JP2007508962A - 延伸ポリクロロトリフルオロエチレンフィルムの製造法 - Google Patents

延伸ポリクロロトリフルオロエチレンフィルムの製造法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007508962A
JP2007508962A JP2006535358A JP2006535358A JP2007508962A JP 2007508962 A JP2007508962 A JP 2007508962A JP 2006535358 A JP2006535358 A JP 2006535358A JP 2006535358 A JP2006535358 A JP 2006535358A JP 2007508962 A JP2007508962 A JP 2007508962A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
pctfe
stretched
roll
day
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006535358A
Other languages
English (en)
Inventor
アルトマン,カール・イー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honeywell International Inc
Original Assignee
Honeywell International Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honeywell International Inc filed Critical Honeywell International Inc
Publication of JP2007508962A publication Critical patent/JP2007508962A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • C08J5/18Manufacture of films or sheets
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B27/00Layered products comprising a layer of synthetic resin
    • B32B27/28Layered products comprising a layer of synthetic resin comprising synthetic resins not wholly covered by any one of the sub-groups B32B27/30 - B32B27/42
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F14/00Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2327/00Characterised by the use of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Derivatives of such polymers
    • C08J2327/02Characterised by the use of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
    • C08J2327/12Characterised by the use of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment containing fluorine atoms

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

溶融ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)樹脂を結晶質のフィルムに押出し、このフィルムを少なくとも約1.5:1の延伸比で延伸する、という延伸PCTFEフィルムの製造法。このようにして得られるフィルムは、優れた水蒸気バリア性を有すると共に、他の有利な特性を保持する。

Description

本発明は、ポリクロロトリフルオロエチレンポリマーの延伸フィルムに関する。
ポリ(クロロトリフルオロエチレン)(PCTFE)ホモポリマーやポリ(クロロトリフルオロエチレン)コポリマーから作製されるフィルムが知られている。これらのフィルムは優れた透明性と防湿性を有する。これらのフィルムおよびフィルムを含んだ構造物は、医療産業における医薬品や他の物品およびELランプ等の包装等を含めた、多くの厳しい用途において使用されている。
PCTFEホモポリマーおよびPCTFEコポリマーのフィルムは、ハネウェルインターナショナル社(米国ニュージャージー州モリスタウン)からアクラー(Aclar)(登録商標)の商品名で市販されている。一般には、このようなフィルムは単層構造物として販売されており、個々の包装用途に合った多層構造物に作製される。これらのフィルムの1つの主要な用途がよく知られているブリスター包装であり、この包装によれば、PCTFEフィルムの層を他のフィルム層〔一般には、ポリ塩化ビニル(PVC)フィルム〕に接着させる。次いでこの構造物を、個々の医薬ユニット(pharmaceutical units)(たとえばピル)等のためのポケット部(receptacles)を有するブリスター包装物に熱成形する。所望の物品が充填されたら、一般にはアルミニウム箔の層(および好ましくは他の層)を包装物の下面に接着させる。個々のユニットは、ブリスター側から箔を貫通させて押すことによって分配される。このタイプの包装は、業界において広く使用されている。
PCTFEホモポリマーやPCTFEコポリマーからフィルムやフィルム構造物を作製する方法は当業界において知られている。これらの方法は、たとえば、米国特許第6,555,190号;第6,432,542号;第6,306,503号;第5,945,221号;第5,874,035号;第6,238,607号;第6,465,103号;および第5,139,878号;に記載されている。
一般には、PCTFEの単層フィルムは従来のフィルム押出法で製造される。従来の押出法によれば、PCTFE樹脂を押出機の供給ホッパーに供給し、溶融樹脂をキャスティングロール上に押出し、このときフィルムが形成され、1つ以上の冷却ロールを使用してフィルムを冷却してからフィルムを巻き取る。
Levyによる米国特許第4,544,721号は、PCTFEホモポリマーおよびPCTFEコポリマーの伸張フィルム(stretched films)または延伸フィルム(oriented films)を開示している。しかしながらこの特許は、伸張しようとするフィルムが実質的に非晶質であること、および伸張を狭い伸張範囲内で行うことを必要とする。
したがって、異なった方法によって製造される、PCTFEホモポリマーおよびPCTFEコポリマーの延伸フィルムを提供することが望ましい。
本発明の1つの態様によれば、
a) 溶融PCTFEポリマーを押出す工程;
b) 前記PCTFEポリマーを融点未満の温度に冷却して、結晶質であるフィルムを形成させる工程;および
c) 前記PCTFEフィルムを、張力付加状態で保持しながら少なくとも約1.5:1の延伸比で伸張することによって、前記PCTFEフィルムを結晶質状態である間に延伸する工程;
を含み、このとき得られるPCTFEフィルムが約0.05g/100in2/日(0.775g/m2/日)未満の水蒸気透過速度を有する、PCTFEポリマーからフィルムを作製する方法が提供される。
本発明の他の態様によれば、
a) 溶融PCTFEポリマーをキャスティングロール上に押出す工程;
b) 前記PCTFEポリマーをキャスティングロール上で融点未満の温度に冷却して、結晶質であるフィルムを形成させる工程;
c) 前記PCTFEフィルムを、張力付加状態で保持しながら少なくとも約1.5:1の延伸比にて、少なくとも1つの比較的遅い引取ロールと少なくとも1つの比較的速い引取ロールとの間で伸張することによって、前記PCTFEフィルムを結晶質状態である間に延伸する工程;および
d) 前記延伸PCTFEポリマーフィルムを回収する工程;
を含み、このとき得られるPCTFEフィルムが約0.05g/100in2/日(0.775g/m2/日)未満の水蒸気透過速度を有する、PCTFEポリマーからフィルムを作製する方法が提供される。
本発明によれば、PCTFEポリマーフィルムを結晶質状態において延伸して、他の望ましい機械的・化学的特性を保持しつつ優れた水蒸気バリア性を有するフィルムを得ることができる、ということが見出された。このような特性を得るのに、延伸する前にPCTFEの非晶質フィルムを利用する必要はない、ということが見出された。
本発明の方法の1つの利点は、延伸という操作がより簡単であって、フィルムの製造に沿って行うことができる、ということである。これとは別に、1つの工程においてフィルムを押出してキャストし、そして別のもう1つの工程において回収して延伸することもできる。
発明の詳細な説明
本発明の目的に適うよう、“延伸する(orienting)”および“伸張する(stretching)”という用語は区別なく使用されるものとする。
本明細書で使用している“PCTFEポリマー”とは、クロロトリフルオロエチレンモノマーのホモポリマーとコポリマー、およびこれらの混合物を含む。本明細書で使用している“コポリマー”とは、2種以上のモノマー成分を有するポリマーを含むものとする。このようなコポリマーは、最大で10重量%(好ましくは最大で8重量%)の他のコモノマー(たとえば、フッ化ビニリデンやテトラフルオロエチレン)を含有してよい。最も好ましいのは、クロロトリフルオロエチレンホモポリマー、ならびにクロロトリフルオロエチレンとフッ化ビニリデンおよび/またはテトラフルオロエチレンとのコポリマーである。
本発明のフィルムは、最初に未延伸フィルムとして作製される。これらのフィルムは、キャスティング法または吹き込みフィルム法によって作製することができる。前者の方法(好ましい方法)においては、PCTFEポリマー材料を押出機の供給ホッパー中に供給する。押出機からの溶融・可塑化流れを押出ダイ中に送り込む。ダイから出た後、温度制御された第1のキャスティングロール上にフィルムをキャストし、前記第1のロールを通過させ、次いで温度制御された第2ロール(通常は、第1のロールより温度が低い)上にフィルムをキャストする。ロールが温度制御されていることにより、ダイを出た後のフィルムの冷却速度がほぼ制御される。追加のロールを使用することもできる。吹き込みフィルム法においては、バブル吹き込みフィルムのための円形ダイヘッドを使用し、このダイヘッドを通して押出機からの可塑化押出物を強制的に送り出してフィルムバブル(a film bubble)を形成させ、最終的にこのフィルムバブルを崩壊させてフィルムにする。
種々のロールの温度を、使用するPCTFEポリマーのタイプ(たとえば、ホモポリマーまたはコポリマー)に基づいたフィルムの所望の特性が達成されるように選定する。キャスティングロールの温度は、一般には約50〜約250°F(10〜121℃)の範囲であり、好ましくは約75〜約200°F(24〜93℃)の範囲であり、さらに好ましくは約100〜約175°F(38〜79℃)の範囲である。温度制御された第2のロール(予熱ロールとも呼ばれる)の温度は、一般には約50〜約250°F(10〜121℃)の範囲であり、好ましくは約75〜約200°F(24〜93℃)の範囲であり、さらに好ましくは約100〜約175°F(38〜79℃)の範囲である。キャスティングロールと予熱ロールの温度は同じである必要はない。
遅い引取ロールの温度と速い引取ロールの温度は、同じであっても、同じでなくてもよい。遅い引取ロールの温度は、一般には約75〜約200°F(24〜93℃)の範囲であり、好ましくは約90〜約175°F(32〜80℃)の範囲であり、さらに好ましくは約100〜約150°F(38〜66℃)の範囲である。速い引取ロールの温度は、一般には約150〜約300°F(66〜149℃)の範囲であり、好ましくは約180〜約260°F(82〜127℃)の範囲であり、さらに好ましくは約200〜約240°F(93〜116℃)の範囲である。さらに、より小さなニップロールを使用して、フィルムを各引取ロールに対してプレスすることができる。
冷却ロールを使用して、フィルムに寸法安定性を付与することができる。冷却ロールの温度は、一般には約50〜約300°F(10〜149℃)の範囲であり、好ましくは約100〜約250°F(38〜121℃)の範囲であり、さらに好ましくは約150〜約225°F(66〜107℃)の範囲である。
形成されたフィルムは、伸張する前において結晶質である。本明細書で使用している“結晶質の(crystalline)”とは、フィルムのX線回折パターンが、実質的に非晶質のフィルムの場合の広く散乱したX線とは対照的に規則正しいシャープなパターンを示す、ということを意味している。本発明のフィルムは、X線回折による測定にて、一般には少なくとも約10%の結晶化度を有し、好ましくは約10〜約45%の結晶化度を有し、さらに好ましくは約15〜約35%の結晶化度を有し、最も好ましくは約20〜約30%の結晶化度を有する。これとは別に、結晶化度は、X線結晶化度に較正される手法〔たとえば、FT-IRやデンシティ・カラム(density column)〕によって測定することもできる。
本発明によれば、当業者によく知られている方法を使用して、フィルムを所望の方向に伸張もしくは延伸する。このような伸張操作においては、フィルムは、キャスティングロールから引き出されるフィルムの移動方向と一致する方向(当業界では“縦方向”とも呼ばれる)に一軸伸張することもできるし、縦方向に対して垂直な方向(当業界では“横断方向”とも呼ばれる)に一軸伸張することもできるし、あるいは縦方向と横断方向の両方に二軸伸張することもできる。
好ましい延伸比は、少なくとも1つの方向において約1.5:1〜約5:1であり、さらに好ましい延伸比は約2:1〜約3:1であり、最も好ましい延伸比は約2:1〜約2.5:1である。この結果、強度、靭性、および水蒸気透過速度が改良される。
伸張操作中は、当業界に公知の方法にて、フィルムを張力付加状態で保持する。たとえば、追加のロール(たとえば上記の冷却ロール)によってフィルムを張力付加状態で保持することができる。
本発明のフィルムは、望ましいいかなる厚さを有してもよい。たとえば、フィルムは、延伸後に約0.1ミル(2.5μm)〜約15ミル(381μm)の厚さを有してよく、約0.2ミル(5.1μm)〜約5ミル(127μm)の厚さを有するのがさらに好ましく、約0.5ミル(12.7μm)〜約2ミル(50.8μm)の厚さを有するのが最も好ましい。こうした厚さについて言及している場合、理解しておかねばならないことは、特定の要求を満たすために他の層厚さのフィルムを作製できること、そしてこのようなフィルムも本発明の範囲内に含まれる、という点である。伸張する前のフィルム厚さは、使用する延伸比に基づいて、伸張後に所望の厚さが達成されるように選定される(この点については当業界に公知である)。
本発明のフィルムはフラットな構造物として有用であり、またたとえば熱成形することによって所望の形状に作製することもできる。本発明のフィルムは、種々の最終用途(たとえば、医療包装、医薬品包装、食品包装、および他の工業的用途)に対して有用である。本発明のフィルムは、医療産業や食品産業における小袋として、あるいはこのような小袋のためのオーバーラップ包装材料として使用することができる。本発明のフィルムは、一般には他のポリマーフィルムに積層され、包装用途における多層構造物として利用される。本発明のフィルムは熱成形することができ(たとえば、当業界に公知のようにアニール後に)、また三次元造形品(たとえば、医薬品用のブリスター包装品や他のあらゆるバリア包装品)を作製するのに有用である。三次元造形品の作製は、適切なモールドの周りにフィルムを形成させ、当業界によく知られている方法で加熱することによって果たすことができる。
本発明のフィルムの水蒸気透過速度(WVTR)は、ASTM F1249に記載の手順にしたがって測定することができる。好ましい実施態様においては、本発明によるフィルムは、たとえばモコン社(Mocon)から市販の水蒸気透過速度測定装置による測定にて、フィルム厚さ1ミル当たり37.8℃にて約0.05g/100in2/日(0.775g/m2/日)未満のWVTRを有するのが好ましく、約0.03g/100in2/日(0.465g/m2/日)未満のWVTRを有するのがさらに好ましく、約0.015g/100in2/日(0.233g/m2/日)未満のWVTRを有するのが最も好ましい。本発明のフィルムは、未延伸の類似フィルムが有する水蒸気透過速度の、少なくとも約20%未満の水蒸気透過速度を有するのが好ましく、少なくとも約25%未満の水蒸気透過速度を有するのがさらに好ましく、少なくとも約30%未満の水蒸気透過速度を有するのが最も好ましい。
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明がこれらの実施例に限定されることはない。
(実施例1(比較例))
ハネウェルインターナショナル社から市販のPCTFEホモポリマーを使用して、当該樹脂を直径3.5インチ(89mm)の一軸スクリュー押出機に供給することによって単層フィルムを押出した。溶融温度は607°F(319℃)であり、ダイ温度は580°F(304℃)であった。押出物を100°F(38℃)のキャスティングロール上にキャストし、そして210°F(99℃)の予熱ロールの周りにキャストした。次いでフィルムを、それぞれ230°F(110℃)と240°F(116℃)に保持した2つの引取ロールの周りに通した。次いでフィルムを、150°F(66℃)に保持した冷却ロール上に通した。それぞれのロールの速度はほぼ同じであった。得られた結果を表1に示す。結晶化度のレベルは伸張前とあまり変わっていない。
(実施例2)
引取ロールの速度を調整することによってフィルムを2:1の延伸比で一軸延伸したこと以外は、実施例1の手順を繰り返した。遅い引取ロールの温度は210°F(99℃)であり、速い引取ロールの温度は230°F(110℃)であった。得られた結果を表1に示す。
(実施例3)
遅い引取ロールの温度を200°F(99℃)にして、2.5:1の延伸比を使用して実施例2の手順を繰り返した。得られた結果を表1に示す。
(実施例4)
予熱ロールの温度を190°F(88℃)にして、3:1の延伸比を使用して実施例2の手順を繰り返した。得られた結果を表1に示す。
フィルムの物理的特性を試験した。得られた結果を表2に示す。
Figure 2007508962
Figure 2007508962
上記の表からわかるように、本発明の方法によって得られたフィルムは、未延伸フィルムと比較して改良された水蒸気バリア特性を有しており、そしてさらに、望ましい機械的特性を保持している。
本発明をかなり詳細に説明してきたが、このような詳細に固執する必要はないこと、当業者にとってはさらなる変形や改良形を考え出すことができること、そしてこうした変形や改良形も特許請求の範囲に規定されている本発明の範囲内に含まれることは言うまでもない。

Claims (27)

  1. a) 溶融PCTFEポリマーを押出す工程;
    b) 前記PCTFEポリマーを融点未満の温度に冷却して、結晶質であるフィルムを形成させる工程;および
    c) 前記PCTFEフィルムを、張力付加状態で保持しながら少なくとも約1.5:1の延伸比で伸張することによって、前記PCTFEフィルムを結晶質状態である間に延伸する工程;
    を含み、このとき得られるPCTFEフィルムが約0.05g/100in2/日(0.775g/m2/日)未満の水蒸気透過速度を有する、PCTFEポリマーからフィルムを作製する方法。
  2. 延伸前の前記フィルムが約10〜約45%の結晶化度を有する、請求項1に記載の方法。
  3. 延伸前の前記フィルムが約15〜約35%の結晶化度を有する、請求項1に記載の方法。
  4. 前記PCFTEポリマーがホモポリマーを含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記PCFTEポリマーがコポリマーを含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記フィルムを約1.5:1〜約5:1の延伸比で延伸する、請求項1に記載の方法。
  7. 前記フィルムを約2:1〜約3:1の延伸比で延伸する、請求項1に記載の方法。
  8. 前記フィルムが約0.03g/100in2/日(0.465g/m2/日)未満の水蒸気透過速度を有する、請求項1に記載の方法。
  9. 前記フィルムが約0.015g/100in2/日(0.233g/m2/日)未満の水蒸気透過速度を有する、請求項1に記載の方法。
  10. 前記フィルムが、延伸されていない同等フィルムの水蒸気透過速度の少なくとも約20%未満の水蒸気透過速度を有する、請求項1に記載の方法。
  11. 前記フィルムを一軸延伸する、請求項1に記載の方法。
  12. 前記フィルムを二軸延伸する、請求項1に記載の方法。
  13. 請求項1に記載の方法によって製造される延伸フィルム。
  14. a) 溶融PCTFEポリマーをキャスティングロール上に押出す工程;
    b) 前記PCTFEポリマーをキャスティングロール上で融点未満の温度に冷却して、結晶質であるフィルムを形成させる工程;
    c) 前記PCTFEフィルムを、張力付加状態で保持しながら少なくとも約1.5:1の延伸比にて、少なくとも1つの比較的遅い引取ロールと少なくとも1つの比較的速い引取ロールとの間で伸張することによって、前記PCTFEフィルムを結晶質状態である間に延伸する工程;および
    d) 前記延伸PCTFEポリマーフィルムを回収する工程;
    を含み、このとき得られるPCTFEフィルムが約0.05g/100in2/日(0.775g/m2/日)未満の水蒸気透過速度を有する、PCTFEポリマーからフィルムを作製する方法。
  15. 前記フィルムを延伸する前に、前記フィルムを前記キャスティングロールから予熱ロール上に通す工程を含む、請求項14に記載の方法。
  16. 前記キャスティングロールを約50〜約250°F(10〜121℃)の温度で保持する、請求項14に記載の方法。
  17. 前記キャスティングロールを約75〜約200°F(24〜93℃)の温度で保持する、請求項14に記載の方法。
  18. 前記引取ロールを約75〜約200°F(24〜93℃)の温度で保持する、請求項14に記載の方法。
  19. 前記引取ロールを約90〜約175°F(32〜80℃)の温度で保持する、請求項14に記載の方法。
  20. 前記フィルムを約1.5:1〜約5:1の延伸比で延伸する、請求項14に記載の方法。
  21. 前記フィルムを約2:1〜約3:1の延伸比で延伸する、請求項14に記載の方法。
  22. 延伸前の前記フィルムが約10〜約45%の結晶化度を有する、請求項14に記載の方法。
  23. 延伸前の前記フィルムが約15〜約35%の結晶化度を有する、請求項14に記載の方法。
  24. 前記PCFTEポリマーがホモポリマーを含む、請求項14に記載の方法。
  25. 前記PCFTEポリマーがコポリマーを含む、請求項14に記載の方法。
  26. 請求項14に記載の方法によって製造される延伸フィルム。
  27. 請求項26に記載のフィルムを含んだ多層構造物。
JP2006535358A 2003-10-17 2004-10-15 延伸ポリクロロトリフルオロエチレンフィルムの製造法 Withdrawn JP2007508962A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/688,694 US20050082713A1 (en) 2003-10-17 2003-10-17 Method of making oriented polychlorotrifluoethylene films
PCT/US2004/034127 WO2005037900A1 (en) 2003-10-17 2004-10-15 Method of making oriented polychlorotrifluoroethylene films

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007508962A true JP2007508962A (ja) 2007-04-12

Family

ID=34465603

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006535358A Withdrawn JP2007508962A (ja) 2003-10-17 2004-10-15 延伸ポリクロロトリフルオロエチレンフィルムの製造法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20050082713A1 (ja)
EP (1) EP1673407A1 (ja)
JP (1) JP2007508962A (ja)
KR (1) KR20060110294A (ja)
CN (1) CN1867619A (ja)
BR (1) BRPI0415173A (ja)
WO (1) WO2005037900A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11524439B2 (en) 2018-08-24 2022-12-13 AGC Inc. Method for manufacturing film, film, laminated body, and packaging material

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7939150B2 (en) * 2005-08-16 2011-05-10 Honeywell International Inc. Lid stock using oriented fluoropolymers
CN103522552B (zh) * 2013-11-04 2015-07-22 上海市塑料研究所有限公司 含氟薄膜流延法制备方法
CN107540777B (zh) * 2016-06-23 2020-06-09 浙江省化工研究院有限公司 一种改性聚三氟氯乙烯树脂、其制备方法及应用
JP7251550B2 (ja) * 2018-08-24 2023-04-04 Agc株式会社 フィルム、フィルムの製造方法、積層体及び包装材料
CN109808195A (zh) * 2019-03-22 2019-05-28 日氟荣高分子材料(上海)有限公司 一种pctfe薄膜、其制备方法及用途
CN111961298A (zh) * 2020-08-31 2020-11-20 四川大学 一种低介电损耗高阻水透明薄膜及其制备方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE670586A (ja) * 1964-10-09 1900-01-01
US4510301A (en) * 1982-06-01 1985-04-09 E. I. Du Pont De Nemours And Company Fluorocarbon copolymer films
US4677017A (en) * 1983-08-01 1987-06-30 Ausimont, U.S.A., Inc. Coextrusion of thermoplastic fluoropolymers with thermoplastic polymers
US4544721A (en) * 1983-10-06 1985-10-01 E. I. Du Pont De Nemours And Company Chlorotriflouroethylene polymer oriented films
US5139878A (en) * 1991-08-12 1992-08-18 Allied-Signal Inc. Multilayer film constructions
JP3672617B2 (ja) * 1994-05-25 2005-07-20 呉羽化学工業株式会社 ポリクロロトリフルオロエチレン延伸フィルム、その製造方法および該フィルムを用いる包装体
US5945221A (en) * 1996-06-20 1999-08-31 Alliedsignal Inc. Biaxial orientation of fluoropolymer films
US5874035A (en) * 1996-06-20 1999-02-23 Alliedsignal Inc. Highly oriented fluoropolymer films
US6306503B1 (en) * 1997-06-11 2001-10-23 Alliedsignal Inc. Multilayer fluoropolymer films with improved adhesion
US6432542B1 (en) * 1997-11-06 2002-08-13 Alliedsignal Inc. Multicomponent structures having improved adhesion
US6555190B1 (en) * 1997-11-06 2003-04-29 Honeywell International Inc. Films with UV blocking characteristics

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11524439B2 (en) 2018-08-24 2022-12-13 AGC Inc. Method for manufacturing film, film, laminated body, and packaging material

Also Published As

Publication number Publication date
BRPI0415173A (pt) 2006-11-28
EP1673407A1 (en) 2006-06-28
CN1867619A (zh) 2006-11-22
KR20060110294A (ko) 2006-10-24
US20050082713A1 (en) 2005-04-21
WO2005037900A1 (en) 2005-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1296829B1 (en) High moisture barrier films
EP0906191B1 (en) Highly oriented fluoropolymer films
US5945221A (en) Biaxial orientation of fluoropolymer films
JPWO2005108071A1 (ja) ポリアミド系樹脂積層フィルム
EP2928684A1 (en) Multilayer film
US4696857A (en) Annealed thin walled polymer articles and method to anneal
JPH0392328A (ja) 透明性高密度ポリエチレン圧延シート類の製法
JPH06511272A (ja) 中間のバリヤーフィルム
WO1991019604A1 (fr) Article moule en resine thermoplastique cristalline avec efficacite elevee comme barriere antigaz et production d'un tel article
GB2039249A (en) Stretching ethylene-vinyl-alcohol copolymer film
JP2007508962A (ja) 延伸ポリクロロトリフルオロエチレンフィルムの製造法
JP3871437B2 (ja) エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物ペレットの乾燥方法
KR101629050B1 (ko) 열수축성 필름
EP0605610A1 (en) High barrier pctfe film
KR910008787B1 (ko) 염화비닐리덴수지(pvdc)와 폴리아미드 수지로 구성된 수지 조성물 및 그의 성형 제품
JP5599637B2 (ja) フィルム、シート及びこれらの製造方法、並びに、ブリスター成形体、積層体
JPH0263738A (ja) 多層構造物
JP2010155455A (ja) 層状化合物が高度に面内に配向した熱可塑性樹脂延伸多層フィルム
JP4017275B2 (ja) 樹脂組成物およびその用途
JP4975896B2 (ja) エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物ペレット
JP4125417B2 (ja) 樹脂組成物の製造法
JPH02245026A (ja) 多層フィルムおよび多層シート
EP1887039B1 (en) Vinylidene chloride copolymer composition
US20240052118A1 (en) Composition for Production of Polyvinylidene Chloride Monolayer Film with Improved Shrinkage and Food Wrapping Package Including Same
CA2259004C (en) Highly oriented fluoropolymer films

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080108