JP2010199742A - 無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】通信装置による中継数を最適化することができる無線通信システムを提供する。
【解決手段】端局N1からゲートウェイGWにTCメッセージを送信する際、この端局N1からゲートウェイGWまでのホップ数(中継数)を考慮して、TCメッセージのTTLが設定される。端局N1とゲートウェイGWとの間には端局N2〜N7が存在し、7ホップが必要であるので、TTL=7に設定される。端局N1から発信されたTCメッセージのTTLは、ゲートウェイGWで0となるので破棄され、端局N8以降には伝達されない。TTL=255に固定化するとオーバーヘッドが大となるが、上記のようにTTLをホップ数に応じて動的に変化させることで、制御トラフィックを削減できる。
【選択図】図5

Description

本発明は、中継機能を有する複数の通信装置が無線ネットワークで接続されてなる無線通信システムに関する。
近年、各電力需要家に無線通信端局を設置し、これらを電力事業者が保有する収集サーバと通信可能に接続し、各電力需要家における電力量計の検針データを定期的に収集する自動検針システムが実現されつつある。かかる自動検針システムの構築に際し、前記無線通信端局(ノード)を通して順次パケットを転送してゆく、所謂マルチホップ方式の無線ネットワークシステムの適用が検討されている。
マルチホップ方式の無線ネットワークでは、送信元となるノードは、自身と直接通信が可能な全ての他のノードにパケットを送信し(フラッディング)、パケットを受信したノードは、さらに自身と直接通信が可能な全ての他のノードにパケットを再送信する。このようなマルチホップ方式において、送信先ノードを必要最小限に絞りフラッディングを効率良く行うようにしたOLSR(Optimized Link State Routing)方式が知られている(例えば特許文献1)。OLSR方式では、ノード間の連繋情報であるTC(Topology Control)メッセージと、このTCメッセージの有効期間に関する情報であるTTL(Time To Live)とを含むパケットが伝送される。前記TTLは、パケットが中継(ホップ)される毎に、値が1つ減らされる。
特開2003−188887号公報
上述のOLSR方式では、パケットのホップ数は、TTLの設定値に依存する。換言すると、TTL=0とならない限り、或いはネットワークの終点までホップされない限り、TCメッセージはノード間を転送されてゆくことになる。TTLは固定値として設定されるが、送信元のノードと到達目標のノードとの間の経路におけるホップ数に比べてTTLの設定値が過大である場合、TCメッセージが無用に中継されてしまう不具合がある。また、ホップ数が多いことに起因して、最大スループット(無線通信において一定時間で処理できるデータ量)に対して制御トラフィックが占める割合が大きくなる問題もある。
逆に、到達目標のノードとの間の経路を変更せざるを得ない状況が生じた場合、TTLが固定値であると、TCメッセージが到達目標のノードまで到達させることができないという不具合も生じ得る。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、中継機能を有する複数の通信装置が無線ネットワークで接続されてなる無線通信システムにおいて、通信装置による中継数を最適化することができる無線通信システムを提供することを目的とする。
本発明の1の局面に係る無線通信システムは、中継機能を有する複数の通信装置が無線ネットワークで接続されてなる無線通信システムにおいて、各通信装置は、前記無線ネットワークにおける各通信装置相互間の接続情報を記憶するトポロジ情報記憶部と、前記接続情報に基づき、到達目標とする他の通信装置までの通信経路を設定するルート設定手段と、前記到達目標とする他の通信装置までの通信経路に存在する前記無線ネットワーク上の中継数に基づいて、他の通信装置に向けて送信するメッセージ情報の有効期間を設定する期間設定手段と、を備えることを特徴とする(請求項1)。
この構成によれば、各通信装置では、トポロジ情報記憶部に記憶された接続情報に基づき特定される、到達目標とする他の通信装置までの通信経路の中継数に基づいて、期間設定手段が他の通信装置に向けて送信するメッセージ情報の有効期間を設定する。このため、中継数の多少に応じて有効期間が動的に変更されるようになり、メッセージ情報の伝送範囲が適正に設定されるようになる。結果として、最大スループットに対して制御トラフィックが占める割合を最小限に抑制することが可能となる。
上記構成において、前記通信装置が、集約装置と、この集約装置にツリー状に接続された多数の通信端局とからなることが望ましい(請求項2)。
この構成によれば、多数の通信端局から所定のデータを集約装置に集約し、この集約装置を介して他の通信ネットワークと連繋させることが可能となる。従って、例えば電力使用量の検針データを各需要家から自動的に収集する自動検針システム等に本発明を適用する場合に好適である。
この場合、前記集約装置と前記多数の通信端局のうちの一つの通信端局との間の前記メッセージ情報の通信において、前記一つの通信端局の期間設定手段は、前記集約装置までの通信経路に存在する前記無線ネットワーク上の中継数に基づいて、前記メッセージ情報の有効期間を設定することが望ましい(請求項3)。
この構成によれば、一つの通信端局から前記集約装置までの間の中継数をベースとして、最適に前記メッセージ情報の有効期間を設定することが可能となる。従って、前記メッセージ情報が集約装置を超えて過度に伝搬されてしまったり、逆に集約装置に届かなかったりする不具合を抑止できる。
この場合、前記集約装置について、常時通信を行うことが予定されている通信端局の範囲がネットワーク範囲として予め定められている場合において、前記一つの通信端局の期間設定手段は、前記一つの通信端局から前記集約装置までの前記中継数と、前記ネットワーク範囲におけるネットワークエッジに存在するエッジ通信端局から前記集約装置までの中継数とに基づいて、前記メッセージ情報の有効期間を設定することが望ましい(請求項4)。
この構成によれば、例えば一つの通信端局がネットワークエッジに比較的近い中継位置に存在する場合には、その中継数に等しい有効期間を設定し、一方、ネットワークエッジから比較的遠い中継位置に存在する場合には、メッセージ情報の到達安全性を考慮してその中継数よりも多めに有効期間を設定するというような、無線通信の実情に即した有効期間の設定が行えるようになる。
或いは、第1集約装置及び第2集約装置を備え、前記第1集約装置の期間設定手段が、前記多数の通信端局のうちの一つの通信端局に対して到達可能に前記メッセージ情報の有効期間を設定し、前記第2集約装置の期間設定手段が、前記一つの通信端局に対して到達不能に前記メッセージ情報の有効期間を設定している場合において、前記第1集約装置に障害が生じたとき、前記第2集約装置の期間設定手段が、前記一つの通信端局に対して到達可能に前記メッセージ情報の有効期間を変更する構成とすることができる(請求項5)。
この場合、前記一つの通信端局のルート設定手段は、前記第1集約装置との通信に障害が生じたとき、前記第2集約装置を到達目標として通信経路を設定し、前記一つの通信端局の期間設定手段は、前記第2集約装置までの通信経路に存在する前記無線ネットワーク上の中継数に基づいて前記メッセージ情報の有効期間を変更することが望ましい(請求項6)。
この構成によれば、通常時には第1集約装置のカバー範囲にある一つの通信端局について、第1集約装置に障害が生じたときは、第2集約装置が送信するメッセージ情報の有効期間が動的に変更され、前記一つの通信端局が第2集約装置のカバー範囲となる。従って、たとえ第1集約装置に障害が生じても、前記一つの通信端局から漏れなく情報を収集することができ、しかも無用に情報を伝搬させてしまうこともない。
或いは、複数の集約装置を備え、前記多数の通信端局のうちの一つの通信端局が、前記複数の集約装置のうちの一つの集約装置と常時通信を行っている場合において、前記一つの通信端局が前記一つの集約装置との通信に障害が生じたことを検知したとき、前記一つの通信端局の期間設定手段は、前記メッセージ情報の有効期間を前記一つの集約装置以外の他の集約装置にも到達可能な有効期間に変更する構成としても良い(請求項7)。
この構成によれば、通信障害が生じた場合に、前記一つの通信端局の側において通信可能な集約装置を積極的に探知させることが可能となる。従って、前記一つの通信端局の情報が、複数の集約装置のいずれかに確実に収集されるようにすることができる。
上記構成において、前記無線ネットワークが、OLSR方式が適用された無線ネットワークであり、前記メッセージ情報がTCメッセージであり、前記有効期間の情報がTTLであることが望ましい(請求項8)。
この構成によれば、OLSR方式において、目標とする他の通信装置までの中継数に応じて、TCメッセージのTTLをダイナミックに設定することが可能となり、TCメッセージの伝搬範囲を最適化することができる。また、中継毎に制御トラフィックが消費する無線帯域の比率を抑制できるようになる。
本発明の無線通信システムによれば、通信装置による中継数を最適化することができる無線通信システムを提供することができる。従って、パケットの制御メッセージ量を減らして情報データの伝送容量を大きくすることができる。また、迂回経路を急遽設定した場合においても、メッセージの伝搬範囲を適正に変更することができる。
本発明の実施形態に係る無線通信システムの全体構成を示す模式図である。 収集サーバSV(ゲートウエイGW)と、一つのツリーを構成する端局A〜Gとの間における、データの送受信状態を示すタイムチャートである。 OLSR方式に基づく制御メッセージ用のパケット(メッセージ情報)のフォーマットを示す模式的な図である。 従来方式による、ゲートウェイと端局との間における制御メッセージのホップ経路を示す模式的な図である。 本発明の実施形態による、ゲートウェイと端局との間における制御メッセージのホップ経路を示す模式的な図である。 図1に示した一つの端局Aの機能構成を示すブロック図である。 端局AにおけるTCメッセージの作成動作を示すフローチャートである。 1つの無線ネットワーク中において、第1ゲートウェイGW1及び第2ゲートウェイGW2が運用されている状態を示す模式図である。 第1ゲートウェイGW1に障害が生じた場合のTCメッセージの伝搬状況を示す模式図である。 ゲートウェイの動的切り換えを行う場合の動作を示すフローチャートである。 最大スループットに対して制御トラフィックが占める割合を示すグラフである。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態につき詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る無線通信システムの全体構成を示す模式図である。この無線通信システムは、いわゆるマルチホップ方式の無線ネットワークで構成されるOLSR方式の無線通信システムであって、ここでは多数の電力需要家から電力使用量の検針データを自動的に収集する自動検針システムに適用される例を示す。無線通信システムは、収集サーバSV及びゲートウェイ(集約装置;通信装置の一種)GWと、多数の端局(通信装置の一種)A、B、C・・・とで構成されている。
端局A、B、C・・・は、ゲートウェイGW及び他の端局と無線通信(中継)が可能とされた無線通信端局であって、各々の電力需要家に設置され、電力使用量の検針データを含むデータ(パケット)をゲートウェイGWに向けて定期的に送信する。本実施形態では、各端局A、B、C・・・は、例えばIEEE802.11又はその派生規格に規定された無線LAN(Local Area Network)の方式上に実装されたルーティングプロトコルに従ってパケット無線通信を行う。この結果として、端局A、B、C・・・は、複数の階層を備えたツリー状にネットワーク接続されることになる。
収集サーバSVは、例えば電力会社の営業所などに設置され、各電力需要家の電力料金等を算出するために、前記検針データを各端局から収集する。収集サーバSVは、図略の他の業務サーバ、管理サーバ、制御サーバ等にネットワーク接続され、他の業務と連携した運用がなされる。収集サーバSVは、ゲートウェイGW及び端局A、B、C・・・が各々自立的に動作することで、これらと個別にデータ通信が可能とされている。
ゲートウェイGWは、収集サーバSVと社内光ファイバ網などのネットワークを介して接続され、端局A、B、C・・・により構成されているパケット無線通信網と、収集サーバSVが接続されている光ファイバ通信ネットワークとを相互接続する機器である。前記ルートテーブルに従って、1つのゲートウェイGWの下層には端局A、Hが配列され、端局Aの下層には端局B、Cが配列され、端局B及び端局Cの下層には各々、端局D、E及び端局F、Gが配列されるというように、ツリー状のパケット無線通信網が形成されている。このような階層は、OLSRプロトコルによって設定され、一つの中継の際に、必要最小限の端局群(MPR(multiple relay)集合)にフラッディングが行われるように設定されている。
端局A、B、C・・・の側から収集サーバSVに向けては、上述の通り検針データが定期的に送信される。一方、収集サーバSVから端局A、B、C・・・の側に向けては、受信していない検針データの要求信号等の他、電力需要家に配置されている開閉器の開閉を要求する開閉制御データ等が送信される。
図2は、収集サーバSV(ゲートウエイGW)と、一つのツリーを構成する端局A、B、C、D、E、F、Gとの間における、データの送受信状態を示すタイムチャートである。収集サーバSVが検針データを受信する場合、最下層の端局D、Eが、所定の送信タイミングが到来すると、自身の検針データを中層の端局Bへそれぞれ送信する。同様に、他の最下層の端局F、Gは、自身の検針データを、端局Cへ送信する。次に、端局Bは、自身の検針データと、先に受信した端局D、Eの検針データとを、上層の端局Aに送信する。同様に、端局Cも、自身の検針データと、先に受信した端局F、Gの検針データとを、上層の端局Aに送信する。しかる後、端局Aは、自身の検針データと、先に受信した端局B〜Gの検針データとを、ゲートウェイGWを介して収集サーバSVに送信する。
一方、収集サーバSVから制御データが送信されるときは、一般に受信のときの逆のルートでデータが送信される。例えば、収集サーバSVから端局Eへ前記開閉制御データが送信される場合は、ゲートウェイGW、端局A及び端局Bを順次経由する無線通信路が用いられる。勿論、受信のときの逆のルートではないルートで、データが送信される場合も生じる。
このように、多数の端局A、B、C・・・を、複数の階層を備えたツリー状にネットワーク接続し、所謂バケツリレー式にデータ送信を行うことで、収集サーバSV(ゲートウエイGW)から個別に各端局へポーリングする場合に比べて短時間でデータを収集可能になる。
図3は、OLSR方式に基づく制御メッセージ用のパケット1(メッセージ情報)のフォーマットを示す模式的な図である。このパケット1は、パケットヘッダ11と複数のメッセージヘッダ12とを含んでいる。パケットヘッダ11は、パケットのバイト長を示す「パケット長」と、新たにパケットが生成される毎に付番される「パケットシーケンス番号」とから構成されている。各メッセージヘッダ12は、発信元アドレス、TTL、ホップ数、メッセージシーケンス番号、その他情報及びメッセージ本体を含む。
発信元アドレスには、メッセージ本体を作成した端局(ノード)のIPアドレスが記述される。TTLは、このメッセージがホップされる最大ホップ数が数値で記述され、この数値は各ノードでホップされる毎に1つずつ減らされる。従って、このTTLは、当該メッセージの有効期間を示す性質を有する。ホップ数は、メッセージの発信元からのホップ数が数値で記述され、ホップされる毎に1つずつ増やされる。後記で詳述するが、本実施形態では、このTTLが動的に変更される。メッセージシーケンス番号は、各メッセージに割り当てられる識別番号が記述される。その他情報には、メッセージの種類を示すメッセージタイプ、メッセージの管理時間、メッセージの長さを示すメッセージサイズ等の情報が記述される。
パケット1が制御メッセージである場合、メッセージ本体は、HELLOメッセージやTCメッセージとなる。HELLOメッセージは、自身の周辺にどのようなノードが存在しているかを確認するために、直接通信が可能な隣接ノードに専ら配信されるメッセージである。一方、TCメッセージは、ネットワーク全体のトポロジを各ノードに伝達する性質のメッセージであって、本来的にはネットワーク全体にフラッディングされることが予定されているメッセージである。しかし、本実施形態の自動検針システムのように、ゲートウェイGWと端局A,B,C・・・との間での通信が確保されれば基本的なタスクを達成できるシステムでは、それ以外のノードにTCメッセージを伝達させる必要性に乏しいといえる。そこで本実施形態では、TCメッセージを含むパケットを作成する際、TTLを適正な値に設定し、フラッディングを制御する構成を採用している。以下、この点について詳述する。
図4、図5は、ゲートウェイGWと端局との間における制御メッセージ(TCメッセージ)のホップ経路を示す模式的な図である。ここでは、端局をN1〜N14で各々示している。図4は、従来の一般的なOLSR方式に依存した場合のホップ経路を示している。従来方式では、TCメッセージのデフォルトTTLは“255”である。このため、端局N1からゲートウェイGWにTCメッセージが送信される際、そのTTLは“255”に設定され、該TCメッセージが端局N2でホップされると1つ減算されてTTL=254となり、さらに転送される。以下、端局N3、N4、N5、N6、N7を経てゲートウェイGWにTCメッセージが到達する。
ゲートウェイGWにTCメッセージが到達した時点で、そのTTLはまだ0になっていない。TCメッセージは、ネットワークのエッジまで到達するか、或いはTTL=0となるまで破棄されない。このため、当該TCメッセージは破棄されず、ゲートウェイGWをホップして(このときTTL=248)、さらに端局N8、N9、N10・・・と伝搬して行くこととなり、無用な無線通信を行ってしまうこととなる。このことは、ネットワークの利用効率を悪化させることに繋がる。
一方、図5は、本発明を適用した場合のTCメッセージのホップ経路を示している。ここでは、端局N1からゲートウェイGWにTCメッセージを送信する際、この端局N1からゲートウェイGWまでのホップ数を考慮して、TCメッセージのTTLが設定される。この場合、端局N1とゲートウェイGWとの間には端局N2〜N7が存在し、7ホップが必要であるので、TTL=7に設定する。そうすれば、端局N1から発信されたTCメッセージのTTLは、ゲートウェイGWで0となるので破棄され、端局N8以降には伝達させないようにすることができる。
アドホックモードの無線ネットワークでは、ネットワークのトポロジが変化することが少なくない。例えば、ノードに障害が発生した場合等においては、ネットワークエッジまでのホップ数や、ゲートウェイ−端局間のホップ数も変化することになる。このため、TTL=7として固定的にTTLが設定されるのではなく、ゲートウェイ−端局間のホップ数がネットワークの形態変化に伴い変化した場合には、TTLの値もその変化に合わせた値に変更される。
図6は、図1に示した一つの端局Aの機能構成を示すブロック図である。端局Aは、送受信部21、制御部22及びバックアップメモリ23を備えている。なお、端局Aは、当該端局Aが配置される電力需要家における電力使用量を計測する電力量計3と、商用電力送電系統から当該電力需要家への給電のON・OFFを切り換える開閉器4とが組み合わされた端局ユニットUTとして、電力需要家に配置されている。他の端局B、C・・・についても同様である。なお、ゲートウェイGWも、電力量計3及び開閉器4の制御系やバックアップメモリ23等を除いて、同様の機能構成を備える。
送受信部21は、上層のゲートウェイGW、若しくは下層の端局B、Cと無線のデータ通信を行うための機能部である。送受信部21は、端局B、C・・・から定期的に送信されてくる電力量計3の検針データと自身の検針データとを、収集サーバSVに向けて所定の送信タイミング毎に送信する。また、端局A自身から発するHELLOメッセージやTCメッセージ等の制御メッセージを発信したり、或いはゲートウェイGW若しくは他の端局B、C・・・から制御メッセージを受信してこれを転送したりする機能を果たす。
制御部22は、CPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、CPUの作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)等から構成され、CPUが制御プログラムを実行することにより端局Aの各部の動作を司る。制御部22は、端局制御部24、トポロジ情報管理部25(トポロジ情報記憶部)、ルート設定部26(ルート設定手段)、及びTTL設定部27(期間設定手段)を備えている。
端局制御部24は、端局ユニットUTが備える電力量計3の検針データを定期的に読み取る処理、収集サーバSVから送信される開閉制御データに基づき開閉器4を開閉させる処理、並びに、検針データの再送要求信号が与えられた場合に、該当するバックアップデータをバックアップメモリ23から読み出して収集サーバSVへ再送する処理等を制御する。
トポロジ情報管理部25は、当該端局Aが属する無線ネットワークのトポロジ情報、すなわち当該端局Aと、他の端局(ゲートウェイGW及び端局B、C・・・)との間の接続情報を管理(記憶)する。トポロジ情報管理部25は、他の端局が定期的に発信するTCメッセージをトポロジ情報として受信し、メモリ領域に各端局の識別情報に関連付けて記憶する。また、トポロジ情報管理部25は、当該端局Aの存在を他の端局に知らしめるために、自身のTCメッセージを定期的に作成し、送受信部21を介して他の端局に向けて発信する。このTCメッセージのTTLは、TTL設定部27により設定される。
ルート設定部26は、トポロジ情報管理部25に管理されているトポロジ情報に基づき、到達目標とする他の端局(本実施形態では専らゲートウェイGW)までの通信経路を計算し、ルートテーブルを設定する。作成されたルートテーブルは、メモリ領域に記憶される。該ルートテーブルは、ネットワークのトポロジの変化等に応じて更新されることとなる。
TTL設定部27は、前記ルートテーブルを参照し、到達目標とするゲートウェイGWまでの通信経路に存在する他の端局の数(ホップ数)に基づいて、トポロジ情報管理部25が作成するTCメッセージのTTL(有効期間)を設定する。ホップ数は、ネットワークのツリー形態によって変化するので、TTL設定部27は、この変化に応じてTTLを動的に変更する。
端局AにおけるTTL設定部27によるTTL値の算出動作の一例を示す。ここでは、ゲートウェイGWが端局A、B、C・・・に対して発信する制御メッセージにより、ゲートウェイGWから無線ネットワークのネットワークエッジまでのホップ数(以下、「最大ホップ数」という)が端局Aに通知されているものとする。なお、ネットワークエッジとは、ゲートウェイGWについて、常時通信を行うことが予定されている端局の範囲がネットワーク範囲として予め定められている場合における、そのネットワーク範囲の終点(エッジ)を言う。TTL設定部27は、この最大ホップ数と、ルート設定部26のルートテーブルから特定される端局A〜ゲートウェイGW間のホップ数とを用い、次の条件式(1)からTTL値を算出する。
if(hop_count<(max_hop−1)/2)
TTL=max_hop−hop_count
else
TTL=hop_count ・・・(1)
但し、max_hop:最大ホップ数
hop_count:端局A〜ゲートウェイGW間のホップ数
例えば、端局A、B、C・・・のいずれかに何らかの障害が発生したとき、ゲートウェイGWは障害メッセージを受信するか、或いは無応答を認識する。この場合、ネットワークエッジまでの最大ホップ数が変化することがある。最大ホップ数が変化した場合、ゲートウェイGWは、制御メッセージで最大ホップ数の変化を各端局A、B、C・・・に通知する。例えばTTL設定部27は、この最大ホップ数の変化の通知メッセージを受領したタイミングで、上記の条件式(1)に基づきTTL値を算出する動作を行う。上記の条件式(1)を用いることで、一つの端局がゲートウェイGWに比較的近い位置に存在する場合、或いは一つの端局がネットワークエッジに比較的近い位置に存在する場合のいずれにおいても、該一つの端局を中継局とする他の端局(前記一つの端局からネットワークエッジまでに存在する下位の端局)にメッセージを伝達できる適切なTTL値を設定することができる。
なお、上記の条件式(1)は一例であり、一律に下記の条件式(2)とし、固定的な値としても良い。
TTL=max_hop ・・・(2)
ここで、制御メッセージを伝送中にネットワークのトポロジが変化し、ゲートウェイGW及びネットワークエッジまでのホップ数が変化することを想定し、上記の条件式(1)若しく条件式(2)から求められるTTL値に、余裕ホップ数Haを加算したものを用いるようにしても良い。また、TTL値を算出するタイミングは、ネットワークの安定性等に応じて適宜に設定することができる。
バックアップメモリ23は、電力量計3から読み取られた検針データを、バックアップ用に記録するメモリである。メモリオーバーを抑止するために、検針時刻から所定の期間(例えば1ヶ月)が経過したものにつき、端局制御部24がバックアップメモリ23のデータを自動消去するルーティンを具備させるようにしても良い。
続いて、端局AにおけるTCメッセージの作成動作について、図7のフローチャートに基づいて説明する。まず、制御部22が、TCメッセージを含む制御メッセージのパケットを当該端局Aから送信するタイミングであるか否かを判定する(ステップS1)。上掲の例によれば、送受信部21が最大ホップ数の変化を通知するメッセージを受信したか否かを判定する。なお、通知された最大ホップ数は、トポロジ情報管理部25に記憶される。制御メッセージの送信タイミングである場合(ステップS1でYES)、ルート設定部26は、トポロジ情報管理部25に格納されているトポロジ情報を確認し(ステップS2)、ルートテーブルの更新処理を実行する。
TTL設定部27は、前記ルートテーブルを参照し、到達目標とするゲートウェイGWまでの通信経路におけるホップ数を導出する(ステップS3)。そして、例えば上掲の条件式(1)に基づいて、TTL値を算出する(ステップS4)。ここで得られたTTL値を、トポロジ情報管理部25が作成するTCメッセージのTTLとして設定する(ステップS5)。しかる後、このTCメッセージ及びTTLを含むパケット1(図3参照)を、送受信部21を介して送信する(ステップS6)。
次に、ゲートウェイから送信されるTCメッセージの有効期間が動的に変更される実施形態を例示する。図8は、1つの無線ネットワーク中において、第1ゲートウェイGW1及び第2ゲートウェイGW2が運用されている状態を示す模式図である。通常時において、第1ゲートウェイGW1は、無線ネットワーク中の第1エリアAR1内の端局をカバーし、第2ゲートウェイGW2は、第1エリアAR1とは異なる第2エリアAR2内の端局をカバーすることが想定されている。
この場合、第1ゲートウェイGW1が備えるTTL設定部27(図6参照)は、第1エリアAR1のエッジに存在する端局N15にTCメッセージが到達するようTTL値を設定する。ここでは、第1ゲートウェイGW1から端局N15までの通信経路中に、端局N11、N12、N13、N14が存在するため、TTL設定部27はこれらのホップ数を考慮して、例えばTTL=5に設定する。同様に、第2ゲートウェイGW2が備えるTTL設定部27も、第2エリアAR2のエッジに存在する端局N25にTCメッセージが到達するようTTL値を設定する。第2ゲートウェイGW2から端局N25までの通信経路中に、端局N21、N22、N23、N24が存在するため、TTL設定部27は、例えばTTL=5に設定する。
この通常時においては、端局N15の検針データは第1ゲートウェイGW1を経由して、また端局N25の検針データは第2ゲートウェイGW2を経由して、収集サーバSVに集約されている。また、通常時に設定されるTTL値では、第2ゲートウェイGW2のTCメッセージは、第1エリアAR1内の端局N15には到達不能である。
このようなネットワーク体系が取られている場合において、図9に示すように、第1ゲートウェイGW1に障害が生じた場合を想定する。この場合、第1エリアAR1内に存在する端局から検針データが収集されない事態を回避するため、第2ゲートウェイGW2から発信されるTCメッセージのTTL値が大きい値に変更され、第2ゲートウェイGW2がカバーするエリアが、第2エリアAR2から第3エリアAR3に拡張される。このカバー範囲の拡張のため、例えば第2ゲートウェイGW2のTTL設定部27は、第1ゲートウェイGW1に障害が発生したとの情報を取得したとき、TTL=15に変更する。
これにより、例えば端局N15に注目した場合、通常時には第2ゲートウェイGW2からはTCメッセージが到達しないものが、第1ゲートウェイGW1の障害時には到達するようになる。すなわち、第2ゲートウェイGW2と端局N15との間の通信経路には端局N26〜N34の9つの中継局(9ホップ)が存在するが、TTL=5からTTL=15に変更されることで、第2ゲートウェイGW2のTCメッセージが端局N15に到達するようになる。
実際の動作では、第1ゲートウェイGW1の障害発生は、端局N15へ直接には通知されない。端局N15は、自身が発信した制御メッセージに対する応答が無い一方で、第2ゲートウェイGW2からのTCメッセージを受信したとき、そのルート設定部26が、第2ゲートウェイGW2に対応するようにルートテーブルを更新する。また、そのTTL設定部27も、第2ゲートウェイGW2までのホップ数に基づいて、自身が発信するTCメッセージのTTL値を設定する。これらの動作は、先に説明した実施形態と同様である。以降は、端局N15の検針データは、第2ゲートウェイGW2を経由して収集サーバSVに収集される。すなわち、ゲートウェイが動的に切り換えられ、故障したゲートウェイのカバー範囲にある端局からも必要なデータが収集できる。しかも、TTL値は過大に設定されないので、無用にTCメッセージが伝搬することもない。
図10は、ゲートウェイの動的切り換えを行う場合の動作を示すフローチャートである。ここでは、第1ゲートウェイGW1に隣接する第2ゲートウェイGW2が、図6に示す端局Aの機能構成を備えるものとして説明する。第2ゲートウェイGW2の制御部22は、隣接する第1ゲートウェイGW1の障害発生情報が取得されたか否かを確認する(ステップS11)。この障害発生情報は、第1ゲートウェイGW1及び第2ゲートウェイGW2の上層レイヤに存在し、これらを管理する制御機器(例えば収集サーバSV)から与えられる。或いは、第1ゲートウェイGW1と第2ゲートウェイGW2との間における相互監視動作によっても、前記障害発生情報を知見させることができる。
障害発生情報を受信すると(ステップS11でYES)、ルート設定部26は、トポロジ情報管理部25に格納されているトポロジ情報を確認し(ステップS12)、第1ゲートウェイGW1のカバー範囲にある端局の一部又は全部をカバー範囲に加えるよう、ルートテーブルの更新処理を実行する。続いてTTL設定部27は、前記ルートテーブルを参照し、当該第2ゲートウェイGW2が発信するTCメッセージのTTL値の変更が必要であるか否かが確認される(ステップS13)。TTL値の変更が不要である場合(ステップS13でNO)、ステップS11に戻って処理が繰り返される。
TTL値の変更(増加)が必要である場合(ステップS13でYES)、TTL設定部27は、予め定められた障害発生時の基準値若しくは所定の条件式に基づく算出値に、TTL値を変更する(ステップS14)。図9に示した例では、TTL=5からTTL=15に変更される。これにより、第2ゲートウェイGW2から発信されるTCメッセージの到達範囲が拡張される。
その後、第2ゲートウェイGW2の制御部22は、隣接する第1ゲートウェイGW1の障害復旧情報が取得されたか否かを確認する(ステップS15)。かかる障害復旧情報も、上層レイヤの制御機器若しくはゲートウェイ間の相互監視動作から取得される。障害復旧情報が到達しない場合(ステップS15でNO)、TTL値は障害発生時対応のまま維持される。一方、障害復旧情報が到達した場合(ステップS15でYES)、通常時対応にTTL値が変更され(ステップS16)、ステップS11に戻る。なお、第1ゲートウェイGW1の障害が復旧せずステップS15のループが繰り返されている間でも、第2ゲートウェイGW2を基準としたネットワークの最大ホップ数は変化することがあるので、図7のフローチャートの動作に準じてTTL値が調整される。
上述のフローでは、ゲートウェイの側が主体となって通信可能な端局を探知する例を示したが、端局の側において通信可能なゲートウェイを積極的に探知させるようにしても良い。すなわち、図8、図9の例ならば、端局N15が、常時通信を行っている第1ゲートウェイGW1との間で通信に障害が生じたことを検知したとき、通信可能な他のゲートウェイ(第2ゲートウェイGW2に限らない)を探知させるようにしても良い。この場合、当該端局N15のTTL設定部27が、第1ゲートウェイGW1との通信に対応して設定していたTTL値を、他のゲートウェイにも到達可能な大きい値のTTL値に変更する。そして、通信が成立するゲートウェイが見つかると、TTL設定部27は当該ゲートウェイに対応してTTL値を再設定する。このような端局側の動作を、通信障害発生時に、上記図10に示すゲートウェイ側のフローに代えて実行させても良い。或いは図10のフローと同時に進行させて、先に通信の成立がした方が適宜なTTL値を設定するようにしても良い。
以上説明した実施形態によれば、TTL値をダイナミックに変化させることで、TCメッセージの到達範囲が最適化され、制御トラフィック量を削減することができる。図11は、最大スループットに対して制御トラフィックが占める割合を示すグラフである。このグラフでは、ゲートウェイを基準としたホップ数を横軸に取り、縦軸に無線帯域(Mbps)を示している。また、ホップ数毎に、最大スループット51、TTL=255で固定化している従来方式の場合の第1制御トラフィック量52、及びTTLをダイナミックに変化させる本実施形態方式の場合の第2制御トラフィック量53をそれぞれ示している。
最大スループット51は、ゲートウェイからのホップ数が増加する程、低下してゆく。一方、制御トラフィック量52、53は、定型データであるので、所要帯域は一定である。従って、最大スループットに対して制御トラフィックが占める割合は、自ずとホップ数の増加に従って増加する。
ここで、本実施形態方式によれば、端局とゲートウェイとの間のホップ数に応じて最適な値にTTL値が設定され、制御メッセージの伝搬範囲が抑制される。従って、第2制御トラフィック量53は、第1制御トラフィック量52よりもΔEだけ少ない帯域しか占有しない。従って、ΔEの帯域分だけ他のデータを伝送できるようになる。図11からも明らかな通り、このメリットは、ホップ数が増加するほど顕著となる。従って、本実施形態によれば、より多くのデータを、より高次のホップ先まで伝送することができる。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更及び/又は改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。従って、当業者が実施する変更形態又は改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態又は当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
GW ゲートウェイ(通信装置)
A〜H、N1〜N14、N11〜N15、N21〜N25 端局(通信装置)
1 パケット(メッセージ情報)
21 送受信部
22 制御部
23 バックアップメモリ
24 端局制御部
25 トポロジ情報管理部(トポロジ情報記憶部)
26 ルート設定部(ルート設定手段)
27 TTL設定部(期間設定手段)

Claims (8)

  1. 中継機能を有する複数の通信装置が無線ネットワークで接続されてなる無線通信システムにおいて、各通信装置は、
    前記無線ネットワークにおける各通信装置相互間の接続情報を記憶するトポロジ情報記憶部と、
    前記接続情報に基づき、到達目標とする他の通信装置までの通信経路を設定するルート設定手段と、
    前記到達目標とする他の通信装置までの通信経路に存在する前記無線ネットワーク上の中継数に基づいて、他の通信装置に向けて送信するメッセージ情報の有効期間を設定する期間設定手段と、
    を備えることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記通信装置が、集約装置と、この集約装置にツリー状に接続された多数の通信端局とからなることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記集約装置と前記多数の通信端局のうちの一つの通信端局との間の前記メッセージ情報の通信において、
    前記一つの通信端局の期間設定手段は、前記集約装置までの通信経路に存在する前記無線ネットワーク上の中継数に基づいて、前記メッセージ情報の有効期間を設定することを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 前記集約装置について、常時通信を行うことが予定されている通信端局の範囲がネットワーク範囲として予め定められている場合において、
    前記一つの通信端局の期間設定手段は、前記一つの通信端局から前記集約装置までの前記中継数と、前記ネットワーク範囲におけるネットワークエッジに存在するエッジ通信端局から前記集約装置までの中継数とに基づいて、前記メッセージ情報の有効期間を設定することを特徴とする請求項3に記載の無線通信システム。
  5. 第1集約装置及び第2集約装置を備え、
    前記第1集約装置の期間設定手段が、前記多数の通信端局のうちの一つの通信端局に対して到達可能に前記メッセージ情報の有効期間を設定し、
    前記第2集約装置の期間設定手段が、前記一つの通信端局に対して到達不能に前記メッセージ情報の有効期間を設定している場合において、
    前記第1集約装置に障害が生じたとき、前記第2集約装置の期間設定手段が、前記一つの通信端局に対して到達可能に前記メッセージ情報の有効期間を変更することを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
  6. 前記一つの通信端局のルート設定手段は、前記第1集約装置との通信に障害が生じたとき、前記第2集約装置を到達目標として通信経路を設定し、
    前記一つの通信端局の期間設定手段は、前記第2集約装置までの通信経路に存在する前記無線ネットワーク上の中継数に基づいて前記メッセージ情報の有効期間を変更することを特徴とする請求項5に記載の無線通信システム。
  7. 複数の集約装置を備え、
    前記多数の通信端局のうちの一つの通信端局が、前記複数の集約装置のうちの一つの集約装置と常時通信を行っている場合において、
    前記一つの通信端局が前記一つの集約装置との通信に障害が生じたことを検知したとき、前記一つの通信端局の期間設定手段は、前記メッセージ情報の有効期間を前記一つの集約装置以外の他の集約装置にも到達可能な有効期間に変更することを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
  8. 前記無線ネットワークが、OLSR(Optimized Link State Routing)方式が適用された無線ネットワークであり、
    前記メッセージ情報がTC(Topology Control)メッセージであり、
    前記有効期間の情報がTTL(Time To Live)である、
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の無線通信システム。
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