JP2007333874A - ファインダー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】有機EL素子から構成される発光表示部がファインダー内に設けられるファインダー装置において、簡単な構成でファインダー内に補助線を描く。
【解決手段】電源部から各発光部(発光部25等)に、陽極線26及び陰極線27を延ばす。各発光部は有機発光材料を含む有機EL層によって構成される。各陽極線26及び陰極線27は有機EL層に電圧を印加するための電極線である。陽極線26及び陰極線27を、規則的に配列し、垂直補助線V、対角補助線D1、D2、及び水平補助線Hを形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ファインダー装置、及びそれを備えたカメラ等の光学機器に関する。
従来、一眼レフカメラにおいて、ペンタプリズムと焦点板の間の被写体結像位置近傍に有機エレクトロルミネセンス素子(以下、有機EL素子という)が配置されることが知られている。この有機EL素子は、視野枠内に設けられたフォーカスフレーム等の各種フレームの形状に沿うように有機発光層を積層し、これにより上記フレームを発光させている(特許文献1参照)。
上記ファインダー装置では、有機発光層に重ねられて設けられる電極部が、非透明材料から成る非透明電極部に形成されるとともに、有機発光層を電源に接続するために有機発光層から延出される電極線が、透明材料から成る透明電極部に形成される。
このような構成によれば、フレームに沿う部分が、非透明電極によって遮光されるため、有機発光層を発光させなくても、フレーム部分が観察者によって認識される。したがって、特許文献1に開示されたファインダー装置では、フレーム枠をケガキ線によって焦点板上等に描写する必要がなくなる。また、透明電極部は、被写体からの光を透過するので、透明電極部が設けられた部分を用いて被写体観察をすることができる。
また、特許文献2には、電子ファインダーに表示される観察画像の上に、所定のグリッド線や黄金分割線を重畳させて表示させることが開示されている。また、従来焦点板上にケガキ線等を設け、撮影視野領域にグリッド線や黄金分割線が表示されるようにした一眼レフカメラが広く知られている。これらグリッド線や黄金分割線は、被写体の構図を決定するための補助線として用いられ、これにより撮影者は良好な構図を比較的簡単に得ることができる。
特許第3539251号公報 特開2002−290780号公報
しかし、特許文献1に記載されるファインダー装置において、有機発光層から延出される透明電極部は、被写体からの光を透過することはできるが、完全に透過できるわけではなく、撮影者によってその存在が認識され、被写体観察の妨げとなる。
一方、上述したように、グリッド線や黄金分割線等の補助線を、撮影視野領域内に設けることは知られているが、従来これら補助線を表示するためには、焦点板にケガキ線を設けたり、電子ファインダーを用いたりしなければならなかった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みて成されたものであり、有機EL素子から構成される発光表示部がファインダー内に形成されるファインダー装置において、有機発光層から延出される透明電極部が被写体観察の妨げとならないようにすることを目的としたものである。また、上記ファインダー装置において、構図決定のための補助線を特別な構成を採らなくても表示することができるファインダー装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係るファインダー装置は、透明基板と、透明基板上に設けられ、有機発光材料を含む有機EL層で構成される発光部と、発光部に電圧を印加するために、電源部から発光部に延ばされるように、透明基板上に配線される電極線とを備え、発光部に電圧が印加されると、発光部が発光し、この発光により表示を行う発光表示部を、ファインダー内に形成するファインダー装置であって、電極線は、構図決定用の補助線としてファインダーの撮影視野領域の全体に規則的に配列することを特徴とする。
各補助線のうち少なくとも一部は、2本以上の電極線が並行して延びることにより形成されることが好ましい。この場合、例えば補助線のうち一部の補助線は、他の一部の補助線とは異なる本数の電極線で形成され、一部の補助線の幅は他の一部の補助線の幅と同一であったほうが良い。
構図決定のための補助線は、例えば、1本の電極線で構成される第1の補助線と、並列して延びる2本の電極線で構成される第2の補助線と、並列して延びる3本の電極線で構成される第3の補助線とを含み、第1乃至第3の補助線の幅が同一であったほうが良い。
電極線は、透明電極線であるほうが良いが、勿論透明電極線の上に塗料または非透明金属が被膜されて構成されても良い。
さらに、発光部に接続される電極だけでは所望の補助線が描けない場合、構図決定用の補助線の一部が、発光部に接続されない偽電極線によって形成されても良い。
構図決定用の補助線は、例えば、撮影視野領域において、上下方向又は左右方向に対称である。また、撮影視野領域において、水平方向及び垂直方向に延びる。また例えば、撮影視野領域の対角線として形成される。そして好ましくは、構図決定用の補助線の一部は、黄金分割線を描く。
有機EL層は、透明基板上に設けられた第1の電極端子部の上に重ねられて積層されるとともに、有機EL層上にはさらに第2の電極端子部が重ねられて積層され、第1及び第2の電極端子部は、それぞれ異なる電極線に接続されることが好ましい。
以上のように、本発明では、従来被写体観察を妨げていた透明電極線が、規則的に補助線として配列されることにより、透明電極線を目立たなくすることができるとともに、簡単な構成で構図決定用補助線を描くことができる。
以下本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本実施形態が適用された一眼レフカメラのファインダー装置を示す。なお、以下の説明においては、ファインダー装置が一眼レフカメラに適用された場合を説明するが、本発明は、顕微鏡、コンパクトカメラ等のその他の光学機器にも適用することが可能である。
ファインダー装置10は、対物レンズ11と、クイックリターンミラー12と、ピント板13と、ペンタプリズム14と、接眼レンズ15と、発光表示部16と、ファインダー窓17とを備える。
被写体で反射された反射光は、対物レンズ11を介して、クイックリターンミラー12で反射され、ピント板13に導かれ、ピント板13で一旦結像される。上記反射光はさらに、ペンタプリズム14で2回反射され、接眼レンズ15を介してファインダー窓17に入射され、これにより被写体像が観察される。クイックリターンミラー12はレリーズスイッチ(不図示)が押されると、光路上から退避させられ、対物レンズ11によって導かれた反射光は、CCDやフィルム等に導かれ、これらを露光する。
発光表示部16は、有機EL素子から構成され、ピント板13と、ペンタプリズム14の間で、被写体からの光が通過する光路に交差する横断領域上に配置される。すなわち、発光表示部16は被写体結像位置近傍に配設される。発光表示部16から発せられた光も、ペンタプリズム14、接眼レンズ15を介してファインダー窓17に入射される。
図2は、ファインダー窓17から観察されるファインダー視野領域Sを示す。ファインダー視野領域Sは、被写体を観察するための矩形の撮影視野領域Fと、撮影視野領域Fの上下左右の外側を囲み、四角枠状に形成された情報表示領域Uとを備える。撮影視野領域Fは被写体からの反射光が入射・透過される領域であって、被写体観察に使用される。情報表示領域Uは、不図示の遮光マスクによって被写体からファインダー窓17(図1参照)に入射される光が遮光される領域であると共に、透明基板31(図4等参照)上に設けられた発光部(不図示)によって各種情報が発光表示される領域である。なお、各種情報としては、撮影に利用される露光値、撮影モードやストロボ発光の有無を示す各種シンボルマークである。
ファインダー窓17からファインダー内を観察すると、撮影視野領域Fには、構図決定のための補助線、及び11点の発光部が視認される。構図決定のための補助線は、撮影視野領域Fを均等に4分割するように、撮影視野領域Fの水平方向及び垂直方向に縁部から縁部まで延びる水平補助線H及び垂直補助線Vと、撮影視野領域Fの対角線となる2本の対角補助線D1、D2とから成る。これら補助線は、後述するように電極線(陽極線26及び陰極線27)が全体に規則的に配列されることにより形成される。
発光部は、撮影視野領域Fの中心点Pに1つ(発光部25)設けられると共に、その中心点Pを重心とし、横:縦比が約5:3に設定される矩形の中央付近領域Cの外周上に8つ設けられる。具体的には中央付近領域Cの各隅部に発光部25が設けられると共に、中央付近領域Cの左右上下の各縁部の中央に発光部25、25、25R1、25L1が設けられる。
発光部は、中央付近領域C外にも2つ設けられ、領域Cの左右両側に領域Cを挟むように設けられる。このような構成により、発光部25は対角補助線D1、D2上に配置されると共に、発光部25、25は垂直補助線V上に配置される。また、発光部25R1、25R2、25L1、25L2は水平補助線H上に配置されると共に、発光部25は補助線H、V、D1、D2の交差位置に配置されることとなる。なお、本実施形態では、中央付近領域Cの外縁には電極線が配線されておらず、黄金分割線は視認することはできない。
各発光部は、それぞれ独立して積層された有機EL層33(図4、5参照)から構成され、それぞれ独立に発光可能である。本実施形態における一眼レフカメラでは、発光部は合焦ポイントとして使用される。したがって、例えばオートフォーカスで撮影が行われるとき、各発光部の位置における測距が行われ、ピントが合った位置に対応する1つの発光部が発光させられる。
図3は、発光表示部16の平面図を示す。図4、5は発光表示部16の平面図の拡大図である。図3に示すように、発光表示部16は、上述した矩形のファインダー視野領域Sと、ファインダー視野領域Sの上下左右の外側を囲み、枠状に形成されたファインダー視野外領域Tから構成される。ファインダー視野領域Sは、上述したようにファインダー窓17から視認可能であるが、ファインダー視野外領域Tはファインダー窓17から視認することができない領域である。
各発光部は、透明基板31上に設けられ、両電極端子間に挟持された有機EL層33によって構成される。透明基板31上には、さらに各有機EL層33に電圧を印加するために、電源部(不図示)に接続された陽極線26及び陰極線27が配線されている。
図3に示すように、陽極線26は11本設けられ、それぞれ電源部(不図示)に接続されており、それぞれファインダー視野外領域T及び情報表示領域Uを介して、撮影視野領域F内の各発光部まで延びる。図4、5に示すように、各発光部まで延びる各陽極線26の先端部は、略方形の陽極端子部28に成形される。各陽極端子部28の上方には、有機EL層33が重ねられて積層される。有機EL層33は、図4、5に示すように陽極端子部28から上下左右にはみ出して積層され、その一部は透明基板31上にも積層される。有機EL層33の上には、さらに略矩形の陰極端子部29が重ねられて積層される。
図3に示すように、陰極線27は、撮影視野領域Fの左縁部L1の中央から、撮影視野領域Fの中央部Pまで延ばされる。陰極線27は、図4に示すように、中央部Pにおいて発光部25を取り囲み、四角枠の右側に開口部27Cが設けられた略C字形状に形成される。開口部27Cには、発光部25に接続されるための陽極線26が通される。陰極線27は、発光部25を取り囲むC字形状部分から放射状に7本分岐され、各発光部近傍に通され、又は各発光部まで延ばされる。
図4に示すように、各発光部の有機EL層33上に積層された陰極端子部29は、その一部が有機EL層33からはみ出している。そしてそのはみ出した部分が、発光部近傍に通され、又は発光部まで延ばされた陰極線27の上面にも重ねられて積層され、これにより陰極端子部29が陰極線27に接続される。
陰極端子部29は、例えばアルミニウム、インジウム、マグネシウム、カルシウム、チタニウム、イットリウム、リチウム、及びこれらの合金等の非透過性の陰極金属材料から形成される。したがって、各発光部は、被写体からの光を遮光する遮光表示部として形成され、観察者は各発光部を合焦ポイントとして認識することができる。また、これら陰極金属材料は相対的に仕事関数が低いので電子の注入性に優れ、有機EL層33の発光効率を良好にすることができる。
陽極線26、陰極線27及び陽極端子部28は例えばITO(Indium Tin Oxide)、ATO(antimony doped tindioxide)、ZnO(zinc oxide)等の透明導電性金属化合物から形成される。被写体からの反射光は陽極線26及び陰極線27を透過することができるので、ファインダー窓17からこれら陽極線及び陰極線を通して、被写体を観察することができる。しかし、陽極線26及び陰極線27の透過率は100%より低く、陽極線26及び陰極線27が設けられた部分は、陽極線26及び陰極線27が設けられない部分より透過率が低くなる。このような透過率の違いにより、被写体観察を行う際、陽極線26及び陰極線27はファインダー窓17から視認される。したがって、本実施形態では、透明基板31上に配線された陽極線26及び陰極線27が、上述した構図決定のための補助線として形成される。有機EL層33は、陽極端子部28側から順に例えば正孔輸送材料で構成される正孔輸送層、有機発光材料で構成される有機発光層、電子輸送材料で構成される電子輸送層等が積層されて構成され、例えば白、赤、緑、又は青色の光を発するように構成される。
次に、図3を用いて補助線の形成方法を詳述する。複数の陽極線26のうち、4本の陽極線26は撮影視野領域Fの4隅それぞれから1本ずつ、中央付近領域Cの4隅に設けられた発光部25まで延びる。これとともに、これら発光部25にはそれぞれ中央部Pから陰極線27が延ばされ、これにより対角補助線D1、D2が形成される。
また、複数の陽極線26のうち、2本の陽極線26は、撮影視野領域Fの上縁部L2及び下縁部L3の中央それぞれから1本ずつ、中央付近領域Cの上縁部、下縁部の中央に設けられた発光部25、25まで延びる。これとともに、これら発光部25、25にはそれぞれ中央部Pから1本の陰極線27が延ばされ、これにより垂直補助線Vが形成される。
複数の陽極線26のうち、3本の陽極線26は、撮影視野領域Fの右縁部L4の中央から、同一の水平線上に設けられた発光部25、25R1、25R2それぞれまで延び、それぞれ発光部25、25R1、及び25R2に接続される。一方、中央部Pからは、1本の陰極線27が、発光部25R1近傍を通って発光部25R2まで延びる。
すなわち、図5に示すように、右縁部L4の中央と発光部25R2との間、並びに発光部25R1、25R2の間には、3本の電極線が配線されるとともに、発光部25R1、25の間には、2本の電極線が配線されることとなる。
ここで、右縁部L4の中央と、発光部25R2の間に延びる3本の電極線は、並列させられると共に、隣接する電極線同士の間隔が短くされ、ファインダー窓17からこれら3本の電極線を見ると、1本の補助線として視認される。同様に、発光部25R1、25R2の間に延びる3本の電極線、並びに発光部25R1、25の間に延びる2本の電極線も同様に並列させられるとともに、隣接する電極線同士の間隔が短くされ、1本の補助線として視認される。すなわち、中央部Pと右縁部L4中央の間に配線された陽極線26及び陰極線27によって、水平補助線Hの右側部分が形成される。
1本の補助線において、並列して延びる電極線同士の間隔は2〜10μmであることが好ましい。隣接する電極線の間隔が10μmより大きくなると、各電極線が同一の補助線を形成していると視認されない恐れがある。また、2μmより小さいと、電極間の絶縁性が確保されない恐れがある。
なお、上述したように、右縁部L4から延びる3本の陽極線26のうち、1本の陽極線26は発光25R2まで延びるとともに、2本の陽極線26は発光部25R2近傍を通ってさらに左側に延ばされる。ここで、発光部25R2近傍を通る2本の陽極線26それぞれは、発光部25R2において有機EL層33に接触しないように、有機EL層33の外周に沿って、コの字形状に延ばされる。なお、その他の発光部においても、その発光部近傍を通る陽極線26及び陰極線27は、有機EL層33の外周に沿って、コの字形状に形成される。
図3に示すように撮影視野領域Fの左縁部L1中央からは、略同一の水平線上に、2本の陽極線26それぞれが、発光部25L2、発光部25L1まで延びると共に、1本の陰極線27が中央部Pまで延びる。そして、これら2本の陽極線26と1本の陰極線27は、水平補助線Hの右側部分と同様に並列して延ばされるとともに、電極線同士の間隔が短くされ、水平補助線Hの左側部分が形成される。
図5に示すように、右縁部L4と発光部25R2の間に延びる各電極線の幅は、発光部25R1と中央部Pの間に延びる各電極線の幅より小さく、これにより3本の電極線で構成される右縁部L4と発光部25R2の間の補助線の幅W3は、2本の電極線で構成される発光部25R1と中央部Pの補助線の幅W2と同一にされる。同様に、発光部25R1と発光部25R2の間に延びる補助線の幅W3’も、幅W2と同一にされる。
一方、上述した補助線D1、D2、Hは図4に示すように、1本の電極線によって構成されるが、この1本の電極線の幅(すなわち、補助線の幅)W1も幅W2と同一にされる。さらに、水平補助線Hの左側部分は、1〜3本の電極線が並列して構成されるが、水平補助線Hの左側部分の幅も全て幅W2と同一にされる。すなわち、本実施形態では、全ての補助線の幅が同一にされ、これにより、電極線によって形成された線が補助線として違和感なく観察され、見栄えの良い構図決定のための補助線が形成される。なお、各補助線の幅W1〜W3、W3’は、50〜150μmに設定される。
以上のように、本実施形態においては、従来被写体観察を妨げていた透明電極線が、規則的に補助線として配列されることにより、目立たなくなるとともに、簡単な構成で構図決定用補助線を描くことができる。
なお、本実施形態では、陽極線26、及び陰極線27は上述したように透明電極線から構成されるが、透明電極線の上に顔料、又は染料等を含む各種塗料、又はアルミニウム等の非透明金属材料が被膜され、半透明電極線又は非透明電極線として構成されても良い。このような構成によれば、各補助線がファインダー窓17から観察者に視認されやすくなるからである。
図6〜8を用いて第2の実施形態について説明する。図6は、第2の実施形態に係る撮影視野領域Fを示す。本実施形態においては、補助線は、黄金分割線を描くための2本の水平補助線H1、H2、及び2本の垂直補助線V1、V2と、撮影視野領域Fの対角線となる2本の対角補助線D1、D2とから成る。水平補助線H1、H2は左縁部L1から右縁部L4まで水平に延びると共に、垂直補助線V1、V2は上縁部L2から下縁部L3まで垂直に延びる。一方発光部は、発光部25R2、25L2が設けられない以外は、第1の実施形態と同様に構成される。
図7に示すように、本実施形態でも第1の実施形態と同様に、陰極線及び陽極線によって上記補助線が形成される。詳述すると、撮影視野領域Fの上下左右それぞれの外縁部L1〜L4に設けられた所定の2点それぞれから、1本の陽極線26が水平、又は垂直にそれぞれ延ばされ、計8本の陽極線26が延ばされる。そして、その8本の陽極線26のうち、4本の陽極線26は、それぞれ中央付近領域Cの4隅の発光部25まで延ばされ、この発光部25に接続される。その他の4本の陽極線28は、4隅の各発光部25近傍を通って、中央付近領域Cの上下左右の外縁部の中央に設けられる発光部25、25、25L1、25R1まで延ばされ、これら発光部に接続される。
陽極線26は撮影視野領域Fの右下隅からも延ばされ、中央付近領域の右下隅の発光部25近傍を通った後、中央部Pの発光部25まで延ばされ、発光部25に接続される。
図7に示すように、陰極線27は、上縁部L2の上記所定の2点のうち、右側の1点から、中央付近領域Cの右上隅に位置する発光部25に垂直に延ばされる。そして、陰極線27は、右上隅の発光部25で3本の陰極線27〜27に分岐され、陰極線27は左方に水平に延び、陰極線27は下方に垂直に延び、陰極線27は、中央部Pに向けて、撮影視野領域Fの対角線上に延びる。
陰極線27は、中央付近領域Cの上縁部に沿って、発光部25近傍を通って、左上隅に設けられた発光部25まで水平に延ばされ、中央付近領域Cの左縁部に沿って、発光部25L1まで延ばされる。そして、陰極線27は、発光部25、左上隅に設けられた発光部25、発光部25L1に電気的に接続される。
陰極線27は撮影視野領域Fの対角線に沿って、中央部Pに設けられた発光部25、左下隅の発光部25近傍を通り、中央付近領域Cの下縁部の中央の発光部25まで延び、陰極線27はこれら発光部に電気的に接続される。陰極線27は、中央付近領域Cの右縁部に沿って、発光部25R1近傍を通り、右下隅に設けられた発光部25まで延び、これら発光部に電気的に接続される。
すなわち、本実施形態においても、9本の陽極線26が、電源部から撮影視野領域Fの各発光部に延びるとともに、1本の陰極線27が、電源部から撮影視野領域F内に延び、その1本の陰極線は適宜分岐され、各発光部に接続される。これにより、各発光部それぞれは独立に発光量及び発光の有無を制御することが可能になる。
陽極線26、陰極線27は、図8に示すように、各発光部25近傍を通るときは、第1の実施形態と同様に、その発光部25を構成する有機EL層33の外周に沿ってL字状またはコの字状に延びる。このような構成により、陽極線26はその有機EL層33に電気的に接続されないと共に、陰極線27には陰極端子部29を接続しやすくなる。
上記した陽極線26、及び陰極線27、27〜27によって、2本の水平補助線H1、H2、及び2本の垂直補助線V1、V2が形成される。また、対角補助線D1、D2の一部(すなわち、撮影視野領域Fの右下隅部から中央部Pまで延びる対角補助線、及び中央付近領域Cの右上隅と左下隅を結ぶ対角補助線)も上記陽極線及び陰極線によって形成されるが、対角補助線D1、D2のその他の部分は、陽極線26及び陰極線27によって形成されない。
そこで、本実施形態では、陽極線26及び陰極線27によって形成されない対角補助線D1、D2の一部を偽電極線30で構成する。偽電極線30は、電源部に接続されず、発光部を発光するために電流が流されることはないが、陽極線26及び陰極線27と同様に透明導電性金属化合物から形成され、陽極線26、陰極線27と同様の外観を呈する。
具体的には、偽電極線30は、撮影視野領域Fの右上隅、左上隅、左下隅それぞれから、中央付近領域Cの右上隅、左上隅、左下隅まで延ばされると共に、中央付近領域Cの左上隅から中央部Pまで延ばされる。なお、各偽電極線30は図8に示すように1本の電極線が延びて構成される。
図7、8から明らかなように、撮影視野領域Fの上縁部L1と発光部25R1の間、並びに左上隅の発光部25と発光部25の間は2本の電極線が並列して補助線が形成されるとともに、その他の部分は1本の電極線によって補助線が形成される。本実施形態においても、上縁部L1と発光部25R1の間、並びに左上隅の発光部25と発光部25の間の電極線の幅は、その他の補助線を構成する電極線の幅より小さくされ、これにより全ての補助線D1、D2、V、Hの幅Wが同一にされる。
以上のように、本実施形態においても、透明電極線が、規則的に配列されることにより、透明電極線が目立たなくなるとともに、特別な構成を用いて構図決定用補助線を描く必要がなくなる。さらに本実施形態では、偽電極線を用いることにより、簡単な構成でより多くの補助線を描くことができ、本実施形態のように中央付近領域Cを囲む黄金分割線を描くことができる。
なお、補助線の形状は、第1及び第2の実施形態の構成に限定されない。例えば、図9に示すように、垂直補助線V及び水平補助線Hそれぞれが3本以上設けられても良い。また、ファインダーが顕微鏡に適用される場合、図10に示すように、垂直補助線及び水平補助線には目盛りが設けられると共に、中央部Pで途切れていても良い。勿論、第1及び第2の実施形態のように、上下方向及び左右方向に対称であることが好ましいが、左右方向及び(又は)上下方向に対称でなくても良い。
また、第1及び第2の実施形態において、中央付近領域Cの外周上に配置された発光部(例えば、発光部25)は、中央付近領域Cの外側又は内側に配置されていても良い。
カメラのファインダー装置の平面図である。 第1の実施形態におけるファインダー視野領域を示す模式図である。 第1の実施形態における発光表示部の平面図である。 各発光部の拡大図である。 水平補助線の右側部分の拡大図である。 第2の実施形態における撮影視野領域を示す模式図である。 第2の実施形態における発光表示部の平面図である。 第2の実施形態において、右上隅に設けられた発光部の拡大図である。 撮影視野領域の第1の変形例を示す模式図である。 撮影視野領域の第2の変形例を示す模式図である。
符号の説明
10 ファインダー装置
16 発光表示部
17 ファインダー窓
25、25、25L1、25L2、25R1、25R2、25、25 発光部
26 陽極線
27 陰極線
30 偽電極線
33 有機EL層
C 中央付近領域
F 撮影視野領域
D1、D2 対角補助線
H、H1、H2 水平補助線
V、V1、V2 垂直補助線

Claims (12)

  1. 透明基板と、前記透明基板上に設けられ、有機発光材料を含む有機EL層で構成される発光部と、前記発光部に電圧を印加するために、電源部から前記発光部に延ばされるように、前記透明基板上に配線される電極線とを備え、前記発光部に電圧が印加されると、前記発光部が発光し、この発光により表示を行う発光表示部を、ファインダー内に形成するファインダー装置であって、
    前記電極線は、構図決定用の補助線としてファインダーの撮影視野領域の全体に規則的に配列することを特徴とするファインダー装置。
  2. 前記補助線の少なくとも一部は、2本以上の前記電極線が並行して延びることにより形成されることを特徴とする請求項1に記載のファインダー装置。
  3. 前記補助線のうち一部の補助線は、他の一部の補助線とは異なる本数の電極線によって形成されるとともに、前記一部の補助線の幅は前記他の一部の補助線の幅と同一であることを特徴とする請求項2に記載のファインダー装置。
  4. 前記補助線は、1本の前記電極線で構成される第1の補助線と、並列して延びる2本の前記電極線で構成される第2の補助線と、並列して延びる3本の前記電極線で構成される第3の補助線とを含み、前記第1乃至第3の補助線の幅が同一であることを特徴とする請求項1に記載のファインダー装置。
  5. 前記電極線は、透明電極線であることを特徴とする請求項1に記載のファインダー装置。
  6. 前記電極線は、透明電極線の上に塗料または非透明金属が被膜されて構成される特徴とする請求項1に記載のファインダー装置。
  7. 前記構図決定用の補助線の一部が、前記発光部に接続されない偽電極線によって形成されることを特徴とする請求項1に記載のファインダー装置。
  8. 前記構図決定用の補助線は、前記撮影視野領域において、上下方向又は左右方向に対称であることを特徴とする請求項1に記載のファインダー装置。
  9. 前記構図決定用の補助線は、前記撮影視野領域において、水平方向及び垂直方向に延びることを特徴とする請求項1に記載のファインダー装置。
  10. 前記構図決定用の補助線は、前記撮影視野領域の対角線として形成されることを特徴とする請求項1に記載のファインダー装置。
  11. 前記構図決定用の補助線は、黄金分割線を描くことを特徴とする請求項1に記載のファインダー装置。
  12. 前記有機EL層は、前記透明基板上に設けられた第1の電極端子部の上に重ねられて積層されるとともに、前記有機EL層上にはさらに第2の電極端子部が重ねられて積層され、
    前記第1及び第2の電極端子部は、それぞれ異なる前記電極線に接続されることを特徴とする請求項1に記載のファインダー装置。
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