JP2007336022A - デジタル放送再配信システムおよび配信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】予め定められた放送対象地域にデジタル放送を再配信することを可能にするデジタル放送再配信システムおよび配信装置を提供する。
【解決手段】配信サーバ101の放送データ/IP変換部112はデジタルテレビ放送データをIPデータに変換する。TTL調整部113はTTL値と地域情報との対応関係を記憶し、受信されたデジタルテレビ放送データに含まれる地域情報に基づいてIPヘッダに含まれるTTL値を調整する。ルータ102のTTL制御部122は受信されたIPデータのIPヘッダに含まれるTTL値を“1”減少させ、TTL値が“0”になるとIPデータを破棄する。経路制御部123はIPデータの宛先に応じてIPデータの送信経路を選択する。デジタルテレビ放送受信機103のIP/放送データ変換部132は受信されたIPデータから元のデジタルテレビ放送データを再構築する。
【選択図】図1

Description

本発明は、インターネットを用いてデジタル放送を再配信するデジタル放送再配信システムおよび配信装置に関するものである。
現在はアナログテレビ放送からデジタルテレビ放送へと移行する過渡期であり、デジタル地上波放送の対応エリアが順次拡大している。2011年にはアナログテレビ放送が終了し、完全にデジタルテレビ放送へ切り替わることになっている。
このときに問題となるのがデジタル放送の電波が届かない難視聴地域である。従来のアナログテレビ放送においても難視聴地域は存在し、そのような地域の人々は、有線にてテレビ信号を配信するケーブルテレビジョン(以下、CATVと称する)経由でアナログテレビ放送を受信していた。
CATVも順次デジタルテレビ放送に移行しつつあるが、アナログテレビ放送が終了し、完全にデジタルテレビ放送に移行した場合には、CATVでもデジタルテレビ放送を再配信することが困難な地域が発生する。
このような地域で、デジタルテレビ放送を配信可能にするためには、多くのデジタルテレビ放送の中継局を新規に設置する必要があり、莫大な費用がかかることが予想される。そのため、中継局を新規に設置する代わりにIP(インターネットプロトコル)ネットワーク経由でデジタルテレビ放送を再配信する方法についての検討がなされている。
特開2001−320681号
しかしながら、IPネットワーク経由でデジタルテレビ放送を再配信する場合、次の点が課題となる。放送局の免許は地域ごとに取得してているため、放送対象地域が決まっているのに対して、IPネットワーク経由でデジタルテレビ放送を再配信した場合には全国のどこの地域でもデジタルテレビ放送を受信できる可能性がある。
そのため、ある限られた地域にのみデジタルテレビ放送を再配信する方法として、ユニキャストを用いた場合には、宛先となるユニキャストアドレスと地域情報との対応関係を登録しておき、放送対象地域内に設定されているユニキャストアドレスに対してのみデジタルテレビ放送を再配信する方法が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、各ユニキャストアドレスと地域情報との対応関係を全国全ての配信サーバ側に保持する必要があり、登録および運用に非常に手間がかかってしまう。
また、マルチキャストを利用したデジタルテレビ放送の再配信も考えられる。マルチキャストとは、配信サーバがあるマルチキャストアドレス宛に一回データを送信すると、通信経路上に存在するルータが必要に応じてデータをコピーして対応するマルチキャストグループに参加している宛先に再配信する方法である。
マルチキャストによるデジタルテレビ放送の再配信では、ユニキャストで対応する宛先全てに対してサーバからデジタルテレビ放送を再配信する方法に比べて、配信サーバの負荷を大幅に低減することができ、かつ、ある特定のマルチキャストグループに対してのみデジタルテレビ放送を再配信することが可能になる。
しかしながら、マルチキャストによるデジタルテレビ放送の再配信では、ネットワークの各地域と実際の各放送対象地域とが必ずしも対応していない場合がある。そのため、放送対象地域外の地域でデジタルテレビ放送が受信される可能性がある。
本発明の目的は、予め定められた放送対象地域にデジタル放送を再配信することを可能にするデジタル放送再配信システムおよび配信装置を提供することである。
(1)第1の発明に係るデジタル放送再配信システムは、インターネットプロトコルに従うネットワークに接続される配信装置、1または複数の中継装置、および1または複数のデジタル放送受信機を備え、配信装置は、デジタル放送に関する第1のデータをインターネットプロトコルに従う第2のデータに変換する第1の変換手段と、デジタル放送の放送対象地域に対応して1または複数の中継装置による第2のデータの中継回数を示す中継情報を第2のデータに付与する情報付与手段と、情報付与手段により得られる第2のデータをネットワークに送出する送出手段とを含み、1または複数の中継装置の各々は、ネットワークから受信した第2のデータの中継回数が当該第2のデータの中継情報の値に達したか否かを判別する判別手段と、第2のデータの中継回数が当該第2のデータの中継情報の値に達したと判別手段により判別された場合に、当該第2のデータを破棄し、第2のデータの中継回数が当該第2のデータの中継情報の値に達していないと判別手段により判別された場合に、当該第2のデータを該当するデジタル放送受信機に転送する転送手段とを含み、1または複数のデジタル放送受信機の各々は、中継装置から受信した第2のデータから第1のデータを再構築する第2の変換手段を含むものである。
そのデジタル放送再配信システムにおいては、配信装置、1または複数の中継装置および1または複数のデジタル放送受信機がインターネットプロトコルに従うネットワークに接続されている。
配信装置においては、デジタル放送に関する第1のデータが第1の変換手段によりインターネットプロトコルに従う第2のデータに変換される。また、デジタル放送の放送対象地域に対応して1または複数の中継装置による第2のデータの中継回数を示す中継情報が情報付与手段により第2のデータに付与される。情報付与手段により得られる第2のデータが送出手段によりネットワークに送出される。
また、1または複数の中継装置の各々において、ネットワークから受信した第2のデータの中継回数が当該第2のデータの中継情報の値に達したか否かが判別手段により判別される。第2のデータの中継回数が当該第2のデータの中継情報の値に達したと判別された場合に、転送手段により当該第2のデータが破棄され、第2のデータの中継回数が当該第2のデータの中継情報の値に達していないと判別された場合に、転送手段により当該第2のデータが該当するデジタル放送受信機に転送される。
さらに、1または複数のデジタル放送受信機の各々において、中継装置から受信した第2のデータから第2の変換手段により第1のデータが再構築される。それにより、第1のデータに基づいてデジタル放送の視聴が可能となる。
このように、第2のデータの中継回数がその第2のデータの中継情報の値に達したと判別された場合にその第2のデータが破棄されるので、予め定められた放送対象地域にデジタル放送を再配信することが可能になる。
(2)第2のデータは、放送対象地域を示す地域情報を含み、1または複数のデジタル放送受信機の各々は、当該デジタル放送受信機が属する地域を示す地域情報を予め設定するための設定手段と、中継装置から受信された第2のデータに含まれる地域情報が設定手段により設定された地域情報と一致する場合に、第2の変換手段により再構築された第2のデータから視聴可能な信号を生成する信号生成手段とをさらに含んでもよい。
この場合、デジタル放送受信機において受信された第2のデータの地域情報が設定された地域情報と一致しない場合には、再構築された第2のデータから視聴可能な信号が生成されない。したがって、放送対象地域外のデジタル放送受信機が放送対象地域内の中継装置に接続されている場合に、放送対象地域外のデジタル放送受信機で放送対象地域のデジタル放送を視聴することが可能になるという事態を防止することができる。
(3)1または複数のデジタル放送受信機の各々の設定手段は、地域情報として、地域名、電話番号、郵便番号および都道府県名のうち1以上を含んでもよい。
この場合、デジタル放送受信機の設定手段により地域名、電話番号、郵便番号および都道府県名のうち1以上を地域情報として設定することができる。
(4)配信装置の情報付与手段は、当該配信装置が設置される地域に応じて固定の中継情報を第2のデータに付与してもよい。
それにより、配信装置が設置される地域に応じて放送対象地域が決定されている場合には、配信装置が設置される地域に応じて固定の中継情報を第2のデータに付与することができる。
(5)第2のデータは、放送対象地域を示す地域情報を含み、配信装置の情報付与手段は、第2のデータに含まれる地域情報に基づいて中継情報の値を動的に決定してもよい。
この場合、第2のデータに含まれる地域情報に基づいて中継情報の値を動的に決定することにより、デジタル放送により放送対象地域の広さが変動する場合でも、予め定められた放送対象地域にデジタル放送を再配信することが可能になる。
(6)中継情報は、TTL(タイム・トゥ・ライブ)値またはホップ限界数を含んでもよい。
この場合、TTL値またはホップ限界数は、インターネットプロトコルに従うデータのヘッダに含まれるので、第2のデータの量を増加させることなく中継情報を第2のデータに付与することができる。
(7)デジタル放送再配信システムは、放送対象地域の境界部に位置する中継装置に接続され、当該中継装置に放送対象地域の第2のデータが到着するか否かを検出する検出装置をさらに備え、検出装置は、第2のデータの検出結果を配信装置に送信し、配信装置の情報付与手段は、検出手段から受信した検出結果に基づいて中継情報の値を調整してもよい。
この場合、放送対象地域の境界部の中継装置に放送対象地域の第2のデータが到着するか否かが検出される。それにより、放送対象地域の境界部に位置する中継装置に到着すべきでない第2のデータが検出された場合に、配信装置の情報付与手段は中継情報の値を減少させることができる。また、放送対象地域の境界部の中継装置に到着すべき第2のデータが検出されない場合に、配信装置の情報付与手段は中継情報の値を増加させることができる。したがって、第2のデータが放送対象地域外のデジタル放送受信機に配信されることを防止することができるとともに、第2のデータを放送対象地域内のデジタル放送受信機に確実に配信することができる。
(8)第2の発明に係る配信装置は、インターネットプロトコルに従うネットワークを経由して1または複数の中継装置および1または複数のデジタル放送受信機に接続される配信装置であって、デジタル放送に関する第1のデータをインターネットプロトコルに従う第2のデータに変換する変換手段と、デジタル放送の放送対象地域に対応して1または複数の中継装置による第2のデータの中継回数を示す中継情報を第2のデータに付与する情報付与手段と、情報付与手段により得られる第2のデータをネットワークに送出する送出手段とを含むものである。
その配信装置においては、デジタル放送に関する第1のデータがインターネットプロトコルに従う第2のデータに変換手段により変換される。また、デジタル放送の放送対象地域に対応して1または複数の中継装置による第2のデータの中継回数を示す中継情報が情報付与手段により第2のデータに付与される。情報付与手段により得られる第2のデータが送出手段によりネットワークに送出される。
この場合、1または複数の中継装置の各々において、第2のデータの中継回数が当該第2のデータの中継情報の値に達した場合に、当該第2のデータを破棄し、第2のデータの中継回数が当該第2のデータの中継情報の値に達していない場合に、当該第2のデータを該当するデジタル放送受信機に転送する。さらに、1または複数のデジタル放送受信機の各々において、中継装置から受信した第2のデータから第1のデータを再構築する。それにより、予め定められた放送対象地域にデジタル放送を再配信することが可能になる。
本発明によれば、第2のデータの中継回数がその第2のデータの中継情報の値に達したと判別された場合にその第2のデータが破棄されるので、予め定められた放送対象地域にデジタル放送を再配信することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。ここでは、デジタル放送再配信システムの一例としてデジタルテレビ放送を再配信するデジタルテレビ放送再配信システムについて説明する。
(1)デジタルテレビ放送再配信システムの構成
図1は本発明の一実施の形態に係るデジタルテレビ放送再配信システムの構成を示すブロック図である。
図1において、デジタルテレビ放送再配信システムは、配信サーバ101、1または複数のルータ102および1または複数のデジタルテレビ放送受信機103により構成される。図1には、配信サーバ101に接続される1つのルータ102および1つのデジタルテレビ放送受信機103のみが示される。本実施の形態では、配信サーバ101がマルチキャストにより後述するIPデータを配信する場合について説明する。
配信サーバ101は、放送データ受信部111、放送データ/IP変換部112、TTL調整部113およびIP送信部114を含む。
放送データ受信部111は、外部からデジタルテレビ放送に関するデータ(以下、デジタルテレビ放送データと称する)を受信する。このデジタルテレビ放送データは、放送対象地域を示す地域情報を含む。地域情報としては、電話番号の地域を表す部分、県名、郵便番号、およびARIB(Association of Radio Industries and Businesses:社団法人電波産業会)規格の地域名等のうち少なくとも1つを用いる。
放送データ/IP変換部112は、放送データ受信部111により受信されたデジタルテレビ放送データをインターネットプロトコルに従うデータ(以下、IPデータと称する)に変換する。IPデータは、そのIPデータに関する各種情報を含むIPヘッダを有する。ここでは、IPヘッダは、TTL(生存時間;Time To Live)値および宛先としてルータ102のIPアドレスを含む。
TTL調整部113は、TTL値と地域情報との対応関係を記憶している。このTTL調整部113は、放送データ受信部111により受信されたデジタルテレビ放送データに含まれる地域情報に基づいてIPヘッダに含まれるTTL値を調整する。本例では、TTL値は、経由するルータ102の数の最大値に相当する。このようにして、変更されたTTL値を含むIPデータが生成される。
IP送信部114は、放送データ/IP変換部112およびTTL調整部113により生成されたIPデータをIPヘッダのIPアドレスに基づいてケーブルを通してルータ102に送信する。
ルータ102は、IP受信部121、TTL制御部122、経路制御部123およびIP送信部124を含む。
IP受信部121は、図1の配信サーバ101または別のルータ102により中継されたIPデータを受信する。TTL制御部122は、IP受信部121により受信されたIPデータのIPヘッダに含まれるTTL値を“1”減少させ、TTL値が“0”になるとIPデータを破棄する。
経路制御部123は、TTL制御部122から出力されるIPデータの宛先に応じてIPデータの送信経路を選択する。具体的には、経路制御部123は、マルチキャストグループのデジタルテレビ放送受信機103からあるチャンネルのIPデータが要求されると、そのチャンネルに対応するIPデータをそのデジタルテレビ放送受信機103へ送信するための送信経路を選択する。
IP送信部124は、経路制御部123により選択された送信経路にしたがってデジタルテレビ放送受信機103にIPデータを送信する。
デジタルテレビ放送受信機103は、IP受信部131、IP/放送データ変換部132、地域情報比較部133、放送データ処理部134および地域情報記憶部135を含む。
IP受信部131は、ルータ102から送信されたIPデータを受信する。IP/放送データ変換部132は、IP受信部131により受信されたIPデータから元のデジタルテレビ放送データを再構築する。
このデジタルテレビ放送受信機103に予め地域情報が設定され、設定された地域情報が地域情報記憶部135に記憶される。地域情報比較部133は、IP/放送データ変換部132により再構築されたデジタルテレビ放送データから地域情報を抽出し、抽出された地域情報を地域情報記憶部135に記憶された地域情報と比較する。
放送データ処理部134は、デジタルテレビ放送データから抽出された地域情報が地域情報記憶部135に記憶された地域情報と一致している場合にIP/放送データ変換部132により再構築されたデジタルテレビ放送データを処理する。具体的には、放送データ処理部134は、デジタルテレビ放送データから映像信号、音声信号およびデータ信号を復号し、映像信号およびデータ信号をモニタ装置に与え、音声信号をスピーカに与える。
(2)デジタルテレビ放送再配信システムの構成および動作の一例
図2は本発明の一実施の形態に係るデジタルテレビ放送再配信システムの構成および動作の一例を説明するためのブロック図である。
なお、図2では、デジタルテレビ放送受信機103を受信機103と略記している。また、図2には、3つの放送対象地域(地域と略記する)A,B,Cが示されている。
地域Aのデジタルテレビ放送受信機103の地域情報記憶部135には地域情報として地域Aが記憶され、地域Bのデジタルテレビ放送受信機103の地域情報記憶部135には地域情報として地域Bが記憶され、地域Cのデジタルテレビ放送受信機103の地域情報記憶部135には地域情報として地域Cが記憶される。
配信サーバ101は、デジタルテレビ放送データに含まれる地域情報に基づいて配信するIPデータのIPヘッダに含まれるTTL値を決定する。ARIB規格では、地上波デジタル放送の場合にはサービス識別子(Service ID)に地域情報が含まれている。
地域ごとに放送対象地域の広さおよびネットワーク構成の複雑さが異なるため、地域情報とTTL値との対応関係を示す表を参照することにより放送対象地域ごとのTTL値を決定することができる。
図2の例では、配信サーバ101の放送対象地域は地域Aである。したがって、配信サーバ101は、地域Aのデジタルテレビ放送受信機103にデジタルテレビ放送データを配信する。この場合、地域Aには、TTL値として“3”が割り当てられている。
各ルータ102は、IPデータを受信すると、そのIPデータのTTL値を“1”減少させる。地域Aの各デジタルテレビ放送受信機103と配信サーバ101との間の経路には、2つ以下のルータ102が存在する。そのため、地域A内では、配信サーバ101からのIPデータのTTL値が“0”になることはなく、地域Aのデジタルテレビ放送受信機103にIPデータが到着する。したがって、地域Aの各デジタルテレビ放送受信機103は、配信サーバ101から配信される地域Aを対象とするデジタルテレビ放送データを受信可能となる。
一方、地域Bのデジタルテレビ放送受信機103と配信サーバ101との間の経路には3つ以上のルータ102が存在する。そのため、地域B内では、配信サーバ101からのIPデータのTTL値が“0”になり、IPデータが途中のルータ102で破棄され、IPデータが地域Bのデジタルテレビ放送受信機103に到着することはない。したがって、地域Bの各デジタルテレビ放送受信機103は、配信サーバ101から配信される地域Aを対象とするデジタルテレビ放送データを受信することができない。
また、地域Cのデジタルテレビ放送受信機103bは配信サーバ101から配信される地域Aを対象とするデジタルテレビ放送データを受信することができない。一方、地域Cのデジタルテレビ放送受信機103aと配信サーバ101との間の経路には2つのルータ102,102aのみが存在する。この場合、デジタルテレビ放送受信機103aは、地域Cに属するにもかかわらず、配信サーバ101から配信される地域Aを対象とするデジタルテレビ放送データを受信可能となる。しかし、デジタルテレビ放送受信機103aの地域情報記憶部135に地域情報として地域Cが記憶されているので、デジタルテレビ放送受信機103aでは、配信サーバ101から配信される地域Aを対象とするデジタルテレビ放送データを視聴することができない。
ただし、デジタルテレビ放送受信機103aの地域情報記憶部135に地域情報として地域Aを記憶することにより、デジタルテレビ放送受信機103aにおいて、配信サーバ101から配信される地域Aを対象とするデジタルテレビ放送データを視聴することができる。このような事態を防止するためには、配信サーバ101は、地域Aを対象とするデジタルテレビ放送データの宛先がルータ102aの場合には、TTL値を“2”に設定する。
それにより、配信サーバ101からのIPデータのTTL値が途中のルータ102aで“0”になるため、IPデータがルータ102aで破棄され、IPデータが地域Cのデジタルテレビ放送受信機103aに到着することはない。したがって、地域Cのデジタルテレビ放送受信機103aは、配信サーバ101から配信される地域Aを対象とするデジタルテレビ放送データを受信することができない。
また、配信サーバ101から配信される地域Aを対象とするデジタルテレビ放送データが地域Cのデジタルテレビ放送受信機103aで視聴することができる事態を防止するためには、次のような方策を用いることができる。
(3)デジタルテレビ放送再配信システムの構成および動作の他の例
図3は本発明の一実施の形態に係るデジタルテレビ放送再配信システムの構成および動作の他の例を説明するためのブロック図である。
本例のデジタルテレビ放送再配信システムでは、放送対象地域の境界部に位置するルータ102aにIPデータを観測する観測用受信機105が接続されている。放送対象地域が県ごとに設定されている場合には、県境のルータ102aに観測用受信機105が接続される。図3の例では、地域Aの境界部のルータ102aに観測用受信機105が接続されている。
観測用受信機105は、ルータ102aに地域Aを対象とするIPデータが到着したか否かを判定し、地域Aを対象とするIPデータが到着した場合には、そのIPデータのTTL値を配信サーバ101にフィードバックする。それにより、配信サーバ101は、地域Aを対象とするIPデータの宛先がルータ102aの場合には、TTL値を減少させることによりIPデータがルータ102aに到着しないようにTTL値を微調整する。
(4)各部の実現方法
図1の配信サーバ101、ルータ102およびデジタルテレビ放送受信機103の全ての構成要素が電子回路等のハードウエアにより実現されてもよく、あるいは一部の構成要素がCPU(中央演算処理装置)等のハードウエアとプログラム等のソフトウエアとにより実現されてもよい。
図4は配信サーバ101の一部の機能を実現するプログラムの処理を示すフローチャートである。この場合、配信サーバ101の各部の動作は図4のプログラムに従ってCPUにより制御される。例えば、図1の放送データ/IP変換部112およびTTL調整部113がCPUおよびプログラムにより実現される。
まず、放送データ受信部111によりデジタルテレビ放送データが受信されると、CPUはデジタルテレビ放送データをIPデータに変換する(ステップS1)。
次に、CPUは、放送データ受信部111により受信されたデジタルテレビ放送データに含まれる地域情報に基づいてIPヘッダに含まれるTTL値を調整する(ステップS2)。このようにして、調整されたTTL値を有するIPデータが生成される。
その後、CPUは、生成されたIPデータをIPヘッダのIPアドレスに基づいてルータ102に送信するようにIP送信部114を制御する(ステップS3)。それにより、IPデータがルータ102に送信される。
図5はルータ102の一部の機能を実現するプログラムの処理を示すフローチャートである。この場合、ルータ102の各部の動作は図5のプログラムに従ってCPUにより制御される。例えば、図1のTTL制御部122および経路制御部123がCPUおよびプログラムにより実現される。
IP受信部121により配信サーバ101または別のルータ102により中継されたIPデータが受信されると、CPUは、受信されたIPデータのIPヘッダに含まれるTTL値が“0”であるか否かを判別する(ステップS11)。
TTL値が“0”でない場合には、CPUはTTL値を“1”減少させる(ステップS12)。
次に、CPUは、IPデータの宛先に応じてIPデータの送信経路を選択する(ステップS13)。
さらに、CPUは、選択された送信経路にしたがってデジタルテレビ放送受信機103にIPデータを送信するようにIP送信部124を制御する(ステップS14)。それにより、IPデータがデジタルテレビ放送受信機103に送信される。
ステップS11において、TTL値が“0”の場合には、CPUはIPデータを破棄する(ステップS15)。この場合、IPデータはデジタルテレビ放送受信機103に到着しない。
図6はデジタルテレビ放送受信機103の一部の機能を実現するプログラムの処理を示すフローチャートである。この場合、デジタルテレビ放送受信機103の各部の動作は図6のプログラムに従ってCPUにより制御される。例えば、図1のIP/放送データ変換部132および地域情報比較部133がCPUおよびプログラムにより実現される。
IP受信部131によりIPデータが受信されると、CPUは、受信されたIPデータから元のデジタルテレビ放送データを再構築する(ステップS21)。
次に、CPUは、再構築されたデジタルテレビ放送データから地域情報を抽出し、抽出された地域情報が地域情報記憶部135に記憶された地域情報と一致するか否かを判別する(ステップS22)。
抽出された地域情報が地域情報記憶部135に記憶された地域情報と一致している場合には、CPUは、再構築されたデジタルテレビ放送データを処理するようにIP/放送データ変換部132を制御する(ステップS23)。それにより、放送データ処理部134は、デジタルテレビ放送データから映像信号、音声信号およびデータ信号を復号し、映像信号およびデータ信号をモニタ装置に与え、音声信号をスピーカに与える。
(5)他の実施の形態
(5−1)
上記実施の形態では、配信サーバ101がマルチキャストによりIPデータを配信する例について説明したが、これに限定されず、配信サーバ101がユニキャストによりIPデータを配信してもよい。この場合には、放送データ/IP変換部112は、IPデータのIPヘッダに宛先としてデジタルテレビ放送受信機103のIPアドレスを付与する。
(5−2)
上記実施の形態では、配信サーバ101の放送データ受信部111が外部から与えられるデジタルテレビ放送データを放送データ/IP変換部112に与えているが、配信サーバ101を用いてデジタルテレビ放送データを作成する場合には、放送データ受信部111は設けなくてもよい。この場合、作成されたデジタルテレビ放送データを放送データ/IP変換部112に直接与える。
(5−3)
上記実施の形態では、配信サーバ101のTTL調整部113がデジタルテレビ放送データに含まれる地域情報に基づいてTTL値を調整しているが、これに限定されず、例えば配信サーバ101に予め設定された地域情報に基づいてTTL調整部113が固定のTTL値を設定してもよい。
(5−4)
IPv6(インターネットプロトコル・バージョン6)によるネットワークにおいては、TTL値の代わりに、IPデータのIPヘッダに含まれるホップ限界数を用いてもよい。
(5−5)
本発明のデジタル放送再配信システムは、デジタルテレビ放送を再配信するデジタルテレビ放送再配信システムに限らず、デジタルラジオ放送、データ放送等の種々のデジタル放送を再配信するデジタル放送再配信システムに適用することができる。
(6)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態では、デジタルテレビ放送再配信システムがデジタル放送再配信システムに相当し、配信サーバ101が配信装置に相当し、ルータ102が中継装置に相当し、デジタルテレビ放送受信機103がデジタル放送受信機に相当し、観測用受信機103aが検出装置に相当する。また、デジタルテレビ放送データが第1のデータに相当し、IPデータが第2のデータに相当し、TTL値またはホップ限界数が中継情報に相当する。
また、放送データ/IP変換部112が第1の変換手段または変換手段に相当し、TTL調整部113が情報付与手段に相当し、IP送信部114が送出手段に相当する。
さらに、TTL制御部122が判別手段に相当し、経路制御部123およびIP送信部124が転送手段に相当する。
さらに、IP/放送データ変換部132が第2の変換手段に相当し、地域情報記憶部135が設定手段に相当し、地域情報比較部133および放送データ処理部134が信号生成手段に相当する。
インターネットを利用したデジタル放送の再配信において視聴地域を限定するデジタル放送データの提供等の利用することができる。
本発明の一実施の形態に係るデジタルテレビ放送再配信システムの構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態に係るデジタルテレビ放送再配信システムの構成および動作の一例を説明するためのブロック図 本発明の一実施の形態に係るデジタルテレビ放送再配信システムの構成および動作の他の例を説明するためのブロック図 配信サーバの一部の機能を実現するプログラムの処理を示すフローチャート ルータの一部の機能を実現するプログラムの処理を示すフローチャート デジタルテレビ放送受信機の一部の機能を実現するプログラムの処理を示すフローチャート
符号の説明
101 配信サーバ
102,102a ルータ
103,103a,103b デジタルテレビ放送受信機
111 放送データ受信部
112 放送データ/IP変換部
113 TTL調整部
114 IP送信部
121 IP受信部
122 TTL制御部
123 経路制御部
124 IP送信部
131 IP受信部
132 IP/放送データ変換部
133 地域情報比較部
134 放送データ処理部
135 地域情報記憶部
A,B,C 地域

Claims (8)

  1. インターネットプロトコルに従うネットワークに接続される配信装置、1または複数の中継装置、および1または複数のデジタル放送受信機を備え、
    前記配信装置は、
    デジタル放送に関する第1のデータをインターネットプロトコルに従う第2のデータに変換する第1の変換手段と、
    前記デジタル放送の放送対象地域に対応して前記1または複数の中継装置による第2のデータの中継回数を示す中継情報を前記第2のデータに付与する情報付与手段と、
    前記情報付与手段により得られる第2のデータを前記ネットワークに送出する送出手段とを含み、
    前記1または複数の中継装置の各々は、
    前記ネットワークから受信した第2のデータの中継回数が当該第2のデータの中継情報の値に達したか否かを判別する判別手段と、
    第2のデータの中継回数が当該第2のデータの中継情報の値に達したと前記判別手段により判別された場合に、当該第2のデータを破棄し、第2のデータの中継回数が当該第2のデータの中継情報の値に達していないと前記判別手段により判別された場合に、当該第2のデータを該当するデジタル放送受信機に転送する転送手段とを含み、
    前記1または複数のデジタル放送受信機の各々は、
    中継装置から受信した第2のデータから第1のデータを再構築する第2の変換手段を含むことを特徴とするデジタル放送再配信システム。
  2. 第2のデータは、放送対象地域を示す地域情報を含み、
    前記1または複数のデジタル放送受信機の各々は、
    当該デジタル放送受信機が属する地域を示す地域情報を予め設定するための設定手段と、
    中継装置から受信された第2のデータに含まれる地域情報が前記設定手段により設定された地域情報と一致する場合に、前記第2の変換手段により再構築された第2のデータから視聴可能な信号を生成する信号生成手段とをさらに含むことを特徴とする請求項1記載のデジタル放送再配信システム。
  3. 前記1または複数のデジタル放送受信機の各々の前記設定手段は、地域情報として、地域名、電話番号、郵便番号および都道府県名のうち1以上を含むことを特徴とする請求項2記載のデジタル放送再配信システム。
  4. 前記配信装置の前記情報付与手段は、当該配信装置が設置される地域に応じて固定の中継情報を第2のデータに付与することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の記載のデジタル放送再配信システム。
  5. 第2のデータは、放送対象地域を示す地域情報を含み、
    前記配信装置の前記情報付与手段は、第2のデータに含まれる地域情報に基づいて中継情報の値を動的に決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のデジタル放送再配信システム。
  6. 中継情報は、TTL(タイム・トゥ・ライブ)値またはホップ限界数を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のデジタル放送再配信システム。
  7. 放送対象地域の境界部に位置する中継装置に接続され、当該中継装置に前記放送対象地域の第2のデータが到着するか否かを検出する検出装置をさらに備え、
    前記検出装置は、第2のデータの検出結果を前記配信装置に送信し、
    前記配信装置の前記情報付与手段は、前記検出手段から受信した検出結果に基づいて中継情報の値を調整することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のデジタル放送再配信システム。
  8. インターネットプロトコルに従うネットワークを経由して1または複数の中継装置および1または複数のデジタル放送受信機に接続される配信装置であって、
    デジタル放送に関する第1のデータをインターネットプロトコルに従う第2のデータに変換する変換手段と、
    前記デジタル放送の放送対象地域に対応して前記1または複数の中継装置による第2のデータの中継回数を示す中継情報を前記第2のデータに付与する情報付与手段と、
    前記情報付与手段により得られる第2のデータをネットワークに送出する送出手段とを含むことを特徴とする配信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2466259A (en) * 2008-12-17 2010-06-23 Paul Jason Rogers System for use in the home to convert a digital TV signal into IP data packets for transmission to IP devices or a home IP network
JP2010199742A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Kansai Electric Power Co Inc:The 無線通信システム
US8611341B2 (en) 2010-10-20 2013-12-17 Nec Infrontia Corporation Lower main device and non-IP terminal housing method

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