JP2007334083A - クリーニング装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 転写後における像保持部材の表面に残留するトナーを、クリーニングブレードを用いたクリーニング装置により除去するにあたり、各環境条件などに応じて適切なクリーニングが行えると共に、クリーニングブレードを像保持部材から離隔させる際に、トナーが外部にこぼれるのを防止する。
【解決手段】 トナー像を転写させた後に残留するトナーtを保持して移動する像保持部材Xの表面に、像保持部材の移動方向と対向するように配置されたクリーニングブレード21の端部を接触させて、像保持部材の表面に残留するトナーを除去するクリーニング装置20において、クリーニングブレードの像保持部材と接触する面と反対側にトナー保持部材22を設け、トナー保持部材を移動手段23によりクリーニングブレードに対して近接,離隔させるようにした。
【選択図】 図5
【解決手段】 トナー像を転写させた後に残留するトナーtを保持して移動する像保持部材Xの表面に、像保持部材の移動方向と対向するように配置されたクリーニングブレード21の端部を接触させて、像保持部材の表面に残留するトナーを除去するクリーニング装置20において、クリーニングブレードの像保持部材と接触する面と反対側にトナー保持部材22を設け、トナー保持部材を移動手段23によりクリーニングブレードに対して近接,離隔させるようにした。
【選択図】 図5
Description
本発明は、複写機やプリンタ等の画像形成装置及びこのような画像形成装置において、トナー像を保持して移動する像保持部材からトナー像を転写させた後に、この像保持部材の表面に残留するトナーを除去するクリーニング装置に係り、特に、像保持部材の表面にクリーニングブレードの端部を接触させて、像保持部材の表面に残留するトナーを除去するにあたり、環境条件などが変化した場合においても、残留するトナーを安定して適切に除去できるようにすると共に、上記のクリーニングブレードを像保持部材から離隔させる場合に、クリーニングブレードの端部に蓄積されたトナーが外部にこぼれだすのを抑制するようにした点に特徴を有するものである。
複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、従来から様々な場所にトナーを除去するためのクリーニング装置が設けられている。例えば、感光体ドラムに形成されたトナー像を中間転写ベルトや記録媒体に転写させた後、この感光体ドラムに残留するトナーを除去させる場合や、中間転写ベルトに転写されたトナー像を記録媒体に転写させた後、この中間転写ベルトに残留するトナーを除去させる場合などにクリーニング装置が用いられている。
そして、上記のように感光体ドラムや中間転写ベルトなどの像保持部材の表面からトナー像を転写させた後、この像保持部材の表面に残留するトナーをクリーニング装置によって除去するにあたっては、例えば、図1に示すように、転写後に残留するトナーtを保持して上方から下方に向けて移動する像保持部材Xの表面に、上方に向けて配置されたクリーニングブレード21の端部を接触させて、この像保持部材Xの表面に残留するトナーtを除去するようにしたものが利用されている。
ここで、上記のように像保持部材Xの表面にクリーニングブレード21の端部を接触させて、像保持部材Xの表面に保持されたトナーtを除去するにあたり、このクリーニングブレード21と像保持部材Xとの間の摩擦抵抗が強くなると、クリーニング時にクリーニングブレード21が大きく振動してクリーニング不良が生じたり、クリーニングブレード21が移動する像保持部材Xに引っ張られて反転したり、クリーニングブレード21の摩耗が大きくなるなどの問題があった。
このため、従来においては、上記のように残留するトナーを保持して上方から下方に向けて移動する像保持部材の表面に、上方に向けて配置されたクリーニングブレードの端部を接触させて像保持部材の表面に保持されたトナーを除去するにあたり、像保持部材と接触する面と反対側におけるクリーニングブレードの面に、先端がクリーニングブレードの端部よりも上方に突出するようにしてフィルム状のトナー捕集部材を設け、このトナー捕集部材によりクリーニングブレードの端部に蓄積されるトナーの量を多くして、クリーニングブレードと像保持部材との間の摩擦抵抗を低減させるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
ここで、このようにクリーニングブレードの端部に蓄積させるトナーの量を多くした場合、クリーニングブレードと像保持部材との間の摩擦抵抗が低減され、クリーニングブレードと像保持部材との摩擦力が高くなる高温環境下においては、クリーニングブレードが振動してクリーニング不良が生じたり、クリーニングブレードが像保持部材に引っ張られて反転したりするのが防止されると共に、クリーニングブレードの端部が摩耗するのも抑制されるようになる。
しかし、クリーニングブレードと像保持部材との摩擦力が低くなる低温環境下においては、クリーニングブレードのクリーニング性能が低下するため、上記のようにクリーニングブレードの端部に蓄積されるトナーの量が多くなると、クリーニングブレードの端部と像保持部材との間をすり抜けるトナーの量が多くなって、クリーニング不良が発生するという問題があった。
また、上記のようなクリーニング装置を用いた画像形成装置においては、上記の像保持部材に形成されたトナー像がクリーニング装置によって除去されるのを防止するために、必要に応じて、上記のクリーニングブレードを像保持部材から離隔させることが行われる。
しかし、このようにクリーニングブレードを像保持部材から離隔させる場合において、上記のようにクリーニングブレードの端部に蓄積されるトナーの量が多くなると、クリーニングブレードを像保持部材から離隔させる際に、クリーニングブレードの端部に蓄積されたトナーが外部にこぼれだして、装置内が汚れるという問題があった。
特開平9−16046号公報
本発明は、複写機やプリンタ等の画像形成装置において、トナー像を保持して移動する感光体ドラムや中間転写ベルトなどの像保持部材からトナー像を転写させた後、この像保持部材の表面に残留するトナーをクリーニング装置によって除去する場合、特に、トナー像を転写させた後に残留するトナーを保持して移動する像保持部材の表面に、この像保持部材の移動方向と対向するようにして配置されたクリーニングブレードの端部を接触させて、像保持部材の表面に残留するトナーを除去するクリーニング装置を用いた場合における上記のような問題を解決することを課題とするものである。
すなわち、本発明においては、上記のようなクリーニング装置を用いて像保持部材の表面に残留するトナーを除去するにあたり、環境条件などが変化した場合においても、像保持部材の表面に残留するトナーを安定して適切に除去できるようにすると共に、上記のクリーニングブレードを像保持部材から離隔させる際に、クリーニングブレードの端部に蓄積されたトナーが外部にこぼれだして、装置内が汚れるのを防止することを課題とするものである。
本発明におけるクリーニング装置においては、上記のような課題を解決するため、トナー像を転写させた後に残留するトナーを保持して移動する像保持部材の表面に、この像保持部材の移動方向と対向するようにして配置されたクリーニングブレードの端部を接触させて、像保持部材の表面に残留するトナーを除去するクリーニング装置において、上記のクリーニングブレードの像保持部材と接触する面と反対側に、除去されたトナーを保持するトナー保持部材を設けると共に、このトナー保持部材をクリーニングブレードに対して近接,離隔させる移動手段を設けた。
ここで、上記のクリーニング装置において、像保持部材の表面に残留するトナーを除去した場合に、除去されたトナーがクリーニングブレードの端部に適切に蓄積されるようにするためには、像保持部材が残留するトナーを保持して上方から下方に向けて移動する位置において、クリーニングブレードの端部を接触させるようにする。
また、上記のクリーニング装置において、上記の移動手段によりトナー保持部材をクリーニングブレードから離隔させた後、このトナー保持部材をクリーニングブレードに近接させた際に、トナーがこのトナー保持部材とクリーニングブレードとの間に入り込むのを防止するため、クリーニングブレードとトナー保持部材とが対向する少なくとも一方の面に、トナーが付着しにくい滑り材を設けることが好ましい。
また、この発明における画像形成装置においては、像保持部材の表面に残留するトナーを除去するにあたり、上記のクリーニング装置を用いるようにした。
そして、この発明における画像形成装置において、上記のクリーニングブレードを像保持部材に対して離隔可能に設け、このクリーニングブレードを像保持部材から離隔させる場合には、クリーニングブレードを像保持部材から離隔させる前に、上記の移動手段によりトナー保持部材をクリーニングブレードから離隔させて、クリーニングブレードの端部に蓄積されたトナーの量を減少させるようにする。
また、この発明における画像形成装置において、上記の移動手段によりトナー保持部材をクリーニングブレードから離隔させる場合、トナー保持部材をクリーニングブレードから離隔させる前又は離隔させる途中において、上記の像保持部材をクリーニング時とは逆方向に移動させることが好ましい。
本発明におけるクリーニング装置においては、転写後に残留するトナーを保持して移動する像保持部材の表面に、この像保持部材の移動方向と対向するようにして配置されたクリーニングブレードの端部を接触させて、像保持部材の表面に残留するトナーを除去するにあたり、上記のクリーニングブレードの像保持部材と接触する面と反対側に、除去されたトナーを保持するトナー保持部材を設け、このトナー保持部材を移動手段によりクリーニングブレードに対して近接,離隔させるようにしたため、このトナー保持部材をクリーニングブレードに近接させた状態では、このトナー保持部材によってクリーニングブレードの端部に蓄積されるトナーの量が増加する一方、このトナー保持部材をクリーニングブレードから離隔させた状態では、クリーニングブレードの端部に蓄積されるトナーが、クリーニングブレードとトナー保持部材との間の隙間を通して排出され、クリーニングブレードの端部に蓄積されるトナーの量が減少する。
そして、上記のようなクリーニング装置を画像形成装置に使用するにあたり、クリーニングブレードと像保持部材との摩擦力が高くなる高温環境下などにおいては、上記のトナー保持部材をクリーニングブレードに近接させ、クリーニングブレードの端部に蓄積されるトナーの量を多くする。このようにすると、クリーニングブレードと像保持部材との間の摩擦抵抗が低減され、クリーニングブレードの振動によるクリーニング不良の発生が抑制されると共に、クリーニングブレードが像保持部材に引っ張られて反転するのも防止され、さらにクリーニングブレードの端部の摩耗も抑制されるようになる。
一方、クリーニングブレードと像保持部材との摩擦力が低くなる低温環境下や、クリーニングブレードを像保持部材から離隔させる場合において、上記のトナー保持部材をクリーニングブレードから離隔させて、クリーニングブレードの端部に蓄積されるトナーの量を少なくする。このようにすると、蓄積されたトナーがクリーニングブレードの端部と像保持部材との間をすり抜けてクリーニング不良が発生するのが抑制され、またこのクリーニングブレードを像保持部材から離隔させる際に、クリーニングブレードの端部に蓄積されたトナーが外部にこぼれだして、装置内が汚れたりするのも防止される。
また、この発明における画像形成装置において、上記のようにトナー保持部材をクリーニングブレードから離隔させるにあたり、トナー保持部材をクリーニングブレードから離隔させる前又は離隔させる途中において、上記の像保持部材をクリーニング時とは逆方向に移動させると、クリーニングブレードの端部に蓄積されているトナーがより排出されやすくなる。
次に、本発明の実施形態に係る画像形成装置及びクリーニング装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明に係る画像形成装置及びクリーニング装置は、下記の実施形態に示したものに限定されず、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
この実施形態における画像形成装置においては、図2に示すように、回転する感光体ドラム1の表面を帯電装置2によって帯電させた後、帯電された感光体ドラム1に対して露光装置3により画像信号に従った露光を行い、この像担持体1の表面に静電潜像を形成するようにしている。
そして、色彩の異なるトナーを収容させた複数の現像装置4A〜4Dを保持させた回転式現像装置4を回転させて、各現像装置4A〜4Dを順々に上記の静電潜像が形成された感光体ドラム1と対向する位置に導き、各現像装置4A〜4Dから各色のトナーを感光体ドラム1に順々に供給して、順々に各色のトナー像を形成し、このように感光体ドラム1に形成された各色のトナー像を順々に中間転写ベルト5に転写させて、この中間転写ベルト5の上にフルカラーのトナー像を形成するようにしている。
その後、この中間転写ベルト5からフルカラーのトナー像を、記録紙等の記録シート6に転写ローラ7により転写させ、このように転写されたフルカラーのトナー像を定着装置8によって記録シート6に定着させるようにしている。
そして、上記のような画像形成装置において、クリーニング装置20を設けるにあたっては、図2に示すように、上記の感光体ドラム1に形成されたトナー像を中間転写ベルト5に転写させた後の位置にクリーニング装置20を設け、この感光体ドラム1に残留するトナーを除去させるようにし、また上記の中間転写ベルト5に形成されたフルカラーのトナー像を記録シート6に転写させた後の位置にクリーニング装置20を設け、この中間転写ベルト5に残留するトナーを除去させるようにしている。
ここで、上記の画像形成装置において使用する感光体ドラム1や、中間転写ベルト5等の種類は特に限定されず、一般に使用されているものを用いることができ、また使用するトナーの種類も特に限定されず、一般に使用されているものを用いることができる。
また、本発明における画像形成装置の種類も上記のようなものに限定されず、現像装置を1つ設けただけのモノクロ式の画像形成装置であっても、また現像装置と感光体ドラムとが対応して複数設けられたタンデム式のフルカラーの画像形成装置であってもよい。
ここで、上記の感光体ドラム1や中間転写ベルト5からなる像保持部材Xの表面に残留するトナーtを除去するにあたり、本発明の実施形態におけるクリーニング装置20においては、図3及び図4に示すように、像保持部材Xが上から下に向けて回転する位置において、板状のクリーニングブレード21を像保持部材Xの移動方向と対向するように上方に向けて配置させ、このクリーニングブレード21の端部を上記の像保持部材Xの表面に接触させると共に、このクリーニングブレード21が像保持部材Xと接触する面の反対側に、弾性部材からなるトナー保持部材22を設け、このトナー保持部材22を移動手段23により、上記のクリーニングブレード21に対して近接,離隔させるようにしている。なお、トナー保持部材22をクリーニングブレード21に対して近接,離隔させる移動手段23としては、往復運動するシリンダや、カムなどの様々な公知の装置や機構を用いることができる。
ここで、この実施形態におけるクリーニング装置20において、図3に示すように、上記の移動手段23によりトナー保持部材22をクリーニングブレード21に近接させると、像保持部材Xの表面から除去されたトナーtが上記のトナー保持部材22からクリーニングブレード21の端部に至るようにして保持され、クリーニングブレード21の端部に蓄積されるトナーtの量が多くなる。
そして、このようにクリーニングブレード21の端部に蓄積されるトナーtの量を多くすると、クリーニングブレード21と像保持部材Xとの摩擦力が高くなる高温環境下において、クリーニングブレード21と像保持部材Xとの間の摩擦抵抗が低減され、クリーニングブレード21が振動してクリーニング不良が生じたり、クリーニングブレード21が像保持部材Xに引っ張られて反転したり、クリーニングブレード21の端部が大きく摩耗したりするのが防止される。
一方、図4に示すように、上記の移動手段23によりトナー保持部材22をクリーニングブレード21から離隔させると、像保持部材Xの表面から除去されたトナーtがトナー保持部材22とクリーニングブレード21との間の隙間を通して排出され、トナーtがクリーニングブレード21の端部にだけ保持されるようになり、クリーニングブレード21の端部に蓄積されるトナーtの量が少なくなる。
そして、このようにクリーニングブレード21の端部に蓄積されるトナーtの量を少なくすると、クリーニングブレード21と像保持部材Xとの摩擦力が低くなる低温環境下において、クリーニングブレード21の端部と像保持部材Xとの間をすり抜けるトナーtが少なくなり、クリーニング不良が発生するのが防止される。
また、前記の画像形成装置のように、感光体ドラム1から1つの色彩のトナー像を中間転写ベルト5に転写させた後、感光体ドラム1から次の色彩のトナー像を中間転写ベルト5に転写させ、順々に感光体ドラム1から色彩の異なるトナー像を中間転写ベルト5に転写させて、中間転写ベルト5の上にフルカラーのトナー像を形成する場合、先に中間転写ベルト5に転写されたトナー像がクリーニング装置20によって中間転写ベルト5から除去されないようにするため、クリーニング装置20或いはクリーニング装置20におけるクリーニングブレード21を中間転写ベルト5から離隔させることが必要になる。
ここで、上記の実施形態におけるクリーニング装置20において、前記の図3に示すように、上記のトナー保持部材22がクリーニングブレード21に近接されて、端部に多くのトナーtが蓄積された状態にあるクリーニングブレード21を像保持部材Xから離隔させる場合には、図5(A)に示すように、先ず上記の移動手段23によりトナー保持部材22をクリーニングブレード21から離隔させ、トナー保持部材22からクリーニングブレード21の端部に至るようにして保持されたトナーtを、クリーニングブレード21とトナー保持部材22との間の隙間を通してクリーニング装置20内に排出させ、クリーニングブレード21の端部に蓄積されているトナーtの量を減少させる。そして、このようにクリーニングブレード21の端部に蓄積されたトナーtを減少させた状態で、図5(B)に示すように、クリーニングブレード21を移動手段(図示せず)によって像保持部材Xから離隔させるようにする。
このようにすると、クリーニングブレード21の端部に蓄積されたトナーtが少なくなっているため、このクリーニングブレード21を像保持部材Xから離隔させた際に、クリーニングブレード21の端部に蓄積されたトナーtが外部にこぼれだすのが抑制され、装置内がトナーtで汚れたりするのが防止される。
また、上記のように端部に多くのトナーtが蓄積された状態にあるクリーニングブレード21を像保持部材Xから離隔させるにあたり、図6に示すように、トナー保持部材22をクリーニングブレード21から離隔させる前又は離隔させる途中において、上記の像保持部材Xをクリーニング時とは逆方向に移動させると、クリーニングブレード21の端部に蓄積されているトナーtが、像保持部材Xから離れやすくなると共にトナー保持部材22側に押され、上記のようにトナー保持部材22をクリーニングブレード21から離隔させた場合に、より多くのトナーtがクリーニングブレード21とトナー保持部材22との間の隙間を通してクリーニング装置20内に排出されるようになり、像保持部材Xやクリーニングブレード21の端部に残るトナーtの量が減少する。
ここで、上記のように像保持部材Xをクリーニング時とは逆方向に移動させるにあたっては、逆方向に移動させる際の速度や加速度、また逆方向に移動させる距離や時間や回数などを、温度条件やクリーニングブレード21の端部に蓄積されているトナーtの量などに応じて適宜変更させるようにする。例えば、クリーニングブレード21の端部に蓄積されているトナーtの量が多い場合には、像保持部材Xやクリーニングブレード21の端部に残るトナーtの量を減少させるように、逆方向に移動させる際の速度や加速度を速めたり、逆方向に移動させる距離や時間や回数を多くするようにする。また、温度が高い条件の下では、再度このクリーニングブレード21の端部を像保持部材Xの表面に接触させて、像保持部材Xの表面からトナーtを除去する場合に、クリーニングブレード21の端部におけるトナーtの量を多くして、クリーニングブレード21と像保持部材Xとの間の摩擦抵抗を低減させるために、像保持部材Xを逆方向に移動させないようにしたり、逆方向に移動させる際の速度や加速度を遅くしたり、逆方向に移動させる距離や時間や回数を少なくする。
そして、上記のようにしてクリーニングブレード21を像保持部材Xから離隔させた後、再度、このクリーニングブレード21の端部を像保持部材Xの表面に接触させて、像保持部材Xの表面からトナーtを除去するにあたっては、図7に示すように、先ず上記のクリーニングブレード21を像保持部材X側に移動させて、このクリーニングブレード21の端部を像保持部材Xの表面に接触させるようにする。その後は、必要に応じて、上記の移動手段23によりトナー保持部材22をクリーニングブレード21に近接させるようにし、例えば、クリーニングブレード21と像保持部材Xとの摩擦力が高くなる高温環境下で使用する場合には、前記のようにトナー保持部材22をクリーニングブレード21に近接させて、除去したトナーtをクリーニングブレード21の端部に多く蓄積させるようにする。
ここで、前記のようにトナー保持部材22をクリーニングブレード21から離隔させて、クリーニングブレード21の端部に蓄積されたトナーtを排出させた後、このクリーニングブレード21を像保持部材Xの表面に接触させた状態では、このクリーニングブレード21の端部に存在するトナーtが少なくなっている。そして、このクリーニングブレード21の端部に充分な量のトナーtを速やかに蓄積させるようにするためには、例えば、像保持部材Xに黒ベタのパターン画像を形成し、この黒ベタ画像を転写させることなくクリーニング装置20に導き、この黒ベタ画像のトナーtを像保持部材Xの表面から除去させて、クリーニングブレード21の端部に蓄積させるようにすることができる。
また、前記のようにトナー保持部材22をクリーニングブレード21から離隔させて、クリーニングブレード21の端部に蓄積されたトナーtをクリーニングブレード21とトナー保持部材22との間の隙間を通して排出させる際に、トナーtがトナー保持部材22とクリーニングブレード21とが対向する面に付着すると、上記のようにクリーニングブレード21の端部を像保持部材Xの表面に接触させた後、トナー保持部材22をクリーニングブレード21に近接させた場合に、トナー保持部材22とクリーニングブレード21との間に存在するトナーtにより、クリーニングブレード21の像保持部材Xに対する接触状態が変化して、適切なクリーニングが行えなくなるおそれがある。このため、例えば図8に示すように、クリーニングブレード21と対向するトナー保持部材22の面に、フッ素系樹脂フィルムや高分子ポリエチレンなどの低摩擦性樹脂フィルムで構成された滑り材24を設けることが好ましい。
なお、この実施形態におけるクリーニング装置20においては、クリーニングブレード21を像保持部材Xから離隔させるにあたり、像保持部材Xに対してクリーニングブレード21だけを移動させるようにしたが、図9に示すように、クリーニング装置20を移動させて、クリーニングブレード21を像保持部材Xから離隔させるようにすることも可能である。
また、この実施形態におけるクリーニング装置20においては、クリーニングブレード21が像保持部材Xと接触する面と反対側に、弾性部材からなるトナー保持部材22を設けるようにしたが、図10及び図11に示すように、クリーニングブレード21が像保持部材Xと接触する面と反対側に、クリーニングブレード21の端部より上方に突出するようにしてシート材からなるトナー保持部材22を設け、このシート材からなるトナー保持部材22を、移動手段23によりクリーニングブレード21に対して近接,離隔させることも可能である。
そして、このクリーニング装置20において、クリーニングブレード21の端部に多くのトナーを蓄積させる場合には、図10に示すように、上記のシート材からなるトナー保持部材22を移動手段23によりクリーニングブレード21に近接させ、像保持部材Xとクリーニングブレード21の端部とクリーニングブレード21の端部より上方に突出したトナー保持部材22との間に除去されたトナーtを蓄積させるようにする。
一方、クリーニングブレード21の端部に蓄積させるトナーtの量を少なくする場合には、図11に示すように、上記のトナー保持部材22を移動手段23によりクリーニングブレード21から離隔させ、像保持部材Xとクリーニングブレード21の端部とクリーニングブレード21の端部より上方に突出したトナー保持部材22との間に蓄積されたトナーtを、トナー保持部材22とクリーニングブレード21との間の隙間を通してクリーニング装置20内に排出させるようにする。
1 感光体ドラム(像保持部材)
2 帯電装置
3 露光装置
4 回転式現像装置
4A〜4D 現像装置
5 中間転写ベルト(像保持部材)
6 記録シート
7 転写ローラ
8 定着装置
20 クリーニング装置
21 クリーニングブレード
22 トナー保持部材
23 移動手段
24 滑り材
X 像保持部材
t トナー
2 帯電装置
3 露光装置
4 回転式現像装置
4A〜4D 現像装置
5 中間転写ベルト(像保持部材)
6 記録シート
7 転写ローラ
8 定着装置
20 クリーニング装置
21 クリーニングブレード
22 トナー保持部材
23 移動手段
24 滑り材
X 像保持部材
t トナー
Claims (7)
- トナー像を転写させた後に残留するトナーを保持して移動する像保持部材の表面に、この像保持部材の移動方向と対向するようにして配置されたクリーニングブレードの端部を接触させて、像保持部材の表面に残留するトナーを除去するクリーニング装置において、上記のクリーニングブレードの像保持部材と接触する面と反対側に、除去されたトナーを保持するトナー保持部材を設けると共に、このトナー保持部材をクリーニングブレードに対して近接,離隔させる移動手段を設けたことを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項1に記載したクリーニング装置において、上記の像保持部材が残留するトナーを保持して上方から下方に向けて移動する位置において、上記のクリーニングブレードの端部を接触させることを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項1又は請求項2に記載したクリーニング装置において、上記のトナー保持部材に弾性部材又はシート材を用いたことを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載したクリーニング装置において、上記のクリーニングブレードとトナー保持部材とが対向する少なくとも一方の面に、トナーが付着しにくい滑り材を設けたことを特徴とするクリーニング装置。
- 像保持部材の表面に残留するトナーを除去するクリーニング装置が設けられた画像形成装置において、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載したクリーニング装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項5に記載した画像形成装置において、上記のクリーニングブレードが像保持部材に対して離隔可能に設けられ、クリーニングブレードが像保持部材から離隔される前に、上記の移動手段によりトナー保持部材をクリーニングブレードから離隔させることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項5又は請求項6に記載した画像形成装置において、上記の移動手段によりトナー保持部材をクリーニングブレードから離隔させる前又は離隔させる途中において、上記の像保持部材をクリーニング時とは逆方向に移動させることを特徴とする画像形成装置。
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