JP5021998B2 - ファインダー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ファインダー装置、及びそれを備えたカメラ等の光学機器に関する。
従来、一眼レフカメラにおいて、ペンタプリズムと焦点板の間の被写体結像位置近傍に有機エレクトロルミネセンス素子(以下、有機EL素子という)が配置されることが知られている。この有機EL素子は、視野枠内に設けられたフォーカスフレーム等の各種フレームを発光させるとともに、視野枠外に設けられた情報表示部も発光させ、その発光によりシャッター速度、フィルム感度、絞り値等を表示することができる(特許文献1、2等参照)。
特許文献1に記載されるファインダー装置では、有機発光素子の電極が、透明材料で形成された透明電極部と、非透明材料で形成された非透明電極部とを含み、非透明電極部によってファインダー内に遮光表示部が形成されている。すなわち、遮光表示部を、表示したい領域のフレーム枠などの表示部としてパターニングして形成することで、フレーム枠をケガキ線によって焦点板上等に描写する必要がなくなるというメリットがある。
有機EL素子は、通常、透明基板と封止部材の間で密閉空間が形成され、この密閉空間において有機発光材料から形成される有機EL層が、陰極と陽極によって挟持されて構成される。ここで上記密閉空間内には、有機EL素子の各構成部品の表面に吸着している水分や密閉空間内に侵入した水分を除去するために、吸着剤が設けられるべきである。しかし、吸着剤の配置位置について検討はなされていない。
特許第3539251号公報 特開2000−221578号公報
ところで、特許文献1、2等に記載される有機EL素子は上述したように被写体結像位置に配置されているので、遮光表示部以外の部材は、被写体観察の妨げにならないように、透過性の高い材質で形成しなければならない。
しかし、密閉空間に配置される吸着剤は、透過性を有していないものを使用することが一般的であり、例えば封止部材の対向面全体に吸着剤を配置すると、吸着剤が被写体観察の妨げとなってしまう恐れがある。
また、封止部材を配置するために封止部材に凹陥部が設けられることが考えられ、凹陥部はブラスト加工によって形成されることが一般的である。しかし、ブラスト加工によって形成された凹陥部は、透過性が低く、吸着剤と同様に、被写体観察の妨げとなってしまうおそれがある。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みて成されたものであり、封止部材によって封止された密閉空間において、吸着剤の構成や配置位置を改良することにより、吸着剤が被写体観察の妨げとなることを防止することを目的としたものである。
本発明に係るファインダー装置は、透明基板と、透明基板上に設けられた第1の電極と、第1の電極の少なくとも一部の上に重ねられて積層された有機発光材料を含む有機EL層と、有機EL層の上に少なくとも一部が重ねられて積層された第2の電極と、透明材料から成り透明基板に対向して設けられるとともに、透明基板との間に密閉空間を形成し、密閉空間内に両電極及び有機EL層を配置し、これらを封止するための封止部材と、密閉空間内に配置される吸着剤とを有し、両電極間に電圧が印加されると、有機EL層が発光する発光表示部を備え、発光表示部の発光による表示を、被写体を観察するためのファインダー窓から観察させるファインダー装置であって、吸着剤が、有機EL層を挟んで透明基板とは反対側に配置されることを特徴とする。
第1及び第2の電極はいずれも透明材料で形成された透明電極部を備えるとともに、第1及び第2の電極のうち少なくともいずれか一方の電極は、非透明材料で形成された非透明電極部を備えることが好ましい。第1及び第2の電極のうち陽極が例えば透明電極部で構成されるとともに、陰極が例えば透明電極部と、非透明電極部とで構成される。そして、吸着剤は、非透明電極部を挟んで透明基板とは反対側に配置されることが好ましい。このような構成によれば、透明基板側から見ると、吸着剤が非透明電極部に重ねられて配置されるので、吸着剤が画像観察の妨げとなることが防止される。
封止部材の対向面の一部には凹陥部が設けられ、吸着剤は、凹陥部内に配置されることが好ましく、凹陥部は例えばブラスト加工により成形される。また、凹陥部は例えばコの字形状に形成される。
封止部材の透明基板との対向面には、周辺部よりも凹陥する第1の凹陥部と、第1の凹陥部よりもさらに凹陥し、第1の凹陥部内に設けられ、吸着剤が内部に配置される第2の凹陥部とが形成されていても良い。この場合、封止部材の対向面の周辺部が透明基板に、接着させられることにより、封止部材と透明基板の間に密閉空間を形成される。第1の凹陥部はエッチング加工により成形され、その底面が透過面として形成されることが好ましい。
発光表示部は、ファインダー窓に入射する被写体からの光を透過させ、被写体観察に使用される撮影視野領域を含む。そして、封止部材において撮影視野領域に対応する部分は第1の凹陥部に形成されていることが好ましい。
発光表示部は例えば、ファインダー窓から視認可能なファインダー視野領域と、そのファインダー視野領域の外側に形成され、ファインダー窓から視認されないファインダー視野外領域とを含む。そして、吸着剤は、ファインダー視野外領域にも配置されても良い。また、ファインダー視野領域の一部は、遮光部材によって発光表示部からファインダー窓に入射される光が遮光される遮光領域である場合、吸着剤は遮光領域に配置されていても良い。遮光部材には所定の形状にパターニングされた開口部が設けられるとともに、遮光領域には有機EL層が配置され、有機EL層からの光の一部は開口部からファインダー窓内に入射されても良い。この場合、遮光領域に配置された有機EL層の発光表示により各種情報が表示され、遮光領域は情報表示領域として構成される。以上のような構成により、吸着剤を遮光領域やファインダー視野外領域に設けることによって、吸着剤がファインダー窓から視認できなくなるので、吸着剤が画像観察の妨げとなることが防止される。また、開口部には位相差板付き偏光板が設けられても良い。
吸着剤は、透明材料から形成されていても良い。この場合、第1及び第2の電極はいずれも透明材料で形成された透明電極部を備え、吸着剤は、第1及び第2の電極の透明電極部を挟んで透明基板とは反対側に配置されたほうが良い。このように、吸着剤が透明材料から形成される場合には、吸着剤が透明電極部に挟持された有機EL層に重ねられて設けられても、画像観察の妨げとなることはない。
透明基板と、封止部材との離間距離は、干渉縞の発生を抑える観点から25μm以上であったほうが良い。同様に干渉縞の発生を抑える観点から、被写体からの光が透過する、透明基板の両面及び封止部材の両面のうち、少なくともいずれか一面に反射防止膜が形成されていたほうが良く、特に封止部材の透明基板との対向面に反射防止膜が形成されていることが好ましい。
本発明では、ファインダー内に有機EL素子から構成される発光表示部が設けられる場合に、吸着剤の配置や構成を改良することにより、吸着剤が画像観察の妨げとなることが防止される。
以下本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本実施形態が適用された一眼レフカメラのファインダー装置を示す。なお、以下の説明においては、一眼レフカメラに適用された場合を説明するが、本発明は、顕微鏡、コンパクトカメラ等のその他の光学機器にも適用することが可能である。
ファインダー装置10は、対物レンズ11と、クイックリターンミラー12と、ピント板13と、ペンタプリズム14と、接眼レンズ15と、発光表示部16と、ファインダー窓17とを備える。
被写体で反射された反射光は、対物レンズ11を介して、クイックリターンミラー12で反射され、ピント板13に導かれ、ピント板13で一旦結像される。その後上記反射光は、ペンタプリズム14で2回反射され、接眼レンズ15を介してファインダー窓内17に入射される。クイックリターンミラー12はレリーズスイッチ(不図示)が押されると、光路上から退避させられ、対物レンズ11によって導かれた反射光は、CCDやフィルム等に導かれ、これらを露光する。
発光表示部16は、有機EL素子から構成され、ピント板13と、ペンタプリズム14の間で、被写体からの光が通過する光路に交差する横断領域上に配置される。すなわち、発光表示部16は被写体結像位置近傍に配設される。発光表示部16から発せられた光も、ペンタプリズム14、接眼レンズ15を介してファインダー窓17内に入射される。なお、発光表示部16は、クイックリターンミラー12とピント板13の間に配置することも可能である。
発光表示部16の模式的な平面図を図2に示す。発光表示部16は、矩形のファインダー視野領域21と、ファインダー視野領域21の上下左右の外側を囲み、枠状に形成されたファインダー視野外領域24とを備える。ファインダー視野領域21は、ファインダー窓17から視認可能であるが、ファインダー視野外領域24はファインダー窓17から視認することができない領域である。
矩形のファインダー視野領域21は、被写体を観察するための矩形の撮影視野領域22と、その撮影視野領域22の下側に隣接して設けられる矩形の情報表示領域23とから構成される。撮影視野領域22は被写体からの反射光が入射し、透過される領域であって、被写体観察に使用される領域である。一方、情報表示領域23には被写体からの反射光が入射されず、情報表示領域23では被写体を観察することはできない。
図3に示すように、発光表示部16は、透明基板31と、透明基板31に対向して設けられる封止部材32と、透明基板31と封止部材32の間に配置される陽極26、第1及び第2の陰極27a、27bと、陽極26と陰極27a、27bの間に積層される第1及び第2の有機EL層33R、33G、33B、34R、34G、34Bと、封止部材32に設けられた吸着剤40を備える。なお、発光表示部16において、透明基板31が接眼側に、封止部材32が対物側に配置される。
透明基板31はガラス及び合成樹脂等の透明材料から形成されると共に、封止部材32も同様にガラス及び合成樹脂等の透明材料から板状に形成される。透明基板31と封止部材32は、透明基板31の上面31Uの周辺部に積層された接着剤層35を介して互いに接着され、透明基板31及び封止部材32の間には密閉空間39が形成される。密閉空間39内には電極26、27a、27b及び第1及び第2の有機EL層が配置され、これらは、封止部材32によって封止されている。接着剤層35は、図3に示すようにファインダー視野外領域24に配置される。なお、接着剤層35は、図3においては接着剤のみから成るように模式的に示されるが、下述するように離間距離D、すなわち接着剤層35の高さは25μm以上となる。したがって、接着剤のみから構成することは通常困難であるので、接着剤層35は、例えばスペーサを有し、そのスペーサが透明基板35の上面31U及び封止部材32の対向面32Aに接着剤によって接着されて構成される。
撮影視野領域22において、透明基板31の上面31Uには、複数の陽極26が積層されて設けられる。各陽極26は、図2に示すように細長の矩形に形成され、図2において上下に延び、互いに平行に設けられる。陽極26は例えばITO(Indium Tin Oxide)、ATO(antimony doped tindioxide)、ZnO(zinc oxide)等の透明導電性金属化合物から形成される。撮影視野領域22において、各陽極26の上面には、第1の有機EL層33R、33G、33Bが積層される。有機EL層33R、33G、33Bは、陽極26が延びる方向に沿って、同一の陽極26上にこの順で繰り返し並べられると共に、陽極26の幅方向においても同様に、この順で繰り返し並べられる。第1の有機EL層33R、33G、33Bは、陽極26側から順に例えば正孔輸送材料で構成される正孔輸送層、有機発光材料で構成される有機発光層、電子輸送材料で構成される電子輸送層等が積層されて構成され、それぞれ赤、緑、青色の光を発するように構成される。
第1の有機EL層33R、33G、33Bの上には、それぞれ第1の陰極27aが重ねられて積層される。第1の陰極27aは被写体観察の妨げとならないように、透明電極から構成される。第1の陰極27aは例えばITO、ATO、ZnO等の透明導電性金属化合物のみから形成されても良いが、好ましくは以下に示すように2層構造で形成される。
すなわち、第1の陰極27aは、有機EL層の上に積層される第1の陰極層と、第1の陰極層の上に積層される第2の陰極層とによって構成されることが好ましい。第1の陰極層は、例えばアルミニウム、インジウム、マグネシウム、カルシウム、チタニウム、イットリウム、リチウム、及びこれらの合金等の非透過性の陰極金属材料から形成されるとともに、第2の陰極層は、ITO、ATO、ZnO等の透明導電性金属化合物から形成される。第1の陰極層は非透過性物質によって構成されるが、その層厚が例えば100Å以下に設定されることにより、実質的に透過性を有し、これにより第1の陰極27aは実質的に透過性を有する。なお、この場合、第1の陰極層と各有機EL層の間には、電子注入層が積層されていたほうが良い。電子注入層は例えばLiFによって形成され、その厚さは例えば7Åである。なお、第2の陰極層の厚さは例えば2000Åである。
第1の陰極27aがITO等の透明導電性金属化合物のみから形成されると仕事関数が高くなり電子の注入性が低下する。しかし、第1の陰極27aが第1及び第2の陰極層から構成され、かつ第1の陰極層に上述したような低仕事関数の陰極金属材料が用いられる場合、電子の注入性の低下を最小限に抑制することができる。
情報表示領域23においても撮影視野領域22と同様に、透明基板31の上面31Uには、図2に示すように上下方向に延びる複数の矩形の陽極26が積層され、陽極26の上には、第2の有機EL層34R、34G、34Bが積層される。第2の有機EL層34R、34G、34Bも、それぞれ赤、緑、青色の光を発するように構成される。
第2の有機EL層34R、34G、34Bの上には、それぞれ第2の陰極27bが重ねられて積層される。情報表示領域23においては、被写体からの光が入射されず、また被写体からの光を透過させる必要がないので、第2の陰極27bは非透明電極部から構成される。すなわち、第2の陰極27bは上記非透過性の陰極金属材料から形成される。非透明電極部は、透明電極部より仕事関数が低く、透明電極部より電子の注入性に優れるため、第2の有機EL層34R、34G、34Bの発光効率は、第1の有機EL層33R、33G、33Bの発光効率より高くなる。
撮影視野領域22には赤、緑、青色の光を発する多数の第1の有機EL層33R、33G、33Bが設けられるため、第1の有機EL層33R、33G、33Bによって撮影視野領域22にはフルカラー画像を表示可能である。また、第1の有機EL層33R、33G、33B、陽極26、及び第1の陰極27aは全て透明材料で形成されるため、被写体からの光が撮影視野領域22で遮光されない。したがって、第1の有機EL層33R、33G、33Bが発光しないときは、撮影視野領域22を透過した被写体からの反射光を、ファインダー窓17から観察画像として視認可能である。勿論、複数の第1の有機EL層33R、33G、33Bのうち、いくつかの有機EL層を発光させ、被写体の観察と、発光表示部16によって表された画像の観察とを同時に行うことも可能である。
情報表示領域23にも同様に第2の有機EL層34R、34G、34Bによってフルカラー画像が表示される。情報表示領域23には、被写体観察と同時に表示すべき情報が表示され、例えばシャッター速度、フィルム感度、絞り値等が表示される。
封止部材32の透明基板31の上面31Uに対向する対向面32Aには、その対向面32Aから凹陥する凹陥部38が設けられる。凹陥部38は、例えばブラスト加工(例えばサンドブラスト加工)により形成され、その内周面はスリ加工面となる。凹陥部38の内部には、吸着剤40が配置され、吸着剤40は例えば接着剤によって封止部材32の内周面に接着される。
吸着剤40としては、例えば酸化バリウム、酸化カルシウム、モレキュラーシーブス、シリカゲル等の非透明材料から成る吸着剤や、式(1)に示すようなアルミニウム錯体を主成分とする透明材料から成る吸着剤を使用することができる。透明材料から成る吸着剤40は、例えばOleDry(商品名(登録商標).双葉電子工業株式会社製)として商業的に入手可能である。
Figure 0005021998
凹陥部38は、その内面がスリ加工面であり、非透過面として形成されるため、画像観察の妨げとなる。さらに、吸着剤40が非透明材料である場合、同様に吸着剤40は画像観察の妨げとなる。したがって、凹陥部38及び吸着剤40は、透明基板31(すなわち、ファインダー窓17)側から視認できないようにする必要がある。
そこで、本実施形態では、凹陥部38及び吸着剤40は、第2の発光層34R、34G、34B及び第2の陰極27bを挟んで透明基板32とは反対側に配置される。すなわち、凹陥部38は、透明基板31の下面31D側から見ると、陰極27の非透明電極部に重ねられて配置され、情報表示領域23に配置される。これにより、凹陥部38は図2に示すように、平面図においては情報表示領域23に沿って矩形状に形成され、その占有面積は情報表示領域23より小さい。
凹陥部38を非透明電極部に重ねて配置すると、ファインダー窓17から撮影視野領域を観察したとき、凹陥部38及び吸着剤40は非透明電極部に隠れてほとんど見えなくなるので、凹陥部38及び吸着剤40が画像観察の妨げとなることはない。なお、本実施形態では、凹陥部38及び吸着剤40は被写体からの光が透過されない情報表示領域23に配置されるので、被写体からの光が遮光されることもなく、被写体観察の妨げとなることもない。
また、本実施形態では、凹陥部38及び吸着剤40が、第2の有機EL層と同じ領域(情報表示領域23)に配置されたことにより、凹陥部38及び吸着剤40が配置されるための特別な領域を設けなくても良いので、発光表示部の面積を小さくすることができる。
さらに本実施形態においては、撮影視野領域22に凹陥部38が設けられないため、撮影視野領域22において、封止部材32の対向面32Aと、透明基板の上面31Uとの離間距離Dは、短くすることができ、発光表示部16の厚さを小さくすることができる。しかし、離間距離Dが短すぎると、上面31Uと対向面32Aによって反射された光によって干渉縞が生じる場合があるので、離間距離Dは25μm以上であることが好ましい。
図4乃至6は本発明の第2の実施形態を示すための図である。第1の実施形態では、有機EL素子はパッシブマトリックス駆動により駆動されたが、本実施形態ではスタティック駆動、またはセグメント駆動で駆動される。
発光表示部16は、第1の実施形態と同様に矩形のファインダー視野領域21と、ファインダー視野外領域24とを備える。本実施形態では、情報表示領域23は、ファインダー視野領域21の右下の領域に横長の略矩形状を呈して設けられるとともに、ファインダー視野領域21の情報表示領域23以外の部分は、被写体からの光が入射・透過され、被写体を観察するための撮影視野領域22として構成される。
情報表示領域23にはシンボルマーク、アイコン、図、記号等のキャラクタを表示するためのキャラクタ表示部28と、文字(特に数字)を表示するためのセグメント表示部29が設けられる。なお、本実施形態では、情報表示領域23には、シンボルマークを発光表示するための3つのキャラクタ表示部28と、複数の数字を表示するためのセグメント表示部29が設けられる。
情報表示領域23は、後述するように開口部51が設けられた部分以外は、遮光マスク50によって、発光表示部16及び被写体からファインダー窓17(図1参照)に入射される光が遮光される遮光領域として構成される。
ファインダー視野領域21には、複数の合焦ポイント25が設けられる。合焦ポイント25は、上下方向における中央位置に5つのポイントが左右に等間隔に並べられると共に、その中央位置に設けられた5つのポイントのうち、中央の3つのポイントの上方、及び下方それぞれに、左右に等間隔に並べられた3つのポイントが設けられる。すなわち、合焦ポイント25は、ファインダー視野領域の中央領域において左右方向、上下方向にそれぞれ等間隔に9つ設けられるとともに、その中央領域の左右の領域にそれぞれ1つずつ設けられる。
各合焦ポイント25は、それぞれ独立して積層された第1の有機EL層133(図5、6参照)から構成され、それぞれ独立に発光可能である。本実施形態における一眼レフカメラでは、例えばオートフォーカスで撮影されるとき、各合焦ポイント25の位置における測距が行われ、ピントが合った1つの合焦ポイント25が発光させられる。
各キャラクタ表示部28、及びセグメント表示部29は、第2の有機EL層134(図5、6参照)から構成される。ここで、第2の有機EL層134は、各キャラクタ表示部28に対応して、それぞれ独立に積層されるため、各キャラクタ表示部28は独立に発光可能である。また、第2の有機EL層134は、セグメント表示部29の各セグメントに対応してそれぞれに独立に積層されるため、各セグメントは独立に発光可能であり、これによりセグメント表示部29はセグメント駆動で制御される。第2の有機EL層134が発光することにより、キャラクタ、数字等が発光表示される。
図6に示すように、発光表示部16の接眼側には情報表示領域23に配置された遮光マスク50が設けられる。遮光マスク50は、各セグメントやキャラクタの形状に応じてパターニングされた開口部51が設けられる。第2の有機EL層134が発光すると、キャラクタや各セグメントに応じた光が開口部51から出射され、ファインダー窓17においてキャラクタや数字を観察することができる。
図4に示すように、合焦ポイント25それぞれには、第1の有機EL層133(図5、6参照)に電圧を印加するための陽極線126a、及び陰極線127aが接続される。図4において、陽極線126aは点線で、陰極線127aは一点鎖線で模式的に示す。ただし、図4において、ファインダー視野外領域24における陽極線126a、陰極線127aは省略して表示する。
陽極線126a及び陰極線127aは、それぞれファインダー視野外領域24に設けられた電源(不図示)から延ばされて、各合焦ポイント25の第1の有機EL層133に接続される。ここで、陽極線126aは電源から11本それぞれ独立に延ばされ、各陽極線126aはそれぞれ各合焦ポイント25に設けられた第1の有機EL層133に接続される。一方、陰極線127aは電源(不図示)から1本延ばされると共に、ファインダー視野領域21内で11本の陰極線127aに分岐され、その分岐された11本の陰極線127aは、各合焦ポイント25に設けられた第1の有機EL層133に接続される。本実施形態では、各陽極線126aへの電流入力の有無、及び電流量が調整されることにより、各合焦ポイント25の発光の有無、及び発光量それぞれが独立に制御される。キャラクタ表示部28、及びセグメント表示部29を構成する第2の有機EL層134(図6参照)にも陽極線(不図示)、陰極線(不図示)が接続され、同様に各キャラクタ表示部28及び各セグメントそれぞれは、発光の有無、及び発光量が独立に制御される。
各陽極線126aの先端部は、図5に示すように各合焦ポイント25まで延ばされ、各陽極線126aの先端部は略方形の陽極端子部126bに成形される。すなわち、本実施形態では陽極126は、陽極線126aと、その陽極線126aと一体的に成形される陽極端子部126bとによって構成される。
撮影視野領域22に配置される陽極端子部126bの上方には、第1の有機EL層133が重ねられて積層される。第1の有機EL層133は、図5に示すように陽極端子部126bから上下左右にはみ出して積層され、その一部は透明基板31上にも積層される。第1の有機EL層133の上には、さらに図5に示すように略矩形の陰極端子部127bが重ねられて積層される。陰極端子部127bは、その一部が第1の有機EL層133からはみ出して、陰極線127aの上面にも重ねられて積層され、これにより、陰極端子部27bは陰極線127bに接続される。すなわち、本実施形態では陰極127は、陰極線27aと、その陰極線127aと別体に成形される陰極端子部127bによって構成される。
キャラクタ表示部28においても同様に、陽極端子部126bの上に第2の有機EL層134が重ねられて積層されるとともに、第2の有機EL層134の上にさらに陰極端子部127bが積層されて構成される。第2の有機EL層134に重ねられて設けられる端子部126b、127bもそれぞれ陽極線、陰極線に接続されている。セグメント表示部29においても同様に、陽極端子部126b、第2の有機EL層134、陰極端子部127bが積層されて構成される。
陽極126(すなわち、陽極線126a及び陽極端子部126b)、及び陰極線127aは、ITO、ATO、ZnO等の透明導電性金属化合物から形成される。すなわち、陽極線126a及び陰極線127aは、透明材料から形成される透明電極部として構成される。陽極線126a及び陰極線127aは、撮影視野領域22に設けられるが、透明電極部から構成されるので、被写体観察を妨げることはない。
一方、陰極端子部127bは、第1及び第2の有機EL層133、134への電子の注入性の低下を防止するために、上記した非透過性の陰極金属材料で形成され、陰極端子部127bは、非透明電極部として構成される。第1の有機EL層133上に積層された陰極端子部127bは、ファインダー窓17から視認され、合焦ポイント25を表示するための遮光表示部として使用される。したがって、本実施形態では、ピント板等に合焦ポイント25を描写しなくても良い。
第1及び第2の有機EL層133、134は、例えば陽極端子部126b側から順に、正孔輸送層、有機発光層、電子輸送層等が積層されて構成される。有機発光層は、適宜、赤、緑、青、白色等の色の光を発するように構成される。
第1の実施形態と同様に、封止部材32の対向面32Aには、凹陥部38が設けられ、凹陥部38の内部には、吸着剤40が配置される。ここで凹陥部38は、その内面がスリ加工面で形成され、非透過面として形成されるため、画像観察の妨げとなる。
そこで、本実施形態でも、凹陥部38及び吸着剤40は情報表示領域23に配置され、第2の発光層134及び陰極端子部127bを挟んで透明基板31とは反対側に配置される。すなわち、透明基板31側から見ると、第2の発光層134及び陰極端子部127bに重ねられるように配置される。これにより、凹陥部38及び吸着剤40は陰極端子部127b(非透明電極部)により隠され、ファインダー窓17からほとんど視認されない。また、情報表示領域23は被写体観察のためには使用されない領域であるので、凹陥部38が設けられても、被写体観察の妨げとなることはない。
なお、情報表示領域23には、第2の有機EL層134(すなわち、非透明電極部)が積層されない領域が存在するが、その領域は第2の有機EL層134からの光を透過させる必要がないので開口部51が設けられず、遮光マスク50によって遮光されている。したがって、凹陥部38及び吸着剤40は、非透明電極部及び遮光マスク50によって完全に覆われ、ファインダー窓17から観察されることはない。
以上のように、本実施形態では、凹陥部38及び吸着剤40が遮光マスク50及び陰極端子部127bに重ねられたことにより、画像観察の妨げとなることが防止される。また、凹陥部38及び吸着剤40が、第2の有機EL層を挟んで透明基板31とは反対側に配置されたことにより、凹陥部38及び吸着剤40を設けるための特別な領域を設けなくても良いので、発光表示部の面積を小さくすることができる。
なお、本実施形態では、第1の有機EL層133に重ねられる陰極端子部127bも同様に非透明電極部から成るが、第2の有機EL層134に重ねられる陰極端子部127bに比べ、その占有面積が狭いため、本実施形態では凹陥部38及び吸着剤40は第2の有機EL層134を挟んで透明基板31とは反対側に配置される。
図7、8は本実施形態の第3の実施形態に係る発光表示部を示すための平面図、断面図である。
第2の実施形態では、ファインダー窓17から視認可能なファインダー視野領域21において、情報表示領域(遮光領域)23は右下に矩形状に設けられるが、第3の実施形態ではファインダー視野領域21において、情報表示領域23は撮影視野領域22の上下右を取り囲むように設けられる。以下、本実施形態について第2の実施形態との相違点を中心に説明する。
撮影視野領域22の下側に隣接する情報表示領域23には、3つのキャラクタ表示部28と、セグメント表示部29が設けられると共に、撮影視野領域22の右側に隣接する情報表示領域23には3つのキャラクタ表示部28が設けられる。
図8に示すように透明基板31の下面31Dに遮光マスク50が被覆され、透明基板31側から見ると、遮光マスク50が重ねられた領域が情報表示領域23として形成される。遮光マスク50において、ファインダー窓17から見ると第2の有機EL層134に重ねられた部分には、所定の形状にパターニングされた開口部51が設けられ、第1の実施形態と同様に第2の有機EL層134から発せられた光は開口部51を通って、キャラクタや数字が発光表示される。
ここで、遮光マスク50は図7に示すように撮影視野領域22の下、右、上側に設けられるため、略コの字状を呈し、遮光マスク50によって形成された情報表示領域23も略コの字状を呈する。封止部材32に設けられた凹陥部38は情報表示領域23内に配置され、情報表示領域23に沿うように撮影視野領域22を取り囲んで設けられ、図7に示すように上方から見ると略コの字状に形成される。これにより、凹陥部38内に配置される吸着剤40もコの字状に配置される。
凹陥部38が撮影視野領域22を取り囲んでコの字状に形成されると、凹陥部38が設けられる面積が広がるため、凹陥部38内に配置される吸着剤40を密閉空間39内に多く配置させることが可能である。
本実施形態においても、吸着剤40及び凹陥部38は、第2の有機EL層134及び陰極端子部127b(非透明電極部)又は遮光マスク50に重ねられて設けられるため、本実施形態においてもファインダー窓17から吸着剤40又は凹陥部38が視認されることはない。また、ファインダー視野領域21内に配置されるので、発光表示部16の面積を最小限に抑えることができる。
なお、本実施形態ではファインダー視野領域21内に設けられた情報表示領域23は、撮影視野領域22の上下左右を取り囲む四角枠状に形成されても良く、この場合、凹陥部38も情報表示領域23に合わせて、上方から見ると四角枠状に形成されても良い。
図9は本発明の第4の実施形態に係る情報表示領域23の構成を示す図である。第3の実施形態では、凹陥部38及び吸着剤40は、情報表示領域23にしか設けられていなかったが、本実施形態では、情報表示領域23及びファインダー視野外領域24のいずれにも設けられる。以下、第4の実施形態について詳細に説明する。
図9に示すように、本実施形態においては、遮光マスク50はL字形状に設けられ、これによりファインダー視野領域21は、矩形状の撮影視野領域22と、撮影視野領域22の右側、下側に隣接して設けられ、L字形状を呈する情報表示領域23から成る。ファインダー視野外領域24は、第1及び第2の実施形態と同様にファインダー視野領域21の上下左右の外側を囲むように枠状に設けられる。
本実施形態においても、封止部材32には吸着剤40を内部に配置するための凹陥部38が設けられる。凹陥部38は、第3の実施形態と同様に上方から見るとコの字形状に形成され、ファインダー視野領域21の上側のファインダー視野外領域24と、ファインダー視野領域21の右側及び下側に配置される情報表示領域23とに配置される。
このように、凹陥部38及び吸着剤40は撮影視野領域22の外側に設けられるので、凹陥部38及び吸着剤40はファインダー窓17から視認されず、被写体観察の妨げとなることはない。なお、本実施形態では、吸着剤40を配置させるための凹陥部38は、全てファインダー視野外領域24に配置されても良い。
図10、11は本発明の第5の実施形態を示すための図である。第1乃至第4の実施形態においては、封止部材32に凹陥部38が設けられ、吸着剤40は凹陥部38内に配置されたが、本実施形態では、封止部材32には凹陥部38が設けられず、吸着剤40は封止部材32の対向面32Aに被覆されて形成される。
本実施形態では、図10に示すように、矩形のファインダー視野領域21は、被写体を観察するための撮影視野領域22から成り、ファインダー視野領域21の周辺には、第1乃至第4の実施形態と同様にファインダー窓17からは視認されない枠状のファインダー視野外領域24が設けられる。
撮影視野領域22には、第1の実施形態と同様に、複数の陽極26上に第1の有機EL層33R、33G、33Bが重ねられて積層され、各第1の有機EL層33R、33G、33Bの上に、第1の陰極27aが重ねられて積層されて構成される。吸着剤40は封止部材32の対向面32Aのほぼ全ての領域に亘って被覆して設けられ、第1の有機EL層33R、33G、33B、陽極26、及び陰極27aを挟んで透明基板31とは反対側に配置される。すなわち、吸着剤40は透明基板31の下面31D側から見ると第1の有機EL層33R、33G、33Bに重ねられて設けられる。
第1の有機EL層33R、33G、33B、陽極26、及び第1の陰極27aは第1の実施形態と同様に透明材料から成る。また、本実施形態では、吸着剤40としては例えばアルミニウム錯体を主成分とする吸着剤が使用され、透明材料から成る。したがって、被写体から反射された光は、撮影視野領域22において、有機EL層、陰極、陽極、吸着剤で遮光されることなく、ファインダー窓17に入射される。また、撮影視野領域22においては、有機EL層33R、33G、33Bによって第1の実施形態と同様にフルカラー画像表示が可能である。すなわち、本実施形態でも、撮影視野領域22は、画像が表示するための画像表示部として使用されると共に、被写体観察のためにも使用される。
以上のように本実施形態でも、発光表示部において、有機EL層と同一の領域において重ねられた吸着剤40が設けられるため、吸着剤40が配置されるための特別な領域を設けなくても良いので、発光表示部の小型化が図れる。また、吸着剤40は透明材料から形成されるので、吸着剤40が被写体観察の妨げとなることはない。
図12は、本発明の第6の実施形態について説明するための図である。なお、本実施形態の発光表示部16の構成は、反射防止膜52が設けられたこと以外は、第2の実施形態と同様であるが、勿論これに限定されるわけではない。
上述したように、第1乃至4の実施形態において、封止部材と、透明基板との離間距離を短くすると、光学的干渉が起こり易く、光学的精度で均一さが保たれていない場合、干渉縞が観察されることがある。そこで、本実施形態においては、透明基板31の上下面31U、31D、及び封止部材32の対向面32A、上面32Uに反射防止膜52が設けられる。
詳述すると、反射防止膜52は、透明基板31の下面31Dにおいては、少なくとも撮影視野領域22の全域に設けられると共に、透明基板31の上面31Uにおいては、有機EL層133、134、及び接着剤層35が積層される部分以外のほぼ全域に設けられる。すなわち、透明基板31の上面31Uにおいて、反射防止膜52は、透明基板31の上面31U、陽極線126a、及び陰極線127aの上面に被膜される。また、反射防止膜52は、封止部材32において、その上面32Uの全域に設けられると共に、対向面32Aの凹陥部38が設けられた部分、及び接着層35に接着する部分以外の透明部分の全域に被膜される。なお、反射防止膜52は、例えばMgF2、シリカエアロゲル等によって形成される。
本実施形態では、反射防止膜52によって、透明基板31及び封止部材32における反射が低減されることにより、上述した干渉縞の発生が防止される。また、反射防止膜52を設けることにより、透明基板31及び封止部材32の透過率を向上させることができるので、被写体像の品位を向上させることができる。
なお、本実施形態においては、被写体からの光が通る光路を横断する封止部材32の両面(すなわち、図12においては上面32U、対向面32A)、及び透明基板31の両面(すなわち、上面31U、下面31D)の四面のうち、いずれか一面に反射防止膜52が設けられれば良い。上記四面のうち一面のみに反射防止膜52が設けられれば、対向面32Aで反射する反射光と、透明基板31の上面31Uで反射する反射光との振幅を異ならせることができるので、干渉縞のコントラストが低下し、干渉縞の発生を低減することができる。
ただし、この場合、図13に示すように、封止部材32の対向面32Aのみに反射防止膜52が被膜されることが好ましい。封止部材32には、有機EL層が積層されないため透明基板21に比べ反射防止膜52が被膜しやすく、また反射防止膜52が対向面32Aに設けると反射防止効果が高いからである。
図14は、本発明の第7の実施形態について説明するための図である。本実施形態の発光表示部16の構成は、位相差板付き偏光板53が設けられたこと以外は、第2の実施形態と同様であるが、勿論これに限定されるわけではない。
上述したように、第2〜4、及び第6の実施形態においては、透明基板31の接眼側には開口部51を有する遮光マスク50が設けられるが、本実施形態では、遮光マスク50の開口部51が設けられる部分に、図14に示すように、位相差板付き偏光板53が設けられる。
本実施形態では、開口部51に位相差板付き偏光板53が設けられることにより、開口部51から発光表示部16内に入射される外部光は、円偏光される。したがって、開口部51から入射される外部光の一部は、非透明電極部(陰極端子部127b)で反射されるが、その反射光は、再び開口部51を介して発光表示部16の外部に出射されない。一方、第2の有機EL層134から発せられた光は、陰極端子部127bで反射した光を含め、開口部51を介して発光表示部16の外部に出射される。これにより、本実施形態では、情報表示部23における表示コントラストを向上させ、視認性の高い表示を実現することができる。
図15、16は、本発明に係る第8の実施形態を示す模式的な断面図である。第1乃至第4、及び第6乃至第7の実施形態では、封止部材32の対向面32Aには、凹陥部38が形成されるのみであったが、本実施形態では、対向面32Aには第1の凹陥部38Aと第2の凹陥部38Bが形成される。以下、第8の実施形態について、第2の実施形態との相違点を中心に説明する。
第8の実施形態において、封止部材32の対向面32Aには、周辺部より凹陥し、底面38Cが上面31Uに平行に平面状に形成された第1の凹陥部38Aと、第1の凹陥部38A内において、第1の凹陥部38Aよりさらに凹陥する第2の凹陥部38Bとが形成される。第1の凹陥部38Aの底面38Cは、透過面として形成される。
第1の凹陥部38Aは、図15に示すように上方から見ると周辺部より矩形状に凹陥されており、これにより周辺部は第1の凹陥部38Aを取り囲む四角枠状の突出部32Cとして形成される。突出部32Cの先端面32Dは、接着剤層35を介して、上面31Uに接着され、これにより封止部材32と透明基板31との間に、密閉空間39が形成される。第2の凹陥部38Bは、第2の実施形態の凹陥部38と同様に、上方から見ると矩形状に形成され、情報表示領域23に重ねられて配置され、第2の発光層134及び端子部126a、127bを挟んで透明基板31とは反対側に配置される。第2の凹陥部38Bの内部には第2の実施形態の凹陥部38と同様に吸着剤40が配置される。
図15に示すように、上方から見ると、第1の凹陥部38Aの内側に撮影視野領域22が配置される。すなわち、封止部材32において、撮影視野領域22に対応する部分は、第1の凹陥部38Aに形成され、これにより被写体からの光は、透過面である第1の凹陥部38Aの底面38Cを介して、ファインダー窓17(図1参照)内に入射される。
第1の凹陥部38Aの底面38Cと、透明基板31の上面31Uとの離間距離D1は、例えば25μm以上に設定される。離間距離D1がこのように設定されることにより、撮影視野領域22において干渉縞が生じることが防止されるので、ファインダー窓17において被写体を鮮明に観察することができる。
一方、突出部32Cの先端面32Dと上面31Uとの離間距離D2は短くすることが可能であり、封止部材32の先端面32Cを透明基板31の上面31Uにスペーサを介さずに接着剤によって直接接着させることができる。すなわち、第2の実施形態における接着剤層35では、封止部材32とスペーサ、及び透明基板31とスペーサの間が接着剤によって接着されていたため、接着面が2面形成されていた。しかし、本実施形態では、先端面32Cと上面31Uとの間のみが接着剤によって接着され、接着面が1面となるので、接着面が少なくなり、密閉空間39の気密性を第2の実施形態より高めることができる。
本実施形態における封止部材32は、例えば平板状の透明ガラス基材がエッチング加工され第1の凹陥部38Aが成形された後、第1の凹陥部38Aの一部がさらにエッチング加工されることにより第2の凹陥部38Bが成形されて得られる。エッチング加工により第1の凹陥部38Aが成形されるので、第1の凹陥部38Aの底面38Cは透過面にすることができる。但し、第2の凹陥部38Bは第2の実施形態と同様にブラスト加工により成形されても良い。また、本実施形態において封止部材32はガラスモールドにより成形されても良い。以上の方法により、第2の凹陥部38Bの底面38Dはスリ面に形成されていても透過面に形成されていても良い。
以上のように、本実施形態では、封止部材32に第1及び第2の凹陥部を形成することにより、接着剤層の厚さを薄くすることができ、密閉空間39の気密性を高めることができる。また、撮影視野領域22では、透明基板31と封止部材とを所定の距離に離間させることができるので、撮影視野領域22で干渉縞が発生することもない。
なお、第8の実施形態は、第2の実施形態から改変された態様であったが、第1、第3〜4、及び第6〜7の実施形態から改変された態様であっても良く、例えば第2の凹陥部38Bは上方から見るとコの字形状や四角枠形状に形成されても良い。また、第2の凹陥部38Bは、本実施形態ではファインダー視野領域21内に形成されるが、第2の凹陥部38Bの一部又は全部が、ファインダー視野外領域24に形成されても良い。但し、このような場合も、封止部材32において撮影視野領域22に対応する部分は、第1の凹陥部38Aに形成される。撮影視野領域22に対応する部分に、例えば突出部32Cが形成されると、撮影視野領域22において干渉縞が発生することとなり、被写体観察が適切に行えなくなるからである。なお、第6及び7の実施形態のように、反射防止膜や位相差板付き偏光板が、透明基板31や封止部材32に適宜設けられていても良い。
なお、第1乃至第8の実施形態においては、各有機EL層33R、33G、33B等は、単一色の有機発光層から成り、発光色を変化させることはできないが、各有機EL層に複数の有機発光層が設けられ、発光色が変化させられるようにしても良い。例えば、各有機発光層を異なる材料で形成し、又は各有機発光層に異なる蛍光色素をドープして、印加電圧を調整することにより、発光色が変化されるようにしても良い。また、例えば電界の印加する方向を変化させることによって、発光色が変化されるようにしても良い。この場合、例えば、有機EL層は陽極側から正孔輸送層、有機発光層、ホールブロッキング層、有機発光層、電子輸送層等が積層されて構成される。また、正孔輸送層、有機発光層との間にさらにホールブロッキング層を備えていても良い。さらには、正孔輸送層、ホールブロッキング層、有機発光層、電子ブロッキング層、有機発光層、電子輸送層等が積層されて構成されても良い。
カメラのファインダー光学系の平面図である。 第1の実施形態における発光表示部の平面図である。 第1の実施形態における発光表示部の断面図である。 第2の実施形態における発光表示部の平面図である。 第2の実施形態における発光表示部の平面図の拡大図である。 第2の実施形態における発光表示部の中央部の断面図である。 第3の実施形態における発光表示部の平面図である。 第3の実施形態における発光表示部の断面図である。 第4の実施形態における発光表示部の平面図である。 第5の実施形態における発光表示部の平面図である。 第5の実施形態における発光表示部の断面図である。 第6の実施形態における発光表示部の断面図である。 第6の実施形態における発光表示部の変形例を示す断面図である。 第7の実施形態における発光表示部の断面図である。 第8の実施形態における発光表示部の平面図である。 第8の実施形態における発光表示部の断面図である。
符号の説明
10 ファインダー装置
16 発光表示部
17 ファインダー窓
21 ファインダー視野領域
22 撮影視野領域
23 情報表示領域
24 ファインダー視野外領域
26、126 陽極
27a 第1の陰極
27b 第2の陰極
31 透明基板
32 封止部材
33R、33G、33B、133 第1の有機EL層
34R、34G、34B、134 第2の有機EL層
38 凹陥部
38A 第1の凹陥部
38B 第2の凹陥部
40 吸着剤
50 遮光マスク
51 開口部
52 反射防止膜
53 位相差板付き偏光板
127 陰極


Claims (19)

  1. 透明基板と、前記透明基板上に設けられた第1の電極と、前記第1の電極の少なくとも一部の上に重ねられて積層された有機発光材料を含む有機EL層と、前記有機EL層の上に少なくとも一部が重ねられて積層された第2の電極と、透明材料から成り前記透明基板に対向して設けられるとともに、前記透明基板との間に密閉空間を形成し、前記密閉空間内に前記両電極及び有機EL層を配置し、これらを封止するための封止部材と、前記密閉空間内に配置される吸着剤とを有し、前記両電極間に電圧が印加されると、前記有機EL層が発光する発光表示部を備え、前記発光表示部は前記透明基板が接眼側に配置され、前記発光表示部の発光による表示を、被写体を観察するためのファインダー窓から観察させるファインダー装置であって、
    前記発光表示部が、前記ファインダー窓から視認可能なファインダー視野領域を含むとともに、
    前記ファインダー視野領域が、前記ファインダー窓に入射する被写体からの光を透過させ、被写体観察に使用される撮影視野領域と、被写体観察に使用されない情報表示領域を含み、
    前記有機EL層が、前記撮影視野領域において、前記両電極間に配置される第1の有機EL層と、前記情報表示領域において、前記両電極間に配置される第2の有機EL層とを含み、
    前記情報表示領域には、前記第2の有機EL層によって各種情報が表示され、
    前記吸着剤は、前記情報表示領域において、前記透明基板側から見ると前記両電極間に配置される第2の有機EL層に重ねられるように、その第2の有機EL層を挟んで前記透明基板とは反対側に配置されるとともに、前記撮影視野領域には配置されないことを特徴とするファインダー装置。
  2. 前記第1及び第2の電極はいずれも透明材料で形成された透明電極部を備えることを特徴とする請求項1に記載のファインダー装置。
  3. 前記情報表示領域において、前記第1及び第2の電極のうち少なくともいずれか一方の電極は、非透明材料で形成された非透明電極部を備え、
    前記吸着剤は、前記非透明電極部を挟んで前記透明基板とは反対側に配置されることを特徴とする請求項1に記載のファインダー装置。
  4. 前記情報表示領域において、前記第1及び第2の電極のうち陽極が透明材料で形成された透明電極部で構成されるとともに、陰極が前記透明電極部と、非透明電極部とで構成されることを特徴とする請求項3に記載のファインダー装置。
  5. 前記封止部材の前記透明基板との対向面の一部には凹陥部が設けられ、前記吸着剤は、前記凹陥部内に配置されることを特徴とする請求項1に記載のファインダー装置。
  6. 前記凹陥部はブラスト加工により成形されることを特徴とする請求項5に記載のファインダー装置。
  7. 前記凹陥部はコの字形状に形成されることを特徴とする請求項5に記載のファインダー装置。
  8. 前記封止部材の前記透明基板との対向面には、周辺部よりも凹陥する第1の凹陥部と、前記第1の凹陥部よりもさらに凹陥し、第1の凹陥部内に設けられた第2の凹陥部とが形成され、
    前記第2の凹陥部の内部に前記吸着剤が配置され、
    前記封止部材の対向面の周辺部が前記透明基板に接着させられることにより、前記封止部材と前記透明基板の間に密閉空間を形成することを特徴とする請求項1に記載のファインダー装置。
  9. 前記第1の凹陥部はエッチング加工により成形され、その底面は透過面として形成されることを特徴とする請求項8に記載のファインダー装置。
  10. 前記封止部材において前記撮影視野領域に対応する部分は前記第1の凹陥部に形成されていることを特徴とする請求項8に記載のファインダー装置。
  11. 前記発光表示部は、前記ファインダー視野領域の外側に形成され、前記ファインダー窓から視認されないファインダー視野外領域をさらに含み、
    前記吸着剤は、前記ファインダー視野外領域にも配置されることを特徴とする請求項1に記載のファインダー装置。
  12. 前記情報表示領域は、遮光部材によって前記発光表示部から前記ファインダー窓に入射される光が遮光される遮光領域であることを特徴とする請求項1に記載のファインダー装置。
  13. 前記遮光部材には所定の形状にパターニングされた開口部が設けられるとともに、前記第2の有機EL層からの光は、前記開口部から前記ファインダー窓内に入射され、前記第2の有機EL層の発光表示により各種情報が表示されることを特徴とする請求項12に記載のファインダー装置。
  14. 前記開口部には、位相差板付き偏光板が設けられることを特徴とする請求項13に記載のファインダー装置。
  15. 前記透明基板と、封止部材との離間距離は、25μm以上であることを特徴とする請求項1に記載のファインダー装置。
  16. 被写体からの光が透過する、前記封止部材の両面及び前記透明基板の両面のうち、少なくともいずれか一面に反射防止膜が形成されることを特徴とする請求項1に記載のファインダー装置。
  17. 前記封止部材の前記透明基板との対向面に少なくとも前記反射防止膜が形成されることを特徴とする請求項16に記載のファインダー装置。
  18. 前記情報表示領域において、前記第2の電極の前記有機EL層の上に重ねられた部分は、非透明電極で構成されることを特徴とする請求項1に記載のファインダー装置。
  19. 請求項1乃至18に記載されたファインダー装置を備えた光学機器。
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