動で操作可能である、請求項20に記載のデバイス。
  22. 甲殻類片を下処理して甲殻類から殻を取り去るのを容易にするための方法であって、
    少なくとも4つの相互接続されたバーを有するリンケージを甲殻類片に挿入するステップと、
    リンケージを作動して、殻を貫通するまで、少なくとも一つのバーを甲殻類片の中で横方向に拡張するステップと、
    少なくとも一つのバーが作動して殻にスリットを入れながらリンケージを取り去るステップと、を有する方法。
  23. リンケージはハンドルに接続され、リンケージを作動することはハンドルを手動で操作することを含む、請求項22に記載の方法。
  24. リンケージは一対の対向するハンドル部材に接続され、リンケージを作動することは少なくとも一方のハンドル部材を他方のハンドル部材に対して手動で移動することを含む、請求項22に記載の方法。
  25. リンケージは一対の対向するハンドル部材に接続され、リンケージを作動することは少なくとも一方のハンドル部材を他方のハンドル部材に対して手動で枢動することを含む、請求項22に記載の方法。
  26. リンケージは一対の対向するハンドル部材に接続され、リンケージを作動することはハンドル部材を共に強く握ることを含む、請求項22に記載の方法。
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