JP2007512461A - 推進過程制御システムを備えた燃料噴射ポンプ - Google Patents

推進過程制御システムを備えた燃料噴射ポンプ Download PDF

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Abstract

内燃エンジンにおいて多段階の燃料噴射を行うための燃料噴射ポンプにおいて、ポンプピストン(1)とポンプシリンダ(2)上の周囲側にいずれも窪み部が形成されており、これらは軸方向において多段階の噴射を制御するための制御縁部によって仕切られており、ここで噴射の第1段階(“前噴射”)はポンプシリンダ(2)内の第1の窪み部(18)のポンプ作用室と反対側の制御縁部(23)とポンプピストン(1)内の第1の窪み部(9)のポンプ作用室(16)側の制御縁部(11)との共同作用によるポンプ作用室(16)から吸引孔部(17)への液流式の第2の還流路の開放によって終了し、噴射の第2段階(“主噴射”)の開始はポンプピストン(1)内の第1の窪み部(9)のポンプ作用室(16)と反対側の制御縁部(12)と吸引孔部(17)のポンプ作用室(16)側の制御縁部(20)との共同作用による第2の還流路の遮断によって制御される。

Description

発明の詳細な説明
この発明は、燃料推進過程を制御する能力を備えた自動車燃料噴射ポンプに関する。これは特に請求項1前段に記載の内燃エンジンにおける燃料の多段階噴射を行うための燃料噴射ポンプに関する。
従来の、大量生産において使用される燃料噴射装置において、前噴射、主噴射、および後噴射に分割することができる異なった段階が電子制御機構によって制御される。広く普及しているコモンレール技術において、電子制御された電磁あるいは圧電要素を使用して、約1000バールの圧力で燃料が充填されている圧力ラインを燃料噴射のために噴射ノズルと液流接続する。この電子システムの問題点として、高い調達コスト、複雑な製造、運転中における故障頻度、高コストな保守作業が挙げられる。
従って、簡便に製造することができ、低コスト、頑強、かつ保守の必要性が少ない、純粋に機械的な多段階噴射制御を達成することが望まれている。
純粋に機械的な前噴射および主噴射の制御が、例えば1960年6月22日付けの英国特許第893621号明細書に記載されている。そこに記載されている燃料噴射ポンプは、ポンプシリンダ内に軸方向および回転動作可能に配置されたポンプピストンを備えている。このポンプピストンは、その吸引ピストン動作に際して少なくとも1つの吸引孔部を介して吸引室からポンプピストン端面によって仕切られたポンプ作用室へ燃料を吸引する。ポンプピストンの推進行程に際してまず吸引室への接続を遮断してポンプ作用室からの推進が開始され、これは周囲方向において限定的に形成されたポンプピストン上の傾斜制御縁部(control edge)を使用した吸引孔部へ通じる還流路の開放によって終了する。加えて、ポンプピストン上およびポンプシリンダ上に周囲側に配置された窪み部が設けられており、これは前噴射および主噴射を制御するために軸方向において制御縁部によって仕切られている。この装置において前噴射は、ポンプシリンダ内の窪み部のポンプ作用室と反対側の制御縁部とポンプピストン内の窪み部のポンプ作用室側の制御縁部との共同作用によるポンプ作用室から吸引孔部への溢流路の開放によって終了する。主噴射の開始は、ポンプシリンダ内の窪み部のポンプ作用室側の制御縁部とポンプピストン上の制御縁部との共同作用によって制御される。
この英国特許第893621号明細書に従った燃料噴射ポンプの問題点は、2つの異なった孔部、すなわち吸引孔部およびこれと分離した制御孔部とが形成される点であり、ここで制御孔部はポンプ作用室への低圧流路を形成するために使用される。主噴射の開始はポンプシリンダ内の窪み部のポンプ作用室側の制御縁部とポンプピストン端面の制御縁部との共同作用によって制御されるため、ポンプピストンが構造上の制約を伴ったものとなる。前噴射は量的には制御不可能であり;再噴射は実現不可能である。ゼロ推進は、従来と同様に、ポンプ作用室と吸引孔部とを液流式に接続している縦溝部によってのみ調節可能である。
従って、本発明の目的は、前述した問題点を克服することができる、機械式推進過程制御を備えた燃料ポンプを提供することである。この課題は、本発明に従って請求項1に記載の燃料噴射ポンプによって解決される。従属請求項によって好適な追加構成が示されている。
本発明の提案によれば、内燃エンジンにおいて多段階の燃料噴射を行うための燃料噴射ポンプは、ポンプシリンダ内において軸方向および回転動作可能な少なくとも1つのポンプピストンを備えている。このポンプピストンは、その吸引ピストン動作に際して少なくとも1つの吸引孔部を介して吸引室からポンプピストン端面によって仕切られたポンプ作用室へ燃料を吸引する。ポンプピストンの推進ピストン動作に際して吸引室への接続がポンプピストン端面を被包している上方の主制御縁部によって遮断され、ポンプ作用室からの推進が開始される。このポンプ作用室からの推進は、ポンプピストン上に形成された縦溝部と周囲方向に仕切って形成された下方の傾斜主制御縁部の作用によって吸引孔部へ通じている第1の還流路を開放することによって終了する。
本発明は、ポンプピストンとポンプシリンダ上の周囲側にいずれも窪み部が形成されており、これらは軸方向において多段階の噴射を制御するための制御縁部によって仕切られていることを特徴とする。ここで、噴射の第1段階(“前噴射”)はポンプシリンダ内の第1の窪み部のポンプ作用室と反対側の制御縁部とポンプピストン内の第1の窪み部のポンプ作用室側の制御縁部との共同作用によるポンプ作用室から吸引孔部への液流式の第2の還流路の開放によって終了する。さらに、噴射の第2段階(“主噴射”)の開始は、ポンプピストン内の第1の窪み部のポンプ作用室と反対側の制御縁部と吸引孔部のポンプ作用室側の制御縁部との共同作用による第2の還流路の遮断によって制御される。
従って本発明に係る燃料噴射装置は、簡便な構造によってポンプ作用室への燃料の供給と吸引室とポンプ作用室との間の低圧路の形成の両方の機能を成す1つの吸引孔部のみを必要とするものとなる。さらに、英国特許第893621号明細書に記載された装置に比べて、主噴射の第2の段階の開始をポンプピストン内の第1の窪み部のポンプ作用室と反対側の制御縁部と吸引孔部のポンプ作用室側の制御縁部との共同作用による第2の還流路の遮断によって制御するため、さらなる構造上の簡略化を達成することができる。
本発明に係る燃料噴射ポンプ内において、吸引孔部は非円形あるいは円形の断面を有することができる。いずれにしても、吸引孔部はポンプ作用室側の制御縁部とポンプ作用室と反対側の制御縁部とを備えている。円形の断面を有する吸引孔部の場合、“ポンプ作用室側の制御縁部”とは、制御孔部を包囲している円形の制御縁部のポンプ作用室側を向いている半円を意味しており、他方“ポンプ作用室と反対側の制御縁部”とは制御孔部を包囲している円形の制御縁部のポンプ作用室と反対側を向いている半円を意味している。
本発明は、上方の主制御縁部が吸引孔部のポンプ作用室側の制御縁部を遮蔽するポンプピストンの位置、すなわちポンプピストンの推進ピストン動作に際してこのポンプピストンによって吸引孔部が閉鎖されるポンプピストンの位置において、ポンプピストンの第1の窪み部のポンプ作用室側の制御縁部とポンプシリンダの第1の窪み部のポンプ作用室と反対側の制御縁部との間に軸方向に計測して所定の離間距離を有することが好適である。前記の離間距離によって、前噴射のための第1の有効行程hN1が定義され、その間に前噴射が行われる。
さらに、本発明は、ポンプピストンの第1の窪み部のポンプ作用室側の制御縁部がポンプシリンダの第1の窪み部のポンプ作用室と反対側の制御縁部を遮蔽するポンプピストンの位置において、ポンプピストンの第1の窪み部のポンプ作用室と反対側の制御縁部と吸引孔部のポンプ作用室側の制御縁部との間に軸方向に計測して所定の離間距離を有することが好適である。この離間距離が第1のアイドリング行程hL1を定義し、これは前噴射と主噴射の間の時間間隔に相当するものとなる。
本発明の好適な構成形態において、ポンプピストンの第1の窪み部は、実質的にポンプピストン端面に並行に延在する第1の溝部の形状を有している。この第1の溝部は直角形状に形成することが好適である。加えて、ポンプシリンダの第1の窪み部と吸引孔部は周囲方向および軸方向において第1の溝部が下死点から開始したポンプピストンの推進行程に際してまず吸引孔部への液流性接続を形成し、これがその後のポンプピストンの推進行程に際してポンプシリンダの第1の窪み部および吸引孔部の双方への液流性接続に移行し、さらにその後の推進行程に際してポンプシリンダの第1の窪み部への液流性接続が保持される。この際ポンプシリンダの第1の窪み部は常にポンプ作用室と液流性接続を保持する。
この種の第1の溝部、ポンプシリンダの第1の窪み部および吸引孔部の機能的な構成は、ポンプシリンダの第1の窪み部および吸引孔部の周囲方向の突出部が重なり合う領域を有するようにこれらのポンプシリンダの第1の窪み部および吸引孔部を互いにずらして配置することによって実現することができ、ここでポンプシリンダの第1の窪み部はその推進行程の方向に見た軸方向の高さにおいて吸引孔部を越えるものとなり、吸引孔部はその推進行程の方向に見た軸方向の高さにおいてポンプシリンダの第1の窪み部を下回るものとなる。言い換えると、ポンプシリンダの第1の窪み部と吸引孔部とは部分的に同じ軸方向の高さに配置されるように周囲方向および軸方向において互いにずらして配置されており、それによって吸引孔部とポンプシリンダの第1の窪み部との間の液流性接続が第1の溝部によって形成されることが保証される。加えて、ポンプシリンダの第1の窪み部および吸引孔部はその軸方向の高さに関してポンプシリンダの第1の窪み部が推進方向に見て吸引孔部よりも高くなるように配置されており、吸引孔部は軸方向の高さに関して推進方向に見てポンプシリンダの第1の窪み部よりも低くなるように設置されている。
本発明の好適な一構成形態において、第1の溝部の周囲方向の長さは実質的に傾斜した下方の制御縁部の軸方向における突出部の周囲方向の長さに相当する。このことによって、ポンプシリンダ内におけるポンプピストンの回転を通じた要求される制御状態に従って前噴射、主噴射および後噴射に際する燃料噴射量を簡便に変化させることができる。
本発明によれば、ポンプシリンダの第1の窪み部は円形、四角形、正方形、三角形、平行四辺形、台形またはアーチ型の断面を有する袋体形状とすることができる。
本発明の好適な構成形態において、ポンプピストン内の第2の窪み部のポンプ作用室側の制御縁部と吸引孔部のポンプ作用室と反対側の制御縁部との共同作用によってポンプ作用室から吸引孔部への液流性の第3の還流路の開放により主噴射が終了する。加えて、ポンプピストン内の第2の窪み部のポンプ作用室と反対側の制御縁部とポンプシリンダの第2の窪み部のポンプ作用室側の制御縁部との共同作用により第3の還流路を遮断することによって噴射の第3段階(“後噴射”)が制御される。言い換えると、本発明に係る燃料噴射ポンプにより、前噴射および主噴射と並んで非常に簡便な方法で後噴射を制御することができる。
従来はターボ過給機を備えた大型の内燃エンジンのみに標準的に使用されていた後噴射は、排気ガス内に残留している燃焼可能な成分を燃焼することができるため極めて有効であり、それによって環境汚染の原因となる排気ガス内の一酸化炭素および炭化水素成分を低減することができる。加えて、通常300ないし350℃超の温度で始めて満足できる効果を発揮する、後置されている触媒を高温の排気ガスによって加熱することができる。このことは特に内燃エンジンがアイドリングあるいは部分的な負荷で稼動している際に重要であり、これはその際に排気ガスの温度が充分な触媒の性能を発揮するためには低過ぎるためである。
本発明に係る燃料噴射ポンプは、ポンプピストンの第1の窪み部のポンプ作用室と反対側の制御縁部と吸引孔部のポンプ作用室側の制御縁部とが重複している際に、ポンプピストンの第2の窪み部のポンプ作用室側の制御縁部と吸引孔部のポンプ作用室と反対側の制御縁部との間に軸方向の離間距離を有している。前記の離間距離によって主噴射のための第2の有効行程hN2が定義され、その間に主噴射が実施される。
さらに、本発明に係る燃料噴射ポンプは、ポンプピストンの第2の窪み部のポンプ作用室側の制御縁部と吸引孔部のポンプ作用室と反対側の制御縁部とが重複している際に、ポンプピストンの第2の窪み部のポンプ作用室と反対側の制御縁部とポンプシリンダの第2の窪み部のポンプ作用室側の制御縁部との間に軸方向の離間距離を有している。前記の離間距離によって主噴射に後続する第2のアイドリング行程hL2が定義される。
さらに、本発明に係る燃料噴射ポンプは、ポンプピストンの第2の窪み部のポンプ作用室と反対側の制御縁部とポンプシリンダの第2の窪み部のポンプ作用室側の制御縁部が重複している際に、吸引孔部のポンプ作用室と反対側の制御縁部と傾斜した下方の主制御孔部との間に軸方向の離間距離を有している。前記の離間距離によって後噴射のための第3の有効行程hN3が定義され、その間に後噴射が実施される。
本発明の好適な構成形態によれば、ポンプピストンの第2の窪み部は傾斜した下方の主制御縁部と実質的に平行に延在する第2の溝部として形成される。この第2の溝部は四角形状とすることができる。加えて、ポンプピストンの推進行程に際して第2の溝部がポンプシリンダの第2の窪み部に対して漸進的に液流性接続を形成し、これがさらなる推進行程に際してポンプシリンダの第2の窪み部ならびに吸引孔部の双方に対する液流性の接続に移行し、さらにその後の推進行程に際して吸引孔部に対する液流性結合が保持されるような方式で、ポンプシリンダの第2の窪み部と吸引孔部が周囲方向および軸方向において互いにずらして配置される。この際ポンプシリンダの第2の窪み部は常にポンプ作用室と液流性接続状態に保持される。
このポンプシリンダの第2の窪み部と吸引孔部との間の相対的な配置の機能的な特性は、ポンプシリンダの第2の窪み部の第2の溝部の方向への突出部と吸引孔部の第2の溝部の方向への突出部が重複する領域を有するようにして達成することができ、それによって推進行程中に第2の溝部が吸引孔部とポンプシリンダの第2の窪み部との間に液流性の接続を形成することが可能となる。加えて、吸引孔部はその推進行程の方向に見た軸方向の高さにおいて第2の溝部の方向におけるポンプシリンダの第2の窪み部の突出を越えるものとなり、ポンプシリンダの第2の窪み部はその推進行程の方向に見た軸方向の高さにおいて第2の溝部の方向における吸引孔部の突出を下回るものとなる。
本発明の好適な一構成形態において、第2の溝部の周囲方向の長さは傾斜した下方の制御縁部の軸方向における突出部の周囲方向の長さに実質的に相当し、従って吸引孔部に対するポンプピストンの回転によって負荷制御の全域にわたって後噴射を制御することができる。
本発明によれば、ポンプシリンダの第2の窪み部は円形、四角形、正方形、三角形、平行四辺形、台形またはアーチ型の断面を有する袋体とすることができる。
さらに、本発明によれば、上方主制御縁部が縦溝の方向に向かって第1の傾斜部を備えることが好適であり、すなわち上方制御縁部が推進行程の方向に向かって傾斜している。この種の傾斜部の作用によって、簡便な方式でポンプシリンダ内においてポンプピストンを回転して前噴射で推進される燃料の量の調整を達成することができる。特にこれによって好適な方法で、上方の主制御縁部が吸引孔部のポンプ作用室側制御縁部を遮蔽するポンプピストンの位置において、ポンプピストンの第1の窪み部のポンプ作用室側の制御縁部とポンプシリンダの第1の窪み部のポンプ作用室と反対側の制御縁部との間の軸方向に計測した離間距離が0となることが達成される。言い換えると、離間距離が0になることによって第1の前噴射のための有効行程hN1が0になる。これに続くアイドリング行程hL1をこのアイドリング行程hL1の間に第2の還流路の開放が行われるように選択すると、主噴射も実施されない。さらに、その後の第2のアイドリング行程hL2をこのアイドリング行程hL2中に下方の主制御縁部が吸引孔部に交合し縦溝を介した液流性接続が吸引孔部とポンプ作用室との間に形成されるように選択すると、後噴射が実施されない。従ってゼロ推進の状態が成立し、これは従来の方式においては縦溝を吸引孔部の向かい側の位置に移動することによってのみ達成可能であった。本発明に係る燃料噴射ポンプによれば、選択可能な負荷調整状態に従って標準制御内でゼロ推進まで噴射量を調節することができる。
傾斜した下方の制御縁部が縦溝の方向に向かってこの縦溝に隣接する位置まで第2の傾斜部を備えることが好適であり、すなわち傾斜した下方の制御縁部が推進方向に向かってさらに傾斜している。これによって第1のアイドリング行程hL1または第2のアイドリング行程hL2の間に下方の主制御縁部が吸引孔部に交合し縦溝を介した液流性接続が吸引孔部とポンプ作用室との間に形成されることによって簡便な方式でゼロ推進を達成することができる。
本発明に係る燃料噴射ポンプ内において第1の傾斜部および第2の傾斜部の両方が形成されていると、極めて好適な方式で制御空白または制御量の飛びを防止することができる。
次に、多様な制御状態について示された実施例および添付図面を参照しながら、以下に本発明をさらに詳細に説明する。図中において、同一の構成部品は同一の参照符号をもって示されている。
図1ないし図6を参照すると、本発明に係る燃料噴射ポンプの低域の制御状態における実施例においてポンプピストンの連続する推進行程局面が示されている。図中において、燃料を低圧で保持している空間が大きな間隔を有している点線で示されており(この点線は左上から右下に延在している)、他方燃料を高圧で保持している空間は小さな間隔を有している点線で示されており(この点線は左下から右上に延在している)。
図1には、本発明に係る燃料噴射ポンプの主要な要素のみ、すなわちポンプピストン1とポンプシリンダ2のみが概略的な断面図で示されている。明瞭化のため図中にはポンプシリンダ2内に軸方向および回転動作可能に配置されたポンプピストン1の一部とポンプシリンダ2の内壁のみが重複平面図によって概略的に示されている。ポンプピストン1の推進行程の方向は矢印Fによって示されており、ポンプピストン1の吸引行程は矢印Sで示されている。
ポンプピストン1は、ポンプ作用室16のポンプ側に接しているポンプピストン端面15を備えている。このポンプピストン端面15は上方の主制御縁部3によって縁取りされている。ポンプピストン1は傾斜した下方の主制御縁部4と、縦溝5と、上方の主制御縁部3の第1の傾斜部6と、傾斜した下方の制御縁部4の下方の傾斜部7と、開始スリット8とを備えている。加えて、ポンプピストン1の周囲側には第1の溝部9、ならびに第2の溝部10が形成されている。
第1の溝部9は実質的に上方の主制御縁部3と平行に配置されていて四角形状となっており、ポンプ作用室16側の制御縁部11とポンプ作用室16と反対側の制御縁部12とを備えている。第1の溝部9の周囲方向の長さは実質的に傾斜した下方の主制御縁部4の軸方向の突出部の周囲方向の長さに相当する。
第2の溝部10は実質的に傾斜した下方の主制御縁部4に平行に配置されていて四角形状となっており、ポンプ作用室16側の制御縁部13とポンプ作用室16と反対側の制御縁部14とを備えている。第2の溝部10の周囲方向の長さは実質的に傾斜した下方の主制御縁部4の軸方向の突出部の周囲方向の長さに相当する。
ポンプシリンダ2の内壁内には、周囲側に吸引孔部17と、第1の窪み部18と、ならびに第2の窪み部19とが形成されている。吸引孔部17はポンプ作用室16側の制御縁部20ならびにポンプ作用室16と反対側の制御縁部21とを備えており、ここで各制御縁部は単に吸引孔部を縁取っている部材として形成されている。第1の窪み部18は四角形の断面を有する袋体形状に形成されており、ポンプ作用室16側の制御縁部22ならびにポンプ作用室16と反対側の制御縁部23とを備えている。第2の窪み部19は四角形の断面を有する袋体形状に形成されており、ポンプ作用室16側の制御縁部24ならびにポンプ作用室16と反対側の制御縁部25とを備えている。
ポンプシリンダ2の第1の窪み部18と吸引孔部17とは周囲方向および軸方向において互いにずらして配置されている。これらは、その突出部が周囲方向において重複する領域を有していて従ってポンプピストン1が特定の位置にある際に第1の溝部9を通じて液流性に結合され得るように配置されている。さらに、ポンプシリンダ2の第1の窪み部18は推進行程の方向に見たその軸方向の高さにおいて吸引孔部17よりも高くなり、吸引孔部17は推進方向に見たその軸方向の高さに関してポンプシリンダ2の第1の窪み部18よりも低くなるように設置されている。
ポンプシリンダ2の第2の窪み部19と吸引孔部17とは周囲方向および軸方向において互いにずらして配置されている。これらは、ポンプシリンダ2の第2の窪み部19の第2の溝部10の方向への突出部と吸引孔部17の第2の溝部10の方向への突出部が重複する領域を有していて従ってポンプピストン1が特定の位置にある際に第2の溝部10を通じて液流性に結合され得るように配置されている。加えて、吸引孔部17はその推進行程の方向に見た軸方向の高さにおいて第2の溝部10の方向におけるポンプシリンダ2の第2の窪み部19の突出部を越えるものとなり、ポンプシリンダ2の第2の窪み部19はその推進行程の方向に見た軸方向の高さにおいて第2の溝部10の方向における吸引孔部17の突出を下回るものとなる。
稼働中において、ポンプピストン1は推進行程に際してその下死点位置から(図示されていない)駆動シャフトの偏心カムによって駆動方向“F”に駆動され、他方吸引行程中には(図示されていない)戻しバネがポンプピストン1を“S”の方向に移動させる。
吸引行程中において燃料は上方の主制御縁部3によって仕切られた吸引孔部17を介して吸引室からポンプピストン端面15によって仕切られたポンプ作用室16に吸引される。ポンプピストン1の推進動作に際して、ポンプピストン端面15を包囲している上方の主制御縁部3の作用によって吸引室への接続が遮断されてポンプ作用室16からの推進が開始し、これはポンプピストン上に形成された縦溝部5と周囲方向に仕切って形成された下方の傾斜主制御縁部4の作用によって吸引孔部17へ通じている還流路を開放することによって終了する。
図1には、ポンプピストン端面15を包囲している上方の主制御縁部3の作用によって吸引室への接続が遮断されてポンプ作用室16からの推進が開始されるポンプピストン1の推進行程中の一局面が示されている。この局面において、上方の主制御縁部3と吸引孔部17のポンプ作用室16側の制御縁部20とが互いに重なり合った位置にある。燃料が充填されている空間には低圧の燃料が存在している。第1の溝部9および吸引孔部17は互いに液流性に結合されている。
吸引孔部17がポンプピストン1によって遮蔽されているため、図1に示されたポンプピストン位置からのポンプピストン1のさらなる推進行程に際してポンプ作用室からの燃料の推進が開始される。ここで推進は、第1の溝部9のポンプ作用室16側の制御縁部11がポンプシリンダ2の第1の窪み部18のポンプ作用室16と反対側の制御縁部23と重なり合う状態に達するまで継続され、その後さらなる推進行程に際してポンプ作用室16と第1の窪み部18と第1の溝部9と吸引孔部17との間の第2の還流路が開放される。図1に示されているように、第1の有効行程hN1の大きさのポンプピストン1の推進行程がこのために必要となる。
ポンプピストン1が第1の有効行程hN1にわたって移動した後第1の溝部9のポンプ作用室16側の制御縁部11がポンプシリンダ2の第1の窪み部18のポンプ作用室16と反対側の制御縁部23と重なり合った燃料噴射ポンプの状態が図2に示されている。第2の還流路は未だ遮断されているため、ポンプ作用室16は高圧の燃料によって充填されている。
ポンプピストン1のさらなる推進行程に際して、第2の還流路によってポンプ作用室16と吸引孔部17との間の低圧通路が開放されポンプ作用室16からの推進が終了する。それによって前噴射が終了する。この第2の還流路は、さらなる推進行程によって第1のアイドリング行程hL1を定義するポンプピストン1の第1の溝部9のポンプ作用室16と反対側の制御縁部12と吸引孔部17のポンプ作用室16側の制御縁部20との間の軸方向の距離にわたって移動するまで開放されている。この燃料が充填された空間が低圧を有している燃料噴射ポンプの状態は、図3に示されている。
第2の還流路が遮蔽されているため、図3に示されたポンプピストン位置からのポンプピストン1のさらなる推進行程に際してポンプ作用室からの燃料の推進が開始される。ここで、推進は、主噴射のための第2の有効行程hN2を定義するポンプピストン1の第2の溝部10のポンプ作用室16側の制御縁部13と吸引孔部17のポンプ作用室16と反対側の制御縁部21との間の軸方向の距離にわたって移動し該当する制御縁部が重なり合った状態に達するまで継続される。ポンプピストン1のさらなる推進行程に際して、ポンプ作用室16と第2の窪み部19と第2の溝部10と吸引孔部17との間の第3の還流路が開放される。
ポンプピストン1が第1の有効行程hN2にわたって移動した後ポンプピストン1の第2の溝部10のポンプ作用室16側の制御縁部13が吸引孔部17のポンプ作用室16と反対側の制御縁部21と重なり合った燃料噴射ポンプの状態が図4に示されている。第3の還流路が遮断されているため、ポンプ作用室16は高圧の燃料で充填されている。
ポンプピストン1のさらなる推進行程に際して、第3の還流路によってポンプ作用室16と吸引孔部17との間の低圧通路が開放されポンプ作用室16からの推進が終了する。それによって主噴射が終了する。この第3の還流路は、さらなる推進行程によって第1のアイドリング行程hL2を定義するポンプピストン1の第2の溝部10のポンプ作用室16と反対側の制御縁部14とポンプシリンダ2の第2の窪み部19のポンプ作用室16側の制御縁部24との間の軸方向の距離にわたって移動するまで開放されている。この燃料が充填された空間が低圧を有している燃料噴射ポンプの状態は、図5に示されている。
第3の還流路が遮蔽されているため、図5に示されたポンプピストン位置からのポンプピストン1のさらなる推進行程に際してポンプ作用室16からの燃料の推進が開始される。ここで、推進は、後噴射のための第3の有効行程hN3を定義する吸引孔部17のポンプ作用室と反対側の制御縁部21と傾斜した下方主制御縁部との間の軸方向の距離にわたって移動し該当する制御縁部が重なり合った状態に達するまで継続される。ポンプピストン1のさらなる推進行程に際して、縦溝5の作用によってポンプ作用室16と吸引孔部17との間の低圧通路が開放され、従ってポンプ作用室16からの推進が停止され後噴射が終了する。
図7ないし図12には、図1ないし図6に示された本発明に係る燃料噴射ポンプの高域の制御状態における実施例においてポンプピストンの連続する推進行程局面が示されている。図7ないし図12に示された燃料噴射ポンプの状態は、図1ないし図6に示された燃料噴射ポンプの状態に相当する。
まず図7を参照する。高域の制御状態に対応するため、図1に示された制御状態に比べて推進方向においてさらに下方に位置する傾斜した下方の主制御縁部4の部分が吸引孔部17に交合するように、ポンプシリンダ2内のポンプピストン1が回転される。
不要な繰り返しを回避するために、高域の制御状態における燃料噴射ポンプの機能については図1ないし図6の実施例に関して説明したものを参照することとし、ここでは必要最小限の動作方式を記述する。図7には、ポンプピストン端面15を包囲している上方の主制御縁部3の作用によって吸引室への接続が遮断されてポンプ作用室16からの推進が開始されるポンプピストン1の推進行程中の一局面が示されている。吸引孔部17がポンプピストン1によって遮蔽されているため、図7に示されたポンプピストン位置からのポンプピストン1のさらなる推進行程に際してポンプ作用室からの燃料の推進が開始される。燃料の推進は有効行程hN1の間にわたって実施される。ポンプピストン1が第1の有効行程hN1にわたって移動した後の燃料噴射ポンプの状態が図8に示されている。ポンプピストン1のさらなる推進行程に際して、第2の還流路によってポンプ作用室16と吸引孔部17との間の低圧通路が開放されるポンプ作用室16からの推進が終了する。それによって前噴射が終了する。第2の還流路が遮蔽されているため、第1のアイドリング行程hL1が完了した後、図9に示されたポンプピストン位置からのポンプピストン1のさらなる推進行程に際してポンプ作用室からの燃料の推進が開始される(主噴射)。燃料の推進は第2の有効行程hN2の間にわたって継続される。ポンプピストン1のさらなる推進行程に際して、第3の還流路によってポンプ作用室16と吸引孔部17との間の低圧通路が開放されポンプ作用室16からの推進が終了する。それによって主噴射が終了する(図10)。第2のアイドリング行程hL2の間は推進が実施されない(図11)。第3の還流路が遮蔽されているため、図11に示されたポンプピストン位置からのポンプピストン1のさらなる推進行程に際してポンプ作用室16からの燃料の推進が開始される(後噴射)。燃料の推進は第3の有効行程hN3の間にわたって継続される。ポンプピストン1が第3の有効行程hN3にわたって移動した後、縦溝5の作用によってポンプ作用室16と吸引孔部17との間の低圧通路が開放され、従ってポンプ作用室16からの推進が停止され後噴射が終了する(図12)。
図13には、図1ないし図12に示された本発明に係る燃料噴射ポンプの実施例の少量の前噴射に対する制御状態が示されている。図13に示されているように、上方の主制御縁部3の第1の傾斜部6が吸引孔部17と接合するような位置に、ポンプシリンダ2内において回転可能なポンプピストン1が移動されている。これによって、上方の主制御縁部3と吸引孔部17のポンプ作用室16側の制御縁部20とが重なり合う際に、ポンプピストン1の第1の溝部9のポンプ作用室16側の制御縁部11とポンプシリンダ2の第1の窪み部18のポンプ作用室16と反対側の制御縁部23との間の軸方向の離間距離が小さくなるため、前噴射の第1の有効行程hN1が小さくなり、従ってこの有効行程hN1に推進される燃料の量が低減する。言い換えると、上方の主制御縁部3の第1の傾斜部6によってポンプピストン1の推進行程に際して第1の傾斜部6以外の部分の上方の主制御縁部3に比べてより遅く吸引孔部17をポンプピストン1によって遮蔽することが可能になる。この方式によって、前噴射中に推進される燃料の量をポンプピストン1の回転によって制御することができる。
図14には、図1ないし図13に示された本発明に係る燃料噴射ポンプの実施例の少量のゼロ推進に対する制御状態が示されている。図14に示されているように、上方の主制御縁部3の第1の傾斜部6が吸引孔部17と接合し、上方の主制御縁部3と吸引孔部17のポンプ作用室16側の制御縁部20とが重なり合う際に既に第2の還流路によって溝部9がポンプシリンダの第1の窪み部18と液流性に接続するような位置に、ポンプシリンダ2内において回転可能なポンプピストン1が移動されている。従って、有効行程hN1は0となる。前噴射のための燃料推進は実施されない。加えて、ポンプピストン1のさらなる“推進行程”において第1のアイドリング行程hL1中に既に第3の還流路による液流性の接続が開放され、従って主噴射も実施されない。加えて、ポンプピストン1のさらなる“推進行程”において第2のアイドリング行程hL2中に既に傾斜した下方の主制御縁部が吸引孔部17に交合し、従って後噴射も実施されない。この方式によって、燃料のゼロ推進をポンプピストン1の回転によって標準制御において制御することができる。
図15には、本発明に係る燃料噴射ポンプの推進グラフが示されている。この推進グラフは6枚の個別のグラフA−Fからなっていて、それらは燃料噴射ポンプの異なった制御状態に対応している。各グラフにはいずれも微分噴射量dQe/dαがクランク軸角αの角度(°KW)に対して示されている。TDCは上死点を示している。
個別グラフAは、図14に関して説明したゼロ推進の場合に相当する。
個別グラフBは、図13に関して説明した少量の前噴射の場合に相当する。aによって前噴射の開始が示されており、これは推進行程中において吸引孔部がポンプピストンによって遮蔽されている、燃料噴射ポンプの状態に相当する(図13)。bによって前噴射の終了が示されており、これはさらなる推進行程によって第2の還流路が開放されている燃料噴射ポンプの状態に相当する。
個別グラフCは、図1ないし図12に関して説明した大きな前噴射量の制御の場合に相当する。aによって前噴射の開始が示されており、これは推進行程中において吸引孔部がポンプピストンによって遮蔽されている、燃料噴射ポンプの状態に相当する(図1、図7)。bによって前噴射の終了が示されており、これはさらなる推進行程によって第2の還流路が開放されている燃料噴射ポンプの状態に相当する(図2、図8)。
個別グラフDは、大きな前噴射量および主噴射の制御の場合に相当する。記号aおよびbはそれぞれ前噴射の開始と終了に相当する。記号cおよびdはそれぞれ主噴射の開始と終了に相当する。
個別グラフEは、図1ないし図6に関して説明した部分負荷の際の大きな前噴射量および主噴射の制御に場合に相当する。個別グラフFは、図6ないし図12に関して説明した全負荷の際の大きな前噴射量および主噴射の制御に場合に相当する。aによって前噴射の開始が示されており、これは推進行程中において吸引孔部がポンプピストンによって遮蔽されている、燃料噴射ポンプの状態に相当する(図1、図6)。bによって前噴射の終了が示されており、これはさらなる推進行程によって第2の還流路が開放される燃料噴射ポンプの状態に相当する(図2、図7)。cによって主噴射の開始が示されており、これは第2の還流路が閉鎖されている燃料噴射ポンプの状態に相当する(図3、図8)。dによって主噴射の終了が示されており、これは第3の還流路が開放される直前の燃料噴射ポンプの状態に相当する(図4、図10)。eによって後噴射の開始が示されており、これは第3の還流路が閉鎖されている燃料噴射ポンプの状態に相当する(図5、図11)。fによって後噴射の終了が示されており、これは傾斜した下方の主制御縁部が吸引孔部と未だ交合していない、燃料噴射ポンプの状態に相当する(図6、図12)。
本発明に係る燃料噴射ポンプの低域の制御状態における実施例においてポンプピストンの連続する推進行程局面を示した説明図である。 本発明に係る燃料噴射ポンプの低域の制御状態における実施例においてポンプピストンの連続する推進行程局面を示した説明図である。 本発明に係る燃料噴射ポンプの低域の制御状態における実施例においてポンプピストンの連続する推進行程局面を示した説明図である。 本発明に係る燃料噴射ポンプの低域の制御状態における実施例においてポンプピストンの連続する推進行程局面を示した説明図である。 本発明に係る燃料噴射ポンプの低域の制御状態における実施例においてポンプピストンの連続する推進行程局面を示した説明図である。 本発明に係る燃料噴射ポンプの低域の制御状態における実施例においてポンプピストンの連続する推進行程局面を示した説明図である。 図1ないし図6に示された本発明に係る燃料噴射ポンプの高域の制御状態における実施例においてポンプピストンの連続する推進行程局面を示した説明図である。 図1ないし図6に示された本発明に係る燃料噴射ポンプの高域の制御状態における実施例においてポンプピストンの連続する推進行程局面を示した説明図である。 図1ないし図6に示された本発明に係る燃料噴射ポンプの高域の制御状態における実施例においてポンプピストンの連続する推進行程局面を示した説明図である。 図1ないし図6に示された本発明に係る燃料噴射ポンプの高域の制御状態における実施例においてポンプピストンの連続する推進行程局面を示した説明図である。 図1ないし図6に示された本発明に係る燃料噴射ポンプの高域の制御状態における実施例においてポンプピストンの連続する推進行程局面を示した説明図である。 図1ないし図6に示された本発明に係る燃料噴射ポンプの高域の制御状態における実施例においてポンプピストンの連続する推進行程局面を示した説明図である。 図1ないし図12に示された本発明に係る燃料噴射ポンプの少量の前噴射に対する制御状態を示した説明図である。 図1ないし図13に示された本発明に係る燃料噴射ポンプのゼロ推進に対する制御状態を示した説明図である。 本発明に係る燃料噴射ポンプの推進グラフを示した説明図である。

Claims (20)

  1. ポンプシリンダ(2)内において軸方向および回転動作可能に配置された少なくとも1つのポンプピストン(1)を備えており、このポンプピストンはその吸引ピストン動作に際して制御縁部によって仕切られた少なくとも1つの吸引孔部(17)を介して吸引室からポンプピストン端面(15)によって仕切られたポンプ作用室(16)へ燃料を吸引するとともにその推進ピストン動作に際してポンプピストン端面(15)を被包している上方の主制御縁部(3)の作用によって吸引室への接続を遮断してポンプ作用室(16)からの推進を開始し、このポンプ作用室からの推進はポンプピストン(1)上に形成された縦溝部(5)と周囲方向に仕切って形成された下方の傾斜主制御縁部(4)の作用によって吸引孔部(17)へ通じている第1の還流路を開放することによって終了する、少なくとも1つのポンプピストンを備えた、内燃エンジンにおいて多段階の燃料噴射を行うための燃料噴射ポンプであり、
    ポンプピストン(1)とポンプシリンダ(2)上の周囲側にいずれも窪み部が形成されており、これらは軸方向において多段階の噴射を制御するための制御縁部によって仕切られており、ここで噴射の第1段階(“前噴射”)はポンプシリンダ(2)内の第1の窪み部(18)のポンプ作用室と反対側の制御縁部(23)とポンプピストン(1)内の第1の窪み部(9)のポンプ作用室(16)側の制御縁部(11)との共同作用によるポンプ作用室(16)から吸引孔部(17)への液流式の第2の還流路の開放によって終了し、噴射の第2段階(“主噴射”)の開始はポンプピストン(1)内の第1の窪み部(9)のポンプ作用室(16)と反対側の制御縁部(12)と吸引孔部(17)のポンプ作用室(16)側の制御縁部(20)との共同作用による第2の還流路の遮断によって制御されることを特徴とする燃料噴射ポンプ。
  2. 上方の主制御縁部(3)と吸引孔部(17)のポンプ作用室(16)側の制御縁部(20)が重なり合っている際に、ポンプピストン(1)の第1の窪み部(9)のポンプ作用室(16)側の制御縁部(11)とポンプシリンダ(2)の第1の窪み部(18)のポンプ作用室(16)と反対側の制御縁部(23)との間に前噴射を定義する軸方向の離間距離(hN1)を有することを特徴とする請求項1記載の燃料噴射ポンプ。
  3. ポンプピストン(1)の第1の窪み部(9)のポンプ作用室(16)側の制御縁部(11)とポンプシリンダ(2)の第1の窪み部(18)のポンプ作用室(16)と反対側の制御縁部(23)が重なり合っている際に、ポンプピストン(1)の第1の窪み部(9)のポンプ作用室(16)と反対側の制御縁部(12)と吸引孔部(17)のポンプ作用室(16)側の制御縁部(20)との間に第1のアイドリング行程(hL1)を定義する軸方向の離間距離を有することを特徴とする請求項2記載の燃料噴射ポンプ。
  4. ポンプピストンの第1の窪み部(9)は実質的にポンプピストン端面(15)に並行に延在する第1の溝部(9)の形状を有しており、ポンプピストンの推進行程に際して第1の溝部(9)がまず吸引孔部(17)に対する液流性接続を、続いてポンプ作用室(16)と液流性接続されたポンプシリンダ(2)の第1の窪み部(18)に対する液流性接続を前後して形成するように、ポンプシリンダ(2)の第1の窪み部(18)と吸引孔部(17)が周囲方向および軸方向に互いにずらして配置されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の燃料噴射ポンプ。
  5. ポンプシリンダ(2)の第1の窪み部(18)および吸引孔部(17)の周囲方向の突出部が重なり合う領域を有し、ここでポンプシリンダ(2)の第1の窪み部(18)はその推進行程の方向に見た軸方向の高さにおいて吸引孔部(17)を越えるものとなり、吸引孔部(17)はその推進行程の方向に見た軸方向の高さにおいてポンプシリンダ(2)の第1の窪み部(18)を下回るように、ポンプシリンダ(2)の第1の窪み部(18)と吸引孔部(17)が周囲方向および軸方向に互いにずらして配置されることを特徴とする請求項4記載の燃料噴射ポンプ。
  6. 第1の溝部(9)の周囲方向の長さは実質的に傾斜した下方の制御縁部(4)の軸方向における突出部の周囲方向の長さに相当することを特徴とする請求項4または5記載の燃料噴射ポンプ。
  7. 第1の溝部(9)は実質的に四角形状であることを特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載の燃料噴射ポンプ。
  8. 上方の主制御縁部(3)が縦溝(5)の方向に向かってこの縦溝に隣接して第1の傾斜部(6)を備えることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の燃料噴射ポンプ。
  9. 第1の前噴射のための第1の有効行程(hN1)を定義する離間距離が0になることを特徴とする請求項8記載の燃料噴射ポンプ。
  10. ポンプシリンダ(2)の第1の窪み部(18)は円形、四角形、正方形、三角形、平行四辺形、台形またはアーチ型の断面を有する袋体形状とすることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の燃料噴射ポンプ。
  11. 傾斜した下方の主制御縁部(4)が縦溝(5)の方向に向かってこの縦溝に隣接して第2の傾斜部(7)を備えることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の燃料噴射ポンプ。
  12. ポンプピストン(1)内の第2の窪み部(10)のポンプ作用室(16)側の制御縁部(13)と吸引孔部(17)のポンプ作用室(16)と反対側の制御縁部(21)との共同作用によってポンプ作用室(16)から吸引孔部(17)への液流性の第3の還流路の開放により主噴射が終了し、ポンプピストン(1)内の第2の窪み部(10)のポンプ作用室(16)と反対側の制御縁部(14)とポンプシリンダ(2)の第2の窪み部(19)のポンプ作用室(16)側の制御縁部(24)との共同作用により第3の還流路を遮断することによって噴射の第3段階(“後噴射”)が制御されることを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の燃料噴射ポンプ。
  13. ポンプピストン(1)の第1の窪み部(9)のポンプ作用室(16)と反対側の制御縁部(12)と吸引孔部(17)のポンプ作用室(16)側の制御縁部(20)とが重なり合っている際に、ポンプピストン(1)の第2の窪み部(10)のポンプ作用室(16)側の制御縁部(13)と吸引孔部(17)のポンプ作用室(16)と反対側の制御縁部(21)との間に主噴射のための第2の有効行程(hN2)を定義する軸方向の離間距離を有していることを特徴とする請求項12記載の燃料噴射ポンプ。
  14. ポンプピストン(1)の第2の窪み部(10)のポンプ作用室(16)側の制御縁部(13)と吸引孔部(17)のポンプ作用室(16)と反対側の制御縁部(21)が重なり合っている際に、ポンプピストン(1)の第2の窪み部(10)のポンプ作用室(16)と反対側の制御縁部(14)とポンプシリンダ(2)の第2の窪み部(19)のポンプ作用室(16)側の制御縁部(24)との間に第2のアイドリング行程(hL2)を定義する軸方向の離間距離を有することを特徴とする請求項13記載の燃料噴射ポンプ。
  15. ポンプピストン(1)の第2の窪み部(10)のポンプ作用室(16)と反対側の制御縁部(14)とポンプシリンダ(2)の第2の窪み部(19)のポンプ作用室(16)側の制御縁部(24)とが重なり合っている際に、吸引孔部(17)のポンプ作用室(16)と反対側の制御縁部(21)と傾斜した下方の主制御縁部(4)との間に第3の有効行程(hN3)を定義する軸方向の離間距離を有していることを特徴とする請求項14記載の燃料噴射ポンプ。
  16. ポンプピストン(1)の第2の窪み部(10)は傾斜した下方の主制御縁部(4)に実質的に並行に延在する第2の溝部(10)の形状を有しており、ポンプピストン(1)の推進行程に際して第2の溝部(10)がまずポンプ作用室(16)と液流性接続されたポンプシリンダ(2)の第2の窪み部(19)に対する液流性接続を、続いて吸引孔部(17)に対する液流性接続を前後して形成するように、ポンプシリンダ(2)の第2の窪み部(19)と吸引孔部(17)が周囲方向および軸方向において互いにずらして配置されることを特徴とする請求項12ないし15のいずれかに記載の燃料噴射ポンプ。
  17. ポンプシリンダ(2)の第2の溝部(10)への突出部および吸引孔部(17)の第2の溝部(10)の方向への突出部が重なり合う領域を有し、ここで吸引孔部(17)はその推進行程の方向に見た軸方向の高さにおいて第2の溝部(10)の方向におけるポンプシリンダ(2)の第2の窪み部(19)の突出部を越えるものとなり、ポンプシリンダ(2)の第2の窪み部(19)はその推進行程の方向に見た軸方向の高さにおいて第2の溝部(10)の方向における吸引孔部(17)の突出を下回るものとなることを特徴とする請求項16記載の燃料噴射ポンプ。
  18. 第2の溝部(10)の周囲方向の長さは実質的に傾斜した下方の制御縁部(4)の軸方向における突出部の周囲方向の長さに相当することを特徴とする請求項16または17記載の燃料噴射ポンプ。
  19. 第2の溝部(10)は実質的に四角形状であることを特徴とする請求項15ないし18のいずれかに記載の燃料噴射ポンプ。
  20. ポンプシリンダ(2)の第2の窪み部(19)は円形、四角形、正方形、三角形、平行四辺形、台形またはアーチ型の断面を有する袋体形状とすることを特徴とする請求項12ないし19のいずれかに記載の燃料噴射ポンプ。
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