JP5353576B2 - 無線通信装置及び無線通信プログラム - Google Patents

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本発明は、無線通信装置及び無線通信プログラムに関し、例えば、マルチホップ無線通信システムを構成する各無線ノードが備える無線通信装置及び無線通信プログラムに適用し得るものである。
例えば、マルチホップ無線ネットワークは、パケット中継機能を有する複数の無線ノードでネットワークを構成し、隣接した無線ノード間で互いにパケットを中継することにより、直接電波の届かない無線ノードまでパケットを転送することができる。
パケットを所望の無線ノードに中継するためには、宛先アドレスから次に転送する無線ノードを決定するためのルーティングプロコトルが必要となる。
例えばZigBeeアライアンスでは、アドレスの割当方法を工夫することでルーティングテーブルが不要となるクラスタツリールーティング方式や、メッシュトポロジーの構成が可能となるAODV(Ad Hoc On-Demand Distance Vector)方式、複数のノードからデータを効率的に収集することが可能となるMany to One方式などのルーティングプロトコルの標準化が行われている。
Many to One方式はシンクノードと複数のノード間の1対nの通信について考慮された方式としているため、環境情報のセンシングや、テレメータリングなどのアプリケーションヘの適用が期待されている。
図2にMany to Oneルーティング方式の動作を示す。図2において、ノードaがシンクノードとなり、ノードb〜jで発生したセンサデータをノードaに収集する様子を示している。
まず、各ノードa〜jはリンクステータスコマンドと呼ばれるパケットを、ブロードキャストで周辺ノードに送信する。このコマンドは例えば15秒毎など定期的に周辺ノード間で交換され、各ノードがこのパケットの到着率やLQI(Link Quality Indicator)を測定することにより、各ノード間のリンクの品質を示すリンクコストが算出される。
次に、シンクノードはRREQ(Route Request)コマンドと呼ばれる経路探索パケットを送信する。例えばAODV方式などの場合では、このRREQコマンドは送信したい相手から送信元までの経路を探索するために用いられるが、Many to One方式では、送信先アドレスをブロードキャストアドレスとすることで全ノードからシンクノードまでの経路の探索を行うために用いられる。シンクノードからのRREQを受信したノードは、他ノードヘRREQコマンドを伝搬させるための中継処理を行う。このとき、RREQにはパスコストと呼ばれるメトリックが記載されており、この値が小さい程、シンクノードまでの到達コストが低いことを意味している。RREQの中継時には、リンクステータスコマンドで測定されたリンクコストを受信したRREQのパスコストに加算して送信する。このようにRREQの中継を繰り返すことで、各ノードはシンクノードにパケットを転送するための次転送ノードの情報を知ることができ、例えば、パスコストの一番低いノードを次転送ノードとして選択することで、シンクノードまでの最適経路の作成が可能となる。以上の動作により、各ノードからシンクノードまでの上り経路が確立される(図2(A)参照)。
次に、各ノードはシンクノードからの下り経路を作成するために、RREC(Route Record)コマンドと呼ばれるパケットをシンクノード宛に送信する。RRECコマンドを受信したノードは自身のアドレスと中継回数をRRECコマンドに追記して、次転送ノードヘと中継する。この中継を繰り返すことで、シンクノードでRRECコマンドを受信したときには、送信元ノードから経由してきたノードのアドレスリストと中継回数を取得することができる。例えば図2では、ノードhからh→d→c→b→aとパケットが中継されていることが分かる(図2(B)参照)。
全ノードがシンクノード宛のRRECコマンドを送信することで、シンクノードでは全ノードヘの経路情報のリストを得ることができる。シンクノードから各ノードヘの下り通信を行う場合は、このアドレスリストの順番を逆にしたものをパケットのヘッダ部に記載し転送する。アドレスリストが記載されたパケットを受信したノードは、アドレスリストの記載に従ってパケットを中継する。以上の動作によりシンクノードから各ノードヘの下り経路が確立される(図2(C)参照)。
この動作は送信元ノード(ソースノード)が経由するノードを一意に決定する経路制御を行うため、ソースルーティングと呼ばれている。
ZigBee Specification Revision 17(ZigBeeDocument 053474r17)
従来技術のMany to One方式におけるリンクステータスコマンドは、全ノードで予め決められた周期に基づいて送信されており、ノードが単位時間あたりに送信するパケット数は同一となる。そのため、ノードの設置数が多くなると、無線帯域中の当該パケットが占有する比率が高くなり、ノードの設置密度が高い場所では、他ノードが送信する当該パケットの影響により無線帯域の利用効率が悪くなるという問題が生じ得る。
これにより、設置密度の高い場所に設置されたノードにおいては、データ通信のスループットが低下する恐れもある。そのためノードの設置密度の違いにより、無線帯域の利用効率に不公平を生じさせない当該パケットの送信方法が所望されている。
また、従来技術のMany to One方式におけるソースルーティングでは、下りパケットのすべてに経路情報を示すアドレスリストを記載するため、中継ホップ数が増加するにつれて、パケットのオーバーヘッドが大きくなるという問題が生じ得る。特に、例えばセンサネットワークで広く使われているIEEE802.15.4などの無線通信方式を用いた場合、伝送レートが低速であるため、オーバーヘッドの増加によりデータ通信のスループットが低下するという問題がある。
このため、アドレスリストによるオーバーヘッド量を削減したソースルーティング方式が所望されている。
そこで、本発明は、上記課題に鑑み、ノードの設置密度の違いにより生じ得る制御パケットの送受信による無線帯域の利用効率の不公平をなくし、かつ、アドレスリストのオーバーヘッドを小さくし、スループットの低下を改善する無線通信装置及び無線通信プログラムを提供する。
かかる課題を解決するために、第1の本発明の無線通信装置は、マルチホップ通信を行う無線通信装置において、(1)周辺ノードに対して、自身の隣接ノードのアドレス情報を示す隣接アドレスリストを有する制御パケットを周期的に送信するパケット送信手段と、(2)周辺ノードが送信した制御パケットを受信するパケット受信手段と、(3)パケット受信手段による制御パケットの受信に基づき、1ホップで通信可能な1ホップ隣接ノード情報を格納する第1の格納手段と、(4)パケット受信手段が受信した制御パケットの隣接アドレスリストに基づき、2ホップ以上で通信可能な2ホップ以上隣接ノード情報を格納する第2の格納手段と、(5)1ホップ隣接ノード情報及び2ホップ以上隣接ノード情報に基づき、周辺ノードの設置密度を類推し、類推した上記周辺ノードの設置密度に応じて、パケット送信手段が送信する制御パケットの送信タイミングを動的に変更する送信タイミング制御手段とを備え、送信タイミング制御手段が、2ホップ以上隣接ノード情報から2ホップ以上隣接ノード数が多いほど、制御パケットの送信間隔が大きくなるように変更することを特徴とする。
第2の本発明の無線通信装置は、マルチホップ通信を行う無線通信装置において、(1)周辺ノードに対して、自身の隣接ノードのアドレス情報を示す隣接アドレスリストを有する制御パケットを周期的に送信するパケット送信手段と、(2)周辺ノードが送信した制御パケットを受信するパケット受信手段と、(3)パケット受信手段による制御パケットの受信に基づき、1ホップで通信可能な1ホップ隣接ノード情報を格納する第1の格納手段と、(4)パケット受信手段が受信した制御パケットの隣接アドレスリストに基づき、2ホップ以上で通信可能な2ホップ以上隣接ノード情報を格納する第2の格納手段と、(5)1ホップ隣接ノード情報及び2ホップ以上隣接ノード情報に基づき、周辺ノードの設置密度を類推し、類推した周辺ノードの設置密度に応じて、パケット送信手段が送信する制御パケットの送信タイミングを動的に変更する送信タイミング制御手段と、(6)中継ノードが自身のアドレス情報を経路情報に追記することで中継経路を収集する経路収集パケットをパケット受信手段が受信した場合、中継経路を構成する中継ノードのアドレス情報が1個おきに記述されるように、自身のアドレス情報を経路情報に記述する中継処理手段と、(7)経路収集パケットにより得られた経路情報を有するパケットをパケット受信手段が受信した場合、1ホップ隣接ノード情報及び2ホップ以上隣接ノード情報を用いて、当該パケットの次転送先を決定する次転送先決定手段とを備えることを特徴とする無線通信装置である。
の本発明の無線通信プログラムは、マルチホップ通信を行う無線通信装置の無線通信プログラムにおいて、コンピュータを(1)周辺ノードに対して、自身の隣接ノードのアドレス情報を示す隣接アドレスリストを有する制御パケットを周期的に送信するパケット送信手段、(2)周辺ノードが送信した制御パケットを受信するパケット受信手段、(3)パケット受信手段による制御パケットの受信に基づき、1ホップで通信可能な1ホップ隣接ノード情報を格納する第1の格納手段、(4)パケット受信手段が受信した制御パケットの隣接アドレスリストに基づき、2ホップ以上で通信可能な2ホップ以上隣接ノード情報を格納する第2の格納手段、(5)1ホップ隣接ノード情報及び2ホップ以上隣接ノード情報に基づき、周辺ノードの設置密度を類推し、類推した周辺ノードの設置密度に応じて、パケット送信手段が送信する制御パケットの送信タイミングを動的に変更する送信タイミング制御手段として機能させ、送信タイミング制御手段が、2ホップ以上隣接ノード情報から2ホップ以上隣接ノード数が多いほど、制御パケットの送信間隔が大きくなるように変更することを特徴とする。
第4の本発明の無線通信プログラムは、マルチホップ通信を行う無線通信装置の無線通信プログラムにおいて、コンピュータを、(1)周辺ノードに対して、自身の隣接ノードのアドレス情報を示す隣接アドレスリストを有する制御パケットを周期的に送信するパケット送信手段、(2)周辺ノードが送信した制御パケットを受信するパケット受信手段、(3)パケット受信手段による制御パケットの受信に基づき、1ホップで通信可能な1ホップ隣接ノード情報を格納する第1の格納手段、(4)パケット受信手段が受信した制御パケットの隣接アドレスリストに基づき、2ホップ以上で通信可能な2ホップ以上隣接ノード情報を格納する第2の格納手段、(5)1ホップ隣接ノード情報及び2ホップ以上隣接ノード情報に基づき、周辺ノードの設置密度を類推し、類推した周辺ノードの設置密度に応じて、パケット送信手段が送信する制御パケットの送信タイミングを動的に変更する送信タイミング制御手段、(6)中継ノードが自身のアドレス情報を経路情報に追記することで中継経路を収集する経路収集パケットをパケット受信手段が受信した場合、中継経路を構成する中継ノードのアドレス情報が1個おきに記述されるように、自身のアドレス情報を経路情報に記述する中継処理手段、(7)経路収集パケットにより得られた経路情報を有するパケットをパケット受信手段が受信した場合、1ホップ隣接ノード情報及び2ホップ以上隣接ノード情報を用いて、当該パケットの次転送先を決定する次転送先決定手段として機能させることを特徴とする無線通信プログラムである。
本発明によれば、ノードの設置密度の違いにより生じ得る制御パケットの送受信による無線帯域の利用効率の不公平をなくし、かつ、アドレスリストのオーバーヘッドを小さくし、スループットの低下が改善する。
第1の実施形態の無線ノードの内部構成を示す内部構成図である。 従来のMany To Oneルーティング方式を説明する説明図である。 第1の実施形態の無線ノードにおけるパケット送受信処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態の複数の無線ノードから構成されるネットワークでの無線ノードの動作を説明する説明図である。 第1の実施形態のネットワーク構成での無線ノード間の制御パケット送信量を示す図である(Tunit=1秒、α=0、β=0)。 第1の実施形態のネットワーク構成での無線ノード間の制御パケット送信量を示す図である(Tunit=1秒、α=1、β=0)。 第1の実施形態のネットワーク構成での無線ノード間の制御パケット送信量を示す図である(Tunit=1秒、α=0、β=1)。 第1の実施形態のネットワーク構成での無線ノード間の制御パケット送信量を示す図である(Tunit=1秒、α=1、β=1)。 第2の実施形態の無線ノードの内部構成を示す内部構成図である。 第2の実施形態の無線ノードにおけるRRECコマンドの送受信処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態の複数の無線ノードから構成されるネットワークでの無線ノードの動作を説明する説明図である。 第2の実施形態の無線ノードにおけるSRパケットの送受信処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態の複数の無線ノードから構成されるネットワークでの無線ノードの動作を説明する説明図である。
(A)第1の実施形態
以下では、本発明の無線通信装置及び無線通信プログラムの第1の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
第1の実施形態では、例えば、マルチホップ通信方式を採用した無線ネットワーク(マルチホップ無線通信システム)を構成する各無線ノードが制御パケットを中継する際に、本発明を適用した場合の実施形態を例示する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態の無線ノードの内部構成を示す内部構成図である。図1において、第1の実施形態の無線ノード100Aは、無線通信装置として、アンテナ101、増幅器102、無線送受信部103、パケット受信部104、中継処理部105、ルーティングテーブル格納部106、2ホップ隣接テーブル格納部107、制御パケット生成部108、送信タイミング算出部109、パケット送信部110を少なくとも有して構成される。
アンテナ101は、増幅器102を介して無線送受信部103からの無線信号の送波又は無線信号の受波を行うものである。
増幅器102は、無線送受信部103から送信する無線信号を受け取り、電波の信号強度を増幅してアンテナ101に与えるものである。
無線送受信部103は、電気信号と無線信号の相互変換を行うものである。無線送受信部103は、アンテナ101から受け取った無線信号を電気信号に変換して変調処理等を行い受信パケットをパケット受信部104に与えたり、パケット送信部110から受け取った送信する送信信号に対して復調処理や周波数変換等を行い無線信号を増幅器102に与えるものである。
パケット受信部104は、受信パケットのヘッダ情報に基づいて、当該パケットがデータパケットであるか又は制御パケットであるかを識別し、中継処理部105に与えるものである。また、パケット受信部104は、制御パケットを受信した場合、制御パケットに記載されている経路情報をルーティングテーブル格納部106に格納するものである。例えば、制御パケットとしてRRECコマンドを受信した場合、パケット受信部104は、RRECコマンドに記載されている、パケット宛先までの中継ノードのアドレスを示すアドレスリストをルーティングテーブル106に格納する。
中継処理部105は、自身宛のデータパケットを受信した場合には、上位の処理手段に受け渡し受信処理を行い、自身宛でないデータパケットを受信した場合には、ルーティングテーブル格納部106のルーティングテーブルに基づいて、パケットの宛先に中継するために、次の中継先ノードへの中継処理を行うものである。例えば、中継処理部105は、ルーティングテーブル格納部106に格納されている特定ノード(例えばシンクノード)までのパスコストに基づき最適経路を経由させる中継先ノードを選択する。
また、中継処理部105は、制御パケットを受信した場合、内部データの解析を行い、必要に応じてルーティングテーブル格納部106のルーティングテーブルや2ホップ隣接テーブル格納部107に格納される2ホップ隣接テーブルの内容を更新するものである。
ここで、制御パケットとしては、例えば、Many To Oneルーティング方式のコマンドステータスコマンド、RREQコマンド、RRECコマンド等が該当する。例えば、コマンドステータスコマンドには、自身の隣接アドレスリストが記載されており、隣接アドレスリスト毎に無線リンクの品質を示すリンクコストが記載されている。また、RREQコマンドには、特定ノードへパケットを到達させるためのパスコストなどの値が記載されている。さらに、RRECコマンドには、パケットの宛先までの中継ノードのアドレスを示すアドレスリストが記載されている。
中継処理部105は、例えばリンクステータスコマンドに記載される情報に基づいて、ルーティングテーブル格納部106に格納される自身の1ホップ通信可能な隣接ノードのアドレス情報を更新したり、受信したコマンドステータスコマンドに記載される隣接アドレスリストに基づいて、2ホップ隣接テーブル格納部107の2ホップ隣接テーブルを更新したりする。
ルーティングテーブル格納部106は、中継経路情報であるルーティングテーブルを格納するものである。ルーティングテーブル格納部106は、例えば、制御パケットの送信元ノードを隣接ノードとする隣接ノードのアドレス一覧や、アドレス一覧毎に記載されたリンクコストや、特定ノード(例えばシンクノード)までのパスコストなどの情報を格納する。
2ホップ隣接テーブル格納部107は、自身が通信可能な2ホップ隣接テーブルを格納するものである。2ホップ隣接テーブルは、自身が直接通信することはできないが、1ホップ隣接ノードを経由することで接続可能なノードのアドレス一覧である。また、2ホップ隣接テーブルは、ルーティングテーブル格納部106のルーティングテーブルと受信した制御パケットの隣接アドレスリストとを比較することにより作成される。
制御パケット生成部108は、ルーティングテーブル格納部106に格納されるルーティングテーブルの一部の情報を、隣接ノードへ伝達するための制御パケットを生成するものである。
送信タイミング算出部109は、ルーティングテーブル格納部106に格納されるテーティングテーブルや、2ホップ隣接テーブル格納部107の2ホップ隣接テーブルを用いて、制御パケット生成部108が生成した制御パケットの送信時間を算出するものである。なお、送信タイミング算出部109の送信時間の算出方法は、動作の項で詳細に説明する。
パケット送信部110は、自身が生成したデータ(例えばセンサデータ等)や、制御パケット生成部108が生成した制御情報、中継処理部105から他ノードへ中継するパケットを形成し、無線送受信部103を介して無線ネットワークに送信するものである。パケット送信部110は、送信タイミング算出部109が算出した送信時間が設定され、送信時間にあると、制御パケットを送信するものである。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態の無線ノード100Aにおける中継する際の処理の動作を図面を参照しながら説明する。
図3は、第1の実施形態の無線ノード100Aにおけるパケット送受信処理の動作を示すフローチャートである。
図4(A)は、例えば無線ノードa〜kで構成されるネットワークでの無線ノードの動作を説明する説明図である。なお、図4(A)において、無線ノード間を結ぶ点線は無線リンクであり直接通信が可能であることを示す。
まず、各無線ノードa〜kは周辺ノードに対して制御パケットの交換を行い、各無線ノードa〜kのパケット受信部104が、隣接ノードから制御パケットを受信する(ステップS301)。
また、各無線ノードa〜kの中継処理部105は、受信した制御パケットに記載されている情報に基づいて、自身のルーティングテーブルの更新を行う(ステップS302)。
各無線ノードa〜kは、制御パケットを受信すると、その制御パケットの送信元ノードを自身の隣接ノードとして知ることができ、この無線ノード群により構成される無線ノードのテーブルをルーティングテーブル格納部106に格納する。上記無線ノード群からなるテーブルを、1ホップ隣接テーブルと呼ぶ。
例えば図4に示す無線ノードdの場合、無線ノードb、e、f、g、hから制御パケットを受信するので、これら無線ノード群(無線ノードb、e、f、g、h)が自身の隣接ノードとして知ることができる。従って、無線ノードdは、1ホップ隣接テーブルとして、1ホップ隣接テーブル(b、e、f、g、h)をルーティングテーブル格納部106に格納する。なお、1ホップ隣接テーブルの「b」等は、無線ノードbのアドレスを示す。
また、例えば、リンクステータスコマンドの場合、隣接アドレスリスト毎に無線リンクの品質を示すリンクコストが記載されており、RREQコマンドには特定ノードまでのパスコストなどの値が記載されており、各無線ノードa〜kはこれらの情報もルーティングテーブルに格納する。
次に、各無線ノードa〜kの中継処理部105は、1ホップ隣接テーブルと、隣接ノードから受信した制御パケット(例えばリンクステータスコマンド)に記載されている情報とを比較して、2ホップ隣接テーブル格納部107の2ホップ隣接テーブルを更新する(ステップS303)。
例えば、無線ノードdにおいて、例えば無線ノードbから受信した制御パケット(例えばリンクステータスコマンド)には隣接アドレスリストとして隣接アドレスリスト(a、c、d)が記載されている。無線ノードdの中継処理部105は、1ホップ隣接テーブルと、制御パケットの隣接アドレスリストとを比較して、直接的に通信することはできないが、無線ノードbを経由して2ホップで通信可能な2ホップ隣接ノードを知ることができる。この2ホップ隣接ノードのアドレスを記載したテーブルを2ホップ隣接テーブルと呼ぶ。
具体的には、無線ノードdの中継処理部105は、無線ノードbからの制御パケットには隣接アドレスリストとして隣接アドレスリスト(a、c、d)が記載されており、自身のアドレスを削除した(a、c)が、無線ノードbを経由した2ホップ隣接ノードであると判断する。同様に、他の隣接ノードe、f、g、hから受信した制御パケットに記載されている隣接アドレスリストを用いて、無線ノードdは、自身の2ホップ隣接テーブル(a、c、i)を2ホップ隣接テーブル格納部107に格納する。
図4(B)では、各無線ノードa〜kが保持する1ホップ隣接テーブルと2ホップ隣接テーブルとを結合させたテーブル(図4(B)では1ホップ、2ホップ隣接テーブルと示す)を例示する。
次に、各無線ノードa〜kの送信タイミング算出部109は、ルーティングテーブル格納部106の情報及び2ホップ隣接テーブル格納部107の情報を用いて、自身が送信する制御パケットの送信時間を算出する(ステップS304)。
そして、各無線ノードa〜kにおいて、制御パケット生成部108がルーティングテーブル格納部106の情報を用いて制御パケットを生成し(ステップS305)、制御パケットの送信時間が設定され(ステップS306)、送信タイミングになると(ステップS307)、パケット送信部110が制御パケットを送信する(ステップS308)。
ここで、送信タイミング算出部109は、自身の周辺に位置する無線ノードの設置密度を類推し、この類推した周辺ノードの設置密度に応じて送信時間を算出する。この周辺ノードの設置密度とは、所定ホップ(例えば1ホップ、2ホップ等)範囲で通信可能な無線ノード数をいう。
送信タイミング算出部109は、周辺ノードの設定密度が大きい場合、制御パケットの送信間隔が大きくなるように送信時間を算出し、周辺ノードの設置密度が小さい場合、制御パケットの送信間隔が小さくなるように送信時間を算出する。ここで、例えば周辺ノードの設置密度が大きいか否かの判断は、1又は複数の閾値を設定して判断することができる。また、閾値はネットワークの運用に応じて適宜決定することができる。
また、送信タイミング算出部109が算出する送信時間Tsendは、例えば式(1)により決定する。
send=Tunit×(αN1hop+βN2hop+1) …(1)
ここで、Tunitは単位時間、N1hopは1ホップ隣接ノード数、N2hopは2ホップ隣接ノード数を示し、α、βは係数を示す。例えば、Tunitは制御パケットを送信する最小単位時間であり、例えば1秒などの値が設定される。
式(1)は、1ホップ範囲の場合と2ホップの場合とのそれぞれの設置密度を考慮して、送信時間を算出する場合を例示したものである。式(1)では、αの値を大きくすれば1ホップ隣接ノード数の影響が顕著となり、βの値を大きくすれば2ホップ隣接ノード数の影響が顕著となる。
例えば、この場合、送信タイミング算出部109は、ルーティングテーブル格納部106の1ホップ隣接テーブルを参照して、1ホップ隣接ノード数が多いほど、αの値を大きくして、送信時間Tsendが大きくなるようにする。また、送信タイミング算出部109は、2ホップ隣接テーブル格納部107の2ホップ隣接テーブルを参照して、2ホップ隣接ノード数が多いほど、βの値を大きくして、送信時間Tsendが大きくなるようにする。すなわち、送信タイミング算出部109は、1ホップ隣接テーブルと2ホップ隣接テーブルとをそれぞれ別々に判断して、制御パケットの送信時間を算出する。
なお、α及びβの値の決定方法は、隣接ノード数が大きくなるに従って大きな値をとるようにする。例えば、α及びβの値は、ネットワークの構成に応じて予め決定するようにしても良い。また例えば、α及びβの値は、隣接ノード数の変化に応じて可変的に決定するようにしても良い。例えば隣接ノード数が「1台」の場合にはα及びβの値を「0」とし、隣接ノード数が「2〜3台」の場合にはα及びβの値を「1」とする等のように、隣接ノード数に応じてα及びβの値を決定する方法を適用できる。また、隣接ノード数に応じてα及びβを算出する所定の関係式を用いてα及びβの値を求めるようにしても良い。
さらに、送信タイミング算出部109は、ネットワークを構成する全ての無線ノードが同じ送信時間Tsendを決定するようにしても良いし、それぞれ無線ノード毎に送信時間Tsendを求めることができる。それぞれ無線ノードが個別に送信時間Tsendを求める場合、送信タイミング算出部109は、算出した送信時間Tsendを制御パケットに記載し、他の無線ノードに自身の送信時間Tsendを知らせるようにする。なお、送信タイミング算出部109は、送信時間Tsendを決定するパラメータ(例えばα及びβ)を制御パケットに記載して他の無線ノードに送信するようにしても良い。
また、送信タイミング算出部109は、制御パケットに記載されている各隣接ノードが算出した送信時間Tsendを参照して、自身の送信時間Tsendを算出するようにしても良い。例えば、制御パケットに含まれる各1ホップ隣接ノードの送信時間Tsendをルーティングテーブル格納部106に格納する。送信タイミング算出部109は、ルーティングテーブル格納部106から各1ホップ隣接ノードの送信時間Tsendを読み出す。このとき、1ホップ隣接ノードの送信時間Tsendが短い場合には、自身の送信時間Tsendが大きくなるように算出する方法を適用できる。これにより、1ホップ隣接ノードの送信時間が短い場合には自身が受信する制御パケット数が多くなることを意味するから、自身の送信時間を大きくすることで、送受信される制御パケットの数を減少することができる。
図5は、例えば、Tunit=1秒、α=0、β=0を式(1)に代入した場合の無線ノード間の制御パケット送信量を示す。すなわち、各無線ノードa〜kの制御パケットの送信時間Tsendが1秒である場合を例示する。
図5(B)は、1分あたりに無線ノードが送信する制御パケットの数を表形式で説明する説明図である。例えば、無線ノードdは、無線ノードb、e、f、g、hのそれぞれに対して、1分間に60個の制御パケットを送信していることを示す。
図5(A)は、無線ノード間で1分あたりに授受される制御パケットの数を示す説明図である。例えば、無線ノードbと無線ノードdとの間の破線は無線リンクを示し、破線付近に記載されている数字「120」は、無線ノードbと無線ノードとの間で授受されるパケット数(すなわち、無線ノードbから無線ノードdへの制御パケット数「60個」+無線ノードdから無線ノードbへの制御パケット数「60個」の和)を示す。
図5(C)は、各無線ノードa〜kが1分あたりに送受信する制御パケットの数を示す説明図である。例えば、無線ノードdは、隣接ノードb、e、f、g、hとの間で、1分間で「600個」の制御パケットを送受信することを示す。
図5に例示するパラメータセットの場合、各無線ノードa〜kの送信時間Tsendは比較的短く、各無線ノードa〜kの単位時間あたりに送信する制御パケット数は同一である。例えば、無線ノードdでは、大量の制御パケットを受信することになるので、データ通信のスループットが低下するおそれがある。
そこで、第1の実施形態では、1ホップ隣接テーブルと2ホップ隣接テーブルとに基づいて、周辺に存在すると思われる周辺ノードの設置密度を計算し、設置密度が高い無線ノードは、制御パケットの送信間隔を長く設定する。
図6〜図8は、式(1)のαの値とβの値を変えることにより、各無線ノードa〜k間の制御パケット数が減少する様子を説明する説明図である。図6は、例えば、Tunit=1秒、α=1、β=0とした場合であり、図7は、例えば、Tunit=1秒、α=0、β=1とした場合であり、図8は、例えば、Tunit=1秒、α=1、β=1とした場合である。
図6〜図8に例示する説明図から、例えば、無線ノードdが1分あたりに送受信するパケット数は、図6の場合「175個」、図7の場合「131」、図8の場合「73個」となっており、α=0、β=0とした図5の場合に比べて、制御パケットの送受信数を減少していることが分かる。
また、図5〜図8の説明図において、設置密度が比較的低い無線ノードiや無線ノードkの周辺と比べて、設置密度が比較的高い無線ノードdの周辺では、送受信される制御パケット教が少なくなっていることが分かる。これにより、設置密度の高い無線ノードdの無線帯域を制御パケットが占有する割合が低下し、データ通信のスループットを確保することができる。
以上の動作から、無線ノードは制御パケットを生成後に即座に送信せず、算出した送信時間Tsendまで制御パケットを保持することで、周辺ノード数を考慮した制御パケットの送信タイミングを調整することが可能となる。
(A−3)第1の実施形態の効果
上記のように、第1の実施形態によれば、無線ノードの設置密度に応じて制御パケットの送信タイミンクを動的に制御することが可能となる。また、第1の実施形態によれば、この送信タイミンク制御により、ノードの設置密度の違いによる不公平性を解消することができ、設置密度の高い無線ノードにおいてもデータ通信用の無線帯域を確保することができる。
(B)第2の実施形態
次に、本発明の無線通信装置及び無線通信プログラムの第2の実施形態を図面を参照しながら説明する。
(B−1)第2の実施形態の構成
図9は、第2の実施形態の無線ノードの内部構成を示す内部構成図である。図9において、第2の実施形態の無線ノード100Bは、無線通信装置として、アンテナ101、増幅器102、無線送受信部103、パケット受信部104、中継処理部201、ルーティングテーブル格納部106、2ホップ隣接テーブル格納部107、制御パケット生成部108、送信タイミング算出部109、パケット送信部110、次転送ノード決定部202を少なくとも有して構成される。
第2の実施形態が、第1の実施形態と異なる点は、中継処理部105に代えて中継処理部201を備える点と、次転送ノード決定部202を新たに備える点である。
中継処理部201は、第1の実施形態で説明した処理に加え、制御パケットであるRRECコマンドを受信した場合、RRECコマンドに記載されているアドレスリストに、当該RRECコマンドの送信元アドレスが記載されているか否かを判断し、RRECコマンドの送信元アドレスが記載されている場合には、自身のアドレスをアドレスリストに追記しないようにし、記載されていない場合には、自身のアドレスをアドレスリストに追記するものである。
また、中継処理部201は、別の方法を適用することができる。例えば、中継処理部201は、RRECコマンドに記載されているTTL(Time To Live)を参照し、例えば、TTLの値が奇数のときには、自身のアドレスをアドレスリストに追記し、TTLの値が偶数のときには、追記しないようにする。
次転送ノード決定部202は、他の無線ノードから転送されてきたソースルーティングパケット(SRパケット)のヘッダ情報と、ルーティングテーブル格納部106の情報と、2ホップ隣接テーブル格納部107の2ホップ隣接テーブルの情報とに基づいて、次に転送する無線ノードを決定するものである。
(B−2)第2の実施形態の動作
次に、第2の実施形態の無線ノード100Bのパケット送受信処理の動作を図面を参照しながら説明する。
図10は、第2の実施形態の無線ノード100BにおけるRRECコマンドの送受信処理の動作を示すフローチャートである。
図11は、無線ノードa〜lから構成されるネットワークにおいてRRECコマンドを送受信する様子を説明する説明図である。なお、図11(A)では、無線ノードl(lはLの小文字)から無線ノードaに向けてRRECコマンドを送信する場合を例示し、太線はRRECコマンドの送信経路を示し、太線付近に記載される例えば(1)等の番号はRRECコマンドの中継順序を示す。
まず、無線ノードlは、宛先を無線ノードaとするRRECコマンドを送信し、無線ノードlの隣接ノードである無線ノードkが、RRECコマンドを受信する(ステップS1001)。
従来、RRECコマンドを受信した無線ノードは、自身のアドレスをRRECコマンドに記載されているアドレスリストに追記して次転送ノードに中継する。
これに対して、第2の実施形態は、RRECコマンドを受信した無線ノードの中継処理部201は、アドレスリストを参照し(ステップS1002)、当該RRECコマンドの送信元ノードのアドレスがアドレスリストに記載されているか否かを判断する(ステップS1003)。
そして、中継処理部201は、送信元ノードのアドレスがアドレスリストに記載されていない場合、自身のアドレスをアドレスリストに追記してRRECパケットを送信し(ステップS1004、S1005)、送信元アドレスがアドレスリストに記載されている場合、自身のアドレスをアドレスリストに記載せずに、RRECパケットを次転送ノードに送信する(ステップS1005)。
例えば、図11の例の場合、無線ノードlからのRRECコマンドを受信した無線ノードkは、アドレスリストに、無線ノードlのアドレス「l」が記載されているため、自身のアドレス「k」を追記せずに、次転送ノードである無線ノードiに転送する(図11(A)の(2))。
また、無線ノードkからのRRECコマンドを受信した無線ノードiは、アドレスリストに無線ノードkのアドレス「k」が記載されていないため、自身のアドレス「i」をアドレスリストに追記して、次転送ノードである無線ノードhに転送する(図11(A)の(3))。
このような動作を行っていくことにより、図11(B)に示すように、RRECコマンドのアドレスリストに記載するアドレス情報のフィールドサイズは、従来よりも半分とすることができる。その結果、オーバーヘッドを小さくすることができ、スループットの低下を回避し得る。
次に、RRECコマンドにより得られた経路情報に基づき、無線ノードaから無線ノードlにソースルーティングを行う場合を図面を参照しながら説明する。
図12は、無線ノード100Bにおけるソースルーティング処理の動作を示すフローチャートである。
図13は、無線ノードa〜lから構成されるネットワークでのソースルーティング処理を説明する説明図である。図13(A)において、太線はソースルーティングパケット(SRパケット)の中継経路であり、太線付近に記載の例えば(1)等の番号は中継順序を示す。
なお、以下では、無線ノードdがSRパケットを受信した場合を例に挙げて説明する。
まず、無線ノードaは、図10及び図11のようにして得られたアドレスリストを記載して、宛先を無線ノードlとするSRパケットを送信する。SRパケットは、無線ノードbを経由して、無線ノードdに送信される。
無線ノードdは、無線ノードbからSRパケットを受信すると(ステップS1006)、SRパケットに記載されているアドレスリストを参照する(ステップS10007)。
従来技術の場合、SRパケットを中継する無線ノードの中継順序は、アドレスリストに記載されているため、自身のアドレスが記載された次のアドレスを次転送アドレスとする。例えば、従来の場合、アドレスリストが「l、k、i、h、b、d」であれば、末尾から順に無線ノードb→d→h→i→k→lという順で中継する。なお、無線ノードが保持するアドレスリストの記載順を逆にして、アドレスリスト「d、b、h、i、k、h」とし、無線ノードb→d→h→i→k→lという順で中継するようにしてもよい。
これに対して、第2の実施形態では、図10及び図11で説明したようにしてRRECコマンドでアドレスリストを収集しているため、必ずしも次転送ノードのアドレスが記載されているとは限らない。
そこで、次転送ノード決定部202が、自身のルーティングテーブル格納部106に格納されている1ホップ隣接テーブルを参照し(ステップS1008)、アドレスリストに記載されたアドレスが1ホップ隣接テーブルにエントリされているか否かを判断する(ステップS1009)。
そして、次転送ノード決定部202は、エントリされていない場合、2ホップ隣接テーブル格納部107の2ホップ隣接テーブルを参照して(ステップS1010)、次転送ノードを決定して(ステップS1011)、パケット送信部110がSRパケットを次転送ノードに向けて送信する(ステップS1012)。
一方、次転送ノード決定部202は、エントリされている場合、ルーティングテーブル格納部106のルーティングテーブルを用いて次転送ノードを決定し(ステップS1011)、パケット送信部110がSRパケットを次転送ノードに向けて送信する(ステップS1012)。
図13の例の場合、無線ノードaが送信するSRパケットのアドレスリストは「l、i、d」である。また、無線ノードdの1ホップ隣接テーブルは、図13(B)に示すように「b、e、f、g、h」である。
無線ノードbからSRパケットを受信した無線ノードdの次転送ノード決定部202は、ルーティングテーブル格納部106の1ホップ隣接テーブル「b、e、f、g、h」を参照しても、SRパケットのアドレスリストに記載のアドレス「l、i」はエントリされていない。
従って、次転送ノード決定部202は、2ホップ隣接テーブル「a、c、i」を参照すると、SRパケットのアドレスリストに記載のアドレス「i」がエントリされていることを知ることができるので、1ホップ隣接テーブル及び2ホップ隣接テーブルを用いて、無線ノードiに到達するために、次転送ノードを無線ノードhとして決定する。これにより、無線ノードdは、次転送ノードを無線ノードhとしてSRパケットを送信する(図13(A)の(3))。
次に、無線ノードdが送信したSRパケットを無線ノードhが受信する。無線ノードhの次転送ノード決定部202は、ルーティングテーブル格納部106の1ホップ隣接テーブル「d、i」を参照すると、SRパケットのアドレスリストに記載のアドレス「i」がエントリされていることを知るので、次転送ノードを無線ノードiとしてSRパケットを送信する(図13(A)の(4))。
以上の動作によりアドレスリストの情報が半減された状態においても、1ホップ隣接テーブルと2ホップ隣接テーブルを参照することにより、目的ノードまでパケットを中継することが可能となる。
他の実施形態として、中継処理部201は、RRECパケットヘのアドレスリストヘの追記を行うか否かの判定に、受信したRRECパケットのTTLを用いてもよい。TTLは中継ホップ毎に減算されるため、例えばTTLの値が奇数時にはアドレスリストヘ追記を、TTLの値が偶数時にはアドレスリストヘ追記しない、などの実施形態でもRRECのオーバーヘッドが削減可能となる。
また制御パケットに2ホップ隣接テーブルを記載することで、隣接ノードでは3ホップ先の周辺ノードの情報を獲得することができる。このためRRECへのアドレスの追記を3ノード毎に1回としたとしても、3ホップ隣接テーブルを検索することで、目的ノードまでのパケット中継が可能となる。
(B−3)第2の実施形態の効果
上記のように、第2の実施形態によれば、RRECパケットの情報量を半減することが可能となり、制御パケットのオーバーヘッド量を削減することができる。また、ソースルーティング時のオーバーヘッド量も削減することができるため、1パケットあたりのペイロード長が長くなり、スループットの向上が可能となる。
(C)他の実施形態
本発明では、使用可能な無線帯域のうち一定の割合以下を制御情報とすることを目的とし、ノードの設置密度に応じてリンクステータスコマンド(制御パケット)の送信周期を動的に変更する手段と、制御パケットの交換により得られた2ホップ隣接ノードの情報を用いることで、パケットに記載するアドレスリストのサイズを削減する手段を提供する。
上述した第1及び第2の実施形態において、無線ノードの無線通信装置のハードウェア構成は既存のハードウェア構成を適用することができ、例えば、CPU、RAM、ROM、EEPROM等から構成される。また、例えば、CPUが、ROMに格納される処理プログラムを実現するソフトウェア処理により、上述した第1及び第2の実施形態で説明した機能を実現する。
100A及び100B…無線ノード、101…アンテナ、102…増幅器、
103…無線送受信部、104…パケット受信部、105、201…中継処理部、
106…ルーティングテーブル格納部、107…2ホップ隣接テーブル格納部、
108…制御パケット生成部、109…送信タイミング算出部、
110…パケット送信部、202…次転送ノード決定部。

Claims (10)

  1. マルチホップ通信を行う無線通信装置において、
    周辺ノードに対して、自身の隣接ノードのアドレス情報を示す隣接アドレスリストを有する制御パケットを周期的に送信するパケット送信手段と、
    周辺ノードが送信した上記制御パケットを受信するパケット受信手段と、
    上記パケット受信手段による上記制御パケットの受信に基づき、1ホップで通信可能な1ホップ隣接ノード情報を格納する第1の格納手段と、
    上記パケット受信手段が受信した上記制御パケットの上記隣接アドレスリストに基づき、2ホップ以上で通信可能な2ホップ以上隣接ノード情報を格納する第2の格納手段と、
    上記1ホップ隣接ノード情報及び上記2ホップ以上隣接ノード情報に基づき、周辺ノードの設置密度を類推し、類推した上記周辺ノードの設置密度に応じて、上記パケット送信手段が送信する上記制御パケットの送信タイミングを動的に変更する送信タイミング制御手段と
    を備え
    上記送信タイミング制御手段が、上記2ホップ以上隣接ノード情報から2ホップ以上隣接ノード数が多いほど、上記制御パケットの送信間隔が大きくなるように変更する
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. 上記送信タイミング制御手段が、上記1ホップ隣接ノード数と上記2ホップ以上隣接ノード数とから上記周辺ノードの設置密度を算出することを特徴とする請求項に記載の無線通信装置。
  3. 上記送信タイミング制御手段は、自身で算出した上記制御パケットの送信タイミングを上記制御パケット記載して上記パケット送信手段に送信させることを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信装置。
  4. 中継ノードが自身のアドレス情報を経路情報に追記することで中継経路を収集する経路収集パケットを上記パケット受信手段が受信した場合、中継経路を構成する中継ノードのアドレス情報が1個おきに記述されるように、自身のアドレス情報を上記経路情報記述する中継処理手段と、
    上記経路収集パケットにより得られた上記経路情報を有するパケットを上記パケット受信手段が受信した場合、上記1ホップ隣接ノード情報及び上記2ホップ以上隣接ノード情報を用いて、当該パケットの次転送先を決定する次転送先決定手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の無線通信装置。
  5. 上記中継処理手段が、上記経路収集パケットの上記経路情報に、当該経路収集パケットの送信元ノードのアドレス情報が記載されているか否かに応じて、自身のアドレス情報を上記経路情報に記述をするか否かを判断することを特徴とする請求項に記載の無線通信装置。
  6. 上記中継処理手段が、上記経路収集パケットの残中継回数を参照することにより、自身のアドレス情報を上記経路情報に記述をするか否かを判断することを特徴とする請求項に記載の無線通信装置。
  7. 上記次転送先決定手段は、上記パケット受信手段が受信した上記パケットの上記経路情報に1ホップ隣接ノードが含まれていない場合、上記2ホップ以上隣接ノード情報から2ホップ転送先を検出し、この2ホップ転送先に到達させる1ホップ隣接ノードを次転送先とすることを特徴とする請求項のいずれかに記載の無線通信装置。
  8. マルチホップ通信を行う無線通信装置において、
    周辺ノードに対して、自身の隣接ノードのアドレス情報を示す隣接アドレスリストを有する制御パケットを周期的に送信するパケット送信手段と、
    周辺ノードが送信した上記制御パケットを受信するパケット受信手段と、
    上記パケット受信手段による上記制御パケットの受信に基づき、1ホップで通信可能な1ホップ隣接ノード情報を格納する第1の格納手段と、
    上記パケット受信手段が受信した上記制御パケットの上記隣接アドレスリストに基づき、2ホップ以上で通信可能な2ホップ以上隣接ノード情報を格納する第2の格納手段と、
    上記1ホップ隣接ノード情報及び上記2ホップ以上隣接ノード情報に基づき、周辺ノードの設置密度を類推し、類推した上記周辺ノードの設置密度に応じて、上記パケット送信手段が送信する上記制御パケットの送信タイミングを動的に変更する送信タイミング制御手段と、
    中継ノードが自身のアドレス情報を経路情報に追記することで中継経路を収集する経路収集パケットを上記パケット受信手段が受信した場合、中継経路を構成する中継ノードのアドレス情報が1個おきに記述されるように、自身のアドレス情報を上記経路情報に記述する中継処理手段と、
    上記経路収集パケットにより得られた上記経路情報を有するパケットを上記パケット受信手段が受信した場合、上記1ホップ隣接ノード情報及び上記2ホップ以上隣接ノード情報を用いて、当該パケットの次転送先を決定する次転送先決定手段と
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  9. マルチホップ通信を行う無線通信装置の無線通信プログラムにおいて、
    コンピュータを、
    周辺ノードに対して、自身の隣接ノードのアドレス情報を示す隣接アドレスリストを有する制御パケットを周期的に送信するパケット送信手段、
    周辺ノードが送信した上記制御パケットを受信するパケット受信手段、
    上記パケット受信手段による上記制御パケットの受信に基づき、1ホップで通信可能な1ホップ隣接ノード情報を格納する第1の格納手段、
    上記パケット受信手段が受信した上記制御パケットの上記隣接アドレスリストに基づき、2ホップ以上で通信可能な2ホップ以上隣接ノード情報を格納する第2の格納手段、
    上記1ホップ隣接ノード情報及び上記2ホップ以上隣接ノード情報に基づき、周辺ノードの設置密度を類推し、類推した上記周辺ノードの設置密度に応じて、上記パケット送信手段が送信する上記制御パケットの送信タイミングを動的に変更する送信タイミング制御手段
    として機能させ
    上記送信タイミング制御手段が、上記2ホップ以上隣接ノード情報から2ホップ以上隣接ノード数が多いほど、上記制御パケットの送信間隔が大きくなるように変更する
    ことを特徴とする無線通信プログラム。
  10. マルチホップ通信を行う無線通信装置の無線通信プログラムにおいて、
    コンピュータを、
    周辺ノードに対して、自身の隣接ノードのアドレス情報を示す隣接アドレスリストを有する制御パケットを周期的に送信するパケット送信手段、
    周辺ノードが送信した上記制御パケットを受信するパケット受信手段、
    上記パケット受信手段による上記制御パケットの受信に基づき、1ホップで通信可能な1ホップ隣接ノード情報を格納する第1の格納手段、
    上記パケット受信手段が受信した上記制御パケットの上記隣接アドレスリストに基づき、2ホップ以上で通信可能な2ホップ以上隣接ノード情報を格納する第2の格納手段、
    上記1ホップ隣接ノード情報及び上記2ホップ以上隣接ノード情報に基づき、周辺ノードの設置密度を類推し、類推した上記周辺ノードの設置密度に応じて、上記パケット送信手段が送信する上記制御パケットの送信タイミングを動的に変更する送信タイミング制御手段、
    中継ノードが自身のアドレス情報を経路情報に追記することで中継経路を収集する経路収集パケットを上記パケット受信手段が受信した場合、中継経路を構成する中継ノードのアドレス情報が1個おきに記述されるように、自身のアドレス情報を上記経路情報に記述する中継処理手段、
    上記経路収集パケットにより得られた上記経路情報を有するパケットを上記パケット受信手段が受信した場合、上記1ホップ隣接ノード情報及び上記2ホップ以上隣接ノード情報を用いて、当該パケットの次転送先を決定する次転送先決定手段
    として機能させることを特徴とする無線通信プログラム。
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