JP2007501791A - 抗癌剤としての新規ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤 - Google Patents

抗癌剤としての新規ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤 Download PDF

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Abstract

式(I)の新規三環式化合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩または溶媒和物が開示されている。これらの化合物は、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼを阻害するのに有用である。また、式(I)の化合物を含有する医薬組成物も開示されている。また、癌を治療する医薬品を製造するための式(I)の化合物の使用も開示されている。ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼを阻害するを必要とする患者におけるファルネシルタンパク質トランスフェラーゼを阻害する方法もまた開示され、この方法は、そのような患者に、有効量の少なくとも1種の本発明の化合物を投与する工程を包含する。

Description

(背景)
1995年4月20日に公開された特許文献1、1997年7月3日に公開された特許文献2、2002年3月7日に公開された特許文献3、2002年12月26日に公開された特許文献4、および1999年2月23日に登録された特許文献5は、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼを阻害する三環式化合物を開示している。
1998年12月10日に公開された特許文献6は、以下からなる群から選択される少なくとも2種の治療薬を投与することにより癌を治療する方法を開示している:抗悪性腫瘍薬である化合物およびプレニルタンパク質トランスフェラーゼの阻害剤(例えば、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤)である化合物。
2000年8月1日に登録された特許文献7は、抗悪性腫瘍薬および/または放射線療法と併用してFPT阻害剤を投与することにより増殖疾患(例えば、癌)を治療する方法を開示している。
非特許文献1は、ある種の癌細胞系におけるSCH66336とパクリタキセルとの組合せおよびSCH66336とドセタキセルとの組合せの研究を開示している。
2001年6月28日に公開された特許文献8は、癌(乳癌)を治療する方法を開示しており、この方法は、選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)および少なくとも1種のファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤(FTI)を投与する工程を包含する。FTI−277は、FTIの例である。
WEBサイトhttp://www.osip.com/press/pr/07−25−01は、OSI Pharmaceuticalsの新聞発表を開示している。この新聞発表は、非小細胞肺癌を治療するために、カルボプラチン(Paraplatin(登録商標))およびパクリタキセル(タキソール(登録商標))と組み合わせた上皮細胞成長因子阻害剤であるタルセヴァ(Tarceva)(TM)(OSI−774)の使用を評価するPhase III治験の開始を公表している。
WEBサイトhttp://cancertrials.nci.nih.qov/types/lung/イレッサ12100.htmlは、12/14/00ら掲示された開示において、NCI治験データベースから、進行(IIIB段階およびIV段階)非小細胞肺癌の開放治験の以下のリストを開示している:
(1)化学療法を受けてない段階IIIBまたはIV小細胞肺癌患者におけるゲムシタビンおよびシスプラチンと組み合わせたZD1839(イレッサ、上皮細胞成長因子阻害剤)のIII段階Randomized Study;および
(2)化学療法を受けてない段階IIIBまたはIV小細胞肺癌患者におけるパクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせたZD1839(イレッサ、上皮細胞成長因子阻害剤)のIII段階Randomized Study。
2001年8月9日に公開された特許文献9は、進行乳癌を治療する医薬組成物の調製用のFPT阻害剤の使用を開示している。このFPT阻害剤は、1つまたはそれ以上の他の治療、特に、内分泌療法(例えば、抗エストロゲン剤、例えば、エストロゲン受容体アンタゴニスト(例えば、タモキシフェン)または選択的エストロゲン受容体モジュレーターまたはアロマターゼ阻害剤)と併用され得る。使用され得る他の抗癌剤には、とりわけ、白金配位化合物(例えば、シスプラチンまたはカルボプラチン)、タキサン(例えば、パクリタキセルまたはドセタキセル)、抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体(例えば、ゲムシタビン)、およびHER2抗体(例えば、トラスツマブ)が挙げられる。
2001年8月30日に公開された特許文献10は、短縮した1〜5日の投薬スケジュールにわたって、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤を不連続に投与することにより哺乳動物を治療する治療方法および投薬レジメンを開示している。このファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤を1〜5日間にわたって投与するのに続いて少なくとも2週間治療を行わないレジメンが開示されている。以前の研究では、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤は、毎日2回の投薬スケジュールで投与したとき、哺乳動物の腫瘍の成長を阻害することが明らかとなったと開示されている。さらに、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤を毎日1回の用量で1〜5日間投与すると、腫瘍成長の著しい抑制が起こり、これは、1日から少なくとも21日間持続することが開示されている。また、このFTIは、1種またはそれ以上の抗癌剤、例えば、白金配位化合物(例えば、シスプラチンまたはカルボプラチン)、タキサン化合物(例えば、パクリタキセルまたはドセタキセル)、抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体(例えば、ゲムシタビン)、HER2抗体(例えば、トラスツマブ)、およびエストロゲン受容体アンタゴニストまたは選択的エストロゲン受容体モジュレーター(例えば、タモキシフェン)と併用され得ることが開示されている。
2001年9月7日に公開された特許文献11は、癌の治療で有用な特定のFPT阻害剤とタキサン化合物(例えば、パクリタキセルまたはドセタキセル)との組合せを開示している。
国際公開第95/10516号パンフレット 国際公開第97/23478号パンフレット 国際公開第02/18368号パンフレット 米国特許出願公開第2002/0198216号明細書 米国特許第5,874,442号明細書 国際公開第98/54966号パンフレット 米国特許第6,096,757号明細書 国際公開第01/45740号パンフレット 国際公開第01/56552号パンフレット 国際公開第01/62234号パンフレット 国際公開第01/64199号パンフレット Shihら、「The farnesyl protein transferase inhibitor SCH66336 synergizes with taxanes in vitro and enhances their antitumor activity in vivo」、Cancer Chemother Pharmacol(2000)46:387−393
ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤に現在関心が集まっていることに照らして、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻害に有用な化合物があれば、当該技術分野に歓迎される貢献となる。このような貢献は、本発明により提供される。
(発明の要旨)
本発明は、式Iの化合物(FPT阻害剤)、およびそれら薬学的に受容可能な塩または溶媒和物を提供する:
Figure 2007501791
ここで、置換基は、以下で定義されている。
本発明はまた、下記のような式100〜174の化合物(FPT阻害剤)、またはそれらの薬学的に受容可能な塩または溶媒和物を提供する。
本発明はまた、下記のような式100.1〜102.2、103.1〜135.2、および136.1〜174.1の化合物(FPT阻害剤)、またはそれらの薬学的に受容可能な塩または溶媒和物を提供する。
本発明はまた、有効量の少なくとも1種(通常、1種)の本発明の化合物と薬学的に受容可能な担体とを含有する医薬組成物を提供する。
本発明はまた、このような治療を必要とする患者におけるファルネシルタンパク質トランスフェラーゼを阻害する方法を提供し、該方法は、該患者に、有効量の少なくとも1種(通常、1種)の本発明の化合物を投与する工程を包含する。
本発明はまた、このような治療を必要とする患者における腫瘍(すなわち、癌)を治療(または阻止)する方法を提供し、該方法は、該患者に、有効量の少なくとも1種(通常、1種)の本発明の化合物を投与する工程を包含する。
本発明はまた、このような治療を必要とする患者における腫瘍(すなわち、癌)を治療(または阻止)する方法を提供し、該方法は、該患者に、少なくとも1種(例えば、1種または2種)の化学療法薬(これはまた、当該技術分野にて、抗悪性腫瘍薬または抗癌剤として、知られている)と併用して、有効量の少なくとも1種(通常、1種)の本発明の化合物を投与する工程を包含する。
本発明はまた、このような治療を必要とする患者における腫瘍(すなわち、癌)を治療(または阻止)する方法を提供し、該方法は、該患者に、少なくとも1種の化学療法薬(これはまた、当該技術分野にて、抗悪性腫瘍薬または抗癌剤として、知られている)および/または放射線と併用して、有効量の少なくとも1種(通常、1種)の本発明の化合物を投与する工程を包含する。
本発明はまた、このような治療を必要とする患者における腫瘍(すなわち、癌)を治療(または阻止)する方法を提供し、該方法は、該患者に、少なくとも1種のシグナル伝達阻害剤と併用して、有効量の少なくとも1種(通常、1種)の本発明の化合物を投与する工程を包含する。
本発明は、このような治療を必要とする患者における乳癌(すなわち、閉経後および閉経前乳癌、例えば、ホルモン依存性乳癌)を治療する方法を提供し、ここで、該治療は、ホルモン療法(すなわち、抗ホルモン剤)と共に、少なくとも1種(例えば、1種)の式1.0の化合物の投与を包含する。
本発明の方法は、ホルモン依存性転移性および進行乳癌の治療、ホルモン依存性一次および初期乳癌のアジュバント療法、管癌腫のその場での治療、および炎症性乳癌のその場での治療を包含する。
必要に応じて、本発明の方法では、式1.0の化合物およびホルモン療法と共に、ネオアジュバント療法(すなわち、化学療法薬の使用)が併用される。
本発明の方法はまた、乳癌を発症するリスクが高い患者において、乳癌を予防するのに使用できる。
本発明の方法では、本発明の化合物は、これらの化学療法薬またはシグナル伝達阻害剤と共に、同時または順次(すなわち、連続して)に、投与できる。
必要に応じて、本発明の方法では、放射線治療が投与できる。
(発明の詳細な説明)
本明細書中で記述するように、特に明記しない限り、特定の期間(例えば、毎週1回または3週間ごとに1回など)における薬剤または化合物の使用は、1治療サイクルあたりである。
本明細書中で使用する「少なくとも1種の」とは、特に明記しない限り、使用する化合物または化学療法薬の数に関連して使用されるとき、1種またはそれ以上(例えば、1〜6種)、さらに好ましくは、1〜4種を意味し、1、2または3種は、最も好ましい。
本明細書中で使用する以下の用語は、特に明記しない限り、以下の意味を有する:
抗悪性腫瘍薬とは、癌に対して有効な化学療法薬を意味する。
抗悪性腫瘍薬に関連した化合物には、抗体である薬剤が挙げられる。
同時にとは、(1)時間的に同時に(例えば、同時点で)または(2)共通の治療スケジュール中の異なる時点を意味する;
連続的にとは、一方に続いて他方を行うことを意味する;
「異なる抗悪性腫瘍薬」との語句で使用される異なるとは、同じ種類の抗悪性腫瘍薬に由来しないことを意味する;例えば、一方の抗悪性腫瘍薬は、タキサンであり、もう一方の抗悪性腫瘍薬は、白金配位化合物である;
有効量とは、治療有効量を意味する;例えば、以下を生じる化合物(または薬剤)または放射線の量である:(a)癌により引き起こされる1つまたはそれ以上の症状の減少、緩和または消失、(b)腫瘍の大きさの低下、(c)腫瘍の排除、および/または(d)腫瘍の長期間にわたる疾患安定化(成長阻止);例えば、肺癌(例えば、非小細胞肺癌)の治療では、治療有効量は、咳、息切れおよび/または痛みを緩和または排除する量である;また、例えば、FPT阻害剤の治療有効量は、ファルネシル化の減少を引き起こす量である;ファルネシル化の減少は、当該技術分野で周知の技術を使用して、薬力学的マーカー(例えば、Prelamin AおよびHDJ−2(DNAJ−2))の分析により、決定され得る;
患者とは、動物、例えば、哺乳動物(例えば、ヒト)を意味する;
順次にとは、(1)その方法の1成分((a)本発明の化合物、または(b)化学療法薬、シグナル伝達阻害剤および/または放射線療法)の投与に続いて、他の成分を投与することを意味する;1成分の投与後、次の成分は、第一成分の実質的に直後に投与できるか、または次の成分は、第一成分の有効期間後に投与できる;この有効時間は、第一成分の投与から最大の効果が実現される時間量である。
アルケニルとは、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有する直鎖および分枝鎖を意味し、これは、2個〜12個の炭素原子、好ましくは、2個〜6個の炭素原子、最も好ましくは、3個〜6個の炭素原子を含有する。
アルキルとは、直鎖および分枝炭素鎖を意味し、これは、1個〜20個の炭素原子、好ましくは、1個〜6個の炭素原子、さらに好ましくは、1個〜4個の炭素原子、さらにより好ましくは、1個〜2個の炭素原子を含有する;
アルキニルとは、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有する直鎖および分枝炭素鎖を意味し、これは、2個〜12個の炭素原子、好ましくは、2個〜6個の炭素原子、最も好ましくは、2個〜4個の炭素原子を含有する;
アリールとは、非置換炭素環基内に6個〜15個の炭素原子を含有する炭素環基を意味し、これは、少なくとも1個の芳香環を有し(例えば、アリールは、フェニル環である)、この炭素環基の全ての利用できる置換可能炭素原子は、該アリール基の結合可能点であり、該アリール基は、非置換または置換されており、該置換アリール基は、1個またはそれ以上(例えば、1個〜3個)の置換基を有し、これらの置換基は、別個に、ハロ、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、フェノキシ、CF、−C(O)N(R18、−SO18、−SON(R18、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、−COOR23および−NOからなる群から選択され、好ましくは、該置換基は、別個に、アルキル(例えば、C〜Cアルキル)、ハロゲン(例えば、ClおよびBr)、−CFおよび−OHからなる群から選択され、ここで、各R18は、別個に、H、アルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールおよびシクロアルキルからなる群から選択され、ここで、R23は、アルキルおよびアリールからなる群から選択される;
アリールアルキルとは、アリール基(上で定義した)で置換されたアルキル基(上で定義した)を意味する;
アリールヘテロアルキルとは、アリール基(上で定義した)で置換されたヘテロアルキル基(以下で定義した)を意味する;
アリールオキシとは、酸素原子を介して隣接構造要素に共有結合したアリール部分(上で定義した)を意味する(例えば、−O−フェニル(すなわち、フェノキシ));
シクロアルケニルとは、非置換環内に3個〜20個の炭素原子、好ましくは、3個〜7個の炭素原子を有する炭素環を意味し、該シクロアルケニル環は、少なくとも1個(通常、1個)の二重結合を含み、そして該シクロアルケニル環は、非置換または置換されており、該置換シクロアルケニル環は、1個またはそれ以上(例えば、1個、2個または3個)の置換基を有し、該置換基は、別個に、アルキル(例えば、メチルおよびエチル)、ハロゲン、−CFおよび−OHからなる群から選択される;
シクロアルキルとは、非置換環内に3個〜20個の炭素原子、好ましくは、3個〜7個の炭素原子を有する炭素環を意味し、該シクロアルキル環は、非置換または置換されており、該置換シクロアルキル環は、1個またはそれ以上(例えば、1個、2個または3個)の置換基を有し、該置換基は、別個に、アルキル(例えば、メチルおよびエチル)、ハロゲン、−CFおよび−OHからなる群から選択される;例えば、1−置換シクロアルキル環、例えば、
Figure 2007501791
ここで、該アルキルは、一般に、C1〜C6アルキル基、通常、C1〜C2アルキル基、好ましくは、メチル基である;それゆえ、その1位置でメチルで置換されたシクロアルキル環の例には、以下が挙げられるが、これらに限定されない:
Figure 2007501791
シクロアルキルアルキルとは、シクロアルキル基(上で定義した)で置換されたアルキル基(上で定義した)を意味する;
ハロ(またはハロゲン)とは、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードを意味する;
ヘテロアルケニルとは、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有する直鎖および分枝炭素鎖であって、−O−、−S−および−N−からなる群から選択される1個〜3個のヘテロ原子で中断されたものを意味し、これは、2個〜20個の炭素原子、好ましくは、2個〜6個の炭素原子を有するが、但し、1個より多いヘテロ原子が存在しているとき、それらのヘテロ原子は、互いに隣接していない;
ヘテロアルキルとは、−O−、−S−および−N−からなる群から選択される1個〜3個のヘテロ原子で中断された直鎖および分枝炭素鎖を意味し、これは、2個〜20個の炭素原子、好ましくは、2個〜6個の炭素原子を有するが、但し、1個より多いヘテロ原子が存在しているとき、それらのヘテロ原子は、互いに隣接していない;
ヘテロアルキニルとは、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有する直鎖および分枝炭素鎖であって、−O−、−S−および−N−からなる群から選択される1個〜3個のヘテロ原子で中断されたものを意味し、これは、2個〜20個の炭素原子、好ましくは、2個〜6個の炭素原子を有するが、但し、1個より多いヘテロ原子が存在しているとき、それらのヘテロ原子は、互いに隣接していない;
ヘテロアリールとは、O、SまたはN(但し、任意のOおよびS原子は、互いに隣接してない)からなる群から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を有する非置換または置換環状基を意味し、該ヘテロアリール基は、OおよびS原子を含有し、該ヘテロ原子は、炭素環構造を中断しておりそして芳香族性を与えるのに十分な量の非局在化π電子を有し、この非置換ヘテロアリール基は、好ましくは、2個〜14個の炭素原子を含有し、ここで、該置換ヘテロアリール基は、1個またはそれ以上(例えば、1個、2個または3個)の同一または異なる置換基で置換されており、この置換基は、以下からなる群から選択される:(1)ハロ;(2)−CF;(3)−OR30であって、ここで、R30は、以下からなる群から選択される:H、アルキル、アリールおよびアリールアルキル;(4)COR30であって、ここで、R30は、上で定義したとおりである;(5)−SR30であって、ここで、R30は、上で定義したとおりである;(6)−S(O)35であって、ここで、R35は、以下からなる群から選択される:アリールおよびアルキル;(7)−N(R30であって、ここで、R30は、上で定義したとおりである;(8)−NO;(9)−OC(O)R30であって、ここで、R30は、上で定義したとおりである;(10)CO30であって、ここで、R30は、上で定義したとおりである;(11)−OCO35であって、ここで、R35は、上で定義したとおりである;(12)−CN;(13)−NR30COOR35であって、ここで、R30およびR35は、上で定義したとおりである;(14)−SR35C(O)OR35であって、ここで、R35は、上で定義したとおりである;(15)ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ;(16)テトラゾール−5−イルチオ;(17)置換テトラゾール−5−イルチオ;(18)アルキニル;(19)アルケニル;(20)アルキル;(21)置換アルキルであって、これは、以下からなる群から別個に選択される1個またはそれ以上(例えば、1個、2個または3個)の置換基で置換されている:ハロゲン、−OR30および−CO30であって、ここで、R30は、上で定義したとおりである;および(22)置換アルケニルであって、これは、以下からなる群から別個に選択される1個またはそれ以上(例えば、1個、2個または3個)の置換基で置換されている:ハロゲン、−OR30および−CO30であって、ここで、R30は、上で定義したとおりである;ヘテロアリール基の例には、以下が挙げられるが、これらに限定されない:例えば、2−または3−フリル、2−または3−チエニル、2−、4−または5−チアゾリル、2−、4−または5−イミダゾリル、2−、4−または5−ピリミジニル、2−ピラジニル、3−または4−ピリダジニル、3−、5−または6−[1,2,4−トリアジニル]、3−または5−[1、2、4−チアジゾリル]、2−、3−、4−、5−、6−または7−ベンゾフラニル、2−、3−、4−、5−、6−または7−インドリル、3−、4−または5−ピラゾリル、2−、4−または5−オキサゾリル、トリアゾリル、2−、3−または4−ピリジル、または2−、3−または4−ピリジルN−オキシド(ここで、ピリジルN−オキシドは、以下として表わすことができる:
Figure 2007501791
);
ヘテロアリールアルケニルとは、ヘテロアリール基(以下で定義した)で置換されたアルケニル基(上で定義した)を意味する;
ヘテロアリールアルキルとは、ヘテロアリール基(以下で定義した)で置換されたアルキル基(上で定義した)を意味する;
ヘテロシクロアルキルアルキルとは、ヘテロシクロアルキル基(以下で定義した)で置換されたアルキル基(上で定義した)を意味する;
ヘテロシクロアルキルとは、その炭素環が−O−、−S−または−NR24で中断された飽和炭素環を意味し、これは、3個〜15個の炭素原子、好ましくは、4個〜6個の炭素原子を含有し、ここで、R24は、H、アルキル、アリールおよび−C(O)N(R18からなる群から選択され、ここで、R18は、上で定義したとおりであり、ヘテロシクロアルキル基の例には、以下が挙げられるが、これらに限定されない:2−または3−テトラヒドロフラニル、2−または3−テトラヒドロチエニル、2−、3−または4−ピペリジニル、2−または3−ピロリジニル、1−、2−、3−、または4−ピペリジニル、2−または4−ジオキサニル、モルホリニル、および
Figure 2007501791
ヘテロシクロアルキルアルキルとは、ヘテロシクロアルキル基(以下で定義した)で置換されたアルキル基(上で定義した)を意味する;
この三環式の環系での位置は、以下である:
Figure 2007501791
当該技術分野で周知であるように、特定の原子から引かれた結合であって、その末端でいずれの部分も描写されているものは、その結合を介して原子に結合したメチル基を示す、例えば:
Figure 2007501791
Figure 2007501791
を表す。
当業者は、次式:
Figure 2007501791
が、以下からなる群から選択される1種またはそれ以上の異性体を表わすことを理解する:
Figure 2007501791
好ましい異性体は、以下である:
Figure 2007501791
それゆえ、本発明の1実施態様は、式Iの化合物(FPT阻害剤)、およびそれらの薬学的に受容可能な塩または溶媒和物に関する:
Figure 2007501791
ここで:
は、以下からなる群から選択される:
Figure 2007501791
nは、1〜6である;
Xは、O、SおよびNからなる群から選択される;
、R、RおよびRは、別個に、以下からなる群から選択される:H、Br、ClおよびF;
5Aは、H、C〜Cアルキル基、およびC〜Cシクロアルキル基からなる群から選択される;
およびRは、各nに対して、別個に、以下からなる群から選択される:(1)H、(2)C〜Cアルキル、および(3)C〜Cシクロアルキル環であって、該環は、RおよびRをそれらが結合する炭素原子と一緒にすることにより、形成される;
は、以下からなる群から選択される:
Figure 2007501791
は、以下からなる群から選択される:C〜Cアルキル基、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールアルキル、アリールヘテロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキルおよびヘテロアルキニル;または
は、以下からなる群から選択される:C〜Cアルキル基、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールアルキル、アリールヘテロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキルおよびヘテロアルキニル;ここで、(1)該Rアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールアルキル、アリールヘテロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキルおよびヘテロアルキニル基は、1個〜3個の置換基で置換されており、該置換基は、別個に、以下からなる群から選択される:−OH、ハロ(例えば、Br、FまたはCl)、アルキル(例えば、C〜Cアルキル)、シクロアルキル(例えば、C〜C、例えば、シクロプロピル)、−NH、−NH(C〜Cアルキル)(例えば、−NHCH)、−N(C〜Cアルキル)(ここで、各アルキル基は、別個に、選択される(例えば、−N(CH))、アルコキシ(例えば、メトキシ)および−CO14であって、ここで、R14は、以下からなる群から選択される:Hおよびアルキル(例えば、C〜Cアルキル、例えば、メチルおよびエチル)であって、但し、該R基がX置換基と結合する炭素原子は、−OH、−NH、−NH(C〜Cアルキル)または−N(C〜Cアルキル)基で置換されていない;そして(2)該RのC〜Cアルキル基は、1個〜3個の置換基で置換されており、該置換基は、別個に、以下からなる群から選択される:−OH、ハロ(例えば、Br、FまたはCl)、シクロアルキル(例えば、C〜C、例えば、シクロプロピル)、−NH、−NH(C〜Cアルキル)(例えば、−NHCH)、−N(C〜Cアルキル)(ここで、各アルキル基は、別個に、選択される(例えば、−N(CH))、アルコキシ(例えば、メトキシ)および−CO14であって、ここで、R14は、以下からなる群から選択される:Hおよびアルキル;但し、該R基がX置換基と結合する炭素原子は、−OH、−NH、−NH(C〜Cアルキル)または−N(C〜Cアルキル)基で置換されていない;
9aは、以下からなる群から選択される:アルキルおよびアリールアルキル;
10は、以下からなる群から選択される:アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールヘテロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキルおよびヘテロアルキニル;または
10は、以下からなる群から選択される:アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールヘテロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキルおよびヘテロアルキニル;該R10基は、1個〜3個の置換基で置換されており、該置換基は、別個に、以下からなる群から選択される:−OH、ハロ(例えば、Br、FまたはCl)、アルキル(例えば、C〜Cアルキル)、シクロアルキル(例えば、C〜C、例えば、シクロプロピル)、−NH、−NH(C〜Cアルキル)(例えば、−NHCH)、−N(C〜Cアルキル)(ここで、各アルキル基は、別個に、選択される(例えば、−N(CH))、アルコキシおよび−CO14であって、ここで、R14は、以下からなる群から選択される:Hおよびアルキル例えば、C〜Cアルキル、例えば、メチルおよびエチル);
11は、以下からなる群から選択される:(1)アルキル(2)置換アルキル、(3)非置換アリール、(4)置換アリール、(5)非置換シクロアルキル、(6)置換シクロアルキル、(7)非置換ヘテロアリール、(8)置換ヘテロアリール、(9)ヘテロシクロアルキルおよび(10)置換ヘテロシクロアルキル;ここで、該置換アルキル、置換シクロアルキルおよび置換ヘテロシクロアルキルR11基は、1個またはそれ以上(例えば、1個、2個または3個)の置換基で置換されており、該置換基は、別個に、以下からなる群から選択される:(1)−OHであって、但し、1個より多い−OH基が存在しているとき、各−OH基は、異なる炭素原子に結合される(すなわち、1個だけの−OH基が炭素原子に結合できる);(2)フルオロおよび(3)アルキル;ここで、該置換アリールおよび置換ヘテロアリールR11基は、1個またはそれ以上(例えば、1個、2個または3個)の置換基で置換されており、該置換基は、別個に、以下からなる群から選択される:(1)−OHであって、但し、1個より多い−OH基が存在しているとき、各−OH基は、異なる炭素原子に結合される(すなわち、1個だけの−OH基が炭素原子に結合できる);(2)ハロゲン(例えば、Br、ClまたはF)および(3)アルキル;
11aは、以下からなる群から選択される:(1)H、(2)OH、(3)アルキル、(4)置換アルキル、(5)アリール、(6)置換アリール、(7)非置換シクロアルキル、(8)置換シクロアルキル、(9)非置換ヘテロアリール、(10)置換ヘテロアリール、(11)ヘテロシクロアルキル、(12)置換ヘテロシクロアルキルおよび(13)−OR9a;ここで、該置換アルキル、置換シクロアルキルおよび置換ヘテロシクロアルキルR11a基は、1個またはそれ以上(例えば、1個、2個または3個)の置換基で置換されており、該置換基は、別個に、以下からなる群から選択される:(1)−OH、但し、1個より多い−OH基が存在しているとき、各−OH基は、異なる炭素原子に結合される(すなわち、1個だけの−OH基が炭素原子に結合できる);(2)−CN、(3)−CF、(4)フルオロ、(5)アルキル、(6)シクロアルキル、(7)ヘテロシクロアルキル、(8)アリールアルキル、(9)ヘテロアリールアルキル、(10)アルケニルおよび(11)ヘテロアルケニル;ここで、該置換アリールおよび置換ヘテロアリールR11a基は、1個またはそれ以上(例えば、1個、2個または3個)の置換基で置換されており、該置換基は、別個に、以下からなる群から選択される:(1)−OHであって、但し、1個より多い−OH基が存在しているとき、各−OH基は、異なる炭素原子に結合される(すなわち、1個だけの−OH基が炭素原子に結合できる);(2)−CN、(3)−CF、(4)ハロゲン(例えば、Br、ClまたはF)、(5)アルキル、(6)シクロアルキル、(7)ヘテロシクロアルキル、(8)アリールアルキル、(9)ヘテロアリールアルキル、(10)アルケニルおよび(11)ヘテロアルケニル;
12は、以下からなる群から選択される:H、アルキル、ピペリジン環V、シクロアルキルおよび−アルキル−(ピペリジン環V)であって、ここで、ピペリジン環Vは、
Figure 2007501791
であり、ここで、R44は、上で定義したとおりである。
21、R22およびR46は、別個に、以下からなる群から選択される:(1)−H、(2)アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチルまたはt−ブチル)、(3)非置換アリール、(4)置換アリールであって、該置換アリールは、1個またはそれ以上の置換基で置換されており、該置換基は、別個に、以下からなる群から選択される:アルキル、ハロゲン、CFおよびOH;(5)非置換シクロアルキル(例えば、シクロヘキシル)、(6)置換シクロアルキルであって、該置換シクロアルキルは、1個またはそれ以上の置換基で置換されており、該置換基は、別個に、以下からなる群から選択される:アルキル、ハロゲン、CFおよびOH;(7)次式のヘテロアリール:
Figure 2007501791
(8)次式のヘテロシクロアルキル:
Figure 2007501791
(すなわち、ピペリジン環V)
ここで、R44は、以下からなる群から選択される:(a)−H、(b)アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチルまたはt−ブチル)、(c)アルキルカルボニル(例えば、CHC(O)−)、(d)アルキルオキシカルボニル(例えば、−C(O)O−t−C、−C(O)OCおよび−C(O)OCH)、(e)ハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル)および(f)−C(O)NH(R51);
(9)−NHであって、但し、R21、R22およびR46の1個だけが−NHであり得、そして但し、R21、R22およびR46の1個が−NHであるとき、残りの基は、−OHではない;(10)−OHであって、但し、R21、R22およびR46の1個だけが−OHであり得、そして但し、R21、R22およびR46の1個が−OHであるとき、残りの基は、−NHではない;および(11)アルキルであって、該アルキルは、1個またはそれ以上の置換基(例えば、1個〜3個、または1個〜2個、好ましくは、1個)で置換されており、該置換基は、以下からなる群から選択される:−OHおよび−NHであって、但し、置換炭素上には、1個の−OH基または1個の−NH基だけが存在している;または
21およびR22は、それらが結合する炭素と一緒になって、環状環を形成し、該環状環は、以下からなる群から選択される:(1)非置換シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシル)、(2)シクロアルキルであって、該シクロアルキルは、1個またはそれ以上の置換基で置換されており、該置換基は、別個に、以下からなる群から選択される:アルキル、ハロゲン、CFおよびOH;(3)非置換シクロアルケニル
Figure 2007501791
(4)シクロアルケニルであって、該シクロアルケニルは、1個またはそれ以上の置換基で置換されており、該置換基は、別個に、以下からなる群から選択される:アルキル、ハロゲン、CFおよびOH;(5)ヘテロシクロアルキル、例えば、次式のピペリジン環:
Figure 2007501791
ここで、R44は、以下からなる群から選択される:(a)−H、(b)アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチルまたはt−ブチル)、(c)アルキルカルボニル(例えば、CHC(O)−)、(d)アルキルオキシカルボニル(例えば、−C(O)O−t−C、−C(O)OCおよび−C(O)OCH)、(e)ハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル)および(f)−C(O)NH(R51)、
(6)非置換アリール(例えば、フェニル)、(7)アリールであって、該アリールは、1個またはそれ以上の置換基で置換されており、該置換基は、別個に、以下からなる群から選択される:アルキル(例えば、メチル)、ハロゲン(例えば、Cl、BrおよびF)、−CN、−CF、OHおよびアルコキシ(例えば、メトキシ);および(8)ヘテロアリールであって、該ヘテロアリールは、以下からなる群から選択される:
Figure 2007501791
そしてR51は、以下からなる群から選択される:Hおよびアルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチルおよびt−ブチル)。
式Iの化合物について、R、R、RおよびRは、好ましくは、別個に、非置換(すなわち、R〜Rは、Hである)、またはモノハロ、ジハロまたはトリハロ置換環系を形成するように選択され、ここで、ハロは、以下からなる群から選択される:Br、ClおよびF。このようなハロ置換基の例には、以下がある:8−ハロ(例えば、8−Cl)、3,8−ジハロ(例えば、3−Br−8−Cり)、3,7,8−トリハロ(例えば、3−Br−7−Br−8−Cl)および3,8,10−トリハロ(例えば、3−Br−8−Cl−10−Br)。モノハロ置換環系が好ましく、8−ハロは、さらに好ましく、8−Clは、最も好ましい。
それゆえ、式Iの化合物は、好ましくは、式IIの化合物である:
Figure 2007501791
最も好ましくは、式IIIの化合物である:
Figure 2007501791
式Iの化合物は、さらに好ましくは、式IIAの化合物であり、
Figure 2007501791
さらにより好ましくは、式IIIAの化合物である:
Figure 2007501791
式Iの化合物には、式IVの化合物が挙げられる:
Figure 2007501791
好ましくは、式Vの化合物が挙げられる:
Figure 2007501791
式Iの化合物には、式IVAの化合物が挙げられ、
Figure 2007501791
好ましくは、式VAの化合物が挙げられる:
Figure 2007501791
式Iの化合物には、また、式VIの化合物が挙げられる:
Figure 2007501791
好ましくは、式VIIの化合物が挙げられる:
Figure 2007501791
式Iの化合物には、また、式VIAの化合物が挙げられる:
Figure 2007501791
好ましくは、式VIIAの化合物が挙げられる:
Figure 2007501791
式Iの化合物について、R5Aの例には、以下が挙げられるが、これらに限定されない:H、メチル、エチル、イソプロピルおよびシクロプロピル。
式Iの化合物について、R5Aは、好ましくは、C1〜C6アルキルであり、メチルが最も好ましい。
式Iの化合物について、Xは、好ましくは、Oである。
式Iの化合物について、nは、好ましくは、1である。
式Iの化合物について、RおよびRは、好ましくは、別個に、H、メチル、およびRおよびRがそれらが結合する炭素原子と一緒になったときに形成されるシクロプロピル環からなる群から選択される。さらに好ましくは、RおよびRは、別個に、Hおよびメチルからなる群から選択される。最も好ましくは、RおよびRは、Hである。
式Iの化合物について、Rは、好ましくは、C〜Cアルキルであり、さらに好ましくは、メチルである。
式Iの化合物について、R10は、好ましくは、シクロアルキル、およびC〜Cアルキル基で置換されたシクロアルキルからなる群から選択され、さらに好ましくは、シクロアルキル、およびメチルで置換されたシクロアルキルからなる群から選択され、最も好ましくは、シクロプロピル、およびメチル基で置換されたシクロプロピルからなる群から選択され、さらにより好ましくは、R10は、以下である:
Figure 2007501791
式Iの化合物について、Rが、
Figure 2007501791
であるとき、Rは、好ましくは、
Figure 2007501791
であり、ここで、R11置換基は、R10置換基と同じである。例えば、Rが、
Figure 2007501791
であるとき、Rは、好ましくは、
Figure 2007501791
である。
式Iの化合物について、Rは、好ましくは、
Figure 2007501791
である。
式Iの化合物について、Rは、さらに好ましくは、
Figure 2007501791
であり、ここで、R11は、以下からなる群から選択される:アルキル、非置換シクロアルキルおよび置換シクロアルキル。
最も好ましくは、R11は、以下からなる群から選択される:アルキルおよび
置換シクロアルキル。さらにより好ましくは、R11は、以下からなる群から選択される:イソプロピル、およびメチルで置換されたシクロプロピル、すなわち、以下の基、
Figure 2007501791
である。
式Iの化合物について、ここで、Rは、
Figure 2007501791
であり、Xは、Oであり、nは、1であり、RおよびRは、別個に、H、メチル、およびRおよびRがそれらが結合する炭素原子と一緒になったときに形成されるシクロプロピル環からなる群から選択される(ここで、好ましくは、RおよびRは、別個に、Hおよびメチルからなる群から選択され、さらに好ましくは、RおよびRは、Hである)、そしてRは、C〜Cアルキル(好ましくは、メチル)であり、Rは、好ましくは、
Figure 2007501791
であり、ここで、R11は、好ましくは、アルキル(さらに好ましくは、イソプロピル)である。
式Iの化合物について、ここで、Rは、
Figure 2007501791
であり、R10は、以下からなる群から選択される:シクロアルキル、およびC〜Cアルキル基で置換されたシクロアルキル(好ましくは、R10は、シクロアルキル、およびメチルで置換されたシクロアルキルからなる群から選択され、さらに好ましくは、シクロプロピル、およびメチル基で置換されたシクロプロピルからなる群から選択され、最も好ましくは、R10は、以下である:
Figure 2007501791
は、好ましくは、
Figure 2007501791
であり、ここで、R11は、以下からなる群から選択される:非置換シクロアルキルおよび置換シクロアルキル(好ましくは、R11は、置換シクロアルキルであり、さらに好ましくはR11は、メチルで置換されたシクロプロピルであり、すなわち、以下の基である:
Figure 2007501791
式100〜174の化合物は、以下である:
Figure 2007501791
Figure 2007501791
Figure 2007501791
Figure 2007501791
Figure 2007501791
Figure 2007501791
Figure 2007501791
Figure 2007501791
Figure 2007501791
Figure 2007501791
Figure 2007501791
Figure 2007501791
Figure 2007501791
化合物100〜174の代表的な化合物には、以下が挙げられるが、これらに限定されない:
Figure 2007501791
Figure 2007501791
Figure 2007501791
Figure 2007501791
Figure 2007501791
Figure 2007501791
Figure 2007501791
Figure 2007501791
Figure 2007501791
Figure 2007501791
Figure 2007501791
Figure 2007501791
Figure 2007501791
Figure 2007501791
この環系に引かれた線(例えば、以下のもの)は、指定した線(結合)が置換可能環炭素原子のいずれかに結合し得ることを意味している:
Figure 2007501791
本明細書中の本文、スキーム、実施例、構造式およびいずれかの表における満たされていない任意の炭素原子またはヘテロ原子は、水素原子、またはこれらの原子価を満たす原子を有すると想定されることにも注目されるべきである。
本発明の特定の化合物は、異なる異性体(例えば、鏡像異性体、ジアステレオ異性体、アトロプ異性体)形状で存在し得る。本発明は、純粋形状および混合物(ラセミ混合物を含めて)の両方で、このような全ての異性体を考慮している。エノール形状もまた、含まれる。
本発明の化合物(これらの化合物の塩、溶媒和物およびプロドラッグだけでなく、これらのプロドラッグの塩およびプロドラッグを含めて)の全ての立体異性体(例えば、種々の置換基上の非対称炭素が原因で存在し得るもの)は、鏡像異性体(これは、非対称炭素なしで存在し得る)、回転異性体、アトロプ異性体およびジアステレオマー形状を含めて、本発明の範囲内であると考慮される。本発明の化合物の個々の立体異性体は、例えば、他の異性体を実質的に含み得ないか、例えば、ラセミ体として混合され得るか、他の全ての立体異性体または他の選択した立体異性体であり得る。本発明のキラル中心は、IUPAC 1974 Recommendationsにより定義されるSまたはR立体配置を有し得る。「塩」、「溶媒和物」、「プロドラッグ」などの用語の使用は、本発明の化合物の鏡像異性体、立体異性体、回転異性体、互変異性体またはラセミ体の塩、溶媒和物およびプロドラッグにも、同様に適用すると解釈される。
本発明はまた、本発明の化合物のプロドラッグを包含する。本明細書中で使用する「プロドラッグ」との用語は、例えば、血液中での加水分解により、インビボで、上式の親化合物に急速に変換される化合物を意味する。詳細な論述は、T.Higuchi and V.Stella,Pro−drugs as Novel Delivery Systems,Vol.14 of the A.C.S.Symposium SeriesおよびEdward B.Roche著、Bioreversible Carriers in Drug Design,American Pharmaceutical Association and Pergamon Press,1987で提供されており、両文献の内容は、本明細書中で参考として援用されている。
本発明はまた、単離し精製した形態で、本発明の化合物を包含する。
式Iの化合物、および式Iの化合物の塩、溶媒和物およびプロドラッグの多形形態は、本発明に含まれると解釈される。
特定の三環式化合物は、カルボキシル基またはフェノール性水酸基を有する化合物は、事実上、酸性である。これらの化合物は、薬学的に受容可能な塩を形成し得る。このような塩の例には、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩、金塩および銀塩が挙げられ得る。また、薬学的に受容可能なアミン(例えば、アンモニア、アルキルアミン、ヒドロキシアルキルアミン、N−メチルグルカミンなど)で形成された塩も、考慮される。
特定の塩基性三環式化合物はまた、薬学的に受容可能な塩(例えば、酸付加塩)を形成する。例えば、ピリド−窒素原子は、強酸と塩を形成し得るのに対して、塩基性置換基(例えば、アミノ基)を有する化合物はまた、それより弱い酸と塩を形成する。塩形成に適当な酸の例には、塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、クエン酸、シュウ酸、マロン酸、サリチル酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、アスコルビン酸、マレイン酸、メタンスルホン酸、および当業者に周知の他の鉱酸およびカルボン酸がある。これらの塩は、その遊離塩基形態を、通常の様式で塩を生成するのに十分な量の所望の酸と接触させることにより、調製される。これらの遊離塩基形態は、その塩を適当な希塩基水溶液(例えば、希NaOH水溶液、炭酸カリウム、アンモニアおよび炭酸水素ナトリウム)で処理することにより、再生され得る。これらの遊離塩基形態は、特定の物理的性質(例えば、極性溶媒中での溶解性)の点で、ある程度、それらの各個の塩形態とは異なるが、これらの酸および塩基の塩は、それ以外は、本発明の目的のために、それらの各個の遊離塩基形態と同等である。
式Iの化合物は、塩を形成し、これらもまた、本発明の範囲内である。本明細書中での式Iの化合物の言及は、特に明記しない限り、その塩の言及を含むことが分かる。「塩」との用語は、本明細書中で使用するとき、無機酸および/または有機酸で形成された酸性塩だけでなく、無機塩基および/または有機塩基で形成された塩基性塩基を意味する。それに加えて、式Iの化合物が塩基性部分(例えば、ピリジンまたはイミダゾール(これらに限定されないが))または酸性部分(例えば、カルボン酸(これに限定されないが))の両方を含有するとき、両性イオン(「内部塩」)が形成され得、これは、本明細書中で使用する「塩」との用語に含まれる。薬学的に受容可能な(すなわち、非毒性で生理学的に受容可能な)塩が好ましい。式Iの化合物の塩は、例えば、式Iの化合物を、この塩が沈殿する媒体または水性媒体中にて、一定量(例えば、当量)の酸または塩基と反応させることに続いて、凍結乾燥することにより、形成され得る。塩基性(または酸性)医薬品化合物から薬学的に有用な塩を形成するのに適当と一般に考えられている酸(および塩基)は、例えば、S.Bergeら、Joumal of Pharmaceutical Sciences(1977)66(1)1−19;P.Gould,International J.of Pharmaceutics(1986)33 201−217;Andersonら、The Practice of Medicinal Chemistry(1996),Academic Press,New York;in The Orange Book(Food & Drug Administration,Washington,D.C.on their website);and P.Heinrich Stahl,Camille G.Wermuth(Eds.),Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use,(2002)Int’I.Union of Pure and Applied Chemistry,pp.330−331で論述されている。これらの開示内容は、本明細書中で参考として援用されている。
代表的な酸付加塩には、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、ショウノウ塩、ショウノウスルホン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン塩酸、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、硫酸メチル、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペクチニン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバリン酸塩、プロピオン酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、スルホン酸塩(例えば、本明細書中で言及したもの)、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トルエンスルホン酸塩(これはまた、トシレートとしても知られている)、ウンデカン酸塩などが挙げられる。
代表的な塩基性塩には、アンモニウム塩、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩、リチウム塩およびカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウム塩およびマグネシウム塩、アルミニウム塩、亜鉛塩)、有機塩基(例えば、有機アミン)を備えた塩(例えば、ベンザチン、ジシクロヘキシルアミン、ヒドラバミン(これは、N,N−ビス(デヒドロアビエチル)エチレンジアミンで形成される)、N−メチル−D−グルカミン、N−メチル−D−グルカミド、t−ブチルアミン、ピペラジン、フェニルシクロヘキシルアミン、コリン、トロメタミン、およびアミノ酸を備えた塩(例えば、アルギニン、リシンなど))が挙げられる。塩基性窒素含有基は、以下のような試薬で四級化され得る:低級アルキルハロゲン化物(例えば、塩化、臭化およびヨウ化メチル、エチル、プロピルおよびブチル)、硫酸ジアルキル(例えば、硫酸ジメチル、ジエチル、ジブチルおよびジアミル)、長鎖ハロゲン化物(例えば、塩化、臭化およびヨウ化デシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリル)、ハロゲン化アラルキル(例えば、臭化ベンジルおよびフェネチル)など。
このような酸塩および塩基塩の全ては、本発明の範囲内で、薬学的に受容可能な塩であると解釈され、全ての酸塩および塩基塩は、本発明の目的のために、対応する化合物の遊離形状と等価であると考えられる。
式1.0の化合物、その塩、溶媒和物およびプロドラッグは、それらの互変異性形状(例えば、アミドまたはイミノエーテル)の形状で存在し得る。このような互変異性形状の全ては、本明細書中では、本発明の一部であると考慮される。
本発明の化合物は、非溶媒和形態だけでなく、溶媒和形態(水和形態(例えば、半水化物)を含めて)で存在できる。一般に、薬学的に受容可能な溶媒(例えば、水、エタノールなど)との溶媒和形態は、本発明の目的のために、非溶媒和形態と同等である。
本発明の化合物は、(i)インビトロで、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼを阻害するが、ゲラニルゲラニルタンパク質トランスフェラーゼを阻害しない;(ii)ゲラニルゲラニル受容体となるように設計されたRas(これは、ファルネシル受容体である)を変換する形態ではなくRasを変換する形態により誘発された表現型変化を阻止する;(iii)ファルネシル受容体であるがゲラニルゲラニル受容体となるように設計されたものではないRasの細胞内プロセシングを阻止する;そして(iv)培養物中でRasを変換することにより誘発された異常な細胞成長を阻止する。
本発明の化合物は、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼおよび発癌遺伝子タンパク質Rasのファルネシル化を阻害する。それゆえ、本発明は、さらに、有効量(例えば、治療有効量)の1種またはそれ以上(例えば、1種)の本発明の化合物を投与することにより、哺乳動物(特に、ヒト)でのファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ(例えば、rasタンパク質トランスフェラーゼ)を阻害する方法を提供する。本発明の化合物を患者に投与してファルネシルタンパク質トランスフェラーゼを阻害することは、下記の癌の治療で有用である。
本発明は、有効量(例えば、治療有効量)の1種またはそれ以上(例えば、1種)の本発明の化合物を投与することにより、細胞(形質変換した細胞を含めて)の異常な成長を阻止または治療する方法を提供する。細胞の異常な成長とは、正常な調節機構とは無関係の細胞成長(例えば、接触阻止の喪失)を意味する。これには、以下の細胞の異常な成長が挙げられる:(1)活性化Ras発癌遺伝子を発現する腫瘍細胞(腫瘍);(2)他の遺伝子での発癌性突然変異の結果としてRasタンパク質が活性化された腫瘍細胞;および(3)異常なRas活性化が起こる他の増殖疾患の良性細胞および悪性細胞。
本発明はまた、そのような治療を必要としている哺乳動物(例えば、ヒト)に、有効量(例えば、治療有効量)の1種またはそれ以上(例えば、1種)の本発明の化合物を投与することにより、腫瘍(すなわち、癌)の成長を阻止または治療する方法を提供する。特に、本発明は、有効量(例えば、治療有効量)の上記化合物を投与することにより、活性化Ras発癌遺伝子を発現する腫瘍の成長を阻止または治療する方法を提供する。
本発明はまた、増殖疾患(特に、癌(すなわち、腫瘍))を治療する方法を提供し、該方法は、有効量の少なくとも1種の抗癌剤(すなわち、化学療法薬)および/または放射線と併用して、そのような治療を必要とする哺乳動物(例えば、ヒト)に、有効量(例えば、治療有効量)の1種またはそれ以上(例えば、1種)の本発明の化合物(これは、本明細書中で記述した)を投与する工程を包含する。
抗癌剤(すなわち、化学療法薬)の例には、以下からなる群から選択される抗癌剤が挙げられる:(1)タキサン、(2)白金配位化合物、(3)抗体である上皮細胞成長因子(EGF)阻害剤、(4)低分子であるEGF阻害剤、(5)抗体である血管内皮成長因子(VEGF)阻害剤、(6)低分子であるVEGFキナーゼ阻害剤、(7)エストロゲン受容体アンタゴニストまたは選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERMs)、(8)抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体、(9)エポチロン、(10)トポイソメラーゼ阻害剤、(11)ビンカアルカロイド、(12)αVβ3インテグリンの阻害剤である抗体、(13)αVβ3インテグリンの低分子阻害剤、(14)葉酸塩アンタゴニスト、(15)リボヌクレオチド還元酵素阻害剤、(16)アントラサイクリン、(17)生物製剤、(18)サリドマイド(または関連したイミド)、および(19)グリーベック。
本発明はまた、増殖疾患(特に、癌(すなわち、腫瘍))を治療する方法を提供し、該方法は、有効量の少なくとも1種のシグナル伝達阻害剤と併用して、そのような治療を必要としている哺乳動物(例えば、ヒト)に、有効量(例えば、治療有効量)の1種またはそれ以上(例えば、1種)の本発明の化合物を投与する工程を包含する。
阻止または治療され得る増殖疾患(腫瘍、すなわち、癌)の例には、以下が挙げられるが、これらに限定されない:(A)肺癌(例えば、肺腺癌および非小細胞肺癌)、(B)膵臓癌(例えば、膵臓癌腫、例えば、外分泌腺膵臓癌腫)、(C)大腸癌(例えば、結腸直腸癌腫、例えば、大腸腺癌および大腸腺腫)、(D)骨髄球性白血病(例えば、急性骨髄球性白血病(AML)、CMLおよびCMML)、(E)甲状腺濾胞性腫瘍、(F)脊髄形成異常症候群(MDS)、(G)膀胱癌、(H)表皮癌、(I)黒色腫、(J)乳癌、(K)前立腺癌、(L)頭部および頸部の癌(例えば、頭部および頸部の扁平細胞癌)、(M)卵巣癌、(N)脳腫瘍(例えば、神経膠腫)、(O)間葉起源の癌(例えば、線維肉腫および横紋筋肉腫)、(P)肉腫、(Q)テトラカルシノーマ、(R)ヌロブラストーマ、(S)腎臓癌、(T)肝細胞腫、(U)非ホジキンリンパ腫、(V)多発性骨髄腫、および(W)未分化甲状腺癌。
例えば、本発明の実施態様は、このような治療を必要とする患者における癌を治療する方法を包含し、ここで、該癌は、膵臓癌、肺癌、骨髄球性白血病、甲状腺濾胞性腫瘍、脊髄形成異常症候群、頭部および頸部の癌、黒色腫、乳癌、前立腺癌、卵巣癌、膀胱癌、神経膠腫、表皮癌、大腸癌、非ホジキンリンパ腫および多発性骨髄腫からなる群から選択され、該方法は、該患者に、有効量の本発明の化合物を投与する工程を包含する。
また、例えば、本発明の実施態様は、このような治療を必要とする患者における癌を治療する方法を包含し、ここで、該癌は、肺癌(例えば、非小細胞肺癌)、頭部および頸部の癌(例えば、頭部および頸部の扁平細胞癌)、膀胱癌、乳癌、前立腺癌および骨髄球性白血病(例えば、CMLおよびAML)からなる群から選択される。
本発明はまた、そのような治療を必要としている患者の癌を治療する方法を提供し、該方法は、治療有効量の1種またはそれ以上(例えば、1種)の本発明の化合物および治療有効量の以下から選択される少なくとも2種の異なる抗悪性腫瘍薬を投与する工程を包含する:(1)タキサン、(2)白金配位化合物、(3)抗体である上皮細胞成長因子(EGF)阻害剤、(4)低分子であるEGF阻害剤、(5)抗体である血管内皮成長因子(VEGF)阻害剤、(6)低分子であるVEGFキナーゼ阻害剤、(7)エストロゲン受容体アンタゴニストまたは選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERMs)、(8)抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体、(9)エポチロン、(10)トポイソメラーゼ阻害剤、(11)ビンカアルカロイド、(12)αVβ3インテグリンの阻害剤である抗体、(13)αVβ3インテグリンの低分子阻害剤、(14)葉酸塩アンタゴニスト、(15)リボヌクレオチド還元酵素阻害剤、(16)アントラサイクリン、(17)生物製剤、(18)サリドマイド(または関連したイミド)、および(19)グリーベック。
本発明はまた、そのような治療を必要としている患者の癌を治療する方法を提供し、該方法は、治療有効量の1種またはそれ以上(例えば、1種)の本発明の化合物および以下から選択される抗悪性腫瘍薬を投与する工程を包含する:(1)抗体であるEGF阻害剤、(2)低分子であるEGF阻害剤、(3)抗体であるVEGF阻害剤および(6)低分子であるVEGF阻害剤。上記併用療法では、放射線療法もまた、併用でき、すなわち、本発明の化合物と抗悪性腫瘍薬との組合せを使用する上記方法はまた、治療有効量の放射線の投与を包含する。
本発明はまた、そのような治療を必要としている患者の白血病(例えば、急性骨髄球性白血病(AML)および慢性骨髄球性白血病(CML))を治療する方法を提供し、該方法は、治療有効量の1種またはそれ以上(例えば、1種)の本発明の化合物および以下を投与する工程を包含する:(1)CMLを治療するためのグリーベックおよびインターフェロン;(2)CMLを治療するためのグリーベックおよびペギル化インターフェロン;(3)AMLを治療するための抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体(例えば、Ara−C);またはAMLを治療するためのアントラサイクリンと併用した抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体(例えば、Ara−C)。
本発明はまた、そのような治療を必要としている患者の非ホジキンリンパ腫を治療する方法を提供し、該方法は、治療有効量の1種またはそれ以上(例えば、1種)の本発明の化合物および以下を投与する工程を包含する:(1)生物製剤(例えば、リツキサン);(2)生物製剤(例えば、リツキサン)および抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体(例えば、フルダラビン);または(3)Genasense(BCL−2に対するアンチセンス)。
本発明はまた、そのような治療を必要としている患者の多発性骨髄腫を治療する方法を提供し、該方法は、治療有効量の1種またはそれ以上(例えば、1種)の本発明の化合物および以下を投与する工程を包含する:(1)プロテオソーム阻害剤(例えば、Millenium製のPS−341);または(2)サリドマイド(または関連したイミド)。
本発明はまた、癌を治療する方法を提供し、該方法は、そのような治療を必要としている患者に、治療有効量の以下を投与する工程を包含する:(a)本発明のFPT阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、および(b)以下から選択される少なくとも2種の異なる抗悪性腫瘍薬:(1)タキサン、(2)白金配位化合物、(3)抗体であるEGF阻害剤、(4)低分子であるEGF阻害剤、(5)抗体であるVEGF阻害剤、(6)低分子であるVEGFキナーゼ阻害剤、(7)エストロゲン受容体アンタゴニストまたは選択的エストロゲン受容体モジュレーター、(8)抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体、(9)エポチロン、(10)トポイソメラーゼ阻害剤、(11)ビンカアルカロイド、(12)αVβ3インテグリンの阻害剤である抗体、(13)αVβ3インテグリンの低分子阻害剤、(14)葉酸塩アンタゴニスト、(15)リボヌクレオチド還元酵素阻害剤、(16)アントラサイクリン、(17)生物製剤、(18)サリドマイド(または関連したイミド)、および(19)グリーベック。
本発明はまた、癌を治療する方法を提供し、該方法は、そのような治療を必要としている患者に、治療有効量の以下を投与する工程を包含する:(a)本発明のFPT阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、および(b)以下から選択される少なくとも2種の異なる抗悪性腫瘍薬:(1)タキサン、(2)白金配位化合物、(3)抗体であるEGF阻害剤、(4)低分子であるEGF阻害剤、(5)抗体であるVEGF阻害剤、(6)低分子であるVEGFキナーゼ阻害剤、(7)エストロゲン受容体アンタゴニストまたは選択的エストロゲン受容体モジュレーター、(8)抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体、(9)エポチロン、(10)トポイソメラーゼ阻害剤、(11)ビンカアルカロイド、(12)αVβ3インテグリンの阻害剤である抗体、(13)αVβ3インテグリンの低分子阻害剤、(14)葉酸塩アンタゴニスト、(15)リボヌクレオチド還元酵素阻害剤、(16)アントラサイクリン、(17)生物製剤、および(18)サリドマイド(または関連したイミド)。
本発明はまた、癌を治療する方法を提供し、該方法は、そのような治療を必要としている患者に、治療有効量の以下を投与する工程を包含する:(a)本発明のFPT阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、および(b)以下から選択される少なくとも2種の異なる抗悪性腫瘍薬:(1)タキサン、(2)白金配位化合物、(3)抗体であるEGF阻害剤、(4)低分子であるEGF阻害剤、(5)抗体であるVEGF阻害剤、(6)低分子であるVEGFキナーゼ阻害剤、(7)エストロゲン受容体アンタゴニストまたは選択的エストロゲン受容体モジュレーター、(8)抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体、(9)エポチロン、(10)トポイソメラーゼ阻害剤、(11)ビンカアルカロイド、(12)αVβ3インテグリンの阻害剤である抗体、(13)αVβ3インテグリンの低分子阻害剤、(14)葉酸塩アンタゴニスト、(15)リボヌクレオチド還元酵素阻害剤、(16)アントラサイクリン、および(17)生物製剤。
本発明はまた、癌を治療する方法を提供し、該方法は、そのような治療を必要としている患者に、治療有効量の以下を投与する工程を包含する:(a)本発明のFPT阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、および(b)以下から選択される少なくとも2種の異なる抗悪性腫瘍薬:(1)タキサン、(2)白金配位化合物、(3)抗体であるEGF阻害剤、(4)低分子であるEGF阻害剤、(5)抗体であるVEGF阻害剤、(6)低分子であるVEGFキナーゼ阻害剤、(7)エストロゲン受容体アンタゴニストまたは選択的エストロゲン受容体モジュレーター、(8)抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体、(9)エポチロン、(10)トポイソメラーゼ阻害剤、(11)ビンカアルカロイド、(12)αVβ3インテグリンの阻害剤である抗体、および(13)αVβ3インテグリンの低分子阻害剤。
本発明はまた、非小細胞肺癌を治療する方法を提供し、該方法は、そのような治療を必要としている患者に、治療有効量の以下を投与する工程を包含する:(a)本発明のFPT阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、および(b)以下から選択される少なくとも2種の異なる抗悪性腫瘍薬:(1)タキサン、(2)白金配位化合物、(3)抗体であるEGF阻害剤、(4)低分子であるEGF阻害剤、(5)抗体であるVEGF阻害剤、(6)低分子であるVEGFキナーゼ阻害剤、(7)エストロゲン受容体アンタゴニストまたは選択的エストロゲン受容体モジュレーター、(8)抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体、(9)エポチロン、(10)トポイソメラーゼ阻害剤、(11)ビンカアルカロイド、(12)αVβ3インテグリンの阻害剤である抗体、および(13)αVβ3インテグリンの低分子阻害剤。
本発明はまた、非小細胞肺癌を治療する方法を提供し、該方法は、そのような治療を必要としている患者に、治療有効量の以下を投与する工程を包含する:(a)本発明のFPT阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、および(b)以下から選択される少なくとも2種の異なる抗悪性腫瘍薬:(1)タキサン、(2)白金配位化合物、(3)抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体、(4)トポイソメラーゼ阻害剤、および(5)ビンカアルカロイド。
本発明はまた、非小細胞肺癌を治療する方法を提供し、該方法は、そのような治療を必要としている患者に、治療有効量の以下を投与する工程を包含する:(a)本発明のFPT阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、(b)カルボプラチン、および(c)パクリタキセル。
本発明はまた、非小細胞肺癌を治療する方法を提供し、該方法は、そのような治療を必要としている患者に、治療有効量の以下を投与する工程を包含する:(a)本発明のFPT阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、(b)シスプラチン、および(c)ゲムシタビン。
本発明はまた、非小細胞肺癌を治療する方法を提供し、該方法は、そのような治療を必要としている患者に、治療有効量の以下を投与する工程を包含する:(a)本発明のFPT阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、(b)カルボプラチン、および(c)ゲムシタビン。
本発明はまた、非小細胞肺癌を治療する方法を提供し、該方法は、そのような治療を必要としている患者に、治療有効量の以下を投与する工程を包含する:(a)本発明のFPT阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、(b)カルボプラチン、および(c)ドセタキセル。
本発明はまた、そのような治療を必要としている患者の癌を治療する方法を提供し、該方法は、治療有効量の以下を投与する工程を包含する:(a)本発明のFPT阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、および(b)以下から選択される抗悪性腫瘍薬:(1)抗体であるEGF阻害剤、(2)低分子であるEGF阻害剤、(3)抗体であるVEGF阻害剤、(4)低分子であるVEGFキナーゼ阻害剤。
本発明はまた、そのような治療を必要としている患者の頭部および頸部の癌を治療する方法を提供し、該方法は、治療有効量の以下を投与する工程を包含する:(a)本発明のFPT阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、および(b)以下から選択される1種またはそれ以上の抗悪性腫瘍薬:(1)タキサン、および(2)白金配位化合物。
本発明はまた、そのような治療を必要としている患者の頭部および頸部の癌を治療する方法を提供し、該方法は、治療有効量の以下を投与する工程を包含する:(a)本発明のFPT阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、および(b)以下から選択される少なくとも2種の異なる抗悪性腫瘍薬:(1)タキサン、(2)白金配位化合物、および(3)抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体(例えば、5−フルオロウラシル)。
本発明はまた、そのような治療を必要としている患者のCMLを治療する方法を提供し、該方法は、治療有効量の以下を投与する工程を包含する:(a)本発明のFPT阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、(b)グリーベック、および(c)インターフェロン(例えば、Intron−A)。
本発明はまた、そのような治療を必要としている患者のCMLを治療する方法を提供し、該方法は、治療有効量の以下を投与する工程を包含する:(a)本発明のFPT阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、(b)グリーベック、および(c)ペギル化インターフェロン(例えば、Peg−IntronおよびPegasys)。
本発明はまた、そのような治療を必要としている患者のCMLを治療する方法を提供し、該方法は、治療有効量の以下を投与する工程を包含する:(a)本発明のFPT阻害剤(すなわち、本発明の化合物)および(b)グリーベック。
本発明はまた、そのような治療を必要としている患者のCMMLを治療する方法を提供し、該方法は、治療有効量の本発明のFPT阻害剤(すなわち、本発明の化合物)を投与する工程を包含する。
本発明はまた、そのような治療を必要としている患者のAMLを治療する方法を提供し、該方法は、治療有効量の以下を投与する工程を包含する:(a)本発明のFPT阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、(b)抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体(例えば、シタラビン(例えば、Ara−C))。
本発明はまた、そのような治療を必要としている患者のAMLを治療する方法を提供し、該方法は、治療有効量の以下を投与する工程を包含する:(a)本発明のFPT阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、(b)抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体(例えば、シタラビン(例えば、Ara−C))、および(c)アントラサイクリン。
本発明はまた、そのような治療を必要としている患者の非ホジキンリンパ腫を治療する方法を提供し、該方法は、治療有効量の以下を投与する工程を包含する:(a)本発明のFPT阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、および(b)リツキマブ(リツキサン)。
本発明はまた、そのような治療を必要としている患者の非ホジキンリンパ腫を治療する方法を提供し、該方法は、治療有効量の以下を投与する工程を包含する:(a)本発明のFPT阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、(b)リツキマブ、および(c)抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体(例えば、フルダラビン(すなわち、F−ara−A)。
本発明はまた、そのような治療を必要としている患者の非ホジキンリンパ腫を治療する方法を提供し、該方法は、治療有効量の以下を投与する工程を包含する:(a)本発明のFPT阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、(b)Genasense(BCL−2に対するアンチセンス)。
本発明はまた、そのような治療を必要としている患者の多発性骨髄腫を治療する方法を提供し、該方法は、治療有効量の以下を投与する工程を包含する:(a)本発明のFPT阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、および(b)プロテオソーム阻害剤(例えば、Millenium製のPS−341)。
本発明はまた、そのような治療を必要としている患者の多発性骨髄腫を治療する方法を提供し、該方法は、治療有効量の以下を投与する工程を包含する:(a)本発明のFPT阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、および(b)サリドマイドまたは関連したイミド。
本発明はまた、そのような治療を必要としている患者の多発性骨髄腫を治療する方法を提供し、該方法は、治療有効量の以下を投与する工程を包含する:(a)本発明のFPT阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、および(b)サリドマイド。
本発明はまた、本明細書中で記述した癌(特に、上記のもの)を治療する方法に関し、ここで、このFPT阻害剤および抗悪性腫瘍薬の投与に加えて、その治療サイクル前、治療サイクル中または治療サイクル後にて、放射線療法もまた、投与される。
本発明はまた、増殖疾患(悪性および良性の両方)を阻止または治療する方法を提供し、ここで、Rasタンパク質は、他の遺伝子中の発癌遺伝子の当然変異の結果として、異常に活性化され、該阻害または治療は、そのような治療を必要としている哺乳動物(例えば、ヒト)に有効量(例えば、治療有効量)の1種またはそれ以上(例えば、1種)の本発明の化合物を投与することにより達成されると考えられている。例えば、良性増殖疾患である神経線維腫症、またはチロシンキナーゼ発癌遺伝子(例えば、neu、src、abl、lckおよびfyn)の突然変異または過剰発現が原因でRasが活性化される腫瘍は、本明細書中で記述した三環式化合物により、阻害または治療され得る。
本発明の方法で有用な本発明の化合物は、細胞の異常な成長を阻止または治療する。理論で束縛するつもりはないが、これらの化合物は、G−タンパク質のイソプレニル化を阻止することにより、G−タンパク質(例えば、Ras p21)の機能を阻害することによって機能し得、それにより、それらは、増殖疾患(例えば、腫瘍の成長および癌)を治療する際に有用となると考えられている。理論で束縛するつもりはないが、これらの化合物は、rasファルネシルタンパク質トランスフェラーゼを阻害し、それにより、ras形質変換した細胞に対して抗増殖活性を示すと考えられている。
本発明によって増殖疾患(癌、すなわち、腫瘍)を治療する方法は、有効量の本発明の化合物および有効量の化学療法薬および/または放射線を同時または順次に投与することにより、このような治療を必要とする患者における細胞(形質変換した細胞を含めて)の異常な成長を治療(阻止)する方法を包含する。
実施態様では、本発明の方法は、(1)有効量の本発明の化合物および(2)有効量の少なくとも1種の抗悪性腫瘍薬、微小管影響剤および/または放射線療法を同時または順次に投与することにより、そのような治療を必要としている患者における腫瘍の成長を治療または阻止する方法を包含する。例えば、これらの方法の1実施態様は、以下からなる群から選択される癌を治療する方法に関する:肺癌、前立腺癌および骨髄球性白血病。
本発明により増殖疾患を治療する方法はまた、良性および悪性の両方の増殖疾患を治療(阻止)する方法を包含し、ここで、Rasタンパク質は、他の遺伝子中の発癌遺伝子の当然変異の結果として、異常に活性化される−すなわち、そのras遺伝子それ自体は、発癌性形態への突然変異により、活性化されない。この方法は、そのような治療を必要としている患者に、有効量の本発明の化合物および有効量の抗悪性腫瘍薬および/または放射線療法を同時または順次に投与する工程を包含する。治療され得る増殖疾患の例には、以下が挙げられる:良性増殖疾患である神経線維腫症、またはチロシンキナーゼ発癌遺伝子(例えば、neu、src、abl、lckおよびfyn)の突然変異または過剰発現が原因でRasが活性化される腫瘍。
放射線療法には、γ−放射線が好ましい。
本発明により増殖疾患(癌、すなわち、腫瘍)を治療する方法はまた、有効量の本発明の化合物および有効量の少なくとも1種のシグナル伝達阻害剤を同時または順次に投与することにより、そのような治療を必要としている患者における細胞(形質変換した細胞を含めて)の異常な成長を治療(阻止)する方法を包含する。
典型的なシグナル伝達阻害剤には、以下が挙げられるが、これらに限定されない:(i)Bcr/ablキナーゼ阻害剤(例えば、STI 571(グリーベック))、(ii)上皮細胞成長因子(EGF)レセプタ阻害剤(例えば、キナーゼ阻害剤(イレッサ、OSI−774)および抗体(Imclone:C225[Goldsteinら、(1995)、Clin Cancer Res.1:1311−1318]、およびAbgenix:ABX−EGF);(iii)HER−2/neuレセプタ阻害剤(例えば、ハーセプチン(登録商標)(trastuzumab))。
本発明の治療方法の実施態様は、癌を治療する薬剤(化合物)の併用に関し、すなわち、本発明は、癌を治療する併用療法に関する。当業者は、これらの薬剤が、一般に、医薬組成物として個々に投与されることを理解する。1種より多い薬剤を含有する医薬組成物の使用は、本発明の範囲内である。
これらの抗悪性腫瘍薬は、通常、熟練した医師に容易に利用できる剤形で投与され、一般に、それらの通常の所定量(例えば、the Physician’s Desk Reference,56th Edition,2002(これは、Medical Economics company,Inc.Montvale,NJ 07645−1742により、出版された)およびthe Physician’s Desk Reference,57th Edition,2003(これは、Thompson PDR,Montvale,NJ 07645−1742により、出版された);これらの開示内容は、本明細書中で参考として援用されている)で記述された量、またはその薬剤を使用するための業者の文献で記述された量)で、投与される。
例えば、本発明のFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)は、(例えば、カプセル剤として)、経口投与でき、また、これらの抗悪性腫瘍薬は、通常、IV溶液として、静脈内投与できる。1種より多い薬剤を含有する医薬組成物の使用は、本発明の範囲内である。
これらのFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)および抗悪性腫瘍薬は、臨床的に許容できる結果(例えば、腫瘍またはそれ症状の排除または軽減)を得る治療有効投薬量で、投与される。それゆえ、このFTP阻害剤および抗悪性腫瘍薬は、治療プロトコルにおいて、同時または連続的に投与できる。これらの抗悪性腫瘍薬の投与は、当業者に既に公知の治療プロトコルに従って、行うことができる。
これらのFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)および抗悪性腫瘍薬は、通常は1〜7週間持続して典型的には6〜12回繰り返される治療プロトコルで、投与される。一般に、この治療プロトコルは、1〜4週間持続する。1〜3週間の治療プロトコルもまた、使用され得る。1〜2週間の治療プロトコルもまた、使用され得る。この治療プロトコルまたはサイクル中にて、このFTP阻害剤は、抗悪性腫瘍薬を1週間に1回またはそれ以上投与しつつ、毎日投与される。一般に、このFTP阻害剤は、毎日(すなわち、1日1回)、1実施態様では、1日2回投与でき、この抗悪性腫瘍薬は、1週間に1回または3週間に1回投与される。例えば、タキサン(例えば、パクリタキセル(例えば、タキソール(登録商標))またはドセタキセル(例えば、タキソテール(登録商標)))は、1週間に1回または3週間に1回投与できる。
しかしながら、当業者は、患者の要求に従って治療プロトコルを変えることができることを理解する。それゆえ、上記プロトコルのバリエーションでは、本発明の方法で使用される化合物(薬剤)を組み合わせて投与できる。例えば、このFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)は、その治療サイクル中にて、連続してではなく不連続に投与できる。それゆえ、例えば、この治療サイクル中にて、このFTP阻害剤は、1週間にわたって毎日投与でき、次いで、1週間中断し、この投与が治療サイクル中に繰り返される。または、このFTP阻害剤は、2週間にわたって毎日投与でき、そして1週間中断し、この投与が治療サイクル中に繰り返される。それゆえ、このFTP阻害剤は、このサイクル中にて、1週間またはそれ以上にわたって、毎日投与でき、そのサイクル中にて、1週間またはそれ以上にわたって中断され、この投与パターンが治療サイクル中にて繰り返される。この不連続治療はまた、全週ではなく日数に基づき得る。例えば、1〜6日間毎日投薬し、1〜6日間投薬せず、このパターンが治療サイクル中にて繰り返される。このFTP阻害剤を投薬する日数(または週数)は、FTP阻害剤を投薬しない日数(または週数)と同じである必要はない。通常、もし、不連続な投薬プロトコルを使用するなら、このFTP阻害剤を投薬する日数または週数は、FTP阻害剤を投薬しない日数または週数と少なくとも同じかそれより長い。
この抗悪性腫瘍薬は、ボーラスまたは連続注入により投与できる。この抗悪性腫瘍薬は、この治療サイクル中にて、毎日または毎週1回、または2週間に1回、または3週間に1回、または4週間に1回、投与できる。もし、この治療サイクル中にて、毎日投与するなら、この毎日の投薬は、この治療サイクルの何数にもわたって、不連続であり得る。例えば、1週間(または何日も)投薬し、1週間(または何日も)投薬せず、このパターンが治療サイクル中にて繰り返される。
このFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)は、好ましくは、固形剤形として、1実施態様では、カプセル剤として、経口投与でき、全治療有効毎日用量が1日あたり1〜4回または1〜2回に分割して投与できるものの、一般に、この治療有効用量は、1日1回または2回、1実施態様では、1日2回投与される。このFTP阻害剤は、1日1回、約50〜約400mgの量で投与でき、また、1日1回、約50〜約300mgの量で投与できる。このFTP阻害剤は、一般に、1日2回、通常、約50〜約350mg、1日2回、約50〜約200mgで投与され、1実施態様では、1日2回、約75〜約125mg、1実施態様では、1日2回、約100mgの量で投与される。
もし、この治療サイクルが完了した後、患者が応答しているか安定であるなら、その治療サイクルは、熟練した医師の判断に従って、繰り返すことができる。この治療サイクルが完了すると、患者は、その治療プロトコルで投与した用量と同じ用量で、このFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)の投与を継続できるか、もし、その用量が1日2回で200mg未満であったなら、この用量は、1日2回で、200mgまで増やすことができる。この維持量は、患者が向上するか用量に耐えられなくなる(この場合、その用量を減らして、患者には、減らした用量の投与が投与できる)まで、継続できる。
このFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)と併用される抗悪性腫瘍薬は、この治療サイクル中にて、それらの通常の所定投薬量で投与される(すなわち、これらの抗悪性腫瘍薬は、これらの薬剤についての標準方法に従って、投与される)。例えば、(a)タキサンについて、約30〜約300mg/m;(b)シスプラチンについて、約30〜約100mg/m;(c)カルボプラチンについて、約2〜約8のAUC;(d)抗体であるEGF阻害剤について、約2〜約4mg/m;(e)低分子であるEGF阻害剤について、約50〜約500mg/m;(f)抗体であるVEGFキナーゼ阻害剤について、約1〜約10mg/m;(g)低分子であるVEGF阻害剤について、約50〜約2400mg/m;(h)SERMsについて、約1〜約20mg;(i)抗腫瘍性ヌクレオシドである5−フルオロウラシル、ゲムシタビンおよびカペシタビンについて、約500〜約1250mg/m;(j)抗腫瘍性ヌクレオシドであるシタラビン(Ara−C)について、3〜4週間ごとに7〜10日間にわたって、100〜200mg/m/日、および難治白血病およびリンパ腫について、高い用量(すなわち、3〜4週間ごとに4〜8日間にわたって、12時間ごとに1時間にわたって、1〜3gm/m;(k)抗腫瘍性ヌクレオシドであるフルダラビン(F−ara−A)について、3〜4週間ごとに、10〜25mg/m/日;(l)抗腫瘍性ヌクレオシドであるデシタラビンについて、最大で8サイクルにわたって、6週間ごとに、3日間にわたって、30〜75mg/m;(m)抗腫瘍性ヌクレオシドであるクロロデオキシアデノシン(CdA、2−CdA)について、3〜4週間ごとに、7日間までにわたって、連続注入として、0.05〜0.1mg/kg/日;(n)エポチロンについて、約1〜約100mg/m;(o)トポイソメラーゼ阻害剤について、約1〜約350mg/m;(p)ビンカアルカロイドについて、約50mg/m;(q)葉酸塩アンタゴニストであるメトトレキセート(MTX)について、3〜4週間ごとに、経口、IVまたはIMにより、20〜60mg/m、その中間体投薬レジメンは、3〜4週間ごとに、60分間にわたって、IVで、80〜250mg/m、および高用量のレジメンでは、3〜4週間ごとに、ロイコボリンと共に、IVで、250〜1000mg/mが投与される;(r)葉酸塩アンタゴニストであるプレメトレキセド(Premetrexed)(Alimta)について、3週間ごとに、300〜600mg/m(1日目にて、10分間のIV注入);(s)リボヌクレオチド還元酵素阻害剤であるヒドロキシウレア(Hydroxyurea)(HU)について、20〜50mg/kg/日(必要なら、血球数を減少させる);(t)白金配位化合物であるオキサリプラチン(エロキサチン(Eloxatin))について、3〜4週間ごとに、50〜100mg/m(好ましくは、固形腫瘍(例えば、非小細胞肺癌、結腸直腸癌および卵巣癌));(u)アントラサイクリンダウノルビシンについて、3〜4週間ごとに、3〜5日間にわたって、10〜50mg/m/日;(v)アントラサイクリンドキソルビシン(アドリアマイシン)について、3〜4週間ごとに、1〜4日間にわたって、IV連続注入で、50〜100mg/m、または毎週、IVで、10〜40mg/m;(w)アントラサイクリンイダルビシンについて、3〜4週間ごとに、10〜20分間にわたって、ゆっくりとしたIV注入として、1〜3日間にわたって、毎日、10〜30mg/m;(x)生物製剤であるインターフェロン(Intron−A、Roferon)について、1週間に3回、5〜20百万IU;(y)生物製剤であるペギル化インターフェロン(Peg−intron、Pegasys)について、(再発または活性の喪失まで)、3〜4マイクログラム/kg/日;および(z)生物製剤であるリツキマブ(リツキサン)(非ホジキンリンパ腫に使用される抗体)について、6ヶ月間、4〜8週間にわたって、毎週、IVで、200〜400mg/m
グリーベックは、約200〜約800mg/日の量で、経口的に使用できる。
サリドマイド(または関連したイミド)は、約200〜約800mg/日の量で、経口的に使用でき、そして連続的に投薬できるか、または再発または毒性が現れるまで使用できる。例えば、Mitsiadesら、「Apoptotic signaling induced by immunomodulatorythalidomide analoqs in human multiple myeloma cells;therapeutic implications」、Blood,99(12):4525−30,2002年6月15日を参照(その開示内容は、本明細書中で参考として援用されている)。
例えば、パクリタキセル(例えば、タキソール(登録商標))は、約50〜約100mg/m、他の例では、約60〜約80mg/mの量で、1週間に1回投与できる。他の例では、パクリタキセル(例えば、タキソール(登録商標))は、約150〜約250mg/m、他の例では、約175〜約225mg/mの量で、1週間に1回投与できる。
他の例では、ドセタキセル(例えば、タキソテール(登録商標))は、約10〜約45mg/mの量で、1週間に1回投与できる。他の例では、ドセタキセル(例えば、タキソテール(登録商標))は、約50〜約100mg/mの量で、3週間ごとに1回投与できる。
他の例では、シスプラチンは、約20〜約40mg/mの量で、1週間に1回投与できる。他の例では、シスプラチンは、約60〜約100mg/mの量で、3週間ごとに1回投与できる。
他の例では、カルボプラチンは、約2〜約3のAUCを生じる量で、1週間に1回投与できる。他の例では、カルボプラチンは、約5〜約8のAUCを生じる量で、3週間ごとに1回投与できる。
それゆえ、一例(例えば、非小細胞肺癌の治療)では、(1)このFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)は、約50mg〜約200mgの量で、1日2回投与され、他の例では、約75mg〜約125mgが1日2回投与され、さらに他の例では、約100mgが1日2回投与され、(2)パクリタキセル(例えば、タキソール(登録商標))は、約50〜約100mg/m、他の例では、約60〜約80mg/mの量で、1週間に1回投与され、そして(3)カルボプラチンは、約2〜約3のAUCを生じる量で、1週間に1回投与される。
他の例(例えば、非小細胞肺癌の治療)では、(1)このFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)は、約50mg〜約200mgの量で、1日2回投与され、他の例では、約75mg〜約125mgが1日2回投与され、さらに他の例では、約100mgが1日2回投与され、(2)パクリタキセル(例えば、タキソール(登録商標))は、約50〜約100mg/m、他の例では、約60〜約80mg/mの量で、1週間に1回投与され、そして(3)シスプラチンは、約20〜約40mg/mの量で、1週間に1回投与される。
他の例(例えば、非小細胞肺癌の治療)では、(1)このFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)は、約50mg〜約200mgの量で、1日2回投与され、他の例では、約75mg〜約125mgが1日2回投与され、さらに他の例では、約100mgが1日2回投与され、(2)ドセタキセル(例えば、タキソテール(登録商標))は、約10〜約45mg/mの量で、1週間に1回投与され、そして(3)カルボプラチンは、約2〜約3のAUCを生じる量で、1週間に1回投与される。
他の例(例えば、非小細胞肺癌の治療)では、(1)このFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)は、約50mg〜約200mgの量で、1日2回投与され、他の例では、約75mg〜約125mgが1日2回投与され、さらに他の例では、約100mgが1日2回投与され、(2)ドセタキセル(例えば、タキソテール(登録商標))は、約10〜約45mg/mの量で、1週間に1回投与され、そして(3)シスプラチンは、約20〜約40mg/mの量で、1週間に1回投与される。
それゆえ、一例(例えば、非小細胞肺癌の治療)では、(1)このFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)は、約50mg〜約200mgの量で、1日2回投与され、他の例では、約75mg〜約125mgが1日2回投与され、さらに他の例では、約100mgが1日2回投与され、(2)パクリタキセル(例えば、タキソール(登録商標))は、約150〜約250mg/m、他の例では、約175〜約225mg/m、さらに他の例では、175mg/mの量で、3週間ごとに1回投与され、(3)カルボプラチンは、約5〜約8、好ましくは、6のAUCを生じる量で、3週間ごとに1回投与される。
非小細胞肺癌を治療する他の例では、(1)このFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)は、約100mgの量で、1日2回投与され、(2)パクリタキセル(例えば、タキソール(登録商標))は、約175mg/mの量で、3週間ごとに1回投与され、そして(3)カルボプラチンは、6のAUCを生じる量で、3週間ごとに1回投与される。
他の例(例えば、非小細胞肺癌の治療)では、(1)このFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)は、約50mg〜約200mgの量で、1日2回投与され、他の例では、約75mg〜約125mgが1日2回投与され、さらに他の例では、約100mgが1日2回投与され、(2)パクリタキセル(例えば、タキソール(登録商標))は、約150〜約250mg/m、他の例では、約175〜約225mg/mの量で、3週間ごとに1回投与され、そして(3)シスプラチンは、約60〜約100mg/mの量で、3週間ごとに1回投与される。
他の例(例えば、非小細胞肺癌の治療)では、(1)このFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)は、約50mg〜約200mgの量で、1日2回投与され、他の例では、約75mg〜約125mgが1日2回投与され、さらに他の例では、約100mgが1日2回投与され、(2)ドセタキセル(例えば、タキソテール(登録商標))は、約50〜約100mg/mの量で、3週間ごとに1回投与され、そして(3)カルボプラチンは、約5〜約8のAUCを生じる量で、3週間ごとに1回投与される。
他の例(例えば、非小細胞肺癌の治療)では、(1)このFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)は、約50mg〜約200mgの量で、1日2回投与され、他の例では、約75mg〜約125mgが1日2回投与され、さらに他の例では、約100mgが1日2回投与され、(2)ドセタキセル(例えば、タキソテール(登録商標))は、約50〜約100mg/mの量で、3週間ごとに1回投与され、そして(3)シスプラチンは、約60〜約100mg/mの量で、3週間ごとに1回投与される。
このFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、ドセタキセルおよびカルボプラチンを使用して小細胞肺癌を治療する他の例では、(1)このFTP阻害剤は、約50mg〜約200mgの量で、1日2回投与され、他の例では、約75mg〜約125mgが1日2回投与され、さらに他の例では、約100mgが1日2回投与され、(2)ドセタキセル(例えば、タキソテール(登録商標))は、約75mg/mの量で、3週間ごとに1回投与され、そして(3)カルボプラチンは、約6のAUCを生じる量で、3週間ごとに1回投与される。
上記例の他の例では、ドセタキセル(例えば、タキソテール(登録商標))とシスプラチン、ドセタキセル(例えば、タキソテール(登録商標))とカルボプラチン、またはパクリタキセル(例えば、タキソール(登録商標))とシスプラチンは、好ましくは、同日に投与される。
他の例(例えば、CML)では:(1)このFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)は、約100mg〜約200mgの量で、1日2回投与され、(2)グリーベックは、約400〜約800mg/日の量で、経口投与され、そして(3)インターフェロン(Intron−A)は、約5〜約20 million IUの量で、1週間に3回投与される。
他の例(例えば、CML)では:(1)このFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)は、約100mg〜約200mgの量で、1日2回投与される、(2)グリーベックは、約400〜約800mg/日の量で、経口投与され、そして(3)ペギル化インターフェロン(ペグイントロン(Peg−Intron)またはペガシス)は、約3〜約6マイクログラム/kg/日の量で、投与される。
他の例(例えば、非ホジキンリンパ腫)では、(1)このFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)は、約50mg〜約200mgの量で、1日2回投与され、他の例では、約75mg〜約125mgが1日2回投与され、さらに他の例では、約100mgが1日2回投与され、そして(2)ジェナセンス(Genasense)(BCL−2に対するアンチセンス)は、3〜4週間ごとに、5〜7日間にわたって、約2〜約5mg/kg/日(例えば、3mg/kg/日)の用量で、連続IV注入として、投与される。
他の例(例えば、多発性骨髄腫)では、(1)このFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)は、約50mg〜約200mgの量で、1日2回投与され、他の例では、約75mg〜約125mgが1日2回投与され、さらに他の例では、約100mgが1日2回投与され、そして(2)プロテオソーム阻害剤(例えば、PS−341−Millenium)は、1週間の休止期間と共に、連続2週間にわたって、毎週2回、約1.5mg/mの量で、投与される。
他の例(例えば、多発性骨髄腫)では、(1)このFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)は、約50mg〜約200mgの量で、1日2回投与され、他の例では、約75mg〜約125mgが1日2回投与され、さらに他の例では、約100mgが1日2回投与され、そして(2)サリドマイド(または関連したイミド)は、約200〜約800mg/日の量で、経口投与され、投薬は、再発または毒性が現れるまで、継続される。
上記例の他の例では、タキソテールとシスプラチン、ドセタキセルとタキソテールとカルボプラチン、タキソールとカルボプラチン、またはタキソールとシスプラチンは、同日に投与される。
このFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)と併用できる抗悪性腫瘍薬には、以下がある:(1)タキサン(例えば、パクリタキセル(タキソール(登録商標))および/またはドセタキセル(タキソテール(登録商標))、(2)白金配位化合物(例えば、カルボプラチン、シスプラチンおよびオキサリプラチン)、(3)抗体であるEGF阻害剤、例えば:HER2抗体(例えば、トラスツマブ(ハーセプチン(登録商標))、Genentech,Inc.)、セツキシマブ(Cetuximab)(エルビタックス(Erbitux),IMC−C225,ImClone Systems)、EMD72000(Merck KGaA)、抗−EFGRモノクローナル抗体ABX(Abgenix)、TheraCIM−h−R3(Center of Molecular Immunology)、モノクローナル抗体425(MerckKGaA)、モノクローナル抗体ICR−62(ICR、Sutton、England)、ハーザイム(Herzyme)(Elan Pharmaceutical Technologies and RibozymePharmaceuticals)、PKI 166(Novartis)、EKB 569(Wyeth−Ayerst)、GW 572016(GlaxoSmithKline)、Cl 1033(Pfizer Global Research and Development)、トラスツマブ−メンタンシンノイド抱合体(Genentech,Inc.)、ミツモマブ(mitumomab)(Imclone Systems and MerckKGaA)およびMelvaxII(Imclone Systems and Merck KgaA)、(4)低分子であるEGF阻害剤、例えば、タルセヴァ(TM)(OSI−774,OSI Pharmaceuticals,Inc.)、およびイレッサ(ZD1839,Astra Zeneca)、(5)抗体であるVEGF阻害剤、例えば:ベバシズマブ(bevacizumab)(Genentech,Inc.)、およびIMC−1C11(ImClone Systems)、DC101(ImClone Systems製のKDR VEGF Receptor2)、(6)低分子であるVEGFキナーゼ阻害剤、例えば、SU 5416(Sugen,Inc製)、SU 6688(Sugen,Inc.製)、Bay 43− 9006(Bayer PharmaceuticalsおよびOnyx Pharmaceuticals製の二重VEGFおよびbRAF阻害剤)、(7)エストロゲン受容体アンタゴニストまたは選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERMs)、例えば、タモキシフェン、イドキシフェン、ラロキシフェン、トランス−2,3−ジヒドロラロキシフェン、レボルメロキシフェン、ドロロキシフェン、MDL103,323、およびアコルビフェン(Acolbifene)(Schering Corp.)、(8)抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体(例えば、5−フルオロウラシル、ゲムシタビンまたはカペシタビン)、(9)エポチロン(例えば、BMS−247550(Bristol−Myers Squibb)、およびEP0906(NovartisPharmaceuticals))、(10)トポイソメラーゼ阻害剤(例えば、トポテカン(Glaxo SmithKline)、およびカンプトザール(Camptosar)(Pharmacia))、(11)ビンカアルカロイド(例えば、ナベルビン(Anvar and Fabre,France)、ビンクリスチンおよびビンブラスチン、および(12)αVβ3インテグリンの阻害剤である抗体(例えば、LM−609(Clinical Cancer Research,Vol.6,page 3056−3061、2000年8月を参照;その内容は、本明細書中で参考として援用されている))。
1実施態様では、抗悪性腫瘍性剤は、以下からなる群から選択される:パクリタキセル、ドセタキセル、カルボプラチン、シスプラチン、ゲムシタビン、タモキシフェン、ハーセプチン、セツキシマブ、タルセヴァ、イレッサ、ベバシツマブ、ナベルビン、IMC−1C11、SU5416およびSU6688。他の実施態様では、この抗悪性腫瘍薬は、以下からなる群から選択される:パクリタキセル、ドセタキセル、カルボプラチン、シスプラチン、ナベルビン、ゲムシタビンおよびハーセプチン。
一般に、本発明の方法において、1種より多い抗悪性腫瘍薬が使用されるとき、これらの抗悪性腫瘍薬は、それらの標準的な剤形で、同時または連続して、同日に投与される。例えば、これらの抗悪性腫瘍薬は、通常、好ましくは、当該技術分野で周知のIV溶液(例えば、等張性生理食塩水(0.9%NaCl))またはデキストロース溶液(例えば、5%デキストロース)を使用するIV点滴により、静脈内投与される。
2種またはそれ以上の抗悪性腫瘍薬を使用するとき、これらの抗悪性腫瘍薬は、一般に、同日に投与される;しかしながら、当業者は、これらの抗悪性腫瘍薬が異なる日および異なる週に投与できることを理解する。熟練した臨床医は、その薬剤の業者から得た推奨投薬スケジュールに従って、これらの抗悪性腫瘍薬を投与でき、例えば、その治療に対する患者の応答に基づいて、患者の要求に従って、そのスケジュールを調節できる。例えば、ゲムシタビンを白金配位化合物(例えば、シスプラチン)と併用して肺癌を治療するとき、ゲムシタビンおよびシスプラチンの両方は、その治療サイクルの1日目に、同日に投与され、次いで、ゲムシタビンは、8日目に、単独で投与され、再度、15日目に、単独で投与される。
それゆえ、本発明の1実施態様は、癌を治療する方法に関し、該方法は、そのような治療を必要としている患者に、治療有効量のFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、タキサンおよび白金配位化合物を投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、癌を治療する方法に関し、該方法は、そのような治療を必要としている患者に、治療有効量のFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、タキサンおよび白金配位化合物を投与する工程を包含し、ここで、該FTP阻害剤は、毎日投与され、該タキサンは、1サイクルあたり、1週間に1回投与され、そして該白金配位化合物は、1サイクルあたり、1週間に1回投与される。他の実施態様では、この治療は、1サイクルあたり、1〜4週間にわたって行われる。
本発明の他の実施態様は、癌を治療する方法に関し、該方法は、そのような治療を必要としている患者に、治療有効量のFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、タキサンおよび白金配位化合物を投与する工程を包含し、ここで、該FTP阻害剤は、毎日投与され、該タキサンは、1サイクルあたり、3週間ごとに1回投与され、そして該白金配位化合物は、1サイクルあたり、3週間ごとに1回投与される。他の実施態様では、この治療は、1サイクルあたり、1〜3週間にわたって行われる。
本発明の他の実施態様は、癌を治療する方法に関し、該方法は、そのような治療を必要としている患者に、治療有効量のFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、パクリタキセルおよびカルボプラチンを投与する工程を包含する。他の実施態様では、該FTP阻害剤は、毎日投与され、該パクリタキセルは、1サイクルあたり、1週間に1回投与され、そして該カルボプラチンは、1サイクルあたり、1週間に1回投与される。他の実施態様では、この治療は、1サイクルあたり、1〜4週間にわたって行われる。
本発明の他の実施態様は、癌を治療する方法に関し、該方法は、そのような治療を必要としている患者に、治療有効量のFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、パクリタキセルおよびカルボプラチンを投与する工程を包含する。他の実施態様では、該FTP阻害剤は、毎日投与され、該パクリタキセルは、1サイクルあたり、3週間ごとに1回投与され、そして該カルボプラチンは、1サイクルあたり、3週間ごとに1回投与される。他の実施態様では、この治療は、1サイクルあたり、1〜3週間にわたって行われる。
本発明の他の実施態様は、そのような治療を必要としている患者の小細胞肺癌を治療する方法に関し、該方法は、毎日、治療有効量のFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)を投与する工程、1サイクルあたり週に1回、治療有効量のカルボプラチンを投与する工程、および1サイクルあたり週に1回、治療有効量のパクリタキセルを投与する工程を包含し、ここで、該治療は、1サイクルあたり、1〜4週間にわたって、行われる。他の実施態様では、該FTP阻害剤は、1日2回投与される。他の実施態様では、該カルボプラチンおよび該パクリタキセルは、同日に投与され、他の実施態様では、該カルボプラチンおよび該パクリタキセルは、連続して投与され、他の実施態様では、該カルボプラチンは、該パクリタキセルの後に投与される。
本発明の他の実施態様は、そのような治療を必要としている患者の小細胞肺癌を治療する方法に関し、該方法は、毎日、治療有効量のFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)を投与する工程、1サイクルあたり3週間ごとに1回、治療有効量のカルボプラチンを投与する工程、および1サイクルあたり3週間ごとに1回、治療有効量のパクリタキセルを投与する工程を包含し、ここで、該治療は、1〜4週間にわたって、行われる。他の実施態様では、該FTP阻害剤は、1日2回投与される。他の実施態様では、該カルボプラチンおよび該パクリタキセルは、同日に投与され、他の実施態様では、該カルボプラチンおよび該パクリタキセルは、連続して投与され、他の実施態様では、該カルボプラチンは、該パクリタキセルの後に投与される。
本発明の他の実施態様は、そのような治療を必要としている患者の小細胞肺癌を治療する方法に関し、該方法は、1日2回、約50〜約200mgのFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)を投与する工程、約2〜約8(他の実施態様では、約2〜約3)のAUCを生じる量で、1サイクルあたり週に1回、カルボプラチンを投与する工程、および週に1回、約60〜約300mg/m(他の実施態様では、約50〜100mg/m、さらに他の実施態様では、約60〜80mg/m)のパクリタキセルを投与する工程を包含し、ここで、該治療は、1サイクルあたり、1〜4週間にわたって、行われる。他の実施態様では、該FTP阻害剤は、1日2回、約75〜約125mgの量で投与され、1日2回、約100mgが好ましい。他の実施態様では、該カルボプラチンおよび該パクリタキセルは、同日に投与され、他の実施態様では、該カルボプラチンおよび該パクリタキセルは、連続して投与され、他の実施態様では、該カルボプラチンは、該パクリタキセルの後に投与される。
他の実施態様では、本発明は、そのような治療を必要としている患者の小細胞肺癌を治療する方法に関し、該方法は、1日2回、約50〜約200mgのFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)を投与する工程、約2〜約8(他の実施態様では、約5〜約8)のAUCを生じる量で、1サイクルあたり3週間ごとに1回、カルボプラチンを投与する工程、および3週間ごとに1回、約150〜約250mg/m(他の実施態様では、約175〜225mg/m、他の実施態様では、約175mg/m)のパクリタキセルを投与する工程を包含し、ここで、該治療は、1サイクルあたり、1〜3週間にわたって、行われる。他の実施態様では、該FTP阻害剤は、1日2回、約75〜約125mg、他の実施態様では、1日2回、約100mgの量で投与される。他の実施態様では、該カルボプラチンおよび該パクリタキセルは、同日に投与され、他の実施態様では、該カルボプラチンおよび該パクリタキセルは、連続して投与され、他の実施態様では、該カルボプラチンは、該パクリタキセルの後に投与される。
本発明の他の実施態様は、その方法にてパクリタキセルおよびカルボプラチンに代えてタキサンおよび白金配位化合物を共に使用すること以外は、上記実施態様で記述したようにして癌を治療する方法に関する:(1)ドセタキセル(タキソテール(登録商標))およびシスプラチン;(2)パクリタキセルおよびシスプラチン;および(3)ドセタキセルおよびカルボプラチン。本発明の方法の他の実施態様では、シスプラチンは、約30〜約100mg/mの量で、使用される。本発明の方法の他の実施態様では、ドセタキセルは、約30〜約100mg/mの量で、使用される。
他の実施態様では、本発明は、癌を治療する方法に関し、該方法は、そのような治療を必要としている患者に、治療有効量のFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、タキサン、および抗体であるEGF阻害剤を投与する工程を包含する。他の実施態様では、使用されるタキサンは、パクリタキセルであり、このEGF阻害剤は、HER2抗体(他の実施態様では、ハーセプチン)またはセツキシマブであり、他の実施態様では、ハーセプチンが使用される。治療の長さ、このFTP阻害剤およびタキサンの量および投与は、上記実施態様で記述したとおりである。抗体であるEGF阻害剤は、1サイクルあたり1週間に1回投与され、他の実施態様では、タキサンと同日に投与され、他の実施態様では、タキサンと連続して投与される。例えば、ハーセプチンは、約3〜約5mg/m(他の実施態様では、約4mg/m)の装填用量で投与され、次いで、その治療サイクルの残りについて、1サイクルあたり1週間に1回、約2mg/mの維持量で投与される(通常、このサイクルは、1〜4週間である)。1実施態様では、治療する癌は、乳癌である。
他の実施態様では、本発明は、癌を治療する方法に関し、該方法は、そのような治療を必要としている患者に、治療有効量の以下を投与する工程を包含する:(1)FTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、(2)タキサンおよび(3)以下からなる群から選択される抗悪性腫瘍薬:(a)低分子であるEGF阻害剤、(b)抗体であるVEGF阻害剤および(c)低分子であるVEGFキナーゼ阻害剤。他の実施態様では、タキサン、パクリタキセルまたはドセタキセルが使用される。他の実施態様では、この抗悪性腫瘍薬は、以下からなる群から選択される:タルセバ、イレッサ、ベバシツマブ、SU5416、SU6688およびBAY 43−9006。治療の長さ、このFTP阻害剤およびタキサンの量および投与は、上記実施態様で記述したとおりである。抗体であるVEGFキナーゼ阻害剤は、通常、1サイクルあたり、1週間に1回投与される。低分子であるEGFおよびVEGF阻害剤は、通常、1サイクルあたり、毎日投与される。他の実施態様では、抗体であるVEGF阻害剤は、タキサンと同日に投与され、他の実施態様では、タキサンと同時に投与される。低分子であるEGF阻害剤または低分子であるVEGF阻害剤がタキサンと同日に投与されるとき、この投与は、タキサンと同時に行われる。このEGFおよびVEGFキナーゼ阻害剤は、一般に、約10〜約500mg/mの量で、投与される。
他の実施態様では、本発明は、癌を治療する方法に関し、該方法は、そのような治療を必要としている患者に、治療有効量のFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体および白金配位化合物を投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、癌を治療する方法に関し、該方法は、そのような治療を必要としている患者に、治療有効量のFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体および白金配位化合物を投与する工程を包含し、ここで、該FTP阻害剤は、毎日投与され、該抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体は、1サイクルあたり、1週間に1回投与され、そして該白金配位化合物は、1サイクルあたり、1週間に1回投与される。この治療は、1サイクルあたり、1〜4週間にわたって行うことができるものの、1実施態様では、その治療は、1サイクルあたり、1〜7週間にわたって行われる。
本発明の他の実施態様は、癌を治療する方法に関し、該方法は、そのような治療を必要としている患者に、治療有効量のFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体および白金配位化合物を投与する工程を包含し、ここで、該FTP阻害剤は、毎日投与され、該抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体は、1サイクルあたり、1週間に1回投与され、そして該白金配位化合物は、1サイクルあたり、3週間ごとに1回投与される。この治療は、1サイクルあたり、1〜4週間にわたって行うことができるものの、その治療は、1実施態様では、1サイクルあたり、1〜7週間にわたって行われる。
本発明の他の実施態様は、癌を治療する方法に関し、該方法は、そのような治療を必要としている患者に、治療有効量のFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、ゲムシタビンおよびシスプラチンを投与する工程を包含する。他の実施態様では、該FTP阻害剤は、毎日投与され、該ゲムシタビンは、1サイクルあたり、1週間に1回投与され、そして該シスプラチンは、1サイクルあたり、1週間に1回投与される。好ましくは、この治療は、1実施態様では、1サイクルあたり、1〜7週間にわたって行われる。
本発明の他の実施態様は、癌を治療する方法に関し、該方法は、そのような治療を必要としている患者に、治療有効量のFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、ゲムシタビンおよびシスプラチンを投与する工程を包含する。他の実施態様では、該FTP阻害剤は、毎日投与され、該ゲムシタビンは、1サイクルあたり、1週間に1回投与され、そして該シスプラチンは、1サイクルあたり、3週間ごとに1回投与される。他の実施態様では、この治療は、好ましくは、1〜7週間にわたって行われる。
本発明の他の実施態様は、癌を治療する方法に関し、該方法は、そのような治療を必要としている患者に、治療有効量のFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、ゲムシタビンおよびカルボプラチンを投与する工程を包含する。他の実施態様では、該FTP阻害剤は、毎日投与され、該ゲムシタビンは、1サイクルあたり、1週間に1回投与され、そして該カルボプラチンは、1サイクルあたり、1週間に1回投与される。他の実施態様では、この治療は、好ましくは、1サイクルあたり、1〜7週間にわたって行われる。
本発明の他の実施態様は、癌を治療する方法に関し、該方法は、そのような治療を必要としている患者に、治療有効量のFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、ゲムシタビンおよびカルボプラチンを投与する工程を包含する。1実施態様では、該FTP阻害剤は、毎日投与され、該ゲムシタビンは、1サイクルあたり、1週間に1回投与され、そして該カルボプラチンは、1サイクルあたり、3週間ごとに1回投与される。他の実施態様では、この治療は、1サイクルあたり、1〜7週間にわたって行われる。
ゲムシタビンを使用する上記実施態様では、このFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)および白金配位化合物は、タキサンを使用する実施態様について上で記述したようにして、投与される。ゲムシタビンは、約500〜約1250mg/mの量で、投与される。1実施態様では、このゲムシタビンは、この白金配位化合物と同日に投与され、他の実施態様では、この白金配位化合物と連続して投与され、他の実施態様では、このゲムシタビンは、この白金配位化合物の後に、投与される。
本発明の他の実施態様は、癌を治療する方法に関し、該方法は、そのような治療を必要としている患者に、治療有効量のFTP阻害剤および以下から選択される抗悪性腫瘍薬を投与する工程を包含する:(1)抗体であるVEGF阻害剤、(2)低分子であるEGF阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、(3)抗体であるVEGFキナーゼ阻害剤および(4)低分子であるVEGFキナーゼ阻害剤(これらは、全て、上で記述されている)。この治療は、1サイクルあたり、1〜7週間にわたって、一般に、1サイクルあたり、1〜4週間にわたって行われる。このFTP阻害剤は、本発明の他の実施態様について上で記述した様式と同じ様式で、投与される。この低分子抗悪性腫瘍薬は、通常、毎日投与され、これらの抗悪性腫瘍薬は、通常、1サイクルあたり、1週間に1回投与される。1実施態様では、これらの抗悪性腫瘍薬は、以下からなる群から選択される:ハーセプチン、セツキシマブ、タルセヴァ、イレッサ、ベバシツマブ、IMC−1C11、SU5416、SU6688およびBAY 43−9006。
白金配位化合物だけでなく少なくとも1種の他の抗悪性腫瘍薬も使用してこれらの薬剤が連続して投与される本発明の実施態様では、この白金配位化合物は、一般に、他の抗悪性腫瘍薬を投与した後に、投与される。
本発明の他の実施態様は、上記実施態様においてFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)および抗悪性腫瘍薬の投与に加えて、患者に、治療有効量の放射線の投与を包含する。放射線は、当業者に周知の技術およびプロトコルに従って、投与される。
本発明の他の実施態様は、静脈内投与用の医薬組成物に関し、これは、少なくとも2種の異なる抗悪性腫瘍薬および薬学的に受容可能な担体を含有する。好ましくは、この薬学的に受容可能な担体は、等張性生理食塩水溶液(0.9%のNaCl)またはデキストロース溶液(例えば、5%のデキストロース)である。
本発明の他の実施態様は、静脈内投与用の医薬組成物に関し、これは、このFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、少なくとも2種の異なる抗悪性腫瘍薬および薬学的に受容可能な担体を含有する。好ましくは、この薬学的に受容可能な担体は、等張性生理食塩水溶液(0.9%のNaCl)またはデキストロース溶液(例えば、5%のデキストロース)である。
本発明の他の実施態様は、静脈内投与用の医薬組成物に関し、これは、このFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、少なくとも1種の抗悪性腫瘍薬および薬学的に受容可能な担体を含有する。好ましくは、この薬学的に受容可能な担体は、等張性生理食塩水溶液(0.9%のNaCl)またはデキストロース溶液(例えば、5%のデキストロース)である。
当業者は、本発明の方法で使用される化合物(薬剤)が業者から得た医薬組成物(剤形)で熟練した臨床医に入手でき、それらの組成物中で使用されることを理解する。そこで、上記方法でのこの化合物または化合物分類の列挙は、特定の化合物または化合物分類を含有する医薬組成物の列挙で置き換えることができる。例えば、この実施態様は、癌を治療する方法に関する実施態様(該方法は、そのような治療を必要としている患者に、治療有効量のFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)、タキサンおよび白金配位化合物を投与する工程を包含する)は、その範囲内に、癌を治療する方法(該方法は、そのような治療を必要としている患者に、治療有効量のFTP阻害剤(1.0)を含有する医薬組成物、タキサンを含有する治療有効量の医薬組成物および白金配位化合物を含有する医薬組成物を投与する工程を包含する)を包含する。
使用される実際の投薬量は、患者の要求および治療する病気の重症度に依存して、変えられ得る。特定の状況に適当な投薬量の決定は、当該技術分野の範囲内である。
このFTP阻害剤(すなわち、本発明の化合物)および抗悪性腫瘍薬を投与する量および頻度は、年齢、患者の健康状態および体格だけでなく治療する癌の重症度のような要因を考慮して、担当医(医師)の判断に従って、調節される。
この抗悪性腫瘍薬は、当該技術分野に周知の治療プロトコルに従って、投与できる。この抗悪性腫瘍薬の投与は、治療する癌およびその疾患に対する抗悪性腫瘍薬の公知の効果に依存して変えることができることは、当業者に明らかである。また、熟練した臨床医の知見に従って、その治療プロトコル(例えば、投薬量および投与時間)は、投与した治療薬の患者に対する観察された効果を考慮して、また、投与した治療薬に対する癌の観察された応答を考慮して、変えることができる。
その初期投与は、当該技術分野で公知の定着したプロトコルに従って行うことができ、次いで、観察された効果に基づいて、熟練した臨床医により、投薬量、投与様式および投与時間が変更できる。
抗悪性腫瘍薬の特定の選択は、担当医の診断および患者の状態に対する彼らの判断および適当な治療プロトコルに依存している。
治療プロトコル中にて、この抗悪性腫瘍薬の投与順序および投与反復回数の決定は、治療する癌および患者の健康状態を評価した後、熟練した臨床医の知見に入る
それゆえ、経験および知見に従って、担当医は、その治療が進むにつれて、個々の患者の要求に従って、抗悪性腫瘍薬を投与する各プロトコルを変更できる。全てのこのような変更は、本発明の範囲内である。
担当医は、投与した投薬量で治療が有効かどうかを判断して、具体的な徴候(例えば、癌に関連した症状(例えば、痛み、咳(肺癌について)、および息切れ(肺癌について))の軽減、腫瘍の成長の阻止、腫瘍の実際の縮小、または転移の阻止)だけでなく、患者の一般的な健康も考慮する。腫瘍の大きさは、標準的な方法(例えば、放射線医学的な研究(例えば、CAT走査またはMRI走査))により測定でき、また、腫瘍の成長が遅延または逆抗したかどうかを判断するには、継続的な測定が使用できる。疾患に関連した症状(例えば、苦痛)の軽減、および全体的な健康状態の改善もまた、治療の有効性の判断を助けるために、使用できる。
本発明の他の実施態様は、少なくとも1種(例えば、1種)の式Iの化合物と乳癌治療薬との併用に関し、すなわち、本発明は、乳癌を治療する併用療法に関する。当業者は、式Iの化合物および薬剤が、一般に、個々の医薬組成物として投与されることを理解する。1種より多い薬剤を含有する医薬組成物の使用は、本発明の範囲内である。
それゆえ、本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌(すなわち、閉経後および閉経前乳癌、例えば、ホルモン依存性乳癌)を治療(または予防)する方法に関し、ここで、該方法は、該患者に、治療有効量の少なくとも1種(例えば、1種)の式Iの化合物と治療有効量の少なくとも1種の抗ホルモン剤とを投与する工程を包含し、この抗ホルモン剤は、以下からなる群から選択される:(a)アロマターゼ阻害剤、(b)抗エストロゲン剤、および(c)LHRH類似物;該治療は、必要に応じて、少なくとも1種の化学療法薬の投与を包含する。
式Iの化合物は、好ましくは、経口投与され、1実施態様では、カプセル形状で投与される。
アロマターゼ阻害剤の例には、以下が挙げられるが、これらに限定されない:アナストロゾール(例えば、Arimidex)、レトロゾール(例えば、Femara)、エキセメスタン(Aromasin)、ファドロゾールおよびフォルメスタン(例えば、Lentaron)。
抗エストロゲン剤の例には、以下が挙げられるが、これらに限定されない:タモキシフェン(例えば、Nolvadex)、フルベストラント(例えば、Faslodex)、ラロキシフェン(例えば、Evista)およびアコルビフェン。
LHRH類似物の例には、以下が挙げられるが、これらに限定されない:ゴセレリン(例えば、Zoladex)およびロイプロリド(例えば、酢酸ロイプロリド(例えば、Lupron or Lupron Depot))。
化学療法薬の例には、以下が挙げられるが、これらに限定されない:トラスツズマブ(例えば、ハーセプチン)、ゲフィチニブ(例えば、イレッサ)、エルロチニブ(例えば、エルロチニブHCl(例えば、タルセバ))、ベバシズマブ(例えば、Avastin)、セツキシマブ(例えば、Erbitux)およびボルテゾミブ(例えば、Velcade)。
好ましくは、1種より多い抗ホルモン剤が使用されるとき、各薬剤は、異なる部類の薬剤から選択される。例えば、1つの薬剤は、アロマターゼ阻害剤(例えば、アナストロゾール、レトロゾールまたはエキセメスタン)であり、そして1つの薬剤は、抗エステロゲン剤(例えば、タモキシフェンまたはフルベストラント)である。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の少なくとも1種(例えば、1種)の式Iの化合物と、少なくとも1種の抗ホルモン剤とを投与する工程;および治療有効量の少なくとも1種の化学療法薬を投与する工程を包含し、この抗ホルモン剤は、以下からなる群から選択される:(a)アロマターゼ阻害剤、(b)抗エストロゲン剤、および(c)LHRH類似物。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の少なくとも1種(例えば、1種)の式Iの化合物と、少なくとも1種の抗ホルモン剤とを投与する工程を包含し、この抗ホルモン剤は、以下からなる群から選択される:(a)アロマターゼ阻害剤、(b)抗エストロゲン剤、および(c)LHRH類似物。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の少なくとも1種(例えば、1種)の式Iの化合物と、少なくとも1種の抗ホルモン剤とを投与する工程を包含し、この抗ホルモン剤は、以下からなる群から選択される:(a)アロマターゼ阻害剤、および(b)抗エストロゲン剤。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の少なくとも1種(例えば、1種)の式Iの化合物と、少なくとも1種の抗ホルモン剤とを投与する工程を包含し、この抗ホルモン剤は、以下からなる群から選択される:(a)アロマターゼ阻害剤、(b)抗エストロゲン剤;および少なくとも1種の化学療法薬。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の少なくとも1種(例えば、1種)の式Iの化合物と、少なくとも1種のアロマターゼ阻害剤とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の少なくとも1種(例えば、1種)の式Iの化合物と少なくとも1種のアロマターゼ阻害剤と少なくとも1種の化学療法薬とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の(1)式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、(2)少なくとも1種の抗ホルモン剤とを投与する工程;および有効量の化学療法薬を投与する工程を包含し、該抗ホルモン剤は、以下からなる群から選択される:(a)アナストロゾール、レトロゾール、エキセメスタン、ファドロゾールおよびフォルメスタンからなる群から選択されるアロマターゼ阻害剤、(b)タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される抗エストロゲン剤、および(c)ゴセレリンおよびロイプロリドからなる群から選択されるLHRH類似物;そして該化学療法薬は、以下からなる群から選択される:トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボロテゾミブ。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の(1)式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、(2)少なくとも1種の抗ホルモン剤とを投与する工程を包含し、該抗ホルモン剤は、以下からなる群から選択される:(a)アナストロゾール、レトロゾール、エキセメスタン、ファドロゾールおよびフォルメスタンからなる群から選択されるアロマターゼ阻害剤、(b)タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される抗エストロゲン剤、および(c)ゴセレリンおよびロイプロリドからなる群から選択されるLHRH類似物。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の(1)式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、(2)少なくとも1種の抗ホルモン剤とを投与する工程を包含し、該抗ホルモン剤は、以下からなる群から選択される:(a)アナストロゾール、レトロゾール、エキセメスタン、ファドロゾールおよびフォルメスタンからなる群から選択されるアロマターゼ阻害剤、および(b)タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される抗エストロゲン剤。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の(1)式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、(2)少なくとも1種の抗ホルモン剤とを投与する工程;および有効量の化学療法薬を投与する工程を包含し、該抗ホルモン剤は、以下からなる群から選択される:(a)アナストロゾール、レトロゾール、エキセメスタン、ファドロゾールおよびフォルメスタンからなる群から選択されるアロマターゼ阻害剤、(b)タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される抗エストロゲン剤;そして該化学療法薬は、以下からなる群から選択される:トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボロテゾミブ。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の(1)式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、(2)アナストロゾール、レトロゾール、エキセメスタン、ファドロゾールおよびフォルメスタンからなる群から選択される少なくとも1種のアロマターゼ阻害剤とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の(1)式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、(2)アナストロゾール、レトロゾール、エキセメスタン、ファドロゾールおよびフォルメスタンからなる群から選択されるアロマターゼ阻害剤とを投与する工程;および有効量の化学療法薬を投与する工程を包含し、該化学療法薬は、以下からなる群から選択される:トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボロテゾミブ。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の(1)式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、(2)少なくとも1種のアロマターゼ阻害剤と、(3)少なくとも1種のLHRH類似物とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の(1)式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、(2)少なくとも1種の抗エストロゲン剤と、(3)少なくとも1種のLHRH類似物とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の(1)式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、(2)アナストロゾール、レトロゾール、エキセメスタン、ファドロゾールおよびフォルメスタンからなる群から選択される少なくとも1種のアロマターゼ阻害剤と、(3)ゴセレリンおよびロイプロリドからなる群から選択される少なくとも1種のLHRH類似物とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の(1)式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、(2)タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される抗エストロゲン剤と(3)ゴセレリンおよびロイプロリドからなる群から選択される少なくとも1種のLHRH類似物とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、アナストロゾールとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、レトロゾールとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、エキセメスタンとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ファドロゾールとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、フォルメスタンとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、タモキシフェンとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、フルベストラントとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ラロキシフェンとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、アコルビフェンとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ゴセレリンとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ロイプロリドとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、アナストロゾールと、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される抗エストロゲン剤とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、レトロゾールと、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される抗エストロゲン剤とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、エキセメスタンと、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される抗エストロゲン剤とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ファドロゾールと、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される抗エストロゲン剤とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、フォルメスタンと、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される抗エストロゲン剤とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、アナストロゾールと、タモキシフェンとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、レトロゾールと、タモキシフェンとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、エキセメスタンと、タモキシフェンとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ファドロゾールと、タモキシフェンとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、フォルメスタンと、タモキシフェンとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、アナストロゾールと、フルベストラントとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、レトロゾールと、フルベストラントとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、エキセメスタンと、フルベストラントとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ファドロゾールと、フルベストラントとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、フォルメスタンと、フルベストラントとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、アナストロゾールと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボロテゾミブからなる群から選択される化学療法薬とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、レトロゾールと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボロテゾミブからなる群から選択される化学療法薬とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、エキセメスタンと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボロテゾミブからなる群から選択される化学療法薬とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ファドロゾールと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボロテゾミブからなる群から選択される化学療法薬とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、フォルメスタンと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボロテゾミブからなる群から選択される化学療法薬とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、タモキシフェンと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボロテゾミブからなる群から選択される化学療法薬とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、フルベストラントと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボロテゾミブからなる群から選択される化学療法薬とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ラロキシフェンと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボロテゾミブからなる群から選択される化学療法薬とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、アコルビフェンと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボロテゾミブからなる群から選択される化学療法薬とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ゴセレリンと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボロテゾミブからなる群から選択される化学療法薬とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ロイプロリドと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボロテゾミブからなる群から選択される化学療法薬とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、アナストロゾールと、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される抗エストロゲン剤と、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボロテゾミブからなる群から選択される化学療法薬とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、レトロゾールと、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される抗エストロゲン剤と、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボロテゾミブからなる群から選択される化学療法薬とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、エキセメスタンと、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される抗エストロゲン剤と、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボロテゾミブからなる群から選択される化学療法薬とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ファドロゾールと、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される抗エストロゲン剤と、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボロテゾミブからなる群から選択される化学療法薬とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、フォルメスタンと、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される抗エストロゲン剤と、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボロテゾミブからなる群から選択される化学療法薬とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、アナストロゾールと、タモキシフェンと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボロテゾミブからなる群から選択される化学療法薬とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、レトロゾールと、タモキシフェンと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボロテゾミブからなる群から選択される化学療法薬とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、エキセメスタンと、タモキシフェンと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボロテゾミブからなる群から選択される化学療法薬とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ファドロゾールと、タモキシフェンと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボロテゾミブからなる群から選択される化学療法薬とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、フォルメスタンと、タモキシフェンと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボロテゾミブからなる群から選択される化学療法薬とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、アナストロゾールと、フルベストラントと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボロテゾミブからなる群から選択される化学療法薬とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、レトロゾールと、フルベストラントと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボロテゾミブからなる群から選択される化学療法薬とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、エキセメスタンと、フルベストラントと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボロテゾミブからなる群から選択される化学療法薬とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ファドロゾールと、フルベストラントと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボロテゾミブからなる群から選択される化学療法薬とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、フォルメスタンと、フルベストラントと、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボロテゾミブからなる群から選択される化学療法薬とを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ゴセレリンと、タモキシフェンとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ゴセレリンと、フルベストラントとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ゴセレリンと、ラロキシフェンとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ゴセレリンと、アコルビフェンとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ロイプロリドと、タモキシフェンとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ロイプロリドと、フルベストラントとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ロイプロリドと、ラロキシフェンとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ロイプロリドと、アコルビフェンとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ゴセレリンと、アナストロゾールとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ゴセレリンと、レトロゾールとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ゴセレリンと、エキセメスタンとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ゴセレリンと、ファドロゾールとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ゴセレリンと、フォルメスタンとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ロイプロリドと、アナストロゾールとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ロイプロリドと、レトロゾールとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ロイプロリドと、エキセメスタンとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ロイプロリドと、ファドロゾールとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌を治療または予防する方法に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、ロイプロリドと、フォルメスタンとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌の治療または予防に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、アナストロゾールとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌の治療または予防に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、レトロゾールとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌の治療または予防に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、エキセメスタンとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌の治療または予防に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、タモキシフェンとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌の治療または予防に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、フルベストラントとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌の治療または予防に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、アナストロゾールと、フルベストラントとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌の治療または予防に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、レトロゾールと、フルベストラントとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌の治療または予防に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、エキセメスタンと、フルベストラントとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌の治療または予防に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、アナストロゾールと、タモキシフェンとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌の治療または予防に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、レトロゾールと、タモキシフェンとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、このような治療を必要とする患者における乳癌の治療または予防に関し、ここで、該治療は、治療有効量の式Iの少なくとも1種(例えば、1種)の化合物と、エキセメスタンと、タモキシフェンとを投与する工程を包含する。
本発明の他の実施態様は、乳癌を治療する上記実施態様のいずれかに関し、ここで、前記化学療法薬は、トラスツズマブである。
本発明の他の実施態様は、乳癌を治療する上記実施態様のいずれかに関し、ここで、前記方法は、乳癌を治療する方法に関する。
式Iの化合物、抗ホルモン剤および化学療法薬は、同時または順次に、投与できる。
これらの抗ホルモン剤および任意の化学療法薬は、当業者に周知のプロトコル、投薬量および剤形に従って、投与される(例えば、Physician’s Desk Referenceまたは公開された文献)。例えば、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェン、アナストロゾール、レトロゾール、エキセメスタン、ロイプロリドおよびゴセレリンについては、the Physician’s Desk Reference,57th Edition,2003,published by Thomas PDR at Montvale,N.J.07645−1742(この開示内容は、本明細書中で参考として援用されている)を参照のこと。
一般に、乳癌を治療する方法に関する実施態様では:(1)式Iの化合物は、毎日(例えば、1日1回、1実施態様では、1日2回)投与でき、(2)これらのアロマターゼ阻害剤は、使用するアロマターゼ阻害剤のための公知のプロトコルに従って、投与でき(例えば、1日1回)、(3)これらの抗エストロゲン剤は、使用する抗エストロゲン剤のための公知のプロトコルに従って、投与でき(例えば、1日1回から1ヶ月に1回)、(4)このLHRH類似物は、使用するLHRH類似物のための公知のプロトコルに従って、投与でき(例えば、1ヶ月に1回から3ヶ月に1回)、そして(5)この化学療法薬は、使用する化学療法薬のための公知のプロトコルに従って、投与できる(例えば、1日1回から1週間に1回)。
放射線療法は、もし投与するなら、一般に、式Iの化合物、抗ホルモン剤および任意の化学療法薬を投与する前に、公知のプロトコルに従って、投与される。
これらの乳癌を治療する方法に従った治療は、連続的である(すなわち、連続的な投薬スケジュールに従う)。この治療は、完全な応答があるまで、または患者から治療から恩恵を受けない(例えば、疾患の進行がある場合)と熟練した臨床医が判断するまで、継続される。
もし、熟練した臨床医の判断にて、患者が1種またはそれ以上の投与した薬剤を使う非連続治療スケジュールで恩恵を受けるなら、この連続治療プロトコルは、非連続治療スケジュールに変えることができる。例えば、式Iの化合物は、その治療で使用する残りの薬剤を本明細書中で記述したように与えている間、非連続治療スケジュールで与えることができる。式Iの化合物のための非連続治療プロトコルの一例には、式Iの化合物を使う3週間の繰り返しサイクルに続いて、1週間にわたって式Iの化合物を使わないことがある。
乳癌の治療で完全な応答が得られた後、本発明の方法で記述された投薬を使用して、式Iの化合物を使う維持療法が継続できる。維持療法には、また、本発明の方法で記述された投薬を使用する抗ホルモン剤の投与を挙げることができる。維持療法は、単に、これらの抗ホルモン剤を使ってできる。例えば、完全な応答が得られた後、アロマターゼ阻害剤(例えば、アナストロゾール、レトロゾールまたはエキセメスタン)は、5年間まで継続できる。または、例えば、抗エストロゲン剤(例えば、タモキシフェン)は、完全な応答が得られた後、5年間まで使用され得る。または、例えば、抗エストロゲン剤(例えば、タモキシフェン)は、完全な応答が得られた後、5年間まで使用でき、続いて、アロマターゼ阻害剤(例えば、アナストロゾール、レトロゾールまたはエキセメスタン)が5年間まで使用できる。
上記乳癌の治療に関する実施態様では、式Iの化合物は、約100mg〜約600mgの1日用量で、連続的に投与される。通常、この量は、分割用量で投与され、1実施態様では、この量は、1日2回、投与される。1実施態様では、式Iの化合物は、約50mg〜約300mg/用量の量で、1日2回、投薬される。他の実施態様では、式Iの化合物は、約100mg〜約200mg/用量の量で、1日2回投薬される。例には、100mg/用量で1日2回投薬される式Iの化合物が挙げられる。例には、また、200mg/用量で1日2回投薬される式Iの化合物が挙げられる。
アナストロゾールは、経口投与され、そして約0.5〜約10mg/用量の量で、1実施態様では、約1.0mg/用量の量で、1日1回、投薬される。
レトロゾールは、経口投与され、そして約1.0〜約10mg/用量の量で、1実施態様では、約2.5mg/用量の量で、1日1回、投薬される。
エキセメスタンは、経口投与され、そして約10〜約50mg/用量の量で、1実施態様では、約25mg/用量の量で、そして1日1回、投薬される。
ファドロゾールは、経口投与され、そして約0.5〜約10mg/用量の量で、1実施態様では、約2.0mg/用量の量で、1日2回、投薬される。
フォルメスタンは、筋肉内投与され、そして約100〜約500mg/用量の量で、1実施態様では、約250mg/用量の量で、2週間に1回投薬される。
タモキシフェンは、経口投与され、そして約10〜約100mg/用量の量で、1実施態様では、約20mg/用量の量で、1日1回、投薬される。
フルベストラントは、筋肉内投与され、そして約100〜約1000mg/用量の量で、1実施態様では、約250mg/用量の量で、1ヶ月に1回投薬される。
ラロキシフェンは、経口投与され、そして約10〜約120mg/用量の量で、1実施態様では、約60mg/用量の量で、1日1回、投薬される。
アコルビフェンは、経口投与され、そして約5〜約20mg/用量の量で、1実施態様では、約20mg/用量の量で、1日1回、投薬される。
ゴセレリンは、皮下投与され、そして約2〜約20mg/用量の量で、1ヶ月に1回または3ヶ月に1回、投薬され、1実施態様では、1ヶ月に1回投与するとき、約3.6mg/用量の量で投薬され、他の実施態様では、3ヶ月に1回投与するとき、約10.8mg/用量の量で、投薬される。
ロイプロリドは、皮下投与され、そして約2〜約20mg/用量の量で、1ヶ月に1回または3ヶ月に1回、投薬され、1実施態様では、1ヶ月に1回投与するとき、約3.75mg/用量の量で投薬され、他の実施態様では、3ヶ月に1回投与するとき、約11.25mg/用量の量で、投薬される。
トラスツズマブは、静脈内投与され、そして約2〜約20mpk/用量の量で、1実施態様では、約2mpk/用量の量で、1週間に1回投薬される。トラスツズマブは、一般に、最初は、負荷投与量(これは、一般に、この毎週用量の2倍である)で投与される。それゆえ、例えば、4 mpkの負荷投与量が投与され。次いで、投薬は、2mpk/用量/週となる。
ゲフィチニブは、経口投与され、そして約100〜約1000mg/用量の量で、1実施態様では、約250mg/用量の量で、1日1回投薬される。
エルロチニブは、経口投与され、そして約100〜約500mg/用量の量で、1実施態様では、約150mg/用量の量で、1日1回投薬される。
ベバシズマブは、静脈内投与され、そして約2.5〜約15mg/体重1キログラム/用量の量で、1実施態様では、約10mg/体重1キログラム/用量の量で、2週間に1回、投薬される。
セツキシマブは、静脈内投与され、そして約200〜約500mg/平方メートル/用量の量で、1実施態様では、約250mg/平方メートル/用量の量で、1週間に1回、投薬される。
ボロテゾミブは、静脈内投与され、そして約1.0〜約2.5mg/平方メートル/用量の量で、1実施態様では、約1.3mg/平方メートル/用量の量で、1週間に2回で2週間に続いて10日間の休止期間(21日間の治療サイクル)で、最大で8回の治療サイクルにわたって、投薬される。
それゆえ、本発明の1実施態様では、このような治療を必要とする患者おいて、乳癌が治療(または予防)され、ここで、該治療は、該患者に、以下を投与する工程を包含する:(1)約50mg〜約300mg/用量の量で、経口的に、式Iの化合物であって、ここで、各用量は、1日2回、投与される;および(2)約0.5〜約10mg/用量の量で、経口的に、アナストロゾールであって、ここで、各用量は、1日1回、与えられる。
本発明の他の実施態様では、このような治療を必要とする患者おいて、乳癌が治療(または予防)され、ここで、該治療は、該患者に、以下を投与する工程を包含する:(1)約100〜200mg/用量の量で、経口的に、式Iの化合物であって、ここで、各用量は、1日2回、投与される;および(2)約1.0mg/用量の量で、アナストロゾールであって、ここで、各用量は、1日1回、与えられる。
本発明の他の実施態様では、このような治療を必要とする患者おいて、乳癌が治療(または予防)され、ここで、該治療は、該患者に、以下を投与する工程を包含する:(1)約50mg〜約300mg/用量の量で、経口的に、式Iの化合物であって、ここで、各用量は、1日2回、投与される;および(2)約1.0〜約10mg/用量の量で、経口的に、レトロゾールであって、ここで、各用量は、1日1回、与えられる。
本発明の他の実施態様では、このような治療を必要とする患者おいて、乳癌が治療(または予防)され、ここで、該治療は、該患者に、以下を投与する工程を包含する:(1)約100〜200mg/用量の量で、式Iの化合物であって、ここで、各用量は、1日2回、投与される;および(2)約2.5mg/用量の量で、経口的に、レトロゾールであって、ここで、各用量は、1日1回、与えられる。
本発明の他の実施態様では、このような治療を必要とする患者おいて、乳癌が治療(または予防)され、ここで、該治療は、該患者に、以下を投与する工程を包含する:(1)約50mg〜約300mg/用量の量で、経口的に、式Iの化合物であって、ここで、各用量は、1日2回、投与される;および(2)約10〜約50mg/用量の量で、経口的に、エキセメスタンであって、ここで、各用量は、1日1回、与えられる。
本発明の他の実施態様では、このような治療を必要とする患者おいて、乳癌が治療(または予防)され、ここで、該治療は、該患者に、以下を投与する工程を包含する:(1)約100〜200mg/用量の量で、式Iの化合物であって、ここで、各用量は、1日2回、投与される;および(2)約25mg/用量の量で、経口的に、エキセメスタンであって、ここで、各用量は、1日1回、与えられる。
本発明の他の実施態様では、このような治療を必要とする患者おいて、乳癌が治療(または予防)され、ここで、該治療は、該患者に、以下を投与する工程を包含する:(1)約50mg〜約300mg/用量の量で、経口的に、式Iの化合物であって、ここで、各用量は、1日2回、投与される;および(2)約100〜約1000mg/用量の量で、静脈内に、フルベストラントであって、ここで、各用量は、1ヶ月に1回、与えられる。
本発明の他の実施態様では、このような治療を必要とする患者おいて、乳癌が治療(または予防)され、ここで、該治療は、該患者に、以下を投与する工程を包含する:(1)約100〜200mg/用量の量で、経口的に、式Iの化合物であって、ここで、各用量は、1日2回、投与される;および(2)約250mg/用量の量で、静脈内に、フルベストラントであって、ここで、各用量は、1ヶ月に1回、与えられる。
本発明の他の実施態様では、このような治療を必要とする患者おいて、乳癌が治療(または予防)され、ここで、該治療は、該患者に、以下を投与する工程を包含する:(1)約50mg〜約300mg/用量の量で、経口的に、式Iの化合物であって、ここで、各用量は、1日2回、投与される;および(2)約10〜約100mg/用量で、経口的に、タモキシフェンであって、ここで、各用量は、1日1回、与えられる。
本発明の他の実施態様では、このような治療を必要とする患者おいて、乳癌が治療(または予防)され、ここで、該治療は、該患者に、以下を投与する工程を包含する:(1)約100〜200mg/用量の量で、経口的に、式Iの化合物であって、ここで、各用量は、1日2回、投与される;および(2)約20mg/用量で、経口的に、タモキシフェンであって、ここで、各用量は、1日1回、与えられる。
本発明の他の実施態様では、このような治療を必要とする患者おいて、乳癌が治療され、ここで、該治療は、式Iの化合物、これれらのアロマターゼ阻害剤の1種(例えば、アナストロゾール、レトロゾールまたはエキセメスタン、1実施態様では、アナストロゾール)、およびこれらの抗エストロゲン剤の1種(例えば、フルベストラントまたはタモキシフェン)の投与を包含し、ここで、式Iの化合物、アロマターゼ阻害剤および抗エストロゲン剤は、上記投薬量で、投与される。
それゆえ、例えば、本発明の他の実施態様では、このような治療を必要とする患者おいて、乳癌が治療(または予防)され、ここで、該治療は、該患者に、以下を投与する工程を包含する:(1)約50mg〜約300mg/用量の量で、経口的に、式Iの化合物であって、ここで、各用量は、1日2回、投与される;(2)約0.5〜約10mg/用量の量で、経口的に、アナストロゾールであって、ここで、各用量は、1日1回、与えられる;および(3)約100〜約1000mg/用量の量で、静脈内に、フルベストラントであって、ここで、各用量は、1ヶ月に1回、与えられる。
本発明の他の実施態様では、このような治療を必要とする患者おいて、乳癌が治療(または予防)され、ここで、該治療は、該患者に、以下を投与する工程を包含する:(1)約100〜200mg/用量の量で、経口的に、式Iの化合物であって、ここで、各用量は、1日2回、投与される;(2)約1.0mg/用量の量で、経口的に、アナストロゾールであって、ここで、各用量は、1日1回、与えられる;および(3)約250mg/用量の量で、静脈内に、フルベストラントであって、ここで、各用量は、1ヶ月に1回、与えられる。
本発明の他の実施態様では、このような治療を必要とする患者おいて、乳癌が治療(または予防)され、ここで、該治療は、該患者に、以下を投与する工程を包含する:(1)約50mg〜約300mg/用量の量で、経口的に、式Iの化合物であって、ここで、各用量は、1日2回、投与される;(2)約1.0〜約10mg/用量の量で、経口的に、レトロゾールであって、ここで、各用量は、1日1回、与えられる;および(3)約100〜約1000mg/用量の量で、フルベストラントであって、ここで、各用量は、1ヶ月に1回、与えられる。
本発明の他の実施態様では、このような治療を必要とする患者おいて、乳癌が治療(または予防)され、ここで、該治療は、該患者に、以下を投与する工程を包含する:(1)約100〜200mg/用量の量で、経口的に、式Iの化合物であって、ここで、各用量は、1日2回、投与される;(2)約2.5mg/用量の量で、経口的に、レトロゾールであって、ここで、各用量は、1日1回、与えられる;および(3)約250mg/用量の量で、フルベストラントであって、ここで、各用量は、1ヶ月に1回、与えられる。
本発明の他の実施態様では、このような治療を必要とする患者おいて、乳癌が治療(または予防)され、ここで、該治療は、該患者に、以下を投与する工程を包含する:(1)約50mg〜約300mg/用量の量で、経口的に、式Iの化合物であって、ここで、各用量は、1日2回、投与される;(2)約10〜約50mg/用量の量で、経口的に、エキセメスタンであって、ここで、各用量は、1日1回、与えられる;および(3)約100〜約1000mg/用量の量で、静脈内に、フルベストラントであって、ここで、各用量は、1ヶ月に1回、与えられる。
本発明の他の実施態様では、このような治療を必要とする患者おいて、乳癌が治療(または予防)され、ここで、該治療は、該患者に、以下を投与する工程を包含する:(1)約100〜200mg/用量の量で、経口的に、式Iの化合物であって、ここで、各用量は、1日2回、投与される;(2)約25mg/用量の量で、経口的に、エキセメスタンであって、ここで、各用量は、1日1回、与えられる;および(3)約250mg/用量の量で、静脈内に、フルベストラントであって、ここで、各用量は、1ヶ月に1回、与えられる。
本発明の他の実施態様では、このような治療を必要とする患者おいて、乳癌が治療(または予防)され、ここで、該治療は、該患者に、以下を投与する工程を包含する:(1)約50mg〜約300mg/用量の量で、経口的に、式Iの化合物であって、ここで、各用量は、1日2回、投与される;(2)約0.5〜約10mg/用量の量で、経口的に、アナストロゾールであって、ここで、各用量は、1日1回、与えられる;および(3)約10〜約100mg/用量の量で、経口的に、タモキシフェンであって、ここで、各用量は、1日1回、与えられる。
本発明の他の実施態様では、このような治療を必要とする患者おいて、乳癌が治療(または予防)され、ここで、該治療は、該患者に、以下を投与する工程を包含する:(1)約100〜200mg/用量の量で、経口的に、式Iの化合物であって、ここで、各用量は、1日2回、投与される;(2)約1.0mg/用量の量で、経口的に、アナストロゾールであって、ここで、各用量は、1日1回、与えられる;および(3)約20mg/用量の量で、経口的に、タモキシフェンであって、ここで、各用量は、1日1回、与えられる。
本発明の他の実施態様では、このような治療を必要とする患者おいて、乳癌が治療(または予防)され、ここで、該治療は、該患者に、以下を投与する工程を包含する:(1)約50mg〜約300mg/用量の量で、経口的に、式Iの化合物であって、ここで、各用量は、1日2回、投与される;(2)約1.0〜約10mg/用量の量で、経口的に、レトロゾールであって、ここで、各用量は、1日1回、与えられる;および(3)約10〜約100mg/用量の量で、経口的に、タモキシフェンであって、ここで、各用量は、1日1回、与えられる。
本発明の他の実施態様では、このような治療を必要とする患者おいて、乳癌が治療(または予防)され、ここで、該治療は、該患者に、以下を投与する工程を包含する:(1)約100〜200mg/用量の量で、経口的に、式Iの化合物であって、ここで、各用量は、1日2回、投与される;(2)約2.5mg/用量の量で、経口的に、レトロゾールであって、ここで、各用量は、1日1回、与えられる;および(3)約20mg/用量の量で、経口的に、タモキシフェンであって、ここで、各用量は、1日1回、与えられる。
本発明の他の実施態様では、このような治療を必要とする患者おいて、乳癌が治療(または予防)され、ここで、該治療は、該患者に、以下を投与する工程を包含する:(1)約50mg〜約300mg/用量の量で、経口的に、式Iの化合物であって、ここで、各用量は、1日2回、投与される;(2)約10〜約50mg/用量の量で、経口的に、エキセメスタンであって、ここで、各用量は、1日1回、与えられる;および(3)約10〜約100mg/用量の量で、経口的に、タモキシフェンであって、ここで、各用量は、1日1回、与えられる。
本発明の他の実施態様では、このような治療を必要とする患者おいて、乳癌が治療(または予防)され、ここで、該治療は、該患者に、以下を投与する工程を包含する:(1)約100〜200mg/用量の量で、経口的に、式Iの化合物であって、ここで、各用量は、1日2回、投与される;(2)約25mg/用量の量で、経口的に、エキセメスタンであって、ここで、各用量は、1日1回、与えられる;および(3)約20mg/用量の量で、経口的に、タモキシフェンであって、ここで、各用量は、1日1回、与えられる。
当業者は、抗ホルモン剤の他の組み合わせが使用されるとき、個々の抗ホルモン剤は、個々の抗ホルモン剤について上で特定した量で使用されることを理解する。
乳癌を治療する他の実施態様は、乳癌を治療する上記方法に関し、ここで、式Iの化合物は、約100mg/用量の量で、1日2回、投薬される。
乳癌を治療する他の実施態様は、乳癌を治療する上記方法に関し、ここで、式Iの化合物は、約200mg/用量の量で、1日2回、投薬される。
乳癌を治療する他の実施態様は、乳癌を治療する上記方法に関し、ここで、式Iの化合物および抗ホルモン剤(または複数の抗ホルモン剤)に加えて、化学療法薬が投与される。これらの実施態様では、式Iの化合物および抗ホルモン剤の投薬量範囲は、それらの併用療法における上記のものと同じであるか、または式Iの個々の化合物および抗ホルモン剤について上記のものと同じであり、これらの化学療法薬の投薬量は、個々の化学療法薬について上記のものである。これらの化学療法薬についての投薬量は、当該技術分野で周知である。
本発明の他の実施態様は、式Iの化合物と、少なくとも1種の抗ホルモン剤と、薬学的に受容可能な担体とを含有する医薬組成物に関する。
本発明の他の実施態様は、式Iの化合物と、少なくとも1種の抗ホルモン剤と、少なくとも1種の化学療法薬と、薬学的に受容可能な担体とを含有する医薬組成物に関する。
本発明の他の実施態様は、式Iの化合物と、少なくとも1種の化学療法薬と、薬学的に受容可能な担体とを含有する医薬組成物に関する。
当業者は、本発明の方法で使用される投与のための実際の投薬量およびプロトコルが熟練した臨床医の判断に従って変わり得ることを認識する。投与のための投薬量およびプロトコルを変える決定は、熟練した臨床医が患者の年齢、健康状態および体格だけでなく、治療する癌の重症度および治療に対する患者の応答のような要因を考慮した後に、なされ得る。
抗ホルモン剤、任意の化学療法薬および任意の放射線の特定の選択は、担当医の診断および患者の状態に対する彼らの判断および適当な治療プロトコルに依存している。
治療プロトコル中にて、この抗ホルモン剤、任意の化学療法薬および任意の放射線の投与順序および投与反復回数の決定は、治療する乳癌および患者の健康状態を評価した後、熟練した臨床医の知見に入る。
それゆえ、経験および知見に従って、担当医は、その治療が進むにつれて、個々の患者の要求に従って、抗ホルモン剤、任意の化学療法薬および任意の放射線を投与する各プロトコルを変更できる。全てのこのような変更は、本発明の範囲内である。
担当医は、投与した投薬量で治療が有効かどうかを判断して、具体的な徴候(例えば、癌に関連した症状(例えば、痛み)の軽減、腫瘍の成長の阻止、腫瘍の実際の縮小、または転移の阻止)だけでなく、患者の一般的な健康も考慮する。腫瘍の大きさは、標準的な方法(例えば、放射線医学的な研究(例えば、CAT走査またはMRI走査))により測定でき、また、腫瘍の成長が遅延または逆抗したかどうかを判断するには、継続的な測定が使用できる。疾患に関連した症状(例えば、苦痛)の軽減、および全体的な健康状態の改善もまた、治療の有効性の判断を助けるために、使用できる。
(化学療法薬)
この化学療法薬(抗悪性腫瘍薬/微小管影響剤)として使用できる種類の化合物には、アルキル化剤、代謝拮抗剤、天然産物およびそれらの誘導体、ホルモンおよびステロイド(合成類似物を含めて)、および合成物質が挙げられるが、これらに限定されない。これらの種類の入る化合物の例は、以下で示す。
アルキル化剤(ナイトロジェンマスタード、エチレンイミン誘導体、アルキルスルホネート、ニトロソ尿素およびトリアジンを含めて);ウラシルマスタード、クロルメチン、シクロホスファミド(Cytoxan(登録商標))、イホスファミド、メルファラン、クロラムブシル(Chlorambucil)、ピポブロマン、トリエチレン−メラミン、トリエチレンチオホルホルアミン、ブスルファン、カルムスチン、ロムスチン、ストレプトゾシン、ダカルバジンおよびテモゾロミド。
代謝拮抗剤(葉酸アンタゴニスト、ピリミジン類似物、プリン類似物およびアデノシンデアミナーゼ阻害剤を含めて):メトトレキサート、5−フルオロウラシル、フルオロウリジン、シタラビン、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、リン酸フルダラビン、ペントスタリン(Pentostatine)およびゲムシタビン。
天然産物およびそれらの誘導体(ビンカアルカロイド、抗癌抗生物質、酵素、リンホカインおよびエピポドフィロトキシン):ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ブレオマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、パクリタキセル(パクリタキセルは、タキソール(Taxol)(登録商標)として市販されており、「微小管影響剤」の表題の小節で、以下でさらに詳細に記述する)、パクリタキセル誘導体(例えば、タキソテール)、ミトラマイシン、デオキシコ−ホルマイシン(Deoxyco−formycin)、マイトマイシン−C、L−アスパラギナーゼ、インターフェロン(特に、IFN−α)、エトポシドおよびテニポシド。
ホルモンおよびステロイド(合成類似物を含めて):17α−エチニルエストラジオール、ジエチルスチルベストロール、テストステロン、プレドニゾン、フルオキシメステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、テストラクトン、マジェストロールアセテート(Megestrolacetate)、タモキシフェン、メチルプレドニゾロン、メチルテストステロン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、クロロトリアニセン、ヒドロキシプロゲステロン、アミノグルテチミド、エストラムスチン、酢酸メドロキシプロゲステロン、ロイプロリド(Leuprolide)、フルタミド、トレミフェン、ゾラデックス(Zoladex)。
合成物(有機錯体(例えば、白金配位錯体)を含めて):シスプラチン、カルボプラチン、ヒドロキシウレア、アムサクリン、プロカルバジン、ミトタン、ミトキサントロン、レバミゾールおよびヘキサメチルメラミン。
他の化学療法薬には、ナベルビン(Navelbene)、CPT−11、アナストラゾール(Anastrazole)、レトラゾール(Letrazole)、カペシタビン、レロキサフィン(Reloxafine)およびドロロキシフェン(Droloxafine)が挙げられる。
1実施態様では、これらの抗悪性腫瘍薬は、5−フルオロウラシル、テモゾロミド、ビンクリスチン、シスプラチン、カルボプラチンおよびゲムシタビンから選択される。他の実施態様では、この抗悪性腫瘍薬は、ゲムシタビン、シスプラチンおよびカルボプラチンから選択される。
これらの化学療法薬の殆どを安全かつ有効に投与する方法は、当業者に公知である。それに加えて、それらの投与は、権威のある文献に記述されている。例えば、これらの化学療法薬の多くの投与は、「Physicians’Desk Reference」(PDR)、例えば、1996年版(Medical Economics Company,Montvale,NJ 07645−1742,USA),the Physician’s Desk Reference,56th Edition,2002(これは、Medical Economics company,Inc.Montvale,NJ 07645−1742により、出版された)およびthe Physician’s Desk Reference,57th Edition,2003(これは、Thompson PDR,Montvale,NJ 07645−1742により、出版された)で記述されている;その開示内容は、本明細書中で参考として援用されている。
(微小管影響剤)
本明細書中で使用する微小管影響剤(例えば、パクリタキセル、パクリタキセル誘導体またはパクリタキセル様化合物)とは、微小管の形成および/または作用に影響を及ぼすことにより、細胞の有糸分裂を妨害する化合物、すなわち、抗有糸分裂効果を有する化合物である。このような薬剤は、例えば、微小管安定化剤、または微小管の形成を乱す試薬であり得る。
本発明で有用な微小管影響剤は、当業者に周知であり、これには、アロコルヒチン(NSC 406042)、Halichondrin B(NSC 609395)、コルヒチン(NSC 757)、コルヒチン誘導体(例えば、NSC 33410)、ドラスタチン 10(NSC 376128)、マイタンシン(NSC 153858)、リゾキシン(NSC 332598)、パクリタキセル(Taxol(登録商標)、NSC 125973)、パクリタキセル誘導体(例えば、タキソテール、NSC 608832)、チオコルヒチン(NSC 361792)、トリチルシステイン(NSC 83265)、ビンブラスチン(NSC 49842)、硫酸ビンブラスチン(NSC 67574)、エポチロンA、エポチロンおよびディスコデルモリド(Service,(1996)Science,274:2009を参照)、エストラムスチン、ノコダゾール、MAP4などが挙げられるが、これらに限定されない。このような薬剤の例はまた、科学文献および特許文献で記述されている。例えば、Bulinski(1997)J.Cell Sci.110:3055〜3064;Panda(1997)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 94:10560〜10564;Muhlradt(1997)Cancer Res.57:3344〜3346;Nicolaou(1997)Nature 387:268〜272;Vasquez(1997)Mol.Biol.Cell.8:973〜985;Panda(1996)J.Biol.Chem.271:29807〜29812を参照せよ。
1実施態様では、これらの薬剤には、パクリタキセル様活性を有する化合物がある。これらには、パクリタキセルおよびパクリタキセル誘導体(パクリタキセル様化合物)および類似物が挙げられるが、これらに限定されない。パクリタキセルおよびその誘導体は、市販されている。それに加えて、パクリタキセルおよびパクリタキセル誘導体(例えば、Tazolおよびタキソテール)を製造する方法は、当業者に周知である(例えば、米国特許第5,569,729号;第5,565,478号;第5,530,020号;第5,527,924号;第5,508,447号;第5,489,589号;第5,488,116号;第5,484,809号;第5,478,854号;第5,478,736号;第5,475,120号;第5,468,769号;第5,461,169号;第5,440,057号;第5,422,364号;第5,411,984号;第5,405,972号;および第5,296,506号を参照せよ)。
さらに具体的には、本明細書中で使用する「パクリタキセル」との用語は、Taxol(登録商標)(NSC番号:125973)として市販されている薬剤を意味する。Taxol(登録商標)は、チューブリン部分の重合を高めて安定化された微小管の束(これらは、有糸分裂に適当な構造に再編成できない)にすることにより、真核細胞の複製を阻害する。入手できる多くの化学療法薬のうち、パクリタキセルは、薬剤では難治の腫瘍(卵巣癌および乳癌を含めて)に対して臨床試験で有効性があったので、関心が集まっている(Hawkins(1992)Oncology,6:17〜23,Horwitz(1992)Trends Pharmacol.Sci.13:134〜146,Rowinsky(1990)J.Natl.Canc.Inst.82:1247〜1259)。
別の微小管影響剤は、当該技術分野で公知のこのような多くのアッセイ(例えば、これらの化合物が細胞の有糸分裂を阻害する可能性を測定する細胞アッセイと組合せて、パクリタキセル類似物のチューブリン重合活性を測定する半自動化アッセイ)の1つを使用して、評価できる(Lopes(1997)Cancer Chemother.Pharmacol.41:37〜47を参照)。
一般に、試験化合物の活性は、その化合物に細胞を接触させることにより、そして、特に、有糸分裂現象の阻害によって、細胞周期が妨げられるかどうかを判定することにより、決定される。このような阻害は、有糸分裂装置の妨害、例えば、通常の紡錘体形成の妨害により、媒介され得る。有糸分裂が妨害された細胞は、形態が変わったことに特徴があり得る(例えば、微小管の緻密化、染色体数の増加など)。
チューブリン重合活性を有する化合物は、インビトロでスクリーニングされる。好ましい実施態様では、これらの化合物は、増殖および/または変化した細胞形態(特に、微小管の緻密化)について、培養したWR21細胞(これは、69−2ラップラスマウスから誘導した)に対してスクリーニングされる。次いで、WR21腫瘍細胞を持ったヌードマウスを使用して、ポジティブ試験化合物のインビボスクリーニングが実行できる。このスクリーニング方法の詳細なプロトコルは、Porter(1995)Lab.Anim.Sci.,45(2):145〜150で記述されている。
所望の活性について化合物をスクリーニングする他の方法は、当業者に周知である。典型的には、このようなアッセイは、微小管の組立および/または分解の阻害についてのアッセイを含む。微小管の組立アッセイは、例えば、Gaskinら(1974)J.Molec.Biol.,89:737〜758で記述されている。米国特許第5,569,720号もまた、パクリタキセル様活性を有する化合物のインビトロおよびインビボアッセイを提供している。
前記微小管影響剤の安全かつ有効な投与方法は、当業者に公知である。それに加えて、それらの投与は、権威のある文献に記述されている。例えば、これらの化学療法薬の多くの投与は、Physicians「Desk Reference」(上で引用)で記述されている。
本発明の化合物は、米国特許出願第10/303259号(これは、2002年11月25日に出願された)およびWO 03/047697(これは、2003年6月12日に公開された)(これらの各々の開示内容は、本明細書中で参考として援用されている)で記述された方法に従って、使用できる。
本発明の化合物は、以下の実施例で例示されるが、これらは、本発明の範囲を限定するものとは解釈すべきではない。本発明の範囲内の代替機構経路および類似構造は、当業者に明らかとなり得る。
本発明の化合物は、以下のスキームに従って、当該技術分野で公知の手順を使用して、製造できる。例えば、WO 02/18368(これは、2002年3月7日に公開された)およびU.S.5,874,442(これらの各々の開示内容は、本明細書中で参考として援用されている)を参照のこと。
(スキーム1A)
Figure 2007501791
Figure 2007501791
(スキーム2A)
Figure 2007501791
(実施例1)
Figure 2007501791
(スキーム1)
Figure 2007501791
Figure 2007501791
(工程A)
Figure 2007501791
三環式ケト−化合物(これは、米国特許第5,151,423号で開示されている)(30.0g;123.2mmol)を、CCl(210mL)中にて、NBS(48.2g;271.0mmol)および過酸化ベンゾイル(0.42g)と混ぜ合わせた。その反応物を、10時間にわたって、80℃まで加熱した。この混合物を冷却し、そして8時間放置した。得られた沈殿物を濾過した。MeOH(200mL)を加え、その混合物を2日間撹拌した。その固形物を濾過し、そして真空乾燥して、一定重量の化合物8を得た。
(工程B)
Figure 2007501791
上記工程Aから得たジブロモ化合物(8)(35.72g;88.97mmol)をCHCl(1.5L)に溶解し、そして0℃まで冷却した。DBU(15.96mL)を滴下し、その懸濁液を3時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、CHCl(1.5L)に再溶解し、シリカゲル床で濾過し、そして5%EtOAc/CHCl(4L)でリンスした。合わせたリンスを濃縮し、そしてフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(これは、10〜30%EtOAc/ヘキサンに次いで、3%EtOAc/CHClで溶出する)で、純粋な5(化合物9)および6(化合物10)モノ−ブロモ置換化合物に精製した。
(工程C)
Figure 2007501791
工程Bから得たモノ−ブロモ化合物(10)(10.0g、35.07mmol)のMeOH(200mL)撹拌溶液に、窒素下にて、0℃で、NaBH(1.94g、51.2mmol)を加えた、得られた溶液を、0℃で、1.5時間撹拌し、次いで、蒸発させ、続いて、CHCl−HOで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、そして乾燥状態まで蒸発させて、白色固形物(11)(10.3g、100%、M=287)を得た。
(工程D)
Figure 2007501791
工程Cから得たアルコール(11)(10.0g、34.8mmol)のCH2Cl2(200mL)撹拌溶液に、0℃で、2,6−ルチジン(14.9g、139.3mmol)および塩化チオニル(8.28g、69.66mmol)を加えた。得られた溶液を室温まで温め、そして一晩撹拌した。この溶液を0.5N NaOH溶液に注ぎ、続いて、CHClで抽出した。合わせた水層をNaSOで乾燥し、濾過し、そして乾燥状態まで濃縮して、粗褐色油状物(15.5g)を得た。この粗油状物(15.5g)のアセトニトリル(200mL)溶液に、2,6−ビス(ジメチル)−1−メチルピペリジン(10.81g、69.66mmol)およびN−Bocピペリジン(6.49g、34.83mmol)を加えた。得られた混合物を、一晩にわたって、65℃まで温めた。この混合物を乾燥状態まで蒸発させ、続いて、CHCl/飽和NaHCOで抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濃縮し、そしてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(これは、5%EtOAc/95%ヘキサンで溶出する)で精製して、保護N−Boc化合物(12)(5.68g、収率36%、MH=455)を得た。
(工程E)
Figure 2007501791
鏡像異性体13および14の分離は、キラルHPLC(これは、Chiralpak ADカラムを使用し、そしてIPA(20%)ヘキサン(80%)+0.2%DEAで溶出する)により、達成する。
異性体13:保持時間=7.65分間;MH+=492。
異性体14:保持時間=12.16分間;MH+=492、融点95〜100℃。
(工程F)
Figure 2007501791
13(0.9g、1.83mmol)を乾燥THF(15ml)に溶解し、そして−75℃(ドライアイス/アセトン浴)まで冷却した。−75℃で、N−BuLi(ヘキサン中で2.5N);1.5ml、3.74mmol)を滴下し、そして−20分間撹拌した。5−ホルミル−1−メチルイミダゾール(0.3g、THF(2ml)中で2.75mmol)を迅速に加え、そして−75℃で、3時間撹拌した。HO(10ml)を加えることによりワークアップし、そして酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発させて、粗生成物を得た。粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲルカラム)(これは、CHCl/5%CHOH(15%NHOH)を使用する)で精製して、0.54gの化合物(収率15、56%)を得た。
(工程G)
Figure 2007501791
(15)(6.2g、11.9mmol)のトルエン溶液(100mL)に、室温で、DPPA(8.5g、30.9mmol)を加え、続いて、DBU(6.5mL、43.5mmol)を加えた。その混合物を4時間撹拌し、次いで、酢酸エチル(300mL)で希釈し、水で2回洗浄し、そしてブラインで1回洗浄した。有機層を乾燥し、そして溶媒を蒸発させた。その残渣を勾配カラム(CHCl中の1%〜10%MeOH)で精製して、生成物(16)(5.6g、MH+ 547.1)を得た。
(工程H)
Figure 2007501791
16(13.26グラム、24.7mmol)のジクロロメタン88mL溶液に、トリフルオロ酢酸24mLを加えた。その反応混合物を3時間撹拌し、乾燥状態まで蒸発させ、続いて、トルエンから蒸発させた。その粗生成物をピリジン19mLおよびジクロロメタン137mに溶解した。クロロギ酸イソプロピル(1N ジクロロメタン溶液29mL)を加え、その反応混合物を1時間撹拌した。この反応混合物をブラインに加え、酢酸エチルで3回抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして蒸発させて、14.66グラムの化合物17(MH+=533)を得た。
(工程I)
Figure 2007501791
17(24.7mmol)のテトラヒドロフラン230mL溶液に、水素化ナトリウム(60%オイル分散体、1.5グラム、39.9mmol)を加えた。その反応混合物を、60℃で、2時間撹拌した。2時間後、この反応混合物を室温まで冷却し、そしてブラインにゆっくりと加えた。このブラインを酢酸エチルで3回抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして蒸発させて、13.84グラムの粗化合物18(MH+=505)を得た。
(工程J)
Figure 2007501791
メタノール250ml中の18(13.84グラム、−24.7mmol)の氷浴で冷却した撹拌溶液に、0℃で、15分間にわたって、ホウ水素化ナトリウム(4.13グラム、100mmol)を加えた。その反応混合物を1時間撹拌した。この反応混合物を、冷撹拌1N HCl(330mL)にゆっくりと加えた。この混合物を1N 水酸化ナトリウム385mLに加え、その水性混合物を酢酸エチルで4回抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして蒸発させて、11.94グラムの化合物19(MH+=507)を得た。
(工程K)
Figure 2007501791
19(約24.7mmol)のジクロロメタン217mL氷冷溶液に、トリエチルアミン(10.3mL、74mmol)を加えた。メトキシ塩化アセチル(2.7mL、29mmol)を滴下し、そして撹拌した。2時間後、その反応混合物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濾過した。その粗生成物をシリカゲルカラム(これは、0.2%水酸化アンモニウムと共に、20%ヘキサン/アセトンを使用する)でクロマトグラフィーにかけて、7.9グラムの化合物を得、これを、シリカゲル(これは、2%メタノール/ジクロロメタンを使用する)でさらに精製して、7グラムの20(MH+=579)を得た。
(実施例2)
Figure 2007501791
(スキーム2)
Figure 2007501791
Figure 2007501791
(工程A)
Figure 2007501791
16(実施例1、工程G)(7.98グラム、14.6mmol)のジクロロメタン150mL溶液に、トリフルオロ酢酸15mLを加えた。その反応混合物を3時間撹拌し、乾燥状態まで蒸発させ、続いて、トルエンから蒸発させた。その粗生成物をジクロロメタン100mLに溶解し、そしてトリエチルアミン(20.35mL、146mmol)を加えた。炭酸2,5−ジオキソ−ピロリジン−1−イルエステル1−メチル−シクロプロピルエステル(3.89グラム、18.25mmol)を加え、その反応混合物を1時間撹拌した。この反応混合物をブラインに加え、酢酸エチルで3回抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして蒸発させて、固形物を得た。その粗生成物をシリカゲル(これは、溶離液として、2〜5%メタノール/ジクロロメタンを使用する)でクロマトグラフィーにかけて、7.44グラムの化合物21(MH+=545)を得た。
(工程B)
Figure 2007501791
21(7.24グラム、13.3mmol)のテトラヒドロフラン150mL溶液に、水素化ナトリウム(60%オイル分散体、1.5グラム、39.9mmol)を加えた。その反応混合物を、60℃で、2時間撹拌した。3〜4時間後、この反応混合物を室温まで冷却し、そしてブラインにゆっくりと加えた。このブラインを酢酸エチルで3回抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして蒸発させて、7.54グラムの粗化合物22を得た。
(工程C)
Figure 2007501791
メタノール150mL中の22(7.34グラム、12.94mmol)の氷浴で冷却した撹拌溶液に、0℃で、15分間にわたって、ホウ水素化ナトリウム(1.47グラム、38.82mmol)を加えた。その反応混合物を1時間撹拌した。この反応混合物を冷撹拌1N HCl(150mL)にゆっくりと加えた。この混合物を1N 水酸化ナトリウム175mlに加え、その水性混合物を酢酸エチルで4回抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして蒸発させて、7.15グラムの化合物23を得、これを、次の工程で使用した。
(工程D)
Figure 2007501791
23(7.15グラム、12.94mmol)のジクロロメタン100mL氷冷溶液に、トリエチルアミン(5.41ml、38.82mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(0.1グラム、0.82mmol)を加えた。炭酸2,5−ジオキソ−ピロリジン−1−イルエステル1−メチル−シクロプロピルエステル(4.138グラム、19.41mmol)を加え、その反応混合物を還流状態で撹拌した。18時間後、この反応混合物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濾過した。その粗生成物をシリカゲルカラム(これは、0.5%〜5%メタノール/ジクロロメタンを使用する)でクロマトグラフィーにかけて、6.0グラムの化合物24(MH+=617)を得た。
(実施例3)
(4−{8−クロロ−6−[[(1−メトキシ−シクロプロパンカルボニル)−アミノ]−(3−メチル−3H−イミダゾール−4−イル)−メチル]−11H−ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−11−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸イソプロピルエステル)
Figure 2007501791
(工程A:1−メトキシ−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル)
Figure 2007501791
1−ヒドロキシ−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル(1.16グラム、10mmol)をテトラヒドロフラン10mLに溶解し、そして窒素雰囲気下にて、0℃で、冷却した。水素化ナトリウム(0.52グラム、60%オイル分散体)を少しずつ加え、続いて、ヨードメタン(1mL)を加え、そして18時間撹拌した。その反応混合物を塩化アンモニウムでクエンチし、そして酢酸エチルで抽出して、2gmの表題生成物を得た。(MH+=130)
(工程B:1−メトキシ−シクロプロパンカルボン酸)
Figure 2007501791
上で得た1−メトキシ−シクロプロパンカルボン酸メチルエステルをテトラヒドロフラン10mLに溶解し、そして5M 水酸化ナトリウム7mLを加えた。18時間撹拌した後、その反応混合物を濃塩酸で酸性化し、酢酸エチルで抽出し、そして硫酸マグネシウムで乾燥した。その濾液を蒸発させて、表題生成物として、0.72グラムの淡黄色油状物を得た。
(工程C:4−{8−クロロ−6−[[(1−メトキシ−シクロプロパンカルボニル)−アミノ]−(3−メチル−3H−イミダゾール−4−イル)−メチル]−11H−ベンゾ[5.6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−11−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸イソプロピルエステル)
Figure 2007501791
化合物19(実施例1、工程J)(52mg、0.1mmol)をジクロロメタン5mLに溶解した。撹拌しつつ、1−メトキシ−シクロプロパンカルボン酸(21mg、0.18mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(16グラム、0.12mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(46mg、0.24mmol)およびN−メチルモルホリン(0.15mL)を加えた。その反応混合物を、外界温度で、窒素雰囲気下にて、撹拌した。18時間後、この反応混合物をブラインで洗浄し、そして有機層を濃縮して、黄色固形物を得た。分取薄層シリカ(これは、溶離液として、10%メタノール/ジクロロメタンを使用する)でクロマトグラフィーにかけた後、最終生成物を得、45mgの表題生成物(MH+=605)を得た。
(実施例4)
4−{8−クロロ−6−[[(1−ヒドロキシ−シクロプロパンカルボニル)−アミノ]−(3−メチル−3H−イミダゾール−4−イル)−メチル]−11H−ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−11−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸イソプロピルエステル)
Figure 2007501791
1−メトキシシクロプロパンカルボン酸を1−ヒドロキシシクロプロパンカルボン酸で置き換えたこと以外は、実施例3の手順と類似の手順に従って、化合物151.1を得た。
(実施例5)
(アミド基を導入する一般的な手順)
Figure 2007501791
市販のカルボン酸を1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩およびN−メチルモルホリンと反応させるか、またはトリエチルアミン塩基の存在下にて、化合物19(実施例1、工程J)を適当な市販のカルボン酸塩化物と反応させるか、いずれかにより、実施例3および4の手順と類似の手順に従って、上記化合物のアミドを調製した。
(実施例6)
(炭酸ビシクロプロピル−1−イルエステル2,5−ジオキソ−ピロリジン−1−イルエステル)
Figure 2007501791
O.G.Kulinkovichら、Synthesis,3,1991,p.234に従って、ビシクロプロピル−1−オールを調製した。ビシクロプロピル−1−オール(2グラム)をアセトニトリル100mlに溶解し、そしてトリエチルアミンの存在下にて、ジ−スクシンイミジルカーボネート7.7グラムを加えた。その反応混合物を、外界温度で、18時間撹拌した。この反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄し、続いて、ブラインで洗浄し、そして硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を蒸発させて、1.6グラムの表題化合物を得た。
(実施例7)
(カーバメート基を導入する一般的な手順)
Figure 2007501791
対応するアルコールからN−ヒドロキシスクシンイミドカーボネートを調製することにより、実施例6と類似の手順に従って、カーバメートを調製した。この適当なアルコールを、トリエチルアミンの存在下にて、ジ−スクシンイミジルカーボネートと反応させた。外界温度で18時間撹拌した後、その反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄し、続いて、ブラインで洗浄し、そして硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を蒸発させて、所望生成物を得た。
(実施例8)
(工程A:4−{6−[アミノ−(3−メチル−3H−イミダゾール−4−イル)−メチル]−8−クロロ−11H−ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−11−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸シクロペンチルエステル)
Figure 2007501791
クロロギ酸イソプロピルをクロロギ酸シクロペンチルで置き換えることにより、実施例1、工程IおよびJの手順と類似の手順に従って、化合物16から、4−{6−[アミノ−(3−メチル−3H−イミダゾール−4−イル)−メチル]−8−クロロ−11H−ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−11−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸シクロペンチルエステルを調製した。
(工程B:4−{(6−[(ビクロロプロピル−1−イルオキシカルボニルアミノ)−(3−メチル−3H−イミダゾール−4−イル)−メチル]−8−クロロ−11H−ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−11−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸シクロペンチルエステル)
Figure 2007501791
4−{6−[アミノ−(3−メチル−3H−イミダゾール−4−イル)−メチル]−8−クロロ−11H−ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2−b]ピリジン−11−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸シクロペンチルエステル(60mg、0.11mmol)を、ジクロロメタン5mLおよびトリエチルアミン0.2mLに溶解した。炭酸ビシクロプロピル−1−イルエステル2,5−ジオキソ−ピロリジン−1−イルエステル(45mg、0.19mmol)を加え、その反応混合物を、外界温度で、乾燥窒素雰囲気下にて、18時間撹拌した。この反応混合物をブラインで洗浄し、そして蒸発させて、固形物を得た。この固形物をシリカゲル(溶離液として、これは、5%メタノール/ジクロロメタンを使用する)でクロマトグラフィーにかけて、49mgの表題生成物を得た。
本発明の残りの化合物は、実施例1〜8の手順と類似の手順に従って、調製できる。
(本発明の化合物の質量分析データ)
Figure 2007501791
(アッセイ)
H]ピロリン酸ファルネシルからビオチン化ペプチド(これは、H−ras(ビオチン−CVLS)から誘導した)への[H]フィルネシルの移動を測定することにより、FPTの活性を決定した。その反応混合物は、以下を含有している:50mM Tris pH7.7.5mMMgCl、5μM Zn++、5mM DTT、0.1%Triton−X、0.05Mペプチド、0.03nM精製ヒトファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ、0.180μM[H]ピロリン酸ファルネシル、+指定濃度の三環式化合物またはビヒクル対照(100μlの全容量)。この反応物を、Vortemp振盪インキュベータ中にて、37℃、45RPMで、60分間インキュベートし、そして150μlの0.25M EDTA(これは、0.5%BSAおよび1.3mg/ml Streptavidin SPAビーズを含有する)で停止した。Wallach 1450 Microbeta液状シンチレーションカウンタにて、放射能を測定した。阻害パーセントは、ビヒクル対照と比較して、算出した。
COS Cell IC50(Cell−Based Assay)は、WO95/10516(これは、1995年4月20日に公開された)で記述されたアッセイ手順に従って、決定できた。GGPT IC50(ゲラニルゲラニルタンパク質トランスフェラーゼの阻害)、Cell Mat Biochemicalアッセイおよび抗腫瘍活性(インビボ抗腫瘍研究)は、WO95/10516で記述された手順により、決定できる。WO95/10516の開示内容は、本明細書中で参考として援用されている。
(軟寒天アッセイ)
足場非依存性成長は、腫瘍形成性細胞系の特徴である。ヒト腫瘍細胞は、成長培地(これは、0.3%アガロースおよび指定濃度のファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤を含有する)に懸濁できる。その溶液を成長培地(これは、頂層として、同じ濃度のファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤を含有する0.6%アガロースで固化した)の上に覆うことができる。この頂層が固化した後、プレートを、37℃で、5%CO下にて、10〜16日間インキューベートして、コロニーを成長させることができる。インキュベーション後、これらのコロニーは、その寒天をMTT(3−[4,5−ジメチル−チアゾール−2−イル]−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロマイド、チアゾリルブルー)(PBS中で1mg/mL)の溶液で覆うことにより、染色できる。コロニーを数え、そのIC50を決定できる。
本発明の化合物は、<0.5nM〜>20nMの範囲のFPT IC50および<0.5nM〜>100nMの範囲のSoft Agar IC50を有する。
式100.1、101.1、102.1、102.2、103.1、104.1、105.1、106.1、107.1、108.1、109.1、110.1、111.1、112.1、113.1、114.1、115.1、116.1、117.1、118.1、119.1、120.1、124.1、125.1、127.1、131.1、133.1、134.1、135.1、135.2、136.1、139.1、140.1、143.1、147.1、150.1、152.1、153.1、154.1、155.1、156.1、157.1、158.1、160.1、161.1、167.1、168.1、169.1、173.1および174.1の化合物は、<0.5nM〜5nMの範囲のFPT IC50、および<0.5nM〜>5nMの範囲のSoft Agar IC50を有する。
式108.1の化合物は、1.5nMのFPT IC50、および<0.5nMのSoft Agar IC50を有していた。式136.1の化合物は、0.6nMのFPT IC50、および0.6nMのSoft Agar IC50を有していた。
本発明で記述した化合物から医薬組成物を調製するためには、不活性で薬学的に受容可能な担体は、固体または液体のいずれかであり得る。固形製剤には、粉末、錠剤、分散性顆粒、カプセル、カシュ剤および座剤が挙げられる。これらの粉末および錠剤は、約5%〜約95%の活性成分から構成され得る。適当な固体担体は、当該技術分野で公知であり、例えば、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ショ糖、ラクトースがある。錠剤、粉末、カシュ剤およびカプセル剤は、経口投与に適当な固体投薬形状として使用できる。薬学的に受容可能な担体の例は、A.Gennaro(著),Remington:The Science and Practice of Pharmacy,20版(2000),Lippincott Williams &Wilkins,Baltimore,MDで見られる。
液状製剤には、溶液、懸濁液および乳濁液が挙げられる。一例としては、非経口注入用に、水または水−プロピレングリコール溶液が言及され得、また、経口溶液、懸濁液および乳濁液用に、甘味料および乳白剤の添加が言及され得る。液状製剤には、また、鼻腔内投与用の溶液が挙げられ得る。
吸入に適当なエアロゾル製剤には、溶液および粉末形状固体が挙げられ得、これは、薬学的に受容可能な担体(例えば、不活性圧縮気体(例えば、窒素))と組み合わせられ得る。
また、使用直前に、経口投与または非経口投与のいずれか用の液状製剤に転化するように向けられた固形製剤も含まれる。このような液体形状には、溶液、懸濁液および乳濁液が挙げられる。
本発明の化合物はまた、経皮的に送達可能であり得る。これらの経皮組成物は、クリーム、ローション、エアロゾルおよび/または乳濁液の形状をとり得、この目的のために当該技術分野で通常のマトリックス型またはレザバ型の経皮パッチに含まれ得る。
本発明の化合物はまた、例えば、スポンジ製剤で、手術に続いて腫瘍部位に直接塗布することにより、送達され得る。
好ましくは、この化合物は、経口投与される。
好ましくは、この製薬製剤は、単位投薬形状である。このような形状では、この製剤は、適当な量(例えば、所望の目的を達成する有効量)の活性成分を含有する適当なサイズの単位用量に細分される。
単位用量の製剤中の活性化合物の量は、特定の用途に従って、約0.01mg〜約1000mg、好ましくは、約0.01mg〜約750mg、さらに好ましくは、約0.01mg〜約500mg、最も好ましくは、約0.01mg〜約250mgで変えられるか調整され得る。
使用する実際の投薬量は、患者の要件および治療する病気の重症度に依存して、変わり得る。特定の状況に適当な投薬量の決定は、当該技術の範囲内である。便宜上、全毎日投薬量は、必要に応じて、その日に、分割して少しずつ投与され得る。
本発明の化合物および/またはその薬学的に受容可能な塩の投与の量および頻度は、患者の年齢、状態および体格だけでなく治療する症状の重症度のような要因を考慮して、担当医の判断に従って、調節される。経口投与に典型的な推奨毎日投薬レジメンは、2回〜4回の分割用量で、約0.04mg/日〜約4000mg/日の範囲であり得る。
本発明は、上で述べた特定の実施態様に関連して記述されているものの、その多くの代替、改良および変更は、当業者に明らかである。このような全ての代替、改良および変更は、本発明の精神および範囲内に入ると解釈される。

Claims (120)

  1. 次式の化合物、およびそれらの薬学的に受容可能な塩または溶媒和物:
    Figure 2007501791
    ここで:
    は、以下からなる群から選択される:
    Figure 2007501791
    nは、1〜6である;
    Xは、O、SおよびNからなる群から選択される;
    、R、RおよびRは、別個に、以下からなる群から選択される:H、Br、ClおよびF;
    5Aは、H、C〜Cアルキル基、およびC〜Cシクロアルキル基からなる群から選択される;
    およびRは、各nに対して、別個に、以下からなる群から選択される:(1)H、(2)C〜Cアルキル、および(3)C〜Cシクロアルキル環であって、該環は、RおよびRをそれらが結合する炭素原子と一緒にすることにより、形成される;
    は、以下からなる群から選択される:
    Figure 2007501791
    は、以下からなる群から選択される:C〜Cアルキル基、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールアルキル、アリールヘテロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキルおよびヘテロアルキニル;または
    は、以下からなる群から選択される:C〜Cアルキル基、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールアルキル、アリールヘテロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキルおよびヘテロアルキニル;ここで、(1)該Rアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールアルキル、アリールヘテロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキルおよびヘテロアルキニル基は、1個〜3個の置換基で置換されており、該置換基は、別個に、以下からなる群から選択される:−OH、ハロ、アルキル、シクロアルキル、−NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)(ここで、各アルキル基は、別個に、選択される)、アルコキシおよび−CO14であって、ここで、R14は、以下からなる群から選択される:Hおよびアルキルであって、但し、該R基がX置換基と結合する炭素原子は、−OH、−NH、−NH(C〜Cアルキル)または−N(C〜Cアルキル)基で置換されていない;そして(2)該RのC〜Cアルキル基は、1個〜3個の置換基で置換されており、該置換基は、別個に、以下からなる群から選択される:−OH、ハロ、シクロアルキル、−NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)(ここで、各アルキル基は、別個に、選択される)、アルコキシおよび−CO14であって、ここで、R14は、以下からなる群から選択される:Hおよびアルキル;但し、該R基がX置換基と結合する炭素原子は、−OH、−NH、−NH(C〜Cアルキル)または−N(C〜Cアルキル)基で置換されていない;
    9aは、以下からなる群から選択される:アルキルおよびアリールアルキル;
    10は、以下からなる群から選択される:アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールヘテロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキルおよびヘテロアルキニル;または
    10は、以下からなる群から選択される:アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールヘテロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキルおよびヘテロアルキニル;該R10基は、1個〜3個の置換基で置換されており、該置換基は、別個に、以下からなる群から選択される:−OH、ハロ、アルキル、シクロアルキル、−NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)(ここで、各アルキル基は、別個に、選択される)、アルコキシおよび−CO14であって、ここで、R14は、以下からなる群から選択される:Hおよびアルキル;
    11は、以下からなる群から選択される:(1)アルキル(2)置換アルキル、(3)非置換アリール、(4)置換アリール、(5)非置換シクロアルキル、(6)置換シクロアルキル、(7)非置換ヘテロアリール、(8)置換ヘテロアリール、(9)ヘテロシクロアルキルおよび(10)置換ヘテロシクロアルキル;ここで、該置換アルキル、置換シクロアルキルおよび置換ヘテロシクロアルキルR11基は、1個またはそれ以上の置換基で置換されており、該置換基は、別個に、以下からなる群から選択される:(1)−OHであって、但し、1個より多い−OH基が存在しているとき、各−OH基は、異なる炭素原子に結合される;(2)フルオロおよび(3)アルキル;ここで、該置換アリールおよび置換ヘテロアリールR11基は、1個またはそれ以上の置換基で置換されており、該置換基は、別個に、以下からなる群から選択される:(1)−OHであって、但し、1個より多い−OH基が存在しているとき、各−OH基は、異なる炭素原子に結合される;(2)ハロゲンおよび(3)アルキル;
    11aは、以下からなる群から選択される:(1)H、(2)OH、(3)アルキル、(4)置換アルキル、(5)アリール、(6)置換アリール、(7)非置換シクロアルキル、(8)置換シクロアルキル、(9)非置換ヘテロアリール、(10)置換ヘテロアリール、(11)ヘテロシクロアルキル、(12)置換ヘテロシクロアルキルおよび(13)−OR9a;ここで、該置換アルキル、置換シクロアルキルおよび置換ヘテロシクロアルキルR11a基は、1個またはそれ以上の置換基で置換されており、該置換基は、別個に、以下からなる群から選択される:(1)−OH、但し、1個より多い−OH基が存在しているとき、各−OH基は、異なる炭素原子に結合される;(2)−CN、(3)−CF、(4)フルオロ、(5)アルキル、(6)シクロアルキル、(7)ヘテロシクロアルキル、(8)アリールアルキル、(9)ヘテロアリールアルキル、(10)アルケニルおよび(11)ヘテロアルケニル;ここで、該置換アリールおよび置換ヘテロアリールR11a基は、1個またはそれ以上の置換基で置換されており、該置換基は、別個に、以下からなる群から選択される:(1)−OHであって、但し、1個より多い−OH基が存在しているとき、各−OH基は、異なる炭素原子に結合される;(2)−CN、(3)−CF、(4)ハロゲン、(5)アルキル、(6)シクロアルキル、(7)ヘテロシクロアルキル、(8)アリールアルキル、(9)ヘテロアリールアルキル、(10)アルケニルおよび(11)ヘテロアルケニル;
    12は、以下からなる群から選択される:H、アルキル、ピペリジン環V、シクロアルキルおよび−アルキル−(ピペリジン環V)であって、ここで、ピペリジン環Vは、
    Figure 2007501791
    であり、ここで、R44は、以下からなる群から選択される:(a)−H、(b)アルキル、(c)アルキルカルボニル、(d)アルキルオキシカルボニル、(e)ハロアルキルおよび(f)−C(O)NH(R51);
    21、R22およびR46は、別個に、以下からなる群から選択される:(1)−H、(2)アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチルまたはt−ブチル)、(3)非置換アリール、(4)置換アリールであって、該置換アリールは、1個またはそれ以上の置換基で置換されており、該置換基は、別個に、以下からなる群から選択される:アルキル、ハロゲン、CFおよびOH;(5)非置換シクロアルキル、(6)置換シクロアルキルであって、該置換シクロアルキルは、1個またはそれ以上の置換基で置換されており、該置換基は、別個に、以下からなる群から選択される:アルキル、ハロゲン、CFおよびOH;(7)次式のヘテロアリール:
    Figure 2007501791
    (8)次式のヘテロシクロアルキル:
    Figure 2007501791
    ここで、R44は、以下からなる群から選択される:(a)−H、(b)アルキル、(c)アルキルカルボニル、(d)アルキルオキシカルボニル、(e)ハロアルキルおよび(f)−C(O)NH(R51);
    (9)−NHであって、但し、R21、R22およびR46の1個だけが−NHであり得、そして但し、R21、R22およびR46の1個が−NHであるとき、残りの基は、−OHではない;(10)−OHであって、但し、R21、R22およびR46の1個だけが−OHであり得、そして但し、R21、R22およびR46の1個が−OHであるとき、残りの基は、−NHではない;および(11)アルキルであって、該アルキルは、1個またはそれ以上の置換基で置換されており、該置換基は、以下からなる群から選択される:−OHおよび−NHであって、但し、置換炭素上には、1個の−OH基または1個の−NH基だけが存在している;または
    21およびR22は、それらが結合する炭素と一緒になって、環状環を形成し、該環状環は、以下からなる群から選択される:(1)非置換シクロアルキル、(2)シクロアルキルであって、該シクロアルキルは、1個またはそれ以上の置換基で置換されており、該置換基は、別個に、以下からなる群から選択される:アルキル、ハロゲン、CFおよびOH;(3)非置換シクロアルケニル、(4)シクロアルケニルであって、該シクロアルケニルは、1個またはそれ以上の置換基で置換されており、該置換基は、別個に、以下からなる群から選択される:アルキル、ハロゲン、CFおよびOH;(5)ヘテロシクロアルキル、(6)非置換アリール、(7)アリールであって、該アリールは、1個またはそれ以上の置換基で置換されており、該置換基は、別個に、以下からなる群から選択される:アルキル、ハロゲン、−CN、−CF、OHおよびアルコキシ;および(8)ヘテロアリールであって、該ヘテロアリールは、以下からなる群から選択される:
    Figure 2007501791
    そしてR51は、以下からなる群から選択される:Hおよびアルキル。
  2. 〜Rが、Hである、請求項1に記載の化合物。
  3. 〜Rが、Hであり、そしてRが、ハロである、請求項1に記載の化合物。
  4. が、Hであり、Rが、ハロであり、Rが、Hであり、そしてRが、ハロである、請求項1に記載の化合物。
  5. が、Hであり、Rがハロであり、Rがハロであり、そしてRが、ハロである、請求項1に記載の化合物。
  6. が、8−Clである、請求項3に記載の化合物。
  7. が、3−Brであり、そしてRが、8−Clである、請求項4に記載の化合物。
  8. が、Brであり、Rが、10−Brであり、そしてRが、8−Clである、請求項5に記載の化合物。
  9. が、Brであり、Rが、7−Brであり、そしてRが、8−Clである、請求項5に記載の化合物。
  10. 前記化合物が、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物:
    Figure 2007501791
  11. が、Clである、請求項10に記載の化合物。
  12. 前記化合物が、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物:
    Figure 2007501791
  13. が、Clである、請求項12に記載の化合物。
  14. 前記化合物が、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物:
    Figure 2007501791
  15. 前記化合物が、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物:
    Figure 2007501791
  16. 前記化合物が、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物:
    Figure 2007501791
  17. 前記化合物が、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物:
    Figure 2007501791
  18. 前記化合物が、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物:
    Figure 2007501791
  19. 前記化合物が、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物:
    Figure 2007501791
  20. 前記化合物が、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物:
    Figure 2007501791
  21. 前記化合物が、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物:
    Figure 2007501791
  22. 5Aが、以下からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物:H、メチル、エチル、イソプロピルおよびシクロプロピル。
  23. 5Aが、メチルである、請求項1に記載の化合物。
  24. Xが、Oである、請求項1に記載の化合物。
  25. nが、1である、請求項1に記載の化合物。
  26. 各RおよびRが、別個に、以下からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物:H、メチル、ならびにRおよびRをそれらが結合する炭素原子と一緒にすることにより形成される前記シクロプロピル。
  27. およびRが、別個に、Hおよびメチルからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  28. およびRが、Hである、請求項1に記載の化合物。
  29. が、C〜Cアルキルである、請求項1に記載の化合物。
  30. が、メチルである、請求項1に記載の化合物。
  31. 10が、以下からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物:シクロアルキル、およびC〜Cアルキル基で置換されたシクロアルキル。
  32. 10が、以下からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物:シクロアルキル、およびメチルで置換されたシクロアルキル。
  33. 10が、以下である、請求項1に記載の化合物:
    Figure 2007501791
  34. が、以下である、請求項1に記載の化合物:
    Figure 2007501791
  35. が、
    Figure 2007501791
    であり、そしてRが、
    Figure 2007501791
    である、請求項1に記載の化合物。
  36. 10およびR11が、同じである、請求項35に記載の化合物。
  37. 10およびR11が、同じであり、そして以下からなる群から選択される、請求項35に記載の化合物:非置換シクロアルキルおよび置換シクロアルキル。
  38. 10およびR11が、以下である、請求項37に記載の化合物:
    Figure 2007501791
  39. が、
    Figure 2007501791
    であり、Xが、Oであり、nが、1であり、RおよびRが、別個に、H、メチル、およびRおよびRがそれらが結合する炭素原子と一緒になったときに形成される前記シクロプロピル環からなる群から選択され、そしてRが、C〜Cアルキルであり、Rが、
    Figure 2007501791
    ここで、R11が、アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  40. が、
    Figure 2007501791
    であり、R10が、シクロアルキル、およびC〜Cアルキル基で置換されたシクロアルキルからなる群から選択され、そしてRが、
    Figure 2007501791
    であり、ここで、R11が、非置換シクロアルキルおよび置換シクロアルキルからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  41. 請求項1に記載の化合物あって、ここで:(A)(1)R〜Rは、Hであるか、または(2)R〜Rは、Hであり、そしてRは、Brであるか、または(3)Rは、Hであり、Rは、3−Brであり、Rは、Hであり、そしてRは、8−Clであるか、または(4)Rは、Hであり、Rは、3−Brであり、Rは、10−Brであり、そしてRは、8−Clであるか、または(5)Rは、Hであり、Rは、3−Brであり、Rは、7−Brであり、そしてRは、8−Clである;(B)R5Aは、以下からなる群から選択される:H、メチル、エチル、イソプロピルおよびシクロプロピル;(C)Xは、Oである;(D)nは、1である;(E)RおよびRは、別個に、以下からなる群から選択される:H、メチル、およびRおよびRがそれらが結合する炭素原子と一緒になったときに形成される前記シクロプロピル環;(F)Rは、C〜Cアルキルである;(G)R10は、以下からなる群から選択される:シクロアルキル、およびC〜Cアルキル基で置換されたシクロアルキル;(H)Rは、
    Figure 2007501791
    である;そして(I)R11は、以下からなる群から選択される:アルキル、非置換シクロアルキルおよび置換シクロアルキル。
  42. 次式を有する、請求項1に記載の化合物:
    Figure 2007501791
    ここで:(1)R5Aは、以下からなる群から選択される:H、メチル、エチル、イソプロピルおよびシクロプロピル;(2)XはOである;(3)nは、1である;(4)RおよびRは、別個に、以下からなる群から選択される:H、メチル、およびRおよびRがそれらが結合する炭素原子と一緒になったときに形成される前記シクロプロピル環;(5)Rは、C〜Cアルキルである;そして(6)Rは、
    Figure 2007501791
    である、
    化合物。
  43. 11が、アルキルである、請求項42に記載の化合物。
  44. 次式を有する、請求項1に記載の化合物:
    Figure 2007501791
    ここで:(1)R5Aは、以下からなる群から選択される:H、メチル、エチル、イソプロピルおよびシクロプロピル;(2)R10は、以下からなる群から選択される:シクロアルキル、およびC〜Cアルキル基で置換されたシクロアルキル;そしてRは、
    Figure 2007501791
    である、
    化合物。
  45. 11が、以下からなる群から選択される、請求項44に記載の化合物:非置換シクロアルキルおよび置換シクロアルキル。
  46. 10およびR11が、同じである、請求項45に記載の化合物。
  47. 10およびR11が、
    Figure 2007501791
    である、請求項46に記載の化合物。
  48. 単離し精製された形態である、請求項1に記載の化合物。
  49. 式100〜173、および174からなる群から選択される化合物、またはそれらの薬学的に受容可能な塩または溶媒和物。
  50. 式100.1〜102.2、103.1〜135.2、136.1〜173.1、および174.1からなる群から選択される請求項49に記載の化合物、またはそれらの薬学的に受容可能な塩または溶媒和物。
  51. 式100.1、101.1、102.1、102.2、103.1、104.1、105.1、106.1、107.1、108.1、109.1、110.1、111.1、112.1、113.1、114.1、115.1、116.1、117.1、118.1、119.1、120.1、124.1、125.1、127.1、131.1、133.1、134.1、135.1、135.2、136.1、139.1、140.1、143.1、147.1、150.1、152.1、153.1、154.1、155.1、156.1、157.1、158.1、160.1、161.1、167.1、168.1、169.1、173.1、および174.1からなる群から選択される請求項49に記載の化合物、またはそれらの薬学的に受容可能な塩または溶媒和物。
  52. 式101.1を有する、請求項51に記載の化合物。
  53. 式102.1を有する、請求項51に記載の化合物。
  54. 式102.2を有する、請求項51に記載の化合物。
  55. 式105.1を有する、請求項51に記載の化合物。
  56. 式108.1を有する、請求項51に記載の化合物。
  57. 式114.1を有する、請求項51に記載の化合物。
  58. 式118.1を有する、請求項51に記載の化合物。
  59. 式124.1を有する、請求項51に記載の化合物。
  60. 式136.1を有する、請求項51に記載の化合物。
  61. 式139.1を有する、請求項51に記載の化合物。
  62. 式158.1を有する、請求項51に記載の化合物。
  63. 式168.1.1を有する、請求項51に記載の化合物。
  64. 異常な細胞成長を治療する医薬を製造するための、請求項1〜63のいずれかに記載の化合物の使用。
  65. 癌を治療する医薬を製造するための、請求項1〜63のいずれかに記載の化合物の使用。
  66. 活性化ラス癌遺伝子を発現する腫瘍を治療する医薬を製造するための、請求項1〜63のいずれかに記載の少なくとも1種の化合物の使用。
  67. 癌を治療する医薬を製造するための、請求項1〜63のいずれかに記載の少なくとも1種の化合物の使用であって、ここで、該癌は、以下からなる群から選択される:膵臓癌、肺癌、骨髄球性白血病、甲状腺濾胞性腫瘍、脊髄形成異常症候群、頭部および頸部の癌、黒色腫、乳癌、前立腺癌、卵巣癌、膀胱癌、神経膠腫、表皮癌、大腸癌、非ホジキンリンパ腫および多発性骨髄腫。
  68. ラスファルネシルタンパク質トランスフェラーゼを阻害する医薬を製造するための、請求項1〜63のいずれかに記載の少なくとも1種の化合物の使用。
  69. 癌を治療する医薬を製造するための、請求項1〜63のいずれかに記載の少なくとも1種の化合物の使用であって、ここで、前記ラスタンパク質は、前記ラス遺伝子以外の遺伝子において、腫瘍形成突然変異の結果として活性化される、使用。
  70. 癌を治療する医薬を製造するための、請求項1〜63のいずれかに記載の少なくとも1種の化合物の使用であって、ここで、該医薬は、同時または順次に、少なくとも1種の抗悪性腫瘍薬および/または放射線と併用される、使用。
  71. 前記癌が、肺癌であり、そして前記抗悪性腫瘍薬が、以下からなる群から選択される、請求項70に記載の使用:カルボプラチン、タキソールおよびタキソテール。
  72. 前記癌が、肺癌であり、そして前記抗悪性腫瘍薬が、以下からなる群から選択される、請求項70に記載の使用:ゲムシタビンおよびシスプラチン。
  73. 前記抗悪性腫瘍薬が、タキソールである、請求項70に記載の使用。
  74. 癌を治療する医薬を製造するための、請求項1〜63のいずれかに記載の少なくとも1種の化合物の使用であって、ここで、該医薬は、同時または順次に、少なくとも1種のシグナル伝達阻害剤と併用される、
    使用。
  75. 前記シグナル伝達阻害剤が、グリーベック、イレッサ、OSI−774、Imclone C225、Abgenix ABXEGFおよびハーセプチンからなる群から選択される、請求項74に記載の使用。
  76. 癌を治療する医薬を製造するための、請求項1〜63のいずれかに記載の少なくとも1種の化合物の使用であって、ここで、該医薬は、以下からなる群から選択される少なくとも2種の異なる抗悪性腫瘍薬と併用される:(1)タキサン、(2)白金配位化合物、(3)抗体であるEGF阻害剤、(4)低分子であるEGF阻害剤、(5)抗体であるVEGF阻害剤、(6)低分子であるVEGFキナーゼ阻害剤、(7)エストロゲン受容体アンタゴニストまたは選択的エストロゲン受容体モジュレーター、(8)抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体、(9)エポチロン、(10)トポイソメラーゼ阻害剤、(11)ビンカアルカロイド、(12)αVβ3インテグリンの阻害剤である抗体、および(13)αVβ3インテグリンの低分子阻害剤、(14)葉酸塩アンタゴニスト、(15)リボヌクレオチド還元酵素阻害剤、(16)アントラサイクリン、(17)生物製剤、(18)サリドマイド(または関連したイミド)、および(19)グリーベック。
  77. 2種の抗悪性腫瘍薬が使用され、ここで、一方の抗悪性腫瘍薬が、タキサンであり、そして他方の抗悪性腫瘍薬が、白金配位化合物である、請求項76に記載の使用。
  78. (a)前記タキサンが、パクリタキセルであり、そして前記白金配位化合物が、カルボプラチンであるか、または(b)前記タキサンが、パクリタキセルであり、そして前記白金配位化合物が、シスプラチンであるか、または(c)前記タキサンが、ドセタキセルであり、そして前記白金配位化合物が、シスプラチンであるか、または(b)前記タキサンが、ドセタキセルであり、そして前記白金配位化合物が、カルボプラチンである、請求項77に記載の使用。
  79. 2種の抗悪性腫瘍薬が使用され、ここで、一方の抗悪性腫瘍薬が、タキサンであり、そして他方の抗悪性腫瘍薬が、抗体であるEGF阻害剤である、請求項76に記載の使用。
  80. 2種の抗悪性腫瘍薬が使用され、ここで、一方の抗悪性腫瘍薬が、抗ヌクレオシド誘導体であり、そして他方の抗悪性腫瘍薬が、白金配位化合物である、請求項76に記載の使用。
  81. 前記医薬が、非小細胞肺癌を治療するために、カルボプラチンおよびパクリタキセルと併用される、請求項76に記載の使用。
  82. 前記医薬が、非小細胞肺癌を治療するために、シスプラチンおよびゲムシタビンと併用される、請求項76に記載の使用。
  83. 前記医薬が、非小細胞肺癌を治療するために、カルボプラチンおよびゲムシタビンと併用される、請求項76に記載の使用。
  84. 癌を治療する医薬を製造するための、請求項1〜63のいずれかに記載の少なくとも1種の化合物の使用であって、ここで、該医薬は、請求項1に記載の化合物および以下からなる群から選択される抗悪性腫瘍薬と併用される:(1)抗体であるEGF阻害剤、(2)低分子であるEGF阻害剤、(3)抗体であるVEGF阻害剤、または(4)低分子であるVEGFキナーゼ阻害剤。
  85. 前記抗悪性腫瘍薬が、以下からなる群から選択される、請求項84に記載の使用:ヘルセプチン、セツキシマブ、タルセバ、イレッサ、ベバシツマブ、IMC−1 C11、SU5416、SU6688およびBAY 43−9006。
  86. 前記医薬が、非小細胞肺癌を治療するために、カルボプラチンおよびドセタキセルと併用される、請求項70に記載の使用。
  87. 前記医薬が、頭部および頸部の扁平上皮細胞癌を治療するために、以下からなる群から選択される1種またはそれ以上の抗悪性腫瘍薬と併用される、請求項70に記載の使用:(1)タキサン、および(2)白金配位化合物。
  88. 前記医薬が、頭部および頸部の扁平上皮細胞癌を治療するために、以下からなる群から選択される少なくとも2種の抗悪性腫瘍薬と併用される、請求項70に記載の使用:(1)タキサン、(2)白金配位化合物、および(3)抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体。
  89. 前記医薬が、CMLを治療するために、グリーベックおよびインターフェロンと併用される、請求項70に記載の使用。
  90. 前記医薬が、CMLを治療するために、グリーベックおよびペギル化インターフェロンと併用される、請求項70に記載の使用。
  91. 前記医薬が、AMLを治療するために、抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体と併用される、請求項70に記載の使用。
  92. 前記医薬が、AMLを治療するために、抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体およびアントラサイクリンと併用される、請求項70に記載の使用。
  93. 前記医薬が、非ホジキンリンパ腫を治療するために、リツキシマブと併用される、請求項70に記載の使用。
  94. 前記医薬が、非ホジキンリンパ腫を治療するために、リツキシマブおよび抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体と併用される、請求項70に記載の使用。
  95. 前記医薬が、非ホジキンリンパ腫を治療するために、ジェナセンスと併用される、請求項70に記載の使用。
  96. 前記医薬が、多発性骨髄腫を治療するために、プロテオソーム阻害剤と併用される、請求項70に記載の使用。
  97. 前記医薬が、多発性骨髄腫を治療するために、サリドマイドまたは関連したイミドと併用される、請求項70に記載の使用。
  98. 前記医薬が、多発性骨髄腫を治療するために、サリドマイドと併用される、請求項70に記載の使用。
  99. 乳癌を治療する医薬を製造するための、請求項1〜63のいずれかに記載の少なくとも1種の化合物の使用であって、ここで、該医薬は、以下からなる群から選択される少なくとも1種の抗ホルモン剤と併用される:(a)アロマターゼ阻害剤、(b)抗エストロゲン剤、および(c)LHRH類似物;ここで、抗悪性腫瘍薬は、必要に応じて、該医薬および抗ホルモン剤と併用される、
    使用。
  100. 前記医薬が、以下からなる群から選択される少なくとも1種の抗ホルモン剤と併用される、請求項99に記載の使用:(a)アロマターゼ阻害剤、(b)抗エストロゲン剤、および(c)LHRH類似物。
  101. 前記医薬が、少なくとも1種のアロマターゼ阻害剤と併用される、請求項99に記載の使用。
  102. 前記医薬が、少なくとも1種の抗エストロゲン剤と併用される、請求項99に記載の使用。
  103. 前記医薬が、少なくとも1種のアロマターゼ阻害剤および少なくとも1種の抗エストロゲン剤と併用される、請求項99に記載の使用。
  104. 前記医薬が、少なくとも1種のアロマターゼ阻害剤および少なくとも1種の抗悪性腫瘍薬と併用される、請求項99に記載の使用。
  105. 前記医薬が、少なくとも1種の抗エストロゲン剤および少なくとも1種の抗悪性腫瘍薬と併用される、請求項99に記載の使用。
  106. 前記医薬が、少なくとも1種のアロマターゼ阻害剤、少なくとも1種の抗エストロゲン剤、および少なくとも1種の化学療法薬と併用される、請求項99に記載の使用。
  107. 前記(a)アロマターゼ阻害剤が、アナストロゾール、レトロゾール、エキセメスタン、ファドロゾールおよびフォルメスタンからなる群から選択され、前記(b)抗エストロゲン剤が、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択され、(c)LHRH類似物が、ゴセレリンおよびロイプロレリン(Leuproelin)からなる群から選択され、そして前記(d)抗悪性腫瘍薬が、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される、請求項99に記載の使用。
  108. 前記医薬が、(1)アナストロゾール、レトロゾール、エキセメスタン、ファドロゾールおよびフォルメスタンからなる群から選択されるアロマターゼ阻害剤、および(2)タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される抗エストロゲン剤と併用される、請求項99に記載の使用。
  109. 前記医薬が、(1)アナストロゾールおよびタモキシフェン、または(2)レトロゾールおよびタモキシフェン、または(3)エキセメスタンおよびタモキシフェン、または(4)ファドロゾールおよびタモキシフェン、または(5)フォルメスタンおよびタモキシフェン、または(6)アナストロゾールおよびフルベストラント、または(7)レトロゾールおよびフルベストラント、または(8)エキセメスタンおよびフルベストラント、または(9)ファドロゾールおよびフルベストラント、または(10)フォルメスタンおよびフルベストラントと併用される、請求項99に記載の使用。
  110. 前記医薬が、トラスツズマブ、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ベバシズマブ、セツキシマブおよびボルテゾミブからなる群から選択される抗悪性腫瘍薬と併用される、請求項99に記載の使用。
  111. 前記医薬が、少なくとも1種のアロマターゼ阻害剤および少なくとも1種のLHRH類似物と併用される、請求項99に記載の使用。
  112. 前記医薬が、少なくとも1種の抗エストロゲン剤および少なくとも1種のLHRH類似物と併用される、請求項99に記載の使用。
  113. 前記医薬が、(1)アナストロゾール、レトロゾール、エキセメスタン、ファドロゾールおよびホルメスタンからなる群から選択される少なくとも1種のアロマターゼ阻害剤、および(2)ゴセレリンおよびロイプロリドからなる群から選択される少なくとも1種のLHRH類似物と併用される、請求項99に記載の使用。
  114. 前記医薬が、(1)タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびアコルビフェンからなる群から選択される少なくとも1種の抗エストロゲン剤、および(2)ゴセレリンおよびロイプロリドからなる群から選択される少なくとも1種のLHRH類似物と併用される、請求項99に記載の使用。
  115. CMLを治療する医薬を製造するための、請求項1〜63のいずれかに記載の少なくとも1種の化合物の使用であって、該医薬は、グリーベックと併用される、
    使用。
  116. CMMLを治療する医薬を製造するための、請求項1〜63のいずれかに記載の少なくとも1種の化合物の使用。
  117. 請求項1に記載の少なくとも1種の化合物と、薬学的に受容可能な担体とを含有する、医薬組成物。
  118. 請求項1に記載の少なくとも1種の化合物と、少なくとも1種の抗ホルモン剤と、薬学的に受容可能な担体とを含有する、医薬組成物。
  119. 請求項1に記載の少なくとも1種の化合物と、少なくとも1種の抗ホルモン剤と、少なくとも1種の化学療法薬と、薬学的に受容可能な担体とを含有する、医薬組成物。
  120. 請求項1に記載の少なくとも1種の化合物と、少なくとも1種の抗悪性腫瘍薬と、薬学的に受容可能な担体とを含有する、医薬組成物。
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