JP2007334818A - スレーブ機器、電子機器、ソフトウェア更新処理方法及び書換プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、スレーブ機器からであってもマスター機器を容易に書き換えることができるようにする。
【解決手段】本発明は、所定のマスターデバイス30と接続されたスレーブデバイス40であって、マスターデバイス30を更新するための新たなソフトウェアを外部からUSBコネクタ25を介して取り込み、USBコネクタ25を介して取り込んだ新たなソフトウェアによりマスターデバイス30を書き換え、新たなソフトウェアによって書き換えられた更新後のマスターデバイス30に対して所定のリセット信号S4を出力することにより当該更新後のマスターデバイス30を初期化することにより、本来的にはマスタースレーブ関係にあるスレーブデバイス40からマスターデバイス30を新たなソフトウェアによって容易に書き換えて初期化することができる。
【選択図】図3
【解決手段】本発明は、所定のマスターデバイス30と接続されたスレーブデバイス40であって、マスターデバイス30を更新するための新たなソフトウェアを外部からUSBコネクタ25を介して取り込み、USBコネクタ25を介して取り込んだ新たなソフトウェアによりマスターデバイス30を書き換え、新たなソフトウェアによって書き換えられた更新後のマスターデバイス30に対して所定のリセット信号S4を出力することにより当該更新後のマスターデバイス30を初期化することにより、本来的にはマスタースレーブ関係にあるスレーブデバイス40からマスターデバイス30を新たなソフトウェアによって容易に書き換えて初期化することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、スレーブ機器、電子機器、ソフトウェア更新処理方法及び書換プログラムに関し、例えばマスター機器とスレーブ機器とによって構成される電子機器において、スレーブ機器からマスター機器をバージョンアップする場合に適用して好適なものである。
従来、マスター機器とスレーブ機器とによって構成される電子機器の中には、スレーブ機器がネットワーク経由でアプリケーションプログラムを書き換え中に、そのスレーブ機器と接続されたマスター機器からリセットを掛けられてしまうことにより、そのアプリケーションプログラムが破壊されてしまうことを防止するためのネットワーク接続機器がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004-21680公報
ところでかかる構成のネットワーク接続機器においては、マスター機器がスレーブ機器を制御し、マスター機器の制御のもとでスレーブ機器がアプリケーションプログラムを書き換えることが通常の動作であり、その逆にスレーブ機器がマスター機器のファームウェアを書き換えることは通常想定されておらず、頻繁にファームウェアのアップデートが行われる現在ではフレキシブルに機能拡張を行うことが出来ないという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、スレーブ機器からであってもマスター機器を容易に書き換え得る使い勝手の優れたスレーブ機器、電子機器、ソフトウェア更新処理方法及び書換プログラムを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、所定のマスター機器と接続されたスレーブ機器であって、マスター機器を更新するための新たなソフトウェアを外部から取り込む入力手段と、入力手段を介して取り込んだ新たなソフトウェアによりマスター機器を書き換える更新手段と、新たなソフトウェアによって書き換えられた更新後のマスター機器に対して所定のリセット信号を出力することにより当該更新後のマスター機器を初期化するリセット手段とを設けることにより、本来的にはマスタースレーブ関係にあるスレーブ機器からマスター機器を新たなソフトウェアによって容易に書き換えて初期化することができる。
また本発明においては、所定のマスター機器と所定のスレーブ機器とが接続されることにより構築される電子機器であって、スレーブ機器は、マスター機器を更新するための新たなソフトウェアを外部から取り込む入力手段と、入力手段を介して取り込んだ新たなソフトウェアによりマスター機器を書き換える更新手段と、新たなソフトウェアによって書き換えられた更新後のマスター機器に対して所定のリセット信号を出力することにより当該更新後のマスター機器を初期化するリセット手段とを設けることにより、本来的にはマスタースレーブ関係が構築されている電子機器のスレーブ機器からマスター機器を新たなソフトウェアによって容易に書き換えて初期化することができる。
さらに本発明においては、所定のマスター機器と接続されたスレーブ機器によるマスター機器のソフトウェア更新処理方法であって、マスター機器を更新するための新たなソフトウェアを外部から取り込む入力ステップと、入力ステップで取り込んだ新たなソフトウェアによりマスター機器を書き換える更新ステップと、新たなソフトウェアによって書き換えられた更新後のマスター機器に対して所定のリセット信号を出力することにより当該更新後のマスター機器を初期化するリセットステップとを設けることにより、本来的にはマスタースレーブ関係にあるスレーブ機器からマスター機器を新たなソフトウェアによって容易に書き換えて初期化することができる。
さらに本発明においては、所定のスレーブ機器に対して、所定のマスター機器と接続されたスレーブ機器によりマスター機器を更新するための新たなソフトウェアを外部から取り込む入力ステップと、入力ステップで取り込んだ新たなソフトウェアによりマスター機器を書き換える更新ステップと、新たなソフトウェアによって書き換えられた更新後のマスター機器に対して所定のリセット信号を出力することにより当該更新後のマスター機器を初期化するリセットステップとからなる書換プログラムを実行させることにより、本来的にはマスタースレーブ関係にあるスレーブ機器からマスター機器を新たなソフトウェアによって容易に書き換えて初期化することができる。
本発明によれば、本来的にはマスタースレーブ関係にあるスレーブ機器からマスター機器を新たなソフトウェアによって容易に書き換えて初期化し得るスレーブ機器、電子機器、ソフトウェア更新処理方法及び書換プログラムを実現することができる。
以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)カーオーディオ装置の全体構成
図1及び図2において、1は全体として本発明の電子機器としてのカーオーディオ装置を示し、本体部2と、当該本体部2に対して着脱自在なフロントパネル3とによって構成されており、本体部2がマスター機器、フロントパネル3がスレーブ機器として機能するようになされている。
図1及び図2において、1は全体として本発明の電子機器としてのカーオーディオ装置を示し、本体部2と、当該本体部2に対して着脱自在なフロントパネル3とによって構成されており、本体部2がマスター機器、フロントパネル3がスレーブ機器として機能するようになされている。
この本体部2は、略直方体形状でなり、フロントパネル3が装着される面(以下、これを本体側装着面2Aに対して、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)又はBD(Blue-ray Disc)等の光ディスクの装填口11、本体側コネクタ12、凸部13、パネル開閉保持部14A及び14Bが設けられている。
パネル開閉保持部14A及び14Bは、本体側装着面2Aから前方に突出した状態で取り付けられており、その先端部分に円形状の凹部14AH、14BHが形成され、当該凹部14AH及び14BHと、フロントパネル3における長手方向の側面3C及び3Dに設けられた円筒状でなる勘合部23A及び23Bとを勘合させることにより、凹部14A及び14Bを介してフロントパネル3を保持し得るようになされている。
フロントパネル3は、薄型略長方形状でなり、本体部2と装着される面(以下、これをパネル側装着面3A)に対して、上述の本体側コネクタ12に対応したパネル側端子(図示せず)が設けられている。
またフロントパネル3は、パネル側装着面3Aとは反対側に位置するパネル表面3Bの中央付近に液晶ディスプレイ21が設けられ、この液晶ディスプレイ21の下側及び左右側にはカーオーディオ装置1における各種機能を実行させるための複数の操作キー等からなる操作部22が設けられている。
さらにフロントパネル3には、図1及び図2に示したように、長手方向の側面3Dに設けられた勘合部23Bよりも内側で、当該勘合部23Bと同軸上に円弧状でなるギア24が設けられている。このギア24は、本体部2に設けられたパネル開閉保持部14Bの凹部14BHの周囲に形成されたギア溝(図示せず)と係合し得るようになされている。
なおフロントパネル3は、短手方向の下側端面3Eに対してUSB(Universal Serial Bus)コネクタ25が設けられており、当該USBコネクタ25を介して外部から音楽データ等のコンテンツや種々のソフトウェア等を取り込み得るようになされている。
このカーオーディオ装置1では、本体側装着面2Aとパネル側装着面3Aとを対抗させた状態で本体部2に対してフロントパネル3が装着されている場合、本体部2におけるパネル開閉保持部14A及び14Bと、フロントパネル3における勘合部23A及び23Bとが勘合状態にあり、かつ本体側コネクタ12とパネル側端子(図示せず)とが電気的に接続された状態にある。
この場合、カーオーディオ装置1は、本体部2の操作部22に対するユーザの操作に応じて、本体部2の装填口11を介して装填された光ディスク又はフロントパネル3に内蔵されたフラッシュメモリから音楽データ等のコンテンツデータを再生し、その再生状態を液晶ディスプレイ21に表示したり、操作部22に対する操作内容等を液晶ディスプレイ21に表示し得るようになされている。
ところでカーオーディオ装置1では、本体部2に対してフロントパネル3が装着されている状態で、当該フロントパネル3のオープンボタン29がユーザによって押下操作されると、そのオープンボタン29を介して本体部2の凸部13が押圧されることによりギア24を回転駆動する。
これによりカーオーディオ装置1は、ギア24の回転量に応じて、フロントパネル3が次第に倒れるように本体部2の本体側装着面2Aから離間し、本体部2の本体側装着面2Aが露出するようになされている。
この状態においてカーオーディオ装置1は、本体部2の装填口11を介して光ディスクを装填したり、或いは既に装填された光ディスクを装填口11を介して排出し得るようになされている。因みに、光ディスクの排出動作については、本体側装着面2Aにイジェクトボタンを設けることによって手動操作に応じて排出させたり、凸部13に対する押圧操作に連動させて自動的に排出させるようにしても良い。
なお、このカーオーディオ装置1では、本体部2に対してフロントパネル3が装着されている場合、USBコネクタ25が液晶ディスプレイ21の下側となる下側端面3Eにのみ設けられているため、車両の運転車及び搭乗者に対しては死角となり、USBコネクタ25が設けられていないかのようなデザインとしてユーザに印象付けるようになされている。
一方、このカーオーディオ装置1では、本体部2におけるパネル開閉保持部14A及び14Bの凹部14AH及び14BHと、フロントパネル3の勘合部23A及び23Bとの勘合状態が解消され、本体部2からフロントパネルが完全に取り外された場合、当該フロントパネル3を車両とは離れた場所で盗難防止用として保管することができるようになされている。
このときフロントパネル3は、USBコネクタ25にUSBケーブル(図示せず)を介して例えばパーソナルコンピュータ、ビデオカメラ、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話機等の種々の電子機器と接続されると、これらの電子機器との間では単なるデータストレージ機器としてみなされ、当該電子機器から転送されるコンテンツデータを内蔵のフラッシュメモリに記録したり、そのフラッシュメモリに記憶されているコンテンツデータをUSBコネクタ25を介して電子機器へ転送し得るようになされている。
(2)カーオーディオ装置のマスタースレーブ関係
図3に示すようにカーオーディオ装置1では、マスター機器となる本体部2の制御を司るマイクロコンピュータからなるマスターデバイス30と、スレーブ機器となるフロントパネル3の制御を司るマイクロコンピュータからなるスレーブデバイス40とによってマスタースレーブ関係が構築されている。
図3に示すようにカーオーディオ装置1では、マスター機器となる本体部2の制御を司るマイクロコンピュータからなるマスターデバイス30と、スレーブ機器となるフロントパネル3の制御を司るマイクロコンピュータからなるスレーブデバイス40とによってマスタースレーブ関係が構築されている。
またマスターデバイス30は、電源33からスレーブデバイス40へ供給する電力をコントロールするための電源シグナル制御デバイス31と、スレーブデバイス40をイニシャライズすなわちソフトウェア的及びハードウェア的に初期化するためのリセット信号S2を当該スレーブデバイス40へ出力することをコントロールするためのリセットシグナル制御デバイス32とを有している。
スレーブデバイス40は、本体部2の電源33から供給される電力に基づいて動作し得るようになされており、USBコネクタ25を介して外部接続された例えばUSBメモリからコンテンツや新しいソフトウェア等の各種データを取り込み、内部のRAM(図示せず)に保持し得るようになされている。
またスレーブデバイス40は、電源シグナル制御デバイス31及びリセットシグナル制御デバイス32と接続されており、当該電源シグナル制御デバイス31及びリセットシグナル制御デバイス32をマスターデバイス30に代わって制御し得るようになされている。
ところでスレーブデバイス40は、マスターデバイス30との関係ではあくまでスレーブとして動作するのが通常であるが、USBコネクタ25を介してUSBメモリ等のリムーバブルメディアが外部接続された場合、そのUSBメモリに格納されている各種データを取り込む必要があることから、USBメモリに対してはマスターとなるべくホスト機能を組み込む必要があり、そのためのプログラムを常駐させている。
但し、スレーブデバイス40は、USBコネクタ25を介してパーソナルコンピュータ等と接続された場合には、通常通り、スレーブとして動作するようになされている。
実際上、カーオーディオ装置1では、イグニッションキーが挿入されていない電源オフ状態であっても、車両のバッテリから供給される電力によってマスターデバイス30だけは動作しており、イグニッションキーがオン状態になったことを検出すると、コントロール出力ポートCONT1Mから制御信号S1を電源シグナル制御デバイス31へ出力する。
これによりマスターデバイス30は、電源シグナル制御デバイス31を介して電源33からスレーブデバイス40へ電力を供給し始め、フロントパネル3の液晶ディスプレイ21を点灯表示させるようになされている。
このときマスターデバイス30は、スレーブデバイス40に対して各種命令を与える前に、リセット出力ポートRST1Mから出力したリセット信号S2をリセットシグナル制御デバイス32を介して当該スレーブデバイス40のリセット入力ポートRST1Sに入力することにより、スレーブデバイス40をソフトウェア的にもハードウェア的にも初期化するようになされている。
この状態でマスターデバイス30は、データ入出力ポートdata1Mから出力される命令をスレーブデバイス40のデータ入出力ポートdata1Sに入力することにより、当該スレーブデバイス40の動作をコントロールするようになされている。
(3)マスターデバイスのソフトウェアバージョンアップ
次に、このカーオーディオ装置1におけるマスターデバイス30のソフトウェアバージョンアップについて説明する。
次に、このカーオーディオ装置1におけるマスターデバイス30のソフトウェアバージョンアップについて説明する。
このカーオーディオ装置1では、マスターデバイス30において各種処理を実行するためのソフトウェアをバージョンアップするための新たなソフトウェアを取り込むべきインタフェースが本体部2になく、フロントパネル3にのみ新たなソフトウェアを取り込むことが可能なUSBコネクタ25が設けられている。
従って、このカーオーディオ装置1では、フロントパネル3のUSBコネクタ25を介してUSBメモリから取り込んだ新たなソフトウェアにより本体部2のソフトウェア(ファームウェア)をバージョンアップ(更新)する必要がある。
すなわちカーオーディオ装置1では、スレーブデバイス40の主導のもとでマスターデバイス30のソフトウェアをバージョンアップし得るようになされており、そのときはスレーブデバイス40がマスターデバイス30のソフトウェアを新たなソフトウェアに書き換えるための書換プログラムを起動するようになされている。
実際上、スレーブデバイス40は、書換プログラムに従って図4に示すルーチンRT1によるマスターデバイス30の初期化処理手順を実行するようになされており、ステップSP1においてスレーブデバイス40による電源管理及びリセット管理に切り換え、次のステップSP2へ移る。
ここで電源管理とは、通常はマスターデバイス30による制御のもとでスレーブデバイス40に対する電力供給が行われているが、マスターデバイス30のソフトウェア書換中や、書換直後の不安定動作状態のときには当該マスターデバイス30が暴走してスレーブデバイス40に対する電力供給が止められてしまう恐れがあるので、それをスレーブデバイス40自身による電源シグナル制御デバイス31の制御によって回避し、当該スレーブデバイス40に対する電力供給を確保することをいう。
またリセット管理とは、通常はマスターデバイス30による制御のもとでスレーブデバイス40に対するリセット処理が行われるが、マスターデバイス30のソフトウェア書換中や、書換直後の不安定動作状態のときには当該マスターデバイス30が暴走してスレーブデバイス40に対する不要なリセット処理が行われてしまう恐れがあるので、それをスレーブデバイス40自身によるリセットシグナル制御デバイス32の制御によって回避し、当該スレーブデバイス40に対するリセット処理が行われないようにコントロールすることをいう。
すなわちスレーブデバイス40は、コントロール出力ポートCONT2Sから制御信号S3を電源シグナル制御デバイス31及びリセットシグナル制御デバイス32へ出力し、当該電源シグナル制御デバイス31及びリセットシグナル制御デバイス32を介して電源33からの電力供給を確保するとともに、マスターデバイス30からリセット信号S2を受け付けることがないように制御する。
ステップSP2においてスレーブデバイス40は、USBコネクタ25を介して接続されたUSBメモリからマスターデバイス39をバージョンアップするための新たなソフトウェアを取り込んでRAMに保持した後、次のステップSP3へ移る。
ステップSP3においてスレーブデバイス40は、マスターデバイス30をソフトウェア書換モードに移行させるために、リセット出力ポートRST2Sから出力したリセット信号S4をマスターデバイス30のリセット入力ポートRST2Mを介して供給することによりソフトウェア書換え可能な状態に遷移させ、次のステップSP4へ移る。
ステップSP4においてスレーブデバイス40は、RAMに保持した新たなソフトウェアをデータ入出力ポートdata1Sから出力し、マスターデバイス30のデータ入出力ポートdata1Mを介して供給することにより、当該マスターデバイス30を新たなソフトウェアで書き換えさせてバージョンアップし、次のステップSP5へ移る。
ステップSP5においてスレーブデバイス40は、リセット出力ポートRST2Sから出力したリセット信号S4をマスターデバイス30のリセット入力ポートRST2Mを介して供給することにより、新たなソフトウェアによって書き換えられたマスターデバイス30をソフトウェア的にもハードウェア的にもイニシャライズ(初期化)し、次のステップSP6へ移る。
ステップSP6においてスレーブデバイス40は、初期化したマスターデバイス30が安定動作状態に戻ったか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことはマスターデバイス30から通常の通信プロトコルによる所定の信号がデータ入出力ポートdata1Sを介して供給されていないために未だマスターデバイス30が完全な安定動作状態に戻っていないことを表しており、このときスレーブデバイス40はマスターデバイス30から通常の通信プロトコルによる所定の信号の供給を受けるまで待ち受ける。
これに対してステップSP6で肯定結果が得られると、このことはマスターデバイス30から通常の通信プロトコルによる所定の信号がデータ入出力ポートdata1Sを介して供給されていることから、当該マスターデバイス30が安定動作状態に遷移したことを表しており、このときスレーブデバイス40は次のステップSP7へ移る。
ステップSP7においてスレーブデバイス40は、マスターデバイス30が安定動作状態に戻ったので、暴走するおそれがなくなったと判断し、コントロール出力ポートCONT2Sから制御信号S3を電源シグナル制御デバイス31及びリセットシグナル制御デバイス32へ再度出力することにより、スレーブデバイス40による電源管理及びリセット管理を解消し、マスターデバイス30による管理のもとに電源33から電力の供給を受けるように切り換えると共に、マスターデバイス30の管理のもとにリセット信号S2の供給を受け得るように切り換え、次のステップSP8へ移る。
ステップSP8においてスレーブデバイス40は、スレーブデバイス40による電源管理及びリセット管理を解消したことによってマスターデバイス30及びスレーブデバイス40自身についても通常動作へ復帰させ、次のステップSP9へ移って処理を終了する。
(4)動作及び効果
以上の構成において、カーオーディオ装置1では、そもそもマスタースレーブ関係にあるマスターデバイス30とスレーブデバイス40との間で、スレーブデバイス40を介して取り込んだ新たなソフトウェアによりマスターデバイス30を書き換える際、マスターデバイス30による電源管理及びリセット管理をスレーブデバイス40による電源管理及びリセット管理に切り換える。
以上の構成において、カーオーディオ装置1では、そもそもマスタースレーブ関係にあるマスターデバイス30とスレーブデバイス40との間で、スレーブデバイス40を介して取り込んだ新たなソフトウェアによりマスターデバイス30を書き換える際、マスターデバイス30による電源管理及びリセット管理をスレーブデバイス40による電源管理及びリセット管理に切り換える。
これによりスレーブデバイス40にとっては、マスターデバイス30の初期化中に当該マスターデバイス30が暴走することにより電源供給が遮断されてしまったり、不要なリセット処理が行われてしまうことを未然に回避し、マスターデバイス30に対する初期化処理を最後まで確実に実行することを保証する。
そのうえでスレーブデバイス40は、マスターデバイス30を新たなソフトウェアで書き換え、その後、リセット信号S4をマスターデバイス30へ出力することにより、当該マスターデバイス30をソフトウェア的にもハードウェア的にもイニシャライズ(初期化)して更新することができる。
最後にスレーブデバイス40は、更新後のマスターデバイス30が安定動作状態に移行したことを認識したとき、スレーブデバイス40による電源管理及びリセット管理をマスターデバイス30による電源管理及びリセット管理に戻し、通常動作に復帰することができる。
このようにスレーブデバイス40は、通常動作時においてマスターデバイス30の制御に従って受動的に動作するが、USBコネクタ25を介して外部接続されたUSBメモリから新たなソフトウェアを取り込んだときは、マスターデバイス30による電源管理及びリセット管理を解消し、自身による電源管理及びリセット管理に切り換え、マスターデバイス30から独立動作状態に移行する。
そしてスレーブデバイス40は、マスターデバイス30を新たなソフトウェアによって書き換え、リセット信号S4により初期化することができるので、マスターデバイス30に外部から新たなソフトウェアを取り込むためのインタフェースが備えられていない場合でも、USBコネクタ25を介して取り込んだ新たなソフトウェアによってマスターデバイス30を容易にバージョンアップすることができる。
特にマスターデバイス30が、カーオーディオ装置1の本体部2のように車両から取り外すことが困難な状況で、外部からデータを取り込むためのインタフェースが設けられていない状態では、フロントパネル3のUSBコネクタ25を介して取り込んだ新たなソフトウェアによってスレーブデバイス40からマスターデバイス30をバージョンアップすることができるのは操作性を大きく向上させる。
さらにスレーブデバイス40としては、バージョンアップのための新たなソフトウェアを取り込むインタフェースとして市場に広く出回っているUSBコネクタ25を用いるようにしたことにより、通常使用時における音楽データ等のコンテンツを取り込むインタフェースとしても共用することができるので、汎用性を大幅に向上することもできる。
以上の構成によれば、カーオーディオ装置1はスレーブデバイス40により取り込んだ新たなソフトウェアを用いて、当該スレーブデバイス40からマスターデバイス30を的確かつ確実にバージョンアップすることができる。
(5)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、リセット信号S3を電源シグナル制御デバイス31及びリセットシグナル制御デバイス32の双方に出力し、同時に電源管理及びリセット管理するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、電力の供給が止められるおそれがなければリセット信号S3をリセットシグナル制御デバイス32にだけ出力したり、スレーブデバイス40がマスターデバイス30によって不要にリセッされるおそれがなければリセット信号S3を電源シグナル制御デバイス31だけに出力するようにしても良い。
なお上述の実施の形態においては、リセット信号S3を電源シグナル制御デバイス31及びリセットシグナル制御デバイス32の双方に出力し、同時に電源管理及びリセット管理するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、電力の供給が止められるおそれがなければリセット信号S3をリセットシグナル制御デバイス32にだけ出力したり、スレーブデバイス40がマスターデバイス30によって不要にリセッされるおそれがなければリセット信号S3を電源シグナル制御デバイス31だけに出力するようにしても良い。
また上述の実施の形態においては、本体部2と、当該本体2に対して着脱自在なフロントパネル3とによって構成されるカーオーディオ装置1を本発明の電子機器として説明するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、本体部2とフロントパネル3とが一体形のカーオーディオ装置であってもよく、別体型であるか一体型であるかは特に問わない。
さらに上述の実施の形態においては、ステップSP3でスレーブデバイス40からマスターデバイス30に対しリセット信号S4を供給することにより書換え可能な状態に遷移させるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、リセット信号S4を供給することなく、手動又は自動でマスターデバイス30を書換え可能な状態に遷移させることが出切れば、ステップSP3のリセット処理を行わなくても良い。
さらに上述の実施の形態においては、外部のUSBメモリから各種データを取り込むためのUSBコネクタ25をインタフェースとして用いるようにしたが、本発明はこれに限るものではなく、メモリースティック(ソニー株式会社:登録商標)、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11n等のワイヤレス無線通信インタフェース、インターネット等にそれぞれ対応した種々のインタフェースを入力手段として用いるようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、更新手段及びリセット手段としてのスレーブデバイス40が書換プログラムによってマスターデバイス30を書き換えるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、更新手段及びリセット手段にそれぞれ対応するハードウェアが所定のシーケンスに従ってマスターデバイス30を書き換えるようにしても良い。
本発明のスレーブ機器、電子機器、ソフトウェア更新処理方法及び書換プログラムは、例えばマスターデバイスにソフトウェアを取り込むためのインタフェースが設けられておらず、スレーブデバイスにのみインタフェースが設けられているあらゆる電子機器に適用することができる。
1……カーオーディオ装置、2……本体部、3……フロントパネル、11……装填口、12……本体側コネクタ、13……凸部、14……パネル開閉保持部、21……液晶ディスプレイ、22……操作部、23A、23B……勘合部、24……ギア、25……USBコネクタ、29……オープンボタン、30……マスターデバイス、31……電源シグナル制御デバイス、32……リセットシグナル制御デバイス、33……電源、40……スレーブデバイス。
Claims (8)
- 所定のマスター機器と接続されたスレーブ機器であって、
上記マスター機器を更新するための新たなソフトウェアを外部から取り込む入力手段と、
上記入力手段を介して取り込んだ上記新たなソフトウェアにより上記マスター機器を書き換える更新手段と、
上記新たなソフトウェアによって書き換えられた更新後のマスター機器に対して所定のリセット信号を出力することにより当該更新後のマスター機器を初期化するリセット手段と
を具えることを特徴とするスレーブ機器。 - 上記スレーブ機器は、
上記更新手段により上記マスター機器を書き換える前に、上記マスター機器の制御によって供給されるべき電源を自身でコントロールするように切り換える電源制御手段と
を具えることを特徴とする請求項1に記載のスレーブ機器。 - 上記スレーブ機器は、
上記更新手段により上記マスター機器を書き換える前に、上記マスター機器から当該スレーブ機器をリセットするためのスレーブリセット信号の供給を停止するように切り換えるリセット制御手段と
を具えることを特徴とする請求項1に記載のスレーブ機器。 - 上記電源制御手段は、上記更新手段による上記マスター機器の書換処理が終了し、上記リセット手段による上記初期化の後に上記マスター機器が安定動作状態に遷移したことを検出したとき、上記マスター機器の制御によって上記電源が供給されるように切り換える
ことを特徴とする請求項2に記載のスレーブ機器。 - 上記リセット制御手段は、上記更新手段による上記マスター機器の書換処理が終了し、上記リセット手段による上記初期化の後に上記マスター機器が安定動作状態に遷移したことを検出したとき、上記マスター機器から供給される上記スレーブリセット信号によって当該スレーブ機器を更新可能に切り換える
ことを特徴とする請求項3に記載のスレーブ機器。 - 所定のマスター機器と所定のスレーブ機器とが接続されることにより構築される電子機器であって、
上記スレーブ機器は、
上記マスター機器を更新するための新たなソフトウェアを外部から取り込む入力手段と、
上記入力手段を介して取り込んだ上記新たなソフトウェアにより上記マスター機器を書き換える更新手段と、
上記新たなソフトウェアによって書き換えられた更新後のマスター機器に対して所定のリセット信号を出力することにより当該更新後のマスター機器を初期化するリセット手段と
を具えることを特徴とする電子機器。 - 所定のマスター機器と接続されたスレーブ機器による上記マスター機器のソフトウェア更新処理方法であって、
上記マスター機器を更新するための新たなソフトウェアを外部から取り込む入力ステップと、
上記入力ステップで取り込んだ上記新たなソフトウェアにより上記マスター機器を書き換える更新ステップと、
上記新たなソフトウェアによって書き換えられた更新後のマスター機器に対して所定のリセット信号を出力することにより当該更新後のマスター機器を初期化するリセットステップと
を具えることを特徴とするソフトウェア更新処理方法。 - 所定のスレーブ機器に対して、
所定のマスター機器と接続された上記スレーブ機器により上記マスター機器を更新するための新たなソフトウェアを外部から取り込む入力ステップと、
上記入力ステップで取り込んだ上記新たなソフトウェアにより上記マスター機器を書き換える更新ステップと、
上記新たなソフトウェアによって書き換えられた更新後のマスター機器に対して所定のリセット信号を出力することにより当該更新後のマスター機器を初期化するリセットステップと
を実行させることを特徴とする書換プログラム。
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---|---|---|---|---|
JP2010039569A (ja) * | 2008-07-31 | 2010-02-18 | Toshiba Corp | コンテンツ情報提供システムとコンテンツ提供装置及びコンテンツ情報処理端末 |
JP2015037899A (ja) * | 2012-12-04 | 2015-02-26 | バブ日立工業株式会社 | 車両用プログラム書き換え装置 |
CN112286561A (zh) * | 2020-10-22 | 2021-01-29 | 广州华欣电子科技有限公司 | 触摸设备的固件升级方法及装置 |
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2006
- 2006-06-19 JP JP2006169008A patent/JP2007334818A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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